JPH10504940A - 半導体素子 - Google Patents

半導体素子

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JPH10504940A JP8533845A JP53384596A JPH10504940A JP H10504940 A JPH10504940 A JP H10504940A JP 8533845 A JP8533845 A JP 8533845A JP 53384596 A JP53384596 A JP 53384596A JP H10504940 A JPH10504940 A JP H10504940A
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Abstract

(57)【要約】 エミッタ切替サイリスタ(1)の動作特性は、隣接するn+型領域(15)とp+型領域(16)との上に浮游オーミック・コンタクト(14)を追加すれば改良できる。横方向素子では、浮游オーミック・コンタクト(14)と隣接するn+型領域(15)とp+型領域(16)とをアノード領域(4)とカソード領域(8,9,10)との間に設ける。この素子は、ターンオン特性が向上され、降服電圧特性と電流密度特性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】 半導体素子 本発明は半導体素子に関する。 電力集積回路では、降服電圧の高い素子は多数知られている。集積電源、小さ いモータの制御、電子ランプ抵抗器等の用途には、高電圧、高電流が要求されて いるが、素子の電流を通す能力もまた重要である。従って、電力素子のオン状態 固有抵抗を低くして電力損失を低減する必要がある。このことは、面積と電力損 失とを最小にすることが不可欠な集積回路の環境では非常に重要なことである。 公知の素子の一つに、エミッタ切換サイリスタ、具体的には、横方向エミッタ 切換サイリスタ(LEST)がある。「横方向接合絶縁エミッタ切換サイリスタ」(Lat eral Junction-isolated Emitter Switched Thyristor)と題するBaligaおよびHu angの論文(IEEE Electron Device Letters、第13巻615ページ、1992 年)を参照されたい。この素子のサイリスタ電流はMOSゲートを使って制御す ることができる。従来のLEST構造の一例を図1に示す。図1の従来のLES T素子では、主サイリスタをトリガするのは難しい。素子がサイリスタ導通モー ドで確実に作動するためには非常に長いn+浮游エミッタが必要であるため、素 子によって占められる面積が広すぎることになる。 本発明の第一の形態に従って提供されるのは、横方向エミッタ切換サイリスタ であり、この横方向エミッタ切換サイリスタは、 第二導電型のドリフト領域の表面に形成された第一導電型の第一電極領域と、 ドリフト領域に形成された第一導電型のベース領域と、 前記ベース領域の表面に形成された第二導電型のエミッタ領域と、 隣接する第一および第二導電型領域から成る第二電極領域であって、第二導電 型の第二電極領域部分は前記ベース領域の一部により前記エミッタ領域から分離 された第二電極領域と、 前記第一電極領域と前記エミッタ領域の間の前記ベース領域の表面に形成され た隣接する第一および第二導電型領域であって、第一導電型領域が前記エミッタ 領域と隣接する側にある、隣接する第一および第二導電型領域と、 前記ベース領域の表面に形成された前記隣接する第一および第二導電型領域を 接続する浮游オーミック・コンタクトと、 素子の表面にあり、前記浮游オーミック・コンタクトの下の第二導電型領域か ら始まり前記ドリフト領域と前記ベース領域との間の接合の上へ延びる第一ゲー トと、 前記エミッタ領域と前記第二導電型の第二電極領域との間の前記ベース領域の 部分の上へ延びる第二ゲートと を具備したことを特徴とする。 前記浮游オーミック・コンタクトは前記エミッタ領域に直接隣接していてもよ く、あるいはそれから間隔をおいて配置されていてもよい。 本発明の第二の形態により提供されるのは、横方向エミッタ切換サイリスタで あり、この横方向エミッタ切換サイリスタは、 第二導電型のドリフト領域の表面に形成された第一導電型の第一電極領域と、 ドリフト領域に形成された第一導電型のベース領域と、 前記ドリフト領域の表面に形成された第一導電型の第二電極領域と、 前記第一電極領域と前記第二電極領域との間の前記ベース領域の表面に形成さ れた隣接する第一および第二導電型領域であって、第一導電型領域が第二電極領 域と隣接する側にある、隣接する第一および第二導電型領域と、 前記ベース領域の表面に形成された前記隣接する第一および第二導電型領域を 接続する浮游オーミック・コンタクトと、 素子の表面にあり、前記浮游オーミック・コンタクトの下の前記第二導電型の 領域から始まり前記ドリフト領域と前記ベース領域との間の接合の上へ延びる第 一ゲートと、 素子の表面にあり、前記第二電極領域と前記浮游オーミック・コンタクトの下 の第一導電型の領域との間にあり、その下に第二導電型の領域が存在する第二 ゲートと を具備することを特徴とする。 前記第二ゲートの下にある第二導電型の領域は、例えば、前記ドリフト領域の 一部によって、または前記ドリフト領域のバッフア領域によって、あるいは前記 ベース領域内のバッフア領域によって形成されていてもよい。 いずれの形態でも、サイリスタは第一導電型の基板上に形成されていてもよい 。 以下に詳述するように、ゲートをもう一つ設けて第一電極領域からの少数キャ リアの注入を制御するようにしてもよい。 