JPH10504903A - ルシフェラーゼ標識方法 - Google Patents

ルシフェラーゼ標識方法

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    • G01N33/535Production of labelled immunochemicals with enzyme label or co-enzymes, co-factors, enzyme inhibitors or enzyme substrates

Abstract

(57)【要約】 ルシフェラーゼを化学物質、特に抗体、抗原または核酸のような特異的結合因子、より特定的には抗体に結合させる方法が提供される。該方法は、(a)D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸のいずれか1種以上とルシフェラーゼとを混合する段階と、(b)共有結合試薬を用いてルシフェラーゼと結合因子との間の共有結合反応を惹起する段階とを含み、D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及び/またはアデノシン三リン酸の量が、共有結合試薬による阻害からルシフェラーゼ活性を保護すべく十分な量であることを特徴とする。好ましくは、段階(a)が、ルシフェラーゼとその基質とを溶液中で混合することによって行われ、また好ましくは、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸の双方が、アデノシン三リン酸マグネシウム(Mg2+ATP)の形態で、任意にD−ルシフェリンと共に存在する。本発明の第二の目的によれば、本発明の方法によって提供される活性ルシフェラーゼに結合した化学物質を含む標識化学物質が提供される。好ましくは、化学物質が、特異的結合アッセイでの使用に適した特異的結合因子、好ましくは抗体、抗原または核酸である。結合因子が核酸である場合、核酸は好ましくはオリゴヌクレオチドであるが、ポリヌクレオチドまたはヌクレオシドでもよく、ハイブリダイゼーションプローブまたは鎖延長プライマー、例えばPCRプライマーとして使用されてもよい。抗体をルシフェラーゼに結合させるこれまでの試みは失活に終わっていたので、該物質が抗体である場合が特に有利である。更に、検査キットが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 ルシフェラーゼ標識方法 本発明は、化学的アッセイ、特にバイオアッセイ、より特定的にはイムノアッ セイのような特異的結合アッセイ及びハイブリダイゼーションプロービング技術 に使用するため、並びに、アッセイフォーマット中で例えばPCRによる特異的 増幅産物にラベルを組込むために、化学的材料、特に生物学的材料を標識する方 法に関する。 ホタルルシフェラーゼが介在するルシフェリンの開裂(反応式1)は高い量子 収率及び安定な光出力を有しており、比較的簡単な計器を用いて極めて低濃度の 酵素自体を検出することが可能である(McCapra,“バイオルミネセンス 及びケミルミネセンスの潜在的用途(Potential applicati ons of bioluminescence and chemilumi nescence)”,Turnerら(編),Biosensors:fun damentals and applications:Oxford Un iversity Press,(1988):617−37参照)。ルシフェ ラーゼを間接ラベルとして用いる方法は多 数開発されている(Wanilund and DeLuca,“バイオルミネ センスイムノアッセイ:メトキシレート及びDNPを定量するためのルシフェラ ーゼ抗原複合体の使用(Bioluminescence immunoass ays:Use of luciferase antigen conjug ates for determination of methoxylat e and DNP)”,Deluca and McElroy(編),Bi oluminescence and Chemiluminescence: Basic chemistry and analytical appli cations.London:Academic Press,(1981) :693−696;Geiger and Miska,“バイオルミネセンス 増強エンザイムイムノアッセイ:エンザイムイムノアッセイ用の新しい超高感度 検出システム(Bioluminescence enhanced enzy me immunoassay:New ultrasensitive de tection system for enzyme immunoassa y)”,Clin.Chem.Clin.Biochem.J. (1987)25,31−38;及び、Murakamiら,“アデニル酸キナ ーゼ及びホタルルシフェラーゼを用いる生物発光検出システムの開発(Deve lopment of a bioluminescent detectio n system using adenylate kinase and firefly luciferase)”,Szalayら(編),Biol uminescence and chemiluminescence:St atus Report, Chichester:John Wiley a nd Sons,(1993)296−300参照)。 本発明者らは、ルシフェラーゼを直接ラベルとして使用することによってアッ セイの感度を維持しながらアッセイの設計をはるかに簡単にできることに注目し た。