JPH1048268A - ピーク検波回路 - Google Patents

ピーク検波回路

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JPH1048268A
JPH1048268A JP8207277A JP20727796A JPH1048268A JP H1048268 A JPH1048268 A JP H1048268A JP 8207277 A JP8207277 A JP 8207277A JP 20727796 A JP20727796 A JP 20727796A JP H1048268 A JPH1048268 A JP H1048268A
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Teruyoshi Koyama
輝芳 小山
Kazuaki Murota
和明 室田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単電源で動作するピーク検波回路を提供す
る。 【解決手段】 一つの電源から供給される一対の電源電
圧のうち、正側の電圧VCCが端子34に与えられ、グ
ランド電圧GNDが端子35に与えられる。ピーク検波
回路21では、入力信号INに対してPN接合ダイオー
ド27およびNPNトランジスタ28とによって定めら
れるバイアス電圧Vbiasが付加され、グランド電圧
GNDから電圧VCCまでの範囲で変化する信号へと変
換される。信号はレベルシフト回路23によって、グラ
ンド電圧GNDを基準とする正電圧側のピーク電圧とし
て検出され、レベルシフトされて、平滑回路24が接続
される信号出力端37から導出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力される信号の
ピーク値を検出して出力するピーク検波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、典型的な従来例である正電圧
側のピーク検波回路1の構成および動作を示す。(1)
に回路図を示すピーク検波回路1は、OPアンプ2と、
NPN型トランジスタ(以下、「NPNトランジスタ」
と称する)3と、平滑回路4とを含んで構成される。平
滑回路4は、抵抗5とコンデンサ6とを含んで構成され
る。平滑回路4における抵抗5とコンデンサ6との一端
はNPNトランジスタ3のエミッタに接続され、他端は
接地される。このようなピーク検波回路は、たとえば無
線電波の受信装置で、AGC信号などを得るために用い
られる。
【0003】ピーク検波回路1は、(2)に示すよう
に、グランド電圧GNDを基準として正の電源電圧VC
C側と負の電源電圧VEE側との間で変化する入力信号
INが入力されると、電圧VCC側のピークの電圧を検
出し、出力端子8から出力信号OUTとして出力する。
【0004】NPNトランジスタ3は、コレクタが電圧
VCCに接続され、エミッタが出力端子8およびOPア
ンプ2の反転入力端子(−)に接続されている。ベース
は、OPアンプ2の出力端子に接続されている。OPア
ンプ2の非反転入力端子(+)に反転入力端子出力より
も正電圧側の入力信号INが印加され、出力が正の電源
電圧VCC側に振れるとき、NPNトランジスタ3のコ
レクタ・エミッタ間が導通して、コンデンサ6が正電圧
側に充電される。OPアンプ2の非反転入力端子(+)
に反転入力端子出力よりも負電圧側の入力信号INが印
加されるときは、出力が負の電源電圧VEE側に振れ、
NPNトランジスタ3のコレクタ・エミッタ間は遮断さ
れ、コンデンサ6に対する充電は行われない。平滑回路
4では、コンデンサ6に抵抗5が並列に接続されている
ので放電され、コンデンサ6の両端子間電圧、すなわ
ち、グランド電圧GND基準で正電圧側の出力信号OU
Tは、平滑回路4の時定数に従って低下する。時定数に
比較して充分に短い期間では、入力信号INのピークが
出力信号OUTとして導出される。
【0005】図16は、負の電圧側のピーク検波回路1
1の構成および動作を示す。(1)に回路図を示すピー
ク検波回路11は、図15に示すピーク検波回路1のN
PNトランジスタ3がPNP型トランジスタ(以下、
「PNPトランジスタ」と称する)13に置き換わって
いること以外は、ピーク検波回路1と同一であるので構
成についての説明を省略する。OPアンプ2の出力がP
NPトランジスタ13のベースに与えられているので、
(2)に示すように、入力信号INがグランド電圧GN
Dよりも負電源電圧VEE側で、出力信号OUTの現在
値よりも絶対値が大きくなるときのみ、平滑回路4に電
流が流れるてコンデンサ6が充電される。出力端子8か
らは、グランド電圧GNDを基準として負の電源電圧V
EE側のピークの電圧が出力信号OUTとして出力され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図15および図16の
構成では、入力信号INがOPアンプ2の非反転入力端
子に与えられ、出力信号OUTが反転入力端子に負帰還
されている。OPアンプ2は反転入力の電圧と非反転入
力の電圧とが等しくなるように制御を行うので、出力端
子8から出力される出力信号OUTをグランド電圧GN
Dを基準とする直流電圧とするためには、入力信号IN
はグランド電圧GNDを基準とする信号でなければなら
ない。
【0007】一般的に、OPアンプ2には供給されてい
る電源電圧の範囲外の電圧となる信号を入力することは
できないので、グランド電圧GNDを基準とした入力信
号INを入力する場合には、負の電源電圧を供給する必
要がある。したがって、ピーク検波回路1を動作させる
ためには、正および負の2電源構成が必要となる。
【0008】本発明の目的は、単電源で動作するピーク
検波回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、単電源の一対
の電源電圧間に接続され、信号入力端に入力される信号
を整流し、一方の電源電圧を基準として、他方の電源電
圧側に変化するピーク値を検出し、信号出力端に接続さ
れる平滑回路を介して導出するピーク検波回路であっ
て、信号入力端に一方の電源電圧と他方の電源電圧との
間のバイアス電圧を与えるバイアス回路と、信号入力端
と信号出力端との間に接続され、信号入力端の電圧レベ
ルが信号出力端の電圧レベルをバイアス電圧に相当する
電圧だけ他方の電源電圧側にシフトした電圧レベルより
も他方の電源電圧側であるとき、信号入力端の電圧レベ
ルをバイアス電圧に相当する電圧だけ、一方の電源電圧
側にレベルシフトするレベルシフト回路とを含むことを
特徴とするピーク検波回路である。本発明に従えば、信
号入力端に与えられる信号は、バイアス回路から供給さ
れるバイアス電圧が印加されて、振幅の基準となる電圧
が他方の電源電圧側に変化され、信号の振幅の電圧レベ
ルが電源電圧間に入るようになる。バイアス電圧が印加
された入力信号のうち、信号出力端の電圧レベルをバイ
アス電圧に相当する分だけレベルシフトした電圧よりも
他方の電源電圧側に変化する信号は、レベルシフト回路
によって一方の電源電圧側にバイアス電圧に相当する電
圧だけシフトされて、平滑回路から導出される出力信号
は、与えられる信号のピークの電圧を検出して出力す
る。したがって、ピーク検波回路には一方の電源電圧か
ら他方の電源電圧までの電圧を供給すればよく、ピーク
検波回路に接続する電源を単一の電源とすることができ
る。
【0010】また本発明の前記バイアス回路は、一対の
トランジスタを含むカレントミラー回路を備え、カレン
