JPH1050451A - 端子帯送給機構 - Google Patents

端子帯送給機構

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JPH1050451A
JPH1050451A JP20244396A JP20244396A JPH1050451A JP H1050451 A JPH1050451 A JP H1050451A JP 20244396 A JP20244396 A JP 20244396A JP 20244396 A JP20244396 A JP 20244396A JP H1050451 A JPH1050451 A JP H1050451A
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JP
Japan
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terminal
carrier
feeding mechanism
terminal band
band
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Pending
Application number
JP20244396A
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English (en)
Inventor
Yuji Nakano
祐次 中野
Katsuyuki Koyama
勝行 小山
Atsuo Nakamura
厚郎 中村
Takashi Koike
剛史 小池
Tomoya Tominaga
智也 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】端子圧着ユニット1に汎用性を持たせる。作業
性を向上する。 【解決手段】キャリアを挟持するローラ対47、48を
設ける。ローラ対47、48をサーボモータ52で駆動
し、機械的にプレス機構20と分離する。 【効果】端子金具の種類が変更される場合には、専らプ
レス機構だけを変更するだけで対処することができ、汎
用性を持たせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は端子帯送給機構に関
し、特に、帯状のキャリアに対し、それと交差する方向
に突出した端子金具が連続しているサイドフィード用の
端子帯を送給するのに用いられる端子帯送給機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にサイドフィード用の端子帯を用い
て電線の端部に端子金具を連続的に圧着する場合、サイ
ドフィード用の端子圧着ユニットが知られている(例え
ば、実開昭62−175685号公報参照)。この端子
圧着ユニットは、サイドフィード用の端子帯を送給する
端子帯送給機構と、送給された端子帯から端子金具を切
り離して、電線に圧着するプレス機構とを含んでいる。
上記端子帯送給機構とプレス機構とは、カム機構を介し
て連結されており、機械的にリンクしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、端子帯
送給機構がカム機構によって連結されている場合には、
端子金具の種類が変更されると、プレス機構の変更に伴
い、端子帯送給機構をも変更する必要がある。このた
め、従来の技術においては、使用される端子帯(端子金
具)の種類毎に仕様が変更された端子圧着ユニットを用
意しておく必要があり、汎用性が乏しいという問題があ
った。
【0004】また、端子帯の種類が変更される度に、端
子帯送給機構による端子帯の送り量を調整する必要があ
るが、上述したように、カム機構によって端子帯送給機
構がプレス機構とリンクしている場合には、そのような
調整を行うためにカム機構の機械的なリンク状態を変更
ないし調整しなければならず、実際には送り量の変更に
対応できなかった。
【0005】本発明は上述した不具合に鑑みてなされた
ものであり、端子圧着ユニットに汎用性を持たせること
のできる作業性のよい端子帯送給機構を提供することを
課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、帯状のキャリアに対し、それと交差する
方向に突出した端子金具が連続しているサイドフィード
用の端子帯を所定の送給方向に沿って送給するために、
端子圧着ユニットのプレス機構と併設される端子帯送給
機構において、上記キャリアを挟持するローラ対と、ロ
ーラ対がキャリアを送給するようにローラ対の一方を駆
