JPH1047638A - 排ガス処理方法および装置ならびにごみ焼却発電プラント - Google Patents

排ガス処理方法および装置ならびにごみ焼却発電プラント

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JPH1047638A
JPH1047638A JP8206036A JP20603696A JPH1047638A JP H1047638 A JPH1047638 A JP H1047638A JP 8206036 A JP8206036 A JP 8206036A JP 20603696 A JP20603696 A JP 20603696A JP H1047638 A JPH1047638 A JP H1047638A
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JP
Japan
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exhaust gas
gas
steam
turbine
refuse
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Application number
JP8206036A
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English (en)
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Norio Koike
典夫 小池
Kazuhito Koyama
一仁 小山
Kazumi Iwai
一躬 岩井
Megumi Sunou
恵 須能
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
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    • F01K3/18Plants characterised by the use of steam or heat accumulators, or intermediate steam heaters, therein having heaters
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E20/12Heat utilisation in combustion or incineration of waste
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ダイオキシンの発生を抑え、廃熱の利用を可
能とする排ガスの処理方法および装置を提供する。 【解決手段】 焼却炉1からの排ガスは公知のハグフィ
ルター等除塵装置3を通した後、排ガスを一つに統合
し、全排ガスを改質型燃焼器4により加熱分解し、ダイ
オキシンを除去したクリーンな排ガスを生成する。高温
ガスは過熱器5を通した後、膨張タービン6で膨張、発
電を行った後も、余熱を排熱回収器8で熱交換し、白煙
を生じない温度で煙突11から排出する。一方、焼却炉
に付設したボイラ2により発生する蒸気は蒸気溜め15
を経て過熱器で熱交換した後、蒸気タービン9に導き発
電機10を駆動、一部抽気された蒸気106は改質型燃
焼器4の改質器に入り、還元性ガスの生成に役立てる。
蒸気タービン9から出た蒸気は復水器12で熱交換後、
一部は排熱回収器8に廻る。また、蒸気タービン9を出
た蒸気は給水系を経てボイラ2に環流する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉から排
出される排ガス中に含まれる有機塩素化合物を分解する
ことができる排ガス処理方法および処理装置、ならびに
この排ガス処理装置を使用したごみ焼却発電プラントに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のごみ焼却発電では、ごみ焼却を主
目的とし、次いで熱回収や効率の向上に力点が置かれて
おり、ごみ焼却後の排ガス中の有害物質の抑制や除去は
バグフィルタや集塵機、脱硝装置、活性コークス吸着塔
等の公知の装置を使用して行っていた。しかし、これら
の方法では、重金属類はサブミクロンの微粒子状態でも
高除去率で行われるが、高温で完全燃焼しない限り排ガ
スのクリーン化を達成することは困難である。
【0003】また、集塵のための冷却過程や集塵過程で
自然界では生成されない有機塩素化合物、特に芳香族系
塩素化合物、例えばPCDD(ポリ塩素化ジベンゾダイ
オキシン)やPCDF(ポリ塩素化ジベンゾフラン)な
どの高毒性の一般にダイオキシンとして知られている有
害物質が再合成される。これらのPCDDやPCDF等
多種のダイオキシン類は半数致死量(ラットやマウスに
対するもの)が10-6g/kgと人工物質では非常に高
く、1日許容摂取量は体重当たり100pg/kgとい
われている。
【0004】一方、特開平6−147447号公報に
は、排ガスをガス冷却室で急冷して空気予熱器出口の排
ガス温度を200〜250℃にし、これによってダイオ
キシン類を低減する方法が開示されている。
【0005】なお、ごみ焼却に関連するものとしては、
例えば、特開平5−10107号公報、特開平5−26
421号公報、特開平5−59905号公報などに記載
