JPH08501446A - 生物学的化合物の検出及び/または測定用結合体 - Google Patents

生物学的化合物の検出及び/または測定用結合体

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JPH08501446A
JPH08501446A JP6507616A JP50761693A JPH08501446A JP H08501446 A JPH08501446 A JP H08501446A JP 6507616 A JP6507616 A JP 6507616A JP 50761693 A JP50761693 A JP 50761693A JP H08501446 A JPH08501446 A JP H08501446A
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ジョゼ ルマクレ
ベルナール ランティエール
イザベル アレクサーンドル
フィリップ モリス
ナタリー ザマテオ
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ラムダテク エス.アー.
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Abstract

(57)【要約】 生物学的化合物を検出し、及び/または測定するための新規結合体がキナーゼまたはデヒドロゲナーゼからなり、そのサルファグループか好ましくは予め還元されており、好ましくはルシフェラーゼによる生物発光システムに使用可能な中間化合物を生成可能である。前記酵素は、カプリング剤によってあらかじめ活性化されたリガンドに結合し、前記生物学的化合物に特異的に結合する。本発明はまた、前記結合体の製造プロセス、前記結合体の検出及び/または測定プロセスへの利用、およびそれを含む診断キットに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 生物学的化合物の検出及び/または測定用結合体 発明の主題 本発明は、生物学的化合物の検出及び/または測定(assay)をするための新 規の結合体に関する。本発明は、前記結合体の製法、検出及び/または測定方法 における前記結合体の利用、及び前記結合体を含む診断キットにも関する。 発明の技術的背景及び公知技術 生物学及び医学の分野における診断試験を目的とする測定方法の多くは、原則 として抗原の抗体による特殊な認識及び、ここ数年来は核酸塩基(DNAまたは RNA)のペアリング(pairing)に基づく。これらの方法は、関連する相互作 用に応じて、また分析リガンド(抗原/抗体またはヌクレオチド配列)を固定す るための手段に応じて種々の形式を取った。 放射性同位体で標識された分子を分析する技術は正確かつ極めて感度が高い。 放射性同位体を利用する以上、この分析方法の欠点が特殊な部屋の設置、廃棄物 の貯蔵、健康及び安全、さらには関連の法的規制に伴なう問題にあることは明ら かである。 常温プローブ技術は、共有結合するプローブと酵素とから成る酵素結合体の利 用に基づく。これらの結合体は酵素の基質を着色生成物に変換し、これを分光分 析法で測定することによって検出することができる。これはペルオキシダーゼま たはアルカリホスファターゼとの結合の場合である。この分析は多量に存在する リガンドの検出を可能にするが、少量しか存在しない抗原、例えばホルモンを検 出する免疫化学分析の場合や、検知 すべき量が極めて少ない、DNAプローブを使用する遺伝子ハイブリダイゼーシ ョンの場合には感度が低く過ぎることが判明している。 化学発光法は励起される化学分子からの発光に基づく。この励起は、化学反応 または他の分子からのエネルギー転移によって発生させることができる。第1の 場合、反応は一般に酵素の触媒作用下に行われる。広く採用されているシステム は、ルミノールまたは過酸化水素の存在におけるペルオキシダーゼ、またはアダ マンティル1,2−ジオキシエタンフェニルホスフェートの存在におけるアルカ リホスファターゼである(L. Kricka, Chim.Chem., 37,1472−148 1,1991)。 これらの分析システムは感度にすぐれているが、信号が極めて短いから量化す ることが極めて困難である。1つの解決法として、励起されると特に長い、従っ て、検出可能な励起時間を有する蛍光を発生させるランタニド、ユウロピウムの 使用が考えられる。この方法は検出限界値がDNA0.3pgでアデノウイルス の検出に利用されている(Syvanen 等、Nuc. Acids Res.14,1017,1 986)。 2つの分子:フルオレセインイソチオシアネート(FITC)とテトラメチル ローダミンイソチオシアネート(TRITC)との間のエネルギー転移を利用す ることもできる。第1の分子(FITC)はプローブと結合し、第2の分子はサ ンプルDNAと結合している。プローブがサンプルと結合した状態になると2つ の分子が互いにエネルギーを転移できる:即ち、固有波長のTRITCの励起が ペアリングが起こった場合にその近傍に存在するFITCに転移し、FITCが 特徴的な蛍光を発する。この方法は感度にすぐれているが、日常的に利用するに は最適化すべきパラメータ が数多く残っている(Davins 等、Analyt.Letters 20,1897,1987 )。 Boehringer Mannheim から市販されている新規の化学発光分析システムはジ ゴキシゲニンで標識され、ジゴキシゲニンに対する標識抗体によって検出される DNAプローブの検出に基づく (Holtke H,及び Kessler C.Nucleic Acid sResearch, 18(19),5843−51,1990)。 この分子はアルカリホスファターゼと結合する抗体によって認識され、アルカ リホスファターゼは基質と反応して検出可能な光子を発射させる。 この方法は充分感度が高いが有毒分子を伴ない、実施し難いという欠点がある 。 生物発光の原理は、基質の存在下においてルシフェラーゼの酵素作用によって 起こる自然発光である。ルシフェラーゼには2つの種類がある:即ち、ATPを その基質として利用するルシフェラーゼと、NADHまたはNADPHの酸化を エネルギー源として利用するルシフェラーゼである。後者の場合、ルシフェラー ゼはNAD(P)H−FMNオキシドレダクターゼと結合する。 これらの酵素は微量(10-12モル)の基質を測定することを可能にする。A TPルシフェラーゼはNAD(P)Hルシフェラーゼの量子効率より10倍も大 きい量子効率を有し、10倍も低い基質検出限界値を可能にする。分析条件次第 では、信号が極めて長時間にわたって安定する。 アガロースビーズ、N−スクシンイミジル−3−(2−ピルジルチオ)プロピ オネート(SDPD)及びグルタルアルデヒド(US.4,604,364)の ようなカプリング剤を利用する種々の方法がこれらの酵素を抗体、抗原または核 酸プローブのようなリガンド と直接結合させる目的で提案されている。 特許出願EP254172号は、カプリング剤として同種二管能性(homobifu nctional)試薬(ビス−マレイミドポリアルキレングリコール)を使用する抗体 /酵素(例えはβ−ガラクトシダーゼ)結合体を開示している。 特許出願EP137515号は、生物発光試験における免疫グロブリンG/酵 素(エクオリン)結合体の利用を開示している。 