本発明の第三の形態により提供されるのは縦方向エミッタ切換サイリスタであ り、この縦方向エミッタ切換サイリスタは、 第二導電型のドリフト領域の一方の表面に形成された第一導電型の第一電極領 域と、 前記ドリフト領域の反対側の表面に形成された第一導電型のウエル領域と、 前記ウエル領域の表面に形成された隣接する第一および第二導電型の領域から 成る第二電極領域と、 前記ウエル領域の表面に形成された第二導電型のエミッタ領域であって、前記 第二導電型の第二電極領域が該エミッタ領域から前記ウエル領域の一部により分 離されたエミッタ領域と、 前記ウエル領域の表面に形成された隣接する第一および第二導電型の領域であ って、該隣接する第一および第二導電型領域と前記第二電極領域との間に前記エ ミッタ領域があり、該第一導電型の領域が前記エミッタ領域と隣接する側にある 、第一および第二導電型の領域と、 前記ウエル領域の表面に形成された前記隣接する第一および第二導電型領域を 接続する浮游オーミック・コンタクトと、 前記ドリフト領域の反対側の表面にあり、前記浮游オーミック・コンタクトの 下側の第二導電型の領域から始まり前記浮游オーミック・コンタクトと前記ドリ フト領域との間の前記ウエル領域の一部の上へ延びる第一ゲートと、 前記ドリフト領域の反対側の表面にあり、前記第二電極領域と前記エミッタ領 域との間の前記ウエル領域の一部の上へ延びる第二ゲートと を具備することを特徴とする。 前記浮游オーミック・コンタクトは前記エミッタ領域にすぐ隣接していてもよ いし、あるいは間隔をおいて配置されていてもよい。 前記第二電極領域の下に第一導電型のシンク領域を設けてもよい。 本発明の第四の形態により提供されるのは、縦方向エミッタ切換サイリスタで あり、この縦方向エミッタ切換サイリスタは、 第二導電型のドリフト領域の一方の表面に形成された第一導電型の第一電極領 域と、 前記ドリフト領域の反対の表面に形成された第一導電型のウエル領域と、 前記第一導電型のウエル領域の表面に形成された第一導電型の第二電極領域と 、 前記第一導電型のウエル領域の表面にかつ前記第二電極領域から間隔をおいて 形成された隣接する第一および第二導電型の領域であって、第一導電型の領域が 第二電極領域に最も隣接した側にある隣接する第一および第二導電型の領域と、 前記第一導電型のウエル領域の表面に形成された前記隣接する第一および第二 導電型の領域を接続する浮游オーミック・コンタクトと、 前記第二電極領域と前記浮游オーミック・コンタクトの下側にある前記隣接す る第一および第二導電型の領域との間の前記第一導電型のウエル領域の表面にあ る第二導電型のウエル領域と、 前記ドリフト領域の反対側の表面にあり、前記浮游オーミック・コンタクトの 下側の第二導電型の領域から始まり前記浮游オーミック・コンタクトと前記ドリ フト領域との間にある前記第一導電型のウエル領域の一部の上へ延びる第一ゲー トと、 前記ドリフト領域の反対側の表面にあり、前記第二電極領域と前記浮游オーミ ック・コンタクトの下側の前記第一導電型の領域との間にあ前記る第二導電型の ウエル領域の上へ延びる第二ゲートと を具備することを特徴とする。 上述の第三および第四の形態によれば、前記第一電極領域上に第二導電型のバ ッフア領域を設けてもよい。 本発明は、高い降服電圧と高い電流密度の能力を持つ、優れたターンオン特性 を有する素子を提供するものである。 本明細書中、「ゲート」という用語は金属−絶縁膜−半導体型ゲートを意味す るものとする。 本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。 図1は、従来のLESTの横断面図である。 図2は、本発明による素子の第一実施例の横断面図である。 図3は、本発明による素子の第二実施例の横断面図である。 図4は、本発明による素子の第三実施例の横断面図である。 図5は、本発明による素子の第四実施例の横断面図である。 図6は、本発明による素子の第五実施例の横断面図である。 図7は、本発明による素子の第六実施例の横断面図である。 図8は、本発明による素子の第七実施例の横断面図である。 以下、第一実施例について図2を参照して説明する。素子1はp基板、p−基 板またはp−層を設けたp+基板2を有し、この基板2上にはn−ドリフト領域 3が形成されている。ドリフト領域3の一方の側面と表面にはp+アノード領域 4が形成されている。nバッファ領域5がアノード領域4を取り囲み、パンチ・ スルーを防止している。 pベース領域6がドリフト領域3に隣接して形成されており、ドリフト領域3 から基板2内に延びているp埋込み領域7と連続している。カソード領域8がベ ース領域6の面上に形成されている。カソード領域8はp+領域9とそれに隣接 するn+領域10とから成る。 浮游n+エミッタ領域11はカソード8とアノード4との間でベース領域6の 面上に形成されている。 第一ゲート12はドリフト領域3とベース6との境界にわたって延びている。 第二ゲート13はエミッタ11とカソード8との間のベース6を覆うように位置 している。 浮游オーミック・コンタクト(FOC)14はドリフト領域3と浮游エミッタ 11との間に位置づけられている。隣接するp+領域15とn+領域16はn+ 浮游エミッタ11の右側のpベース領域6に埋め込まれている。p+領域15と n+領域16は浮游オーミック・コンタクト(FOC)14によって電気的に接 続されている。第一ゲート12は浮游オーミック・コンタクト14の下のn+領 域16から延びている。 素子1のオフ状態特性は従来のLESTと同じなので、その詳細についてはBa ligaおよびHuangの前掲論文を参照されたい。要するに、二つのNMOSゲート 12,13に印加されるバイアス電圧がゼロのときには、素子1はn−ドリフト 領域3とp板2とが空乏(depletion)化することによって電圧が維持される。 しかしながら、ターンオン機構は従来のものとは異なる。閾値を超える正電圧 が同時に二つのNMOSゲート12,13に印加されると、二つのゲート12, 13の下には反転チャネルができる。第一ゲート12の下に形成されたこの反転 層はFOC14を介してn−ドリフト領域3をp+カソード9に接続している。 p+アノード4、n−ドリフト領域3、pベース領域6およびn+エミッタ領域 11によって形成された主サイリスタがトリガされる迄は、素子は横方向絶縁ゲ ート形バイポーラ・トランジスタ(LIGBT)のように作用する。