JPH1048754A - 背面投射型映像表示装置 - Google Patents

背面投射型映像表示装置

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JPH1048754A
JPH1048754A JP9100589A JP10058997A JPH1048754A JP H1048754 A JPH1048754 A JP H1048754A JP 9100589 A JP9100589 A JP 9100589A JP 10058997 A JP10058997 A JP 10058997A JP H1048754 A JPH1048754 A JP H1048754A
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英俊 渡辺
Koji Ashizaki
浩二 芦崎
Takeshi Matsui
健 松井
Hirotaka Ito
寛隆 伊藤
Shunichi Hashimoto
俊一 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストの向上、輝度の向上等投射され
た画像の高品質化をはかる。 【解決手段】 映像投射部1と、透過型スクリーン10
Sとを有して成り、透過型スクリーンが、光出射側もし
くは光入射側に透明基材が配置され、透明基材上に、透
明微小球体12が、2次元的に単粒子層配置をもって隣
り合う透明微小球体が相互に接触ないしは近接して配置
され、光入射側において透明微小球体12の一部を外部
に露呈させる着色層を少なくとも有してなる透明微小球
体配置層14を有して成り、透明微小球体配置層は、透
明微小球体12の光出射側端部において光透過性を高め
た構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背面投射型映像表
示装置いわゆる背面投射型プロジェクタに係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、偏光特性を有する光束を出射す
る、例えば液晶パネル等のライトバルブを用いた投射型
表示装置が開発されている。この液晶を用いた投射型表
示装置では、液晶パネルで空間変調された画像光を投射
レンズによりスクリーンに拡大して投射するようになっ
ている。この投射型表示装置には前面投射型と背面投射
型がある。
【0003】図35は、そのスクリーン背面から投射さ
れた画像を、スクリーン前方から観察する背面投射型映
像表示装置の概略構成図を示すものである。この背面投
射型映像表示装置は、投射映像光を出射するための映像
投射部1と、透過型スクリーン2と、映像投射部1から
得た投射映像光Lを反射ミラー3で反射させて透過型ス
クリーン2に導く構成とされている。この透過型スクリ
ーン2、すなわち背面投射型プロジェクタ用スクリーン
は、通常図36にその要部の斜視図を示すように、フレ
ネルレンズ4と垂直方向に延びるレンチキュラーレンズ
5によって構成される。
【0004】上述の構成による背面投射型映像表示装置
においては、映像投射部1からの投射映像光Lは、フレ
ネルレンズ4によってほぼ平行光となり、さらにレンチ
キュラーレンズ5によって左右に拡散される。このよう
に、この従来通常の背面投射型映像表示装置では、映像
投射部1からの投射映像光は透過型スクリーン2に拡大
投射されるようになっている。すなわち、観察者は、透
過型スクリーン2の透過光として投射画像の観察を行
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た背面投射型映像表示装置は、一般に明るい部屋で用い
られることが多く、この場合室内照明等の外光がレンチ
キュラーレンズ5の表面で反射され、これがスクリーン
2からの出射映像光と共に観察されることから画像のコ
ントラストが低下してしまう問題が生じていた。従来で
は、この対策としてレンチキュラーレンズ5の前面に別
途、スモーク板(図示せず)を設け、外乱光の一部を吸
収させることが行われ、これによりコントラストの低下
を抑制する方法が採られている。
【0006】ところがこのようなスモーク板を設けた場
合、このスモーク板を通過する際に映像光の一部も同様
に吸収され画像の輝度が低下する。この輝度を高めるた
めには、より消費電力の大きい光源を使用することが必
要になり、省電力化を阻害し、また、このような電力増
大化に伴う、より厳しい熱対策が必要になるなど、コス
ト高を来すという新たな問題が生じる。
【0007】また、上述したレンチキュラーレンズによ
る透過型のスクリーンを用いた背面投射型映像表示装置
においては、多くの問題が生じる。以下この問題点を列
挙する。 (1)レンズ素子を上下(水平)方向に延長して形成し
たレンチキュラーレンズにおいては、(水平)方向に広
く拡散させるので、斜めから見た場合でも像を観察する
ことができるものの、これと直交する上下(垂直)方向
には殆ど拡散させることができないために、視点を上下
させた場合、鮮明な画像を観察できる範囲は、極めて狭
いという欠点がある。すなわち、例えば図37Aに示す
ように、このレンチキュラーレンズを用いたスクリーン
を具備する背面投射型映像表示装置は、その板面に垂直
に入射する光による輝度の50%以上を示す領域が、同
図中aをもって示すように、垂直方向に偏平な楕円錐状
となる。つまり、その水平方向の拡散が、同図Bに示す
ように、例えば中心の輝度の50%以上を示す領域が3
0°程度の範囲であるとき、垂直方向の同様の領域は、
同図Cに示すように、20°程度の範囲となる。 (2)さらに、レンチキュラーレンズには精密なレンズ
形状が全面に渡って形成されており、一部に僅かな欠陥
が生じた場合でも、全体が使用可能となることから、こ
のスクリーンの取扱には細心の注意を払う必要がある。
さらに、昨今の画像の投射面積のより増大化に伴い、ス
クリーンの取扱がより問題となり、コスト高が避けられ
ないという状況下にある。 (3)フレネルレンズとレンチキュラーレンズとを組み
合わせたスクリーンは、主として水平方向に投射光を広
げるものであるという理由で、水平方向に広い視野角が
得られる反面、垂直方向の視野角は狭く、観察者は、画
像の輝度分布が一様でないことや、部分的不均一性を感
ずる場合があり、場合によっては水平方向に光の帯とし
て感じとる場合がある。 (4)また、レンチキュラーレンズにおいて、レンズ素
子間にブラックストライプを設ける場合、充分なレンズ
効果を持たせるためには一定間隔以下にブラックストラ
イプを形成できないことから、投射された画像のコント
ラストが低下し、また解像度が低いという問題がある。 (5)更に、一般に、上述した映像投射部1、もしくは
前面投射型映像表示装置等における投射光は、画角の中
心部が明るく周囲に向かうに従って暗くなるという照度
分布を示すことから、観察映像の強度分布は急峻な勾配
を示すという問題がある。 (6)また、上述したフレネルレンズとレンチキュラー
レンズとの組み合わせによるスクリーンにおいては、フ
レネルレンズとレンチキュラーレンズとの間に多重反射
が生じるために、観察映像が幾重にも重なって観察され
るという問題がある。 (7)更に、上述したレンチキュラーレンズのブラック
ストライプと投射映像との間で光の干渉が発生し、観察
映像に干渉模様いわゆるモアレが発生する場合がある。
【0008】また、スクリーンにおいては、光が広く拡
散するいわゆる拡散性の強いスクリーンは、ゲイン(あ
る出射角度方向の輝度/入射光量)、したがって輝度は
低いが、視野角に対して、変動の少ない平坦なゲイン曲
線が得られる。一方、指向性の強いスクリーンでは、ゲ
インは高いが、視野角が大きくなるに従って、急激にゲ
インが低下する。この変化は、スクリーンを肉眼観察し
た場合において、観察位置を移動することによりスクリ
ーンに表示されている画像の明るさが変化しやすいこと
を表わしている。江森氏による「リア・プロジェクショ
ン・スクリーンの特性と測定法」光学技術コンタクトv
ol.11、No.5(1973)p17〜p23の、
特にp18に記載されているように、人間の眼は輝度に
対して対数的な感度を持つので、ゲインの2倍程度の変
動に対しては、一様な明るさに見える。しかし、ゲイン
の変動が3倍以上になると、ピークゲインの部分(通
常、スクリーンの中央)を中心に明るく見える、いわゆ
る、ホットスポット、ホットバンド現象が見られるよう
になると言われている。上記文献によると、ピークゲイ
ンが3.5で、曲げ角(視野角)30°におけるゲイン
が、ピークゲインの25%以上であるスクリーンが、最
適なものであるとしている。
【0009】ある曲げ角でのゲインを示して、スクリー
ンの性能を示すことの意味を図38および図39を用い
て説明する。
【0010】スクリーンにリア・プロジェクタを取り付
けて、スクリーン上の表示画面の中心点の真正面で、表
示画面の縦の高さの3倍の距離離れた位置で肉眼観察し
た場合を考える。因みに、この距離はNTSCやHDT
V(ハイビジョン)で標準観察距離とされているもので
ある。この場合、HDTVのような9:16のワイドス
クリーンにおいては、図38のように、垂直方向で最大
9.5°、水平方向で最大16.5°、対角線方向で最
大18.8°の曲げ角がつくことになる。
【0011】さらに、観察者を複数にした場合には、例
えば図39に示すようにスクリーンの正面に観察者が並
ぶこととなり、表示画面の中心点と同じ高さで、表示画
面の横端の正面で縦の高さの3倍の距離の位置からスク
リーンを見ることとなり、その結果、図39に示すよう
に、水平方向で最大30.7°、斜め方向で最大31.