これらの文献に開示されている2つの結合体は、2つの逐次活性化、即ち、先 ず抗体をカプリング剤で活性化し、次いで酵素をカプリング剤で活性化するステ ップによって得られる。 この二重活性化によって2つの活性化された成分を互いに反応させて結合体を 生成させることができる。 ただし、このような診断方法は特定の生物学的化合物の検出及び/または測定 に充分な高さの感度を望めないルシフェラーゼの直接利用に基づく。 リガンドと結合させたキナーゼまたはデヒドロゲナーゼの利用に基づく他の方 法も提案されている。 特許出願EP304934号は、Avrameas等が報告している手順(Bull.of Soc.Chim.Biol (1968)50,p.1169)に従ってグルタルアルデヒ ドを利用して抗体、ヌクレオチド配列、アビジンまたはストレプトアビジンのよ うなリガンドと公知の態様で結合させた特定キナーゼに属する酵素から成る結合 体を開示している。 ただし、標識としてのキナーゼやデヒドロゲナーゼの利用は、これらの酵素を 種々のリガンドと結合させるのに使用されるカプリング剤によって不活性化され るため制約される。 特許出願EP431882号は、例えはヌクレオチド配列を付着さ せることのできるあらかじめ活性化されたチオール基を含有する酵素(例えば細 菌性ルシフェラーゼ、またはβ−ガラクトシダーゼ)のようなタンパク質から成 る試薬を開示している。しかし、この文献は、生物発光を伴なう検出及び/また は測定方法に利用できるようにするため、このあらかじめ活性化された結合体を キナーゼまたはデヒドロゲナーゼに付着させることは記述していない。 ビオチニル化プローブを検出するために抗原または抗体、ヌクレオチドプロー ブまたはアビジンと共有結合させたグルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナ ーゼを使用することは、特許出願EP161138号及びEP362042号か ら公知である。この複合体はSepharose4Bに共有結合させたグルコース−6− ホスフェートデヒドロゲナーゼ、ルシフェラーゼまたはFMN−オキシドレダク ターゼによって生成するNADHの検出を可能にする。 しかし、この方法によって達成される感度は、病原性または非病原性有機体か ら特定のヌクレオチド配列を最適条件下で検出するには(明らかに酵素の結合に 伴なう上記不活性化現象を一因として)余りに低い。 発明の目的 本発明の目的は、生物学的化合物と特異な態様で結合できるリガンドと、その リガンドと結合しても酵素作用を失わないキナーゼまたはデヒドロゲナーゼとか ら成り、生物学的化合物の検出及び/または測定に利用できる新規の結合体及び この結合体の新規の製法を提供することにある。 本発明の他の目的は、比活性、高い代謝回転率、及び周囲温度で高い安定性を 有する酵素分を含み、コストが低く、精製が 容易であり、実質的に非可逆的に反応する結合体を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)のゲノム中に存在 する相補配列とペアリングする性質を有し、本発明の結合体のリガンドとして利 用するか、または本発明の結合体のリガンドを認識する分子に付着させることが できる新規の核酸配列を提供することにある。 本発明の最後の目的は、本発明の結合体を含み、公知の診断キットと同等また はそれ以上の感度で生物学的化合物の検出及び/または測定を行う診断キットを 提供することにある。 発明の特徴的要素 本発明は生物学的化合物の検出及び/または測定を目的とし、キナーゼまたは デヒドロゲナーゼから成り、好ましくはサルファグループをあらかじめ還元させ てあり、生物発光システム、好ましくはルシフェラーゼが利用できる中間化合物 を生成させることのできる活性結合体に関する:前記キナーゼまたはデヒドロゲ ナーゼがリガンドと直接結合し、該リガンドはカプリング剤によってあらかじめ 活性化され、前記生物学的化合物と直接または間接的に(即ち、抗体/抗体、抗 体/抗原、ストレプトアビジン/ビオチン、などのタイプの認識を可能にするリ ガンドカスケードによって)特異な態様で結合できる。 本発明では結合体の前記キナーゼまたはデヒドロゲナーゼをあらかじめ活性化 せず、リガンドと直接結合させ、リガンド自体をカプリング剤によってあらかじ め活性化する。 生物学的化合物とは原核生物、真核生物、マイコプラズマ、ウイルスのような 病原性または非病原性微生物、または植物また は動物などの細胞系;前記微生物の成分または前記微生物から生成する成分、特 に、遺伝子増幅(PCRまたはLCR)によってあらかじめ適当に増幅した抗原 、抗体、ヌクレオチド配列、脂質または糖類など及び/またはそれらの混合物を 意味し;固形支持体またはゲルに付着させるか、溶液中に存在させるのが好まし い。 キナーゼは、ピルビン酸キナーゼであることが好ましい。 カプリング剤は、N−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピ オネート、スクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン− 1−カルボキシレート、またはそのスルホ誘導体のような異種二管能性(hetero bifunctional)カプリング剤であることが好ましい。 本発明の一実施例では、リガンドが抗原、ホルモンレセプター、抗体、ヌクレ オチド配列、及びビオチニル化ヌクレオチド配列と結合可能なアビジンまたはス トレプトアビジンのような化合物、及び/またはそれらの混合物から成るグルー プから選択される。 本発明は、HPV6b,HPV11,HPV16,HPV18及びHPV33 のようなヒト乳頭腫の原因となる種々のウイルスの検出及び/または測定を可能 にする新規のヌクレオチド配列、これらの配列の断片、1本鎖DNAの断片、ま たはRNAの断片にも関する。 本発明は特に下記に関する: −25個のヌクレオチドから成るDNA配列:即ち のすべてまたは一部。 −その相補配列:即ち のすべてまたは一部。 −上記配列に対応するRNA配列のすべて、または一部。 これらは上記5種類のHPVの同時検出を可能にする。 これらの配列はHPV6b E1遺伝子のヌクレオチド2047−2071と 対応する領域とハイブリダイズして位置9及び15に2つのミスペアリング(m isparing)を有する二重鎖を形成し、HPV11 E1遺伝子のヌクレ オチド2047−2071に対応する領域とハイブリダイズして位置8及び9に 2つのミスペアリングを有する二重鎖を形成し、HPV16 E1遺伝子のヌク レオチド2076−2100に対応する領域とハイブリダイズして位置15に1 つのミスペアリングを有する二重鎖を形成し、HPV18 E1遺伝子のヌクレ オチド2157−2171に対応する領域とハイブリダイズして位置6に1つの ミスペアリングを有する二重鎖を形成し、HPV33 E1遺伝子のヌクレオチ ド2070−2094に対応する領域とハイブリダイズして位置5,8及び15 に3つのミスペアリングを有する二重鎖を形成する。 −25個のヌクレオチドが2つのDNA配列:即ち、 のすべてまたは一部。 −上記配列の相補配列:即ち、 のすべてまたは一部。 これらはHPV6b及びHPV11の同時検出を可能にする。 配列3,3a,5及び5aは、HPV6b及びHPV11のE2遺伝子のヌクレ オチド2736−2760に対応する両ウイルスに共通の領 域とハイブリダイズして二重鎖を形成する。 