JPH1045864A - 靴底用二液性気泡質ポリウレタンエラストマー組成物及び靴底 - Google Patents

靴底用二液性気泡質ポリウレタンエラストマー組成物及び靴底

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JPH1045864A
JPH1045864A JP8204707A JP20470796A JPH1045864A JP H1045864 A JPH1045864 A JP H1045864A JP 8204707 A JP8204707 A JP 8204707A JP 20470796 A JP20470796 A JP 20470796A JP H1045864 A JPH1045864 A JP H1045864A
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JP
Japan
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polyol
parts
polyurethane elastomer
weight
shoe sole
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JP8204707A
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English (en)
Inventor
Masami Komeno
雅美 米野
Katsuhide Nishimura
勝英 西村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、靴底用としての耐水性、耐屈曲性
に優れ、しかも、機械的強度に優れる靴底用二液性気泡
質ポリウレタンエラストマー組成物及びそれを用いる靴
底を目的とする。 【解決手段】 (A)式1で表されるエーテル単位を含
むポリオール 【化1】 −(CR12−CR34−O−)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である。) (B)活性水素を2個以上含有するポリオールと有機ポ
リイソシアネートとの反応によるウレタンプレポリマー
からなることを特徴とする靴底用二液性気泡質ポリウレ
タンエラストマー組成物及びそれを用いる靴底。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン系靴
底用組成物に関し、更に詳しくは、耐水性、機械的強度
に優れ、且つ耐屈曲性にも優れる靴底用二液性気泡質ポ
リウレタンエラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】靴を大別すると、紳士革靴、婦人革靴、
スポーツシューズ、キャンパスシューズ、婦人ケミカル
シューズ、紳士ケミカルシューズ、ヘップサンダル等が
挙げられ、底材としては、ゴム、皮革、1,2-ポリブタジ
エン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系が広く用い
られている。
【0003】気泡質ポリウレタンエラストマーは、軽
量、機械的強度、耐摩耗性、耐屈曲性、耐薬品性、耐ス
リップ性、耐寒性に優れ、且つ、連続脱型性、一体成形
等生産性にも優れる所から多岐にわたり応用されてい
る。
【0004】特にアジピン酸エステルと4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(以下MDIと略す)か
ら成るポリエステル系気泡質ポリウレタンエラストマー
が多く使用されているが、欠点としては耐水性、防黴性
が劣り、吸水させたまま保管されると、イタミが激しく
耐摩耗性、機械的強度が極端に低下して、いわゆるボロ
ボロになり易い。また、ポリオキシアルキレングリコー
ルおよびポリオキシアルキレントリオールとMDIから
なるポリエーテル系気泡質ポリウレタンエラストマーが
開発され、耐水性、防黴性の改良が行われているが、機
械強度、耐摩耗性、耐薬品性が先のポリエステル系気泡
質ポリウレタンエラストマーに比較して劣る。
【0005】近年、これを改良すべく特開平4-164914号
公報では、ポリオキシテトラメチレングリコールにラク
トンを付加させたポリオールからなるエラストマーが開
発されている。これらは、気泡質ポリウレタンエラスト
マーに応用すると、耐屈曲性については満足する性能は
得られるものの、耐水性は十分要求を満足するとは言え
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、靴底用とし
ての耐水性、耐屈曲性に優れ、しかも、機械的強度に優
れる靴底用二液性気泡質ポリウレタンエラストマー組成
物を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、本発明を完成す
るに至った。
