JPH1045494A - シリコン結晶プレートの育成方法、シリコン結晶プレートの育成装置、シリコン結晶プレートおよび太陽電池素子の製造方法 - Google Patents

シリコン結晶プレートの育成方法、シリコン結晶プレートの育成装置、シリコン結晶プレートおよび太陽電池素子の製造方法

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JPH1045494A
JPH1045494A JP8198967A JP19896796A JPH1045494A JP H1045494 A JPH1045494 A JP H1045494A JP 8198967 A JP8198967 A JP 8198967A JP 19896796 A JP19896796 A JP 19896796A JP H1045494 A JPH1045494 A JP H1045494A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚さ200μm以下の極めて薄いシリコン結晶
プレートを、均一かつ連続的に育成できるようにするこ
と。 【解決手段】育成ルツボ1に、シリコンの融液3を収容
し、ルツボの下側に融液3の引出し口4を設ける。プレ
ート状の育成部材5を設置する。引出し口4の下部に、
育成部材5の少なくとも先端部分5bを位置させ、引出
し口4から引き出された融液3を、育成部材5の先端部
分5bに接触させ、先端部分5bから下方へと引き下げ
ることによって、シリコン結晶プレート7を育成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン結晶プレー
ト、その育成方法、シリコン結晶プレートを基材とする
太陽電池素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結晶シリコン太陽電池の製作には、シリ
コン原料工程、基板製作工程、セル化工程、モジュール
化工程の4つの工程がある。シリコン基板は、通常、C
Z法(チョコラルスキー法:引き上げ法)によって製造
されている(電池便覧、丸善株式会社)。また、従来よ
り、太陽電池のセル用のシリコンプレート結晶の育成方
法については、横型の結晶連続育成装置が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、横型の結晶連
続育成装置においては、厚さ200μm以下の極めて薄
いシリコン結晶プレートを、均一かつ連続的に育成する
ことは不可能であった。また、チョコラルスキー法によ
って円柱状のシリコン結晶を育成し、これを切断する方
法があり、また、キャスト法によって多結晶体を育成
し、この多結晶体を切断することによって、シリコン結
晶プレートを得ることが知られている。しかし、これら
の育成方法では、シリコン結晶のうち、切断して廃棄す
る部分が極めて大きく、材料の無駄が多く、育成コスト
が大きいために、太陽電池素子の製造コストを低下させ
ることは困難であった。特に、シリコンは資源の観点か
ら問題があり、材料費が高いために、シリコン系太陽電
池の製造コストの上昇の原因になっていた。
【0004】また、太陽電池素子を製造するためには、
シリコン結晶プレート中にはドープ元素を拡散させるこ
とによって、シリコン結晶プレートの表面に。P型また
はN型の拡散領域を生成させ、PN接合を得ることが必
要であった。しかし、この拡散プロセスは複雑であり、
製造コストの上昇の大きな原因となっていた。
【0005】本発明の課題は、厚さ200μm以下の極
めて薄いシリコン結晶プレートを、均一かつ連続的に育
成できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコンの融
液が収容され、下側に融液の引出し口が設けられている
育成ルツボと、プレート状の育成部材とを設置し、引出
し口の下部に育成部材の少なくとも先端部分を位置さ
せ、引出し口から引き出された融液を育成部材の先端部
分に接触させ、この先端部分から下方へと引き下げるこ
とによって、シリコン結晶プレートを育成することを特
徴とする、シリコン結晶プレートの育成方法に係るもの
である。
【0007】また、本発明は、シリコンの融液が収容さ
れ、下側に融液の引出し口が設けられている育成ルツボ
と、プレート状の育成部材とを備えているシリコン結晶
プレートの育成装置であって、引出し口の下部に育成部
材の少なくとも先端部分が配置されており、引出し口か
ら引き出された融液を前記育成部材の先端部分に接触さ
せ、この先端部分から下方へと引き下げるための駆動機
構を備えていることを特徴とする、シリコン結晶プレー
トの育成装置に係るものである。
【0008】本発明者は、シリコンの融液が収容され、
下側に融液の引出し口が設けられている育成ルツボの引
出し口の下部に、育成部材の少なくとも先端部分を配置
し、引出し口から引き出された融液を育成部材の先端部
分に接触させ、この先端部分から下方へと引き下げるこ
とを想到した。この際、引出し口から徐々に排出される
融液は、育成部材の先端部分の表面に沿って伝わり、先
端部分の上側に微小な融液溜まりが生成し、融液が下方
へと引き出され、この過程で結晶化する。この結果、従
来まったく得られなかった、厚さ5〜200μmのシリ
コン結晶プレートを、100〜10000mm/時間の
速度で育成することが可能であることを見いだし、本発
明に到達した。
【0009】本発明において、シリコン結晶プレートの
厚さは、10〜150μmとすることが一層好ましい。
また、特に太陽電池素子としてシリコン結晶プレートを
使用する場合には、シリコン結晶プレートの厚さを20
〜100μmとすることが好ましい。
【0010】また、シリコン結晶系の太陽光発電素子の
製造においては、シリコンの使用量をいかに少なくする
かが、最も重要な問題であった。この点、本発明者のプ
ロセスによれば、厚さ200μm以下という極めて薄い
シリコン結晶プレートを連続的に引き出すことができ、
このプレートは、切断等の加工をすることなく、プレー
トの表面をそのまま使用し、または若干研磨加工し、所
定の電極を形成することによって、直ちに太陽電池素子
として使用できる。即ち、シリコン結晶プレートを引き
下げた後、そのまま素子として使用できる。従って、シ
リコン材料の無駄がほとんどなく、かつ育成速度も速
い。
【0011】引出し口の下部に、育成部材の少なくとも
先端部分を位置させるためには、次の態様がある。 (1)ルツボの横か、ルツボから延びるノズルの横に育
成部材を設置し、育成部材の先端部分を引出し口の直下
に位置させる。融液は、引出し口と育成部材の先端部分
