JPH1048800A - 加圧現像装置およびそれを備えた印刷装置 - Google Patents

加圧現像装置およびそれを備えた印刷装置

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JPH1048800A
JPH1048800A JP20188396A JP20188396A JPH1048800A JP H1048800 A JPH1048800 A JP H1048800A JP 20188396 A JP20188396 A JP 20188396A JP 20188396 A JP20188396 A JP 20188396A JP H1048800 A JPH1048800 A JP H1048800A
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roller
pressure
rollers
developing device
sub
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JP20188396A
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Masao Gomi
正男 五味
Morihiko Yamada
守彦 山田
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Cycolor System Inc
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Cycolor System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストレートローラーを用いて高画質で綺麗な
印刷が安定して行える小型で安価な印刷装置に適した加
圧現像装置を提供すること。 【解決手段】 加圧現像装置30において、上部ローラ
ー31aおよび下部ローラー31bのシリンダー部32
aおよび32bには、それぞれシリンダー部32aおよ
び32bを分散して加圧できる上部サブローラー70a
〜70c、下部サブローラー80a〜80cを設けてあ
る。これら上部サブローラー70a〜70bは加圧機構
50a〜50cに機構的に接続しており、シリンダー部
32aおよび32bを3箇所から分散して加圧できるの
で、シリンダー部32aおよび32bが撓まず、ストレ
ートローラーを用いてもメディア1に均等な現像圧を加
えて加圧現像できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイカラーメディ
ア等の感光性用紙のように現像過程において適当な現像
圧を加えて用紙(メディア)を現像する加圧現像装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性のメディアを露光して発色物質を
含んだカプセルを活性化または不活性化し、その後、圧
力を加えて活性化したカプセルをつぶして現像を行うカ
ラー印刷方法が知られている。図4に示したサイカラー
メディア1はその1つである。サイカラーメディア1は
ポリエステル等から形成されたフィルム2上にサイリス
3a〜3cと呼ばれるマイクロカプセルが無数に塗布さ
れたメディアである。それぞれのサイリス3a〜3cに
は、シアン、マゼンダ、イエローの3種類があり、それ
ぞれに対してシアン、マゼンダ、イエローの発色物質の
うち1つと、特定の波長の光に感度を有するフォトイニ
シェーターと呼ばれる感応物質が封入されている。フォ
トイニシェーターは特定の波長の光が照射されると、サ
イリス3a〜3cを硬化させ、発色物質の発色反応を不
活性化させるようになっており、各サイリス3a〜3c
はそれぞれ補色の光が照射されると、フォトイニシェー
ターによって不活性化するようになっている。
【0003】サイカラーメディア1は、このような3色
のサイリス3a〜3cに光を照射したのち、高い圧力を
かけて活性化しているサイリス3a〜3cをつぶしてサ
イリス3a〜3cの上面にコーティングされたレシーバ
4と呼ばれる透明なポリエステルなどにより形成されて
いる受像層と化学反応させることにより発色をするよう
になっている。たとえば、赤の光のみを照射した場合に
は、シアンのサイリス3aのみがフォトイニシェーター
によって硬化し、圧力をかけるとマゼンダ、イエローの
サイリス3bおよび3cがつぶれてマゼンダとイエロー
の発色物質が発色する。その結果、それらの発色物質が
混ざって赤を発色する。同様に、緑の光を照射した場合
には、シアンとイエローのサイリス3aおよび3cがつ
