JPH1047855A - 中空木材の乾燥装置 - Google Patents
中空木材の乾燥装置Info
- Publication number
- JPH1047855A JPH1047855A JP20335896A JP20335896A JPH1047855A JP H1047855 A JPH1047855 A JP H1047855A JP 20335896 A JP20335896 A JP 20335896A JP 20335896 A JP20335896 A JP 20335896A JP H1047855 A JPH1047855 A JP H1047855A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drying
- chamber
- hot air
- hollow
- drying chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
おいて中空木材の最適乾燥が可能な中空木材の乾燥装置
を提供する。 【解決手段】熱風整流室と、乾燥室と、蒸気発生室と、
熱風循環路とを備えた中空木材の乾燥装置であって、熱
風整流室と乾燥室とが、第1の開度調整手段により開度
調整される多数個の通気孔を有する第1の仕切り板によ
り区画され、また乾燥室と蒸気発生室とが、第2の開度
調整手段により開度調整される多数個の通気孔を有する
第2の仕切り板により区画され、さらに各中空木材の上
流側の端面位置に乾燥室仕切り部材を設けて、乾燥室内
を整流空間及び乾燥空間に区分し、しかも乾燥室仕切り
部材に、整流空間から中空木材の中空部に熱風を送る多
数個の中空部送り孔と、整流空間から乾燥空間内に中空
部送り孔より少量の熱風を送る多数個の外周送り孔とを
穿設させた。
Description
の中空部に、乾燥室に収納された全部の中空木材におい
て最適乾燥を実現可能な中空木材の乾燥装置に関する。
て、例えば特公昭45−5670号公報の「銘木材の乾
燥方法」の明細書中に記載されたもののように、長木材
の芯部に長孔を穿設し、この長孔に熱風を多量に供給し
て長木材を乾燥させることにより、長木材の外部だけか
ら乾燥した場合の課題であった長柱の芯部の乾燥が充分
でないという弊害をなくして、木材全体を効率良く乾燥
させる乾燥装置がある。
芯部の長孔に熱風を通すだけであるので、木材の内部だ
けを乾燥させて、木材の内部にひび割れを発生させ易
く、木材の強度に大きな影響を及ぼし、例えば支柱とし
て採用した場合には、支柱の損壊などの不測の事態を起
こす虞れがあった。
昭56−61577号公報の「木材の乾燥方法とその乾
燥装置」に記載されたもののように、乾燥室内に収納し
た木材を乾燥するための熱風を室内の流路を介して循環
させて、その途中で湿度や温度の調節をしながら、最適
条件の乾燥状況をつくって効率よく乾燥させる乾燥装置
がある。
た乾燥のための熱風を管理する点では優れているが、こ
こでいう熱風管理は、あくまで木材の表面を乾燥させる
だけにすぎず、どうしても木材の芯部を表面と同一の速
度で略均一に乾燥させることはできなかった。これによ
り、木材のひび割れは回避できなかった。
て、例えば本願出願人が前に出願して公告となった特公
昭64−4113号公報の「長柱材の人工乾燥機」に記
載されたものが知られている。
で収納される乾燥室を、長木材の一端面位置に立設され
た乾燥仕切り板により区分し、しかも乾燥仕切り板に、
長木材の中空部に熱風を送る中空部送り孔と、この中空
部送り孔より熱風量が小さくて、長木材の外部に熱風を
送る外周送り孔とを穿設したものである。
芯部より遅らせて、両部分の乾燥速度を略同じとし、よ
って長木材のひび割れを防ぎ、また長木材を内、外側か
ら乾燥することで、乾燥速度を早くする。
来の乾燥装置は、比較的長木材の収納本数が少ない小型
の乾燥室において、全部の長木材の中空部に均一かつ一
定速度で熱風を供給できるものの、例えば、一度に数百
本もの多量の長木材を乾燥する大型の乾燥室を備え、か
つ熱風供給口が乾燥室の上部に形成された乾燥装置の場
合には、乾燥室の上、下部に配置された長木材の中空部
へ供給される熱風の風量や速度が一定しないという問題
点があった。
乾燥速度の調整においても、小型の乾燥室を備えた乾燥
装置においては、従来技術でも良好な結果が得られるも
のの、大型の乾燥装置を備えた乾燥装置では、乾燥室の
