JPH1044376A - 印刷機のインキ装置 - Google Patents

印刷機のインキ装置

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JPH1044376A
JPH1044376A JP8201768A JP20176896A JPH1044376A JP H1044376 A JPH1044376 A JP H1044376A JP 8201768 A JP8201768 A JP 8201768A JP 20176896 A JP20176896 A JP 20176896A JP H1044376 A JPH1044376 A JP H1044376A
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキの濃度の調整を容易とする。 【解決手段】 インキ壺ローラと軸線方向に往復動自在
な振りローラ15との間を両ローラに交互に接触して両
ローラ間を往復する呼び出しローラ16が備えられてい
る。そして、振りローラ15は版胴2の3回転で1回軸
線方向に往復動し、呼び出しローラ16は版胴2の2回
転で1回両ローラ間を往復動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ壺ローラ、
振りローラおよびこれら両ローラ間に介装された呼び出
しローラとを備えた印刷機のインキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は一般的な印刷機のインキ装置1の
概要を示す側面図である。同図に基づいてこれを説明す
ると、2は図示を省略した左右の一対のフレームに軸支
された版胴であって、その周面には印刷用の版が装着さ
れている。版胴2の表面には、一対の振りローラ3にア
ームを介して支持された一対のインキ着ローラ4が着脱
自在に対接されており、振りローラ3の上方には、3個
の練りローラ5が互いの周面を対接させて設けられてい
る。
【0003】これら練りローラ5のうちの1個には振り
ローラ6が対接し、このように配設されたローラ群と、
後述するインキ供給装置7とによってインキ装置1が構
成されている。すなわち、インキ供給装置7は、前記版
胴2および振りローラ3,6等と同じ駆動系に駆動連結
されて低速で間欠回転するインキ壺ローラ10を備えて
おり、その周面とインキブレード11および左右のイン
キせき12によってインキ14を蓄えるインキ壺13が
形成されている。
【0004】インキ壺ローラ10と前記振りローラ6と
の中間部には、振りローラ15が左右のフレームに軸受
を介して軸線方向に往復動自在に軸支され、この振りロ
ーラ15とインキ壺ローラ10との間には、これら両ロ
ーラ10,15に交互に接触しながら両ローラ10,1
5間を往復動する呼び出しローラ16が設けられてい
る。振りローラ6と振りローラ15との間には、両ロー
ラ6,15とに周面を対接させた練りローラ17が配設
されている。
【0005】このように構成されていることにより、イ
ンキ壺13内に蓄えられたインキ14は、インキ壺ロー
ラ10の周面とインキブレード11との間隙から流出
し、図中矢印方向へ回転するインキ壺ローラ10で持ち
回りされてその周面にインキ被膜を形成する。このイン
キ被膜は、振りローラ15との間を往復動する呼び出し
ローラ16によって振りローラ15に転移され、このあ
と多くのローラ群によって順次転移する間に各方向にな
らされたのち、インキ着ローラ4によって版胴2の版面
へ供給される。
【0006】このように構成されたインキ装置8におい
ては、インキブレード11がインキ壺ローラ10の軸線
方向において複数個に分割されており、これら分割され
たインキブレード11とインキ壺ローラ10の周面との
間隙を個々に調整できるように構成されている。そし
て、印刷される紙の幅方向におけるインキの濃度を均一
にするために、インキブレード11とインキ壺ローラ1
0の周面との間隙をインキ壺ローラ10の軸線方向の全
長にわたって同一として、インキ壺ローラ10の周面と
インキブレード11の間隙から流出するインキ被膜の膜
厚がインキ壺ローラ10の軸線方向に沿って均一になる
ように調整し、これを基準としてさらに調整できるよう
に構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにインキブレード11とインキ壺ローラ10の周面と
の間隙をインキ壺ローラ10の軸線方向の全長にわたっ
て同一とするように調整したにもかかわらず、印刷機を
