JPH1046910A - トーションバーのトルク調整機構 - Google Patents

トーションバーのトルク調整機構

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Publication number
JPH1046910A
JPH1046910A JP22074496A JP22074496A JPH1046910A JP H1046910 A JPH1046910 A JP H1046910A JP 22074496 A JP22074496 A JP 22074496A JP 22074496 A JP22074496 A JP 22074496A JP H1046910 A JPH1046910 A JP H1046910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torsion bar
attachment
bracket
adjusting mechanism
torque adjusting
Prior art date
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Pending
Application number
JP22074496A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Kumakawa
靖 熊川
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Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
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Publication date
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定側となるトーションバーの一端部を支持
するブラケットを大型化・複雑化する必要のないトーシ
ョンバーのトルク調整機構の提供。 【解決手段】 トーションバー4に捩じれ角を加えた状
態で、当該トーションバー4の一端部4aをブラケット
1A側に支持し、同他端部をヒンジアーム側に支持する
トーションバーのトルク調整機構において、トーション
バー4の一端部4aを選択的に係合する複数の係合溝1
3・14を形成したアタッチメント10を備え、当該ア
タッチメント10を上記ブラケット1Aに脱着可能に取
り付けて、アタッチメント10の係合溝13・14の選
択で、トーションバー4の捩じれ角を調整することによ
り、別体成形のアタッチメント10をブラケット1Aに
脱着可能に取り付けて、当該アタッチメント10の係合
溝13・14を選択するだけで、トーションバー4の捩
じれ角を調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のトランク
リッド等の開閉体に対して、開放方向への弾性付勢力を
与えるトーションバーのトルク調整機構の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種トルク調整機構として、例
えば、実開昭62−177878号公報に示すものが存
する。該従来のトルク調整機構は、具体的には図示しな
いが、トーションバーをトランクリッドと車体間の車巾
方向に設けて、当該トーションバーの一端部を車体側に
固定されたブラケットに支持し、同他端部をトランクリ
ッド側に固着されたヒンジアームに支持して、トーショ
ンバーに所定の捩じれ角を加えることにより、トランク
リッドの開放方向に対するトルクを発生させることを前
提として、上記ブラケットを車体側に溶接等で固定され
る固定ブラケットと、該固定ブラケットに回動可能に軸
支される可動ブラケットで構成して、当該両ブラケット
を有機的に組み合わせることにより、トーションバーの
捩じれ角を適宜調整できる構造となっている。
【0003】具体的には、固定ブラケット側に複数の係
合部を形成し、可動ブラケット側にトーションバーの一
端部を支持する支持部を形成すると共に、上記固定ブラ
ケットの係合部に対して選択的に係合できるフック部を
設けて、当該フック部を複数の係合部の一つに選択係合
することにより、トーションバーの捩じれ角を調整し
て、発生トルクをトランクリッドの重量に応じて大きく
したり小さくできる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、斯る従来のト
ルク調整機構の下では、トランクリッドの重量に応じ
て、種類の異なるトーションバーを使用せずとも、共通
のトーションバーを使用できるので、この点のみを捉え
れば、確かに、合理的且つ経済的ではあるが、反面、こ
の為には、複雑な形態を有する固定ブラケットと可動ブ
ラケットを必要とするので、ブラケット自体が自ずと大
型化・複雑化すると共に、当該各ブラケットの加工や組
付も大変となってしまう嫌いがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来トル
ク調整機構の抱える問題点を有効に解決するために開発
されたもので、請求項1記載の発明は、トーションバー
に捩じれ角を加えた状態で、当該トーションバーの一端
部をブラケット側に支持し、同他端部をヒンジアーム側
に支持するトーションバーのトルク調整機構において、
トーションバーの一端部を選択的に係合する複数の係合
溝を形成したアタッチメントを備え、当該アタッチメン
トを上記ブラケットに脱着可能に取り付けて、アタッチ
メントの係合溝の選択により、トーションバーの捩じれ
角を調整できる構成を採用した。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、アタッチメントに形成されている複数の係合溝の
深さが相違する構成を採用した。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1乃至請求