しかしながら、極めて不安定な酵素活性を有することが判っている物質を失 活させることなく検定用結合因子(assay binding agent)に結合させる方法が 必要である。グルタルアルデヒド、SMCC及びSMPBのような標準的な共有 結合試薬(covalent coupling reagent)はルシフェラーゼ活性を急速にかつ不 可逆的に阻害する。 例えばPhotinus pyralisに由来のルシフェラーゼは4個のシ ステイン残基を含み(Wetら,(1987),Molecular and Cellular Biology,7,725−737参照)、その2つは活 性部位に近接しているかまたは活性部位の一部を構成している(Deluca and McElroy,(1978),Methods in Enzymo logy,57,3−15参照)。本発明者らは、観察された失活の原因は共有 結合試薬が上記の残基に結合するためであろうと推測し、不可逆的阻害から酵素 を保護するようなルシフェラーゼと検定物質との結合方法を提供した。 従って、本発明の第一の目的によれば、ルシフェラーゼを化学物質、特に抗体 、抗原または核酸のような特異的結合因子(binding agent)、より特定的には 抗体に結合させる方法が提供される。該方法は、(a)D−ルシフェリン、マグ ネシウムイオン及びアデノシン三リン酸のいずれか一種以上とルシフェラーゼと を混合する段階と、(b)共有結合試薬を用いてルシフェラーゼと結合因子との 間に共有結合反応を惹起する段階とを含み、D−ルシフェリン、マグネシウムイ オン及び/また はアデノシン三リン酸の量が、ルシフェラーゼ活性を共有結合試薬による阻害か ら保護するために十分な量であることを特徴とする。好ましくは、段階(a)は 、ルシフェラーゼとその基質とを溶液中で混合することによって実施され、また 、好ましくは、マグネシウムとアデノシン三リン酸との双方がアデノシン三リン 酸マグネシウム(Mg2+ATP)の形態で、任意にD−ルシフェリンと共に存在 する。好ましくは、Mg2+ATPまたはD−ルシフェリンの一方だけが存在する 。Mg2+とATPとルシフェリンとが3つとも存在するときは、反応混合物から 酸素を排除するのが好ましい。 本発明の第二の目的によれば、本発明の方法によって提供される活性ルシフェ ラーゼに結合した化学物質を含む標識化学物質(labelled chemical entity)が 提供される。好ましくは、化学物質が、特異的結合アッセイでの使用に適した特 異的結合因子、好ましくは抗体、抗原または核酸である。結合因子が核酸である 場合、核酸は好ましくはオリゴヌクレオチドであるが、ポリヌクレオチドまたは ヌクレオシドでもよく、また、該核酸をハイブリダイゼーションプローブもしく は鎖延長プライマー、例えばPCRプライマーとして使用してもよい。該物質が 抗体 である場合が最も有利であるが、その理由は、抗体をルシフェラーゼに結合させ るこれまでの試みはほぼ完全な失活に終わっていたからである。 ルシフェラーゼ標識化学物質、及び、特にルシフェラーゼ標識抗体の提供によ って与えられる特別な利点は、光ガイドを組み込んだ捕捉アッセイ(capture as say)の実施が可能になったことである。このようなアッセイの1つの好適例で は、標的抗原に対する捕捉抗体が光ガイドに固定化され、例えば光ファイバから 成る光ガイドは例えば光電子増倍管から成る光測定デバイスに受容光を導入する ように構成されている。測定すべき抗原を液体サンプル中で光ガイドに作用させ 、ルシフェラーゼで標識されていることを特徴とする第二抗体を溶液中で光ガイ ドと接触させる。第二抗体は、既に捕捉されて捕捉抗体に結合している抗原に結 合する。 捕捉された抗原の存在及び/または量を決定するためには、溶液中のD−ルシ フェリン及びMg2+ATPを、抗原−抗体複合体が結合した光ガイドの表面に接 触させ、例えば光電子増倍管から成る光測定デバイスに伝送された放出光の量を 測定するだけでよい。この方法においては、各々が異なる抗原を捕捉し 得る複数の光ガイドを単一のサンプルチャンバに配置して使用することによって 、より高い感度を有する光測定アッセイを複数の特異性を持って実施することが 可能となり、従って、同一段階に複数の異なるルシフェラーゼ標識抗体を添加す ることによって複数の異なるイムノアッセイを同時に実施し得る。 あるいは、一次元または二次元の検出アレイの表面の多数の不連続領域を同時 にモニターするために、電荷結合デバイス(charge couple device:CCD)ま たはダイオードアレイもしくは光電子増倍管のような等価のデバイスを使用して もよく、不連続領域の各々には、異なる抗原に特異的な異なる抗体が固定化され ている。その結果として、各々の抗原の存在を光放出の位置によって検出し得る 。標的抗体に特異的な抗原または抗免疫グロブリン抗体をこのような光ガイドま たは電荷結合デバイスに固定化し同様にして使用すると、特異的抗体に対する競 合結合アッセイが可能であり、このように競合用抗体をサンプルの形態で同時に 添加するときには光ガイド上の抗原に結合するルシフェラーゼ標識抗体の量は減 少するであろう。 サンプルとルシフェラーゼ抗体とを除去し、光ガイドをD−ルシフェリン及び Mg2+ATP基質溶液に浸漬させ、光電子増 倍管で光を検出するとき、検出された光の量は、固定化された抗原または抗免疫 グロブリン抗体に特異的なサンプル中の抗体の量に関連するであろう。 表面にオリゴヌクレオチドプローブが結合した光ガイドを使用し(本出願人の PCT/GB92/01698に記載の方法参照)、ルシフェラーゼで標識され たオリゴヌクレオチドを使用するとき、上述の抗体−抗原アッセイと同様の方法 でオリゴヌクレオチド及びポリヌクレチオチドのアッセイも可能であろう。