JP2000323929A - 逓倍器 - Google Patents

逓倍器

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JP2000323929A
JP2000323929A JP11129742A JP12974299A JP2000323929A JP 2000323929 A JP2000323929 A JP 2000323929A JP 11129742 A JP11129742 A JP 11129742A JP 12974299 A JP12974299 A JP 12974299A JP 2000323929 A JP2000323929 A JP 2000323929A
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JP11129742A
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Kenro Itaya
建郎 板谷
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電界効果トランジスタ(FET)を
非線形素子として使用するマイクロ波用の逓倍器に関
し、広い周波数帯域で、効率良く逓倍波を得ることを目
的とする。 【解決手段】 ソースおよびドレインの一方が接地され
ると共にゲート端子で入力周波数の供給を受けるFET
1を用いて逓倍器を構成する。FET1のソースおよび
ドレインの他方に帯域通過フィルタ3aを接続する。帯
域通過フィルタ3aの他端は接地する。帯域通過フィル
タ3aには、基本波の周波数を含む所定の周波数帯に属
する信号成分のみを通過させる周波数特性を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は逓倍器に係り、特に
電界効果トランジスタを非線形素子として使用するマイ
クロ波用の逓倍器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力信号の周波数を逓倍する
逓倍器が知られている。図8は、電界効果トランジスタ
(以下「FET」と称す)を備える従来の逓倍器のブロ
ック図を示す。図8において、符号1はGaAsタイプ
のFET、符号2は入力整合回路、符号3は基本は抑圧
回路、符号4は出力整合回路を示す。
【0003】図8に示す逓倍器は、周波数fの入力信号
に対して周波数2fの出力信号を生成するための回路で
ある。入力整合回路2は、周波数fの入力信号が逓倍器
に供給される場合に、その前段の回路のインピーダンス
と逓倍器のインピーダンスとを整合させる回路である。
また、出力整合回路4は、周波数2fの出力信号が逓倍
器から出力される場合に、その後段の回路のインピーダ
ンスと逓倍器のインピーダンスとを整合させる回路であ
る。
【0004】基本波抑圧回路3は、周波数fの信号の波
長をλとした場合にλ/4で表される電気長を有するオ
ープンスタブ(先端が開放されたスタブ)、或いはλ/
2で表される電気長を有するショートスタブ(先端が接
地されたスタブ)で構成されている。このようなスタブ
は、線路を流れる周波数fの信号を全反射させる特性を
有している。従って、基本波抑圧回路3によれば、周波
数fの信号成分を、理想的にはFET1のドレインに向
けて全反射させることができる。
【0005】基本波抑圧回路3によってFET1のドレ
インに向けて反射された信号は、FET1によって増幅
された信号と同相合成される。その結果、FET1に過
大振幅が加えられ、FET1が飽和し、FET1のドレ
インに周波数2f,3f,・・で振動する成分が発生す
る。
【0006】基本波抑圧回路3が備えるスタブは、周波
数fの偶数倍の周波数成分に対しては、スタブの根本が
開放されているのと同様に機能する。つまり、この場合
は、スタブが存在しないのと同様の状態が形成される。
このため、FET1で生成される周波数成分のうち周波
数2fの成分は、基本波抑圧回路3を通過して出力整合
回路4に到達する。尚、出力整合回路4には、周波数2
fの成分と共に、その成分に比して十分に小さな強度
で、周波数4f,6f,・・の成分が到達する。
【0007】基本波抑圧回路3が備えるスタブは、周波
