JPH10500448A - ポリフェニレンエーテルブレンドおよびその製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルブレンドおよびその製造方法

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JPH10500448A JP7530078A JP53007895A JPH10500448A JP H10500448 A JPH10500448 A JP H10500448A JP 7530078 A JP7530078 A JP 7530078A JP 53007895 A JP53007895 A JP 53007895A JP H10500448 A JPH10500448 A JP H10500448A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリマーブレンドおよびその調製方法に関する。本ブレンドは、a)ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル5〜95重量部、b)成分aと混和できない第2ポリマー95〜5重量部、およびc)ポリマーの相溶性を高める成分(相溶剤)を含む。本発明によれば、ポリマーの相溶性を高める成分が、成分aおよびbの全重量に対して0.1〜10%、好ましくは約1.5〜10%の式(I):Ai−Bj[式中、Aは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルのフェニル環と環−環相互作用できる3〜7員環基を少なくとも1つ含む基であり、Bは、極性基であり、iは、1〜20の整数であり、およびjは、0〜20の整数である。]で示される化合物Cの少なくとも1つを、iおよびjの合計は2以上である;化合物Cの融点が50℃以上およびその沸点が200℃以上(760mmHgにおいて)であり、および;成分Cが少なくとも部分的にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルを溶解できることを条件として含む。本発明によるポリマーブレンドは、加工性があり、その弾性率は、物質Cを含まず、同じ量の成分bによって置き換えたブレンドの弾性率より少なくとも10%高い。ポリマーブレンドは、繊維、コーティングおよびフィルムの調製に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリフェニレンエーテルブレンドおよびその製造方法 本発明は、請求項1のプレアンブルによるポリマーブレンドに関する。 このようなブレンドは、一般にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン) エーテル5〜95重量部、ポリアミド以外の上記ポリマーと混和できないポリマ ー95〜5重量部、および上記ポリマーの相溶性を高める成分(相溶剤)からな る。 本発明は、新しいポリマーブレンドの調製のための請求項22のプレアンブル による方法および上記のブレンドを含む請求項24のプレアンブルによる新しい 生成物にも関する。 ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、または略してPPE は、メチル置換フェニル環およびエーテル基を交互に結合することによって形成 される。PPEは、ほとんどが無定形の熱可塑性ポリマーである。ガラス転移温 度(Tg)は、一般に205〜210℃の範囲である。結晶度は、一般に2%で ある。結晶の融点は、262〜267℃の範囲である(Polym.Prepr.1971、 12、317)。特に有用なことに、実際に、PPEが、極めて低い温度で、− 200℃でさえ、可塑的な挙動を示すことが指摘されるべきである。PPEの熱 耐性は、高い(HDT/A174℃)。 PPEは、かなり芳香性であるから、かなり硬質である。それゆえに、PPE は、剛性を与え、強度を増加させる興味深いポリマーブレンド成分である。しか しながら、PPEのメルトインデックスは、かなり高く、言い換えれば、射出成 形または押出のような従来のポリマー溶融加工技術を使用することによって加工 することが不可能である。高い溶融粘度のために、加工温度を、低い融点を有す る他のポリマーにポリマーをブレンドすることが難しくなる温度である300℃ 以上に上昇させなければならない。さらに、酸素がない条件下でさえ、PPEは 、約250℃の温度までしか熱的に安定でなく、温度が300℃以上に上昇した とき、ゲル化がはじまる。 ポリマー粘性は、可塑剤を使用することによって一般に低くなることが従来技 術において知られている。可塑剤は、加工性、柔軟性および弾性を改良するため にも使用されうる(ASTM D 833)。可塑剤の適当な作用は、可塑化ポリ マーおよび可塑剤をお互いに十分混和させることを必要とする。一般に、可塑剤 は可塑化すべきポリマーに、または可塑化すべきポリマーは可塑剤に溶解できな ければならない。溶解性が、可塑化すべきポリマーおよび溶解混合物の化学相溶 性に依存するために、それぞれのポリマーは、それ自体特有の可塑剤を有する。 ポリマーに完全に混和できる可塑剤を非常に少量使用する場合、ポリマーの剛 性、強度および靭性を増加することが可能であることも従来技術において知られ ている。この現象は、「反可塑化(antiplasticizing)」と言われている。一般に 、上記の反可塑化およびポリマーの反可塑化の根拠は、広く文献に記載されてい る(アドバンス・イン・ケミストリー・シリーズ(Adv.Chem Ser.)48、185 (1965)、ジャーナル・オブ・アプライド・ポリマー・サイエンス(J.Appl .Polym.Sci.)11、211(1967)、ジャーナル・オブ・アプライド・ポ リマー・サイエンス、11、227(1967)、ジャーナル・オブ・マクロモ レキュラー・サイエンス・フィジックス(J.Macromol.Sci-Phys)、B1、433 (1967)、ポリマー・エンジニアリング・アンド・サイエンス(Polym.Eng .Sci.)、277(1969)、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス・ ポリマー・レター・エディション(J.Polym.Sci.Polym.Lett.Ed.)、、3 5(1969)、ポリマー・ジャーナル(Poly.J.)、23(1973)、ポリ マー・ジャーナル、143(1973)、ジャーナル・オブ・マクロモレキュ ラー・サイエンス・フィジックス、B14、251、(1977)、ジャーナル ・オブ・ポリマー・サイエンス(J.Pol.Sci.)、ジャーナル・オブ・アプライド ・ポリマー・サイエンス、23、1935(1979)、ジャーナル・オブ・ア プライド・ポリマー・サイエンス、11、2553(1967)、ジャーナル・ オブ・アプライド・ポリマー・サイエンス、17、2173(1973)、ジャ ーナル・オブ・アプライド・フィジックス、43、4318(1972)、エー ・ボンディ(A.Bondi),フィジカル・プロパティ・オブ・マクロモレキュラー・ クリスタルズ,リッキズ・アンド・グラシイズ(Physical Properties of molecular Crystals、Liquids and Glasses)、ビリー(Wiley),1968、ジャ ーナル・オブ・ポリマー・サイエンス・ポリマー・レター・エディション、21 、1041、(1983)、エイシーエス・シンポジウム・シリーズ(ACS Symp .Ser.)、223、89(1983)、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエン ス、(J.Pol.Sci.)、パートB、25、957、(1987)、ジャーナル・ オブ・ポリマー・サイエンス、パートB、25、981(1987)、ジャーナ ル・オブ・ポリマー・サイエンス、パートB、25、1005(1987)、マ クロモレキュース(Macromolecules)、21、1470(1988))。上記の出 版物は、添加剤がポリマーの機械的性質、体積およびガラス転移に及ぼす影響を 扱っているが、例えば、他のポリマーとのポリマーの相溶性に及ぼす添加剤の影 響は扱っていない。 PPEは、従来、可塑剤として、ポリマー、すなわちポリステレンを使用して 加工可能にしていた。ポリステレンと、ポリステレンとすべての混合比で混和で きるPPEとブレンドする。そのように形成されたPPE/PS−ブレンドの性 質は、混合比を調節することによって制御できる。ポリステレンは、PPEの粘 度を低下させ、ポリマーブレンドの流動性を改良する。PPEは、対応する方法 において、アイソタクチックポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ (α−メチルスチレン)、ハロスチレンおよびスチレンのコポリマー、ポリ(2 −メチル−6−フェニル−1,4−フェニレン)エーテルならびにポリ(2−メ チル−6−ベンジル−1,4−フェニレン)エーテルのようなポリスチレンと類 似のポリマーに少なくとも部分的に混和および溶解できる。 高い耐衝撃性のポリステレン、すなわちHIPSによるPPEの可塑化は、衝 撃強さおよび他の性質の故に、自動車産業および電気製品製造産業において使用 される構成部品の構造ポリマー材料として重要なブレンドを製造する。PPE/ HIPSブレンドは、従来の溶融加工法によって加工され得る。ブレンド中のH IPSの比率は、特定の用途に依存して広く変化できる。しかしながら、HIP Sの比率は、しばしば50〜80重量%である。以下の例に示すように、HIP S濃度が増加するにつれて、剛性および引張強さが減少する。HIPSの比率が 減少すると、ポリマーブレンドの加工がより難しくなる。 US特許4,826,919は、トリフェニルリン酸塩、鉱油、シリコン油およ びポリオレフィンを少量使用してPPE/HIPSブレンドの流動性をさらに改 良することを開示する。しかしながら、衝撃強さ、引張強さおよび熱耐性のよう な機械的性質は、そのような添加によって損なわれる。 従来技術、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス、パートB、25、95 7(1987)、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス、パートB、25、 981(1987)、ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス、パートB、 、1005(1987)、マクロモレキュ−ルズ21、1470(1988) は、オリゴマー可塑剤を使用することによってPPEを可塑化することも開示し ている。