JPH10502998A - 位置決め駆動装置、特に工作機械用の位置決め駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、位置決め駆動装置、特に工作機械用の位置決め駆動装置であって、液圧モータ（１０）が設けられており、液圧モータがモータ軸（１８）と一緒に回転可能である、制御カム（１９）を有する制御ディスク（１７）を備えており、制御弁（１２）が設けられており、制御弁が液圧モータ（１０）と一緒に有利には多部分から成るケーシング（３７，４６）を持つ構造ユニットを形成していて、複数の位置間で摺動可能な弁ピストン（１５）を備えており、制御部材（１６）が設けられており、制御部材を介して弁ピストン（１５）が制御ディスク（１７）に支持可能であり、かつ作業上制御部材（１６）と弁ピストン（１５）との間に弁ピストン（１５）に同軸的に配置された調整部材（６５）が設けられており、調整部材の弁ピストン（１５）に対する相対的な調整移動によって弁ピストン（１５）と制御部材（１６）との相対的な位置が可変であり、かつ弁ピストン（１５）に対する調整部材の位置が取外し可能な固定部材（７２，８０）によって固定可能である形式のものから出発する。弁ピストン（１５）と調整部材（６５）との間の位置をきわめて簡単に調整し得るためには弁ピストン（１５）と調整部材（６５）の２つの部材のうちの外側の部材がケーシングを通って外部へ案内されており、かつ固定部材（７２，８０）がケーシングの外部でアクセス可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 位置決め駆動装置、特に 工作機械用の位置決め駆動装置 本発明は、特に工作機械で使用され、かつ請求項１の上位概念からの特徴を持 つ位置決め駆動装置から出発する。 このような位置決め駆動装置は特に有利には複数の異なる位置決めが可能であ る機械部分を一定の位置へ移動させるために使われる。この機械部分は例えば穿 孔機の多軸リボルバヘッドまたは複数の加工ステーションを持つ機械のワーク支 持体である。 請求項１の上位概念からの特徴を持つ位置決め駆動装置は実開昭６２−１９５ ４３５号公報から公知である。この位置決め駆動装置では制御弁のケーシング部 分が、弁ピストンの軸線がモータ軸の軸線に対して垂直にかつ接線方向に延びる ように、液圧モータのケーシング部分に固定されている。制御部材は２アームレ バーであり、該２アームレバーはモータ軸に平行に延びた軸線を中心にして旋回 可能であるように、モータケーシング部分内に支承されている。一方のレバーア ームの端部で制御部材が、モータ軸に相対回動不能に取付けられた制御ディスク の制御カムを負荷することができ、このレバーアームはモータ軸の軸線と、制御 ディスクと制御部材との接触箇所とを結ぶ半径方向のラインに対してほぼ垂直に 延びる。他方のレバーアームの端部では制御部材はフォーク形に、弁ピストンに 固定された調整部材３６の回りに係合している。調整部材はブシュとして構成さ れている。ブシュは外側に２つの互いに直径方向に対向して位置した連行ピンを 備えており、連行ピンは制御部材によって包囲されており、かつブシュはめねじ でもって弁ケーシングのおねじを備えた部分へねじ結合されている。弁ピストン と調整部材との相対位置はカウンタナットを用いて固定されている。 他の位置決め駆動装置はドイツ国特許公告２３４９０９９号公報から公知であ る。この位置決め駆動装置では制御部材は制御ピンであり、制御ピンは弁ピスト ンと一体に構成されている。制御ピンと弁ピストンは制御ディスクに対して半径 方向に可動である。最後に先願のドイツ国特許出願Ｐ４３１２５８１．