更に 、種々の光ガイドまたはアレイ領域を使用すると、単一サンプルから複数の抗原 及び核酸の同時アッセイが可能であろう。 二次元型導波路(planar waveguide)または光ファイバ(これらは多重化され ていてもよい)のような光ガイドの表面でルシフェラーゼ標識結合アッセイを実 施する特別な利点は、光ガイドの表面の数百ナノメーターの範囲内で発生する光 が検出器によって優先的に検出されながらバルク溶液中で発生する光が検出され ないので、検出対象である種、即ち結合した種から試薬を分離する必要性が少な くなることである。従って、このようなフォーマットを使用するアッセイ(通常 はエバネッセンス (evanescence)と呼ばれる)は、洗浄段階または試薬の逐次添加を 必要とせず、従って、任意にフローセルを用いる液体流中で極めて迅速に実施で きる。 次に、本発明の標識物質、その製造方法、及び、その使用方法の代表例を以下 の非限定的実施例及び図面に基づいて説明する。図面の簡単な説明 図1は、実施例1に記載の種々の量のMg2+ATPによって保護された共有結 合試薬とルシフェラーゼとのインキュベーション後に得られたルミネセンス対時 間のプロットを示す。 図2は、実施例1に記載の手順で実施したアッセイにおけるルミネセンス対リ シン量のプロットを示す。上部のプロットは1/100に希釈したIgG−ルシ フェラーゼ複合体を用いて得られた結果を表しており、下部のプロットは1/1 000の希釈度を使用した結果を表している。反応式1:ホタルルシフェラーゼの反応 式中、LH2はルシフェリン、Eはルシフェラーゼ、AMPはアデノシン一リ ン酸、PP1は無機ピロリン酸塩、Lはオキシルシフェリンを示す。実施例1 光測定にはいずれもMultilite光度計(luminometer)及 び3.5mlのポリスチレン管(Biotrace Bridgend UK) を使用した。ホタルルシフェラーゼ(L−5256)、DTT、BSA(Fra ction V)、ATP及びリシン(ricin)はSigma(Poole ,UK)から得た。D−ルシフェリンはFluka(Gillingham,U K)から得た。スルホスクシンアミジル−4−(N−マレイミドメチル)−シク ロヘキサン−1−カルボキシレート(スルホ−SMCC)はPierce an d Warriner(Chester,UK)から得た。ヒツジ抗リシン抗体 は慣用の技術によって製造し、他の試薬は分析用グレードであった。 ルシフェラーゼ基質は、0.4ミリモル/リットルのD−ルシフェリン、40 ミリモル/リットルの硫酸マグネシウム、2ミリモル/リットルのATP、2ミ リモル/リットルのEDT A、2ミリモル/リットルのDTT、0.2%のBSA及び2マイクロモル/リ ットルのピロリン酸ナトリウムを含有するpH7.75の10ミリモル/リット ルのHEPES緩衝液であった。基質はストック溶液から毎日新しく調製した。 3.5mlのポリスチレン管中で2μlの評価すべきサンプルを200μlの基 質(上述)に添加することによってルシフェラーゼ活性アッセイを実施し、5秒 の猶予後にルミネセンスを測定し、10秒間にわたって積算した。 基質保護方法:4.2マイクロモル/リットルのルシフェラーゼをpH7.7 5の10ミリモル/リットルのHEPES緩衝液中の630マイクロモル/リッ トルのスルホ−SMCCと混合し、混合物を室温で30分間インキュベートした 。所定の時間間隔をおいて反応混合物からサンプルを採取し、緩衝液で100倍 に希釈し、サンプルのルシフェラーゼ活性を測定した。種々の濃度のMg2+AT PまたはD−ルシフェリンを混合物に添加し、活性に対するそれらの効果をモニ タリングし、阻害に対する最も有効な保護を判定した。 スルホ−SMCCとの共有結合:2−メルカプトエチルアミン−HClと37 ℃で90分間反応させることによって、リシ ンに対するヒツジIgGを還元しチオール基を遊離させた(Pierce Wa rrinerキットの使用説明書参照)。0.5ミリモル/リットルのATPと 2.5ミリモル/リットルの硫酸マグネシウムとを含有するpH7.0の1ml のリン酸塩緩衝液中で4mgのルシフェラーゼを調製した。pH6.0のリン酸 塩緩衝液中の20ミリモル/リットルの濃度の50μlのスルホ−SMCCを添 加し、混合物を室温で30分間インキュベートした。活性化したルシフェラーゼ を、Pierce GF−5脱塩カラムを用いて精製し、0.25ミリモル/リ ットルのEDTAと0.5ミリモル/リットルのATPと2.5ミリモル/リッ トルの硫酸マグネシウムとを含有するpH7.0のリン酸塩緩衝液中で活性化ル シフェラーゼと還元IgGとをモル比1:1で混合した。室温で反応を30分間 進行させ、次いで1モル/リットルの濃度の10μlのシステインを20分間添 加して反応を停止させた後、ルシフェラーゼ−抗体複合体をPierce GF −5脱塩カラムで精製した。生成物を必要になるまで、0.25ミリモル/リッ トルのEDTAを含有するpH7.0のリン酸ナトリウム緩衝液中で4℃で保存 した。 ELISAアッセイを以下に記載のごとく実施して、結合したルシフェラーゼ の残留活性を測定した。 管ベース生物発光ELISA:0.02%のチオマーサル(thiomers al)を含有するpH9.6の炭酸塩−重炭酸塩緩衝液中の100μlのリシン によってポリスチレン管を4℃で一夜コーティングした。ルシフェラーゼ−抗体 複合体をリン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)に希釈し、管を200μlの1%B SAでブロッキングした後、100μlの標識抗体を添加し、37℃で1時間の インキュベーションを実施した。