これらの物質の例としては、リン酸トリクリシル、クロニテクス(Kroni tex)50(有機リン酸塩)、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジオクチルセ バケート、ジメチルセバケート、ジブチルセバケートがある。上記の可塑剤は、 ガラス転移点を低下させる一方で、同時に剛性を室温または室温以上の温度で損 なう。言い換えれば、上記のオリゴマー添加剤は、従来の可塑剤と同じように作 用する;すなわち、上記の条件下で本質的な剛化または反可塑化は見られない。 PPEおよびPPEに混和できるポリマー、特にポリスチレンによって形成さ れるブレンドに加えて、PPEが、PPEに混和できないポリマーとブレンドで きることが知られている。したがって、ポリアミド6(PA6)は、PPE流動 性を改良するために1〜6重量の量で使用されうる。分子レベルでは、ポリアミ ドおよびPPEは、混和できるブレンドを形成しない。PPE/PAブレンドを 調製するための従来技術の方法は、ポリアミドの末端アミンと反応させる無水マ レイン酸によるPPEのグラフトに基づいている(キャンベル、ジェー・アール (Campbell、J.R.)、ポリマー・エンジニアリング・アンド・サイエンス(Pol.E ng.Sci.)30巻(1990)17、1056)。PPEおよびPAのブレンド は、特に自動車産業において良好な化学安定性を必要する用途に使用される。 ポリオレフィンとのPPEブレンドを、例えば、飽和スチレンおよびブタジエ ンのジ−ブロックコポリマー(EP 0 358 993)またはポリステレンと のグラフトポリプロピレン(EP 0 352 057およびEP 0449 08 7)によって相溶化する。グリシジルメタクリレートまたはマレイン無水物を含 むポリマーは、PPE−ブレンドの相溶化ために使用されることが知られている 。上述の官能基は、PPEの末端水酸基と反応できる(EP 0 356 194 およびDE39 26 292)。 従来技術は、ポリエステルと共に形成されるPPEブレンドの開示も含む。ポ リマー(Polymer)32(1991)2150〜2154頁には、PPE、ポリ( ブチレンテレフタレート)(PBT)、ポリカーボネート(PC)およびスチレ ン−エチレンブチレン−スチレン(SEBS)のトリブロックポリマーは、PB Tが連続相であり、PPEがSEBS−エラストマーによって変性され、ポリカ ーボネートが、PPEおよびPBTの間の界面に存在する構造を形成する複合ブ レンド組成物が開示されている。 さらに、ポリマー33(1992)、4322〜4330頁は、どのように芳 香族液晶ポリマー(LCP)がPPEの流動性を改良させるために使用できるか を開示している。LCPは、PPEとは混和しないが、高い温度でLCPの低い 溶融粘性によってPPEの加工を可能にする。しかしながら、非混和性は、相間 に低い接着力を生じさせる。機械的性質は、それゆえに良くない。 PPE用の種々のオリゴマー溶媒は、従来技術において知られている:ベンゼ ン、トルエン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素、 トリクロロエチレンおよびジクロロメタン(ポリマー、28巻(1987)、2 085)。デカリンも、PPE用の溶媒として提案されている(ジャネクゼク、 エッチ(Janeczek、H.)、ポリマー、19(1987)1月号、85)。さらに、 α−ピネンが言及される。上記の溶媒のいくつかによって、PPEの部分結晶化 が達成され得る。 PPEは、一般に脂肪族炭化水素、アセトン、種々のアルコールおよびテトラ ヒドロフランは部分的にのみ溶解できる。PPEは、水、酸およびアルカリに対 して良い耐性を示す(クロッシュウィッツ(Kroschwitz)、ハイ・パフォーマン ス・ポリマー・アンド・コンポジッツ、(High Performance Polymers and Comp osites)、ジョン・ワィレイ・アンド・サンズ(John Wiley&Sons)、USA) 。均質混和性混合物は、温度を110℃に上昇した場合PPEの比率を最大40 重量%に保つことによって、トルエンおよびPPEから得られる。混合物を冷却 すると、溶媒およびPPEのいくらかの結晶が観察される(ジャーナル・オブ・ ポリマー・サイエンス・フィジックス・エディション、15巻(1977)16 7)。 PPEおよび塩化メチレンの均質溶液を、濃度を最大20重量%に保つことに よって室温で調製できる。ブロモクロロメタンおよび臭化エチレンならびにα− ピネンおよびシス−およびトランス−デカリンも、結晶化を起こすPPE用溶媒 として記載されている(ポリマー・レターズ(Pol.Letters)、7巻(1969) 、205)。 要約すると、従来技術に基づいて、 まず、ポリスチレンおよびその誘導体を使用することによって、 スチレンを含むブロックポリマーを、例えばポリオレフィンの相溶剤として 使用することによって、 PPEが、他のポリマーと反応する活性基によって化学的に変性されている なら、その末端基の化学的性質を利用することによって、または PPEの末端基の反応性を利用することによって、 他のポリマーとPPEの機械的に満足できるブレンドを得ることが可能である言 うことができる。 オリゴマー添加剤と使用することによるPPEの可塑化ならびにガス透過性と 同様に機械的および物理的特性へのその影響が従来技術において研究されてきて いる。 PPEがポリスチレンおよびその誘導体と容易に混和できるということは、主 として混和性ブレンドの形成に起因する。しかし、PPEを、ポリエチレンのよ うな他のポリマー(PPEと混和できない)とブレンドした場合、従来技術によ れば、ブレンドの性質が一般によくなく、機械的強度が低いままであり、ブレン ド成分は強く相分離される。 上記の理由のために、特にポリスチレンブロックとPPEの混和性に依存でき ない場合、一般にいずれかのマトリックスポリマーとPPEを相溶化させる方法 を提供することに対する要求が、ポリマー工業において、すでに長い間存在して いる。 本発明の目的は、新しいPPE系のポリマーブレンドを供給するために、PP Eと混和できないポリマーと共に加工できるように、PPEを可塑化させるため の新しい解決策を提供することである。 本発明は、驚くべきことに、3つの望ましい性質:i)PPEを加工できるよ うにすること、ii)PPEの剛性を増加させること、およびiii)ブレンド中で 他のブレンドについて界面活性物質として作用することを同時に達成する特有の 芳香族または脂環式界面活性物質を発見したことに基づく。 導入部において記載した成分を含む本発明によるポリマーブレンドは、PPE および非混和性ポリマーの全重量に対して0.1〜10%の式: Ai−Bj I [式中、Aは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルのフェ ニル環と環−環相互作用できる3〜7員環基を少なくとも1つ含む基であり、 Bは、極性基であり、 iは、1〜20の整数であり、および jは、0〜20の整数である。] で示される化合物Cを、 iおよびjの合計は2以上である; 化合物Cの融点が50℃以上およびその沸点が200℃以上(760mmH gにおいて)である、および 化合物Cが少なくとも部分的にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ ン)エーテルを溶解できる ことを条件として、ポリマーの相溶性を高める成分として有する。 特に、本発明によるポリマーブレンドは、請求項1の特徴部分に記載されたこ とによって主に特徴づけられ、可塑化PPE生成物は、請求項21の特徴部分に 記載されたことによって特徴づけられる。 本発明に関連して、PPEが上記の環状化合物に、融点が十分高いかぎり、溶 融加工にくらべて、十分に急速に溶解することが見いだされている。200℃は 、絶対的な下限であり、上限は一般的に約270℃、好ましくは250℃である 。言い換えれば、溶解にとっての必須条件は、環状構造および十分に高い温度で ある。そうすると、環状化合物の沸点は、重要になる。物質自体が、極性相互作 用を含まない場合は、その沸点が低い。それゆえに、本発明による環状化合物は 、ブレンドするのに適するように環状化合物の沸点を上昇させる極性基を含むべ きである。 特に、本発明による方法は、請求項22の特徴部分に記載されることによって 主に特徴づけられる。 本発明によって、PPEおよび変性PPEの非混和性ポリマーとのブレンドか ら材料、繊維、コーティング、フィルムおよび類似製品を製造することが可能に なる。 本発明に関連して、「少なくとも部分的にPPEを溶解できる」ということは 、PPEおよび環状化合物から形成されたブレンドが、本質的に均質であること を意味している。すなわち、PPEおよび環状化合物の相は、顕微鏡によって区 別できない。 「PPE生成物」は、PPE、変性PPEポリマーおよび他のポリマーとのP PEのブレンドを含む。 本発明によるブレンドは、一般に次の成分を含んでなる: i)PPE相、 ii)環一環相互作用によってPPEを溶解し、改良したPPE加工性を提供し、 その剛性を増加させる、すなわち反可塑剤および有機物質に対して界面活性物質 として作用する1またはそれ以上の置換された固体芳香族または脂環式オリゴマ ー化合物、 iii)ポリアミドを含まない1またはそれ以上の有機物質相 iv)必要なら、他の添加剤。 本発明の範囲内で、 PPEを、上記の置換芳香族または脂環式添加剤を使用して反可塑化できる 、 上記の反可塑化が、加工性を改良するのと同時にPPEの剛性を増加する、 ことが見いだされ、および、特に 上記の置換芳香族または脂環式添加剤が、同時にPPEを反可塑化し、有機 物質相に対する界面活性添加剤、すなわち、相溶剤として作用するように機能す ることが見いだされている。上記の添加剤がブレンドの性質を改良しうる。 芳香族化合物は、すでにPPEおよびポリスチレンまたはポリアミドによって 形成されるブレンドの相溶化のために従来技術において使用されている。提案さ れた解決策は、例えば、US特許3,379,792に開示されている事実、すな わち、PPEの加工性が、ポリアミド相0.1〜25重量%を添加することによ って改良されることに基づいている。しかし、ポリアミドの重量比が20重量% 以上に増加すると、PPEおよびポリアミドの相は、相分離し、機械的性質の重 大な劣化を引き起こす。この問題を解決するために、ポリアミドおよびPPEの 相溶化に特有な2つの解決策が、特許文献において提案されている。 すなわち、US特許4,659,763は、PPE/PA混合物の相溶化のため の環状共役ジケトンの使用を記載している。この特許に開示される技術的な効果 は、上記のケトンがポリアミドとのPPEのグラフトコポリマーの形成を成す事 実に関連しうる。かわりに、実際の化学結合が形成されないなら、開示された効 果は、適当な2次相互作用によることがあきらかであろう。