数fの奇数倍の周波数成分に対しては、スタブの根本が
接地されているのと同様に機能する。その結果、FET
1で生成される周波数成分のうち周波数3f,5f,7
f、・・の成分は、基本波抑圧回路3で反射され出力整
合回路4には到達しない。従って、従来の逓倍器が備え
る出力整合回路4からは、主に周波数2fの成分が出力
される。このように、従来の逓倍器によれば、周波数f
の入力信号に対して周波数2fの出力信号を生成するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
逓倍器が備える基本波抑圧回路は、通過させる成分の周
波数帯をスタブを用いて制御する構成である。このた
め、従来の逓倍器では、基本波抑圧回路に広い通過帯域
を与えることができず、広い周波数帯域で良好なD/U
比(Desired to Undesired signal Ratio)を得ることが
できなかった。
【0009】また、従来の逓倍器が用いるスタブは、入
力信号の周波数がfである場合はその信号成分を効率良
く反射するものの、その周波数がfから僅かにずれただ
けで大きく反射効率を悪化させる。従来の逓倍器におい
てこのような事態が生ずると、FET1で生成される周
波数2fの成分の強度が低下し、その結果、周波数2f
の出力信号の強度が大きく低下する。このため、従来の
逓倍器は、良好な効率を安定に維持することが困難であ
るという問題点も有していた。
【0010】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、広い周波数帯域で、効率良く逓倍
波を得ることができる逓倍器を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ソースおよびドレインの一方が接地されると共にゲート
端子で入力周波数の供給を受ける電界効果トランジスタ
と、前記電界効果トランジスタのソースおよびドレイン
の他方に接続される基本波抑圧回路とを備える逓倍器で
あって、前記基本波抑圧回路は、一端が前記ソースおよ
びドレインの他方に接続され、かつ、他端が接地される
ように配置され、基本波の周波数を含む所定の周波数帯
に属する信号成分のみを通過させる帯域通過フィルタを
備えることを特徴とするものである。
【0012】請求項2記載の発明は、ソースおよびドレ
インの一方が接地されると共にゲート端子で入力周波数
の供給を受ける電界効果トランジスタと、前記電界効果
トランジスタのソースおよびドレインの他方に接続され
る基本波抑圧回路とを備える逓倍器であって、前記基本
波抑圧回路は、前記ソースおよびドレインの他方に現れ
る信号成分のうち、出力すべき逓倍波の周波数を含む所
定の周波数帯に属する成分のみを増幅する増幅器を備え
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の逓
倍器であって、前記基本波抑圧回路は、前記帯域通過フ
ィルタと共に、前記ソースおよびドレインの他方に現れ
る信号成分のうち、出力すべき逓倍波の周波数を含む所
定の周波数帯に属する成分のみを増幅する増幅器を備え
ることを特徴とするものである。
【0014】請求項4記載の発明は、ソースおよびドレ
インの一方が接地されると共にゲート端子で入力周波数
の供給を受ける電界効果トランジスタと、前記電界効果
トランジスタのソースおよびドレインの他方に接続され
る基本波抑圧回路とを備える逓倍器であって、前記基本
波抑圧回路は、前記ソースおよびドレインの他方から出
力される信号成分のうち基本波の周波数を含む第1の所
定周波数帯の成分を増幅して反射する基本波負性抵抗増
幅器と、前記ソースおよびドレインの他方に現れる信号
成分から、基本波の所定整数倍の周波数を含む所定周波
数帯の信号成分を取り出すN倍波結合器と、を備えるこ
とを特徴とするものである。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項4記載の逓
倍器であって、前記基本波負性抵抗増幅器は、前記ソー
スおよびドレインの他方から出力される信号成分のう
ち、前記第1の所定周波数帯に属する成分と、基本波の
所定整数倍の周波数を含む第2の所定周波数帯の成分と
を増幅して反射する基本波N倍波負性抵抗増幅器である