5%のTween20を含有するPBSで管を 5回洗浄した。各管に200μlの基質を添加し、ルミネセンスを直ちに測定し た。 結果:Mg2+ATPによる基質保護から得られた結果を図1に示す。図1は、 0.63マイクロモル/リットルのスルホ−SMCCと4.2マイクロモル/リ ットルのルシフェラーゼとMg2+ATPとを含有する反応混合物から採取したサ ンプル(各時点毎に3回反復)中の残留活性%を光度計で読取った値を時間の関 数としてプロットする。プロットは夫々、Mg2+またはATP非含有;0.03 ミリモル/リットルのATPと 0.2ミリモル/リットルのMg2+;0.25ミリモル/リットルのATPと2 .0ミリモル/リットルのMg2+;0.25ミリモル/リットルのATPと2. 5ミリモル/リットルのMG2+とを用いた反応を示す。また、D−ルシフェリン による保護効果も観察した(結果示さず)。D−ルシフェリンを用いた場合、活 性はある程度維持されるが、Mg2+ATPによって維持される活性よりも有意に 少ないことが判明した。試験したD−ルシフェリンの最大濃度は1ミリモル/リ ットルであり、スルホ−SMCCに30分間接触させた後に維持されていたルシ フェラーゼ活性の初期値に対する割合は11%であった。これに比べて、Mg2+ ATPを用いた場合には40%を上回る値が得られた。 管ベース生物発光ELISAの結果を図2に示す。Multilite光度計 で光測定を直接行うことができるようにポリスチレン管を使用したが、マイクロ タイタープレート及びプレート光度計の使用も同様に可能である。結果は、活性 ルシフェラーゼ−抗体複合体が産生され、抗体がその結合特性を維持しているこ とを示す。実施例2 リシンに対するヒツジポリクローナル抗体を、光電子増倍管に接続した光ファ イバに共有結合させた。ファイバに結合した抗体を含むファイバの部分は、必要 に応じて種々の溶液を充填及び排出し得るチャンバの内部に存在している。以下 のサイクルでアッセイを実施した。 (I)ルシフェラーゼが存在するならば光を放出するようにD−ルシフェリンを 含有する基質溶液をチャンバに添加した。 (II)基質溶液をリシンを含む試験サンプルによって置換した。 (III)試験サンプル溶液をルシフェラーゼで標識したヒツジ抗リシンIgGを 含有する溶液によって置換した。 (IV)ヒツジ抗リシン溶液をD−ルシフェリン含有基質溶液によって置換した。 (V)基質溶液を再生緩衝液によって置換した。 このフォーマットを使用すると、例えば既知量のリシンのシグナル増加を用い て得られた標準曲線に基づいて、段階(IV)で光電子増倍管から発生したシグナ ルがそれ以前のシグナルに比べたときに示した増加とリシンの量とを関連させる ことによって、試験サンプル中のリシンの量を決定することが可能であ る。 本願に記載されたルシフェラーゼと標識化学物質との結合方法はまた、UK出 願GB9405750.2に対応するPCT/GB95/00629に記載され たルシフェラーゼにも適しているであろう。同様に、該方法はまた、GB950 1170.6、GB9501172.2に記載のルシフェラーゼにも適当であり 、GB9414096.9に記載の捕捉アッセイにおいても好適に使用されるで あろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年9月11日 【補正内容】 ルシフェラーゼ標識方法 本発明は、化学的アッセイ、特にバイオアッセイ、より特定的にはイムノアッ セイのような特異的結合アッセイ及びハイブリダイゼーションプロービング技術 に使用するため、並びに、アッセイフォーマット中で例えばPCRによる特異的 増幅産物にラベルを組込むために、化学的材料、特に生物学的材料を標識する方 法に関する。 ホタルルシフェラーゼが介在するルシフェリンの開裂(反応式1)は高い量子 収率及び安定な光出力を有しており、比較的簡単な計器を用いて極めて低濃度の 酵素自体を検出することが可能である(McCapra,“バイオルミネセンス 及びケミルミネセンスの潜在的用途(Potential applicati ons of bioluminescence and chemilumi nescence)”,Turnerら(編),Biosensors:fun damentals and applications:Oxford Un iversity Press,(1988):617−37参照)。ルシフェ ラーゼを間接ラベルとして用いる方法は 多数開発されている(Wannlund and DeLuca,“バイオルミ ネセンスイムノアッセイ:メトキシレート及びDNPを定量するためのルシフェ ラーゼ抗原複合体の使用(Bioluminescence immunoas says:Use of luciferase antigen conju gates for determination of methoxyla te and DNP)”,Deluca and McElroy(編),B ioluminescence and Chemiluminescence :Basic chemistry and analytical appl ications.London:Academic Press,(1981 ):693−696;Geiger and Miska,“バイオルミネセン ス増強エンザイムイムノアッセイ:エンザイムイムノアッセイ用の新しい超高感 度検出システム(Bioluminescence enhanced enz yme immunoassay:New ultrasensitive d etection system for enzyme immunoass ay)”,Clin.Chem.Clin.Bioche m.J.