との間に生成する融液溜まりへと流入する。 (2)ルツボの中に育成部材を挿入し、育成部材の先端
部分を、引出し口の中に挿入し、引出し口から先端部分
の一部を突出させる。
【0012】育成部材の少なくとも先端部分は、シリコ
ンの融液に対してその溶融温度、例えば1400℃で安
定な材料であることが好ましく、この点で特にシリコン
カーバイド、ボロンナイトライド、酸化珪素、カーボン
が好ましい。また、育成部材の少なくとも先端部分は、
一体のプレートとすることができるが、多数のファイバ
ーを結束してなるものの方が一層好ましい。これによっ
て、育成されるシリコン結晶プレートの寸法、引下げ速
度、引下げ点付近の周囲温度等の諸条件に合わせて、育
成部材の形態を容易に微修正することができる。
【0013】特に、複数のカーボンファイバーまたはシ
リコンカーバイドファイバーによって育成部材を構成す
ることが好ましい。カーボンファイバーを使用した場合
には、カーボンファイバーがシリコンの融液と反応し、
カーボンファイバーが表面から内部まで容易にシリコン
カーバイドになる。
【0014】育成部材を構成するファイバー、特にカー
ボンファイバーやシリコンカーバイドファイバーの直径
は、5〜20μmとすることが好ましい。
【0015】
【発明の実施形態】図1は、本発明の一実施形態におい
て、ルツボ1からシリコン結晶プレート7を引き下げて
いる状態を概略的に示す斜視図であり、図2は、図1の
概略断面図である。細長いルツボ1の空間2中にはシリ
コンの融液3が収容されている。3aは融液3の表面で
ある。ルツボ1の本体1a中に融液3が収容されてお
り、本体1aの下の方に縮小部1bが形成されており、
縮小部1bの下端部に平板形状のノズル部1cが形成さ
れている。ノズル部1cの横に平板形状の育成部材5が
設置されている。育成部材5は、ノズル部1cに対して
所定角度傾斜しているが、この傾斜角度は、10〜50
度とすることが好ましい。ノズル部1cの下端の開口な
いし引出し口4の直下に、育成部材5の先端部分5bが
配置されている。
【0016】引出し口4から下方へと流下した融液は、
融液溜まり6を通り、育成部材5の主面5cを伝わって
流れ、先端部分5bの底面5aから下方へと引き出され
る。この過程で融液が結晶化してシリコン結晶プレート
7を生成する。シリコン結晶プレート7を矢印Aのよう
に下方向へと引き出下げることによって、厚さ200μ
m以下、更には100μm以下の極めて薄いシリコン結
晶プレートを連続的に育成することに成功した。
【0017】本発明の製造装置においては、ルツボの加
熱方法は特に限定されない。しかし、プレート育成装置
の周囲を囲むように、加熱炉を設けることが好ましい。
この際、加熱炉を上側炉と下側炉とに分離し、ルツボを
上側炉によって包囲し、この上側炉の方を相対的に高温
で発熱させて、ルツボ内の粉末の溶融を助けることが好
ましい。これに対してノズル部の周囲に下側炉を設置
し、この下側炉の方の温度を相対的に低くすることによ
って、ノズル部の下端部の結晶育成部における温度勾配
を大きくすることが好ましい。
【0018】更に、ルツボ内での粉末の溶融の効率を向
上させるためには、ルツボの外側の加熱炉のみによって
ルツボを加熱するよりも、シリコンの融液3に高周波に
よる電力を供給することによって、融液それ自体を発熱
させることが好ましい。更に、ノズル部内を流れる溶融
物の溶融状態を保持するためには、ノズル部を、p−B
Nでコートしたカーボン材料によって形成し、このノズ
ル部に高周波電力を供給することによって、ノズル部の
内部のシリコン融液を発熱させることが好ましい。
【0019】そして、特に単結晶育成部における温度勾
配を大きくするためには、ルツボの加熱機構とノズル部
の加熱機構とを分離し、独立に制御できるようにするこ
とが好ましい。
【0020】本発明においては、育成部材の下側に、シ
リコン結晶プレートの表面から拡散する元素の化合物か
らなる拡散用部材を設置し、シリコン結晶プレートをル
ツボの下方へと引下げつつ、拡散用部材およびシリコン
結晶プレートを拡散に適した温度に調節し、拡散用部材
からの元素をシリコン結晶プレートの表面領域へと拡散
させることができる。
【0021】例えば、リンの濃度が101 3 〜101 5
cm- 3 程度のシリコン融液から、プレートを本発明の
方法によって引き下げながら、シリコンの融点である1
410℃付近で育成し、この下側にBNのプレート状の
部材を設置し、この部材を設置した領域における温度を
500〜1200℃付近に保持し、シリコン結晶プレー
トの一方の主面側からホウ素を拡散させることを試み
た。この結果、ホウ素が約101 3 〜101 5 cm- 3
の濃度でプレートの内部に拡散することを見いだした。
【0022】図3は、本発明の一実施形態に係る、シリ
コン結晶プレート製造装置を模式的に示す図である。図
1、図2に示した部材と同じ部材には同じ符号を付け、
その説明は省略する。ルツボ1およびその上側空間11
を包囲するように、上側炉8が設置されており、上側炉
8内にはヒーター10Aが埋設されている。ルツボ1の
下端部から下方向へと向かってノズル部1cが延びてい
る。ノズル部1cおよびその周囲の空間12を包囲する
ように下側炉9が設置されており、下側炉9の中にヒー
ター10Bが埋設されている。こうした加熱炉の形態自
体は、種々変更することができる。例えば、図3におい
ては加熱炉を2ゾーンに分割しているが、加熱炉を3ゾ
ーン以上に分割することもできる。ルツボ1の本体およ
びノズル部1cは、いずれもp−BNコートされたカー
ボンや、酸化珪素等によって形成されている。
【0023】ノズル部1cを包囲するように、高周波加
熱装置98が設けられており、これに電源16が接続さ
れている。
【0024】更に、ノズル部1cおよびその下の領域を
包囲するように、空間12内にアフターヒーターを設け
ることができる。上側炉8、下側炉9および必要に応じ
てアフターヒーター(図示しない)を発熱させることに
よって、空間11、12の温度分布を適切に定め、融液
の原料をルツボ1内に供給した。ノズル部1c内の融液
に対して加わる重力は、ノズル部1c内の壁面に対する
融液の接触によって大きく減少している。
【0025】種結晶13の端面を、育成部材5の下側端
面にある融液の表面に対して接触させ、種結晶13を下
方向へと引下げる。種結晶は、単結晶シリコンからなっ
ていて良く、多結晶シリコンからなっていても良い。種
結晶13の上端部と、ノズル部1cから下方向へと引き
出されてくる融液との間には、均一な固相液相界面(メ
ニスカス)が形成される。この結果、種結晶13の上側