ぶれて緑を発色し、青の光を照射した場合には、シアン
とマゼンダのサイリス3aおよび3bがつぶれて青を発
色する。
【0004】このようにサイカラーメディア1のような
感光性のメディアは露光したのちに加圧現像することが
必要であり、図5に示すような加圧現像装置30が用い
られている。この加圧現像装置30は、上下に配置され
た一対のローラー(第1のローラーおよび第2のローラ
ー)31aおよび31bを備えている。これらのローラ
ー31aおよび31bは中心部の太いシリンダー部32
aおよび32bと、これらのシリンダー部32aおよび
32bの両端から外側の突き出た細いシャフト部33a
および33bを備えている。これらのローラー31aお
よび32bは、平板状の台盤61からローラー31aお
よび31bのシャフト部33aおよび33bを支持する
ように垂直に伸びた側板62aおよび62bに回転可能
に支持されており、このため、それぞれの側板62aお
よび62bに軸受34が配置され各々のシャフト部33
aおよび33bが嵌め込まれている。ローラー31aお
よび31bのシリンダー部32aおよび32bは対峙し
て配置されており、シリンダー部32aおよび32bの
隙間にメディア1を紙送りできるようになっている。ロ
ーラー31aおよび31bのシャフト部33aおよび3
3bの一方側には駆動ギア36が取り付けられており、
これらの駆動ギア36によってローラー31aおよび3
2bが同期して回転するようになっている。
【0005】上側ローラー31aのシャフト部33aが
嵌め込まれた軸受34は、各々の側板62aおよび62
bの上部に設けられたバネを用いた加圧機構50aおよ
び50bによって下側ローラー31bに向けて加圧され
るようになっており、上側ローラー31aと下側ローラ
ー31bとでメディア1を挟み込むことによりメディア
1に対して適当な現像圧を加えて現像できるようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の加圧現像装置3
0は、図6(a)に示すように、各々のローラー31a
および31bとしてシリンダー部32aおよび32bが
ストレートのローラーを使用すると、ローラーの両端の
シャフト部33aおよび33bを加圧しているので、シ
リンダー部32aおよび32bの中央でメディア1に加
わる現像圧が図6(b)に示すように不足してしまう。
このため、図7(a)に示すように、片方のローラー
(図6では上側ローラー)31aのシリンダー部32a
を、中央の径が太くなるようにクラウニング加工した太
鼓形状のシリンダー部32aを備えたローラーを用い
て、図7(b)に示すように、メディア1全体に均一な
現像圧を加えて発色不良などのない高画質の画像が現像
できるようにしている。
【0007】しかしながら、クラウニング加工は高精度
が要求され、かつ、特殊な加工技術を必要とするのでロ
ーラーの価格が高く製作にも時間がかかる。したがっ
て、これを用いた加圧現像装置30も価格も高くなり、
さらに、製造にも時間がかかる。また、クラウニング加
工されたローラー32aのシリンダー部32aは部分的
に径が異なるため、加圧現像するために加圧現像装置3
0にメディア1を通すと、メディア1がシワになりやす
く綺麗に現像できないという問題点もある。
【0008】また、ローラー31aおよび31bのシリ
ンダー部32aおよび32bの中央は撓みやすくなる。
このため、クラウニング加工を施しても撓みを防止する
ためにローラー31aおよび31bのシリンダー部32
aおよび32bを太くすることが必要になる。ローラー
31aおよび31bを太くすると、ローラー31aおよ
び31bが大型化するとともに、メディア1との接触面
積が増加するので、メディア1を加圧現像するのに必要
な単位面積当たりの現像圧を確保するには、非常に大き
な圧力を加えることができる加圧機構50aおよび50
bが必要となる。また、加圧機構50aおよび50bか
ら加えられる高圧に耐えられるように、ローラー31a
および31bの軸受34や側板62aおよび62bなど
を強化しなければならない。
【0009】このように従来の加圧現像装置30は、現
像圧をメディア1に均等に加えるために、大型化で高価
なものになっており、安価で小型の印刷装置を実現する
際に解決すべき重要な課題の1つとなっている。
【0010】そこで、本発明においては、加工が簡単で
安価なストレートローラーを用いてメディアを均等な現
像圧で加圧できる小型で安価な加圧現像装置を提供する
ことを目的としている。また、小径のローラーを使用し
てメディア全体を均等な現像圧で加圧現像できる加圧現
像装置を提供することを目的としている。さらに、発色
