JPH104319A - マイクロ波逓倍器 - Google Patents

マイクロ波逓倍器

Info

Publication number
JPH104319A
JPH104319A JP15450896A JP15450896A JPH104319A JP H104319 A JPH104319 A JP H104319A JP 15450896 A JP15450896 A JP 15450896A JP 15450896 A JP15450896 A JP 15450896A JP H104319 A JPH104319 A JP H104319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
stub
multiplier
short
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15450896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3224509B2 (ja
Inventor
Hiroshi Ikematsu
寛 池松
Kenji Ito
健治 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP15450896A priority Critical patent/JP3224509B2/ja
Publication of JPH104319A publication Critical patent/JPH104319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3224509B2 publication Critical patent/JP3224509B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Waveguide Connection Structure (AREA)
  • Microwave Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作後の調整が困難で、かつ狭帯域であるた
めエッチング精度等の製造バラツキによる特性変動が大
きく、かつ回路自体が大型化するなどの課題があった。 【解決手段】 逓倍回路15およびバッファ増幅回路1
6の出力側のバイアス線路を基本周波数の1/4波長の
電気長を有する先端短絡スタブ21a,21bと、逓倍
回路15の出力部に設けられたインダクタ23a,23
bとキャパシタ24とから構成される集中定数形ハイパ
スフィルタとを組み合わせることにより、不要波を抑圧
することができる効果を得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小型かつ簡単な
構造で低スプリアスを可能にするとともに、逓倍波周波
数及び抑圧したい周波数を容易に設定可能にすることが
できるマイクロ波逓倍器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のマイクロ波逓倍器を示す
構成図であり、図において、1は逓倍回路、2は逓倍回
路1により出力された逓倍波を所望の電力レベルまで増
幅するバッファ増幅回路、3は逓倍回路1に設けられ、
GaAs電界効果トランジスタ(以下、GaAs FE
Tという)5の効率が最大となるように信号を入力した
り出力したりするための基本波整合回路、5はソース接
地されたGaAs FET、6はGaAs FET5か
ら出力されたn倍波周波数に対してインピーダンス整合
を行うn倍波整合回路、7は設定された帯域以外の周波
数を除去するとともに、基本波周波数およびn倍波周波
数以外の高調波をGaAs FET5のドレイン端子側
に反射させるバンドパスフィルタであり、8はバッファ
増幅回路2に設けられ、バンドパスフィルタ7から入力
した周波数に対してインピーダンス整合を行うn倍波整
合回路、9はバッファ増幅回路2に設けられたGaAs
FET、10はバッファ増幅回路2に設けられGaA
s FET9から出力された周波数に対してインピーダ
ンス整合を行うn倍波整合回路、11は出力端子であ
る。
【0003】このような従来のマイクロ波逓倍器におい
て、逓倍回路1のGaAs FET5はソース接地され
ており、入力側は基本波周波数に対してインピーダンス
整合をとり、かつ出力側はn倍波に対してインピーダン
ス整合をとることにより、基本波からn倍波への変換を
効率よく行っていた。また、逓倍回路1とバッファ増幅
回路2との間に設けられたバンドパスフィルタ7は不要
波を除去し、かつ基本波及び所望波以外の高調波をGa