の技術が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、公知のバグフィルター等除塵装置により有害物
質の抑制や除去を行っていたが、通気後の有機塩素化合
物の再合成について、充分に配慮されていたわけでなか
った。したがって、大気汚染物質の抑制、有害物質の除
去については、未だ解決されてはいない。
【0007】また、前記ダイオキシンを低減する特開平
6−147447号公報記載の技術は、ごみ焼却の熱に
よって発電を行うことを考慮していないので、たとえダ
イオキシンが低減されたとしても熱エネルギが無駄にな
り、省資源の観点から見直す必要があった。
【0008】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、ダイオキシンの発生を抑
えることができるとともに、ごみを焼却したときの熱エ
ネルギを利用することが可能な排ガスの処理方法および
装置を提供することにある。
【0009】また、他の目的は、大容量のごみの焼却に
際してもダイオキシンの発生を抑えることができる排ガ
スの処理方法および装置を提供することにある。
【0010】さらに、他の目的は、ダイオキシンをほと
んど発生させないでごみ焼却時の熱を利用して発電を行
うことができるごみ焼却発電プラントを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の手段は、ごみ焼却炉から排出される排ガスを
処理して大気中に放散させる排ガス処理方法において、
前記排ガスの処理を、ごみ焼却炉から排出される排ガス
を除塵装置によって除塵する除塵工程と、燃料と還元性
ガスを注入して改質ガスを生成する改質工程と、この改
質工程で改質された改質ガスに前記除塵工程で除塵され
た排ガスを注入し、混合されたガスを温度850℃以上
および1秒以上の滞留時間を確保して乱流状態下で再燃
焼させる再燃焼工程とを含んで構成し、これらの工程を
経て有機塩素化合物を加熱分解することを特徴としてい
る。
【0012】この場合、有機塩素化合物は、ポリ塩素化
ジベンソダイオキシンおよびポリ塩素化ジベンゾフラン
の少なくともいずれかを含む芳香族系塩素化合物を意味
している。また、改質工程と再燃焼工程は同一の燃焼装
置内で実行されるようにするとよい。
【0013】第2の手段は、ごみ焼却炉から排出される
排ガスを処理して大気中に放散させる排ガス処理装置に
おいて、ごみ焼却炉から排出される排ガス中の塵埃類を
除塵する除塵手段と、燃料と還元性ガスを注入して改質
ガスを生成し、前記除塵手段によって除塵された排ガス
を前記改質ガスに注入し、温度850℃以上および1秒
以上の滞留時間を確保して乱流状態下で再燃焼させる改
質燃焼手段と、この改質燃焼手段によって有機塩素化合
物が加熱分解されたクリーンな排ガスを所定温度まで低
下させて大気中に放散させる放散手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0014】この場合、前記改質燃焼手段は、乱流状態
下で燃焼させるための旋回器を備え、この旋回器によっ
て燃焼気流を旋回流にするとよい。また、前記改質燃焼
手段は改質器と燃焼器と構成するとよい。その際、改質
器を複数設け、複数の改質器によって改質された改質ガ
スを単一の燃焼器で再燃焼させても、燃焼器を複数設
け、単一の改質器によって改質された改質ガスを各燃焼
器に分散させて再燃焼させてもよい。
【0015】第3の手段は、ごみ焼却炉でごみを焼却
し、蒸気発生器で発生させた蒸気をタービンに導いてタ
ービンを回転させ、この回転力によって発電機を駆動し
て発電を行うごみ焼却発電プラントにおいて、ごみ焼却
炉で発生した排ガス中の塵埃類を除塵する除塵手段と、
燃料と還元性ガスを注入して改質ガスを生成し、前記除
塵手段によって除塵された排ガスを前記改質ガスと混合
し、温度850℃以上および1秒以上の滞留時間を確保
して乱流状態下で再燃焼させる改質燃焼手段と、前記改
質燃焼手段によって有機塩素化合物を含む改質ガスが加
熱分解されたクリーンな排ガスを所定温度まで低下させ
る熱交換手段と、所定温度まで低下したクリーンな排ガ
スを大気中に放散させる放散手段とを備えていることを
特徴としている。
【0016】この場合、前記燃料と還元性ガスの注入
は、前記蒸気発生器で発生し、タービンを回転させた蒸
気の一部を抽気して前記改質燃焼手段に供給する手段
と、前記改質燃焼手段に燃料を供給する手段と、前記改
質燃焼手段に燃焼のための空気を供給する手段とによっ
て行われるようにする。
【0017】また、改質燃焼手段は改質器と燃焼器とか
ら一体に構成するとよい。また、改質器を複数設け、複
数の改質器によって改質された改質ガスを単一の燃焼器
で再燃焼させても、燃焼器を複数設け、単一の改質器に
よって改質された改質ガスを各燃焼器に分散させて再燃
焼させてもよい。さらに、前記除塵手段によって除塵さ
れた排ガスを圧縮して改質燃焼手段に導入する手段を設
けることもできる。
【0018】また、前記改質燃焼手段によって有機塩素
化合物を含む混合ガスが加熱分解されたクリーンな排ガ
スを膨張タービンに導く手段と、膨張タービンによって
回転駆動される発電機とをさらに設け、前記クリーンな
排ガスによって膨張タービンを回転させて発電するよう
に構成することもできる。
【0019】また、前記改質燃焼手段によって有機塩素
化合物を含む混合ガスが加熱分解されたクリーンな排ガ
スが導かれるタービン部および除塵された排ガスが導か
れる圧縮器を有するガスタービンと、このガスタービン
