JPH1045626A - 皮膚外用基剤及び皮膚外用基剤成分 - Google Patents

皮膚外用基剤及び皮膚外用基剤成分

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JPH1045626A
JPH1045626A JP20243496A JP20243496A JPH1045626A JP H1045626 A JPH1045626 A JP H1045626A JP 20243496 A JP20243496 A JP 20243496A JP 20243496 A JP20243496 A JP 20243496A JP H1045626 A JPH1045626 A JP H1045626A
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昭男 林
Kazuya Morisawa
和也 守沢
Taijirou Shiino
太二朗 椎野
Kenshirou Shiyudou
健志郎 首藤
Norio Nakabayashi
宣男 中林
Kazuhiko Ishihara
一彦 石原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬効成分の十分な経皮吸収性を得ることがで
き、安全性の高い皮膚外用基剤及び皮膚外用基剤成分を
提供する。 【解決手段】(1)で示される、数平均分子量2千〜5
百万の重合体の1種以上からなる、薬効成分の透過促進
能を有する皮膚外用基剤成分及びそれを含む皮膚外用基
剤。 【化1】 (R1,R2;H又はメチル基、X1,X2;カルボン酸エ
ステル基又はカルボン酸アミド基、Y1;(2)で表さ
れる基(p;1〜10の整数)、Y2;C1〜22のア
ルキル基、m,1−m;それぞれの重合単位のモル分率
でmは0.01〜1の実数) 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚外用基剤及び
皮膚外用基剤成分に関する。
【0002】
【従来の技術】2−メタクリロイルオキシエチルホスホ
リルコリン(以下MPCと略す)等のリン脂質類似構造
を持ち、かつ重合性官能性基を有する単量体は重合反応
性に優れ、単独重合では生体親和性を有する親水性重合
体を生成する。近年、MPC等の単独重合体や共重合体
が、抗血栓性、抗タンパク付着性、生体親和性等の機能
を示すことが明らかとなっており、各種医用医療材料、
コンタクトレンズ、眼内レンズ、化粧品保湿剤等への用
途が展開されつつある。またMPCは各種コモノマーと
の共重合も容易なため、適度な疎水ユニットを導入した
り、様々な機能をもたせることができることが知られて
いる(特公昭60−21599号公報、及び特開平3−
39309号公報)。
【0003】ところで、医療分野における薬効成分の投
与方法としては、従来から経口投与、皮下、筋肉内、静
脈内への注射による投与、経皮投与、直腸や口腔内の粘
膜への投与等が行われているが、これらの中でも最も簡
便な経口投与が一般的に行なわれている。しかしなが
ら、薬効成分を経口投与した場合には、薬効成分は短期
間に大量に吸収されるために血中濃度のコントロールが
難しく、また吸収された薬効成分が初回循環時に肝臓で
の代謝によりその効力を失うことがあり、さらに刺激性
の薬効成分の場合はその投与により胃腸障害等の副作用
を惹起しやすい等の多くの欠点がある。
【0004】そこで近年これらの経口投与の欠点を回避
するために、経皮投与のための外用製剤が開発されてき
ている。しかし従来皮膚外用製剤に常用されてきた基剤
中に単に薬効成分を配合しただけでは十分な経皮吸収性
は得られないので、経皮吸収性を改善するために、経皮
吸収促進剤を含む皮膚外用製剤が検討されている。
【0005】経皮吸収促進剤の作用メカニズムとしては
(1)基剤中及び皮膚中の溶解度を高める作用、(2)
皮膚の保湿・軟化作用、(3)角質層の高次構造をルー
ズにさせる作用、(4)角質層の細胞間脂質の流動性を
増加させる作用、(5)上記作用の複合作用等が知られ
ている。これらの作用のうち、どれが有効かは吸収させ
ようとする薬剤の性状や皮膚との相互作用、吸収促進剤
との相性等によって異なるが、いずれの場合においても
薬剤の経皮吸収を促進させることにより、(1)有効性
の向上、(2)皮膚外用製剤中の薬剤濃度を少量とする
ことが可能、(3)それによる可溶化剤・安定化剤量の
削減可能、(4)使用時の感触(べたつき等)が良好、
(5)組成のスリム化に伴う大幅なコストダウンが可
