JP2006135715A - 移動体通信端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 他の移動体通信端末と通信を行う移動体通信端末であって、特定情報受信手段及び記憶手段を具備している。特定情報受信手段は、他の移動体通信端末との間で近距離通信を行うことにより、該他の移動体通信端末から、当該他の移動体通信端末又はその利用者を特定するための特定情報を受信する。記憶手段は、上記特定情報を記憶可能なものであって、特定情報受信手段により受信された特定情報が記憶されているときに、所定時刻を示す時刻データを該特定情報に関連づけて記憶する。上記時刻データは、上記特定情報が特定情報受信手段により受信された時刻、又は、上記時刻データが記憶手段に記憶される時刻を示す。
【選択図】 図1
Description
なお、以上の説明は、携帯電話機に限らず、近距離通信により他の移動体通信端末とデータ通信可能な移動体通信端末においても同様である。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の移動体通信端末において、上記記憶手段は、上記特定情報受信手段が上記特定情報を受信した後に、上記他の移動体通信端末が所定範囲外へ移動したときに、上記時刻データに代えて又は該時刻データとともに、該他の移動体通信端末が所定範囲外へ移動した時刻を示す時刻データを、該特定情報に関連づけて記憶することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の移動体通信端末において、上記所定範囲は、上記他の移動体通信端末との間で上記近距離通信を行うことが可能な範囲であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の移動体通信端末において、上記近距離通信を行うことにより応答要求を上記他の移動体通信端末に向けて間欠的に送信する応答要求送信手段と、該他の移動体通信端末から送信される該応答要求に対する応答を該近距離通信を行うことにより受信する応答受信手段と、該応答受信手段が該応答を受信したら、該他の移動体通信端末に向けて、上記特定情報を取得するための特定情報取得要求を該近距離通信を行うことにより送信する取得要求送信手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の移動体通信端末において、上記他の移動体通信端末から送信される応答要求を上記近距離通信を行うことにより受信する応答要求受信手段と、該応答要求に対する応答を該近距離通信を行うことにより該他の移動体通信端末に向けて送信する応答送信手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の移動体通信端末において、上記時刻データとともに、これに関連づけられた上記特定情報を利用者に報知する情報報知手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の移動体通信端末において、上記記憶手段は、上記他の移動体通信端末又はこれを利用する利用者に関連する上記特定情報以外の関連情報を、該特定情報に関連づけた状態で記憶可能なものであり、上記時刻データとともに、これに対応する特定情報に関連付けられた該関連情報を利用者に報知する情報報知手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれかに記載の移動体通信端末において、録音手段を有しており、上記記憶手段は、上記特定情報受信手段が上記特定情報を受信した後の音を該録音手段により録音して得た音データも、該特定情報に関連づけて記憶することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれかに記載の移動体通信端末において、当該移動体通信端末の位置を検知するための位置検知手段を有しており、上記記憶手段は、該位置検知手段が検知した位置データも、上記特定情報に関連づけて記憶することを特徴とするものである。
また、上記移動体通信端末における制御や情報処理は、その移動体通信端末に設けられたコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD,CD−ROM等の記録媒体を用いて行ってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行なってもよい。
これにより、利用者の知人が近くに居た時刻を示す時刻データを利用した、今までにない新規なアプリケーションやサービスの提供も可能になる。
図2は、本実施形態に係る携帯電話機10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
この携帯電話機10は、制御部111、内部メモリ112、無線通信部113及びアンテナ114を備えている。また、制御部111には、音処理部115を介して音入力手段としてのマイク116及び音出力手段としてのスピーカ117が接続され、画像処理部118を介して表示部119が接続され、更にキー操作部120が接続されている。また、この携帯電話機10は、計時手段としての時計部125と、GPS受信部130及びそのアンテナ131と、近距離用無線通信部140及びそのアンテナ141とを備えている。
上記内部メモリ112は、例えばRAMやROMなどの半導体メモリで構成され、制御部111で実行する制御プログラムや各種データを記憶するものである。
上記無線通信部113は、制御部111で制御され、アンテナ114を介して、所定の通信方式により携帯電話通信網(通信ネットワーク)の基地局との間で無線通信を行うものである。この無線通信により、特定の携帯電話機等との間で音声電話通信を行ったり、電子メールの送受信などを行ったりすることができる。
上記音処理部115は、マイク116から入力された音信号を所定方式で符号化して制御部111に送る。また、この音処理部115は、無線通信部113で受信した音信号を復号化してスピーカ117から出力する。
上記画像処理部118は、無線通信部113で受信した画像データや、内部メモリ112に記憶されているアイコンやメニュー等の画像データを処理し、液晶ディスプレイ(LCD)等からなる表示部119に表示させる。
上記キー操作部120は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)、通話開始キー、終話キー、スクロールキー、多機能キー等を備え、電話の発信や着信のほか、表示部119に表示される情報のスクロールや選択等に用いる。
上記時計部125は、クロック回路等で構成され、正確な日時を計数し、日付や時刻のデータを出力する。この時計部125から出力される所定日時の日時データは、制御部111により後述する遭遇履歴テーブルに保存される。なお、上記時計部125は、日付データと時刻データとを含む日時データを出力するものであるが、時刻データのみを出力するものであってもよい。
なお、本実施形態では、GPSの位置測定法として、一台のGPS受信機(携帯電話機10)だけで独立して位置を求める「単独測位」と呼ばれる方法を採用しているが、他の方法であってもよい。例えば、測定精度をさらに高めるために、測定点とは別の位置にある外部受信装置で補正値を計算してそのデータを基に実際の測定値を補正する方法であってもよい。この補正法は、単独測位に対して「相対測位(D−GPS)」などと呼ばれている。具体的な補正の方法としては、GPS衛星からの搬送波の位相を求めるなど様々な方法がある。「単独測位」の精度は10[m]前後であるが、「相対測位(D−GPS)」による補正をすれば、最高では1[cm]程度の精度まで高めることができる。
携帯電話機10は、図2に示すハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、記憶手段101、位置検知手段102、近距離通信手段103、入力手段104、制御手段105、情報報知手段として機能する表示手段106、録音手段107等の各機能を実現している。
上記位置検知手段102は、制御部111、時計部125、GPS受信部130、アンテナ131等で構成され、GPS衛星から電波を受信し、その電波の受信結果に基づいてGPS位置情報を取得する。
上記近距離通信手段103は、制御部111、近距離用無線通信部140、アンテナ141等で構成され、他の携帯電話機との間で近距離通信を行う。
上記入力手段104は、キー操作部120等で構成され、本携帯電話機10の各種キーに対してユーザーがキー操作を行うことにより、その操作信号を制御手段105へ出力する。
上記制御手段105は、制御部111等で構成され、上記記憶手段101内のアドレス帳テーブルに知人の関連情報を新たに登録すべくユーザーがキー操作部120に対して所定のキー操作を行うと、その操作信号に基づいて入力された知人の関連情報をアドレス帳テーブルに登録する処理を行う。また、上記制御手段105は、上記近距離通信手段103を介して送信されてくる電話番号データを受信する特定情報受信手段としての機能も有している。また、上記制御手段105は、上記近距離通信手段103を介して応答要求を間欠的に送信する応答要求送信手段、この応答要求に対する応答を近距離通信手段103を介して受信する応答受信手段、及び、応答を受信したらこの応答元の電話番号データを取得するための特定情報取得要求を近距離通信手段103を介して送信する取得要求送信手段としての機能も有している。
上記表示手段106は、画像処理部118、表示部119等で構成され、制御手段105から画像表示命令を受けることで、制御手段105から送られてくる画像データを液晶ディスプレイに表示する処理を行う。
上記録音手段107は、音処理部115、マイク116等で構成され、制御手段105から録音命令を受けることで、マイク116から入力される音を所定方式で符号化して制御手段105に送る。
次に、本発明の特徴部分である遭遇履歴保存処理の一例(以下、本例を「動作例1」という。)について説明する。
本動作例1では、何時に誰と出会ったかを、一日の終わりにユーザーが知るための遭遇履歴リストを表示させるリスト表示処理(特定の処理)を行うために、まず遭遇履歴保存処理を行う。なお、遭遇履歴保存処理を始めるにあたり、ユーザーは、キー操作部120を操作して自分の知人がもつ携帯電話機の電話番号データ(特定情報)や、その知人に関連するその他の関連情報(名前、メールアドレス等)を、内部メモリ112のアドレス帳テーブルに登録しておく。この登録処理の方法は、ユーザーがキー操作部120を操作して手入力する方法に限らず、知人がもつ携帯電話機の電話番号データ等をアドレス帳テーブルに登録できる方法であればどのような方法であってもよい。例えば、近距離用無線通信部140を用いて知人の携帯電話機と近距離通信を行って入力された知人の携帯電話機の電話番号データ等の各種情報をアドレス帳テーブルに登録する方法や、無線通信部113を用いて受信した知人の携帯電話機の電話番号データ等の各種情報をアドレス帳テーブルに登録する方法などであってもよい。これらの方法の場合、近距離用無線通信部140又は無線通信部113が入力手段104として機能する。
また、上記携帯電話機10において、遭遇履歴保存処理を行うか否かは、ユーザー操作に基づいて決定される。すなわち、ユーザーがキー操作部120に対して所定のキー操作を行うことにより、遭遇履歴保存処理を行う動作モードが設定された場合には、その後に遭遇履歴保存処理を行わない動作モードに設定変更されるまで、遭遇履歴保存処理を行う。
図4は、本動作例1における遭遇履歴保存処理の通信シーケンスを示すシーケンスフロー図である。
本携帯電話機10が遭遇履歴保存処理を行う動作モードが設定されている場合、まず、本携帯電話機10は、問い合わせブロードキャスト処理を行う(S1)。具体的には、制御部111は、近距離用無線通信部140と協働して応答要求送信手段として機能し、近距離用無線通信部140からIQパケット(応答要求)を間欠的に送信する。そして、制御部111は、近距離用無線通信部140と協働して応答受信手段として機能し、他の携帯電話機から送信されてくるIQパケットに対するFHSパケット(応答)を待つ。ここで、本携帯電話機10と同様のBluetoothの近距離無線通信方式を採用する近距離通信手段を備えた他の携帯電話機が、本携帯電話機10の近距離通信手段103の通信可能範囲に入った場合、他の携帯電話機は、問い合わせスキャン処理を行って上記IQパケットを受信することになる。そして、他の携帯電話機は、受信したIQパケットに対する応答としてFHSパケットを送信する問い合わせ応答処理を行う。このFHSパケットを本携帯電話機10で受信すると(S2)、本携帯電話機10は、このFHSパケットの送信元である他の携帯電話機との間の通信リンク(ピコネット)を確立させる呼び出し処理を行う。具体的には、本携帯電話機10は、上記他の携帯電話機に対してIDパケットを送信し、その応答として他の携帯電話機から送信される同一のIDパケットを受信する。このIDパケットを受信した本携帯電話機10は、FHSパケットを送信し、これが上記他の携帯電話機に受信されると、この受信確認として他の携帯電話機からIDパケットが送信され、これが本携帯電話機10に受信される。以上の処理により、本携帯電話機10と上記他の携帯電話機との間のピコネット内同期がとられ、通信リンクが確立し(S3)、これらの間でデータ通信可能な状態になる。
図6は、リスト表示処理の流れを示すフローチャートである。
本携帯電話機10のユーザーが、キー操作部120に対してリスト表示を行うための所定のキー操作を行うと、制御部111は、内部メモリ112から本日の遭遇履歴テーブルを読み出す(S21)。そして、制御部111は、読み出した遭遇履歴テーブルに基づく遭遇履歴リストを液晶ディスプレイに表示させるための命令を画像処理部118に出力する(S22)。この命令を受けた画像処理部118は、表示部119の液晶ディスプレイに、上記表1や上記表2に示したような遭遇履歴テーブルの画像を表示させる描画処理を行う(S23)。これにより、この遭遇履歴リストを見たユーザーは、本日に、何時に誰と出会ったかを知ることができる。
なお、遭遇履歴リストに登録された情報のほか、アドレス帳テーブルを参照してこれに登録された情報もあわせて遭遇履歴リストに表示してもよい。
また、本動作例1では、開始時刻データと終了時刻データの両方を遭遇履歴テーブルに登録する合について説明したが、いずれか一方の時刻データだけ登録するようにしてもよい。
次に、遭遇履歴保存処理及びこれにより得た遭遇履歴テーブルを用いた処理の他の例(以下、本例を「動作例2」という。)について説明する。
本動作例2では、本携帯電話機10のユーザーが知人と出会ったときの時刻だけでなく、そのときの会話も録音する。
図8は、本動作例2における遭遇履歴保存処理の流れを示すフローチャートである。
本携帯電話機10において、上記動作例1の場合と同様に、本携帯電話機10と同様のBluetoothの近距離無線通信方式を採用する近距離通信手段を備えた知人の携帯電話機が本携帯電話機10の近距離通信手段103の通信可能範囲に入った場合、その知人の携帯電話機との間の通信リンク(ピコネット)を確立する(S1〜S3)。そして、本携帯電話機10の制御部111は、上記動作例1の場合と同様に、その知人の携帯電話機の電話番号データを取得し(S4)、その電話番号データが内部メモリ112内のアドレス帳テーブルに登録されているか否かを判断する(S5)。
上記動作例1で説明したシチュエーションと同じシチュエーションを想定したものであって、上記動作例1における表2に示した遭遇履歴テーブルに、録音ファイルのアドレス情報の項目を付加したものである。なお、下記の表3に示す例では、A氏、B氏、C氏にそれぞれ出会った時間帯に互いに重複した部分が存在するため、その重複した部分については、同じ録音ファイル(con_A_200311211152.mp3)が関連づけられている。
図9は、録音ファイル再生処理の流れを示すフローチャートである。
本動作例2における録音ファイル再生処理では、まず、上記動作例1の場合と同様に、リスト表示処理を行う(S21〜S23)。これにより、表示部119の液晶ディスプレイには、上記表3に示したような遭遇履歴テーブルの画像を表示される。ただし、表示される画像中、録音ファイルのファイル名画像部分(以下、「リンク画像」という。)には、それぞれ対応する録音ファイルのアドレス情報がリンク情報として埋め込まれている。よって、ユーザーは、この遭遇履歴リストを見ることで、今日いつだれと出会ったかを知ることができるとともに、キー操作部120を操作してその遭遇履歴リストのリンク画像を選択することで、その出会った人との会話を聴くことができる。
この方策としては、例えば、知人の携帯電話機が本携帯電話機10の近距離通信手段103の通信可能範囲よりも近い範囲(例えば半径3m程度)内に入ったことを検知し、その検知時点に相当する箇所から再生を開始するようにしたり、録音ファイルの音データを解析して、会話部分が開始する箇所を特定し、その箇所から再生を開始するようにしたりする。また、他の方策としては、例えば、上記通信可能範囲よりも狭い範囲に知人の携帯電話機が入ったら録音を開始するようにしてもよい。上記通信可能範囲は半径10m程度の範囲であるが、録音を開始する範囲は3m程度の範囲としてもよい。また、ユーザーが所定の録音開始操作をしたときに、録音を開始するようにしてもよい。この場合、遭遇履歴テーブルに、遭遇履歴テーブルに開始時刻データのみ登録されている電話番号データに関連づけて、その録音開始操作時刻を再生開始箇所を特定するデータとして登録すればよい。
次に、遭遇履歴保存処理の更に他の例(以下、本例を「動作例3」という。)について説明する。
本動作例3では、本携帯電話機10のユーザーが知人と出会ったときの時刻だけでなく、そのときのGPS位置情報も保存する。
図10は、本動作例3における遭遇履歴保存処理の流れを示すフローチャートである。
本携帯電話機10において、上記動作例1の場合と同様に、本携帯電話機10と同様のBluetoothの近距離無線通信方式を採用する近距離通信手段を備えた知人の携帯電話機が本携帯電話機10の近距離通信手段103の通信可能範囲に入った場合、その知人の携帯電話機との間の通信リンク(ピコネット)を確立する(S1〜S3)。そして、本携帯電話機10の制御部111は、上記動作例1の場合と同様に、その知人の携帯電話機の電話番号データを取得し(S4)、その電話番号データが内部メモリ112内のアドレス帳テーブルに登録されているか否かを判断する(S5)。この判断において、アドレス帳テーブルに登録されていると判断した場合、制御部111は、上記動作例1の場合と同様に、時計部125から日時データを取得する(S6)。また、本動作例3においては、アドレス帳テーブルに登録されていると判断した制御部111は、GPS受信部130からGPS位置情報も取得する(S61)。そして、取得した日時データを開始時刻データとして上記電話番号データに関連づけ、かつ、取得したGPS位置情報も上記電話番号データに関連づけて、遭遇履歴テーブルに登録する(S7)。
また、本動作例3では、受信した電話番号データが内部メモリ112内のアドレス帳テーブルに登録されているか否かを判断してから、通信リンクを切断するまでの期間だけ、GPS位置情報を取得して遭遇履歴テーブルに登録する場合について説明したが、内部メモリ112の記憶容量が十分であれば、一日中連続してGPS位置情報を取得して登録してもよい。この場合、一日中ずっとGPS位置情報を定期的に(例えば1分ごとに)取得し、取得した各GPS位置情報をそれぞれの取得時刻を示すデータに関連付けて記憶した位置履歴データベースを作成する。そして、一日の終わりにユーザーが本携帯電話機10のキー操作部120に対して所定のキー操作を行い、リスト表示処理を実行する際に、知人の携帯電話機が本携帯電話機10の近距離通信手段103の通信可能範囲外へ移動したと判断された時刻に対応するGPS位置情報を上記位置履歴データベースから読み出し、リスト表示すれば、上記動作例3と同様に、今日何時に誰と出会ったかをユーザーは知ることができるとともに、その出会ったときの場所を知ることもできる。
次に、上記動作例1で得た遭遇履歴テーブルを用いた処理の他の例(以下、本例を「動作例4」という。)について説明する。
本動作例4では、一日の終わりに、遭遇時間が長かった知人の順位をランキング表示するランキング表示処理を行う。
図11は、本動作例4におけるランキング表示処理の流れを示すフローチャートである。
上記動作例1の場合と同様に、遭遇履歴保存処理を行った後、本携帯電話機10のユーザーがキー操作部120に対してランキング表示を行うための所定のキー操作を行うと、制御部111は、内部メモリ112から本日の遭遇履歴テーブルを読み出す(S71)。そして、制御部111は、読み出した遭遇履歴テーブルに基づいて、人物ごとに遭遇時間の合計を算出し(S72)、遭遇履歴テーブルの中から合計遭遇時間が長い上位3人の知人に関する情報を抽出する(S73)。その後、制御部111は、抽出した3人について、下記の表5に示すようなランキングリストを液晶ディスプレイに表示させるための命令を画像処理部118に出力する(S74)。この命令を受けた画像処理部118は、表示部119の液晶ディスプレイに、ランキングリストの画像を表示させる描画処理を行う(S75)。これにより、ユーザーは、今日、合成遭遇時間が長かったのは誰かを知ることができる。下記の表5に示す情報のほかの情報をあわせてランキングリストに表示してもよい。
次に、上記動作例1で得た遭遇履歴テーブルを用いた処理の他の例(以下、本例を「動作例5」という。)について説明する。
本動作例5では、一日の終わりに、ある時刻に会っていた知人は誰かを出題するクイズを行う。
図12は、本動作例5におけるクイズ実行処理の流れを示すフローチャートである。
上記動作例1の場合と同様に、遭遇履歴保存処理を行った後、本携帯電話機10のユーザーがキー操作部120に対してクイズを行うための所定のキー操作を行うと、制御部111は、クイズを行うためのクイズ用アプリケーションプログラムを起動する(S81)。そして、クイズ用アプリケーションプログラムを実行する制御部111は、内部メモリ112から本日の遭遇履歴テーブルを読み出し(S82)、その遭遇履歴テーブルに登録された各開始時刻データを参照して、予め用意されている複数の問題例の中から今回出題する問題を選定する(S83)。ここでは、上記動作例1で説明したシチュエーションと同じシチュエーションを想定し、「2003年11月21日の12時に誰と会っていましたか?」という問題を選定したとする。また、クイズ用アプリケーションプログラムを実行する制御部111は、選定した問題の解答(A氏とB氏)という解答を遭遇履歴テーブルに基づいて作成するとともに、アドレス帳テーブルの中からランダムに選択した知人の名前を用いて3つの間違いの解答を作成する(S84)。その後、制御部111は、選定した問題と作成した4つの解答とが表示された図13に示すような出題画面を、液晶ディスプレイに表示させるための命令を画像処理部118に出力する(S85)。この命令を受けた画像処理部118は、表示部119の液晶ディスプレイに、その出題画面を表示させる描画処理を行う。
特に、本実施形態によれば、上記所定範囲が上記近距離通信手段の通信可能範囲であるので、上記他の携帯電話機が通信可能範囲外へ移動したか否かの判断が容易となる。
また、上述したように、本携帯電話機10が、上記他の携帯電話機から送信される応答要求を上記近距離通信手段を介して受信する応答要求受信手段と、この応答要求に対する応答を上記近距離通信手段を介して他の携帯電話機に向けて送信する応答送信手段とを有するものであっても、Bluetooth等の電波を用いた既存の近距離無線通信方式を用いて、本携帯電話機10の近くに存在する他の携帯電話機から、その携帯電話機の電話番号データを取得できる。
また、本発明は、上述した携帯電話機10に限らず、近距離通信が可能な他の移動体通信端末に対しても有用である。
111 制御部
112 内部メモリ
115 音処理部
118 画像処理部
119 表示部
120 キー操作部
125 時計部
130 GPS受信部
140 近距離用無線通信部
Claims (9)
- 他の移動体通信端末と通信を行う移動体通信端末であって、
当該他の移動体通信端末又はこの利用者を特定するための特定情報を記憶可能な記憶手段と、
上記他の移動体通信端末との間で近距離通信を行うことにより、該他の移動体通信端末から上記特定情報を受信可能な特定情報受信手段と、
を具備し、
上記記憶手段は、該特定情報受信手段により受信された特定情報が記憶されているときに、所定時刻を示す時刻データを該特定情報に関連づけて記憶し、
上記時刻データは、上記特定情報が上記特定情報受信手段により受信された時刻、又は、上記時刻データが上記記憶手段に記憶される時刻を示す、ことを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1に記載の移動体通信端末において、
上記記憶手段は、上記特定情報受信手段が上記特定情報を受信した後に、上記他の移動体通信端末が所定範囲外へ移動したときに、上記時刻データに代えて又は該時刻データとともに、該他の移動体通信端末が所定範囲外へ移動した時刻を示す時刻データを、該特定情報に関連づけて記憶することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項2に記載の移動体通信端末において、
上記所定範囲は、上記他の移動体通信端末との間で上記近距離通信を行うことが可能な範囲であることを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の移動体通信端末において、
上記近距離通信を行うことにより応答要求を上記他の移動体通信端末に向けて間欠的に送信する応答要求送信手段と、
該他の移動体通信端末から送信される該応答要求に対する応答を該近距離通信を行うことにより受信する応答受信手段と、
該応答受信手段が該応答を受信したら、該他の移動体通信端末に向けて、上記特定情報を取得するための特定情報取得要求を該近距離通信を行うことにより送信する取得要求送信手段とを有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の移動体通信端末において、
上記他の移動体通信端末から送信される応答要求を上記近距離通信を行うことにより受信する応答要求受信手段と、
該応答要求に対する応答を該近距離通信を行うことにより該他の移動体通信端末に向けて送信する応答送信手段とを有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の移動体通信端末において、
上記時刻データとともに、これに関連づけられた上記特定情報を利用者に報知する情報報知手段を有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の移動体通信端末において、
上記記憶手段は、上記他の移動体通信端末又はこれを利用する利用者に関連する上記特定情報以外の関連情報を、該特定情報に関連づけた状態で記憶可能なものであり、
上記時刻データとともに、これに対応する特定情報に関連付けられた該関連情報を利用者に報知する情報報知手段を有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の移動体通信端末において、
録音手段を有しており、
上記記憶手段は、上記特定情報受信手段が上記特定情報を受信した後の音を該録音手段により録音して得た音データも、該特定情報に関連づけて記憶することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の移動体通信端末において、
当該移動体通信端末の位置を検知するための位置検知手段を有しており、
上記記憶手段は、該位置検知手段が検知した位置データも、上記特定情報に関連づけて記憶することを特徴とする移動体通信端末。
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