JP2781991B2 - クッション成形品のクラッシング方法 - Google Patents

クッション成形品のクラッシング方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、クッション成形品のクラッシング方法の
改良に関する。
(従来技術) 座席のクッション等に用いられるクッション成形品
は、型内にウレタン原料等を注入し、型キャビティ形状
に発泡させた後、その発泡成形品を脱型することにより
得られる。
しかし、そのクッション成形品は、該クッション成形
品を構成する気泡構造がすべて連通した形(連通気泡)
で形成されるわけではなく、一部独立した形(独立気
泡)で形成されるため、その独立気泡内に空気または発
泡ガスが閉じ込められた状態になる。従って、脱型後そ
のまま放置すると、自然冷却等により該独立気泡内の空
気またはガスの体積が減少し、それによってクッション
成形品全体の収縮、変形を生じ、製品として使用出来な
いものになってしまう。
そこでその収縮、変形を防ぐために、クッション成形
品の脱型後、クッション成形品にクラッシングを施すこ
とにより、該クッション内にある独立気泡の膜を強制的
に破裂させて連通気泡を形成するととに、該独立気泡内
にあった空気またはガスを逃がすことがおこなわれてい
る。
従来におけるクラッシング方法として第6図ないし第
8図に示す方法がある。
第6図に示す方法は、クッション成形品10をロール
12の間に通して圧縮することにより、独立気泡の膜を破
裂させて連通気泡とする方法である。
第7図に示す方法は、クッション成形品10を真空釜
14内に配置し、その真空釜14内を減圧にしてクッション
成形品10内の独立気泡の膜を破裂させる方法である。
第8図に示す方法は、表面に吸引孔16を設けた支持
具18にクッション成形品10を載置し、そのクッション成
形品10表面を柔軟な非通気性のシート119で覆い、該シ
ート19内の空気を支持具の吸引孔16を通じて外部へ吸引
し、シート19内を減圧にすることによりクッション成形
品10の圧縮を行う方法である。
(発明が解決しようとする課題) ところで、クッション成形品10内には補強のため、あ
るいは形状維持等のために、金属パイプ等からなるフレ
ームあるいはワイヤ等が埋設される場合が多い。
しかし、そのようなフレーム等の埋設されたクッショ
ン成形品に対して、第6図に示したロールによるクラッ
シングを行おうとすると、その際に内部のフレーム等も
ロールにより強引に押されて変形する虞れがあるため、
その方法ではクラッシングできなかった。
一方、第7図に示した真空釜を用いるクラッシング方
法では、クッション成形品が外部からの力により直接圧
縮されないため、クッション成形品の中心部まで完全に
クラッシングできない問題がある。
また、第8図に示した支持具および非通気性シートを
用いる方法にあっては、シート内の空気の吸引開始によ
り、直ちにそのシートがクッション成形品表面に吸着し
て、その後の吸引がクッション成形品底面と支持具表面
との接触面のみとなるため、空気の吸引を良好に行えな
い問題がある。
そこでこの発明は、上記の問題を解決して、効率よく
クラッシングのできる方法を提供しようとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、この発明は、クッション成
形品を柔軟な非通気性シートで包囲し、該シート内の空
気を外部へ吸引してシート内を減圧にすることによりク
ッション成形品をクラッシングする方法において、前記
クッション成形品と非通気性シートの間に柔軟性のある
通気性体を配置して、該シート内の空気を外部に吸引す
ることとしたのである。
(作用) 非通気性シート内の空気の吸引を開始すると、まずそ
のシートおよびシート内面の通気性体がクッション成形
品表面に吸着し、そのシートとクッション成形品表面間
に、通気性体からなる空気流通路が確保される。そして
その後の空気の吸引により、前記通気性体部分を介して
あるいは直接にクッション成形品内の空気、ガスが外部
に吸引される。また、その空気の吸引により非通気性シ
ート内が減圧になるため、該シートおよびそのシート内
面の通気性体がクッション成形品表面に圧着し、該クッ
ション体を外側から押圧することになる。その押圧によ
る圧縮および前記クッション成形品内の空気、ガスの吸
引により、クッション成形品は、独立気泡の膜が破壊さ
れて連通気泡率が高まり、クラッシングが終了する。
このように、非通気性シートとクッション成形品表面
が直接密着せず、該シートとクッション成形品間に通気
性体からなる空気流通路が確保されるため、空気の吸引
が妨げられず、より完全なクラッシングを行うことがで
きる。
しかも、非通気性シートおよび通気性体によってクッ
ション成形品が外側から押圧されて圧縮されることにな
るので、クッション成形品内部まで確実にクラッシング
できるようになる。
(実施例) 以下この発明の実施例について説明する。
第1図ないし第3図はこの発明の一実施例におけるク
ラッシング方法を示す断面図である。
まず、発泡成形したクッション成形品20を用意する。
そのクッション成形品20には、クッション成形品の用途