運転するにしたがって、図5に直線aで示すように、紙
の幅方向すなわち左右でインキの濃度差が発生してい
た。このため、同図中直線bで示すようにインキの濃度
値を一定とするためには、濃度値が低い方の右側のイン
キブレード11とインキ壺ローラ10の周面との間隙を
大きくする調整を何度も繰り返し行う必要があり、調整
作業が煩雑となっていた。
【0008】また、紙の幅方向でインキの濃度差が発生
するために、版胴2の表面に装着された版の絵柄面積率
をセンサで読取り、この読取ったデータに基づきインキ
装置1に供給するインキ量を制御する絵柄面積率読取装
置を使用することが困難となっていた。そこで、本出願
人は、このような紙の幅方向でのインキの濃度差が如何
にして発生するかについて、種々の実験を繰り返した結
果、振りローラ15が一定の周期で軸線方向に往復動す
る振りローラ15の周期運動の周期と、呼び出しローラ
16がインキ壺ローラ10と振りローラ15間を一定の
周期で往復動する呼び出しローラ16の周期運動の周期
とが一致しているためであると推測した。すなわち、図
6に示すように、従来のインキ供給装置では、振りロー
ラ15が軸線方向に1回往復動する周期と、呼び出しロ
ーラ16が両ローラ10,15間を1回往復動する周期
とが、共に版胴2の2回転する周期に一致している。
【0009】このため、呼び出しローラ16が振りロー
ラ15に接触するタイミングは、常に振りローラ15の
位相が左右の一方端(図6では右端)に位置したときと
なる。一方、振りローラ15に接触する呼び出しローラ
16は、振りローラ15の振り幅の中央に位置し、かつ
幅Lは、振りローラ15の位相が右端に位置したときの
振りローラ15の左端から、振りローラ15の位相が左
端に位置したときの振りローラ15の右端までの長さと
なっている。このため、常に振りローラ15の位相が右
端に位置したときに呼び出しローラ16と接触する従来
の場合には、振りローラ15の中央から左端側にのみイ
ンクが転移し、これが次ぎに振りローラ15の左端側へ
の移動時に対接している練りローラ17の左側に右側よ
りも多くのインクを転移させる。このようにして練りロ
ーラ17の周面の左端側に偏って転移されたインキは、
他の振りローラ6,3によってローラの軸線方向にある
程度ならされるが、連続印刷を行うことによって練りロ
ーラ17の周面の左端側に蓄積されるため、これが振り
ローラ6,3によってもならしきれず、紙の左右でイン
キの濃度差が発生すると考えられるからである。
【0010】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、インキの濃度の調整が容易なインキ供給装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る印刷機のインキ装置は、インキ壺ロー
ラとインキ着ローラとの間に配設され、軸方向に往復動
する振りローラおよびインキ転移方向上流側のローラと
接触してインキを受け取る位置とインキ転移方向下流側
のローラと接触してインキを受け渡す位置との間を往復
動する呼び出しローラを備え、これら振りローラと呼び
出しローラとが版胴の回転に対して周期運動を行う印刷
機のインキ装置であって、前記振りローラと呼び出しロ
ーラとの周期運動の周期を異ならしたものである。した
がって、呼び出しローラによるインキの受け渡し時にお
いて、その時点毎に振りローラの振り方向が異なり、振
りローラから振りローラに対接するローラに転移される
インキの転移方向は、ローラの軸線方向に対して同じ方
向にならない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係る印刷機のインキ
装置の一部を示す側面図、図2は呼び出しローラが振り
ローラに接触するときの振りローラの位相を示した図で
ある。これらの図において、上述した図4に示す従来技
術において説明した同一または同等の部材については同
一の符号を付して詳細な説明は省略する。インキ転移方
向上流側のローラとしての壺ローラ10とインキ転移方
向下流側のローラとしての振りローラ15との間には、
呼び出しローラ16と揺動させるための揺動支点となる
呼び出し軸20が左右のフレーム(図示を省略)に回動
自在に軸支されており、この呼び出し軸20の端軸の一
方はフレームから突出しており、この突出部には、カム
レバー21が設けられている。
【0013】呼び出し軸20の斜め下方には、カム軸2
2がフレームに植設されており、このカム軸22には、
スプロケット23とカム24とが一体的に回転自在に軸
