JPH1044287A - 導電性プラスチックフィルム - Google Patents
導電性プラスチックフィルムInfo
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- JPH1044287A JPH1044287A JP8204767A JP20476796A JPH1044287A JP H1044287 A JPH1044287 A JP H1044287A JP 8204767 A JP8204767 A JP 8204767A JP 20476796 A JP20476796 A JP 20476796A JP H1044287 A JPH1044287 A JP H1044287A
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- conductive
- polyester
- stretching
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Abstract
(57)【要約】
【課題】針状導電性微粒子の配向度を均一にし、フィル
ム上で均一なネットワ−クを形成させることにより表面
抵抗値に測定方向によるばらつきをおさえることによ
り、針状導電性微粒子の添加量を減らし、トナ−飛びが
なく、導電層の湿度依存性がなく、導電性の制御、安定
性に優れることにより、鮮明な画像が得られる電子写真
式直描型記録媒体用針状導電性微粒子を用いた導電性コ
−トプラスチックフィルムを提供することにある。 【解決手段】プラスチックフィルムの少なくとも片面に
針状導電性微粒子を含む層を有し、該針状導電性微粒子
の配向度が0.50未満でありネットワ−ク度が1.5
以上であることを特徴とする導電性微粒子プラスチック
フィルム。
ム上で均一なネットワ−クを形成させることにより表面
抵抗値に測定方向によるばらつきをおさえることによ
り、針状導電性微粒子の添加量を減らし、トナ−飛びが
なく、導電層の湿度依存性がなく、導電性の制御、安定
性に優れることにより、鮮明な画像が得られる電子写真
式直描型記録媒体用針状導電性微粒子を用いた導電性コ
−トプラスチックフィルムを提供することにある。 【解決手段】プラスチックフィルムの少なくとも片面に
針状導電性微粒子を含む層を有し、該針状導電性微粒子
の配向度が0.50未満でありネットワ−ク度が1.5
以上であることを特徴とする導電性微粒子プラスチック
フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々記録媒体に使
用される支持体に関するものであり、さらに詳しくは導
電層の湿度依存性がなく、導電性の制御、安定性に優れ
るため、画像の鮮明性等に優れた電子写真式直描型記録
媒体に関するものである。並びに、導電性包装材に関す
るものであり、さらに詳しくは導電層の湿度依存性がな
く、導電性の制御、安定性に優れるため、電子機器のI
C基盤の包装材に優れた特性を有する。
用される支持体に関するものであり、さらに詳しくは導
電層の湿度依存性がなく、導電性の制御、安定性に優れ
るため、画像の鮮明性等に優れた電子写真式直描型記録
媒体に関するものである。並びに、導電性包装材に関す
るものであり、さらに詳しくは導電層の湿度依存性がな
く、導電性の制御、安定性に優れるため、電子機器のI
C基盤の包装材に優れた特性を有する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真式直描型記録媒体と
しては紙や画像受理層を設けたプラスチックフィルムや
合成紙が用いられ、普通電子写真複写機(PPC)また
はレ−ザ−ビ−ムプリンタ−(LBP)によりトナ−画
像を形成し、これを定着する方法等が行われている。そ
して、一般記録及び記録ラベル等広範囲に利用されてい
る。また、この記録方法を利用して平版印刷版を形成す
る場合は、画像形成後の原版がエッチ液により処理さ
れ、非画像部が不感脂化された後、平版印刷機にかけら
れ多数枚の印刷物を作るのに供される。この様な電子写
真方式による直描記録においては、非画像部にトナ−が
付着するいわゆる地汚れや、画像部の周辺にトナ−が付
着するいわゆるトナ−飛びの問題があり、ハ−ド面にお
ける多くの改良にもかかわらず、特に記録媒体としてプ
ラスチックフィルムや合成紙を使用した場合には、解決
困難な問題であった。また、この方式により平版印刷版
を作成する場合、支持体に紙を用いたものは耐水性に劣
り、寸法安定性にも劣るため、印刷時に問題を生じるこ
とが多く、一方支持体にプラスチックや合成紙を用いた
場合は、地汚れやトナ−飛びが著しく多くなり、印刷物
の品位に影響を及ぼすという問題があった。このため上
記導電層の表面抵抗を制御する事が行われていたが、導
電層として、高分子導電剤を用いた場合には湿度により
導電性が変化することにより安定した画像特性が得られ
ないという問題があり、針状導電性微粒子をオフライン
コ−トにより塗布していたが、オフラインコ−ト方式で
は針状導電性微粒子の配向度が不均一でフィルム上で均
一なネットワ−クが形成されにくいことにより、表面抵
抗値に測定方向によりばらつきが生ずることにより、針
状導電性微粒子の添加量を増やす必要が生じていた。
しては紙や画像受理層を設けたプラスチックフィルムや
合成紙が用いられ、普通電子写真複写機(PPC)また
はレ−ザ−ビ−ムプリンタ−(LBP)によりトナ−画
像を形成し、これを定着する方法等が行われている。そ
して、一般記録及び記録ラベル等広範囲に利用されてい
る。また、この記録方法を利用して平版印刷版を形成す
る場合は、画像形成後の原版がエッチ液により処理さ
れ、非画像部が不感脂化された後、平版印刷機にかけら
れ多数枚の印刷物を作るのに供される。この様な電子写
真方式による直描記録においては、非画像部にトナ−が
付着するいわゆる地汚れや、画像部の周辺にトナ−が付
着するいわゆるトナ−飛びの問題があり、ハ−ド面にお
ける多くの改良にもかかわらず、特に記録媒体としてプ
ラスチックフィルムや合成紙を使用した場合には、解決
困難な問題であった。また、この方式により平版印刷版
を作成する場合、支持体に紙を用いたものは耐水性に劣
り、寸法安定性にも劣るため、印刷時に問題を生じるこ
とが多く、一方支持体にプラスチックや合成紙を用いた
場合は、地汚れやトナ−飛びが著しく多くなり、印刷物
の品位に影響を及ぼすという問題があった。このため上
記導電層の表面抵抗を制御する事が行われていたが、導
電層として、高分子導電剤を用いた場合には湿度により
導電性が変化することにより安定した画像特性が得られ
ないという問題があり、針状導電性微粒子をオフライン
コ−トにより塗布していたが、オフラインコ−ト方式で
は針状導電性微粒子の配向度が不均一でフィルム上で均
一なネットワ−クが形成されにくいことにより、表面抵
抗値に測定方向によりばらつきが生ずることにより、針
状導電性微粒子の添加量を増やす必要が生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消するために創案されたものであり、そ
の目的は、針状導電性微粒子の配向度を均一にし、フィ
ルム上で均一なネットワ−クを形成させることにより表
面抵抗値に測定方向によるばらつきをおさえることによ
り、針状導電性微粒子の添加量を減らし、トナ−飛びが
なく、導電層の湿度依存性がなく、導電性の制御、安定
性に優れることにより、鮮明な画像が得られる電子写真
式直描型記録媒体用針状導電性微粒子を用いた導電性コ
−トプラスチックフィルムを提供することにある。
術の問題点を解消するために創案されたものであり、そ
の目的は、針状導電性微粒子の配向度を均一にし、フィ
ルム上で均一なネットワ−クを形成させることにより表
面抵抗値に測定方向によるばらつきをおさえることによ
り、針状導電性微粒子の添加量を減らし、トナ−飛びが
なく、導電層の湿度依存性がなく、導電性の制御、安定
性に優れることにより、鮮明な画像が得られる電子写真
式直描型記録媒体用針状導電性微粒子を用いた導電性コ
−トプラスチックフィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわちこれらを解決す
るための手段としての本発明の主旨は、プラスチックフ
ィルムの少なくとも片面に、導電層を介して、画像受理
層を設けた電子写真式直描型記録媒体において、前記導
電層がチタン酸カリウムを含む導電性組成物からなり、
かつ前記導電層の表面抵抗値が15〜95%RHの湿度
において106〜1014Ω/□であることを特徴とする
針状導電性微粒子を用いた導電性コ−トプラスチックフ
ィルムである。
るための手段としての本発明の主旨は、プラスチックフ
ィルムの少なくとも片面に、導電層を介して、画像受理
層を設けた電子写真式直描型記録媒体において、前記導
電層がチタン酸カリウムを含む導電性組成物からなり、
かつ前記導電層の表面抵抗値が15〜95%RHの湿度
において106〜1014Ω/□であることを特徴とする
針状導電性微粒子を用いた導電性コ−トプラスチックフ
ィルムである。
【0005】本発明におけるプラスチィクフィルムの基
材樹脂としては特に限定されるものでなく、例えばポリ
オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ−テル系
樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂などがあげられる
が、特に好ましいのは以下に述べるポリエステル系樹脂
である。
材樹脂としては特に限定されるものでなく、例えばポリ
オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ−テル系
樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂などがあげられる
が、特に好ましいのは以下に述べるポリエステル系樹脂
である。
【0006】本発明におけるポリエステルとは、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のごと
き芳香族ジカルボン酸又はそのエステルとエチレングリ
コ−ル、ジエチレングリコ−ル、1、4−ブタンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ルのごときグリコ−ルとを重
縮合させて製造されるであるポリエステルである。これ
らのポリエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコ−ルと
を直接反応させる方法のほか、芳香族ジカルボン酸のア
ルキルエステルとグリコ−ルとをエステル交換反応させ
た後重縮合させるか、あるいは芳香族ジカルボン酸のジ
グリコ−ルエステルを重縮合させるなどの方法によって
製造することができる。かかるポリエステルの代表例と
してはポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンブチ
レンテレフタレ−トあるいはポリエチレン−2、6−ナ
フタレ−トなどが挙げられる。このポリエステルはホモ
ポリマ−であってもよく、第3成分を共重合したもので
あっても良い。いずれにしても本発明においては、エチ
レンテレフタレ−ト単位、ブチレンテレフタレ−ト単位
あるいはエチレン−2、6−ナフタレ−ト単位が70モ
ル%以上、好ましくは80モル%以上、さらに好ましく
は90モル%以上であるポリエステルが好ましい。
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のごと
き芳香族ジカルボン酸又はそのエステルとエチレングリ
コ−ル、ジエチレングリコ−ル、1、4−ブタンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ルのごときグリコ−ルとを重
縮合させて製造されるであるポリエステルである。これ
らのポリエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコ−ルと
を直接反応させる方法のほか、芳香族ジカルボン酸のア
ルキルエステルとグリコ−ルとをエステル交換反応させ
た後重縮合させるか、あるいは芳香族ジカルボン酸のジ
グリコ−ルエステルを重縮合させるなどの方法によって
製造することができる。かかるポリエステルの代表例と
してはポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンブチ
レンテレフタレ−トあるいはポリエチレン−2、6−ナ
フタレ−トなどが挙げられる。このポリエステルはホモ
ポリマ−であってもよく、第3成分を共重合したもので
あっても良い。いずれにしても本発明においては、エチ
レンテレフタレ−ト単位、ブチレンテレフタレ−ト単位
あるいはエチレン−2、6−ナフタレ−ト単位が70モ
ル%以上、好ましくは80モル%以上、さらに好ましく
は90モル%以上であるポリエステルが好ましい。
【0007】本発明においては、内部に微細な空洞を多
数含有する基材フィルムを用いることが好ましい。その
方法は特に限定されるものではないが、特に好ましいの
は以下に述べるように、ポリエステルに該当ポリエステ
ルに非相溶の熱可塑性樹脂かつ/または粒子を多数含有
し少なくとも1軸に配向することにより内部に微細な空
洞を多数含有する方法である。
数含有する基材フィルムを用いることが好ましい。その
方法は特に限定されるものではないが、特に好ましいの
は以下に述べるように、ポリエステルに該当ポリエステ
ルに非相溶の熱可塑性樹脂かつ/または粒子を多数含有
し少なくとも1軸に配向することにより内部に微細な空
洞を多数含有する方法である。
【0008】本発明に用いられるポリエステルに非相溶
の熱可塑性樹脂は、ポリエステルに非相溶性のものであ
れば特に制限されるものではなく任意である。具体的に
は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリスルホ
ン系樹脂、セルロ−ス系樹脂、ポリアミド樹脂などがあ
げられる。特にポリスチレン系樹脂あるいはポリメチル
ペンテン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのポリ
オレフィン系樹脂が好んで用いられる。ポリエステルに
混合させる非相溶樹脂の量は、目的とする空洞の量によ
って異なってくるが、全体に対して3重量%〜39重量
%が好ましく、特に5〜15重量%が好ましい。3重量
%未満では、空洞の生成量を多くすることに限界があ
り、目的の柔軟性や軽量性あるいは印画性が得られな
い。逆に40重量%以上では、フィルムの延伸性が著し
く損なわれ、また耐熱性や強度、腰の強さが損なわれ
る。また、これらの熱可塑性樹脂を2種類以上併用して
も構わない。
の熱可塑性樹脂は、ポリエステルに非相溶性のものであ
れば特に制限されるものではなく任意である。具体的に
は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリスルホ
ン系樹脂、セルロ−ス系樹脂、ポリアミド樹脂などがあ
げられる。特にポリスチレン系樹脂あるいはポリメチル
ペンテン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのポリ
オレフィン系樹脂が好んで用いられる。ポリエステルに
混合させる非相溶樹脂の量は、目的とする空洞の量によ
って異なってくるが、全体に対して3重量%〜39重量
%が好ましく、特に5〜15重量%が好ましい。3重量
%未満では、空洞の生成量を多くすることに限界があ
り、目的の柔軟性や軽量性あるいは印画性が得られな
い。逆に40重量%以上では、フィルムの延伸性が著し
く損なわれ、また耐熱性や強度、腰の強さが損なわれ
る。また、これらの熱可塑性樹脂を2種類以上併用して
も構わない。
【0009】また、フィルム中には、内部に微細な空洞
を含有するため、または隠蔽性等を向上させるため、ポ
リエステル中あるいは非相溶樹脂中に無機または有機の
粒子を必要に応じて添加してもよい。添加可能な粒子と
しては、シリカ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウ
ム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カ−ボンブ
ラック、酸化亜鉛、酸化チタン、架橋アクリル粒子、架
橋ポリスチレン粒子等が例示されるが特に限定されるも
のではない。本発明の白色フィルムは、単層フィルムで
あっても、2層以上の複合フィルムであってもかまわな
い。
を含有するため、または隠蔽性等を向上させるため、ポ
リエステル中あるいは非相溶樹脂中に無機または有機の
粒子を必要に応じて添加してもよい。添加可能な粒子と
しては、シリカ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウ
ム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カ−ボンブ
ラック、酸化亜鉛、酸化チタン、架橋アクリル粒子、架
橋ポリスチレン粒子等が例示されるが特に限定されるも
のではない。本発明の白色フィルムは、単層フィルムで
あっても、2層以上の複合フィルムであってもかまわな
い。
【0010】本発明のフィルムは、見掛け比重が好まし
くは0.7以上1.32未満、因り好ましくは1.0以
上1.25未満、さらにより好ましくは1.05以上
1.25未満の範囲であることが好ましい。見掛け比重
が0.7未満では空洞含有率が大きすぎ、フィルムの強
度が著しく損なわれたり、縦、横のバランスにかかわら
ずフィルム表面のワレやシワが生じやすくなる。逆に、
見掛け比重が1.32を越えると、空洞含有率が小さく
なりすぎ、クション性がなくなり、印画性が損なわれ
る。
くは0.7以上1.32未満、因り好ましくは1.0以
上1.25未満、さらにより好ましくは1.05以上
1.25未満の範囲であることが好ましい。見掛け比重
が0.7未満では空洞含有率が大きすぎ、フィルムの強
度が著しく損なわれたり、縦、横のバランスにかかわら
ずフィルム表面のワレやシワが生じやすくなる。逆に、
見掛け比重が1.32を越えると、空洞含有率が小さく
なりすぎ、クション性がなくなり、印画性が損なわれ
る。
【0011】本発明の画像形成用記録紙は光線透過率が
50%以下、好ましくは20%以下、より好ましくは1
5%以下、さらに好ましくは10%以下である。50%
を越えると裏が透けてみえるため、記録物の外観が不良
となる。本発明の微細空洞含有ポリエステル系フィルム
は、面内複屈折が-0.02 〜+0.04であることが好まし
く、0〜+0.03であることがより好ましい。そして、面
内複屈折を-0.02 好ましくは0以上とすることによっ
て、始めて、実質的な等方性を有するフィルムが得られ
る。ここで、面内複屈折が+(-) であるとは、縦延伸の
履歴を横延伸の履歴よりも大きく(小さく)残している
という意味であって、横延伸時のいわゆるボ−イング現
象によって生じる若干の屈折率主軸の歪みを伴っていて
もかなわない。そして、面内複屈折を-0.02 以上好まし
くは0以上とすることによって、フィルムを横方向に裂
けにくくすることができる。一方、面内複屈折が+0.04
を超えると、逆にフィルムの縦裂けが生じやすくなり、
フィルムのスリット時に破断が生じたり、シ−トへの断
裁時にフィルムの縦方向へのワレが生じやすくなる。ま
た面内複屈折が-0.02 未満あるいは+0.04以上では画像
形成時にしわやカ−ルの原因となる。
50%以下、好ましくは20%以下、より好ましくは1
5%以下、さらに好ましくは10%以下である。50%
を越えると裏が透けてみえるため、記録物の外観が不良
となる。本発明の微細空洞含有ポリエステル系フィルム
は、面内複屈折が-0.02 〜+0.04であることが好まし
く、0〜+0.03であることがより好ましい。そして、面
内複屈折を-0.02 好ましくは0以上とすることによっ
て、始めて、実質的な等方性を有するフィルムが得られ
る。ここで、面内複屈折が+(-) であるとは、縦延伸の
履歴を横延伸の履歴よりも大きく(小さく)残している
という意味であって、横延伸時のいわゆるボ−イング現
象によって生じる若干の屈折率主軸の歪みを伴っていて
もかなわない。そして、面内複屈折を-0.02 以上好まし
くは0以上とすることによって、フィルムを横方向に裂
けにくくすることができる。一方、面内複屈折が+0.04
を超えると、逆にフィルムの縦裂けが生じやすくなり、
フィルムのスリット時に破断が生じたり、シ−トへの断
裁時にフィルムの縦方向へのワレが生じやすくなる。ま
た面内複屈折が-0.02 未満あるいは+0.04以上では画像
形成時にしわやカ−ルの原因となる。
【0012】本発明のフィルムの製造方法は、特に制限
されるものではなく、任意であるが、もっとも好ましい
製造方法は、以下の通りである。すなわち、未延伸フィ
ルムを縦方向に1段または多段で3.0倍以上延伸した
後、縦方向に3%以上の緩和処理を施し、次いで緩和処
理後の縦延伸倍率以上の倍率で横延伸・熱処理を行うこ
とを特徴とする微細空洞含有ポリエステル系フィルムの
製造方法である。まず、最初の縦延伸工程では、周速が
異なる2本あるいは多数本のロ−ル間で延伸する。この
ときの加熱手段としては、加熱ロ−ルを用いる方法でも
非接触の加熱方法を用いる方法でもよく、それらを併用
してもよい。ただし、非相溶樹脂界面に空洞を多数発現
させるためには、延伸温度をポリエステルの2次転移温
度Tg+10℃以上かつTg+50℃以下で、3.0倍
以上、好ましくは3.2〜5.0倍の範囲で延伸する。
延伸倍率が3.0倍以下では、フィルム内部に微細空洞
を十分に発現させ、フィルムの見掛け比重を1.3以下
とすることが困難となる。また、縦倍率が5倍を超える
と、その後の緩和処理を十分に行うことが困難になり、
フィルム面内複屈折を 0.04以下とすることが実質
的に困難となる。
されるものではなく、任意であるが、もっとも好ましい
製造方法は、以下の通りである。すなわち、未延伸フィ
ルムを縦方向に1段または多段で3.0倍以上延伸した
後、縦方向に3%以上の緩和処理を施し、次いで緩和処
理後の縦延伸倍率以上の倍率で横延伸・熱処理を行うこ
とを特徴とする微細空洞含有ポリエステル系フィルムの
製造方法である。まず、最初の縦延伸工程では、周速が
異なる2本あるいは多数本のロ−ル間で延伸する。この
ときの加熱手段としては、加熱ロ−ルを用いる方法でも
非接触の加熱方法を用いる方法でもよく、それらを併用
してもよい。ただし、非相溶樹脂界面に空洞を多数発現
させるためには、延伸温度をポリエステルの2次転移温
度Tg+10℃以上かつTg+50℃以下で、3.0倍
以上、好ましくは3.2〜5.0倍の範囲で延伸する。
延伸倍率が3.0倍以下では、フィルム内部に微細空洞
を十分に発現させ、フィルムの見掛け比重を1.3以下
とすることが困難となる。また、縦倍率が5倍を超える
と、その後の緩和処理を十分に行うことが困難になり、
フィルム面内複屈折を 0.04以下とすることが実質
的に困難となる。
【0013】次いで、縦方向に3%以上、好ましくは5
%以上の緩和処理を施す。より好ましい緩和率は、緩和
に先立って行われた縦延伸倍率によって変わるが、緩和
後の縦延伸倍率が2.8〜3.5となるように決定する
ことが好ましい。そして、3%以上の緩和処理を施すこ
とによって初めて、面内複屈折が-0.02 〜+0.04のフィ
ルム工業的に安定して製造することが可能となる。逆
に、3%以上の緩和処理を施さない場合には、次工程で
の横延伸が著しく不良となり、面内複屈折が-0.02 〜+
0.04のフィルムを作成することはできない。しかも、見
掛け比重が1.30以上のフィルム(微細空洞含有が乏
しいフィルム)を製造する場合には、緩和処理をおこな
わずとも、等方性を有するフィルムの製造は可能であ
る。ただし、この場合には、本発明の好ましくは目的と
する比重の微細空洞含有フィルムを製造することは出来
ない。
%以上の緩和処理を施す。より好ましい緩和率は、緩和
に先立って行われた縦延伸倍率によって変わるが、緩和
後の縦延伸倍率が2.8〜3.5となるように決定する
ことが好ましい。そして、3%以上の緩和処理を施すこ
とによって初めて、面内複屈折が-0.02 〜+0.04のフィ
ルム工業的に安定して製造することが可能となる。逆
に、3%以上の緩和処理を施さない場合には、次工程で
の横延伸が著しく不良となり、面内複屈折が-0.02 〜+
0.04のフィルムを作成することはできない。しかも、見
掛け比重が1.30以上のフィルム(微細空洞含有が乏
しいフィルム)を製造する場合には、緩和処理をおこな
わずとも、等方性を有するフィルムの製造は可能であ
る。ただし、この場合には、本発明の好ましくは目的と
する比重の微細空洞含有フィルムを製造することは出来
ない。
【0014】また、縦緩和後の好ましい延伸倍率は2.
