JPH1050171A - メンブレンスイッチ及びその半田付け実装法 - Google Patents

メンブレンスイッチ及びその半田付け実装法

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JPH1050171A
JPH1050171A JP8219413A JP21941396A JPH1050171A JP H1050171 A JPH1050171 A JP H1050171A JP 8219413 A JP8219413 A JP 8219413A JP 21941396 A JP21941396 A JP 21941396A JP H1050171 A JPH1050171 A JP H1050171A
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JP
Japan
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adhesive sheet
soldering
switch
leaf spring
contact portion
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JP8219413A
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Yoichi Tamura
容一 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機種変更、回路パターン変更に容易且つ迅速
に対応でき、接点部の導通不良を簡単に修復でき、更に
は隣り合う板バネ間のスペースを半田付けパターン化で
きるようにする。 【解決手段】 絶縁基板1の上面に、間隔をあけた一対
の接点3a、3bでなる接点部3を複数形成し、この接
点部3の両接点3a、3bを押圧時に導通させるドーム
状の板バネ5を備え、この板バネ5を上記絶縁基板1の
上面に貼る粘着シート6で接点部3に固定するメンブレ
ンスイッチにおいて、上記の粘着シート6を、接点部3
ごと独立した単位体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AV機器、携帯電
話機等に使用する面状、薄板状態のメンブレンスイッチ
(membrane switch)に関し、更に詳し
くはメンブレンスイッチ及びその半田付け実装法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種スイッチとしては、例えば図
6〜図9に示されるものがある。この内、図6、図7に
示すものは、絶縁基板1の上面に、間隔をあけた一対の
接点3a、3bでなる接点部3が複数形成され、この接
点部3の両接点3a、3bを押圧時に導通させるドーム
状の板バネ5を備え、この板バネ5が上記絶縁基板1の
上面に貼られる粘着シート13で接点部3に固定されて
なるものである(以下、従来例Aという)。尚13a
は、接着剤層を示す。
【0003】又図8、図9に示す従来品(以下、従来例
Bという)は、絶縁基板1が、スぺーサとしての両面接
着シート1aと、このシート1aの上下面に貼られた上
部及び下部のポリエステル系シート1b、1cとでな
り、接点部3が一対の接点3a、3bとしての上部電極
と下部電極とでなる。ドーム状の板バネ5は、接点部3
に粘着シート13で固定され、この粘着シート13は板
バネ5の天頂部が露出するよう孔開き状に形成されてい
る。尚1dは、接着剤層を示す。
【0004】更に従来、この種スイッチを用いた印刷回
路基板の半田付け実装法としては、図10に示すものが
ある。この従来法の場合は、電子部品7(同図C参照)
の半田付けパターン8とレジストコート4を有する印刷
回路基板17を用意し(同図A参照)、上記半田付けパ
ターン8の上面に、先ず半田印刷用マスクを使用して半
田ペースト9を印刷する(同図B参照)。次に部品実装
マウント機等で半田ペースト9上に部品7を搭載し、そ
の後リフローを通して半田付けする(同図C参照)。そ
して基板17の上面の接点部3に飛散しているフラック
スを洗浄し(同図D参照)、乾燥した後(同図E参
照)、ドーム状の板バネ5を複数備えた粘着シート13
を、板バネ5と接点部3とが対応するよう印刷回路基板
17の上面に貼って完了する(同図F参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種スイッ
