JPH1042342A - 移動通信システムの移動局 - Google Patents

移動通信システムの移動局

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JPH1042342A
JPH1042342A JP8196636A JP19663696A JPH1042342A JP H1042342 A JPH1042342 A JP H1042342A JP 8196636 A JP8196636 A JP 8196636A JP 19663696 A JP19663696 A JP 19663696A JP H1042342 A JPH1042342 A JP H1042342A
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JP
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JP8196636A
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Junji Nakagawa
潤二 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の移動局に比べ、現在位置の地名をより
小さな範囲に限定し、表示することができる移動局を提
供する。 【解決手段】 所定の時間、CS−IDを受信し、その
場で受信できる全てのCS−IDを受信、記憶する(S
4〜S8)。複数のCS−IDが記憶されると、それを
地名テーブルに対応させ、現在位置の地名を検出する
(S10)。検出された地名はLCDに表示される(S
11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第2世代コードレ
ス電話システム等、移動局による通話および通信を基地
局を介して行う移動通信システムの移動局に関するもの
であり、特に、基地局から送信される基地局番号(以
下、CS−IDとする)を受信し、それに基づいて現在
位置の地名を検出することができる移動通信システムの
移動局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】第2世代コードレス電話システムは、パ
ーソナルハンディホンシステム(以下、PHS)として
実用化されている。このPHSは、通話領域内に多数設
置された基地局と、上記基地局を介して通話および通信
を行う移動局とからなるが、特開平5−175899号
公報に開示されている技術では、上記基地局が送信する
基地局番号より、上記移動局の使用者がいる場所を検出
することができる。
【0003】この位置検出技術について、以下に説明す
る。
【0004】PHSの各基地局は数百m間隔で配置さ
れ、これら各基地局からは数秒〜数十秒間隔でCS−I
Dが送信されている。
【0005】上記移動局は、図7に示すように、当該移
動局の制御を行う制御部51、各基地局との通信を行う
無線部53、移動局の各種操作を行うキー操作部54、
および文字情報の表示を行うLCD (Liquid Crystal D
isplay) 55等で構成されており、さらに、地名テーブ
ルROM52を有している。上記地名テーブルROM5
2には、CS−IDと当該CS−IDに対応する地名と
の対応関係が登録された地名テーブルが記憶されてい
る。
【0006】上記移動局は、基地局の送信するCS−I
Dを受信すると、上記地名テーブルROM52に記憶さ
れている地名テーブルと照合し、受信したCS−IDに
対応する地名を検出してLCD55に表示する。これに
より、当該移動局の使用者は不慣れな場所でも自分の現
在位置を知ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、地名検索するために受信するCS−IDの数
が1つであるため、LCD55に表示される地名は、上
記CS−IDを持つ基地局の通信範囲全てをカバーする
大きな領域となり、使用者が自分の現在位置を正確に知
り難いという問題が生ずる。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、従来の移動局に比べ、現
在位置の地名をより小さな範囲に限定し、表示すること
ができる移動局を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の移動通信シス
