JPH10500361A - 連続押し出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 連続押し出し装置の図示しない回転するホイールと周面で接触するダイトツプは、ホイール（２）を部分的に覆う筒状の面（３４）をもちシユー（８）内に固定位置する。ダイトツプ（２２）は非常に高い押し出し圧力に対抗することが要求される。シユーの面（３４）から離れてシユー（８）内に位置する支持ブロツク（３０）に接触し、かつリセス（５０）内に位置するダイ支持リング（５４）はダイ（５６）を保持し、対向する中央ダイ部品（７２）とで環状押し出し孔（８６）を形成する。材料はダイトツプ（２２）内の半トロイダルの通路（４４）から中央のボス（８０）の周りの材料供給室に供給される。中央ダイ部品（７２）はボス（８０）の盲穴（７８）に螺合するボルト（７６）で取り付けられ、ダイ（５６）とで環状押し出し孔（８６）を形成する。このような構成により、ダイトツプ（２２）とその内部の構成部材を組み立て構造にするので、それぞれの部品に対する強度を最適に選定できる。従って出口の開口（２８）近傍の部材の寸法を小にでき、これに伴い押し出し材料との摩擦を少なくし、特に薄肉銅管の押し出しには有効な構造となる。環状押し出し孔（８６）の寸法はダイ（５６）と中央ダイ部品（７２）による隙間（環状押し出し孔）で調整され、この２つのダイを交換するのみで孔寸法の調整が済み、格別の費用を必要とせず、容易に各種材料、各種寸法の管の押し出し製造ができる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称： 連続押し出し装置 この発明は金属材料の形成を押し出し工程でする装置にかかり、回転するホ イールの周溝へ金属材料が供給され、ついで周溝内の材料がこのホイールを覆う 弧状工具に送られその出口開口より送出されるものである。 ＥＰ−Ａ−０７１ ４９０ 公報の連続押し出し装置は、周溝を有する回転す るホイールに対し弧状工具はホイールの半径方向に押し付けられ、その保有する 押し付けられたダイトツプの開口から材料は送出される。 この発明において、ダイトツプは回転するホイールに押し付けられ、そのホイ ール表面から離れたところの中央にリセス（凹所）をもち、ダイトップの材料排 出側空所中央に突出するボス端部に第１のダイたる中央ダイ部品は取り付けられ 、前記ダイトツプの空所内に位置するダイ支持リングで保持される第２のダイと で環状の材料押し出し孔を形成する。中央ダイ部品はその裁頭円錐面とボスの端 部で凹形の裁頭円錐面とで接触しボルトで締め付け固定される。 望ましくはリセス内に位置するダイ支持リングは第２のダイを保持し、ボスに 取付けされた中央ダイ部品とで材料押し出しオリフィスたる環状押し出し孔を形 成する。 材料流れを好適にするため、ダイ支持リング内のダイの内面とダイサポート支 持リングの内面の材料流れ通路は拡大通路に形成する。 望ましくは、周溝は複数形成され、２つの周溝組ごとにダイトツプが設けられ る。前記の２つのダイで形成されるオリフィスの隙間寸法により薄い肉厚の銅管 の製造がされる。 以下添付する一部模式に示す図面により本願発明の装置を説明する。 第１図は連続押し出し装置の側断面図で、２つの周溝のうちの一の周溝部より オフセツトしホイール軸心に直交する面による側断面図である。この断面は開口 の軸心を含むものである。 第２図は第３図のホイールと関連部材を含むII−II断面図である。 第３図はホイールの軸心に直交する面による断面図でダイ部を示すものである 。 第４図はダイトツプ部の平面図である。 第５図はダイトツプ部を下から見上げた断面図である。 第１図の連続押し出し装置においては、ベツド（図示せず）上のベアリング（ 図示せず）で支持される駆動軸４に周溝付きホイール２が接続し、弧状工具はピ ボツト１０をもつシュー８内に位置し前記ホイール面を部分的に覆い、ホイール ２に近接位置するストツプ１２に肩１６を押す液圧ラム１４でホイール面に押し 付けられる。サポートラム１８はシュー８をホイール面に着脱させる。 ダイトツプ２２はシューインサート２０と共にホイール周面に接触し、内蔵す る突き当て部材２４を周溝内に突出位置させ、材料流れを阻止規制する。ホイー ル２では２つの周溝を一組の周溝として使用でき、シュー８がストツプ１２と突 き当たるとき、シューインサート２０はホイール表面と接触する。周溝２６内に 突き出た突き当て部材２４と、ダイトツプ２２と、シューインサート２０により 閉鎖された周溝（２６）に材料の通路を形成する。突き当て部材２４の端面（第 １図で上側）に突き当たった材料流れは変向し開口２８へと流れダイ部を経由し て筒状の製品になる。拡大寸法で示す第２、３、４、５図において、支持ブロツ ク３０とダイトツプ（２２）とは互いにその面を接触し図示しないボルトで締め つけされる。ダイトツプ２２がホイールの周面と接触する面３４は支持ブロツク ３０と離れたところに位置する。面３４をもつダイトツプ２２はほぼ角型のブロ ツクである。