【0008】即ち、本発明は(A)式1で表されるエー
テル単位を含むポリオール、(B)有機ポリイソシアネ
ート(B1)と活性水素を2個以上含有するポリオール
(B2)との反応によるウレタンプレポリマーからなる
靴底用二液性気泡質ポリウレタンエラストマー組成物、
【0009】
【化2】−(CR12−CR34−O−)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である。)好まし
くはポリオール(A)の式1のR1〜R4が各々水素また
は炭化水素で、R 1〜R4に含まれる炭素の総数が2であ
るエーテル単位が、ポリオール中に10重量%以上であ
り、かつポリウレタンエラストマー全体の5重量%以上
含有すること、さらに好ましくは、ラクトンを付加重合
し、ラクトン付加率がポリオール中の5〜50重量%で
あるポリオールからなること、および該組成物からなる
靴底を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の二液性気泡質ポリウレタ
ンエラストマーは、ポリオール、鎖伸長剤、触媒、発泡
剤、整泡剤を主成分とし、その他、目的に応じて各種安
定剤(耐候性、防黴性、耐熱性の向上剤等)、顔料等を
混合させて成るポリオールコンパウンドのポリオール成
分(A)と有機ポリイソシアネートと活性水素を2個以上
含有するポリオールとを反応させてなる有機ポリイソシ
アネート基含有ウレタンプレポリマー(B)のイソシアネ
ート成分とから成る。
【0011】本発明に使用されるポリオール(A)と
は、式1で示されるエーテル単位を含むポリオールであ
る。
【0012】
【化3】−(CR12−CR34−O−)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である。)
【0013】このポリオールは、有機ポリイソシアネー
トと反応し得る活性水素2個以上有するイニシエーター
(開始剤)に、式1で示されるエーテル単位を与えるア
ルキレンオキサイドを開環重合して得られる。
【0014】活性水素を2個以上有するイニシエーター
としては、水酸基あるいはアミノ基を有する化合物、例
えば、多価アルコール、アルカノールアミン、多価フェ
ノール、モノあるいはポリアミンなどがある。イニシエ
ーターは単独、または、2種以上併用して用いることが
できる。
【0015】多価アルコール:エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブ
タンジオール、1,2−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサメチレングリコール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール、メチルグルコシド、ジグリセリン、デキストロー
ス、ソルビトール、シュークロース、 アルカノールアミン:モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミン、N−アルキルジエタノールアミン アミン:エチレンジアミン、プロピレンジアミン、トリ
レンジアミン 多価フェノール:ビスフェノールA、ノボラック
【0016】式1のエーテル単位を与えるアルキレンオ
キサイドの具体例としては、1,2ブチレンオキサイ
ド、2,3−ブチレンオキサイド、イソブチレンオキサ
イド、スチレンオキサイド、炭素5以上の1,2−エポ
キシアルカン等があり、好ましくは1,2−ブチレンオ
キサイドである。これらの化合物は、単独で、または、
2種以上を併用して用いることができ、ランダムあるい
はブロック共重合でもよい。この式1で示されるエーテ
ル単位がポリオール中に10重量%以上に、より好まし
くは 35重量%以上であり、かつポリウレタンエラス
トマーとしたときの全体の5重量%以上に、より好まし
くは20重量%以上となるようなものである。式1のエ
ーテル単位がポリオール中に10重量%より少ない場
合、あるいは、ポリウレタンエラストマー中に5重量%
より少ない場合、充分な耐水性、耐屈曲性を得ることは
できない。エーテル単位の含有量の計算方法としては、
イニシエーター(開始剤)がブチレングリコールのよう
な物であってもエーテル単位として計算に入れないもの
とする。
【0017】式1のエーテル単位を含むポリオールは8
5重量%未満で、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ハロゲン含有アルキレンオキサイド、グリシジ
ルエステル、グリシジルエーテル、その他の3員環エー
テルを含んでよい。
【0018】さらに、ポリオール(A)は、上記のポリ
オールに、例えば、ε-カプロラクトン、γーブチルラ
クトン、バレロラクトン等のラクトンを、好ましくは5
〜50重量%付加重合、より好ましくは10〜40重量
%付加重合させてなるものである。但し、
【0019】 であり、付加重合させたポリオールの平均水酸基価は1