にシリコン結晶プレート7が連続的に形成され、下方向
へと向かって引き出されてくる。なお、14は、プレー
トの搬送装置をブロックとして示すものである。49は
種結晶の切断位置を示す。
【0026】ここで、育成部材5の下側に、P型または
N型のドープ元素の化合物からなる拡散用部材17を設
置する。この元素としては、P型のものとしてはボロ
ン、N型のものとしてはリンが好ましく、化合物として
は、P型のものとしてはボロンナイトライド、N型のも
のとしてはリンケイ酸ガラスが好ましい。図4(a)
は、シリコン結晶プレートの横に拡散用部材17を設置
した状態を示す拡大断面図であり、図4(b)はシリコ
ン結晶プレートの横に拡散用部材17を設置した状態を
示す斜視図である。シリコン結晶プレート18の一方の
主面18a側に、主面18aから所定間隔を置いて、例
えば直方体形状の拡散用部材17を設置する。この周囲
の温度は、前記元素の拡散に適した温度とする必要があ
るが、この温度自体は当業者であれば理解できる。
【0027】例えばBNを拡散源として使用した場合に
は、不活性雰囲気下でBNからの蒸気によってホウケイ
酸ガラスが形成され、酸化雰囲気中でプレート中にBが
拡散することにより、P−N接合が形成される。
【0028】これによって、シリコン結晶プレート18
が徐々に下方へと引き出されてくるのにつれて、前記元
素が表面から拡散し、この結果、シリコン結晶プレート
18の一方の主面側に拡散領域19が形成され、残りの
非拡散領域20との間にPN接合が形成される。この拡
散距離は5〜10μmが必要である。
【0029】こうして得られたシリコン結晶プレート1
8を使用し、例えば図4(c)に示すような太陽電池素
子21を容易に作製できる。ここで、23は光照射側の
電極であり、24は裏面側の電極である。このように、
従来シリコン結晶プレートを切り出した後に行っていた
PN接合の形成を、本発明においては、極めて薄いシリ
コン結晶プレートを引き下げながら、この引下げ装置内
で連続的に実行することができる。
【0030】本発明の好適な実施形態においては、シリ
コン結晶プレートの本体部分(厚さ5〜200μm)を
育成しつつ、この本体の少なくとも一部分に、厚さ30
〜1500μmの補強用突起部分を形成することができ
る。これによって、シリコン結晶プレートの全体に必要
なシリコンの量を極めて少なくしつつ、かつシリコン結
晶プレートを搬送したり、この上に電極を形成したり、
モジュール内に組み込むときの取扱い時に、シリコン結
晶プレートが破損することを防止できる。
【0031】シリコン結晶プレートに、シリコン結晶プ
レートの本体部分よりも厚さの大きい補強用突起部分を
形成するためには、引出し口の下部に、補強用突起部分
の断面形状に対応する形状の先端部分を有する突起形成
部材を配置することが好ましい。
【0032】図5は、この実施形態においてシリコン結
晶プレートを育成している状態を概略的に示す斜視図で
あり、図6はこの断面図である。ノズル部1cの一方の
側に平板形状の育成部材90を設置し、育成部材90の
先端部分90aを引出し口4の下方に設置する。ノズル
部1cの育成部材90とは反対側に、例えば棒状の突起
形成部材25を所定個数設置し、各突起形成部材25の
先端部分25aを引出し口4の下方に設置する。
【0033】図1および図2に示した実施形態と同様
に、育成部材90の先端部分においてシリコン結晶プレ
ートの本体27が引き出されてくる。これと同時に、融
液の一部が突起形成部材25の先端部分25aを伝わっ
て流れ、本体27上の補強用突起部分28となる。本実
施形態では、補強用突起部分28は、シリコン結晶プレ
ート26の引下げ方向、即ち矢印A方向に向かって伸び
ている。
【0034】ここで、補強用突起部分が安定して形成さ
れ、かつその高さが均一化されるようにするためには、
育成部材90の先端と突起形成部材25の先端とをでき
るだけ近づけることが好ましく、これら両者の先端部分
の上に共通の融液溜まり6が形成されるようにすること
が好ましい。
【0035】なお、図5、図6の実施形態ではプレート
の育成部材90と突起形成部材25とを、ノズル部1c
の反対側に設置したが、両者を同じ側に設置することが
できる。また、育成部材と突起形成部材との一方をノズ
ル部1cおよびルツボ1の中に挿入することもできる。
【0036】上記の実施形態において、更に、育成部材
から下方へとシリコン結晶プレートを引き下げるのに際
して、突起形成部材をシリコン結晶プレートの主面と略
平行な方向へと移動させることによって、シリコン結晶
プレート上での補強用突起部分を前記シリコン結晶プレ
ートの引下げ方向に対して傾斜した方向に向かって形成
することができる。これによって、シリコン結晶プレー
ト上で、補強用突起部分の形態を自由に変更できるの
で、後述するような格子状、波型など、最も補強効果の
高い平面形状となるように補強用突起部分を形成でき
る。
【0037】図7(a)、(b)は、こうした補強用突
起部分の形成方法を説明するための拡大図であり、図8
(a)は、この方法によって得られたシリコン結晶プレ
ート92の正面図である。図8(a)のシリコン結晶プ
レート92は、本体27と、本体27の表面から突出し
ている肉厚部分、即ち格子形状の補強用突起部分97を
備えている。
【0038】こうした格子形状の突起部分を形成するた
めには、図7(a)、(b)に示すように、図5、図6
において、各突起形成部材25A、25B、25C、2
5D等を、すべてシリコン結晶プレート92の主面と略
平行な方向へと移動させうるように構成する。このため
には、各突起形成部材に対して、図示しない保持部材
と、この保持部材の駆動機構とを接続する必要がある。
【0039】各突起形成部材25Aと25B、25Cと
25Dとは、それぞれ、対応する補強用突起部分93
a、93b、93c、93dを形成する。図7(a)の
段階では、突起形成部材25Aと25B、突起形成部材
25Cと25Dとが、それぞれ互いにほぼ接触してい
る。この直後には、突起形成部材25Aは矢印Jの方向
へと移動し、突起形成部材25Bは矢印Kの方向へと移
動し、突起形成部材25Cは矢印Lの方向へと移動し、
突起形成部材25Dは矢印Mの方向へと移動する。各部
材が移動し、図7(b)の段階に至る。
【0040】図7(b)においては、各突起形成部材2
5Aと25Bとが最も離れ、突起形成部材25Bと25
Cとが最も接近してほぼ接触し、突起形成部材25Cと
25Dとが最も離れる。図示しない他の突起形成部材
も、これらと同様の動き方をする。図7(a)の段階か
ら図7(b)の段階へと至るまでに、各突起形成部材を