テム(例えば、PHS)の移動局は、それぞれ固有の基
地局番号(すなわち、CS−ID)を有する複数の基地
局が定期的に送信している基地局番号を受信し、受信し
た基地局番号に応じた現在地情報を表示部に表示するも
のであり、上記の課題を解決するために、以下の手段が
講じられていることを特徴としている。
【0010】すなわち、現在地点で受信可能な複数の基
地局番号の受信を試みる基地局番号受信手段と、複数の
基地局番号を受信可能な特定の通信エリアの地名と、当
該複数の基地局番号との対応関係を表すデータを記憶す
る記憶手段と、上記基地局番号受信手段が複数の基地局
番号を受信したとき、当該複数の基地局番号に対応する
地名を、上記記憶手段の記憶データに基づいて取得し、
その地名を現在地情報として表示部に表示する現在地情
報表示手段とを備えている。
【0011】上記の構成により、上記移動局の使用者が
現在いる場所で受信できる基地局番号が複数ある場合に
は、その全ての基地局番号が上記基地局番号受信手段に
より順次受信される。受信された複数の基地局番号は、
上記記憶手段に記憶された記憶データと照合され、当該
複数の基地局番号を受信可能な特定の通信エリアの地名
が検出される。このようにして検出された地名は、上記
現在地情報表示手段により現在地情報として表示部に表
示される。この場合、上記登録手段に登録された地名
は、基地局番号を受信した複数の基地局の通信領域が重
なった領域の地名となるので、従来の移動局に比べ、よ
り小さな領域に限定された地名の表示をすることができ
る。
【0012】請求項2の移動通信システムの移動局は、
それぞれ固有の基地局番号を有する複数の基地局が定期
的に送信している基地局番号を受信し、受信した基地局
番号に応じた現在地情報を表示部に表示するものであ
り、上記の課題を解決するために、以下の手段が講じら
れていることを特徴としている。
【0013】すなわち、現在地点で受信可能な全ての基
地局番号の受信を試みる基地局番号受信手段と、n個
(nは1以上の自然数)の基地局番号を受信可能な通信
エリア内からn個より多い基地局番号を受信可能な通信
エリアを除いてなる特定のn個の基地局番号のみを受信
可能な通信エリアの地名と、当該n個の基地局番号との
対応関係を表すデータを記憶する記憶手段と、上記基地
局番号受信手段がn個の基地局番号を受信したとき、当
該n個の基地局番号のみを受信可能な通信エリアの地名
を、上記記憶手段の記憶データに基づいて取得し、その
地名を現在地情報として表示部に表示する現在地情報表
示手段とを備えている。
【0014】上記の構成により、上記移動局の使用者が
現在いる場所で受信できる全ての基地局番号が上記基地
局番号受信手段により順次受信される。受信されたn個
の基地局番号は、上記記憶手段に記憶された記憶データ
と照合され、当該n個の基地局番号を受信可能な通信エ
リア内から、n個より多い基地局番号を受信可能な通信
エリアを除いてなる特定のn個の基地局番号のみを受信
可能な通信エリアの地名が検出される。このようにして
検出された地名は、上記現在地情報表示手段により現在
地情報として表示部に表示される。この場合、上記登録
手段に登録された地名は、基地局番号を受信した基地局
の通信範囲だけでなく、基地局番号を受信していない近
傍の基地局の通信範囲をも考慮したより小さな領域に限
定された地名の表示をすることができる。
【0015】請求項3の移動通信システムの移動局は、
請求項1または2の構成に加えて、上記基地局番号受信
手段は、既に受信が終わった基地局の基地局番号の受信
タイミングとは非同期の受信タイミングで、他の基地局
の基地局番号の受信を試みることを特徴としている。
【0016】上記の構成により、上記基地局番号受信手
段は、ある基地局の基地局番号を受信した後、当該基地
局番号を送信する基地局とは非同期となることによっ
て、既に記憶済の基地局番号を何度も受信する可能性が
低くなる。したがって、その場で受信できる全ての基地
局番号を短時間で受信できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。ここでは、本発明をPHSに適用した場合を例示す
る。
【0018】PHSは、屋外や地下街等でも通話できる
ように、1つの基地局が受け持つ通信範囲が携帯電話に
比べ非常に狭いマイクロセルシステムとなっており、こ
のため、上記各基地局は数百m間隔で配置されている。
したがって、移動局の使用者は、自分が現在どの基地局
