JP2764186B2 - 発泡型 - Google Patents

発泡型

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JP2764186B2
JP2764186B2 JP1270679A JP27067989A JP2764186B2 JP 2764186 B2 JP2764186 B2 JP 2764186B2 JP 1270679 A JP1270679 A JP 1270679A JP 27067989 A JP27067989 A JP 27067989A JP 2764186 B2 JP2764186 B2 JP 2764186B2
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晴夫 森田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両用座席シート、座席シートバック等
のクッション体として使用するポリウレタン発泡体の発
泡型、特にはガス抜き用のベントホールを設けた発泡型
に関する。
(従来技術) 従来、車両用座席シート等のクッション体に用いられ
るポリウレタン発泡体は、発泡型内にポリウレタン原料
を注入して型面形状に発泡させることにより成形されて
いる。
ところでその発泡型には、発泡時に発生するガスのう
ち発泡体の形成に寄与しないガスおよび型内の残存空気
を型外へ逃がして、得られる発泡体に欠肉あるいは空洞
が形成されないようにするため、通常、特開昭59−2328
32号公報に示されるようなガス抜き用のベントホールが
形成される。
ところがベントホールを設けた発泡型は、不要なガス
等を排出するものの、膨張するポリウレタン原料が該ベ
ントホールを通って発泡型の外にまで漏出し、型外面を
汚したり、あるいはベントホールを詰まらせる等の問題
を有している。また、発泡途中において前記漏出により
ベントホールが塞がれた発泡型は、その発泡の進行によ
り型内圧が上昇し、それまでベントホールに詰まってい
た発泡体が型内圧により吹き飛ばされ、一時的に型内の
圧力が解放される。そのため、発泡体中のガス圧力が該
ベントホールに向かって作用し、いまだ十分硬化してい
ない発泡体の気泡膜が裂けるようにして発泡体中に空洞
ができることもしばしばある。
そこで、特開昭59−232832号の公報には、該ベントホ
ールの型内側開口部を連通気泡構造のウレタンフォーム
シートによって閉鎖することにより、ガス等のみを型外
に逃がし、膨張する原料は該ウレタンフォームシートに
含浸した状態で硬化させ、ベントホールに入り込まない
ようにする成形方法が提案されている。
しかしその方法にあっては、閉鎖用のウレタンフォー
ムシートに発泡原料が含浸して硬化するため、その閉鎖
用ウレタンフォームシートは、成形される発泡体の脱型
と共に除去されることになる。その結果、成形の都度型
内面にフォームシートを貼着する必要がある上、その作
業工数のため成形サイクルが長くなる等作業性および量
産性に劣るきらいがある。しかも、ウレタンフォームシ
ートに含浸した原料は物理的に発泡が阻害されるため、
裏面とはいえ部分的に硬い箇所が発泡体に形成されるこ
ととなり、座ったときに乗員に違和感を与えることも多
い。
そこで本出願人は、前記問題を解決するため、前記閉
鎖用のウレタンフォームシートに代えて通気性合成紙を
用いてベントホールを閉鎖した発泡成形型を発明した
(特願平1−232250号)。その発泡成形型は、型内の残
存空気および発泡体から逃散するガスを通すものの、液
状のポリウレタン原料をほとんど通さないため、ベント
ホールから原料が型外へ漏出したり、ベントホールが漏
出原料により詰まることのないものである。しかしその
発泡成形型は、一定期間合成紙を交換する必要がなく、
発泡成形作業が極めて簡単になり、成形作業も向上する
利点を有する。
(発明が解決しようとする課題) しかし前記通気性合成紙を両面接着テープ等のような
通常の貼着手段により型面に貼着して、ベントホールを
閉鎖すると、一定期間毎における通気性合成紙の交換で
あっても、その交換作業が容易とは言いがたかった。ま
たベントホールが設けられる型面は、通常発泡体の裏面
を構成する型面とされるが、発泡体の重量軽減および原
料の節約のため、その型面の一部に突部を設ける、いわ
ゆる肉ぬすみが施される。したがって、その突部により
通気性合成紙が型面に貼着しずらい場合がある。
そこでこの発明は、ベントホールを塞ぐ通気性合成紙