上、下部において、中空部送り孔から長木材の中空部に
流れ込む熱風と、外周送り孔から長木材の外部へ流れ込
む熱風との風量比率が異なり、これにより乾燥室の上、
下部に配置された長木材において、外周部と芯部との乾
燥速度に差異が生じるという問題点があった。
空木材の乾燥装置の内部を、各々多数個の通気孔と第
1、2の開度調整手段を有する第1、2の仕切り板によ
り、熱風整流室、乾燥室、蒸気発生室の3部屋に区分
し、しかも熱風整流室及び蒸気発生室を熱風ファン付き
の熱風循環路により連結し、さらに乾燥室を多数個の中
空部送り孔及び外周送り孔付きの乾燥室仕切り部材によ
り、整流空間と乾燥空間とに2分する構成としたので、
第1の仕切り板の各通気孔を第1の開度調整手段により
個別又はブロック的に開度調整することにより、乾燥室
の大きさにかかわらず室全体において、中空木材の中空
部へ供給される熱風量及び速度を略一定にでき、また第
2の仕切り板の各通気孔を第2の開度調整手段により個
別又はブロック的に開度調整することにより、乾燥室の
大きさにかかわらず室全体において、中空部送り孔から
中空木材の中空部に流れ込む熱風と、外周送り孔から中
空木材の外部へ流れ込む熱風との風量比率を略一定にで
き、よって乾燥室に収納された全部の中空木材の最適乾
燥の実現が可能となる。
材の乾燥装置は、上流部に設けられる熱風整流室と、中
央部に設けられると共に、穴ぐり加工された多数本の中
空木材が長さ方向を揃えて重ね置きされる乾燥室と、下
流部に設けられて、ヒータ及び加湿手段が配設された蒸
気発生室と、熱風整流室及び蒸気発生室を連通して、中
途部に出力調整可能な熱風ファンが設けられた熱風循環
路とを備えた中空木材の乾燥装置であって、熱風整流室
と乾燥室とは、第1の開度調整手段により個別又はブロ
ック的に開度調整可能な多数個の通気孔が形成された第
1の仕切り板により区画され、また乾燥室と蒸気発生室
とは、第2の開度調整手段により個別又はブロック的に
開度調整可能な多数個の通気孔が形成された第2の仕切
り板により区画され、さらに各中空木材の上流側の端面
位置に乾燥室仕切り部材を設けて、乾燥室内を整流空間
及び乾燥空間に区分し、しかも乾燥室仕切り部材には、
整流空間から中空木材の中空部に熱風を送る多数個の中
空部送り孔と、整流空間から乾燥空間内に中空部送り孔
より少量の熱風を送る多数個の外周送り孔とが穿設され
た構成を有している。
蒸気発生室に加湿手段から蒸気を発生させ、これを熱風
ファンにより熱風にして熱風循環路から熱風整流室へ送
り込み、ここで第1の開度調整手段により第1の仕切り
板の各通気孔の開度調整を個別又はブロック的に行うこ
とで、乾燥室の大きさにかかわらず室全体において、中
空木材の中空部へ供給される熱風量及び速度が略一定に
なるという作用を有する。
気孔を経て乾燥室の上流部にある整流空間に達した熱風
は、乾燥室仕切り部材の各外周送り孔から乾燥室の中空
木材が収納された乾燥空間に流れ込み、その後、第2の
仕切り板の通気孔より蒸気発生室へ戻るが、この際、第
2の開度調整手段により第2の仕切り板の各通気孔の開
度調整を個別又はブロック的に行うことにより、乾燥室
の全体において、滞留する熱風量と、第2の仕切り板の
通気孔を経て蒸気発生室へ戻る熱風量との調整が行われ
て、中空木材の外周部の乾燥速度が調整されるので、乾
燥室の大きさにかかわらず室全体において、中空部送り
孔から中空木材の中空部に流れ込む熱風と、外周送り孔
から中空木材の外部へ流れ込む熱風との風量比率が略一
定になるという作用を有する。
でも、制御部及び駆動源を有する自動式でもよい。
各種の耐熱フィルム、耐熱シート、耐熱板などが採用で
きる。
装置は、請求項1に記載の中空木材の乾燥装置におい
て、乾燥室の乾燥空間に加湿手段が設けられた構成を有
している。
の中空木材が収納された乾燥空間の湿度を上昇させるこ
とで、中空木材の外周部の乾燥速度を遅らせるという作
用を有する。
霧ノズルから噴霧する噴霧装置などが採用できる。
装置は、請求項1又は2に記載の中空木材の乾燥装置に
おいて、乾燥室の乾燥空間に給気ダクト及び排気ダクト
を有する熱風強制排気手段を設けた構成を有している。
及び排気を行うことで、送り込まれた熱風の一部を熱風
強制排気手段により強制排気することにより、乾燥室内
の湿度を低下させて、収納された主に中空木材の外周部
の乾燥速度を早めるという作用を有する。