によって回転駆動される発電機とをさらに設け、前記圧
縮器によって圧縮された排ガスを前記改質燃焼手段側に
供給するとともに、前記クリーンな排ガスによってガス
タービンを回転させて発電するように構成することもで
きる。
【0020】また、前記改質燃焼手段によって有機塩素
化合物を含む混合ガスが加熱分解されたクリーンな排ガ
スと前記蒸気タービンに導かれる蒸気との間で熱交換を
行わせる手段をさらに備え、昇温した蒸気を蒸気タービ
ンに導いて発電を行うように構成することもできる。
【0021】また、前記ごみ焼却炉のそれぞれに対応し
て除塵手段を設け、各除塵手段によって除塵された排ガ
スを各除塵手段に対応して設けられた改質燃焼手段に導
くように構成することもできる。
【0022】また、前記ごみ焼却炉のそれぞれに対応し
て除塵手段を設け、各除塵手段によって除塵された排ガ
スを単一の改質燃焼手段に導くように構成することもで
きる。
【0023】また、前記ごみ焼却炉と除塵手段を単数と
し、除塵手段によって除塵した排ガスを複数設けた改質
燃焼手段に分散して導くように構成することもできる。
【0024】また、前記改質燃焼手段から排出されたク
リーンな排ガスの排熱回収手段を1つに統合するように
構成することもできる。
【0025】また、複数の蒸気発生器によって発生した
蒸気を単一の蒸気タービンに導き、蒸気タービンを回転
させて発電するようにすることもできる。
【0026】また、複数の改質燃焼手段から排出された
排ガスを単一の膨張タービンまたはガスタービンに導い
て当該タービンを回転させ、当該タービンによって発電
器を駆動して発電を行うこともできる。
【0027】上記のように構成することによって、ごみ
焼却に際して排出される有害な有機塩素化合物、中でも
芳香族系塩素化合物、PCDDやPCDF等多種のダイ
オキシン類を根底から分解することができる。すなわ
ち、ダイオキシン類を含んだ排ガスを改質燃焼手段で水
素ガス、一酸化炭素、炭化水素等の還元性ガスを利用し
て改質し、さらに高温燃焼を行ってクリーン化が進めら
れる。このクリーン化に際しては、 燃焼ガスを850℃以上の高温にすること、 1秒以上の滞留時間を設けること、 旋回器等で乱流を促進すること、 等が必要である。なお、前述のように850℃以上の高
温にして燃焼させるため、プラントでの燃焼状態は一般
には乱流になっているが、反応を促進するとともに、充
分な保炎を確保する目的でのように旋回器を使用する
ことが望ましい。
【0028】また、ごみ焼却量の増加と大容量化する排
ガスの流量増に対する処理に関しては、有害物質の絶対
量が増加するため、その除去には一層の工夫が必要であ
る。排ガス流路を細分化して、複数の改質燃焼手段(後
述の実施形態では改質型燃焼器)に分割し、都市ガスあ
るいは燃料油等の燃料やフレッシュエアー、蒸気等排ガ
スの改質に必要なガス成分を、最適な温度・圧力・エン
タルピー状態にコントロールして供給し、混合ガス(還
元性ガス)にして燃焼器でごみ焼却炉からの排ガスを再
燃焼させる。これにより、有害物質の増加にも対処でき
る。
【0029】なお前述のように、改質型燃焼器では改質
器と燃焼器が必ずしも一体である必要はなく、改質を行
う改質部位と燃焼を行う燃焼部位が別々でも、機能が同
一であれば同じ扱いができる。改質ガスを早期に生成す
るため改質器を複数持たせるとか、改質ガスを容易に生
じさせるように多数の改質器を持たせるようにすること
もできる。また、大きな改質器で改質ガスの生成を共通
して行った後、複数の燃焼器を持つこと、さらに複数の
改質器に複数の一対一に対応しない燃焼器の組み合わせ
も可能であり、これらは処理すべきごみの量、施設の規
模、施設の空間、メンテナンスの条件や頻度等に応じて
適宜設定される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態について説明する。
【0031】〔第1の実施形態〕図1に第1の実施形態
に係るごみ焼却発電プラントのシステム構成を示す。
【0032】このシステムは、ごみを焼却したときに生
成される排ガスを利用して発電する膨張タービン発電系
と、ごみを焼却したときに生じる熱によって生じる蒸気
を利用して発電する蒸気タービン発電系とから基本的に
構成されている。
【0033】膨張タービン発電系(排ガス系統101)
は、ごみ100を焼却するごみ焼却炉1と、ごみ焼却炉
1の排ガスから塵埃類を除去する除塵装置3と、燃料と
還元性ガスによって改質ガスを生成し、除塵装置3によ
って除塵された排ガスを混合して燃焼させる改質型燃焼
器4と、燃焼器4から排出された処理ガスが導かれる膨
張タービン6と、この膨張タービン6によって回転駆動
され、発電する発電機7と、膨張タービン7でタービン
を回転させた処理ガスと熱交換して排ガスの温度を下げ
る排熱回収器8と、所定温度まで低下した排ガスの大気
中に放散させる放散手段としての煙突11とから基本的
に構成されている。
【0034】一方、蒸気タービン発電系(蒸気系統)
は、ごみ100を焼却するごみ焼却炉1と、ごみ焼却に
よって発生した熱によって蒸気を発生される蒸気発生器
としてのボイラ2と、ボイラ2によって発生した蒸気が
導かれる蒸気タービン9と、この蒸気タービン9によっ
て回転駆動され、発電する発電器10と、復水器12、
復水タンク13、脱気器14および給水ポンプ16から
なる給水系とから基本的に構成されている。
【0035】大略上記のように構成されたシステムで
は、ごみ焼却炉1は3基、ボイラ2および除塵装置3も
