JPH10502991A - 貯蔵容器から内燃機関に燃料を供給するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本装置は、貯蔵容器（１２）内に配置されたフィードポンプを有しており、該フィードポンプは、貯蔵容器（１２）に設けられた開口を通って導入可能である。開口（２０）は閉鎖部分（２２）に接続されており、この閉鎖部分には圧力調整部材が配置されている。この圧力調整部材は、フィードポンプの圧力側及び内燃機関に接続されていて、放圧室（１２）に接続可能である。閉鎖部分（２２９は、プラスチックより成るベース体（３０）を有していて、該ベース体（３０）内には凹部（４０）が形成されており、この凹部（４０）は弾性的なダイヤフラム（５２）によって閉鎖されており、これによって圧力室形成されている。この凹部（４０）内にスリーブ（４５）が突入しており、該スリーブ（４５）は、放圧室（１２）に接続されていて、該スリーブの端部（５１）は、ダイヤフラム（５２）に接続された支持部（７０）内に旋回可能に支承された、扁平部を備えた球（７４）によって閉鎖可能である。ダイヤフラム（５２）は、保持部材（５４）とベース体（３０）との間に緊締されていて、球（７４）はその扁平部（７５）が、ダイヤフラム８５２）に係合するプレロードをかけられたばね（６０９が、スリーブ（４５）の端部（５１）に向かって押しつけられる。圧力室内の所定の圧力を越えると、ダイヤフラム（５２）は持ち上げられ、球（７４）はスリーブ（４５）を開放し、プラスチックは圧力室から流出する。

Description

【発明の詳細な説明】 貯蔵容器から内燃機関に 燃料を供給するための装置 本発明は、請求項１の上位概念に記載した形式の、貯蔵容器から内燃機関に燃 料を供給するための装置に関する。 このような装置はドイツ連邦共和国特許公開第４４０２２２４号明細書により 公知である。この装置は、貯蔵容器内に配置されたフィードポンプを有しており 、このフィードポンプは、貯蔵容器内に設けられた開口を通って導入可能である 。貯蔵容器内に設けられた開口は、閉鎖部分によって閉鎖可能であって、この閉 鎖部分に圧力調整部材が配置されている。この圧力調整部材は、圧力室を有して いて、この圧力室は、フィードポンプの圧力側と内燃機関と放圧導管とに接続す るための接続部を有している。閉鎖部分はこの場合、プラスチックより成る、開 口を閉鎖するフランジ状のベース体を有している。ベース体には凹部が形成され ていて、該凹部内に圧力室を放圧室に接続する接続部を形成する、ベース体に一 体的に形成されたスリーブが突入している。ベース体の凹部は、圧力室を形成す るために弾性変形可能なダイヤフラムによって覆われていて、該ダイヤフラムは 、座部としてのスリーブの端 部と協働する。ダイヤフラムは、ばねによってスリーブに向かって負荷され、圧 力室内の圧力が所定の値を越えると、ダイヤフラムはスリーブを、放圧室に接続 するために圧力室を開放する。ダイヤフラムは、ベース体と、別個にベース体に 固定された保持部材との間に緊締されている。ダイヤフラムが、スリーブの開閉 時にスリーブに対して正確に直角に移動するのではなく、このスリーブ上をこす って移動し、これによって摩耗にさらされるので、ダイヤフラムは限定的な有効 寿命しか有しておらず、圧力調整部材の機能を長期的に維持することができない ことが確認された。 発明の利点 これに対して、請求項１に記載した特徴を有する、貯蔵容器から内燃機関に燃 料を供給するための、本発明の装置によれば、ダイヤフラムが摩耗にさらされる ことがなく、ひいては圧力調整部材が充分な有効寿命を有しているという利点が 得られた。 関連請求項には、本発明の有利な構成及び変化実施例が記載されている。