8〜3.5である。緩和後の縦延伸倍率が2.8以下の
場合には、緩和が均一に行われず不均一なフィルムとな
ったり、2軸延伸後の面内複屈折が -0.02以下となる場
合が生じることがあるため、好ましくない。逆に緩和後
の縦延伸倍率が3.5を越える場合には、横延伸時の延
伸性が不良となったり、2軸延伸後の面内複屈折が+0.
04を越える場合があるため、好ましくない。
8〜3.5である。緩和後の縦延伸倍率が2.8以下の
場合には、緩和が均一に行われず不均一なフィルムとな
ったり、2軸延伸後の面内複屈折が -0.02以下となる場
合が生じることがあるため、好ましくない。逆に緩和後
の縦延伸倍率が3.5を越える場合には、横延伸時の延
伸性が不良となったり、2軸延伸後の面内複屈折が+0.
04を越える場合があるため、好ましくない。
【0015】緩和処理を行う法としては、一旦フィルム
を冷却した後オーブン中で80℃〜150℃に再加熱し
て実施する方法や、縦延伸直後に冷却することなくロー
ル間で緩和処理を施す方法、あるいは60℃〜100℃
に加熱した駆動ロール群あるいはフリーロール群の間で
緩和処理を施す方法、あるいはこれらを適当に組み合わ
せた方法等を採用することができる。ただし、縦延伸直
後に冷却することなく緩和処理を施す方法を主体として
緩和処理を行う方法が好ましく、均一な緩和処理を効率
よく行うことができる。次いで、縦緩和処理後のフィル
ムをテンターに導入し、緩和処理後の縦延伸倍率以上の
倍率で横延伸・熱処理を行う。好ましい横延伸温度は、
縦延伸・緩和処理の最高温度以上、ポリエステルの融点
Tm−10℃以下である。横延伸倍率が緩和処理後の縦
延伸倍率より小さいと、面内複屈折を +0.04以下とする
ことが困難である。横延伸倍率の上限は特に規制されな
いが、緩和処理後の縦延伸倍率+1.0以下の倍率で行うこ
とが、延伸性を確保し、面内複屈折を -0.02以上とする
ためには好ましい。このようにして得られた2軸延伸フ
ィルムに対し、必要に応じて熱処理を施す。熱処理はテ
ンタ−中で行うのが好ましく、ポリエステルの融点Tm
−50℃〜Tmの範囲で行うのが好ましい。また、熱処
理と並行して、再横延伸や横方向の緩和を実施してもか
まわない。
を冷却した後オーブン中で80℃〜150℃に再加熱し
て実施する方法や、縦延伸直後に冷却することなくロー
ル間で緩和処理を施す方法、あるいは60℃〜100℃
に加熱した駆動ロール群あるいはフリーロール群の間で
緩和処理を施す方法、あるいはこれらを適当に組み合わ
せた方法等を採用することができる。ただし、縦延伸直
後に冷却することなく緩和処理を施す方法を主体として
緩和処理を行う方法が好ましく、均一な緩和処理を効率
よく行うことができる。次いで、縦緩和処理後のフィル
ムをテンターに導入し、緩和処理後の縦延伸倍率以上の
倍率で横延伸・熱処理を行う。好ましい横延伸温度は、
縦延伸・緩和処理の最高温度以上、ポリエステルの融点
Tm−10℃以下である。横延伸倍率が緩和処理後の縦
延伸倍率より小さいと、面内複屈折を +0.04以下とする
ことが困難である。横延伸倍率の上限は特に規制されな
いが、緩和処理後の縦延伸倍率+1.0以下の倍率で行うこ
とが、延伸性を確保し、面内複屈折を -0.02以上とする
ためには好ましい。このようにして得られた2軸延伸フ
ィルムに対し、必要に応じて熱処理を施す。熱処理はテ
ンタ−中で行うのが好ましく、ポリエステルの融点Tm
−50℃〜Tmの範囲で行うのが好ましい。また、熱処
理と並行して、再横延伸や横方向の緩和を実施してもか
まわない。
【0016】本発明の導電層に用いる針状導電性微粒子
とは、チタン酸カリウム等の針状微粒子の表面に極めて
薄い導電層を施した導電性組成物である。ここで針状微
粒子の表面に施こす薄い導電層とは、SnO2 やSb2
O5 またAgなどからえらばれた少なくとも1種の導電
体より選ばれることが望ましい。本発明の導電層に用い
る針状導電性微粒子を含むコ−ト塗液とは、表面に極め
て薄い導電層を施した導電性組成物、溶剤、及びアミン
類及び/または4級アンモニウム塩類、及びバインダ−
としてスルホン酸基、及び/またはそのアルカリ金属塩
の結合した水溶性または水分散性共重合ポリエステル、
及び/または水系ウレタン樹脂あるいはポリビニルアル
コ−ル等の親水性ポリマ−を含んでなる導電性微粒子を
含むコ−ト液である。この時溶剤は、環境・安全・衛生
面、廃液処理等の点から水性溶剤が好ましい。
とは、チタン酸カリウム等の針状微粒子の表面に極めて
薄い導電層を施した導電性組成物である。ここで針状微
粒子の表面に施こす薄い導電層とは、SnO2 やSb2
O5 またAgなどからえらばれた少なくとも1種の導電
体より選ばれることが望ましい。本発明の導電層に用い
る針状導電性微粒子を含むコ−ト塗液とは、表面に極め
て薄い導電層を施した導電性組成物、溶剤、及びアミン
類及び/または4級アンモニウム塩類、及びバインダ−
としてスルホン酸基、及び/またはそのアルカリ金属塩
の結合した水溶性または水分散性共重合ポリエステル、
及び/または水系ウレタン樹脂あるいはポリビニルアル
コ−ル等の親水性ポリマ−を含んでなる導電性微粒子を
含むコ−ト液である。この時溶剤は、環境・安全・衛生
面、廃液処理等の点から水性溶剤が好ましい。
【0017】導電性組成物が溶解する水性溶剤は、水、
あるいは水と水と混和する有機溶剤の混合溶剤であり、
水と有機溶剤の比率は特に限定されない。上記有機溶剤
としては、たとえば、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などのエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ
−ル、エチレングリコ−ル、グリセリン、イソプロピル
アルコ−ルなどのアルコ−ル類、アセトニトリルなどの
ニトリル類、アセトンなどのケトン類、ぎ酸、酢酸、プ
ロピオン酸などのカルボン酸類、N−メチルピロリド
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど
の極性溶剤類を用いることができる。腐食性、毒性の低
いものが好ましい。
あるいは水と水と混和する有機溶剤の混合溶剤であり、
水と有機溶剤の比率は特に限定されない。上記有機溶剤
としては、たとえば、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などのエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ
−ル、エチレングリコ−ル、グリセリン、イソプロピル
アルコ−ルなどのアルコ−ル類、アセトニトリルなどの
ニトリル類、アセトンなどのケトン類、ぎ酸、酢酸、プ
ロピオン酸などのカルボン酸類、N−メチルピロリド
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど
の極性溶剤類を用いることができる。腐食性、毒性の低
いものが好ましい。
【0018】この例として、具体的には、水/メタノ−
ル、水/エタノ−ル、水/プロパノ−ル、水/イソプロ
ピルアルコ−ルなどが挙げることができる。用いられる
割合は水/有機溶剤=1/10〜10/1が好ましい。
ル、水/エタノ−ル、水/プロパノ−ル、水/イソプロ
ピルアルコ−ルなどが挙げることができる。用いられる
割合は水/有機溶剤=1/10〜10/1が好ましい。
【0019】本発明の導電性組成物は上記の成分のみで
も、塗布性、延展性、表面強度の良いコ−ト層を形成で
きるが、溶剤に可溶な高分子化合物及び/または界面活
性剤をさらに併用混合して用いると濡れ性の悪い基体へ
のコ−トも可能となる。この目的に適した高分子化合物
としては、例えば、ポリアクリルアミド、ポリビニルピ
ロリドンなどの水溶性樹脂、水酸基またはカルボン酸基
を含んだ水溶性または水分散性共重合ポリエステル、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリル酸などのアクリル樹脂、
ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルな
どのアクリル酸エステル樹脂、ポリエチレンテレフタレ
−ト、ポリブチレンテレフタレ−トなどのエステル樹
脂、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、ポリク
ロオメチルスチレンポリスチレンスルホン酸、ポリビニ
ルフェノ−ルなどのスチレン樹脂、ポリビニルメチルエ
−テル、ポリビニルエチルエ−テルなどのビニルエ−テ
ル樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルホルマ−