不良を防止でき、メディアがシワになるなどの不具合を
防止して、高画質で綺麗な印刷が安定して行える加圧現
像装置および印刷装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の加圧
現像装置においては、第1および第2のサブローラーを
設けて、これらによって第1および第2のローラーのシ
リンダー部に分散した力を加えてシリンダー部の撓みを
防止し、メディア全体に均等な現像圧を加えて現像でき
るようにしている。すなわち、本発明では、第1のロー
ラーと、第2のローラーとを有し、メディアをこれらの
第1および第2のローラーのシリンダー部で挟んで加圧
現像する加圧現像装置において、第1および第2のロー
ラーのシリンダー部を加圧する幅の狭い第1および第2
のサブローラーを有することを特徴としている。
【0012】本発明の加圧現像装置では、第1および第
2のサブローラーで第1および第2のローラーのシリン
ダー部を直に加圧できるので、各々のシリンダー部が撓
むことなく、メディア全体に均等な現像圧を加えること
ができ、発色不良などのない高画質の画像が現像できる
加圧現像装置を提供できる。また、シリンダー部を直に
加圧してシリンダー部の撓みを防止できるので、クラウ
ニング加工されたローラーを用いずにストレートローラ
ーを用いて加圧現像装置を構成することができる。した
がって、ローラーをクラウニング加工のような特殊な技
術によって時間をかけて高精度に加工しなくても良いの
で、非常に安価に短時間で供給できるストレートローラ
ーを用いることができ、廉価な加圧現像装置を実現でき
る。さらに、ストレートローラーを用いることにより、
シリンダー部の径が部分的に異なってしまうクラウニン
グ加工が施されたローラーと異なり、ローラー全体が同
径なので、ローラーにメディアを通して加圧現像した際
にシワが発生することがなく、メディアを傷めずに綺麗
な現像が行える加圧現像装置を実現できる。
【0013】また、本発明の加圧現像装置では、シリン
ダー部を直に加圧してシリンダー部の撓みを防止してい
るので、小径のローラーを使用することも可能である。
たとえば、小径のローラーのシャフト部を軸受によって
回転可能に支持し、シリンダー部に対して3つのサブロ
ーラーを等間隔に配置して、シリンダー部に対して3箇
所から分散して力を加えることによって撓みを防止する
ことができる。また、シャフト部を加圧するのに加え
て、シリンダー部の中央等にサブローラーを配置するこ
とによって撓みを防止することも可能である。このよう
に、本発明の加圧現像装置は、シリンダー部に撓みが発
生しないのでローラーの強度を上げるためにローラーを
太くする必要はない。このため、小径で曲率の大きなロ
ーラーを使用してローラーのシリンダー部が撓むことな
くメディア全体に均等な現像圧を加えて画像を現像する
ことができる。したがって、メディアとの接触面積が小
さくなるので従来より小さな加圧機構により加圧現像す
るために必要な単位面積当たりの現像圧を得られる。こ
のため、高圧仕様の軸受や側板等を使用しない小型で安
価な加圧現像装置を実現できる。
【0014】したがって、本発明の加圧現像装置と、こ
の加圧現像装置の前段でメディアを露光する露光装置
と、この露光装置から加圧現像装置の方向に紙送りする
紙送り手段とを有する印刷装置によって、発色不良など
の不具合がない、高画質で綺麗な印刷が安定して行える
小型で廉価な印刷装置を提供できる。
【0015】本発明の加圧現像装置においては、複数の
第1および第2のサブローラーの各々がシリンダー部に
対する加圧力の調整手段を備えていることを好ましい。
この調整手段によってメディアに加わる現像圧を調整で
きるので、ローラーの製作誤差、加圧現像装置の組立誤
差などに起因した現像圧のバラツキを容易に補正でき
る。このため、メディアにいっそう均等な現像圧を加え
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態に係る加圧現像装置およびそれを備えた印刷装
置を説明する。図1に本発明を適用した加圧現像装置を
備えた印刷装置の概略構成を示してあるように、本例の
印刷装置10は、前述したサイカラーメディア等の感光
性用紙(メディア)の印刷装置であり、画像情報に基づ
いてメディア1に露光して画像を形成するプリンターヘ
ッド20と、露光されたメディア1を加圧現像する加圧
現像装置30と、プリンターヘッド20から加圧現像装
置30に向かってメディア1を1対のローラー26およ
び27によって紙送りする紙送り機構25とを備えてい
る。本例のプリンターヘッド20は、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3色の光を発光可能なLED等を用