但し、pベ ース領域6による付加抵抗Rpが直列配置される場合は別である。FOC14は 電子・正孔電流変換器として作用する。電子はFOC14から第一ゲート12の チャネルを通ってn−ドリフト領域3へ流れ込む。このMOS電流IMOS1は、p +アノード4、n−ドリフト領域3およびpベース領域6から成る横方向pnp トランジスタへ流れるベース駆動電流である。IMOS1電子電流はFOC14によ って正孔電流Ipに変換されるが、これはFOC4の下の短絡したp+領域15 とn+領域16とを横切って電流が連続している必要があるためである。正孔電 流Ipは、今度は、横に流れてpベース6に入り、p+カソード領域8に至る。 アノード領域4から注入される正孔の一部はpベース領域6に至り、コレクタ電 流Icとなる。この段階では、主サイリスタのエミッタ接合はターンオンされず 、第二ゲート13の下の第二NMOSチャネルには電流が流れない。 従って、n+浮游エミッタ11はカソード領域8と同じ電位である。こうして、 電流はpベース6のほぼ全体に流れるため、n+浮游エミッタ11とpベース6 との間の接合部の両端間の電圧は、 となる。これに対して、図1に示したような従来のLESTでは、同じアノード 電流値での対応する電圧は低く、 Vbe=Rp・Ic−RMOS2・IMOS2 [α・Rp−(1−α)・RMOS2]・Ianode となる。 ここで、IMOS2=IMOS1は横方向pnpトランジスタのベース駆動電流、RMO S2 は第二ゲート13のチャネル抵抗、Ianodeはアノード電流、αは横方向pn pトランジスタの電流伝送率を表す。 主サイリスタは、Vbeが十分高くて浮游n+エミッタ11とpベース6との間 の接合部を順方向にバイアスするとトリガされてオンとなる。上記の二式から、 本発明による素子1の主サイリスタはより低いアノード電流値でトリガされてオ ンとなることが示唆される。つまり、浮游n+エミッタ11の長さLn+は図1に 示す従来のLESTよりもかなり短かくすることができる。長さLn+の減少分が FOC14の占める長さよりも大きいならば、素子1の面積効率は高い。n+エ ミッタ11とFOC14との間隔Lgをゼロまで減らしたり、FOC14それ自体 の長さLFOCをプロセス・デザイン・ルールでの許容最小値まで減らすこともで きる。例えば、3mのデザイン・ルールに対しては9μmまで長さLFOCを減ら してもよい。 主サイリスタをトリガしてオンにした後は、素子は図1に示した、前掲論文に 詳述されている従来のLESTと同様に作用する。主サイリスタに直列接続され た第二ゲート13の下にあるチャネルが消える("pinch-off")ため電流は飽和す る。 Ln+が25μm、LFOCが10μm、Lgがゼロ、ドリフト領域の長さが50μ mの構造を使って数値シミュレーションを行った。サイリスタは15A/cm2 のアノード電流値から導通し始める。これに対し、n+エミッタ11の 長さが35μm(=Ln++Lg+LFOC)であることを除けば同寸法の従来のLE STを使って行ったシミュレーションでは、アノード電流密度が108A/cm2 に達してはじめてサイリスタの導通が観察された。 厚さ7μm、1.5×1015/cm-3のn−エピタキシャル層を150〜20 0Ω・cmのp基板上に成長させた後、標準3μm CMOSプロセスをベース とするHVICプロセスによって素子を製造した。ゲート酸化膜は厚さ400Å 、閾電圧0.7Vなので、オンチップ・ディジタルCMOS制御に適している。 ドリフト領域の長さは60μmである。第一ゲート12と第二ゲート13のMO Sチャネル長さはそれぞれ6μmと5μmである。n+エミッタ11の長さは2 5μmである。LgとLFOCはそれぞれ7μmと34μmであるため、この設計は 控え目にして素子を確実に働かせるようにしたため、本実施例ではパラメータを 最適にする試みは特にしなかった。オフ状態降服電圧を測定したところ320V であった。同じチップ上に製造された、ドリフトの長さが同寸法のダイオードの 降服電圧は同じであった。このことから、本実施例による新しい素子のオフ状態 性能はなんら低下していないことがわかった。電流6mA(12.5A/cm2 、全セルピッチの能動面積に基づく)で出力特性にキンクがあることから、LI GBT・モードからサイリスタ・モードへ移行していることが示される。電流密 度が100A・cm2の時のオン状態電圧は、Vgが5Vの場合、約3.5Vであ る。この値は、LgとLFOCが本実験の素子では最適化されていなかったにも拘わ らず、良好な値である。主サイリスタをトリガしてオンにした後にアノード電流 が飽和することも明白であり、このことから改良されたLEST構造は安全作動 面積が広いという特性が保持されていることがわかる。この特性は電力集積回路 アプリケーション用LESTの主要長所の一つである。ゲート電圧が5Vでは、電 流は飽和し始めて約100mA(200A/cm2)となるので、寄生ラッチア ップを生じることなくMOSを制御することが可能な最大電流は200A/cm2 を超えることが示される。 素子1のターンオン能力は、その他の魅力的なLEST特性の低下を招かずに 向上することができる。電流密度が12.5A/cm2、200A/cm2を超え る最大5VのMOS制御可能電流密度で、サイリスタはターンオン状態になる ことが実証されている。 図3に示す実施例では素子1はp基板、p−基板またはp−層を設けたp+基 板2を有し、この基板2上にはn−ドリフト領域3が形成されている。ドリフト 領域3の一方の側面と表面にはp+アノード領域4が形成されている。nバッフ ァ領域5がアノード領域4を取り囲み、パンチ・スルーを防止している。 pベース領域6はドリフト領域3に形成されている。pベース又はpイソ領域 18はp埋込み領域7と連続しており、両領域はn−ドリフト領域3の一部が介 在することによりpベース6から分離している。