ル、ポリビニルブチラ−ルなどのポリビニルアルコ−ル
類、ノボラック、レゾ−ルなどのフェノ−ル樹脂などが
用いられる。なかでも本発明の、表面導電性処理チタン
酸カリウムとの相性の点から、またポリエステル等の支
持体との接着性の点から水酸基またはカルボン酸基を含
んだ水溶性または水分散性共重合ポリエステル及び/ま
たは水系ウレタン樹脂が好ましい。
も、塗布性、延展性、表面強度の良いコ−ト層を形成で
きるが、溶剤に可溶な高分子化合物及び/または界面活
性剤をさらに併用混合して用いると濡れ性の悪い基体へ
のコ−トも可能となる。この目的に適した高分子化合物
としては、例えば、ポリアクリルアミド、ポリビニルピ
ロリドンなどの水溶性樹脂、水酸基またはカルボン酸基
を含んだ水溶性または水分散性共重合ポリエステル、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリル酸などのアクリル樹脂、
ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルな
どのアクリル酸エステル樹脂、ポリエチレンテレフタレ
−ト、ポリブチレンテレフタレ−トなどのエステル樹
脂、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、ポリク
ロオメチルスチレンポリスチレンスルホン酸、ポリビニ
ルフェノ−ルなどのスチレン樹脂、ポリビニルメチルエ
−テル、ポリビニルエチルエ−テルなどのビニルエ−テ
ル樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルホルマ−
ル、ポリビニルブチラ−ルなどのポリビニルアルコ−ル
類、ノボラック、レゾ−ルなどのフェノ−ル樹脂などが
用いられる。なかでも本発明の、表面導電性処理チタン
酸カリウムとの相性の点から、またポリエステル等の支
持体との接着性の点から水酸基またはカルボン酸基を含
んだ水溶性または水分散性共重合ポリエステル及び/ま
たは水系ウレタン樹脂が好ましい。
【0020】本発明の導電性組成物への濡れ性の向上を
目的として、界面活性剤、例えば、アルキルスルホン
酸、アルキルベンゼンスルホン差、アルキルカルボン酸
等の陰イオン界面活性剤、アルキルアミン、アルイル4
級アミンなどの陽イオン界面活性剤、カルボキシベンダ
イン、アミノカルボン酸などの両性界面活性剤、ポリエ
キシエチレナルキルエ−テルポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤、ポリオ
ルガノシロキサンポリエ−テルコポリマ−などのシリコ
ン系界面活性剤が用いられる。
目的として、界面活性剤、例えば、アルキルスルホン
酸、アルキルベンゼンスルホン差、アルキルカルボン酸
等の陰イオン界面活性剤、アルキルアミン、アルイル4
級アミンなどの陽イオン界面活性剤、カルボキシベンダ
イン、アミノカルボン酸などの両性界面活性剤、ポリエ
キシエチレナルキルエ−テルポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤、ポリオ
ルガノシロキサンポリエ−テルコポリマ−などのシリコ
ン系界面活性剤が用いられる。
【0021】塗布方法としては、グラビアロ−ルコ−テ
ィング法、リバ−スロ−ルコ−ティング法、ナイフコ−
タ法、ディップコ−ト法、スピンコ−ト法などがある
が、導電性組成物に適したコ−ト法は特に制限はない。
フィルムへの塗布を製膜工程内で同時に行うインライン
コ−ト法と製膜ロ−ル製造後独立して行うオフラインコ
−ト法があるが、導電性微粒子の配向及びネットワ−ク
の形成より、インラインコ−ト法が望ましい。
ィング法、リバ−スロ−ルコ−ティング法、ナイフコ−
タ法、ディップコ−ト法、スピンコ−ト法などがある
が、導電性組成物に適したコ−ト法は特に制限はない。
フィルムへの塗布を製膜工程内で同時に行うインライン
コ−ト法と製膜ロ−ル製造後独立して行うオフラインコ
−ト法があるが、導電性微粒子の配向及びネットワ−ク
の形成より、インラインコ−ト法が望ましい。
【0022】本発明における導電性微粒子の配向及びネ
ットワ−クの形成について、延展性、塗布性、表面強度
の良い導電性微粒子含有塗布液を一軸延伸後のフィルム
上に塗布した後乾燥工程を経て横延伸過程で塗布された
層が、フィルム支持体とともに延展されていく際、導電
性微粒子がフィルム横方向に配向し、塗布液厚み方向に
非接触に存在していたものが、延伸されることにより横
方向に配向した粒子同士で接触することにより、塗布層
表面に導電性微粒子におけるネットワ−クを形成するこ
とにより、延伸過程を有しないオフラインコ−トに較べ
導電性の安定性、制御が優れる。
ットワ−クの形成について、延展性、塗布性、表面強度
の良い導電性微粒子含有塗布液を一軸延伸後のフィルム
上に塗布した後乾燥工程を経て横延伸過程で塗布された
層が、フィルム支持体とともに延展されていく際、導電
性微粒子がフィルム横方向に配向し、塗布液厚み方向に
非接触に存在していたものが、延伸されることにより横
方向に配向した粒子同士で接触することにより、塗布層
表面に導電性微粒子におけるネットワ−クを形成するこ
とにより、延伸過程を有しないオフラインコ−トに較べ
導電性の安定性、制御が優れる。
【0023】本発明では導電層の表面抵抗値は少なくと
も、15〜95%RHの湿度において106 〜1014Ω
/□であることを要する。さらに、支持体に搬送性、制
電性等を付与するため、画像受理層とは反対の面に、マ
ットコ−ト、帯電防止剤等を塗布することも可能であ
る。このような方法で塗布される層の厚みは特に限定さ
れるものではないが、支持体としては25〜250μ
m、導電層としては0.1〜15μmであることが望ま
しい。
も、15〜95%RHの湿度において106 〜1014Ω
/□であることを要する。さらに、支持体に搬送性、制
電性等を付与するため、画像受理層とは反対の面に、マ
ットコ−ト、帯電防止剤等を塗布することも可能であ
る。このような方法で塗布される層の厚みは特に限定さ
れるものではないが、支持体としては25〜250μ
m、導電層としては0.1〜15μmであることが望ま
しい。
【0024】本発明における、種々記録媒体に使用され
る支持体、さらに詳しくは電子写真式直描型記録媒体に
関して、全光線透過率が50%より大きいと記録媒体と
して、画像及び画線について鮮明性が損なわれることに
より、全光線透過率が50%以下、好ましくは20%以
下、より好ましくは15%以下、更に好ましくは10%
以下である。
る支持体、さらに詳しくは電子写真式直描型記録媒体に
関して、全光線透過率が50%より大きいと記録媒体と
して、画像及び画線について鮮明性が損なわれることに
より、全光線透過率が50%以下、好ましくは20%以
下、より好ましくは15%以下、更に好ましくは10%
以下である。
【0025】また導電性包装材に関して、更に詳しくは
電子機器のIC基盤の包装材については、全光線透過率
が50%より低いと内包物の識別が困難となる為、好ま
しくは70%以上、より好ましくは80%以上、更に好
ましくは90%以上である。本発明の電子写真式直描型
記録媒体は特定の導電性表面処理を施されたチタン酸カ
リウムを含む導電性組成物を導電層として用いることに
より、トナ−飛びがなく、導電層の湿度依存性がなく、
導電性の制御、安定性に優れることにより、鮮明な画像
が得られる電子写真式直描型記録媒体を得ることがで
き、インラインコ−トにて製造できることにより、製造
工程の簡略可、コストの削減に効果がある。
電子機器のIC基盤の包装材については、全光線透過率
が50%より低いと内包物の識別が困難となる為、好ま
しくは70%以上、より好ましくは80%以上、更に好
ましくは90%以上である。本発明の電子写真式直描型
記録媒体は特定の導電性表面処理を施されたチタン酸カ
リウムを含む導電性組成物を導電層として用いることに
より、トナ−飛びがなく、導電層の湿度依存性がなく、
導電性の制御、安定性に優れることにより、鮮明な画像
が得られる電子写真式直描型記録媒体を得ることがで
き、インラインコ−トにて製造できることにより、製造
工程の簡略可、コストの削減に効果がある。
【0026】(導電性ポリエステルフィルムの調製) (I)未延伸ポリエステルフィルムの形成工程 まず、上述のようなポリエステルと、該ポリエステルに
非相溶の樹脂を少なくとも1種以上と、および/また
は、不活性不活性粒子とを、混合、溶融、押出し、冷却
固化するなどの公知の手段によりフィルム状に成形し
て、未延伸ポリエステルフィルムを得る。上述工程で得
られる未延伸ポリエステルフィルムは通常、無配向状態