６明細書 に位置決め駆動装置が記載されており、ここでは制御ピストンと弁ピストンが同 様に互いに一列に制御ディスクに対して半径方向に配置されている。制御ピスト ンおよび弁ピストンは２つの別個の部材である。 図示された位置決め駆動装置によれば弁ピストンは両移動方向に液圧で調整移 動可能である。１方向への移動によって制御部材は制御カムから離される。制御 部材および弁ピストンのこの位置ではモータは所与の 最大速度でもって回転する。他の方向への弁ピストンの移動は、制御部材が制御 カムに接している限りで可能であり、かつ（弁ピストンが相応する方向に働く力 に曝される限りにおいて）制御カムの形状によって規定される。制御部材が制御 カムのモータ軸の軸線からの距離が一定である領域内に位置する場合には弁ピス トンは静止している。制御カムのモータ軸の軸線からの距離が減少する領域では 弁ピストンはこれに働く力の方向に移動する。弁ピストンが制御部材を介して制 御カムに支持される弁ピストンの位置では、液圧回路内で流出側に絞りが接続さ れ、この絞りの絞り作用は制限された範囲内で弁ピストンの位置によって左右さ れる。今やモータは選択された位置に到達するために緩慢な走行で移動する。選 択位置へ達すると、制御部材は、機械部材の１つまたは複数の位置に配設された 制御カムの凹所内へ嵌入し、かつ弁ピストンは、液圧モータがもはや圧縮媒体を 供給されない位置へ達する。 ドイツ国特許公告第２３４９０９９号公報から公知の位置決め駆動装置および 先願のドイツ国特許出願Ｐ４３１２５８１．６明細書に記載された位置決め駆動 装置では絞りの作用を調整することができない。日本の実用新案出願明細書から 知られる位置決め駆動装置では弁ピストンのおねじを有する区分へねじ結合され たカウンタナットを緩め、かつ弁ピストンおよび調整 部材を、これら両部材を互いに相対的に回動させることによって軸方向に互いに 調整移動させることができる。これによって弁ピストンと制御部材との間の相対 位置が変り、その結果制御部材の一定の位置に対して絞りの作用が変化する。こ れによって駆動装置を異なる用途の異なる所与の条件に適合せしめることができ る。公知の位置決め駆動装置ではカウンタナットは弁ピストンが突入したケーシ ングの中空室内にあり、中空室は運転中液圧オイルで充填され、かつ弁ピストン の延長内に開口を有し、開口は閉鎖ねじによって閉鎖されている。したがってカ ウンタナットを緩めるためには、閉鎖ねじを取外す必要がある。予めオイルレベ ルを低くしておかないと、閉鎖ねじの取外し時にオイルは中空室から流出する。 最後に調整および閉鎖ねじのねじ込み後モータは排気されなければならない。 本発明の課題は、請求項１の上位概念からの特徴を有する位置決め駆動装置を 、制御部材に対する弁ピストンの調整がきわめて僅かな時間で簡単に実施し得る ように構成することである。 この目的は、請求項１の特徴を持った位置決め駆動装置において、互いに同軸 的に配置された２つの部材のうちの外側の部材、すなわち弁ピストンまたは調整 部材が制御弁および液圧モータを包含する構造ユニットのケーシングを通って外 部へ案内されており、かつ固定部材（Sicherungselemente）、すなわちカウンタ ナットがケーシングの外部でアクセス可能であることによって達成される。ここ でケーシングの外部でアクセス可能とは、固定部材がケーシングの外郭の外部に あることを意味しない。これは単に固定部材へアクセスするためにケーシングを 開く必要がないことを意味する。例えば固定部材が両部材：弁ピストンおよび調 整部材のうちの外側の部材の内部およびケーシングの外郭の内部にあるが、しか し例えば軸方向の通路を備えた、外部へ案内された外側の部材を通って問題なく 外部から固定部材にアクセス可能である構造も考えられる。 