能、等の商品価値の向上をもたらす効果が大いに期待で
きる。
【0006】しかし現状において得られている皮膚外用
製剤では、薬効成分の経皮吸収性が十分に得られない場
合が多く、その効果を十分に得ているとは言いがたい。
すなわち皮膚の表面は、皮膚角質層と呼ばれ、本来、体
外からの異物の進入を防御したり、体外からの体液等の
漏出を防いだりする障壁としての生理機能を有するた
め、薬効成分を、皮膚角質層を良好に通過させ、満足な
前述の効果をもたらす経皮吸収促進剤は得られていな
い。
【0007】かかる問題を改良するために、近年、各種
の角質溶解性組成物、該角質溶解性組成物を成分とする
経皮吸収促進剤が提案され、皮膚外用製剤の基剤に配合
することが一般に行われてきている。このような基剤と
しては、例えば、ジメチルスルホキシド、N,Nージメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジ
メチルデシルスルホキシド等が公知であるが、これらの
ものは経皮吸収促進効果、安全性、使用感等の面で十分
なものとはいえない。
【0008】また、これらの問題点に対して、特開昭6
3−77825号公報には、シネオール、ノニオン系界
面活性剤、水及び薬剤の組み合わせにより安全性及び薬
剤の皮膚透過性を高めることが開示されており、また特
開昭63−208536号公報には、アニオン性界面活
性剤以外で分子内に窒素原子を有する界面活性剤の一種
以上を有効成分とする技術が開示され、さらに特開平5
−148158号公報には経皮吸収の障壁は角質層ばか
りでなく、生きた表皮細胞層も障壁であるという2段階
の障壁機構を想定して、角質層にはN−ラウロイルサル
コシン、生きた表皮細胞層にはβ−カロチン及び/又は
アラントラクトンが有効であることを見出して、これに
より前記問題を解決することが提案されている。しかし
ながらこれでも未だ十分な経皮吸収性は得られていな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、薬効成分の十分な経皮吸収性を得ることができ、安
全性の高い皮膚外用基剤を提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、薬効成分の
十分な経皮吸収性を得ることができ、安全性の高い皮膚
外用基剤成分を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膚刺激
性、毒性のない安全な合成の重合体である、ホスホリル
コリン基を有する単量体の単独重合体又はホスホリルコ
リン基を有する単量体と他の単量体との共重合体が、極
めて高い親水性を有することに注目し、上記問題点につ
いて鋭意検討した結果、これらが皮膚になんら悪影響を
及ぼすことなく角質層のバリアー能を低下させ、薬効成
分の経皮吸収性を向上させる効果を有すること、及びこ
れらを含む皮膚外用基剤が、経皮吸収用外用製剤用の基
剤として優れた特性を有することを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明によれば、下記式(1)
で示される、数平均分子量2,000〜5,000,0
00の重合体を1種又は複数種含むことを特徴とする皮
膚外用基剤が提供される。
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R1、R2は同一又は異なる基であ
って水素原子又はメチル基を示し、X1、X2は同一又は
異なる基であってカルボン酸エステル基又はカルボン酸
アミド基を示し、Y1は、下記式(2)で表される基を
示し(ただし、pは1〜10の整数を示す。)、Y2
炭素数1〜22のアルキル基を示し、m及び1−mはそ
れぞれの重合単位のモル分率を示し、mは0.01〜1
の実数である。)
【0015】
【化6】
【0016】また本発明によれば、前記重合体が、2−
メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの単独重
合体及び2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコ
リンとブチルメタクリレートとの共重合体のうちの1種
又は複数種である請求項1記載の皮膚外用基剤が提供さ
れる。
【0017】また、本発明によれば、下記式(1)で示
される数平均分子量2,000〜5,000,000の
重合体の1種又は複数種からなる、薬効成分の透過促進
能を有する皮膚外用基剤成分が提供される。
【0018】
【化7】
