JP2008147318A - 高耐圧半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

高耐圧半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】IGBTにおいて、高耐圧のMOSトランジスタに比べて遅いターンオフ時間を短縮し、オン電圧を維持しながら、耐圧を向上させることができる高耐圧半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】平面構造において高濃度コレクタ拡散層を含む、比較的高濃度なコレクタバッファ層を包囲するように、低濃度のドリフト拡散層を形成する。これにより、短いターンオフ時間を維持しながら、高濃度コレクタ拡散層のコーナー部分で起こる電流集中を抑制し、オン耐圧の向上を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高耐圧半導体装置とその製造方法に関し、短いターンオフ時間と低オン電圧を維持しながら、高耐圧化を実現する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下、IGBTと略す)及びその製造方法に関する。
半導体装置の素子分離として、以前からpn接合を用いた接合分離技術が多く使用されてきた。しかし、近年では埋込絶縁膜を有するSOI(Silicon On Insulator)基板に、該基板表面から埋込絶縁膜まで到達するトレンチを形成し、このトレンチ内部に絶縁膜を形成する誘電体分離が用いられるようになってきた。
特に、一般的に分離を深く形成する必要のある高耐圧パワー分野の半導体装置においては、このようなSOI−トレンチ分離の素子構造が有効である。これは、高耐圧パワー分野の半導体において、pn接合分離を用いた場合は素子面積に対し、分離領域の占める面積が大きくなる欠点があったが、SOI−トレンチ分離を用いることで分離領域の面積縮小が可能となるためである。この結果、製品チップの面積縮小が図れてコストダウンが期待できる。さらに、素子間のクロストークが無くなり、出力部である複数の高耐圧パワー素子と、その駆動回路部である複数の低耐圧素子とを同一チップ内に混載することが容易になるという利点もある。
以上のような理由から、SOI基板上に形成する高耐圧パワー素子が注目されている。その中で絶縁ゲート型の高耐圧半導体素子のひとつとして、IGBTがある。IGBTは、パワーMOSトランジスタの高速スイッチング特性とバイポーラトランジスタの高出力特性を兼ね備えた高耐圧半導体素子であり、近年、プラズマディスプレー等のドライバICやスイッチング電源等のパワーエレクトロニクス分野で広く利用されている。
図5は、従来の高耐圧半導体装置であるIGBTの素子構造を示す断面構造図である。シリコン基板1上に埋込酸化膜2を介して低濃度のp型シリコン層3(SOI活性層)が形成されている。このp型シリコン層3の表面には、低濃度のn型ドリフト(オフセット)拡散層4が選択的に形成されている。このn型ドリフト拡散層4から少し離れた領域に、p型ベース拡散層6と、そのp型ベース拡散層6表面の一部に高濃度n型エミッタ拡散層7が形成されている。n型ドリフト拡散層4の表面には厚いLOCOS酸化膜8が形成されており、p型ベース拡散層6の反対側のn型ドリフト拡散層4の中のLOCOS酸化膜8に隣接して、p型コレクタ拡散層10が形成されている。さらにp型コレクタ拡散層10の外周には比較的高濃度のn型コレクタバッファ層9が包囲するように形成されている。高濃度n型エミッタ拡散層7とn型ドリフト拡散層4に挟まれたp型ベース拡散層6及びp型シリコン層3のシリコン表面にはゲート酸化膜11を介してゲート電極12が設けられている。さらに、隣接する素子を電気的に分離するための分離溝13をp型シリコン層3に形成する。最後に、p型シリコン層3の表面をBPSGなどの層間絶縁膜15を形成し、高濃度n型エミッタ拡散層7の表面にはエミッタ電極16が、p型コレクタ拡散層10の表面にはコレクタ電極17を、それぞれ形成してIGBTが完成する。
このように形成されたIGBTの動作原理を説明する。ターンオン時、エミッタ電極16に対してゲート電極12に正の電圧を印加すると、ゲート電極12の下部のp型ベース拡散層6の表面のチャネル領域が導通状態となり、高濃度n型エミッタ拡散層7からn型ドリフト拡散層4に矢印A1で示すように電子が注入される。
また、p型コレクタ拡散層10とn型コレクタバッファ層9は順バイアスされることにより、p型コレクタ拡散層10からn型コレクタバッファ層9を通ってn型ドリフト拡散層4に矢印A2で示すように正孔が注入される。この結果、n型ドリフト拡散層4には注入された正孔と同じだけ電子が集まることにより伝導度変調が起こって抵抗が下がり、IGBTはON状態となる。