As FET5のドレイン端子側に反射することによ
り、変換効率を更に高めている。また、バッファ増幅回
路2は逓倍回路1と同様、ソース接地されたGaAs
FET9の入出力部にn倍波に対するn倍波整合回路1
0を設けており、逓倍回路1により出力された逓倍波を
所望の電力レベルまで増幅する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ波逓倍
器は以上のように構成されているので、逓倍回路1とバ
ッファ増幅器2の間に設けられたバンドパスフィルタ7
には不要波の抑圧、及び基本波及び所望波以外の高調波
をGaAs FET5のドレイン端子側に反射するとい
う設計上の要求があるため、狭帯域かつ多段のバンドパ
スフィルタ7が必要となり、例えば側面結合形バンドパ
スフィルタなどを用いた場合には製作後の調整が困難
で、かつ、狭帯域であるためエッチング精度等の製造バ
ラツキによる特性変動が大きく,かつ回路自体が大型化
するなどの課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、逓倍回路1及びバッファ増幅回路
2のGaAs FET5および9に電源電圧を供給する
バイアス線路を不要波抑圧の機能を付加したものとし、
かつ逓倍回路1の出力部に集中定数形HPF及び分布定
数形DCカットを組み合わせ、さらにバッファ増幅回路
2のn倍波整合回路8および10を対GND間にシャン
ト接続したインダクタを用いることで、小型かつ調整の
容易なマイクロ波逓倍器を得ることを目的とする。
【0006】また、この発明は、プリント基板のエッチ
ング精度等の製造上の誤差に対しても特性の変動が小さ
くなるようにしたマイクロ波逓倍器を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るマイクロ波逓倍器は、逓倍回路とバッファ増幅回路と
の出力側のバイアス線路に不要な周波数帯を抑圧するよ
うにしたものである。
【0008】請求項2記載の発明に係るマイクロ波逓倍
器の抑圧手段は、GaAs電界効果トランジスタのゲー
ト端子と入力端子間に接続された基本波整合回路と、G
aAs電界効果トランジスタのドレイン端子に接続さ
れ、バイアス電圧供給線路を兼ねるとともに、基本周波
数の1/4波長の電気長を有する先端短絡スタブと、こ
の先端短絡スタブの出力側に接続された集中定数形ハイ
パスフィルタとを組み合わせたものである。
【0009】請求項3記載の発明に係るマイクロ波逓倍
器は、逓倍回路とバッファ増幅回路との間に逓倍波周波
数以外の高周波を抑圧する分布定数形直流電圧阻止回路
を備えたものである。
【0010】請求項4記載の発明に係るマイクロ波逓倍
器の集中定数形ハイパスフィルタは、先端短絡スタブと
分布定数形直流電圧阻止回路との間に接続され、キャパ
シタおよびGNDとシャント接続されたインダクタから
構成されたものである。
【0011】請求項5記載の発明に係るマイクロ波逓倍
器は、先端短絡スタブの代わりに、出力側のバイアス線
路に基本周波数の1/4波長の電気長を有する先端開放
スタブを設けたものである。
【0012】請求項6記載の発明に係るマイクロ波逓倍
器の分布定数形直流電圧阻止回路は、1/4波長の電気
長を有する結合線路とするようにしたものである。
【0013】請求項7記載の発明に係るマイクロ波逓倍
器の集中定数形ハイパスフィルタのキャパシタは、可変
容量キャパシタとするようにしたものである。
【0014】請求項8記載の発明に係るマイクロ波逓倍
器の分布定数形直流電圧阻止回路は、チップコンデンサ
の取付位置を可変できるようにしたものである。
【0015】請求項9記載の発明に係るマイクロ波逓倍
器の取付位置可変手段は、逓倍回路およびバッファ増幅
回路に設けられた先端短絡スタブと並走するように設け
られたGNDパターンと、このGNDパターンに設けら
れた裏面の地導体と導通するためのスルーホールと、先
端短絡スタブとGNDパターンとの間でスライドさせ、
先端短絡スタブの電気長を変化させるチップキャパシタ
とを設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるマ
イクロ波逓倍器を示す構成図であり、図において、15
はこの発明の実施の形態1による逓倍回路、16は逓倍
回路15により出力された逓倍波を所望の電力レベルま
で増幅するバッファ増幅回路、3は逓倍回路15に設け
られ、GaAs FET5の効率が最大となるように信
号を入力したり出力したりするための基本波整合回路
(抑圧手段)、5はソース接地されたGaAs FET
(GaAS電界効果トランジスタ)、8はバッファ増幅
回路16に設けられ、入力した周波数に対してインピー