それぞれほぼ一定速度で移動させると、図7(b)に示
すように略直線形状の補強用突起部分が形成される。突
起形成部材25Bと25Cとの接触部分の近辺では、補
強用突起部分93bと93cとが互いに連続し、交差点
94を形成する。図7(a)における各交差点も、これ
と同様にして形成されたものである。
【0041】次いで、この直後には、突起形成部材25
Aは矢印Nの方向へと移動し、突起形成部材25Bは矢
印Oの方向へと移動し、突起形成部材25Cは矢印Pの
方向へと移動し、突起形成部材25Dは矢印Qの方向へ
と移動する。各部材が移動し、図7(a)の段階に至
る。この過程を繰り返すことによって、図8(a)に示
す格子形状の補強用突起部分97を備えたシリコン結晶
プレート92が連続的に育成される。補強用突起部分9
3e、93fも上記と同様にして形成される。
【0042】また、図8(b)に示すシリコン結晶プレ
ート95は、本体27と、曲線状ないし波線状の補強用
突起部分96a、96b、96c、96dを備えてい
る。各補強用突起部分は、それぞれ互いに略平行となる
ように伸びている。この場合には、各突起形成部材の間
隔を一定に保持しつつ、かつ各補強用突起部分の移動速
度を適切に制御する必要がある。こうしたシリコン結晶
プレートは、図8(a)のものとほぼ同程度の強度を有
しており、かつ各突起形成部材を互いに接触させて交差
点を形成する必要がないので、各突起形成部材の位置の
制御が一層容易になる。
【0043】シリコン結晶プレートの一方の主面側に補
強用突起を形成した場合には、この補強用突起の側に前
記の拡散用部材を設置した場合でも、これとは反対側に
設置した場合でも、均一に前記元素を拡散し、均一なP
N接合を形成できる。しかし、シリコン結晶プレートの
上にマスクを設置し、この上に蒸着法等によって電極を
形成する場合には、補強用突起がマスクの設置や蒸着に
対して障害となりうるので、補強用突起のある側とは反
対側の主面に光を照射できるようにPN接合を形成する
ことが好ましい。
【0044】図9は、シリコン結晶プレートを育成する
のに適した他の形態のルツボを示すものである。図9
(a)に示すように、平板31に複数列の細長い溝32
を、互いに平行となるように形成する。図9(b)に示
すように、各平板31を貼り合わせて、平板形状のノズ
ル部33を形成し、ノズル部33の中に複数列の融液流
通孔37を形成する。34は継ぎ目である。
【0045】図9(c)に示すように、略長方形状のル
ツボ36の底部に、ノズル部33が接合されている。こ
のルツボ36内の融液は、ノズル部33の各融液流通孔
37内を流下し、各融液流通孔37から流れだす。この
とき、各融液流通孔から流れだした融液が、ノズル部3
3の底面35上で一体となって流れ、この底面35の直
下に融液溜まりを生成し、育成部材の表面に沿って伝わ
る。こうした形態のルツボおよびノズル部を使用した場
合には、プレートを形成するための内径の小さな融液流
通孔を、容易に製造することができる。
【0046】図10は、複数個の引出し口を有するルツ
ボを使用した実施形態を示す模式図であ。ルツボ39内
に融液3が収容されている。ルツボ39の本体39a
は、例えば図9に示すような細長い形態をしている。本
体39aの底部に、複数の、例えば3列のノズル部39
bが形成されており、下方へと向かって伸びている。各
ノズル部39bの中にはそれぞれ融液流通孔40が設け
られており、融液流通孔40の下端部にそれぞれ引出し
口4が設けられている。
【0047】各ノズル部39bの横に、図1、2等に示
したのと同様にして、それぞれプレート状の育成部材5
が設置および固定されている。これによって、各引出し
口4から、矢印Aのように各シリコン結晶プレート7が
引き出されている。ここで、育成部材、シリコン結晶プ
レート、ルツボ等の形態は、図1〜図9のいずれに示し
たものをも使用できる。
【0048】本発明の育成装置においては、シリコン結
晶プレートを連続的に育成できるようにするために、以
下に述べるような装置および方法を採用することが特に
好ましい。
【0049】まず、育成されたプレートを連続的に下方
へと移動させ、この移動しつつあるプレートを間欠的に
切断することで、複数のプレートを連続的に形成するプ
ロセスが、工業的に見て安定的に多量の一定形状のプレ
ートを量産できる方法であることを確認した。
【0050】この移動装置は、好ましくは、前記プレー
トを挟むための一対の回転体と、この各回転体を回転さ
せるための駆動装置とを備えており、プレートを一対の
回転体の間に挟んだ状態で各回転体を駆動することによ
って、プレートを連続的に下方へと移動させる。この態
様によれば、機構部分のスペースを小さくすることがで
き、また回転体からプレートへの圧力が時系列的に見て
安定しているので、プレートの一部分に大きな応力が加
わって結晶性が劣化するというおそれが少ない。この場
合、特に.シリコン結晶プレートを引き下げるのに適し
ている。
【0051】この態様においては、プレートの温度が高
温である場合、特に200℃を越える場合に、回転体の
材質によってはプレートに悪影響が生じうるので、回転
体の材質をテフロン等の耐熱性樹脂とすることが好まし
い。また、回転体によって種結晶を引き下げることにす
ると、この後に連続的にプレートを引き下げると、種結
晶とプレートとの寸法が異なっていることから、これら
の境界における移行が困難である。従って、種結晶の方
は別の専用の種結晶引下げ機構によって引き下げること
が好ましい。
【0052】また、好適な態様においては、プレートの
移動装置が、プレートを把持する複数の把持装置と、各
把持装置を上下方向に移動させるための駆動装置とを備
えており、一方の把持装置によってプレートを把持した
状態でこの把持装置を下方へと移動させることと、他方
の把持装置によってプレートを把持した状態でこの把持
装置を下方へと移動させることとを繰り返すように構成
されている。この方法によれば、プレートの寸法や形状
が種々変化しても、把持装置における一対のチャック間
の距離を調整することによって容易に対応することがで
きる。
【0053】しかし、この態様では、把持装置のチャッ
クによってプレートを把持する瞬間にプレートに加わる
応力によって、振動や中心軸のブレが発生するおそれが
ある。これを防止するためには、プレートの複数の部位
を同時にチャックすることが効果的である。また、一対
のチャックによってプレートを把持した瞬間に、一対の
チャックの中心位置とプレートの中心位置とが一致して
いないと、プレートに対して一方のチャックから応力が
加わって、プレートの結晶性が劣化するおそれがある。
これを防止するためには、一対のチャックの中心位置を