0〜280、好ましくは25〜150である。
【0020】ラクトンの付加率と気泡質ポリウレタンエ
ラストマー特性との相関性を示すと、ラクトン付加率が
5重量%より小さくなると機械的強度がなくなり、50
重量%より大きくなると付加重合ポリオールの結晶性が
高くなり、著しく耐屈曲性が低下するので好ましくな
い。
【0021】付加重合ポリオールの分子量は、極端に小
さくなると靴底の伸び、反発弾性が低下し実用に供しな
い。又、極端に大きくなると付加重合ポリオールの高粘
度化、及び高融点化する事から、成形作業面、成形化工
性に支障が生じる。
【0022】本発明では、ポリオールとして、上記の式
1のエーテル単位を含むポリオールを必須成分とし、そ
の他のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、ポリカプロラクトンポリオール、ポリブタジエンジ
オール、アクリルポリオール、高級脂肪酸エステルポリ
オール等もポリオールとして一部併用して使用される。
【0023】本発明に使用されるウレタンプレポリマー
(B)は、活性水素を2個以上含有するポリオール(B2)
と有機ポリイソシアネート(B1)とを有機ポリイソシアネ
ート過剰で反応させたものである。
【0024】ウレタンプレポリマーに使用される有機ポ
リイソシアネート(B1)とは、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、カルボジイミド変成ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(液状化MDI)、ポリフェ
ニレン・ポリイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネートフェニレンジイソシアネート、シクロヘキ
サンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリデンジ
イソシアネート、ナフタレンジイソシアネートが挙げら
れる。好ましいジイソシアネートは4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート/液状化MDI(混合wt比)
−80〜95/5〜20の混合物である。
【0025】活性水素を2個以上含有するポリオール類
(B2)としては、前述の式1のポリエーテル単位を含
むポリオールの他、以下のポリヒドロキシ化合物が使用
できる。例えば、ポリオキシアルキレンポリオール(ポ
リオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレン
トリオール、ポリオキシエチレンプロピレングリコー
ル、ポリオキシエチレンプロピレントリオール、ポリオ
キシテトラメチレングリコール及びポリオキシテトラメ
チレングリコールにアルキレンオキサイドを付加重合さ
せたグリコール等)、ラクトンポリマー(通常、グリコ
ール類を開始剤とするラクトン類の開環重合ポリオー
ル)が、気泡質ポリウレタンエラストマーの耐水性、耐
屈曲性を兼備するには好適であるが、所望により、アク
リルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリエス
テルポリオール等、多種ポリオールを併用しても良い。
また、先に挙げたイニシエーターのようなグリコール類
も併用しても良い。
【0026】ウレタンプレポリマー(B)は、以上のポリ
ヒドロキシ化合物と有機ポリイソシアネートとの反応に
よって調整される。
【0027】ウレタンプレポリマー(B)は、通常のウレ
タンプレポリマー製造法に基づき製造できる。有機ポリ
イソシアネート(B1)と活性水素を2個以上含むポリオー
ル(B2)との間には、好ましくは当量比でNCO/H(活
性水素)≧2.1の関係が成立する。NCO/H(活性
水素)<2.1では、イソシアネート成分が高分子量化
し、高粘度化するので実用に適さない。ウレタンプレポ
リマー(B)のNCO当量は、好ましくは、200〜1,
800で、特に好ましくは200〜500である。
【0028】本発明に使用される鎖伸長剤としては、例
えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオ
ール、ビスヒドロキシベンゼン、メチレンビスヒドロキ
シベンゼン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール等の分子量が60〜300の水酸基を2〜4個有
する化合物およびこれらの混合物などのポリオールが挙
げられる。特に好ましくはエチレングリコール、ブチレ
ングリコール、ジエチレングリコールである。
【0029】本発明に使用される整泡剤としては、シリ
コン系界面活性剤として、例えば、ジメチルポリシロキ
サン、ポリオキシアルキレンポリオール変性ジメチルポ
リシロキサン、アルキレングリコール変性ジメチルポリ
シロキサンが挙げられ、天然油脂系界面活性剤として
