JPH1048762A - 投射型画像表示装置 - Google Patents

投射型画像表示装置

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JPH1048762A
JPH1048762A JP9113698A JP11369897A JPH1048762A JP H1048762 A JPH1048762 A JP H1048762A JP 9113698 A JP9113698 A JP 9113698A JP 11369897 A JP11369897 A JP 11369897A JP H1048762 A JPH1048762 A JP H1048762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でカラーシェーディングを防止す
る。 【解決手段】 第1ダイクロイックミラー(DM)11aは青
光を透過し緑,赤光を反射し、第2DM11bは第1DMと平
行で第1DMからの緑光/赤光を反射/透過し、第3DM11
cは第1DMと平行で第1DMからの青光を反射し、第1偏
光ビームスプリッタ(PBS)6aは第2DMとの直交面で第2D
Mからの光の所定偏光を反射し、赤液晶装置8aは第1PBS
からの光に対し赤画像に応じた偏光を反射し、第2PBS6
aは第2DMと直交する面で第2DMからの光の所定偏光を
反射し、緑液晶装置8bは第2PBSからの光に対し緑画像
に応じた偏光を反射し、第3PBS6cは第3DMと平行な面
で第3DMからの光の所定偏光を反射し、青液晶装置は第
3PBSからの光に対し青画像に応じた偏光を反射し、ク
ロスプリズムは第1,第2PBS各面と直交し第3PBS面に
平行に配され赤光を反射し緑,青光を透過する第4DM
と、第4DMと交差し青光を反射し緑,赤光を透過する第
5DMとで各液晶装置,第1〜第3PBSを経た光を合成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶装置を
用いた投射型画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反射型液晶装置を用いた投射型画
像表示装置としては、特公平5−82793号公報のも
のがある。この投射型画像表示装置の光学系は図1のよ
うになっている。同図において、50R、50G及び5
0Bは各々赤、緑及び青色信号に基づき、各画素毎に偏
光面の回転を行う反射型液晶装置である。51は偏光ビ
ームスプリッタ、52は青反射ダイクロイックミラー、
53は赤反射ダイクロイックミラーで、これらは順次並
べられ、赤反射ダイクロイックミラー53の直進側に液
晶装置50Gが配置されると共に、その反射側に液晶装
置50Rが配置される。
【0003】また、青反射ダイクロイックミラー52の
反射側に液晶装置50Bが配置される。54は光源を構
成するキセノンランプ、55は楕円鏡、56は平行化凹
レンズ、57は投影レンズである。キセノンランプ54
からの光は、レンズ56で平行光とされた後、偏光ビー
ムスプリッタ51に供給され、直進するP成分偏光と反
射するS成分偏光とに分割される。そしてS成分偏光
は、青反射ダイクロイックミラー52及び赤反射ダイク
ロイックミラー53により、赤、緑及び青の色光に分離
され、各々液晶装置50R、50G、50Bに入射され
る。液晶装置50Rに赤の色光が入射すると、赤色の画
像信号に応じて各画素電極毎に偏光面の回転した偏光が
反射光として得られ、これが再度偏光ビームスプリッタ
51に供給される。この場合偏光面の回転により生じる
P成分偏光のみが直進して投影レンズ57に供給され
る。液晶装置50G及び50Bに入射する緑及び青の色
光に関しても同様である。このように偏光ビームスプリ
ッタ51で赤色光、緑色及び青色光が合成された投影レ
ンズ57を介してスクリーン(図示省略)にカラー画像
が映出される。
【0004】上述の光学系における光源としては、明る
さを向上させるためのキセノンランプに代わってメタル
ハライドランプの使用が考えられる。このメタルハライ
ドランプのスペクトルは、図2のようになっており、4
40nm付近に青色(B)、550nm付近に緑色
(G)、更に600〜700nmに赤色(R)のスペク
トルが存在する。尚、Nは緑色(G)のスペクトルに近
接する580nm付近のオレンジ色のスペクトルであ
り、実際には不要なスペクトル成分である。
【0005】そして、赤の色光、緑の色光及び青の色光
を分離、合成するため、赤反射ダイクロイックミラーの
特性を図3、青反射ダイクロイックミラーの特性を図4
に示すように設定する。尚、各図において斜線で示され
る部分が反射されるスペクトルである。一般に、光源か
らの光は平行光に変換されてダイクロイックミラーに入
射されるようになっているが、完全な平行光とすること
は困難であり、中心光に対して側部の光は平行でなくな
ってしまう。このため、各ダイクロイックミラーは、入
射光がダイクロイックミラーの反射作用面上の入射法線
に対して45°の角度を呈することを条件としてその光
反射特性が設定されているにもかかわらず、例えば図5
に赤反射ダイクロイックミラー53の場合が模式的に示
されているように入射光の側部の光(s),(u)は、
入射法線に対して各々45°+α、45°−α(αは8
°程度)と異なった角度で入射することになる。
【0006】すると、赤反射ダイクロイックミラーの実
際の特性では入射角度依存性を持つこととなり、図3に
示されるように、中心光(t)に対しては(w)となる
が側部光(s),(u)に対しては各々V、Xというよ
うに(w)に対してシフトされた特性を呈することとな
る。従って赤反射ダイクロイックミラーにおいて、側部
光(s)については不要スペクトルNが完全に反射する
一方、側部光(u)については完全に透過するので、液
晶装置50Rに入る一方の側部光(s)と他方の側部光
(u)とで色相が大きく異なり、最終的にスクリーン上
に投射される映像の左右または上下で大きく色相が異な
るいわゆるカラーシェーディングが発生する。
【0007】青反射ダイクロイックミラーの場合も同様
の現象が発生し、(s),(u)に対応する側部光が呈
する該ダイクロイックミラーにおける反射特性は、図4
に破線及び一点鎖線で示されるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の点に
鑑みてなされたものであり、光学系を追加することなく
簡単な構成でカラーシェーディングを防止することので
きる反射型液晶装置を用いた投射型画像表示装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による投射型画像