いてメディア1にカラー画像を形成することができるよ
うになっている。本例の紙送り機構25は、一方のロー
ラー27がモータ等の駆動源と機構的に接続されてお
り、メディア1を適当な速度で加圧現像装置30に向か
って紙送りできるようになっている。
【0017】本例の加圧現像装置30は、図2にも示す
ように、上下に配置された2つのローラー(上部ローラ
ー31aおよび下部ローラー31b)を備えている。こ
れらのローラー31aおよび31bはそれぞれ円柱状の
シリンダー部32aおよび32bとこのシリンダー部3
2aおよび32bを支持するために両端から外側に突出
したシャフト部33aおよび33bを備えている。これ
らのローラー31aおよび31bは門型フレーム60内
に回転可能に支持されており、このフレーム60には、
さらに、上部ローラー31aのシリンダー部32aを下
部ローラー31bに向かって加圧する3つの上部サブロ
ーラー70a〜70cと、下部ローラー31bのシリン
ダー部32bを上部ローラー31aに向かって加圧支持
する3つの下部サブローラー80a〜80cとを備えて
いる。
【0018】本例のフレーム60は両側板62aおよび
62b、さらに、天板63が門型に組み合わされて、こ
れらが台盤61上に組み立てられている。ローラー31
aおよび31bは両側板62aおよび62bに支持さ
れ、上部サブローラー70a〜70cは上部ローラー3
1aを加圧できるように天板63に取り付けられてい
る。下部サブローラー80a〜80cは、下部ローラー
31bを支持できるように台盤61に取り付けられてい
る。
【0019】本例の上部ローラー31aおよび下部ロー
ラー31bは、シリンダー部32aおよび32bの直径
が約16mmのステンレススチール製の細長いストレー
トローラーであり、それぞれのシリンダー部32aおよ
び32bがフレーム60の両側板62aおよび62bの
間にほぼ水平に配置され、上部ローラー31aおよび下
部ローラー31bのシリンダー部32aおよび32bと
でメディア1を挟み込んで回転しながら加圧できるよう
になっている。このため、上部ローラー31aおよび下
部ローラー31bのシャフト33aおよび33bの各々
は両側板62aおよび62bに設けられたそれぞれの軸
受34に嵌め込まれており、これにより上部ローラー3
1aおよび下部ローラー31bが回転可能に支持されて
いる。
【0020】これらのローラー31aおよび31bの一
方側のシャフト部33aおよび33bはそれぞれ噛み合
った駆動ギア36に嵌め込まれており、これらの駆動ギ
ア36を駆動することによって上部ローラー31aおよ
び下部ローラー31bが同期しながら回転できるように
なっている。このため、本例の加圧現像装置30は、メ
ディア1を上部ローラー31aのシリンダー部32aと
下部ローラー31bのシリンダー部32bとで挟み込ん
で一定の方向に紙送りしながら加圧現像できるようにな
っている。
【0021】上部ローラー31aの上方に設けられた上
部サブローラー70a〜70cは、シリンダー部32a
の幅(長さ)と比較し、非常に幅の狭いプラスチック製
の円筒状のローラーであり、上部サブローラー70bが
上部ローラー31aのシリンダー部32aの中央に接触
してシリンダー部32aと共に回転しながらシリンダー
部32aの中央部分を下部ローラー31bに向けて直に
加圧できるようになっている。また、上部サブローラー
70aおよび70cは、上部サブローラー70bからそ
れぞれ同じ距離だけ離れた部分のシリンダー部32aに
接触しており、シリンダー部32aおよび32bと共に
回転しながらそれぞれの部分を下部ローラー31aに向
けて直に加圧できるようになっている。
【0022】それぞれの上部サブローラー70a〜70
cは、各々の上部サブローラー70a〜70cを上部ロ
ーラー31aに向かって加圧できるように加圧機構50
a〜50cを介してフレーム60の天板63に取り付け
られている。なお、それぞれの加圧機構50a〜50c
は同一の構成であるため、以下の説明で加圧機構50a
を代表して説明する。
【0023】本例の加圧機構50aは、加圧力を出すた
め弾性体としてコイルスプリング53aを用いており、
このコイルスプリング53aの両端(上下端)を受け板
51aおよび52aで保持している。さらに、加圧機構
50aは、下受け板52aの下面に上部サブローラー7
0aを上部ローラー31aに向かって加圧しながら回転
可能に支持する加圧支持部54aを有し、また、上受け
板51aはフレーム60の天板63に対して加圧力調整
機能を備えたねじ55aによって固定されている。本例