トミラー回路は、各トランジスタの制御電極が共通接続
され、一方のトランジスタの出力電極が順方向のPN接
合ダイオードと抵抗または電流源とを介して前記他方の
電源電圧側に接続され、PN接合ダイオードと抵抗また
は電流源との接続点から前記バイアス電圧が信号入力端
に与えられ、各トランジスタの接地電極が前記一方の電
源電圧側に共通接続され、各トランジスタの出力電極の
出力電流値がほぼ同一となり、前記レベルシフト回路
は、前記カレントミラー回路の他方のトランジスタの出
力電極に、コレクタ電極およびエミッタ電極が直列に接
続され、信号入力端に接続されるベース電極とエミッタ
電極との間で信号のレベルシフトを行う入力側トランジ
スタと、カレントミラー回路の他方のトランジスタの出
力電極にベース電極が接続され、信号出力端にエミッタ
電極が接続される出力側トランジスタとを含むことを特
徴とする。本発明に従えば、カレントミラー回路におけ
る一方のトランジスタの出力電極には、PN接合ダイオ
ードと抵抗または電流源とが接続されており、信号入力
端にはPN接合ダイオードの順方向降下電圧および一方
のトランジスタの出力電極・接地電極間の電圧がバイア
ス電圧として与えられる。レベルシフト回路における入
力側トランジスタのベースには、バイアス電圧が付加さ
れた入力信号が与えられており、入力信号に基づいて入
力側トランジスタを介して、カレントミラー回路の他方
のトランジスタのコレクタと出力側トランジスタのベー
スとに電流が供給される。レベルシフト回路では、入力
側トランジスタおよび出力側トランジスタのベース・エ
ミッタ間電圧の和の電圧だけのレベルシフトが行われ
る。PN接合ダイオードの順方向降下電圧は入力側トラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧とほぼ等しいので、
カレントミラー回路の一方のトランジスタの出力電極・
接地電極間電圧をレベルシフト回路の出力側トランジス
タのベース・エミッタ間電圧とほぼ等しくすれば、入力
信号に付加されているバイアス電圧に相当する電圧分だ
け、現在の信号出力端の電圧レベルとバイアス電圧との
和よりも他方の電源電圧側となる入力信号の信号レベル
を一方の電源電圧側にシフトさせることができる。した
がって、一対の電源電圧を導出する単電源から一方およ
び他方の電源電圧を供給して、ピーク検波を行うことが
できる。
【0011】また本発明で、前記カレントミラー回路の
各トランジスタの出力電極と前記信号入力端および前記
入力側トランジスタのエミッタ電極との間には、複数の
PN接合ダイオードがそれぞれ接続されることを特徴と
する。本発明に従えば、カレントミラー回路の各トラン
ジスタの出力電極と信号入力端および入力側トランジス
タとの間に、複数のPN接合ダイオードが接続されるの
で、バイアス電圧およびレベルシフト電圧を、一方の電
源電圧側から他方の電源電圧側に、PN接合ダイオード
の順方向降下電圧の複数倍分だけ大きく変化させ、振幅
が大きい入力信号であっても単電源からの一対の電源電
圧間に収めることができる。
【0012】また本発明で、前記カレントミラー回路の
各トランジスタの出力電極と前記信号入力端および前記
入力側トランジスタのエミッタ電極との間には、抵抗が
それぞれ接続されることを特徴とする。本発明に従え
ば、カレントミラー回路の各トランジスタの出力電極と
信号入力端およびレベルシフト回路の入力側トランジス
タとの間に抵抗が接続されるので、抵抗の抵抗値を調整
すれば、カレントミラー回路によって関連するように流
れる電流による電圧降下を利用して、バイアス電圧およ
びレベルシフト電圧を、信号入力端から入力される信号
の振幅に応じてバイアス電圧を定めることができ、入力
信号の振幅を電源電圧間に収めることができる。また、
入力信号に対して高いバイアス電圧を印加しなければな
らない場合、複数のダイオードを直列に接続してバイア
ス電圧を作成するよりも少ない素子数で所望のバイアス
電圧を作成することができる。
【0013】また本発明の前記カレントミラー回路は、
前記一対の共通接続された制御電極にエミッタ電極が接
続され、前記一方のトランジスタの出力電極にベース電
極が接続され、コレクタ電極が前記他方の電源電圧に接
続されるバイアス用トランジスタを含むことを特徴とす
る。本発明に従えば、バイアス用トランジスタは、カレ
ントミラー回路における共通に接続された制御電極にエ
ミッタ電極が接続され、一方のトランジスタの出力電極
にベース電極が接続され、他方の電源電圧にコレクタ電
極が接続される。したがって、バイアス用トランジスタ
は、カレントミラー回路の一方のトランジスタに対し
て、他方のトランジスタの出力電極にベースが接続され
るレベルシフト回路の出力側トランジスタと同様の負荷
となり、コレクタ・エミッタ間の電流を調整することに
よって、入力信号の振幅が大きくなっても、信号出力端
の電圧などでレベルシフト量とバイアス電圧とがずれを
生じるのを防ぐことができる。
【0014】また本発明は、前記出力側トランジスタと
同一導電型式を有し、ベース電極が共通接続される補正
用トランジスタと、補正用トランジスタのエミッタ電極
と前記一方の電源電圧との間に接続される抵抗と、補正
用トランジスタのコレクタ電流を検出し、対応する電流
を前記バイアス用トランジスタのエミッタ電流として流
す電流補正回路とを含むことを特徴とする。本発明に従
えば、電流補正回路によって、補正用トランジスタには
レベルシフト回路の出力側トランジスタのコレクタ電流
に対応するエミッタ電流が流れる。カレントミラー回路
の一方のトランジスタの出力端子には、入力側トランジ
スタおよびバイアス用トランジスタのベースが負荷とし
て接続され、カレントミラー回路の他方のトランジスタ
の出力端子には、出力側トランジスタおよび補正用トラ
ンジスタのベースが負荷として接続される。補正用トラ
ンジスタのエミッタ電極と一方の電源電圧との間に接続
される抵抗の抵抗値を調整することによって、入力信号
の振幅に対する出力信号のレベルのずれが小さくなるよ
うに補正することができる。
【0015】また本発明は、前記出力側トランジスタと
同一の導電型式を有する補正用トランジスタと、補正用
トランジスタのエミッタ電極と前記一方の電源電圧との
間に接続される抵抗と、信号出力端と補正用トランジス
タのエミッタ電極との間の電位差を増幅し、出力を補正
用トランジスタのベース電極に与える増幅回路と、補正
用トランジスタのコレクタ電流を検出し、対応する電流
を前記バイアス用トランジスタのエミッタ電流として流
す電流補正回路とを含むことを特徴とする。本発明に従
えば、増幅回路が補正用トランジスタのエミッタと信号
出力端との電位差を増幅して、出力を補正用トランジス
タのベースに与えると、補正用トランジスタのエミッタ
電流が変化して電位差が小さくなるように制御される。
電流補正回路は、補正用トランジスタのコレクタ電流に
基づいて、バイアス用トランジスタのエミッタ電流を制
御し、バイアス回路に含まれるカレントミラー回路の負
荷を調整することができる。平滑回路が接続され、比較
的安定している信号出力端の出力に応じて、カレントミ
ラー回路に流れる電流量を制御することができるので、
入力振幅に対する出力レベルのずれを小さく補正するこ
とができる。
【0016】また本発明の前記電流補正回路は、一対の
トランジスタを有し、一方のトランジスタに前記補正用
トランジスタのコレクタ電流を流して他方のトランジス
タから同一の出力電流を導出させる検出用カレントミラ
ー回路と、一対のトランジスタを有し、一方のトランジ
スタに検出用カレントミラー回路からの出力電流を流
