JPH1044753A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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JPH1044753A
JPH1044753A JP8205810A JP20581096A JPH1044753A JP H1044753 A JPH1044753 A JP H1044753A JP 8205810 A JP8205810 A JP 8205810A JP 20581096 A JP20581096 A JP 20581096A JP H1044753 A JPH1044753 A JP H1044753A
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JP
Japan
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wall
heat
rotor
housing
chamber
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Pending
Application number
JP8205810A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Okabe
孝徳 岡部
Takashi Ban
孝志 伴
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Priority to US08/903,292 priority patent/US5899173A/en
Priority to DE19733750A priority patent/DE19733750C2/de
Publication of JPH1044753A publication Critical patent/JPH1044753A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビスカスヒータのハウジングを構成する部品
点数を少なくし、発熱室の外周にウォータジャケットを
形成するインナーウォールとアウターウォールとの間に
循環流体のガイド部を形成し易いビスカスヒータを提供
する。 【解決手段】 円筒状のインナーウォール5を備えた前
部ハウジング1と、円筒状のアウターウォール7を備え
た後部ハウジング2とが、互いに対向する状態で組み合
わされて、複数本のボルト3により締結されている。ロ
ータ17の外面と、インナーウォール5の内壁面と、後部
ハウジング2の前端面とによって発熱室8が形成され、
両ウォール5,7間にウォータジャケット9が形成され
ている。インナーウォール5の外周面には螺旋状のガイ
ド部21が、アウターウォール7の内周面に当接する状態
に形成されている。アウターウォール7には入水ポート
11及び出水ポート12がウォータジャケット9に連通する
ように突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング内に発
熱室及び放熱室を区画し、発熱室内に収納された粘性流
体をロータで剪断することにより発生した熱を放熱室内
の循環流体に熱交換するビスカスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】車載用の補助熱源として、車両のエンジ
ンの駆動力を利用するビスカスヒータが注目されてい
る。実開平4−11716号公報には、発熱室の外側に
円筒状の放熱室(冷却水循環路)を形成したビスカスヒ
ータが開示されている。このビスカスヒータのハウジン
グは、内側に発熱室を形成する円筒状のインナーウォー
ルと、その外側に設けられた円筒状のアウターウォール
とが底壁から突設されたケーシングと、その開放側を閉
塞するカバーとの2部品を結合して形成されている。イ
ンナーウォールには放熱室の径方向の中央まで延びた多
数の放熱フィンが形成されている。前記放熱室には循環
水が入水ポートから取り入れられ、出水ポートから外部
の暖房回路へ送り出される。
【0003】ケーシングには軸受装置を介して駆動軸が
回動可能に支承され、駆動軸には発熱室内で回動可能な
ロータを構成する複数枚の円環状のインナープレートが
固定され、ケーシングの内周には複数枚の円環状のアウ
タープレートがインナープレートから所定間隔を隔てて
対向するように取付けられている。そして、駆動軸が回
動されてインナープレートとアウタープレートとが相対
回動されて、粘性流体とプレートとの摩擦及び粘性流体
の剪断によって発熱する。その発熱室で発生した熱は、
放熱室内の循環水に熱交換され、加熱された循環水が暖
