JPH1044532A - 印刷方法と印刷システム - Google Patents

印刷方法と印刷システム

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JPH1044532A
JPH1044532A JP8226005A JP22600596A JPH1044532A JP H1044532 A JPH1044532 A JP H1044532A JP 8226005 A JP8226005 A JP 8226005A JP 22600596 A JP22600596 A JP 22600596A JP H1044532 A JPH1044532 A JP H1044532A
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JP
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data
graphics
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JP8226005A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kobayashi
靖 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Publication date
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Publication of JPH1044532A publication Critical patent/JPH1044532A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 上位装置5から供給される印刷用データ
にはイメージオブジェクト6とグラフィックスオブジェ
クト7とが含まれる。この印刷用データは、プリンタ2
0で印刷できるように解像度変換が行われる。このと
き、イメージオブジェクト6には階調性を重視した変換
処理を行い、グラフィックスオブジェクト7には解像度
を重視した変換処理を行う。上位装置5では、予めこの
目的のためにイメージオブジェクト6とグラフィックス
オブジェクト7とを区別することができる情報を含めて
プリンタ20に送り込む。 【効果】 グラフィックスオブジェクトは解像度を重視
した解像度変換処理を行うことによって画質劣化を防止
し、イメージオブジェクトは階調性を重視した変換処理
を行うことによって濃淡についても原画像に忠実な再現
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上位装置側で生成
した印刷用データとプリンタ側の印刷可能な解像度が異
なる場合の印刷方法及び印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやファクシミリ
装置、ワードプロセッサ等には、いずれも、生成された
書面やその他の情報を印刷出力するための印刷装置が接
続される。これら上位装置の側で生成されたイメージデ
ータの解像度と印刷装置側の印字ヘッドの分解能等に伴
う解像度とに差がある場合には所定の画素密度変換処理
を行う必要がある。
【0003】従来、この種の変換処理方法は例えば特開
平6−71940号公報に記載されている。この方法で
は、主走査方向に見た場合に600DPI(1インチ当
りのドット数:1インチ=2.54センチメートル)で
生成された画像を、同じく主走査方向に見た場合に30
0DPIの分解能の印刷装置に印刷させる際に、副走査
方向のライン数を増加させて見掛け上の解像度低下を招
くことのない画像の変換処理を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の印刷方法や印刷システムには次のような解
決すべき課題があった。上位装置の側で生成されたイメ
ージデータには、文字や図形等を表現するグラフィック
スオブジェクトと階調性のある中間調の画像を表現する
イメージオブジェクトとが混在することがある。上記の
従来システムは、印刷画像の輪郭を考慮し、その輪郭を
正確に忠実に表現できるようにされている。ところが、
中間調の画像等、階調性を重視するデータにおいてドッ
トの間引き等の変換処理を行うと、本来の階調数のドッ