p+カソード領域9はカソード のpース領域18の表面に形成されている。 第一ゲート12はドリフト領域3とベース6との境界にわたって延びている。 第二ゲート13はp+カソード領域9に隣接するn−ドリフト領域3を覆うよう に位置している。 浮游オーミック・コンタクト(FOC)14は二つのゲート12および13の 間に介在している。FOC14は隣接するp+領域15とn+領域16上に形成 され、n+領域16はpベース領域6の表面に形成されている。ここに示す実施 例では、図3に示すように、p+領域15は、pベース領域6と第二ゲート13 の下のn−ドリフト領域3の一部との間に延びている。もっとも、p+領域15 をベース領域6の外方にまで延在させる必要はない。第一ゲート12は浮游オー ミック・コンタクト14の下のn+領域16から延びている。 図4に示す第三実施例の構造は図3に示す第二実施例のものとよく似ている。 主な相違点は、第三実施例では、pベース領域6および18間のn−ドリフト領 域3に、第二ゲート13の下のnバッファ領域17が注入形成されている点であ る。pベース領域6および18を形成する前にnバッファ領域17を形成するこ とが好ましい。 図5に示す第4実施例の構造は図3に示す第二実施例のものとよく似ている。 主な相違点は、第4実施例では、二つのpベース領域6および18から成るpウ ェルに第二ゲート13の下のnバッファ領域17が注入形成されている点である 。本実施例の場合は、pベース領域6と18とは連続している。pベース領域6 および18を形成する前にnバッファ領域17を形成することが好ましい。 図3ないし図5に示した素子1それぞれの作用はよく似ている。図3ないし図 5に示した素子1のオフ状態特性は従来のLESTと同様なので、詳細について はBaligaおよびHuangの前掲論文を参照されたい。要するに、二つのゲート12 ,13に印加されるバイアス電圧がゼロのときには、n−ドリフト領域3とp基 板2とが空乏化すること(depletion)によって電圧が維持される。 図3ないし図5に示した素子1をターン・オンするには、第一ゲート12に正 電圧を、第二ゲート13に負電圧を印加して、ゲート12および13の下にそれ ぞれ反転チャネルを生成する。こうして、カソードp+領域9、n−ドリフト領 域3あるいは第二ゲート13の下のnバッファ領域17と、FOC14の下のp +領域15とが、p+アノード4、n−ドリフト領域3、pベース6およびFO C14の下のn+領域16とによって形成される主サイリスタと直列に接続され たPMOSトランジスタを形成していることがわかる。PMOSトランジスタが あるということは、図1に示した従来のLESTのカソードのn+領域のせいで 形成される寄生npnpサイリスタが除去されているということである。ちなみに、 この寄生サイリスタについてはBaligaおよびHuangの前掲論文に詳述されている 。従って、図3ないし図5に示した素子ではMOS制御可能電流密度をずっと高 くすることが可能である。 図3ないし図5に示した素子をターンオフするには、第二ゲート13を切って 第二ゲート13の下のPMOS反転層を除去し、それによりサイリスタの伝導路 を素早く切る。 本発明による半導体素子1のもう一つの実施例を図6に示す。この実施例は、 縦方向素子であり、上から見ると円形対称を有している。この素子1はn−ドリ フト領域3を有し、そのn−ドリフト領域3の一方の側にp+アノード領域4が 形成されており、そのアノード領域4にはアノード電極が固定されている。pウ エル6はn−ドリフト領域3の他方の側の表面に形成されている。 pウエル6の表面には、中央のp+カソード領域9とこれを囲む環状n+カソ ード領域10とからなるカソード領域8が形成されており、そのカソード領域8 にはカソード電極が固定されている。 カソード領域8の周りにこれと離間してn+浮游エミッタ領域11を設けてあ る。浮游エミッタ領域11の周りにこれと離間して浮游オーミック・コンタクト (FOC)を設けてあり、その浮游オーミック・コンタクトは、pウエル6の表 面に形成された隣接するp+型15およびn+型16領域にわたる表面に固定さ れており、FOC14の下のn+領域16はFOC14の下のp+領域15の半 径方向外側にあり、素子の表面でpウエル6とn−ドリフト領域3との間の境界 の少し手前で止まっている。 第一ゲート12は、FOC14の下のn+領域16に隣接する素子1の表面ま で延びているpウエル6の部分の上方にあるpウエル6の表面を覆うように固定 されており、さらにこの第一ゲートは素子の表面にあるpウエル6とn−ドリフ ト領域3との間の境界にわたって延びている。第二ゲート13はカソード領域8 と浮游エミッタ領域11との間のスペースの上方でpウエル6の表面を覆って固 定される。 図6に示す素子の作用は下記の通りである。オフ状態においては、2つのNM OSゲート12,13に印加されたバイアス電圧がゼロであると、n−ドリフト 領域3が空乏化するので、素子1の電圧が維持される。 オン状態については、閾値電圧を超える正電圧が2つのNMOSゲート12, 13に同時に印加される時には、反転チャネルは2つのゲート12,13の下に それぞれ形成される。第一ゲート12の下に形成された反転チャネルはn−ドリ フト領域3とFOC14の下のn+領域16とを接続する。p+アノード領域4 、n−ドリフト領域3、pウエル領域6およびn+エミッタ領域11により形成 される主サイリスタがトリガーされるまでは、絶縁ゲート形バイポーラ・トラン ジスタ(IGBT)のように素子は振る舞う。ただし、pウエル領域6が存在す るため付加抵抗Rpが直列に配置されている。FOC14は電子・正孔電流変換 器として作用する。FOCから来る電子は第一ゲート12のチャネルを介してn −ドリフト領域3に流れる。このMOS電流IMOS1は、p+アノード領域4、n −ドリフト領域3、およびpウエル領域6からなるpnpトランジスタへのベー ス駆動電流として役立つ。