6°の曲げ角がつくことになる。
【0012】上述のような場合においても、スクリーン
は、シェーディング、いわゆる明るさのムラが起きない
ことが必要である。一般にシェーディングは15〜50
%なら肉眼観察した場合においても特に問題とならない
が、これが70%以上になると許容できなくなる。この
スクリーン上の表示画像を見たときにシェーディングが
50%以内になる領域は好感領域と呼ばれ、この好感領
域を大きくすれば、観察に適した領域を広げることがで
きる。
【0013】実際のプロジェクタにおいて、シェーディ
ングは、スクリーンに投射される映像光の入射角や均一
性を含めた形で評価されるが、スクリーン単体の評価に
おいては、ピークゲインとある曲げ角でのゲインの関係
からシェーディングを数値的に評価することができる。
【0014】ところで、近年プロジェクタは、TFT液
晶などの光空間変調素子(ライトバルブ)を用いた光投
射部の開発が進むことで、光出力が年々高くなってきて
おり、ピークゲインが高いことを第1の効果としてきた
従来のスクリーンだけでなく、ある程度の拡散性を持つ
ことで観察に適した領域を広げる効果も具備したスクリ
ーンが求められるようになった。
【0015】本発明は、前述したレンチキュラーレンズ
によるいわゆる平面型レンズとさらにこれを用いて構成
する背面投射型プロジェクタ用スクリーンにおける諸問
題の解決を図るものである。
【0016】また、本発明は、スクリーンの輝度と、あ
る程度の拡散性を同時に確保することについての問題
点、およびこれらとコスト面を含めた諸問題の解決を図
るものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による背面投射型
映像表示装置は、映像投射部と、透過型スクリーンとを
有して成る。そして、その透過型スクリーンは、光出射
側もしくは光入射側に透明基材が配置され、この透明基
材上に、透明微小球体が、2次元的に単粒子層配置をも
って隣り合う透明微小球体が相互に接触ないしは近接し
て配置され、光入射側において上記透明微小球体の一部
を外部に露呈させる着色層を少なくとも有してなる透明
微小球体配置層が形成されて成る。そして、その透明微
小球体配置層は、透明微小球体の光出射側端部において
光透過性を高めた構成とする。
【0018】尚、本明細書において透明とは、目的とす
る光、投射映像光に対してこれを透過し得るものである
ことを指称し、いわゆる半透明をも含めて指称するもの
である。
【0019】上述の構成による背面投射型映像表示装置
によれば、その透過型スクリーンが、入射光が透明微小
球体によるレンズ作用によって収束され、これより発散
することから、入射光は、透明微小球体によって水平垂
直の両方向に関して拡散させることができることによっ
て、水平および垂直の両方向に関して、視野角の拡大を
はかることができる。また、透明微小球体に入射するこ
とがなかった光は、その殆どが透明微小球体配置層の着
色層によって吸収され、これが出射することが回避され
る。また、光出射側からレンズもしくは背面投射型映像
表示装置用スクリーンに入射する外光もまた透明微小球
体配置層の着色層によって吸収されることからコントラ
ストの向上がはかられる。
【0020】したがって、本発明の背面投射型映像表示
装置によれば、高品質の投射映像を観察することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明による背面投射型映像表示
装置の実施の形態を説明する。本発明による背面投射型
映像表示装置は、例えば図1および図2に、それぞれ各
一例の概略構成図を示すように、映像投射部1と、透過
型スクリーン10Sとを有して成る。
【0022】図1に示す例では、透過型スクリーン10
Sの背部に映像投射部1を有する投射装置60を配置
し、これよりの投射映像を、スクリーン10Sに投射
し、このスクリーン10Sによって垂直および水平両方
向に拡散された透過像を、スクリーン10Sの前方から
観察する構成としたものである。図2に示す例では、筐
体61の前面に透過型スクリーン10Sを配置し、この
筐体61内に配置した映像投射部1からの映像を反射ミ
ラー3によって反射させてこのスクリーン10Sによっ
て垂直および水平両方向に拡散された透過像を、スクリ
ーン10Sの前方から観察する構成としたものである。
【0023】これら背面投射型映像表示装置の透過型ス
クリーン10Sは、後述する特殊の構成による平面型レ
ンズが用いられた構成とする。すなわち、例えば図3に
その一例の概略断面図を示すように、透明基材11およ
び入射側(図示の例れは光出射側および光入射側)に透
明基材11および41が配置され、この透明基材間に、
透明微小球体配置層14が配置された平面型レンズによ
って構成される。この平面型レンズの透明微小球体配置
層14は、透明微小球体12が2次元的に単粒子層配置
をもって隣り合う透明微小球体12が相互に接触ないし
は近接して配置され、光入射側において上記透明微小球
体の一部を外部に露呈させる着色層13を有して成る。
この例ではスクリーン10Sの両外側面には、それぞれ
反射防止層28が形成されている。
【0024】先ず、本発明装置を構成する透過型スクリ
ーン10Sについて説明する。この透過型スクリーン1
0Sは、平面型レンズより構成される。この平面型レン
ズは、図4〜図27にその実施例の模式的断面図を示す
ように、光出射側もしくは光入射側の少なくとも一方に
透明基材11が配置され、この透明基材11上に、透明
微小球体12が、2次元的に単粒子層配置をもって相互
に接触ないしは近接して配置され、光入射側において上
記透明微小球体の一部を外部に露呈させる着色層13を
少なくとも有する透明微小球体配置層14を有し、更
に、この透明微小球体配置層14は、透明微小球体12
の光出射側端部において光透過性を高めた構成とする。
尚、後述するように、透明微小球体12で入射光の収束
がなされることから、この透明微小球体12からの出射
領域(面積)は、微小であり、これに伴い透明微小球体
配置層14の高い光透過性を示す領域は小面積でよい。
【0025】図4で示す平面型レンズ10の構成におい
ては、例えば剛性を有するガラス基板もしくはプラスチ
ック基板、あるいは可撓性いわゆるフレキシブル基板に
よる透明基材11を、レンズの光出射側に配置した場合
である。すなわち、この場合、基材11の光入射側に、
透明微小球体配置層14を形成した場合である。また、
この例では、透明微小球体配置層14が、接着性ないし
は粘着性を有する着色層13に、透明微小球体12を、
隣り合う透明微小球体12が相互に充分近接して、ある
いは接触するように細密充填をもってかつ単粒子層に、
各透明微小球体12の各一部を埋設させることによって
固着させたものである。つまり、各透明微小球体12
は、その光入射端側が着色層13から所要部分、具体的
には後述するように、透明微小球体12の直径の30%
以上に相当する部分が突出するようにし、これとは反対
側においては、着色層13内に埋没させるものである
が、その光出射端においては、各透明微小球体12が、
透明基材11に直接的に接触するか、着色層13が充分
薄い厚さで介在するようにして、この端部においては殆
んど着色層13によって光の吸収がなされることなく光
透過性が高められた構成として透明微小球体12からの
出射される光量が、着色層13によって吸収されること
を軽減させたものである。この着色層13による吸収を
軽減させる領域は、前述したように透明微小球体12の
光出射端側の微小領域(面積)とすることができる。
【0026】この平面型レンズ10においては、その透
明微小球体配置層14に対し、透明基材11とは反対側
から、投射映像等の例えば平行光とされた入射光Li
が、露出した透明微小球体12に入射されると、この入
射光Liは、透明微小球体12によるレンズ効果によっ
て収束され、その後発散することから、出射光Loは拡
散し、拡散平面型レンズもしくは視野角拡大平面型レン
ズが構成される。
【0027】そして、各透明微小球体12の出射端にお
いて、上述したように、着色層13による吸収を軽減さ
せる領域を形成して、この出射光が効率良くレンズ10
の前方に出射することができるようにするものである
が、この領域は、各透明微小球体12において、収束さ
れて透明微小球体12から出射されるようになされるも
のであることから、微小面積とすることができ、その周
囲には着色層13すなわち光吸収層が存在することか
ら、外光Ldは、この着色層13に有効に吸収されてそ
の迷走が効果的に回避される。したがって、この外光L
dによるコントラストの低下が効果的に回避される。
【0028】図5は、他の例の平面型レンズ10を示
し、この例においても、図4で説明した構成を基本構成
とするものであるが、この場合においては透明微小球体
配置層14が、それぞれ接着性ないしは粘着性を有する
着色層13と透明層15との2層構造とした場合であ
る。この場合、その光出射側端側に透明層15を配置す
ることによって、この端部側における光透過性を高め
て、透明微小球体12から高い出射光量が得られるよう
にしたものであるが、この構成による場合、透明微小球
体12が着色層13と透明層15とに差し渡って埋め込
まれた構成とされることから、透明微小球体12の保持
強度が高められる。
【0029】図6および図7で示す平面型レンズ10の
構成においては、それぞれ図4および図5で示した構成
において、その透明微小球体配置層14の、透明基材1
1とは反対側に透明微小球体配置層14に対する接着性
ないしは粘着性を有する保護透明層25を配置して、透
明微小球体配置層14したがって透明微小球体12の透
明基材11を有する側とは反対側における保護をはかっ
た場合である。
【0030】図8および図9で示す平面型レンズ10の
構成においては、それぞれ図4および図5で示した透明
微小球体配置層14の光入射側に透明基材11を配置し
た場合である。この場合、その透明微小球体配置層14
を透明基材11に、接着性もしくは粘着性を有する透明
層26によって接合した構成とした場合である。
【0031】図10および図11で示す平面型レンズ1
0の構成においては、それぞれ図4および図8、あるい
は図5および図9で示した透明微小球体配置層14を挟
んで透明基材11と、保護透明基材41とを配置した構
成とした場合で、この構成とすることによって、平面型
レンズ10の強度の保持と、透明微小球体配置層14の
透明微小球体12や着色層13の損傷ないしは汚損を防
止するようにした場合である。この保護透明基材41
は、透明基材11と同一材料、構成とすることができる
が、一方を剛性基板によって構成し、他方を可撓性いわ
ゆるフレキシブルな基材とすることもできる。
【0032】尚、図5〜図11において、図4と対応す
る部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0033】平面型レンズ10は、これ自体で背面投射
型映像法事装置の透過型スクリーンを構成し、これにほ
ぼ垂直方向の入射光が投射されるようにすることができ
るが、フレネルレンズ27を接合して一体化した構成と
することができる。
【0034】図12〜図15においては、透明基材31
にフレネルレンズ27を形成した場合で、図12に示す
例では、図4に示した構成において、フレネルレンズ2
7を接着性もしくは粘着性を有する透明層26によって