トが形成できなくなるといった問題もある。また、ディ
ザ法等の階調表現は、マトリクス内に対応する階調数に
相当するドットを適当なルールで分散配置する。従っ
て、ドットの配置される数は重要であるが、その配置さ
れる場所はさほど大きな問題ではない。即ち、ドットマ
トリクスの各ドットの配置を忠実に表現しようとする努
力は不要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉印刷用データの解像度とプリンタ側の印刷可
能な解像度とが異なる場合において、濃淡表現を主体と
した画像を表すイメージオブジェクトと、イメージオブ
ジェクト以外の輪郭表現を主体とした画像を表すグラフ
ィックスオブジェクトとを混在させた印刷用データに、
イメージオブジェクトとグラフィックスオブジェクトと
を区別する情報を含めて、プリンタ側では、イメージオ
ブジェクトは階調性を重視した画素密度の変換処理を行
い、グラフィックスオブジェクトは解像度を重視した画
素密度の変換処理を行って、得られた印刷用データによ
り印刷を実行することを特徴とする印刷方法。
【0006】〈構成2〉構成1において、イメージオブ
ジェクトに対して、その階調数と、イメージオブジェク
トとグラフィックスオブジェクトとを区別する情報を含
めたイメージデータへの変換処理を行い、グラフィック
スオブジェクトに対して、ラスタライズによるイメージ
データへの変換処理を行ってから、プリンタに供給する
ことを特徴とする印刷方法。
【0007】〈構成3〉構成1において、プリンタは、
受信したイメージデータに含まれる、イメージオブジェ
クトとグラフィックスオブジェクトとを区別する情報に
より各イメージデータがいずれによるものかを判定し
て、イメージオブジェクトによるものと判定したイメー
ジデータを、その階調数に対応する予め用意した階調表
現のためのドットパターンに変換し、グラフィックスオ
ブジェクトによるものと判定したイメージデータを、ラ
スタライズされたデータからプリンタの解像度により最
も忠実に輪郭を表現するドットパターンに変換して、印
刷を実行することを特徴とする印刷方法。
【0008】〈構成4〉プリンタに印刷用データを供給
する上位装置と、この上位装置から供給される印刷用デ
ータの解像度と印刷可能な解像度とが異なるプリンタと
から成り、上位装置には、濃淡表現を主体とした画像を
表すイメージオブジェクトと、イメージオブジェクト以
外の輪郭表現を主体とした画像を表すグラフィックスオ
ブジェクトとを混在させた印刷用データを受け入れて、
イメージオブジェクトについては、階調数と、イメージ
オブジェクトとグラフィックスオブジェクトとを区別す
る情報を含む、マトリクス形式のイメージデータを生成
するイメージ2値化処理部と、上記印刷用データを受け
入れて、グラフィックスオブジェクトをラスタライズし
てイメージデータを生成するラスタライザを備え、プリ
ンタ側には、受信したイメージデータ中の、イメージオ
ブジェクトとグラフィックスオブジェクトとを、両者を
区別する情報に基づいて判定するイメージグラフィック
ス判定部と、イメージオブジェクトによるものには階調
性を重視した画素密度の変換処理を行って印刷用データ
を得る階調性重視変換処理部と、グラフィックスオブジ
ェクトによるものには解像度を重視した画素密度の変換
処理を行って印刷用データを得る解像度重視変換処理部
と、得られた印刷用データにより印刷を実行する印刷部
を備えたことを特徴とする印刷システム。
【0009】〈構成5〉構成4において、上位装置のイ
メージ2値化処理部は、印刷用データを、予め用意した
特定の階調表現のためのマトリクス状ドットパターンに
変換し、プリンタ側のイメージグラフィックス判定部
は、上記特定の階調表現のためのマトリクス状ドットパ
ターンを検出することにより、イメージオブジェクトと
グラフィックスオブジェクトとを区別する判定をし、プ
リンタ側の階調性重視変換処理部は、上記特定の階調表
現のためのマトリクス状ドットパターンを、プリンタの
解像度に適合した、対応する階調表現のためのマトリク
ス状ドットパターンに変換することを特徴とする印刷シ
ステム。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例〉図1は、本発明の印刷方法具体例を示す概念
図である。本発明は、上位装置5において用意された印
刷用データを、その解像度と分解能が異なるプリンタ2
