JPH10319507A - 平面型レンズ - Google Patents

平面型レンズ

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JPH10319507A
JPH10319507A JP9131062A JP13106297A JPH10319507A JP H10319507 A JPH10319507 A JP H10319507A JP 9131062 A JP9131062 A JP 9131062A JP 13106297 A JP13106297 A JP 13106297A JP H10319507 A JPH10319507 A JP H10319507A
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Japan
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transparent
light
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beads
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Application number
JP9131062A
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English (en)
Inventor
Reiji Hirata
麗司 平太
Kazunori Kawamura
和典 河村
Toshiaki Iwamoto
登志明 岩元
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透過型スクリーン等に適用した際に、どの方
向から見ても明るくて広い視野角を持ち、しかも画像の
輝度を低下させることなく、コントラストを向上させる
ことのできる平面型レンズを提供する。 【解決手段】 第1の透明基材1の光入射側の面に光吸
収層2を形成し、この光吸収層2に一層からなる屈折率
n1 の多数の透明ビーズ3・・3を固着するとともに、そ
れら透明ビーズ3・・3が光吸収層2から露出する側の面
に、屈折率がn1 ≧n2 となるような屈折率n2 を持つ
第2の透明基材5を、透明接着剤層4を介して貼り付け
た構造とすることで、透明ビーズ3の周辺部での光の正
反射を起こり難くして光の利用効率を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背面投射型表示装
置の透過型スクリーン、あるいは液晶表示装置、プラズ
マ表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等の視
野角拡大板、あるいは液晶用バックライト、各種照明光
源等の光を拡散する光拡散板等に用いる平面型レンズに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、偏光特性を有する光束を出射す
る、例えば液晶パネル等のライトバルブを用いた投射型
表示装置が開発されている。液晶を用いた投射型表示装
置では、液晶パネルで空間変調された画像光を投射レン
ズによりスクリーンに拡大して投射するようになってい
る。この投射型表示装置には前面投射型あるいは背面投
射型の装置がある。
【0003】それら二つの表示装置のうち、背面投射型
表示装置の構成例を図1に示す。図1に示す背面投射型
表示装置は、光を出射するための投射光学系100と、
透過型スクリーン101と、投射光学系100から出射
された光aを反射して、透過型スクリーン101に導く
ためのミラー102によって構成されている。その透過
型スクリーン101は、通常図2に示すように、フレネ
ルレンズ111とレンチキュラレンズ112からなり、
投射光学系100から投射された光aをフレネルレンズ
111によってほぼ平行光とした後、レンチキュラレン
ズ112によって左右に拡散するように構成されてい
る。
【0004】このように、背面投射型表示装置では、投
射光学系100から出射された画像光aが透過型スクリ
ーン101に拡大投射されるようになっており、観視者
は投射光学系100の反対側から透過型スクリーン10
1の透過光として投射画像の観察を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンチキュ
ラレンズは直線的な形状のレンズが規則的に配列されて
いるので、画像にモアレ干渉縞が発生し、画像品位を低
下させるという問題がある。さらに、レンチキュラレン