それに付随して3基設けられ、排ガスは1基の改質型燃
焼器4に導かれて改質ガスと混合されて再燃焼する。ま
た、3基のボイラ2によって発生した蒸気は1基の蒸気
溜め15に集められて蒸気タービン9側に供給される。
この前提で、上記システムの動作について説明する。
【0036】ごみ焼却炉1を複数運転する場合、焼却炉
1からの排ガスは公知のハグフィルター等の除塵装置3
を通した後、微量の再合成される有害物質を除去するた
め、各焼却炉1から排出される排ガスを1つに統合して
全排ガスが改質型燃焼器4に導かれる。改質型燃焼器4
は、図4に示すように改質器40と燃焼器41に分かれ
ており、燃焼器41の前段に改質器40が設けられてい
る。改質器40には、図1および図4に示すように燃料
供給系統104、空気系統105および抽気蒸気系統1
06が接続され、改質器内で水素ガス、一酸化炭素、炭
化水素などの還元性ガスを生成するとともにA重油など
の燃料が供給されて改質ガス化する。
【0037】一方、除塵装置3を経て燃焼器41に導か
れた排ガスは、燃焼器41で前記改質ガスと混合され
て、高温状態で再燃焼する。このときの燃焼条件は燃焼
温度850℃以上で、燃焼器41内の滞留時間が1秒以
上である。燃焼はごみ焼却炉1からの排ガスがノズル4
11から噴出しているので、一般には乱流状態で行われ
るが、この実施形態では、乱流を促進してダイオキシン
類の加熱分解反応を確実に行わせるために図示しない旋
回器が設けられている。このような条件で燃焼した燃焼
ガスは、0.01ng−TEQ/Nm3 以下までダイオ
キシンの含有量が低減される。ちなみに、日本における
従来プラントのダイオキシンの最少排出レベルは0.1
ng−TEQ/Nm3 程度である。なお、TEQとは毒
性等価換算濃度のことを示している。
【0038】このようにダイオキシン類が加熱分解され
た高温の燃焼ガスは過熱器5で蒸気タービン9に送られ
る蒸気と熱交換し、膨張タービン6に導かれ、タービン
内で膨張して動翼でガスの持つエネルキを回転エネルギ
に変換し、この回転エネルギによって発電機7を回転さ
せて発電を行う。膨張タービン6を出た燃焼ガスはさら
に、排熱回収器8で蒸気と熱交換して白煙が生じない所
定温度(例えば241℃)まで冷却され、クリーンなプ
ラント最終排ガス103として煙突11から大気中に放
出される。
【0039】一方、ごみ焼却炉1に付設されたボイラ2
によって発生する蒸気は蒸気溜め15を経て過熱器5で
熱交換して昇温した後、蒸気タービン9に導かれ、蒸気
の持つ熱エネルギを回転エネルギに変換し、この回転エ
ネルギによって発電機10を回転させて発電を行う。蒸
気タービン9を出た蒸気の一部は抽出され、抽気蒸気系
統106を介して前記改質器40に供給され、還元性ガ
スの生成に使用される。また、他部は復水器12で熱交
換後、その一部は排熱回収器8で熱交換させて再び蒸気
タービン9に供給されて熱効率の向上を図り、他の大部
分の蒸気は復水器12で復水後、復水タンク13から脱
気器14を経て、エコノマイザ17に給水され、ボイラ
2に環流される。
【0040】なお、この実施形態では、ごみ焼却炉が3
基、ボイラ2および除塵装置3がこの焼却炉3の数に応
じてそれぞれ3基設けられているが、これらの設置基数
は、処理すべきごみの量やプラントの規模に応じて適宜
設定される。
【0041】〔第2の実施形態〕図2に第2の実施形態
に係るごみ焼却発電プラントのシステム構成を示す。な
お、以下の説明において、前述の第1の実施形態と同等
な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜
省略する。
【0042】この第2の実施形態は、第1の実施形態に
係るシステムに対して、各ごみ焼却炉1について改質型
燃焼器4および過熱器5をそれぞれ備え、各改質型燃焼
器4からの燃焼ガスは1つに集められて膨張タービン6
を駆動し、各ボイラからの蒸気も1つに集められて蒸気
タービン9を駆動する点、および、ごみ焼却炉1で発生
した排ガスを減温する減温器18と、除塵装置3で除塵
された排ガスを圧縮する圧縮機19と、改質型燃焼器4
で過熱分解された燃焼ガスと熱交換する過熱器5をそれ
ぞれの膨張タービン系(排ガス系統101)に備えてい
る点が異なっている。その他の各部は基本的に第1の実
施形態と同等に構成されている。
【0043】このように構成すると、排ガスは各ごみ焼
却炉1ごとに処理され、モータ20によって駆動される
圧縮機19で圧縮した後、改質型燃焼器4に導かれる。
改質型燃焼器の機能は第1の実施形態で説明した通りで
ある。過熱器5も上述のように各ごみ焼却炉1に排ガス
系統101にそれぞれ設けられている。なお、排熱回収
器8を通過した低温の燃焼ガスはプラント最終排ガス系
統103において誘導送風機21によって煙突11から
大気中に放散される。
【0044】ごみ焼却炉1に付設したボイラ2からの蒸
気は、各蒸気系統102にそれぞれ設けられた蒸気溜め
15から各過熱器5を通り、1つになって蒸気タービン
9に入る。排ガス側の過熱器5以降の膨張タービン6、
排熱回収器8、煙突11までと蒸気側の蒸気タービン9
以降の復水器12、復水タンク13および脱気器14ま
での発電システム系統は1つに共用し、ボイラ2への給
水からそれぞれ分岐する。
【0045】なお、この実施形態では、ごみ焼却炉1を
2基設け、このごみ焼却炉1から排ガス系統101、蒸
気系統102をそれぞれ独立して設け、各排ガス系統1
01で加熱分解処理した後、1つの膨張タービン6と1