0において印刷する際に、イメージオブジェクト6とグ
ラフィックスオブジェクト7とを区別して処理すること
を特徴とする。イメージオブジェクト6は、濃淡表現を
主体とした画像を表すものである。この濃淡表現は予め
設定したマトリクス状ドットパターンを用いていわゆる
ディザ法やその他既知の各種の方法によって実現する。
グラフィックスオブジェクト7は例えばアウトラインフ
ォントデータのように文字や図形の輪郭表現を主体とし
た画像を表すデータである。
【0011】上位装置5がプリンタ20に供給する印刷
用データには、このようなイメージオブジェクト6とグ
ラフィックスオブジェクト7とが混在しているものとす
る。この場合に、イメージオブジェクト6とグラフィッ
クスオブジェクト7にはそれぞれ別々の変換処理が施さ
れる。この目的のために、イメージオブジェクト6とグ
ラフィックスオブジェクト7とを区別することができる
ような情報が含められる。その具体的な内容等は後で説
明するが、こうした情報を元に、イメージオブジェクト
6であることを判別したときは、解像度変換の際に階調
性を重視した変換処理が行われる。即ち、輪郭よりもむ
しろそのドットパターンを含むマトリクス全体の濃度表
現を重視した解像度の変換処理が行われる。一方、グラ
フィックスオブジェクト7と判明した場合には、可能な
限り輪郭線の位置等にずれがないような解像度の変換処
理を行う。この変換処理そのものは、特開平6−719
40号公報に記載されているような方法を採用する。
【0012】こうして変換処理されたイメージオブジェ
クト8とグラフィックスオブジェクト9とが印刷部30
で印刷処理される。ここで上位装置5の側の解像度Aと
プリンタ20の側の解像度Bとは、いずれか一方が大き
く他方が小さいものとする。後で説明する具体例は、解
像度Aが600DPI、解像度Bが300DPIといっ
た例を対象としている。なお、以下の説明では、分解能
も解像度も同様の意味を持つものとする。
【0013】図2には、本発明の印刷システムの具体例
ブロック図を示す。図において、上位装置にはホストコ
ンピュータ等を使用し、これをホスト10と表現してい
る。ホスト10には、アプリケーションソフトウェア1
1、サブマトリクス形成部12、イメージ2値化処理部
13、ラスタライザ14、イメージデータ格納部15及
び入出力インタフェース(I/F)16とが設けられて
いる。また、プリンタ20の側には、入出力インタフェ
ース21とサブマトリクス形成部22、ドット数−イメ
ージ判定データテーブル23、イメージグラフィックス
判定部24、階調性重視変換処理部25、解像度重視変
換処理部26、ヘッドデータ転送部27及びプリンタヘ
ッド28が設けられている。
【0014】図のアプリケーションソフトウェア11
は、例えばワードプロセッサ等のソフトウェアやDTP
(デスクトップパブリッシング)ソフトウェア等、イメ
ージオブジェクトとグラフィックスオブジェクトを混在
させた印刷用データを生成するソフトウェアから構成さ
れる。アプリケーションソフトウェア11で生成するイ
メージオブジェクトは、例えば写真等のようなグレース
ケールあるいは多値画像であって、これを実際にプリン
タで表現する場合には、多値の1画素を所定のマトリク
ス状ドットパターンで表す。サブマトリクス形成部12
は、このマトリクス状ドットパターンの大きさで印刷用
データをブロック化する部分である。ここでは例えば4
×4ドットのサブマトリクスで多値の1画素を表現する
ことにしている。
【0015】イメージ2値化処理部13には、濃度積算
部1と、ドット数算出部2と、ドット配列部3と、ドッ
ト数−ドット配列参照テーブル4とが設けられている。
濃度積算部1は、サブマトリクス単位に入力する印刷用
データについて各画素の濃度が多値で表されている場合
に、これらを総合してそのサブマトリクス部分の濃度を
演算処理する部分である。この演算結果から濃度比率が
求められるが、この濃度比率に応じてドット数算出部2
はサブマトリクス内の黒ドットの数を算出する。4×4
のサブマトリクスの場合には階調数0から階調数16ま
での濃度のデータを表現できる。ドット数−ドット配列
参照テーブル4には、算出されたドット数に対応して適
切な濃度表現のできる黒ドット配列を設定したパターン
が格納されている。ドット配列部3はこのドット数−ド
ット配列参照テーブル4を参照して対応するマトリクス