し、他方のトランジスタからの出力電流を前記バイアス
用トランジスタのエミッタ電流として流す制御用カレン
トミラー回路とを含むことを特徴とする。本発明に従え
ば、電流補正回路の検出用カレントミラー回路は、補正
用トランジスタのコレクタに流れる電流と同一の電流
を、制御用カレントミラー回路の一方のトランジスタに
供給する。制御用カレントミラー回路は、検出用カレン
トミラー回路から供給される電流に応じて、バイアス用
トランジスタに流れるエミッタ電流を制御する。したが
って、補正用トランジスタのコレクタ電流に基づいて、
バイアス用トランジスタに流れるエミッタ電流を制御し
て、バイアス電圧とレベルシフト量との間のずれを小さ
くなるように補正することができる。また本発明のピー
ク検波回路に含まれるバイアス回路、電流補正回路など
の各カレントミラー回路は、構成するトランジスタのエ
ミッタ接合面積の比率に応じて出力電極であるコレクタ
電極の電流を調整することができる。特に、バイアス回
路のカレントミラー回路をトランジスタで構成すると、
カレントミラー回路の一方のトランジスタのベース・エ
ミッタ間電圧を、レベルシフト回路の出力側トランジス
タのベース・エミッタ間電圧に対応させ、バイアス電圧
とレベルシフト量とを一致しやすくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1の形
態であるピーク検波回路21を示す。ピーク検波回路2
1は、バイアス回路22と、レベルシフト回路23と、
平滑回路24と、抵抗25,26とを含んで構成され
る。なお、抵抗26は電流源に置き換えることが可能で
ある。以下の説明では、抵抗26を使用する場合を対象
とするけれども、電流源を使用する場合も同等である。
【0018】バイアス回路22は、PN接合ダイオード
27と、カレントミラー回路を構成するNPNトランジ
スタ28,29とを含んで構成される。NPNトランジ
スタ28と29とは、同一の特性の一対のトランジスタ
であって、制御電極であるベースが共通に接続され、接
地電極である各エミッタには電源電圧の一方側であるグ
ランド電圧GNDが与えられている。NPNトランジス
タ28の出力電極であるコレクタは、PN接合ダイオー
ド27のカソードに接続されており、PN接合ダイオー
ド27と抵抗26とを介して電源電圧の他方側である正
の電源電圧VCCが与えられる。NPNトランジスタ2
9のコレクタは、後述するNPNトランジスタ30のエ
ミッタに接続される。抵抗26とPN接合ダイオード2
7との接続点には、一端が入力端子に接続される抵抗2
5の他端が接続される。
【0019】PN接合ダイオード27の順方向電圧降下
をVd1とし、NPNトランジスタ28のベース・エミ
ッタ間電圧Vbe1とすると、PN接合ダイオード27
とNPNトランジスタ28とによって定められるバイア
ス電圧Vbiasは、 Vbias=Vd1+Vbe1 …(1) となる。
【0020】レベルシフト回路23は、入力側トランジ
スタであるNPNトランジスタ30と、出力側トランジ
スタであるNPNトランジスタ31とを含んで構成され
る。NPNトランジスタ30,31のコレクタには、電
源電圧VCCが供給されている。NPNトランジスタ3
0のベースには入力信号INが供給され、エミッタはN
PNトランジスタ31のベースとバイアス回路22のN
PNトランジスタ29のコレクタとに接続される。NP
Nトランジスタ31のエミッタは信号出力端となってお
り、エミッタ出力は平滑回路24に与えられる。レベル
シフト回路23では、NPNトランジスタ30のベース
に与えられた信号の電圧を、NPNトランジスタ30,
31のベース・エミッタ間電圧Vbe2,Vbe3を合
わせた電圧分だけレベルシフトして引下げて出力する。
【0021】入力信号INの電圧をViとし、レベルシ
フト回路23から出力される電圧をVoとすると、Vd
1≒Vbe1≒Vbe2≒Vbe3であるので、 Vo=Vi+Vd1+Vbe1−(Vbe2+Vbe3) ≒Vi …(2) となり、バイアス電圧Vbiasが差引かれた電圧とな
る。
【0022】平滑回路24では、抵抗32とコンデンサ
33とが並列に接続される。端子34に与えられる電源
電圧VCCは、NPNトランジスタ31のコレクタ・エ
ミッタ間が導通するとコンデンサ33を一端側から充電
する。コンデンサ32の他端には、端子35を介してグ
ランド電圧GNDが接続される。平滑回路24は、充電
されたコンデンサ32の両端間の電圧を、抵抗32の抵
抗値およびコンデンサ33の容量の積を時定数とする指
数関数に従って低下するように放電する。NPNトラン
ジスタ31のコレクタ・エミッタ間が導通するのは、信
号入力端36に、信号出力端37の信号出力OUTの電
圧VoにNPNトランジスタ30,31のベース・エミ
ッタ間電圧Vbe2,Vbe3を合わせた電圧よりも正
電圧側となる電圧Viの入力信号INが与えられるとき
である。Vi≦Voであると、NPNトランジスタ31
のコレクタ・エミッタ間は遮断し、コンデンサ32は放
電を続ける。すなわち、出力信号OUTとしては、カッ
プリングコンデンサ38を介して信号源39からグラン
ド電圧GND基準で与えられる入力信号INの電圧がV
i>Voとなるような、正電圧側のピーク電圧が導出さ
れる。
【0023】図2は、ピーク検波回路21における入力
信号INおよび出力信号OUTの波形の一例を示す。入
力信号INが入力端36を介して与えられると、式
(1)に示すバイアス電圧Vbiasが付加され、接続
点Aでは(1)に示すようなバイアス電圧Vbiasを
基準とした信号に変換される。バイアス電圧Vbias
基準となった入力信号INは、Vi>Voとなる部分の
みがレベルシフト回路23でバイアス電圧Vbiasに
相当する電圧分レベルシフトされて、(2)に示す出力
信号OUTとなる。2点鎖線で示すグランド電圧GND
基準の信号SIは、平滑回路24が無いときの半波整流
波形を示す。
【0024】本実施形態では、単電源を用いて、端子3
4に正の電源電圧VCCが与えられ、端子35にグラン
ド電圧GNDが与えられるときには、グランド電圧GN
Dを基準とした正のピーク値を示す出力信号OUTが出
力される。また、端子34にグランド電圧GNDが与え
られ、端子35に負の電源電圧VEEが与えられるとき
には、電圧VEEを基準とした正のピーク値を示す出力
信号OUTが出力される。
【0025】図3は、実施の第1形態の他の構成例であ
るピーク検波回路41を示す。ピーク検波回路41は、
バイアス回路42と、レベルシフト回路43と、平滑回
路44と、抵抗45,46とを含んで構成される。抵抗
46については、図1のピーク検波回路と同様に、電流
源を使用することもできる。
【0026】バイアス回路42は、カレントミラー回路
を構成するPNPトランジスタ48,49と、PN接合
ダイオード47とを含んで構成される。PNPトランジ
スタ48,49のエミッタには電圧VCCが与えられて
いる。PNPトランジスタ48のベースとコレクタとは
接続されており、さらにコレクタにPN接合ダイオード
47のアノードが接続される。PN接合ダイオード47
のカソードは、抵抗46を介してグランド電圧GNDが
供給される端子55に接続される。また、PN接合ダイ
オード47のカソードは、抵抗45を介して入力端子5
6に接続される。
【0027】レベルシフト回路43は、PNPトランジ
スタ50,51を含んで構成されており、PNPトラン
ジスタ50のベースには、入力信号INが与えられ、エ
ミッタはPNPトランジスタ49のコレクタに接続され
る。PNPトランジスタ49のコレクタは、PNPトラ