房回路で車室内の暖房に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記実開平4−117
16号公報に記載のビスカスヒータのように、発熱室の
外周側に放熱室を設けた場合、発熱室及び放熱室の軸方
向の長さが長くなると、放熱室内を流れる循環水の流通
路を所望の状態にするには放熱室内に循環水の流れをガ
イドするガイド部を形成する必要がある。しかし、実開
平4−11716号公報に記載のビスカスヒータでは、
一方の部品(ケーシング)に放熱室を形成するためのイ
ンナーウォール及びアウターウォールが形成されている
ため、放熱室内にガイド部を形成するのが難しい。ま
た、放熱室での熱交換効率を高めるためのフィンを形成
するのも難しい。ガイド部やフィンを形成しない場合
は、入水ポートから放熱室内に導入された循環水は放熱
室内を満遍なく流れずに、出水ポートに向かう短い経路
のみを流れて外部の暖房回路へと排出され、放熱室での
熱交換効率が低くなる。
【0005】本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであってその目的は、ビスカスヒータのハウジン
グを構成する部品点数を少なくし、発熱室の外周を覆う
ように放熱室を形成するインナーウォールとアウターウ
ォールとの間に循環流体のガイド部を形成し易いビスカ
スヒータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、ハウジング内に発熱室及び放熱
室を区画し、前記発熱室内に収納された粘性流体をロー
タで剪断することにより発生した熱を前記放熱室内の循
環流体に熱交換するビスカスヒータにおいて、前記ハウ
ジングを第1及び第2のハウジングを組み合わせて固定
することにより形成し、両ハウジングの一方にインナー
ウォールを、他方にアウターウォールをそれぞれ一体形
成し、前記インナーウォールとアウターウォールとの間
に前記循環流体が流れる放熱室を形成した。
【0007】このビスカスヒータでは、第1及び第2の
ハウジングを組付けることによりハウジングが形成され
るため、ハウジングの部品点数が少なくて組付けが容易
となる。また、インナーウォールとアウターウォールと
が別々のハウジングに形成されているため、放熱室内に
循環流体をガイドするガイド部を形成するのが容易とな
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の発明
において、前記インナーウォールの外周面に循環流体の
ガイド部が形成されている。このビスカスヒータでは、
ガイド部をアウターウォールの内周面に形成する場合に
比較して、より簡単にガイド部を形成できる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の発明において、前記インナーウォールの外面に
は放熱面積を大きくするフィンが突設されている。この
ビスカスヒータでは、放熱室での熱交換効率がより向上
するとともに、フィンの形成も容易となる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の
いずれか一項に記載の発明において、前記ロータは、該
ロータの回動軸心からの半径より軸方向の長さが長い円
筒状の外周面を有する。
【0011】このビスカスヒータでは、ロータの外周面
において大きな発熱量が確保される。従って、軸方向の
長さは長くなるが外径を小さくできる。請求項5の発明
は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記放熱室は前記ロータの外周側のみに形成さ
れている。
【0012】このビスカスヒータでは、ハウジングの構
造がより簡単となる。請求項6の発明は、請求項5に記
載の発明において、前記放熱室は螺旋状に形成されてい
る。
【0013】このビスカスヒータでは、放熱室内に導入
された循環流体が放熱室内全体を通過して外部の暖房回
路へ排出され易くなり、放熱室での熱交換効率が向上す
る。請求項7の発明は、請求項5に記載の発明におい
て、前記放熱室は、前記アウターウォールの内周面と当
接するように前記インナーウォールの外周面に突設され
た螺旋状のガイド部で区画されている。
【0014】このビスカスヒータでは、螺旋状の放熱室
の形成がより簡単となる。請求項8の発明は、請求項1
〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記
ロータは、片持ち状態でハウジングに支持された駆動軸
に一体回転可能に支持されている。
【0015】このビスカスヒータでは、駆動軸の支持側
と反対側のロータの端面全体を粘性流体の剪断面として