【0019】(式中、R1、R2は同一又は異なる基であ
って水素原子又はメチル基を示し、X1、X2は同一又は
異なる基であってカルボン酸エステル基又はカルボン酸
アミド基を示し、Y1は、下記式(2)で表される基を
示し(ただし、pは1〜10の整数を示す。)、Y2
炭素数1〜22のアルキル基を示し、m及び1−mはそ
れぞれの重合単位のモル分率を示し、mは0.01〜1
の実数である。)
【0020】
【化8】
【0021】さらに、本発明によれば、前記重合体が、
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの単
独重合体および2−メタクリロイルオキシエチルホスホ
リルコリンとブチルメタクリレートとの共重合体のうち
の1種又は複数種である請求項3記載の皮膚外用基剤成
分が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の皮膚外用基剤用成分は、
前記式(1)で示される重合体(以下、重合体1と略
す)の1種又は複数種からなる、薬効成分透過促進能を
有する基剤成分である。重合体1は、下記式(1a)で
示されるホスホリルコリン基含有重合単位(以下(a)
単位と略す)単独、もしくは(a)単位と下記式(1
b)で示される炭素数1〜22のアルキル基含有重合単
位(以下(b)単位と略す)とからなる。
【0023】
【化9】
【0024】(式中、R1、R2、X1、X2、Y1、Y2
式(1)のものと同様である) (a)単位としては、具体的には、例えば、2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルア
ンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピル−2’−(トリメチルアンモニオ)
エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシ
エトキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシジエ
トキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチル
ホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシトリエ
トキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチル
ホスフェート等の単量体の(メタ)アクリロイル基が重
合した際に与えられる単位及びこれらの混合単位等を挙
げることができる。特に原料となる単量体の入手性等の
点から2−メタクリロイルオキシエチル−2’−(トリ
メチルアンモニオ)エチルホスフェート即ち2−メタク
リロイルホスホリルコリン(MPC)が重合した際に与
えられる単位が好ましく挙げられる。なお、本願におい
て、(メタ)アクリロイルとはアクリロイル及び/又は
メタクリロイルを表す。後述する(メタ)アクリル酸等
も同様である。
【0025】(b)単位としては、具体的には、X1
カルボン酸エステルであるものとしては例えば(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸
ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アク
リル酸オクチル、(メタ)アクリル酸トリデシル等の
(メタ)アクリル酸系単量体の(メタ)アクリロイル基
が重合した際に与えられる単位及びこれらの混合単位等
が挙げられ、X1がカルボン酸アミドであるものとして
は例えば(メタ)アクリル酸n−ブチルアミド、(メ
タ)アクリル酸メチルアミド、(メタ)アクリル酸エチ
ルアミド、(メタ)アクリル酸ブチルアミド、(メタ)
アクリル酸ペンチルアミド、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ルアミド、(メタ)アクリル酸ヘプチルアミド、(メ
タ)アクリル酸オクチルアミド、(メタ)アクリル酸ト
リデシルアミド等の(メタ)アクリル酸アミド系単量体
の(メタ)アクリロイル基が重合した際に与えられる単
位及びこれらの混合単位等が挙げられる。また、X1
カルボン酸エステルであるものと、カルボン酸アミドで
あるものが混在していてもよい。
【0026】重合体1が(a)単位単独からなる場合の
好ましい(a)単位としては、MPCが重合した際に与
えられる単位が好ましい。一方、重合体1が(a)単位