両方の場合において 、当業者にとって、提案された相溶化方法は、PPEおよびポリアミド以外の他 のマトリックスポリマーの相溶化に適していることがあきらかである。化学反応 に基づいた相溶化は、そのような化学に基づいて選択されたマトリックスポリマ ーおよび添加剤のために特別に調製された化学物質が必要とされることが指摘さ れなければならない。第2の特異的な相互作用は、ポリマー−ポリマーペアーま たはポリマー−添加剤ペアーのいずれかのために典型的であり、みかけの小さな 変 化が性質において大きな相違を生じ得る。このことは、ほとんどのポリマーがお 互いに混和できない事実によって明らかである。 従って、US特許4,659,763は、ポリオレフィンまたはポリエステル、 特に液晶ポリエステルのような他のポリマーとPPEの相溶化のための一般的な 方法を提供していない。ポリアミド/ポリオレフィンおよびポリアミド/液晶ポ リエステルが混和しない相分離ペアーを形成し、このことが例示された両方のペ アーの上記ポリマーは、特徴において異なることを示すことに注意すべきである 。 要約すれば、US特許4,659,763が、ポリアミドとのPPEの相溶化の 方法を提案しているとしても、ポリオレフィンまたはポリエステルなどのどのよ うなポリマーによっても一般に PPEを相溶化させるのに使用され得る添加剤ま たは方法についての開示は行っていない。PPE相 以下の記載に示すように、PPEが芳香族環を含むことが本発明にとって必須 である。本発明において上記の溶媒中でポリマーの溶解、反可塑化および相溶化 について本質的に同じ性質を保持しながら、PPEの末端基を変性できることが 当業者にとってあきらかである。環状相 置換した芳香族または脂環式相が本発明の決定的な特性である。上記の添加剤 は、2つの独特の目的のために本発明において使用される:i)第1に、PPE の加工性を提供するためおよび機械的性質を改良するための反可塑化剤として、 ならびにii)第2に、有機物質相への界面活性相の成分として。 上記のように、添加剤は、約0.1〜10重量%の量で使用され、好ましくは 濃度範囲が1.5〜10重量%である。少量(1%未満)では、添加剤が、安定 剤として主に作用する。 反可塑化によって例えば混合比の関数としてガラス転移点を低下させることが わかる。例えば、細管レオメーターによる粘度測定によって決定され得るPPE の溶融粘度は、減少するであろう。300℃未満、好ましくは270℃未満の温 度で従来の溶融加工によってPPEを加工することが可能である。 可塑剤を使用することによるポリマーの通常の可塑化に比べて、本発明の最も 重要な特性は、添加剤によってなされる相溶化である。このことは、PPEおよ び有機相の界面エネルギーの調整を意味する。本発明によれば、PPEと相互作 用する式Ai−Bjの部分は、部分Aであり、すなわち1またはそれ以上の芳香族 または脂環式もしくはヘテロ環式環であり、環−環相互作用によってPPEのフ ェニル環と相互作用する。この相互作用は、ファンデルワールス相互作用から成 り、その大きさは、一般に約5〜10kal/molである。 部分Aは、1〜20の環構造を含むが、好ましくは使用される環状化合物が、 オリゴマーであり、この点から、最大8〜10の環状基を含むことを意味する。 上記の式中の各Aは、要すれば、1またはそれ以上の2価窒素、硫黄または酸 素原子を含む置換3−、4−、5−、6−、および7−員環芳香族または脂環式 の環からなる基を含んで成る。部分Aは、少なくとも2つの環を有する環基、例 えば2縮合環から成る。 部分Aは、有機物質相に適合するように、好ましくは置換される。この官能基 は、物質相の構造に依存して選択される。すなわち、ポリエチレンのような非極 性ポリマーには、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基もしくはフェニ ル基または類似の基のような非極性官能基が選択されるべきである。極性ポリマ ーには、かわりに−OH、−COOH、−COO−、−CO−、−NH2−、− NH−、SO2−、−SH、−S−、SO2NH2−、CONH2、−NHCO−、 −PO3−、−NO2、−CN、−CON=、ハロゲン−F、−Cl、−Brおよ び−Iまたは類似の基から選択されるべきである。 部分Bは、好ましくは極性基を含んで成り、環状化合物に十分に高い沸点、す なわち少なくとも200℃以上、好ましくは250℃以上、特には270℃以上 を与える。極性基は、上記の極性基のいずれかでありうる。 化合物の好ましい基は、次の具体例によって構成される。すなわち、式(I) のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換されたスルホンアミ ド、フェノール、安息香酸、アニリンまたはベンズアミドによって構成され、各 置換基は、−H、−OH、−COOH、1〜約20個の炭素原子を有するアルキ ル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルキルチオ基、アルキ ルチオアルキル基、アルキルアミド基、アルキルアミドアルキル基、アルキルヒ ドロキシル基、アルキルカルボキシル基;または、アルキル基もしくはアルコキ シ基が1〜20個の炭素原子を有するアルキルアリール基、アリールアルキル基 、アルキルスルフィニル基、アルコキシアルキル基、アルキルスルホニル基、ア ルコキシカルボニル基;または1〜約20個の炭素原子を有するアルキル基;2 つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄もしくは酸素原子を含みうる2−,3− ,4−,5−,6−もしくは7−員環芳香族もしくは脂環式の環を形成しうる; またはアルキル置換基が、1〜約20個の炭素原子を有する炭素鎖を有する分枝 状3級アルキル基でありうる;または置換基が、−NO2、もしくは−CN、ま たは−F、−Cl、−Br、および−Iのような極性基も含みうる置換アルキル 基からなる群から選択される。 特に好ましい式(I)の群は、フェニルフェノール、ナフトール、シクロヘキ サンフェノール、アミノフェノール、 ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシナフタレン、アルキルヒドロキシベンゾエ ート、ヒドロキシアルキルフェノン、ヒドロキシアルキルエーテル、ヒドロキシ アルキルベンズアミド、 ヒドロキシアルコキシベンズアルデヒド、ジヒドロキシ安息香酸、ジアルコキシ 安息香酸、アルキルガレート、ヒドロキシジフェニルメタン、フェニルスルホキ シド、フェニルスルホン、フェニルジヒドロキシベンゼン、ビフェノール、ビス フェノール、ヒドロキシベンゾフェノン、ベンゾフェノン、フェニルベンゼン− ジカルボン酸、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン; アミノアルキルアミド、アルキルアミノベンゾエート、アルキルアミノベンズア ルデヒド、ジアルキルアミノベンズアルデヒド、フェニルジアミン、ヒドロキシ ベンズアミド、アルコキシアニリン; 安息香酸、アルコキシ安息香酸、ベンゼンジカルボン酸アルキルモノエステル; ジカルボン酸アルキルジエステル、ジカルボン酸ジアミド、トリメリテート; ベンゼンカルボン酸またはヒドロキシ安息香酸である。 特に好ましい化合物は、t−ブチルヒドロキノン、(3位)チオアルキル化ヒ ドロキノン、および次式の化合物である: 有機物質相 この相は、ポリマーもしくはプレポリマーまたはそれらの混合物を含み、ブレ ンドの間、流動化状態である。 ポリアミドを除いたポリマーマトリックスは、強度および加工性について望ま しい性質を有する適したポリマー材料から成る。それは、熱硬化性プラチチック または熱可塑性プラスチックでありうる。 適したポリマーの例を、次に記載する:ポリオレフィン、ポリエステルおよび ポリエーテル。適したポリオレフィンの例としては、ポリエチレン、ポリプロピ レン、ポリブチレン、ポリイソブチレン、ポリ(4−メチル−1−ペンチレン) があり、エチレンおよびプロピレンのコポリマー(EPM、EPDM)ならびに 塩素化(PVC)およびクロロスルホン化ポリエチレンを含む。ポリマー物質は 、スチレン(PS)、アクリル基、ビニル基およびフルオロエチレン基を含む対 応するポリアルカンならびにポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレン テレフタレート)およびポリカーボネートのような異なるポリエステル、ポリア ミドおよびポリエーテル(例えばポリ(フェニレンエーテル))を含んでよい。 特に好ましいポリマーは、ポリオレフィンおよびポリエステルである。 有機物質相は、液晶ポリマーを含んでもよい(または、そのようなポリマーか ら構成されてよい)。 液晶ポリマーは、例えば、芳香族主鎖のサーモトロピックポリマー、好ましく はサーモトロピックなポリエステル、ポリ(エステルアミド)、ポリ(エステル エーテル)、ポリ(エステルカーボネート)またはポリ(エステルイミド)から 成ってよい。液晶ポリマーは、ポリ(エチレンテレフタレート)およびヒドロキ シ安息香酸のコポリマーまたはヒドロキシナフトエ酸およびヒドロキシ安息香酸 のコポリマーのようなポリエステルのコポリマーから成ってもよい。 一般に、本発明において使用される液晶ポリマーを、次の一般式(または少な くともそれらの2つ)の化合物が、相互に反応するときに形成されるポリマーと して定義できる: 式Iのジカルボン酸 HOOC−R1−COOH (I) 式IIのジオール HO−R2−OH (II) 式IIIのヒドロキシカルボン酸 HO−R3−COOH [式中、R1、R2およびR3は、それぞれ独立して 2価芳香族炭化水素基、 R4−X−R5の基(R4およびR5は、2価炭化水素基を表し、Xは、酸素もしく は硫黄原子、スルホニル基、カルボニル基、アルキレン基またはエステル基であ り、Xは単結合である)、 キシレン基または 2価脂肪族炭化水素基を表す]。 液晶ポリマーは、式IVのヒドロキシカルボン酸のホモポリマーも含んでよい: HO−R3−COOH (IV) 一般に、式Iの芳香族ジカルボン酸は、テレフタル酸、イソフタル酸、4,4' −ジフェニル−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4'−ジカルボン酸、ジ フェニルエタン−3,3'−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−4,4'−ジカルボ ン酸、ジフェニルエーテル−3,3'−ジカルボン酸、4,4'−トリフェニル−ジ カルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェノキシエチレン−4,4' −ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−4,4'−ジカルボン酸、ジフェノキシエ タン−3,3'−ジカルボン酸およびナフタレン−1,6−ジカルボン酸である。 