利用でき、剪断発熱のための有効面積が大きくなって発
熱効率が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を車両の暖房装置に
組み込まれるビスカスヒータに具体化した第1の実施の
形態を図1及び図2に従って説明する。
【0017】図1に示すように、ハウジングは第1のハ
ウジングとしての前部ハウジング1と、第2のハウジン
グとしての後部ハウジング2とを互いに対向する状態で
組み合わせて、複数本のボルト3により締結されてい
る。前部ハウジング1は基板4と、その片側に一体形成
された円筒状のインナーウォール5とを備えている。基
板4の外周面にはボルト挿通用の孔を有する凸部4aが
形成され、後部ハウジング2と対向する面の周縁部にシ
ールリング(例えばOリング)6を収容する環状溝4b
が形成されている。後部ハウジング2は外径が前部ハウ
ジング1の基板4の外径と同じ有底円筒状に形成され、
筒部がアウターウォール7を構成している。アウターウ
ォール7の外周先端にはボルト3が螺合するネジ孔を有
する凸部7aが形成され、後部ハウジング2の底壁には
インナーウォール5と対向する位置にシールリング6を
収容する環状溝2aが形成されている。
【0018】両ハウジング1,2はインナーウォール5
及びアウターウォール7がそれぞれシールリング6に当
接した状態でボルト3により締結されている。そして、
基板の後端面と、インナーウォール5の内壁面と、後部
ハウジング2の前端面とによって発熱室8が形成され、
インナーウォール5とアウターウォール7との間に放熱
室としてのウォータジャケット9が形成されている。イ
ンナーウォール5の外周面には螺旋状のフィン10が、
インナーウォール5とアウターウォール7との隙間の中
央付近まで突出する状態に形成されている。
【0019】図2に示すように、アウターウォール7の
外周面の前端には入水ポート11が、後端には出水ポー
ト12がそれぞれウォータジャケット9に連通するよう
に突設されている。入水ポート11は図示しない車両内
に設けられた暖房回路から循環水を取り入れ、出水ポー
ト12はウォータジャケット9内の循環水を暖房回路へ
送り出す。
【0020】基板4の中央部には筒状の支持部13が前
側に延びるように突設され、支持部13には軸封装置1
4及び軸受装置15を介して駆動軸16が回動可能に片
持ち状態で支持され、駆動軸16には発熱室8内に収納
されるロータ17が一体回動可能に圧入固定されてい
る。即ち、ロータ17も片持ち状態で支持部13に支持
されている。軸封装置14は主としてオイルシールのよ
うな部材からなる。ロータ17は中空形状に形成された
アルミ合金製で、駆動軸16の中心からの距離(半径)
Rより軸方向の長さLが長い円筒状の外周面を有してい
る。
【0021】駆動軸16の前端部(左端部)には支持部
13に軸受装置18を介して回動可能に支持されたプー
リ19がボルト20によって固着されている。プーリ1
9はその外周部に巻き掛けらるベルト(図示略)を介し
て、外部駆動源としての車両のエンジンと駆動連結され
る。
【0022】発熱室8には、粘性流体としてのシリコー
ンオイルが充填され、発熱室8の内壁面とロータ17の
外面との隙間には、シリコーンオイルが介在されてい
る。両者間の容積の全てにシリコーンオイルを介在させ
ると、発熱により膨張するシリコーンオイルが外部へ漏
れ易くなるため、両者間の容積の一部に気体(例えば、
空気)が封入されている。
【0023】前記のように構成されたビスカスヒータ
は、エンジンが駆動されるとベルト及びプーリ19等を
介して駆動軸16が回転され、ロータ17が一体に回転
される。これに伴い、シリコーンオイルが発熱室8の内
壁面と、ロータ17の外面との間隙で剪断されて発熱す
る。この熱は、ウォータジャケット9内の循環流体とし
ての循環水に熱交換され、加熱された循環水が暖房回路
(図示略)を介して車室内の暖房に供される。循環水は
入水ポート11からウォータジャケット9の第1端部へ
導入され、発熱室8の外周に沿って螺旋状に移動し、第
2端部の出水ポート12から暖房回路へと送り出され
る。ウォータジャケット9内にインナーウォール5から
突出されたフィン10の存在により、発熱室8の熱がウ
ォータジャケット9の循環水に効率良く伝達される。
【0024】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) インナーウォール5が形成された前部ハウジン
グ1と、アウターウォール7が形成された後部ハウジン
グ2との2つを組み付けることにより、発熱室8の外周
にウォータジャケット(放熱室)9を有するハウジング
が形成されるため、ハウジングの部品点数が少なくて組