(即ち、等方性)であるか、または、弱い配向を有する
(即ち、等方性が高い)状態である。ポリエステルに非
相溶の樹脂は、ポリエステル中に、球状、楕円球状、ま
たは糸状などの種々の形状で分散している。上記未延伸
ポリエステルフィルムは、インキ、コ−ティング剤など
の濡れ性および接着性の向上のために、後述の層Aを形
成する表面とは反対側の表面上に、層Aとは異なる第3
の層を形成した、2層以上の層を有する積層未延伸シ−
トであってもよい。
非相溶の樹脂を少なくとも1種以上と、および/また
は、不活性不活性粒子とを、混合、溶融、押出し、冷却
固化するなどの公知の手段によりフィルム状に成形し
て、未延伸ポリエステルフィルムを得る。上述工程で得
られる未延伸ポリエステルフィルムは通常、無配向状態
(即ち、等方性)であるか、または、弱い配向を有する
(即ち、等方性が高い)状態である。ポリエステルに非
相溶の樹脂は、ポリエステル中に、球状、楕円球状、ま
たは糸状などの種々の形状で分散している。上記未延伸
ポリエステルフィルムは、インキ、コ−ティング剤など
の濡れ性および接着性の向上のために、後述の層Aを形
成する表面とは反対側の表面上に、層Aとは異なる第3
の層を形成した、2層以上の層を有する積層未延伸シ−
トであってもよい。
【0027】上記第3の層は、ポリエステル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、アク
リル系樹脂などの、通常ポリエステルフィルムの接着性
を向上させるために用いられる樹脂から構成されえる。
これらのうち、接着性を考慮すると、ポリエステル系樹
脂が好ましい。さらに、この層には、必要に応じて、イ
ソシアネ−ト含有ポリウレタン系樹脂またはメラミンエ
ポキシ樹脂などの架橋剤、アクリル、スチレンなどの有
機化合物、二酸化ケイ素、炭酸カルシウムなどの無機化
合物の不活性粒子が含有されえる。上記積層未延伸シ−
トを形成する方法としては、共押出法などがある。生産
性が高い点で、共押出法が好ましい。例えば、上記ポリ
エステルフィルム基材および第3の層の各々を形成する
ために必要な原料を、それぞれ混合溶融する。得られた
溶融物をそれぞれ別々の押出機から押出して1つのダイ
スに導くことにより、積層未延伸シ−トが形成される。
リウレタン系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、アク
リル系樹脂などの、通常ポリエステルフィルムの接着性
を向上させるために用いられる樹脂から構成されえる。
これらのうち、接着性を考慮すると、ポリエステル系樹
脂が好ましい。さらに、この層には、必要に応じて、イ
ソシアネ−ト含有ポリウレタン系樹脂またはメラミンエ
ポキシ樹脂などの架橋剤、アクリル、スチレンなどの有
機化合物、二酸化ケイ素、炭酸カルシウムなどの無機化
合物の不活性粒子が含有されえる。上記積層未延伸シ−
トを形成する方法としては、共押出法などがある。生産
性が高い点で、共押出法が好ましい。例えば、上記ポリ
エステルフィルム基材および第3の層の各々を形成する
ために必要な原料を、それぞれ混合溶融する。得られた
溶融物をそれぞれ別々の押出機から押出して1つのダイ
スに導くことにより、積層未延伸シ−トが形成される。
【0028】(II)延伸ポリエステルフィルムの形成工
程:第1の延伸工程 本発明の導電性ポリエステルフィルムを構成するポリエ
ステルフィルム基材は、内部に多数の微細な空洞を有す
るように、好ましくは、以下の第1の延伸工程により、
少なくとも1軸方向に延伸される。第1の延伸工程で
は、後述の第2の延伸工程での延伸方向に関連して、よ
り効率的に上記諸特性を得るために、少なくとも縦方向
(即ち、フィルムの走行方向)に1段または2段以上の
多段で縦延伸した後、縦方向に緩和処理を施すことによ
り、延伸ポリエステルフィルムを形成するのが好まし
い。上記縦延伸は、3.0倍以上、好ましくは3.25
倍以上5.0倍以下の範囲の縦延伸倍率で行うことが好
ましい。縦延伸倍率が3.0倍未満では、フィルム内部
に微細空洞を十分に形成することができず、得られる導
電性ポリエステルフィルムの見掛け比重を1.3以下に
することが困難であり、得られる導電性ポリエステルフ
ィルムの面内複屈折率を+0.04以下にすることが困
難である。過度に延伸を行うと、フィルム強度に劣る。
上記縦延伸は、例えば、周速の異なる2本またはそれを
越える本数のロ−ルを用いて行われ得る。
程:第1の延伸工程 本発明の導電性ポリエステルフィルムを構成するポリエ
ステルフィルム基材は、内部に多数の微細な空洞を有す
るように、好ましくは、以下の第1の延伸工程により、
少なくとも1軸方向に延伸される。第1の延伸工程で
は、後述の第2の延伸工程での延伸方向に関連して、よ
り効率的に上記諸特性を得るために、少なくとも縦方向
(即ち、フィルムの走行方向)に1段または2段以上の
多段で縦延伸した後、縦方向に緩和処理を施すことによ
り、延伸ポリエステルフィルムを形成するのが好まし
い。上記縦延伸は、3.0倍以上、好ましくは3.25
倍以上5.0倍以下の範囲の縦延伸倍率で行うことが好
ましい。縦延伸倍率が3.0倍未満では、フィルム内部
に微細空洞を十分に形成することができず、得られる導
電性ポリエステルフィルムの見掛け比重を1.3以下に
することが困難であり、得られる導電性ポリエステルフ
ィルムの面内複屈折率を+0.04以下にすることが困
難である。過度に延伸を行うと、フィルム強度に劣る。
上記縦延伸は、例えば、周速の異なる2本またはそれを
越える本数のロ−ルを用いて行われ得る。
【0029】上記縦延伸は、好ましくは、原料として用
いられるポリエステルの2次転移温度Tg+10℃以上
Tg+50℃以下の範囲の延伸温度で行われる。延伸温
度がポリエステルの2次転移温度Tg+10℃未満また
はTg+50℃を越えると、ポリエステルとポリエステ
ルに非相溶性の樹脂との界面に効率良く多数の空洞が形
成されにくい。上記延伸温度を達成するための加熱手段
としては、加熱ロ−ルを使用する方法、ロ−ルなどの延
伸装置に非接触状態で、熱風、輻熱などを供給すること
によって加熱する方法などが用いられ得る。縦延伸後の
緩和処理における緩和率は、緩和に先立って行われた縦
延伸での延伸倍率に依存して、緩和処理後の延伸ポリエ
ステルフィルムの延伸倍率が2.8倍〜3.5倍となる
ように設定されることが望ましい。代表的には、上記緩
和率は縦方向に3%以上、好ましくは5%以上である。
緩和率が3%未満では、後述の第2の延伸工程(IV)に
おいて得られる導電性ポリエステルフィルムを構成する
ポリエステルフィルム基材の面内複屈折率を、−0.0
2以上+0.04以下の範囲内とすることが困難であ
る。
いられるポリエステルの2次転移温度Tg+10℃以上
Tg+50℃以下の範囲の延伸温度で行われる。延伸温
度がポリエステルの2次転移温度Tg+10℃未満また
はTg+50℃を越えると、ポリエステルとポリエステ
ルに非相溶性の樹脂との界面に効率良く多数の空洞が形
成されにくい。上記延伸温度を達成するための加熱手段
としては、加熱ロ−ルを使用する方法、ロ−ルなどの延
伸装置に非接触状態で、熱風、輻熱などを供給すること
によって加熱する方法などが用いられ得る。縦延伸後の
緩和処理における緩和率は、緩和に先立って行われた縦
延伸での延伸倍率に依存して、緩和処理後の延伸ポリエ
ステルフィルムの延伸倍率が2.8倍〜3.5倍となる
ように設定されることが望ましい。代表的には、上記緩
和率は縦方向に3%以上、好ましくは5%以上である。
緩和率が3%未満では、後述の第2の延伸工程(IV)に
おいて得られる導電性ポリエステルフィルムを構成する
ポリエステルフィルム基材の面内複屈折率を、−0.0
2以上+0.04以下の範囲内とすることが困難であ
る。
【0030】上記緩和処理を行う方法としては、延伸直
後のポリエステルフィルムを冷却することなく、張力を
緩めて所定の時間置く方法;延伸後のポリエステルフィ
ルムを一旦冷却した後、尾−分などの加熱装置中で、8
0℃〜150℃程度まで再加熱する方法;延伸ポリエス
テルフィルムを、60℃〜100℃に加熱した駆動ロ−
ル群またはフリ−ロ−ル群の間を通す方法;などがあ
る。これらの方法は、単独でまたは組み合わせて用いら
れ得る。緩和処理をより均一にそしてより効率的に行う
ことができることから、未延伸ポリエステルフィルムを
縦方向に延伸した直後に、得られる延伸ポリエステルフ
ィルムを冷却することなく、張力を緩めて緩和処理を行
う方法が好ましい。
後のポリエステルフィルムを冷却することなく、張力を
緩めて所定の時間置く方法;延伸後のポリエステルフィ
ルムを一旦冷却した後、尾−分などの加熱装置中で、8