状ドットパターンを得る。なお、このドットパターン
は、後で説明する要領でコード化されてイメージデータ
格納部15に向けて出力されるよう構成されている。
【0016】ラスタライザ14は、入力するグラフィッ
クスオブジェクトがアウトラインフォントのようなベク
トルデータの場合、これに対応するビットマップデータ
を生成する。具体的には輪郭線を演算し、輪郭線の内側
を黒ドット等を用いて塗りつぶす。もし、塗りつぶしす
べき色が灰色等のハーフトーンであればハーフトーン処
理を施す。こうして得られたビットマップイメージがイ
メージデータ格納部15に格納される。なお、アプリケ
ーションソフトウェア11自身がビットマップイメージ
を生成している場合には、ラスタライザ14は必要に応
じてハーフトーン処理等を行った上でこれをイメージデ
ータ格納部15に向けて出力する。
【0017】即ち、イメージデータ格納部15には、コ
ード化されたデータと、ビットマップイメージ等のよう
にラスタライズされたデータとが混在するスプールファ
イルが格納される。これを本発明ではイメージデータと
呼んでいる。
【0018】図3には、上記イメージ2値化処理部13
におけるイメージオブジェクトの処理説明図を示す。こ
の図に示すように、例えば直径が600分の1インチ
(1インチ=2.54センチメートル)のドット31か
ら成る4×4ドットマトリクスがサブマトリクス形成部
12によって取り出されると、それぞれ多値表現されて
いる各ドットの濃度が濃度積算部1やドット数算出部2
で演算処理されて、一辺が1.150分の1インチのマ
トリクス全体から見た濃度に換算される。そして、ドッ
ト数が4と判断されると、図の一番下側に示すように、
パターン34の中に黒ドット33が4個含まれるパター
ンをドット数−ドット配列参照テーブル4から取り出
す。
【0019】こうして、多値データで表現された16個
のドット31から、一旦これらをまとめた濃度表現32
を経て、マトリクス状ドットパターンであるパターン3
4を得る。なお、この具体例の場合、ホスト10の側で
生成するマトリクス状ドットパターンは、サブマトリク
スの中心から外に向かって黒ドットが順に増加するよう
に配列される渦巻状のものを採用している。
【0020】図4には、グラフィックスオブジェクトの
処理説明図を示す。図2に示したラスタライザ14は、
例えば図4に示すように、予め破線の円弧に示すような
アウトライン41に該当するデータを生成し、次にドッ
ト42を用いて塗りつぶしを行う。そして、更にハーフ
トーン処理の要求があれば、ハーフトーン43を用いて
再度塗りつぶしを行う。こうして、図4の一番下に示す
ようなドットパターン41が得られる。
【0021】図3を用いて生成されたイメージオブジェ
クトによるイメージデータは、ドット配列そのものが重
要なのではなく、所定の大きさのサブマトリクス内に幾
つ黒ドットが含まれており、全体としてどのような濃度
に見えるかという点が重要である。従って、高い解像度
を忠実に表現するような変換処理は不要であり、むしろ
濃度を忠実に表現できる変換処理が必要となる。一方、
図4に示すようなグラフィックスオブジェクトの場合に
は、アウトライン41の位置や形状が重要であって、丁
度従来技術で説明したような副走査方向に見て高い密度
でドットを配列することによって主走査方向の解像度の
低下を補うといった手法が適切になる。図2のプリンタ
20では、このような処理を実行する。
【0022】再び図2に戻って、入出力インタフェース
21から入力したイメージデータはサブマトリクス形成
部22において、ホスト10と同様の4×4ドットのサ
ブマトリクスに原画像を展開したデータを得る。イメー
ジグラフィックス判定部24は先に説明したように、イ
メージオブジェクトとグラフィックスオブジェクトとを
それぞれ別々に処理するために、入力したデータがいず
れに該当するかを判定する。この判定は、ホスト10か
ら送り込まれたデータ中に含まれるイメージオブジェク
トとグラフィックスオブジェクトとを区別することがで
きる情報による。
【0023】上記の例では、図3に示した2値化された
黒ドット33を配列した特定のパターン34がその情報
に該当する。即ち、図2に示したプリンタ20には、ド
ット数−イメージ判定データテーブル23が設けられて
いる。ここには、サブマトリクス形成部22から出力さ
れた4×4のサブマトリクスが、ホスト10の側でドッ