動するサーボモータと、端子金具がプレス機構の非作動
時に送給されるようにサーボモータの回転を制御する制
御手段とを備えていることを特徴とする端子帯送給機構
である。
【0007】この特定事項を含む発明では、ローラ対が
制御手段によって制御されるサーボモータによって駆動
され、キャリアを挟持して所定の送給方向に送給するの
で、プレス機構とは機械的に分離した状態で端子帯を送
給することが可能になる。また、好ましい態様は、ロー
ラ対に挟持されたキャリアの下面を受ける受け面と、受
け面に対しそれと直交する方向に連続して、ローラ対に
挟持されたキャリアの端子金具と反対側のエッジを位置
決めする突き当て面と、上記ローラ対の少なくとも一方
に設けられ、キャリアと転がり接触することにより、キ
ャリアを突き当て面に押しつけながら送る転動部とをさ
らに備えている端子帯送給機構である。
【0008】この特定事項を含む発明では、転動部によ
ってキャリアが突き当て面に押しつけられながら送給さ
れるので、キャリアが確実にローラ対のニップから外れ
にくくなる。また、上記制御手段は、送給されるべき複
数種類の端子帯の種類に応じて各端子帯の送給量を記憶
する記憶部と、上記複数種類の端子帯を特定可能な品番
データを、当該品番データの記録媒体から読み取る読取
部と、読み取られた品番データに基づいて、それに対応
する送給量を特定する特定手段と、特定された送給量に
基づいてサーボモータを駆動する駆動手段を含んでいる
ことが好ましい。この特定事項を含む発明では、品番デ
ータ媒体から読み取られた品番データに基づいて、送給
量が決定され、決定された送給量に基づいてサーボモー
タが駆動されることになる。
【0009】特に、上記制御手段は、端子帯の変位量を
検出する変位量検出手段と、検出された変位量に基づい
て送給量を補正する補正手段とをさらに含んでいる端子
帯送給機構が好ましい。この特定事項を含む発明では、
変位量検出手段によって検出された現実の送給量がサー
ボモータの制御にフィードバックされることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。図1
は、本発明の実施の一形態に係るサイドフィード式の端
子圧着ユニット1の外観図であり、図2は、図1の端子
圧着ユニットに採用されている端子帯送給機構40の要
部を示す斜視図である。
【0011】先ず、図2に示すように、本実施の形態に
係る端子帯Bは、長尺のキャリアT4の一側部に間隔を
隔てて繋ぎ部T1を突出させ、この繋ぎ部T1を介して
端子金具Tを、当該キャリアT4の長手方向と直交する
方向に沿わせて一体に連結している。この端子帯Bの端
子金具Tは、図示しない被覆電線の端部に圧着される圧
着部T2と、圧着部T2に延設されて、他の端子金具に
接続されるための接続部T3とを一体に備えている。ま
た、端子帯Bは、リール体Rに巻回されている(図1参
照)。
【0012】図1に示すように、端子圧着ユニット1
は、周知の自動調尺電線製造装置のベース部2に載置さ
れ、固定されるベースプレート10を備えている。上記
自動調尺電線製造装置は、電線を予め定められた長さに
裁断されたもの(調尺電線)に調尺し、その両端に端子
金具を自動的に圧着するものである。ベースプレート1
0は、図の左右が長い平面視略長方形に形成されてお
り、その長手方向一端部には、端子金具を圧着するため
のプレス機構20が設けられており、他端部には、連結
機構30を介して、プレス機構20に端子帯Bを送給す
る端子帯送給機構40が設けられている。そして、端子
帯送給機構40が端子帯Bを、プレス機構20の側方か
ら繰り出して、上述した端子金具Tを送給している。
【0013】上記プレス機構20は、ベースプレート1
0に立設される本体ブロック21を備えている。本体ブ
ロック21は、平面視略矩形の直方体であり、その前面
には、上下に延びるガイド溝22が形成されている。こ
のガイド溝22は、上下および前方に解放されている。
また、ガイド溝22には、上記自動調尺電線製造装置の
プレス装置3に連結されるシャンク23が摺動可能に嵌
合しており、このシャンク23には、端子金具Tを加圧
するためのクリンパー24および図示しない可動カッタ
が連結されている。他方、本体ブロック21の下部に
は、アンビル25および上記可動カッタとともに端子金
具Tを端子帯Bから裁断する図示しないカッタが装着さ
れている。
【0014】図3は、図1の端子圧着ユニット1の一部
を省略して示す平面略図であり、図4は、図1の端子圧
着ユニット1の右側面図である。図1並びに図3および
図4を参照して、上記連結機構30は、ベースプレート