付けが容易となる。
【0025】(ロ) ウォータジャケット9がロータ1
7の外周側のみに形成されているため、ロータ17の端
面と対応する位置にもウォータジャケット9を形成する
場合に比較して、ハウジングの構造がより簡単となる。
また、ロータ17の周速が最も大きいロータ17の外周
側にウォータジャケット9を設けることは、熱交換効率
の観点から好ましい。
【0026】(ハ) フィン10がウォータジャケット
9と発熱室8とを区画するインナーウォール5に、ウォ
ータジャケット9内に突出するように一体形成されてい
るため、ウォータジャケット9内での熱交換が効率良く
行われる。また、フィン10はインナーウォール5の外
周面がアウターウォール7で覆われていない状態で形成
されるため、従来技術のようにインナーウォール及びア
ウターウォールが一体的に形成されたものに比較して、
フィン10の形成が容易となる。
【0027】(ニ) フィン10がインナーウォール5
の外周面に螺旋状に形成されているため、フィン10が
ウォータジャケット9内の循環水の流れをガイドするガ
イド部としての役割を果たす。その結果、入水ポート1
1からウォータジャケット9内に導入された循環水は、
出水ポート12に向かって最短距離を流れるのではな
く、ウォータジャケット9内を満遍なく流れて、出水ポ
ート12から外部の暖房回路へと排出されるようにな
り、ウォータジャケット9での熱交換効率がより向上す
る。また、ヒータ内部における循環水のガイドは、暖房
回路全体の流体路において通水抵抗を小さく抑える効果
を生ずる。この通水抵抗の低減は、熱移動媒体である循
環水の回路内での無用な滞留等を防止することができ、
発熱室8のシリコーンオイルから循環水への熱交換、循
環水から車室内導入空気への熱交換といった回路全体の
効率を向上させることができる。
【0028】(ホ) ロータ17はその回動軸心からの
距離Rより軸方向の長さLが長い円筒状の外周面を有す
るため、ロータ17の外周面において大きな発熱量が確
保される。ここで、粘性係数をμ、ロータ17の外周面
と発熱室8の内周面との間隙をδ1 、ロータ17の各端
面と発熱室8の内端面との間隙をδ2 、角速度をωとす
れば、ロータ17の各端面における発熱量Q1 は、 Q1 =πμω2 4 /δ2 であり、ロータ17の外周面における発熱量Q2 は、 Q2 =2πμω2 3 L/δ1 である。ここで、このビスカスヒータでは、ロータ17
の外周面を主たる剪断作用面としていることから、δ1
<δ2 と設定され、さらに、半径R<軸長Lであるた
め、Q1 <Q2 であり、結果としてロータ17の外周面
において大きな発熱量Q2 を確保している。従って、軸
方向の長さは長くなるが外径を小さくでき、ビスカスヒ
ータを収容するスペースとして上下方向及び幅方向に余
裕がなくても、長さ方向に余裕があれば収容が可能とな
る。
【0029】(ヘ) ロータ17が片持ち状態で支持さ
れているため、駆動軸16の支持側と反対側のロータ1
7の端面全体を粘性流体の剪断面として利用でき、剪断
発熱のための有効面積が大きくなって発熱効率が向上す
る。
【0030】(ト) ロータ17が中空状に形成されて
いるため、ロータ17ひいてはビスカスヒータ全体の軽
量化に寄与し、動力消費量の低減に寄与する。 (チ) インナーウォール5に形成されたフィン10
が、アウターウォール7に接していないので、発熱室8
内の熱がフィン10を介して直接アウターウォール7に
伝達されることがなく、ヒータ外部への無用な放熱が防
止される。
【0031】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図3に従って説明する。この実施の形態ではウォー
タジャケット9が螺旋状に形成されている点が前記実施
の形態と異なっており、その他の構成は基本的に前記実
施の形態と同じである。同一部分は同一符号を付して詳
しい説明を省略する。
【0032】インナーウォール5の外周面には螺旋状の
ガイド部21が突設されている。ガイド部21はアウタ
ーウォール7の内周面と当接する状態に形成され、ウォ
ータジャケット9を螺旋状に区画している。即ち、発熱
室8の外側において、インナーウォール5とアウターウ
ォール7との間に螺旋状のウォータジャケット9が形成
されている。
【0033】アウターウォール7の外周面の前端には入
水ポート11が螺旋状のウォータジャケット9の第1端
部に連通するように、後端には出水ポート12がウォー
タジャケット9の第2端部に連通するようにそれぞれ突
設されている。
【0034】なお、前部ハウジング1とアウターウォー
ル7との対向位置には、シールリングに代えてガスケッ
ト22が介在されている。この実施の形態では前記実施
の形態の効果の他に次の効果を有する。