の加圧支持部54aは、下受け板52aから下側に突出
した一対の支持アーム57aおよび58aを備えてお
り、これらの支持アーム57aおよび58aの間で上部
サブローラー70aが回転可能に支持されている。この
ため、支持アーム57aおよび支持アーム58aにシャ
フト59aが取り付けられており、このシャフト59a
の中央に円筒状の上部サブローラー70aが軸受35を
介して取り付けられている。したがって、上部サブロー
ラー70aは、上部ローラー31aと下部ローラー31
bの間にメディア1を挟み込んで回転しながら加圧現像
しているときに、上部ローラー31aの回転に伴って上
部サブローラー70a自身も回転でき、さらに、加圧機
構50aの加圧力を上部ローラー31aのシリンダー部
32aに加え、適当な力で下部ローラー31bのシリン
ダー部32bに向けて確実に加圧することができる。
【0024】本例の加圧機構50aは、さらに、上部ロ
ーラー31aのシリンダー部32aとフレーム60の天
板63の間に挟まれるように取り付けられている。この
ため、加圧力調整用のねじ55aの長さを調整すること
によりコイルスプリング53aの長さを調整できるの
で、上部ローラー31aにかかる圧力を自由に設定でき
るようになっている。したがって、上部サブローラー7
0aは加圧機構50aによって適当な力で上部ローラー
31aを加圧でき、そして、この時の加圧力はねじ55
aによって設定できる。さらに、他の加圧機構50bお
よび50cも同様であるので、各々の上部サブローラー
70a〜70cはそれぞれ加圧力を自由に設定できる。
【0025】本例の下部ローラー31bの下側に配置さ
れた下部サブローラー80a〜80cは、上部サブロー
ラー70a〜70cと同様に、下部ローラー31bのシ
リンダー部32bの幅(長さ)より非常に幅の狭いプラ
スチック製の円筒状のローラーであり、それぞれが下部
ローラー31bのシリンダー部32bを下側から支持し
ている。各々の下部サブローラー80a〜80cは上部
ローラー31aおよび下部ローラー31bを挟んで、上
部サブローラー70a〜70cにそれぞれ対向する位置
に配置されている。また、下部サブローラー80a〜8
0cにおいて、下部ローラー31bのシリンダー部32
bの中央に接している下部サブローラー80bの台盤6
1からの高さ寸法Aは、その両側の下部サブローラー8
0aおよび80bの高さ寸法Bより若干高くなるように
設定されており、本例の加圧現像装置30においては、
たとえば、約0.1mm程度高くなるように設定されて
いる。このように下部サブローラー80a〜80cも個
々の高さを調整することによって下部ローラー31bの
シリンダー部32bを下側から加圧する力を調整するこ
とが可能であり、これにより、さらに、均等な力でメデ
ィア1を加圧できるようにしている。下部サブローラー
80a〜80cは同一の構成であるので、下部サブロー
ラー80aを代表して説明する。下部サブローラー80
aは、フレーム60の台盤61の表面にローラー支持部
90aによって回転可能に支持されている。このローラ
ー支持部90aは、台盤61の表面から上方に向かって
突出した一組の支持アーム91aおよび92aを備えて
おり、これらの支持アーム91aおよび92bによって
シャフト93aが支持されている。そして、このシャフ
ト93aに軸受35が嵌め込まれ、さらに軸受35に円
筒状の下部サブローラー80aが嵌め込まれている。し
たがって、下部サブローラー80aはフレーム60の台
盤61に回転可能に支持され、さらに、下部ローラー3
1bのシリンダー部32bに上方から加わった力を台盤
61に伝達できるようになっている。なお、両側の下部
サブローラー80bおよび80cも同様の構成で組み立
てられている。
【0026】以上のように本例の加圧現像装置30にお
いては、上部サブローラー70a〜70cによって上部
ローラー31aのシリンダー部32aが3箇所で分散し
て加圧され、上部ローラー70a全体で下部ローラー3
1bを加圧できるようになっている。さらに、下部サブ
ローラー80a〜80cによって下部ローラー31bの
シリンダー部32bが3箇所で分散して支持され、上部
ローラー31aから加わった力を下部ローラー32b全
体で平均的に受け止めることができるようになってい
る。したがって、上部ローラー31aのシリンダー部3
2aをほぼ水平にしたままの撓みが発生しない状態で下
部ローラー31bのシリンダー部32b全体を均等に加
圧し、さらに、下部ローラー31bのシリンダー部32
bも撓まないで上部ローラー31aのシリンダー部32
aの力を均等に受けられる。このため、本例の加圧現像
装置30は、ストレートなシリンダー部32aおよび3