は、脂肪酸のカルボン酸塩、脂肪酸の硫酸エステル塩、
脂肪酸のリン酸エステル塩、スルホン酸塩(陰イオン界
面活性剤、等が挙げられ、特に好ましい整泡剤として
は、アルキレンポリエーテル変性シリコン界面活性剤
(商品名:SRX−274C メーカー:東レシリコー
ン株式会社)、及びひまし油の硫酸化及び苛性ソーダの
中和によって得られるロート油(メーカー:伊藤製油株
式会社)であり、好ましくはポリオール100重量部に
対し、0.1〜1.0重量部配合される。
【0030】本発明に使用される発泡剤としては、蒸留
水の他に、ハイドロクロロフルオロカーボン類、ハイド
ロフルオロカーボン類が挙げられる。
【0031】ハイドロクロロフルオロカーボン類として
は、例えば1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCF
C-141b)、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオ
ロエタン(HCFC-123)、モノジクロロフルオロメタン(HCF
C-22)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HCFC-1
42b)などが挙げられる。また、ハイドロフルオロカーボ
ン類としては1,1,1,2−テトラフルオロエタン(H
FC-134a)が挙げられる。これらは単独又は2種以上混合
して用いられる。
【0032】本発明に使用されるウレタン化触媒として
は、適当な既知触媒は第3級アミンたとえば、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミン、トリエチレンジアミン、
N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N−コ
コ−モルホリン、N,N,N’,N’−テトラメチルエ
ジレンジアミン,1,4−ジアザビシクロ−(2,2,
2)−オクタン、N−メチル−N’−ジメチルアミノエ
チルピレラジン、N,N−ジメチルジンジルアミン、ビ
ス−(N,N−ジエチルアミノエチル)−アセテート、
N,N−ジエチルベンジルアミン、ペンタメチルジエチ
レントリアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチルー1,3−ブタ
ンジアミン、N,N−ジメチル−β−フェニルエチルア
ミン、1,2−ジメチルイミダゾールおよび2−メチル
イミダソールを含む。
【0033】有機金属化合物そしてより特定的には有機
錫化合物も触媒として使用しうる。好ましい有機錫化合
物は錫メルカプチドおよび酢酸錫(II)、オクタン酸
錫(II)、エチルヘキサン酸錫(II)、およびラウ
リン酸錫(II)のようなカルボン酸の錫(II)塩お
よびジブチル錫オキシド、ジブチル錫ジクロリド、ジブ
チル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチ
ル錫ジマレートまたはジオクチル錫ジアセテートのよう
な錫(IV)化合物を含む。任意の上記触媒を混合物の
形で使用する事ももちろんできる。
【0034】本発明の二液性気泡質ポリウレタンエラス
トマーの製造において、各成分の当量比は、好ましくは 式中、a,b1,b2,cはそれぞれa:ウレタンプレポ
リマー、 b1:ポリオール、b2:鎖伸長剤および
c:水の当量数である。
【0035】の関係が成立する。 分子末端は理論上OH基になるのでアロファネート結合
やビュレット結合などのウレタン特有の架橋反応が進み
難く、又、ポリウレタンの分子量も比較的小さく 気泡質ポリウレタンエラストマーの分子末端は理論上N
CO基となるのでアロファネート結合やビュレット結合
等のウレタン特有の架橋反応が進み易いが、NCO過剰
率がこの領域になると直鎖状のポリウレタン分子量が大
きくならず強伸度バランスが劣る。
【0036】本発明の組成物は、常法により紳士革靴、
婦人革靴、スポーツシューズ、キャンパスシューズ、婦
人ケミカルシューズ、紳士ケミカルシューズ、ヘップサ
ンダル等の底材として使用される。その際、通常のゴ
ム、皮革、1,2-ポリブタジエン系、ポリ塩化ビニル系、
ポリウレタン系靴底と併用して成形しても良い。靴底に
成形された組成物は、密度0.3〜1.0g/cm3、好
ましくは0.4〜0.7g/cm3のものである。
【0037】
【実施例】次に、本発明を実施例、比較例等を挙げ、詳
細に説明する。その中で記載される「部」、「%」は
「重量部」、「重量%」を意味するものとする。
【0038】[合成例1]1,4−ブタンジオールに
1,2−ブチレンオキサイドを開環重合させたポリオキ
シブチレンポリオール (No.E−1、式1のエーテル単
位含有量100%、OH価56.0、酸価0.10)に
60℃下でエチレングリコール3.6部、ジエチレング
リコール0.6部、シリコンSRX−274C 0.5
部 トリエチレンジアミン 0.8 部、蒸留水0.52