支されている。カム24は大径部24aと小径部24b
とからなるカム面を有し、このカム面には、前記カムレ
バー21の先端部のカムフォロア25が対接されてい
る。スプロケット23の下方には、版胴2を回転駆動す
る原動機の回転が伝達されて版胴2の1回転に対して1
回転する駆動側のスプロケット26が設けられており、
これら両スプロケット23,26間はチェーン27で連
結されている。前記呼び出し軸20には、フレームの内
側に位置して左右一対の揺動レバー28が軸着されてお
り、この揺動レバー28には、呼び出しローラ16が、
その両端軸16aを回転自在に軸支されている。
【0014】揺動レバー28の上端部は、上方に向かっ
て延設されており、その上端部には、一端をフレームか
ら突出するばね受け29に支持されたばね軸30が枢着
されている。このばね軸30上には、揺動レバー28に
図1中反時計方向、すなわち呼び出しローラ16を壺ロ
ーラ10に対接させる方向の回動力を付与する圧縮コイ
ルばね32が装着されている。呼び出し軸20上には、
揺動レバー28に隣接してストップレバー33が直立状
に軸着されており、その上端部には、揺動レバー28の
壺ローラ10側への揺動を規制することにより、壺ロー
ラ10に対する呼び出しローラ15の衝突を緩和するた
めのストッパ34が設けられている。
【0015】前記両スプロケット23,26の歯数は、
それぞれ例えば30枚,10枚、すなわち3:1の歯数
比に形成されている。このような歯数比で、両スプロケ
ット23,26が形成されていることによって、版胴2
の1回転に対して、スプロケット23がカム軸22の周
りを1/3回転する。したがって、版胴2が3回転する
とスプロケット23が1回転して、カム24も1回転す
るので、先端部のカムフォロア25が大径部24aと小
径部24bに対接するカムレバー21がカム軸20を揺
動中心として1回揺動し、揺動レバー28の先端の呼び
出しローラ16がインキ壺ローラ10と振りローラ15
との間を1往復動して、両ローラ10,15に交互に接
触する。
【0016】一方、振りローラ15は、原動機の回転が
図示を省略した周知の振り機構に伝達され、この振り機
構を介して、版胴2の2回転に対して振りローラ15が
軸線方向に1往復動するように構成されている。換言す
れば、版胴2の偶数回転に対して振りローラ15を軸線
方向に1往復動させ、版胴2の奇数回転に対して呼び出
しローラ16を1往復動させるように構成されている。
【0017】次に、このように構成された印刷機のイン
キ装置におけるインキの濃度調整動作を説明する。あら
かじめ、分割されたインキブレード11を調整してイン
キブレード11とインキ壺ローラ10の周面との間隙を
インキ壺ローラ10の軸線方向の全長にわたって同一と
する。このように調整してから印刷機を回転駆動する
と、インキ壺ローラ10とインキブレード11との間隙
からインキ14が所定量づつ流出し、上述した従来技術
と同様にインキ壺ローラ10の表面に形成されたインキ
被膜が、呼び出しローラ16によって振りローラ15に
転移され、このあと多くのローラ群によって順次転移す
る間に各方向にならされたのち、インキ着ローラ4によ
って版胴2の版へ供給される。
【0018】このとき、版胴2の3回転に対して呼び出
しローラ16が、インキ壺ローラ10と振りローラ15
との間を1往復動するのに対して、振りローラ15が版
胴2の2回転に対して、軸線方向に1往復動する。した
がって、図2に示すように、振りローラ15が軸線方向
の右端に位置したときに、呼び出しローラ16が振りロ
ーラ15に接触すると、次に、版胴2が3回転して振り
ローラ15が左端に位置したときに、呼び出しローラ1
6が振りローラ15に接触する。
【0019】このように、版胴2の偶数回転に対して振
りローラ15を1往復動させ、版胴2の奇数回転に対し
て呼び出しローラ16を1往復動させ呼び出しローラ1
6が、右端位置に位置する振りローラ15と、左端位置
に位置する振りローラ15とに交互に接触することによ
り、練りローラ17の周面に転移するインキ量が練りロ
ーラ17の軸線方向に対して均一となる。すなわち、右
端位置で呼び出しローラ16が接触して呼び出しローラ
16からインキが転移された振りローラ15は、左端側
に移動しながら対接する練りローラ17にインキを転移
するので、練りローラ17の周面に転移するインキ量
は、右端側から左端側に向かって漸次多くなる。
【0020】次に、左端位置で呼び出しローラ16が接
触して呼び出しローラ16からインキが転移された振り
ローラ15は、右端側に移動しながら対接する練りロー