ファンが設けられるが、この排気ファンは排気ダクトに
内蔵させてもよいし、排気ダクトに連結される排気流路
の中途部に設けてもよい。
設け、排気ダクトを乾燥室の下流部に設けるようにすれ
ば、熱風強制排気手段に排気ファンなどを設けることな
く、乾燥室の熱風の排気ができる。
の乾燥装置は、請求項1〜3のうち何れか1項に記載の
中空木材の乾燥装置において、第1、2の仕切り板に形
成された多数個の通気孔が、上下左右一定ピッチで形成
され、また第1、2の開度調整手段が、各々近接する4
個の通気孔の中心部に設けられる回転軸と、近接する4
個の通気孔を同時に開閉可能な4個の開度調整孔が90
°毎に形成された回転板とを有する構造としている。
段の回転板を所定角度回動させることで、回転板の開度
調整孔と第1、2の開度調整手段の通気孔との重なり度
合いが調整されて各通気孔の開度調整が行われるので、
第1、2の仕切り板の各通気孔がブロック的に開度調整
され、かつその構造及び操作が簡易になるという作用を
有する。
該開度調整孔により開度調整される通気孔は、それぞれ
4個に限らずとも1〜3個又は5個以上でもよい。
楕円形、三角形、四角形、多角形などが採用できる。
がら説明する。
空木材の乾燥装置であり、この中空木材の乾燥装置A
は、横長なケーシング状の装置本体1と、装置本体1の
上流部に設けられる熱風整流室2と、装置本体1の中央
部に設けられると共に、軸部に中空部3aを有する多数
本の中空木材3が長さ方向を揃えて重ね置きされた乾燥
室4と、装置本体1の下流部に設けられて、2連式のヒ
ータ5とその上部に設けられたノズルを有する加湿手段
としての蒸気噴霧装置6が配設された蒸気発生室7と、
それぞれ熱風整流室2の中央部及び蒸気発生室7の上部
を連通して、入側である蒸気発生室7側の端部内及び出
側である熱風整流室2側の端部内に出力調整可能な第
1、2の熱風ファン10、11が各々内蔵された2連式
の熱風循環路12とを備えている。
4との間には多数個の通気孔13aが形成された第1の
仕切り板13が設けられており、また図4に示すよう
に、乾燥室4と蒸気発生室7との間には、多数個の通気
孔14aが形成された第2の仕切り板14が設けられて
いる(図5も参照)。
成された多数個の通気孔13a、14aは、上下左右一
定ピッチで形成されている。
操作が簡易な第1又は第2の開度調整手段15、16に
より、ブロック的に開度調整可能となっている。
16は、各々近接する4個の通気孔13a、14aの中
心部に設けられた回転軸17と、近接する4個の通気孔
13a、14aを同時に開閉可能な4個の開度調整孔1
8aが90°毎に形成された回転板18とを有してい
る。
ば乾燥室4にスペーサ19を介して多数本の中空木材3
を収納する際に、装置本体1内に入った作業者が、中空
木材3の材質、寸法などに応じて、乾燥室4に収納され
た全部の中空木材3の中空部3aに所定量の熱風が均等
かつ一定速度で送り込めるように、第1、2の仕切り板
13、14の上下又は左右の部位にある各回転板18を
個別に所定角度だけ回動させる。
孔13aの開度調整を説明すると、熱風が第1、2の熱
風ファン10、11により、各熱風循環路12を通して
熱風整流室2の上部から熱風整流室2内に流れ込むの
で、各回転板18を、上部配置された各通気孔13aの
開度が大きく、かつ、下部配置させた各通気孔13aの
開度が小さくなるように回動させることにより、各通気
孔13aの開度調整を行う。
体1内に入った作業者が、中空木材3の材質、寸法など
に応じて、乾燥室4に収納された全部の中空木材3の外
周部の乾燥速度を中空部3aの速度より若干遅らせて、
中空木材3の良好な乾燥をできるように、各回転板18
を回動させて各通気孔14aの開度調整を行う。
流側の端面位置に乾燥室仕切り部材の一例である耐熱フ
ィルム20を設けて、乾燥室4内を整流空間4a及び乾
燥空間4bに区分する。
間4aから中空木材3の中空部3aに熱風を送る多数個
の比較的大径な中空部送り孔20aと、整流空間4aか
ら乾燥空間4b内に中空部送り孔20aより少量の熱風
を送る多数個の比較的小径な外周送り孔20bとが穿設
されている。
中空部送り孔20aの形成部は、それぞれ外方から環状
のスリーブ21を、釘22(ビスなどでもよい)を介し
て、各中空木材3の上流側の端面にスポット的に密着さ
せて固定されている。これにより、乾燥中の熱風の風圧
で、耐熱フィルム20が、中空木材3の上流側の端面か
