JP6926563B2 - 電動ウォータポンプ - Google Patents

電動ウォータポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP6926563B2
JP6926563B2 JP2017056317A JP2017056317A JP6926563B2 JP 6926563 B2 JP6926563 B2 JP 6926563B2 JP 2017056317 A JP2017056317 A JP 2017056317A JP 2017056317 A JP2017056317 A JP 2017056317A JP 6926563 B2 JP6926563 B2 JP 6926563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
case
intermediate member
pump
motor case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017056317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018159303A (ja
Inventor
武司 山本
武司 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017056317A priority Critical patent/JP6926563B2/ja
Publication of JP2018159303A publication Critical patent/JP2018159303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926563B2 publication Critical patent/JP6926563B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

ここに開示される技術は、電動式のウォータポンプに関する。
従来技術として、例えば、下記特許文献1に開示された電動式のウォータポンプがある。このウォータポンプは、外殻をポンプケースとモータケースとで構成している。モータケースは、モータのステータを保持するとともに、モータとインペラとの間に配置されるベアリング及びメカニカルシールを保持している。
特開2013−100723号公報
上記従来技術のウォータポンプでは、モータケースがベアリング及びメカニカルシールの両者を保持するため、モータケースのモータとインペラとの間に配置される部分の回転軸線方向厚さが大きくなってしまう。このような肉厚構造部を有するモータケースは、例えば鋳造により形成する場合に、製造性に難がある。
ここに開示される技術は、製造性を向上することが可能な電動ウォータポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、開示される技術の一つでは、
電動式のモータ(60)と、モータの回転出力を伝達する回転軸(10)と、回転軸により伝達される回転出力により回転して水を圧送可能なインペラ(50)と、回転軸の回転軸線方向(XX)に沿って延設されて、モータを内方に収容しモータを保持する筒状部(43)と、モータとインペラとの間で回転軸を回転自在に支持するベアリング(11)を保持するベアリング保持部(45)と、を有するモータケース(40)と、インペラを収容する収容空間(22)、及び、インペラの周囲に水の環状流路(23)を形成するためのポンプケース(20)と、モータケースとは別体であって、回転軸線方向においてモータケースとポンプケースとの間に配設され、自らとポンプケースとの間に、収容空間及び環状流路を形成する中間部材(30)と、を備え、中間部材は、回転軸の周囲に設けられて収容空間からの水の漏出を抑制するためのメカニカルシール(13)を保持するシール保持部(34)を有し、筒状部に密着して筒状部から環状流路を流れる水に熱を伝達する第1伝熱部(31)と、ベアリング保持部に密着してベアリング保持部から環状流路を流れる水に熱を伝達する第2伝熱部(32)と、をさらに有し、第1伝熱部は、回転軸を取り囲む環状の壁部として形成され、第2伝熱部は、回転軸を取り囲む環状の壁部として形成され、中間部材には、第1伝熱部の環状の壁部と第2伝熱部の環状の壁部との間に、モータケースの側の端面からポンプケースの側に向かって凹む凹部(35)が形成されている。
これによると、メカニカルシールを保持するシール保持部を有する中間部材を、ベアリング保持部を有するモータケースに対し、別体とすることができる。したがって、モータケース及び中間部材を、いずれも薄肉化することが可能である。このようにして、製造性を向上することができる。