ズには精密なレンズ形状が全面にわたって形成されてお
り、一部に僅かな欠陥が生じた場合でも使用不可能とな
ることから、その取り扱いに神経を使わなければならな
い上、画像サイズが大型化する昨今では、その大型化に
伴うコスト上昇も避けられないといった問題がある。
【0006】また、レンチキュラレンズは、上記したよ
うに画像光を主として左右(水平)方向に広く拡散させ
るので、斜めから見た場合でも画像を認識することがで
きるものの、これと直交する上下(垂直)方向にはほと
んど拡散させることができないために、視点を上下させ
た場合、鮮明な画像を認識できる範囲が極めて狭くなる
という欠点がある。
【0007】これらの問題点を解決する手段の一つとし
て、例えば背面投射型ディスプレイ等に用いる透過型ス
クリーンとして特開平2−77736号公報には、球状
レンズを樹脂等で固定した平面型レンズが提案されてい
る。
【0008】この提案技術によれば、大面積でつなぎ目
の無いスクリーンを得ることができるが、光入射面側は
球状レンズがそのまま露出しているので、球状レンズの
周辺部に入射した光は正反射を起こして透過することが
できず、このため光の利用効率が悪くなって透過率が低
くなるという欠点、またレンズ周辺で正反射した光が迷
光となって画像の品位を低下させるという欠点がある。
さらには、外乱光がスクリーンの光出射面側から容易に
進入できるので、画像のコントラストが低下するという
欠点もある。
【0009】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、透過型スクリーン等に適用した際に、どの方向
から見ても明るくて広い視野角を持ち、しかも画像の輝
度を低下させることなく、コントラストを向上させるこ
とのできる平面型レンズの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の平面型レンズは、図3に例示するように、
第1の透明基材1と、この透明基材1の光入射側の面に
形成された光吸収層2と、この光吸収層2に固着された
一層からなる屈折率n1 の多数の透明ビーズ3・・3によ
って構成されているとともに、それら透明ビーズ3・・3
が光吸収層2から露出し、そのビーズ3・・3が露出する
側の面に、屈折率がn1 ≧n2 となるような屈折率n2
を持つ第2の透明基材5が透明接着剤層4を介して貼り
付けられていることによって特徴づけられる。
【0011】本発明の平面型レンズに用いる透明接着剤
層4は、透明ビーズ3及び第2の透明基材5に対して接
着性を有しており、その屈折率n3 が、透明ビーズ及び
第2の透明基材のそれぞれの屈折率n1 及びn2 に対し
て、n1 +(n1 −n2 )≧n3 ≧n1 −(n1 −n2
)の関係を満足することが好ましい。
【0012】次に、本発明の平面型レンズの作用を述べ
る。本発明の平面型レンズは、図2の透過型スクリーン
のレンチキュラレンズ112に替えて用いられ、図4に
示すように、その平面型レンズLにはフレネルレンズ1
11によってほぼ平行となった画像光が入射する。
【0013】その入射光aは、屈折率n2 の第2の透明
基材5、屈折率n3 の透明接着剤層4を順次に透過して
屈折率n1 の透明ビーズ3に入射し、ビーズ3のレンズ
作用により収束された後、第1の透明基材1との界面で
拡散して出射する。
【0014】このように本発明の平面型レンズにおいて
は、第2の透明基材5及び透明接着剤層4を透過した光
が透明ビーズ3に入射するので、その第2の透明基材5
の屈折率n2 を透明ビーズ3の屈折率n1 に対し、n1
≧n2 となるようにしておけば、透明ビーズ3の周辺部
に入射する光も正反射を起こさずに透過することがで
き、光の利用効率が高くなる。さらに透明接着剤層4の
屈折率n3 を、n1 +(n1 −n2 )≧n3 ≧n1 −
(n1 −n2 )の範囲内となるようにしておけば、透明
ビーズ3と透明接着剤層4の界面における反射損が減少
し、光の利用効率をさらに増大させることができる。
【0015】一方、平面型レンズLに入射しても透明ビ
ーズ3に入射しなかった光a′つまり各透明ビーズ3に
よるレンズ作用を受けることがない光は、光吸収層2に
よって吸収される。また、外乱光bは、平面型レンズL
に対し第1の透明基材1側から入射し、光吸収層2へと
達するが、大半がここで吸収されるので、透明ビーズ3
を通過して投射型表示装置の内部まで透過して迷光とな
る可能性が少ない。
【0016】以上のことから、本発明の平面型レンズを
透過型スクリーンに適用することで、観視者はどの角度
から見ても明るく、コントラストの高い映像を見ること
ができる。