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の逓倍器であって、前記N倍波結合器によって取り
出された信号成分のうち、出力すべき逓倍波の周波数を
含む所定の周波数帯に属する成分のみを通過させる帯域
通過フィルタを備えることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。尚、各図において共通す
る要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0018】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1の逓倍器のブロック図を示す。図1において、符号
1はGaAsタイプのFET、符号2は入力整合回路、
符号3は基本波抑圧回路、符号4は出力整合回路を示
す。FET1は、ゲートに入力整合回路2が接続され、
ドレインに基本波抑圧回路3が接続され、更に、ソース
が接地されるように配置されている。
【0019】本実施形態の逓倍器は、周波数fの入力信
号に対して周波数2fの出力信号を生成するための回路
である。入力整合回路2は、周波数fの入力信号が逓倍
器に供給される場合に、その前段の回路のインピーダン
スと逓倍器のインピーダンスとを整合させる回路であ
る。また、出力整合回路4は、周波数2fの出力信号が
逓倍器から出力される場合に、その後段の回路のインピ
ーダンスと逓倍器のインピーダンスとを整合させる回路
である。
【0020】基本波抑圧回路3は、周波数f近傍の所定
周波数帯域の信号成分をFET1のドレインに向けて反
射させると共に、周波数2f近傍の周波数帯域の信号成
分を通過させるための回路である。本実施形態におい
て、基本波抑圧回路3は、反射すべき所定周波数帯域の
信号成分のみを通過させる帯域通過フィルタ(BPF)
を備えている。BPF3aは、その一端がFET1のド
レインに接続され、かつ、その他端が接地されるよう
に、信号線に対して並列に配置されている。
【0021】BPF3aは、反射すべき周波数帯の信号
成分に対しては、FET1のドレインが接地されている
のと同様の状態を形成する。このため、その周波数帯の
信号成分はBPF3aにより反射される。従って、本実
施形態の逓倍器によれば、入力信号の周波数がfの近傍
で変化しても、その信号成分を、常に効率よくFET1
のドレインに向けて反射することができる。このよう
に、本実施形態の逓倍器によれば、基本波抑圧回路3が
短絡していると見える帯域を、従来の逓倍器に比してよ
り広範囲とすることができる。
【0022】FET1のドレインに向けて反射された信
号は、FET1によって増幅された信号と同相合成され
ることにより、周波数2f近傍の信号成分を出現させ
る。本実施形態の逓倍器では、上記の如く、広い周波数
帯域に属する信号成分が効率良くFET1のドレインに
向けて反射される。このため、FET1のドレイン近傍
では、周波数2f付近の周波数帯に属する信号成分が効
率良く生成され得る。
【0023】BPF3aは、周波数2f付近の信号成分
を、その強度を抑圧することなく通過させる。従って、
出力整合回路4には周波数2f近傍の広い周波数帯に属
する信号成分が十分な強度を保ったまま到達する。この
ように、本実施形態の逓倍器によれば、入力信号の周波
数が変化した場合にも、良好なD/U比を維持したまま
効率良く逓倍波を生成することができる。
【0024】実施の形態2.図2は、本発明の実施の形
態2の逓倍器のブロック図を示す。上述した実施の形態
1では、所定の通過帯域を有するBPF3aを用いるこ
とにより、広い周波数帯域で良好なD/U比を確保する
機能が実現されている。これに対して、本実施形態で
は、生成すべき逓倍波の周波数帯域を増幅帯域とする増
幅器3bを用いることで同様の機能が実現される。
【0025】すなわち、本実施形態の逓倍器において、
FET1のドレインと出力整合回路4との間には、増幅
器3bが直列に挿入されている。増幅器3bは、生成す
べき逓倍波の周波数を含む所定の周波数帯(例えば周波
数2f付近の周波数帯)の信号成分を増幅し、基本波
(例えば周波数fの信号成分)等の不要な成分を増幅し
ないように構成されている。
【0026】上記の構成によれば、入力信号の周波数の