請求 項５に記載した接続スリーブの一体的な構成によれば、閉鎖部分の製造及び組み 付けはさらに簡略化されている。請求項８に記載した構成によれば、ダイヤフラ ムの確実な保持及び、圧力調整部材のすべての部分の一方向での簡単な組み付け が可能である。 本発明の複数の実施例が図面に示されていて、以下 に詳しく説明されている。図１は、貯蔵容器から内燃機関に燃料を供給するため の装置を示し、図２は、図１に示した第１実施例による貯蔵容器の閉鎖部分の拡 大した縦断面図を示し、図３は、図２の閉鎖部分の圧力調整部材の拡大図を示し 、図４は、閉鎖部分の第２実施例を示し、図５は、図４に示した閉鎖部分の保持 部材の固定部の第１実施例を示し、図６は、図４の矢印VI方向で見た保持部材の 固定部の第２実施例を示し、図７は、閉鎖部分の第３実施例を示し、図８は、付 加的な噴射ポンプを有する装置の貯蔵容器を示す。 実施例の説明 図１に概略的に示した装置は、貯蔵容器１２から内燃機関１０に燃料を供給す るために使用される。この装置は、フィードポンプ１４を有しており、該フィー ドポンプ１４は、貯蔵容器１２内に配置されていて、ここで図示していない形式 で保持されている。フィードポンプ１４は、任意の形式で構成されていて、その 吸い込み側で貯蔵容器１２内のタンク１６から燃料を吸い込む。貯蔵容器１２は 、壁部１８内で開口２０を有しており、該開口２０を通ってフィードポンプ１４ が導入されるようになっている。開口２０は、フィードポンプ１４を導入してか ら閉鎖部分２２によって閉鎖され、この場合に閉鎖部分２２を通って、フィード ポンプ１４の圧力側を内燃機関１０に接続するための導管がガイドされている。 閉鎖部分２２を備えたフィ ードポンプ１４の圧力側の接続部内には、燃料フィルター２４が配置されている 。 図２には、閉鎖部分２２の第１実施例が示されている。閉鎖部分２２は、プラ スチック射出成形によって製造されたフランジ状のベース体３０を有しており、 該ベース体３０は、貯蔵容器１２内で開口２０を覆っている。閉鎖部分２２の外 縁部と貯蔵容器１２の壁部１８との間にはシール部材３１を配置することができ る。閉鎖部分２２は、図示していない形式で貯蔵容器１２に固定されている。次 いで閉鎖部分２２には位置規定が与えられる。この位置規定とは、内部への配置 が貯蔵容器１２内への配置を意味し、外部への配置が貯蔵容器１２から外方に向 けられた配置を意味する。ベース体３０には、内方へ向けられた接続スリーブ３ ３が一体的に成形されており、この接続スリーブ３３に、フィードポンプ１４の 圧力側に接続するための導管３４が接続可能である。さらにベース体３０から外 方に別の接続スリーブ３７が突き出ており、この接続スリーブ３７に、内燃機関 １０に接続するための導管３９が接続されるようになっている。接続スリーブ３ ３及び３７は、ベース体３０内に形成された通路３５及び３６によって互いに接 続されており、接続スリーブ３３の通路３５は、開口２０が配置されている面２ １に対して直角に延びていて、接続スリーブ３７の通路３６は、この面２１に対 して傾斜して延びている。 通路３６は、ベース体３０内のほぼ中央に形成された凹部４０内に開口しており 、この凹部４０は、ベース体３０の底部４２によって内方に対して制限されてい て、環状の縁部４３によって側方が制限されていて、外方に向かって開放してい る。通路３６は、縁部４３において底部４２を介して凹部４０に開口している。 凹部４０は、開口２０が延びる面２１に対して横断面で見て平行であって、円形 又は角ばって構成することができる。ベース体３０の底部４２から凹部４０内に 、つまりベース体３０において外方で、ほぼ中央にスリーブ４５が突き出してい て、このスリーブ４５に対して同軸的に底部４２から内方に接続スリーブ４６が 突入しており、この接続スリーブ４６に導管を接続することができる。 