表示装置は、少なくとも青、緑、赤の3成分の光を発す
る光源と、前記光源からの光が入射され青の成分の光を
透過しかつ緑、赤の成分の光を反射する第1ダイクロイ
ックミラーと、前記第1ダイクロイックミラーと略平行
に配置され前記第1ダイクロイックミラーで反射された
緑、赤の成分の光が入射され緑の成分を反射しかつ赤の
成分の光を透過する第2ダイクロイックミラーと、前記
第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され前記第1
ダイクロイックミラーを透過した青の成分の光が入射さ
れその青の成分の光を反射する第3ダイクロイックミラ
ーと、前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用
面を有し前記第2ダイクロイックミラーを透過した赤の
成分の光の内の所定の偏光成分の光を反射する第1偏光
ビームスプリッタと、前記第1偏光ビームスプリッタか
らの光が入射され赤色に対応する画像信号に応じて偏光
面の回転した偏光を反射する赤用反射型液晶装置と、前
記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用面を有し
前記第2ダイクロイックミラーで反射した緑の成分の光
の内の所定の偏光成分の光を反射する第2偏光ビームス
プリッタと、前記第2偏光ビームスプリッタからの光が
入射され緑色に対応する画像信号に応じて偏光面の回転
した偏光を反射する緑用反射型液晶装置と、前記第3ダ
イクロイックミラーと略平行な作用面を有し前記第3ダ
イクロイックミラーで反射した青の成分の光の内の所定
の偏光成分の光を反射する第3偏光ビームスプリッタ
と、前記第3偏光ビームスプリッタからの光が入射され
青色に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光
を反射する青用反射型液晶装置と、前記第1及び第2偏
光ビームスプリッタの各作用面と略直交しかつ第3偏光
ビームスプリッタの作用面に略平行に配置され赤の成分
の光を反射しかつ緑、青の成分の光を透過する第4ダイ
クロイックミラーと、前記第4ダイクロイックミラーと
交差するように配置され青の成分の光を反射しかつ緑、
赤の成分の光を透過する第5ダイクロイックミラーとを
含み、前記各反射型液晶装置から出射され前記第1,第
2,第3偏光ビームスプリッタを経た赤、緑、青の光を
合成して出射するクロスプリズムと、前記クロスプリズ
ムからの合成光が供給される投影光学系とを有すること
を特徴としている。
【0010】上述の如く特徴づけられた投射型画像表示
装置において、第2及び第4ダイクロイックミラーの内
の少なくとも1つは、屈折率の異なる少なくとも2つの
層(膜)が交互に(或いは所定の順序で)積層された多
層膜からなり、一方の層の屈折率を略2.50とし、他
方の層の屈折率を1.65〜1.75とすることができ
る。
【0011】また、上述の如く特徴づけられた投射型画
像表示装置において、第2及び第4ダイクロイックミラ
ーの内の少なくとも1つは、屈折率の異なる少なくとも
2つの層(膜)が交互に(或いは所定の順序で)積層さ
れた多層膜からなり、一方の層の屈折率を略2.35と
し、他方の層の屈折率が略1.70とすることができ
る。
【0012】また、第2ダイクロイックミラーは、屈折
率の異なる少なくとも2つの層が所定の順序で積層され
た多層膜からなり、作用面に亘って多層膜の厚さを変化
させるようにすることもできる。かかる多層膜の厚さ
は、作用面に亘り第1ダイクロイックミラーからの光の
入射角に応じて変化させても良い。
【0013】さらに、光源としては、メタルハライドラ
ンプを採用可能である。本発明による他の投射型画像表
示装置は、少なくとも青、緑、赤の3成分の光を発する
光源と、前記光源からの光が入射され赤の成分の光を透
過しかつ緑、青の成分の光を反射する第1ダイクロイッ
クミラーと、前記第1ダイクロイックミラーと略平行に
配置され前記第1ダイクロイックミラーで反射された
緑、青の成分の光が入射され緑の成分を反射しかつ青の
成分の光を透過する第2ダイクロイックミラーと、前記
第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され前記第1
ダイクロイックミラーを透過した赤の成分の光が入射さ
れその赤の成分の光を反射する第3ダイクロイックミラ
ーと、前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用
面を有し前記第2ダイクロイックミラーを透過した青の
成分の光の内の所定の偏光成分の光を反射する第1偏光
ビームスプリッタと、前記第1偏光ビームスプリッタか
らの光が入射され青色に対応する画像信号に応じて偏光
面の回転した偏光を反射する青用反射型液晶装置と、前
記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用面を有し
前記第2ダイクロイックミラーで反射した緑の成分の光
の内の所定の偏光成分の光を反射する第2偏光ビームス
プリッタと、前記第2偏光ビームスプリッタからの光が
入射され緑色に対応する画像信号に応じて偏光面の回転
した偏光を反射する緑用反射型液晶装置と、前記第3ダ
イクロイックミラーと略平行な作用面を有し前記第3ダ
イクロイックミラーで反射した赤の成分の光の内の所定
の偏光成分の光を反射する第3偏光ビームスプリッタ
と、前記第3偏光ビームスプリッタからの光が入射され
赤色に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光
を反射する赤用反射型液晶装置と、前記第1及び第2偏
光ビームスプリッタの各作用面と略直交しかつ第3偏光
ビームスプリッタの作用面に略平行に配置され青の成分
の光を反射しかつ緑、赤の成分の光を透過する第4ダイ
クロイックミラーと、前記第4ダイクロイックミラーと
交差するように配置され赤の成分の光を反射しかつ緑、
青の成分の光を透過する第5ダイクロイックミラーとを
含み、前記各反射型液晶装置から出射され前記第1,第
2,第3偏光ビームスプリッタを経た赤、緑、青の光を
合成して出射するクロスプリズムと、前記クロスプリズ
ムからの合成光が供給される投影光学系とを有し、前記
第5ダイクロイックミラーは、光屈折率の異なる複数の
層が所定の順序で積層された多層膜からなり、一方の層
の光屈折率と他方の層の光屈折率との差が0.90より
も小さいことを特徴としている。
【0014】前記多層膜は、一方の層の光屈折率が略
2.50、他方の層の光屈折率が1.65ないし1.7
5とすることができる。また、前記多層膜は、一方の層
の光屈折率が略2.35、他方の層の光屈折率が略1.