及び(b)単位の両方からなる場合の(a)単位と
(b)単位との組合せとしては、前述のそれぞれの例示
の組合せを好ましく挙げることができるが、特に原料と
なる単量体の入手性等の点から、(a)単位としてのM
PCが重合した際に与えられる単位と(b)単位として
のブチルメタクリレートが重合した際に与えられる単位
との組合せが好ましい。即ち、重合体1は、(a)単位
及び(b)単位の両方からなる場合、MPCとブチルメ
タクリレートとの共重合体であることが特に好ましい。
【0027】重合体1中の(a)単位と(b)単位との
合計に対する(a)単位の含有割合は、1〜100モル
%であり、特に5〜100モル%が好ましい。前記配合
割合が1モル%未満の場合には、薬効成分の透過促進能
が有意に認められない。
【0028】重合体1中の(a)単位と(b)単位との
重合形態は特に限定されず、ランダム、ブロック、グラ
フト等の形態をとることができる。
【0029】重合体1は、必要に応じて、その他の単位
を共重合単位として含んでもよい。その他の単位として
は、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、メチル核
置換スチレン、クロロ核置換スチレン等のスチレン系単
量体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピ
レン、イソブチレン等の置換炭化水素系単量体、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系単量
体、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル
等のビニルエーテル系単量体、ジエチルイタコネート、
ジ−n−ブチルイタコネート等の二価カルボン酸系単量
体等を共重合させることにより与えられる単位及びこれ
らの混合単位等を挙げることができる。重合体1中の前
記その他の単位の含有割合は、0〜99モル%が好まし
い。
【0030】重合体1の数平均分子量は、製造する際の
重合温度、重合開始剤使用量、重合度調整剤の使用等に
よって様々なものとなるが、2,000〜5,000,
000、好ましくは5,000〜1,000,000の
範囲内である。数平均分子量が2000より小さいと真
皮中に重合体が浸透する可能性があり、また、数平均分
子量が5,000,000以上であると重合体の粘性が
高くなりすぎて、取り扱いが困難となる。
【0031】重合体1は、(a)単位を与える単量体を
ラジカル重合等通常の方法で単独重合するか、あるいは
(a)単位を与える単量体と(b)単位を与える単量体
とをラジカル重合等通常の方法で共重合することによっ
て容易に得ることができる。(a)単位を与える単量体
及び(b)単位を与える単量体としては、具体的には、
前に(a)単位を与える単量体及び(b)単位を与える
単量体の具体例として例示した単量体を挙げることがで
きる。
【0032】前記ラジカル重合を行なう際には、重合開
始剤を添加することができる。重合開始剤としては、通
常のラジカル重合開始剤であれば特に限定されないが、
例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、過酸化
ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネー
ト、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、t−ブチルペルオキシピバレ−ト、t−ブチルペル
オキシジイソブチレ−ト、t−ブチルペルオキシネオデ
カノエート、サクシニルペルオキシド、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩等が挙げられる。
これらの重合開始剤は単独又は混合物として用いること
ができる。また、重合開始剤と共に、レドックス系のラ
ジカル促進剤を併用してもよい。
【0033】重合開始剤の使用量としては全単量体10
0重量部に対して0.01〜10重量部が好ましく、特
に好ましくは0.1〜5重量部である。
【0034】前記重合を行なう際の重合条件は、好まし
くは30〜80℃、特に好ましくは40〜70℃におい
て10分〜72時間重合させるのが望ましい。この際、
重合反応をより円滑に行なうために溶媒を用いてもよ
く、該溶媒としては、水、メタノ−ル、エタノ−ル、プ
ロパノ−ル、ジメチルホルムアミド及びこれらの混合物
等を挙げることができる。
【0035】本発明の皮膚外用基剤は、重合体1の1種