ベース体３０内で外方に向かって凹部４０に接続して切欠４８が形成されてお り、この切欠４８は、凹部４０よりも大きい横断面を有している。凹部４０と切 欠４８との間の移行部には、外方に向けられた平らで環状のつば４９が形成され ている。凹部４０内に突入する、スリーブ４５の端部５１は、つば４９とほぼ同 じ高さ位置に配置されていて、ほぼ平らに形成されている。切欠４８内には外方 から弾性変形可能なダイヤフラム５２が挿入されており、このダイヤフラム５２ の外縁部はつば４９に載っている。ダイヤフラム５２の中央領域内には、図３に 示されているように、支持 部７０が配置されており、この支持部７０は、ダイヤフラム５２に形成された開 口７１を通ってスリーブ４５から上方に突き出るピン状の区分と、ダイヤフラム ５２の下側でスリーブ４５に向かって延びる皿状の区分７２とを有している。区 分７２には、下方から中央に孔７３が配置されており、この孔７３内に球７４が 小さい遊びを保って挿入されている。球７４はその外周部の一部だけが孔７３内 に配置されていて、孔７３から突き出でスリーブ４５に向かって延びる領域で扁 平部７５を有している。この扁平部７５は、球７４の外周の半分よりも小さい領 域に亙って形成されている。支持部７０から外方にスリーブ４５に向かって、孔 ７３をほぼ同軸的に取り囲むフランジ状の縁部７６が突き出ている。この縁部７ ６は、球７４の最大の直径に亙って内方に縁曲げされているので、球７４は、孔 ７３内で旋回可能に保持されている。孔７３の上方のベース部と球７４との間に はプレロード（即ち予荷重）をかけられた圧縮コイルばね７７が緊締されている 。球７４は、その扁平部７５が弁部材としてスリーブ４５の端部５１と協働する 。ダイヤフラム５２は、支持部４５及びこの支持部４５内に配置された球７４と 協働して、ダイヤフラム構造群を形成している。 切欠４８内にはダイヤフラム５２上に保持部材５４が配置されており、この保 持部材５４は、その開放側の端部が切欠４８内に挿入されていて、ここでフラン ジ５５を有している。このフランジ５５とつば４９との間にダイヤフラム５２の 外縁部が緊締されている。ダイヤフラム５２の外方に向けられた側上でその中央 領域にはばね受け５７が載設されていて、このばね受け５７と保持部材５４の底 部５８との間に圧縮コイルばね６０が緊締されている。保持部材５４は、例えば 金属薄板部分として構成することができる。保持部材５４には、固定部材として プラスチックより成るリング６１が被せ填められており、このリング６１は、切 欠４８内に挿入されていて、この切欠４８で、フランジ５５の外方に向けられた 側に係合しベース体３０に固定されている。リング６１によって保持部材５４は ベース体３０に固定される。リング６１は、固定のために例えばベース体３０に 溶接、有利には超音波溶接又は摩擦溶接されているか、或いは接着又はその他の 形式でベース体３０に固定される。保持部材５４の底部５８からは接続スリーブ ６３が外方に突き出ており、この接続スリーブ６３には、導管６４例えばチュー ブの端部が被せ填められるようになっている。この導管６４によって、保持部材 ５４とダイヤフラム５２とによって制限された室６６（この室内に圧縮コイルば ね６０が配置されている）が、雰囲気に接続可能である。ベース体３０は、外方 に向かって突き出る別の接続スリーブ６７を有しており、この接続スリーブ６７ は、内方に向かって開放していて、この接続スリーブ６７ 上に導管６４の他方の端部が被せ填められている。これによって室６６は、貯蔵 容器１２の内部に接続されている。この貯蔵容器１２内は雰囲気圧によって支配 されていて、この室６６内には、汚れ又は水等の異物が侵入しないようになって いる。