接合した構成である。図13に示す例では、図5に示し
た構成において、同様に接着性もしくは粘着性を有する
透明層26によってフレネルレンズ27を接合した場合
である。図14に示す例では、図8に示した構成におい
て、その透明基材11に代えて同様の透明層26によっ
てフレネルレンズ27を接合した場合である。図15に
示す例では、図9に示した構成において、その透明基材
11に代えて同様の透明層26によってフレネルレンズ
27を接合した場合である。
【0035】このように、透明基材11に代えてフレネ
ルレンズ27を接合する構成とするときは、構造の簡潔
化をはかることができる。
【0036】尚、図12〜図15において、図4〜図1
1における各対応する部分に、同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0037】また、上述の図4〜図15で示した各構成
において、図16〜図27に示すように、その光入射側
および光出射側の最外側における表面に、それぞれ反射
防止層28を被着形成することができる。このようにす
るときは、有効に入射光の入射および出射光の出射を得
ることができる。図16〜図27においては、光入射側
および光出射側の最外側における両表面に、それぞれ反
射防止層28を被着形成した場合であるが、いずれか一
方に配置した構成とすることもできる。また、これら外
側面にグレア防止層(図示せず)を被着形成することも
できる。更に、反射防止層28に代えて、もしくはこれ
の上に、あるいは一方の反射防止層28に代えて、最外
側の透明基材、透明微小球体配置層等を保護する防傷処
理層等保護透明層を形成することができる。このように
反射防止層28の形成とか、防傷処理層等保護透明層の
形成によって光の透過率の増加および反射率の低減化、
損傷の発生の回避による光学的性能の向上をはかること
ができる。
【0038】尚、図16〜図27において、図4〜図1
5と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略
する。
【0039】上述の透明基材11、41および31は、
レンズ作用を生じさせる光に対し透過性を有する透明な
いしは半透明の剛性を有する例えば比較的厚い基板、も
しくは比較的薄く可撓性を有するすなわちフレキシブル
なシートによって構成することができる。
【0040】これら透明基材11、41および31は、
例えばガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート
樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂等によって構成すること
ができる。
【0041】また、透明微小球体12は、例えばガラス
ビーズ、あるいはアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂等の
プラスチックビーズによって構成することができ、その
屈折率は、1.4以上で光入射側でこれに接する部材、
例えば保護透明層25、接着のための透明層26に比
し、その屈折率が大なる屈折率を有する材料によって構
成して、入射光が効果的にこの透明微小球体12に導入
されて、レンズ作用を受けることができるようにする。
【0042】この透明微小球体12の大きさは、直径1
00μm以下例えば直径50μm程度に選定する。この
直径を100μm以下、望ましくは50μm程度に選定
するのは、透明微小球体12の大きさがこれより大きく
なると、例えば背面投射型プロジェクタ用スクリーンを
構成した場合において、通常の使用態様では、透明微小
球体12間の隙間が観察者による肉眼での観察がされ易
くなって解像度が低下し、投射画像の画質を損なうこと
が確認されたことによる。因みに、この透明微小球体1
2の直径を100μm以下とするとき、例えば100μ
mでは、その解像度は、5/mmとなり、50μmで
は、10/mmとなるが、従来のレンチキュラーレンズ
によるときは、1本/mm程度となる。
【0043】また、この透明微小球体12の大きさの下
限は特に定めないが、透明微小球体12の大きさが余り
小さい場合には、透明微小球体12を単粒子層として配
置することが困難になったり、接着層の形成や厚さの均
一化が困難になるという状態が発生する。
【0044】また、透明微小球体12の大きさのばらつ
きは、その平均直径の10%以下の範囲にあるようにす
る。これは、この直径のばらつきが大きくなると、透明
微小球体配置層14における透明微小球体12の細密充
填が良好にかつ均一に行われなくなることを認めたこと
に因る。
【0045】透明微小球体12の屈折率は、その周囲、
特に入射端側の周囲における屈折率より大に選定される
ものであるが、充分な収束レンズ効果を得る上で、その
屈折率は、実際には1.4以上に選定する。
【0046】後述のように、透明微小球体の入射端側の
周囲の屈折率と透明微小球体の屈折率の値は、光の収束
効果を決定し、透明微小球体の出射端側での拡散角を決
定する。よって、本発明における平面型レンズおよびス
クリーンの拡散角度は、光学における屈折の法則(スネ
ルの法則)によって定められ、平面型レンズおよびスク
リーンの各部材の屈折率を選定することで、所望の拡散
角を得ることができる。
【0047】また、透明微小球体12の表面には、反射
防止処理、撥水処理のいずれかもしくはその双方を施し
た構成とすることができる。
【0048】また、この透明微小球体12は、その表面
を光学的滑面とすることもできるが、透明微小球体12
の細密充填を損なうことのない程度において微細凹凸を
有する面として散乱効果の制御、調整を行うようにする
ことができる。あるいは、透明微小球体12の表面での
不要な反射や散乱を回避することが望まれる場合には、
透明微小球体12の表面に反射防止処理を施すことがで
き、また、製造工程上必要に応じて撥水処理を施すこと
ができる。例えば水溶性の着色層を形成する場合、透明
微小球体12の光入射端側に、着色層が回り込むことを
回避するために、予め透明微小球体12の表面に撥水処
理を行っておくことができる。
【0049】透明微小球体配置層14における着色層1
3は、カーボンなどの黒色顔料とか、カーボンにバイン
ダーを加え混合したいわゆるトナーなどの黒色顔料と
か、アニリン系等の黒色染料、あるいはアクリル樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹
脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂
等の透明性を有する樹脂に、黒色顔料を分散するか、黒
色染料によって染色した黒色化した材料層によって構成
することができる。この着色層13は、製造上の必要に
応じて、粘着性や接着性などの機能を有する材料層によ
って構成することができる。
【0050】また、着色層は黒色に限らず、赤、緑、青
などの分光分布を有するものでもよい。また、異なる色
分布を持つ複数の顔料または染料を混合したものによっ
て着色層を形成することもできる。
【0051】また、この着色層13は、その吸光度もし
くは分光吸光度を、その厚さ方向に段階的にもしくは漸
次変化させた構成、例えば光出射側に向かって減少させ
る構成とすることができる。例えば、着色層13を、そ
の厚さ方向に、上述の顔料もしくは染料の濃度を漸次変
化させる構成とするとか複数の材料層を積層するとか、
上述の顔料もしくは染料の濃度を漸次変化させる構成と
することができる。
【0052】また、透明微小球体配置層14において、
その着色層13よりの透明微小球体12の光入射側から
の突出量すなわち露出量は、透明微小球体12の直径の
30%以上、好ましくは40%以上、さらに好ましくは
50%以上に相当する部分とする。これは30%未満で
は、入射光の透明微小球体12への取り込み量が減少し
て、有効な透明微小球体12による入射光の拡散効果が
充分行われなくなるおそれが生じるものであり、その入
射側での着色層13からの露出量が大になるにつれ、こ
の透明微小球体12への入射光量が増加し、輝度を高め
ることができる。しかしながら、その上限は、着色層1
3に要求される厚さによって制約される。すなわち、着
色層13の厚さは、透明微小球体12の直径の70%未
満に相当する厚さとなるが、その下限は、着色層13の
吸光度ないしは分光吸光度に応じて決定される。すなわ
ち、この吸光度ないしは分光吸光度が小さい場合は、入
射光のこの着色層13の厚さが薄い場合、この着色層1
3を通じての入射光の透過を発生し、これが透明微小球
体12による拡散効果を受けない光が多くなって、平面
型レンズ本来の特性を損ない、また出射側からの外光に
対する吸収が低下することによってコントラストの低下
を来す。
【0053】また、上述の保護透明層例えば透明層25
や、上述した最外側に形成される透明層(図示せず)、
透明層26、更に透明微小球体配置層14の透明層15
は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート樹
脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂等の透明樹脂によって構成
することができる。そして、これらは同一の平面型レン
ズで用いる場合においても、必ずしも同一の材料によっ
て構成する必要はなく、製造方法に応じて適切な材料か
ら選定することができる。例えば透明微小球体配置層1
4における透明層15は、粘着性を有し、透明微小球体
12の光出射側端部を埋込み保持する材料によって構成
し、透明層16は接着性もしくは粘着性を有する材料に
よって構成する。
【0054】また、これら保護透明層25および透明層
26、更に透明微小球体配置層14の透明層15等は、
それぞれ単一層によって構成することもできるが、上述
した透明材料等から選定された複数の材料層の積層によ
って構成することもできる。
【0055】また、反射防止層28防傷処理層等保護透
明層は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート
樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂等のほか、TEOS(テ
トラ・エチル・オルソ・シリケート)をCVD(化学的
気相成長)法によって形成するとか、SiO2 や金属薄
膜を真空蒸着、スパッタ、ゾル・ゲル方法等によって被
着することによって形成することができる。
【0056】また、上述した各透明層、着色層等のコー
ティングは、ナイフコート、例えばロールコート、グラ
ビアコート、キスコート、スプレーコート、ブレードコ
ート、ロッドコート等によることができる。
【0057】上述の透明微小球体配置層14において
は、その透明微小球体12は、屈折率を異にする2種以
上の透明微小球体によって構成することができる。
【0058】すなわち、上述の各構成において、透明微
小球体配置層14の透明微小球体12は、その屈折率が
大きいほどそのレンズ作用、すなわち収束効果が強ま
り、したがって拡散角が大となる。図28中曲線27
A、27B、27Cは、同図中に示すように、1粒子層
をもって透明微小球体12が配置された透明基板51に
対して垂直に光を入射させたときの出射側における視野
角(入射軸に対する角度)θとするとき、透明微小球体
12の屈折率nを、n=1.7、n=1.8、n=1.