単結晶体の中心位置に合わせるために、一対のチャック
の位置をそれぞれ変更し、修正できるように、各チャッ
クを着脱可能なようにすることが好ましい。
【0054】なお、本発明においては、プレートを引き
下げる引下げ装置が必要である。ルツボ中の融液の自重
によってプレートを降下させることも考えられるが、プ
レートの結晶性が劣化してくる。
【0055】また、好適な態様においては、前記切断装
置が、ヒーター線を発熱させて、プレートを溶融させる
ことによって切断する装置である。これは、ヒーター線
を瞬間的に温度上昇させることによってプレートを局部
的に溶断する方法である。この方法では、プレートに対
して応力が加わりにくく、プレートの結晶性に悪影響を
与えるおそれが少ない。
【0056】また、好適な態様においては、切断装置
が、レーザー光を前記プレートに対して照射すること
で、プレートを溶融させて切断する装置を使用する。こ
れは、特にプレートに対してまったく機械的応力が加わ
らない方法であり、結晶性の劣化を招くおそれがない。
また、プレートに対して切断装置のセッティングが容易
である。このレーザーとしては、炭酸ガスレーザーが好
適である。
【0057】また、好適な態様においては、切断装置
が、切断部材をプレートに対して押圧することで、機械
的にプレートを破壊して切断する装置である。この際に
は、プレートに対して加わる機械的応力を減少させるた
めに、先端の断面積が小さいハサミを使用するか、剪断
部材を使用することが好ましい。
【0058】また、好適な態様においては、融液内にシ
リコン原料を自動的に供給する原料供給装置を備えてい
る。この場合には、一定の供給速度で原料を連続的にル
ツボ内へと供給することができる。また、一定間隔を置
いて所定量の原料をルツボ内へと供給することができ
る。
【0059】この際、最初から一定のプログラムに従っ
て原料を供給することができる。しかし、より好適な態
様においては、融液の液面の高さを計測する計測装置
と、この計測装置からの信号に基づいて、原料の供給速
度を制御することによって融液の液面の高さを一定範囲
内に維持するための制御装置とを備えている。プレート
の育成状況は種々変動するものであり、こうした制御を
行うことによって、融液の引出し口付近における熱力学
的状況を一定に保持することができ、これによってプレ
ートの結晶性や組成を一定に維持することができる。
【0060】この際、ルツボ中に計測装置として熱電対
を設置し、この熱電対を融液の液面の近傍に設置すれ
ば、融液の液面が低下すると熱電対における検出温度が
低下してくる。この信号を受けた制御装置は、原料供給
装置へと指令を出し、原料がルツボ内へと供給される。
この態様においては、バッチ式で原料を供給すると、こ
の原料を投入した瞬間に融液の温度が低下して結晶性に
影響を与える可能性がある。従って、連続的に一定速度
で原料を供給しつつ、同時に熱電対によって融液近傍の
温度を測定し、測定温度が低下したときに少量の原料を
供給することが好ましい。これによって、バッチ式に投
入する原料の重量の方は少なくすることができる。ルツ
ボ内の融液の温度は1000℃を超えるので、熱電対が
好ましい。
【0061】また、好適な態様においては、融液の重量
の変化を計測する計測装置と、この計測装置からの信号
に基づいてシリコン原料の供給速度を制御することによ
って融液の重量を一定範囲内に維持するための制御装置
とを備えている。これによって、上記と同様にしてプレ
ートの結晶性を一定に保持することができる。
【0062】また、好適な態様においては、プレートの
形状を監視する監視装置と、この監視装置からの情報に
基づいてプレートの形状を制御するための形状制御装置
とを備えている。これによって、自動的にプレートを量
産する過程において、プレートの形状に変動が生じたと
きに、これを修正することができる。具体的には、プレ
ートの寸法が大きくなったときには、この寸法の変化量
を検出し、この寸法の変化量に応じた信号を制御装置へ
と送る。この制御装置から炉内のヒーターへと温度制御
信号を送っているが、この温度を少し上昇させる信号を
送ることによって、プレートの寸法を若干小さくするこ
とができる。また、この温度を少し低下させる信号を送
ることによって、プレートの寸法を若干大きくすること
ができる。
【0063】この形状測定装置としては、CCDカメラ
によってプレートの外形を撮影してモニターする装置が
ある。しかし、この装置では実際の寸法の絶対値が分か
らないので、プレートの近傍に基準目盛りを設置するこ
とが好ましい。また、プレートの画像が暗いという問題
があるので、プレートの近傍に照明を設置することが好
ましい。
【0064】また、シリコン結晶プレートを引下げなが
ら、前記したようにして、プレートに対してPまたはN
型のドープ元素を連続的に拡散させ、太陽電池素子を連
続的に製造する場合に、プレートに形成されたPN接合
の抵抗値や発電性能を測定し、この測定結果に応じてシ
リコン結晶プレートと拡散用部材との間隔を増減させた
り、および/または拡散用部材の周囲の温度を上昇また
は下降させたりすることができる。これによって、一定
の抵抗値や発電性能を有するPN接合を、安定して量産
することができる。
【0065】また、好適な態様においては、切断された
後のプレートを自動的に整列し、搬送する搬送装置を備
えている。これによって、プレートを整列した形で次の
工程へと自動的に移送することができるので、量産の観
点から特に好ましい。特に、プレートを太陽電池素子と
して使用するときには、連続的にPN接合が形成された
プレートを、整列した形で次の研磨工程へと送ることが
できるので、きわめて好適である。
【0066】図11は、本発明の一実施形態に係るプレ
ートの製造装置を模式的に示すブロック図である。上側
炉8内にヒーター10Aが設けられており、下側炉9内
にヒーター10Bが設けられている。上側炉、下側炉の
所定箇所に、熱電対45A、45B、45C、45D、
45Eが設置されている。各熱電対から、それぞれ制御
装置50へと信号線が延びている。上側炉8の内側空間
内にルツボ44が設置されており、ルツボ44のノズル
部から下側炉9の内側空間内へと、プレート7を引き出
す。この付近の具体的形態は、前述した通りであるの
で、図示しない。上側炉8の上方に原料供給装置42が
設置されており、原料供給装置42の供給口42aが、
ルツボ44の上面に向かって開いている。原料供給装置
42も、制御装置50に対して連絡している。
【0067】下側炉9の下には、プレートの撮影装置4
3が設置されており、この撮影装置43がモニター52