上記の芳香族ジカルボン酸は、アルキル、アルコキシ、またはハロゲン置換さ れていてよい。置換誘導体は、クロロテレフタル酸、ジクロロテレフタル酸、ブ ロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、ジメチルテレフタル酸、エチルテレフ タル酸、メトキシテレフタル酸およびエトキシテレフタル酸から成る群から選択 されうる。 式Iの脂環式ジカルボン酸は、トランス−1,4−シクロヘキサンジカルボン 酸、シス−1,4−シクロ−ヘキサンジカルボン酸および1,3−シクロヘキサン ジカルボン酸から成る群から選択されうる。 脂環式ジカルボン酸は、1またはそれ以上のアルキル、アルコシキ、またはハ ロゲン置換基によって置換されてもよい。置換ジカルボン酸誘導体は、トランス −1,4−(1−メチル)−クロロヘキサンジカルボン酸およびトランス−1,4 −(1−クロロ)シクロヘキサンジカルボン酸から成る群から選択されうる。 式IIの芳香族ジオールは、ヒドロキノン、レゾルシノール、4,4'−ジヒドロ キシジフェニル、4,4'−ジヒドロキシトリフェニル、1,6−ナフタレンジオ ール、2,6−ナフタレン−ジオール、4,4'−ジヒドロキシジフェニルエーテ ル、3,3'−ジヒドロキシジフェニル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル )−メタン、ビス(4−ヒドロキシフェノキシ)−エタン、2,2−ビス(4− ヒドロキシフェニル)プロパン、および3,3'−ジヒドロキシ−ジフェニルエー テルから成る群から選択されうる。これらのジオールは、1、またはそれ以上の アルキル、アルコキシ、またはハロゲン置換基によって置換されてよく、その誘 導体を次に例示する:クロロヒドロキノン、メチルヒドロキノン、1−ブチルヒ ドロキノン、フェニルヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、フェノキシヒドロ キノン、4−クロロレゾルシノールおよびメチルレゾルシノール。 式IIの脂環式ジオールの一般的な例は、トランス−およびシス−1,4−シク ロヘキサンジオール、トランス−1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、トラ ンス−1,3−シクロヘキサンジオール、シス−1,2−シクロヘキサンジオール 、およびトランス−1,3−シクロヘキサンジメタノールを含む。これらの化合 物 のかわりに、対応するアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換の誘導体が使用 されてもよい。 式IIの脂環式ジオールは、直鎖または分枝状がありえ、エチレングリコール、 1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオールおよびネオペンチルグリコー ルから成る群から選択されてよい。 式IIIの芳香族ヒドロキシカルボン酸は、4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒド ロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、および6−ヒドロキシ−1 −ナフトエ酸から成る群から選択される。これらの化合物は、アルキル、アルコ キシ、ハロゲン置換されていてよい。置換芳香族ヒドロキシカルボン酸誘導体は 、3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安 息香酸、2,6−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒド ロキシ安息香酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキ シ−5−メチル−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ナフト エ酸、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、2,3−ジクロロ−4ヒドロキシ 安息香酸、3,5−ジクロロ−ヒドロキシ安息香酸、2,5−ジクロロ−4−ヒド ロキシ安息香酸、3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−5− クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−7−クロロ−2−ナフトエ酸および 6−ヒドロキシ−5,7−ジクロロ−2−ナフトエ酸から成る群から好ましくは 選択される。 上記のポリエステルに加えて、本発明において使用されるLCポリマーは、対 応するポリエステルアミドを含むことができる。共役二重結合を含む主鎖を有す るポリマーを使用することも可能であり、上記の主鎖のモノマー単位が、主鎖と ともにポリマーに液晶性質を与える非置換または置換側鎖に結合している。その ようなポリマーの例としては、少なくとも8個の炭素原子を有するアルキル鎖に より置換したポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリピロールお よびポリパラフェニレンがある。 特に、好ましい液晶ポリマーとしては、ポリ(ヒドロキシベンゾエート)およ びヒドロキシナフトエ酸のコポリマーならびにポリ(エステルイミド)があるが 、 後者は、WO94/06846により詳細に記載されている。ポリ(エステルイ ミド)および種々の他の主鎖液晶ポリマーおよびPPEは、構造的に類似し、共 に適合し、PPEの部分をポリ(エステルイミド)に置き換えることが可能であ る。別には、ポリ(エステルイミド)が、PPEの強度特性を改良するために少 量さえ使用される(すなわち、ポリ(エステルイミド)が、PPEを改質するの に使用できる)。 好ましい熱可塑性ポリマーの分子量は、通常約5,000〜50,000、好ま しくは、約10,000〜30,000の範囲である。マトリックスポリマーの曲 げ弾性率(0.5〜0.25%)は、好ましくは約100〜10,000MPa 、特に約500〜5,000MPaである。他の可能な添加剤 上記の混合物は、タルク、カーボンブラックまたは対応する充填剤のような不 活性固体充填剤またはガラス繊維、カーボン繊維または有機繊維のような繊維添 加剤によって補完できることは、当業者にとっては明らかである。本発明の効果 に本質的に影響を与えない安定剤および類似の剤を混合物に添加できることも、 当業者にとってはあきらかである。ポリマーブレンドの調製および加工 本発明によるブレンドは、200〜270℃の範囲の温度でポリマーブレンド 成分を共に混合することによって調製される。望ましい最終生成物は、既知の方 法で、混合物から形成される。一般に、ポリマーブレンドの成分を、最初にブレ ンドを形成するために混合し、要すれば、添加剤および助剤を添加する。次いで 、ポリマーは、溶融加工によって配合される。適切なブレンド方法には、バッチ および連続加工を含む。好ましくは、一軸、または二軸クリュー押出機が、熱可 塑性ポリマーとPPEを配合するために使用される。本発明によるブレンドは、 最終製品の製造ためのポリマー工業において既知の方法によって加工される。 かなりの有用性が本発明によって得られる。すなわち、他のポリマーと適合す る官能基を有する環状固体化合物を添加剤または相溶剤として使用して、他のポ リマーとPPEをブレンドすることによって、有用な機械的性質および熱的性質 を有するブレンドが得られる。PPEを可塑化する化合物は、PPEの剛性およ び引張強さも増加させ、溶融加工性を高め(一部には、PPEの低下した粘度の ためである)、形態を改良する。ポリマーブレンドの構造は、さらに均質になり 、剛性および引張強さは、相溶剤を添加することによって改良される。 弾性率は、成分Cを含まず、かわりに相当量の成分bに置き換えたポリマーブ レンドの弾性率より少なくとも10%大きい。 本発明において開示される一般的な方法は、1またはそれ以上の適したマトリ ックスポリマー、マトリックスポリマーおよびPPEと適合する1またはそれ以 上の相溶剤、および、タルクまたはガラス繊維のような固体非溶融添加剤を選択 することによってそれぞれ特有の用途にPPEブレンドの性質を適合させること ならびに硬化要求に従って、上記の成分の割合を最適化することを可能にする。 本発明の有用性および性質を、実施例についての以下の詳細な記載から説明す る。 添付図面は、剪断速度の関数としてPPE/tbHQ95/5および90/1 0ブレンドの粘度を示す。 実施例 実施例A(比較例)は、よい機械的性質を得ようとする場合、PPEの可塑化 方法は、重要であることを示す。 実施例1は、PPEのガラス転移点を低下させるいくつかの環状物質を開示す る。50℃以上の融点および好ましくは200℃以上、特に250℃以上の高い 沸点を有する芳香族化合物は、PPEのガラス転移点への影響を測定することに よって研究された。2つの有機化合物の相互作用が強い場合、それらのガラス転 移点は、相互に近づくようにシフトすることが一般に知られている。特に、2つ の化合物が完全に分子レベルで混和できる場合、1つの共通のガラス転移点のみ を有する。 実施例2は、PPEおよびtert-ブチルヒドロキノンの混和性は、ある温度で のみ現れる現象ではないことを示す。 実施例3は、実施例1の反対の例である。 実施例4は、tert-ブチルヒドロキノンは、種々の混合比でPPEの可塑剤と して機能することを示す。PPEの溶解および粘性の減少ならびに剛性の増加は 、tert-ブチルヒドロキノンの量が増加するにつれて現れる。 実施例5は、1つ混合比で、ヒドロキノンがPPE用可塑剤として同様に作用 することを示す。 実施例6では、tert-ブチルヒドロキノンが、PPEおよびHDPEのブレン ドにおいて相溶剤として作用することが見いだされた。tert-ブチルヒドロキノ ンの量が増加するほど、ブレンドの剛性および引張強さが増す。 実施例7は、デシルヒドロキノンは、1つの混合比で行われた実験において、 PPE/HDPEブレンドにおけるtert-ブチルヒドロキノンとして同様に作用 することを示す。 実施例8は、tert-ブチルヒドロキノンが、PPEおよびLCPの間の相溶剤 として作用することを示している。実施例で使用されるLCPは、ヒドロキシナ フトエ酸およびヒドロキシ安息香酸のコポリマーである。 実施例9は、PPEおよびポリ(エステルイミド)からのブレンドの調製に関 する。 