2bを備えたローラー31aおよび31bを使用して、
図3に示すように、メディア1に対して均等な現像圧を
加えることができる。特に、本例の加圧現像装置30で
は、各々のローラー31aおよび31bのシリンダー部
32aおよび32bの中央に上部サブローラー70bお
よび下部サブローラー80bを配置して、十分な力で加
圧しているので、ストレートローラーを用いた場合に現
像圧が不足しやすいシリンダー部32aおよび32bの
中央においても、現像圧が不足することなく、メディア
1全体に均等な現像圧を加えることができる。
【0027】このように本例の加圧現像装置30は、シ
リンダー部32aおよび32bがストレートなローラー
31aおよび31bを用いて、シリンダー部32aおよ
び32bの撓みを防止でき、シリンダー部32aおよび
32b全体で均一に加圧することができる。このため、
均等な圧力を確保するために、クラウニング加工したロ
ーラーは不要であり、加工精度が比較的ラフで安価に短
時間で供給できるストレート状のローラーを用いてメデ
ィア1に均等な現像圧を加えて現像できる加圧現像装置
30を提供できる。したがって、ストレートローラーを
用いて発色不良などがなく、高品質の画像が安定して得
られる廉価な加圧現像装置30を実現できる。さらに、
ストレートローラーを用いて均等に加圧できるので、部
分的に径が異なるクラウニングローラーを用いた加圧現
像装置のように現像中にメディア1がシワになるなど、
メディア1に損傷を与える心配がなく、綺麗で高品位な
印刷を行うことができ信頼性も高い。
【0028】また、本例の加圧現像装置30では、上部
サブローラー70a〜70cおよび下部サブローラー8
0a〜80cによって各々のローラー31aおよび31
bのシリンダー部32aおよび32bを分散して加圧で
きるので、ローラーの径を細くして撓みが発生しない。
したがって、小径のシリンダー部32aおよび32bを
備えた上部ローラー31aおよび下部ローラー31bを
使用できるので、メディア1を挟んでシリンダー部32
aおよび32b同士の接触面積を小さくでき、加圧機構
50a〜50cによってシリンダー部32aおよび32
bに加える力を弱くしても現像に十分な単位面積当たり
の現像圧を確保できる。このため、上部ローラー31a
および下部ローラー31bを回転可能に支持する軸受3
4やフレーム60などの構成部品を耐圧性能をダウンさ
せることができ、この面でも小型化された加圧現像装置
10を安価に提供できる。また、本例の加圧現像装置3
0では、上部ローラー31aおよび下部ローラー31b
のシリンダー部32aおよび32bを直に加圧するよう
にしているので、図5を参照に説明した従来の加圧現像
装置のように上部ローラー31aを回転可能に支持して
いる軸受34に圧力をかけている場合に比べて、軸受3
4にかかる負荷が少なくなり、軸受34の耐久性を向上
できるという利点もある。さらに、ローラー31aおよ
び31bのシリンダー部32aおよび32bの径を細く
することにより、いっそう小型な加圧現像装置30を実
現できる。
【0029】以上のような本例の加圧現像装置30を用
いて、図1に示すような印刷装置10を構成することに
より、発色不良やメディア1がシワになるなどの不具合
を自然に防止でき、メディア1に高画質で綺麗な印刷が
安定して行える小型で安価な印刷装置10を提供でき
る。
【0030】また、本例の加圧現像装置30では、加圧
力調整ねじ55aの締め付け量を変えるだけで、個々の
上部サブローラー70a〜70cによって上部ローラー
31aのシリンダー部32aに加わる圧力を容易に調整
できる。また、下部サブローラー80a〜80cの台盤
61からの高さを調整することで下部ローラー31bに
加わる力を調整できる。したがって、上下ローラー31
aおよび31b、各サブローラー70a〜70cおよび
80a〜80cの個体差、加圧現像装置30の組立公差
などに起因した現像圧のバラツキに応じて簡単に加圧現
像装置30の個体差を補正してメディア1に対し常に均
等な現像圧を加えることができる加圧現像装置30を提
供できる。
【0031】なお、各ローラー31aおよび31bのシ
リンダー部32aおよび32bを加圧する上部サブロー
ラーおよび下部サブローラーは3つに限定されずに、各
々のローラー31aおよび31bの太さおよび長さに応
じて、2つ以下や4つ以上で合ってもよい。また、シリ
ンダー部32aおよび32bを加圧する上部サブローラ
ーおよび下部サブローラーに加えて、各ローラー31a
および31bのシャフト部33aおよび33bを加圧し
てももちろん良い。シリンダー部32aおよび32bを
加圧できるサブローラーを設けることにより上記と同様