9としたときの、各ゲインの視野角依存性を示したもの
であり、θが大となるといずれもゲインは小さくなる
が、θが小さい範囲、すなわち、ほぼ真正面からの観察
では屈折率が大きいほどゲインが小さく、屈折率が小さ
いほどゲインが大きくなることがわかる。つまり、ほぼ
真正面からの観察では屈折率が大きいほど暗く、屈折率
が小さいほど明るく観察される。
【0059】この現象に着目して1枚のレンズないしは
スクリーンにおいて、異なる屈折率を有する2種以上の
透明微小球体を混合して用いるとか、所要の分布をもっ
て配置することによって、例えばその中央部と周辺部と
で段階的にもしくは漸次屈折率が変化する構成とするこ
とによって、1枚のレンズないしはスクリーンにおける
各部において、所要の明るさが得られるようにする。
【0060】すなわち、通常の光源からの照射光もしく
は例えば映像投射部からの所定の画角内の映像は、図2
9Aにその照度分布を示すように、中心において最も大
きくこれより遠ざかるにしたがって小となることから、
この照射光若しくは映像を平面型レンズもしくはスクリ
ーンに入射した場合、これら平面型レンズもしくはスク
リーンの出射側における明るさは、中心で大で周辺に向
かうほど暗くなる。
【0061】本発明においては、例えば図30に示すよ
うに、平面型レンズ10もしくはスクリーン10Sにお
いて、その中心部の領域Aにおいては、屈折率n=1.
9の透明微小球体12を配置し、その外周の領域Bにお
いては、屈折率n=1.8の透明微小球体12を配置
し、更に最外周の領域Cにおいては、屈折率n=1.7
の透明微小球体12を配置する。
【0062】あるいは図31に示すように、平面型レン
ズ10もしくはスクリーン10Sにおいて、その中心か
ら最外周に向かって漸次屈折率n=1.9からn=1.
7へと漸次すなわちなだらかに変化させる構成とする。
この場合においては、屈折率の異なる透明微小球体12
を複数種用意して順次屈折率の異なる透明微小球体12
を同心的に配置することもできるが、屈折率を異にする
透明微小球体12の混合比を変化させて結果的にその中
心から最外周に向かって漸次屈折率n=1.9からn=
1.7へと漸次すなわちなだらかに変化させる構成とす
ることができる。
【0063】このように平面型レンズ10もしくはスク
リーン10Sが中心部から周辺に向かって屈折率が変化
する構成とすると、図32で模式的に示すように、その
各水平および垂直の中心輝度の50%を示す拡散角領域
は、円錐状aおよびcで示すように、スクリーンの中心
部で大、周辺部で小となる。例えば、屈折率n=1.9
とする領域では、図32Bに示すように、水平および垂
直の拡がり角α≧45°となり、屈折率n=1.7とす
る領域では、図32Cで示すように、水平および垂直の
拡がり角αは約15°となる。
【0064】つまり、平面型レンズ10もしくはスクリ
ーン10Sのゲイン分布は図29Bに示すように、中心
で小さく、周辺で大きくなることから、図29Aで示す
照度分布を補償して、平面型レンズ10もしくはスクリ
ーン10Sの透過後の明るさを、図29Cで示すように
平坦化することができる。
【0065】上述の例では、その照度分布が中心におい
て最も大きくこれより遠ざかるにしたがって小となる場
合において、明るさの均一化をはかる場合であるが、逆
に図33Aにその照度分布を示すように、平面型レンズ
10もしくはスクリーン10Sに照射される光の照度分
布が、中心において小で、これより遠ざかるにしたがっ
て大となる場合において、その明るさの均一化をはかる
場合には、上述したと同様の方法によって、上述とは逆
に、平面型レンズ10もしくはスクリーン10Sにおい
て、その透明微小球体12の屈折率nを、中心部で小、
周辺部に向かって大とする構成として、図33Bに示す
ように、そのゲインを中心において大に、これより遠ざ
かるにしたがって小とすることによって、図33Cに示
すように、平面型レンズ10もしくはスクリーン10S
の透過後の明るさを平坦にすなわち均一にすることがで
きる。
【0066】また、上述した例では、平面型レンズ10
もしくはスクリーン10Sの透過光の明るさを各部にお
いて均一化した場合であるが、均一化に限らず所定の分
布に積極的に補正する場合においても透明微小球体12
における屈折率を変化させる構成とすることもできる。
【0067】また、上述したように、1枚のレンズない
しはスクリーンに、異なる屈折率を有する2種以上の透
明微小球体を用いる場合において、透明微小球体12の
屈折率と、各混合比を数値限定することにより、ピーク
ゲインが2.4以上であり、かつ曲げ角30°における
ゲインがピークゲインの1/3以上である平面型レンズ
および背面投射型プロジェクタ用スクリーンを用いた背
面投射型映像表示装置を実現することができる。
【0068】図40に本発明の背面投射型映像表示装置
を構成するスクリーンにおいて、曲げ角を変化させた場
合の輝度の測定方法について示す。すなわち、図40に
示すように、光源101から出た光を、スクリーンの背
面から入射させ、その前面中心付近から出射される光
を、スクリーンから所定の距離を保って、例えば5°の
角度毎に、輝度計102によって出射光の輝度を測定す
るものとする。
【0069】このスクリーンは、図41に示すように、
例えば、入射側透明基板103、入射側透明接着層10
4、透明微小球体12、光吸収層105、出射側透明接
着層106、出射側透明基板107の6層構造を有する
ものを用いた。また、入射側透明基板103はアクリル
樹脂(ポリメチルメタクリレート)、入射側透明接着層
104はアクリル系の接着剤、透明微小球体12はガラ
ス、光吸収層105はトナー(炭素系粉末)、出射側透
明接着層106はアクリル系の接着剤、出射側透明基板
107はアクリル樹脂 ポリメチルメタクリレート)に
より形成することができる。
【0070】このスクリーンの輝度測定に際しては、上
記スクリーンを構成する層のうち、透明微小球体12の
屈折率nを、1.5、1.6、1.7、1.8、1.
9、2.1から、任意に選定し、その他の各層の屈折率
は任意の値に固定するものとする。また、輝度測定にお
いては、光に入射側から平行な光線が入射されたものと
し、各構成層において屈折や吸収が起こり、出射側でそ
れぞれの角度にどれだけの光量が出射されるか測定また
は光線追跡法を用いたシミュレーションによる計算を行
うものとする。
【0071】図42は、1種類の透明微小球体12を用
いた場合に、この透明微小球体の屈折率nを変化させて
輝度を測定した場合の結果を示す図である。図42中、
曲線41aはn=1.5、41bはn=1.6、41c
はn=1.7、41dはn=1.8、41eはn=1.