ンジスタ51のベースにも接続されており、PNPトラ
ンジスタ51のエミッタは平滑回路44に接続される。
PNPトランジスタ50と51との各コレクタには、グ
ランド電圧GNDが供給される。
【0028】ピーク検波回路41は、正のピークを検出
して出力するピーク検波回路21に対して、入力信号I
Nの負のピークを検出し、平滑化して出力する。ピーク
検波回路41は、トランジスタにピーク検波回路21に
おけるNPN型とは導電型式の異なるPNP型を用い、
相補的かつ対称的な回路構成を有し、動作原理は同等で
ある。
【0029】図4は、ピーク検波回路41における入力
信号INおよび出力信号OUTの波形を示す。入力信号
INが入力端子56を介して与えられると、PNPトラ
ンジスタ48およびPN接合ダイオード47によって定
められるバイアス電圧Vbiasが印加され、接続点B
では(1)に示すようにバイアス電圧Vbiasを基準
とした信号に変換される。
【0030】バイアス電圧Vbias基準となった入力
信号INは、レベルシフト回路43でバイアス電圧Vb
iasに相当する電圧分レベルシフトされて、(2)に
示す出力信号OUTとして導出される。2点鎖線で示す
グランド電圧GND基準の信号SHは、平滑回路44が
設けられないとき、出力端子57から出力信号OUTと
して出力される半波整流波形を示す。
【0031】正の電圧を出力する電源を用いて、端子5
4に電圧VCCが与えられ、端子55にグランド電圧G
NDが与えられるときには、グランド電圧GNDを基準
とした負のピーク値を示す出力信号OUTが出力され
る。また、負の電圧を出力する電源を用いて、端子54
にグランド電圧GNDが与えられ、端子55に負の電圧
である電圧VEEが与えられるときには、電圧VEEを
基準とした負のピーク値を示す出力信号OUTが出力さ
れる。
【0032】以上のように本実施の形態によれば、入力
端子36,56から入力される入力信号INに、バイア
ス回路22,42で作成されたバイアス電圧Vbias
を印加しているので、入力信号INを単電源の出力電圧
間で変化する信号として処理することができ、ピーク検
波回路21,41の電源電圧を単電源から供給すること
ができる。
【0033】図5は、本発明の実施の第2の形態である
ピーク検波回路61を示す。ピーク検波回路61は、ピ
ーク検波回路21と類似する構成であり、同一の構成要
素には同一の参照符を付して説明を省略する。ピーク検
波回路61は、バイアス回路62と、レベルシフト回路
63と、平滑回路24と、抵抗25,26とを含んで構
成される。抵抗26については、実施の第1形態と同様
に、電流源に置換可能である。
【0034】ピーク検波回路61の特徴は、抵抗26と
PN接合ダイオード27との間にn(nは1以上の整
数)個のダイオードDA1〜DAn(総称するときは参
照符DAを用いる)が直列に介挿されていることであ
る。ダイオードDA1のアノードと電源電圧VCCとの
間には抵抗26が接続され、ダイオードDAnのカソー
ドはPN接合ダイオード27のアノードに接続される。
直列に接続されるダイオードDAとPN接合ダイオード
27とによって、入力信号INに印加するバイアス電圧
Vbiasを定めることができる。抵抗25の他端はダ
イオードDA1のアノードに接続される。
【0035】出力信号OUTの基準の電圧を確実にグラ
ンド電圧GNDとするために、バイアス回路62のダイ
オードDAによって定められる電圧に合わせて、レベル
シフト回路63によってレベルシフトさせる電圧も変化
させなければならないので、レベルシフト回路63には
ダイオードDAと同一の特性を有するダイオードDB1
〜DBn(総称するときは参照符DBを用いる)が直列
に接続される。ダイオードDBは、ダイオードDB1の
アノードがNPNトランジスタ30のエミッタに接続さ
れ、ダイオードDBnのカソードがNPNトランジスタ
31のベースに接続される。
【0036】入力信号INの電圧Viと、PN接合ダイ
オード27の電圧降下による電圧Vd1と、NPNトラ
ンジスタ28のベース・エミッタ電圧Vbe1とに加え
て、ダイオードDA1によって降下する電圧Vdaをn
倍した電圧とによってバイアス電圧Vbiasが定めら
れる。ダイオードDB1によって降下する電圧をVdb
とすると、レベルシフト回路23から出力される電圧V
o1は、 Vo1=Vi+Vd1+Vbe1+n・Vda −(Vbe2+n・Vdb+Vbe3) ≒Vi …(3) となり、バイアス電圧Vbiasが差引かれた電圧とな
る。
【0037】ピーク検波回路61では、抵抗26とPN
接合ダイオード27との間にダイオードDAを接続する
構成としたけれども、ダイオードDAに置き換えて、ダ
イオード接続したトランジスタを接続する構成としても
よい。また、ピーク検波回路21と同様に、端子34お
よび端子35に接続する電源を正の電圧を出力する電源
とするか負の電圧を出力する電源とするかによって、出
力信号OUTの基準となる電圧を定めることができる。
【0038】以上のように本実施の形態によれば、抵抗
25とNPNトランジスタ28のコレクタとの間にPN
接合ダイオード27と直列にダイオードDAが接続され
ていることによって、入力端子36から入力される入力
信号INに印加するバイアス電圧Vbiasは、NPN
トランジスタ28とPN接合ダイオード27とダイオー
ドDAとによって定められることとなり、信号INの振
幅に応じてダイオードDAの数を調整することで、信号
INをグランド電圧GNDから電圧VCCまでの間で変
化する信号とすることができ、ピーク検波回路61に電
圧を供給する電源を1つの電源とすることができる。
【0039】図6は、実施の第2形態の他の構成例であ
るピーク検波回路71を示す。ピーク検波回路71は、
ピーク検波回路41に対して相補的な構成を有し、同一
の構成要素には同一の参照符を付して説明を省略する。
ピーク検波回路71は、バイアス回路72と、レベルシ
フト回路73と、平滑回路44と、抵抗45,46とを
含んで構成される。ピーク検波回路71では、入力信号
INの負のピーク値を検出して出力し、入力信号INの
基準となる電圧を発生するために、バイアス回路72お
よびレベルシフト回路73に複数のダイオードDC,D
Dがそれぞれ接続されている。
【0040】バイアス回路72において、ダイオードD
C1のアノードはPN接合ダイオード47のカソードに
接続され、ダイオードDCnのカソードは抵抗46を介
してグランド電圧GNDが与えられる端子35に接続さ
れる。バイアス回路72によって変化された基準電圧に
合わせて、レベルシフト回路73によって電圧レベルを
シフトさせる際の電圧も変化させなければならないの
で、PNPトランジスタ51のベースとPNPトランジ
スタ50のエミッタとの間にダイオードDDが同数のn
個直列に接続される。
【0041】また、ピーク検波回路41と同様に、端子
34および端子35に接続する電源を正の電圧を出力す
る電源とするか負の電圧を出力する電源とするかによっ
て、出力信号OUTの基準の電圧を定めることができ
る。
【0042】図7は、本発明の実施の第3の形態である
ピーク検波回路81を示す。ピーク検波回路81は、図
1に示す実施の第1形態によるピーク検波回路21と類
似する構成であるので、同一の構成要素には同一の参照
符を付して説明を省略する。本実施の形態によるピーク
検波回路81の特徴は、抵抗26とPN接合ダイオード
27との間に抵抗86が接続され、NPNトランジスタ
30のエミッタとNPNトランジスタ31のベースとの
間に抵抗86と同一の抵抗値を有する抵抗87が接続さ