又は複数種を含む。本発明の皮膚外用基剤中の重合体1
の含有割合は、0.1〜100重量%であることが好ま
しい。
【0036】本発明の皮膚外用基剤は、重合体1以外
に、他の成分を配合することができる。他の成分として
は、特に限定されないが、一般的に医薬品、医薬部外
品、化粧品等に配合される任意の成分を配合することが
できる。かかる成分としては多価アルコール、油分、ワ
ックス、酸、アルカリ、界面活性剤、粉末、顔料、染
料、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、
水溶性高分子、アルコール、溶媒ならびに香料等を挙げ
ることができる。
【0037】特に、軟膏剤、クリーム剤の基剤として本
発明の皮膚外用基剤を調製する際には、例えば脂肪油、
ラノリン、ワセリン、パラフィン、グリコール類、高級
脂肪酸、アルカリ、界面活性剤、高級アルコール等を配
合することができ、さらに必要に応じて、安定化剤、防
腐剤、乳化剤、懸濁化剤等を添加することができる。
【0038】またパップ剤の基剤として本発明の皮膚外
用基剤を調製する際には、例えばゼラチン、アルギン酸
ナトリウム、デンプン、カゼイン等の天然ポリマー、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース等のセルロース系、デキストラン、カルボキ
シメチルデンプン等のデンプン系、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルエーテル等の合成ポリマー等を配合する
ことができ、さらに必要に応じて、例えばグリセリン、
プロピレングリコール等の保湿剤、カオリン、ベントナ
イト、亜鉛華等の無機充填剤、粘度調整剤、pH調整剤
等を配合することができる。
【0039】本発明の皮膚外用基剤に各種の薬効成分を
配合して、経皮投与用の皮膚外用製剤を調製することが
できる。前記薬効成分としては、具体的には例えば吉草
酸ベタメタゾン、トリアムノシロンアセトアニリド、プ
レドニゾロン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、フ
ルオシノニド、フルオシノロアセトニド、ジプロピオン
酸ベタメタゾン;インドメタシン、ジクロフェナク、イ
プフェナク、イブプロフェン、ケトプロフェン、トラネ
キサム酸、フルフェナム酸、メフェナム酸、フェニルブ
タゾン、サリチル酸メチル、サリチル酸ナトリウム、臭
化プロパンテリン;塩酸シプロヘプタジン、クロルフェ
ニラミン、ジフェンヒドラミン、トリペレナミン、プロ
メタジン;クロルプロマジン、ジアゼパム、レセルピ
ン;インシュリン、テストステロン、メチルテストステ
ロン、プロゲステロン、エストラジオール;アテノロー
ル、塩酸アルプレノロール、塩酸ラベタロール、クロニ
ジン、酒石酸メトプロロール、α−メチルドパ、硫酸グ
アネチジン;ジギトキシン、ジコキシン、ジピリダモー
ル;塩酸プロプラノロール、塩酸プロカインアミド、ア
ジマリン、ピンドロール;硝酸イソソルビド、塩酸パパ
ベリン、ニトログリセリン、四硝酸ペンタエリスリトー
ル、ニフェジピン;塩酸プロカイン、リドカイン、ベン
ゾカイン、塩酸ジブカイン;バルビタール、チオペンタ
ール、テオフィリン、フェノバルビタール、シクロバル
ビタール、ヨード;アスピリン、アセトアニリド、p−
アミノ安息香酸エチル、アミノピリン、アルクロフェナ
ック、アンチピリン、コデイン、酢酸ハロプレドン、ス
リンダク、ナプロキセン、フェノプロフェンカルシウ
ム、モルヒネ;イソニアジド、塩酸クリンダマイシン、
塩酸クロルヘキシジン、塩酸リンコマイシン、エリスロ
マイシン、オキシテトラサイクリン、クロラミン、ゲン
タマイシン、ストレプトマイシン、セファレキシン、セ
フォキシチンナトリウム、テトラサイクリン、ぺニシリ
ン、ホスホマイシンナトリウム;アムホテリシンB、塩
化ベンザルコニウム、アセトフエニルアミン、グリセオ
フルビン、ニトロフラゾン、ペンタマイシン、ナフチオ
メート;5−フルオロウラシル、ブスルファン、アクチ
ノマイシン,ブレオマイシン、マイトマイシン、メトト
レキサート、6−メルカプトプリン;ヒドロクロロチア
ジド、ペンフルチジド;アトロピン、スコポラミン;ニ
トラゼパム、メプロバメート;スルファミン、スルファ
モノメトキシン、スルファメチゾール;アルブチン、コ
ウジ酸、ヒドロキノン、チアベンダゾール、塩酸カルテ
オロール、マレイン酸チモロール、メシル酸ベタヒスチ
ン;臭化ブチルスコポラミン等が挙けられるが、これら