開口２８は、半トロイダルチャンネル４４の通路へと伸びその通路 横断面積は増加してゆく。補助の材料供給室４６はスペーサ５２内に形成され、 ダイ５６はダイ支持リング５４に支持される。これと同軸心で中央ダイ部品７２ はダイトツプ２２のボス８０の端部にボルト７６で締め付け取付され、２つのダ イにより環状の押し出し孔８６が形成される。裁頭円錐面６２、６４（第２図） ）は押し出し時の材料流れを円滑にする。中央ダイ部品７２の裁頭円錐面はボス ８０の端部の凹形の裁頭円錐面と接触しボルト７６で固定される。 中央ダイ部品７２とこれに使用されるボルト用スペーサは、セミトロイダル通 路４４の切線方向に接続し垂下するボス８０の盲穴７８のネジ部にボルト７６を ねじ込み取り付けされている。 中央ダイ部品７２はボス８０のシート面８４と接続する裁頭円錐面８２（第３ 図）をもちボス端部に固定される。中央ダイ部品７２はホイール２の周面と接触 する面３４から離れた位置にあるボス８０の盲穴７８にボルト７６でねじ込み取 り付けてあるので、開口２８以外に構成部材の強度を弱めることはない。これに 加え開口２８への材料通路長さを最小にでき、押し出し材料流れと通路との摩擦 を最小にできる。開口２８は周溝２６と環状の押し出し孔８６との距離を最小に できるようにその軸心を合わせている。他の実施例では開口軸心は周溝に収斂さ せている。 半トロイダルチャンネル４４で制限される寸法内でダイ５６と中央ダイ部品７ ２の寸法を変更するダイの組み合わせができるので、他のダイトツプの使用に変 えることなくダイ支持リングの交換だけで済み、環状押し出し孔の寸法の変更が でき装置費用を低減できる。 以上に薄肉銅管の製造を目的とした装置を示したが他の寸法、他の材料による 管の製造にも有利にこの装置の使用ができる。 単一または奇数の周溝に適応させるには二股通路を用い単一の押し出し通路に 通じさせ、材料を開口に供給することは容易にできる。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 有効な構造となる。環状押し出し孔（８６）の寸法はダ イ（５６）と中央ダイ部品（７２）による隙間（環状押 し出し孔）で調整され、この２つのダイを交換するのみ で孔寸法の調整が済み、格別の費用を必要とせず、容易 に各種材料、各種寸法の管の押し出し製造ができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．周溝（２６）をもち回転するホイール（２）と、ホイールの周面をホイ ール半径方向に押圧する弧状工具（６）と、ダイトツプと周溝内に展出する突き 当て部材（２４）もち、材料を開口（２８）に送る連続押し出し装置において、 ダイトツプ（２２）は回転するホイールの筒状面と共働する部分筒状面（３ ４）をもち、支持ブロツク（３０）の面（７０）と接触するダイ支持リング（５ ４）はリセス（５０）内に位置し、中央マンドレルダイ装置のダイ（５６）はダ イ支持リング（５４）の中央に位置し、回転するホイール（２）の周溝（２６） から押し出される材料を供給する材料供給室（４６）を設け、ダイトツプ（２２ ）の中央に垂下するボス（８０）の端部にボルト（７６）で締め付け固定された 中央ダイ部品（７２）とダイ（５６）で材料押し出し用の環状押し出し孔（８６ ）を形成したことを特徴とする連続押し出し装置。 ２．リセス（５０）の中心に位置するダイトツプ（２２）のボス（８０）の 端部に凹型の裁頭円錐面（８４）を設け、この面に中央ダイ部品（７２）の裁頭 円錐面（８２）を密着させ、ボス（８０）の中央に締め付け用のボルト（７６） を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の連続押し出し装置。 ３．リセス（５０）内のダイ支持リング（５４）は中央ダイ部品（７２）と 同軸心にするダイ（５６）を保持し、この２つのダイで環状押し出し孔（８６） を形成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項に記載の連続押 し出し装置。 ４．環状押し出し孔（８６）を形成するダイ（５６）とダイ支持リング（５ ４）の材料流れ通路断面は、流れ下流に向かつて通路断面を拡大してゆくように 形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第３項記載の連続押し出し装置 。 ５．回転するホイールの周溝は複数であることを特徴とする特許請求の範囲 第１項ないし第４項のいずれかに記載の連続押し出し装置。 ６．回転するホイール（２）には偶数の周溝を有しリセス（５０）の中心軸 は組とする２つの周溝間の中央に収斂することを特徴とする特許請求の範囲第５ 項記載の連続押し出し装置。 ７．銅材料貯蔵部から銅材が押し出され薄肉銅管を形成する環状押し出し孔 （８６）を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第６項のいずれ かに記載の連続押し出し装置。