の貼着および取り替え作業が容易な発泡型を提供せんと
するものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、この発明は、ベントホール
を設けた割型の該ベントホールを通気性合成紙にて閉鎖
した発泡型において、ベントホールを含む型を分割構造
とし、ベントホールを閉鎖する通気性合成紙の縁をベン
トホールを含む分割型と残余の分割型との間に挟着固定
するようにしたのである。さらに、それに加えて前記肉
ぬすみ等のためにベントホールを含む分割型の型面の一
部が突になった発泡型については、その突部を貼着可能
にして、該脱着可能な突部壁面によって通気性合成紙の
一部を挟着するようにしたのである。
(作用) 通気性合成紙は、ベントホールを含む分割型と残余の
分割型との間に、その縁が挟着固定されることによりベ
ントホールを含む分割型の型面に貼着される。そのた
め、分割型の組み付け時に通気性合成紙を型面に固着す
ることができ、一方その通気性合成紙が型面に接着して
ないため、分割型を取り外せば容易に通気性合成紙を取
り去ることができ、該通気性合成紙の貼着、取り外しが
容易に行える。
また、ベントホールの設けられた型面が肉ぬすみのた
めに一部突部となって、しかもその突部型面が脱着可能
とされた発泡型にあっては、通気性合成紙の縁が前記の
ように挟着されるとともに、突部型面により通気性合成
紙の一部が挟着されるため、該通気性合成紙は型面に密
着し、型面から浮き上がることがない。その結果、型面
から浮いた通気性合成紙によって、発泡型のキャビティ
が狭くなる等の不具合を生じることがない。
(実施例) 以下この発明の実施例について説明する。
第1図は、この発明の一実施例に係る発泡型10の組み
付け時を示す断面図、第2図は組み付け後の発泡型10の
断面図である。
発泡型10は、下型12と上型14に二分割される型本体と
通気性合成紙15とからなり、型本体内部に車両用シート
形状のキャビティ16を有する。
下型12のキャビティ面18は、シートの座席面を規定
し、上型14のキャビティ面20はシートの裏面を規定して
いる。上型14は、分解構造からなるもので三つの分割型
14a,14b,14cに分割され、各分割型14a,14b,14cの分割面
13a,13b,13cが型外側へ屈曲して重ね合わせ可能とさ
れ、ボルト22およびナット24により結合されうるように
なっている。25はボルト挿通孔である。また、上型中央
の分割型14bの壁面には、型内外を連通するベントホー
ル26がガス逃散用に形成されている。このベントホール
26の大きさ(内径)、数および位置は製品(発泡体)の
形状によって適宜設定されるものであるが、一例を示せ
ば、内径10mmの孔を5〜10個分散させて分割型14bに設
けベントホールとする。そのベントホール26は次に示す
通気性合成紙15により閉鎖されるものである。
通気性合成紙15は、ポリエチレン、ポリプロピレン繊
維を主体とするものからなり、JIS P8117「紙および板
紙の透気度試験方法」に基づいて測定した透気度、すな
わち645mm2の面積の紙を空気100mlが通過するのに要す
る平均秒数が10〜80のものである。この透気度を得るに
は、太さ1.0〜2.5デニール、長さ10〜30mmの上記繊維を
バインダーと共に抄紙し、この紙を熱ロールでもって圧
縮および圧着し、厚さ0.1〜0.25mm、密度0.4〜0.8g/cm3
に製紙したもの若しくはこのようにして製紙した合成紙
を更に2〜5枚熱ロールでもって圧着した合成紙によっ
て実現される。この通気性合成紙15は、前記上型14の組
み付け時、すなわちベントホール26を含む分割型14bと
残余の分割型14a,14cがボルト22とナット24で連結され
る際に、分割面(13aと13b、13bと13c)間に縁15a,15a
が挟着され、分割型14b型面のベントホール26を閉止す
る。
第3図は別の実施例に係る発泡型28の組み付け時を示
す断面図、また第4図はその発泡型28の組み付け後を示
す断面図である。
発泡型28は、いわゆる肉ぬすみ型と称される型で、下
型30と上型32からなる型本体と通気性合成紙34から構成
される。下型30には製品形状のキャビティ36が形成され
ている。上型32は、三つの分割型32a,32b,32cからな
り、その中央の分割型32bにはベントホール38および突
部40取り付け用の孔39が形成されている。突部40は肉ぬ
すみのためのもので、一端が埋設されたボルト42とナッ
ト44により分割型32bの内面に着脱可能に取り付けら