配列4,4a,6及び6aは、HPV6b及びHPV11のE2遺伝子のヌク レオチド3355−3379に対応する両ウイルスに共通の領域とハイブリダイ ズして二重鎖を形成する。 −21個のヌクレオチドから成るDNA配列:即ち、 のすべてまたは一部。 −その相補配列:即ち、 のすべてまたは一部。 これらはHPV16,HPV18及びHPV33の同時検出を可能にする。 これらの配列は、HPV16 L1遺伝子のヌクレオチド6780−6800 に対応する領域とハイブリダイズして位置15にミスペアリングを有する二重鎖 を形成し、HPV18 L1遺伝子のヌクレオチド6759−6779に対応す る領域とハイブリダイズして位置3にミスペアリングを有する二重鎖を形成し、 HPV33 L1遺伝子のヌクレオチド6734−6754に対応する領域とハ イブリダイズして位置15にミスペアリングを有する二重鎖を形成する。 −25個のヌクレオチドから成るDNA配列:即ち のすべてまたは一部。 −その相補配列:即ち のすべてまたは一部。 これらはHPV16及びHPV18の同時検出を可能にする。 これらの配列は、HPV16 E1遺伝子のヌクレオチド931− 985と対応する領域とハイブリダイズして二重鎖を形成し、HPV18E1遺 伝子のヌクレオチド1007−1031に対応する領域とハイブリダイズして1 つのミスペアリングを有する二重鎖を形成する。 −上記配列と対応するRNA配列:即ち、 のすべてまたは一部。 これらの配列は、種々のヒト乳頭腫ウイルス(HPV)のゲノムに存在するが 、ヒトのゲノムには存在しない相補配列とペアリングする性質を有する。 こうして形成されるハイブリッドは、断片に付着させた同位体または非同位体 標識の利用、常温プローブ技術の利用、特にPCRまたはLCRを使用した遺伝 子増幅の利用、及び/または生物発光の利用によりin situ ハイブリダ イゼーション、フィルターやプラスチック上でのハイブリダイゼーション、“サ ンドイッチ”ハイブリダイゼーション、固形支持体上または溶液中でのハイブリ ダイゼーション、ドットブロット、ノーザンブロットまたはサザンブロットハイ ブリダイゼーションのような種々の公知方法で検出することができる。 以上に述べた配列は生殖路(genital tract)に現われることの多いHPV( タイプ6b,11,16,18及び33)の同定を可能にする。ある種のHPV (タイプ16,18及び33)は悪性腫瘍、この場合には女性の子宮頸の癌、の 出現と関連することが多く、他のタイプ(6b及び11)は良性の病変を特徴と する。従って、予後を、即ち、妥当な治療法を確立するには1種類または2種類 以上のHPVの存在とその種類を判定することが極めて重要である。 ヒト乳頭腫の原因であるウイルスを検出及び/または測定するには、適当にビ オチニル化された上記ヌクレオチド配列の全部または一部が本発明の結合体のリ ガンドに含まれているか、または本発明の結合体と結合できることが好ましい。 本発明は、本発明の結合体の製法にも係わり、この製法においては、好ましく は異種二管能性であるカプリング剤を溶液中でリガンドと反応させ、この活性化 リガンドを、あらかじめ単数または複数のスルフィドブリッジを還元させてある キナーゼまたはデヒドロゲナーゼと結合させる。 本発明の結合体のキナーゼまたはデヒドロゲナーゼは、キナーゼまたはテヒド ロゲナーゼに対して親和力を有するBlue Seph−arose のようなゲルを含有する アフィニティーカラムにその活性部位を固定し、あらかじめカプリング剤で活性 化したリガンドと結合させ、次いでカラムを洗浄し、例えばイオン強度を増大さ せて洗浄液の組成を変化させることによってカラムから結合体を溶出させるのが 好都合である。 本発明は、生物学的化合物の検出及び/または測定を目的とする本発明の結合 体の利用にも係わり;特にハイブリダイゼーションによるヌクレオチド配列の検 出及び/または測定に係わ る;これらのヌクレオチド配列は、in situ ハイブリダイゼーション、フィル ター、プラスチック、固形支持体上でのハイブリダイゼーション、溶液中、“サ ンドイッチ”中での、またはゲル上でのハイブリダイゼーション、ドットブロッ ト、ノーザンブロットまたはサザンブロットハイブリダイゼーション、断片に付 着させた同位体または非同位体標識の利用、常温プローブ技術の利用、特にPC RまたはLCRによる遺伝子増幅の利用、及び/またはこれらの併用によって検 出することが好ましい。 最後に、本発明は本発明の結合体を含み、生物学的化合物を検出及び/または 分析するキット、及びin situ ハイブリダイゼーション、フィルター、プラス チック、固形支持体上でのハイブリダイゼーション、溶液中または“サンドイッ チ”中での、またはゲル上でのハイブリダイゼーション、ドットブロット、ノー ザンブロットまたはサザンブロットハイブリダイゼーション、断片に付着させた 同位体または非同位体標識の利用、常温プローブ技術の利用、特にPCRまたは LCRによる遺伝子増幅の利用、及び/またはこれらの併用によるヌクレオチド 配列の検出及び/または測定を目的とする試薬にも係わる。 図面の簡単な説明 図1は、オリゴヌクレオチド配列のハイブリダイゼーション測定における本発 明の結合体の利用を説明する図である。 図2ないし4は、図1に示した測定の実施態様を示す。 図5及び6は、本発明の結合体を利用して行われるHPVウイルスのDNAの 直接及び間接定量化をそれぞれ示す。 図7は、ピルビン酸キナーゼの活性及び酵素1分子当りのアーム数に対するS PDP濃度の影響を示す。 図8は、本発明の結合体を利用し、かつ生物発光に基づいて行われるヒトIg Gの定量化を示す。 図9は、本発明の結合体を利用して得られるターゲットHIV配列の濃度曲線 を示す。 好ましい実施例の説明 本発明ては、基質分析の高い精度を考慮して指示剤としてNADHルシフェラ ーゼではなくATPルシフェラーゼを使用する。感度をさらに高め、長時間にわ たって大きい信号を得るため、実験条件下で定量のATPを生成させることので きるキナーゼてヌクレオチド配列、抗体、抗原、アビジンまたはストレプトアビ ジンを標識する。次いでこのATPをルシフェラーゼによって分解し、発光量を 検出することによってルシフェラーゼの活性を定量化する。キナーゼの選択 ELISAに使用するのと同種の種々の基準に従って指標酵素を選択しなけれ ばならない(Avrameas, Scand. J. Immunol.,8,7−22,1978)、即ち ; −高い比活性及び代謝回転率; −周囲温度における比較的すぐれた安定性; −できるだけ小さくなければならない結合後の活性損;最後に、 −酵素は高純度の形態で利用できねばならない;高純度の酵素が市販されてい るか、または酵素の調製が比較的簡単でなければならない。 −さらに、酵素はその基質の安定性に従って選択しなければならない。 Kayne によれば(Kayne F.S., the Enzyme,edBoyer part. A.8,19 73, Academic Press, pp.353−382)、ピルビン酸キナーゼは極めて 純粋な形態で市販されているが、ラビット筋肉から極めて簡単に大量に精製する こともできる。また、反応の標準自由エネルギー変化が−7.5kcal/mo lであるから、キナーゼの触媒作用下に進行する反応は事実上非可逆的にピルビ ン酸塩及びATPの形成に寄与する(Muirhead,M., Biochemical Society Tr ansactions, 15(5),996−999,1987)。 