10の上端部に固定されたガイドレール31と、ガイド
レール31に沿って水平方向前後(図4の上下方向)に
移動するライナスライダ32とを備えており、このライ
ナスライダ32に端子帯送給機構40を装着することに
より、送給される端子金具Tの送給位置をベースプレー
ト10と相対的に変位させ、上記プレス機構20に対し
て変更できるように構成されている。
【0015】端子帯送給機構40とプレス機構20との
相対位置を微調整するために、端子帯送給機構40の一
部を構成する前板41には、ハンドル33を前端部に有
するボルト34が回転可能に取り付けられており、ボル
ト34は、ベースプレート10に固定されたナット35
に螺合している。そして、上記ハンドル33を回動させ
て、ボルト34とナット35の螺合位置を変更すること
により、上記送給位置の微調整を行うようにしている。
さらに、図示の例では、ナット35に止めねじ36(図
4参照)を設けることにより、通常は、ボルト34の回
動をロックし、端子帯送給機構40をベースプレート1
0に対して一体的に止定できるようになっている。ま
た、ボルト34の後端部には、一対のナット37が固定
されており、ボルト34のナット35からの離脱を阻止
している。
【0016】図1および図2に示すように、端子帯送給
機構40は、上記前板41と、前板41と一体的に組み
合わされて、端子帯Bをガイドするためのガイドプレー
ト42と、ガイドプレート42に取り付けられる可動ガ
イド43とを有している。図1に示すように、上記前板
41は、端子帯Bの送給方向に延びる水平部41Aと、
水平部41Aの途中部から垂下する取付け部41Bとを
一体に有する金属部材であり、上記連結機構30のボル
ト34は、取付け部41Bの下端部に取り付けられてい
る。また、図2に示すように、上記水平部41Aの上面
には、端子帯Bを受ける受け面41Cが区画されてい
る。
【0017】上記ガイドプレート42は、左右に長い平
面視略長方形に形成され、その幅方向前端側が高くなる
段部42Aが形成され、この段部42Aの前端面に、上
記前板41の水平部41Aがボルト44(図1のみ図
示)で固定されている。段部42Aの上面は、前板41
に区画される受け面41Cとつらいちに設定されてお
り、上記前板41と協働して端子帯Bの一部を受けてい
る。また、段部42Aの高さHは、プレス機構20によ
って圧着可能な複数種類の端子金具TのスタビライザT
5が何れも干渉しない高さに設定されており、これによ
って、複数種類の端子帯Bを送給できるようになってい
る。
【0018】上記可動ガイド43は、前板41の水平部
41Aの長手方向に沿う略角材状の金属部材であり、水
平部41Aにボルト45およびナット46で固定されて
いる。さらに、可動ガイド43は、受け面41Cと交差
する方向に連続して、キャリアT4の端子金具Tと反対
側のエッジT7を位置決めする突き当て面43Aを区画
しており、この突き当て面43Aによって、受け面41
Cと協働し、キャリアT4を直線状の送給方向に沿って
ガイドできるように構成されている。
【0019】図5は、図1の端子圧着ユニット1に採用
されている端子帯送給機構40の一部を省略して概略を
示す背面略図である。次に、図5に示すように、上記ガ
イドプレート42に固定された上記前板41の水平部4
1Aには、例えば3個の送給ローラ47が端子送給方向
に沿いに間隔を隔てて配設されているとともに、上記可
動ガイド43には、各送給ローラ47とともに端子帯B
を挟持する加圧ローラ48が配設されている。
【0020】図6は、図1の端子圧着ユニット1に採用
されている端子帯送給機構40の左断面略図である。同
図および図2を参照して、各ローラ47、48は、何れ
も軸受49、50を介して前板41または可動ガイド4
3に軸支されており、互いに転がり接触することによ
り、キャリアT4を挟持するニップNを形成している
(図5参照)。
【0021】さらに、送給ローラ47の転動部47Aに
は、軸方向に対して斜行するベベルスリット47Bが形
成されている一方、加圧ローラ48の転動部48Aに
は、外周面にねじ溝48Bが形成されている。これら、
ベベルスリット47Bおよびねじ溝48Bは、いずれも
キャリアT4を可動ガイド43の突き当て面43Aに寄
せつけながら送給方向に送給するための具体例であり、
図示の具体例では、これらベベルスリット47Bおよび
ねじ溝48BがキャリアT4に、いわば、かじりつくこ
とにより、突き当て面43Aへのより大きな押つけ力を
キャリアT4に作用させることができるように構成され
ている。しかも、ベベルスリット47Bやねじ溝48B