本発明による位置決め駆動装置の有利な構成が従属請求項に記載されている。 既に述べたように、基本的には両部材の弁ピストンおよび調整部材のうちの外 側の部材がケーシングの外部へ案内されていれば十分である。これは上記の日本 の実用新案出願による構造ではブシュ状の調整部材であろう。弁ピストンの長さ は変えなくともよい。固定部材として例えばピンねじを使用することができ、ピ ンねじは外部からブシュ状の調整部材内へ、弁ピストンに固く当接するまでねじ 込まれる。調整部材から突出しない、工具が作用し得るように多角孔またはスリ ットを設けられた短いピンねじで足りる。しかし本発明による位置決め駆動装置 が請求項２の特徴によって構成されていると固定部材はより容易にアクセス可能 である。この請求項によれば弁ピストンと調整部材の両部材のうちの外側の部材 の他に内側の部材も外部へ案内されており、内側の部材が外側の部材よりも突出 しており、かつ固定部材は内側の部材へねじ結合されたねじナットである。 弁ピストンおよびまたは調整部材がケーシングから突出案内されるケーシング の領域においてオイルが外部へ出ないようにするためには、位置決め駆動装置は 有利には請求項３によりシールされている。 制御部材が弁ピストンの第１の端部に配置されている場合には、請求項４によ る構成によって、調整が弁ピストンの他端から可能であることが得られる。その ためには弁ピストンは第２の端部でもって構造ユニットから突出しており、かつ 一貫したアキシャル孔を有している。調整部材は調整ロッドとして弁ピストンの アキシャル孔内に受容されている。さらに調整ロッドにおけるおねじおよび弁ピ ストンにおけるめねじが調整部材と弁ピストンとの間でねじ結合を形成している 。調整ロッドに対して相対的な弁ピストンの回動によって弁ピストンと制御部材 との間の相対位置が変更される。有利には請求項５によれば調整ロッドはおねじ 部分を備え、これでもって弁ピストンのめねじへ係合し、これから突出している 。次いで調整ロッドと弁ピストンの互いの位置を固定するためにこのおねじ部分 へカウンタナットがねじ込まれる。したがって調整ロ ッドには弁ピストンのためとカウンタナットのためにそれぞれ別個のおねじ部分 は設けられていない。 制御部材が弁ピストンの延長内に制御ピンとして配置されていると、請求項４ または５による構成は特に有利である。また調整ロッドは請求項６によれば有利 のは別個の構造部材として構成され、かつ制御ピンに固定、特に制御ピンとねじ 結合されている。弁ピストンの延長内に配置された制御ピンが相対回動不能にケ ーシング内に案内されていると、請求項７により調整ロッドが制御ピンと相対回 動不能に結合されている場合には調整ロッドとケーシングとの間に別個の直接の 相対回動防止手段は不要である。 請求項８によれば、弁ピストンのアキシャル孔を介して構造ユニットの２つの 流体接続部が互いに結合可能である。すなわちアキシャル孔は２つの作用を果す 。１つは調整ロッドの受容であり、他は２つの接続部間の可能な流体結合の部分 を成すことである。これにより、公知のまたは上記の位置決め駆動装置に比べて 単数または複数のケーシング孔を省略するかまたは構造ユニットの２つの流体接 続部間の流下横断面を拡大することが場合により可能である。弁ピストンが制御 部材に対して調整可能でない場合にもケーシング孔の省略または弁ピストン内の アキシャル孔による流下横断面の拡大（Vergroesserung des Durchflussquersch nitts durch eine Axialbohrung）が可能なので、請 求項８の特徴部からの特徴は位置決め駆動装置において上記の請求項の特徴なし で有利に使用可能である。