つの蒸気タービン9で発電を行うように構成されている
が、ごみ焼却炉1を3基以上設け、各系統をそれぞれ独
立に設けてもよいことは言うまでもない。
【0046】〔第3の実施形態〕図3に第3の実施形態
に係るごみ焼却発電プラントのシステム構成を示す。な
お、以下の説明において、前述の第1もしくは第2の実
施形態と同等な各部には同一の参照符号を付し、重複す
る説明は適宜省略する。
【0047】この第3の実施形態は、第2の実施形態に
係るシステムに対して、ごみ焼却炉1、減温器18およ
び除塵装置3を単数にし、改質型燃焼器4を複数にして
排ガス系統101を細分化するとともに、圧縮機19お
よび膨張タービン6に代えてガスタービン22としたと
ころに特徴があり、その他の基本的な構成は第2の実施
形態と同等に構成されている。
【0048】すなわち、除塵装置3から排出される排ガ
スはガスタービン22の圧縮機22aに導かれ、タービ
ン22bで改質型燃焼器4から排出される燃焼ガスの膨
張によって生じる回転エネルギによって排ガスを圧縮器
22aで圧縮した後、ここでは、並列に5段設けられた
改質型燃焼器4に導かれ、第1の実施形態で説明した条
件で改質ガスを混合されて燃焼し、加熱分解によってダ
イオキシン類を分解し、ダイオキシン類が分解された燃
焼ガス107は同様に加熱器5によって蒸気系統102
を通る蒸気と熱交換され、所定の温度で前述のタービン
22bに導かれ、発電器7を回転させる。そして、排熱
回収器8で所定温度まで低下したところで、プラント最
終排ガス系統103を経て煙突11から大気中に放散さ
れる。
【0049】一方、蒸気系統102は第1および第2実
施形態と同様にして蒸気タービン9と改質器40に供給
され、復水タンク13によって復水されて、再びボイラ
2に供給される。
【0050】このように改質型燃焼器を複数設けること
で、言い換えれば排ガスの改質燃焼系統の複数化(小型
化、多室化、多缶化等)して分割することによって大容
量から小容量までの如何なる排ガス容量でも、微量な有
害物質の発生の抑制、もしくは除去が可能となる。
【0051】ここで、第1ないし第3の実施形態におけ
る改質型燃焼器について触れておく。図4(a)は、改
質型燃焼器4の改質を促進し、充分な還元性ガスによる
改質ガス化が図れるよう改質器40を複数とし、排ガス
と混合され、燃焼する燃焼器41は単一としたもので、
改質器40から燃焼器41への改質ガスの流入を容易に
し、燃焼器41内で図示しない旋回器によって乱流拡散
させて保炎を図り、燃焼器41から出る排ガス中の有害
物質の加熱分解を図り易くした例である。
【0052】図4(b)は改質型燃焼器の改質には、蒸
気、フレッシュエアー、そして、都市ガスまたは燃料油
を用いた燃料により改質ガスを一室(改質器40)で生
成し、それを複数に分割した燃焼器41に分配するよう
に構成した例である。このように構成すると、改質器4
0では均質化が図れ、燃焼器41では排ガスと共に燃焼
するが、燃焼器41が個々に分離されているので、各々
の燃焼性能の各因子を把握し易く、制御面で利点があ
る。
【0053】なお、図4(a)および(b)において、
改質室40には都市ガスまたは燃料油を用いた燃料を供
給するための燃料供給系統104、フレッシュエアーを
供給するための空気系統105、蒸気タービン9から抽
出された抽出蒸気系統106の各系統が接続され、燃焼
器41には、ごみ焼却炉1側から供給される処理すべき
排ガスが導かれる排ガス系統101が接続されている。
なお、排ガスは燃焼器41内のノズル411から噴出し
する。
【0054】〔第4の実施形態〕図5に第4の実施形態
に係るごみ焼却発電プラントのシステム構成を示す。な
お、以下の説明において、前述の第1の実施形態と同等
な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜
省略する。
【0055】この実施形態は、図1に示した第1の実施
形態における膨張タービン6を省き、過熱器5で熱交換
した燃焼ガスを排熱回収器8で充分に熱交換して前述の
白煙を生じない温度に低下した状態で煙突11から大気
中に放散するように構成したもので、その他の各部は、
第1の実施形態と同等に構成されている。このように構
成すると、ガスタービン22や膨張タービン6による発
電を必要としないので、回転機械を用いないことによる
メンテナンスフリー化に効果がある。しかし、排熱回収
器に負荷が掛かり大型化することは否めない。
【0056】〔第5の実施形態〕図6に第5の実施形態
に係るごみ焼却発電プラントのシステム構成を示す。な
お、以下の説明において、前述の第1の実施形態と同等
な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜
省略する。
【0057】この実施形態は、基本構成は図1に示した
第1の実施形態と全く同一であるが、各部の配置を検討
した例で、改質型燃焼器4を中心に一方の側にごみ焼却
炉1の系統を、他方の側に発電系統をまとめてプラント
として合理的に処理できるようなシステムとしたもので
ある。なお、このようなシステムは、第2および第3の
実施形態においても、ごみ焼却炉の設置数や改質型燃焼
器の設置数、さらにはプラントの規模などに応じて適
宜、最適な配置を選択して構築することができる。
【0058】このようにごみの焼却に際しては、複数の
ごみ焼却炉1の運転や単独でごみ焼却炉1の運転が行わ
れる場合でも、焼却するごみ質は焼却炉ごと、時間ごと