ダンス整合を行うn倍波整合回路、9はバッファ増幅回
路16に設けられたGaAs FET、10はバッファ
増幅回路16に設けられGaAs FET9から出力さ
れた周波数に対してインピーダンス整合を行うn倍波整
合回路、11は出力端子である。
【0017】21a,21bは基本波f1 の1/4波長
の電気長を有する先端短絡スタブ(抑圧手段)、22
a,22bは上記先端短絡スタブ21a,21bを介し
てGaAs FET5,9にバイアス電圧を供給する短
絡スタブ用電源端子、23a,23bは集中定数形ハイ
パスフィルタを構成するインダクタ(抑圧手段)、24
は集中定数形ハイパスフィルタを構成するキャパシタ
(抑圧手段)、25は所望の逓倍波の1/4波長の電気
長を有する結合線路で構成されたDCカット(分布定数
形直流電圧阻止回路、抑圧手段)、26a,26bはバ
ッファ増幅回路16のn倍波整合回路8,10に用いた
インダクタ(抑圧手段)である。
【0018】次に動作について説明する。図2は図1の
(1)での横軸を時間(a)および横軸を周波数(b)
としたときの波形を示す波形図、図3は図1の(2)で
の横軸を時間(a)および横軸を周波数(b)としたと
きの波形を示す波形図、図4は図1の(3)での横軸を
時間(a)および横軸を周波数(b)としたときの波形
を示す波形図、図5は図1の(4)での横軸を時間
(a)および横軸を周波数(b)としたときの波形を示
す波形図、図6は図1の先端短絡スタブおよび集中定数
形ハイパスフィルタの通過特性を示す波形図である。ま
ず、基本波整合回路3では、入力端子4から入力した基
本波周波数(図2(a),(b)参照)に対してGaA
s FET5の効率が最大となるように信号を入力した
り出力したりし、GaAs FET5に出力される。次
に、GaAs FET5では、入力した波形に対して逓
倍波への変換が行われ(図3(a),(b)参照)、出
力される。このGaAs FET5から先端短絡スタブ
21a側を見込んだインピーダンスは、基本波f1 を含
む入力周波数の奇数次の高調波の周波数で開放、偶数次
の高調波に対しては短絡となるため、偶数次の高調波は
先端短絡スタブ21aにより抑圧される。
【0019】そして、キャパシタ24およびインダクタ
23a,23bから構成される集中定数形ハイパスフィ
ルタでは、入力した波形に対して基本波f1 および2倍
波の抑圧が行われ(図6参照)、DCカット25に出力
される。なお、この集中定数形ハイパスフィルタのカッ
トオフ周波数を基本波f1 よりも高く設定することによ
り基本波f1 を抑圧し、かつ、先端短絡スタブ21a及
び集中定数形ハイパスフィルタにより基本波f1 及び偶
数次の逓倍波をGaAs FET5のドレイン端子側に
反射することにより、この回路を3次以上の奇数次の高
調波を得るための逓倍回路として使用した場合に変換効
率を高めることができる。次に、DCカット25では、
入力した波形に対して不要波の抑圧が行われ、バッファ
増幅回路16の入出力整合回路としてのインダクタ26
aに出力される。このインダクタ26aでは、入力した
波形に対してt/Nが行われ(図4(a),(b)参
照)、GaAs FET9に出力される。次に、GaA
s FET9、インダクタ26bおよび先端短絡スタブ
21bを介して増幅が行われ(図5(a),(b)参
照)、出力端子11から出力される。
【0020】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、逓倍回路15およびバッファ増幅回路16の出力側
のバイアス線路を基本周波数の1/4波長の電気長を有
する先端短絡スタブ21a,21bと、逓倍回路15の
出力部に設けられたインダクタ23a,23bとキャパ
シタ24とから構成される集中定数形ハイパスフィルタ
とを組み合わせることにより、不要波を抑圧することが
できるなどの効果が得られる。
【0021】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2によるマイクロ波逓倍器を示す構成図、図8はDC
カットの通過特性を示す波形図であり、図において実施
の形態1と同一符号は同一または相当部分を示すので説
明を省略する。実施の形態1では逓倍回路15およびバ
ッファ増幅回路16の出力側のバイアス線路を基本周波
数の1/4波長の電気長を有する先端短絡スタブ21
a,21bと、逓倍回路15の出力部に設けられた集中
定数形ハイパスフィルタとを組み合わせたものについて
示したが、図7に示すように、逓倍回路15の出力側に
所望の逓倍波の1/4波長の電気長を有する結合線路で
構成されたDCカット(分布定数形直流電圧阻止回路、
抑圧手段)32を設けることにより、このDCカット3