これによってさらに、ダイヤフラム５２を通って室６６内に侵入する可能 性のある燃料蒸気は周囲に漏れ出ることはなく、その代わり貯蔵容器１２内に戻 し案内されるようになっている。 凹部４０は、ダイヤフラム５２と共に閉鎖した圧力室を形成しており、この圧 力室は、通路３６を介してフィードポンプ１４の圧力側及び内燃機関１０に接続 されている。しかも圧力室は、スリーブ４５を介して、接続スリーブ４６に開口 している放圧室（例えば貯蔵容器１２である）に接続可能である。圧縮コイルば ね６０にプレロードをかけることによって、球７４の扁平部７５はスリーブ４５ の端部５１に押しつけられ、圧力室内に形成された圧力が圧縮コイルばね６０よ りも小さい力をダイヤフラム５２に加えている限りは、球７４の扁平部７５は前 記端部５１を閉鎖している。圧力室内の圧力が、圧縮コイルばね６０のプレロー ドによって規定された所定の値を越えると、ダイヤフラム５２及び、このダイヤ フラム５２と共に球７４が、端部５１から持ち上げられて、スリーブ４５を開放 するので、圧力室から燃料が、放圧室として使用される 貯蔵容器１２内に戻し案内される。この場合、ダイヤフラム５２は、正確に直線 状に移動しないが、これは球７４によって補償される。この球７４は、孔７３内 で旋回可能であって、その扁平部７５が常にスリーブ４５の端部５１上に載って いる。ダイヤフラム５２が端部側だけで小さい行程だけ上方に押しやられている 限り、球７４はその扁平部７５がスリーブ４５の端部５１上に載っており、この 場合ダイヤフラム５２の片側だけの持ち上がりは、孔７３内で球７４が旋回する ことによって補償される。 以上述べた構成は、閉鎖部分２２に配置された圧力調整部材を形成している。 この場合ダイヤフラム５２は球７４と共に閉鎖部材として使用される。この閉鎖 部材は、座部としてのスリーブ４５の端部５１と協働する。閉鎖部分２２及び圧 力調整部材の構成は、非常に簡単で、圧力調整部材を形成する構成部分の組み付 けは、外部から一方の方向で可能である。この装置は、内燃機関１０に接続する ために１つの導管を有するだけでよく、戻し案内導管は必要ない。何故ならば余 剰の燃料は圧力調整部材内で既に放圧室内に流入するからである。 図４には第２実施例による閉鎖部分１２２が示されている。この第２実施例に よる閉鎖部分１２２においては、第１実施例と同じ部分又は類似の部分には１０ ０を加えた符号が記されている。閉鎖部分１２２は、 プラスチック射出成形によって製造され、開口２０を閉鎖するベース体１３０を 有している。フィードポンプ１４の圧力側に接続するための接続スリーブ１３３ が、ベース体１３０から下方に突き出ていて、内燃機関１０に接続するための接 続スリーブ１３７が外方に突き出ている。これら２つの接続スリーブ１３３及び １３７は、ベース体１３０内に形成された通路１３５及び１３６によって互いに 接続されている。接続スリーブ１３３の通路１３５は、開口２０が配置されてい る面２１に対してほぼ直角に延びていて、接続スリーブ１３７の通路１３６は、 貯蔵容器１２の外側で面２１に対してほぼ平行に延びている。またベース体１３ ０から内方に接続スリーブ１４６が突き出ており、この接続スリーブ１４６は、 開口２０が配置されている面２１に対してほぼ直角に延びる通路１７０及びこの 面２１に対してほぼ平行に延びる別の通路１７１を介して、凹部１４０内に突入 するスリーブ１４５に接続されている。凹部１４０は、第１実施例のものとは逆 に配置されているので、この凹部１４０は内方につまり貯蔵容器１２内に開放し ている。第１実施例におけるのと同様に、凹部１４０の内方に接続された切欠１ ４８が、ベース体１３０に形成されている。