9、41fはn=2.1のそれぞれの場合の輝度曲線を
示している。また、図43はシミュレーション結果を示
す図である。図43中、曲線42aはn=1.5、42
bはn=1.6、42cはn=1.7、42dはn=
1.8、42eはn=1.9、42fはn=2.1のそ
れぞれの場合の輝度曲線を示している。図42と図43
とはゲイン曲線が一致していることから、このシミュレ
ーション結果が測定実験と同等であることがわかる。
【0072】(表1)に、1種類の透明微小球体12を
用いた場合のスクリーンのピークゲイン、曲げ角30°
におけるゲイン、曲げ角20°におけるシェーディング
についてのシミュレーション結果を示す。この場合、ピ
ークゲインが2.4以上であるもの、および曲げ角30
°におけるゲインがピークゲインの1/3以上すなわち
33%以上であるものについて、それぞれ○印を付し、
それぞれそれ以下のものを×印を付して示した。
【0073】
【表1】
【0074】(表1)に示すように、1種類の透明微小
球体12を用いた場合のスクリーンについては、ピーク
ゲインが2.4以上であり、かつ曲げ角30°における
ゲインがピークゲインの1/3以上、すなわち33%以
上である条件を満たすものは得られないことがわかる。
【0075】図44は、異なる屈折率nを有する2種類
の透明微小球体を、8:2の割合で混合して使用した場
合の輝度を測定した結果を示す図である。図44中、曲
線43aはn=1.9とn=1.5とを8:2、曲線4
3bはn=1.9とn=1.6とを8:2、曲線43c
はn=1.9とn=1.7とを8:2、曲線43dはn
=1.9とn=1.8とを8:2とした場合である。曲
線43dは1.9単独で使用した場合の輝度曲線を示し
ている。
【0076】図45は、屈折率nがそれぞれ1.9と、
1.6の2種類の透明微小球体を用いた場合のスクリー
ンの輝度を測定した場合の結果を示す図である。しかし
ながら、図45中、曲線44aは、屈折率nが1.6の
透明微小球体のみを用いた場合である。曲線44b〜4
4hは、それぞれ曲線44bは1:9、曲線44cは
3:7、曲線44dは5:5、曲線44eは7:3、曲
線44fは8:2、曲線44gは8.5:1.5、曲線
44hは9:1とした場合である。また、曲線44i
は、屈折率nが1.9の透明微小球体のみを用いた場合
の輝度曲線を示している。
【0077】また、図46は屈折率nが1.9と、1.
6の2種類の透明微小球体を用いた場合のスクリーンの
輝度のシミュレーション結果を示す図である。図46
中、曲線45aはn=1.6の透明微小球体を単独で使
用した場合、45bはn=1.9が20%でn=1.6
が80%、45cはn=1.9が60%でn=1.6が
40%、42dはn=1.9が95%でn=1.6が5
%、42eはn=1.9が97%でn=1.6が3%、
45fはn=1.9を単独で使用したそれぞれの場合の
輝度曲線を示している。図45と図46とは、同じ混合
比においては、ゲイン曲線が一致していることから、こ
のシミュレーション結果が妥当であることがわかる。
【0078】(表2)に、屈折率nが1.9と、1.6
の2種類の透明微小球体を用いた場合のスクリーンのピ
ークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角20
°におけるシェーディングについてのシミュレーション
結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上であ
るもの、および曲げ角30°におけるゲインがピークゲ
インの1/3以上すなわち33%以上であるものについ
て、それぞれ○印を付し、それ以下のものを×印を付し
て示した。
【0079】
【表2】
【0080】(表2)に示すように、屈折率nが1.9
と、1.6の2種類の透明微小球体を用いた場合のスク
リーンについては、ピークゲインが2.4以上であり、
かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1/
3以上、すなわち33%以上である条件を満たすもの
は、n=1.9が97%でn=1.6が3%、n=1.
9が96%でn=1.6が4%の組み合わせにおいて、
得られることがわかる。
【0081】図47は、屈折率nが2.1と、1.9の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図47中、曲
線46aはn=1.9を単独で使用した場合、46bは
n=2.1が20%でn=1.9が80%、46cはn
=2.1が40%でn=1.9が60%、46dはn=
2.1が60%でn=1.9が40%、46eはn=
2.1が80%でn=1.9が20%、46fはn=
2.1を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0082】(表3)に、屈折率nが2.1と、1.9
の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンのピ
ークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角20
°におけるシェーディングについてのシミュレーション
結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上であ
るもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上すなわち33%以上であるものについて、そ
れぞれ○印をつけて評価した。
【0083】
【表3】
【0084】(表3)に示すように、屈折率が2.1
と、1.9の2種類の透明微小球体を用いた場合のスク
リーンについては、ピークゲインが2.4以上であり、
かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1/
3以上、すなわち33%以上である条件を満たすものは
得られないことがわかる。
【0085】図48は、屈折率が2.1と、1.8の2
種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度の
シミュレーション結果を示す図である。図48中、曲線
47aはn=1.8を単独で使用した場合、47bはn
=2.1が15%で1.8が85%、47cはn=2.
1が20%で1.8が80%、47dはn=2.1が4
4%で1.8が56%、47eはn=2.1が60%で
1.8が40%、47fはn=2.1を単独で使用した
それぞれの場合の輝度曲線を示している。
【0086】(表4)に、屈折率が2.1と、1.8の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンのピー
クゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角20°
におけるシェーディングについてのシミュレーション結
果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上である
もの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1
/3以上すなわち33%以上であるものについて、それ
ぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付して
示した。
【0087】
【表4】
【0088】(表4)に示すように、屈折率nが2.1
と、1.8の2種類の透明微小球体を用いた場合のスク
リーンについては、ピークゲインが2.4以上であり、
かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1/
3以上、すなわち33%以上である条件を満たすもの
は、n=2.1の透明微小球体が16%〜44%で、こ
れと対応してn=、1.8の透明微小球体が84%〜5
6%混合した組み合わせにおいて、得られることがわか
る。
【0089】図49は、屈折率nが2.1と、1.7の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンのシミ
ュレーション結果を示す図である。図49中、曲線48
aはn=1.7を単独で使用した場合、48bはn=
2.1が20%でn=1.7が80%、48cはn=
2.1が40%でn=1.7が60%、48dはn=
2.1が60%でn=1.7が40%、48eはn=
2.1が80%でn=1.7が20%、48fはn=
2.1を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0090】(表5)に、屈折率nが2.1と、1.7
の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンのピ
ークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角20
°におけるシェーディングについてのシミュレーション
結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上であ
るもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上すなわち33%以上であるものについて、そ
れぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付し
て示した。
【0091】
【表5】
【0092】(表5)に示すように、屈折率nが2.1
と、1.7の2種類の透明微小球体を用いた場合のスク
リーンについては、ピークゲインが2.4以上であり、
かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1/
3以上、すなわち33%以上である条件を満たすものは
得られないことがわかる。
【0093】図50は、屈折率nが2.1と、1.6の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図50中、曲
線49aはn=1.6を単独で使用した場合、49bは
n=2.1が20%でn=1.6が80%、49cはn
=2.1が40%でn=1.6が60%、49dはn=
2.1が60%でn=1.6が40%、49eはn=
2.1が80%でn=1.6が20%、49fはn=
2.1を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0094】(表6)に、屈折率nが2.1と、1.6
の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンのピ
ークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角20
°におけるシェーディングについてのシミュレーション
結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上であ
るもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上すなわち33%以上であるものについて、そ
れぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付し
て示した。
【0095】
【表6】
【0096】(表6)に示すように、屈折率nが2.1
と、1.6の2種類の透明微小球体を用いた場合のスク
リーンについては、ピークゲインが2.4以上であり、
かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1/
3以上、すなわち33%以上である条件を満たすものは
得られないことがわかる。
【0097】図51は、屈折率nが2.1と、1.5の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図51中、曲
線50aはn=1.5を単独で使用した場合、50bは
n=2.1が20%でn=1.5が80%、50cはn
=2.1が40%でn=1.5が60%、50dはn=
2.1が60%でn=1.5が40%、50eはn=
2.1が80%でn=1.5が20%、50fはn=
2.1を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0098】(表7)に、屈折率nが2.1と、1.5
の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンのピ
ークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角20
°におけるシェーディングについてのシミュレーション
結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上であ
るもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上すなわち33%以上であるものについて、そ
れぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付し
て示した。
【0099】
【表7】
【0100】(表7)に示すように、屈折率nが2.1
と、1.5の2種類の透明微小球体を用いた場合のスク
リーンについては、ピークゲインが2.4以上であり、
かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1/
3以上、すなわち33%以上である条件を満たすものは
得られないことがわかる。
【0101】図52は、屈折率nが1.9と、1.8の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図52中、曲
線51aはn=1.8を単独で使用した場合、51bは
n=1.9が17%でn=1.8が83%、51cはn
=1.9が20%でn=1.8が80%、51dはn=
1.9が50%でn=1.8が50%、51eはn=
1.9が69%でn=1.8が31%、51fはn=
1.9を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0102】(表8)に、屈折率nが1.9と、1.8
の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンのピ
ークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角20
°におけるシェーディングについてのシミュレーション
結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上であ
るもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上すなわち33%以上であるものについて、そ
れぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付し
て示した。
【0103】
【表8】
【0104】(表8)に示すように、屈折率nが1.9
と、1.8の2種類の透明微小球体を用いた場合のスク
リーンについては、ピークゲインが2.4以上であり、
かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1/
3以上、すなわち33%以上である条件を満たすもの
は、n=1.9の透明微小球体が18%〜68%で、こ
れと対応して、n=1.8の透明微小球体が82%〜3
2%の割合による組み合わせにおいて、得られることが
わかる。
【0105】図53は、屈折率nが1.9と、1.7の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図53中、曲
線52aはn=1.7を単独で使用した場合、52bは
n=1.9が30%でn=1.7が70%、52cはn
=1.9が70%でn=1.7が30%、52dはn=
1.9が82%でn=1.7が18%、52eはn=
1.9が90%でn=1.7が10%、52fはn=
1.9を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0106】(表9)に、屈折率nが1.9と、1.7
の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンのピ
ークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角20
°におけるシェーディングについてのシミュレーション
結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上であ
るもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上すなわち33%以上であるものについて、そ
れぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付し
て示した。
【0107】
【表9】
【0108】(表9)に示すように、屈折率nが1.9
と、1.7の2種類の透明微小球体を用いた場合のスク
リーンについては、ピークゲインが2.4以上であり、
かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの1/
3以上、すなわち33%以上である条件を満たすもの
は、n=1.9の透明微小球体が82%〜90%で、こ
れと対応して、n=1.7の透明微小球体が18%〜1
0%である組み合わせにおいて、得られることがわか
る。
【0109】図54は、屈折率nが1.9と、1.6の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図54中、曲
線53aはn=1.6を単独で使用した場合、53bは
n=1.9が20%でn=1.6が80%、53cはn
=1.9が60%でn=1.6が40%、53dはn=
1.9が95%でn=1.6が5%、53eはn=1.