アキシャル孔を２つの流体接続部間の結合の部分とし て使用することは、第１の流体接続部と結合されたケーシングの室に対してこの アキシャル孔が軸方向に開いていると、特に有利である。この場合にはアキシャ ル孔を２つの流体接続部間の結合の部分として使用し得るためには、単に唯一の 別の横孔が必要であるだけである。 本発明による位置決め駆動装置の２つの実施例が図示されている。これらの図 の図面につき本発明を詳説する。 図１は第１の実施例の斜視図であり、図２は弁ピストンの軸線を含む平面でモ ータ軸に垂直に断面した第１の実施例の断面図、図３は図２の断面図に対して垂 直な、第１の実施例の制御ピストンの領域の部分断面図、図４は調整ロッドとし て構成された図２、図３の調整部材の図、図５は図２、図３に見られる弁ピスト ンと調整部材との間のカウンタナットの図、図６は図２のＶＩ−ＶＩ線に沿った 弁ピストンの拡大断面図、図７は調整部材と弁ピストンとの間のカウンタナット としてキャップナットを備えた、第２の実施例の弁ピストンの部分図である。 図１から図５による位置決め駆動装置は、低速で高いトルクを発生する液圧モ ータ１０と回転方向弁１１ と制御弁１２と３ポート２位置−スタート弁１３とを備えている。回転方向弁１ １は４ポート３位置弁であり、その弁ピストン１４はばねでセンタリングされて おり、かつ電磁式に移動せしめられる。弁ピストン１４の中央の休止位置では回 転方向弁１１の、液圧モータ１０と接続された出口Ｃ，Ｄは２つの入口Ａ，Ｅか ら分離されている。２つの作動位置において入口は交互に出口と接続される。弁 ピストン１５を備えた制御弁１２は入口Ｔと入口Ｐとを備え、入口Ｔは圧縮媒体 貯蔵容器と、かつ入口Ｐは液圧ポンプの吐出側と接続されている。制御弁１２の ２つの出口は回転方向弁の２つの入口Ａ、Ｅに相当し，Ｂで示された制御弁１２ の出口は位置決め駆動装置の外部の接続部である。出口Ａも外部の接続部として 位置決め駆動装置の外部へ案内されている。 制御弁１２の１つの出口と回転方向弁１１の入口Ｅとの間には調整可能な絞り ２１が配置され、この絞りを用いて液圧モータ１０の最大速度を調整することが できる。 制御ピン１６の縦軸線は弁ピストン１５の縦軸線と一致する。弁ピストン１５ と制御ピン１６は一緒に、液圧モータ１０のモータ軸１８に相対回動不能に取付 けられた制御ディスク１７に対して半径方向に配置され、かつ可動である。制御 ピン１６は制御ディスク１７の外郭の適切な形状によって形成された制御カム１ ９と協働する。制御カムは直径方向に対向して位置した２つの係止切欠２０を有 し、かつ両係止切欠間の２つの領域内にモータ軸の軸線から等しい一定の距離を 有している。 制御弁１２は制御室２５を有し、弁ピストン１５がつば２６でもって制御室を 異なる大きさの環状面を持つ２つの環状室２７，２８へ分割している。つば２６ の小さい方の環状面、したがって小さい環状室２７はつば２６の制御ピン１６側 にあり、かつ大きい方の環状面、すなわち大きい環状室２８はつば２６の制御ピ ン側とは反対側にある。環状室２７は常時制御弁１２に入口Ｐと接続されている 。環状室２８はスタート弁１３へ接続されており、スタート弁の静止位置で圧力 入口Ｐと接続され、かつ作動位置で制御弁１２の入口Ｔを介して圧力媒体貯蔵容 器に対して除圧可能である。さらに環状室２８内には圧縮コイルばね２９が取付 けられており、圧縮コイルばねは弁ピストン１５および制御ピン１６を制御カム １９の方向へ負荷している。 図１の状態において制御ピン１６はばね２９の作用下に制御カム１９の係止切 欠２０内へ係合している。入口Ｐに圧力が生じると、環状室２７と２８内では同 一圧力が支配する。