内方に向けられたつば１４９には、 ダイヤフラム１５２の外縁部が載っていて、保持部材１５４によって固定されて おり、この固定部材１５４は、やはりリング１６１に よってベース体１３０に固定されている。保持部材１５４は、第１実施例におけ るように鉢状に構成されていて、その扁平部１５５が切欠１４８内に配置されて おり、この扁平部１５５とつば１４９との間にダイヤフラム１５２の外縁部が緊 締されている。保持部材１５４の底部１５８とダイヤフラム１５２の中央領域と の間に、プレロードのかけられた圧縮コイルばね１６０が配置されている。底部 １５８内には少なくとも１つの開口１７３が形成されていて、この開口１７３に よって、保持部材１５４内で制限されて室１６６が貯蔵容器１２の内部に接続さ れている。このような構成においては、室１６６を貯蔵容器１２に接続するため の別個の導管は必要ない。通路１６６は、貯蔵容器１２の外側に配置された接続 スリーブ１７６内に開口していて、この接続スリーブ１７６はカバー１７７によ って閉鎖可能であるので、接続スリーブ１４６を介して圧力室から燃料が貯蔵容 器１２内に流入するか又は、接続スリーブ１７６上に導管を被せ填めることがで きるので、圧力室から流出する燃料を別の目的のために使用することができる。 この場合、接続スリーブ１４６は、そのカバーによって閉鎖されている。ダイヤ フラム１５２は、第１実施例におけるのと同様に、支持部７０と、この支持部内 で旋回可能に受容された球７４とを備えたダイヤフラム群を有しているが、支持 部７０はその皿状の区分７２がスリーブ１４５に向かっ て上方に向くように配置されている。 図５には、保持部材２５４を別の形式で固定するための固定部を備えた閉鎖部 分２２２の変化実施例が示されており、この変化実施例においては保持部材２５ ４が切欠２４８内でベース体２３０に直接固定されていて、リング６１若しくは １６１は必要ない。ベース体２３０は、ほぼ第２実施例の構造と同様に構成され ている。保持部材２５４は同様に、前記第１実施例又は第２実施例に記載されて いるように金属薄板として構成されていて、フランジ２５５を有しており、この フランジ２５５とつば２４９との間にダイヤフラム２５２の外縁部が緊締されて いる。切欠２４８内に配置された保持部材２５４の領域から、少なくとも１つの フック２７０が形成されており、このフック２７０は、保持部材をはめ込んでい ない状態で切欠２４８を越えて側方に突き出ていて、保持部材２５４の矢印２７ ２で示した挿入方向に対して横方向で内方に向かってばね弾性的、つまり保持部 材２５４に向かって旋回可能である。フック２７０の自由端部は、外方に向かっ てつまり挿入方向２７２とは逆方向に向いている。保持部材２５４を切欠２４８ 内に挿入する際に、フック２７０はばね弾性的に切欠２４８内に侵入する。保持 部材２５４は切欠２４８内に押し込まれるので、ダイヤフラム２５２は緊締され る。この場合フック２７０の端部は切欠２４８の縁部に引っかかり、これによっ て 保持部材２５４は固定される。保持部材２５４とは逆方向の挿入方向２７２に働 く力において、フック２７０の端部は鉤のあご状に切欠２４８内に引っかかる。 保持部材２５４は金属薄板より成っていて、ベース体２３０はプラスチックより 成っているので、フック２７０の端部は、ベース体２３０が塑性変形することに よって切欠２５４の縁部内に侵入する。有利には保持部材２５４の外周部に亙っ て多数のフック２７０が分割して設けられている。ダイヤフラム群は、図４に示 した構成と変わらない。 図６には、保持部材３５４のさらに別の形式の固定部を備えた閉鎖部分３２２ の第２の変化実施例が示されており、この第２の変化実施例においては、保持部 材３５４が同様にベース体３３０に直接固定されていて、このベース体３３０は ほぼ第２実施例におけるのと同様に構成されている。