JPH1044249A - 発泡体のクラッシング装置 - Google Patents
発泡体のクラッシング装置Info
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- JPH1044249A JPH1044249A JP20583096A JP20583096A JPH1044249A JP H1044249 A JPH1044249 A JP H1044249A JP 20583096 A JP20583096 A JP 20583096A JP 20583096 A JP20583096 A JP 20583096A JP H1044249 A JPH1044249 A JP H1044249A
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Abstract
種の発泡体に対応でき汎用性に優れるクラッシング装置
を提供する。 【解決手段】 開閉自在な上下覆体2,3により発泡体
Fを収容できる気密空間4を形成するとともに、該気密
空間4内部の気体を吸引排出することができるようにし
た発泡体のクラッシング装置として、上下覆体2,3の
双方を、それぞれ発泡体形状に応じて変形可能な非通気
性の弾性シート2b,3bにより形成する。下覆体3の
弾性シート3bの内側に弾力性がありかつ圧縮変形時に
も通気性を保有する通気性シート15を配する。
Description
ーム等の発泡体のクラッシング装置に関するものであ
る。
ポリウレタンフォームに代表される連通気泡の発泡体
は、例えば自動車用シートのクッションパッド等、各種
の用途に広く使用されている。その中で高弾性ウレタン
フォーム(一般にはHRフォームと呼ばれる)の発泡成
形の場合には、内部の気泡に独立気泡の割合が多く、ま
た製造時に発生したガスが含まれているため、通常、発
泡体の製造工程において、成形した発泡体の脱型後にク
ラッシング処理を行い、発泡体内部の非破泡の気泡を破
って連通化させ、気泡に含まれているガスを空気によっ
て置換することとしている。
従来より、例えば、上下に間隔をおいて配置した上下ロ
ールの間を通過させて発泡体を機械的に圧縮することに
より、発泡体内部の未破泡の気泡を破り残留ガスを除去
する方法、あるいは剛性のあるボックス内に発泡体を収
納して、ボックス内の空気を吸引し真空化させて発泡体
を膨脹させることで、クラッシングする方法が知られて
いた。
ッド等の発泡体においては、品質向上やカバーリングの
自動化等のために、内部に立体形状の剛体ワイヤ等のフ
レーム部材をインサートして一体に発泡成形した、比較
的大型で複雑な形状の発泡体が多くなっている。
ラッシングすると、インサートされているフレーム部材
に変形が生じたり、フレーム等が障害となってクラッシ
ングできない部分が発生し不良品となる。また前記の膨
脹方式の場合、未破泡の気泡が残り易く、これを回避す
るには処理時間を長くする必要があり、非能率的なもの
であった。
密空間を形成する上部体と下部体のうち、上部体には発
泡体形状に対する追従性のある弾性シートを、下部体に
はアルミニウム等の剛性素材により発泡体形状に対応す
る受型を配し、前記受型に発泡体をセットして上下部体
を閉合した後、気密空間内部の空気を吸引排出して真空
化することにより、上部体の弾性シートの伸縮性を利用
して発泡体を圧縮してクラッシングする方法、装置が提
案されている(実開昭62−174500号公報)。
合、前記の一体発泡成形による発泡体のクラッシング処
理を良好に行なえるが、その一方、下覆体として発泡体
の形状に対応する受型を有することで専用機となり、そ
のままではサイズや形状の異なる他の発泡体の処理には
使用できず、汎用性に劣る。そうかといって、発泡体形
状に対応した受型に取り換るのは、運転を停止しての取
換え作業に手数がかかり、効率低下をきたす上、品種毎
の多数の受型を準備しておく必要もある。また、品種別
のクラッシング装置を設置しておくのは、発泡体製造ラ
インでの設置台数が増し、設置スペースが拡大し、製品
の流れが悪くなる。このため少量多品種の発泡体のクラ
ッシング処理には適さないものである。
体形状のフレーム部材がインサートされて一体発泡成形
された発泡体は勿論、そうでないものにも対応できると
ともに、形状の異なる多品種の発泡体に対応でき、汎用
性に優れる発泡体のクラッシング装置を提供するもので
ある。
決する発泡体のクラッシング装置であり、請求項1の発
明は、開閉自在な上下覆体により発泡体を収容できる気
密空間を形成するとともに、該気密空間内部の気体を吸
引排出することができる発泡体のクラッシング装置であ
って、上下覆体の双方を、それぞれ発泡体形状に応じて
変形可能な非通気性の弾性シートにより形成してなるこ
とを特徴とする。
内に処理対象の発泡体を収容した状態で該内部の空気を
吸引排出して真空化すると、上下覆体の双方の弾性シー
トが、その伸縮性によりそれぞれ発泡体形状に追従して
収縮変形して該発泡体を上下から圧縮することになる。
それゆえ、立体形状のフレーム部材がインサートされ一
体に発泡成形された複雑な形状をなす発泡体であって
も、また発泡体の形状が異なったものになっても、該発
泡体をその形状に対応した状態で上下の弾性シートによ
り圧縮することで確実にクラッシングできる。