を採用していることから、送給時にはキャリアT4をよ
り堅固に食い込ませて、保持力を高めることができると
ともに、キャリアT4の着脱時には、可動ガイド43を
止定しているボルト45を緩めることにより、容易に着
脱することが可能になる。なお、上述したベベルスリッ
ト47Bやねじ溝48Bを採用して、キャリアT4に食
い込ませた場合には、キャリアT4に傷が入るが、キャ
リアT4は、元々廃材であることから何ら支障はない。
【0022】次に、図1、図5および図6に示すよう
に、送給ローラ47の内の一つ(図示の例では、中央部
に配設されたもの)には、ギヤ機構51を介してサーボ
モータ52が連結され、このサーボモータ52の回転駆
動力が伝達されるようになっている。ギヤ機構51は、
前板41の前面に配置されており、送給ローラ47の軸
部に固定される入力ギヤ51Aと、入力ギヤ51Aに噛
合する出力ギヤ51Bとで構成されている。そして、出
力ギヤ51Bをサーボモータ52のモータ軸53に固定
することにより、例えば1:1の回転比率でサーボモー
タ52の回転力を送給ローラ47に伝達できるようにし
ている。
【0023】サーボモータ52は、それ自体は周知のも
のであり、前板41の取付け部41Bの背面に固定され
ている。そして、そのモータ軸53は、取付け部41B
を貫通して前方に突出しており、これによって、上記取
付け部41Bの前方で入力ギヤ51Aと噛合している出
力ギヤ51Bと連結されている。サーボモータ52は、
次に説明する制御手段としての制御装置60によって、
プレス機構と後述のように連動した状態で回転駆動され
る。
【0024】図7は、図1の端子圧着ユニット1が採用
されている自動調尺電線製造装置を制御する制御装置の
ブロック図である。同図に示すように、制御装置60
は、具体的にはマイクロコンピュータやI/Oポート等
の機能部品で構成されており、記憶部61と、コントロ
ールセクション62とを有している。記憶部61には、
圧着されるべき端子金具Tの種類毎に、端子金具を送
給、圧着するのに要する圧着データが記憶されている。
この圧着データは、個々の端子金具Tの送給、圧着に要
する端子帯の送給量をはじめとする、ワークデータと、
各端子金具Tのワークデータに対応して、各機構20、
40等を制御するためのオペレーションデータ等によっ
て構成されており、記憶部には、ワークデータを記憶す
るワークデータエリア62Aと、オペレーションデータ
を記憶するオペレーションデータエリア62Bとが含ま
れている。
【0025】制御装置60には、例えばキーボード63
が接続されており、このキーボード63を操作すること
によって、ワークデータやオペレーションデータ等を入
力したり、変更したりすることができるようになってい
る。制御装置60にはバーコードリーダ64が接続され
ている。バーコードリーダ64は、圧着されるべき端子
金具Tに係る調尺電線(ワイヤーハーネス)の品番を表
す品番データ媒体としての絵符F(図1のみ概略的に図
示)から品番データとしてのバーコードF1を読み取る
ためのものであり、コントロールセクション62は、読
み取られた品番データに基づいてワークデータエリア6
2Aから端子金具T(端子帯B)のワークデータを特定
し、特定されたワークデータに基づいてオペレーション
データを読み出すことにより、送給量を決定し、後述す
るフローチャートに基づいて、サーボモータ52をはじ
めとする各機構20、40を操作できるように構成され
ている。
【0026】また、制御装置60には、個々の制御内容
や異常報知を行うための表示装置65(図7のみ図示)
が接続されている。ここで、図3に示すように、図示の
制御装置60には、プレス機構20の端子圧着位置(ク
リンパー24とアンビル25によって端子金具Tがかし
められる位置)に配置される端子金具Tを検出するため
のプレス端子検出センサ66と、上記端子圧着位置の直
前にある端子金具Tを検出するための直前端子検出セン
サ67とがそれぞれ設けられている。これらセンサ6
6、67は、何れも光電素子を光ファイバで接続するこ
とにより、近接物を検出可能なセンサである。
【0027】図8は、図1の端子圧着ユニット1の動作
手順を示すフローチャートである。同図に示すように、
先ず、ステップS1において、初期セッティング作業が
行われる。この初期セッティング作業では、端子帯送給
機構40に端子帯Bをセッティングする作業や、キーボ
ード63を用いて制御装置60にティーチング作業を行
うこと等が含まれる。この初期セッティング作業におい
て、電源が投入されると、制御装置60は各機構20、
40を所定のホームポジションに移動させる。