チを用いるAV機器、携帯電話機等は、今日、ライフサ
イクルが非常に短くなっている為、この種スイッチは、
量産上、ライン機種の切り替えに迅速且つ簡便に対応で
きるよう形成されていることが望ましい。又粘着シート
を絶縁基板に貼り付けた後、接点部にごみや埃等の異物
が封入されているのが発見された場合は、この導通不良
箇所を簡単に修復できるよう形成されているのが望まし
い。更にこの種スイッチは、回路パターンを容易に設
計、変更できるよう、隣り合う板バネの間に電子部品を
実装できるよう形成されているのが望ましい。
【0006】しかるに従来例A、Bの場合は、複数の板
バネが一枚の粘着シートで固定されてなるものであった
から、仕様変更があると、スイッチの全体を初めから設
計し直さなければならず、その結果ライン機種の切り替
えに簡便且つ迅速に対応できないという問題点があっ
た。又この従来例A、Bの場合は、一か所でも接点部に
導通不良箇所があると、他の接点部が正常でも全体が不
良品化し、従って歩留まりが悪いという問題点があっ
た。更にこの従来品は、上記のように一枚の粘着シート
に複数の板バネが備えられ、板バネの間は絶縁基板の上
面が粘着シートで覆われていたから、電子部品を隣り合
う板バネの間に実装できないという不利益があった。
【0007】又従来のこの種スイッチの実装法の場合
は、上記のように先ず電子部品を基板にリフローで半付
けし、洗浄、乾燥処理後、最後に粘着シートを基板に貼
るという工程で行なわれていた。これは従来、粘着シー
トが複数の板バネを一度に固定できるよう面的な広がり
を有していたから、部品の半田付け作業時に、粘着シー
トを最初に基板に貼ると、部品の半田付けパターンまで
粘着シートで覆ってしまうという弊害があったからであ
る。
【0008】その結果従来法によると、洗浄工程、乾燥
工程を伴う分、手間暇及び設備がかかり、製品がコスト
アップするのを避けられないという問題点があった。又
従来法の場合は、粘着シートを貼る段階で、既に基板に
電子部品が半田付けされていたから、基板から突出した
実装部品によって粘着シート自体が過って傷ついたり、
或は部品が傷つくのを避けられず、又貼り付け作業が不
便になるという問題点があった。
【0009】本発明は、このような従来品の問題点を解
消しようとするものである。従って本発明の技術的課題
は、機種変更、回路パターン変更に容易且つ迅速に対応
でき、接点部の導通不良を簡単に修復でき、更には隣り
合う板バネ間のスペースを半田付けパターン化できるよ
う形成したメンブレンスイッチを提供することにある。
【0010】又本発明実装法の課題は、貼り付け作業の
容易化や、貼り付け作業時における部品との接触事故を
防止できるという本発明スイッチの機能を発揮させるこ
とができ、又洗浄工程、乾燥工程を省略できるようにし
て、その分、製品を低廉化できるよう構成した半田付け
実装法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような技術的手段を採る。即ち本発
明のメンブレンスイッチは、絶縁基板1の上面に、間隔
をあけた一対の接点3a、3bでなる接点部3が複数形
成され、この接点部3の両接点3a、3bを押圧時に導
通させるドーム状の板バネ5を備え、この板バネ5が上
記絶縁基板1の上面に貼られる粘着シート6で接点部3
に固定されるメンブレンスイッチにおいて、上記の粘着
シート6が接点部3ごと独立した単位体に形成されてな
ることを特徴とする。
【0012】この場合本発明では、粘着シート6に板バ
ネ5の天頂部を露出させる孔が形成され、この孔を介し
て板バネ5が露出状に形成されるのでも良い。
【0013】又本発明は、リフローで電子部品7を一度
に半田付けできるよう、粘着シート6が耐熱性に形成さ
れているのが好ましい。この本発明スイッチの場合は、
粘着シート6が独立した単位体でなるから、従来品のよ
うに熱ストレスが全体に及ぶ悪影響を一掃できる。
【0014】又本発明の実装法は、先ず絶縁基板1の上
面に電子部品7の半田付けパターン8を備えた上記メン
ブレンスイッチを用意し、次にこのメンブレンスイッチ
の半田付けパターン8に半田ペースト9を印刷し、次い
でこの半田ペースト9の位置に電子部品7を実装し、そ
の後高温雰囲気下で上記電子部品7を半田付けすること
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。1は、例えば紙フェノール、ガ