グ装置において、上下覆体のうち少なくとも下覆体の弾
性シートの内側に、弾力性がありかつ圧縮変形時にも通
気性を保有する通気性シートを配したことを特徴とす
る。
ある通気性シートにより収容される発泡体を位置決めで
きる上、気密空間内部の真空化により上下の弾性シート
が収縮変形するのに伴い、内側の通気性シートも発泡体
とともに圧縮され、発泡体の凹凸形状に応じた形に容易
に変形し、これにより該通気性シートを介して発泡体の
全体を略均等に弾性シートで押圧できることになり、該
通気性シートが圧縮成しても通気性を保有していること
もあって、クラッシング作用がさらに良好に行なわれ
る。
図面に示す実施例により説明する。
下覆体を閉じた状態の断面図、図2は同上の作動状態を
説明する断面説明図、図3は図1のA−A線の断面図を
示している。
象の自動車用シートのクッションパッド等に使用する発
泡体で、主としてポリウレンタンフォームよりなり、内
部に剛体ワイヤ等のフレーム部材(f1)がインサート
されて一体に発泡成形されている。
フレーム、(2)(3)は両者間に気密空間(4)を形
成し得る開閉自在な上下覆体である。上覆体(2)は枠
部材(2a)に発泡体形状に応じて変形可能なゴム材等
よりなる非通気性の弾性シート(2b)を取着したもの
よりなる。また下覆体(3)についても、機台フレーム
(1)の上縁部に設けられた枠部材(3a)に前記同様
の変形可能なゴム材よりなる非通気性の弾性シート(3
b)が取着されてなる。
対し枠部材(3a)の一側部、例えば長辺側の一側部外
周においてピン連結部(5)を支点として回動可能に連
結されるとともに、図1のように、上覆体(2)の枠部
材(2a)に突設されたブラケット(3c)にシリンダ
機構(6)の出力ロッド(6a)の端部が連結されて、
該シリンダ機構(6)の作動により開閉するようになっ
ている。上覆体(2)を下覆体(3)に対し開閉可能に
設ける手段は図示する実施例のものに限らず、例えば上
覆体(2)を昇降可能に設ける等、他の種々の構成手段
により実施できる。
対接部の少なくとも一方には、上下覆体(2)(3)の
閉合時に両弾性シート(2b)(3b)間の気密空間
(4)を気密に保持するためのシール材(8)が付設さ
れている。
所、例えば図のように下覆体(3)の弾性シート(3
b)には、1もしくは複数の吸引口(9)が設けられ、
該吸引口(9)に蛇腹状あるいはゴム管等の伸縮可能な
耐圧性を有するホース(10)が下方から接続され、さ
らに該ホース(10)に真空切換弁(11)を介して真
空ポンプ(12)が接続されており、これにより前記気
密空間(4)内部の気体を強制的に吸引排出できるよう
になっている。
ルター部材(13)が設けられており、吸引時の発泡体
(F)が吸引口(9)に入り込むのを防止しかつゴミ等
の侵入を防止できるようになっている。(14)は下覆
体(3)の下方部を覆う保護ボックスであり、パンチン
グメタル等の多孔板により形成されている。
(2b)(3b)の厚みは、素材ゴムの材質や弾性や強
度ななとなの特性によっても異なるが、通常、2〜5m
mとするのが好ましい。すなわち、弾性シート(2b)
(3b)の厚みが、前記より小さくなると繰返し使用に
よる寿命が低下し、また前記より大きくなると、発泡体
に対する形状追従性が低下するので好ましくない。この
ことから、より好ましい厚みの範囲は2.5〜3.5m
mである。
の内側には、該弾性シート(3b)よりも弾力性があっ
て容易に変形でき、かつ弾性シート(3b)の数倍以上
の厚みを有する通気性シート(15)が配置されてお
り、この通気性シート(15)は圧縮時にも通気性を確
保できるもの、例えば連通気泡のポリウレンタフォーム
等の弾力性のある発泡体等よりなる。
限定されるものではないが、20〜80mmのもの、特
に好ましくは40〜60mmの厚みのものが用いられ
る。すなわち、通気性シート(15)の厚みが前記厚み
範囲より小さくなると、真空時に完全につぶれて通気性
がなくなり、真空完了時間に影響するとともに押圧の効
果が小さくなる。また通気性シート(15)の厚みが前
記の厚み範囲より大きくなると、材料コストが高くな
る。
(3)の弾性シート(3b)の外側(下方側)には、装
置長手方向の所要間隔毎に該弾性シート(3b)の下方
への過度の膨出変形を抑止するための保持ベルト(1
6)が配されており、弾性シート(3b)上に収容され
る発泡体(F)の荷重を無理なく受支できるようになっ
ている。
車用シートのクッションパッド等の発泡体(F)のクラ
ッシングを行なう場合について説明すると、上覆体
(2)を図1の鎖線のように開いた状態で、処理対象の
発泡体(F)を下覆体(3)の弾性シート(3b)上に
載置した後、シリンダ機構(6)の作動により上覆体
(2)を回動させ、枠部材(2a)と下覆体(3)の枠
部材(3a)とをシール材(8)を介して対接させ密着
させる〔図2の(a)〕。これにより、上下の弾性シー
ト(2b)(3b)の間、すなわち気密空間(4)内に
発泡体(F)が収容されることになる。
せることにより、前記気密空間(4)内部の気体を強制
的に吸引排出させて、気密空間(4)を減圧真空化する
もので、この真空化に伴って、外部の大気圧が上下覆体
(2)(3)の弾性シート(2b)(3b)に作用し、
両弾性シート(2b)(3b)がその伸縮性によりそれ