に接続されている。この撮影装置43の下には、ブロッ
クとして模式的に表示した移動装置47が設置されてお
り、この下側に切断装置48が設けられている。移動装
置47、切断装置48共に、制御装置50へと接続され
ている。49は切断部であり、90は、切断によって得
られた所定形状、寸法のプレートである。
【0068】このプレート90の下側には、搬送装置1
4が設置されており、この搬送装置14内へと向かっ
て、切断済のプレート90を移動させる。制御装置50
は、端末51によって監視し、制御できるように構成さ
れている。
【0069】図12は、把持装置および切断装置の好適
例を示す斜視図であり、図13はその主要部を示す側面
図であり、図14は把持装置のチャックの周辺を示す正
面図である。一対の枠材50A、50Bに、それぞれ送
りネジ55A、55Bが設置されており、各送りネジ5
5A、55Bにそれぞれ把持装置51A、51Bが固定
されている。各把持装置51A、51Bの下側にそれぞ
れ、切断装置が設けられている。この切断装置の切断具
53A、53Bは、軸57を介してシリンダー56に対
して結合されている。枠材50A、50Bの下側にある
基台中にモーター54A、54Bが収容されており、こ
れらのモーター54A、54Bを駆動することによっ
て、各送りネジを回転させ、上記の把持装置および切断
装置を上下動させることができる。
【0070】把持装置51A、51Bの具体的構成例を
図14に示す。シリンダー65に軸64が結合されてお
り、この軸64に対して固定具60Aによってチャック
52Aが固定されている。軸64と、これに対して平行
な軸63とが、リンク機構62によって機構的に連結さ
れており、この軸62に対して固定具60Bによってチ
ャック52Bが固定されている。シリンダー65は矢印
G方向に駆動可能である。ここで、シリンダー65を図
14において左側へと向かって駆動すると、軸64およ
びチャック52Aは左側へと向かって移動し、軸63お
よびチャック52Bは右側へと向かって移動する。これ
によってチャック52Aと52Bとの間隔が大きくな
り、プレートの把持が解除される。プレートを把持する
際には、シリンダー65を図14において右側へと向か
って駆動し、軸64およびチャック52Aを右側へと向
かって移動させ、軸63およびチャック52Bを左側へ
と向かって移動させる。
【0071】プレートを把持して下方へと送る際には、
まず把持装置51Bによってプレートの外周面を把持
し、次いで送りネジを駆動して把持装置51Bを下方へ
と所定位置まで移動させる。このとき、図13に示すよ
うに、シリンダーを駆動することによって切断具53B
を突出させ、切断具53Bをプレートに対して接触さ
せ、圧力を加えることによってプレート7を切断する。
次いで、把持装置51Bによる把持を解除すると共に、
把持装置51Aによってプレートの所定位置を把持し、
今度は把持装置51Aを下方へと向かって移動させる。
この間に、把持装置51Bの方は上方の所定位置まで移
動させる。このように、把持装置51Aと51Bとによ
って交互にプレートを持ち替えて下方へと移動させ、切
断することによって、プレートの移動と切断とを自動的
に行うことができる。こうした各部分の制御は、制御装
置によって行うが、この制御方法自体は周知の方法を利
用できる。
【0072】図15は、他の好適例に基づく、プレート
の移動装置および切断装置を概略的に示す側面図であ
り、図16は、一対の回転体の駆動機構を説明するため
の斜視図である。モーター66の回転軸に対してギアー
室67を介して回転軸70Bが固定されており、回転軸
70Bに対して一対のホイール68が固定されており、
一対のホイール68の間に隙間76が設けられており、
これらによって回転体69Bが構成されている。また、
図示しない機構を介して回転軸70Bに同期する回転軸
70Aが設けられており、回転軸70Aに対して一対の
ホイール68が固定されており、一対のホイール68の
間に隙間76が設けられており、これらによって回転体
69Aが構成されている。一対の回転体69Aと69B
との隙間の部分の間に、プレート72を保持し、プレー
トを下方へと送る。
【0073】移動装置の下側には切断装置74が設けら
れており、この切断装置74においては、駆動装置に切
断刃73が接続されている。この切断刃73をプレート
72に対して接触させ、圧力を加え、剪断する。剪断さ
れたプレートは、シューター75に沿って下方へと落下
し、収容箱99内に収容される。なお、図15において
は、プレート72の片側(図面において右側)のみを支
持したが、この片側からの支持が不十分な場合には、プ
レート72の両側に図15、図16の機構を設け、両側
を支持することができる。
【0074】また、ヒーターによってプレートを溶断す
ることができる。例えば、図17(a)に模式的に示す
ように、プレート7に対してヒーター80を設置し、図
17(b)に示すように、ヒーター80を発熱させてプ
レート7を局部的に加熱し、ヒーター80をR方向へと
移動させつつ溶断させ、プレート81を得ることができ
る。
【0075】また、図18(a)においては、モニター
82の画面84に、プレート83が映し出されている。
このプレート83と垂直に目盛り85が配置されてお
り、これによってプレート83の外形の寸法を測定す
る。
【0076】また、図18(b)に示すように、プレー
ト86の外周に対してレーザー光線87を照射し、この
照射光のうち、プレート86によって遮光されなかった
部分を、図示しない受光装置によって受光することによ
って、プレート86のx方向の寸法を測定することがで
きる。同時に、プレート86の外周に対して、レーザー
光線87と直交する方向のレーザー光線88を照射し、
この照射光のうちプレート86によって遮光されなかっ
た部分を、図示しない受光装置によって受光することに
よって、プレート86のy方向の寸法を測定することが
できる。
【0077】
【実施例】以下、更に具体的な実験結果について述べ
る。図1および図2に示すような構成のルツボを使用
し、図5に示すような育成部材と突起形成部材とを使用
した。育成装置の全体の構成は、図11に模式的に示し
た装置とした。リンの不純物濃度が101 4 cm- 3
なるようにリンを添加したシリコン原料粉末約500g
を、原料供給装置42からカーボンルツボ1内に供給し
た。ルツボ1のノズル部の先端には、先端部分の厚さが
100μmであり、幅が150mmの平板形状の育成部
材90を、図5に示すようにして設置した。育成部材9
0は、直径10μmのカーボンファイバーによって形成
した。チャンバー内にアルゴンガスを流し、不活性雰囲