部を添加したポリオールコンパウンド(C−1)を調整
した。
【0039】[合成例2]1,4−ブタンジオールに
1,2−ブチレンオキサイドを開環重合させたポリオキ
シブチレングリコール(OH価56.0、酸価0.1
0)80部にε-カプロラクトン20部を150℃〜2
00℃×1〜3時間付加重合させた(ラクトン20%付
加重合ポリオール(No.E−2、式1のエーテル単位含
有量80%、OH価45.6、酸価0.32)に、60
℃下でエチレングリコール4.0部、ジエチレングリコ
ール0.8部、シリコンSRX−274C 0.5部
トリエチレンジアミン 0.8 部、蒸留水0.53部を
添加したポリオールコンパウンド(C−2)を調整し
た。
【0040】[合成例3]1,4−ブタンジオールに
1,2−ブチレンオキサイドを開環重合させたポリオキ
シブチレングリコール(OH価56.0、酸価0.1
0)60部にε-カプロラクトン40部を150℃〜2
00℃×1〜3時間付加重合させた(ラクトン20%付
加重合ポリオール(No.E−3、式1のエーテル単位含
有量60%、OH価36.8、酸価0.24)に、60
℃下でエチレングリコール4.4部、ジエチレングリコ
ール0.9部、シリコンSRX−274C 0.5部
トリエチレンジアミン 0.8 部、蒸留水0.54部を
添加したポリオールコンパウンド(C−3)を調整し
た。
【0041】[合成例4]1,4−ブタンジオールに
1,2−ブチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを
80/20重量比でランダム共重合させたポリオキシブ
チレンプロピレンポリオール (No.E−4、式1のエー
テル単位含有量80%、OH価55.6、酸価0.1
0)に、60℃下でエチレングリコール3.6部、ジエ
チレングリコール0.6部、シリコンSRX−274C
0.5部 トリエチレンジアミン 0.8 部、蒸留水
0.52部を添加したポリオールコンパウンド (C−
4)を調整した。
【0042】[合成例5]1,2−ブタンジオールに
1,2−ブチレンオキサイドとプロピレンオキサイドと
70/30重量比でランダム共重合させたポリオキシブ
チレンプロピレングリコール(OH価56.3、酸価
0.10)70部にε-カプロラクトン30部を150
℃〜200℃×1〜3時間付加重合させたラクトン30
%付加重合ポリオール (No.E−5、式1のエーテル単
位含有量49%、OH価41.6、酸価0.33)に、
60℃下でエチレングリコール4.3部、ジエチレング
リコール0.7部、シリコンSRX−274C 0.5
部 トリエチレンジアミン 0.8部、蒸留水0.53
部を添加したポリオールコンパウンド (C−5)を調
整した。
【0043】[合成例6]合成例1に示したポリオール
No.E−1(OH価56.0、酸価0.1) 40.00部、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート 48.08部、および
液状化MDI(日本ポリウレタン工業、ミリオネートM
TL)8.49部を60〜90℃×15〜180分反応させてウ
レタンプレポリマー No.P−1(NCO当量250)を
調整した。
【0044】[合成例7]ポリオキシプロピレングリコ
ール(PPG2000)(OH価56.0、酸価0.1)36.84部、シ゛フ゜ロ
ヒ゜レンク゛リコール1.06部、4,4'シ゛フェニルメタンシ゛イソシアネート52.78部お
よび液状化MDI9.32部を60〜90℃×15〜180
分反応させて、ウレタンプレポリマー No.P−2(NC
O当量230)を調整した。
【0045】[参考例8]ポリオキシテトラメチレング
リコール(OH価56.0、酸価0.2、ポリオールN
o.E−6)に、60℃下エチレングリコール3.8部、
ジエチレングリコール0.7部、シリコンSRX−27
4C0.5部 トリエチレンジアミン 0.8部、蒸留水
0.53部を添加したポリオールコンパウンド(C−
6)を調整した。
【0046】[参考例9]ポリオキシテトラメチレング
リコール(OH価56.0、酸価0.2)90部、ε-
カプロラクトン10部を150〜200℃×1〜3時間
付加重合させた(ラクトン10%付加重合ポリオール N
o.E−7、OH価50.5、酸価0.50)後、60℃
下、エチレングリコール3.8部、ジエチレングリコー
ル0.7部、シリコンSRX−274C0.5部 トリ
エチレンジアミン 0.8部、蒸留水0.53部を添加
したポリオールコンパウンド(C−7)を調整した。
【0047】[参考例10]ポリオキシエチレンプロピ
レングリコール(OH価43.1、酸価0.10、EO付加率20
%)75部、ポリオキシエチレンプロピレントリオール
(OH価36.5、酸価0.10、EO付加率20%)25部、エ
チレングリコール6.5部、ジエチレングリコール0.5部、
シリコンSRX−274C 0.5部、蒸留水0.57
部、トリエチレンジアミン0.8部を配合したポリオー