0℃〜150℃程度まで再加熱する方法;延伸ポリエス
テルフィルムを、60℃〜100℃に加熱した駆動ロ−
ル群またはフリ−ロ−ル群の間を通す方法;などがあ
る。これらの方法は、単独でまたは組み合わせて用いら
れ得る。緩和処理をより均一にそしてより効率的に行う
ことができることから、未延伸ポリエステルフィルムを
縦方向に延伸した直後に、得られる延伸ポリエステルフ
ィルムを冷却することなく、張力を緩めて緩和処理を行
う方法が好ましい。
【0031】緩和処理後のフィルムの縦延伸倍率は、上
記のように、2.8倍以上3.5倍以下の範囲であるこ
とが好ましい。緩和処理後のフィルムの縦延伸倍率が
2.8倍未満では、緩和状態が不均一になる、後述の第
2の延伸により得られる導電性ポリエステルフィルムの
面内複屈折率が、所定の範囲内とならない(−0.02
以下になる)という問題が生じる。緩和処理後の延伸ポ
リエステルフィルムの縦延伸倍率が3.5倍を越える
と、第2の延伸における延伸性が不十分となる、第2の
延伸後のポリエステルフィルム機材の面内複屈折率がた
かすぎて(+0.04を越え)縦方向に裂ける、などの
問題を生じる。
記のように、2.8倍以上3.5倍以下の範囲であるこ
とが好ましい。緩和処理後のフィルムの縦延伸倍率が
2.8倍未満では、緩和状態が不均一になる、後述の第
2の延伸により得られる導電性ポリエステルフィルムの
面内複屈折率が、所定の範囲内とならない(−0.02
以下になる)という問題が生じる。緩和処理後の延伸ポ
リエステルフィルムの縦延伸倍率が3.5倍を越える
と、第2の延伸における延伸性が不十分となる、第2の
延伸後のポリエステルフィルム機材の面内複屈折率がた
かすぎて(+0.04を越え)縦方向に裂ける、などの
問題を生じる。
【0032】上記緩和処理を行わない場合には、縦延伸
倍率を低めに設定すると共に、後述の第2の延伸工程に
おける横延伸倍率も低めに設定して、縦延伸および横延
伸の両方を行うことによって、等方性の高いポリエステ
ルフィルム基材を得ることもできる。但し、この場合に
は、得られるポリエステルフィルム基材の見掛け比重
は、本発明で好ましい所定の範囲(0.6以上1.3以
下)から外れる場合がある。
倍率を低めに設定すると共に、後述の第2の延伸工程に
おける横延伸倍率も低めに設定して、縦延伸および横延
伸の両方を行うことによって、等方性の高いポリエステ
ルフィルム基材を得ることもできる。但し、この場合に
は、得られるポリエステルフィルム基材の見掛け比重
は、本発明で好ましい所定の範囲(0.6以上1.3以
下)から外れる場合がある。
【0033】(III) 層Aの形成工程(積層シ−トの形成
工程) 導電性ポリエステルフィルムにおいては、湿度条件に影
響を受けない帯電防止効果を付与するために、ポリエス
テルフィルム基材の少なくとも片面にバインダ−と導電
性ウィスカ−とを含有する層Aを形成して積層シ−トを
得る。好ましくは、上記工程(I)及び工程(II)で得
られた延伸ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、
バインダ−と導電性ウィスカ−とを含有する層Aを形成
し、積層シ−トを得る。上記バインダ−と導電性ウィス
カ−とを含有する層Aは、上記導電性ウィスカ−とバイ
ンダ−とを、適切な溶媒中に混合して塗布液を作製し、
得られた塗布液を上記ポリエステルフィルム上に塗布
し、そして溶媒を除去することにより形成され得る。
工程) 導電性ポリエステルフィルムにおいては、湿度条件に影
響を受けない帯電防止効果を付与するために、ポリエス
テルフィルム基材の少なくとも片面にバインダ−と導電
性ウィスカ−とを含有する層Aを形成して積層シ−トを
得る。好ましくは、上記工程(I)及び工程(II)で得
られた延伸ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、
バインダ−と導電性ウィスカ−とを含有する層Aを形成
し、積層シ−トを得る。上記バインダ−と導電性ウィス
カ−とを含有する層Aは、上記導電性ウィスカ−とバイ
ンダ−とを、適切な溶媒中に混合して塗布液を作製し、
得られた塗布液を上記ポリエステルフィルム上に塗布
し、そして溶媒を除去することにより形成され得る。
【0034】塗布液は、最終的なネットワーク形成の点
から好ましくは、バインダ−、導電性ウィスカ−、およ
び溶媒を、バインダ−の部数と導電性ウィスカ−の部数
との比が3:1〜1:3であり、溶媒の部数とバインダ
−および導電性ウィスカ−を合わせた部数との比が1:
1〜100:1であるように含有する。塗布液の塗布方
法としては、グラビアコ−ト方式、キスコ−ト方式、デ
ィップ方式、スプレ−コ−ト方式、カ−テンコ−ト方
式、エアナイフコ−ト方式、ブレ−ドコ−ト方式、リバ
−スロ−ルコ−ト方式などの、任意の公知の方法が用い
られ得る。塗布液の塗布方法としては、製造効率を考慮
すると、第1の延伸工程と同方向(即ち、縦方向)が好
ましい。溶媒の除去は、例えば、オ−ブン、ドライヤ−
などを用いる乾燥により行われ得る。
から好ましくは、バインダ−、導電性ウィスカ−、およ
び溶媒を、バインダ−の部数と導電性ウィスカ−の部数
との比が3:1〜1:3であり、溶媒の部数とバインダ
−および導電性ウィスカ−を合わせた部数との比が1:
1〜100:1であるように含有する。塗布液の塗布方
法としては、グラビアコ−ト方式、キスコ−ト方式、デ
ィップ方式、スプレ−コ−ト方式、カ−テンコ−ト方
式、エアナイフコ−ト方式、ブレ−ドコ−ト方式、リバ
−スロ−ルコ−ト方式などの、任意の公知の方法が用い
られ得る。塗布液の塗布方法としては、製造効率を考慮
すると、第1の延伸工程と同方向(即ち、縦方向)が好
ましい。溶媒の除去は、例えば、オ−ブン、ドライヤ−
などを用いる乾燥により行われ得る。
【0035】(IV)積層シ−トの延伸工程:第2の延伸
工程 上記工程(III) で形成された層A中に含有される導電性
ウィスカ−の配向をランダムにするために、かつ、基材
である延伸ポリエステルフィルムの等方性を高めるため
に、上記工程(III) で得られた積層シ−トを、以下のよ
うにさらに少なくとも1軸に延伸する。第2の延伸は上
記工程で得られた積層シ−トをテンタ−へ導入し、第1
の延伸工程における緩和処理後の延伸倍率以上の倍率
で、工程(II)での延伸方向と直角をなし、かつ、工程
(III) での塗布液の塗布方向に対して直角をなす方向で
行われるのが好ましい。通常、第1の延伸および塗布液
の塗布は縦方向に行われるため、第2の延伸は横延伸で
ある。
工程 上記工程(III) で形成された層A中に含有される導電性
ウィスカ−の配向をランダムにするために、かつ、基材
である延伸ポリエステルフィルムの等方性を高めるため
に、上記工程(III) で得られた積層シ−トを、以下のよ
うにさらに少なくとも1軸に延伸する。第2の延伸は上
記工程で得られた積層シ−トをテンタ−へ導入し、第1
の延伸工程における緩和処理後の延伸倍率以上の倍率
で、工程(II)での延伸方向と直角をなし、かつ、工程
(III) での塗布液の塗布方向に対して直角をなす方向で
行われるのが好ましい。通常、第1の延伸および塗布液
の塗布は縦方向に行われるため、第2の延伸は横延伸で
ある。
【0036】この場合の横延伸倍率は、導電性ポリエス
テルフィルムを構成する、延伸ポリエステルフィルムで
なる基材の面内複屈折率を確実に−0.02以上+0.
04以下の範囲とするために、横延伸倍率の、緩和処理
後の縦延伸倍率に対する比率が+1.0以下となるよう
な範囲であるのが好ましい。この比率が+1.0よりも
小さいと、上記工程(II)で得られた延伸ポリエステル
フィルムの異方性が十分に矯正されないため、延伸ポリ
エステルフィルムでなる基材の面内複屈折が+0.04
を超えて所定の範囲内とならず、フィルムが裂けるおそ
れがある。上記横延伸は、好ましくは、上記第1の延伸
工程で行われた縦延伸およびそれに続く緩和処理におけ
る最高温度以上、ポリエステルの融点Tm−10℃以下
の延伸温度で行われる。延伸温度が縦延伸およびそれに
続く緩和処理で用いられた最高温度よりも低いと、破断
が多発しやすい。上記横延伸により得られたフィルムに
は、その後必要に応じて、熱固定のための熱処理が行わ
れ得る。この熱処理はテンタ−内で行われるのが好まし
い。熱処理温度は、好ましくは、ポリエステルの融点T
m−50℃からTm℃の範囲である。熱処理温度がTm
−50℃未満であると、熱収縮率が大きい。必要に応じ
て、上記熱処理と同時に、再度若干の横延伸および横方
向緩和処理が行われ得る。
テルフィルムを構成する、延伸ポリエステルフィルムで
なる基材の面内複屈折率を確実に−0.02以上+0.