変動に関わらず、常に効率よく出力整合回路4に逓倍波
を供給することができる。このため、本実施形態の逓倍
器によれば、実施の形態1の逓倍器とと同様に、広い周
波数帯で良好なD/U比を効率良く確保することができ
る。
【0027】実施の形態3.図3は、本発明の実施の形
態3の逓倍器のブロック図を示す。図3に示す如く、本
実施形態の逓倍器は、実施の形態1で用いられたBPF
3aと、実施の形態2で用いられた3bとを備える基本
波抑圧回路3を備えている。本実施形態の逓倍器によれ
ば、BPF3aおよび増幅器3bが、それぞれ実施の形
態1または2の場合と同様に動作することにより、広い
周波数帯域で、良好なD/U比を効率良く確保すること
ができる。
【0028】実施の形態4.図4は、本発明の実施の形
態4の逓倍器のブロック図を示す。図4において、符号
5は基本波(以下、周波数fとする)を増幅して反射す
る基本波負性抵抗増幅器を、また、符号6は基本波のN
倍の周波数(例えば2f)で振動するN倍波を取り出す
N倍波結合器である。
【0029】本実施形態の逓倍器において、FET1か
ら出力される周波数f(基本波の周波数)の成分は、N
倍波結合器6を介して基本波負性抵抗増幅器5に到達す
る。基本波負性抵抗増幅器5に供給された周波数fの成
分は、その内部で増幅され、FET1に向けて反射され
る。FET1のドレインに到達した反射波は、FET1
によって増幅された波と同相合成される。その結果、周
波数fの成分がFET1のドレイン−ソース間の非線形
特性で逓倍され、基本波の整数倍の周波数で振動する成
分(N倍波を含む)が生成される。
【0030】基本波の整数倍の周波数で振動する成分の
うちN倍波は、N倍波結合器6によって出力信号として
取り出される。従って、本実施形態の逓倍器によれば、
周波数fの基本波の入力に対して、そのN倍の周波数を
有するN倍波を出力することができる。
【0031】本実施形態において、基本波負性抵抗増幅
器5には、所定帯域(周波数fを含む)の信号成分を増
幅・反射する周波数特性が与えられている。同様に、N
倍波結合器6にも、所定の帯域(周波数Nfを含む)の
信号成分を取り出し得る周波数特性が与えられている。
このため、本実施形態の逓倍器によれば、入力信号の周
波数変動に関わらず広い帯域で良好なD/U比を確保す
ることができる。
【0032】また、本実施形態の逓倍器においては、上
記の如く、逓倍波の基礎となる基本波が基本波負性抵抗
増幅器1で増幅された後にFET1に向けて反射され
る。このため、本実施形態の逓倍器によれば、高い効率
で逓倍波を生成することができる。
【0033】実施の形態5.図5は、本発明の実施の形
態5の逓倍器のブロック図を示す。図5において、符号
7はN倍波近傍の周波数成分のみを通過させる帯域通過
フィルタ(BPF)である。本実施形態の逓倍器は、実
施の形態4の逓倍器の出力経路にBPF7を挿入するこ
とで実現されている。BPF7によれば、N倍波と大き
く周波数の異なる不要成分を出力信号から除去すること
ができる。従って、本実施形態の逓倍器によれば、実施
の形態4の逓倍器に比して更に良好なD/U比を実現す
ることができる。
【0034】実施の形態6.図6は、本発明の実施の形
態6の逓倍器のブロック図を示す。図6において、符号
8は基本波N倍波負性抵抗増幅器を示す。基本波N倍波
負性抵抗増幅器8は、基本波(以下、周波数fとする)
と、基本波のN倍の周波数(例えば2f)で振動するN
倍波とを増幅して反射する回路である。
【0035】本実施形態の逓倍器において、FET1か
ら出力される周波数f(基本波の周波数)の成分は、基
本波N倍波負性抵抗増幅器8によって増幅された後、F
ET1に向けて反射される。その結果、周波数fの成分
がFET1のドレイン−ソース間の非線形特性で逓倍さ
れ、実施の形態4の場合と同様に、N倍波を含む高周波
成分が生成される。
【0036】FET1によって生成された高周波成分
は、N倍波結合器6を介して基本波N倍波負性抵抗増幅
器8に供給される。基本波N倍波負性抵抗増幅器8は、
周波数fの成分と共に、そのN倍の周波数成分も増幅・
反射する。このようにして増幅されたN倍波は、N倍波
結合器6によって出力信号として取り出される。
【0037】基本波N倍波負性抵抗増幅器8には、周波
数f近傍の所定帯域、および周波数Nf近傍の所定帯域