気下で育成を行った。
【0078】この育成部材とは独立に、突起形成部材2
5を、図5に示すようにして6列設けた。各突起形成部
材25の先端部分25aの寸法は直径100μmとし、
各突起形成部材の先端部分25aを育成部材の先端部分
に対してほぼ接触させた。各突起形成部材25には、図
示しない駆動装置を取り付けてある。
【0079】ルツボの上部には、連続原料供給装置42
を設け、ルツボの上部に設置した重量検出装置からの信
号に応じて、原料の供給を制御する構造を採用した。育
成炉の炉体部分は、全体を高周波加熱または抵抗加熱を
組み合わせて構成し、育成炉内の各部分の温度を制御可
能な構造にした。特に、ノズル部1cの先端の結晶育成
点の周辺の温度勾配は、結晶育成監視装置からの信号に
応じて精密に制御可能とした。
【0080】ルツボの温度は1500℃に調整し、カー
ボンルツボの中の原料粉末を溶融させた。ノズル部の温
度は1450℃付近に保持した。カーボンルツボ1から
ノズル部への熱伝導と、ノズル部の下部のアフターヒー
ターの発熱とによって、結晶育成点付近の温度勾配を最
適化した。
【0081】図11に示す育成部材において、引下げ駆
動装置は、垂直方向に100〜10000mm/時間の
速度で均一に引下げ速度を制御できる構造を採用した。
この装置には、プレートの形状と寸法とをCCDカメラ
によって監視する装置と、切断したプレートを搬送する
搬送装置をも設けた。
【0082】最初のシーディング時には、下側からノズ
ル部の先端に種結晶プレートを接触させ、固相と液相と
の界面のメニスカスを最適な状態とし、1200mm/
時間の一定速度で連続的に引き下げた。このプレート
は、厚さ50μmの均一なものであり、厚さ100μ
m、幅100μmの補強用突起部分97を形成すること
ができた(図7、図8(a)参照)。
【0083】このプレートの通過点に、長さ約50mm
の、温度800℃の定温領域を設け、この定温領域中
に、図3、図4に示すように、寸法50mm×150m
m×20mmのBN(ボロンナイトライド)焼結体を設
置した。この焼結体とプレートとの間隔を300μmと
した。また、この焼結体を、プレートの補強用突起部分
が形成されていない側に設置した。その下部に、酸化雰
囲気の1150℃の領域を設け、完全なP−N接合が形
成されるようにした。
【0084】プレートの長さが約400mmに達したと
ころで、図15に示すように、連続送り用のローラーに
よってプレートの両側を把持し、切断機構をプレートに
接触させ、炭酸ガスレーザーによって種結晶の部分を切
断した。次いで、順次にプレートを下方へと送り、前記
したようにしてプレートを切断し、整列し、搬送した。
【0085】プレートの育成に伴い、ルツボ内の融液の
量が減少する。この重量の減少をロードセルによって測
定し、原料供給機構を作動させ、ルツボおよび融液の合
計重量が一定になるように原料粉末の供給を制御した。
この重量変化が±10mgの誤差範囲内となるように制
御した。
【0086】次に、連続育成されたプレートの厚さ等の
形状、寸法をCCDカメラによって測定し、育成ルツ
ボ、ノズル部の周辺における温度勾配を制御した。ま
た、PN接合の電気抵抗を測定し、この電気抵抗の測定
値に応じて、拡散用部材とシリコン結晶プレートとの間
隔を大きくしたり、あるいは小さくしたりする制御と、
拡散用部材が設置されている定温領域の温度を上昇また
は下降させる制御を行った。
【0087】プレートは約7分間で150mm成長する
ため、7分間ごとに炭酸レーザーを移動させて、育成し
たシリコン結晶プレートを切断し、寸法150mm×1
50mm×50μm(補強用突起部分の厚さは150μ
m)のプレートを連続的に製造した。
【0088】育成され、かつ切断された各プレートを、
自動的に整列し、搬送した。この搬送されたプレートの
うち、ホウ素が拡散された主面(補強用突起部分が形成
されていない平坦な主面)を研磨加工し、透明電極を形
成し、更にマスク蒸着により、アルミニウムの電極を形
成した。これに連続して、補強用突起部分が形成された
裏面側には、アルミニウム電極を形成し、太陽電池素子
を得た。
【0089】このようにして育成されたシリコン結晶プ
レートは、完全な単結晶であるか、または寸法10〜7
0mm程度の単結晶の集合体からなる多結晶体であっ
た。太陽電池素子としての発電効率は約18%であっ
て、ほぼ理論値と同じ値が得られた。また、発電効率の
変動は±1%と、極めて安定であった。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、厚
さ200μm以下の極めて薄いシリコン結晶プレート
を、均一かつ連続的に育成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る育成装置のルツボの
周辺の構造を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の構造の断面図である。
【図3】図1および図2の育成装置のルツボ等を炉体内
に収容した状態を模式的に示す断面図である。
【図4】(a)は、連続的に育成されているシリコン結
晶プレート18の一方の主面側に拡散用部材17を設置
した状態を示す拡大断面図であり、(b)は、図4
(a)の斜視図であり、(c)は、太陽電池素子の一例
を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る育成装置のルツボの
周辺の構造を概略的に示す斜視図であり、平板形状の育
成装置90と複数の棒状の突起形成部材25とを使用し
ている。
【図6】図5に示す構造の断面図である。
【図7】(a)、(b)は、格子形状の補強用突起部分
を複数の突起形成部材によって連続的に形成するときの
各段階を示す正面図である。
【図8】(a)は、格子形状の補強用突起部分97が形
成されたシリコン結晶プレートを示す正面図であり、
(b)は、波型の補強用突起部分が形成されたシリコン
結晶プレート95を示す正面図である。
【図9】(a)は、平板31に複数列の細長い溝32
を、互いに平行となるように形成した状態を示す平面図
であり、(b)は、各平板31を貼り合わせて、平板形
状のノズル部33を形成した状態を示す斜視図であり、
(c)は、略長方形状のルツボ36の底部に、ノズル部
33を接合した状態を示す斜視図である。
【図10】複数のノズル部39bを備えているルツボ3
9を使用した実施形態を模式的に示す断面図である。
【図11】好適な形態の育成装置の全体を模式的に示す
ブロック図である。
【図12】プレートの把持および切断装置の一形態を示
す斜視図である。
【図13】図12の把持装置および切断装置の要部を示