これによると、モータが発する熱を、モータケースの筒状部から、筒状部に密着して、回転軸を取り囲む環状の壁部として形成された第1伝熱部を介して環状流路を流れる水に伝達することができる。また、ベアリングが発する熱を、モータケースのベアリング保持部から、ベアリング保持部に密着して、回転軸を取り囲む環状の壁部として形成された第2伝熱部を介して環状流路を流れる水に伝達することができる。したがって、モータ及びベアリングを効率よく冷却することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示技術の範囲を限定するものではない。
第1実施形態に係る電動ウォータポンプの構成を示す断面図である。 電動ウォータポンプのモータケース端部の構成を説明するための斜視図である。
以下に、図面を参照しながら開示技術を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
開示技術を適用した第1実施形態について、図1〜図2を参照して説明する。電動式のウォータポンプ1は、ポンプ部2と、モータ部3と、モータ部3からポンプ部2へ回転力を伝達するための回転軸10とを備える。ポンプ部2とモータ部3とは、回転軸10の回転軸線方向である図示XX方向において並設されている。以下、回転軸10の回転軸線方向を単にXX方向と呼ぶ場合がある。ウォータポンプ1は、例えば車両に搭載されて、内燃機関やモータ等の車両駆動力源、ラジエータ、ウォータポンプ1の順に流す冷却水の循環系に用いられる。
ウォータポンプ1の外殻は、ポンプケース20、中間部材30、及びモータケース40を有して構成される。ポンプ部2は、ポンプケース20、及びインペラ50を有する。ポンプケース20は、樹脂製であり、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂を射出成形加工して形成されている。ポンプケース20は、パイプ状の小径部と小径部よりもモータ部3側に位置付けられる大径部とが一体となっており、小径部の反モータ部側の端部が水の流入ポート21となっている。大径部の内部にはインペラ50が配設されている。インペラ50は、例えば樹脂製であり、遠心式の羽根車である。
ポンプケース20と中間部材30とは、ボルトにより相互に締結されている。ポンプケース20と中間部材30との間には、インペラ50を収容する収容空間である収容室22と、インペラ50の回転により送り出される水が流れる環状流路23とが形成されている。環状流路23は、ノーズ部を起点とし徐々に流路断面積を拡大する渦巻状流通路であり、下流端は図2に示す流出ポート24となっている。
ポンプケース20の構成は上記したものに限定されない。ポンプケース20と中間部材30との間に、収容室22と環状流路23とが形成されればよい。したがって、例えば、中間部材に、上記した大径部の周状の壁に相当する部分や流出ポートを設け、ポンプケースをパイプ状の小径部と小径部の端部から径外方向に拡がる蓋部とで構成してもよい。
インペラ50を有する遠心式のポンプ部2は、インペラ50の回転に伴い、流入ポート21からXX方向に流入した水がインペラ50により径外方向に押し出される。インペラ50により押し出された水は、環状流路23を旋回して流れ、流出ポート24から流出する。ポンプケース20と中間部材30との間には、環状流路23から外部への水漏れを抑止するためのシール部材として、例えばOリングが介設されている。
モータ部3は、モータケース40、ベアリング11、12、及びモータ60を有する。モータケース40は、金属製であり、例えばアルミニウム合金をダイカスト加工して形成されている。モータケース40は、第1ケース部41と第2ケース部42とを組み合わせて構成される。第1ケース部41と第2ケース部42とは、ボルトにより相互に締結されている。モータケース40は、内部にモータ収容空間を形成する。
第1ケース部41は、筒状部である円筒部43、端板部44、及びベアリング保持部45が一体形成されている。円筒部43は、XX方向に延びる円筒体であり、その内方にモータ60が配置されている。円筒部43は、その内周面でモータ60のステータ62を保持する。円筒部43はモータ保持部と呼ぶことができる。円筒部43のポンプ部2側の端部には、径方向に延在する端板部44が設けられている。端板部44の中央には開口が形成されており、この開口内に回転軸10が挿設されている。端板部44と回転軸10との間には、回転軸10を回転自在に支持するベアリング11が配設されている。端板部44の内方側の端部には、ベアリング11の外輪を保持するベアリング保持部45が設けられている。