に属する信号成分を増幅・反射する周波数特性が与えら
れている。このため、本実施形態の逓倍器によれば、入
力信号の周波数変動に関わらず広い帯域で良好なD/U
比を確保することができる。
【0038】本実施形態において、N倍波結合器6に供
給されるN倍波は、基本波N倍波負性抵抗増幅器8によ
って増幅されているため、実施の形態4の場合に比して
大きな強度を有している。従って、本実施形態の逓倍器
によれば、実施の形態4の逓倍器に比して更に高い効率
でN倍波を出力することができる。
【0039】実施の形態7.図7は、本発明の実施の形
態7の逓倍器のブロック図を示す。本実施形態の逓倍器
は、実施の形態6の逓倍器の出力経路にBPF7を挿入
することで実現されている。BPF7によれば、N倍波
と大きく周波数の異なる不要成分を出力信号から除去す
ることができる。従って、本実施形態の逓倍器によれ
ば、実施の形態6の逓倍器に比して更に良好なD/U比
を実現することができる。
【0040】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、電界効果トランジスタに接続され
た帯域通過フィルタにより、基本波を含む所定の周波数
帯に属する信号成分が反射される。その結果、電界効果
トランジスタによって逓倍波が生成される。帯域通過フ
ィルタは、逓倍波の周波数帯の信号成分を反射しないた
め、出力信号として逓倍波が得られる。このような逓倍
器によれば、入力信号の周波数が基本波の周波数からず
れても効率良く逓倍波を得ることができる。従って、本
発明によれば、広い帯域で効率良く良好なD/U比を確
保することができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、電界効果ト
ランジスタに接続された増幅器によって、出力すべき逓
倍波の周波数を含む所定の周波数帯に属する信号成分の
みを増幅することができる。この場合、入力信号の周波
数が基本波の周波数からずれて、逓倍波の周波数が目標
の周波数から多少外れても効率良く逓倍波を出力するこ
とができる。従って、本発明によれば、広い帯域で効率
良く良好なD/U比を確保することができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、帯域通過フ
ィルタと、増幅器とを合わせて用いることにより、広い
帯域で、請求項1または2の逓倍器に比して更に良好な
D/U比を確保することができる。
【0043】請求項4記載の発明によれば、基本波負性
抵抗増幅器によって第1の所定周波数帯の成分を効率的
に増幅・反射することで、N倍波を効率的に生成するこ
とができると共に、N倍波結合器によってそのN倍波を
効率的に取り出すことができる。上記の構成によれば、
入力信号の周波数が基本波の周波数からずれても効率的
にN倍波を生成することができる。従って、本発明によ
れば、広い帯域で効率良く良好なD/U比を確保するこ
とができる。と、
【0044】請求項5記載の発明によれば、基本波N倍
波負性抵抗増幅器によって、第1の所定周波数帯に属す
る成分のみならず、N倍波を含む第2の所定周波数帯の
成分をも増幅することができる。このため、本発明によ
れば、請求項4記載の逓倍器に比して更に効率良くN倍
波を生成することができる。
【0045】請求項6記載の発明によれば、N倍波結合
器から出力される信号成分を帯域通過フィルタで処理す
ることにより、出力信号から不要信号を除去することが
できる。従って、本発明によれば、請求項4または5記
載の逓倍器に比して、更に良好なD/U比を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の逓倍器のブロック図
である。
【図2】 本発明の実施の形態2の逓倍器のブロック図
である。
【図3】 本発明の実施の形態3の逓倍器のブロック図
である。
【図4】 本発明の実施の形態4の逓倍器のブロック図
である。
【図5】 本発明の実施の形態5の逓倍器のブロック図
である。
【図6】 本発明の実施の形態6の逓倍器のブロック図
である。
【図7】 本発明の実施の形態7の逓倍器のブロック図
である。
【図8】 従来の逓倍器のブロック図である。
【符号の説明】
1 FET、 2 入力整合回路、 3 基本波抑