す正面図である。
【図14】図12の把持装置の駆動機構を示す正面図で
ある。
【図15】ローラーを使用したプレートの送り装置およ
び切断装置を示す正面図である。
【図16】図15のローラーによる送り装置の拡大斜視
図図である。
【図17】(a)は、ヒーターを使用したプレートの切
断装置を示す正面図であり、(b)はヒーター80によ
ってプレートを切断した後の状態を示す正面図である。
【図18】(a)は、プレートの形状および寸法の監視
装置に使用できるモニターを示す正面図であり、(b)
は、プレート86の形状および寸法をレーザーを使用し
て測定する実施形態を説明するための概略的斜視図であ
る。
【符号の説明】 1、36、39 ルツボ 1c 平板形状のノズル部
3シリコンの融液 7、92、27、95 シリ
コン結晶プレート 4 引出し口 5 プレート状
の育成部材 5b 育成部材5の先端部分 6 融
液溜まり 8 上側炉 10A、10B ヒーター
9 下側炉 13種結晶 14 プレートの搬
送装置 17 拡散用部材 18 拡散されるシリ
コン結晶プレート 19 拡散領域 20 非拡散
領域 21太陽電池素子 23 光照射側の電極
24 裏面側の電極 25、25A、25B、25
C、25D 突起形成部材 25a 突起形成部材2
5の先端部分 27 シリコン結晶プレートの本体
28 補強用突起部分 33 平板形状のノズル部
90 平板形状の育成部材 90a 育成部材9
0の先端部分 93a、93b、93c、93d 補
強用突起部分 96a、96b、96c、96d 曲
線状ないし波線状の補強用突起部分 97 格子形状
の補強用突起部分

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコンの融液が収容され、下側に融液の
    引出し口が設けられている育成ルツボと、プレート状の
    育成部材とを設置し、前記引出し口の下部に前記育成部
    材の少なくとも先端部分を位置させ、前記引出し口から
    引き出された融液を前記育成部材の先端部分に接触さ
    せ、この先端部分から下方へと引き下げることによっ
    て、シリコン結晶プレートを育成することを特徴とす
    る、シリコン結晶プレートの育成方法。
  2. 【請求項2】前記育成部材の少なくとも前記先端部分
    が、結束されたカーボンファイバーの束によって形成さ
    れていることを特徴とする、請求項1記載のシリコン結
    晶プレートの育成方法。
  3. 【請求項3】前記育成部材の少なくとも前記先端部分
    が、結束されたシリコンカーバイドファイバーの束によ
    って形成されていることを特徴とする、請求項1記載の
    シリコン結晶プレートの育成方法。
  4. 【請求項4】前記シリコン結晶プレートの厚さが5μm
    以上、200μm以下であり、幅が3mm以上であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つの請求項
    に記載のシリコン結晶プレートの育成方法。
  5. 【請求項5】前記シリコン結晶プレートに、シリコン結
    晶プレートの本体部分よりも厚さの大きい補強用突起部
    分を形成するために、前記引出し口の下部に前記補強用
    突起部分の断面形状に対応する形状の先端部分を有する
    突起形成部材を配置することを特徴とする、請求項1〜
    4のいずれか一つの請求項に記載のシリコン結晶プレー
    トの育成方法。
  6. 【請求項6】前記育成部材から下方へと前記シリコン結
    晶プレートを引き下げるのに際して、前記突起形成部材
    を前記シリコン結晶プレートの主面と略平行な方向へと
    移動させることによって、前記シリコン結晶プレート上
    で前記補強用突起部分を前記シリコン結晶プレートの引
    下げ方向に対して傾斜した方向に向かって形成すること
    を特徴とする、請求項5記載のシリコン結晶プレートの
    育成方法。
  7. 【請求項7】前記育成部材の下側に、前記シリコン結晶
    プレートの表面から拡散する元素の化合物からなる拡散
    用部材を設置し、前記シリコン結晶プレートを前記ルツ
    ボの下方へと引下げつつ、前記拡散用部材および前記シ
    リコン結晶プレートを拡散に適した温度に調節し、前記
    拡散用部材からの前記元素を前記シリコン結晶プレート
    の表面領域へと拡散させることを特徴とする、請求項1
    〜6のいずれか一つの請求項に記載のシリコン結晶プレ
    ートの育成方法。
  8. 【請求項8】シリコンの融液が収容され、下側に融液の
    引出し口が設けられている育成ルツボと、プレート状の
    育成部材とを備えているシリコン結晶プレートの育成装
    置であって、前記引出し口の下部に前記育成部材の少な
    くとも先端部分が配置されており、前記引出し口から引
    き出された融液を前記育成部材の先端部分に接触させ、
    この先端部分から下方へと引き下げるための駆動機構を
    備えていることを特徴とする、シリコン結晶プレートの
    育成装置。
  9. 【請求項9】5μm以上、200μm以下の厚さを有す
    る本体部分と、厚さ30〜1500μmの補強用突起部
    分とを備えていることを特徴とする、シリコン結晶プレ
    ート。
  10. 【請求項10】シリコン結晶プレートを基材とし、この
    シリコン結晶プレートの一方の主面側にP型またはN型
    のドープ元素が拡散している太陽電池素子を製造する方
    法であって、シリコンの融液が収容され、下側に融液の
    引出し口が設けられている育成ルツボと、プレート状の
    育成部材とを設置し、前記引出し口の下部に前記育成部
    材の少なくとも先端部分を位置させ、前記引出し口から
    引き出された融液を前記育成部材の先端部分に接触さ
    せ、この先端部分から下方へと引き下げることによっ
    て、シリコン結晶プレートを育成し、前記育成部材の下
    側に、前記ドープ元素の化合物からなる拡散用部材を設
    置し、前記シリコン結晶プレートを前記ルツボの下方へ
    と引下げつつ、前記拡散用部材および前記シリコン結晶
    プレートを拡散に適した温度に調節し、前記拡散用部材
    からの前記元素を前記シリコン結晶プレートの表面領域
    へと拡散させることを特徴とする、太陽電池素子の製造
    方法。
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