にも異なる。また、排ガス成分も均質ではなく、燃焼ガ
ス組成も変わり、熱量の変動、圧力や流量の変動が生じ
る。このような点がごみの焼却における排ガス処理で最
も難しい問題である。ごみ焼却炉1に付設されたボイラ
2からの蒸気は、蒸気溜め15や補助蒸気溜めで変動を
緩和することができるが、排ガスはバグフィルター等の
除塵装置3により一部の変動は回避されるものの改質型
燃焼器4まで圧力、流量および熱量等の変動を受け、発
電出力にも影響を及ぼす。
【0059】一方、ごみ焼却炉内での状態監視や成分分
析を行うことは比較的容易で、排ガスを導く煙胴も比較
的長いので、流路内で排ガスの状態量を計測して、燃焼
状態を中央制御することは容易である。ごみ焼却炉の単
独運転か複数運転かは状態監視する以前に判明するが、
同時運転ではごみ焼却炉の変動については状態監視や状
態量の詳細検出により統合する状態の予測監視を行うこ
とが必要である。それにより改質型燃焼器4の燃料コン
トロールや蒸気注入量のコントロール等改質に係る因子
を自動制御、ニューロ制御、ファジー制御などによって
適切な配分を図り、完全な加熱分解を推進することがで
きる。複数のごみ焼却炉運転でも、これにより微量の有
害物質について、例えば有機塩素化合物、ダイオキシン
類等芳香族系塩素化合物などの除去が適切に行え、運転
制御上の問題はなくなる。
【0060】なお、これまでの実施形態では、ダイオキ
シン類の除去もしくは加熱分解について説明している。
しかし、排ガスにはダイオキシン類に加えてSOx 、N
Ox、HClなどの不純物が含まれている。これらの物
質の除去については、公知なので上記実施形態では特に
触れていないが、例えば、HClはアルカリによる中和
反応を利用し、水酸化ナトリウムによる湿式法、水酸化
カルシウムによる半乾式もしくは乾式法が使用される。
なお、このHClの除去工程でSOx も除去される。N
Ox には空気中の窒素が高温酸化によって生成するサー
マルNOx とごみ中の窒素分の酸化物によるフューエル
NOx がある。NOx の除去には運転制御法、無触媒脱
硝法、触媒脱硝法などがあるが、これらの実施形態で
は、改質型燃焼器4における還元性ガスとの混合および
燃焼によってほとんどが還元分解され、特に脱硝装置は
不要である。
【0061】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、本発
明によれば、下記のような効果を奏する。
【0062】(1)燃料と還元性ガスを注入して改質ガ
スを生成し、改質ガスにごみを焼却したのち除塵された
排ガスを混合し、混合されたガスを温度850℃以上お
よび1秒以上の滞留時間を確保して乱流状態下で再燃焼
させることにより、有機塩素化合物を加熱分解するの
で、いわゆるダイオキシン類の排出をこれまでの方法に
比べて大幅に抑制することが可能となる。
【0063】(2)燃料と還元性ガスを注入して改質ガ
スを生成し、前記除塵手段によって除塵された排ガスを
前記改質ガスと混合し、温度850℃以上および1秒以
上の滞留時間を確保して乱流状態下で再燃焼させる改質
燃焼手段と、この改質燃焼手段によって有機塩素化合物
が加熱分解されたクリーンな排ガスを所定温度まで低下
させて大気中に放散させる放散手段とを備え、有機塩素
化合物を加熱分解して所定の低い温度になってから、大
気に中に放散させるので、いわゆるダイオキシン類の排
出を抑え、公害のない排気ガス処理が可能となる。
【0064】(3)改質燃焼手段が乱流状態下で燃焼さ
せるための旋回器を備えているので、850℃以上の乱
流状態での保炎が可能となり、有機塩素化合物の加熱分
解を確実に行うことができる。
【0065】(4)改質器を複数設け、複数の改質器に
よって改質された改質ガスを単一の燃焼器で再燃焼させ
たり、燃焼器を複数設け、単数の改質器によって改質さ
れた改質ガスを各燃焼器に分散させて再燃焼させるの
で、焼却対象となるものの量やプラントの規模に応じて
最適な排ガス処理設備を提供することができる。
【0066】(5)ごみ焼却炉でごみを焼却し、蒸気発
生器で発生させた蒸気をタービンに導いてタービンを回
転させ、この回転力によって発電機を駆動して発電を行
うごみ焼却発電プラントにおいて、ごみ焼却炉で発生し
た排ガス中の塵埃類を除塵する除塵手段と、燃料と還元
性ガスを注入して改質ガスを生成し、除塵手段によって
除塵された排ガスを改質ガスと混合し、温度850℃以
上および1秒以上の滞留時間を確保して乱流状態下で再
燃焼させ、有機塩素化合物を含む改質ガスを加熱分解す
る改質燃焼手段と、改質燃焼手段によって有機塩素化合
物を含む改質ガスが加熱分解されたクリーンな排ガスを
所定温度まで低下させる熱交換手段と、所定温度まで低
下したクリーンな排ガスを大気中に放散させる放散手段
とを備えているので、ごみの焼却によって発生するいわ
ゆるダイオキシン類の排出を抑え、公害のないごみ焼却
発電を行うことができる。
【0067】(6)改質燃焼手段によって有機塩素化合
物を含む改質ガスを加熱分解したクリーンな排ガスが導
かれる膨張タービンと、この膨張タービンによって回転
駆動される発電機とをさらに備え、前記クリーンな排ガ
スによって膨張タービンを回転させて発電するので、さ
らに効率的な発電が可能となる。
【0068】(7)改質燃焼手段によって有機塩素化合
物を含む改質ガスが加熱分解したクリーンな排ガスが導
かれるタービン部および除塵された排ガスが導かれる圧
縮器を有するガスタービンと、このガスタービンによっ