2の周波数特性により、逓倍波周波数f11以外の高調波
12およびf13を抑圧することができるなどの効果が得
られる。
【0022】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3によるマイクロ波逓倍器を示す構成図であり、図に
おいて、実施の形態1と同一符号は同一または相当部分
を示すので説明を省略する。35はこの発明の実施の形
態3による逓倍回路、36はこの発明の実施の形態3に
よるバッファ増幅回路、41a,41bは基本波周波数
の1/4波長の電気長を有する先端開放スタブ(抑圧手
段)、42a,42bは先端開放スタブ41a,41b
を介してGaAs FET5,9にバイアス電圧を供給
する開放スタブ用電源端子である。実施の形態1ではG
aAs FET5,9には先端短絡スタブ21a,21
bが接続されているものについて示したが、図9に示す
ように、GaAs FET5,9に先端開放スタブ41
a,41bを接続してもよい。
【0023】この場合、GaAs FET5から先端開
放スタブ41a側を見込んだインピーダンスは、基本波
1 を含む入力周波数の奇数次の高調波の周波数で短絡
で、偶数次の高調波に対しては開放となるため、奇数次
の高調波は先端開放スタブ41aにより抑圧される。一
方、キャパシタ24およびインダクタ23a,23bか
ら構成される集中定数形ハイパスフィルタにより、基本
波f1 をさらに抑圧し、基本波f1 及び奇数次の逓倍波
をGaAs FET5のドレイン端子側に反射すること
により、この回路を2次以上の偶数次の高調波を得るた
めの逓倍回路35として使用した場合に変換効率を高め
ることができるなどの効果が得られる。
【0024】また、図10はバッファ増幅回路の入出力
整合回路にインダクタを用いたときの特性を示す波形図
であり、図に示すように、バッファ増幅回路36の入出
力整合回路を対GND間にシャント接続されたインダク
タ26a,26bを用いることにより、先端開放スタブ
41bを用いた整合回路とした場合に比べて、図10に
示すように、所望の周波数以外での不要な利得を抑圧す
ることができるなどの効果が得られる。
【0025】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4によるマイクロ波逓倍器の逓倍回路を示す構成図
であり、図において、実施の形態1と同一符号は同一ま
たは相当部分を示すので説明を省略する。実施の形態1
では逓倍回路15の出力部に設けた集中定数形ハイパス
フィルタを構成するキャパシタ24は可変させることが
できないものについて示したが、図11に示すように、
キャパシタ24を可変容量キャパシタ46とすることに
より集中定数形ハイパスフィルタのカットオフ周波数を
調整し、逓倍回路出力での不要波の抑圧量を可変するこ
とができるなどの効果が得られる。
【0026】実施の形態5.図12はこの発明の実施の
形態5による先端短絡スタブの電気長を変化させる回路
パターンを示した構成図である。図において実施の形態
1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省
略する。51は逓倍回路15及びバッファ増幅回路16
に設けられた先端短絡スタブ21a,21bと並走する
ように設けられたGNDパターン(取付位置可変手
段)、52はGNDパターン51に設けられた裏面の地
導体と導通するためのスルーホール(取付位置可変手
段)、53は先端短絡スタブ21a,21bと地導体間
のDCカット用のチップキャパシタ(取付位置可変手
段)である。この実施の形態5において、図に示すよう
に、チップキャパシタ53を先端短絡スタブ21aとG
NDパターン51間でスライドさせ、先端短絡スタブ2
1aの電気長を変化させることにより、抑圧すべき高調
波の周波数調整をパターンカットや部品交換等を伴わず
に容易に行えるなどの効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、逓倍回路とバッファ増幅回路との出力側のバイア
ス線路に抑圧手段を付加するように構成したので、不要
な周波数帯を抑圧することができ、小型化かつ調整が容
易にできる効果がある。
【0028】請求項2記載の発明によれば、抑圧手段を
GaAs電界効果トランジスタのゲート端子と入力端子
間に接続された基本波整合回路と、GaAs電界効果ト
ランジスタのドレイン端子に接続され、バイアス電圧供
給線路を兼ねるとともに、基本周波数の1/4波長の電
気長を有する先端短絡スタブと、この先端短絡スタブの
出力側に接続された集中定数形ハイパスフィルタを備え
るように構成したので、不要な周波数帯を抑圧すること