【0028】初期セッティング作業が終了すると、ステ
ップS2において、製造されるべき調尺電線に係る端子
金具Tを特定するために、バーコードの読取作業が行わ
れる。これにより読み取られた品番データに基づいて、
制御装置60は、ステップS3において、対応する品番
のワークデータおよびオペレーションデータ等の圧着デ
ータを展開し、端子帯Bの送給量を決定する。
【0029】ステップS4において、制御装置60は、
他の機構の動作に端子帯Bの送給動作を連動させるた
め、予め入力されているプログラムを実行することによ
り、サーボモータ52の駆動タイミングを待機する。そ
して、サーボモータ52の駆動タイミングに達すると、
ステップS5において、サーボモータ52をステップS
3で決定された送給量に対応させて駆動する。
【0030】この送給動作では、ステップS6におい
て、直前端子検出センサ67がOFFしたか否かがまず
チェックされ、次いで、ステップS7において、直前端
子検出センサ67がOFFした後に、プレス端子検出セ
ンサ66がONしたか否かがチェックされる。この二つ
のステップS6、S7は、ステップS4において決定さ
れた送給量に拘らず実行され、直前端子検出センサ67
がOFFした後に、プレス端子検出センサ66がONし
た場合には、ステップS4の送給量に拘らず、サーボモ
ータ52の回転が停止される(ステップS8)。そし
て、ステップS9において、通常の装置と同様に、端子
金具Tの圧着工程が実行され、サーボモータ52に関す
る制御は、ステップS4に戻る。
【0031】以上説明したように、上述した実施の形態
では、プレス機構20とは機械的に分離した状態で端子
帯Bを送給することが可能になるので、端子金具Tの種
類が変更される場合には、専らプレス機構20だけを変
更するだけで対処することができ、端子帯送給機構40
に汎用性を持たせることができる。また、端子帯Bの種
類が変更される度に行われる調整作業においても、サー
ボモータ52を採用していることから、図7に例示した
ようなキーボード63等によって、電気的なプログラム
の変更作業だけで容易に端子帯送給機構40による端子
帯Bの送り量を調整することができるので、作業性が向
上する。
【0032】従って、端子圧着ユニット1に汎用性を持
たせることのできる作業性のよい端子帯送給機構40を
提供することができるという顕著な効果を奏する。特
に、図示の具体例では、転動部47A、48Aに形成さ
れたベベルスリット47Bまたはねじ溝48Bによって
キャリアT4が突き当て面43Aに押しつけられながら
送給されるので、キャリアT4が確実にローラ対47、
48のニップNから外れにくくなる結果、キャリアT4
の送給が確実になるばかりでなく、突き当て面43Aと
協働してキャリアT4の位置ずれを防止することによ
り、キャリアT4を精緻に送給することができるという
利点がある。
【0033】また、バーコードリーダ64を採用するこ
とにより、バーコードによって特定された端子帯Bに対
応して送給量が決定され、決定された送給量に基づいて
サーボモータ52が駆動されることになるので、多品種
少量生産を行う場合においても、人的要因によるミスを
可及的に低減することができるという利点がある。さら
に、変位量検出手段としてのセンサ66、67によって
検出された現実の送給量が上述したステップS6、S7
によってサーボモータ52の制御にフィードバックされ
ることになるので、制御装置60の記憶部62に記憶さ
れている送給量と現実の送給量が一致していない場合に
おいても、過不足なく精緻にキャリアT4を送給するこ
とができるという利点がある。
【0034】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々
の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プレス機構とは機械的に分離した状態で端子帯を送給す
ることが可能になるので、端子金具の種類が変更される
場合には、専らプレス機構だけを変更するだけで対処す
ることができ、汎用性を持たせることができる。また、
端子帯の種類が変更される度に行われる調整作業におい
ても、サーボモータを採用していることから電気的なプ
ログラムの変更作業だけで容易に端子帯送給機構による
端子帯の送り量を調整することができるので、作業性が
向上する。
【0036】従って、本発明によれば、端子圧着ユニッ
トに汎用性を持たせることのできる作業性のよい端子帯
送給機構を提供することができるという顕著な効果を奏
する。特に、請求項2記載の発明では、転動部によって