ラエポキシ、熱可塑性シート、耐熱性のポリイミドシー
ト等をベースにした絶縁基板である。この絶縁基板1の
上面には、回路パターン2と共に、間隔をあけた一対の
接点3a、3bでなる接点部3が複数形成されている。
この接点部3は、この実施形態では一方の接点3aとし
ての馬蹄形の固定接点と、その中央部に配置された他方
の接点3bとしての中央接点とでなる。尚この実施形態
では、回路パターン2を絶縁し保護する為、絶縁基板1
の上面にレジストコート4が施されている。
【0016】5は、上記一対の接点3a、3bを、押圧
時に導通させるドーム状の板バネである。この板バネ5
は、銀或いは金メッキ処理が施され、絶縁基板1の上面
に貼られる粘着シート6で接点部3に固定される。
【0017】上記の粘着シート6は、各粘着シート6ご
と板バネ5を一個備え、接点部3ごと独立した単位体に
形成されている。又この粘着シート6は、この実施形態
ではリフローで電子部品7(図4C参照)を一度に半田
付けできるよう、耐熱性ポリイミド系フィルム6aと、
その片面に形成された接着剤層6bとでなり、その外形
状はほぼ四角形状に形成されている。
【0018】而して本発明スイッチを操作する場合は、
板バネ5の天頂部を上方から手指で押圧する。すると板
バネ5が扁平に変形し、天頂部の下面が他方の接点3b
としての中央接点に接触し、一対の接点3a、3bを導
通させ、スイッチが入る。又板バネ5から手指を離す
と、板バネ5が復元し、導通状態が解除され、オフにな
る。
【0019】以上の処において、本発明の場合、粘着シ
ート6の形状は四角形状には限られず、その他例えば円
形や多角形状等でも良い。又本発明は、粘着シート6に
板バネ5の天頂部を露出させる孔が形成され、この孔を
介して板バネ5が露出状に形成されるのでも良い。尚本
発明の場合は、粘着シート6が独立した単位体でなるか
ら、粘着シート6を色違いにすることが容易になる。こ
の場合は、例えばバネ圧の異なる板バネ5を、視覚面か
ら区別できる。
【0020】又上例ではリフローで半田付けできるよ
う、粘着シート6が耐熱姓に形成されているが、本発明
はこれに限定されるものではない。即ち本発明の場合、
粘着シート6が熱可塑性の例えばポリエステル系フィル
ムでなり、電子部品7等の半田付けを半田鏝で行なうよ
う形成されるのでも良い。
【0021】而して粘着シート6が耐熱性でなるメンブ
レンスイッチの実装法としては、図4に示すものがあ
る。同図Aは、半田付けラインに投入する前の絶縁基板
1の状態を示し、絶縁基板1はその上面の例えば粘着シ
ート6の間に、電子部品7の半田付けパターン8を備え
てなる。本発明法は、この状態のメンブレンスイッチの
半田付けパターン8に、先ず半田ペースト9を印刷する
(同図B参照)。
【0022】上記半田ペースト9の印刷は、図5に示さ
れるように、半田マスク10を使用して行なう。11
は、半田ペースト9の印刷箇所に対応して形成された透
孔である。又12は、凸湾曲状の粘着シート6を収納さ
せる下面開口状の凹部である。半田マスク10は、この
凹部12により、絶縁基板1との重合時に絶縁基板1の
上面に密着状に配置される。而して半田ペースト9の印
刷時は、この半田マスク10を絶縁基板1に重ね合わ
せ、次にこの半田マスク10の端部の適宜箇所にペース
ト状の半田をおき、この半田をスキージで引いて行な
う。スキージで引かれた半田は、上記の透孔11を介し
て半田付けパターン8の上に印刷される。
【0023】次に本発明法は、図4Cに示されるよう
に、上記半田ペースト9の位置に、抵抗やIC等の電子
部品7を例えば部品マウント機で実装し、その後リフロ
ーで電子部品7を一度に半田付けし完了する。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、粘着シー
トが接点部ごと独立した単位体に形成されているから、
これによればこの種スイッチを組み込む製品の機種切り
替え、仕様変更が生じても、金型等の設備の切り替え準
備を特に必要とすることなく、簡便且つ迅速に機種変
更、回路パターン変更に対応できる。
【0025】又本発明は、一枚の粘着シートに複数の板
バネを備えてなる従来の集合体構造とは異なるから、こ
れによれば製品完成後、接点部に不良箇所を発見した場
合は個別に対応して修復できる。
【0026】更に本発明は、このように粘着シートが独
立した単位体でなるから、隣り合う板バネ間のスペース
を、電子部品の半田付け箇所として利用でき、回路パタ