の効果を得ることができる。さらに、加圧機構は加圧力
を得る弾性体としてゴム、板バネ、油圧等を用いること
も可能である。また、本例のようにフレームが独立した
ものの他に、印刷装置のフレーム等と一体になったもの
などであっても良い。さらに、クラウニングローラーを
用いることももちろん可能であり、クラウニングのカー
ブのゆるいローラー等を用いても均等な圧力を加えるこ
とができるので幅の広いメディアなどにも有効である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加圧現像
装置においては、メディアを加圧する第1および第2の
ローラーに加えて、第1および第2のサブローラーを設
けて、これらによって第1および第2のローラーのシリ
ンダー部に対し分散して力を加えられるようにしてい
る。したがって、本発明の加圧現像装置30によりスト
レートローラーを用いてローラーのシリンダー部が撓む
ことなくメディアに対して均等な現像圧を加えて加圧現
像が行えるので、高品質の画像が得られる加圧現像装置
を安価に提供できる。また、本発明の加圧現像装置を用
いることにより、発色不良やメディアがシワになるなど
の不具合を防止した、高画質で綺麗な印刷が安定して行
える小型で安価な印刷装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る加圧現像装置を備え
た印刷装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る加圧現像装置の正面
断面図である。
【図3】図3(a)は本発明の実施の形態に係る加圧現
像装置のローラーを示す平面図であり、図3(b)は図
3(a)に示すローラーによってメディアに加えられる
現像圧を示す図でる。
【図4】サイカラーメディアを模式的に示す説明図であ
る。
【図5】従来の加圧現像装置を示す正面断面図である。
【図6】図6(a)は図5に示す加圧現像装置のローラ
ーを示す平面図であり、図6(b)は図6(a)に示す
ローラーによってメディアに加えられる現像圧を示す図
である。
【図7】図7(a)は図5に示す加圧現像装置のローラ
ーの別の例を示す平面図であり、図7(b)は図5
(a)に示すローラーによってメディアに加えられる現
像圧を示す図である。
【符号の説明】
1 サイカラーメディア 10 印刷装置 20 プリンターヘッド(露光装置) 25 紙送り機構 30 加圧現像装置 31a 上部ローラー(第1のローラー) 31b 下部ローラー(第2のローラー) 32a、32b シリンダー部 33a、33b シャフト部 34 軸受 36 駆動ギア 50a〜50c 加圧機構 70a〜70c 上部サブローラー(第1のサブローラ
ー) 80a〜80c 下部サブローラー(第2のサブローラ
ー) 60 フレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のローラーと、第2のローラーとを
    有し、メディアをこれら第1および第2のローラーのシ
    リンダー部で挟んで加圧現像する加圧現像装置におい
    て、 前記第1および第2のローラーの前記シリンダー部をそ
    れぞれ加圧する幅の狭い第1および第2のサブローラー
    を有することを特徴とする加圧現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、複数の前記第1およ
    び第2のサブローラーを有し、これらの第1および第2
    のサブローラーが前記第1および第2の前記シリンダー
    部を分散して加圧するように配置されていることを特徴
    とする加圧現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記複数の第1およ
    び第2のサブローラーの各々が前記シリンダー部に対す
    る加圧力の調整手段を備えていることを特徴とする加圧
    現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記第1および第2
    のローラーの前記シリンダー部がストレートであること
    を特徴とする加圧現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の加圧現像装置と、この
    加圧現像装置の前段で前記メディアを露光する露光装置
    と、前記メディアを露光装置から前記加圧現像装置の方
    向に紙送りする紙送り手段とを備えていることを特徴と
    する印刷装置。
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