の通信範囲にいるのかが分かれば、現在位置の正確な地
名を知ることができる。
【0019】上記各基地局は、PHSにおける無線管理
(発着局識別、無線チャネルの切替え、切断、解放等)
を行うため、不特定多数の移動局に向けて周期的にCS
−IDを送信している。上記移動局が、このCS−ID
を受信することにより、現在どの基地局の通信範囲にい
るのかが分かる。
【0020】PHSでは、自営用や公衆用の基地局をあ
る程度自由に設置しても、干渉による通信品質の劣化
や、発着信の失敗が生じないような自律分散制御方式を
採用している。これにより、図2に示すように、複数の
基地局で制御チャネルの周波数を共有している状況で各
基地局の制御チャネルの送信あるいは受信のタイミング
が衝突し呼損の原因にならないように、基地局間同士で
自律的にタイミングをずらして信号スロットが配置され
る。
【0021】CS−IDは論理制御チャネルの下りLC
CH (Logical Control Channel)スーパーフレーム内に
含まれる42ビットのデータであり、上記の各基地局の
制御チャネルを受信すれば複数のCS−IDを受信する
ことができる。
【0022】上述の地名の検出方法について、説明を簡
単にするため、基地局が5つの場合を例にとり説明す
る。図3に示すように、基地局21ないし25は、それ
ぞれ自分を中心に円状の通信範囲を有しており、各通信
範囲が重なりあうことにより複数の基地局の通信範囲と
なる領域も生じる。したがって、移動局が複数の基地局
からCS−IDを受信した場合、当該移動局の使用者は
これらのCS−IDを送信している基地局の通話範囲が
重なった領域にいることになる。例えば、基地局21・
23・24からCS−IDを受信した場合、領域Eにい
ると考えられる。
【0023】これに対し、例えば、基地局21・24か
らのみCS−IDを受信した場合には、基地局21・2
4の通信範囲が重なる領域E・F・Gから、基地局21
・24以外の他の基地局(この場合は、基地局22・2
3)の通信範囲が重なる領域G・Eを除いた領域Fにい
ると考えられる。この考え方は、電波障害物による受信
障害の起こり難い移動通信システムでは、受信したCS
−IDより検出する領域をより狭くする上で有効であ
る。しかしながらPHS等では、例えば、本当は領域E
にいるのに基地局23と移動局との間に電波障害物が存
在することもあり、受信強度の都合上、基地局23から
のCS−IDを受信できない場合も考えられる。そこ
で、現在地の地名表示としては、先ず、受信したCS−
IDを送信する全ての基地局の通信範囲が重なる領域
(以下、広領域)を示す地名を表示するようにする。加
えて、補助的な表示として、上記広領域から、受信した
CS−IDより多くのCS−IDを受信できる領域を除
いた領域(以下、狭領域)を併せて表示することもでき
る。すなわち、図3において、基地局21・24からC
S−IDを受信した場合には、基地局21と基地局24
の通信範囲が重なる領域E・F・Gを併せた領域を広領
域として表示し、基地局21・24のCS−IDのみ受
信可能な領域Fを狭領域として表示する。
【0024】移動局は、図4に示すような、上記各領域
を示す領域AないしOと上記各領域AないしOで受信で
きるCS−IDとの対応関係が登録された地名テーブル
を記憶しており、受信したCS−IDを上記地名テーブ
ルと対応させることにより現在位置の地名を検出する。
尚、同図ではCS−IDと対応する所には、地名でなく
領域が示されているが、実際には領域でなく地名が記憶
される。
【0025】上記移動局は、図5に示すように、当該移
動局の制御を行う制御部1、各基地局との通信を行う無
線部3、移動局の各種操作を行うキー操作部5、および
文字情報の表示を行う現在地情報表示手段としてのLC
D7等で構成され、上述の地名テーブルを記憶する記憶
手段としての地名テーブルROM2、アンテナ4および
LCDドライバー6を有している。
【0026】また、上記制御部1は、図6に示すよう
に、受信した1つあるいは複数のCS−IDを一時記憶
するためのRAM9と、上記RAM9に記憶されたCS
−IDを上述の地名テーブルに対応させて現在地の地名
を検出する検出部8と、無線部3の制御を行う無線制御
部10と、タイマ11とを備えている。上記検出部8と
無線制御部10とは、所定のプログラムを格納したメモ
リと、このメモリ内のプログラムを実行するCPUとに
よって構成される機能モジュールである。尚、基地局番