圧回路、 3a 帯域通過フィルタ、 3b 増幅
器、 4 出力整合回路、 5 基本波負性抵抗増
幅器、 6 N倍波結合器、 7 帯域通過フィル
タ、 8 基本波・N倍波負性抵抗増幅器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースおよびドレインの一方が接地され
    ると共にゲート端子で入力周波数の供給を受ける電界効
    果トランジスタと、前記電界効果トランジスタのソース
    およびドレインの他方に接続される基本波抑圧回路とを
    備える逓倍器であって、 前記基本波抑圧回路は、一端が前記ソースおよびドレイ
    ンの他方に接続され、かつ、他端が接地されるように配
    置され、基本波の周波数を含む所定の周波数帯に属する
    信号成分のみを通過させる帯域通過フィルタを備えるこ
    とを特徴とする逓倍器。
  2. 【請求項2】 ソースおよびドレインの一方が接地され
    ると共にゲート端子で入力周波数の供給を受ける電界効
    果トランジスタと、前記電界効果トランジスタのソース
    およびドレインの他方に接続される基本波抑圧回路とを
    備える逓倍器であって、 前記基本波抑圧回路は、前記ソースおよびドレインの他
    方に現れる信号成分のうち、出力すべき逓倍波の周波数
    を含む所定の周波数帯に属する成分のみを増幅する増幅
    器を備えることを特徴とする逓倍器。
  3. 【請求項3】 前記基本波抑圧回路は、前記帯域通過フ
    ィルタと共に、前記ソースおよびドレインの他方に現れ
    る信号成分のうち、出力すべき逓倍波の周波数を含む所
    定の周波数帯に属する成分のみを増幅する増幅器を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の逓倍器。
  4. 【請求項4】 ソースおよびドレインの一方が接地され
    ると共にゲート端子で入力周波数の供給を受ける電界効
    果トランジスタと、前記電界効果トランジスタのソース
    およびドレインの他方に接続される基本波抑圧回路とを
    備える逓倍器であって、前記基本波抑圧回路は、 前記ソースおよびドレインの他方から出力される信号成
    分のうち基本波の周波数を含む第1の所定周波数帯の成
    分を増幅して反射する基本波負性抵抗増幅器と、 前記ソースおよびドレインの他方に現れる信号成分か
    ら、基本波の所定整数倍の周波数を含む所定周波数帯の
    信号成分を取り出すN倍波結合器と、 を備えることを特徴とする逓倍器。
  5. 【請求項5】 前記基本波負性抵抗増幅器は、前記ソー
    スおよびドレインの他方から出力される信号成分のう
    ち、前記第1の所定周波数帯に属する成分と、基本波の
    所定整数倍の周波数を含む第2の所定周波数帯の成分と
    を増幅して反射する基本波N倍波負性抵抗増幅器である
    ことを特徴とする請求項4記載の逓倍器。
  6. 【請求項6】 前記N倍波結合器によって取り出された
    信号成分のうち、出力すべき逓倍波の周波数を含む所定
    の周波数帯に属する成分のみを通過させる帯域通過フィ
    ルタを備えることを特徴とする請求項4または5記載の
    逓倍器。
JP11129742A 1999-05-11 1999-05-11 逓倍器 Pending JP2000323929A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102347729A (zh) * 2011-07-29 2012-02-08 西安空间无线电技术研究所 基片集成波导平衡式三倍频器
US9473131B2 (en) 2014-07-23 2016-10-18 Seiko Epson Corporation Signal output circuit, electronic device and moving object
JP2017098664A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 三菱電機株式会社 周波数逓倍器

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