(1987)25,31−38;及び、Murakamiら,“アデニ ル酸キナーゼ及びホタルルシフェラーゼを用いる生物発光検出システムの開発( Development of a bioluminescent dete ction system using adenylate kinase and firefly luciferase)”,Szalayら(編), Bioluminescence and chemiluminescenc e:Status Report,Chichester:John Wile y and Sons,(1993)296−300参照)。 本発明者らは、ルシフェラーゼを直接ラベルとして使用することによってアッ セイの感度を維持しながらアッセイの設計をはるかに簡単にできることに注目し た。しかしながら、極めて不安定な酵素活性を有することが判っている物質を失 活させることなく検定用結合因子(assay binding agent)に結合させる方法が 必要である。グルタルアルデヒド、SMCC及びSMPBのような標準的な共有 結合試薬(covalent couplihg reagent)はルシフェラーゼ活性を急速にかつ不 可逆的に阻害する。 例えばPhotinus pyralisに由来のルシフェ ラーゼは4個のシステイン残基を含み(Wetら,(1987),Molecu lar and Cellular Biology,7,725−737参照 )、その2つは活性部位に近接しているかまたは活性部位の一部を構成している (Deluca and McElroy,(1978),Methods i n Enzymology,57,3−15参照)。本発明者らは、観察された 失活の原因は共有結合試薬が上記の残基に結合するためであろうと推測し、不可 逆的阻害から酵素を保護するようなルシフェラーゼと検定物質との結合方法を提 供した。 従って、本発明の第一の目的によれば、ホタルルシフェラーゼを化学物質、特 に抗体、抗原または核酸のような特異的結合因子(binding agent)、より特定 的には抗体に結合させる方法が提供される。この方法は、(a)D−ルシフェリ ン、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸のいずれか一種以上とルシフェ ラーゼとを、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸の濃度が夫々0.2ミ リモル/リットル及び0.05ミリモル/リットルよりも大きい値となるように 混合する段階と、(b)共有結合試薬を用いてルシフェラーゼと上記化学物質と の間に共有結合反応を惹起する段階とを含む。好ましくは、段階(a)は、ルシ フェラーゼとその基質とを溶液中で混合することによって実施され、また、好ま しくは、マグネシウムとアデノシン三リン酸との双方がアデノシン三リン酸マグ ネシウム(Mg2+ATP)の形態で、任意にD−ルシフェリンと共に存在する。 好ましくは、Mg2+ATPまたはD−ルシフェリンの一方だけが存在する。Mg2+ とATPとルシフェリンとが3つとも存在するときは、反応混合物から酸素を 排除するのが好ましい。 本発明の第二の目的によれば、本発明の方法によって提供される活性ホタルル シフェラーゼに結合した化学物質を含む標識化学物質(labelled chemical enti ty)が提供される。好ましくは、化学物質が、特異的結合アッセイでの使用に適 した特異的結合因子、好ましくは抗体、抗原または核酸である。結合因子が核酸 である場合、核酸は好ましくはオリゴヌクレオチドであるが、ポリヌクレオチド またはヌクレオシドでもよく、また、該核酸をハイブリダイゼーションプローブ もしくは鎖延長プライマー、例えばPCRプライマーとして使用してもよい。該 物質が抗体である場合が最も有利であるが、その理由は、抗体を ルシフェラーゼに結合させるこれまでの試みはほぼ完全な失活に終わっていたか らである。 ルシフェラーゼ標識化学物質、及び、特にルシフェラーゼ標識抗体の提供によ って与えられる特別な利点は、光ガイドを組み込んだ捕捉アッセイ(capture as say)の実施が可能になったことである。このようなアッセイの1つの好適例で は、標的抗原に対する捕捉抗体が光ガイドに固定化され、例えば光ファイバから 成る光ガイドは例えば光電子増倍管から成る光測定デバイスに受容光を導入する ように構成されている。測定すべき抗原を液体サンプル中で光ガイドに作用させ 、ルシフェラーゼで標識されていることを特徴とする第二抗体を溶液中で光ガイ ドと接触させる。第二抗体は、既に捕捉されて捕捉抗体に結合している抗原に結 合する。 捕捉された抗原の存在及び/または量を決定するためには、溶液中のD−ルシ フェリン及びMg2+ATPを、抗原−抗体複合体が結合した光ガイドの表面に接 触させ、例えば光電子増倍管から成る光測定デバイスに伝送された放出光の量を 測定するだけでよい。この方法においては、各々が異なる抗原を捕捉し得る複数 の光ガイドを単一のサンプルチャンバに配置して使用 することによって、より高感度を有する光測定アッセイを複数の特異性を持って 実施することが可能となり、従って、同一段階に複数の異なるルシフェラーゼ標 識抗体を添加することによって複数の異なるイムノアッセイを同時に実施し得る 。 あるいは、一次元または二次元の検出アレイの表面の多数の不連続領域を同時 にモニターするために、電荷結合デバイス(charge couple device:CCD)ま たはダイオードアレイもしくは光電子増倍管のような等価のデバイスを使用して もよく、不連続領域の各々には、異なる抗原に特異的な異なる抗体が固定化され ている。