れていることである。図5に示す実施の第2形態のピー
ク検波回路61では、バイアス電圧を変化させるために
直列に接続されたダイオードDA1〜DAnを用いるけ
れども、本実施形態のピーク検波回路81ではダイオー
ドDAに置き換えて抵抗86を用いる。
【0043】バイアス回路82によるバイアス電圧Vb
iasは、抵抗86の抵抗値をR1とし、抵抗86を流
れる電流をI1とすると、 Vbias=R1・I1+Vd1+Vbe1 …(4) となる。レベルシフト回路83における抵抗87には、
NPNトランジスタ28,29がカレントミラー接続さ
れていることによって、抵抗86に流れる電流と等しい
電流が流れる。レベルシフト回路83によってレベルシ
フトされる電圧は、R1・I1とNPNトランジスタ2
8,29のベース・エミッタ間電圧Vbe2,Vbe3
との和であり、バイアス電圧Vbiasと等しくなる。
【0044】また、図1に示す実施の第1形態のピーク
検波回路21と同様に、端子34および端子35に接続
する電源を正の電圧を出力する電源とするか負の電圧を
出力する電源とするかによって、出力信号OUTの基準
の電圧を定めることができる。
【0045】図8は、実施の第3形態の相補的な構成例
であるピーク検波回路91を示す。ピーク検波回路91
は、バイアス回路92およびレベルシフト回路93を含
み、図3に示すピーク検波回路41と類似する構成であ
るので、同一の構成要素には同一の参照符を付して説明
を省略する。
【0046】ピーク検波回路91の特徴は、バイアス回
路92の抵抗46とPN接合ダイオード47との間に抵
抗96が設けられ、レベルシフト回路93のPNPトラ
ンジスタ50のエミッタとPNPトランジスタ51のベ
ースとの間に抵抗96と同一の抵抗値を有する抵抗97
が設けられていることである。ピーク検波回路91で
は、図6に示すピーク検波回路71で用いられる電圧を
変化させるためのダイオードDC,DDに置き換えて抵
抗96,97を接続し、各抵抗間の電圧降下によって複
数のダイオードを直列に接続する場合と同等の効果を得
ている。
【0047】本実施の形態によれば、抵抗25とNPN
トランジスタ28のコレクタとの間にPN接合ダイオー
ド27と直列に抵抗86が接続されていることによっ
て、入力端子36から入力される入力信号INに印加す
るバイアス電圧Vbiasは、NPNトランジスタ28
とPN接合ダイオード27と抵抗86とによって定めら
れることとなり、信号INの振幅に応じて抵抗86の抵
抗値を定めることで、信号INをグランド電圧GNDか
ら電圧VCCまでの間で変化する信号とすることがで
き、ピーク検波回路81に電圧を供給する電源を1つの
電源とすることができる。
【0048】図9は、本発明の実施の第4の形態である
ピーク検波回路101を示す。ピーク検波回路101
は、図1に示す実施の第1形態によるピーク検波回路2
1と類似する構成であり、同一の構成要素には同一の参
照符を付して説明を省略する。本実施形態によるピーク
検波回路101の特徴は、バイアス回路102にバイア
ス用トランジスタであるNPNトランジスタ106と抵
抗107とが設けられていることである。NPNトラン
ジスタ106のベースは、抵抗25とNPNトランジス
タ28のコレクタとの接続点に接続され、コレクタには
電圧VCCが与えられ、エミッタはカレントミラー接続
されるNPNトランジスタ28,29のベースに接続さ
れる。抵抗107の一端は、NPNトランジスタ28,
29のベースに接続され、他端はグランド電圧GNDに
接続される。
【0049】NPNトランジスタ28,29によるカレ
ントミラー回路によって、レベルシフト回路23のNP
Nトランジスタ30のベース・エミッタ間電圧Vbe
は、PN接合ダイオード27の順方向降下電圧とNPN
トランジスタ28のベース・エミッタ間電圧Vbeとに
よって定まる電圧と等しくなる。しかしながら、NPN
トランジスタ30の出力が与えられるNPNトランジス
タ31は、エミッタ電流が平滑回路24における抵抗3
2の抵抗値およびコンデンサ33の容量値または出力信
号OUTの電圧によって変化するので、NPNトランジ
スタとしては同一特性であっても、ベース電流が異な
る。したがって、カレントミラー回路のNPNトランジ
スタ29の負荷となるNPNトランジスタ31のベース
・エミッタ間電圧Vbe3が変動して、必ずしもVd1
およびVbe1に等しくはなくなり、バイアス電圧をレ
ベルシフトされる電圧とに差が生じ、入力信号INの入
力レベルと出力信号OUTの出力レベルとに差が生じる
こととなる。
【0050】ピーク検波回路101のバイアス回路10
2は、カレントミラー回路を構成するNPNトランジス
タ28,29に加えてNPNトランジスタ106と抵抗
107とが設けられている。抵抗107の抵抗値を調整
することによって、NPNトランジスタ106のエミッ
タを流れる電流Iaが定められる。エミッタ電流Iaに
よってNPNトランジスタ106のベース電流が変化
し、NPNトランジスタ28,29の負荷として流れる
ベース電流の不均衡が低減される。すなわち、NPNト
ランジスタ106と抵抗107とによって、所定の振幅
の入力信号INが与えられる場合に、入力信号INの信
号レベルに対して出力信号OUTの信号レベルがずれる
のを防止することができる。
【0051】また、ピーク検波回路21と同様に、端子
34および端子35に接続する電源を正の電圧を出力す
る電源とするか負の電圧を出力する電源とするかによっ
て、出力信号OUTの基準の電圧を定めることができ
る。
【0052】なお、本実施の形態では、NPNトランジ
スタ106に流れる電流を制御するための措置として抵
抗107を設ける構成としたけれども、一定の電流を流
す電流源を設ける構成としてもよい。
【0053】図10は、実施の第4形態の相補的な構成
例であるピーク検波回路111を示す。ピーク検波回路
111は、図3に示すピーク検波回路41と類似する構
成であり、同一の構成要素には同一の参照符を付して説
明を省略する。ピーク検波回路111の特徴は、バイア
ス回路112にPNPトランジスタ116と抵抗117
とが設けられていることである。PNPトランジスタ1
16のベースは、PNPトランジスタ48のコレクタと
抵抗45との間に接続され、PNPトランジスタ116
のエミッタは抵抗117を介して端子34に接続され
る。また、PNPトランジスタ116のコレクタにはグ
ランド電圧GNDが与えられる。PNPトランジスタ1
16のエミッタと抵抗117との接続点の電位がPNP
トランジスタ48,49の各ベースに与えられる。
【0054】また、ピーク検波回路41と同様に、端子
34および端子35に接続する電源を正の電圧を出力す
る電源とするか負の電圧を出力する電源とするかによっ
て、出力信号OUTの基準の電圧を定めることができ
る。
【0055】以上のように本実施の形態によれば、バイ
アス用トランジスタであるNPNトランジスタ106の
エミッタは、カレントミラー接続されるNPNトランジ
スタ28,29のベースに接続され、NPNトランジス
タ28,29のベースにはさらに抵抗107が接続され
ているので、抵抗107の抵抗値を定めることでカレン
トミラー回路の負荷が調整されることとなり、平滑回路
に含まれる構成要素の値などによって生じるバイアス電
圧とレベルシフトする電圧とのずれを小さくすることが
できる。
【0056】図11は、本発明の実施の第5の形態であ
るピーク検波回路121を示す。ピーク検波回路121
は、図1の実施の第1形態によるピーク検波回路21と
類似する構成であるので、同一の構成要素には同一の参
照符を付して説明を省略する。