【0035】(リ) ウォータジャケット9が螺旋状に
形成され、その第1端部に入水ポート11が、第2端部
に出水ポート12が形成されているため、ウォータジャ
ケット9内に導入された循環流体がウォータジャケット
9内全体を通過して外部の暖房回路へ排出され、ウォー
タジャケット9での熱交換効率がより向上する。
【0036】(ヌ) ウォータジャケット9は、アウタ
ーウォール7の内周面と当接するようにインナーウォー
ル5の外周面に突設された螺旋状のガイド部21で、ア
ウターウォール5及びインナーウォール7間の隙間を区
画することにより形成されているため、螺旋状のウォー
タジャケット9の形成が簡単となる。
【0037】(ル) ガイド部21がインナーウォール
5側に形成されているため、ガイド部21を介しても発
熱室8の熱がウォータジャケット9内の循環水に伝達さ
れ、熱交換が効率良く行われる。
【0038】なお、本発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば次のように具体化してもよ
い。 (1) 図4に示すように、インナーウォール5を後部
ハウジング2側に形成し、アウターウォール7を前部ハ
ウジング1側に形成する。後部ハウジング2にはアウタ
ーウォール7の外径と同じ外径のフランジ部2bが形成
され、フランジ部2bに環状溝2aが形成されている。
また、両ハウジング1,2を連結するボルト3が挿通さ
れるネジ孔が形成される凸部はフランジ部2bの外側に
突設されている。
【0039】(2) 図5に示すように、駆動軸16を
前部ハウジング1及び後部ハウジング2間に軸封装置1
4及び軸受装置15を介して支持する構成としてもよ
い。 (3) ガイド部21をアウターウォール7の内周面に
形成してもよい。また、インナーウォール5の外周面及
びアウターウォール7の内周面の両側に設けてもよい。
両ハウジング1,2の組付け前は、アウターウォール7
の内側に大きなスペースがあるため、アウターウォール
7の内周面へのガイド部21の形成も従来技術のような
インナーウォール及びアウターウォールが分離不能な構
成の場合に比較して容易となる。
【0040】(4) ガイド部21は対向する壁面に当
接する必要はなく、その間に隙間があってもよい。 (5) ガイド部21は1本の突条で形成された螺旋状
のものに限らず、適宜の間隔をおいて螺旋状に延びる複
数本の突状や、ロータ17の軸方向に延びる複数本の突
状としてもよい。例えば、図6に示すように、インナー
ウォール5の外周面に、ウォータジャケット9の前端か
ら後端近傍間で直線状に延びるガイド部21aと、ウォ
ータジャケット9の後端から前端近傍まで直線状に延び
るガイド部21bとを所定間隔で交互に形成してもよ
い。なお、図6はインナーウォール5の外周面の展開図
である。この場合も入水ポート11から導入された循環
水はウォータジャケット9内を満遍なく通過するため、
熱交換効率が良くなる。
【0041】(6) ガイド部21とフィン10の両者
を設けてもよい。この場合ウォータジャケット9での熱
交換効率がより向上する。 (7) ガイド部21及びフィン10を設けなくてもよ
い。
【0042】(8) 両ハウジング1,2を締結する場
合、ボルト3が螺合するネジ孔をハウジングに形成せ
ず、各ハウジングにはボルト3が貫挿される孔を形成
し、ボルト3とナットで両ハウジングを締結してもよ
い。
【0043】(9) 図7に示すように、アウターウォ
ール7の内周面先端に先端ほど径が大きくなるテーパ面
7bを形成し、インナーウォール5が形成されたハウジ
ングにはそのテーパ面7bと嵌合するテーパ面23を設
ける。この場合、両ハウジング1,2の中心の位置合わ
せが容易かつ正確になる。
【0044】(10) プーリ19と駆動軸16との間
に電磁クラッチ機構を採用し、エンジンの駆動力を必要
に応じて駆動軸16に選択的に伝達可能とする。なお、
本明細書で言う「粘性流体」とは、ロータの剪断作用を
受けて流体摩擦に基づく熱を発生するあらゆる媒体を意
味するものであり、高粘度の液体や半流動体に限定され
ず、ましてやシリコーンオイルに限定されるものではな
い。
【0045】前記実施の形態及び変更例から把握できる
請求項記載以外の発明について、以下にその効果ととも
に記載する。 (1) 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明に
おいて、アウターウォールの内周面先端は先端ほど径が
大きくなるテーパ面に形成され、インナーウォールが形
成されたハウジングには前記テーパ面と嵌合するテーパ
面が形成されている。この場合、第1及び第2のハウジ