その結果として、各々の抗原の存在を光放出の位置によって検出し得る 。標的抗体に特異的な抗原または抗免疫グロブリン抗体をこのような光ガイドま たは電荷結合デバイスに固定化し同様にして使用すると、特異的抗体に対する競 合結合アッセイが可能であり、このように競合用抗体をサンプルの形態で同時に 添加するときには光ガイド上の抗原に結合するルシフェラーゼ標識抗体の量は減 少するであろう。 サンプルとルシフェラーゼ標識抗体とを除去し、光ガイドをD−ルシフェリン 及びMg2+ATP基質溶液に浸漬させ、光電子増倍管で光を検出するとき、検出 された光の量は、固定化さ れた抗原または抗免疫グロブリン抗体に特異的なサンプル中の抗体の量に関連す るであろう。 表面にオリゴヌクレオチドプローブが結合した光ガイドを使用し(本出願人の WO9306241に記載の方法参照)、ルシフェラーゼで標識されたオリゴヌ クレオチドを使用するとき、上述の抗体−抗原アッセイと同様の方法でオリゴヌ クレオチド及びポリヌクレチオチドのアッセイも可能であろう。更に、種々の光 ガイドまたはアレイ領域を使用すると、単一サンプルから複数の抗原及び核酸の 同時アッセイが可能であろう。実施例1 光測定にはいずれもMultilite(登録商標)光度計(luminom eter)及び3.5mlのポリスチレン管(Biotrace Bridge nd UK)を使用した。ホタルルシフェラーゼ(L−5256)、DTT、B SA(Fraction V)、ATP及びリシン(ricin)はSigma (Poole,UK)から得た。D−ルシフェリンはFluka(Gillin gham,UK)から得た。スルホスクシンアミジル−4−(N−マレイミドメ チル)−シクロヘキサン−1−カルボキシレート(スルホ−SMCC)はPie rce and Warriner(Chester,UK)から得た。ヒツジ 抗リシン抗体は慣用の技術によって製造し、他の試薬は分析用グレードであった 。 ルシフェラーゼ基質は、0.4ミリモル/リットルのD−ルシフェリン、40 ミリモル/リットルの硫酸マグネシウム、2ミリモル/リットルのATP、2ミ リモル/リットルのEDTA、2ミリモル/リットルのDTT、0.2%のBS A及び2gモル/リットルのピロリン酸ナトリウムを含有するpH7.75の1 0ミリモル/リットルのHEPES緩衝液であっ た。基質はストック溶液から毎日新しく調製した。3.5mlのポリスチレン管 中で2×10-6リットルの評価すべきサンプルを200×10-6リットルの基質 (上述)に添加することによってルシフェラーゼ活性アッセイを実施し、5秒の 猶予後にルミネセンスを測定し、10秒間にわたって積算した。 基質保護方法:4.2gモル/リットルのルシフェラーゼをpH7.75の1 0ミリモル/リットルのHEPES緩衝液中の630gモル/リットルのスルホ −SMCCと混合し、混合物を室温で30分間インキュベートした。所定の時間 間隔をおいて反応混合物からサンプルを採取し、緩衝液で100倍に希釈し、サ ンプルのルシフェラーゼ活性を測定した。種々の濃度のMg2+ATPまたはD− ルシフェリンを混合物に添加し、活性に対するそれらの効果をモニタリングし、 阻害に対する最も有効な保護を判定した。 結果:Mg2+ATPによる基質保護から得られた結果を図1に示す。図1は、 0.63×10-6モル/リットルのスルホ−SMCCと4.2×10-6モル/リ ットルのルシフェラーゼとMg2+ATPとを含有する反応混合物から採取したサ ンプル(各時点毎に3回反復)中の残留活性%を光度計で読取った値を時間の関 数としてプロットする。プロットは夫々、Mg2+またはATP非含有;0.03 ミリモル/リットルのATPと0.2ミリモル/リットルのMg2+;0.25ミ リモル/リットルのATPと2.0ミリモル/リットルのMg2+;0.25ミリ モル/リットルのATPと2.5ミリモル/リットルのMG2+とを用いた反応を 示す。また、D−ルシフェリンによる保護効果も観察した(結果示さず)。D− ルシフェリンを用いた場合、活性はある程度維持されるが、Mg2+ATPによっ て維持される活性よりも有意に少ないことが判明した。試験したD−ルシフェリ ンの最大濃度は1ミリモル/リットルであり、スルホ−SMCCに30分間接触 させた後に維持されていたルシフェラーゼ活性の初期値に対する割合は11%で あった。これに比べて、Mg2+ATPを用いた場合には40%を上回る値が得ら れた。 管ベース生物発光ELISAの結果を図2に示す。Multilite(登録 商標)光度計で光測定を直接行うことができるようにポリスチレン管を使用した が、マイクロタイタープレート及びプレート光度計の使用も同様に可能である。 結果は、活性ルシフェラーゼ−抗体複合体が産生され、抗体がその結合特性を維 持していることを示す。実施例2 リシンに対するヒツジポリクローナル抗体を、光電子増倍管に接続した光ファ イバに共有結合させた。ファイバに結合した抗体を含むファイバの部分は、必要 に応じて種々の溶液を充填及び排出し得るチャンバの内部に存在している。以下 のサイクルでアッセイを実施した。 (I)ルシフェラーゼが存在するならば光を放出するようにD−ルシフェリンを 含有する基質溶液をチャンバに添加した。 (II)基質溶液をリシンを含む試験サンプルによって置換した。 (III)試験サンプル溶液をルシフェラーゼで標識したヒツジ抗リシンIgGを 含有する溶液によって置換した。 (IV)ヒツジ抗リシン溶液をD−ルシフェリン含有基質溶液によって置換した。 (V)基質溶液を再生緩衝液によって置換した。 このフォーマットを使用すると、例えば既知量のリシンのシグナル増加を用い て得られた標準曲線に基づいて、段階(IV)で光電子増倍管から発生したシグナ ルがそれ以前のシグナルに比べたときに示した増加とリシンの量とを関連させる ことによって、試験サンプル中のリシンの量を決定することが可能である。 本願に記載されたルシフェラーゼと標識化学物質との結合方法はまた、WO9 525798に記載されたルシフェラーゼにも適しているであろう。同様に、該 方法はまた、他のルシフェラーゼにも適当であろう。 請求の範囲 1.(a)D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸のい ずれか1種以上とルシフェラーゼとを、マグネシウムイオン及びアデノシン三リ ン酸の濃度が夫々0.2ミリモル/リットル及び0.05ミリモル/リットルよ りも大きい値となるように混合する段階と、(b)共有結合試薬を用いてルシフ ェラーゼと化学物質との間の共有結合反応を惹起する段階とを含むホタルルシフ ェラーゼと化学物質との結合方法。 2.段階(a)が、ルシフェラーゼをD−ルシフェリン、マグネシウムイオン及 び/またはアデノシン三リン酸と溶液中で混合させることによって行われること を特徴とする請求項1に記載の方法。 3.マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸の双方が、アデノシン三リン酸 マグネシウム(Mg2+ATP)の形態で存在することを特徴とする請求項1に記 載の方法。 4.段階(a)が、4×10-6モル/リットルのルシフェラーゼあたり0.2ミ リモル/リットルまたはそれ以上のATPを用いて行われることを特徴とする請 求項1に記載の方法。 5.段階(a)が、2ミリモル/リットルのマグネシウムイオンの存在下で行わ れることを特徴とする請求項4に記載の方法。 6.共有結合試薬がグルタルアルデヒド、スクシンイミジル−4−(N−マレイ ミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMCC)及び/また はスクシンイミジル−4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート(SMPB) を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 7.段階(b)が、ルシフェラーゼをD−ルシフェリン、マグネシウムイオン及 び/またはアデノシン三リン酸(ATP)と混合した後に共有結合試薬によって 行われることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 8.0.5ミリモル/リットルのATPを使用することを特徴とする請求項7に 記載の方法。 24.(a)D−ルシフェリンとルシフェラーゼとを、またはマグネシウムイオ ンとアデノシン三リン酸との組合わせとルシフェラーゼとを、マグネシウムイオ ン及びアデノシン三リン酸の濃度が夫々0.2ミリモル/リットル及び0.05 ミリモル/リットルよりも大きい値となるように混合する段階と、(b)共有結 合試薬を用いてルシフェラーゼと化学物質との間の共有結合反応を惹起する段階 とを含むホタルルシフェラーゼと化学物質との結合方法。 25.(a)D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸の いずれか1種以上とルシフェラーゼとを、マグネシウムイオン及びアデノシン三 リン酸の濃度が夫々0.2ミリモル/リットル及び0.05ミリモル/リットル よりも大きい値となるように混合する段階と、(b)共有結合試薬を用いてルシ フェラーゼと化学物質との間の共有結合反応を惹起する段階とを含み、但し、D −ルシフェリン、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸の全部が存在する ときは、反応から酸素を排除することを特徴とするホタルルシフェラーゼと化学 物質との結合方法。 【図1】 【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AM,AT,AU,BB,B G,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK ,EE,ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP, KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,L U,LV,MD,MG,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,V N (72)発明者 マーフイー,メレニー・ジエーン イギリス国、ウイルトシヤー・エス・ピ ー・4・0・ジエイ・キュー、ソールズベ リー、ポートン・ダウン、シー・ビー・デ イ・イー、ミニストリー・オブ・デイフエ ンス(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸のい ずれか1種以上とルシフェラーゼとを混合する段階と、(b)共有結合試薬を用 いてルシフェラーゼと化学物質との間の共有結合反応を惹起する段階とを含み、 D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及び/またはアデノシン三リン酸の量が 共有結合試薬による阻害からルシフェラーゼ活性を保護すべく十分な量であるこ とを特徴とするルシフェラーゼと化学物質との結合方法。 2.