【0057】ピーク検波回路121は、バイアス回路1
22とレベルシフト回路123と平滑回路24と抵抗2
5,26とを含んで構成される。バイアス回路122
は、カレントミラー接続されているNPNトランジスタ
28,29に加えて、NPNトランジスタ126,12
7,128を含んで構成される。NPNトランジスタ1
26は、NPNトランジスタ106と同様にベースがN
PNトランジスタ28のコレクタと抵抗25との間に接
続され、エミッタはNPNトランジスタ28,29のベ
ースに接続され、コレクタには電圧VCCが与えられ
る。NPNトランジスタ127,128はカレントミラ
ー接続されており、NPNトランジスタ127のベース
とNPNトランジスタ128のベースとが互いに接続さ
れており、NPNトランジスタ128のコレクタが共通
に接続されたベースに接続されている。NPNトランジ
スタ127,128の互いのエミッタにはグランド電圧
GNDが与えられる。NPNトランジスタ127のコレ
クタは、NPNトランジスタ126のエミッタおよびN
PNトランジスタ28,29のベースに接続される。ま
た、NPNトランジスタ128のコレクタは、後述する
PNPトランジスタ129のコレクタに接続される。
【0058】レベルシフト回路123は、NPNトラン
ジスタ30,31に加えて、PNPトランジスタ12
9,130と、NPNトランジスタ131と、抵抗13
2とを含んで構成される。PNPトランジスタ129,
130はカレントミラー接続されており、PNPトラン
ジスタ130のコレクタが各ベースに接続されている。
PNPトランジスタ129,130のエミッタにはとも
に電圧VCCが与えられており、PNPトランジスタ1
29のコレクタはNPNトランジスタ128のコレクタ
に接続され、PNPトランジスタ130のコレクタはN
PNトランジスタ131のコレクタに接続される。NP
Nトランジスタ131のエミッタは抵抗132を介して
接地される。
【0059】レベルシフト回路123では、NPNトラ
ンジスタ31にベースが共通接続されるNPNトランジ
スタ131のコレクタ電流が、カレントミラー回路の一
方のPNPトランジスタ130のコレクタを流れ、他方
のPNPトランジスタ129のコレクタを流れる電流が
定まり、さらにカレントミラー回路のNPNトランジス
タ127のコレクタを流れる電流量が定まる。したがっ
て、NPNトランジスタ31のエミッタ電流に比例して
ベースに流れる電流の変化と、NPNトランジスタ12
6のエミッタ電流に比例してベースに流れる電流の変化
とは対応し、バイアス電圧とレベルシフト量とのずれが
低減され、入力振幅に対する出力レベルのずれを小さく
補正することができる。さらに、ピーク検波回路121
に形成される各カレントミラー回路のミラー比を定める
ことによって各回路に流れる電流量を制御することがで
きる。
【0060】また、ピーク検波回路21と同様に、端子
34および端子35に接続する電源を正の電圧を出力す
る電源とするか負の電圧を出力する電源とするかによっ
て、出力信号OUTの基準の電圧を定めることができ
る。
【0061】図12は、本発明の実施の第5形態に対し
て相補的な構成例であるピーク検波回路141を示す。
ピーク検波回路141は、図3に示すピーク検波回路4
1と類似する構成であるので、同一の構成要素には同一
の参照符を付して説明を省略する。ピーク検波回路14
1は、バイアス回路142とレベルシフト回路143と
平滑回路44と、抵抗45,46とを含んで構成され
る。
【0062】バイアス回路142は、PNPトランジス
タ48,49,146,147,148を含んで構成さ
れており、PNPトランジスタ48,49がカレントミ
ラー接続され、PNPトランジスタ147,148がカ
レントミラー接続される。PNPトランジスタ48,4
9,147,148はエミッタに電圧VCCが与えられ
ており、PNPトランジスタ148のコレクタはNPN
トランジスタ149のコレクタに接続され、PNPトラ
ンジスタ147のコレクタはPNPトランジスタ48,
49のベースに接続される。PNPトランジスタ48,
49のベースには、ベースがPNPトランジスタ48の
コレクタに接続されたPNPトランジスタ146のエミ
ッタが接続されており、PNPトランジスタ146に流
れるエミッタ電流に応じて流れるベース電流がPNPト
ランジスタ48のコレクタ側の負荷となる。PNPトラ
ンジスタ146のエミッタ電流は、PNPトランジスタ
147のコレクタ電流とほぼ等しく、2つのカレントミ
ラー回路を経て、PNPトランジスタ151に流れるコ
レクタ電流量に対応する。
【0063】レベルシフト回路143は、PNPトラン
ジスタ50,51,151と、NPNトランジスタ14
9,150と、抵抗152とを含んで構成される。NP
Nトランジスタ149,150は、カレントミラー接続
されており、各トランジスタのエミッタは接地される。
NPNトランジスタ150のコレクタはPNPトランジ
スタ151および抵抗152を介して電圧VCCが与え
られる。NPNトランジスタ151のベースはNPNト
ランジスタ51のベースと共通に接続されており、NP
Nトランジスタ151に流れるコレクタ電流に基づいて
PNPトランジスタ150のコレクタに電流が流れ、N
PNトランジスタ150のコレクタを流れる電流と同一
の電流がPNPトランジスタ148を介してNPNトラ
ンジスタ149のコレクタにも流れる。
【0064】また、ピーク検波回路41と同様に、端子
34および端子35に接続する電源を正の電圧を出力す
る電源とするか負の電圧を出力する電源とするかによっ
て、出力信号OUTの基準の電圧を定めることができ
る。
【0065】図13は、本発明の実施の第6の形態であ
るピーク検波回路161を示す。ピーク検波回路161
は、図11に示す実施の第5形態によるピーク検波回路
121と類似する構成であるので、同一の構成要素には
同一の参照符を付して説明を省略する。ピーク検波回路
161は、バイアス回路122と、レベルシフト回路1
63と、平滑回路24と、抵抗25,26とを含んで構
成される。
【0066】レベルシフト回路163は、NPNトラン
ジスタ30,31と、PNPトランジスタ129,13
0と、OPアンプ166と、NPNトランジスタ167
と、抵抗168とを含んで構成される。レベルシフト回
路163ではNPNトランジスタ31のエミッタ出力は
平滑回路24とOPアンプ166の非反転入力とに与え
られる。カレントミラー回路を構成するPNPトランジ
スタ130のコレクタは、ベースに演算増幅器であるO
Pアンプ166の出力が与えられるNPNトランジスタ
167のコレクタに接続される。NPNトランジスタ1
67のエミッタは、抵抗168を介して端子35に接続
される。また、NPNトランジスタ167のエミッタ
は、OPアンプ166の反転入力にも接続される。
【0067】NPNトランジスタ31およびOPアンプ
166によって、NPNトランジスタ167のエミッタ
電圧は、出力信号OUTに追随するように変化する。P
NPトランジスタ129,130がカレントミラー接続
されていることによって、NPNトランジスタ167の
コレクタに流れる電流と同一の電流がPNPトランジス
タ129のコレクタを流れ、NPNトランジスタ128
のコレクタへ流れる。NPNトランジスタ128のコレ
クタを流れる電流によって、NPNトランジスタ126
のエミッタを流れる電流が制御され、NPNトランジス
タ28,31のベース電流のずれが小さくなり、ベース
・エミッタ間電圧Vbe1とVbe3とのずれも小さく
なって、入力信号INと出力信号OUTの信号レベルの
ずれが小さくなるように制御することができる。
【0068】また、図1の実施の第1形態のピーク検波
回路21と同様に、端子34および端子35に接続する
電源を正の電圧を出力する電源とするか負の電圧を出力
する電源とするかによって、出力信号OUTの基準の電
圧を定めることができる。
【0069】図14は、実施の第6形態の相補的な構成
例であるピーク検波回路171を示す。ピーク検波回路
171は、図12に示すピーク検波回路141と類似す
る構成であるので、同一の構成要素には同一の参照符を
付して説明を省略する。ピーク検波回路171は、バイ
アス回路142と、レベルシフト回路173と、平滑回
路44と、抵抗45,46とを含んで構成される。
【0070】レベルシフト回路173は、PNPトラン
ジスタ50,51と、NPNトランジスタ149,15
0と、OPアンプ176と、PNPトランジスタ177
と、抵抗178とを含んで構成される。レベルシフト回
路173では、PNPトランジスタ51のエミッタが平
滑回路24とOPアンプ166の非反転入力とに接続さ
れる。カレントミラー回路を構成するNPNトランジス
タ150のコレクタは、ベースにOPアンプ176の出
力が接続されるPNPトランジスタ177のコレクタに
接続される。NPNトランジスタ177のエミッタは、
抵抗178を介して端子34に接続される。また、PN
Pトランジスタ177のエミッタは、OPアンプ176
の反転入力に接続される。
【0071】PNPトランジスタ51のエミッタ電圧
と、PNPトランジスタ177のエミッタ電圧とはほぼ
等しくなり、エミッタ電流は抵抗178の抵抗値によっ
て調整される。PNPトランジスタ177のコレクタ電
流は、エミッタ電流とほぼ等しく、NPNトランジスタ
150のコレクタに流れる。NPNトランジスタ14
9,150がカレントミラー接続されていることによっ
て、PNPトランジスタ177のコレクタに流れる電流
と同一の電流がNPNトランジスタ149のコレクタを
流れ、PNPトランジスタ148のコレクタにも流れ
る。PNPトランジスタ148のコレクタを流れる電流
によって、PNPトランジスタ146のエミッタを流れ
る電流が制御され、入力信号INと出力信号OUTの信
号レベルのずれを小さく制御することができる。
【0072】また、図3に示すピーク検波回路41と同
様に、端子34および端子35に接続する電源を正の電
圧を出力する電源とするか負の電圧を出力する電源とす
るかによって、出力信号OUTの基準の電圧を定めるこ
とができる。
【0073】以上説明した実施の各形態では、バイポー
ラトランジスタで構成しているけれども、MOSFET
などを使用することもできる。また、複数のPN接合ダ
イオードや抵抗の代わりに、定電圧ダイオードを使用す
ることもできる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、信号入力
端に与えられる信号は、バイアス回路から供給されるバ
イアス電圧が印加されて振幅の基準となる電圧が変化さ
れ、一方の電源電圧から他方の電源電圧までの間で変化
する信号へと変換されるので、ピーク検波回路には一方
の電源電圧から他方の電源電圧までの電圧を供給すれば
よく、ピーク検波回路に接続する電源を単一の電源とす
ることができる。
【0075】また本発明によれば、カレントミラー回路
における一方のトランジスタの出力電極には、PN接合
ダイオードおよび抵抗が接続されており、信号入力端に
はPN接合ダイオードの順方向降下電圧および一方のト
ランジスタのベース・エミッタ間電圧に基づいて定めら
れる電圧がバイアス電圧として与えられる。レベルシフ
ト回路における入力側トランジスタのベースには、バイ
アス電圧が付加された入力信号が与えられており、入力
信号に基づいて入力側トランジスタを介して、カレント
ミラー回路の他方のトランジスタのコレクタと出力側ト
ランジスタのベースとに電流が供給される。レベルシフ
ト回路では、入力側トランジスタと出力側トランジスタ
とのベース・エミッタ間電圧によって、入力信号に付加
されているバイアス電圧に相当する電圧分、入力信号の
信号レベルが引下げられ、単電源でも、電源電圧の一方
を基準とするピーク検波出力を得ることができる。
【0076】さらに本発明によれば、カレントミラー回
路の一方のトランジスタの出力電極と信号入力端子との
間に接続されるダイオードの数を調整することによっ
て、信号入力端から入力される信号の振幅に応じてバイ
アス電圧を定めることができるので、振幅が大きい入力
信号であっても電源電圧間に収めることができる。
【0077】またさらに本発明によれば、カレントミラ
ー回路の一方のトランジスタの出力電極と信号入力端子
との間に抵抗を接続することによって、信号入力端から
入力される信号の振幅に応じてバイアス電圧を定めるこ
とができるので、入力信号の振幅を電源電圧間に収める
ことができる。また、入力信号に対して高いバイアス電
圧を印加しなければならない場合、複数のダイオードを
直列に接続してバイアス電圧を作成するよりも少ない素
子数で所望のバイアス電圧を作成することができる。
【0078】またさらに本発明によれば、バイアス用ト
ランジスタによってカレントミラー回路における一方お
よび他方のトランジスタの出力電極から供給する負荷電
流が平衡するように制御されるので、平滑回路に含まれ
る構成要素の値などによって生じるバイアス電圧とレベ
ルシフトする電圧とのずれを小さくすることができる。
【0079】またさらに本発明によれば、補正用トラン
ジスタは、出力側トランジスタのベース電圧に基づい
て、電流補正回路を介してバイアス用トランジスタのエ
ミッタ電流を制御し、バイアス回路におけるカレントミ
ラー回路の負荷が平衡するように調整するので、出力信
号の電圧などによって生じるバイアス電圧とレベルシフ
トする電圧とのずれを入力信号の振幅に関係なく小さく
することができる。
【0080】またさらに本発明によれば、補正用トラン
ジスタは、信号出力端と補正用トランジスタのエミッタ
電極との間の電位差を増幅する増幅回路の出力に基づい
て、エミッタ電極に接続される抵抗を介して一方の電源
電圧へと電流を流し、電流補正回路は補正用トランジス
タのコレクタ電流に基づいて、バイアス用トランジスタ
のエミッタ電流を制御し、バイアス回路におけるカレン
トミラー回路の負荷を平衡させるので、平滑回路によっ
て比較的安定している信号出力端の出力に応じて、カレ
ントミラー回路に流れる電流量を制御することができ、
バイアス電圧を安定させることができる。また、出力信
号の電圧などによって生じるバイアス電圧とレベルシフ
トする電圧とのずれを入力信号の振幅に関係なく小さく
することができる。
【0081】またさらに本発明によれば、電流補正回路
の検出用カレントミラー回路は、補正用トランジスタの
コレクタに流れる電流と同一の電流を、制御用カレント
ミラー回路の一方のトランジスタに供給する。制御用カ
レントミラー回路は、検出用カレントミラー回路から供
給される電流に応じて、バイアス用トランジスタのエミ
ッタに流れる電流を制御するので、補正用トランジスタ
のコレクタ電流に基づいて、バイアス用トランジスタの
エミッタに流れる電流の量を制御して、バイアス電圧を
定めることができる。
【0082】またさらに本発明では、ピーク検波回路に
含まれる制御用カレントミラー回路などの各カレントミ
ラー回路を、トランジスタによって構成するので、バイ
アス電圧とレベルシフト量とに相当する電圧の一部とし
て、ベース・エミッタ間電圧を有効に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態であるピーク検波回