保持部材３５４は、第１又 は第２実施例におけるのと同様に金属薄板部分として構成されていて、切欠３４ ８内に配置されたフランジ３５５を有している。このフランジ３５５とつばとの 間にダイヤフラムの外縁部が緊締されている。フランジ３５５の外縁部と切欠３ ４８とは、ほぼ円形に形成されている。フランジ３５５の外縁部はその外周部が 鋸歯状に形成されていて、切欠３４８の内側縁部の内周部が相応に鋸歯状の対応 形状を備えている。保持部材３５４は、図５の左半部に示された回転位置に挿入 可能であって、この回転位置で鋸歯のフランジ３５５が、切欠３４８の内側縁部 に設けられた対応する間隙に突き当たる保持部材３５４は切欠３４８内に押し込 まれ、これによってダイヤフラム３５２が確実に緊締され、それと同時に矢印３ ７２方向で回転せしめられるので、鋸歯のフランジ３５５は、図５の右側半部に 示されているように、切欠３４８の内側縁部の鋸歯に突き当たる。この場合、フ ランジ３５５の鋸歯は、ベース体３３０が塑性変形することによって切欠３４８ の内側縁部内に侵入し、これによって保持部材３４４はベース体３３０に固定さ れる。 図７の左半部には、別の構成による保持部材４５４を備えた閉鎖部分４２２の 変化実施例が示されている。閉鎖部分４２２のベース体４３０と保持部材とはほ ぼ、図２に示した第１実施例におけるのと同じように構成されている。保持部材 ４５４はプラスチックより成っていて、鉢状に構成され、ベース体４３０に向か って開放する端部を有している。保持部材４５４はフランジ４５５を有しており 、このフランジ４５５によって、保持部材４５４は切欠４４８内に配置され、フ ランジ４５５とつば４４９との間にダイヤフラム４５２の外縁部が緊締されてい る。さらに保持部材４５４は、切欠４４８を側方で越えて環状に延びるフランジ ４８０を有している。切欠４４８は、少なくともその外周部の１カ所で湾曲部４ ８２を有しており、この湾曲部４ ８２は、ベース体４３０に形成された開口４８３を介して貯蔵容器１２の内部に 接続されている。保持部材４５４内には開口４８６が設けられていて、この開口 によって、ダイヤフラム４５２の凹部４４０に向き合う、保持部材４５４の室４ ６６（この室４６６内に圧縮コイルばね４６０が配置されている）が湾曲部４８ ２に接続されている。湾曲部４８２とこの湾曲部４８２を覆うフランジ４８０と 保持部材４５４のフランジ４５５とによって制限された室を介して、室４６６が 雰囲気につまり貯蔵容器１２の内部に接続されている。図６の右半部に示されて いるのと同様に、前記湾曲部においても、保持部材４５４内に尚付加的に、圧縮 コイルばね４６０のための金属薄板より成る支持部４８８が配置されている。こ の支持部４８８は、切欠４４８内に配置されたフランジを有しており、このフラ ンジとつば４４９との間でダイヤフラム４５２の外縁部が緊締されており、この 場合保持部材４５４のフランジ４５５が、支持部４８８のフランジに押しつけら れ、この支持部４８８を保持する。支持部が同様に鉢状に構成されていれば、こ の支持部は同様に、支持部４８８内に形成された室４６６を切欠４４８の湾曲部 ４８２に接続するための開口を有している。 図８には、基本的に前記実施例と同様に構成された、全体的な装置の変化実施 例が示されている。圧力室を放圧室に接続する、ベース体の接続スリーブ４６若 し くは１４６は、少なくとも１つの噴射ポンプ９０に接続されており、この噴射ポ ンプ９０は、燃料をタンク１６内に供給し、このタンク１６からフィードポンプ １４が燃料を吸い上げる。これは特に多くの部分より成る貯蔵容器１２において 有利である。この貯蔵容器１２は、多数の部分９２，９３を有していて、底部が 隆起した隆起部又は鞍部９５によって互いに分離されており、従って燃料がこれ らの部分９２，９３間から流出することがない。