キャリアが突き当て面に押しつけられながら送給される
ので、キャリアが確実にローラ対のニップから外れにく
くなるので、キャリアの送給が確実になるばかりでな
く、突き当て面と協働してキャリアの位置ずれを防止す
ることにより、キャリアを精緻に送給することができる
という利点がある。
【0037】また、請求項3記載の発明では、品番デー
タ媒体から読み取られた品番データに基づいて、送給量
が決定され、決定された送給量に基づいてサーボモータ
が駆動されることになるので、多品種少量生産を行う場
合においても、人的要因によるミスを可及的に低減する
ことができるという利点がある。さらに、請求項4記載
の発明では、変位量検出手段によって検出された現実の
送給量がサーボモータの制御にフィードバックされるこ
とになるので、制御手段に記憶されている送給量と現実
の送給量が一致していない場合においても、過不足なく
精緻にキャリアを送給することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るサイドフィード式
の端子圧着ユニットの外観図である。
【図2】図1の端子圧着ユニットに採用されている端子
帯送給機構の要部を示す斜視図である。
【図3】図1の端子圧着ユニットの一部を省略して示す
平面略図である。
【図4】図1の端子圧着ユニットの右側面図である。
【図5】図1の端子圧着ユニットに採用されている端子
帯送給機構の一部を省略して概略を示す背面略図であ
る。
【図6】図1の端子圧着ユニットに採用されている端子
帯送給機構の左断面略図である。
【図7】図1の端子圧着ユニットが採用されている自動
調尺電線製造装置を制御する制御装置のブロック図であ
る。
【図8】図1の端子圧着ユニットの動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 端子圧着ユニット 20 プレス機構 40 端子帯送給機構 47 送給ローラ(ローラ対の一方) 48 加圧ローラ(ローラ対の他方) 52 サーボモータ 60 制御装置 64 バーコードリーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 剛史 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 冨永 智也 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状のキャリアに対し、それと交差する方
    向に突出した端子金具が連続しているサイドフィード用
    の端子帯を所定の送給方向に沿って送給するために、端
    子圧着ユニットのプレス機構と併設される端子帯送給機
    構において、 上記キャリアを挟持するローラ対と、 ローラ対がキャリアを送給するようにローラ対の一方を
    駆動するサーボモータと、 端子金具がプレス機構の非作動時に送給されるようにサ
    ーボモータの回転を制御する制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする端子帯送給機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の端子帯送給機構において、 ローラ対に挟持されたキャリアの下面を受ける受け面
    と、 受け面に対しそれと直交する方向に連続して、ローラ対
    に挟持されたキャリアの端子金具と反対側のエッジを位
    置決めする突き当て面と、 上記ローラ対の少なくとも一方に設けられ、キャリアと
    転がり接触することにより、キャリアを突き当て面に押
    しつけながら送る転動部とをさらに備えている端子帯送
    給機構。
  3. 【請求項3】請求項1記載の端子帯送給機構において、 上記制御手段は、送給されるべき複数種類の端子帯の種
    類に応じて各端子帯の送給量を記憶する記憶部と、 上記複数種類の端子帯を特定可能な品番データを、当該
    品番データの記録媒体から読み取る読取部と、 読み取られた品番データに基づいて、それに対応する送
    給量を特定する特定手段と、 特定された送給量に基づいてサーボモータを駆動する駆
    動手段とを含んでいるものである端子帯送給機構。
  4. 【請求項4】請求項3記載の端子帯送給機構において、 上記制御手段は、端子帯の変位量を検出する変位量検出
    手段と、 検出された変位量に基づいて送給量を補正する補正手段
    とをさらに含んでいるものである端子帯送給機構。
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