ト配列部3によって生成されたパターンかどうかを判定
するデータが格納されている。このデータは、丁度ドッ
ト配列部3が出力する全てのデータをコピーしたもので
よい。イメージグラフィックス判定部24は、このドッ
ト配列イメージ判定データテーブル23を参照すること
によって、イメージオブジェクトによるものと判定した
場合には、階調性重視変換処理部25での変換処理をさ
せる。また、グラフィックスオブジェクトによるものと
判定した場合には、解像度重視変換処理部26によって
処理させる。こうして得られた印刷用のデータは、ヘッ
ドデータ転送部27に送られ、プリンタのプリンタヘッ
ド28に転送されて印刷されることになる。
【0024】図5には、イメージオブジェクトの処理説
明図を示す。上記階調性重視変換処理部25は、この図
5に示すような処理を実行する。図5の(a)に示すよ
うに、ホスト10の側で生成されたイメージデータは各
ドットの径が600分の1インチという解像度である。
この4×4ドット配列のパターン34は、例えば中心か
ら渦巻状に2値化された黒ドット33が配列されたもの
である。これに対してプリンタ20の解像度は、主走査
方向に見て300DPIとなっている。従って、図5
(b)に示すように、このプリンタ20は主走査方向の
解像度を300分の1ピッチとする一方、副走査方向の
解像度を1200分の1インチとし、これによって60
0DPI相当の解像度を表現しようとしている。
【0025】ところが、このケースではイメージオブジ
ェクトを対象とするから、階調性重視変換処理を行う。
そこで、まず図5(a)に示すパターン34の階調数と
同等の階調数のパターン36を用意する。この場合、図
に示すように楕円形のドット37を階調数に相当する数
だけ配列したものとなる。このパターンは8×2マトリ
クスのパターンとなっている。このパターン36全体か
ら見たときの濃度を該当する濃度に設定すればよい。特
に、この種の中間調表現の場合、ドット37は分散配置
されていることが好ましい。そこで、図の(c)に示す
ように、(b)と同一の濃度であって、ドット37を分
散配置したパターン38が得られる。図2に示した階調
性重視変換処理部25は、図5に示すパターン36ある
いはパターン38のいずれかのパターンを生成する。
【0026】このいずれの場合においても、プリンタ側
の階調数に応じたパターンを、入力信号の階調数を忠実
に再現するように選定し表現している。特に、入力した
イメージデータの解像度が600DPIで、プリンタに
より出力される画像の解像度が300DPIという場合
には、マトリクスとして見た場合、4×4のドットが2
×2のドットに減少するように解像度変換が行われる。
ところが、この具体例に示すように、主走査方向のドッ
ト配列ピッチが2倍になっても、副走査方向のドット配
列ピッチが2分の1になっているため、原画像と全く同
等の濃度表現が可能となっている。こうして、画質劣化
を抑えての変換処理が可能になる。
【0027】図6には、図2に示した解像度重視変換処
理部26のグラフィックスオブジェクトの処理説明図を
示す。この図に示すように、4×4ドットパターン46
の内部に黒ドットによるアウトライン41が形成されて
いるとする。この場合には、特開平6−71940号公
報に記載された通りの手法を用いて変換処理を行う。そ
の結果は図6の下側に示すとおりになる。これにより、
アウトラインを忠実に表現する。なお、この図の表現方
法は一例であって、例えば大径のドットと小径のドット
を組み合わせることにより更に忠実なアウトラインの再
現が可能となる。
【0028】以上のような処理により、プリンタ側にお
いて、イメージオブジェクトによるデータとグラフィッ
クスオブジェクトによるデータとを区別して解像度の変
換処理を行い印刷するようにしたので、階調数を重要と
する画像の部分も文字や図形のような輪郭を重視する画
像の部分も共に画質劣化を伴わず、高画質での印刷が可
能となる。
【0029】図7には、マトリクス状ドットパターンの
説明図を示す。上記のように、ホスト側では4×4の渦
巻状ドットパターンを採用した。一方、プリンタ側では
8×2のパターンへの変換処理を行うことによってイメ
ージオブジェクトによるイメージデータの解像度変換が
可能となる。ここで、上記の例では、イメージオブジェ
クトとグラフィックスオブジェクトとを区別する情報
は、予めドット数−ドット配列参照テーブルに格納した