ホスホエノールピルビン酸塩+ADP→ピルビン酸塩+ATP5mg/mlの酵 素溶液は、周囲温度において少なくとも48時間にわたってその活性を保持する 。市販の溶液(50%グリセロール含有)は、4℃において少なくとも6カ月に わたって安定である。 このほかに、ピルビン酸キナーゼには市販されていること、熱安定性が高いこ と、反応がATP形成の方向に変位することなどの長所もある。 さらにまた、遺伝子操作によって特異な性質を有する新規のキナーゼを生成さ せることができる。即ち、配列の一部を開裂することによって熱安定性にすぐれ たピルビン酸キナーゼを生成させることができる。このような熱安定ピルビン酸 キナーゼは、高温でハイブリダイゼーション反応に使用することができる(Walk er等、Journal of Molecular Biology (1992)228,p.265− 276)。 同様に、アセテートキナーゼのようなキナーゼを使用することができる。ピルビン酸キナーゼの結合 公知のカプリング剤(グルタルアルデヒド、SPDP即ちN−スクシンイミジ ル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート、過ヨウ素酸塩など)を使用す ると、活性損が極めて大きく、それが95%を超えるような結合体が形成される 。このことはカプリング剤に対するキナーゼ及びデヒドロゲナーゼの感度を裏書 きするものであり、公知のカプリング剤を使用しても診断試験用に充分な活性を 有する結合体は得られないということである。 対照実験において、発明者等は非活性化天然キナーゼをSPDP(N−スクシ ンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート)で活性化されたリガ ンドと共有結合させることができるという予想外の所見を得た。この予想外の所 見を説明するとすれば、おそらくはキナーゼが遊離−SH基を有し、これが活性 化されたプローブと結合している2−ピリジルジスルフィドグループと共にジス ルフィドブリッジを形成することができるのであろう。このアプローチを利用し て得られる結合体は完全に活性である。 発明者等は、低濃度のジチオトレイトールを利用してキナーゼ中の1つまたは 2つ以上の天然ジスルフィドブリッジをあらかじめ還元することにより、結合か らの収量を増やすことができるとの所見をも得た。 溶液中での結合に最適な条件を抗体について以下に説明する。 発明者等は、抗体を5倍のモル濃度のSPDPで活性化すると、抗体1分子に1 ないし2SPDPアームが付着するとの所見を得た。この濃度のSPDPは当量 (モル比において)の活性化された抗体とキナーゼとを結合させる場合に最大量 の活性結合体を生成させる。 収量を高め、キナーゼと結合した抗体の非結合抗体からの分 離を容易にし、多量の結合体の調製を可能にする(固相)カラムでの結合方法は 、Blue Sepharose (Pharmacia, Uppsala,Sweden)を含有するカラムに、弱い 非共有結合によってキナーゼをその活性部位において結合し、次いで、あらかじ めSPDPで活性化された抗体を充分な時間(通常は16時間)にわたりカラム を通して閉回路中を循環させるというものである。 従って、活性化された抗体はBlue Sepharose に固定されたキナーゼと結合体 を形成する充分な可能性を持つ。 反応後、カラムを洗浄し、反応しなかった抗体を除去し、洗浄液のイオン強度 を高めることによって結合体を溶出させる。この方法を抗体及びアビジンとの関 連において詳しく後述する。 活性結合体を利用できるから、いわゆるELISA法のような免疫試験または ヌクレオチド配列のハイブリダイゼーションに基づく診断試験に利用することが できる。 キナーゼを抗体と結合させる方法の原理をその他のタンパク質、さらにはオリ ゴヌクレオチドにまで広げることができた。即ち、アビジン及びストレプトアビ ジンをSPDPで活性化し、余剰の試薬を除去したのち、ピルビン酸キナーゼと 接触させることができた。こうして溶液中に形成された結合体を、キナーゼを保 持し、極めて有効であることが立証されているBlue Sepharoseカラムで精製し た。 オリゴヌクレオチドプローブをキナーゼと結合するにはDNAプローブの3′ 及び/または5′末端位置をアミンで置換すればよく、このアミンは生成または 添加されるヌクレオチドを合成する過程で組込めばよい。 この末端アミンをSMCCによって活性化し、次いで余剰試薬を除去したのち 、結合のためピルビン酸キナーゼと接触させる。 次いで結合体を分子ふるいクロマトグラフィーまたはアフィニティークロマトグ ラフィーで容易に精製できる。免疫酵素分析(ELISA) 種々のELISA試験に使用できる抗体/キナーゼ結合体を形成するにはキナ ーゼを抗体と結合すればよい。 直接的な結合体測定には多凹皿(multiwell dish)、試験管などのような支 持体を利用し、これに抗原を固定する。 抗体/キナーゼ結合体を漸減的に添加する。洗浄後、ルシフェリンの存在にお いてルシフェラーゼによって分解されて発光するATPを生成させながら、結合 したキナーゼの活性をその基質の存在において測定する。発光量は、生物光度計 を使用するか、ポラロイドフィルムのような感光フィルムを使用するか、さもな ければX線に感光するネガティブペーパーを使用して測定することができる。こ の試験によって抗体の力価を測定することができる。 ピルビン酸キナーゼ分析の条件下においては、酵素が数日間にわたって活性を 維持できるように酵素量及びルシフェラーゼ量に対して基質を多めに設定する。 通常のELISA試験では3日間にわたって発光量を追跡する。 この直接試験では、いわゆる競合法を利用して抗原を定量化することができる 。この場合、測定皿または支持体に抗体を固定する。次いで定量分析すべき抗原 を、キナーゼに結合している一定量の抗原の存在において培養する。この2つの 抗原が皿に固定されている抗体に対して競合する;定量分析すべき抗原の量が多 ければ多いほど抗体と結合可能な抗原/キナーゼは少なくなる。キナーゼの活性 によって検出されるのは後者である。次いで検量線に基づいて抗原の量を求める 。 いわゆるサンドイッチ法を利用すれは、抗原をもっと容易に定量分析できる。 皿などのような固形支持体に抗体を固定する。次いで定量分析すべき抗原を希釈 度を次第に高めながら添加し、洗浄後、キナーゼで標識した一定量の第2抗体を 添加し、キナーゼの活性を測定する。この方法の変形として、標識されていない 第2抗体を使用し、キナーゼで標識した抗抗体を添加する(ダブルサンドイッチ )。 サンドイッチ法によって抗体も定量化でき、この場合、抗原を支持体に固定す る。濃度を高くしながら抗体を添加し、洗浄後、キナーゼで標識した抗抗体を培 養し、キナーゼの活性を測定する。ここでも標識されていない抗抗体を使用し、 次いでキナーゼと結合した第2の抗抗体を使用したダブルサンドイッチ測定を行 うことができる。オリゴヌクレオチド配列のハイブリダイゼーション分析 キナーゼと結合可能なプローブとしてアビジン(またはストレプトアビジン) 、抗体またはヌクレオチドを使用できるから、ヌクレオチド配列を認識する試験 を開発することができる。この技術は細菌、カビ、イースト、ウイルス、癌細胞 または特異な核酸配列を有する生物学的有機体を検出する診断試験などのような 広い分野に応用できる。 オリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションの原理は周知であり、従ってここ では簡単に説明する。この原理は、相補ヌクレオチド鎖によってヌクレオチド配 列(DNAまたはRNA)を認識し、適当な温度、pH及び塩条件において両者 をペアリングさせて二重鎖を形成するというものである。この認識はアデニン( A)とチミン(T)(またはウラル(U))との間、及びグアニン(g)とシト シン(C)との間に水素結合を形成することに よって可能になる。もし検出すべきDNA(RNA)が判明していれば、科学的 、酵素的または生物学的方法を利用することにより、被検出DNA(またはRN A)と特異的にハイブリタイズする相補配列を構成することができる。 このハイブリダイゼーションは、ハイブリダイゼーションが特異的に起こり、 それによって偽陽性(false positives)を避けることができるようにきびしい 条件下で行うことが好ましい。 生物発光試験を実施するためにキナーゼ結合体を利用する利点は、極めて高い 感度と数日にも及ぶ検出時間である。最も簡単な方法では、試験に供するヌクレ オチド配列をビオチンで標識する。この標識化は種々の方法で行うことができる :即ち、−合成においてビオチニル化オリゴヌクレオチドを使用するか、配列を NHS−ビオチン、ビオチンアミドカプロエートN−ヒドロキシスクシンイミド エステル、またはビオチンを含みかつヌクレオチド配列と結合可能な試薬と反応 させることによって化学的に、 −または、特定ヌクレオチド配列の末端にビオチニル化ヌクレオチドを組込む 末端転移酵素を使用して酵素的に行う。ビオチンは、光学ビオチン(photobioti n)と呼ばれる光学活性化化合物を使用して核酸中に組込むことができる。 ビオチニル化配列は、酵素と結合しているアビジンまたはストレプトアビジン によって、またはキナーゼで標識され、ビオチニル化配列に向けられる抗体との 反応後のアビジンまたはストレプトアビジンによって認識することができる。検 出すべき配列とのハイブリダイゼーション後、ビオチンと結合するアビジン/キ ナーゼ結合体を使用する。次いで、ルシフェラーゼの 存在において発光するATPの生成によってキナーゼの活性を測定する。 溶液中に存在するDNAまたはRNAの検出は、洗浄または競合反応を行うた めの固定化ステップが必要であるから比較的複雑である。配列は、“ドットブロ ット”試験と呼ばれる試験またはゲル電気泳動による分離を伴う試験においてニ トロセルロースまたはナイロンフィルターに直接固定することができる(サザン ブロット及びノーザンブロット)。 測定すべきDNAI(またはRNA)が極めて微量である場合、それ自体が支 持体3(フィルター、ゲル、プラスチック、ガラス、ビーズ等)に固定されてい る相補配列2によってこのDNAIを固定することができる。固定プローブに対 してハイブリダイズされたDNAI(またはRNA)は他のビオチニル化配列4 及びアビジン/キナーゼ結合体5または抗体/キナーゼ抗プローブを使用するこ とによって測定することができる。固定化されたキャプター2と呼ばれるものと 、ビオチニル化されたディテクター4と呼ばれるものとの2つのヌクレオチド配 列(2及び4)を使用するこの方法は、サンドイッチ法とも呼ばれる。手順とし ては、キャプター及びディテクターと呼ばれる2つの配列を、検出すべきDNA (またはRNA)に同時に添加するか、または試験の条件及び所期の結果:即ち 、高い感度、作用速度または操作のし易さに応じて逐次的に添加すればよい(図 1)。 アビジンとビオチンとの間の認識だけでなく、抗原(またはハプテン)と抗体 との間の認識をも利用することによって、これらの方法をさらに複雑化すること ができる(図2,3及び4)。 例えば、ビオチニル化核酸配列4を使用し、(キナーゼと結合しているかまた は結合していない)アビジン6と反応させ、アビ ジン自体かキナーゼと結合している抗アビジン抗体7によって認識されるように することも可能である(図2及び3)。キナーゼと結合しているかまたは結合し ていないかのいずれかであり、かつプローブと結合しているビオチンに向けられ る抗体8との直接反応(図4)を行うことも可能である。ビオチン以外の分子、 例えば、特異抗体によって認識されるフルオレセインまたはジゴキシゲニンをプ ローブの標識として使用することも可能である。 この方法にはいくつかの変形があり、キナーゼと結合した第2抗体を使用した り、ビオチンと結合した抗体を使用し、アビジン/キナーゼ結合体をこれと反応 させるのも変形例である。どのような組合わせを使用するにしても、本発明の少 なくとも1つのアビジン/キナーゼ結合体5または抗体/キナーゼ結合体7を反 応のステップの1つにおいて使用する。 これらの特異的なアビジン/ビオチンまたは抗体/抗原認識は、固形支持体へ の固定にも利用できる。これを利用すれば、固定に先立って溶液中でハイブリダ イゼーション反応を進行させることができる。溶液中でのハイブリダイゼーショ ンの利点は立体因子及び拡散因子が反応を遅らせる固形支持体上でのハイブリダ イゼーションよりもはるかに反応速度が大きいことにある。 特に好ましい方法として、被測定DNAをそのDNAの一部と相補関係にある 2つのヌクレオチド配列とハイブリダイズする。この2つの配列をそれそれ異な る分子、例えば一方はビオチンで、他方はキナーゼで標識する。ハイブリダイゼ ーション後、混合物をアビジンが固定されている支持体と接触させ、その結果、 ビオチニル化配列が結合し、その一部がハイブリッドのうちのルシフェラーゼ及 び適当な基質の存在において、測定可能な第2キ ナーゼ配列を含む部分を形成する。 固定はポリGまたはポリT(ポリU)配列をそれそれ認識するポリCまたはポ リAのような相補プライマー配列を使用することによって行うことができる。 ビオチンを含むプローブ、または測定すべき第2の特異的なDNAまたはRN Aプローブは、溶液中でのハイハイブリダイゼーションの過程で、支持体と結合 している相補配列と結合するポリA(またはポリTまたはポリG)を含むことが できる。 2つの配列は、ビオチン、または例えばジニトロフェノールまたはフルオレセ インのような抗原(またはハプテン)をも含むことができる。 ハイブリダイゼーション後、ハイブリッドはアビジンを含む支持体に固定し、 抗原またはハプテン(この場合には抗ジニトロフェノールまたは抗ジゴキシゲニ ン)にむけられ、かつキナーゼで標識された抗体によって検出することができる 。もし抗体がキナーゼで標識されていなければ、キナーゼで標識した第2抗体を 使用することができる。 支持体に結合され、抗原またはハプテン(この場合にはジニトロフェノール) を認識してそれに結合する抗体を利用することによっても固定を行うことができ る。アビジン/キナーゼをハイブリットのビオチニル化配列と反応させることに よりハイブリッドを検出する。上述したその他のビオチン/アビジン検出方法を 利用することもできるが、いずれの場合にも少なくとも1つの結合体/キナーゼ を使用する。 DNAの二重鎖を認識する抗体にキナーゼを結合させることも可能である。 以上に述べたハイブリッド検出に際しては、少なくとも1つの ステップにおいてビオチンとアビジンとの間、または抗体とその抗原またはハプ テンとの間に存在する認識に依存した。 特にピルビン酸キナーゼの場合、この反応ルートを省くことができる(この酵 素は45℃で少なくとも2時間にわたって安定であり、これは特にオリゴヌクレ オチドで達成されるハイブリダイゼーション状態を表わすとの所見が得られた) 。