項2を前提として、アタッチメントは、ブラケットのフ
ランジを選択的に差し込む複数の差込スリットを有し、
当該差込スリットの選択により、アタッチメントのブラ
ケットに対する取付姿勢を変更できる構成を採用した。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3を前提と
して、アタッチメントは、一対の挾持片と、該各挾持片
を折り返し可能に連結する連結片とから成り、該各挾持
片に複数の係合溝と複数の差込スリットを画成する切欠
形態を対称に付与して、折り返し状態にある一対の挾持
片でブラケットの側壁を内外側から挾持する構成を採用
した。
【0009】依って、請求項1や請求項2の下では、従
来の如く、トーションバーの一端部を支持するブラケッ
ト側を徒に大型化・複雑化しなくとも、別体成形のアタ
ッチメントをブラケットに脱着可能に取り付けて、当該
アタッチメントの係合溝を選択するだけで、トーション
バーの捩じれ角を調整して、トランクリッド等の開閉体
の重量に応じた必要トルクを発生させることが可能とな
る。又、請求項3や請求項4の下では、これに加えて、
アタッチメントをブラケット側に簡単且つ確実に取り付
けることが可能となるので、アタッチメントの使用が作
業上の支障を来す恐れも殆どない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るト
ルク調整機構も、共通のトーションバーの捩じれ角を調
整することにより、トランクリッド等の開閉体の重量に
応じた必要トルクを発生させるものであるが、特徴とす
るところは、独特のアタッチメントを使用して、トーシ
ョンバーの捩じれ角を調整せんとしたものである。
【0011】そこで、まず、本トルク調整機構が実装さ
れる自動車トランクリッド側の構造から説明すると、図
1に示す如く、トランクルーム内の車体パネル(図示せ
ず)に溶接等で固定される一対のブラケット1A・1B
と、自由端部がトランクリッド(図示せず)にビス止め
され基端部が対応するブラケット1A・1Bにピン3を
介して回動可能に軸支される一対のヒンジアーム2A・
2Bとを備える構成となっている。
【0012】そして、斯る構成の下で、従来と同様に、
一方のブラケット1Aにトーションバー4の折曲形状を
呈する一端部4aを支持し、他方のヒンジアーム2Bに
同じくトーションバー4の折曲形状を呈する他端部4b
を支持するものであるが、可動側となるトーションバー
4の他端部4bの支持に関しては、他方のヒンジアーム
2Bの背面に設けられた上下の切欠溝6を有する支持片
5により支持し、固定側となるトーションバー4の一端
部4aの支持に関しては、下記のアタッチメントを介し
て一方のブラケット1Aに支持せんとするものである。
尚、一方のブラケット1Aの対応する側壁に対しては、
図示する如く、横溝7と縦溝8を任意に間隔をおいて形
成すると共に、当該各溝7・8の間に横方向へ張り出す
フランジ9を一体に折曲形成するものとする。
【0013】上記のアタッチメント10は、1枚の弾性
金属板の打ち抜き加工により成形されるもので、図2に
示す如く、一対の挾持片11・11と、該各挾持片11
を折り返し可能に連結する連結片12とから成り、その
展開状態にあっては、同図Aに示す如く、一対の挾持片
11・11に対しては、折り返し状態の下で、後述する
第一係合溝・第二係合溝を画成する第一溝部13´・第
二溝部14´と、第一差込スリット・第二差込スリット
を画成する第一スリット部15´・第二スリット部16
´を夫々左右対称に付与する構成となっている。
【0014】従って、上記一対の挾持片11・11を連
結片12を介して折り返すと、各挾持片11が一定の隙
間を介在させて略平行に折り返されて、その折り返し状
態が確保されると同時に、同図Bに示す如く、各挾持片
11の第一溝部13´で浅い第一係合溝13が画成さ
れ、同第二溝部14´で深い第二係合溝14が画成さ
れ、第一・第二スリット部15´・16´で平行する第
一差込スリット15と第二差込スリット16とが画成さ
れることとなる。尚、この場合において、浅い第一係合
溝13は、トーションバー4の捩じれ角を大きくする時
に使用し、逆に、深い第二係合溝14は、トーションバ
ー4の捩じれ角を小さくする時に使用するものである。
【0015】依って、当該アタッチメント10を使用し
て、トーションバー4に捩じれ角を加えながら支持する
場合において、比較的大きなトルクでトランクリッドを
開放方向に付勢する必要がある時には、図3に示す如
く、浅い第一係合溝13を下側に位置させながら、上記
折り返し状態にあるアタッチメント10の一対の挾持片
11・11間に一方のブラケット1Aの側壁を嵌入しな
がら、第一差込スリット15内に側壁のフランジ9を嵌
め込むと、これにより、側壁の内側を挾持する挾持片1
1の上縁がブラケット1Aの上壁面に当接する状態を得
て、アタッチメント10が、一方のブラケット1A側に
ワンタッチで取り付けられる。
【0016】そこで、後は、図示する如く、当該アタッ
チメント10の第一係合溝13とブラケット1A側の横
溝7間にトーションバー4の折曲形状を呈する一端部4
aを係合させれば、トーションバー4の捩じれ角を大き
くして、大きなトルクを発生させることが可能となるの
で、スポイラー等を付設して重量が増大したトランクリ
ッドに対して十分に対応できることとなる。尚、斯る状
態にあっては、トーションバー4の他端部4bは、既述
した他方のヒンジアーム2Bの支持片5に支持されてい
ることは言うまでもない。
【0017】逆に、比較的小さなトルクでトランクリッ
ドを開放方向に付勢すれば良い時には、図4に示す如
く、今度は、深い第二係合溝14を下側に位置させなが
ら、同様に、折り返し状態にあるアタッチメント10の
一対の挾持片11・11間に一方のブラケット1Aの側
壁を嵌入しながら、第二差込スリット16内にフランジ
9を嵌め込むと、これにより、やはり、側壁の内側を挾
持する挾持片11の上縁がブラケット1Aの上壁面に当
接する状態を得て、アタッチメント10が、その取付姿
勢を変更して、一方のブラケット1A側にワンタッチで