マトリクス状ドットパターンであるかどうかという内容
になる。従って、ホスト側とプリンタ側とで共に後で説
明する図9に示すようなマトリクス状ドットパターン全
てを認識している必要がある。また、上記の例では、渦
巻状のドットパターンを使用したが、この他にいわゆる
ディザ法による黒ドットの分散したドットパターンを使
用してもよい。なお、渦巻状のドットパターンを用いる
と、グラフィックスオブジェクトにより得られたドット
パターンと区別しやすいという特徴がある。輪郭を表す
線は一般に、マトリクスを横切るから、渦巻状にならな
いためである。
【0030】図8には、イメージデータの判別法説明図
を示す。上記の例では、ホスト側で、予め印刷用データ
の濃淡を表す階調表現を含むイメージデータを生成して
いる。従って、解像度が同一のプリンタにそのイメージ
データを供給すればそのまま印刷ができる。即ち、上記
のような処理はプリンタを選ばない特徴がある。一方、
ホスト側において、単に、階調数と、イメージオブジェ
クトによるものかグラフィックスオブジェクトによるも
のかを判別するための判定情報のみをイメージデータと
してプリンタに供給することもできる。即ち、図に示す
例では、ホスト側からプリンタに送られる情報に、階調
数51と判定情報52とが含まれる。判定情報52は、
イメージオブジェクトによるものかグラフィックスオブ
ジェクトによるものかを区別するためのものであって、
例えば1ビットのフラグのみで構成することができる。
また、階調数51は16階調の表現であれば0〜16を
表す数値情報でよい。プリンタ側では判定情報52を参
照していずれのデータかを判定しドットパターンを選択
したりあるいはグラフィックスオブジェクトの処理を実
行する。このように上位から供給するデータを汎用化す
ることも可能である。
【0031】図9には、上記のような具体例で階調数に
対応する渦巻状のドットパターンと密度変換後のドット
パターンとの対応説明図を示す。渦巻状のドットパター
ンは4×4ドット配列であって、図に示すように、上か
ら順に4つのコードによってコード表現することができ
る。即ち、階調数が“1”のパターンでは、横に並んだ
全てのドットが“0”の第1行目を16進表現すると
“0”、左から2番目のドットが黒の2行目のデータを
16進表現すると“4”となる。従って、各行とも16
進表現の文字を用いて4文字でこの階調数“0”から階
調数“16”までの内容を表現できる。渦巻状のドット
パターンの右側に表示した数字はこれを示している。例
えば、以上のような対応関係を設定することによって、
パターンの階調性を重視した画素密度の変換処理が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷方法概念図である。
【図2】本発明の印刷システムブロック図である。
【図3】イメージオブジェクトの処理説明図(ホスト
側)である。
【図4】グラフィックスオブジェクトの処理説明図(ホ
スト側)である。
【図5】イメージオブジェクトの処理説明図(プリンタ
側)である。
【図6】グラフィックスオブジェクトの処理説明図(プ
リンタ側)である。
【図7】マトリクス状ドットパターンの説明図である。
【図8】イメージデータの判別法説明図である。
【図9】階調数に対応するドットパターン(その1)で
ある。
【図10】階調数に対応するドットパターン(その2)
である。
【符号の説明】
5 上位装置 6,8 イメージオブジェクト 7,9 グラフィックスオブジェクト 20 プリンタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用データの解像度とプリンタ側の印
    刷可能な解像度とが異なる場合において、 濃淡表現を主体とした画像を表すイメージオブジェクト
    と、イメージオブジェクト以外の輪郭表現を主体とした
    画像を表すグラフィックスオブジェクトとを混在させた
    印刷用データに、イメージオブジェクトとグラフィック
    スオブジェクトとを区別する情報を含めて、 プリンタ側では、 イメージオブジェクトは階調性を重視した画素密度の変
    換処理を行い、 グラフィックスオブジェクトは解像度を重視した画素密
    度の変換処理を行って、 得られた印刷用データにより印刷を実行することを特徴
    とする印刷方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 イメージオブジェクトに対して、その階調数と、イメー