段階(a)が、ルシフェラーゼをD−ルシフェリン、マグネシウムイオン及 び/またはアデノシン三リン酸と溶液中で混合させることによって行われること を特徴とする請求項1に記載の方法。 3.マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸の双方が、アデノシン三リン酸 マグネシウム(Mg2+ATP)の形態で存在することを特徴とする請求項1に記 載の方法。 4.段階(a)が、4マイクロモル/リットルのルシフェラーゼあたり0.2ミ リモル/リットルまたはそれ以上のATPを 用いて行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。 5.段階(a)が、2ミリモル/リットルのマグネシウムイオンの存在下で行わ れることを特徴とする請求項4に記載の方法。 6.共有結合試薬がグルタルアルデヒド、SMCC及び/またはSMPBを含む ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 7.段階(b)が、ルシフェラーゼをD−ルシフェリン、マグネシウムイオン及 び/またはアデノシン三リン酸(ATP)の存在下で共有結合試薬によって活性 化した後に行われることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方 法。 8.0.5ミリモル/リットルのATPを使用することを特徴とする請求項7に 記載の方法。 9.請求項1から8のいずれか一項に記載の方法によって提供された活性ルシフ ェラーゼに結合した化学物質を含む標識化学物質。 10.化学物質が特異的結合アッセイに好適に使用される特異的結合因子である ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法または標識化学物 質。 11.化学物質が抗体、抗原または核酸であることを特徴とす る請求項10に記載の方法または標識化学物質。 12.請求項9から11のいずれか一項に記載の標識化学物質の使用を含むこと を特徴とする特異的結合アッセイ。 13.標的化学物質を請求項6に記載の化学物質に特異的に結合させ、結合した 物質とD−ルシフェリンとをルシフェラーゼがD−ルシフェリンを開裂させ光の 放出を惹起する条件下で接触させ、放出された光の量と標的化学物質の存在とを 関連させることによって標的化学物質の存在及び/または量を決定することを特 徴とする請求項12に記載の特異的結合アッセイ。 14.標的化学物質が抗原であり、前記抗原は、活性ルシフェラーゼに結合した 特異的結合因子に結合する前に抗原特異的捕捉抗体によって捕捉されることを特 徴とする請求項12または13に記載の特異的結合アッセイ。 15.活性ルシフェラーゼに結合した特異的結合因子が標的抗原に特異的な抗体 であることを特徴とする請求項14に記載の特異的結合アッセイ。 16.捕捉抗体が光測定デバイスに光を供給する光ガイドに結合していることを 特徴とする請求項14または15に記載の特 異的結合アッセイ。 17.光ガイドが光ファイバであることを特徴とする請求項16に記載の特異的 結合アッセイ。 18.光検出デバイスを使用して一次元または二次元の検出アレイ表面上の多数 の不連続領域を同時にモニタリングし、該不連続領域の各々が異なる抗原または 抗体に夫々特異的な異なる固定化された抗体または抗原を有しており、各々の抗 原の存在は検出された光放出の位置によって検出されることを特徴とする請求項 14に記載の特異的結合アッセイ。 19.光検出デバイスが電荷結合デバイスであることを特徴とする請求項18に 記載のアッセイ。 20.請求項1から8のいずれか一項に記載の方法によって活性ルシフェラーゼ に結合した特異的結合因子を含むことを特徴とする検査キット。 21.活性ルシフェラーゼに結合した抗体を含むことを特徴とする検査キット。 22.結合したルシフェラーゼが標識抗体の作製に使用されたルシフェラーゼの 活性の10%以上の活性を有していることを特徴とする請求項21に記載の検査 キット。 23.抗体、抗原または核酸が固定された光ガイドまたは光検出アレイを含むこ とを特徴とする請求項21または22に記載の検査キット。 24.(a)D−ルシフェリンとルシフェラーゼとを、またはマグネシウムイオ ンとアデノシン三リン酸との組合わせとルシフェラーゼとを混合する段階と、( b)共有結合試薬を用いてルシフェラーゼと化学物質との間の共有結合反応を惹 起する段階とを含み、D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及び/またはアデ ノシン三リン酸の量が共有結合試薬による阻害からルシフェラーゼ活性を保護す べく十分な量であることを特徴とするルシフェラーゼと化学物質との結合方法。 25.(a)D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸の いずれか1種以上とルシフェラーゼとを混合する段階と、(b)共有結合試薬を 用いてルシフェラーゼと化学物質との間の共有結合反応を惹起する段階とを含み 、D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及び/またはアデノシン三リン酸の量 が共有結合試薬による阻害からルシフェラーゼ活性を保護すべく十分な量であり 、但し、D−ルシフェリン、マグネシウムイオン及びアデノシン三リン酸の全部 が存在するときは、 反応から酸素を排除することを特徴とするルシフェラーゼと化学物質との結合方 法。
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