実施例A(比較例) PPE(リサーチ・インスティチュート・オブ・マクロモレキュラー・ケミス トリー(Research Institute of Macromolecular Chemistry)製造)を、高耐衝撃 性ポリスチレンHIPS(ネステ(Neste)SB735)を使用して可塑化した。 HIPSの量を、30から80重量%まで変化させた。最小値は、使用した装置 の技術的な限界値にセットした:HIPSの量が少ないほど、溶融加工により困 難である。上記の二成分混合物を、270℃の温度で300rpm回転速度のベル ストルフ(Berstorff)ZE25二軸スクリュー混合機でブレンドした。50重量 %PPEおよび50重量%HIPSからなるブレンドは、可塑化され、141. 6℃のガラス転移点、2.53GPaの弾性率、63MPaの引張強さ、21% の破断時の伸び、10.6kJ/m2(23℃)および4.5kJ/m2(−40 ℃)のノッチ付シャルピー衝撃耐性を有する1つの相を形成する。言い換えれば 、 可塑化PPEは、良好な衝撃許容性を有し、むしろ剛性であった。 同じ条件で、25重量%PPE、25重量%HIPS、および50重量%ポリ プロピレン(PP)(ネステVC12 12 H)を混合した。調製されたブレン ドは、1.64GPa弾性率、20.3MPaの引張強さ、2.6%の破断時の 伸び、1.3kJ/m2(23℃)および1.1kJ/m2(−20℃)のノッチ 付シャルピー衝撃耐性を有した。 さらに、35重量%PPE、35重量%HIPSおよび30重量%ポリプロピ レン(PP)(ネステVC12 12 H)の混合物を同じ条件で調製した。ブレ ンドは、1.78GPaの弾性率、24.6MPaの引張強さ、2.4%の破断 時の伸び、1.2kJ/m2(23℃)および0.9kJ/m2(−20℃)のノ ッチ付シャルピー衝撃耐性を有する。 両方のPPE/HIPS/PPブレンドは、強い相分離によって特徴づけられ る形態を有した。耐衝撃性は、非常に乏しかった。同様に、剛性が乏しかった。 可塑化および相溶化を行う方法は、ポリオレフィンと形成されるPPEブレンド の性質にとって重要かつ重大であることが結論づけられる。 実施例1 PPE(Mw41,200、Mn21,700、アサヒケミカルズ(Asahi Chemicals ))を、保護ガスとしてN2を使用して、5gの回分式操作の一軸スクリュー混合 機中で異なる芳香族化合物と混合した。混合温度(T)を表1に記載する。混合 時間は、常に30分間であった。配合物は、20℃/分の走査速度を使用してD SCによって分析した。純粋なPPEのガラス転移点Tgは、211℃である。 分析結果を表1にまとめた。結果より、芳香族化合物がPPE用の溶媒として作 用するために、PPEのガラス転移点をかなり低下させることが示される。溶媒 が結晶相を形成した試料を除いて、すべての試料で1つのTgのみが観測できる 。結晶相を形成する溶媒を使用すると、ガラス転移点が観測できない。 実施例2 PPEおよびtert-ブチルヒドロキノンを75/25の混合比で、300℃お よび200℃の2つの温度で、20分の混合時間で、N2保護ガス雰囲気中での 5g一軸スクリュー混合機中で混合した。両方の場合において、110℃の温度 に1つのガラス転移点が得られた。両方の混合温度は、分子レベルで混合できる システムを製造した。 実施例3(本発明外) 実験条件下でPPEを溶解しない非芳香族溶媒を調べた。 50重量%PPE(アサヒMw41,200、Mn21,700、アサヒケミカル ズ製造)および50重量%ステアリン酸(アルドリッチ(Aldrich))の混合物を 、270℃の温度で、保護ガスとしてN2を使用して、回分式操作の5g一軸ス クリュー混合機中で調製した。混合時間は20分間であった。DSC分析は、両 方の化合物のガラス転移点が完全に分離して変化していないことを示し、PPE およびステアリン酸が分子レベルで混和しないことを示した。上記の脂肪有機化 合物がPPEと混和できず、可塑剤として作用しない。 実施例4 PPEおよびtert-ブチルヒドロキノン(tbHQ)を90/10、95/5 および97.5/2.5の質量比で、270℃の温度で保護ガスとしてN2を使 用して、同方向回転する二軸スクリュー押出機ベルストルフZE25中で混合し た。混合およびコンベヤーから成る押出機のスクリューは、特別な順序に配列さ れていた。ブレンドを、射出成形し、ISO標準にしたがって、引張強さ(E) 、降伏強さ(σY)および最大伸び(εmax)を測定した:ISO/R527;曲 げ弾性率(G):ISO178;ノッチ付シャルピー衝撃耐性:ISO179/ 1D(+23℃);およびHDT/B:ISO75。表2は、ブレンドの試験の 結果をまとめて示す。 図は、細管レオメーターによって測定された95/5および90/10ブレン ドの粘度をグラフとして示している。測定は、270℃の温度で行った。 表2および図は、tert-ブチルヒドロキノンがPPEを可塑化させることが示 している。結果として、PPEの粘度が減少し、そのため従来の射出成形または 押出のような溶融加工法によって容易に加工できるようになる。 実施例5 実施例4を、tert-ブチルヒドロキノンのかわりにヒドロキノンを使用して繰 り返した。PPEとヒドロキノンの重量比は、95/5であった。再びPPEは 、すぐに加工できるようになった。ブレンドの機械的性質は、つぎのとおりであ る:引張弾性率2470MPa、降伏強さ71MPa、最大伸び66%、曲げ弾 性率2470MPa、ノッチ付シャルピー衝撃耐性2.0kJ/m2。ガラス転 移点は、180℃であった。これらの結果からも、ヒドロキノンがPPEの可塑 剤として作用することが示される。 実施例6 HDPE(NCPE 7003、ネステ)およびPPE(アサヒケミカルズ) を、270℃の温度で、保護ガスとしてN2を使用して同方向回転する二軸スク リュー混合機ベルストルフZE25中で混合した。ブレンドを射出成形の前に乾 燥した(80℃、一晩)。射出成形の試験片を、最初に状態調節室に2日間おい た後に、実施例4に記載のISO標準にしたがってテストした。ブレンドの機械 的性質は表3に示す。 ポリマーブレンドの形態を破面上で、液体窒素温度で走査型電子顕微鏡(SE M)によって調べた。顕微鏡観察は、あきらかにtbHQ以外では、HDPEお よびPPEの付着性および混和性に乏しいことを示した。分散相の平均粒径は、 10μm以上であった。tert-ブチルヒドロキノンの2.0重量%をブレンドに 添加した場合、形態が完全に変化した:分散相の平均粒径は、平均してわずか2 〜5μmになった。tert-ブチルヒドロキノンの量が4重量%であった場合、平 均粒径は、わずか1〜3μmになった。 i)tbHQが、PPEおよびHDPEの間の界面活性剤として作用する、ii )tbHQは、PPEの反可塑化によってブレンドを剛化する、iii)tbHQ が、室温および低温で衝撃強さを増加させるおよびiv)tbHQが、形態をより 均質にするという結論が得られる。 実施例7 実施例6のHDPE/PPEブレンドを、ブチルヒドロキノンのかわりにデシ ルヒドロキノンを使用して繰り返した。デシルヒドロキノンは、デカンおよびヒ ドロキノンから酸触媒反応によって合成した。 40重量%PPE、56重量%HDPEおよび4重量%デシルヒドロキノンを 含むブレンドの機械的性質を次に示す:引張弾性率1670MPa、降伏点38 .4MPa、最大伸び5.3%、曲げ弾性率1630MPa、ノッチ付シャルピ ー衝撃耐性7.0kJ/m2(+23℃)および7.7kJ/m2(−20℃)。 デシルヒドロキノンは、実施例6と同じ原理でPPEおよびHDPEのブレンド において相溶剤として作用することがわかる。 実施例8 PPE(アサヒケミカルズ)およびLCP(ベクトラ(Vectra)A、ヘキスト・ セラニーズ(Hoechst Celanese))のブレンドを、添加剤なしでtert.−ブチル ヒドロキノンを用いて調製した。ブレンドは、290℃の溶融温度を使用して実 施例6に記載のように調製した。ブレンドを乾燥し、射出成形した。機械的なテ ストを実施例4であげた標準にしたがって行った。性質は表4に示す。 結果は、引張率ならびに曲げ弾性率および引張強さの増加をあきらかに示す。 実施例9 実施例8を、WO94/06846のそれぞれ実施例2および9の液晶ポリマ ーを使用して繰り返した。LCPの量は、5〜95重量%の範囲で、PPEの量 は、95〜5重量の範囲であった。最初に使用したLCPは、トリメリテートイ ミド末端ポリ(THF)を式HBA−HQ−HBAのアセトキシ末端三量体およ びp−アセトキシ安息香酸と縮合することによって調製した。他方のLCPは、 トリメリテートイミド末端シリコーンから調製される対応するポリマーから成っ ていた。 PPEは、実質的にポリマーの強さ特性を損なうことなしにポリ(エステルイ ミド)にかなりの量を置き換えられることがわかる。しかしながら、少量(5〜 10重量%)のポリ(エステルイミド)添加することによって、PPEの引張弾 性率ならびに曲げ強さおよび引張強さのあきらかな改良が得られる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年8月1日 【補正内容】 請求の範囲 1.a)ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル5〜95重量 部、 b)ポリアミド以外の成分aと混和できない第2ポリマー95〜5重量部、 c)上記のポリマーの相溶性を高める成分(相溶剤) を含むポリマーブレンドにおいて、ポリマーの相溶性を高める成分が、成分aお よびbの全重量に対して0.1〜10%の式: Ai−Bj (I) [式中、Aは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルのフェ ニル環と環−環相互作用できる3〜7員環基を少なくとも1つ含む基であり、 Bは、極性基であり、 iは、1〜20の整数であり、および jは、0〜20の整数である。] で示される化合物Cの少なくとも1つを、 iおよびjの合計は2以上である; 化合物Cの融点が50℃以上およびその沸点が200℃以上(760mmH gにおいて)である、および 化合物Cが少なくとも部分的にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ ン)エーテルを溶解できる ことを条件として、含むことを特徴とするポリマーブレンド。 2.ポリマーブレンドが、成分Cを、成分aおよびbの全重量に対して約1.5 〜10重量含む請求項1に記載のポリマーブレンド。 3.各Aは、要すれば、1またはそれ以上の2価窒素、硫黄または酸素原子を含 みうる、要すれば置換3−、4−、5−、6−、および7−員環芳香族または脂 環式の環からなる基を含む基から独立して選択される請求項1に記載のポリマー ブレンド。 4.各Aは、少なくとも2つの環を有する環基を含む請求項1〜3のいずれか に記載のポリマーブレンド。 5.各Aが、少なくとも2つの縮合環を有する環基を含む請求項4に記載のポ リマーブレンド。 