70とすることもできる。本発明によるさらに他の投射
型画像表示装置は、少なくとも青、緑、赤の3成分の光
を発する光源と、前記光源からの光が入射され赤の成分
の光を透過しかつ緑、青の成分の光を反射する第1ダイ
クロイックミラーと、前記第1ダイクロイックミラーと
略平行に配置され前記第1ダイクロイックミラーで反射
された緑、青の成分の光が入射され緑の成分を反射しか
つ青の成分の光を透過する第2ダイクロイックミラー
と、前記第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され
前記第1ダイクロイックミラーを透過した赤の成分の光
が入射されその赤の成分の光を反射する第3ダイクロイ
ックミラーと、前記第2ダイクロイックミラーと略直交
する作用面を有し前記第2ダイクロイックミラーを透過
した青の成分の光の内の所定の偏光成分の光を反射する
第1偏光ビームスプリッタと、前記第1偏光ビームスプ
リッタからの光が入射され青色に対応する画像信号に応
じて偏光面の回転した偏光を反射する青用反射型液晶装
置と、前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用
面を有し前記第2ダイクロイックミラーで反射した緑の
成分の光の内の所定の偏光成分の光を反射する第2偏光
ビームスプリッタと、前記第2偏光ビームスプリッタか
らの光が入射され緑色に対応する画像信号に応じて偏光
面の回転した偏光を反射する緑用反射型液晶装置と、前
記第3ダイクロイックミラーと略平行な作用面を有し前
記第3ダイクロイックミラーで反射した赤の成分の光の
内の所定の偏光成分の光を反射する第3偏光ビームスプ
リッタと、前記第3偏光ビームスプリッタからの光が入
射され赤色に対応する画像信号に応じて偏光面の回転し
た偏光を反射する赤用反射型液晶装置と、前記第1及び
第2偏光ビームスプリッタの各作用面と略直交しかつ第
3偏光ビームスプリッタの作用面に略平行に配置され青
の成分の光を反射しかつ緑、赤の成分の光を透過する第
4ダイクロイックミラーと、前記第4ダイクロイックミ
ラーと交差するように配置され赤の成分の光を反射しか
つ緑、青の成分の光を透過する第5ダイクロイックミラ
ーとを含み、前記各反射型液晶装置から出射され前記第
1,第2,第3偏光ビームスプリッタを経た赤、緑、青
の光を合成して出射するクロスプリズムと、前記クロス
プリズムからの合成光が供給される投影光学系とを有
し、前記第1ダイクロイックミラーは、少なくとも2つ
の層が所定の順序で積層された多層膜からなり、作用面
に亘り多層膜の厚さを変化させたことを特徴としてい
る。
【0015】前記多層膜の厚さは、作用面に亘り前記光
源からの光の入射角に応じて変化させるのが好ましい。
上記各態様によれば、反射型液晶装置を用いた投射型画
像表示装置において、赤色光及び緑色光の反射帯と透過
帯の境界が入射角によって不要成分(例えばオレンジ色
光)帯域外でシフトし、シェード帯域を狭めることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】図6は、本発明による一実施例の
投射型画像表示装置を示す。尚、図中赤色光を2点鎖
線、緑色光を実線、青色光を点線で表示している。光源
1は、メタルハライドランプであり、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3原色光成分を含む光を放射する点
状の白色光源であり、図2に示すようなスペクトルを有
する。光源1から放射された光はリフレクタ(楕円鏡)
2で反射され、ほぼ平行な光として出射される。この光
は、複数の球面レンズがマトリクス状に配置されたレン
ズ板である第1インテグレータ3を透過し、反射ミラー
4で反射され、第2インテグレータ5を透過し、黄反射
ダイクロイックミラー(YDM)11aに入射する。
【0017】黄反射ダイクロイックミラー11aは、青
色光を透過しかつ緑色光及び赤色光を反射する。この黄
反射ダイクロイックミラー11aで反射された赤色光
は、黄反射ダイクロイックミラー11aと略平行に配置
された緑反射ダイクロイックミラー(GDM)11bを
透過し、緑反射ダイクロイックミラー11bと略直交す
る作用面を有する偏光ビームスプリッタ6aに入射す
る。一方、黄反射ダイクロイックミラー11aで反射さ
れた緑色光は、緑反射ダイクロイックミラー11bで反
射し、緑反射ダイクロイックミラー11bと略直交する
作用面を有する偏光ビームスプリッタ6bに入射する。
また、黄反射ダイクロイックミラー11aを透過した青
色光は、黄反射ダイクロイックミラー11aと略平行に
配置された青反射ダイクロイックミラー(BDM)11
cで反射され、青反射ダイクロイックミラー11cと略
平行な作用面を有する偏光ビームスプリッタ6cに入射
する。
【0018】赤、緑、青の各色光は、偏光ビームスプリ
ッタ6a,6b,6cの作用面にて反射されるS偏光成
分と透過するP偏光成分とに分離され、各S偏光成分
は、各々赤、緑、青用の反射型液晶装置8a,8b,8
cに入射する。各反射型液晶装置8a,8b,8cは、
各色光が入射すると、各原色に対応する画像信号に応じ