一方、ターンオフ時、エミッタ電極16に対しゲート電極12の電圧を低下させると、ゲート電極12の下部のp型ベース拡散層6の表面のチャネル領域が非導通状態となり、高濃度n型エミッタ拡散層7からn型ドリフト拡散層4に電子が注入されなくなり、n型ドリフト拡散層4は伝導度変調が起きなくなり、やがてコレクタ・エミッタ間に電流が流れなくなる。n型コレクタバッファ層9に残留する正孔はp型コレクタ拡散層10へ矢印A3で示すように直接に流出して、流出が完了した時点でOFF状態となる。このようにn型コレクタバッファ層9の正孔が消滅するまでの時間をターンオフ時間と呼び、素子のスイッチングスピードを決めている。ここで、このターンオフ時間を短くするためには、n型コレクタバッファ層9の不純物濃度を高くすれば、p型コレクタ拡散層10からn型ドリフト拡散層4への正孔の注入量を制限することができる。
しかしながら、前述のようなIGBTを含む高耐圧横型半導体装置には以下のような問題があった。一般的な高耐圧半導体素子のオフ時の耐圧を向上させるためには、n型ドリフト拡散層4の不純物濃度を下げる必要があり、SOI基板に作られたIGBTにおいては電界の集中が主にn型ドリフト拡散層4の表面で起こるため、表面付近の不純物濃度を低くするようなプロファイルに設定して空乏化を促進させることが重要である。
このような課題を解決するために、例えば特許文献1では、n型ドリフト拡散層4の表面不純物濃度を1×1014〜1×1016cm−3とし、p型シリコン層3の不純物濃度を2×1014〜1×1016cm−3としている。すなわちn型ドリフト拡散層4とp型シリコン層3からなるpn接合に形成される空乏層の電荷量がバランスして、空乏化が促進されることで耐圧が向上する。ここで、この高耐圧半導体装置のオン抵抗を下げようとした場合、n型ドリフト拡散層4の抵抗値を下げれば(不純物濃度を上げる)良いことは容易に理解できる。しかし、この従来例においては、空乏化のバランスを保つためにp型シリコン層3の不純物濃度も上げる必要があるが、高耐圧半導体素子以外の素子領域にも影響するため、p型シリコン層3の不純物濃度を上げることには限界がある。
そこで、特許文献2では、図6に示すように、n型ドリフト拡散層4の下層にp型ベース拡散層5を形成することにより、n型ドリフト拡散層4の不純物濃度を高くしても、p型シリコン層の濃度を変えずに、p型ベース拡散層5の不純物濃度を変えることで、ドリフト層の抵抗を下げながら、空乏化のバランスを保って高耐圧化を図っている。
さらに、特許文献2では、図6に示す素子構造に、p型コレクタ拡散層10に隣接してn型コレクタバッファ層9を形成したIGBTが示されているが、ターンオフ時間は約0.5μsecと一般的な高耐圧MOSトランジスタに比べると遅い。これは、n型コレクタバッファ層9のドーズ量が1.0〜2.5×1013cm−2と低濃度であるため、注入されたキャリアの捕集に時間がかかるためである。
なお、IGBTではオフ耐圧とともにオン時の耐圧も重要な特性である。オン耐圧とは所定のゲート電圧を印加し、そのゲート電圧によって決定されるオン電流を流したまま、コレクタの電圧を上昇させて、コレクタ接合がアバランシェブレークダウンで破壊する寸前の電圧である。アバランシェブレークダウンは素子において電流が集中する箇所で起き、その結果しばしば素子が破壊する場合がある。
図7は、図5及び図6においてp型コレクタ拡散層10を含むn型コレクタバッファ層9に対するn型ドリフト拡散層4のレイアウトであり、オン時においての電流集中を説明する平面構造図である。図7では、p型コレクタ拡散層10のコーナー部分のみであるが、実際の製品に内蔵されているIGBTは、縦方向に任意の長さ(ゲート幅)で形成されており、反対側にも同様のコーナー部分を持っている。図7のような、表面パターンにおいてp型コレクタ拡散層10に高電圧が印加された場合、電界が最も高くなる領域はp型コレクタ拡散層10が凸状態になっているコーナー部分である。またこのコーナー部分はp型コレクタ拡散層10の外周に形成された高濃度のエミッタ拡散層より注入される多数キャリアによる電子流が集中するところでもあり、オン耐圧に対して最も弱い領域である。
特開平8−236754号公報 特許第3730283号公報
前述の特許文献1及び特許文献2では、ともに低濃度のドリフト拡散層の不純物濃度を上げることにより、耐圧を維持しながら、オン抵抗低減が可能としている。しかしながら、エミッタに対しコレクタに正のバイアスが印加された場合、コレクタバッファ層は比較的不純物濃度が高いため、コレクタバッファ層付近で等電位線が詰まって、この部分で耐圧が決められる。また、ドリフト拡散層の不純物濃度を上げると一般的に表面付近で濃度が高くなっているために、コレクタバッファ層と重なる表面領域でさらに電界が集中して、耐圧低下を招く可能性がある。