【0017】ここで、本発明の平面型レンズに用いる光
吸収層は、その全体が着色層による構成としてもよい
し、図5に例示するように、透明層2aと、この上の光
入射側に形成された着色層2bの複合層2′としてもよ
い。光吸収層またはこの光吸収層を構成する上記着色層
は、黒色または灰色の顔料あるいは染料により着色され
た樹脂からなることが好ましいが、その着色は、赤、
緑、青あるいはそれらの混色としてもよい。
【0018】本発明の平面型レンズにおいて、第1の透
明基材の光出射側の面に、光の反射を抑制または制御す
るための反射防止層またはアンチグレア層を形成してお
いてもよい。また、第2の透明基材の光入射側の面に、
光の反射を抑制または制御するための反射防止層を形成
しておいてもよい。
【0019】本発明の平面型レンズに用いる第1の透明
基材は、これ自体が剛性を有する基板であってもよい
し、あるいは透明基材をフィルム状基材として、この透
明基材の光出射側の面に透明接着剤を介して剛性の透明
基板を接合した形態も採ることができる。また、第2の
透明基材は、平滑な剛性を有する基板であってもよい
し、あるいは透明基材自体が平滑なフィルム状基材で構
成されていてもよい。
【0020】なお、本発明で言う透明とは、目的とする
光すなわちレンズを透過させるべき光に対してこれを透
過し得るものであることを指し、いわゆる半透明を含め
た範囲までのことを指す。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下、図
面に基づいて説明する。図3は本発明の平面型レンズの
実施の形態を示す模式的断面図である。
【0022】図3に示す平面型レンズLは、第1の透明
基材1と、この透明基材1の光入射側の面に形成された
光吸収層2と、その光吸収層2に固着された一層からな
る屈折率n1 の多数の透明ビーズ3・・3と、これら透明
ビーズ3・・3の各光入射面側に透明接着剤層4を介して
貼り付けられた第2の透明基材5によって構成され、そ
の第2の透明基材5の屈折率n2 をn1 ≧n2 として透
明ビーズ3・・3への入射光の利用効率を高めたところに
特徴がある。
【0023】また、この実施の形態では、透明接着剤層
4の屈折率n3 が、n1 +(n1 −n2 )≧n3 ≧n1
−(n1 −n2 )の範囲内に入るように、透明接着剤を
選ぶことで、透明ビーズ3と透明接着剤層4の界面にお
ける反射損を減らし、光の利用効率をさらに高めてい
る。
【0024】図5は本発明の平面型レンズの他の実施の
形態を示す模式的断面図である。図5に示す平面型レン
ズLaが、先の図3に示したものと相違するところは、
光吸収層2′が、第1の透明基材1の光入射側の面に形
成された透明層2aと、この透明層2a上に形成された
着色層2bとからなる2層で構成されている点にある。
【0025】図6は本発明の平面型レンズの別の実施の
形態を示す模式的断面図である。図6に示す平面型レン
ズLbは、図5の構成に加えて、第1の透明基材1の光
出射側の面に反射防止膜6を形成したところに特徴があ
る。
【0026】その反射防止膜6は、反射防止処理または
アンチグレア処理によって形成されており、このような
反射防止膜6を形成しておくことで、外乱光b(図4参
照)の第1の透明基材1表面における正反射を抑制する
ことができる結果、画像のコントラスト低下を回避する
ことができる。
【0027】図7は、本発明の平面型レンズの更に別の
実施の形態を示す模式的断面図である。図7に示す平面
型レンズLcは、図5の構成に加えて第2の透明基材5
の光入射側の面に反射防止膜7を形成したところに特徴
があり、このような反射防止膜7を形成しておくこと
で、画像光a(図4参照)の第2の透明基材5表面にお
ける正反射を抑制し、結果的に画像のコントラスト低下
を回避することができる。
【0028】なお、図3に示した平面型レンズLにも、
このような反射防止膜7を形成しておいてもよい。ここ
で、以上の実施の形態に用いる第1の透明基材1及び第
2の透明基材5の材質としては、例えばアクリル樹脂、
ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等
の透明性を有する樹脂が挙げられる。
【0029】それら透明基材1,5の光出射・入射面に
施される反射防止処理あるいはアンチグレア処理の方法
については、特に限定するものではないが、これらの例
としては、反射防止処理においては、透明基材の上にシ
リカ、アルミナ等の公知の反射防止層をコーティングあ
るいは真空蒸着等によって所定の厚みに形成する方法が
ある。また、アンチグレア処理においては、樹脂にシリ