ら剥離されるのを防止できる。
材でも、図8に示すような円柱でもよい。
20bの直径や、外周送り孔の形成位置及びその個数
は、中空木材の材質や寸法などにより適宜変更される。
縁部は、装置本体1の上板に取付けられた横長の熱風通
過量調整具23に取付けられている。
体1の上板に固着され、7個の大径の固定側通気孔24
aが形成された固定プレート24と、固定プレート24
に面接触されて、各固定側通気孔24aに対応する大径
の7個の摺動側通気孔25aが形成された摺動プレート
25とを有している。固定プレート24の第1の仕切り
板13側の面に、耐熱フィルム20の上縁部が密着状態
で取付けられている。
プレート24に沿って横方向へ摺動させることで、摺動
側通気孔25aによる固定側通気孔24aの塞ぎ量を変
更して、固定側通気孔24aの開度調整を行う。
おける一側板の中央部付近には、それぞれ一対の温度・
湿度センサ26が配設されている。
段の一例である蒸気噴霧装置のノズル27が設けらてい
る。
おける上端部には、自動開度調整機能を有する給気ダク
ト28及び排気ダクト29を有する熱風強制排気手段3
0が設けられている。なお、図示しないが、排気ダクト
29には熱風を強制排気する排気ファンを内蔵してい
る。
ているものであり、本実施例によれば、次のような作用
効果が生起される。
より加熱されている蒸気発生室7において、蒸気噴霧装
置6から蒸気を発生させ、これを第1の熱風ファン10
により熱風にして一対の熱風循環路12へそれぞれ吸引
し、その後、各熱風循環路12の下流部に配置された第
2の熱風ファン11により、熱風整流室2の上部へ熱風
を送り込む。
風は、第1の開度調整手段15により開度調整された第
1の仕切り板13の各通気孔13a、及び熱風通過量調
整具23の固定側通気孔24aを通過して、乾燥室4の
整流空間4aへと流れ込み、それから耐熱フィルム20
の各外周送り孔20bを経て乾燥空間4bへ達した後、
第2の開度調整手段16により開度調整された第2の仕
切り板14の各通気孔14aを通って蒸気発生室7へ戻
るという循環を繰り返す。
13aの開度調整は、熱風の流量及び速度が大きい熱風
整流室2の上部の開度を小さくする一方、熱風の流量及
び速度が小さくなる熱風整流室2の下部の開度を大きく
するというように、第1の仕切り板13の全体におい
て、第1の開度調整手段15の各回転板18を個別に回
動させて、各通気孔13aの開度調整を4個ずつブロッ
ク的に行う。
ず乾燥室4の室全体において、中空木材3の中空部3a
へ供給される熱風量及び速度を略一定にでき、よって乾
燥中の全ての中空木材3の中空部3a側からの乾燥速度
を一定にできる。
熱風通過量調整具23の摺動プレート25を横方向に摺
動させて、大径な固定側通気孔24aの開度を調整する
ことができるので、例えば、生木のような場合に、前記
固定側通気孔24aを大きく開いておけば湿った熱風や
生木から蒸発上昇する水分等の循環を促進することがで
き、木材の種類に応じて乾燥度合いの調整を行えるとい
う効果がある。
その後、第2の仕切り板14の通気孔14aから蒸気発
生室7へ戻るが、この際、第1の開度調整手段15の場
合と同様に、第2の開度調整手段16を用いた第2の仕
切り板の各通気孔14aの開度調整を、4個ずつブロッ
ク的に行う。
燥空間4bに滞留する高湿度の熱風量と、第2の仕切り
板14の通気孔14aを経て蒸気発生室7へ戻る熱風量
との調整が行われ、中空木材3の外周部3bの乾燥速度
が調整される。
燥室4の室全体において、耐熱フィルム20の中空部送
り孔20aから中空木材3の中空部3aに流れ込む熱風
と、外周送り孔20bから中空木材3の周囲へ流れ込む
熱風との風量比率を略一定にでき、こうして乾燥中の中
空木材3の全部の最適乾燥が現実的に可能となる。
ノズル27から蒸気を乾燥空間4bに噴霧することによ
り、多数本の中空木材3が収納された乾燥空間4bの湿
度を上昇させることで、中空木材3の外周部3bの乾燥
速度を遅らせることができる。
ダクト28及び排気ダクト29を用いて、乾燥室4の乾
燥空間4bの給気及び排気を強制的に行うことにより、
乾燥室4に送り込まれた熱風の一部が強制排気されて乾
燥室4内の湿度が低下され、収納された中空木材3の主
に外周部3bの乾燥速度を早めることができる。
置Aは、乾燥室4に配置された一対の温度・湿度センサ
26からの温度信号及び湿度信号を受ける制御部(図