ができる効果がある。
【0029】請求項3記載の発明によれば、逓倍回路と
バッファ増幅回路との間に分布定数形直流電圧阻止回路
を備えるように構成したので、逓倍波周波数以外の高周
波を抑圧することができる効果がある。
【0030】請求項4記載の発明によれば、集中定数形
ハイパスフィルタを先端短絡スタブと分布定数形直流電
圧阻止回路との間に接続し、キャパシタおよびGNDと
シャント接続されたインダクタを備えるように構成した
ので、基本波および所望の逓倍波以外の高周波を抑圧で
きる効果がある。
【0031】請求項5記載の発明によれば、先端短絡ス
タブの代わりに、出力側のバイアス線路に基本周波数の
1/4波長の電気長を有する先端開放スタブを備えるよ
うに構成したので、奇数次の高調波を抑圧することがで
きる効果がある。
【0032】請求項6記載の発明によれば、分布定数形
直流電圧阻止回路は、1/4波長の電気長を有する結合
線路とするように構成したので、所望の逓倍波以外の高
調波を抑圧することができる効果がある。
【0033】請求項7記載の発明によれば、集中定数形
ハイパスフィルタのキャパシタを可変容量キャパシタと
するように構成したので、抑圧すべき高調波の次数およ
び抑圧レベルを可変とすることができる効果がある。
【0034】請求項8記載の発明によれば、分布定数形
直流電圧阻止回路のチップコンデンサの取付位置を可変
できるように構成したので、抑圧すべき高調波の次数お
よび抑圧レベルを可変とすることができ、プリント基板
のエッチング精度等の製造上の誤差に対しても特性の変
動を小さくすることができる効果がある。
【0035】請求項9記載の発明によれば、取付位置可
変手段を逓倍回路およびバッファ増幅回路に設けられた
先端短絡スタブと並走するように設けられたGNDパタ
ーンと、このGNDパターンに設けられた裏面の地導体
と導通するためのスルーホールと、先端短絡スタブとG
NDパターンとの間でスライドさせ、先端短絡スタブの
電気長を変化させるチップキャパシタを備えるように構
成したので、抑圧すべき高調波の次数および抑圧レベル
を可変とすることができ、プリント基板のエッチング精
度等の製造上の誤差に対しても特性の変動を小さくする
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるマイクロ波逓
倍器を示す構成図である。
【図2】 図1の(1)での横軸を時間(a)および横
軸を周波数(b)としたときの波形を示す波形図であ
る。
【図3】 図1の(2)での横軸を時間(a)および横
軸を周波数(b)としたときの波形を示す波形図であ
る。
【図4】 図1の(3)での横軸を時間(a)および横
軸を周波数(b)としたときの波形を示す波形図であ
る。
【図5】 図1の(4)での横軸を時間(a)および横
軸を周波数(b)としたときの波形を示す波形図であ
る。
【図6】 図1の先端短絡スタブおよび集中定数形ハイ
パスフィルタの通過特性を示す波形図である。
【図7】 この発明の実施の形態2によるマイクロ波逓
倍器を示す構成図である。
【図8】 DCカットの通過特性を示す波形図である。
【図9】 この発明の実施の形態3によるマイクロ波逓
倍器を示す構成図である。
【図10】 バッファ増幅回路の入出力整合回路にイン
ダクタを用いたときの特性を示す波形図である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるマイクロ波
逓倍器の逓倍回路を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態5による先端短絡ス
タブの電気長を変化させる回路パターンを示した構成図
である。
【図13】 従来のマイクロ波逓倍器を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
3 基本波整合回路(抑圧手段)、5,9 GaAs
FET(GaAs電界効果トランジスタ)、15 逓倍
回路、16 バッファ増幅回路、21a,21b 先端
短絡スタブ(抑圧手段)、23a,23b インダクタ
(抑圧手段)、24 キャパシタ(抑圧手段)、25,
32 DCカット(分布定数形直流電圧阻止回路、抑圧
手段)、41a,41b 先端開放スタブ(抑圧手
段)、46可変容量キャパシタ、51 GNDパターン
(取付位置可変手段)、52 スルーホール(取付位置
可変手段)、53 チップキャパシタ(取付位置可変手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03F 3/60 H03F 3/60 H04B 1/04 H04B 1/04 F R