第2ケース部42は、円筒部43の反ポンプ部側の端部において、端部開口を閉塞するように設けられている。第2ケース部42は、径方向に延在する板状体であり、中央部にはポンプ部2側に突出する円環壁状のベアリング保持部46が設けられている。回転軸10のモータ部3側の端部は、ベアリング保持部46の内方に位置しており、ベアリング保持部46と回転軸10との間には、回転軸10を回転自在に支持するベアリング12が配設されている。ベアリング保持部46は、ベアリング12の外輪を保持する。
第2ケース部42のベアリング保持部46よりも外周側の部分には開口が形成され、開口内にはコネクタ63が配設されている。コネクタ63は、外部からモータ60のステータ62へ給電するための端子部を有する。第1ケース部41と第2ケース部42との間には、外部からモータケース40内のモータ収容空間への水の浸入を抑止するためのシール部材として、例えばOリングが介設されている。
XX方向におけるポンプケース20とモータケース40との間には、両方のケースとは別体の中間部材30が配設されている。中間部材30とモータケース40とは、ボルトにより相互に締結されている。中間部材30は、金属製であり、例えばアルミニウム合金をダイカスト加工して形成されている。中間部材30は、第1環状壁31、第2環状壁32、端板部33、及びシール保持部34が一体形成されている。
第1環状壁31は、本例では円筒部43と同一径の円筒状の壁部としている。第1環状壁31は、回転軸10を取り囲む環状の壁部である。第1環状壁31のモータ部3側の端部は、モータケース40の円筒部43のポンプ部2側の端部に全周に亘って密着している。第1環状壁31のポンプ部2側の端部は、全周に亘って環状流路23に臨んでいる。第1環状壁31は、円筒部43から環状流路23を流れる水に熱を伝達可能である。第1環状壁31は、本実施形態における第1伝熱部に相当する。
第2環状壁32は、本例ではXX方向において径が変化する筒状の壁部としている。第2環状壁32は、回転軸10を取り囲む環状の壁部である。第2環状壁32のモータ部3側の端部は、モータケース40のベアリング保持部45近傍に全周に亘って密着している。第2環状壁32のポンプ部2側の端部は、全周に亘って環状流路23に臨んでいる。第2環状壁32の断面形状は、図1に示すように若干屈曲している。第2環状壁32の断面形状は、モータ部3側の端部からポンプ部2側の端部に向かって直線状であってもよい。第2環状壁32は、ベアリング保持部45から環状流路23を流れる水に熱を伝達可能である。第2環状壁32は、本実施形態における第2伝熱部に相当する。
端板部33は、第1環状壁31のポンプ部2側の端部と第2環状壁32のポンプ部2側の端部とを全周に亘って繋いでいる。シール保持部34は、第2環状壁32のモータ部3側の端部からポンプ部2側に突出する円環壁状に形成されている。シール保持部34の内方には回転軸10が配設されており、シール保持部34と回転軸10との間には、メカニカルシール13が配設されている。メカニカルシール13は、回転軸10の周囲に設けられて、収容室22からモータ部3側への漏水を抑制する軸シール機構である。シール保持部34は、メカニカルシール13の固定環を保持する。
回転軸10は、ポンプ部2からモータ部3にまでXX方向に延在している。回転軸10には、ポンプ部2側から順に、インペラ50、メカニカルシール13の回転環、ベアリング11の内輪、モータ60のロータ61、ベアリング12の内輪が固定されている。本実施形態のメカニカルシール13は、XX方向においてポンプケース20とモータケース40との間に位置付けられた中間部材30により保持されている。
図1からも明らかなように、中間部材30は、第1環状壁31と第2環状壁32との間に、モータケース40側の端面からポンプ部2側に向かって凹む凹部35が形成されている。本例では凹部35は回転軸10を取り囲む環状の凹部として形成されている。また、中間部材30は、第2環状壁32とシール保持部34との間に、ポンプケース20側の端面からモータ部3側に向かって凹む凹部36が形成されている。本例では凹部36は回転軸10を取り囲む環状の凹部として形成されている。凹部35、36は、中間部材30における肉盗み部である。
凹部35内には、メカニカルシール13の固定環と回転環との間から僅かに水が浸入する場合がある。中間部材30には、凹部35内から外部へ水を排出するための水抜き通路が形成されている。また、中間部材30には、凹部35内へ浸入して気化した水蒸気を外部へ排出するための蒸気抜き通路が形成されている。水抜き通路及び蒸気抜き通路は、中間部材30のモータケース40側の面に設けた溝により提供される。水抜き通路及び蒸気抜き通路は、第1ケース部41の中間部材30側の面に設けた溝によっても提供可能である。水抜き通路及び蒸気抜き通路は、中間部材30に設けた貫通孔によっても提供可能である。