ここで、IGBTでは高耐圧型のMOSトランジスタに比べて劣るターンオフ時間を低減するために、コレクタバッファ層の不純物濃度を高く設定する場合があり、その結果さらにドリフト拡散層とコレクタバッファ層が重なる表面付近で電界が集中し、耐圧を低下させてしまう。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、短いターンオフ時間を維持しながら、素子の耐圧を向上することが可能な優れた高耐圧半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明に係る高耐圧半導体装置は、半導体基板上に絶縁膜を介して接合された第1導電型半導体層と、前記第1導電型半導体層内の所定領域に形成された第2導電型ドリフト拡散層と、前記第1導電型半導体層内で前記第2導電型ドリフト層から離して形成された第1導電型ベース拡散層と、前記第1導電型ベース拡散層内に形成された第2導電型エミッタ拡散層と、前記第1導電型半導体層内で前記第2導電型ドリフト拡散層を挟んだ前記第1導電型ベース拡散層の反対側に形成された第2導電型コレクタバッファ層と、前記第2導電型コレクタバッファ層内に形成された第1導電型コレクタ拡散層と、少なくとも前記第2導電型エミッタ領域と前記第2導電型ドリフト拡散層とに挟まれた前記第1導電型ベース拡散層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記第2導電型ドリフト層上に形成されたフィールド絶縁膜とを備え、前記第2導電型ドリフト拡散層は、前記第2導電型コレクタバッファ層を包囲するように形成され、該直線部分では両端から第2導電型の不純物が拡散して中央に第1オーバーラップ領域が形成され、前記第2導電型ドリフト拡散層と前記第2導電型コレクタバッファ層とが重なった第2オーバーラップ領域が形成されていることを特徴とする。
上記の高耐圧半導体装置において、前記第2オーバーラップ領域における第2導電型の不純物濃度は、直線部分よりもコーナー部分が低いことが好ましい。
上記の高耐圧半導体装置において、前記第2オーバーラップ領域におけるコーナー部分の第2導電型の不純物濃度は、前記第2導電型ドリフト拡散層の不純物濃度よりも低いことが好ましい。
上記の高耐圧半導体装置において、前記第2オーバーラップ領域における第2導電型の不純物の表面濃度は、前記第2導電型コレクタバッファ層の直下の不純物濃度よりも低いことが好ましい。
上記の高耐圧半導体装置において、前記第2導電型コレクタバッファ層は逆凸形状に形成され、該形状の外側部分が前記第2導電型ドリフト拡散層とオーバーラップしていることが好ましい。
また、本発明に係る高耐圧半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を介して接合された第1導電型半導体層内の所定領域に第2導電型ドリフト拡散層を形成する工程と、前記第2導電型ドリフト拡散層を拡散するための熱処理工程と、少なくとも前記第2導電型のドリフト拡散層上の前記第1導電型半導体層を選択酸化してフィールド酸化膜を形成する工程と、前記第2導電型のドリフト拡散層に隣接した前記フィールド酸化膜の形成されていない領域から該フィールド酸化膜の端部に亘って開口部を有するレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記フィールド酸化膜の端部越しに第2導電型の不純物を注入して第2導電型コレクタバッファ層を形成する工程と、前記第2導電型コレクタバッファ層の反対側の前記第2導電型ドリフト拡散層に隣接して第1導電型ベース拡散層を形成する工程と、少なくとも第1導電型ベース拡散層の表面にゲート酸化膜を介してゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして前記第1導電型ベース拡散層の一部に第2導電型の不純物を注入して第2導電型エミッタ拡散層を形成する工程と、前記フィールド酸化膜をマスクとして前記第2導電型コレクタバッファ層に第1導電型の不純物を注入して第1導電型コレクタ拡散層を形成する工程とを備え、前記第2導電型コレクタバッファ層は逆凸形状に形成され、該形状の外側部分が前記第2導電型ドリフト拡散層とオーバーラップしていることを特徴とする。