て各画素電極毎に入射した各色光の偏光面の回転を施
し、この施された偏光を反射光とする。かかる反射光
は、該液晶装置からその入射光路を逆に辿って再度偏光
ビームスプリッタ6a,6b,6cに導かれる。この場
合、偏光面の回転により生じるP偏光成分のみが各偏光
ビームスプリッタ6a,6b,6cの作用面を経て、合
成クロスプリズム13に入射する。
【0019】この合成クロスプリズム13は、断面が直
角二等辺三角形を呈する4つの三角柱プリズムにより構
成され、1の三角柱プリズムの互いに直角をなす2つの
表面が他の2つの三角柱プリズムの互いに直角をなす2
つの表面と接着され、外観上四角柱の形状に形成され、
その貼り合わせ面(接着面)にはダイクロイックミラー
が設けられている。すなわち、偏光ビームスプリッタ6
a,6bの作用面と略直交しかつ偏光ビームスプリッタ
6cの作用面と略平行な赤反射ダイクロイックミラー
(RDM)11dと、この赤反射ダイクロイックミラー
11dと交差すると共に偏光ビームスプリッタ6a,6
bの作用面と略平行でかつ偏光ビームスプリッタ6cの
作用面と略直交する青反射ダイクロイックミラー11e
とが設けられている。
【0020】ここで、偏光ビームスプリッタ6aの作用
面を通過した液晶装置8aからの赤色光は、赤反射ダイ
クロイックミラー11dで反射され、偏光ビームスプリ
ッタ6bの作用面を通過した液晶装置8bからの緑色光
は、赤反射ダイクロイックミラー11d及び青反射ダイ
クロイックミラー11eを透過し、偏光ビームスプリッ
タ6cの作用面を通過した液晶装置8cからの青色光
は、青反射ダイクロイックミラー11eで反射される。
これにより、画像信号に応じた各3原色の光が合成され
投影レンズ9に入射する。そして、投影レンズ9により
拡大されてスクリーン10に表示される。
【0021】次に上述の光学系によるカラーシェーディ
ング低減の原理を図7ないし図9を参照して説明する。
図7は、メタルハライドランプのスペクトルと、緑反射
ダイクロイックミラー11bと、合成プリズム13にお
ける赤反射ダイクロイックミラー11dの特性を示す。
前述したように入射角度依存性により、緑反射ダイクロ
イックミラー11bの特性は中心光(t)に対してはW
Gであるが45°+αの角度で入射する側部光(s)
(図5参照)に対してはVG、45°−αの角度で入射
する側部光(u)(図5参照)に対してはXGとなる。
また、赤反射ダイクロイックミラー11dの特性は中心
光(t)に対してはWRであるが45°+αの角度で入
射する側部光(s)に対してはVR、45°−αの角度
で入射する側部光(u)に対してはXRとなる。従って
中心光(t)に対する各側部光の反射−透過(または透
過−反射)帯域境界は、概して±10〜30nm程度シ
フトしてしまう。
【0022】しかしながら、図8に示すように、45°
+αの角度で黄反射ダイクロイックミラー11aに入射
した側部光(s)は、緑色光及び赤色光が反射され、4
5°+αの角度で緑反射ダイクロイックミラー11bに
入射する。この場合、緑反射ダイクロイックミラー11
bを透過する赤色光の透過帯域の境界は、図7のVGで
示される如く、該境界より長い波長の赤色光が透過す
る。緑反射ダイクロイックミラー11bを透過した赤色
光は、偏光ビームスプリッタ6aの作用面で反射して反
射型液晶装置8aに入射し変調され再度偏光ビームスプ
リッタ6aを通過して合成クロスプリズム13の赤反射
ダイクロイックミラー11dに入射する。このとき偏光
ビームスプリッタ6aの作用面と合成クロスプリズム1
3の赤反射ダイクロイックミラー11dとが略直交する
ように配置されているので赤反射ダイクロイックミラー
11dに入射する赤色光の入射角が45°−αとなっ
て、該ミラー11dには側部光(u)が入射したことと
なる。従って、赤反射ダイクロイックミラー11dで反
射される赤色光の反射帯域の境界は、図7のXRで示さ
れる如くなり、該境界より長い波長の赤色光が反射され
る。
【0023】一方、図9に示すように、45°−αの角
度で黄反射ダイクロイックミラー11aに入射した側部
光(u)は、緑色光及び赤色光が反射され、45°−α
の角度で緑反射ダイクロイックミラー11bに入射す
る。この場合、緑反射ダイクロイックミラー11bを透
過する赤色光の透過帯域の境界は、図7のXGで示され
る如くなり、該境界より長い波長の赤色光が透過する。
緑反射ダイクロイックミラー11bを透過した赤色光
は、偏光ビームスプリッタ6aの作用面で反射して反射
型液晶装置8aに入射し変調され再度偏光ビームスプリ
ッタ6aを通過して合成クロスプリズム13の赤反射ダ
イクロイックミラー11dに入射する。このとき偏光ビ
ームスプリッタ6aの作用面と合成クロスプリズム13
の赤反射ダイクロイックミラー11dとが略直交するよ
うに配置されているので赤反射ダイクロイックミラー1
1dに入射する赤色光の入射角が45°+αとなって該
ミラー11dには側部光(s)が入射したこととなる。
従って、赤反射ダイクロイックミラー11dで反射され
る赤色光の反射帯域の境界は、図7のVRで示される如
くなるが、ミラー11dにはXGで示される境界より長