カ、プラスチックビーズ等を混入してコーティングする
方法や、サンドブラスト処理あるいはエンボス賦形処理
等によって凹凸を形成する方法がある。
【0030】また、透明ビーズ3は、例えばガラス、あ
るいはアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリスチレン系樹脂等の透明性を有する樹脂の中から、
n1 ≧n2 を満足する屈折率を持つ材質を選択する。
【0031】各実施の形態において透明接着剤は、例え
ば溶液型、エマルジョン型、ホットメルト型、感圧(粘
着)型等の接着剤を用いることができる。その具体的な
材質としては、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等からなり、n1+
(n1 −n2 )≧n3 ≧n1 −(n1 −n2 )なる関係
を満足する屈折率を持つ接着剤が挙げられる。
【0032】透明接着剤層4の形成方法は、特に限定す
るものではなく、第2の透明基材5もしくは透明ビーズ
3の露出面上に公知のコーティング方法により塗布し、
用いた接着剤のタイプに応じた方法により貼り合わせれ
ばよい。
【0033】また、各実施の形態に適用される光吸収層
2もしくはその着色層2bは、透明ビーズ3及び第1の
透明基材1に対して十分な接着力を持つものが好まし
く、その材質としては、アクリル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体、ポリアミド樹脂等からなる透明接着剤が挙げら
れ、これらの接着剤をベース樹脂とし、そこへ顔料を分
散するか、あるいは染料により染色することにより、光
吸収層2もしくはその着色層2bを形成できる。
【0034】この光吸収層2のコーティングには、例え
ばナイフコート、ロールコート、グラビアコート、キス
コート、スプレーコート、ブレードコート、ロッドコー
ト等のコーティング法を採用する。
【0035】そして、光吸収層2′を、透明層2aと着
色層2bとの2層構造とする場合、透明の接着剤層を上
述した各コーティング法により塗布し、次いで着色した
接着剤層を同様の方法によってコーティングするといっ
た処理法を採用する。
【0036】
【実施例】本発明の平面型レンズの具体的な実施例を以
下に説明する。 〔実施例1〕図3に示す平面型レンズLを次のように作
製した。
【0037】まず、ポリエチレンテレフタレート樹脂か
らなる平坦な透明基板1(厚さ0.25mm)の一方の
表面に、ポリエステル系樹脂(東洋紡績株式会社製、商
品名:バイロン200)100重量部に対し、黒色カー
ボンを3重量部配合した光吸収層2を、乾燥後10μm
の厚みになるようにナイフコーターにより塗布した。次
いで、光吸収層2の上に、屈折率1.6、平均直径50
μmの透明ビーズ3・・3(ガラスビーズを使用)を密に
配設し、熱プレスにより、温度120℃、圧力3kg/
cm2 で10分間保持した後、常温まで冷却することに
より、ビーズを埋設した。
【0038】この後、透明ビーズ3・・3が光吸収層2か
ら露出する面に、透明ポリカーボネート樹脂(厚さ1m
m,屈折率1.59)からなる第2の透明基材5を、屈
折率1.49のアクリル系感圧接着剤(透明接着剤層
4)を介して、ロールラミネーターを用いてドライラミ
ネートした。
【0039】なお、この実施例1では、透明ビーズ3と
第2の透明基材5の屈折率がn1 〔=1.6〕≧n2
〔=1.59〕の条件を満たしている。 〔実施例2〕第2の透明基材5を透明アクリル樹脂(厚
さ1mm,屈折率1.49)とした以外は、実施例1と
同様にして平面型レンズLを作製した。
【0040】なお、この実施例1では、透明ビーズ3と
第2の透明基材5の屈折率がn1 ≧n2 の条件を満た
し、かつ、透明接着剤層4の屈折率n3 が、〔n1 +
(n1 −n2 )=1.71〕≧n3 〔=1.49〕≧
〔n1 −(n1 −n2 )=1.49〕の条件を満たして
いる。 〔実施例3〕図5に示す平面型レンズLaを次のように
作製した。
【0041】まず、ポリエチレンテレフタレート樹脂か
らなる平坦な透明基板1(厚さ0.25mm)の一方の
表面に、ポリエステル系樹脂(東洋紡績株式会社製、商
品名:バイロン200)からなる透明層2aを、乾燥後
6μmの厚みになるようにナイフコーターにより塗布し
た。さらにその上にポリエステル系樹脂(東洋紡績株式
会社製、商品名:バイロン630)100重量部に対
し、黒色カーボンを3重量部配合した着色層2bを、乾
燥後5μmの厚みになるようにナイフコーターにより塗
布した。次いで、透明アクリル樹脂(厚さ1mm、屈折
率1.49)からなる第2の透明基材5を、屈折率1.