本発明に係る高耐圧半導体装置及びその製造方法によると、直線部分の第1オーバーラップ領域と比較してコーナー部分の第2オーバーラップ領域の不純物濃度が相対的に低いので、コーナー部分のドリフト抵抗成分が相対的に高くなり、電流密度が下がり、電流集中が緩和される。従って、短いターンオフ時間を維持しながら、第1導電型コレクタ拡散層のコーナー部分での電流集中によるオン耐圧の低下を抑制することができる優れた高耐圧半導体装置を実現することができる。
上記の高耐圧半導体装置において、オン時に電流集中しやすい第1導電型コレクタ拡散層のコーナー部分のみ、第2導電型コレクタバッファ層と第2導電型低濃度ドリフト拡散層の距離を任意で離すことで、さらに電流集中を緩和しオン時の耐圧低下も抑制することが可能である。
また、IGBTでは第1導電型コレクタ拡散層からキャリアの注入を制限するために、第1導電型コレクタ拡散層を包囲するように第2導電型コレクタバッファ層を形成している。第1導電型コレクタ拡散層に接する第2導電型コレクタバッファ層の不純物濃度は表面では電界集中を抑えるために低く設定されている上、第1導電型コレクタ拡散層の直下においては、比較的高濃度に設定されている。その結果、第1導電型コレクタ拡散層からのキャリアの注入を制御することが可能となり、ターンオフ時間の短縮が可能となる。
従来例では電流が流れるドリフト拡散層が表面に形成されており、不純物濃度のピークも表面近傍のため、電流も表面付近を流れる。そして、電界も表面近傍に集中すると考えられるため、ドリフト拡散層の濃度を高くするとオフ耐圧が低下してしまうが、本発明においてはそのような不具合を回避することができる。特許文献2ではIGBTへの応用も提案されているが、第2導電型コレクタバッファ層のドーズ量として1.0×1013〜2.5×1013cm−2のドーズ量で形成しており、ターンオフ時間は約0.5μsecである。これに対し本発明では、表面の不純物濃度を低く抑えて電界集中を緩和することが可能であるため、特許文献2に対してドーズ量を高く設定することが可能である。その結果、ターンオフ時間を短くすることができる。
この構成によると、IGBTのターンオフ時間を短く抑えながら、コレクタ層近傍でのドリフト拡散層表面での電界及び電流集中を抑制することにより耐圧の低下を防止することができる優れた半導体装置及びその製造方法を実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡素化のため実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
(第1の実施形態)
以下は本発明の第1の実施形態に係る高耐圧半導体装置であるIGBTについて、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明のIGBTにおいて、n型ドリフト拡散層104に隣接して、p型シリコン層103の表面にn型コレクタバッファ層109が形成されていることを説明する平面構造図である。また図1(b)及び(c)は、図1(a)のa−a’線及びb−b’線で切断した時の断面構造図を示している。
本発明において、従来例と異なるのは従来例ではn型ドリフト拡散層104はn型コレクタバッファ層109の領域を完全に含んで形成されていたが、図1(a)〜(c)で示す本発明のIGBTでは、n型コレクタバッファ層109を中抜きで包囲するようにn型ドリフト拡散層104が形成されているところである。それ以外の構造は基本的に図5の従来例と同じであるため図面での説明は省略する。
図1(b)に示すようにn型ドリフト拡散層104は所定の熱処理により、n型コレクタバッファ層109側に横広がりによってオーバーラップして形成される。もちろん、n型コレクタバッファ層109も横広がりしている。その時、p型コレクタ拡散層110の直線部分(a−a’方向)ではn型コレクタバッファ層104の領域の両端から不純物が拡散するため、中央付近でお互いがオーバーラップするが、それに対してコーナー部分(b−b’方向)ではオーバーラップ領域が発生しない。よって、p型コレクタ拡散層110の直線部分と比較してコーナー部分の不純物濃度が相対的に低いので、その部分のドリフト抵抗成分が相対的に高くなり、その部分の電流密度が下がり、電流集中が緩和される。
また、p型コレクタ拡散層110の直下のn型コレクタバッファ層109は、理想的には1.0×1014cm−2以上の注入量で不純物を注入し、p型コレクタ拡散層110の直下のn型コレクタバッファ層109の不純物濃度は、およそ1×1018cm−3に達する。このため、IGBTのターンオフ時間は、ほとんどこの領域の濃度によって決定されている。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、短いターンオフ時間を維持しながら、p型コレクタ拡散層110のコーナー部分での電流集中によるオン耐圧の低下を抑制することができる優れた高耐圧半導体装置を実現することができる。その結果、耐圧を向上した上でIGBTのターンオフ時間を約100nsecにまで短くすることができる。