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース接地されたGaAs電界効果トラ
    ンジスタを有し、入力側は入力された基本波周波数に対
    してインピーダンス整合を行い、出力側は上記基本波周
    波数のn倍波に対してインピーダンス整合を行う逓倍回
    路と、ソース接地されたGaAs電界効果トランジスタ
    を有し、上記逓倍回路から出力された逓倍波を所望の電
    力レベルにまで増幅するバッファ増幅回路とを備えたマ
    イクロ波逓倍器において、上記逓倍回路と上記バッファ
    増幅回路との出力側のバイアス線路に不要な周波数帯を
    抑圧する抑圧手段を設けたことを特徴とするマイクロ波
    逓倍器。
  2. 【請求項2】 抑圧手段は、GaAs電界効果トランジ
    スタのゲート端子と入力端子間に接続された基本波整合
    回路と、上記GaAs電界効果トランジスタのドレイン
    端子に接続され、バイアス電圧供給線路を兼ねるととも
    に、基本周波数の1/4波長の電気長を有する先端短絡
    スタブと、この先端短絡スタブの出力側に接続された集
    中定数形ハイパスフィルタとを組み合わせたことを特徴
    とする請求項1記載のマイクロ波逓倍器。
  3. 【請求項3】 逓倍回路とバッファ増幅回路との間に逓
    倍波周波数以外の高周波を抑圧する分布定数形直流電圧
    阻止回路を備えたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のマイクロ波逓倍器。
  4. 【請求項4】 集中定数形ハイパスフィルタは、先端短
    絡スタブと分布定数形直流電圧阻止回路との間に接続さ
    れ、キャパシタおよびGNDとシャント接続されたイン
    ダクタから構成されたことを特徴とする請求項3記載の
    マイクロ波逓倍器。
  5. 【請求項5】 先端短絡スタブの代わりに、出力側のバ
    イアス線路に基本周波数の1/4波長の電気長を有する
    先端開放スタブを設けたことを特徴とする請求項3記載
    のマイクロ波逓倍器。
  6. 【請求項6】 分布定数形直流電圧阻止回路は、1/4
    波長の電気長を有する結合線路を用いたことを特徴とす
    る請求項3記載のマイクロ波逓倍器。
  7. 【請求項7】 集中定数形ハイパスフィルタのキャパシ
    タは、可変容量キャパシタであることを特徴とする請求
    項4記載のマイクロ波逓倍器。
  8. 【請求項8】 分布定数形直流電圧阻止回路は、チップ
    コンデンサの取付位置を可変できる取付位置可変手段を
    設けたことを特徴とする請求項3記載のマイクロ波逓倍
    器。
  9. 【請求項9】 取付位置可変手段は、逓倍回路およびバ
    ッファ増幅回路に設けられた先端短絡スタブと並走する
    ように設けられたGNDパターンと、このGNDパター
    ンに設けられた裏面の地導体と導通するためのスルーホ
    ールと、上記先端短絡スタブと上記GNDパターンとの
    間でスライドさせ、上記先端短絡スタブの電気長を変化
    させるチップキャパシタとから設けられたことを特徴と
    する請求項8記載のマイクロ波逓倍器。
JP15450896A 1996-06-14 1996-06-14 マイクロ波逓倍器 Expired - Lifetime JP3224509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15450896A JP3224509B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 マイクロ波逓倍器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15450896A JP3224509B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 マイクロ波逓倍器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH104319A true JPH104319A (ja) 1998-01-06