ラ17にインキを転移するので、練りローラ17の周面
に転移するインキ量は、左端側から右端側に向かって漸
次多くなる。このように練りローラ17の左右端に向か
って交互にインキ量が多く転移されることによって、左
右端におけるインキ量の大小が相殺され、練りローラ1
7の周面に転移するインキ量が練りローラ17の軸線方
向に対し左右対称となり略均一化される。
【0021】練りローラ17の周面に左右対称にインキ
が転移するので、このあと多くのローラ群によって順次
転移してインキ着ローラ4によって版胴2の版へ供給さ
れたインキは、版の左右方向においてインキ被膜の膜厚
が同一となり、紙の左右でインキの濃度差が発生しな
い。このように、一旦インキブレード11とインキ壺ロ
ーラ10の周面との間隙をインキ壺ローラ10の軸線方
向の全長にわたって同一とするように調整すると、紙の
幅方向でインキの濃度差が発生しないので、インキブレ
ード11とインキ壺ローラ10の周面との間隙調整が1
回で済み、調整作業が容易となる。また、インキブレー
ド11とインキ壺ローラ10の周面との間隙と紙に転移
したインキの濃度との関係が、紙の全幅において変化な
く一定となるので、絵柄面積率読取り装置のデータに基
づく間隙の調整によって絵柄に応じて最適のインキの供
給を行うことが可能となる。
【0022】図3は本発明の第2の実施の形態を示す呼
び出しローラが振りローラに接触するときの振りローラ
の位相を示す図である。この第2の実施の形態では、版
胴2の2回転に対して呼び出しローラ16がインキ壺ロ
ーラ10と振りローラ15との間を1往復動し、一方、
振りローラ15は、版胴2の3回転に対して振りローラ
15が軸線方向の左右に1往復動するように構成されて
いる。
【0023】このように構成することにより、振りロー
ラ15が左端に位置するときに、呼び出しローラ16が
振りローラ15に接触すると、呼び出しローラ16から
振りローラ15にインキが転移される。インキが転移さ
れた振りローラ15は右端側に移動しながら練りローラ
17に対接するので、練りローラ17の周面に転移する
インキ量は、左端側から右端側に向かって漸次多くな
る。版胴2が2回転すると、呼び出しローラ16が振り
ローラ15に再び接触して、呼び出しローラ16から振
りローラ15にインキが転移する。インキが転移された
振りローラ15は、左端側に移動しながら練りローラ1
7に対接するので、練りローラ17の周面に転移するイ
ンキ量は、右端側から左端側に向かって漸次多くなる。
【0024】版胴2が4回転すると呼び出しローラ16
が振りローラ15に三度接触して、呼び出しローラ16
から振りローラ15にインキが転移する。インキが転移
された振りローラ15は、一旦右端に移動してから左端
側に移動しながら練りローラ17に対接するので、練り
ローラ17の周面に転移するインキ量は、練りローラ1
7の軸線方向に対して略均一となる。
【0025】版胴2が6回転すると呼び出しローラ16
が振りローラ15に四度接触して、呼び出しローラ16
から振りローラ15にインキが転移する。インキが転移
された振りローラ15は、右端側に移動しながら練りロ
ーラ17に対接するので、練りローラ17の周面に転移
するインキ量は、右端側から左端側に向かって漸次多く
なる。このように、版胴2の奇数回転に対して振りロー
ラ15を1往復動させ、版胴2の偶数回転に対して呼び
出しローラ16を1往復動させても、練りローラ17の
周面に転移するインキ量が練りローラ17の軸線方向に
対して均一となる。
【0026】なお、本実施の形態では、呼び出しローラ
16の揺動動作および振りローラ15の振り動作の駆動
源を版胴2の駆動源と同じ原動機としたが、この原動機
とは別に呼び出しローラ16または振りローラ15の駆
動源を設けてもよい。その場合には、駆動源となるモー
タ等の回転速度を制御する制御手段を設けることによ
り、練りローラ17の周面に転移するインキ量を練りロ
ーラ17の軸線方向に対して均一とする調整作業を、呼
び出しローラ16の揺動動作および振りローラ15の振
り動作の運動周期を種々可変させながらできるので、調
整作業が短時間で正確に行える。呼び出しローラ16を
壺ローラ10と振りローラ15との間に配置したが、イ
ンキ転移方向上流側のローラを振りローラ15とし、イ
ンキ転移方向下流側のローラを振りローラ6として、呼
び出しローラを練りローラ16の位置に配置してもよ
く、同様にして呼び出しローラを振りローラ6あるいは
3つの練りローラ5の左端の練りローラ5の位置に配置
してもよく、種々の設計変更が可能である。振りローラ