この所見に基づき、オリゴヌクレオチド配列と直接結合したキナーゼから成る 結合体を調製し、これをハイブリダイゼーションに使用し;キナーゼの活性をそ の基質及びルシフェラーゼの存在において測定する。 この技術は、PCRによって配列を増幅したのち、溶液中または固定細胞中で も利用することができる。この場合、熱安定ピルビン酸キナーゼを使用する方法 が特に好ましい。 免疫試験 I−抗IgG/キナーゼ結合体の検出 多凹プレートにマウスIgGを固定する。次いて凹みにウシのアルブミンを充 填し、4時間放置する。4時間後、凹みを Tween溶液で3回洗浄する。好ましけ れば、凹みを乾かしてもよい。アルブミンの存在において結合抗体を2時間にわ たって20℃に保温する。洗浄後、基質、即ち、ホスホエノールピルビン酸塩、 ADP、ルシフェリン及びルシフェアーゼを含有する混合溶液を添加することに よってキナーゼの活性を測定する。なお、ルシフェリン及びルシフェラーゼは、 キナーゼがADPとホスホエノールピルビン酸塩とから生成させるATPを検出 するための物質である。これに続く5分間にわたり生物光度計によって発光量を 測定し、測定結果を1分間にわたるプラトー値または積分値の形で表現す る。例えば3,000または20,000ASAの高感度ポラロィドフィルムで 5分間露光したのち、45秒間現像することもできる。この試験ではIgG/キ ナーゼを順次希釈し、2,560倍の希釈、即ち、2.6×10-13モルの抗体濃 度まで検出が可能であった。 II−抗原と考えられるIgGの測定(サンドイッチ法) ラビットの抗ヒトIgG抗体を多凹プレートに固定したことを除けば前記と同 じ実験を行なった。希釈度を漸次高めながらプレートをヒトIgGと共に培養し たのち、洗浄し、キナーゼと結合させたマウスの抗ヒトIgG抗体をすべての凹 みに添加した。プレート写真によってキナーゼを測定することでヒトIgGの試 験ては8,310-14モルの濃度を検出することができた。 III −抗β−HCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン、humanchorionic goradot ropin)抗体の力価測定 (女性被検者から得た)陰性血清を利用して98,000mUI/mlの抗β −HCG陽性血清の20×及び100×の2種類の希釈溶液を調製する。トラッ ピングモノクローン抗体(抗β−HCG)であらかじめコーティングした2×3 配列マイクロウエル中で60分間にわたり湿った雰囲気下でこの2つの希釈溶液 を37℃に保温する。マイクロウエルを3回洗浄したのち、透析し、100×、 1,000×、及び10,000×に希釈した市販のラビット抗HCGポリクロ ーンIgGを培養する。洗浄はリン酸塩緩衝液で3回実施する。最後に、ピルビ ン酸キナーゼと結合しているヒツジの抗ラビットIgG抗体から成る結合体に関 してマイクロウエルの列ごとに濃度曲線を作成した。3回の洗浄後、生物光度計 用のプレートリーダーを利用して活性を測定する。ラビットの抗HCG抗体を1 00×に希釈し、結合体の希釈度を50×にすると、含有率98,000mUI /mlのHCG血清の20×希釈溶液ては30RLUの活 性が観察され、100×希釈溶液では7RLU(試験値とブランク値との差)の 活性が観察される。従って、血清中におけるβ−HCGの濃度4,900mUI /mlはS/N比(signal/noiseratio)7で測定することができ、濃度980 mUI/mlはS/N比2で測定することができる。この値は事実上測定の限界 である考えられる。血清は含有率が2,000mUI/ml以上なら陽性である と考えられ、この値は臨床生物学ラボラトリーに規定されている条件と一致する 。条件を最適化すれば、この測定の性能をさらに高めることができるであろう。 IV−抗ヒストン抗体の測定 陽性患者の血清中の抗ヒストン抗体の測定を800ないし102,400倍の 希釈度を得るため対照血清を使用して血清を倍加希釈することによって実施した 。多凹皿をあらかじめヒストンプロテインでコーティングした。洗浄後、キナー ゼで標識したラビットの抗ヒトIgG抗体と同様に、ヒトの抗ヒストン血清をこ れらの凹みて培養した。この抗ヒストン血清は25,600倍希釈までの希釈に 正比例する信号を発し、一方ペルオキシダーゼで標識した結合体を使用し、メー カー(Biolal, Belgium)の規定条件に従って吸光度測定法によって読取られ、 基質としてABTS(アジノベンゾチアゾリンスルホネート)を使用した同じ試 験では検出可能な希釈度は1,600倍まであった。遺伝試験 I.HPV18ウィルスのDNAの直接測定 A.プラスチック皿に対するDNAの共有結合 表面にアミノ化されたグループが現われるように改良された多凹プラスチック 皿にHPV18ウイルスのDNAを共有結合させた。この結合は1−エチル−3 −(3−ジメチルアミノプロピル) カルボジイミド及びメチルイミダゾールから成るカプリング剤を介してDNAの 5′末端リン酸塩とプラスチックに移植されたアミノ官能基との間で行われる。 プレートを5時間にわたって50℃に保温し、次いて0.25%SDSを含有 する5×SSC溶液で50℃において洗浄する。この結合条件を推奨しているの は Covalink 皿を市販しているメーカー(NUNC, Glbco BRL)である 。B.ビオチニル化オリゴの使用によるDNA検出 HPV18−33及び16のウイルスDNAの特異配列を認識する特異性を備 えた21塩基対からなるオリゴヌクレオチドを選択した。この配列は: である。 この配列は、HPV16 L1遺伝子のヌクレオチド6780−6800に対 応する領域とハイブリダイズして位置15に1個のミスペアリング、位置3に1 個のミスペアリングを有する二重鎖を形成し、HPV18 L1遺伝子のヌクレ オチド6759−6779に対応する領域とハイブリダイズして二重鎖を形成し 、HPV33 L1遺伝子のヌクレオチド6734−6754に対応する領域と ハイブリタイズして位置15に1個のミスペアリング、位置3に1個のミスペア リングを有する二重鎖を形成する。 このオリゴヌクレオチドのビオチン標識は末端トランスフェラーゼを利用して 行われる。末端トランスフェラーゼは、ある種のビオチニル化dUTP及ひある 種の(非ビオチニル化)dCTPを3′末端に結合させる。 ハイブリダイゼーションは、DNAが固定されている凹みでビオチニル化オリ ゴを含有するハイブリダイゼーション溶液中で 行われ、16時間にわたって50℃に保温される。 洗浄後、0.01mg/mlの速度でアビジン/キナーゼ結合体を添加し、洗 浄後、上記の例で述べたようにキナーゼの基質及びルシフェラーゼの存在におい てキナーゼの活性を測定する。このような条件下に検出されるHPV18ウイル スDNAの量は100ng/凹みの溶液に相当し、極めて高い。 II−2つのオリゴヌクレオチドの使用によるHPV18ウイルスのDNAの間接 測定(サンドイッチ法) A.586塩基対(bp)のゲノム 粘性及び相互作用の問題及び完全なHPVゲノム(+/−8,000塩基対) の操作に伴なう困難を回避するため、このゲノムの一部、即ち、6,193番目 の塩基から6,779番目の塩基までの586塩基対の鎖をPCRによって増幅 する。B.トラッピングオリゴの共有結合 21塩基対を有するトラッピングオリゴヌクレオチトはHPV18ゲノムに対 して特異性を有し、上記断片の3′末端から始まる最初の21個の塩基と相補関 係にある。 