い波長側の赤色光が入射されているので実際には赤色光
の反射帯域の境界はXGで示され、かかるXGにより示
される境界よりも長い波長の赤色光がレンズ9へ出射さ
れる。
【0024】以上のことから、赤色光の反射帯と透過帯
の境界が入射角によってシフトする範囲がXG〜XRと
なり、シェード帯域を狭めることができるので、オレン
ジ色のスペクトルNによるシェーディングの発生を軽減
することができる。同様に緑色光の反射帯域と透過帯域
の境界が入射角によってシフトする範囲を軽減してい
る。
【0025】図8に示すように、45°+αの角度で黄
反射ダイクロイックミラー11aに入射した側部光
(s)は、緑色光及び赤色光が反射され、45°+αの
角度で緑反射ダイクロイックミラー11bに入射する。
この場合、緑反射ダイクロイックミラー11bで反射さ
れる緑色光の反射帯域の境界は、図7のVGに示される
如く、該境界より短い波長の緑色光が反射される。緑反
射ダイクロイックミラー11bで反射された緑色光は、
偏光ビームスプリッタ6bの作用面で反射して反射型液
晶装置8bに入射し変調され再度偏光ビームスプリッタ
6bを通過して合成クロスプリズム13の赤反射ダイク
ロイックミラー11dに入射する。このとき偏光ビーム
スプリッタ6bの作用面と合成クロスプリズム13の赤
反射ダイクロイックミラー11dとが略直交するように
配置されているので赤反射ダイクロイックミラー11d
に入射する緑色光の入射角が45°−αとなって該ミラ
ー11dには側部光(u)が入射したこととなる。従っ
て、赤反射ダイクロイックミラー11dを透過する緑色
光の透過帯域の境界は、図7のXRに示される如くなる
が実際にはVGで示される境界より短い波長の緑色光の
みが入射されるので緑色光の透過帯域の境界はVGに示
される如くなる。
【0026】一方、図9に示すように、45°−αの角
度で黄反射ダイクロイックミラー11aに入射した側部
光(u)は、緑色光及び赤色光が反射され、45°−α
の角度で緑反射ダイクロイックミラー11bに入射す
る。この場合、緑反射ダイクロイックミラー11bで反
射される緑色光の反射帯域の境界は、図7のXGに示さ
れる如くなり、該境界より短い波長の緑色光が反射され
る。緑反射ダイクロイックミラー11bで反射された緑
色光は、偏光ビームスプリッタ6bの作用面で反射して
反射型液晶装置8bに入射し変調され再度偏光ビームス
プリッタ6bを通過して合成クロスプリズム13の赤反
射ダイクロイックミラー11dに入射する。このとき偏
光ビームスプリッタ6bの作用面と合成クロスプリズム
13の赤反射ダイクロイックミラー11dとが直交する
ように配置されているので赤反射ダイクロイックミラー
11dに入射する緑色光の入射角度が45°+αとなっ
て該ミラー11dには側部光(s)が入射したこととな
る。従って、赤反射ダイクロイックミラー11dを透過
する緑色光の透過帯域の境界は図7のVRで示される如
くなり、該境界より短い波長の緑色光が透過する。
【0027】以上のことから、緑色光の反射帯と透過帯
の境界が入射角によってシフトする範囲がVR〜VGと
なり、シェード帯域を狭めることができるので、オレン
ジ色のスペクトルNによるシェーディングの発生を軽減
することができる。上記実施例では、光学系を特定の配
置にすることにより、緑反射ダイクロイックミラー、赤
反射ダイクロイックミラーのシェード帯域を狭めている
が、少なくとも1つの所定のダイクロイックミラーの構
造を変更することによっても同様な効果が得られる。
【0028】すなわち、緑反射ダイクロイックミラー1
1b、赤反射ダイクロイックミラー11dは、屈折率の
異なる2つ以上の層が交互に(或いは所定の順序で)積
層された多層膜で構成されているが、少なくとも一方の
ミラー、例えば赤反射ダイクロイックミラー11dの一
方の層の屈折率を略2.50、他方の層の屈折率を1.
65〜1.75とするのである。ここで、かかる一方の
層は、例えばTiO2によって構成され、他方の層は、
例えば混合膜で形成されうる。各層の屈折率をこのよう
に設定する理由は、次の如くである。
【0029】いま、一方の層の屈折率をn1 ,他方の層
の屈折率をn2 とし、ダイクロイックミラーに入射する
光の基準波長(本実施例では赤,緑または青色光に対応
する特定波長)をλ0 とすると、これらの層を有しかつ
当該基準波長の光が入射されるダイクロイックミラーに
おいて、
【0030】
【数1】Δλ/λ0 =(4/π)・sin-1{(n1−n
2)/(n1+n2)} が概ね成立する。ここで、Δλは、当該光の入射角によ
って変動可能な透過/反射帯域の境界の波長幅すなわち
シェード帯域幅に相当する。
【0031】この式に基づけば、n1/n2が大きいほど
基準波長λ0 の光に対する反射率が大きくなり、Δλが
大きくなる。故にn1/n2の値を小さくし、従って一方
の層の屈折率n1 と他方の層の屈折率n2 との差を小さ
くすることにより、シェード帯域Δλ(図7:ΔλR,
ΔλG参照)を小さくすることが可能である。通常、一
方の層は約2.35の屈折率に設定され他方の層は約
1.45の屈折率に設定されるところ(両者の差は0.