号受信手段は、無線部3および無線制御部10によって
構成される。
【0027】続いて、以下に地名検索動作について図1
を用いて詳細に説明する。
【0028】移動局の使用者が自分の現在位置の地名を
知ろうと思った場合、まず、キー操作部より地名検索命
令を入力する(S1)。
【0029】上記地名検索命令が入力されると、上記移
動局はCS−IDを受信するための受信モードに入るた
め、制御部1の無線制御部10が無線部3を立ち上げる
(S2)。この時の無線部3の状態は、各基地局からの
CS−IDを受信するために間断なく受信する動作にな
る。また、上記CS−IDの受信動作は予め設定された
時間行い、所定時間経過後、地名検索モードに移るよう
になっており、そのために、S2と同時にタイマ11が
時間の計測を開始する(S3)。尚、上記受信動作を行
う時間は、その場で受信できる全てのCS−IDを受信
するのに十分な時間である。
【0030】続いて、上記無線制御部10は、通信範囲
内の基地局のCS−IDを受信するため、同期バースト
を受信し、受信した同期バーストを有する下りLCCH
スーパーフレームの送信タイミングと無線部3の受信タ
イミングとを同期させ下りLCCHスーパーフレームの
受信を試みる(S4)。下りLCCHスーパーフレーム
が受信できれば、その中のCS−IDを取得する(S5
でYES)。
【0031】無線部3がCS−IDを取得すれば(S5
でYES)、取得したCS−IDが既に記憶されている
か否かの判断がなされる(S6)。上記CS−IDが記
憶されていなければ(S6でNO)、RAM9に記憶さ
れる(S7)。
【0032】この時点で、S2で始動したタイマの計測
時間が所定の時間に到達していれば(S8でYES)、
CS−IDの受信を終了して地名の検索を始めるが、計
測時間が所定時間に到達していなければ、(S8でN
O)、無線制御部10は新たに同期バーストを受信し
て、他の下りLCCHスーパーフレームを受信するため
の受信動作に入る(S4)。
【0033】このとき、一度記憶したCS−IDを含む
下りLCCHスーパーフレームの送信タイミングは既に
記憶されており、以降それと同じタイミングでは、各基
地局から送信される送信信号を受信しないか、あるいは
受信したとしても、それらの信号は全て無視するように
する。これにより、無線部3の受信タイミングは、既に
受信した下りLCCHスーパーフレームとは非同期とな
り、他の下りLCCHスーパーフレームに同期する可能
性が高くなる。
【0034】上記S4で、新たに同期する下りLCCH
スーパーフレームが無かった場合には、CS−IDを受
信できなかったり(S5でNO)、既に記憶済のCS−
IDを受信する場合もある(S6でYES)が、他の下
りLCCHスーパーフレームに同期した場合には、新た
に同期した下りLCCHスーパーフレームに含まれる未
記憶のCS−IDを受信し(S5でYES)、RAM9
に記憶する(S7)。
【0035】CS−IDを受信できなかった場合(S5
でNO)および既に記憶済のCS−IDを受信した場合
(S6でYES)にも、その時点で、所定時間に到達し
たか否かの判断がなされ(S8)、続けてCS−IDの
受信を行うか、CS−IDの受信を終了して住所検索を
開始するかが決定される。
【0036】こうして、所定時間に到達する(S8でY
ES)まで、CS−IDの受信が行われる(S4〜S
8)。
【0037】CS−IDの受信時間が所定時間に到達す
れば(S8でYES)、CS−IDの受信を終了する。
このとき、受信できたCS−IDが少なくとも1つ以上
あれば(S9でYES)、制御部1の検出部8がRAM
9に受信されたCS−IDを地名テーブルROM2に記
憶された地名テーブルと対応させ、現在位置の地名を、
図4で示した広領域(無い場合も有り)と狭領域の両方
で検出する(S10)。RAM9に記憶されたCS−I
Dに対応する地名データが、上記地名テーブルにあれば
(S10でYES)、LCDドライバー6を介して、検
出された地名をLCD7に表示する(S11)。ただ
し、受信した複数のCS−IDに対してその一部のCS
−IDしか記憶されていない場合、例えば、3つのCS
−IDを受信したが、地名テーブルには受信した3つの
うち2つあるいは1つのCS−IDしか記憶されていな
い場合には、記憶されているCS−IDのみを使用して
地名検索を行う。
【0038】また、CS−IDを1つも受信できない場
合(S9でNO)、あるいは対応する地名データが上記