JP3224509B2 JP3224509B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=15585787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15450896A Expired - Lifetime JP3224509B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 マイクロ波逓倍器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3224509B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030017932A (ko) * 2001-08-25 2003-03-04 엘지전자 주식회사 발진기의 고조파 제거장치
JP2005051499A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Nec Corp 電力分配回路及び周波数逓倍器
JP2008005146A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Nec Electronics Corp マイクロ波整合回路とリアクタンス値調整方法
US8310750B2 (en) 2008-06-30 2012-11-13 Fujitsu Limited Waveform shaping circuit and optical switching device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030017932A (ko) * 2001-08-25 2003-03-04 엘지전자 주식회사 발진기의 고조파 제거장치
JP2005051499A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Nec Corp 電力分配回路及び周波数逓倍器
JP2008005146A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Nec Electronics Corp マイクロ波整合回路とリアクタンス値調整方法
US8310750B2 (en) 2008-06-30 2012-11-13 Fujitsu Limited Waveform shaping circuit and optical switching device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3224509B2 (ja) 2001-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100527223B1 (ko) 고주파 전력 증폭 회로 및 고주파 전력 증폭 모듈
KR930001293B1 (ko) 고주파전력증폭회로
JP2008035083A (ja) 電子回路装置
JP3515811B2 (ja) インピーダンス整合回路
CN111010090B (zh) 一种宽带有源二倍频器
JPH1056339A (ja) 高周波増幅器
JPH104319A (ja) マイクロ波逓倍器
CN116582090A (zh) 一种可重构变频电路和无线通信设备
JPH06232657A (ja) 高周波増幅器
JPH09289421A (ja) 高周波用電力増幅器
JPH03250807A (ja) 電力合成形多段増幅器
JPH11261314A (ja) 高調波抑圧回路
JPH04129308A (ja) 高周波増幅器
JP3412292B2 (ja) 高調波抑圧回路
JPH0946148A (ja) 電力増幅器
JPH0585101U (ja) マイクロ波半導体装置用バイアス回路
JP2020191551A (ja) 増幅回路、高周波フロントエンド回路および通信装置
JPH0918255A (ja) 半導体装置
JP2018142827A (ja) 半導体装置および電子機器
JP2000165163A (ja) 高周波用電力増幅器
JPH039642B2 (ja)
JP2000244262A (ja) 高周波用電力増幅器
JP2000323929A (ja) 逓倍器
JP2005223502A (ja) マイクロ波装置用バイアス回路
KR100333340B1 (ko) 피이드백 회로가 있는 능동 인버터를 이용한 고주파용 여파기 회로

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070824

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090824

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090824

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term