90)、本発明者は、上述の如く一方の層を略2.5
0、他方の層を1.65〜1.75の屈折率にし(両者
の差は0.85〜0.75)、屈折率の差の小さい層に
よってダイクロイックミラーを形成した。その結果、著
しくシェード帯域を狭めることができることを判明した
のである。また、この例の他にも、本発明者は、一方の
層をTiO2 により形成しかつその屈折率を2.35と
し、他方の層をSiO2 により形成しかつその屈折率を
1.70とすることによっても、極めて狭いシェード帯
域のダイクロイックミラーが得られることを見い出し
た。
【0032】このように屈折率差の小さい複数層によっ
て形成されたダイクロイックミラーは、図6の配置を有
する光学系に使用される何れのダイクロイックミラーに
も適用可能であるが、赤反射ダイクロイックミラー11
dに適用するのが特に有効である。また、図6の配置に
よる光学系において、緑反射ダイクロイックミラー11
bの膜厚を、45゜+αの角度で入射する側を45゜−
αの角度で入射する側より厚くなるように当該膜表面に
亘り徐々に変化させるように構成しても、シェード帯域
を狭めることが可能である。
【0033】この点につき詳しく説明すると、ダイクロ
イックミラーは、入射角が大きくなると反射/透過帯域
境界は短波長側へシフトすることは既に述べたが、一
方、同じ入射角にあってもダイクロイックミラーの作用
面を形成する膜が厚くなるほど当該境界は長波長側へシ
フトする性質がある。このような関係を利用した緑反射
ダイクロイックミラーの光反射特性の設定例を図10に
示す。
【0034】この緑反射ダイクロイックミラーの作用面
中央部は、ほぼ入射角45゜の光が入射されるので(図
5参照)、所定の緑色光が適正に反射されるような標準
的膜厚をもって、図10に実線で示されるような標準的
反射特性が設定される。これに対し、入射角45゜+α
の光が入射される緑反射ダイクロイックミラーの作用面
側部は、かかる標準的膜厚よりも大なる膜厚に形成され
(例えば、+15nm)、図10に粗い破線で示される
ような反射/透過帯域境界が長波長側へシフトされた反
射特性が設定される。また、入射角45゜−αの光が入
射される緑反射ダイクロイックミラーの作用面側部は、
かかる標準的膜厚よりも小なる膜厚に形成され(例え
ば、−15nm)、図10に細かい破線で示されるよう
な反射/透過帯域境界が短波長側へシフトされた反射特
性が設定される。
【0035】入射角45゜+αの光は、このように設定
されたダイクロイックミラーに入ると、それ自身入射角
が比較的大きい故に反射/透過帯域境界を短波長側へシ
フトさせるが、このときその入射点における比較的厚い
膜厚によって当該境界が図示の如く既に長波長側へシフ
トされているので、かかる2つのシフト作用が相殺さ
れ、結局、当該境界は標準的反射特性の境界に近づくこ
ととなる(*1)。同様に、入射角45゜−αの光も、
それ自身入射角が比較的小さい故に反射/透過帯域境界
を長波長側へシフトさせるが、このときその入射点にお
ける比較的薄い膜厚によって当該境界が図示の如く既に
短波長側へシフトされているので、かかる2つのシフト
作用が相殺され、結局、当該境界も標準的反射特性の境
界に近づくのである(*2)。
【0036】かくして、ダイクロイックミラーにおい
て、大きな入射角で入射する作用面の膜厚を厚くし、小
さな入射角で入射する作用面の膜厚を薄くすることによ
って、シェード帯域を狭めることができる。図6の構成
においては、上記膜厚によるシェード帯域の減縮は、緑
反射ダイクロイックミラー11bにおいて達成されるの
が好ましい。また、この膜厚によるシェード帯域の減縮
と同時に、先の屈折率差の小なる多層膜形成によるシェ
ード帯域の減縮も赤反射ダイクロイックミラー11dに
施すこともできる。
【0037】他方、上述したダイクロイックミラーの構
造によるシェード帯域の減縮は、図6に示された構成の
光学系に限らず、図11の如き構成の光学系にも適用可
能である。図11においては、黄反射ダイクロイックミ
ラー11aに代えて、緑及び青色光を反射し赤色光を透
過するシアン反射ダイクロイックミラー(CDM)11
a0 が用いられる。そしてこれに伴い、青反射ダイクロ
イックミラー11cに代えてシアン反射ダイクロイック
ミラー11a0 を透過した赤色光を反射するための赤反
射ダイクロイックミラー11d0 が用いられるととも
に、赤用反射型液晶装置8aと青用反射型液晶装置8c
とが入れ替わり、その対応する偏光ビームスプリッタ6
a及び6cも適切に配置される。また、合成クロスプリ
ズム13は、図6の配置から90゜回転した配置、すな
わち青反射ダイクロイックミラー11eと赤反射ダイク
ロイックミラー11dとが入れ替わった配置に変えられ
る。
【0038】これにより、赤用反射型液晶装置8aに
は、シアン反射ダイクロイックミラー11a0 を透過
し、赤反射ダイクロイックミラー11d0 を反射しかつ
偏光ビームスプリッタ6aを経た赤色光が入射し、青用
反射型液晶装置8cには、シアン反射ダイクロイックミ
ラー11a0 を反射し、緑反射ダイクロイックミラー1
1bを透過しかつ偏光ビームスプリッタ6cを経た青色
光が入射することとなる。他の構成及び光の経路は実質
的に図6のものと同様である。
【0039】このような構成の光学系は、各光学素子の
配置によってシェード帯域を狭めるものではないが、所
定のダイクロイックミラーにおいてシェード帯域を狭め
ることができる。好ましくは、膜厚によるシェード帯域
の減縮をシアン反射ダイクロイックミラー11a0 に施
し、これと同時に或いはこれとは別に、屈折率差の小な
る多層膜形成によるシェード帯域の減縮を赤反射ダイク
ロイックミラー11dに施すと良い。但し、他のダイク
ロイックミラーにこれらシェード帯域の減縮が施される
ことを排除するものではない。
【0040】なお、上述においては、シェード帯域を単
に狭めるためのダイクロイックミラーの設定につき重点
的に説明したが、不要光成分、例えばオレンジ光成分
(N)を排除しつつ(すなわち該成分を含まないよう)
シェード帯域を狭めるように設定しても良いことは勿論
である。
【0041】
【発明の効果】以上に説明した反射型液晶装置を用いた
投射型画像表示装置によれば、光学系を追加することな
く簡単な構成でカラーシェーディングを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の反射型液晶素子を用いた画像表示装置の
光学系の構成を示す概要図である。