FOC14の下の短絡されたp+領域15およびn+ 領域16を横切って電流が連続していることが必要であるため、IMOS1電子電流 はFOC14によって正孔電流Ipに変換される。正孔電流Ipはpウエル 6内に横方向に流れ込み、そしてp+カソード領域8に流れる。さらに、アノー ド4から注入される正孔の一部がpウエル6まで達し、コレクタ電流Icとなる 。この段階では、主サイリスタのエミッタ接合はターンオンされてはおらず、電 流が第二ゲート13の下の第二のNMOSチャネルを通しては流れない。従って 、n+浮游エミッタ11はカソード領域8と同じ電位である。それ故、電流がp ベース6のほとんど全てを通して流れるので、浮游n+エミッタ11とpウエル 6との間の接合の両端間の電圧は下式で求められる。 これに対して、従来のESTでは、対応する電圧は同じアノード電流レベルに対 してはより少なく、下式で求められる。 Vbe=Rp・Ic−RMOS2・IMOS2 ここで、IMOS2=IMOS1のときには、pnpトランジスタ用のベース駆動電流 として役立つ。RMOS2は第二ゲート13のチャネル抵抗である。Ianodeはアノ ード電流であり、αはpnpトランジスタの電流伝送率である。 主サイリスタは、アノード電圧が増大するとトリガーオンされるので、Vbeは 十分に高くなって浮游n+エミッタ11とpベース6との間の接合が順方向にバ イアスされ、そのため電流の大部分が主サイリスタを通って流れる。上記の式は 、本発明の素子1の主サイリスタがより低いアノード電流レベルでトリガーオン されうることを示唆している。 主サイリスタがトリガーオンされた後は、素子は従来のエミッタ切換サイリス タと同じように作用する。電流飽和が起きるが、これは主サイリスタと直列接続 している第二ゲート13の下のチャネルが「ピンチオフ」するためである。 本発明による素子1のまた別の実施例を図7に示す。この実施例は、縦方向素 子であり、上から見ると円形対称である。図7で示される縦方向素子1は図6に 示す素子と似ているので、違いだけをさらに説明する。 この実施例では、パンチスルーが生じるのを防ぐためにnバッファ領域5はア ノードp+領域の上に形成されている。このnバッファ領域5のおかげでn−ド リフト領域3は特定の電圧に対して比較的薄くすることができ、素子のスイッチ オフがより素早くなる。 さらに、pシンク19がカソード領域8の下に形成されている。p+アノード 領域4、n−ドリフト領域3、pウェル6およびカソードのn+領域10からな る寄生サイリスタは、例えば、図6に示す素子の性能を低下する傾向にある。p シンク19のおかげでカソード領域8の下にあるpウェル領域の抵抗が低下し、 その結果、この寄生サイリスタは超高電流レベル、すなわち、通常、典型的な適 用例で見られる電流レベルを超えるレベル、を除いてはスイッチオンされること がない。pシンク19は、図7に示すように、pウェル6の下に延びていてもよ く、あるいはpウェル6よりも浅くてもよい。 本発明による素子1のまた別の実施例を図8に示す。この実施例は、縦方向素 子であり、上から見ると円形対称である。 この実施例では、素子1はn−ドリフト領域3を有し、そのドリフト領域3の 一方の側にp+アノード領域4が形成され、そのアノード領域4にはアノード電 極が固定されている。pウエル6がn−ドリフト領域3の他方の側の表面に形成 されている。pウエル6の表面にはカソード領域8が形成されており、このカソ ード領域8はp+カソード領域9からなり、このp+カソード領域9にはカソー ド電極が固定されている。 カソードp+領域9の周りにこれと離間して浮游オーミック・コンタクト(F OC)14が設けられており、その浮游オーミック・コンタクトは、pウエル6 の表面に形成されている隣接するp+型領域15およびn+型領域16にわたる 表面に固定されている。すなわち、FOC14の下のn+領域16がFOC14 の下のp+領域15の半径方向外側にあり、そして素子の表面にあるpウエル6 とn−ドリフト領域3との間の境界の手前で止まっている。 第一ゲート12は、FOC14の下のn+領域16に隣接する素子1の表面ま で延びているpウエル6の部分の上方の、pウエル6の表面にわたって固定され ており、かつ該素子の表面にあるpウエル6とn−ドリフト領域3との間の境界 を越えて延在している。 第二ゲート13は、カソード領域8とFOC14との間の空間の上方の、素子 1表面にわたって固定されている。第二ゲート13の下には、nウェル20が形 成されている。図示のごとく、第一ゲート12の下のnウェル20は、p+カソ ード領域9、FOCの下のn+領域15およびp+領域16より深いが、pウエ ル6よりも浅いものである。しかし、nウェル20はpウエル6よりも深くても よい。 図示の実施例では、nバッファ領域5はアノードp+領域の上に形成され、図 7に示される実施例のように、パンチスルーが生じるのを防ぐ。 図8の素子は下記のように動作する。オフ状態に対しては、簡単にいえば、2 つのゲート12,13に印加されたバイアス電圧がゼロであるときには、素子1 はn−ドリフト領域3およびpウエル6が空乏化することによって電圧を維持す る。 図8に示される素子1を起動(ターンオン)するには、正の電圧を第一ゲート 12に印加し、負の電圧を第二ゲート13に印加する。そうするとゲート12, 13の下に反転チャネルがそれぞれ生成される。この場合、カソードp+領域9 、第二ゲート13の下のnウェル20、およびFOC14の下のp+領域15は 、p+アノード4、n−ドリフト領域3、pベース6、およびFOC14の下の n+エミッタ領域16で形成される主サイリスタと直列に接続するPMOSトラ ンジスタを形成していることが分かる。このPMOSトランジスタが存在すると いうことは、別のやり方では形成されてしまう寄生npnpサイリスタが除去される ことを意味する。従って、より高いMOS制御可能な電流密度を得ることが可能 である。 