に特に限定されるものではなく、各種の、皮膚を通り全
身に循環して作用を発現する薬物あるいは塗布面で局所
的作用を発現する薬物を配合することができる。
【0040】これらの薬効成分は、本発明の皮膚外用基
剤又は皮膚外用基剤成分を含有する基剤に配合して皮膚
に塗布することによって、速やかに皮膚に吸収させるこ
とができる。局所的作用の発現を目的とする薬物であれ
ば、皮膚内に深く浸透して優れた効果を発揮し、全身に
循環して作用を発現する薬物であれば、薬物が血中に移
行し優れた効果を発揮することができる。なお、使用対
象は人だけでなく、家畜、犬、猫等の温血動物等を含む
ことができる。薬効成分の配合量は、薬効を発揮するに
十分な量であれば良く、薬効成分の種類、患者の体重、
症状等によっても異なるが、一般には薬効成分1重量部
に対して、重合体Aが1.25×10-5〜104重量
部、より好ましくは、2×10-4〜5×102重量部と
なるよう配合するのが好ましい。
【0041】本発明の皮膚外用基剤は、薬効成分を適宜
配合してそのまま経皮投与のための皮膚外用製剤として
用いてもよいが、さらに適宜薬理上許容される各種添加
剤、例えば安定剤、老化防止剤、酸化防止剤、香料、充
填剤等を添加して使用してもよい。
【0042】本発明の皮膚外用基剤又は皮膚外用基剤成
分を含む経皮投与のための皮膚外用製剤の使用様式につ
いては特に制限はなく、使用感触や適用のしやすさ等を
勘案して、従来外用剤として慣用されている剤型、例え
ば軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、ローション剤、乳剤、
液剤、スプレー剤、パップ剤、テープ剤、パッチ剤等任
意の剤型の皮膚外用製剤として使用することができる。
【0043】本発明の皮膚外用基剤又は皮膚外用基剤成
分を含む経皮投与のための皮膚外用製剤の用途として
は、特に限定されないが、例えば、ステロイド系抗炎症
剤、非ステロイド系抗炎症剤、抗ヒスタミン剤、中枢神
経作用剤、ホルモン剤、抗高血圧症剤、強心剤、抗不整
脈用剤、冠血管拡張剤、局所麻酔剤、催眠剤・鎮静剤、
鎮痛剤、抗生物質、抗真菌剤、抗悪性腫瘍剤、利尿剤、
副交感神経遮断剤、抗パーキンソン病剤、サルファ剤、
さらにはビタミン類、プロスタグランジン類、美白剤及
び抗痙攣剤等として使用することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の皮膚外用基剤及び皮膚外用基剤
成分は、それらを含んだ皮膚外用製剤が薬効成分の十分
な経皮吸収性を得ることができるので、(1)皮膚外用
製剤の有効性の向上、(2)皮膚外用製剤中の薬剤濃度
を少量とすることが可能、(3)それによる可溶化剤・
安定化剤量の削減可能、(4)使用時の感触(べたつき
等)が良好、(5)組成のスリム化に伴う大幅なコスト
ダウンが可能、等の効果を得ることができる。また本発
明の皮膚外用基剤及び皮膚外用基剤成分は皮膚になんら
悪影響を及ぼすことがない。従って、経皮透過促進能を
有する皮膚外用製剤用の皮膚外用基剤及び皮膚外用基剤
成分として非常に有用である。
【0045】
【実施例】次に実施例を用いて本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0046】合成例1;MPC単独重合体の合成 MPC(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコ
リン)単量体20g(68mmol)とサクシニルペル
オキシド0.6g(2.6mmol)をイオン交換水8
0gに溶解し、1時間窒素を吹き込みバブリングした。
次いで、70℃まで昇温し5時間重合させて、重合体を
19.5重量%含有する重合体粗水性溶液を得た。反応
終了後、得られた重合体粗水性溶液を分割分子量600
0〜8000の透析膜(スペクトラポア社製)に接触さ
せ、透析液としてイオン交換水15リットルを使用し、
24時間毎に2度透析液を交換し合計72時間透析を行
った。
【0047】得られた重合体水溶液をゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)及び高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)に供し、分子量及び不純物の
測定を行った。得られた重合体は、数平均分子量は69
000であった。この重合体水溶液中の不純物は、MP
C単量体0.8ppm、サクシニルペルオキシド0.1
ppm、開始剤分解物0.2ppmであり、重合体水溶