ルコンパウンド(C−8)を調整した。
【0048】[参考例11]ポリカプロラクトングリコ
ール(OH価55.6、酸価0.50)100部、エチ
レングリコール3.8部、ジエチレングリコール0.7
部、シリコンSRX−274C 0.5部、トリエチレ
ンジアミン 0.5部、蒸留水0.54部を配合したポ
リオールコンパウンド(C−9)を調整した。
【0049】実施例1〜6、比較例1〜4 前記の参考例で得られたポリオールとウレタンプレポリ
マーを第1表の配合で下記成形条件で成形し、成形品を
得て、その物性を評価し、第1表、第2表に結果を示し
た。
【0050】本発明の二液性気泡質ポリウレタンエラス
トマーの成形条件は、以下に示す通りである。
【0051】(1)使用発泡機 自動混合注入型発泡
機、自動混合射出型発泡機、高圧・反応・射出型発泡機
(RIM)いずれでも可。
【0052】 (2)混合温度 ポリイソシアネート(ウレタンプレポリマー)成分 35 〜 45℃。 ポリオール成分(ポリオールコンパウンド等)成分 35 〜45℃
【0053】 (3)反応性 クリームタイム(CT) 5〜10秒 ライズタイム(RT) 30〜60秒 タックフリータイム(TFT) 30〜60秒
【0054】 (4)モールド 金型温度 40〜50℃ 脱型時間 4〜 6分 離型剤 シリコンおよびワックス
【0055】 (5)密 度 フリフォーム密度 0.30〜0.35g/cm3 成形品密度 0.60±0.02g/cm3
【0056】(6)成形品の熟成条件 常温下約1週間 上記各例で得た成形品を用い、常態物性(硬度、抗張
力、伸度、引裂強度、センポ式屈曲試験)耐水性(80
℃×95%RH恒温恒湿槽からサンプリングして、24
時間以上放置後、硬度、抗張力、伸度、およびセンポ式
屈曲試験)を測定した。その結果を第1表に併せて示
す。
【0057】なお、各種試験法は、以下に示す通りであ
る。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】 1.常態および耐水後の物性 ○硬 度 アスカー C :SRIS 0101に準拠 (6mm厚) ○ 〃 JIS A :JIS K 6301に準拠 (6mm厚) ○抗張力 (JIS 3号タ゛ンヘ゛ル):JIS K 6301に準拠 (6mm厚) ○破断強度(JIS 3号タ゛ンヘ゛ル):JIS K 6301に準拠 (6mm厚) ○引裂強度(B型タ゛ンヘ゛ル) :JIS K 6301に準拠 (6mm厚) ○センポ式屈曲試験 (10mm厚) 角度90度、200RPM、荷重1Kg、 裏面テキソン紙の張り付け紙片(25.4×150×10tmm) 但し、常態試験は、2.0mmノッチあり 耐水後試験は、2.0mmノッチなし
【0062】
【発明の効果】本発明の靴底用二液性気泡質ポリウレタ
ンエラストマー組成物は、耐水性と耐屈曲性を兼備し
て、且つ十分な機械的強度を保持し、、更に耐摩耗性、
防黴性にも優れる事から、ジョギング用及びテニスなど
のスポーツシューズ、高級紳士革靴、安全靴等の靴底に
適したものである。 以 上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式1で表されるエーテル単位を含
    むポリオール 【化1】 −(CR12−CR34−O−)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
    〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である。) (B)活性水素を2個以上含有するポリオールと有機ポ
    リイソシアネートとの反応によるウレタンプレポリマー
    からなることを特徴とする靴底用二液性気泡質ポリウレ
    タンエラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオール(A)の式1のR1〜R
    4が、各々水素または炭化水素で、R1〜R4に含まれる
    炭素の総数が2であるエーテル単位がポリオール中に1
    0重量%以上であり、かつポリウレタンエラストマー全
    体の5重量%以上含有することを特徴とする請求項1記
    載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリオール(A)の末端がラクトン付
    加重合したポリオールで、ラクトン付加率がポリオール
    中の5〜50重量%であることを特徴とする請求項1記
    載の組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1の組成物からなる靴底。
JP8204707A 1996-08-02 1996-08-02 靴底用二液性気泡質ポリウレタンエラストマー組成物及び靴底 Pending JPH1045864A (ja)

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