である。 ウイルスHPV18のDNAの場合と同様にNUNC皿にトラッピングオリゴ を共有結合する。 5ng/凹みのオリゴヌクレオチドを使用し、5時間にわたって50℃に保温 し、共有結合によって約1.2ngを結合する。C.HPV18断片のハイブリダイゼーション ハイブリダイゼーションに際しては、トラッピングオリゴヌクレオチドを含有 する凹みを先ず洗浄する。 次に、水で希釈し、変性させたHPV18ゲノム断片を含有す るハイブリダイゼーション溶液を該断片の濃度を漸次低下させながら200マイ クロリットル/凹みの速度で添加する。2時間にわたり50℃でハイブリダイゼ ーションを進行させる。D.ビオチニル化オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーション 21塩基対を有するディテクターとしてのオリゴヌクレオチドは、HPV16 ,18及び33ゲノムに対して特異性を有し(第B項−HPV18ウィルスの間 接測定を参照)、第A項で選択された586塩基対から成る配列断片の3′末端 から始まる最終21個の塩基と相補関係にある。 その配列は: である。 凹みを洗浄したのち、ハイブリダイゼーションにビオチニル化オリゴヌクレオ チドを添加することを除いて上述の方法と同じ方法でハイブリダイゼーションを 行う。このハイブリダイゼーションは1時間にわたり50℃で行う。E.生物発光を利用する測定 ハイブリダイゼーションが完了したのち、プレートを洗浄し、0.01mg/ mlの濃度でアビジン/キナーゼ結合体を添加し、洗浄後、上記例と同様に基質 及びルシフェラーゼの存在においてキナーゼの活性を測定する。 III.HPVウィルスのDNAの間接測定(DNA鎖の存在において長いプロー ブの二重認識とキナーゼ標識抗体による検出を利用するサンドイッチ法) A.586塩基対を有するゲノム 粘性や相互作用の問題及び完全なHPVゲノムの操作に伴なう困難を避けるた め、ゲノムの一部、即ち、6,193番目の塩基か ら6,779番目の塩基に至る586塩基対から成る鎖をPCRによって増幅す る。B.トラッピングプローブの共有結合 PCRで調製した5′−リン酸化トラッピングプローブを既に述べたように凹 みに共有結合させる。C.サンドイッチハイブリダイゼーション PCRによってビオチニル化検出プローブを調製した。dTTPに対して1/ 2の割合で存在するビオチニル化dUTPによってビオチンが組込まれる。 トラッピングプローブが固定されている凹みでハイブリダイゼーションを行う 。ハイブリダイゼーション溶液は、586塩基対を有するHPVターゲットDN Aと、PCRによって調製されたビオチニル化プローブとから成る。ハイブリダ イゼーションは2時間にわたり70℃で行う。D.測定 洗浄及び飽和後、アビジンを、次いで抗アビジン抗体を、さらには抗アビジン 抗体に向けられたキナーゼ標識抗体を凹みで培養する。洗浄及び平衡化後、上記 例と同様に基質及びルシフェラーゼの存在においてキナーゼの活性を測定し、ル ミノスキャンで発光量を測定するか、またはポラロイド写真を撮る。E.結果 Lumac 生物光度計を使用した光量測定値は500pgのHPVターゲットD NAでは10,000RLU(relative light unit)、50pgのHPVタ ーゲットDNAでは2,500 RLUであった。 IV.HPVウィルスのDNAの間接測定(DNA鎖の存在においてストレプトア ビジン/キナーゼ結合体を利用して測定するサンドイッチ法) プラスチック凹みに結合させたトラッピングプローブ及びビオチン標識ディテ クタープローブの調製は、上記例III の場合と全く同じである。ハイブリダイ ゼーションも同じ条件下で行う。ハイブリダイゼーション後、凹みを洗浄及び飽 和させたのち、1,000×に希釈されたストレプトアビジン/キナーゼ結合体 と共に培養する。凹みを4回洗浄してから、上記例の場合と同様にキナーゼ基質 及びルシフェラーゼの存在において培養する。このような条件下で500pgな いし5pgのHPVターゲットDNAについて濃度曲線を求めた。RLU値は非 特異性DNAの存在において得られる対照値よりも大きかった。 V.HIVウイルスのDNAの間接測定(DNA鎖の存在においてストレプトア ビジン/キナーゼ結合体を利用して測定するサンドイッチ法) A.PCRによって生成させたターゲット AIDSウィルス(HIVI)のRNA鎖のセグメントをDNAに転写し、P CRによって増幅した。この断片は1,214 番目の塩基と1,687番目の 塩基との間に位置する473個の塩基から成る。B.ハイブリダイゼーション トラッピングプローブとディテクタープローブの調製、ハイブリダイゼーショ ン、及び測定をVIIIの場合と同様に行う。C.結果 HIVターゲットDNA断片について1,000 ないし1pgの範囲にわた って濃度曲線を求めた。この濃度曲線上のどの点においてもRLU測定値は非特 異性DNAを使用して得られた対照よりもはるかに大きかった(結果を図9に示 す)。 VI.サイトメガロウイルスDNAの間接測定 CMVウイルスのRNA鎖セグメントをDNAに転写し、次い でPCRによって増幅した。434個の塩基から成るこの断片は2,223番目 の塩基と2,657番目の塩基との間に位置する。 例 VIIIの場合と同じ実験プロトコールを実施し、CMVターゲットDNAに ついて1,000ないし10pgの範囲にわたって濃度曲線を求めた。 VII.バクチリウムクラミジアトラコマティスDNAの間接測定 クラミジアトラコマティスDNAのセグメントをPCRによって増幅した。4 15個の塩基から成るこの断片は5,339番目の塩基の下流に位置し、ターゲ ットDNAを表わす。 例 VIIIの場合と同じ実験プロトコールを実施し、クラミジアトラコマティス について2,000ないし20pgの範囲にわたる濃度曲線を求めた。 VIII.ポラロイドプレート読取りによる生物発光ELISA 新しい結合体を合成し、96個の凹みを有するプレートをラビットの抗ヒトI gG、ヒトIgG及びマウスIgGでコーティングする。 a/第1の作業として結合体の力価を測定するため飽和曲線を作成する; b/ELISA測定そのものは使用される指標酵素の量がやや異なる2つの方法に 従って実施する。第1の場合、即ち、直接測定では、ピルビン酸キナーゼ反応に よって生成するATPを生物発光を利用して連続的に測定する。この方法によれ ば、2.6×10-13モル/試験のヒトIgGを検出することができる(図5)。第2 の場合、即ち、間接測定では、生成したATPを60分間蓄積してから生物発光を 利用して測定する。この場合には、8.32×10-14モル/試験が検出される(図6 )。ただし、感度は期待したほど改善されなかった。 IX.結合アーム数、ピルビン酸キナーゼの活性、及び基Pによる保護効果に対す るSPDP濃度の影響 100mMのKH2PO4中に10mg/mlのPKを溶かしたpH7の100 mlアリコートをエタノール中の濃度を漸進的に高めなからSPDP200ml で活性化する。30分間の反応後、SephadexG25によって余剰SPDPを除去 し、PKをその残留活性及び酵素1分子ごとの結合アーム数に関して分析する。 実験は濃度1mMの基質(ADP、ホスホエノールピルビン酸塩及びMgCl2 )の存在において行われる。グラフから明らかなように、酵素との結合アーム数 が比較的少なければ(5個以下)、基質の存在において実験するか基質の不在下 で実験するかに関係なく、残留活性に変化は見られない。