ぞれ発泡体(F)の形状に追従して収縮変形する〔図2
の(b)〕。これにより、従来装置のような受型がなく
ても、フレーム部材の変形を生じさせることなく発泡体
(F)が上下から略均等に圧縮され、発泡体(F)内の
残留ガスが強制的に除去され、未破泡の気泡が破れて連
通化する。
性シート(3b)の内側に、弾力性がありかつ圧縮変形
時にも通気性を保有する通気性シート(15)が配され
ていると、この通気性シート(15)により、気密空間
(4)内に収容された発泡体(F)の動きを規制できる
上、気密空間(4)内の真空化により上下の弾性シート
(2b)(3b)が収縮変形するのに伴い、内側の通気
性シート(15)も発泡体(F)と共にその弾力性に抗
して圧縮され、発泡体(F)の凹凸形状に応じた形に容
易に変形し、これにより受型がなくても該通気性シート
(15)を介して発泡体(F)の凹部を含む全体を略均
等に確実に押圧でき、クラッシング作用がさらに良好に
行なわれ、未破泡部を残すことなく処理できる。
空ポンプ(12)を停止し、切換弁(11)の切換えに
より、気密空間(4)の内部に大気を導入することによ
り、発泡体(F)が弾性復元力によって空気を吸収して
原形に戻る。その後、上覆体(2)を開いて発泡体
(F)を取り出す。
(F)のクラッシング処理を順次行なうことができる。
この際、特に上下覆体の双方を変形可能な弾性シート
(2b)(3b)により形成してあるので、発泡体の形
状が異なるものであっても対応でき、上記同様の作用に
よりクラッシング処理できる。
置は、上下覆体の双方に弾性シートを用いて構成したこ
とで、特別の受型を必要とせず、フレーム部材がインサ
ートされて一体発泡成形された発泡体は勿論、そうでな
いものにも対応できるとともに、形状の異なる多品種の
発泡体に対応でき、汎用性に優れる。したがって、少量
多品種の発泡体の製造に好適に利用でき、発泡体製造ラ
インでのクラッシング装置の設置台数、設置スペースを
減少でき、クラッシング加工の効率化を図ることができ
る。
いた状態の断面図である。
空化後(b)の断面説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】開閉自在な上下覆体により発泡体を収容で
きる気密空間を形成するとともに、該気密空間内部の気
体を吸引排出することができるようにした発泡体のクラ
ッシング装置であって、上下覆体の双方を、それぞれ発
泡体形状に応じて変形可能な非通気性の弾性シートによ
り形成してなることを特徴とする発泡体のクラッシング
装置。 - 【請求項2】下覆体の弾性シートの内側に、弾力性があ
りかつ圧縮変形時にも通気性を保有する通気性シートが
配されてなる請求項1に記載の発泡体のクラッシング装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20583096A JP3718913B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 発泡体のクラッシング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20583096A JP3718913B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 発泡体のクラッシング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044249A true JPH1044249A (ja) | 1998-02-17 |
JP3718913B2 JP3718913B2 (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=16513423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20583096A Expired - Fee Related JP3718913B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 発泡体のクラッシング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3718913B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002085163A1 (en) * | 2001-04-16 | 2002-10-31 | Ts Tech Co., Ltd | Sheet for vehicle and method for manufacture thereof |
-
1996
- 1996-08-05 JP JP20583096A patent/JP3718913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2002085163A1 (en) * | 2001-04-16 | 2002-10-31 | Ts Tech Co., Ltd | Sheet for vehicle and method for manufacture thereof |
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