モータケース40の端板部44には、複数の突出フィン47が設けられている。図2に示すように、複数の突出フィン47は、相互に間隔を空けて回転軸10を取り囲む周状に配列されている。複数の突出フィン47は、モータケース40の第1ケース部41と一体形成されて、端板部44から凹部35内へXX方向に突出している。複数の突出フィン47のそれぞれは、径方向に延在する薄板状である。突出フィン47は、凹部35の内方へ突出する突出部に相当する。突出フィン47は、モータケース40の中間部材30側の端面のうち、凹部35に臨む領域の表面積を拡大している。突出フィン47は、本実施形態における表面積拡大部に相当する。
図1に示すように、中間部材30は、凹部35内に複数のフィン37を有している。複数のフィン37は、相互に間隔を空けて回転軸10を取り囲む周状に配列されている。複数のフィン37は、中間部材30に一体形成されて、それぞれが径方向に延びる薄板状であり、第1環状壁31と第2環状壁32とを繋いでいる。フィン37のモータケース40側の端部は、突出フィン47のXX方向における基端部と先端部との間に位置付けられている。本例では、回転軸10を取り囲む周方向において、突出フィン47とフィン37とが交互に配置されている。
また、中間部材30は、凹部36内に複数のフィン38を有している。複数のフィン38は、相互に間隔を空けて回転軸10を取り囲む周状に配列されている。複数のフィン38は、中間部材30に一体形成されて、それぞれが径方向に延びる薄板状であり、第2環状壁32とシール保持部34とを繋いでいる。フィン37は、中間部材30のモータケース40側の面の表面積を拡大している。フィン38は、中間部材30のポンプケース20側の面の表面積を拡大している。
上記構造のウォータポンプ1は、コネクタ63を介するステータ62への電力供給に伴いロータ61が回転して、モータ60の回転出力が回転軸10によりインペラ50へ伝達される。回転出力を得て回転するインペラ50により、ポンプ部2において流入ポート21から流出ポート24へ水が圧送される。ポンプ部2では、流入ポート21、収容室22、環状流路23、流出ポート24の順に水が流れる。このとき、環状流路23及び凹部36内では、水の旋回流が形成される。
モータ60が回転駆動すると、モータ60が発熱するとともに、ベアリング11、12も発熱する。モータ60のステータ62が発する熱は、円筒部43及び第1環状壁31を介して環状流路23を流れる水に伝達されて、モータ60が冷却される。ベアリング12が発する熱は、ベアリング保持部46から第2ケース部42、円筒部43及び第1環状壁31を介して環状流路23を流れる水に伝達されて、ベアリング12が冷却される。ベアリング11が発する熱は、ベアリング保持部45から第2環状壁32を介して環状流路23を流れる水に伝達されて、ベアリング11が冷却される。
ポンプ部2内を流れる水の一部、例えばメカニカルシール13の制御水が、メカニカルシール13を介して、ポンプ部2側からモータ部3側へ浸入する場合がある。モータ部3側へ浸入した水は、凹部35内へも浸入可能である。モータ60やベアリング11、12が発する熱の一部は、突出フィン47が設けられた端板部44に伝達される。凹部35内へ浸入した水は、端板部44に伝達された熱により加熱される。これによっても、モータ60及びベアリング11、12を冷却することができる。モータ60及びベアリング11、12を、凹部35内へ浸入した水の気化熱により冷却することができる。気化して水蒸気となった水は、蒸気抜き通路を介して外部へ排出される。気化しなかった水は、水抜き通路を介して外部へ排出される。
モータ60やベアリング11、12が発し端板部44へ伝達された熱のうち、水の加熱に用いられなかった熱は、突出フィン47を有する端板部44からフィン37を有する中間部材30へ、放射及び空気を介する熱伝導により伝達される。前述のモータケース40と中間部材30との密着部、及び上述した凹部35内を介して中間部材30へ伝達された熱は、環状流路23及び凹部36内の旋回流水へ放熱される。凹部36内の旋回流水へ放熱は、フィン38の効果により効率的に行われる。凹部36内の旋回流水の形成を阻害しないように、フィン38は旋回流の流れ方向に延在させてもよい。
本実施形態のウォータポンプ1によれば、以下に述べる効果を得ることができる。