噴射ポンプ９０は、フィードポ ンプ１４が配置されている部分９２に対して分離された部分９３内に配置されて いて、鞍部９５上の導管９６によって部分９２に燃料を供給する。さらに部分９ ２内にも噴射ポンプ９８が配置されており、この噴射ポンプ９８によって、燃料 が、フィードポンプ１４のためのタンク１６として使用される鉢状部分内に供給 される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンスガール ザイツ ドイツ連邦共和国 73765 ノイハウゼン ルーペルト−マイアー−シュトラーセ 10 (72)発明者 ヴォルフガング ビューザー ドイツ連邦共和国 71691 フライベルク ローゼンシュトラーセ ５ (72)発明者 ウーヴェ タールモン ドイツ連邦共和国 75417 ミューラッカ ー アレマネンシュトラーセ ９ 【要約の続き】 ヤフラム８５２）に係合するプレロードをかけられたば ね（６０９が、スリーブ（４５）の端部（５１）に向か って押しつけられる。圧力室内の所定の圧力を越える と、ダイヤフラム（５２）は持ち上げられ、球（７４） はスリーブ（４５）を開放し、プラスチックは圧力室か ら流出する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．貯蔵容器から内燃機関に燃料を供給するための装置であって、貯蔵容器（ １２）内に配置され、開口（２０）を通って貯蔵容器（１２）内に導入可能なフ ィードポンプ（１４）と、前記開口（２０）を閉鎖するための閉鎖部分とを有し ており、該閉鎖部分に圧力調整部材が配置されていて、該圧力調整部材が、フィ ードポンプ（１４）の圧力側と内燃機関（１０）と放圧室（１２；９０；９８） とに接続するための接続部を備えた圧力室（４０；１４０；４４０）を有してお り、閉鎖部分が、プラスチックより成る、開口（２０）を閉鎖するフランジ状の ベース体（３０；１３０；２３０；３３０；４３０）を有していて、該ベース内 に凹部（４０；１４０；４４０）が形成されており、該凹部内に、圧力室を放圧 室（１２；９０；９８）に接続する、ベース体（３０；１３０；２３０；３３０ ；４３０）と一体的に形成されたスリーブ（４５；１４５）が突入しており、圧 力室を形成するための凹部（４０；１４０；４４０）が、弾性的に変形可能なダ イヤフラム（５２；１５２；２５２；４５２）によって覆われていて、該ダイヤ フラムがスリーブ（４５；１４５）の座部としての端部（５１）と少なくとも間 接的に協働するようになっており、前記ダイヤフラム（５２；１５２；２５２； ４５２）は、ばね（６０； １６０；４６０）によってスリーブ（４５；１４５）に向かって負荷されていて 、圧力室（４０；１４０；４４０）内の圧力が所定の値を越えると、圧力室（４ ０；１４０；４４０）を放圧室（１２；９０；９８）に接続するためのスリーブ （４５；１４５）を開放するようになっており、さらに前記ダイヤフラム（５２ ；１５２；２５２；４５２）は、ベース体（３０；１３０；２３０；３３０；４ ３０）と、該ベース体に別個に固定された保持部材（５４；１５４；２５４；３ ５４；４５４）との間に緊締されている形式のものにおいて、 ダイヤフラム（５２；１５２；２５２；４５２）に支持部（７０）が接続され ていて、該支持部（７０）に、扁平部を備えた球（７４）が旋回可能に支承され ており、閉鎖部材としての球（７４）の扁平部（７５）が、スリーブ（４５）の 端部（５１）と協働するようになっていることを特徴とする、貯蔵容器から内燃 機関に燃料を供給するための装置。 ２．