なお、本実施形態ではn型コレクタバッファ層とn型ドリフト拡散層を画定する領域は接しているが、その距離は任意に設定することも可能である。すなわち、製造工程中の熱処理による横広がりによりオーバラーラップ領域の不純物濃度を調整することができるため、素子の保証耐圧に応じてコレクタ・エミッタ間距離を設定することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明による第2の実施形態に係る高耐圧半導体装置であるIGBTについて、図面を参照しながら説明する。
図2(a)は本発明の第2の実施形態に係る高耐圧半導体装置であるIGBTの平面構造図である。また図2(b)は、図2(a)のa−a’線で切断した時の断面構造図、図2(c)は図2(b)のn型コレクタバッファ層109とn型ドリフト拡散層104のb−b’線付近での不純物濃度プロファイルを示している。
本実施形態におけるIGBTは、p型コレクタ拡散層110及びn型コレクタバッファ層109に対するn型ドリフト拡散層104の位置を除いては、図1(a)、(b)に示す第1の実施形態のIGBTと同様の構造及び構成要素を有している。そのため、図2(a)〜(c)において図1と同じ符号を用いることにより、同じ構成要素については説明を省略し、相違点について詳しく説明することにする。
第1の実施形態ではn型ドリフト拡散層104とn型コレクタバッファ層109を画定する領域は任意の距離を持って隣接していた。しかし、図2(a)に示すように第2の実施形態では、n型ドリフト拡散層104とn型コレクタバッファ層109の距離を、p型コレクタ拡散層110の直線部分と比較してコーナー部分で長くすることにより、コーナー部分のドリフト抵抗を調整している。理想的には、n型ドリフト拡散層104とn型コレクタバッファ層109の距離118を0.5〜1.0μm離し、図2(b)に示すように、拡散層の領域画定後に行われるドライブインで拡散層の横広がりを使ってオーバーラップ領域を形成する。
本発明では、図2(c)の不純物濃度プロファイル中の点線内に示すように、n型ドリフト拡散層104とn型コレクタバッファ層109のオーバーラップ領域の不純物濃度がn型ドリフト拡散層104より低くなるように設定している。例えば、n型ドリフト拡散層104のバルク中でのピーク不純物濃度が1×1016cm−3とした場合、それに対しオーバーラップ領域の濃度はそれよりも低くなる。そのため、オン電圧(ドリフト抵抗)を決めている直線部分には影響せず、コーナー部分のみ限定して電流集中を抑制することが可能である。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、p型コレクタ拡散層のコーナー部のみ、n型コレクタバッファ層109とn型ドリフト拡散層104のオーバーラップ領域でのドリフト抵抗を任意に調整することができる。その結果、さらに第1の実施形態で得られる効果に加え、オン耐圧の低下をさらに抑制することができ、破壊耐量が高い優れた高耐圧半導体装置を実現することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明による第3の実施形態に係る高耐圧半導体装置であるIGBTについて、図面を参照しながら説明する。
図3(a)は本発明の第3の実施形態に係る高耐圧半導体装置であるIGBTの平面構造図である。また図3(b)は、図3(a)のa−a’線で切断した時の断面構造図、図3(c)は図3(b)のn型コレクタバッファ層109とn型ドリフト拡散層104のb−b’線付近での不純物濃度プロファイルを示している。
本実施形態におけるIGBTは、p型コレクタ拡散層110に対するn型コレクタバッファ層109の位置を除いては、図1及び図2に示す第1及び第2の実施形態のIGBTと同様の構造及び構成要素を有している。そのため、図3(a)〜(c)において図1及び図2と同じ符号を用いることにより、同じ構成要素については説明を省略し、相違点について詳しく説明することにする。
図1(a)及び図2(a)のIGBTの平面構造図では、n型コレクタバッファ層109に対して内側に、p型コレクタ拡散層110の領域が画定されていた。これに対し、図3(a)では、n型コレクタバッファ層109を画定する領域を、p型コレクタ拡散層110の直線部分に対し、コーナー部分のみp型コレクタ拡散層110の領域の内側に設定している。実際には、n型コレクタバッファ層109とp型コレクタ拡散層110の平面距離(以下、余裕と略す)119を0.5〜2.0μmとし、p型コレクタ拡散層より内側に設定することが望ましい。