49のアクリル系感圧接着剤(透明接着材層4)を介し
て、実施例1と同じ透明ビーズ3・・3(ガラスビーズを
使用)の露出面にロールラミネーターを用いてドライラ
ミネートした。
【0042】なお、この実施例3では、透明ビーズ3と
第2の透明基材5の屈折率がn1 〔=1.6〕≧n2
〔=1.49〕の条件を満たし、かつ、透明接着剤層4
の屈折率n3 が、〔n1 +(n1 −n2 )=1.71〕
≧n3 〔=1.49〕≧〔n1−(n1 −n2 )=1.
49〕の条件を満たしている。 〔実施例4〕図6に示す平面型レンズLbを次のように
作製した。
【0043】実施例3と同様にして得られた平面型レン
ズの第1の透明基材1の画像光の出射側の面に、真空蒸
着法を用いてSiO2 からなる反射防止膜6を膜厚10
0nmの厚みに成膜した。 〔実施例5〕図7に示す平面型レンズLcを次のように
作製した。
【0044】実施例3と同様にして得られた平面型レン
ズの第2の透明基材5の画像光の入射側の面に、真空蒸
着法を用いてSiO2 からなる反射防止膜7を膜厚10
0nmの厚みに成膜した。 〔比較例1〕本発明に用いる第2の透明基材5の効果を
確認するために図8に示す比較例を以下のようにして作
製した。
【0045】実施例1と同じ第1の透明基材11の一方
の表面に、実施例1と同じ光吸収層12を設け、実施例
1と同じ透明ビーズ13・・13を密に配設した後、それ
ら透明ビーズ13・・13を光吸収層12に埋設して、平
面型レンズLdを得た。 〔比較例2〕本発明に用いる透明接着剤層4の効果を確
認するために、実施例2に用いた第2の透明基材5(透
明ポリカーボネート樹脂;厚さ1mm,屈折率1.5
9)に替えて、ガラス(厚さ1mm,屈折率1.9)か
らなる第2の透明基材を用いた以外は、実施例1と同様
にして平面型レンズを作製した。なお、この比較例2に
おいては、透明接着剤層の屈折率n3 が、n1 +(n1
−n2 )≧n3 ≧n1 −(n1 −n2 )の条件を満足せ
ず、〔n1 +(n1 −n2 )=1.3〕<n3 〔=1.