支持部（７０）がスリーブ（４５）に向いた側で孔（７３）を有していて 、該孔（７３）内に、球（７４）の球状の領域が挿入されており、孔（７３）を 取り囲む縁部（７６）が球（７４）包み込むように折り曲げられている、請求項 １記載の装置。 ３．開口（７３）を取り囲む縁部（７６）が支持部（７０）からフランジ状に 突き出ている、請求項２記 載の装置。 ４．支持部（７０）内にばね（７７）が緊締されており、該ばね（７７）によ って球（７４）がスリーブ（４５）に向かって負荷されている、請求項１から３ までのいづれか１項記載の装置。 ５．ベース体（３０；１３０；２３０；３３０；４３０）に一体的に少なくと も１つの接続スリーブ（３３；３７；４６；１３３；１３７；１４６；１７６） が成形されており、該接続スリーブに、フィードポンプ（１４）の圧力側及び／ 又は内燃機関（１０）及び／又は放圧室（１２；９０；９８）に接続するための 導管が接続可能である、請求項１から４までのいづれか１項記載の装置。 ６．保持部材（５４；１５４；２５４；３５４；４５４）とダイヤフラム（５ ２；１５２；２５２；４５２）との間に閉鎖ばね（６０；１６０；４６０）が緊 締されており、該閉鎖ばねによって、球（７４）の扁平部（７５）がスリーブ（ ４５；１４５）の端部（５１）に押しつけられる、請求項１から５までのいづれ か１項記載の装置。 ７．保持部材（５４；１５４；２５４；３５４；４５４）が鉢状に形成されて いて、該保持部材がベース体（３０；１３０；２３０；３３０；４３０）に向い て開放する端部でフランジ（５５；１５５；２５５；３５５；４５５）を有して おり、該フランジとベース 体との間にダイヤフラム（５２；１５２；２５２；４５２）の縁部が緊締されて いる、請求項１から６までのいづれか１項記載の装置。 ８．ベース体（３０；１３０；２３０；３３０；４３０）が、凹部に接続する 切欠（４８；１４８；２４８；３４８；４４８）を有していて、該切欠が凹部（ ４０；１４０；２４０；３４０；４４０）よりも大きい横断面を有しており、凹 部と切欠との間の移行部に、凹部に向けられた環状のつば（４９；１４９；２４ ９；４４９）が形成されていて、該つばにダイヤフラム（５２；１５２；２５４ ；３５４；４５４）の縁部が当接しており、保持部材（５４；１５４；２５４； ３５４；４５４）の縁部（５５；１５５；２５５；３５５；４５５）が切欠内に 挿入されている、請求項１から７までのいづれか１項記載の装置。 ９．保持部材（２５４）が金属薄板として構成されていて、該保持部材の、切 欠（２４８）内に配置された領域が、保持部材（２５４）の挿入方向に対して横 方向に弾性的に旋回可能なフック（２７０）が形成されており、該フック（２７ ０）が切欠（２４８）の縁部に引っかかり、これによって保持部材（２５４）が ベース体（２３０）に固定される、請求項８記載の装置。 10. 保持部材（３５４）が金属薄板部分として構成されていて、該保持部材 のフランジ（３５５）の外周 部が鋸歯状に形成されていて、切欠の縁部が、対応する鋸歯状の形状を有して形 成されており、保持部材（３５４）が一方の回転方向位置で切欠（３４８）内に 挿入可能であって、保持部材（３４８）を回転させることによって保持部材（３ ４８）のフランジ（３５５）が、保持部材の挿入方向に対して横方向で、ベース 体（３３０）の塑性変形によって切欠（３４８）の縁部内に係合し、これによっ て保持部材（３５４）がベース体（３３０）に固定されるようになっている、請 求項８記載の装置。 11. 凹部（４４０）に向き合う、ダイヤフラム（４５２）の室（４６６）が 、保持部材（４５４）とベース体８４３０）との間に制限された室（４８２）に 接続されていて、該室（４８２）が、ベース体（４３０）に設けられた開口（４ ８６）を介して貯蔵容器（１２）に接続されている、請求項８から１０までのい づれか１項記載の装置。