て回転駆動される発電機とをさらに備え、前記圧縮器に
よって圧縮された排ガスを前記改質燃焼手段側に供給す
るとともに、蒸気タービンに加えてクリーンな排ガスに
よってガスタービンを回転させて発電するので、より効
率的な発電が可能となる。また、ガスタービンを使用す
ることによって小規模な発電施設にも対応することが可
能となる。
【0069】(8)ごみ焼却炉、防塵する手段、加熱分
解する手段の設置基数を適宜設定することができるの
で、ごみ焼却能力や焼却容量の如何を問わず、運転性の
向上、信頼性の確保およびプラント効率の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るごみ焼却発電シ
ステムのシステム構成を示す説示図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るごみ焼却発電シ
ステムのシステム構成を示す説示図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るごみ焼却発電シ
ステムのシステム構成を示す説示図である。
【図4】本発明の各実施形態における改質燃焼器の構造
を説明するための概略構成図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係るごみ焼却発電シ
ステムのシステム構成を示す説示図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係るごみ焼却発電シ
ステムのシステム構成を示す説示図である。
【符号の説明】
1 ごみ焼却炉 2 ボイラ 3 除塵装置 4 改質型燃焼器 5 過熱器 6 膨張タービン 7 発電機 8 排熱回収器 9 蒸気タービン 10 発電機 11 煙突 18 減温器 19 圧縮機 20 電動機 22 ガスタービン 40 改質器 41 燃焼器 100 ごみ 101 排ガス系統 102 蒸気系統 103 プラント最終排ガス 104 燃料供給系統 105 空気系 106 抽気蒸気系統 107 改質型燃焼器出口排ガス系統
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/16 ZAB B01D 53/34 134E F23J 15/00 F23J 15/00 J (72)発明者 小山 一仁 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 岩井 一躬 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 須能 恵 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却炉から排出される排ガスを処理
    して大気中に放散させる排ガス処理方法において、 ごみ焼却炉から排出される排ガスを除塵装置によって除
    塵する除塵工程と、 燃料と還元性ガスを注入して改質ガスを生成する改質工
    程と、 この改質工程で改質された改質ガスに前記除塵工程で除
    塵された排ガスを混合し、混合されたガスを温度850
    ℃以上および1秒以上の滞留時間を確保して乱流状態下
    で再燃焼させる再燃焼工程と、を含み、前記再燃焼工程
    で排ガス中の有機塩素化合物を加熱分解することを特徴
    とする排ガス処理方法。
  2. 【請求項2】 前記有機塩素化合物が、ポリ塩素化ジベ
    ンソダイオキシンおよびポリ塩素化ジベンゾフランの少
    なくともいずれかを含む芳香族系塩素化合物であること
    を特徴とする請求項1記載の排ガス処理方法。
  3. 【請求項3】 前記改質工程と再燃焼工程が同一の燃焼
    装置内で実行されることを特徴とする請求項1記載の排
    ガス処理方法。
  4. 【請求項4】 ごみ焼却炉から排出される排ガスを処理
    して大気中に放散させる排ガス処理装置において、 ごみ焼却炉から排出される排ガス中の塵埃類を除塵する
    除塵手段と、 燃料と還元性ガスを注入して改質ガスを生成し、前記除
    塵手段によって除塵された排ガスを前記改質ガスと混合
    し、温度850℃以上および1秒以上の滞留時間を確保
    して乱流状態下で再燃焼させる改質燃焼手段と、 この改質燃焼手段によって有機塩素化合物が加熱分解さ
    れたクリーンな排ガスを所定温度まで低下させて大気中
    に放散させる放散手段と、を備えていることを特徴とす
    る排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 前記改質燃焼手段が、乱流状態下で燃焼
    させるための旋回器を備えていることを特徴とする請求
    項4記載の排ガス処理装置。
  6. 【請求項6】 前記改質燃焼手段が改質器と燃焼器とか
    らなることを特徴とする請求項4記載の排ガス処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記改質器が複数設けられ、複数の改質
    器によって改質された改質ガスを単一の燃焼器で再燃焼
    させることを特徴とする請求項6記載の排ガス処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記燃焼器が複数設けられ、単数の改質
    器によって改質された改質ガスを各燃焼器に分散させて
    再燃焼させることを特徴とする請求項6記載の排ガス処