ーンの設計を容易化できるという利点がある。
【0027】又請求項2記載のように、粘着シートに板
バネの天頂部を露出させる孔が形成され、この孔を介し
て板バネが露出状に形成される場合は、オンオフ感覚を
明確、確実に手指に伝達することが可能なこの種スイッ
チを提供できる。
【0028】又請求項3記載のように、粘着シートが耐
熱性の場合は、リフローで一度に部品の半田付けを行な
うことができるという利点がある。
【0029】更に請求項4記載の本発明法のように、小
面積の粘着シートでなる本発明スイッチを基に部品を実
装していく場合は、例えば粘着シートの貼り付け作業の
容易化等の本発明スイッチの機能を発揮させることがで
きる。又この本発明法は、最初に粘着シートを貼った状
態で、半田ペースト印刷、部品実装、半田付け処理を行
なう仕組みであるから、これによれば従来法のような洗
浄工程、乾燥工程を省略でき、洗浄等に要する手間暇、
諸設備を一掃できるから、その分、製品を安価に提供で
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スイッチの好適な一実施形態を示す一部
を切欠した要部分解斜視図である。
【図2】同上スイッチの要部縦断面図である。
【図3】同上スイッチの一実施形態を示す平面図であ
る。
【図4】A〜Cとも本発明法の工程を示す説明図であ
る。
【図5】本発明法の半田ペースト印刷の仕方を示す要部
断面図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【図7】図6の従来例の要部縦断面図である。
【図8】他の従来例を示す斜視図である。
【図9】図8の従来例の要部縦断面図である。
【図10】A〜Fとも従来の半田付け実装法の工程を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 3 接点部 3a、3b 一対の接点 5 板バネ 6 粘着シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の上面に、間隔をあけた一対の
    接点でなる接点部が複数形成され、この接点部の両接点
    を押圧時に導通させるドーム状の板バネを備え、この板
    バネが上記絶縁基板の上面に貼られる粘着シートで接点
    部に固定されるメンブレンスイッチにおいて、上記の粘
    着シートが接点部ごと独立した単位体に形成されてなる
    ことを特徴とするメンブレンスイッチ。
  2. 【請求項2】 粘着シートに板バネの天頂部を露出させ
    る孔が形成され、この孔を介して板バネが露出状に形成
    されたことを特徴とする請求項1記載のメンブレンスイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 粘着シートが耐熱性であることを特徴と
    する請求項1又は2記載のメンブレンスイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のメンブレンスイッチの半
    田付け実装法であって、先ず絶縁基板の上面に電子部品
    の半田付けパターンを備えた上記メンブレンスイッチを
    用意し、次にこのメンブレンスイッチの半田付けパター
    ンに半田ペーストを印刷し、次いでこの半田ペーストの
    位置に電子部品を実装し、その後高温雰囲気下で上記電
    子部品を半田付けすることを特徴とする半田付け実装
    法。
JP8219413A 1996-08-01 1996-08-01 メンブレンスイッチ及びその半田付け実装法 Pending JPH1050171A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7645950B2 (en) 2005-01-18 2010-01-12 Canon Kabushiki Kaisha Electronic apparatus having switch contacts
WO2011013924A3 (ko) * 2009-07-29 2011-04-21 주식회사 삼일테크놀리지 전자부품용 택트 스위치와 그의 조립 및 제조방법
CN108198721A (zh) * 2018-01-23 2018-06-22 深圳市东强精密塑胶电子有限公司 一种新型的超薄轻触开关

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