9が97%でn=1.6が3%、53fはn=1.9を
単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示してい
る。
【0110】(表10)に、屈折率nが1.9と、1.
6の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの
ピークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角2
0°におけるシェーディングについてのシミュレーショ
ン結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上で
あるもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲイン
の1/3以上すなわち33%以上であるものについて、
それぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付
して示した。
【0111】
【表10】
【0112】(表10)に示すように、屈折率nが1.
9と、1.6の2種類の透明微小球体を用いた場合のス
クリーンについては、ピークゲインが2.4以上であ
り、かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上、すなわち33%以上である条件を満たすも
のは、n=1.9の透明微小球体が96%〜97%で、
これと対応して、n=1.6の透明微小球体が4%〜3
%の組み合わせにおいて、得られることがわかる。
【0113】図55は、屈折率nが1.9と、1.5の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図55中、曲
線54aはn=1.5を単独で使用した場合、54bは
n=1.9が20%でn=1.5が80%、54cはn
=1.9が40%でn=1.5が60%、54dはn=
1.9が60%でn=1.5が40%、54eはn=
1.9が80%でn=1.5が20%、54fはn=
1.9を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0114】(表11)に、屈折率nが1.9と、1.
5の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの
ピークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角2
0°におけるシェーディングについてのシミュレーショ
ン結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上で
あるもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲイン
の1/3以上すなわち33%以上であるものについて、
それぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付
して示した。
【0115】
【表11】
【0116】(表11)に示すように、屈折率nが1.
9と、1.5の2種類の透明微小球体を用いた場合のス
クリーンについては、ピークゲインが2.4以上であ
り、かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上、すなわち33%以上である条件を満たすも
のは得られないことがわかる。
【0117】図56は、屈折率nが1.8と、1.7の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図56中、曲
線55aはn=1.7を単独で使用した場合、55bは
n=1.8が20%でn=1.7が80%、55cはn
=1.8が40%でn=1.7が60%、55dはn=
1.8が60%でn=1.7が40%、55eはn=
1.8が80%でn=1.7が20%、55fはn=
1.8を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0118】(表12)に、屈折率nが1.8と、1.
7の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの
ピークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角2
0°におけるシェーディングについてのシミュレーショ
ン結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上で
あるもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲイン
の1/3以上すなわち33%以上であるものについて、
それぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付
して示した。
【0119】
【表12】
【0120】(表12)に示すように、屈折率nが1.
8と、1.7の2種類の透明微小球体を用いた場合のス
クリーンについては、ピークゲインが2.4以上であ
り、かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上、すなわち33%以上である条件を満たすも
のは得られないことがわかる。
【0121】図57は、屈折率nが1.8と、1.6の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図57中、曲
線56aはn=1.6を単独で使用した場合、56bは
n=1.8が20%でn=1.6が80%、56cはn
=1.8が40%でn=1.6が60%、56dはn=
1.8が60%でn=1.6が40%、56eはn=
1.8が80%でn=1.6が20%、56fはn=
1.8を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0122】(表13)に、屈折率nが1.8と、1.
6の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの
ピークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角2
0°におけるシェーディングについてのシミュレーショ
ン結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上で
あるもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲイン
の1/3以上すなわち33%以上であるものについて、
それぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付
して示した。
【0123】
【表13】
【0124】(表13)に示すように、屈折率nが1.
8と、1.6の2種類の透明微小球体を用いた場合のス
クリーンについては、ピークゲインが2.4以上であ
り、かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上、すなわち33%以上である条件を満たすも
のは得られないことがわかる。
【0125】図58は、屈折率nが1.8と、1.5の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図58中、曲
線57aはn=1.5を単独で使用した場合、57bは
n=1.8が20%でn=1.5が80%、57cはn
=1.8が40%でn=1.5が60%、57dはn=
1.8が60%でn=1.5が40%、57eはn=
1.8が80%でn=1.5が20%、57fはn=
1.8を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0126】(表14)に、屈折率nが1.8と、1.
5の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの
ピークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角2
0°におけるシェーディングについてのシミュレーショ
ン結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上で
あるもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲイン
の1/3以上すなわち33%以上であるものについて、
それぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付
して示した。
【0127】
【表14】
【0128】(表14)に示すように、屈折率nが1.
8と、1.5の2種類の透明微小球体を用いた場合のス
クリーンについては、ピークゲインが2.4以上であ
り、かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上、すなわち33%以上である条件を満たすも
のは得られないことがわかる。
【0129】図59は、屈折率nが1.7と、1.6の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図59中、曲
線58aはn=1.6を単独で使用した場合、58bは
n=1.7が20%でn=1.6が80%、58cはn
=1.7が40%でn=1.6が60%、58dはn=
1.7が60%でn=1.6が40%、58eはn=
1.7が80%でn=1.6が20%、58fはn=
1.7を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0130】(表15)に、屈折率nが1.7と、1.
6の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの
ピークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角2
0°におけるシェーディングについてのシミュレーショ
ン結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上で
あるもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲイン
の1/3以上すなわち33%以上であるものについて、
それぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付
して示した。
【0131】
【表15】
【0132】(表15)に示すように、屈折率nが1.
7と、1.6の2種類の透明微小球体を用いた場合のス
クリーンについては、ピークゲインが2.4以上であ
り、かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上、すなわち33%以上である条件を満たすも
のは得られないことがわかる。
【0133】図60は、屈折率nが1.7と、1.5の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図60中、曲
線59aはn=1.5を単独で使用した場合、59bは
n=1.7が20%でn=1.5が80%、59cはn
=1.7が40%でn=1.5が60%、59dはn=
1.7が60%でn=1.5が40%、59eはn=
1.7が80%でn=1.5が20%、59fはn=
1.7を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0134】(表16)に、屈折率nが1.7と、1.
5の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの
ピークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角2
0°におけるシェーディングについてのシミュレーショ
ン結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上で
あるもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲイン
の1/3以上すなわち33%以上であるものについて、
それぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付
して示した。
【0135】
【表16】
【0136】(表16)に示すように、屈折率nが1.
7と、1.5の2種類の透明微小球体を用いた場合のス
クリーンについては、ピークゲインが2.4以上であ
り、かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上、すなわち33%以上である条件を満たすも
のは得られないことがわかる。
【0137】図61は、屈折率nが1.6と、1.5の
2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの輝度
のシミュレーション結果を示す図である。図61中、曲
線60aはn=1.5を単独で使用した場合、60bは
n=1.6が20%でn=1.5が80%、60cはn
=1.6が40%でn=1.5が60%、60dはn=
1.6が60%でn=1.5が40%、60eはn=
1.6が80%でn=1.5が20%、60fはn=
1.6を単独で使用したそれぞれの場合の輝度曲線を示
している。
【0138】(表17)に、屈折率nが1.6と、1.
5の2種類の透明微小球体を用いたときのスクリーンの
ピークゲイン、曲げ角30°におけるゲイン、曲げ角2
0°におけるシェーディングについてのシミュレーショ
ン結果を示す。この場合、ピークゲインが2.4以上で
あるもの、曲げ角30°におけるゲインがピークゲイン
の1/3以上すなわち33%以上であるものについて、
それぞれ○印を付し、それ以下のものについて×印を付
して示した。
【0139】
【表17】
【0140】(表17)に示すように、屈折率nが1.
6と、1.5の2種類の透明微小球体を用いた場合のス
クリーンについては、ピークゲインが2.4以上であ
り、かつ曲げ角30°におけるゲインがピークゲインの
1/3以上、すなわち33%以上である条件を満たすも
のは得られないことがわかる。
【0141】上述した図42〜図61、および(表1)
〜(表17)において示した結果を以下の(表18)に
まとめる。
【0142】
【表18】
【0143】(表18)においては、屈折率nが、1.