これにより、図3(b)に示すようにn型コレクタバッファ層の領域画定後に行われるドライブインで、横広がりによりp型コレクタ拡散層が包囲される。これにより、図(c)の点線内に示すようにp型コレクタ拡散層110の周囲でのn型コレクタバッファ層109の表面濃度はp型コレクタ拡散層110の直下の不純物濃度に比べて1桁近く低くすることができる。
このように、本発明の第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態で得られる効果と同様に、p型コレクタ拡散層のコーナー部のみ、n型コレクタバッファ層109とn型ドリフト拡散層104のオーバーラップ領域でのドリフト抵抗を任意に調整できる上に、p型コレクタ拡散層10の直下のn型コレクタバッファ層の不純物濃度を高く維持できる。そのためターンオフ時間をさらに低減することも可能である。
また、n型コレクタバッファ層109は不純物濃度が高く、かつ比較的横広がりも大きいために、コレクタとエミッタ間距離が長くなってしまうが、本発明の第3の実施形態によれば、n型コレクタバッファ層109を画定する平面距離を縮められる効果がある。
さらに、本発明の第3の実施形態によれば、p型コレクタ拡散層110の直下のn型コレクタバッファ層109の不純物濃度は、約1×1018cm−3と比較的高濃度に設定されている上、p型コレクタ拡散層110の周囲では、約1×1017cm−3と1桁程度低く抑えられている。そのため、p型コレクタ拡散層のコーナー部において、電流集中による耐圧低下が発生しない。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態に加え、さらに短いターンオフ時間を実現することが可能なうえ、さらに電流集中によるオン耐圧の低下を防止するとともに、素子サイズの縮小も実現することができる優れた高耐圧半導体装置を実現することができる。
なお、本実施形態ではp型コレクタ拡散層のコーナー部分のみn型コレクタバッファ層に対してp型コレクタ拡散層の領域を内側に設定していたが、直線部分においても適用は可能である。ただし、n型コレクタバッファ層とp型コレクタ拡散層の余裕119を直線部分に対して、コーナー部分で長く設定しなければならない。これにより、図3(a)の平面構造図の縦方向に加え、横方向の平面距離の縮小も可能である。
しかし、コーナー部の余裕を長くしすぎると、p型ベース拡散層から延びてきた空乏層がp型コレクタ拡散層に到達してパンチスルーを起こし耐圧低下する危険がある。よって、n型ドリフト拡散層とn型コレクタバッファ層の重なる領域のバルク中の不純物濃度はn型ドリフト拡散層の不純物濃度以上に設定することが好ましい。
(第4の実施形態)
次に、本発明による第4の実施形態に係る高耐圧半導体装置であるIGBTの製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図4(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態のIGBTについて、その製造工程を説明するための断面図である。
図4(a)に示すように、IGBTはシリコン基板101と埋込酸化膜102と、p型シリコン層103(SOI活性層)とから構成されるSOI基板を用いて形成する。このSOI基板のp型シリコン層103の表面に、約3〜5μm程度の比較的厚膜のレジストを塗布し、任意の領域にレジストパターン(図示せず)を形成する。形成されたレジストパターンをマスクとして、n型不純物を高エネルギーでイオン注入することにより、n型ドリフト拡散層104を形成する。例えば、n型不純物としてリンを使用し、注入量は1×1012〜1×1013cm−2程度で加速エネルギーは0.5〜3MeV程度とする。
次に、図4(b)に示すように、レジストを除去した後、例えば窒素雰囲気中において1100℃以上の高温熱処理を行うことで、第1の実施形態で説明したような不純物濃度のプロファイルを有するn型ドリフト拡散層104が形成される。次に、n型ドリフト拡散層104上のp型シリコン層103の上の任意の領域に約500nmの膜厚でLOCOS酸化膜108を形成する。次に、n型ドリフト拡散層104に隣接してLOCOS酸化膜108の形成されてない領域に、比較的高濃度のn型コレクタバッファ層109をイオン注入により形成する。この時、n型コレクタバッファ層109を画定する領域は上記LOCOS酸化膜108の形成されてない領域から該LOCOS酸化膜108の先端部に亘って開口部分を有すようにLOCOS酸化膜108上にレジストパターン(図示せず)を形成してイオン注入する。