15の周期運動の周期を異なるようにしたが、他の振り
ローラ6,3,3の周期運動の周期を異ならしてもよ
く、要は少なくとも1つの振りローラの周期運動の周期
を異なるようにすればよい。また、振りローラ15,
6,3,3を複数設けたが、1つでもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軸
方向に往復動する振りローラとインキ転移方向上流側の
ローラと接触してインキを受け取る位置とインキ転移方
向下流側のローラと接触してインキを受け渡す位置との
間を往復動する呼び出しローラとの周期運動の周期を異
ならしたことにより、呼び出しローラからインキを転移
された振りローラは対接する次のローラにインキを転移
する際の振り方向が同じ方向とならないため、次のロー
ラの周面に転移するインキ量がローラの軸線方向に対し
て左右対称となる。このため、一旦インキブレードとイ
ンキ壺ローラの周面との間隙をインキ壺ローラの軸線方
向の全長にわたって同一とするように調整すると、紙の
幅方向でインキの濃度差が発生しないので、インキブレ
ードとインキ壺ローラの周面との間隙調整が1回で済
み、調整作業が容易となり、かつ短縮される。また、イ
ンキブレードとインキ壺ローラの周面との間隙とインキ
の濃度との関係が、紙の全幅において変化なく一定とな
るので、絵柄面積率読取り装置のデータに基いて絵柄に
応じて最適のインキの供給を行うことが可能となる。
【0028】また、本発明によれば、版胴の偶数回転に
対して振りローラを1往復動させ、版胴の奇数回転に対
して呼び出しローラを1往復動させるか、または版胴の
奇数回転に対して振りローラを1往復動させ、版胴の偶
数回転に対して呼び出しローラを1往復動させたことに
より、版胴を回転させる駆動源と同じ駆動源で呼び出し
ローラの揺動動作と振りローラの振り動作を行うことが
できるので、機構が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印刷機のインキ装置の一部を示
す側面図である。
【図2】 本発明に係る印刷機のインキ装置において呼
び出しローラが振りローラに接触するときの振りローラ
の位相を示した図である。
【図3】 本発明に係る印刷機のインキ装置の第2の実
施の形態において、呼び出しローラが振りローラに接触
するときの振りローラの位相を示した図である。
【図4】 一般的な印刷機のインキ装置の概要を示す側
面図である。
【図5】 従来の印刷機のインキ装置による紙の左右の
インクの濃度を示す図である。
【図6】 従来の印刷機のインキ装置において呼び出し
ローラが振りローラに接触するときの振りローラの位相
を示した図である。
【符号の説明】
1…インキ装置、2…版胴、10…インキ壺ローラ、1
1…インキブレード、15…振りローラ、16…呼び出
しローラ、23,26…スプロケット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ壺ローラとインキ着ローラとの間
    に配設され、軸方向に往復動する振りローラおよびイン
    キ転移方向上流側のローラと接触してインキを受け取る
    位置とインキ転移方向下流側のローラと接触してインキ
    を受け渡す位置との間を往復動する呼び出しローラを備
    え、これら振りローラと呼び出しローラとが版胴の回転
    に対して周期運動を行う印刷機のインキ装置において、
    前記振りローラと呼び出しローラとの周期運動の周期を
    異ならしたことを特徴とする印刷機のインキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷機のインキ装置にお
    いて、版胴の偶数回転に対して振りローラを1往復動さ
    せ、版胴の奇数回転に対して呼び出しローラを1往復動
    させたことを特徴とする印刷機のインキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷機のインキ装置にお
    いて、版胴の奇数回転に対して振りローラを1往復動さ
    せ、版胴の偶数回転に対して呼び出しローラを1往復動
    させたことを特徴とする印刷機のインキ装置。
JP20176896A 1996-07-31 1996-07-31 印刷機のインキ装置 Expired - Fee Related JP4391602B2 (ja)

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