04以下の範囲とするために、横延伸倍率の、緩和処理
後の縦延伸倍率に対する比率が+1.0以下となるよう
な範囲であるのが好ましい。この比率が+1.0よりも
小さいと、上記工程(II)で得られた延伸ポリエステル
フィルムの異方性が十分に矯正されないため、延伸ポリ
エステルフィルムでなる基材の面内複屈折が+0.04
を超えて所定の範囲内とならず、フィルムが裂けるおそ
れがある。上記横延伸は、好ましくは、上記第1の延伸
工程で行われた縦延伸およびそれに続く緩和処理におけ
る最高温度以上、ポリエステルの融点Tm−10℃以下
の延伸温度で行われる。延伸温度が縦延伸およびそれに
続く緩和処理で用いられた最高温度よりも低いと、破断
が多発しやすい。上記横延伸により得られたフィルムに
は、その後必要に応じて、熱固定のための熱処理が行わ
れ得る。この熱処理はテンタ−内で行われるのが好まし
い。熱処理温度は、好ましくは、ポリエステルの融点T
m−50℃からTm℃の範囲である。熱処理温度がTm
−50℃未満であると、熱収縮率が大きい。必要に応じ
て、上記熱処理と同時に、再度若干の横延伸および横方
向緩和処理が行われ得る。
【0037】本発明の導電性ポリエステルフィルムの調
製においては、導電性ウィスカ−の配向度が0.5未満
でありネットワ−ク度が1.5以上となるように、バイ
ンダ−および導電性ウィスカ−を含有する層Aが、導電
性ウィスカ−塗布液の塗布方向に対して直角をなす方向
に少なくとも1軸に延伸されること、および、ポリエス
テルフィルム基材が、多数の微細な空洞を有するように
少なくとも1軸に延伸され、そして高い等方性を有し耐
引き裂き性に優れるように、さらに少なくとも1軸に延
伸されて、合わせて少なくとも2軸に延伸され、しかも
少なくとも2軸の延伸され、しかも少なくとも2軸の延
伸方向は互いに直角であることが重要である。従って、
例えば、このようなケースは少ないが導電性ウィスカ−
塗布液の塗布方向が横方向である場合には、第1の延伸
は横延伸であり、そして第2の延伸は縦方向である。さ
らに、上述したように、導電性ウィスカ−塗布液の塗布
後に、第1および第2の延伸を行ってもよい。
製においては、導電性ウィスカ−の配向度が0.5未満
でありネットワ−ク度が1.5以上となるように、バイ
ンダ−および導電性ウィスカ−を含有する層Aが、導電
性ウィスカ−塗布液の塗布方向に対して直角をなす方向
に少なくとも1軸に延伸されること、および、ポリエス
テルフィルム基材が、多数の微細な空洞を有するように
少なくとも1軸に延伸され、そして高い等方性を有し耐
引き裂き性に優れるように、さらに少なくとも1軸に延
伸されて、合わせて少なくとも2軸に延伸され、しかも
少なくとも2軸の延伸され、しかも少なくとも2軸の延
伸方向は互いに直角であることが重要である。従って、
例えば、このようなケースは少ないが導電性ウィスカ−
塗布液の塗布方向が横方向である場合には、第1の延伸
は横延伸であり、そして第2の延伸は縦方向である。さ
らに、上述したように、導電性ウィスカ−塗布液の塗布
後に、第1および第2の延伸を行ってもよい。
【0038】(作用)本発明の導電性ポリエステルフィ
ルムにおいては、ポリエステル基材上の層Aに含有され
る導電性ウィスカ−が所定の範囲の配向度を有するた
め、本発明の導電性ポリエステルフィルムは導電性に優
れ、低湿度条件下でも帯電しにくい。さらに、本発明の
導電性ポリエステルフィルムは、通常、ポリエステルフ
ィルム基材が内部に多数の微細な空洞を有し、所定の範
囲の見掛け比重を有するため、軽量性に優れる。さら
に、本発明の導電性ポリエステルフィルムは必要に応じ
て内部に不活性粒子を有し、そのようなフィルムは、所
定の範囲の白色度および光線透過率を有することによ
り、隠蔽性に優れ、外観に優れる。本発明の導電性ポリ
エステルフィルムは、製造する際に、通常、ポリエステ
ルフィルム基材が少なくとも直角をなす2軸に延伸され
るため、等方性が高く、寸法安定性、耐引き裂き性に優
れる。本発明の導電性ポリエステルフィルムは特定の導
電性表面処理を施されたチタン酸カリウムを含む導電性
組成物を導電層として用いることにより、トナ−飛びが
なく、導電層の湿度依存性がなく、導電性の制御、安定
性に優れることにより、鮮明な画像が得られる電子写真
式直描型記録媒体を得ることができ、インラインコ−ト
にて製造できることにより、製造工程の簡略可、コスト
の削減に効果がある。
ルムにおいては、ポリエステル基材上の層Aに含有され
る導電性ウィスカ−が所定の範囲の配向度を有するた
め、本発明の導電性ポリエステルフィルムは導電性に優
れ、低湿度条件下でも帯電しにくい。さらに、本発明の
導電性ポリエステルフィルムは、通常、ポリエステルフ
ィルム基材が内部に多数の微細な空洞を有し、所定の範
囲の見掛け比重を有するため、軽量性に優れる。さら
に、本発明の導電性ポリエステルフィルムは必要に応じ
て内部に不活性粒子を有し、そのようなフィルムは、所
定の範囲の白色度および光線透過率を有することによ
り、隠蔽性に優れ、外観に優れる。本発明の導電性ポリ
エステルフィルムは、製造する際に、通常、ポリエステ
ルフィルム基材が少なくとも直角をなす2軸に延伸され
るため、等方性が高く、寸法安定性、耐引き裂き性に優
れる。本発明の導電性ポリエステルフィルムは特定の導
電性表面処理を施されたチタン酸カリウムを含む導電性
組成物を導電層として用いることにより、トナ−飛びが
なく、導電層の湿度依存性がなく、導電性の制御、安定
性に優れることにより、鮮明な画像が得られる電子写真
式直描型記録媒体を得ることができ、インラインコ−ト
にて製造できることにより、製造工程の簡略可、コスト
の削減に効果がある。
【0039】(実施例)次に本発明の実施例及び比較例
を示すが、本発明はこれに限定されない。また本発明に
用いる評価法を以下に示す。 1)表面抵抗値 25℃で15、50、95%RHの3条件で印加電圧5
00Vで二端子法により表面抵抗値の測定を行った。
を示すが、本発明はこれに限定されない。また本発明に
用いる評価法を以下に示す。 1)表面抵抗値 25℃で15、50、95%RHの3条件で印加電圧5
00Vで二端子法により表面抵抗値の測定を行った。
【0040】2)配向度 針状導電性微粒子コ−トフィルムの導電層について、5
00μm×500μmの任意の箇所を選び400倍に光
学顕微鏡にて拡大し画像処理を行い、フィルム巾方向
(横方向)と針状導電性微粒子により形成される角度に
ついてcos2 θを測定し平均を行った。
00μm×500μmの任意の箇所を選び400倍に光
学顕微鏡にて拡大し画像処理を行い、フィルム巾方向
(横方向)と針状導電性微粒子により形成される角度に
ついてcos2 θを測定し平均を行った。
【0041】3)ネットワ−ク度 針状導電性微粒子コ−トフィルムの導電層について、5
00μm×500μmの任意の箇所を選び400倍に光
学顕微鏡にて拡大し画像処理を行い、針状導電性微粒子
が接触する他の針状導電性微粒子の数を計測し平均を行
った。 接触する他の針状導電性微粒子の数 1.5以上(ネッ
トワ−ク形成有り) 接触する他の針状導電性微粒子の数 1.5未満(ネッ
トワ−ク形成無し)
00μm×500μmの任意の箇所を選び400倍に光
学顕微鏡にて拡大し画像処理を行い、針状導電性微粒子
が接触する他の針状導電性微粒子の数を計測し平均を行
った。 接触する他の針状導電性微粒子の数 1.5以上(ネッ
トワ−ク形成有り) 接触する他の針状導電性微粒子の数 1.5未満(ネッ
トワ−ク形成無し)
【0042】4)トナ−飛び 25℃で15、50、95%RHの3条件下に24時間
放置したものをそれぞれ東芝社製レ−ザ−プリンタ−T
N−7270・PS1を用いて出力した記録媒体の画像
部(画線部)の周囲を10倍に拡大して観察し、トナ−
の付着の有無を評価した。 ○:トナ−飛びがほとんど観察されない。 △:トナ−飛びが一部観察される。 ×:トナ−飛びがはっきりと観察される。
放置したものをそれぞれ東芝社製レ−ザ−プリンタ−T
N−7270・PS1を用いて出力した記録媒体の画像
部(画線部)の周囲を10倍に拡大して観察し、トナ−
の付着の有無を評価した。 ○:トナ−飛びがほとんど観察されない。 △:トナ−飛びが一部観察される。 ×:トナ−飛びがはっきりと観察される。
【0043】5)画像濃度 25℃で15、50、95%RHの3条件下に24時間
放置したものをそれぞれ東芝社製レ−ザ−プリンタ−T
N−7270・PS1を用いて出力した記録媒体の画像
部を10倍に拡大して、かすれ、色の濃さ等を評価し
た。 ○:かすれもなく、はっきりと画像が観察される。 △:かすれはないが、画像濃度がやや薄い。 ×:かすれが観察され、画像濃度も薄い。
放置したものをそれぞれ東芝社製レ−ザ−プリンタ−T
N−7270・PS1を用いて出力した記録媒体の画像
部を10倍に拡大して、かすれ、色の濃さ等を評価し
た。 ○:かすれもなく、はっきりと画像が観察される。 △:かすれはないが、画像濃度がやや薄い。 ×:かすれが観察され、画像濃度も薄い。
【0044】6)印刷物の画像の鮮明性 平版印刷版として使用する場合、25℃で15、50、
95%RHの3条件下に24時間放置したものをそれぞ
れ東芝社製レ−ザ−プリンタ−TN−7270・PS1
を用いて出力した。「リコ−」のオフセット印刷機を用
いて、出力した記録媒体の画像を紙に印刷し、1000
枚目の印刷物の汚れを評価し、これを平版印刷版の印刷
物の画像の鮮明性の評価とした。 ○:印刷物の画像部(画線部)の周囲に汚れがほとんど
観察されない。 △:印刷物の画像部(画線部)の周囲の一部に汚れが観
察される。 ×:印刷物の画像部(画線部)の周囲全体に汚れが観察
される。
95%RHの3条件下に24時間放置したものをそれぞ
れ東芝社製レ−ザ−プリンタ−TN−7270・PS1
を用いて出力した。「リコ−」のオフセット印刷機を用
いて、出力した記録媒体の画像を紙に印刷し、1000
枚目の印刷物の汚れを評価し、これを平版印刷版の印刷
物の画像の鮮明性の評価とした。 ○:印刷物の画像部(画線部)の周囲に汚れがほとんど
観察されない。 △:印刷物の画像部(画線部)の周囲の一部に汚れが観
察される。 ×:印刷物の画像部(画線部)の周囲全体に汚れが観察
される。
【0045】合成例 1 針状導電性微粒子分散液の調製 固形分が20重量%の水系ウレタン樹脂(第一工業製薬
社製:エラストロンH−3)100部に分散剤(花王社
製:ポイズ532)1部を混合して溶液とし、デスパ−
の分散機により攪拌しつつ針状導電性微粒子ウィスカ−
22部を徐々に加えて、固形分43.0%の均一な灰褐
色の針状導電性微粒子ウィスカ−水分散液を調製した。 合成例 2 針状導電性微粒子塗布液の調製 針状導電性微粒子ウィスカ−水分散液、水、イソプロピ
ルアルコ−ル、共重合ポリエステル樹脂(東洋紡績社
製:MD−16)、非イオン系界面活性剤(信越化学社
製オルフィンSTG)、消泡剤(第一工業製薬社製:ノ
イゲンET65)を43/16/15/24/0.3/
1.7の割合で混合し固形分28重量%の均一な灰色の
針状導電性微粒子含有塗布液を得た。
社製:エラストロンH−3)100部に分散剤(花王社
製:ポイズ532)1部を混合して溶液とし、デスパ−
の分散機により攪拌しつつ針状導電性微粒子ウィスカ−
22部を徐々に加えて、固形分43.0%の均一な灰褐
色の針状導電性微粒子ウィスカ−水分散液を調製した。 合成例 2 針状導電性微粒子塗布液の調製 針状導電性微粒子ウィスカ−水分散液、水、イソプロピ
ルアルコ−ル、共重合ポリエステル樹脂(東洋紡績社
製:MD−16)、非イオン系界面活性剤(信越化学社
製オルフィンSTG)、消泡剤(第一工業製薬社製:ノ
イゲンET65)を43/16/15/24/0.3/
1.7の割合で混合し固形分28重量%の均一な灰色の
針状導電性微粒子含有塗布液を得た。
【0046】実施例 1 合成例1及び2で調整した液を、空洞を含有した白色ポ
リエステルフィルムの製膜工程内の一軸延伸後に塗布
し、二軸延伸後100μm厚の導電性中間層を形成し
た。さらにその上にCaCO3 (粒子径0.8μm)5