n型不純物としてはリン使用し、注入量は1×1014〜5×1014cm−2程度で加速エネルギーは、LOCOS酸化膜108の膜中にイオン注入の飛程がくるように、200〜500keV程度に設定する。これにより、レジストの開口部分においてp型シリコン層103中と、バーズビーク部分の薄膜領域ではn型コレクタバッファ層109の注入深さ、及び表面不純物濃度に差ができる。これにより、n型コレクタバッファ層109とn型ドリフト拡散層104が重なる表面付近の不純物濃度を低く抑え、かつバルク中での不純物濃度は1×1018cm−3程度のプロファイルからなる逆凸形状を得ることができる。
次に、図4(c)に示すように、n型コレクタバッファ層109の反対側のn型ドリフト拡散層104に対し距離をおいて、p型ベース拡散層106を例えば、ボロンを1×1012〜1×1013cm−2程度で注入する。そして、p型ベース拡散層106及びp型シリコン層103のシリコン表面には熱酸化によって20〜50nm程度の膜厚のゲート酸化膜111を介してゲート電極112が設けられる。さらに、p型ベース拡散層106の表面の一部に高濃度のn型エミッタ拡散層107、n型コレクタバッファ層109の内側には高濃度のp型コレクタ拡散層110が形成されている。
その後、図4(d)に示すように隣接する素子を電気的に分離するための溝をRIE等によりp型シリコン層103をエッチングして分離溝113を形成し、その分離溝113内を絶縁膜114で埋める。ゲート電極112やLOCOS酸化膜108などを覆うようにp型シリコン層103の表面にBPSG膜などの層間絶縁膜115を形成する工程と、層間絶縁膜115上に高濃度n型エミッタ拡散層107及びp型コレクタ拡散層110に接続するためのエミッタ電極116及び、コレクタ電極117が、アルミなどの金属材料を用いて形成されている。
以上のように、本発明の第4の実施形態に係る高耐圧半導体装置の製造方法によれば、n型コレクタバッファ層109の表面、すなわちp型コレクタ拡散層110の周囲の不純物濃度は、LOCOS酸化膜108のバーズビーク部分によって、イオン注入が遮蔽されて、拡散深さが浅くなり、表面不純物濃度も低くなる。それに対し、p型コレクタ拡散層110の直下にはリンの不純物プロファイルのピーク位置がくるようにプロセス設計されている。このような構成により、p型コレクタ拡散層110から注入されたキャリアによるターンオフ時間を短く設定することができ、かつn型コレクタバッファ層109の表面濃度を低く抑えることができるため、表面での電界集中による耐圧低下が発生しない優れた高耐圧半導体装置を実現することができる。
なお、本発明の高耐圧半導体装置及びその製造方法では、n型ドリフト拡散層104の不純物プロファイルがバルク中でピークを持つように設定されているため、表面での電界集中を防ぐとともに、オン時の電流経路をバルク中に設定することができているため、IGBTのオン電圧を低く抑えている効果もある。
以上、本発明の好ましい例について説明したが、本発明は上述の実施形態の構成に限定されるものではなく、勿論、種々の変形が可能であり、半導体装置を構成する拡散層及び画定する領域の寸法及び形状は本発明の趣旨と技術範囲を逸脱することなく変更が可能である。
本発明はIGBTのターンオフ時間を維持しながら、素子耐圧の低下を抑制することができるため、高耐圧半導体装置として有用であり、特にプラズマディスプレードライバICに用いられる高耐圧デバイスとして有効に利用することができる。
(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態における高耐圧半導体装置であるIGBTの平面構造図及びその断面構造図 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態における高耐圧半導体装置であるIGBTの平面構造図、その断面構造図及び不純物濃度分布図 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態における高耐圧半導体装置であるIGBTの平面構造図、その断面構造図及び不純物濃度分布図 (a)〜(d)は、本発明の第4の実施形態における高耐圧半導体装置であるIGBTの製造方法を示す工程毎の断面構造図 従来の高耐圧半導体装置の一例を説明する断面構造図 従来の高耐圧半導体装置の他の例を説明する断面構造図 従来の高耐圧半導体装置のオン時の電流集中を説明する平面構造図
符号の説明
1、101 シリコン基板
2、102 埋込酸化膜
3、103 p型シリコン層(SOI活性層)
4、104 n型ドリフト拡散層
5 p型ベース拡散層