    理装置。
  9. 【請求項9】 ごみ焼却炉でごみを焼却し、蒸気発生器
    で発生させた蒸気をタービンに導いてタービンを回転さ
    せ、この回転力によって発電機を駆動して発電を行うご
    み焼却発電プラントにおいて、 前記ごみ焼却炉で発生した排ガス中の塵埃類を除塵する
    除塵手段と、 燃料と還元性ガスを注入して改質ガスを生成し、前記除
    塵手段によって除塵された排ガスを前記改質ガスと混合
    し、温度850℃以上および1秒以上の滞留時間を確保
    して乱流状態下で再燃焼させる改質燃焼手段と、 前記改質燃焼手段によって有機塩素化合物を含む改質ガ
    スが加熱分解されたクリーンな排ガスを所定温度まで低
    下させる熱交換手段と、 所定温度まで低下したクリーンな排ガスを大気中に放散
    させる放散手段と、を備えていることを特徴とするごみ
    焼却発電プラント。
  10. 【請求項10】 前記燃料と還元性ガスの注入が、前記
    蒸気発生器で発生し、タービンを回転させた蒸気の一部
    を抽気して前記改質燃焼手段に供給する手段と、前記改
    質燃焼手段に燃料を供給する手段と、前記改質燃焼手段
    に燃焼のための空気を供給する手段とによって行われる
    ことを特徴とする請求項9記載のごみ焼却発電プラン
    ト。
  11. 【請求項11】 前記改質燃焼手段が改質器と燃焼器と
    から一体に構成されていることを特徴とする請求項9記
    載のごみ焼却発電プラント。
  12. 【請求項12】 前記改質器が複数設けられ、複数の改
    質器によって改質された改質ガスを単一の燃焼器で再燃
    焼させることを特徴とする請求項11記載のごみ焼却発
    電プラント。
  13. 【請求項13】 前記燃焼器が複数設けられ、単一の改
    質器によって改質された改質ガスを各燃焼器に分散させ
    て再燃焼させることを特徴とする請求項11記載のごみ
    焼却発電プラント。
  14. 【請求項14】 前記除塵手段によって除塵された排ガ
    スを圧縮して改質燃焼手段に導入する手段をさらに備え
    ていることを特徴とする請求項9記載のごみ焼却発電プ
    ラント。
  15. 【請求項15】 前記改質燃焼手段によって有機塩素化
    合物を含む混合ガスを加熱分解したクリーンな排ガスが
    導かれる膨張タービンと、この膨張タービンによって回
    転駆動される発電機とをさらに備え、前記クリーンな排
    ガスによって膨張タービンを回転させて発電することを
    特徴とする請求項9記載のごみ焼却発電プラント。
  16. 【請求項16】 前記改質燃焼手段によって有機塩素化
    合物を含む混合ガスを加熱分解したクリーンな排ガスが
    導かれるタービン部および除塵された排ガスが導かれる
    圧縮器を有するガスタービンと、このガスタービンによ
    って回転駆動される発電機とをさらに備え、前記圧縮器
    によって圧縮された排ガスを前記改質燃焼手段側に供給
    するとともに、前記クリーンな排ガスによってガスター
    ビンを回転させて発電することを特徴とする請求項9記
    載のごみ焼却発電プラント。
  17. 【請求項17】 前記改質燃焼手段によって有機塩素化
    合物を含む混合ガスを加熱分解したクリーンな排ガスと
    前記蒸気タービンに導かれる蒸気との間で熱交換を行わ
    せる手段をさらに備え、昇温した蒸気を蒸気タービンに
    導いて発電を行うことを特徴とする請求項9記載のごみ
    焼却発電プラント。
  18. 【請求項18】 前記ごみ焼却炉のそれぞれに対応して
    除塵手段が設けられ、各除塵手段によって除塵された排
    ガスは各除塵手段に対応して設けられた改質燃焼手段に
    導かれることを特徴とする請求項9記載のごみ焼却発電
    プラント。
  19. 【請求項19】 前記ごみ焼却のそれぞれに対応して除
    塵手段が設けられ、各除塵手段によって除塵された排ガ
    スは単一の改質燃焼手段に導かれることを特徴とする請
    求項9記載のごみ焼却発電プラント。
  20. 【請求項20】 前記ごみ焼却炉と除塵手段が単数であ
    り、除塵手段によって除塵された排ガスは複数設けられ
    た改質燃焼手段に分散されて導かれることを特徴とする
    請求項9記載のごみ焼却発電プラント。
  21. 【請求項21】 前記改質燃焼手段から排出されたクリ
    ーンな排ガスの排熱回収手段が1つに統合されているこ
    とを特徴とする請求項18、19および20のいずれか
    1項に記載のごみ焼却発電プラント。
  22. 【請求項22】 前記ごみ焼却炉および蒸気発生器が複
    数基設けられ、各蒸気発生器によって発生した蒸気は単
    一の蒸気タービンに導かれ、蒸気タービンを回転させて
    発電することを特徴とする請求項9記載のごみ焼却発電
    プラント。
  23. 【請求項23】 前記改質燃焼手段が複数基設けられ、
    各改質燃焼手段から排出された排ガスは単一の膨張ター
    ビンまたはガスタービンに導かれて当該タービンを回転
    させ、当該タービンによって駆動力が供給される発電器
    を駆動して発電を行うことを特徴とする請求項9記載の
    ごみ焼却プラント。
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