液は無臭であった。また、得られた重合体水溶液中の重
合体の含有割合は15.2重量%であり、重合体及び前
記不純物の合計量に対する不純物量は7.2ppmであ
った。
【0048】この重合体水溶液をイオン交換水で所定の
1.0重量%に調製し、後述する実施例1に示す試験を
行った。
【0049】合成例2;MPC−BMA共重合体Aの合
MPC単量体10g(34mmol)とブチルメタクリ
レート(以下BMAと略す)10g(70mmol)
と、t−ブチルペルオキシネオデカノエート0.06g
(0.35mmol)とエタノール80gに溶解し、1
時間窒素を吹き込みバブリングた後、60℃まで昇温し
4時間重合させた。反応終了後、得られた重合体(以
下、MPC−BMA共重合体Aと称す)溶液を1.5リ
ットルのアセトン中に滴下し、得られた沈殿を水:エタ
ノール=7:3(wt/wt)混合液に溶解してMPC
−BMA共重合体Aの粗水性溶液を調製した。この溶液
を分画分子量6000〜8000の透析膜(スペクトラ
ポア社製)に接触させ、透析液として水:エタノール=
7:3(wt/wt)混合液15リットルを使用し、2
4時間毎に2度透析液を交換し合計72時間透析を行っ
た。透析終了後得られたMPC−BMA共重合体A水溶
液を、合成例1と同様に分析したところ、MPC−BM
A共重合体Aの数平均分子量は68000であり、水溶
液中の不純物は、MPC単量体0.4ppm、BMA単
量体1.3ppm、未反応開始剤0.3ppm、開始剤
分解物1.3ppm、アセトン0.3ppmであり、こ
の水溶液中のMPC−BMA共重合体A含量は22.3
重量%であった。このMPC−BMA共重合体A水性溶
液は無臭であった。
【0050】このMPC−BMA共重合体A水性溶液を
イオン交換水で所定の1.0重量%に調製し、後述する
実施例2に示す試験を行った。
【0051】合成例3;MPC−BMA共重合体Bの合
エタノールを40g、重合時間を22分とした他は合成
例2と同様な条件で重合反応を行った。反応終了後、得
られた重合体(以下、MPC−BMA共重合体Bと称
す)溶液を1.5リットルのアセトン中に滴下し、得ら
れた沈殿を水:エタノール=5:5(wt/wt)混合
液に溶解してMPC−BMA共重合体B粗水性溶液を調
製した。この溶液を分画分子量6000〜8000の透
析膜(スペクトラポア社製)に接触させ、透析液として
重量比7:3の水:エタノール混合液を使用し、7度透
析液を交換し透析を行った。透析終了後得られたMPC
−BMA共重合体B水性溶液を、合成例1と同様に分析
したところ、MPC−BMA共重合体Bの数平均分子量
は716000であり、この溶液中のMPC−BMA共
重合体B含量は26.6重量%であった。MPC−BM
A共重合体B溶液は無臭であった。
【0052】MPC−BMA共重合体B溶液の溶媒を留
去し固体生成物を得た。MPC−BMA共重合体Bは合
成例2のMPC−BMA共重合体Aと異なり水には不溶
であった。
【0053】実施例1 有効拡散面積(薬液接触面積)が0.785cm2であ
るフランツ型拡散セルに、7週齢のヘアレスラット
(雄)より摘出し、脂肪を取り除いた腹部皮膚を装着し
た。ドナー溶液として1.0重量%の5−フルオロウラ
シルをpHリン酸緩衝液に溶解した溶液及び1.0重量
%の合成例1のMPC単独重合体水溶液の混合液を、透
過側溶液にはpH7.00のリン酸緩衝液を用いて、5
−フルオロウラシルの透過テストを行い、透過した5−
フルオロウラシル濃度を経時的にHPLCにより測定し
た。
【0054】またブランク(コントロール)としてMP
C単独重合体水溶液を加えないドナー溶液を用い、同様
な操作を行い、透過した5−フルオロウラシル濃度を経
時的に測定した。20時間後の累積透過量について、ブ
ランクに対する比を算出し、経皮吸収性比として、経皮
吸収促進性を求めた。表1に結果を示す。
【0055】なお、透過した5−フルオロウラシル濃度
の定量は以下のHPLC装置を用いた。
【0056】 HPLC機種 ;島津製作所 LC−10 検出波長 ;UV 267nm カラム ;TOSOH TSK−GEL、ODS−80TS、 2.0×250mm 条件;カラム温度;40℃ 移動相 ;アセトニトリル/水=1/99 (0.1%リン酸、pH 2.15) 流速 ;0.3ml/min実施例2 実施例1と同様にして、1.0重量%の5−フルオロウ
ラシルをpHリン酸緩衝液に溶解した溶液及び1.0重
量%の合成例2のMPC−BMA共重合体A水溶液の混
合液を用いて、20時間後の累積透過量のブランクに対