6、106 p型ベース拡散層
7、107 n型エミッタ拡散層
8、108 LOCOS酸化膜
9、109 n型コレクタバッファ拡散層
10、110 p型コレクタ拡散層
11、111 ゲート酸化膜
12、112 ゲート電極
13、113 分離溝
114 分離絶縁膜
15、115 層間絶縁膜
16、116 エミッタ電極
17、117 コレクタ電極
118 n型ドリフト拡散層とn型コレクタバッファ拡散層の平面距離
119 n型ドリフト拡散層とp型コレクタ拡散層の平面距離(余裕)

Claims (6)

  1. 半導体基板上に絶縁膜を介して接合された第1導電型半導体層と、
    前記第1導電型半導体層内の所定領域に形成された第2導電型ドリフト拡散層と、
    前記第1導電型半導体層内で前記第2導電型ドリフト層から離して形成された第1導電型ベース拡散層と、
    前記第1導電型ベース拡散層内に形成された第2導電型エミッタ拡散層と、
    前記第1導電型半導体層内で前記第2導電型ドリフト拡散層を挟んだ前記第1導電型ベース拡散層の反対側に形成された第2導電型コレクタバッファ層と、
    前記第2導電型コレクタバッファ層内に形成された第1導電型コレクタ拡散層と、
    少なくとも前記第2導電型エミッタ領域と前記第2導電型ドリフト拡散層とに挟まれた前記第1導電型ベース拡散層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記第2導電型ドリフト層上に形成されたフィールド絶縁膜と
    を備え、前記第2導電型ドリフト拡散層は、
    前記第2導電型コレクタバッファ層を包囲するように形成され、該直線部分では両端から第2導電型の不純物が拡散して中央に第1オーバーラップ領域が形成され、前記第2導電型ドリフト拡散層と前記第2導電型コレクタバッファ層とが重なった第2オーバーラップ領域が形成されていることを特徴とする
    高耐圧半導体装置。
  2. 前記第2オーバーラップ領域における第2導電型の不純物濃度は、直線部分よりもコーナー部分が低いことを特徴とする
    請求項1に記載の高耐圧半導体装置。
  3. 前記第2オーバーラップ領域におけるコーナー部分の第2導電型の不純物濃度は、前記第2導電型ドリフト拡散層の不純物濃度よりも低いことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の高耐圧半導体装置。
  4. 前記第2オーバーラップ領域における第2導電型の不純物の表面濃度は、前記第2導電型コレクタバッファ層の直下の不純物濃度よりも低いことを特徴とする
    請求項1から請求項3の何れかに記載の高耐圧半導体装置。
  5. 前記第2導電型コレクタバッファ層は逆凸形状に形成され、該形状の外側部分が前記第2導電型ドリフト拡散層とオーバーラップしていることを特徴とする
    請求項1から請求項4の何れかに記載の高耐圧半導体装置。
  6. 半導体基板上に絶縁膜を介して接合された第1導電型半導体層内の所定領域に第2導電型ドリフト拡散層を形成する工程と、
    前記第2導電型ドリフト拡散層を拡散するための熱処理工程と、
    少なくとも前記第2導電型のドリフト拡散層上の前記第1導電型半導体層を選択酸化してフィールド酸化膜を形成する工程と、
    前記第2導電型のドリフト拡散層に隣接した前記フィールド酸化膜の形成されていない領域から該フィールド酸化膜の端部に亘って開口部を有するレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして前記フィールド酸化膜の端部越しに第2導電型の不純物を注入して第2導電型コレクタバッファ層を形成する工程と、
    前記第2導電型コレクタバッファ層の反対側の前記第2導電型ドリフト拡散層に隣接して第1導電型ベース拡散層を形成する工程と、
    少なくとも第1導電型ベース拡散層の表面にゲート酸化膜を介してゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして前記第1導電型ベース拡散層の一部に第2導電型の不純物を注入して第2導電型エミッタ拡散層を形成する工程と、
    前記フィールド酸化膜をマスクとして前記第2導電型コレクタバッファ層に第1導電型の不純物を注入して第1導電型コレクタ拡散層を形成する工程と
    を備え、前記第2導電型コレクタバッファ層は逆凸形状に形成され、該形状の外側部分が前記第2導電型ドリフト拡散層とオーバーラップしていることを特徴とする
    高耐圧半導体装置の製造方法。
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