5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.1の透明微
小球体を、任意の2種類組み合わせてスクリーンを形成
して、このスクリーンの輝度を測定した場合に、そのピ
ークゲインが2.4以上であり、かつ曲げ角30°にお
けるゲインがピークゲインの1/3以上すなわち33%
以上になるものの、それぞれの混合する透明微小球体の
全体に対する割合(%)を示す。
【0144】(表18)から明らかなように、屈折率n
が、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.1
の透明微小球体を、所定の割合で2種類組み合わせてス
クリーンを形成させると、優れたピークゲインおよび曲
げ角30°におけるゲインを有するスクリーンを得るこ
とができる。
【0145】また、本発明は、上述のように透明微小球
体配置層14を構成する透明微小球体12について、屈
折率の異なる透明微小球体を2種類用いる場合に限定さ
れるものではなく、3種類以上の組み合わせた場合にお
いても、優れた平面型レンズおよび背面投射型プロジェ
クタ用スクリーンを実現することができる。
【0146】図62は、屈折率nがそれぞれ1.7、
1.8、および1.9の3種類の透明微小球体を用いた
ときのスクリーンの輝度のシミュレーション結果を示す
図である。図62中、曲線61aはn=1.9が20
%、n=1.8が75%、n=1.7が5%含有されて
いる場合で、曲線61bはn=1.9が30%、n=
1.8が30%、n=1.7が40%、曲線61cはn
=1.9が60%、n=1.8が35%、n=1.7が
5%、曲線61dはn=1.9が70%、n=1.8が
20%、n=1.7が10%、曲線61eはn=1.9
が90%、n=1.8が5%、n=1.7が5%、それ
ぞれ含有されている場合の輝度曲線を示している。
【0147】(表19)に、屈折率nがそれぞれ1.
7、1.8、および1.9の3種類の透明微小球体を用
いたときのスクリーンのピークゲイン、曲げ角30°に
おけるゲイン、曲げ角20°におけるシェーディングに
ついてのシミュレーション結果を示す。この場合、ピー
クゲインが2.4以上であるもの、曲げ角30°におけ
るゲインがピークゲインの1/3以上すなわち33%以
上であるものについて、それぞれ○印を付し、それ以下
のものについて×印を付して示した。
【0148】
【表19】
【0149】(表19)に示すように、屈折率nがそれ
ぞれ1.7、1.8、および1.9の3種類の透明微小
球体を用いたときのスクリーンについては、ピークゲイ
ンが2.4以上であり、かつ曲げ角30°におけるゲイ
ンがピークゲインの1/3以上、すなわち33%以上で
ある条件を満たすスクリーンとして望ましいものは、以
下の比率によるものであることがわかる。すなわち、屈
折率n=1.7の透明微小球体と、n=1.8の透明微
小球体と、n=1.9の透明微小球体を、5:35:6
0〜10:20:70の範囲に混合した場合のものであ
る。
【0150】また、上述した例では、透明微小球体12
の屈折率を変化させて、平面型レンズ10もしくはスク
リーン10Sの透過光の補正を行った場合であるが、透
明基材11、あるいは41、さらにある場合は、基材3
1の1つ以上において、その吸光度または分光吸光度
を、レンズの中心と周辺とで漸次もしくは段階的に変化
させるとか、これと同時にもしくはこれに代えて透明層
15、25、26等のいずれか1層以上において、その
吸光度または分光吸光度を、レンズの中心と周辺とで漸
次もしくは段階的に変化させて、例えば出射光の実質的
均一化ないしは積極的に所要の分布を生じるようにする
ことができる。
【0151】上述のスクリーンを用いた本発明による背
面投射型表示装置においては、その映像投射部1の光学
系において、ズーム機構を構成するとか、スクリーンと
映像投射部1の間隔を変化させるようにして、投射映像
の拡大、縮小を連続的にもしくは断続的に行うようにす
ることができる。因みに、このような構成は、従来のレ
ンチキュラーレンズによるスクリーンにおいては、モア
レの問題から、光学系、スクリーンと映像投射部との間
隔等は、設計に基く一定の状態に設定することが必要で
あったが、本発明構成によるときは、透明微小球体の配
置構成によったことにより、またこれを緻密に配置する
ことができることから、解像度の向上がはかられたこと
によって可能となった。
【0152】また、本発明による背面投射型表示装置の
一例として、これに対する映像投射側の中心光照度を、
500 lx 以上とすることによって、中心輝度は実用
上充分な200〔cd/m2 〕以上となり、またスクリ
ーンの前方すなわち観察側で、中心輝度の50%以上が
得られる円錐状領域の中心角は45°以上となる。
【0153】次に、上述した本発明装置のスクリーンす
なわち平面型レンズの製造方法の例を説明する。例えば
図4とこれを基本構成とする各構成による平面型レンズ
ないしはスクリーンを構成する場合、シート状もしくは
剛性を有する透明基材11上に、透明微小球体12を固
定することのできる接着性ないしは粘着性を有する前述
した着色層13を被着形成すなわちコーティングし、こ
れに透明微小球体12の細密充填による配置を行って透
明微小球体配置層14を形成する。
【0154】図5とこれを基本構成とする各構成におい
ては、同様の基材11上に、まず透明微小球体12を固
定することのできる接着性ないしは粘着性を有する透明
層15を被着形成すなわちコーティングし、これの上
に、上述したと同様に透明微小球体12を固定すること
のできる接着性ないしは粘着性を有する前述した着色層
13を被着形成すなわちコーティングし、これに透明微
小球体12の細密充填による配置を行って透明微小球体
配置層14を形成する。
【0155】上述の各着色層13は、そのコーティング
材料において前述した所要の着色のなされた着色コーテ
ィング材を用いることもできるが、そのコーティングに
おいては、接着性ないしは粘着性を有する無色ないしは
白色のコーティング材を用い、そのコーティングの後に
これを着色する方法によることができる。
【0156】また、透明微小球体12の充填による透明
微小球体配置層14は、上述した接着性ないしは粘着性
を有する着色層13、あるいは着色層13および透明層
15上に、透明微小球体12を相互に近接ないしは接触
させて単粒子層すなわち1層に所要の深さ厚さに埋め込
むことによって形成することができる。
【0157】この透明微小球体配置層14の形成は、例
えば本出願人の出願に係る特願平7−344488号出
願「微小体の配列装置と微小体の配列方法」で提案した
装置および方法を適用することができる。すなわち、最
終的に形成する透明微小球体配置層14において用いら
れる透明微小球体12の供給ノズルが設けられ、これよ
り最終的に構成する透明微小球体配置層14において配
置される透明微小球体12の量より充分多い量を着色層
13上に供給し、スキージングすることによって全面的
に透明微小球体12を密に配置し、これの上から、押圧
ローラを所要の圧力をもって転動させることによって透
明微小球体12を、着色層13、もしくは着色層13と
これの下の透明層15中に差し渡って、その出射端側を
埋込み、続いて真空吸引装置をその表面側に当てがっ
て、余剰の透明微小球体12と、埋込み量が所要量に達
することがない、したがって固着強度が小さい状態にあ
る透明微小球体12を吸引除去する。このようにする
と、所要の深さで、着色層13、もしくは着色層13と
これの下の透明層15中に差し渡って埋め込まれた透明
微小球体12のみが配置された目的とする透明微小球体
配置層14を構成することができる。
【0158】また、ある場合は、例えば図5の構成によ
る平面型レンズ10を製造するに当たり、例えば透明基
材11上に、接着性ないしは粘着性を有する着色層13
を形成する。一方、転写用シート(図示せず)上に、接
着性ないしは粘着性を有する透明層15をコーティング
し、この透明層15に、例えば前述した方法によって透
明微小球体12の細密充填による配置を行い、この転写
シートを、その透明微小球体12が配置された側を、透
明基材11上の着色層13に当接押圧して、透明微小球
体が着色層中に透明基材に達するようにもしくは殆ど達
するように押し込み、この状態で透明微小球体を透明層
と共に、転写シートから剥離して透明基材側に転写する
ことによって透明基材11上に透明微小球体配置層14
が形成させた平面型レンズないしはスクリーンを製造す
ることができる。
【0159】そして、図6および図7の構成による平面
型レンズないしはスクリーンを製造するに当たっては、
上述した方法によって形成した図4および図6の透明微
小球体配置層14上に、透明保護層25を前述した各方
法によってコーティングする。
【0160】図4〜図7に示す構成においては、透明基
材11が光出射側に配置された構成とした場合である
が、図8および図9に示すように、透明基材11が光入
射側に配置される場合においては、例えば透明基材11
上に、接着性ないしは粘着性を有する透明層26を形成
し、転写用シート(図示せず)上に、接着性ないしは粘
着性を有する着色層13、あるいはこの着色層13下に
同様に接着性ないしは粘着性を有する透明層15をコー
ティングし、この着色層13あるいはこの着色層13お
よびこれの下に形成した透明層15に渡って、例えば前
述した方法によって透明微小球体12の細密充填による
埋込み配置を行い、この転写シートを、その透明微小球
体12が配置された側を、透明基材11上の透明層26
に当接押圧して、この状態で透明微小球体12を着色層
13あるいはこの着色層13および透明層15と共に、
転写シートから剥離して透明基材11側に転写すること
によって透明基材11上に透明微小球体配置層14が形
成された平面型レンズないしはスクリーンを製造するこ
とができる。
【0161】更に、図10および図11に示す構成によ
る平面型レンズないしはスクリーンを製造するには、上
述した図4〜図9の構成による平面型レンズないしはス
クリーンを製造する方法を適用して、その透明基材11
とは反対側にシート状もしくは剛性を有する基板による
保護透明基材41を、接着層を介してあるいは例えば透
明層26、15の接着性ないしは粘着性を用いて接合す
ることによって構成することができる。
【0162】平面型レンズないしはスクリーンを得る方
法は、上述の各方法に限られるものではなく、種々の方
法、組み合わせによることができる。
【0163】そして、上述の本発明による背面投射型映
像表示装置によれば、冒頭に述べたレンチキュラーレン
ズによるスクリーンを用いた従来の背面投射型映像表示
装置における諸問題を解決することができる。
【0164】すなわち、本発明によれば、上述したよう
に、外光の迷光を有効に回避できることから画像のコン
トラストの向上をはかることができる。また、スモーク
板等の配設を回避できることから輝度の低下を回避で
き、これに伴って消費電力の大きい光源の使用を回避で
き、省電力化、熱対策の軽減、コスト高を回避できる。
また、本発明構成によれば、水平および垂直の両方向に
関して、広く拡散させるので、鮮明な画像を観察できる
範囲が拡張され、また部分的不均一性を回避できる。さ
らに、レンチキュラーレンズに比し製造が容易で、取扱
も簡便で、コスト高が避けられる。また、レンチキュラ
ーレンズが用いられる場合に比し、解像度の向上が図ら
れる。照度分布の補正を、容易に行って所望の輝度分布
を得ることができる。フレネルレンズとレンチキュラー
レンズとの組み合わせにおけるような、フレネルレンズ
とレンチキュラーレンズとの間の多重反射を回避でき
る。更に、モアレが発生しにくくなることから、例えば
背面投射型プロジェクタ等を構成する場合における、設
計の制約が緩和され、またズーム機構等を容易に具備さ
せることができる。
【0165】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、コン
トラストの向上、輝度の向上、消費電力の低減化、省電
力化、熱対策の軽減、コスト高の回避、水平および垂直
の両方向に関しての拡散による、鮮明な画像を観察、観
察範囲の拡張、取扱の簡便化、解像度の向上、モアレの
改善等多くの効果を奏することができるものである。
【0166】また、本発明によれば、異なる屈折率を有
する透明微小球体を好ましい割合で組み合わせることに
より、高いピークゲインを有し、曲げ角30°において
もゲインを比較的高く保ったスクリーンを形成すること
ができた。
【0167】また、ガラス製の透明微小球体は、屈折率
nが1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.1
のものが作製可能であるが、屈折率nが1.5、1.