しかし環状面積が異なるために制御ピン１６はばね力に加え て液圧の力によっても押圧される。制御弁１２の入口Ｐは出口Ｂと、入口Ｔは出 口Ａと接続されている。したがって入口Ｐにおいて圧力が生じると、例えば出口 Ａ，Ｂに接続された液圧シリンダが作動され得る。液圧モータ１０を始動させる には先ずスタート弁１３がスイッチオンされる。これにより環状室２８が除圧さ れ、他方環状室２７内では管路Ｐ内の圧力が支配する。この圧力によってつば２ ６の環状室２７へ面した環状面に生じた力が圧縮コイルばね２９のばね力を克服 して弁ピストン１５を制御ピストン１７に対して半径方向外方へストッパまで移 動せしめ、ストッパは制御ピン１６が制御ディスク１７から一定の距離を持つよ うに配置されている。弁ピストン１５のこの位置では制御弁１２の出口Ｂは絞ら れずに入口Ｔと接続される。絞り２１を除けば出口Ｅも絞られずに入口Ｔと接続 される。出口Ａは入口Ｐと接続される。ここで回転方向弁１１がスイッチオンさ れると、液圧モータ１０が回転し始める。機械部分の制御すべき位置に応じて選 択された制御ディスク１７のもう１つの係止切欠２０が制御ピン１６の前に来る 直前に、スタート弁が再びその静止位置へ切換えられ、そのために環状室２８は 環状室２７に等しい圧力で負荷される。環状室２８の環状面積が大きいために制 御ピン１６および弁ピストン１５は半径方向内方へ制御ディスク１７の方へ、制 御ピン１６が制御カム１９の２つの係止切欠間の区間に当るまで移動せしめられ る。この位置では制御弁１２の同じ出口、入口は弁ピ ストン１５が上記の位置にある場合と同様に互いに接続されている。単に入口Ｔ と出口Ｅとの間に、すなわち液圧オイルの経路内に絞り箇所３０が接続されてい るだけである。液圧モータ１０はより遅い速度でさらに制御ピン１６が次の係止 切欠２０内へ係合することができ、かつ両モータ管路がタンクと接続されるまで 回転する。 図２にモータ軸１８が認められる。モータ軸は詳細には図示されていない形式 で２つの互いに距離を置いた部分において各１つの滑り軸受を用いて多部分から 成るモータケーシング３７内に回転可能に支承されている。 モータ軸１８はモータケーシング３７の室４２内に突入しており、室４２はカ バー４３によって包囲されており、かつ室内にはモータ軸１８に相対回動不能に 取付けられた制御ディスク１７が配置されており、制御ディスクは図１に見られ る２つの係止切欠２０を持つ制御カム１９を有している。制御ディスク１７の領 域内でモータケーシング３７を半径方向に貫通案内された孔４４が室４２へ開口 しており、モータケーシングの外部で弁孔４５へ続いている。弁孔はモータケー シング３７に形成された制御弁１２の弁ケーシング４６内に設けられており、そ の軸線は孔４４の軸線と一致する。この軸線はモータ軸１８および制御ディスク １７の軸線に対して半径方向に延びている。 孔４４内には制御ピン１６が、かつ弁孔４５内には弁ピストン１５が案内され ており、制御ピン１６および弁ピストン１５は別個の部材として製作されている 。制御ピン１６の制御ディスク１７に面した端部４８は楔形に形成されており、 この楔頂部のラインはモータ軸に平行に延びている。この頂部のラインが常にこ の方向を維持するためには制御ピン１６は相対回動しないように構成されている 。そのためには孔４４が縦みぞ４９を有しており、制御ピン１６の切欠５１内に 受容されたボール５０がこの縦みぞ内へ係合している。この縦みぞ４９の直径方 向反対側の、制御ピン１６の軸線および制御ディスク１７の軸線を通る平面内に 孔４４に沿って第２の縦みぞ５２が延びており、この縦みぞを介して室４２とモ ータケーシング３７へ直接接続された弁孔４５内部の弁室５３との間にオープン な結合が形成されている。