路21の回路図である。
【図2】ピーク検波回路21における入力信号INおよ
び出力信号OUTの波形を示す波形図である。
【図3】実施の第1形態の他の構成例であるピーク検波
回路41の回路図である。
【図4】ピーク検波回路41における入力信号INおよ
び出力信号OUTの波形を示す波形図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態であるピーク検波回
路61の回路図である。
【図6】実施の第2形態の他の構成例であるピーク検波
回路71の回路図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態であるピーク検波回
路81の回路図である。
【図8】実施の第3形態の他の構成例であるピーク検波
回路91の回路図である。
【図9】本発明の実施の第4の形態であるピーク検波回
路101の回路図である。
【図10】実施の第4形態の他の構成例であるピーク検
波回路111の回路図である。
【図11】本発明の実施の第5の形態であるピーク検波
回路121の回路図である。
【図12】実施の第5の形態の他の構成例であるピーク
検波回路141の回路図である。
【図13】本発明の実施の第6の形態であるピーク検波
回路161の回路図である。
【図14】実施の第6形態の他の構成例であるピーク検
波回路171の回路図である。
【図15】典型的な従来例であるピーク検波回路1の構
成および動作を示す図である。
【図16】従来例であるピーク検波回路11の構成およ
び動作を示す図である。
【符号の説明】
21,41,61,71,81,91,101,11
1,121,141,161,171 ピーク検波回路 22,42,62,72,82,92,102,11
2,122,142 バイアス回路 23,43,63,73,83,93,123,14
3,163,173 レベルシフト回路 24,44 平滑回路 25,26,32,45,46,52,86,87,9
6,97,107,117,132,152,168,
178 抵抗 27,47,DA1,…,DAn,DB1,…,DB
n,DC1,…,DCn,DD1,…,DDn PN接
合ダイオード 28,29,30,31,126,127,128,1
31,149,150,167 NPNトランジスタ 33,38,53 コンデンサ 34,35 端子 36 入力端子 37 出力端子 48,49,50,51,129,130,146,1
47,148,177PNPトランジスタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単電源の一対の電源電圧間に接続され、
    信号入力端に入力される信号を整流し、一方の電源電圧
    を基準として、他方の電源電圧側に変化するピーク値を
    検出し、信号出力端に接続される平滑回路を介して導出
    するピーク検波回路であって、 信号入力端に一方の電源電圧と他方の電源電圧との間の
    バイアス電圧を与えるバイアス回路と、 信号入力端と信号出力端との間に接続され、信号入力端
    の電圧レベルが信号出力端の電圧レベルをバイアス電圧
    に相当する電圧だけ他方の電源電圧側にシフトした電圧
    レベルよりも他方の電源電圧側であるとき、信号入力端
    の電圧レベルをバイアス電圧に相当する電圧だけ、一方
    の電源電圧側にレベルシフトするレベルシフト回路とを
    含むことを特徴とするピーク検波回路。
  2. 【請求項2】 前記バイアス回路は、一対のトランジス
    タを含むカレントミラー回路を備え、 カレントミラー回路は、各トランジスタの制御電極が共
    通接続され、一方のトランジスタの出力電極が順方向の
    PN接合ダイオードと抵抗または電流源とを介して前記
    他方の電源電圧側に接続され、PN接合ダイオードと抵
    抗または電流源との接続点から前記バイアス電圧が信号
    入力端に与えられ、各トランジスタの接地電極が前記一
    方の電源電圧側に共通接続され、各トランジスタの出力
    電極の出力電流値がほぼ同一となり、 前記レベルシフト回路は、 前記カレントミラー回路の他方のトランジスタの出力電
    極に、コレクタ電極およびエミッタ電極が直列に接続さ
    れ、信号入力端に接続されるベース電極とエミッタ電極
    との間で信号のレベルシフトを行う入力側トランジスタ
    と、 カレントミラー回路の他方のトランジスタの出力電極に
    ベース電極が接続され、信号出力端にエミッタ電極が接
    続される出力側トランジスタとを含むことを特徴とする
    請求項1記載のピーク検波回路。
  3. 【請求項3】 前記カレントミラー回路の各トランジス
    タの出力電極と前記信号入力端および前記入力側トラン
    ジスタのエミッタ電極との間には、複数のPN接合ダイ
    オードがそれぞれ接続されることを特徴とする請求項2
    記載のピーク検波回路。
  4. 【請求項4】 前記カレントミラー回路の各トランジス
    タの出力電極と前記信号入力端および前記入力側トラン
    ジスタのエミッタ電極との間には、抵抗がそれぞれ接続
    されることを特徴とする請求項2または3記載のピーク
    検波回路。
  5. 【請求項5】 前記カレントミラー回路は、前記一対の
    共通接続された制御電極にエミッタ電極が接続され、前
    記一方のトランジスタの出力電極にベース電極が接続さ
    れ、コレクタ電極が前記他方の電源電圧に接続されるバ
    イアス用トランジスタを含むことを特徴とする請求項2
    〜4のいずれかに記載のピーク検波回路。
  6. 【請求項6】 前記出力側トランジスタと同一導電型式
    を有し、ベース電極が共通接続される補正用トランジス
    タと、 補正用トランジスタのエミッタ電極と前記一方の電源電
    圧との間に接続される抵抗と、 補正用トランジスタのコレクタ電流を検出し、対応する
    電流を前記バイアス用トランジスタのエミッタ電流とし
    て流す電流補正回路とを含むことを特徴とする請求項5
    記載のピーク検波回路。
  7. 【請求項7】 前記出力側トランジスタと同一の導電型
    式を有する補正用トランジスタと、 補正用トランジスタのエミッタ電極と前記一方の電源電
    圧との間に接続される抵抗と、 信号出力端と補正用トランジスタのエミッタ電極との間
    の電位差を増幅し、出力を補正用トランジスタのベース
    電極に与える増幅回路と、 補正用トランジスタのコレクタ電流を検出し、対応する
    電流を前記バイアス用トランジスタのエミッタ電流とし
    て流す電流補正回路とを含むことを特徴とする請求項5
    記載のピーク検波回路。
  8. 【請求項8】 前記電流補正回路は、一対のトランジス
    タを有し、一方のトランジスタに前記補正用トランジス
    タのコレクタ電流を流して他方のトランジスタから同一
    の出力電流を導出させる検出用カレントミラー回路と、 一対のトランジスタを有し、一方のトランジスタに検出
    用カレントミラー回路からの出力電流を流し、他方のト
    ランジスタからの出力電流を前記バイアス用トランジス
    タのエミッタ電流として流す制御用カレントミラー回路
    とを含むことを特徴とする請求項6または7記載のピー
    ク検波回路。
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