等に応じて適宜補強用あるいは取り付け用のフレーム21
あるいはワイヤ(図示せず)が埋設されている。
次に、柔軟な非通気性シート22の内面に柔軟な通気性
体24を貼着してなる柔軟な袋26を用意し、その袋26内に
前記クッション成形品20を収容する。柔軟な非通気性シ
ート22としては、ゴムシートあるいは塩化ビニル樹脂等
のプラスチックシート等が用いられる。また、柔軟な通
気性体24としては、所定の厚みからなる不織布、綿布、
あるいは通気性の高いウレタンフォーム等が用いられ
る。
そして、その柔軟な袋26の口28に真空吸引装置(図示
せず)のノズル30を接続し、袋26内の空気を吸引する。
その吸引により、第2図のように袋26内面がクッショ
ン成形品20の表面に密着し、非通気性シート22とクッシ
ョン成形品20表面間に通気性体24からなる空気流通路が
形成される。そしてクッション成形品20内の空気、ガス
が前記通気性体24からなる空気流通路を通って真空吸引
ノズル30から外部へ吸引される。また、その吸引によっ
て袋26内の圧力が低下するため、袋26が第3図のように
偏平となって、その袋26内面によってクッション成形品
20が押され、圧縮される。
それらによって、クッション成形品20は、クラッシュ
ングされ、クッション成形品20内部の空気、ガスが外部
に吸引されるとともに、独立気泡の膜が破壊されて連通
気泡率が増大する。
その後、吸引を止めて、袋からクッション成形品を取
り出せば、元の形に復元したクッション成形品が得られ
る。このようにして得られたクッション成形品は、その
後に変形、収縮等を起こすことがない。
なお前記の吸引は、所定間隔をおいて数回繰り返すの
が、より確実なクラッシュングを行う上で好ましい。
第4図は他の実施例を示す断面図である。この実施例
は、柔軟な非通気性シート32の内面に柔軟な通気性体34
を貼着した二つのシート36によってクッション成形品20
を挟み、そのシート36間に挿入した真空吸引ノズル30を
通じてシート36内の空気を吸引してクラッシングをする
ものである。
また第5図は更に別の実施例を示す断面図である。こ
の実施例は、吸引孔39を表面に設けた支持具38にクッシ
ョン成形品20を載置し、そのクッション成形品20表面を
柔軟な通気性体40と柔軟な非通気性シート42で順次包囲
し、支持具38の吸引孔を介してシート42内の空気を外部
へ吸引するものである。その吸引は、支持具38支持面の
吸引孔39から直接に、およびクッション成形品20表面の
通気性体40からなる空気流通路を通じてなされる。な
お、支持具38は、支持面が製品形状からなる木製、プラ
スチック製からなるもので、その支持面から外部に通じ
る吸引孔39を設けたものである。この実施例は、非通気
性シートと通気性体を袋状にしなくてもよい利点、およ
びクラッシング時にクッション成形品が不規則に圧縮さ
れるのを防いでクッション成形品表面の形状的に弱い部
分に亀裂等が発生するのを防止できる利点がある。
(効果) この発明は、クッション成形品を非通気性シートで包
囲して、そのシートとクッション成形品表面間に通気性
体を配置した状態で、シート内の空気を外部へ吸引する
ことによりクラッシングを行うものであるため、次のよ
うな効果がある。
ローラのような硬いものでクッション成形品を押
圧、圧縮するものでないため、クッション成形品内にフ
レーム等があってもそのフレーム等の変形を生じること
なくクラッシングすることができる。
非通気性シートとクッション成形品間に存在する通
気性体が空気流通路として作用するため、効率良くクッ
ション成形品内の空気、ガスを外部へ吸引することがで
きる。
またクッション成形品が、非通気性シートと通気性
体により外部からも押圧されて圧縮されることになるた
め、前記と相俟ってクッション成形品の中心部までク
ラッシングができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明の一実施例を示す断面
図、第4図はこの発明の他の実施例を示す断面図、第5
図はこの発明の更に別の実施例を示す断面図である。ま
た、第6図ないし第8図は従来の方法を示す断面図であ
る。 20:クッション成形品、21:フレーム、 22,32:柔軟な非通気性シート、 24,34:柔軟な通気性体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クッション成形品を柔軟な非通気性シート
    で包囲し、該シート内の空気を外部へ吸引してシート内
    を減圧にすることによりクッション成形品をクラッシン
    グする方法において、前記クッション成形品と非通気性
    シートの間に柔軟性のある通気性体を配置して、該シー
    ト内の空気を外部に吸引することを特徴とするクッショ
    ン成形品のクラッシング方法。
JP15484889A 1989-06-16 1989-06-16 クッション成形品のクラッシング方法 Expired - Lifetime JP2781991B2 (ja)

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