酵素1個に対する+/ −4結合アームに相当する10SPDPを超えると、基質の存在において実験す ることで残留活性がやや高くなる(図7)。標準的な方法に従ってマイクロウエ ル皿(microwell dish)をマウス(ブランク)及びヒト(試験)から得られた免 疫グロブリン(IgG)でコーティングする。ピルビン酸キナーゼに結合させた 抗ヒトIgG/IgGから成る結合体を培養したのち、マイクロウエルを洗浄し 、抗ヒトIgG/IgGと結合しているキナーゼの活性を発光によって測定する 。後者の結合体は抗原、即ち、ヒトIgGを含有している凹みの中に固定される (図8)。 X.HIVウイルスのRNAから生成するDNA断の測定 HIVウイルスに対して特異なDNAプローブをそれそれの5′末端によって Covalink (NUNC)マイクロウエル皿と共有結合させ、AIDSウイルス( HIVI)のRNAの一部に相当する475塩基対断片のPCR(ポリメラーゼ 鎖反応)増幅から得られたDNA断片の存在において培養した。溶液は205塩 基対を有するビオ チニル化ディテクタープローブをも含有し、このディテクタープローブはまたH IVIウイルスのDNA配列と相補関係にある。 70℃でハイブリダイズし、洗浄したのち、ストレプトアビジン/キナーゼ結 合体をハイブリッドと共に培養し、凹み内に存在するキナーゼ/ストレプトアビ ジン結合体を測定するためキナーゼ及びルシフェラーゼの基質を添加する。図9 は、これらの試薬の培養で観察されたRLU(Relative Light Unit)の1時 間ごとの増大を表わす勾配を示す。マウスのゲノムから得られた571塩基対を 有するターゲットDNAを使用して対照値を得た。 試験を3回実施し、その平均値を取り、標準偏差(+/−s)を図に示した。 図から明らかなように、この試験によってIpgのDNAを有効に検出するこが できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI G01N 33/535 8310−2J (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CZ,FI,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,L V,MG,MN,MW,NO,NZ,PL,RO,RU ,SD,SK,UA,US,VN (72)発明者 モリス フィリップ ベルギー国 ナミュール ベー5000、シュ マン ドゥ ラ カラコレ 2 (72)発明者 ザマテオ ナタリー ベルギー国 ベルビエール ベー4800、リ ュ ピエール フリュッシェ 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.生物学的化合物の検出及び/または測定を目的とする活性化結合体であって 、好ましくはサルファグループをあらかじめ還元させてあり、生物発光システム 、好ましくはルシフェラーゼが利用できる中間化合物を生成可能なキナーゼまた はデヒドロゲナーゼを含み、その酵素が、カップリング剤によってあらかじめ活 性化され、前記生物学的化合物と直接的または間接的に特異的に結合可能なリガ ンドに結合していることを特徴とする前記活性化結合体。 2.キナーゼがピルビン酸キナーゼであることを特徴とする請求項1に記載の結 合体。 3.カプリング剤が異種二管能性であることを特徴とする請求項1及び2のいず れかに記載の結合体。 4.カプリング剤がN−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピ オネート、スクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン− 1−カルボキシレート、及びそのスルホ誘導体のいずれかであることを特徴とす る請求項3に記載の結合体。 5.リガンドを、抗原、ホルモンレセプター、抗体、ヌクレオチド配列及びビオ チニル化ヌクレオチド配列と結合可能な化合物、及び/またはそれらの混合物か ら成るグループから選択したことを特徴とする請求項1から請求項4までのいず れか 1項に記載の結合体。 6.リガンドが必要ならば修飾してもよいアビジンまたはストレプトアビジンで あることを特徴とする請求項5に記載の結合体。 7.ヌクレオチド配列が下記ヌクレオチド配列から成るグループから選択された ヌクレオチド配列の全部及び一部のいずれかであることを特徴とする請求項5及 び6のいずれかに記載の結合体: 8.請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の結合体の製法において、 好ましくは異種二管能性であるカプリング剤を溶液中でリガンドと反応させ、こ の活性化されたリガンドをキナーゼまたはデヒドロゲナーゼと結合させ、必要な らそのスルフィドブリッジの1または2個以上をあらかじめ還元させてあること を特徴とする前記製法。 9.請求項8に記載の結合体の製法において、結合体のキナーゼまたはデヒドロ ゲナーゼをキナーゼまたはデヒドロゲナーゼに対して親和力を有するゲル、好ま しくはBlue Sephar−ose を含有するカラムに活性部位において固定し、カプリ ング剤によってあらかじめ活性化してあるリガンドと結合させ、カラムを洗浄し 、洗浄液の組成を変えることによって、好ましくはイオン強度を高めることによ って、カラムから結合体を溶出させることを特徴とする前記製法。 10.生物学的化合物の検出及び/または測定を目的とする請求項1から請求項 7までのいずれか1項に記載の結合体の利用。 11.ハイブリダイゼーションによるヌクレオチド配列の検出及び/または測定 を目的とする請求項10に記載の利用。 12.in situ ハイブリダイゼーション、フィルター上での、プラスチック上 での、固形支持体上での、溶液中での、サン ドイッチ上での、またはゲル上でのハイブリダイゼーション、ドットブロット、 ノーザンブロットまたはサザンブロットハイブリダイゼーション、断片に付着さ せた同位体または非同位体標識の利用、常温プローブ技術の利用、または遺伝子 増幅、特にPCRまたはLCRによる遺伝子増幅の利用、及び/またはこれらを 複合化した手段の利用から成るグループから選択した方法によって、あらかじめ 検出されたヌクレオチド配列の検出及び/または測定を目的とする請求項11に 記載の利用。 13.請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の結合体を含むことを特 徴とする生物学的化合物を検出及び/または測定するためのキット。 14.請求項13に記載の診断キットであって、in situ ハイブリダイゼーシ ョン、フィルター上での、固形支持体上での、溶液中での、サンドイッチ中での 、またはゲル上でのハイブリダイゼーション、ドットブロット、ノーザンブロッ トまたはサザンブロット ハイブリダイゼーション、断片に付着させた同位体ま たは非同位体標識の利用、常温プローブ技術の利用、または遺伝子増幅、特にP CRまたはLCRによる遺伝子増幅の利用、及び/またはこれらを複合化した手 段の利用から成るグループから選択した方法によってヌクレオチド配列を検出及 び/または測定するための試薬をも含むことを特徴とする前記診断キット。
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