9、2.1の透明微小球体は、工業的に大量生産されて
いるため、一般に安価に入手可能であり、これに比し、
屈折率nが、1.6、1.7、1.8のものは、比較的
高価であるため、コスト的に不利になる。これに対し、
本発明によれば、安価な透明微小球体を2種類以上、任
意に組み合わせてスクリーンを形成することにより、ま
たは、安価な透明微小球体を主に高価な透明微小球体を
少量のみ用いて、2種以上、任意に組み合わせてスクリ
ーンを形成することにより、優れたゲイン曲線が得られ
る本発明の背面投射型映像表示装置を構成するスクリー
ンを安価に作製することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクリーンを用いた背面投射型映
像表示装置の一例の構成図である。
【図2】本発明によるスクリーンを用いた背面投射型映
像表示装置の他の一例の構成図である。
【図3】本発明による背面投射型映像表示装置のスクリ
ーンの一例の断面図である。
【図4】本発明装置に用いられる平面型レンズないしは
スクリーンの一例の模式的断面である。
【図5】本発明装置に用いられる平面型レンズないしは
スクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図6】本発明装置に用いられる平面型レンズないしは
スクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図7】本発明装置に用いられる平面型レンズないしは
スクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図8】本発明装置に用いられる平面型レンズないしは
スクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図9】本発明装置に用いられる平面型レンズないしは
スクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図10】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図11】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図12】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図13】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図14】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図15】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図16】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図17】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図18】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図19】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図20】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図21】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図22】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図23】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図24】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図25】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図26】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図27】本発明装置に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンの他の一例の模式的断面である。
【図28】本発明の説明に供する透明微小球体の屈折率
に対するスクリーンゲインの視野角依存性を示す曲線図
である。
【図29】Aは平面型レンズないしはスクリーンに対す
る投射照度の分布図である。Bはレンズないしはスクリ
ーンゲインの分布図である。Cはレンズないしはスクリ
ーンの輝度分布図である。
【図30】本発明に用いられる平面型レンズないしはス
クリーンにおける屈折率分布を示す図である。
【図31】本発明に用いられる平面型レンズないしはス
クリーンにおける屈折率分布を示す図である。
【図32】Aは本発明による平面型レンズないしはスク
リーンにおける拡散態様を示す図である。Bはその中央
部の拡散の拡がり角を示す図である。Cはその周辺部の
拡散の拡がり角を示す図である。
【図33】Aは本発明に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンに対する投射照度の分布図である。Bはレ
ンズないしはスクリーンゲインの分布図である。Cはレ
ンズないしはスクリーンの輝度分布図である。
【図34】Aは本発明に用いられる平面型レンズないし
はスクリーンに対する投射照度の分布図である。Bはレ
ンズないしはスクリーンゲインの分布図である。Cはレ
ンズないしはスクリーンの輝度分布図である。
【図35】従来の背面投射型映像表示装置の構成図であ
る。
【図36】従来の背面投射型映像表示装置のスクリーン
の斜視図である。
【図37】Aは従来の背面投射型映像表示装置の平面型
レンズないしはスクリーンに対する投射照度の分布図で
ある。Bはレンズないしはスクリーンゲインの分布図で
ある。Cはレンズないしはスクリーンの輝度分布図であ
る。
【図38】スクリーンを観察した場合の曲げ角の説明図
を示す。
【図39】スクリーンを観察した場合の曲げ角の説明図
を示す。
【図40】本発明のスクリーンの輝度の測定図を示す。
【図41】本発明のスクリーンの一例の構成図を示す。
【図42】一種類の透明微小球体を使用した場合の輝度
曲線を示す。
【図43】一種類の透明微小球体を使用した場合の輝度
曲線を示す。
【図44】2種類の透明微小球体を8:2に混合して使
用した場合の輝度曲線を示す。
【図45】屈折率が1.9と1.6の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図46】屈折率が1.9と1.6の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図47】屈折率が2.1と1.9の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図48】屈折率が2.1と1.8の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図49】屈折率が2.1と1.7の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図50】屈折率が2.1と1.6の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図51】屈折率が2.1と1.5の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図52】屈折率が1.9と1.8の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図53】屈折率が1.9と1.7の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図54】屈折率が1.9と1.6の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図55】屈折率が1.9と1.5の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図56】屈折率が1.8と1.7の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図57】屈折率が1.8と1.6の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図58】屈折率が1.8と1.5の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図59】屈折率が1.7と1.6の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図60】屈折率が1.7と1.5の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図61】屈折率が1.6と1.5の2種類の透明微小
球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示す。
【図62】屈折率が1.7と1.8と1.9の3種類の
透明微小球体を混合して使用した場合の輝度曲線を示
す。
【符号の説明】
1 映像投射部、2 透過型スクリーン、3 反射ミラ
ー、4 フレネルレンズ、5 レンチキュラーレンズ、
10 平面型レンズ、10S 背面投射型プロジェクタ
用スクリーン、11 透明基材、12 透明微小球体、
13 着色層、14 透明微小球体配置層、15 透明
層、25 保護透明層、26 透明層、28 反射防止
層、31 透明基材、41 保護透明基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 寛隆 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 橋本 俊一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像投射部と、透過型スクリーンとを有
    して成り、 上記透過型スクリーンは、光出射側もしくは光入射側に
    透明基材が配置され、上記透明基材上に、透明微小球体
    が、2次元的に単粒子層配置をもって隣り合う透明微小
    球体が相互に接触ないしは近接して配置され、光入射側
    において上記透明微小球体の一部を外部に露呈させる着
    色層を少なくとも有してなる透明微小球体配置層を有し
    て成り、 上記透明微小球体配置層は、上記透明微小球体の光出射
    側端部において光透過性を高めた構成とされたことを特
    徴とする背面投射型映像表示装置。
  2. 【請求項2】 上記透明微小球体配置層の上記透明基材
    を有する側とは反対側に保護透明層もしくは保護透明基
    材が配置されたことを特徴とする背面投射型映像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 上記透明微小球体配置層の光入射側に透
    明層を介してフレネルレンズが接合されてなることを特
    徴とする請求項1に記載の背面投射型映像表示装置。
  4. 【請求項4】 最外側における光入射面側もしくは光出
    射面側のいずれかもしくは一方に反射防止層を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の背面投射型映像表示
    装置。
  5. 【請求項5】 最外側における光入射面側もしくは光出
    射面側のいずれかもしくは一方に保護層が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の背面投射型映像表示装
    置。
  6. 【請求項6】 上記透明微小球体配置層の透明微小球体
    が、屈折率を異にする2種以上の透明微小球体によって
    構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の背面
    投射型映像表示装置。
  7. 【請求項7】 上記透明微小球体配置層の透明微小球体
    が、屈折率を異にする2種以上の透明微小球体によって
    構成されてなることと、 上記平面型レンズのピークゲインが2.4以上であるこ
    とと、 上記平面型レンズの曲げ角30°におけるゲインがピー
    クゲインの1/3以上であることを特徴とする請求項1
    に記載の背面投射型映像表示装置。
  8. 【請求項8】 上記透明基材の吸光度または分光吸光度
    が、レンズの中央と周囲とで漸次もしくは段階的に変化
    させたことを特徴とする請求項1に記載の背面投射型映
    像表示装置。
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