ウォータポンプ1は、電動式のモータ60と、モータ60の回転出力を伝達する回転軸10と、回転軸10により伝達される回転出力により回転して水を圧送可能なインペラ50とを備える。また、円筒部43とベアリング保持部45とを有するモータケース40を備える。円筒部43は、回転軸10の回転軸線方向に沿って延設されて、モータ60を内方に収容しモータ60を保持する筒状部である。ベアリング保持部45は、モータ60とインペラ50との間で回転軸10を回転自在に支持するベアリング11を保持する。ウォータポンプ1は、インペラ50を収容する収容空間である収容室22、及び、インペラ50の周囲に水の環状流路23を形成するためのポンプケース20を備える。更に、モータケース40とは別体であって、回転軸線方向においてモータケース40とポンプケース20との間に配設され、自らとポンプケース20との間に、収容室22及び環状流路23を形成する中間部材30を備える。そして、中間部材30は、回転軸10の周囲に設けられて収容室22からの水の漏出を抑制するためのメカニカルシール13を保持するシール保持部34を有する。
これによると、メカニカルシール13を保持するシール保持部34を有する中間部材30を、ベアリング保持部45を有するモータケース40に対し、別体とすることができる。したがって、モータケース40及び中間部材30を、いずれも薄肉化することが可能である。このようにして、製造性を向上することができる。本例のように、中間部材30やモータケース40をダイカスト加工により形成する場合には、中間部材30やモータケース40が肉厚の構造部を有しないことは、製造性の観点から極めて有効である。
また、中間部材30は、筒状部である円筒部43から環状流路23を流れる水に熱を伝達する第1伝熱部である第1環状壁31と、ベアリング保持部45から環状流路23を流れる水に熱を伝達する第2伝熱部である第2環状壁32と、をさらに有する。
これによると、モータ60が発する熱を、モータケース40の円筒部43から第1環状壁31を介して環状流路23を流れる水に伝達することができる。また、ベアリング11が発する熱を、モータケース40のベアリング保持部45から第2環状壁32を介して環状流路23を流れる水に伝達することができる。したがって、モータ60及びベアリング11を効率よく冷却することができる。また、本例のように、一対のベアリング11,12で回転軸10を回転自在に支持する場合には、ベアリング12も効率よく冷却することができる。
また、第1伝熱部及び第2伝熱部は、いずれも回転軸10を取り囲む環状の壁部として形成されている。そして、中間部材30には、第1伝熱部と第2伝熱部との間に、モータケース40の側の端面からポンプケース20の側に向かって凹む凹部35が形成されている。これによると、中間部材30をさらに薄肉化して、製造性をさらに向上するとともに、軽量化に寄与することができる。また、第1伝熱部及び第2伝熱部を環状壁部としているが、第1環状壁31は円筒部43の端部と環状流路23とを直線的に結び、第2環状壁32はベアリング保持部45近傍と環状流路23とを比較的直線的に結んでいる。したがって、発熱源であるモータ60やベアリング11、12からの伝熱経路を比較的短くして、旋回流水によって受熱が容易な環状流路23へ効率よく熱伝達することが可能である。
また、モータケース40は、中間部材30の側の端部に、表面積を拡大するように形成された表面積拡大部としての突出フィン47を有する。これによると、モータケース40は、モータ60やベアリング11が発する熱を、表面積拡大部から効率よく放熱することができる。また、表面積拡大部は、凹部35の内方に突出する突出部としての突出フィン47である。これによると、放熱のための表面積拡大部を、凹部35内に突出する突出部により容易に提供することができる。また、突出部である突出フィン47は、モータケース40と一体である。これによると、突出部をモータケース40形成時に容易に形成することができる。突出部を平板形状の突出フィン47とすることで、ダイカスト加工による製造が極めて容易になる。また、突出フィン47をモータケース40と一体化することで、モータケース本体から突出部への確実な熱伝達を提供できる。
本実施形態のウォータポンプ1は、モータケース40や中間部材30を薄肉化しても発熱源を充分に冷却することができるため、耐久信頼性を向上することができる。また、円筒部43の外方に突出する放熱フィン等を設ける必要がないので、モータ部の体格の小型化にも寄与できる。また、中間部材30の表面積拡大部としてのフィン37、38を一体形成しているので、ダイカスト加工によるフィンを有する中間部材30の製造が容易である。また、フィン37、38は、凹部35、36を挟んだ部位同士を繋ぐように形成されているので、中間部材30の構造的強度の向上にも寄与している。