    ジオブジェクトとグラフィックスオブジェクトとを区別
    する情報を含めたイメージデータへの変換処理を行い、 グラフィックスオブジェクトに対して、ラスタライズに
    よるイメージデータへの変換処理を行ってから、 プリンタに供給することを特徴とする印刷方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 プリンタは、 受信したイメージデータに含まれる、イメージオブジェ
    クトとグラフィックスオブジェクトとを区別する情報に
    より各イメージデータがいずれによるものかを判定し
    て、 イメージオブジェクトによるものと判定したイメージデ
    ータを、その階調数に対応する予め用意した階調表現の
    ためのドットパターンに変換し、 グラフィックスオブジェクトによるものと判定したイメ
    ージデータを、ラスタライズされたデータからプリンタ
    の解像度により最も忠実に輪郭を表現するドットパター
    ンに変換して、 印刷を実行することを特徴とする印刷方法。
  4. 【請求項4】 プリンタに印刷用データを供給する上位
    装置と、この上位装置から供給される印刷用データの解
    像度と印刷可能な解像度とが異なるプリンタとから成
    り、 上位装置には、 濃淡表現を主体とした画像を表すイメージオブジェクト
    と、イメージオブジェクト以外の輪郭表現を主体とした
    画像を表すグラフィックスオブジェクトとを混在させた
    印刷用データを受け入れて、イメージオブジェクトにつ
    いては、階調数と、イメージオブジェクトとグラフィッ
    クスオブジェクトとを区別する情報を含む、マトリクス
    形式のイメージデータを生成するイメージ2値化処理部
    と、 前記印刷用データを受け入れて、グラフィックスオブジ
    ェクトをラスタライズしてイメージデータを生成するラ
    スタライザを備え、 プリンタ側には、 受信したイメージデータ中の、イメージオブジェクトと
    グラフィックスオブジェクトとを、両者を区別する情報
    に基づいて判定するイメージグラフィックス判定部と、 イメージオブジェクトによるものには階調性を重視した
    画素密度の変換処理を行って印刷用データを得る階調性
    重視変換処理部と、 グラフィックスオブジェクトによるものには解像度を重
    視した画素密度の変換処理を行って印刷用データを得る
    解像度重視変換処理部と、 得られた印刷用データにより印刷を実行する印刷部を備
    えたことを特徴とする印刷システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上位装置のイメージ2値化処理部は、 印刷用データを、予め用意した特定の階調表現のための
    マトリクス状ドットパターンに変換し、 プリンタ側のイメージグラフィックス判定部は、 前記特定の階調表現のためのマトリクス状ドットパター
    ンを検出することにより、イメージオブジェクトとグラ
    フィックスオブジェクトとを区別する判定をし、 プリンタ側の階調性重視変換処理部は、 前記特定の階調表現のためのマトリクス状ドットパター
    ンを、プリンタの解像度に適合した、対応する階調表現
    のためのマトリクス状ドットパターンに変換することを
    特徴とする印刷システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10207665A (ja) * 1997-01-17 1998-08-07 Canon Inc 印刷制御装置及び方法及び印刷装置
JPH10207664A (ja) * 1997-01-17 1998-08-07 Canon Inc 印刷制御装置及び方法及び印刷装置及び記憶媒体
US8913297B2 (en) 2012-03-28 2014-12-16 Oki Data Corporation Image formation method and apparatus for printing images using reduced amount of developer

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