6.極性基Bが、次の基:−OH、−COOH、−COO−、−CO−、−N H2−、−NH−、−O−、SO2−、−SO−、−SH、−S−、SO2NH2− 、−NHCO−、−PO3−、−NO2、−CN、−CON=、−F、−Cl、− Br、および−Iの1つを含む請求項1に記載のポリマー。 7.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換され たスルホンアミドによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、 1〜約20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ア ルカノイル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、 アルキルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基 ;または、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するア ルキルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシ アルキル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約2 0個の炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄 もしくは酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳 香族もしくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個 の炭素原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置 換基が、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−I のような極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に 記載のポリマーブレンド。 8.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換され たフェノールによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、1〜 約20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルカ ノイル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、アル キルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基;ま たは、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するアルキ ルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシアル キル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約20個 の炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄もし くは酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳香族 もしくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個の炭 素原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置換基 が、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−Iのよ うな極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に記載 のポリマーブレンド。 9.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換され たアニリンによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、1〜約 20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルカノ イル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、アルキ ルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基;また は、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するアルキル アリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシアルキ ル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約20個の 炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄もしく は酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳香族も しくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個の炭素 原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置換基が 、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−Iのよう な極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に記載の ポリマーブレンド。 10.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換さ れたアニリンによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、1〜 約20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルカ ノイル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、アル キルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基;ま たは、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するアルキ ルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシアル キル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約20個 の炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄もし くは酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳香族 もしくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個の炭 素原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置換基 が、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−Iのよ うな極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に記載 のポリマーブレンド。 11.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換さ れたベンゾアミドによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、 1〜約20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ア ルカノイル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、 アルキルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基 ;または、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するア ルキルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシ アルキル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約2 0個の炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄 もしくは酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳 香族もしくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個 の炭素原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置 換基が、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−I のような極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に 記載のポリマーブレンド。 12.(I)の基が、フェニルフェノール、ナフトール、シクロヘキサンフェ ノール、アミノフェノール、 ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシナフタレン、アルキルヒドロキシベンゾエ ート、ヒドロキシアルキルフェノン、ヒドロキシアルキルエーテル、ヒドロキシ アルキルベンズアミド、 ヒドロキシアルコキシベンズアルデヒド、ジヒドロキシ安息香酸、ジアルコキシ 安息香酸、アルキルガレート、ヒドロキシジフェニルメタン、フェニルスルホキ シド、フェニルスルホン、フェニルジヒドロキシベンゼン、ビフェノール、ビス フェノール、ヒドロキシベンゾフェノン、ベンゾフェノン、フェニルベンゼン− ジカルボン酸、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン; アミノアルキルアミド、アルキルアミノベンゾエート、アルキルアミノベンズア ルデヒド、ジアルキルアミノベンズアルデヒド、フェニルジアミン、ヒドロキシ ベンズアミド、アルコキシアニリン; 安息香酸、アルコキシ安息香酸、ベンゼンジカルボン酸アルキルモノエステル; ジカルボン酸アルキルジエステル、ジカルボン酸ジアミド、トリメリテート; ベンゼンカルボン酸またはヒドロキシ安息香酸である請求項1に記載のポリマー ブレンド。 