3部、ポリエステル粒子(粒子径6μm)12部、水溶
性共重合ポリエステル35部をボ−ルミルで2時間分散
した分散液、水溶性共重合ポリエステル、ウレタン樹脂
(第一工業製薬社製:エラストロンH−3)、帯電防止
剤(日本合成化学工業社製:ゴ−セファイマ−)、及び
水をそれぞれ30/10.5/25/7.5/27の割
合で混合した塗布液をワイヤ−バ−(#10)でコ−ト
し、160℃で1分間乾燥し、固形分厚み9μmの画像
受理層を設けた。ついでこの積層フィルムの画像受理層
上に任意の画像を東芝社製レ−ザ−プリンタ−TN−7
270・PS1を用いて出力した。
リエステルフィルムの製膜工程内の一軸延伸後に塗布
し、二軸延伸後100μm厚の導電性中間層を形成し
た。さらにその上にCaCO3 (粒子径0.8μm)5
3部、ポリエステル粒子(粒子径6μm)12部、水溶
性共重合ポリエステル35部をボ−ルミルで2時間分散
した分散液、水溶性共重合ポリエステル、ウレタン樹脂
(第一工業製薬社製:エラストロンH−3)、帯電防止
剤(日本合成化学工業社製:ゴ−セファイマ−)、及び
水をそれぞれ30/10.5/25/7.5/27の割
合で混合した塗布液をワイヤ−バ−(#10)でコ−ト
し、160℃で1分間乾燥し、固形分厚み9μmの画像
受理層を設けた。ついでこの積層フィルムの画像受理層
上に任意の画像を東芝社製レ−ザ−プリンタ−TN−7
270・PS1を用いて出力した。
【0047】実施例 2 実施例1の画像受理層の代わりに、酸化亜鉛(堺化学社
製:SAZEX#2000,平均粒径0.4μm)6
2.5部、アクリル樹脂(大日本インキ社製:アクリデ
ック44−179)5部、トルエン32.5部をボ−ル
ミルで2時間分散した分散液、アクリル樹脂(大日本イ
ンキ社製:アクリデック44−179)、アクリル樹脂
( 三菱レ−ヨン社製:ダイヤナ−ルLR−333),
シリカ(デグサ社製:HK125,2次粒子径4μ
m)、トルエン、及びシクロヘキサノンをそれぞれ38
/0.6/5.95/1.15/36.0/18.30
の割合で混合した塗布液をワイヤ−バ−(#10)でコ
−トし、160℃で1分間乾燥し、固形分厚み7μmの
画像受理層を設けた。ついでこの積層フィルムの画像受
理層上に任意の画像を東芝社製レ−ザ−プリンタ−TN
−7270・PS1を用いて出力した。
製:SAZEX#2000,平均粒径0.4μm)6
2.5部、アクリル樹脂(大日本インキ社製:アクリデ
ック44−179)5部、トルエン32.5部をボ−ル
ミルで2時間分散した分散液、アクリル樹脂(大日本イ
ンキ社製:アクリデック44−179)、アクリル樹脂
( 三菱レ−ヨン社製:ダイヤナ−ルLR−333),
シリカ(デグサ社製:HK125,2次粒子径4μ
m)、トルエン、及びシクロヘキサノンをそれぞれ38
/0.6/5.95/1.15/36.0/18.30
の割合で混合した塗布液をワイヤ−バ−(#10)でコ
−トし、160℃で1分間乾燥し、固形分厚み7μmの
画像受理層を設けた。ついでこの積層フィルムの画像受
理層上に任意の画像を東芝社製レ−ザ−プリンタ−TN
−7270・PS1を用いて出力した。
【0048】比較例 1 空洞を含有した100μm厚の白色ポリエステルフィル
ム上に、チタン酸カリウムのウィスカ−(大塚化学社
製:TISTAT−PHS)、共重合ポリエステル樹脂
(東洋紡績社製:MD−16)、水、及びイソプロピル
アルコ−ルをそれぞれ30/30/32/8の割合で混
合したものをワイヤ−バ−(#10)でコ−トし、16
0℃で1分間乾燥し、固形分厚み2μmの導電性中間層
を形成した。さらにその上にCaCO3 (粒子径0.8
μm)53部、ポリエステル粒子(粒子径6μm)12
部、水溶性共重合ポリエステル35部をボ−ルミルで2
時間分散した分散液、水溶性共重合ポリエステル、ウレ
タン樹脂(第一工業製薬社製:エラストロンH−3)、
帯電防止剤(日本合成化学工業社製:ゴ−セファイマ
−)、及び水をそれぞれ30/10.5/25/7.5
/27の割合で混合した塗布液をワイヤ−バ−(#1
0)でコ−トし、160℃で1分間乾燥し、固形分厚み
9μmの画像受理層を設けた。ついでこの積層フィルム
の画像受理層上に任意の画像を東芝社製レ−ザ−プリン
タ−TN−7270・PS1を用いて出力した。
ム上に、チタン酸カリウムのウィスカ−(大塚化学社
製:TISTAT−PHS)、共重合ポリエステル樹脂
(東洋紡績社製:MD−16)、水、及びイソプロピル
アルコ−ルをそれぞれ30/30/32/8の割合で混
合したものをワイヤ−バ−(#10)でコ−トし、16
0℃で1分間乾燥し、固形分厚み2μmの導電性中間層
を形成した。さらにその上にCaCO3 (粒子径0.8
μm)53部、ポリエステル粒子(粒子径6μm)12
部、水溶性共重合ポリエステル35部をボ−ルミルで2
時間分散した分散液、水溶性共重合ポリエステル、ウレ
タン樹脂(第一工業製薬社製:エラストロンH−3)、
帯電防止剤(日本合成化学工業社製:ゴ−セファイマ
−)、及び水をそれぞれ30/10.5/25/7.5
/27の割合で混合した塗布液をワイヤ−バ−(#1
0)でコ−トし、160℃で1分間乾燥し、固形分厚み
9μmの画像受理層を設けた。ついでこの積層フィルム
の画像受理層上に任意の画像を東芝社製レ−ザ−プリン
タ−TN−7270・PS1を用いて出力した。
【0049】比較例 2 実施例1において合成例1及び2で調製した液の代わり
に、アニオン系高分子溶液を塗布して導電性中間層を形
成した以外は実施例1と同様にして作成を行い、評価し
た。
に、アニオン系高分子溶液を塗布して導電性中間層を形
成した以外は実施例1と同様にして作成を行い、評価し
た。
【0050】
【発明の効果】本発明は針状導電性微粒子の配向度を均
一にしフィルム上での均一なネットワークを形成させる
ことにより、表面抵抗値のばらつきを少なくした導電性
の安定したプラスチックフィルムであり、直描型記録媒
体に好適である事がわかる。
一にしフィルム上での均一なネットワークを形成させる
ことにより、表面抵抗値のばらつきを少なくした導電性
の安定したプラスチックフィルムであり、直描型記録媒
体に好適である事がわかる。
【0051】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/24 8721−5D G11B 7/24 A (72)発明者 伊藤 勝也 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 鈴木 利武 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】プラスチックフィルムの少なくとも片面に
針状導電性微粒子を含む層を有し、該針状導電性微粒子
の配向度が0.50未満でありネットワ−ク度が1.5
以上であることを特徴とする導電性微粒子プラスチック
フィルム。 - 【請求項2】プラスチックフィルムへのコ−トをフィル
ム製膜時に同時に行うインラインコ−ト方式を用いた特
許請求の範囲第1項記載の導電性微粒子コ−トプラスチ
ックフィルム。 - 【請求項3】プラスチックフィルムの全光線透過率が、
50%以上のポリエステルフィルムであることを特徴と
する、特許請求の範囲第1項記載の導電性微粒子コ−ト
ポリエステルフィルム。 - 【請求項4】プラスチックフィルムの全光線透過率が、
50%以下、面内複屈折が−0.02以上+0.04以下である
ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の導電性
微粒子コ−トプラスチックフィルム。 - 【請求項5】プラスチックフィルムがポリエステルに該
ポリエステルに非相溶な熱可塑性樹脂を少なくとも1種
混合し、少なくとも1軸に延伸することにより内部に微
細な空洞を含有し、見掛け比重が0.8以上1.3未満
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の導
電性微粒子コ−ト白色ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8204767A JPH1044287A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 導電性プラスチックフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8204767A JPH1044287A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 導電性プラスチックフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044287A true JPH1044287A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16496015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8204767A Pending JPH1044287A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 導電性プラスチックフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1044287A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002370321A (ja) * | 2001-06-15 | 2002-12-24 | Kimoto & Co Ltd | 熱圧着性導電性フィルム、それを用いた導電性合成樹脂材および導電性合成樹脂成型品 |
JP2014507300A (ja) * | 2010-11-12 | 2014-03-27 | デュポン テイジン フィルムズ ユー.エス.リミテッド パートナーシップ | 反射性導電性複合フィルム |
WO2015072331A1 (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 熱可塑性樹脂フィルム、ラベル付き中空成型容器、粘着フィルム、ラベル及び印刷用フィルム |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP8204767A patent/JPH1044287A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002370321A (ja) * | 2001-06-15 | 2002-12-24 | Kimoto & Co Ltd | 熱圧着性導電性フィルム、それを用いた導電性合成樹脂材および導電性合成樹脂成型品 |
JP2014507300A (ja) * | 2010-11-12 | 2014-03-27 | デュポン テイジン フィルムズ ユー.エス.リミテッド パートナーシップ | 反射性導電性複合フィルム |
WO2015072331A1 (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 熱可塑性樹脂フィルム、ラベル付き中空成型容器、粘着フィルム、ラベル及び印刷用フィルム |
JPWO2015072331A1 (ja) * | 2013-11-15 | 2017-03-16 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 熱可塑性樹脂フィルム、ラベル付き中空成型容器、粘着フィルム及びラベル |
JP2017159651A (ja) * | 2013-11-15 | 2017-09-14 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 熱可塑性樹脂フィルム、ラベル付き中空成型容器、粘着フィルム及びラベル |
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