図8の素子を動作停止(ターンオフ)するためには、第二ゲート13のスイッ チを切り、それによって第二ゲート13の下のPMOS反転層を除去する。そう すると、サイリスタ伝導路が素早く遮断される。 第三ゲートを用いた、さらに別のMOSトランジスタを使用して、図2ないし 図5を参照して上述した横方向素子の各々において、アノードからの少数キャリ アの注入を制御することができる。これについては図9ないし図12を参照し説 明する。 図9に、動作停止(オフ)に切替中にPMOSを用いてアノードを制御する実 施例を、図5で示した素子の変形例として示す。アノード領域の変形は、p+ア ノード領域4に接近してはいるがこれから離隔したドリフト領域3の表面に、も う一組の隣接するn+領域21およびp+領域22を追加することによりなされ ている。図示の実施例では、これらもう一組のn+領域21およびp+領域22 は、アノード領域4の周りに形成されたnバッフア領域5内に形成されている。 第二の浮游オーミック・コンタクト23はこれらもう一組のn+領域21および p+領域22の上に固定されている。第三ゲート24が、アノード領域4とこれ らもう一組のn+領域21およびp+領域22との間にあるバッフア領域5の部 分の上に形成されている。 素子1がオン状態にある間は、第三ゲート24はオフに保たれる。素子1が上 述のようにオフにされると、電圧が第三ゲート24に印加され、それにより第三 ゲート24の下に反転チャネルが形成される。これによりアノード領域4がバッ フア5に対して短絡し、従って、上述のもう一つのFOC23を介してn−ドリ フト領域3に対して短絡し、それにより、少数キャリアの注入が阻止されること によりターンオフの性能が改善される。 図12に、NMOSを用いて、オフに切替中にアノードを制御する実施例を示 す。ただし、図12では、アノード領域だけを示した。 n+領域25がp+アノード領域4に隣接して設けられ、p−領域26がp+ アノード領域4およびn+アノード領域25の周りに設けられている。nバッフ ア領域5はp−領域26の周りに設けられている。第三ゲート27が素子1の表 面まで延びているnバッフア領域5およびp−領域26のそれぞれの部分の上に 固定されており、そしてこの第三ゲートはn+アノード領域25の上にも延在す る。 NMOSを用いて、オフに切替中にアノードを制御する動作は、図9を参照し て上述した、PMOSを使用した場合と同様である。p+アノード領域4は、ふ たたび動作停止(ターンオフ)中にn−ドリフト領域3に対して短絡され、それ によりオフへ切替る工程が促進される。 図10では、PMOSを用いて、オフに切替中にアノードを制御する実施例を 、図5に示した素子の変形例として示す。アノード領域の変形は、p+「アノー ド」領域4に隣接してn+領域28を追加し、そしてこの隣接するp+「ア ノード」領域4およびn+領域28の上にもう一つのFOC29を固定すること によってなされる。このもう一つのFOC29の下のp+アノード領域4は素子 1の動作中はアノードとして作用する。n+領域30がFOC29の下のn+領 域28に接近してはいるがこれと離隔して形成されており、これにより外部アノ ード接続がなされている。上述のもう一つのFOC29の下のp+領域4および n+領域28と、アノード領域のn+領域30とは素子の表面のp−領域内に形 成されており、p−領域31自体はバッフア領域5内に形成されている。第三ゲ ート32が、FOCのp+領域4およびn+領域28とアノード領域のn+領域 30との間の素子1の表面まで延びているp−領域31の部分の上に固定されて いる。 素子がオンのときには、第三ゲート32はオンに保たれ、その結果、アノード 領域のNMOSトランジスタがオンとなり、それによってFOC29の下のp+ 領域4はアノードとして作用することが可能となる。第三ゲート32への電圧が オフに切替られているときには、上述のもう一つのFOC29の下のp+「アノ ード」はアノード領域のn+領域30から遮断される。この場合、アノード領域 のn+領域30、p−領域31およびnバッフア領域5が低電圧でパンチスルー するように素子を設計すると、パンチスルーにより電子に対するバイパスルート が提供されるため、ターンオフが速くなる。 NMOSを用いて、オフに切替中にアノードを制御する実施例を図11で示す 。ただし、図11では、アノード領域だけを示した。 この変形例では、n+領域33は、バッフア領域5内でp+アノード領域4の 周りに形成されており、n+アノード領域33は素子の表面にありp+アノード 領域4と隣接している。もう一つのp+領域34が、p+アノード領域4に接近 してはいるがこれと離隔しているドリフト領域3の表面に形成されている。nバ ッフア領域35がこのもう一つのp+領域34の周りに設けられていてもよい。 第三ゲート36が、p+アノード領域4と上述のもう一つのp+領域34との間 の素子の表面まで延びているn−ドリフト領域の部分の上に、固定されている。 この変形例の動作は、図10に示したNMOSトランジスタを用いてアノード を切り換える例について上述したのと同様である。第三ゲート36は、素子1が オンのときにオンに保たれ、素子が動作停止されるとオフに切替られ、その結果 、p+アノード領域4ともう一つのp+領域34との間の接続が切り替わる。 切り換え特性をさらに制御するためには、アノード領域4に隣接する第三ゲー トを、アノード領域4からの少数キャリアの注入が阻止される状態に特定の期間 切り換え、その後に第一ゲート12および第二ゲート13を切換えて、それによ り素子1を動作停止するようにしてもよい。たとえば、図9に示す素子1対して は、第三ゲート24を特定の期間オンに切替、その後に第一ゲート1および第二 ゲート13を動作停止して、それにより反転チャネルを除去し、そして素子1を 動作停止してもよい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.