13.ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニル)エーテルに混和できない ポリマーが熱硬化性プラスチックである請求項1に記載のポリマーブレンド。 14.ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニル)エーテルに混和できない ポリマーが熱可塑性プラスチックである請求項1に記載のポリマーブレンド。 15.ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニル)エーテルに混和できない ポリマーがポリオレフィン、ポリエステルまたはポリエーテルである請求項1に 記載のポリマーブレンド。 16.ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニル)エーテルに混和できない ポリマーが液晶ポリマー、とくにポリ(エステルイミド)である請求項1に記載 のポリマーブレンド。 17.PPE、ポリオレフィン、およびアルキルまたはtert.-ブチル置換のジ ヒドロキシベンゼンからなる請求項1または12に記載のポリマーブレンド。 18.PPE、好ましくはヒドロキノンであるtert.-ブチルジヒドロキシベン ゼンおよび好ましくはポリヒドロキシベンゾエートおよびヒドロキシナフトエ酸 のコポリマーである液晶ポリマーからなる請求項1または12に記載のポリマー ブレンド。 19.ブレンドが、成分d固体として、非溶融充填剤を含む請求項1〜7のい ずれかに記載のポリマーブレンド。 20.ブレンドの弾性率が、成分cを含まず、対応する量の成分bに置き換え たポリマーブレンドの弾性率より少なくとも10%高い請求項1〜18のいずれ かに記載のポリマーブレンド。 21.a)ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル5〜95重 量部、 b)ポリアミド以外の成分aと混和できない第2ポリマー95〜5重量部、 c)上記のポリマーの相溶性を高める成分(相溶剤) をブレンドする工程を含む請求項1〜20のいずれかに記載のポリマーブレンド の調製方法において、 ブレンド操作の温度を200℃またはそれ以上に保持すること、 ポリマーの相溶性を高める成分が、成分aおよびbの全重量に対して0.1 〜10%の式: Ai−Bj (I) [式中、Aは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルの フェニル環と環−環相互作用できる3〜7員環基を少なくとも1つ含む基であり 、 Bは、極性基であり、 iは、1〜20の整数であり、および jは、0〜20の整数である。] で示される成分Cの少なくとも1つを、 iおよびjの合計は2以上である; 化合物Cの融点が50℃以上およびその沸点が200℃以上(760m mHgにおいて)である、および 化合物Cが少なくとも部分的にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ ニレン)エーテルを溶解できる ことを条件として、含むこと を特徴とするポリマーブレンドの調製方法。 22.成分を270℃未満、好ましくは約250℃未満の温度でブレンドする 請求項21に記載の方法。 23.請求項1〜20のいずれかに記載のポリマーブレンドを含むことを特徴 とする繊維、コーティングおよびフィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ホルスティ−ミエッティネン,リッタ フィンランド、エフイーエン−00570ヘル シンキ、グランフェルティンティエ2アー 番 (72)発明者 カツァラス,ニキタス フィンランド、エフイーエン−06100ポル ボー、アピラティエ5番 (72)発明者 セレンタウス,マーリア フィンランド、エフイーエン−00920ヘル シンキ、トゥーリミルリンティエ1ベー23 番 (72)発明者 エステルホルム、ヘイディ フィンランド、エフイーエン−06100ポル ボー、イテイネンティエ18番 (72)発明者 ベルグストレム、クリステル フィンランド、エフイーエン−02170エス ポー、ロヒティエ13ベー番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル5〜95重量 部、 b)成分aと混和できない第2ポリマー95〜5重量部、 c)上記のポリマーの相溶性を高める成分(相溶剤) を含むポリマーブレンドにおいて、ポリマーの相溶性を高める成分が、成分aお よびbの全重量に対して0.1〜10%の式: Ai−Bj (I) [式中、Aは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルのフェ ニル環と環−環相互作用できる3〜7員環基を少なくとも1つ含む基であり、 Bは、極性基であり、 iは、1〜20の整数であり、および jは、0〜20の整数である。] で示される化合物Cの少なくとも1つを、 iおよびjの合計は2以上である; 化合物Cの融点が50℃以上およびその沸点が200℃以上(760mmH gにおいて)である、および 化合物Cが少なくとも部分的にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ ン)エーテルを溶解できる ことを条件として、含むことを特徴とするポリマーブレンド。 2.ポリマーブレンドが、成分Cを、成分aおよびbの全重量に対して約1.5 〜10重量含む請求項1に記載のポリマーブレンド。 3.各Aは、要すれば、1またはそれ以上の2価窒素、硫黄または酸素原子を含 みうる、要すれば置換3−、4−、5−、6−、および7−員環芳香族または脂 環式の環からなる基を含む基から独立して選択される請求項1に記載のポリマー ブレンド。 4.各Aは、少なくとも2つの環を有する環基を含む請求項1〜3のいずれか に記載のポリマーブレンド。 5.各Aが、少なくとも2つの縮合環を有する環基を含む請求項4に記載のポ リマーブレンド。 6.極性基Bが、次の基:−OH、−COOH、−COO−、−CO−、−N H2−、−NH−、−O−、SO2−、−SO−、−SH、−S−、SO2NH2− 、−NHCO−、−PO3−、−NO2、−CN、−CON=、−F、−Cl、− Br、および−Iの1つを含む請求項1に記載のポリマー。 7.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換され たスルホンアミドによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、 1〜約20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ア ルカノイル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、 アルキルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基 ;または、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するア ルキルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシ アルキル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約2 0個の炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄 もしくは酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳 香族もしくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個 の炭素原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置 換基が、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および-Iの ような極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に記 載のポリマーブレンド。 8.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換され たフェノールによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、1〜 約20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルカ ノイル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、アル キルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基;ま たは、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するアルキ ルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシアル キル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約20個 の炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄もし くは酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳香族 もしくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個の炭 素原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置換基 が、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−Iのよ うな極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に記載 のポリマーブレンド。 9.