地名テーブルにない場合(S10でNO)には、LCD
ドライバー6を介して、LCD7に“地名検索不能”と
表示する(S12)。尚、受信したCS−IDが地名テ
ーブルに記憶されていない場合としては、地名テーブル
設定後に、新たに設置された基地局からのCS−IDを
受信した場合が考えられる。
【0039】このように、本実施の形態に係る移動通信
システムの移動局は、その場で受信できる全てのCS−
IDを受信し、これらのCS−IDに対応する地名が記
憶された地名テーブルに基づいて地名検索を行ってい
る。したがって、複数のCS−IDを受信した場合に
は、受信したCS−IDを送信する各基地局の通信範囲
が重なった領域、すなわち広領域となる、より小さな範
囲に限定された地名を表示することができる。
【0040】また、上記地名テーブルには、上記広領域
に加えて、上記広領域から受信していないCS−IDを
送信する基地局の通信範囲を除いた領域、すなわち狭領
域の地名が併せて記憶されているので、これを表示する
ことにより、本実施の形態に係る移動局の通信範囲外に
ある他の基地局の通信範囲をも考慮した、更に小さな範
囲に限定される領域の地名を表示することができる。上
記狭領域の地名表示は、本発明を電波障害物による受信
障害の危険性が低い移動通信システムに適用する場合に
有効である。
【0041】さらに、上述のように、PHSでは、近接
する基地局間同士で自律的にタイミングをずらして信号
スロットを配置する自律分散制御方式を採用している。
したがって、下りLCCHスーパーフレームの受信後、
新たな下りLCCHスーパーフレームを受信するため
に、無線部3の受信タイミングを一度受信したCS−I
Dを含むLCCHスーパーフレームとは非同期とするこ
とで、記憶済のCS−IDを何度も受信する可能性が低
くなるので、その場で受信できる全てのCS−IDを短
時間で受信できる。
【0042】尚、本実施の形態では、移動通信システム
としてPHSを例示したが、本発明はPHSに限定され
るものではなく、基地局を介した通信を行い、上記基地
局がそれぞれ固有の基地局番号を有し、上記基地局番号
を定期的に送信しているものなら、他の移動通信システ
ムに対しても本発明は適用できる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明の移動通信システムの移
動局は、以上のように、現在地点で受信可能な複数の基
地局番号の受信を試みる基地局番号受信手段と、複数の
基地局番号を受信可能な特定の通信エリアの地名と、当
該複数の基地局番号との対応関係を表すデータを記憶す
る記憶手段と、上記基地局番号受信手段が複数の基地局
番号を受信したとき、当該複数の基地局番号に対応する
地名を、上記記憶手段の記憶データに基づいて取得し、
その地名を現在地情報として表示部に表示する現在地情
報表示手段とを備えている構成である。
【0044】それゆえ、複数の基地局番号を受信できる
場所では、複数の基地局の通信範囲が重なる領域の地名
を検出することができるので、従来に比べより小さな範
囲での地名表示を行うことができるという効果を奏す
る。
【0045】請求項2の発明の移動通信システムの移動
局は、現在地点で受信可能な全ての基地局番号の受信を
試みる基地局番号受信手段と、n個(nは1以上の自然
数)の基地局番号を受信可能な通信エリア内からn個よ
り多い基地局番号を受信可能な通信エリアを除いてなる
特定のn個の基地局番号のみを受信可能な通信エリアの
地名と、当該n個の基地局番号との対応関係を表すデー
タを記憶する記憶手段と、上記基地局番号受信手段がn
個の基地局番号を受信したとき、当該n個の基地局番号
のみを受信可能な通信エリアの地名を、上記記憶手段の
記憶データに基づいて取得し、その地名を現在地情報と
して表示部に表示する現在地情報表示手段とを備えてい
る構成である。
【0046】それゆえ、地名検出により検出される地名
は、受信した基地局番号を全て受信できる領域から、受
信されていない基地局番号の受信範囲を除いたものとな
るので、受信できなかった基地局番号を送信する他の基
地局の通信範囲をも考慮した、更に小さな領域に限定さ
れた地名の表示をすることができるという効果を奏す
る。
【0047】請求項3の発明の移動通信システムの移動
局は、上記請求項1または2の発明の構成に加えて、上
記基地局番号受信手段は、既に受信が終わった基地局の
基地局番号の受信タイミングとは非同期の受信タイミン