また、メカニカルシール13の制御水が、突出フィン47の効果により蒸発し易くなり、外部に排出される液相の水滴を減少することができる。また、制御水の蒸発潜熱を利用して、モータ部3の放熱性を向上することができる。
(他の実施形態)
この明細書に開示される技術は、その開示技術を実施するための実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。開示される技術は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。実施形態は追加的な部分をもつことができる。実施形態の部分は、省略される場合がある。実施形態の部分は、他の実施形態の部分と置き換え、または組み合わせることも可能である。実施形態の構造、作用、効果は、あくまで例示である。開示技術の技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示技術のいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記実施形態では、モータケース40に設ける突出部を突出フィン47としていたが、これに限定されるものではない。例えば、突出部を多数の円柱状ピンや六角柱ピンとしてもかまわない。突出部を多数のピン状とすることで、極めて表面積を拡大することができる。また、突出部はモータケースに一体形成されるものに限定されない。例えば上記した形状のピン部材やフィンを有するヒートシンク等の別体品を、サーマルペースト等の高熱伝導部材を介設してモータケース端面に設けてもかまわない。
また、上記実施形態では、モータケース40端部の表面積拡大部を突出部としていたが、これに限定されるものではない。例えば、モータケース40端部に設ける複数の溝で表面積拡大部を形成してもよい。また、モータケース40の端部を多孔構造として表面積拡大部としてもよい。また、第1環状壁31及び第2環状壁32による熱伝達によりモータ60やベアリング11、12を充分に冷却できるのであれば、表面積拡大部は廃止することも可能である。
また、上記実施形態では、中間部材30に第1、第2伝熱部として環状の壁部を設けていたが、これに限定されるものではない。例えば、中間部材を凹部のない平板状として、内部に第1、第2伝熱部として機能する部位を備えるものであってもよい。
また、上記実施形態では、電動式のウォータポンプ1について説明したが、ポンプ部が圧送する流体が水以外の液体である電動式の流体ポンプに開示技術を適用してもよい。
1 ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)
10 回転軸
11 ベアリング
13 メカニカルシール
20 ポンプケース
22 収容室(収容空間)
23 環状流路
30 中間部材
31 第1環状壁(第1伝熱部)
32 第2環状壁(第2伝熱部)
34 シール保持部
40 モータケース
43 円筒部(筒状部)
45 ベアリング保持部
50 インペラ
60 モータ

Claims (4)

  1. 電動式のモータ(60)と、
    前記モータの回転出力を伝達する回転軸(10)と、
    前記回転軸により伝達される前記回転出力により回転して水を圧送可能なインペラ(50)と、
    前記回転軸の回転軸線方向(XX)に沿って延設されて、前記モータを内方に収容し前記モータを保持する筒状部(43)と、前記モータと前記インペラとの間で前記回転軸を回転自在に支持するベアリング(11)を保持するベアリング保持部(45)と、を有するモータケース(40)と、
    前記インペラを収容する収容空間(22)、及び、前記インペラの周囲に前記水の環状流路(23)を形成するためのポンプケース(20)と、
    前記モータケースとは別体であって、前記回転軸線方向において前記モータケースと前記ポンプケースとの間に配設され、自らと前記ポンプケースとの間に、前記収容空間及び前記環状流路を形成する中間部材(30)と、を備え、
    前記中間部材は、
    前記回転軸の周囲に設けられて前記収容空間からの前記水の漏出を抑制するためのメカニカルシール(13)を保持するシール保持部(34)を有し、
    前記筒状部に密着して前記筒状部から前記環状流路を流れる前記水に熱を伝達する第1伝熱部(31)と、
    前記ベアリング保持部に密着して前記ベアリング保持部から前記環状流路を流れる前記水に熱を伝達する第2伝熱部(32)と、をさらに有し、
    前記第1伝熱部は、前記回転軸を取り囲む環状の壁部として形成され、
    前記第2伝熱部は、前記回転軸を取り囲む環状の壁部として形成され、