49〕<〔n1 −(n1 −n2 )=1.9〕となってい
る。
【0046】そして、図1に示す背面投射型表示装置に
用いられいる透過型スクリーン101のレンチキュラレ
ンズ112(図2)に替えて、実施例1〜5による各平
面型レンズと、比較例1,2による各平面型レンズを装
着して、投影画像を観察したところ、実施例1〜5の各
平面型レンズは、いずれも、従来のレンチキュラレンズ
112を用いたスクリーンに比較して、コントラストが
高く、解像度も良好でモアレ干渉縞のない、品位の高い
画像が観察できた。また従来のレンチキュラレンズと比
較して、視野角が、少なくとも水平方向で1.1倍以
上、垂直方向で3.5倍以上で、画面の明るさについて
はレンチキュラレンズとほぼ同等であったのに対し、比
較例1,2による平面型レンズは劣っていた。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の平面型レ
ンズによれば、第1の透明基材と、この透明基材の光入
射側の面に形成された光吸収層と、その光吸収層に固着
された一層からなる多数の透明ビーズと、これら透明ビ
ーズの光入射側の面に、屈折率が透明ビーズn1 に対し
てn1 ≧n2 となるような屈折率n2 を持つ第2の透明
基材を透明接着剤層を介して貼り付けた構造としたか
ら、迷光が減少し、コントラストの高い画像を得ること
ができる。
【0048】ここで、本発明の平面型レンズにおいて、
透明接着剤層の屈折率n3 が、n1+(n1 −n2 )≧
n3 ≧n1 −(n1 −n2 )の範囲内となるように透明
接着剤を選べば、透明ビーズと透明接着剤層の界面にお
ける反射損が減少し、光の利用効率が高くなる結果、ど
の方向から見ても広い視野角を持ち、また画像の輝度を
低下させることなく、コントラストをさらに構造させる
ことができる。
【0049】また、本発明の平面型レンズにおいて、第
1の透明基材の光出射側面に、反射防止処理またはアン
チグレア処理を施しておけば、外乱光の鏡面反射を抑制
でき、映像のコントラスト低下をことができる結果、さ
らに品位の高い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】背面投射型表示装置の一般的な構成例を示す図
【図2】その背面投射型表示装置に用いられる透過型ス
クリーンの構造を示す模式的断面図
【図3】本発明の平面型レンズの実施の形態を示す模式
的断面図
【図4】本発明の平面型レンズの作用説明図
【図5】本発明の平面型レンズの他の実施の形態を示す
模式的断面図
【図6】本発明の平面型レンズの別の実施の形態を示す
模式的断面図
【図7】本発明の平面型レンズの更に別の実施の形態を
示す模式的断面図
【図8】本発明の平面型レンズの比較例を示す模式的断
面図
【符号の説明】
L 平面型レンズ 1 第1の透明基材 2,2′ 光吸収層 2a 透明層 2b 着色層 3 透明ビーズ 4 透明接着剤層 5 第2の透明基材 6,7 反射防止膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の透明基材と、この透明基材の光入
    射側の面に形成された光吸収層と、この光吸収層に固着
    された一層からなる屈折率n1 の多数の透明ビーズによ
    って構成されているとともに、それら透明ビーズが上記
    光吸収層から露出し、そのビーズが露出する側の面に、
    屈折率がn1 ≧n2 となるような屈折率n2 を持つ第2
    の透明基材が透明接着剤層を介して貼り付けられてなる
    平面型レンズ。
  2. 【請求項2】 上記透明接着剤層の屈折率n3 が、 n1 +(n1 −n2 )≧n3 ≧n1 −(n1 −n2 ) の範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載の平
    面型レンズ。
  3. 【請求項3】 上記光吸収層が、透明層と、この上の光
    入射側に形成された着色層からなることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の平面型レンズ。
  4. 【請求項4】 上記第1の透明基材の光出射側の面に、
    反射防止処理もしくはアンチグレア処理が施されている
    ことを特徴とする、請求項1、2または3に記載の平面
    型レンズ。
  5. 【請求項5】 上記第2の透明基材の光入射側の面に反
    射防止処理が施されていることを特徴とする、請求項
    1、2、3または4に記載の平面型レンズ。
JP9131062A 1997-05-21 1997-05-21 平面型レンズ Pending JPH10319507A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001074606A1 (en) * 2000-03-30 2001-10-11 Marcello De Leo Translucent decorative panel
JP2002139799A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Seiko Epson Corp 背面投影用スクリーン及びその製造方法
JP2004534282A (ja) * 2001-07-12 2004-11-11 サン−ゴバン グラス フランス 可変の光学的性質を有する電気制御可能なデバイス、又はホログラフィック、サーモトロピック若しくは懸濁粒子系

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