外)の制御下において、蒸気発生室7での蒸気発生量の
調整と、第1、2の熱風ファン10、11による熱風整
流室2への熱風供給量の調整とを踏まえた第1の開度調
整手段15による第1の仕切り板13の各通気孔13a
の開度調整を行うことにより、乾燥中の中空木材3の全
体における中空部3aの乾燥速度を調整する。
度の調整は、同じく制御部(図外)の制御下において、
蒸気発生室7での蒸気発生量の調整と、熱風整流室2へ
の熱風供給量の調整とを踏まえた第2の開度調整手段1
6による第1の仕切り板14の各通気孔14aの開度調
整と、ノズル27からの乾燥空間4bへの蒸気噴霧や、
熱風強制排気手段30による乾燥空間4b内の熱風の強
制排気とを行うことにより、乾燥中の中空木材3の全体
における外周部3bの乾燥速度を調整する。
多数の実験データに基づいて、装置機器の多様な制御を
適正に行うことにより、乾燥中の中空木材3の全体にお
ける中空部3aと外周部3bとの乾燥速度を一定にし
て、最適な乾燥がなされた中空木材3を提供できるもの
である。
れる。
材の乾燥装置では、熱風整流室と乾燥室とを仕切る第1
の仕切り板の各通気孔を、第1の開度調整手段により個
別又はブロック的に開度調整するようにしたので、乾燥
室の大きさにかかわらず室全体において、中空木材の中
空部へ供給される熱風量及び風速を略一定にでき、また
乾燥室と蒸気発生室とを仕切る第2の仕切り板の各通気
孔を、第2の開度調整手段により個別又はブロック的に
開度調整するようにしたので、乾燥室の大きさにかかわ
らず室全体において、中空部送り孔から中空木材の中空
部に流れ込む熱風と、外周送り孔から中空木材の周囲へ
流れ込む熱風との風量比率を略一定にできる。これによ
り、乾燥室に収納された全部の中空木材の最適乾燥の実
現が可能となる。
置は、請求項1に記載の効果の他に、乾燥室の乾燥空間
に加湿手段が設けられるようにしたので、加湿手段によ
り、多数本の中空木材が収納された乾燥空間の湿度を上
昇させることで、中空木材の外周部の乾燥速度を遅らせ
ることができる。
置は、請求項1又は2に記載の効果の他に、給気ダクト
及び排気ダクトを有する熱風強制排気手段により乾燥室
の乾燥空間の給気及び排気を行うようにしたので、乾燥
室に送り込まれた熱風の一部が強制排気されて乾燥室内
の湿度が低下され、収納された中空木材の主に外周部の
乾燥速度を早めることができる。
装置は、請求項1〜3のうち何れかに記載の効果の他
に、第1、2の仕切り板に形成された多数個の通気孔が
上下左右一定ピッチで、また第1、2の開度調整手段
が、各4個の通気孔の中心部に設けられる回転軸と、4
個の開度調整孔とが形成された回転板とを有しているの
で、各第1、2の開度調整手段の回転板を所定角度回動
させることで、開度調整孔と通気孔との重なり度合いを
調整して各通気孔の開度調整を行うので、第1、2の仕
切り板の各通気孔をブロック的に開度調整でき、かつそ
の構造及び操作が簡易にできる。
全体断面図である。
である。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 上流部に設けられる熱風整流室と、中央
部に設けられると共に、穴ぐり加工された多数本の中空
木材が長さ方向を揃えて重ね置きされる乾燥室と、下流
部に設けられて、ヒータ及び加湿手段が配設された蒸気
発生室と、前記熱風整流室及び前記蒸気発生室を連通し
て、中途部に出力調整可能な熱風ファンが設けられた熱
風循環路とを備えた中空木材の乾燥装置であって、 前記熱風整流室と前記乾燥室とは、第1の開度調整手段
により個別又はブロック的に開度調整可能な多数個の通
気孔が形成された第1の仕切り板により区画され、 また、前記乾燥室と前記蒸気発生室とは、第2の開度調
整手段により個別又はブロック的に開度調整可能な多数
個の通気孔が形成された第2の仕切り板により区画さ
れ、 さらに、前記各中空木材の上流側の端面位置に乾燥室仕
切り部材を設け、前記乾燥室内を整流空間及び乾燥空間
に区分し、しかも前記乾燥室仕切り部材には、前記整流
空間から前記中空木材の中空部に熱風を送る多数個の中
空部送り孔と、前記整流空間から前記乾燥空間内に前記
中空部送り孔より少量の熱風を送る多数個の外周送り孔
とが穿設されていることを特徴とする中空木材の乾燥装
置。 - 【請求項2】 前記乾燥室の乾燥空間に、加湿手段が設
けられていることを特徴とする請求項1に記載の中空木