【図2】メタルハライドランプのスペクトルを示す特性
図である。
【図3】従来の赤反射ダイクロイックミラーの特性を示
す図である。
【図4】従来の青反射ダイクロイックミラーの特性を示
す図である。
【図5】ダイクロイックミラーに入射する中心光及び側
部光の態様を示す模式図である。
【図6】本発明による一実施例の投射型画像表示装置の
構成を示す概要図である。
【図7】本発明による一実施例の表示装置に適用された
光学系構成部材の特性を示す図である。
【図8】本発明による一実施例の表示装置に適用された
光学系において一方の側部光が辿る光路を示す概略模式
図である。
【図9】本発明による一実施例の表示装置に適用された
光学系において他方の側部光が辿る光路を示す概略模式
図である。
【図10】本発明による第1及び第2実施例の表示装置
に適用されるダイクロイックミラーの光反射特性の設定
例を示す図である。
【図11】本発明による第2実施例の投射型画像表示装
置の構成を示す概要図である。
【符号の説明】
1 光源 2 リフレクタ(楕円鏡) 3,5 インテグレータ 4 反射ミラー 11a 黄反射ダイクロイックミラー 11b 緑反射ダイクロイックミラー 11c 青反射ダイクロイックミラー 11d,11d0 赤反射ダイクロイックミラー 11e 青反射ダイクロイックミラー 11a0 シアン反射ダイクロイックミラー 6a,6b,6c 偏光ビームスプリッタ 8a,8b,8c 赤,緑,青用反射型液晶装置 13 合成クロスプリズム 9 投射レンズ 10 スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 21/00 G03B 21/00 D

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも青、緑、赤の3成分の光を発
    する光源と、 前記光源からの光が入射され青の成分の光を透過しかつ
    緑、赤の成分の光を反射する第1ダイクロイックミラー
    と、 前記第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され前記
    第1ダイクロイックミラーで反射された緑、赤の成分の
    光が入射され緑の成分を反射しかつ赤の成分の光を透過
    する第2ダイクロイックミラーと、 前記第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され前記
    第1ダイクロイックミラーを透過した青の成分の光が入
    射されその青の成分の光を反射する第3ダイクロイック
    ミラーと、 前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用面を有
    し前記第2ダイクロイックミラーを透過した赤の成分の
    光の内の所定の偏光成分の光を反射する第1偏光ビーム
    スプリッタと、 前記第1偏光ビームスプリッタからの光が入射され赤色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する赤用反射型液晶装置と、 前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用面を有
    し前記第2ダイクロイックミラーで反射した緑の成分の
    光の内の所定の偏光成分の光を反射する第2偏光ビーム
    スプリッタと、 前記第2偏光ビームスプリッタからの光が入射され緑色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する緑用反射型液晶装置と、 前記第3ダイクロイックミラーと略平行な作用面を有し
    前記第3ダイクロイックミラーで反射した青の成分の光
    の内の所定の偏光成分の光を反射する第3偏光ビームス
    プリッタと、 前記第3偏光ビームスプリッタからの光が入射され青色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する青用反射型液晶装置と、 前記第1及び第2偏光ビームスプリッタの各作用面と略
    直交しかつ第3偏光ビームスプリッタの作用面に略平行
    に配置され赤の成分の光を反射しかつ緑、青の成分の光
    を透過する第4ダイクロイックミラーと、前記第4ダイ
    クロイックミラーと交差するように配置され青の成分の
    光を反射しかつ緑、赤の成分の光を透過する第5ダイク
    ロイックミラーとを含み、前記各反射型液晶装置から出
    射され前記第1,第2,第3偏光ビームスプリッタを経
    た赤、緑、青の光を合成して出射するクロスプリズム
    と、 前記クロスプリズムからの合成光が供給される投影光学
    系とを有することを特徴とする投射型画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2及び第4ダイクロイックミラー
    の少なくとも1つは、光屈折率の異なる複数の層が所定
    の順序で積層された多層膜からなり、前記多層膜は、略
    2.5の光屈折率を有する膜と1.65〜1.75の光
    屈折率を有する膜とを含むことを特徴とする請求項1記
    載の投射型画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第2及び第4ダイクロイックミラー
    の内の少なくとも1つは、光屈折率の異なる少なくとも
    2つの層が交互に積層された多層膜からなり、一方の層
    の光屈折率が略2.50、他方の層の光屈折率が1.6
    5〜1.75であることを特徴とする請求項2記載の投
    射型画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第2及び第4ダイクロイックミラー
    の少なくとも1つは、光屈折率の異なる複数の層が所定
    の順序で積層された多層膜からなり、前記多層膜は、略
    2.35の光屈折率を有する膜と略1.70の光屈折率
    を有する膜とを含むことを特徴とする請求項1記載の投
    射型画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第2及び第4ダイクロイックミラー
    の内の少なくとも1つは、光屈折率の異なる少なくとも
    2つの層が交互に積層された多層膜からなり、一方の層
    の光屈折率が略2.35、他方の層の光屈折率が略1.