横方向エミッタ切換サイリスタ(1)であって、 第二導電型のドリフト領域(3)の表面に形成された第一導電型の第一電極領 域(4)と、 前記ドリフト領域(3)に形成された第一導電型のベース領域(6)と、 前記ベース領域(6)の表面に形成された第二導電型のエミッタ領域(11) と、 隣接する第一および第二導電型領域(9,10)から成る第二電極領域(8) であって、第二導電型の第二電極領域部分(10)は前記ベース領域の一部によ り前記エミッタ領域(11)から分離された第二電極領域(8)と、 前記第一電極領域と前記エミッタ領域の間の前記ベース領域の表面に形成され た隣接する第一および第二導電型領域(15,16)であって、第一導電型領域 (15)が前記エミッタ領域と隣接する側にある、隣接する第一および第二導電 型領域(15,16)と、 前記ベース領域(6)の表面に形成された前記隣接する第一および第二導電型 領域(15,16)を接続する浮游オーミック・コンタクト(14)と、 素子(1)の表面にあり、前記浮游オーミック・コンタクト(14)の下の第 二導電型領域(16)から始まり前記ドリフト領域(3)と前記ベース領域(6 )との間の接合の上へ延びる第一ゲート(12)と、 前記エミッタ領域(11)と前記第二導電型の第二電極領域(10)との間の 前記ベース領域(6)の前記部分の上へ延びる第二ゲートと を具備することを特徴とする横方向エミッタ切換サイリスタ。 2.前記浮游オーミック・コンタクト(14)は前記エミッタ領域(11)に直 接隣接していることを特徴とする請求項1記載の横方向エミッタ切替サイリスタ 。 3.前記浮游オーミック・コンタクト(14)は前記エミッタ領域(11)から 間隔をおいて配置されていることを特徴とする請求項1記載の横方向エミッタ切 替サイリスタ。 4.横方向エミッタ切換サイリスタ(1)であって、 第二導電型のドリフト領域(3)の表面に形成された第一導電型の第一電極領 域(4)と、 前記ドリフト領域(3)に形成された第一導電型のベース領域(6)と、 前記ドリフト領域(3)の表面に形成された第一導電型の第二電極領域(3) と、 前記第一電極領域(4)と前記第二電極領域(9)との間の前記ベース領域( 6)の表面に形成された隣接する第一および第二導電型領域(15,16)であ って、第一導電型領域(15)が前記第二電極領域(9)と隣接する側にある、 隣接する第一および第二導電型領域(15,16)と、 前記ベース領域(6)の表面に形成された前記隣接する第一および第二導電型 領域(15,16)を接続する浮游オーミック・コンタクト(14)と、 素子の表面にあり、前記浮游オーミック・コンタクト(14)の下の前記第二 導電型の領域(16)から始まり前記ドリフト領域(3)と前記ベース領域(6 )との間の接合の上へ延びる第一ゲート(12)と、 素子の表面にあり、前記第二電極領域(9)と前記浮游オーミック・コンタク ト(14)の下の第一導電型の領域(15)との間にあり、その下に第二導電型 の領域が存在する第二ゲート(13)と を具備することを特徴とする横方向エミッタ切替サイリスタ。 5.前記第二ゲート(13)の下にある前記第二導電型の領域は、前記ドリフト 領域(3)の一部によって形成されていることを特徴とする請求項4記載の横方 向エミッタ切替サイリスタ。 6.前記第二ゲート(13)の下にある前記第二導電型の領域は、前記ドリフト 領域(3)のバッファ領域(17)によって形成されていることを特徴とする請 求項4記載の横方向エミッタ切替サイリスタ。 7.前記第二ゲート(13)の下にある前記第二導電型の領域は、前記ベース領 域(6)内のバッフア領域(17)によって形成されていることを特徴とする横 方向エミッタ切替サイリスタ。 8.前記サイリスタは第一導電型の基板上に形成されていることを特徴とする請 求項1ないし7のいずれかに記載の横方向エミッタ切替サイリスタ。 9.前記第一電極領域(4)の下に第二導電型バッファ領域(5)をさらに具備 することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の横方向エミッタ切替 サイリスタ。 10.前記ドリフト領域(3)の表面に、第一電極領域(4)に接近してはいる がこれから離隔して、もう一組の隣接する第一および第二導電型領域(21,2 2)をさらに具備し、該第一導電型領域(22)は前記第一電極領域側にあり、 浮游オーミック・コンタクトが前記隣接する第一および第二導電型領域(21, 22)に固定されており、第三ゲート(24)が、前記第一導電型領域(22) と前記第一電極領域(4)との間にあるドリフト領域の部分の上に形成されてい ることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の横方向エミッタ切替サ イリスタ。 11.前記第一電極領域(4)は、前記ドリフト領域(3)に形成されている第 一導電型領域(26)に形成されており、そして前記素子は、前記第一電極領域 (4)に隣接する素子表面の上に設けられた第二導電型領域と、前記第一電極領 域(4)に隣接する素子表面にある前記第二導電型領域(25)の上に設けられ 、かつ前記第一電極領域が形成されている前記第一導電型領域の部分の上に延び ている第三ゲート(27)とをさらに具備することを特徴とする請求項1ないし 9のいずれかに記載の横方向エミッタ切替サイリスタ。 12.前記第一電極領域(4)は、前記ドリフト領域(3)に形成されている第 一導電型領域(31)に形成されており、そして前記素子は、さらに、前記第一 電極領域(4)に隣接する素子表面の上に第二導電型領域(28)を具備し、前 記第一電極領域(4)と前記第一電極領域(4)に隣接する素子表面の前記第二 導電型領域(28)との上には浮游オーミック・コンタクト(29)が存在し、 そしてさらに、前記素子は第二導電型領域(30)を具備し、該第二導電型領域 (30)は、前記第一電極領域(4)が形成されている前記第一導電型領域(3 1)内に形成されており、かつ前記第一導電型の第一電極領域(4)に隣接する 前記第二導電型領域(28)に接近してはいるがこれから離隔しており、ならび に前記素子は、前記第一電極領域(4)が形成されている前記第一導電型領域( 31)の部分であって、前記浮游オーミック・コンタクト(29)の下の前記第 二導電型領域(28)と、前記第一電極領域(4)が形成されている前記第一導 電型領域(31)に形成されている前記第二導電型領域(30)との間の素子表 面に延びている部分の上に第三ゲート(27)をさらに具備することを特徴とす る請求項1ないし9のいずれかに記載の横方向エミッタ切替サイリスタ。 