材の乾燥装置。 - 【請求項3】 前記乾燥室の乾燥空間に、給気ダクト及
び排気ダクトを有する熱風強制排気手段を設けたことを
特徴とする請求項1又は2に記載の中空木材の乾燥装
置。 - 【請求項4】 前記第1、2の仕切り板に形成された多
数個の通気孔が、上下左右一定ピッチで形成され、 また前記第1、2の開度調整手段が、各々近接する4個
の前記通気孔の中心部に設けられる回転軸と、前記近接
する4個の通気孔を同時に開閉可能な4個の開度調整孔
が90°毎に形成された回転板とを有していることを特
徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載の中空木
材の乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20335896A JP3602921B2 (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 中空木材の乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20335896A JP3602921B2 (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 中空木材の乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1047855A true JPH1047855A (ja) | 1998-02-20 |
JP3602921B2 JP3602921B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=16472716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20335896A Expired - Fee Related JP3602921B2 (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 中空木材の乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3602921B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103791609A (zh) * | 2014-01-25 | 2014-05-14 | 随州金峰节能设备制造有限公司 | 一种热风、蒸汽一体锅炉 |
JP2014222404A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 富士電機株式会社 | 自動販売機 |
CN104896880A (zh) * | 2015-05-08 | 2015-09-09 | 六盘水康博木塑科技有限公司 | 一种生态板烘烤箱及其操作方法 |
CN106091616A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-11-09 | 无锡市天龙装饰材料有限公司 | 一种强化地板原料烘干室 |
KR101877637B1 (ko) * | 2016-11-18 | 2018-07-13 | 남궁민우 | 병충해 피해 목재 멸충 열처리장치 |
JP2021121770A (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-26 | 株式会社デンソー | 乾燥装置および乾燥方法 |
-
1996
- 1996-08-01 JP JP20335896A patent/JP3602921B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014222404A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | 富士電機株式会社 | 自動販売機 |
CN103791609A (zh) * | 2014-01-25 | 2014-05-14 | 随州金峰节能设备制造有限公司 | 一种热风、蒸汽一体锅炉 |
CN104896880A (zh) * | 2015-05-08 | 2015-09-09 | 六盘水康博木塑科技有限公司 | 一种生态板烘烤箱及其操作方法 |