グで、他の基地局の基地局番号の受信を試みる構成であ
る。
【0048】それゆえ、受信部が、自己と同期状態にあ
る基地局の基地局番号を受信した後、一度受信した基地
局番号の送信タイミングと非同期とする事により、既に
記憶済の基地局番号を何度も受信する可能性が低くなる
ので、その場で受信できる全ての基地局番号を短時間で
受信できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、PHS
の移動局の地名検索動作を示すフローチャートである。
【図2】基地局が行う自律分散方式の送信タイミングを
示すタイミングチャートである。
【図3】基地局の通信範囲に基づく領域を示す説明図で
ある。
【図4】上記領域の地名とCS−IDとの対応関係が登
録された地名テーブルを示す説明図である。
【図5】図1に係るPHSの移動局の要部の構造を示す
ブロック図である。
【図6】上記PHSの移動局の制御部の要部の構造を示
すブロック図である。
【図7】従来のPHSの移動局の要部の構造を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 地名テーブルROM(記憶手段) 3 無線部(基地局番号受信手段) 7 LCD(現在地情報表示手段) 8 検出部 9 RAM 10 無線制御部(基地局番号受信手段) 11 タイマ 21〜25 基地局

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ固有の基地局番号を有する複数の
    基地局が定期的に送信している基地局番号を受信し、受
    信した基地局番号に応じた現在地情報を表示部に表示す
    る移動通信システムの移動局において、 現在地点で受信可能な複数の基地局番号の受信を試みる
    基地局番号受信手段と、 複数の基地局番号を受信可能な特定の通信エリアの地名
    と、当該複数の基地局番号との対応関係を表すデータを
    記憶する記憶手段と、 上記基地局番号受信手段が複数の基地局番号を受信した
    とき、当該複数の基地局番号に対応する地名を、上記記
    憶手段の記憶データに基づいて取得し、その地名を現在
    地情報として表示部に表示する現在地情報表示手段とを
    備えていることを特徴とする移動通信システムの移動
    局。
  2. 【請求項2】それぞれ固有の基地局番号を有する複数の
    基地局が定期的に送信している基地局番号を受信し、受
    信した基地局番号に応じた現在地情報を表示部に表示す
    る移動通信システムの移動局において、 現在地点で受信可能な全ての基地局番号の受信を試みる
    基地局番号受信手段と、 n個(nは1以上の自然数)の基地局番号を受信可能な
    通信エリア内からn個より多い基地局番号を受信可能な
    通信エリアを除いてなる特定のn個の基地局番号のみを
    受信可能な通信エリアの地名と、当該n個の基地局番号
    との対応関係を表すデータを記憶する記憶手段と、 上記基地局番号受信手段がn個の基地局番号を受信した
    とき、当該n個の基地局番号のみを受信可能な通信エリ
    アの地名を、上記記憶手段の記憶データに基づいて取得
    し、その地名を現在地情報として表示部に表示する現在
    地情報表示手段とを備えていることを特徴とする移動通
    信システムの移動局。
  3. 【請求項3】上記基地局番号受信手段は、既に受信が終
    わった基地局の基地局番号の受信タイミングとは非同期
    の受信タイミングで、他の基地局の基地局番号の受信を
    試みることを特徴とする請求項1または2記載の移動通
    信システムの移動局。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031824A1 (fr) * 1997-12-17 1999-06-24 Aiwa Co., Ltd. Terminal de telecommunication

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WO1999031824A1 (fr) * 1997-12-17 1999-06-24 Aiwa Co., Ltd. Terminal de telecommunication

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