れ、その表面が型面の一部になる。
通気性合成紙34は、上型の組み付け時、ベントホール
38を含む分割型32bと残余の分割型32a,32c間に縁34aが
挟着され、さらに突部40と分割型32b型面間で中央部が
挟着されて分割型32bの壁面に密着し、ベントホール38
を閉止する。
なお、この発明の発泡型は上下二分割のものに限られ
ず、第5図に示す三分割のもの、あるいはそれ以上に分
割されるものであってもよい。
第5図は三分割からなる発泡型46の断面図である。そ
の発泡型46は、シートバックの背面を規定する下型48
と、シートバックの裏面を規定する上型50からなる型本
体と、通気性合成紙52から構成される。上型50は、中央
部54と両縁部56とに分割され、さらにその中央部54はベ
ントホール58を含む分割型54bと、その両側の分割型54
a,54cから構成され、そのベントホール58を含む分割型5
4bと残余の分割型54a,54cとの間に両縁が挟着された通
気性合成紙52によりベントホール58が閉止される。
このようにしてなる発泡型によりポリウレタン発泡体
を成形するには、まず型の組み付け時に通気性合成紙を
ベントホールを含む分割型と残余の分割型間に挟着固定
してベントホールを閉止し、その後、型キャビティ内に
ポリウレタン原料を注入し、発泡させる。その際発泡体
から逃散するガスおよび型内残存空気は、通気性合成紙
を通ってベントホールから型外へ逃げる。一方、ポリウ
レタン原料は通気性合成紙により遮られてベントホール
に侵入することなく、型キャビティ内で発泡する。そし
て、所定時間経過後発泡体を型から取り出せば、所望の
発泡体が得られる。
その後は、前記通気性合成紙を挟着固定したままポリ
ウレタン原料をキャビティに注入し、発泡体の成形を繰
り返す。
なお、この発泡体の成形に際して、通常あらかじめキ
ャビティ面および通気性合成紙の片面に離型剤が塗布さ
れる。離型剤は元来表面張力が大であるため、通気性合
成紙が、表面の濡れにくいポリオレフィン系プラスチッ
ク繊維からなるものであっても、若干通気性が阻害され
ることとなる。そのため、使用する離型剤によっては所
望の通気性を有するように実験によって通気性合成紙を
選択するのが好ましい。
そして前記発泡体の成形を一定期間繰り返して通気性
合成紙の交換時期に至った時は、通気性合成紙を挟着し
ている分割型の連結を解除して通気性合成紙を取り外
し、再び新しい通気性合成紙をベントホールの形成され
た分割型と残余の分割型との間に挟着して型面に取り付
ける。
(効果) この発明は前記のように、通気性合成紙の縁をベント
ホールを含む分解型と残余の分解型間に挟着して型面に
取り付け、ベントホールを閉止するものであり、両面接
着テープを用いないため、該通気性合成紙に取り付け、
交換を容易に行うことができる。また、ベントホールを
含む型面に肉ぬすみ用の突部がある場合でも、その突部
を脱着可能にしてその突部型面により通気性合成紙の一
部を挟着するため、該通気製合成紙が型面から浮き上が
ることがなく、良好な発泡体を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る発泡型の組み付け時
を示す断面図、第2図はその組み付け後の発泡型の断面
図、第3図は他の実施例に係る発泡型の組み付け時を示
す断面図、第4図はその組み付け後の発泡型の断面図、
第5図は更に他の実施例に係る発泡型の断面図である。 12,30,48:下型、14,32,50:上型、 14a,32a,54a,14c,32c,54c:分割型、 14b,32b,54b:ベントホールを含む分割型、 15,34,52:通気性合成紙、40:突部、 26,38,58:ベントホール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベントホールを設けた割型の該ベントホー
    ルを通気性合成紙にて閉鎖した発泡型において、ベント
    ホールを含む型を分割構造とし、ベントホールを閉鎖す
    る通気性合成紙の縁をベントホールを含む分割型と残余
    の分割型との間に挟着固定するようにしたことを特徴と
    する発泡型。
  2. 【請求項2】ベントホールを含む分割型の型面の一部を
    脱着可能な突部とし、該脱着可能な突部型面により通気
    性合成紙の一部を挟着するようにした特許請求の範囲第
    1項記載の発泡型。
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