    70であることを特徴とする請求項4記載の投射型画像
    表示装置。
  6. 【請求項6】 前記第2ダイクロイックミラーは、光屈
    折率の異なる少なくとも2つの層が所定の順序で積層さ
    れた多層膜からなり、作用面に亘り多層膜の厚さを変化
    させたことを特徴とする請求項1記載の投射型画像表示
    装置。
  7. 【請求項7】 前記多層膜の厚さは、作用面に亘り前記
    第1ダイクロイックミラーからの光の入射角に応じて変
    化させたことを特徴とする請求項6記載の投射型画像表
    示装置。
  8. 【請求項8】 前記光源は、メタルハライドランプであ
    ることを特徴とする請求項1記載の投射型画像表示装
    置。
  9. 【請求項9】 少なくとも青、緑、赤の3成分の光を発
    する光源と、 前記光源からの光が入射され赤の成分の光を透過しかつ
    緑、青の成分の光を反射する第1ダイクロイックミラー
    と、 前記第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され前記
    第1ダイクロイックミラーで反射された緑、青の成分の
    光が入射され緑の成分を反射しかつ赤の成分の光を透過
    する第2ダイクロイックミラーと、 前記第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され前記
    第1ダイクロイックミラーを透過した赤の成分の光が入
    射されその赤の成分の光を反射する第3ダイクロイック
    ミラーと、 前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用面を有
    し前記第2ダイクロイックミラーを透過した青の成分の
    光の内の所定の偏光成分の光を反射する第1偏光ビーム
    スプリッタと、 前記第1偏光ビームスプリッタからの光が入射され青色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する青用反射型液晶装置と、 前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用面を有
    し前記第2ダイクロイックミラーで反射した緑の成分の
    光の内の所定の偏光成分の光を反射する第2偏光ビーム
    スプリッタと、 前記第2偏光ビームスプリッタからの光が入射され緑色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する緑用反射型液晶装置と、 前記第3ダイクロイックミラーと略平行な作用面を有し
    前記第3ダイクロイックミラーで反射した赤の成分の光
    の内の所定の偏光成分の光を反射する第3偏光ビームス
    プリッタと、 前記第3偏光ビームスプリッタからの光が入射され赤色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する赤用反射型液晶装置と、 前記第1及び第2偏光ビームスプリッタの各作用面と略
    直交しかつ第3偏光ビームスプリッタの作用面に略平行
    に配置され青の成分の光を反射しかつ緑、赤の成分の光
    を透過する第4ダイクロイックミラーと、前記第4ダイ
    クロイックミラーと交差するように配置され赤の成分の
    光を反射しかつ緑、青の成分の光を透過する第5ダイク
    ロイックミラーとを含み、前記各反射型液晶装置から出
    射され前記第1,第2,第3偏光ビームスプリッタを経
    た赤、緑、青の光を合成して出射するクロスプリズム
    と、 前記クロスプリズムからの合成光が供給される投影光学
    系とを有し、 前記第5ダイクロイックミラーは、光屈折率の異なる複
    数の層が所定の順序で積層された多層膜からなり、一方
    の層の光屈折率と他方の層の光屈折率との差が0.90
    よりも小さいことを特徴とする投射型画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記多層膜は、一方の層の光屈折率が
    略2.50、他方の層の光屈折率が1.65ないし1.
    75であることを特徴とする請求項9記載の投射型画像
    表示装置。
  11. 【請求項11】 前記多層膜は、一方の層の光屈折率が
    略2.35、他方の層の光屈折率が略1.70であるこ
    とを特徴とする請求項9記載の投射型画像表示装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも青、緑、赤の3成分の光を
    発する光源と、 前記光源からの光が入射され赤の成分の光を透過しかつ
    緑、青の成分の光を反射する第1ダイクロイックミラー
    と、 前記第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され前記
    第1ダイクロイックミラーで反射された緑、青の成分の
    光が入射され緑の成分を反射しかつ赤の成分の光を透過
    する第2ダイクロイックミラーと、 前記第1ダイクロイックミラーと略平行に配置され前記
    第1ダイクロイックミラーを透過した赤の成分の光が入
    射されその赤の成分の光を反射する第3ダイクロイック
    ミラーと、 前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用面を有
    し前記第2ダイクロイックミラーを透過した青の成分の
    光の内の所定の偏光成分の光を反射する第1偏光ビーム
    スプリッタと、 前記第1偏光ビームスプリッタからの光が入射され青色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する青用反射型液晶装置と、 前記第2ダイクロイックミラーと略直交する作用面を有
    し前記第2ダイクロイックミラーで反射した緑の成分の
    光の内の所定の偏光成分の光を反射する第2偏光ビーム
    スプリッタと、 前記第2偏光ビームスプリッタからの光が入射され緑色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する緑用反射型液晶装置と、 前記第3ダイクロイックミラーと略平行な作用面を有し
    前記第3ダイクロイックミラーで反射した赤の成分の光
    の内の所定の偏光成分の光を反射する第3偏光ビームス
    プリッタと、 前記第3偏光ビームスプリッタからの光が入射され赤色
    に対応する画像信号に応じて偏光面の回転した偏光を反
    射する赤用反射型液晶装置と、 前記第1及び第2偏光ビームスプリッタの各作用面と略
    直交しかつ第3偏光ビームスプリッタの作用面に略平行
    に配置され青の成分の光を反射しかつ緑、赤の成分の光
    を透過する第4ダイクロイックミラーと、前記第4ダイ
    クロイックミラーと交差するように配置され赤の成分の
    光を反射しかつ緑、青の成分の光を透過する第5ダイク
    ロイックミラーとを含み、前記各反射型液晶装置から出
    射され前記第1,第2,第3偏光ビームスプリッタを経
    た赤、緑、青の光を合成して出射するクロスプリズム
    と、 前記クロスプリズムからの合成光が供給される投影光学
    系とを有し、 前記第1ダイクロイックミラーは、少なくとも2つの層
    が所定の順序で積層された多層膜からなり、作用面に亘
    り多層膜の厚さを変化させたことを特徴とする投射型画
    像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記多層膜の厚さは、作用面に亘り前
    記光源からの入射角に応じて変化させたことを特徴とす
    る請求項12記載の投射型画像表示装置。
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