弁室５３は制御弁１２の入口Ｔと結合されている。制 御室２５は、弁室５３から見て制御弁１２のケーシング内の弁孔４５の相対的に 狭い区分の向う側に位置していて、弁ケーシング４６へ嵌込まれたカバー５５に よって外部に対して閉鎖されている。制御室２５内に圧縮コイルばね２９と弁ピ ストン１５のつば２６が見られる。 弁ピストン１５はカバー５５を貫通して外部へ案内され、弁ケーシング４６（ カバー５５もこれに配設されている）の外部に２面取り部５４が設けられている 。貫通部はシールリング６１によってシールされており、シールリングはカバー ５５と弁ケーシング１５との間のカバー５５のポケット内に配置されている。 制御弁１２の弁ケーシング４６における接続部Ｐ、Ｔ、Ａ、ＢおよびＥは弁孔 ４５とともに、この弁でもって弁ピストン１５の個々の切換え位置において図１ の説明に関連して述べられた結合が形成できるように、穿孔されている。図２か らは特に弁室５３が接続部Ｔと結合され、かつ環状室２７が２つの孔５６を介し て常時接続部Ｐと結合されていることが判る。 弁室５３から弁孔４５の相対的に狭い区分への移行部の領域内に弁ピストン１ ５は２つの直接接して続いた環状つば５７と５８を有している。内側の環状つば ５８は、弁孔４５の相対的に狭い区分の直径に相当する直径を持つ。環状つば５ ７の直径は環状つば５８よりも若干小さい。環状つば５７は環状つば５８とは反 対側の端面で面６０で終っている。 制御ピン１６と弁ケーシング１５は調整ロッド６５を介して不動に互いに結合 されており、調整ロッドは両端にそれぞれねじ部分６６ないしは６７を有してい る。調整ロッドはねじ部分６６でもって、制御ピン１６内にその弁ケーシング１ ５側の端面から形成された中央、軸方向のねじ孔６８内へねじ結合される。カウ ンタナット６９を用いて調整ロッド６５と制御ピン１６との結合が確保される。 アキシャル孔７０が弁ケーシング１５中央を完全に貫通しており、このアキシ ャル孔内を調整ロッド６５が制御ピン１６から弁ピストン１５を越えて延びてお り、したがって調整ロッドは弁ピストン１５から弁ケーシング４６の外部へ突出 している。ねじ部分６７は一部弁ピストン１５内にあって、ここで弁ピストン１ ５のめねじ７１へ係合している。調整ロッド６５のねじ部分６７の突出部分には カウンタナット７２がねじ結合されており、カウンタナットは軸方向に弁ピスト ン１５へ固く当接し、かつ調整ロッド６５と弁ピストン１５をこれらの相対的な 位置で固定する。カウンタナット７２はカラーナットであり、図５から判るよう にこの中にシールリング７３が配置されている。このシールリングはカウンタナ ット７２を締付けた際に調整ロッド６５および弁ピストン１５へ圧着するので、 互いに係合したねじ部分６７と７１との間で弁ケーシング１５のアキシャル孔７ ０を通って液圧オイルが外部へ出ることはない。 制御弁１２の接続部ＴとＥとの間の絞り箇所３０は、弁ケーシング４６内の孔 ６１が環状つば５７によって完全には覆われないように、すなわち制御ピン１６ が制御カム１９の係止切欠７０外の所に当接しているときに環状つば５７の端面 ５９が軸方向に孔６１内に位置するようにすることによって形成される。環状つ ば５７が孔６１を解放する面積の大きさは、制御ピン １６と弁ピストン１５との距離の変更によって変えられる。変更のためには弁ケ ーシング４６の外部で容易にアクセス可能であるカウンタナット７２が緩められ る。その場合には弁ケーシング１５の２面取り部５４に工具が当てられ、こうし て弁ケーシング１５を調整ロッド６５に対して相対的に回動させる。