取り付けられる。
【0018】そこで、後は、図示する如く、当該アタッ
チメント10の第二係合溝14とブラケット1A側の横
溝7間にトーションバー4の一端部4aを係合させれ
ば、トーションバー4の捩じれ角を小さくして、比較的
小さなトルクを発生させることが可能となるので、スポ
イラー等を付設していない軽量なトランクリッドに対し
て十分に対応できることとなる。
【0019】従って、本実施の形態にあっては、ブラケ
ット1Aに対する取付姿勢を変更して、アタッチメント
10が有する深さの異なる係合溝13・14を適宜選択
することにより、トーションバー4の発生トルクを2種
類に調整することが可能となる訳であるが、一方のブラ
ケット1Aの側壁に形成されている縦溝8の奥部を利用
して、当該縦溝8の奥部と横溝7とにトーションバー4
の一端部4aを係合して、基準トルクを得るように設定
すれば、発生トルクを3種類に調整できる利点もある。
尚、この場合には、基準トルクが最も小さくなる。
【0020】又、図5に示す如く、各挾持片11の第一
差込スリット15と第二差込スリット16の間に内方に
突出する凸部17を設けて、当該対向する凸部17でブ
ラケット1Aの側壁を内外側から弾持する構成となせ
ば、取付作業中に、アタッチメント10のブラケット1
Aの側壁からの抜け外れを防止することも可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1や請求項2の下では、従来の如く、ト
ーションバーの一端部を支持するブラケット側を徒に大
型化・複雑化しなくとも、別体成形のアタッチメントを
ブラケットに脱着可能に取り付けて、当該アタッチメン
トの係合溝を選択するだけで、トーションバーの捩じれ
角を簡単に調整して、トランクリッド等の開閉体の重量
に応じた必要なトルクを発生させることが可能となる。
又、請求項3や請求項4の下では、アタッチメントをブ
ラケット側に簡単且つ確実に取り付けることが可能とな
るので、アタッチメントの使用が作業上の支障を来す恐
れも殆どない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るトルク調整機構を実
装するトランクリッド側の構造を説明する要部説明図で
ある。
【図2】(A)はアタッチメントの展開状態を示す正面
図、(B)はアタッチメントを折り返した状態を示す斜
視図である。
【図3】アタッチメントでトーションバーの捩じれ角を
大きくした状態を示す要部斜視図である。
【図4】アタッチメントでトーションバーの捩じれ角を
小さくした状態を示す要部斜視図である。
【図5】アタッチメントの他例を示す断面図である。
【符号の説明】
1A 一方のブラケット 1B 他方のブラケット 2A 一方のヒンジアーム 2B 他方のヒンジアーム 3 ピン 4 トーションバー 4a トーションバーの一端部 4b トーションバーの他端部 5 支持片 7 横溝 8 縦溝 9 フランジ 10 アタッチメント 11 挾持片 12 連結片 13 第一係合溝 14 第二係合溝 15 第一差込スリット 16 第二差込スリット 17 凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーションバーに捩じれ角を加えた状態
    で、当該トーションバーの一端部をブラケット側に支持
    し、同他端部をヒンジアーム側に支持するトーションバ
    ーのトルク調整機構において、トーションバーの一端部
    を選択的に係合する複数の係合溝を形成したアタッチメ
    ントを備え、当該アタッチメントを上記ブラケットに脱
    着可能に取り付けて、アタッチメントの係合溝の選択に
    より、トーションバーの捩じれ角を調整できるように構
    成したことを特徴とするトーションバーのトルク調整機
    構。
  2. 【請求項2】 アタッチメントに形成されている複数の
    係合溝の深さが相違することを特徴とする請求項1記載
    のトーションバーのトルク調整機構。
  3. 【請求項3】 アタッチメントは、ブラケットのフラン
    ジを選択的に差し込む複数の差込スリットを有し、当該
    差込スリットの選択により、アタッチメントのブラケッ
    トに対する取付姿勢を変更できることを特徴とする請求
    項1乃至請求項2のいずれかに記載のトーションバーの
    トルク調整機構。
  4. 【請求項4】 アタッチメントは、一対の挾持片と、該
    各挾持片を折り返し可能に連結する連結片とから成り、
    該各挾持片に複数の係合溝と複数の差込スリットを画成
    する切欠形態を対称に付与して、折り返し状態にある一
    対の挾持片でブラケットの側壁を内外側から挾持するこ
    とを特徴とする請求項3記載のトーションバーのトルク
    調整機構。
JP22074496A 1996-08-05 1996-08-05 トーションバーのトルク調整機構 Pending JPH1046910A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002058A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Audi Ag フラップまたはドアをスプリングで支援して旋回する装置、ならびにこの種の装置を製造する方法
JP2014051235A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Suzuki Motor Corp 車両後部構造およびトランクリッド用ヒンジ固定ブラケット
TWI573704B (zh) * 2015-10-16 2017-03-11 Rear luggage compartment opener aids
CN111005640A (zh) * 2019-12-13 2020-04-14 北京汽车集团越野车有限公司 一种车辆机盖举升机构和具有其的车辆

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