CN104896880B (zh) * | 2015-05-08 | 2017-05-24 | 六盘水康博木塑科技有限公司 | 一种生态板烘烤箱及其操作方法 |
CN106091616A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-11-09 | 无锡市天龙装饰材料有限公司 | 一种强化地板原料烘干室 |
CN106091616B (zh) * | 2016-08-05 | 2018-05-08 | 无锡市天龙装饰材料有限公司 | 一种强化地板原料烘干室 |
KR101877637B1 (ko) * | 2016-11-18 | 2018-07-13 | 남궁민우 | 병충해 피해 목재 멸충 열처리장치 |
JP2021121770A (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-26 | 株式会社デンソー | 乾燥装置および乾燥方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3602921B2 (ja) | 2004-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5195251A (en) | Drying kiln | |
US5937538A (en) | Through air dryer apparatus for drying webs | |
JPH1047855A (ja) | 中空木材の乾燥装置 | |
JP3787093B2 (ja) | 乾燥部において排出空気および供給空気を設定する方法および装置 | |
JP5211856B2 (ja) | 排風循環型穀粒乾燥機 | |
CA2668451C (en) | Apparatus and method for the uniform drying of board materials | |
US4614045A (en) | Method and apparatus for circulating hot air in board drying apparatus | |
JP5750881B2 (ja) | 穀物乾燥機 | |
KR101870091B1 (ko) | 이종 열원을 갖는 이종 열원을 갖는 열병합 방식 목재 건조장치 | |
CN216716825U (zh) | 烘干设备 | |
JP3845236B2 (ja) | 乾燥装置 | |
JP3865062B2 (ja) | 補助ヒータ及びダクトを備えた建屋による海苔乾燥方法と、その海苔乾燥装置 | |
JPH0260570A (ja) | 海苔乾燥建屋の間仕切り装置 | |
JPH0798177A (ja) | 木材の乾燥装置 | |
JP6757985B2 (ja) | 海苔製造システム | |
JP2840932B2 (ja) | 乾燥装置 | |
JPH04358501A (ja) | 噴霧乾燥器用の空気流制御装置 | |
JPH11267399A (ja) | 浴室乾燥装置 | |
SE446659B (sv) | Forfarande for uppvermning av en kammares inre och vermeapparat med tet kammare der luft i kammarens inre utmatas till ett reducerat tryck uppstar | |
JPH0791834A (ja) | 乾燥処理装置 | |
JP2691351B2 (ja) | 穀物乾燥装置 | |
JPS5838394Y2 (ja) | 穀物乾燥機の乾燥装置 | |
JPH0731006B2 (ja) | シート材の縦型連続乾燥装置 | |
JP2001153551A (ja) | 平型乾燥機 | |
JP3899328B2 (ja) | 海苔製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040728 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040824 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20040927 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |