JP3582508B2 - 無線通信端末、位置特定システムおよびコンピュータプログラム - Google Patents
無線通信端末、位置特定システムおよびコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS衛星を検索したGPS衛星検索結果や周辺基地局を検索した基地局検索結果を位置情報サーバに送信するように構成された無線通信端末、前記無線通信端末と位置情報サーバとを備えて構築される位置特定システムならびに前記無線通信端末にて実行されるコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば携帯電話機や通信機能を有する携帯情報端末などの無線通信端末の位置を特定する位置特定システムの一つとして、各GPS(Grobal Positioning System )衛星から送信されたGPS衛星信号や、各基地局から送信された基地局信号を利用するシステムがある。このGPS衛星信号や基地局信号を利用して携帯電話機の位置を特定するシステムでは、各基地局からの基地局信号の信号遅延量を計算し、各基地局の位置から三角法に基づいて携帯電話機のおおよその位置を特定すると共に、その特定された携帯電話機のおおよその位置で検索し得るGPS衛星からのGPS衛星信号の信号遅延量を計算し、各GPS衛星の位置から三角法に基づいて携帯電話機の正確な位置を特定するものである。
【0003】
この場合、携帯電話機が単独で自端末の位置を特定する構成では、携帯電話機に、GPS衛星のアルマナック情報や基地局のアルマナック情報を保持させたり、複雑な測位演算を行わせたりする必要があるので、その分、携帯電話機の価格が高騰したり、構成が複雑になるなどの問題がある。このような事情から、携帯電話機が単独で自端末の位置を特定するのではなく、携帯電話機がGPS衛星を検索したGPS衛星検索結果や周辺基地局を検索した基地局検索結果を位置情報サーバに送信し、位置情報サーバが携帯電話機から受信されたGPS衛星検索結果や基地局検索結果を利用して携帯電話機の位置を特定するシステムが考えられている。
【0004】
ところで、このようなGPS衛星信号や基地局信号を利用して携帯電話機の位置を特定するシステムでは、携帯電話機の位置を特定するに際して、ある程度の測位精度を維持するために、GPS時刻と各基地局が保持しているシステム時刻との間で同期が確立されている必要がある。しかしながら、基地局にてリセットが行われたり或いは設定誤りなどがあると、GPS時刻と基地局が保持しているシステム時刻との間で同期ずれが発生する場合がある。そして、GPS時刻と基地局が保持しているシステム時刻との間で同期ずれが発生している状態では、携帯電話機の位置を特定したとしても、同期ずれしていることに起因して、精度の低い測位結果しかユーザに提供することができない。つまり、このような状況では、ユーザから見れば、長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができず、利便性に劣るものである。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、それによって、利便性を高めることができる無線通信端末、位置特定システムならびにコンピュータプログラムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した無線通信端末によれば、制御手段は、GPS時刻取得手段により取得されたGPS時刻と、システム時刻取得手段により取得された通信基地局が保持しているシステム時刻とを比較し、それらGPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えていると、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させるように構成した。
【0007】
したがって、測位結果の精度を許容し得る値を所定値として設定しておくことによって、通信基地局が保持しているシステム時刻が絶対時刻であるGPS時刻から測位結果の精度を許容し得る値を越えてずれていると、これ以降、位置情報サーバにおいては、通信基地局から基地局検索結果を受信したとしても、その通信基地局が同期ずれしていることから、その受信された信頼性の低い基地局検索結果を利用して無線通信端末の位置を特定することはない。これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0008】
請求項2に記載した無線通信端末によれば、制御手段は、送信手段から基地局検索結果を位置情報サーバに送信させることを禁止することによって、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させるように構成したので、基地局検索結果の送信を禁止するという簡単な変更によって、簡単に実現することができる。
【0009】
請求項3に記載した無線通信端末によれば、制御手段は、送信手段から基地局検索結果を位置情報サーバに送信させると共に、送信手段から同期ずれしている旨を表す信号を位置情報サーバに送信させることによって、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させるように構成したので、基地局検索結果を送信するという従来の測位シーケンスを変更することなく、簡単に実現することができる。
【0010】
請求項4に記載した無線通信端末によれば、同期ずれ情報受信手段は、各基地局から当該基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信し、同期ずれ情報記憶手段は、各基地局から同期ずれ情報受信手段により受信された同期ずれ情報を記憶し、そして、制御手段は、各周辺基地局に対して同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させるように構成した。
【0011】
したがって、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、同期ずれしていない正常な周辺基地局の局数が測位結果の精度を許容し得る局数を満たしていないと、これ以降、上記した請求項1に記載したものと同様にして、位置情報サーバにおいては、通信基地局から基地局検索結果を受信したとしても、その基地局検索結果に含まれる周辺基地局の殆どが同期ずれしていることから、その受信された信頼性の低い基地局検索結果を利用して無線通信端末の位置を特定することはない。これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0012】
請求項5に記載した無線通信端末によれば、制御手段は、GPS時刻取得手段により取得されたGPS時刻と、システム時刻取得手段により取得された各基地局が保持しているシステム時刻とを比較し、それらGPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えている基地局が存在すると、つまり、基地局が保持しているシステム時刻が絶対時刻であるGPS時刻から所定値を越えてずれている基地局が存在すると、当該基地局が同期ずれしている旨を同期ずれ情報記憶手段に記憶させ、そして、各周辺基地局に対して同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させるように構成した。
【0013】
したがって、この場合も、上記した請求項4に記載したものと同様にして、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、同期ずれしていない正常な周辺基地局の局数が測位結果の精度を許容し得る局数を満たしていないと、これ以降、位置情報サーバにおいては、通信基地局から基地局検索結果を受信したとしても、その基地局検索結果に含まれる周辺基地局の殆どが同期ずれしていることから、その受信された信頼性の低い基地局検索結果を利用して無線通信端末の位置を特定することはない。これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0014】
請求項6に記載した無線通信端末によれば、制御手段は、送信手段からGPS衛星検索結果を位置情報サーバに送信させることによって、位置情報サーバにGPS衛星検索結果を利用した自端末の位置の特定を許可させるように構成したので、位置情報サーバにおいて、基地局検索結果を利用して無線通信端末の位置を特定することができなくとも、GPS衛星検索結果を利用して無線通信端末の位置を特定することができる。
【0015】
請求項7に記載した位置特定システムによれば、請求項1ないし6のいずれかに記載の無線通信端末と、無線通信端末から受信されたGPS衛星検索結果や基地局検索結果を利用して無線通信端末の位置を特定する位置情報サーバとを備えて構築されているので、上記した請求項1ないし3に記載したものと同様にして、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができる。
【0016】
請求項8に記載したコンピュータプログラムによれば、そのコンピュータプログラムを無線通信端末にインストールして実行させると、GPS時刻を取得させる手順と、通信基地局が保持しているシステム時刻を取得させる手順と、GPS時刻とシステム時刻とを比較させる手順と、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えていると判定されたときに、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行するようになるので、上記した請求項1に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、測位結果の精度を許容し得る値を所定値として設定しておくことによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0017】
請求項9に記載したコンピュータプログラムによれば、そのコンピュータプログラムを無線通信端末にインストールして実行させると、各基地局から当該基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信させる手順と、各基地局から受信された同期ずれ情報を記憶させる手順と、周辺基地局に対して記憶されている同期ずれ情報を判定させる手順と、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと判定されたときに、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行するようになるので、上記した請求項4に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0018】
請求項10に記載したコンピュータプログラムによれば、そのコンピュータプログラムを無線通信端末にインストールして実行させると、GPS時刻を取得させる手順と、各基地局が保持しているシステム時刻を取得させる手順と、GPS時刻とシステム時刻とを比較させる手順と、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えている基地局が存在すると判定されたときに、当該基地局が同期ずれしている旨を記憶させる手順と、周辺基地局に対して記憶されている同期ずれ情報を判定させる手順と、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと判定されたときに、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行するようになるので、上記した請求項5に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0019】
請求項11に記載した無線通信端末によれば、制御手段は、GPS時刻取得手段により取得されたGPS時刻と、システム時刻取得手段により取得された通信基地局が保持しているシステム時刻を比較し、それらGPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えていると、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止するように構成した。
【0020】
したがって、無線通信端末が単独で自端末の位置を特定する構成においても、測位結果の精度を許容し得る値を所定値として設定しておくことによって、通信基地局が保持しているシステム時刻が絶対時刻であるGPS時刻から測位結果の精度を許容し得る値を越えてずれていると、これ以降、通信基地局から基地局検索結果を受信したとしても、その通信基地局が同期ずれしていることから、その受信された信頼性の低い基地局検索結果を利用して自端末の位置を特定することはない。これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0021】
請求項12に記載した無線通信端末によれば、同期ずれ情報受信手段は、各基地局から当該基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信し、同期ずれ情報記憶手段は、各基地局から同期ずれ情報受信手段により受信された同期ずれ情報を記憶し、そして、制御手段は、各周辺基地局に対して同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止するように構成した。
【0022】
したがって、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、同期ずれしていない正常な周辺基地局の局数が測位結果の精度を許容し得る局数を満たしていないと、これ以降、上記した請求項11に記載したものと同様にして、通信基地局から基地局検索結果を受信したとしても、その基地局検索結果に含まれる周辺基地局の殆どが同期ずれしていることから、その受信された信頼性の低い基地局検索結果を利用して自端末の位置を特定することはない。これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0023】
請求項13に記載した無線通信端末によれば、制御手段は、GPS時刻取得手段により取得されたGPS時刻と、システム時刻取得手段により取得された各基地局が保持しているシステム時刻を比較し、それらGPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えている基地局が存在すると、つまり、基地局が保持しているシステム時刻が絶対時刻であるGPS時刻から所定値を越えてずれている基地局が存在すると、当該基地局が同期ずれしている旨を同期ずれ情報記憶手段に記憶させ、そして、各周辺基地局に対して同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定し、その判定結果が所定条件を満たさないと、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止するように構成した。
【0024】
したがって、この場合も、上記した請求項12に記載したものと同様にして、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、同期ずれしていない正常な周辺基地局の局数が測位結果の精度を許容し得る局数を満たしていないと、これ以降、通信基地局から基地局検索結果を受信したとしても、その基地局検索結果に含まれる周辺基地局の殆どが同期ずれしていることから、その受信された信頼性の低い基地局検索結果を利用して自端末の位置を特定することはない。これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0025】
請求項14に記載した無線通信端末によれば、制御手段は、GPS衛星検索結果を利用した自端末の位置の特定を許可するように構成したので、基地局検索結果を利用して自端末の位置を特定することができなくとも、GPS衛星検索結果を利用して自端末の位置を特定することができる。
【0026】
請求項15に記載したコンピュータプログラムによれば、そのコンピュータプログラムを無線通信端末にインストールして実行させると、GPS時刻を取得させる手順と、通信基地局が保持しているシステム時刻を取得させる手順と、GPS時刻システム時刻とを比較させる手順と、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えていると判定されたときに、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行するようになるので、上記した請求項11に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、測位結果の精度を許容し得る値を所定値として設定しておくことによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0027】
請求項16に記載したコンピュータプログラムによれば、そのコンピュータプログラムを無線通信端末にインストールして実行させると、各基地局から当該基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信させる手順と、各基地局から受信された同期ずれ情報を記憶させる手順と、周辺基地局に対して記憶されている同期ずれ情報を判定させる手順と、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと判定されたときに、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行するようになるので、上記した請求項12に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0028】
請求項17に記載したコンピュータプログラムによれば、そのコンピュータプログラムを無線通信端末にインストールして実行させると、GPS時刻を取得させる手順と、各基地局が保持しているシステム時刻を取得させる手順と、GPS時刻とシステム時刻とを比較させる手順と、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えている基地局が存在すると判定されたときに、当該基地局が同期ずれしている旨を記憶させる手順と、周辺基地局に対して記憶されている同期ずれ情報を判定させる手順と、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと判定されたときに、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行するようになるので、上記した請求項13に記載したものと同様の作用効果を得ることができる。すなわち、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の無線通信端末を、GPS(Grobal Positioning System )衛星信号ならびに基地局信号を利用して携帯電話機の位置を特定するシステムで使用される携帯電話機に適用した第1実施例について、図1ないし図4を参照して説明する。尚、この第1実施例は、主に、本発明でいう請求項1、請求項8、請求項11ならびに請求項15に対応するものである。
【0030】
まず、図2は、位置特定システムの全体の構成を概略的に示している。携帯電話機1は、複数の基地局2から通信基地局を例えば基地局信号の受信電界強度に基づいて決定し、その決定された通信基地局によりCDMA(Code Division Multiple Access )ネットワーク3を通じて位置情報サーバ4との間で各種の情報を送受信する。携帯電話機1ならびに位置情報サーバ4は、GPS(Grobal Positioning System )衛星5からのGPS衛星信号を受信する。また、位置情報サーバ4は、GPS衛星5に関するアルマナック情報ならびに基地局2に関するアルマナック情報を保持している。
【0031】
図3は、携帯電話機1の機能ブロックを概略的に示している。携帯電話機1は、マイクロコンピュータを主体としてなるCPU(Central Processing Unit )6(本発明でいう制御手段)に、GPS衛星5を検索するGPS無線部7(本発明でいうGPS時刻取得手段)と、基地局2を検索すると共に、位置情報サーバ4との間でCDMAネットワーク3を通じて情報を送受信するCDMA無線部8(本発明でいうシステム時刻取得手段、送信手段)と、マイクロホン9から入力した送話音声やスピーカ10から出力する受話音声を処理する音声処理部11と、「通話開始」キー、「通話終了」キー、「0」〜「9」の「数字」キーなどの多数のキーを配列したキーパッドから構成される操作部12と、日付・時刻や電話番号などを表示する液晶ディスプレイから構成される表示部13と、RAM (Random Access Memory )やROM(Read Only Memory)から構成される記憶部14とが接続された構成となっている。尚、この場合、操作部12は、表示部13に表示されるタッチパネル型のものであっても良く、また、GPS無線部7のアンテナとCDMA無線部8のアンテナとを兼用する構成であっても良い。
【0032】
次に、上記した構成の作用について、図1ならびに図4を参照して説明する。まず、携帯電話機1において、CPU6は、図1に示すように、例えばユーザによる測位開始の指示を検出したり或いはCDMAネットワーク3からの測位開始の指示を検出し、測位開始の要求を受付けると、CDMA無線部8から測位要求を位置情報サーバ4に送信させる。位置情報サーバ4は、携帯電話機1から測位要求を受信すると、測位を実行可能であるか否かを判定し、測位を実行可能であると判定すると、測位応答を携帯電話機1に送信する。
【0033】
携帯電話機1において、CPU6は、位置情報サーバ4から測位応答をCDMA無線部8により受信すると、通信基地局2の周辺に位置する周辺基地局2を検索する(ステップS101)。そして、CPU6は、CDMA無線部8から周辺基地局2を検索した基地局検索結果を位置情報サーバ4に送信させる。
【0034】
位置情報サーバ4は、携帯電話機1から基地局検索結果を受信すると、その受信された基地局検索結果に基づいて測位基準点を設定し、基準基地局2を特定する。そして、位置情報サーバ4は、基地局2のアルマナック情報を参照し、携帯電話機1から受信された基地局検索結果に基づいて各周辺基地局2の緯度ならびに経度を取得すると共に、基準基地局2からの基地局信号の信号遅延量を基準とした各周辺基地局2からの基地局信号の信号遅延量の相対関係に基づいて各周辺基地局2との間の擬似距離を計算し、携帯電話機1のおおよその位置を特定する(ステップS201)。そして、位置情報サーバ4は、携帯電話機1がGPS衛星を検索するための検索タイミングならびに検索時間を設定し、それら設定された検索タイミングならびに検索時間を含むアシスト情報を携帯電話機1に送信する。
【0035】
さて、ここで、携帯電話機1において、CPU6は、位置情報サーバ4からアシスト情報をCDMA無線部8により受信すると、GPS衛星5からGPS衛星信号をGPS無線部7により受信させ(ステップS102)、その受信されたGPS衛星信号をGPS無線部7に復調させてGPS時刻を取得させる(ステップS103)。次いで、CPU6は、その取得されたGPS時刻と、通信基地局2から取得されたシステム時刻との差を計算し、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差を所定値と比較する(ステップS104)。尚、ここでいう所定値とは、測位結果の精度を許容し得る値であり、携帯電話機1が学習機能を利用して最適な値に自動的に決定したり、また、ユーザが要求する精度のレベルに応じて決定するものである。
【0036】
そして、CPU6は、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていないと(ステップS104にて「NO」)、これ以降、通常の処理を行う(ステップS105)。すなわち、CPU6は、これ以降、GPS衛星5を検索すると共に、通信基地局2から報告された周辺基地局情報に基づいて周辺基地局2を再度検索し、CDMA無線部8からGPS衛星を検索したGPS衛星検索結果と周辺基地局2を再度検索した基地局検索結果との双方を位置情報サーバ4に送信させる。
【0037】
これに対して、CPU6は、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていると(ステップS104にて「YES」)、これ以降、GPS衛星5を検索するが(ステップS106)、通信基地局2から報告された周辺基地局情報に基づいて周辺基地局2を再度検索することはなく、CDMA無線部8からGPS衛星5を検索したGPS衛星検索結果のみを位置情報サーバ4に送信させる。そして、位置情報サーバ4は、携帯電話機1からGPS衛星検索結果のみを受信すると、携帯電話機1から受信されたGPS衛星検索結果のみを利用して測位演算を行い、携帯電話機1の位置を特定し(ステップS202)、GPS衛星検索結果のみを利用して特定された携帯電話機1の位置を測位結果として携帯電話機1に送信する。
【0038】
このような制御によって、携帯電話機1は、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていると、GPS時刻が絶対的な時刻であることから、そのシステム時刻を送信した通信基地局2が同期ずれしていると判定し、これ以降、その同期ずれしていると判定された通信基地局2から報告された周辺基地局情報に基づいて周辺基地局2を検索することはなく、GPS衛星5を検索したGPS衛星検索結果のみを位置情報サーバ4に送信する。これを受けて、位置情報サーバ4は、携帯電話機1から受信されたGPS衛星検索結果のみを利用して携帯電話機1の位置を特定する。
【0039】
尚、携帯電話機1において、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えているときに、図4に示すように、GPS衛星5を検索した後に、通信基地局2から報告された周辺基地局情報に基づいて周辺基地局2を再度検索し(ステップS107)、GPS衛星5を検索したGPS衛星検索結果と周辺基地局2を検索した基地局検索結果との双方を位置情報サーバ4に送信すると共に、通信基地局2が同期ずれしている旨を表す同期ずれ信号を位置情報サーバ4に送信することも可能であり、この場合、位置情報サーバ4は、携帯電話機1から同期ずれ信号を受信することによって、基地局検索結果を利用することなく、GPS衛星検索結果のみを利用して携帯電話機1の位置を特定することになる。
【0040】
また、携帯電話機1において、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えているときに、GPS衛星5を検索することを選択的に行うことも可能であり、つまり、GPS衛星5を検索することを禁止すれば、位置情報サーバ4は、携帯電話機1からGPS衛星検索結果が受信されないことによって、携帯電話機1の位置の特定を強制的に中止することになる。
【0041】
ところで、以上は、位置情報サーバ4が携帯電話機1の位置を特定する場合を説明したものであるが、携帯電話機1が単独で自端末の位置を特定する場合についても、これと同様の処理を行う。すなわち、携帯電話機1は、記憶部14として大容量のメモリを搭載することによって、GPS衛星5に関するアルマナック情報ならびに基地局2に関するアルマナック情報を保持しており、単独で自端末の位置を特定可能に構成されている場合は、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていないと、GPS衛星5を検索したGPS衛星検索結果と周辺基地局2を検索した基地局検索結果との双方を利用して自端末の位置を特定することになり、これに対して、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていると、GPS衛星5を検索したGPS衛星検索結果のみを利用して自端末の位置を特定することになる。
【0042】
以上に説明したように第1実施例によれば、携帯電話機1において、GPS衛星5から取得されたGPS時刻と、通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていると、位置情報サーバ4における基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させるように構成したので、測位結果の精度を許容し得る値を所定値として設定しておくことによって、これ以降、位置情報サーバ4においては、信頼性の低い基地局検索結果を利用して携帯電話機1の位置を特定することはなく、これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0043】
この場合、携帯電話機1において、GPS衛星5を検索したGPS衛星検索結果を位置情報サーバ4に送信することによって、位置情報サーバ4におけるGPS衛星検索結果を利用した自端末の位置の特定を許可させるように構成したので、位置情報サーバ4においては、基地局検索結果を利用して携帯電話機1の位置を特定することができなくとも、GPS衛星検索結果を利用して携帯電話機1の位置を特定することができる。
【0044】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2実施例について、図5ないし図9を参照して説明する。尚、上記した第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
【0045】
上記した第1実施例は、携帯電話機1において、GPS時刻と通信基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えているか否かを判定し、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えていると判定することによって、通信基地局2が同期ずれしたことを判定するように構成したものであるが、これに対して、この第2実施例は、携帯電話機1において、基地局2から当該基地局2が同期ずれしているか否かを表す測位可ビット(同期ずれ情報)を受信することによって、基地局2が同期ずれしたことを判定するように構成したものである。尚、この第2実施例は、主に、本発明でいう請求項4、請求項9、請求項12ならびに請求項16に対応するものである。また、この第2実施例では、CDMA無線部8が本発明でいう同期ずれ情報受信手段に相当し、記憶部14が本発明でいう同期ずれ情報記憶手段に相当する。
【0046】
この第2実施例においては、基地局2は、図5に示すように、通常の運用状態では、同期ずれが発生したか否かを監視しており(ステップS301)、同期ずれが発生すると(ステップS301にて「YES」)、図7に示す同期チャネルメッセージの情報要素の一つである測位可ビットを、同期ずれが発生したことを表すべく「0」に設定し(ステップS302)、同期チャネルメッセージを携帯電話機1に送信する(ステップS303)。
【0047】
そして、基地局2は、同期ずれが解消したか否かを監視し(ステップS304)、同期ずれが解消すると(ステップS304にて「YES」)、上記した測位可ビットを、同期ずれが解消したことを表すべく「1」に設定し(ステップS305)、同期チャネルメッセージを携帯電話機1に送信する(ステップS306)。基地局2は、これ以降、上記した処理を繰返して行う。
【0048】
これに対して、携帯電話機1において、CPU6は、図6に示すように、基地局2から同期チャネルメッセージをCDMA無線部8により受信すると(ステップS401にて「YES」)、その受信された同期チャネルメッセージから測位可ビットを取得し、測位可ビットを判定する(ステップS402)。
【0049】
ここで、CPU6は、測位可ビットが「0」に設定されていると、記憶部14に用意されている図8に示す同期ずれ管理テーブルにアクセスし(ステップS403)、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を記録済みであるか否かを判定する(ステップS404)。そして、CPU6は、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を記録済みでないと(ステップS404にて「NO」)、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を記録する(ステップS405)。
【0050】
また、CPU6は、測位可ビットが「1」に設定されていると、同期ずれ管理テーブルにアクセスし(ステップS406)、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を記録済みであるか否かを判定し(ステップS407)、この場合は、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を既に記録済みであると(ステップS407にて「YES」)、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしていない旨を記録する(ステップS408)。このようにして、携帯電話機1において、CPU6は、各基地局2に対して当該基地局2が同期ずれしているか否かを認識することが可能となる。尚、同期ずれ管理テーブルにて示すように、各基地局2は、固有のPN (Pseudo Noise)番号により他と区別される。
【0051】
さて、携帯電話機1において、CPU6は、通信基地局2の周辺に位置する周辺基地局2を検索するに際しては、上記した第1実施例に記載したものとは異なって、以下の処理を行う。すなわち、CPU6は、図9に示すように、同期ずれ管理テーブルにアクセスし(ステップS501)、いずれかの周辺基地局2に同期ずれしている旨が記録されているか否かを判定する(ステップS502)。そして、CPU6は、同期ずれしている旨が記録されていないと(ステップS502にて「NO」)、その周辺基地局2を測位に使用可能な基地局2であると判定し(ステップS503)、これに対して、同期ずれしている旨が記録されていると(ステップS502にて「YES」)、その周辺基地局2を測位に使用不可能な基地局2であると判定する(ステップS504)。
【0052】
そして、CPU6は、このようにして全ての周辺基地局2に対して測位に使用可能であるか使用不可能であるかを判定し、全ての周辺基地局2に対して判定を終了すると(ステップS505にて「YES」)、測位に使用可能であると判定した周辺基地局2が所定局数に達して存在するか否かを判定する(ステップS506)。尚、ここでいう所定局数とは、測位結果の精度を許容し得る局数であり、携帯電話機1が学習機能を利用して最適な値に自動的に決定したり、また、ユーザが要求する精度のレベルに応じて決定するものである。
【0053】
そして、CPU6は、測位に使用可能であると判定した周辺基地局2が所定局数に達して存在すると(ステップS506にて「YES」)、当該測位に使用可能であると判定した周辺基地局2を検索し、CDMA無線部8から基地局検索結果を位置情報サーバ4に送信させ、これ以降、GPS衛星検索結果と基地局検索結果との双方を利用して自端末の位置を特定させるように位置情報サーバ4に指示する(ステップS507)。これを受けて、位置情報サーバ4は、GPS衛星検索結果と基地局検索結果との双方を利用して携帯電話機1の位置を特定する。
【0054】
これに対して、CPU6は、測位に使用可能であると判定した周辺基地局2が所定局数に達して存在しないと判定すると(ステップS506にて「NO」)、CDMA無線部8から基地局検索結果を位置情報サーバ4に送信させることはなく、これ以降、GPS衛星検索結果のみを利用して自端末の位置を特定させるように位置情報サーバ4を指示する(ステップS508)。これを受けて、位置情報サーバ4は、GPS衛星検索結果のみを利用して携帯電話機1の位置を特定する。尚、この場合は、位置情報サーバ4は、携帯電話機1から周辺基地局2が検索された基地局検索結果が受信されないことから、通信基地局2の位置に基づいて携帯電話機1のおおよその位置を特定することになる。
【0055】
このような制御によって、携帯電話機1は、同期ずれしていない周辺基地局2の局数が所定局数に達していないと、これ以降、GPS衛星5を検索し、GPS衛星5を検索したGPS衛星検索結果のみを位置情報サーバ4に送信し、これを受けて、位置情報サーバ4は、携帯電話機1から受信されたGPS衛星検索結果のみを利用して携帯電話機1の位置を特定する。
【0056】
尚、この第2実施例においても、携帯電話機1において、同期ずれしていない周辺基地局2の局数が所定局数に達していないときに、上記した第1実施例に記載したものと同様にして、GPS衛星5を検索することを禁止すれば、位置情報サーバ4は、携帯電話機1からGPS衛星検索結果が受信されないことによって、携帯電話機1の位置の特定を強制的に中止することになる。また、携帯電話機1が単独で自端末の位置を特定する場合も、これと同様の処理を行うものであり、すなわち、同期ずれしていない周辺基地局2の局数が所定局数に達していないと、これ以降、GPS衛星5を検索したGPS衛星検索結果のみを利用して自端末の位置を特定することになる。
【0057】
以上に説明したように第2実施例によれば、携帯電話機1において、各基地局2から当該基地局2が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信して記憶し、各周辺基地局2に対して同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局2の局数が所定局数に達していないと、位置情報サーバ4における基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させるように構成したので、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、上記した第1実施例に記載したものと同様にして、これ以降、位置情報サーバ4においては、信頼性の低い基地局検索結果を利用して携帯電話機1の位置を特定することはなく、これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0058】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3実施例について、図10を参照して説明する。尚、上記した第2実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
【0059】
上記した第2実施例は、携帯電話機1において、基地局2から当該基地局2が同期ずれしているか否かを表す測位可ビット(同期ずれ情報)を受信することによって、基地局2が同期ずれしたことを判定するように構成したものであるが、これに対して、この第3実施例は、携帯電話機1において、各基地局2からシステム時刻を取得し、GPS時刻と基地局2が保持しているシステム時刻とを比較することによって、基地局2が同期ずれしたことを判定するように構成したものである。尚、この第3実施例は、主に、本発明でいう請求項5、請求項10、請求項13ならびに請求項17に対応するものである。
【0060】
この第3実施例では、携帯電話機1において、CPU6は、図10に示すように、基地局2から同期チャネルメッセージをCDMA無線部8により受信すると(ステップS601にて「YES」)、その受信された同期チャネルメッセージからシステム時刻(図7中、SYS_TIME)を取得し(ステップS602)、GPS時刻と基地局2が保持しているシステム時刻との差を計算し、GPS時刻と基地局2が保持しているシステム時刻との差を所定値と比較する(ステップS603)。
【0061】
ここで、GPS時刻と基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていると(ステップS603にて「YES」)、記憶部14に用意されている同期ずれ管理テーブルにアクセスし(ステップS604)、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を記録済みであるか否かを判定する(ステップS605)。そして、CPU6は、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を記録済みでないと(ステップS605にて「NO」)、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を記録する(ステップS606)。
【0062】
また、CPU6は、GPS時刻と基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていると(ステップS603にて「NO」)、同期ずれ管理テーブルにアクセスし(ステップS607)、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を記録済みであるか否かを判定し(ステップS608)、この場合は、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしている旨を既に記録済みであると(ステップS608にて「YES」)、同期チャネルメッセージを送信した基地局2に同期ずれしていない旨を記録する(ステップS609)。このようにして、携帯電話機1において、CPU6は、各基地局2に対して当該基地局2が同期ずれしているか否かを認識することが可能となる。
【0063】
そして、携帯電話機1において、CPU6は、通信基地局2の周辺に位置する周辺基地局2を検索するに際しては、上記した第2実施例に記載したものと同様の処理を行い、測位に使用可能であると判定した周辺基地局2が所定局数に達して存在すると、GPS衛星検索結果と基地局検索結果との双方を利用して自端末の位置を特定させるように位置情報サーバ4に指示し、これに対して、測位に使用可能であると判定した周辺基地局2が所定局数に達して存在しないと、GPS衛星検索結果のみを利用して自端末の位置を特定させるように位置情報サーバ4に指示する。
【0064】
以上に説明したように第3実施例によれば、携帯電話機1において、GPS衛星5から取得されたGPS時刻と、各基地局2が保持しているシステム時刻との差が所定値を越えていると、当該基地局2が同期ずれしている旨を表す同期ずれ情報を記憶し、各周辺基地局2に対して同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局2の局数が所定局数に達していないと、位置情報サーバ4における基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させるように構成したので、上記した第2実施例に記載したものと同様にして、測位結果の精度を許容し得る局数を所定局数として設定しておくことによって、これ以降、位置情報サーバ4においては、信頼性の低い基地局検索結果を利用して携帯電話機1の位置を特定することはなく、これによって、ユーザが長い時間を待たされた上に精度の低い測位結果しか取得することができないという状況を未然に回避することができ、利便性を高めることができる。
【0065】
(その他の実施の形態)
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものでなく、次のように変形または拡張することができる。
無線通信端末は、携帯電話機に限らず、通信機能を有する携帯情報端末などの他のものであっても良い。
GPS衛星結果のみを利用して携帯電話機の位置と特定するか、または、携帯電話機の位置の特定を中止するかを、ユーザが選択可能な構成であっても良い。CPUが実行するコンピュータプログラムは、最初(例えば製品化の段階)から記憶されているものに限らず、例えば特定のサーバからネットワークを通じてダウンロードされたり或いはCD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)やカードなどの記録媒体から転送されてインストールされるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の処理の流れを概略的に示す図
【図2】システムの全体構成を概略的に示す図
【図3】機能ブロック図
【図4】図1相当図
【図5】本発明の第2実施例を示すものであって、基地局側の処理を示すフローチャート
【図6】携帯電話機側の処理を示すフローチャート
【図7】同期チャネルメッセージのフォーマット
【図8】同期ずれ管理テーブルを概略的に示す図
【図9】図6相当図
【図10】本発明の第3実施例を示すものであって、携帯電話機側の処理を示すフローチャート
【符号の説明】
図面中、1は携帯電話機(無線通信端末)、2は基地局、4は位置情報サーバ、5はGPS衛星、6はCPU(制御手段)、7はGPS無線部(GPS時刻取得手段)、8はCDMA無線部(システム時刻取得手段、送信手段、同期ずれ情報受信手段)、14は記憶部(同期ずれ情報記憶手段)である。
Claims (17)
- GPS衛星を検索したGPS衛星検索結果や周辺基地局を検索した基地局検索結果を位置情報サーバに送信するように構成され、無線通信端末から受信されたGPS衛星検索結果や基地局検索結果を利用して前記無線通信端末の位置を特定するように構成された位置情報サーバと共に位置特定システムを構築する無線通信端末であって、
GPS時刻を取得するGPS時刻取得手段と、
通信基地局が保持しているシステム時刻を取得するシステム時刻取得手段と、
前記GPS時刻取得手段により取得されたGPS時刻と、前記システム時刻取得手段により取得されたシステム時刻とを比較する制御手段とを備え、
前記制御手段は、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えているときには、前記位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させることを特徴とする無線通信端末。 - 請求項1記載の無線通信端末において、
前記制御手段は、送信手段から基地局検索結果を前記位置情報サーバに送信させることを禁止することによって、前記位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させることを特徴とする無線通信端末。 - 請求項1記載の無線通信端末において、
前記制御手段は、送信手段から基地局検索結果を前記位置情報サーバに送信させると共に、前記送信手段から同期ずれしている旨を表す信号を前記位置情報サーバに送信させることによって、前記位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させることを特徴とする無線通信端末。 - GPS衛星を検索したGPS衛星検索結果や周辺基地局を検索した基地局検索結果を位置情報サーバに送信するように構成され、無線通信端末から受信されたGPS衛星検索結果や基地局検索結果を利用して前記無線通信端末の位置を特定するように構成された位置情報サーバと共に位置特定システムを構築する無線通信端末であって、
各基地局から当該基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信する同期ずれ情報受信手段と、
各基地局から前記同期ずれ情報受信手段により受信された同期ずれ情報を記憶する同期ずれ情報記憶手段と、
前記同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定する制御手段とを備え、
前記制御手段は、周辺基地局に対して前記同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないときには、前記位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させることを特徴とする無線通信端末。 - GPS衛星を検索したGPS衛星検索結果や周辺基地局を検索した基地局検索結果を位置情報サーバに送信するように構成され、無線通信端末から受信されたGPS衛星検索結果や基地局検索結果を利用して前記無線通信端末の位置を特定するように構成された位置情報サーバと共に位置特定システムを構築する無線通信端末であって、
GPS時刻を取得するGPS時刻取得手段と、
各基地局が保持しているシステム時刻を取得するシステム時刻取得手段と、
各基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を記憶する同期ずれ情報記憶手段と、
前記GPS時刻取得手段により取得されたGPS時刻と、前記システム時刻取得手段により取得されたシステム時刻とを比較すると共に、前記同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定する制御手段とを備え、
前記制御手段は、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えている基地局が存在するときには、当該基地局が同期ずれしている旨を前記同期ずれ情報記憶手段に記憶させると共に、周辺基地局に対して前記同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないときには、前記位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させることを特徴とする無線通信端末。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の無線通信端末において、
前記制御手段は、送信手段からGPS衛星検索結果を前記位置情報サーバに送信させることによって、前記位置情報サーバにおけるGPS衛星検索結果を利用した自端末の位置の特定を許可させることを特徴とする無線通信端末。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の無線通信端末と、
前記無線通信端末から受信されたGPS衛星検索結果や基地局検索結果を利用して前記無線通信端末の位置を特定する位置情報サーバとを備えて構築されることを特徴とする位置特定システム。 - 無線通信端末に、
GPS時刻を取得させる手順と、
通信基地局が保持しているシステム時刻を取得させる手順と、
GPS時刻とシステム時刻とを比較させる手順と、
GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えていると判定されたときに、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。 - 無線通信端末に、
各基地局から当該基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信させる手順と、
各基地局から受信された同期ずれ情報を記憶させる手順と、
周辺基地局に対して記憶されている同期ずれ情報を判定させる手順と、
同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと判定されたときに、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。 - 無線通信端末に、
GPS時刻を取得させる手順と、
各基地局が保持しているシステム時刻を取得させる手順と、
GPS時刻とシステム時刻とを比較させる手順と、
GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えている基地局が存在すると判定されたときに、当該基地局が同期ずれしている旨を記憶させる手順と、
周辺基地局に対して記憶されている同期ずれ情報を判定させる手順と、
同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと判定されたときに、位置情報サーバにおける基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。 - GPS衛星を検索したGPS衛星検索結果や周辺基地局を検索した基地局検索結果を利用して自端末の位置を特定するように構成された無線通信端末であって、
GPS時刻を取得するGPS時刻取得手段と、
通信基地局が保持しているシステム時刻を取得するシステム時刻取得手段と、前記GPS時刻取得手段により取得されたGPS時刻と、前記システム時刻取得手段により取得されたシステム時刻とを比較する制御手段とを備え、
前記制御手段は、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えているときには、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止することを特徴とする無線通信端末。 - GPS衛星を検索したGPS衛星検索結果や周辺基地局を検索した基地局検索結果を利用して自端末の位置を特定するように構成された無線通信端末であって、
各基地局から当該基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信する同期ずれ情報受信手段と、
各基地局から前記同期ずれ情報受信手段により受信された同期ずれ情報を記憶する同期ずれ情報記憶手段と、
前記同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定する制御手段とを備え、
前記制御手段は、周辺基地局に対して前記同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないときには、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止することを特徴とする無線通信端末。 - GPS衛星を検索したGPS衛星検索結果や周辺基地局を検索した基地局検索結果を利用して自端末の位置を特定するように構成された無線通信端末であって、
GPS時刻を取得するGPS時刻取得手段と、
各基地局が保持しているシステム時刻を取得するシステム時刻取得手段と、
各基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を記憶する同期ずれ情報記憶手段と、
前記GPS時刻取得手段により取得されたGPS時刻と、前記システム時刻取得手段により取得されたシステム時刻とを比較すると共に、前記同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定する制御手段とを備え、
前記制御手段は、GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えている基地局が存在するときには、当該基地局が同期ずれしている旨を前記同期ずれ情報記憶手段に記憶させると共に、周辺基地局に対して前記同期ずれ情報記憶手段に記憶されている同期ずれ情報を判定し、同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないときには、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止することを特徴とする無線通信端末。 - 請求項11ないし13のいずれかに記載の無線通信端末において、
前記制御手段は、GPS衛星検索結果を利用した自端末の位置の特定を許可することを特徴とする無線通信端末。 - 無線通信端末に、
GPS時刻を取得させる手順と、
通信基地局が保持しているシステム時刻を取得させる手順と、
GPS時刻システム時刻とを比較させる手順と、
GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えていると判定されたときに、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。 - 無線通信端末に、
各基地局から当該基地局が同期ずれしているか否かを表す同期ずれ情報を受信させる手順と、
各基地局から受信された同期ずれ情報を記憶させる手順と、
周辺基地局に対して記憶されている同期ずれ情報を判定させる手順と、
同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと判定されたときに、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。 - 無線通信端末に、
GPS時刻を取得させる手順と、
各基地局が保持しているシステム時刻を取得させる手順と、
GPS時刻とシステム時刻とを比較させる手順と、
GPS時刻とシステム時刻との差が所定値を越えている基地局が存在すると判定されたときに、当該基地局が同期ずれしている旨を記憶させる手順と、
周辺基地局に対して記憶されている同期ずれ情報を判定させる手順と、
同期ずれしていない周辺基地局の局数が所定局数に達していないと判定されたときに、基地局検索結果を利用した自端末の位置の特定を禁止させる手順とを実行させるためのコンピュータプログラム。
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