    前記中間部材には、前記第1伝熱部の環状の壁部と前記第2伝熱部の環状の壁部との間に、前記モータケースの側の端面から前記ポンプケースの側に向かって凹む凹部(35)が形成されている電動ウォータポンプ。
  2. 前記モータケースは、前記中間部材の側の端部に、表面積を拡大するように形成された表面積拡大部(47)を有する、請求項1に記載の電動ウォータポンプ。
  3. 前記表面積拡大部は、前記凹部の内方に突出する突出部である、請求項2に記載の電動ウォータポンプ。
  4. 前記突出部は、前記モータケースと一体である、請求項3に記載の電動ウォータポンプ。
JP2017056317A 2017-03-22 2017-03-22 電動ウォータポンプ Active JP6926563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017056317A JP6926563B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 電動ウォータポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017056317A JP6926563B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 電動ウォータポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018159303A JP2018159303A (ja) 2018-10-11
JP6926563B2 true JP6926563B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=63795525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017056317A Active JP6926563B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 電動ウォータポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6926563B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018159303A (ja) 2018-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9054565B2 (en) Electric machine cooling system and method
US10415590B2 (en) Electric coolant pump
JP6340798B2 (ja) 送風ファン
JP2013528353A (ja) 電気機械冷却システム及び方法
JP2000102216A (ja) 液冷式非同期電気機械
US11085711B2 (en) Cooling device
JP2014137088A (ja) 軸受装置、モータおよび送風ファン
JP6705510B2 (ja) 電動コンプレッサ
JP2015021427A (ja) 送風ファン
US20150229186A1 (en) Axial induction machine
JP2019170077A (ja) モータ
JP6221030B2 (ja) 軸受機構および送風ファン
JP2010090776A (ja) 電動ポンプ
JP6926563B2 (ja) 電動ウォータポンプ
JP2010007516A (ja) 電動オイルポンプ
JPH09123746A (ja) ビスカスヒータ
US9500086B2 (en) Impeller and electric-motor driven water pump having the same
TW201526483A (zh) 馬達
KR19980042688A (ko) 비스커스히터
KR102406532B1 (ko) 냉각 성능이 우수한 가스포일 베어링
JP4013621B2 (ja) 電動ウォータポンプ
CN219181298U (zh) 一种液冷散热装置及风机
CN113348611A (zh) 旋转电机
US5899173A (en) Viscous fluid heater
WO1999011478A1 (fr) Generateur de chaleur

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6926563

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250