調整ロッド は一緒に回動しない、それというのも調整ロッドは一方で相対回動不能に制御ピ ン２６と結合され、かつ他方で制御ピン１６はボール５０を介してモータケーシ ング３７に対する相対的な回動が阻止されているからである。弁ピストン１５の 調整ロッド６５に対して相対的な回動によって制御ピン１６と弁ピストン１５と の間の距離が、ひいては絞り箇所３０の開放横断面の大きさが変る。図２に見ら れるように制御ピン１６が係止切欠２０内へ突入すると、弁ピストン１５の端面 ５９は孔６１の領域から出て、環状つば５７と弁孔４５との間の環状の間隙だけ が絞りの横断面を形成する。この横断面は先行の調整に依存する。面６０は種々 の絞り横断面間の移行部を滑らかにする。本発明による位置決め駆動装置では、 制御ピン１６が制御カム１９の係止切欠２０以外の所に支持されているときに作 用する絞り箇所３０の開放横断面は簡単な形式で調整することができることが認 められる。弁ケーシング４６内へ介入する必要はない。オイルは流出しない。排 気は回避される。 図７による実施例では、制御ピン１６の弁ピストン１５およびねじ部６７を有 する調整ロッド６５が認められる。この実施例では弁ピストン１５と調整ロッド ６５を互いに確保するのに、図２から図６での構成のカラーナット７２の代りに キャップナット８０が使用されている。キャップナット８０は調整ロッド６５の ねじ部分６７上へねじ結合されていて、軸方向で見て自身と弁ピストン１５との 間でシールリング８１を締込んでいる。キャップナットが使用されているために このシールリングは調整ロッド６５へ圧着する必要がない。また図７による構成 では制御ピンに対する弁ピストン１５の調整は図２から図６による構成の場合と 同様にして行われる。先ずキャップナット８０が緩められ、次に弁ピストン１５ の２面取り部５４に作用することによって弁ピストンを調整ロッド６５に対して 相対的に回動させる。その後キャップナット８０は再度固く締められる。 ２つの構成において弁ピストン１５内のアキシャル孔７０は同時に、このアキ シャル孔を介して制御弁１２の２つの接続部間に結合を形成するためにも利用す ることができる。そのために弁ピストン１５は２つの互いに直径方向に対向して 位置した横孔８５を有しており、横孔は一方のピストンつば８７と他方のピスト ンつば８８によって形成されたピストンネック８６内に位置し、ピストンつば８ ７は環状室２７をタンクへ の接続部Ｔから常時分離しており、かつピストンつば８８は接続部Ａと圧力接続 部Ｐおよびタンク接続部Ｔとの結合、および接続部Ｂと圧力接続部Ｐとの結合を 制御する。横孔８５およびこの横孔８５と端面５９との間に位置するアキシャル 孔７０の区分を介して接続部Ａとタンク接続部Ｔとが結合可能である。そのため にはアキシャル孔７０は上記の区分に、横孔８５と弁ケーシング４６から突出し た端部との間の区分におけるよりも大きな直径を持つ。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 の間の位置をきわめて簡単に調整し得るためには弁ピス トン（１５）と調整部材（６５）の２つの部材のうちの 外側の部材がケーシングを通って外部へ案内されてお り、かつ固定部材（７２，８０）がケーシングの外部で アクセス可能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．