13.前記第一電極領域(4)に隣接する素子表面に第二導電型領域(33)が 形成されており、そして前記素子は、さらに、前記ドリフト領域(3)に形成さ れている第一導電型領域(31)に形成されており、そして前記素子は、さらに 、前記ドリフト領域(3)の表面に、前記第一電極領域(4)に接近してはいる がこれから離隔して第一導電型領域(34)を具備し、ならびに前記素子は、 前記第一電極領域(4)と、前記第一電極領域(4)に接近してはいるがこれ と離隔している前記ドリフト領域(3)の表面の前記第一導電型領域(4)との 間の素子表面に延びている前記ドリフト領域の部分の上に、第三ゲート(36) をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の横方向 エミッタ切替サイリスタ。 14.縦方向エミッタ切換サイリスタ(1)であって、 第二導電型のドリフト領域(3)の一方の表面に形成された第一導電型の第一 電極領域(4)と、 前記ドリフト領域(3)の他方の表面に形成された第一導電型のウエル領域( 6)と、 前記ウエル領域(6)の表面に形成された隣接する第一および第二導電型の領 域(9,10)から成る第二電極領域(8)と、 前記ウエル領域(6)の表面に形成された第二導電型のエミッタ領域(11) であって、前記第二導電型の第二電極領域(10)が該エミッタ領域(11)か ら前記ウエル領域(6)の一部により分離されたエミッタ領域(11)と、 前記ウエル領域(6)の表面に形成された隣接する第一および第二導電型の領 域(15,16)であって、該隣接する第一および第二導電型領域(15,16 )と前記第二電極領域(8)との間に前記エミッタ領域(11)があり、該第一 導電型の領域(15)が前記エミッタ領域(11)と隣接する側にある、第一お よび第二導電型の領域(15,16)と、 前記ウエル領域(6)の表面に形成された前記隣接する第一および第二導電型 領域(15,16)を接続する浮游オーミック・コンタクト(14)と、 前記ドリフト領域(3)の前記反対側の表面にあり、前記浮游オーミック・コ ンタクト(14)の下の前記第二導電型の領域(16)から始まり前記浮游オー ミック・コンタクト(14)と前記ドリフト領域(3)との間の前記ウエル領域 (6)の一部の上に延びている第一ゲート(12)と、 前記ドリフト領域(3)の反対側の表面にあり、前記第二電極領域(8)と前 記エミッタ領域(11)との間の前記ウエル領域(6)の一部の上に延びている 第二ゲート(13)と を具備することを特徴とする縦方向エミッタ切替サイリスタ。 15.前記浮游オーミック・コンタクト(14)は前記エミッタ領域(11)に すぐ隣接していることを特徴とする請求項14記載の縦方向エミッタ切替サイリ スタ。 16.前記浮游オーミック・コンタクト(14)は前記エミッタ領域(11)か ら離隔していることを特徴とする請求項14記載の縦方向エミッタ切替サイリス タ。 17.前記第二導電型領域(8)の下に第一導電型のシンク領域(19)をさら に具備することを特徴とする請求項14ないし16のいずれかに記載の縦方向エ ミッタ切替サイリスタ。 18.縦方向エミッタ切替サイリスタ(1)であって、 第二導電型のドリフト領域(3)の一方の表面に形成された第一導電型の第一 電極領域(4)と、 前記ドリフト領域(3)の反対側の表面に形成された第一導電型のウエル領域 (6)と、 前記第一導電型のウエル領域(6)の表面に形成された第一導電型の第二電極 領域(8)と、 前記第一導電型のウエル領域(6)の表面にかつ前記第二電極領域(8)から 間隔をおいて形成された隣接する第一および第二導電型の領域(15,16)で あって、第一導電型の領域(15)が第二電極領域(8)に最も隣接した側にあ る隣接する第一および第二導電型の領域(15,16)と、 前記第一導電型のウエル領域(6)の表面に形成された前記隣接する第一およ び第二導電型の領域(15,16)を接続する浮游オーミック・コンタクト(1 4)と、 前記第二電極領域(8)と前記浮游オーミック・コンタクト(14)の下にあ る前記隣接する第一および第二導電型の領域(15,16)との間の前記第一導 電型のウエル領域(6)の表面にある第二導電型のウエル領域(20)と、 前記ドリフト領域(3)の反対側の表面にあり、前記浮游オーミック・コンタ クト(14)の下の第二導電型の領域(16)から始まり前記浮游オーミック・ コンタクト(14)と前記ドリフト領域(3)との間にある前記第一導電型のウ エル領域(6)の一部の上に延びている第一ゲート(12)と、 前記ドリフト領域(3)の反対側の表面にあり、前記第二電極領域(16)と 前記浮游オーミック・コンタクト(14)の下の前記第一導電型の領域(15) との間にある第二導電型のウエル領域の上へ延びる第二ゲート(13)と を具備することを特徴とする縦方向エミッタ切替サイリスタ。 19.前記第一電極領域(3)の上に第二導電型のバッフア領域(5)をさらに 具備することを特徴とする請求項14ないし18のいずれかに記載の縦方向エミ ッタ切替サイリスタ。
JP53384596A 1995-05-11 1995-05-11 横方向エミッタ切替サイリスタ素子及び縦方向エミッタ切替サイリスタ素子 Expired - Fee Related JP3243792B2 (ja)

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