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換され たアニリンによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、1〜約 20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルカノ イル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、アルキ ルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基;また は、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するアルキル アリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシアルキ ル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約20個の 炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄もしく は酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳香族も しくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個の炭素 原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置換基が 、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−Iのよう な極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に記載の ポリマーブレンド。 10.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換さ れたアニリンによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、1〜 約20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルカ ノイル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、アル キルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基;ま たは、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するアルキ ルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシアル キル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約20個 の炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄もし くは酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳香族 もしくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個の炭 素原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置換基 が、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−Iのよ うな極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に記載 のポリマーブレンド。 11.式(I)のそれぞれの基が独立に、1、2または3の基によって置換さ れたベンゾアミドによって構成され、各置換基は、−H、−OH、−COOH、 1〜約20個の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、ア ルカノイル基、アルキルチオ基、アルキルチオアルキル基、アルキルアミド基、 アルキルアミドアルキル基、アルキルヒドロキシル基、アルキルカルボキシル基 ;または、アルキル基もしくはアルコキシ基が1〜20個の炭素原子を有するア ルキルアリール基、アリールアルキル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシ アルキル基、アルキルスルホニル基、アルコキシカルボニル基;または1〜約2 0個の炭素原子を有するアルキル基;2つの置換基が、要すれば2価窒素、硫黄 もしくは酸素原子を含みうる2−,3−,4−,5−,6−もしくは7−員環芳 香族もしくは脂環式の環を形成しうる;またはアルキル置換基が、1〜約20個 の炭素原子を有する炭素鎖を有する分枝状3級アルキル基でありうる;または置 換基が、−NO2、もしくは−CN、または−F、−Cl、−Br、および−I のような極性基も含みうる置換アルキル基からなる群から選択される請求項1に 記載のポリマーブレンド。 12.(I)の基が、フェニルフェノール、ナフトール、シクロヘキサンフェ ノール、アミノフェノール、 ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシナフタレン、アルキルヒドロキシベンゾエ ート、ヒドロキシアルキルフェノン、ヒドロキシアルキルエーテル、ヒドロキシ アルキルベンズアミド、 ヒドロキシアルコキシベンズアルデヒド、ジヒドロキシ安息香酸、ジアルコキシ 安息香酸、アルキルガレート、ヒドロキシジフェニルメタン、フェニルスルホキ シド、フェニルスルホン、フェニルジヒドロキシベンゼン、ビフェノール、ビス フェノール、ヒドロキシベンゾフェノン、ベンゾフェノン、フェニルベンゼン− ジカルボン酸、ジヒドロキシベンゾフェノン、トリヒドロキシベンゾフェノン; アミノアルキルアミド、アルキルアミノベンゾエート、アルキルアミノベンズア ルデヒド、ジアルキルアミノベンズアルデヒド、フェニルジアミン、ヒドロキシ ベンズアミド、アルコキシアニリン; 安息香酸、アルコキシ安息香酸、ベンゼンジカルボン酸アルキルモノエステル; ジカルボン酸アルキルジエステル、ジカルボン酸ジアミド、トリメリテート; ベンゼンカルボン酸またはヒドロキシ安息香酸である請求項1に記載のポリマー ブレンド。 13.ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニル)エーテルに混和できない ポリマーが熱硬化性プラスチックである請求項1に記載のポリマーブレンド。 14.ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニル)エーテルに混和できない ポリマーが熱可塑性プラスチックである請求項1に記載のポリマーブレンド。 15.ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニル)エーテルに混和できない ポリマーがポリオレフィン、ポリエステルまたはポリエーテルである請求項1に 記載のポリマーブレンド。 16.ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニル)エーテルに混和できない ポリマーが液晶ポリマー、とくにポリ(エステルイミド)である請求項1に記載 のポリマーブレンド。 17.PPE、ポリオレフィン、およびアルキルまたはtert.-ブチル置換のジ ヒドロキシベンゼンからなる請求項1または12に記載のポリマーブレンド。 18.PPE、好ましくはヒドロキノンであるtert.-ブチルジヒドロキシベン ゼンおよび好ましくはポリヒドロキシベンゾエートおよびヒドロキシナフトエ酸 のコポリマーである液晶ポリマーからなる請求項1または12に記載のポリマー ブレンド。 19.ブレンドが、成分d固体として、非溶融充填剤を含む請求項1〜7のい ずれかに記載のポリマーブレンド。 20.ブレンドの弾性率が、成分cを含まず、対応する量の成分bに置き換え たポリマーブレンドの弾性率より少なくとも10%高い請求項1〜18のいずれ かに記載のポリマーブレンド。 21.0.1〜10重量%、好ましくは約1.5〜10重量%で式: Ai−Bj (I) [式中、Aは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルのフェ ニル環と環−環相互作用できる3〜7員環基を少なくとも1つ含む基であり、 Bは、極性基であり、 iは、1〜20の整数であり、および jは、0〜20の整数である。] で示される成分Cを、 iおよびjの合計は2以上である; 化合物Cの融点が50℃以上およびその沸点が200℃以上(760mmH gにおいて)である、および 化合物Cが少なくとも部分的にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ ン)エーテルを溶解できる ことを条件として、含むことを特徴とする可塑化ポリ(2,6−ジメチル−1, 4−フェニレン)エーテル生成物。 22.a)ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル5〜95重 量部、 b)成分aと混和できない第2ポリマー95〜5重量部、 c)上記のポリマーの相溶性を高める成分(相溶剤) をブレンドする工程を含む請求項1〜20のいずれかに記載のポリマーブレンド の調製方法において、 ブレンド操作の温度を200℃またはそれ以上に保持すること、 ポリマーの相溶性を高める成分が、成分aおよびbの全重量に対して0.1 〜10%の式: Ai−Bj (I) [式中、Aは、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルの フェニル環と環−環相互作用できる3〜7員環基を少なくとも1つ含む基であり 、 Bは、極性基であり、 iは、1〜20の整数であり、および jは、0〜20の整数である。] で示される成分Cの少なくとも1つを、 iおよびjの合計は2以上である; 化合物Cの融点が50℃以上およびその沸点が200℃以上(760m mHgにおいて)である、および 化合物Cが少なくとも部分的にポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ ニレン)エーテルを溶解できる ことを条件として、含むこと を特徴とするポリマーブレンドの調製方法。 23.成分を270℃未満、好ましくは約250℃未満の温度でブレンドする 請求項22に記載の方法。 24.請求項1〜20のいずれかに記載のポリマーブレンドまたは請求項21 による可塑化ポリマー生成物を含むことを特徴とする繊維、コーティングおよび フィルム。
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