する比を算出し、経皮吸収性比として、経皮吸収促進性
を求めた。表1に結果を示す。
【0057】実施例3 5−フルオロウラシル20mgを水;エタノール=1:
1(wt/wt)混合溶媒20gに溶解し、メンブラン
フィルターを用いて濾過後、濾液に合成例3のMPC−
BMA共重合体B5gを溶解させ、ガラスシャーレ上で
キャスト製膜し乾燥した。
【0058】実施例1と同様の拡散セル及びヘアレスラ
ットの腹部皮膚を用い、皮膚上部側にMPC−BMA共
重合体Bのキャスト膜をはさみこみ、透過側溶液にはp
H7.00のリン酸緩衝液を用いて、5−フルオロウラ
シルの透過テストを行い、透過した5−フルオロウラシ
ル濃度を経時的にHPLCにより測定した。
【0059】またブランク(コントロール)として、同
様にMPC−BMA共重合体Bの代わりに2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート(HEMA)のホモポリマーに
ついても、5−フルオロウラシルと混合してからキャス
ト製膜し、乾燥した。このHEMAの単独重合体膜を用
い、同様な操作を行い、透過した5−フルオロウラシル
濃度を経時的に測定した。20時間後の累積透過量につ
いて、ブランクに対する比を算出し、経皮吸収性比とし
て、経皮吸収促進性を求めた。表1に結果を示す。
【0060】実施例4 5−フルオロウラシルの代りにテオフィリンを用いた他
は実施例2と同様に操作し、テオフィリンにおけるMP
C−BMA共重合体Aの経皮吸収促進性を求めた。表1
に結果を示す。
【0061】実施例5 5−フルオロウラシルの代りにテオフィリンを用いた他
は実施例3と同様に操作し、テオフィリンにおけるMP
C−BMA共重合体Bの経皮吸収促進性を求めた。表1
に結果を示す。
【0062】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 昭男 千葉県柏市根戸421−3 (72)発明者 守沢 和也 茨木県土浦市乙南1−4−24 (72)発明者 椎野 太二朗 茨木県つくば市春日2−17−1 (72)発明者 首藤 健志郎 茨木県つくば市花畑3−7−1 (72)発明者 中林 宣男 千葉県松戸市小金原5−6−20 (72)発明者 石原 一彦 東京都小平市上水本町3−16−37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で示される、数平均分子量
    2,000〜5,000,000の重合体を1種又は複
    数種含むことを特徴とする皮膚外用基剤。 【化1】 (式中、R1、R2は同一又は異なる基であって水素原子
    又はメチル基を示し、X1、X2は同一又は異なる基であ
    ってカルボン酸エステル基又はカルボン酸アミド基を示
    し、Y1は、下記式(2)で表される基を示し(ただ
    し、pは1〜10の整数を示す。)、Y2は炭素数1〜
    22のアルキル基を示し、m及び1−mはそれぞれの重
    合単位のモル分率を示し、mは0.01〜1の実数であ
    る。) 【化2】
  2. 【請求項2】 前記重合体が、2−メタクリロイルオキ
    シエチルホスホリルコリンの単独重合体及び2−メタク
    リロイルオキシエチルホスホリルコリンとブチルメタク
    リレートとの共重合体のうちの1種又は複数種である請
    求項1記載の皮膚外用基剤。
  3. 【請求項3】 下記式(1)で示される数平均分子量
    2,000〜5,000,000の重合体の1種又は複
    数種からなる、薬効成分の透過促進能を有する皮膚外用
    基剤成分。 【化3】 (式中、R1、R2は同一又は異なる基であって水素原子
    又はメチル基を示し、X1、X2は同一又は異なる基であ
    ってカルボン酸エステル基又はカルボン酸アミド基を示
    し、Y1は、下記式(2)で表される基を示し(ただ
    し、pは1〜10の整数を示す。)、Y2は炭素数1〜
    22のアルキル基を示し、m及び1−mはそれぞれの重
    合単位のモル分率を示し、mは0.01〜1の実数であ
    る。) 【化4】
  4. 【請求項4】 前記重合体が、2−メタクリロイルオキ
    シエチルホスホリルコリンの単独重合体及び2−メタク
    リロイルオキシエチルホスホリルコリンとブチルメタク
    リレートとの共重合体のうちの1種又は複数種である請
    求項3記載の皮膚外用基剤成分。
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