ングの中心合わせが容易かつ正確になる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
8に記載の発明によれば、ビスカスヒータのハウジング
を構成する部品点数を少なくし、発熱室の外周を覆うよ
うに放熱室を形成するインナーウォールとアウターウォ
ールとの間に循環流体のガイド部を形成し易くなる。
【0047】請求項2に記載の発明によれば、ガイド部
をアウターウォールの内周面に形成する場合に比較し
て、より簡単にガイド部を形成できる。請求項3に記載
の発明によれば、放熱室での熱交換効率がより向上する
とともに、フィンの形成も容易となる。
【0048】請求項4に記載の発明によれば、ロータが
円筒状に形成され、ロータの外周面において大きな発熱
量が確保されるため、軸方向の長さは長くなるが外径を
小さくでき、配置スペースとして上下方向及び幅方向に
大きなスペースを確保する必要がない。
【0049】請求項5に記載の発明によれば、放熱室が
ロータの外周側のみに形成されているため、ハウジング
の構造がより簡単となる。請求項6に記載の発明によれ
ば、放熱室が螺旋状に形成されているため、放熱室内に
導入された循環流体が放熱室内全体を通過して外部の暖
房回路へ排出され易くなり、放熱室での熱交換効率が向
上する。
【0050】請求項7に記載の発明によれば、螺旋状の
放熱室の形成がより簡単となる。請求項8に記載の発明
によれば、ロータが片持ち状態で支持されるため、ロー
タの支持側と反対側のロータの端面全体を粘性流体の剪
断面として利用でき、剪断発熱のための有効面積が大き
くなって発熱効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す断面図。
【図2】同じくビスカスヒータを後部ハウジング側から
見た概略図。
【図3】第2の実施の形態を示す断面図。
【図4】変更例を示す断面図。
【図5】別の変更例を示す断面図。
【図6】別の変更例のインナーウォール外周面の展開
図。
【図7】別の変更例の部分断面図。
【符号の説明】
1…第1のハウジングとしての前部ハウジング、第2の
ハウジングとしての後部ハウジング、5…インナーウォ
ール、7…アウターウォール、8…発熱室、9…放熱室
としてのウォータジャケット、10…フィン、16…駆
動軸、17…ロータ、21,21a,21b…ガイド
部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に発熱室及び放熱室を区画
    し、前記発熱室内に収納された粘性流体をロータで剪断
    することにより発生した熱を前記放熱室内の循環流体に
    熱交換するビスカスヒータにおいて、 前記ハウジングを第1及び第2のハウジングを組み合わ
    せて固定することにより形成し、両ハウジングの一方に
    インナーウォールを、他方にアウターウォールをそれぞ
    れ一体形成し、前記インナーウォールとアウターウォー
    ルとの間に前記循環流体が流れる放熱室を形成したビス
    カスヒータ。
  2. 【請求項2】 前記インナーウォールの外周面に循環流
    体のガイド部が形成されている請求項1に記載のビスカ
    スヒータ。
  3. 【請求項3】 前記インナーウォールの外面には放熱面
    積を大きくするフィンが突設されている請求項1又は請
    求項2に記載のビスカスヒータ。
  4. 【請求項4】 前記ロータは、該ロータの回動軸心から
    の半径より軸方向の長さが長い円筒状の外周面を有する
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のビスカスヒ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記放熱室は前記ロータの外周側のみに
    形成されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記
    載のビスカスヒータ。
  6. 【請求項6】 前記放熱室は螺旋状に形成されている請
    求項5に記載のビスカスヒータ。
  7. 【請求項7】 前記放熱室は、前記アウターウォールの
    内周面と当接するように前記インナーウォールの外周面
    に突設された螺旋状のガイド部で区画されている請求項
    6に記載のビスカスヒータ。
  8. 【請求項8】 前記ロータは、片持ち状態でハウジング
    に支持された駆動軸に一体回転可能に支持されている請
    求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のビスカスヒー
    タ。
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