位置決め駆動装置、特に工作機械用の位置決め駆動装置であって、液圧モー タ（１０）が設けられており、液圧モータがモータ軸（１８）と一緒に回転可能 である、制御カム（１９）を有する制御ディスク（１７）を備えており、制御弁 （１２）が設けられており、制御弁が液圧モータ（１０）と一緒に有利には多部 分から成るケーシング（３７，４６）を持つ構造ユニットを形成していて、複数 の位置間で摺動可能な弁ピストン（１５）を備えており、制御部材（１６）が設 けられており、制御部材を介して弁ピストン（１５）が制御ディスク（１７）に 支持可能であり、かつ作業上制御部材（１６）と弁ピストン（１５）との間に弁 ピストン（１５）に同軸的に配置された調整部材（６５）が設けられており、調 整部材の弁ピストン（１５）に対する相対的な調整移動によって弁ピストン（１ ５）と制御部材（１６）との相対的な位置が可変であり、かつ弁ピストン（１５ ）に対する調整部材の位置が取外し可能な固定部材（７２，８０）によって固定 可能である形式のものにおいて、弁ピストン（１５）と調整部材（６５）の２つ の部材のうちの外側の部材（１５）がケーシング（４６）内を通って外部へ案内 されており、かつ固定部材（７２，８０）がケーシング（ ４６）の外部でアクセス可能であることを特徴とする、位置決め駆動装置、特に 工作機械のための位置決め駆動装置。 ２．弁ピストン（１５）と調整部材（６５）の２つの部材のうちの内側の部材（ ６５）が外側の部材（１５）を通って外部へ案内されており、内側の部材（６５ ）が外側の部材（１５）よりも突出しており、かつ固定部材が内側の部材（６５ ）へねじ結合されるねじナット（７２，８０）である、請求項１記載の位置決め 駆動装置。 ３．ケーシング（４６）と外側の部材（１５）の外部へ案内された部分との間に シール部材（６１）が配置されており、かつ弁ピストン（１５）と調整部材（６ ５）との間の間隙がシール部材（７３，８１）によって外部に対してシールされ ている、請求項１または２記載の位置決め駆動装置。 ４．制御部材（１６）が弁ピストン（１５）の第１の端部に配置されており、弁 ピストン（１５）が他方の第２の端部でもって構造ユニット（１０，１２）から 突出していて、しかも一貫したアキシャル孔（７０）を有しており、調整部材が 調整ロッド（６５）であって、しかもアキシャル孔（７０）内に受容されており 、かつ調整ロッド（６５）に設けられたおねじ（６７）および弁ピストン（１５ ）に設けられためねじ（７１）によって調整ロッド（６５）と 弁ピストン（１５）との間にねじ結合が形成されている、請求項１から３までの いずれか１項記載の位置決め駆動装置。 ５．調整ロッド（６５）がおねじ部分（６７）を有しており、調整ロッドがこの おねじ部分でもって弁ピストン（１５）のめねじ（７１）に係合しており、この おねじ部分（６７）が弁ピストン（１５）よりも突出しており、かつこのおねじ 部分（６７）へカウンタナット（７２，８０）がねじ結合されている、請求項４ 記載の位置決め駆動装置。 ６．制御部材が制御ピン（１６）として弁ピストン（１５）の延長内に配置され ており、かつ調整ロッド（６５）が別個の構成部材として制御ピン（１６）に固 定されている、請求項４または５記載の位置決め駆動装置。 ７．制御部材が制御ピン（１６）として弁ピストン（１５）の延長内に配置され ていて、相対回動不能にケーシング（３７）内に配置されており、かつ調整部材 （６５）が相対回動不能に制御ピン（１６）と結合されている、請求項４から６ までのいずれか１項記載の位置決め駆動装置。 ８．弁ピストン（１５）のアキシャル孔（７０）を介して構造ユニット（１０， １２）の２つの流体接続部（Ａ、Ｔ）が互いに結合可能である、特に請求項４か ら７までのいずれか１項記載の位置決め駆動装 置。 ９．アキシャル孔（７０）が軸方向でケーシング（３７，４６）の室（５３）に 対して開いており、室が第１の流体接続部（Ｔ）と結合されており、かつ弁ピス トン（１５）がアキシャル孔（７０）へ開口した横孔（８５）を有しており、横 孔が第２の流体接続部（Ａ）と結合可能である、請求項８記載の位置決め駆動装 置。