JPH09274073A - 端末装置の位置確認方法および端末装置の位置確認装置 - Google Patents

端末装置の位置確認方法および端末装置の位置確認装置

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JPH09274073A
JPH09274073A JP8084988A JP8498896A JPH09274073A JP H09274073 A JPH09274073 A JP H09274073A JP 8084988 A JP8084988 A JP 8084988A JP 8498896 A JP8498896 A JP 8498896A JP H09274073 A JPH09274073 A JP H09274073A
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JP
Japan
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base station
terminal device
control signal
unit
reference base
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JP8084988A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kaneyasu
博司 兼安
Ken Obuchi
研 大淵
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時分割多重通信システムにおいて端末装置が
自らの現在位置を更に狭い範囲で限定する端末装置の位
置確認方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 同期している各送信スロットを用いて各
基地局からの制御信号を受信して識別符号を認識し、蓄
積された地図情報と識別符号から各基地局の位置を確定
する基地局位置確定ステップ(S3、S4)と、各基地
局の中から通信可能な基準基地局を定める基準基地局決
定ステップ(S3)と、基準基地局と基準外基地局との
制御信号の位相差を検出する制御信号位相差算出ステッ
プ(S5)と、位相差に基づいて端末装置・基準基地局
間距離と端末装置・基準外基地局間距離との距離差を算
出し端末装置位置を限定する位置限定ステップ(S6、
S7)とを有することにより、時分割多重通信システム
において端末装置が自らの現在位置を更に狭い範囲で限
定する端末装置の位置確認方法が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割多重方式の
通信システムにおいて、基地局が送信する制御信号を利
用して端末装置の位置を限定する端末装置の位置確認方
法および端末装置の位置確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は一般的な時分割多重方式の通信
システムの例を示す通信システム図である。図16にお
いて、PHSサービスセンタ34は基地局35と交信
し、基地局35は端末装置としての端末装置36と交信
する。時分割多重通信を行う基地局35や端末装置36
はそれぞれ個別の識別符号(ID)を持っていて、互い
に相手を認識することができる。それで、時分割多重通
信サービス自体を司るPHSサービスセンタ34では、
どの端末装置がどの基地局の通信エリアに存在している
かを認識することができる。また逆に、端末装置36
は、基地局35の配置および通信エリアの情報を有すれ
ば、基地局のIDとその基地局の通信エリアとにより、
簡易的に自らの所在エリアを確認することができる。
【0003】基地局35と端末装置36とは、通信チャ
ネルを振り当てる過程で互いに制御信号を送受信する。
従って、端末装置36は、基地局35の所在、通信エリ
アおよび周辺地図の情報を有していれば、それらの情報
と認識した相手基地局の情報とから、自身が存在する現
在地を基地局の通信エリアとして簡易的に知ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
端末装置の位置確認方法では、通話可能な基地局の通信
エリアを位置情報としているだけであり、これでは知る
ことのできる端末装置の所在地エリアが半径数十メート
ル〜数百メートルの範囲となり、周辺が詳しく記載され
た地図情報を併用したとしても、端末装置の現在地を限
定することは困難であるという問題点を有していた。
【0005】この端末装置の位置確認方法およびその位
置確認装置では、端末装置の現在地の範囲を更に限定で
きることが要求されている。
【0006】本発明は、時分割多重通信システムにおい
て端末装置が自らの現在位置を更に狭い範囲で限定する
端末装置の位置確認方法、および、時分割多重通信シス
テムにおいて端末装置が自らの現在位置を更に狭い範囲
で限定することのできる端末装置の位置確認装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の端末装置の位置確認方法は、送信スロットを
用いて端末装置との時分割多重通信を行い、基地局個別
の識別符号を含む制御信号を1つの送信スロットで送信
し、送信スロットのタイミングが互いに所定時間間隔で
同期している各基地局からのそれぞれの制御信号により
端末装置の位置を確認する端末装置の位置確認方法であ
って、互いに所定時間間隔で同期している各送信スロッ
トを用いて各基地局から送られてくる制御信号を受信し
て識別符号を認識することにより、蓄積された地図情報
と識別符号から各基地局の位置を確定する基地局位置確
定ステップと、各基地局の中から通信可能な基準基地局
を定める基準基地局決定ステップと、基準基地局と基準
基地局以外の基地局である基準外基地局との制御信号の
位相差を検出する制御信号位相差算出ステップと、位相
差に基づいて端末装置から基準基地局までの距離と端末
装置から基準外基地局までの距離との距離差を算出して
端末装置の位置を限定する位置限定ステップとを有する
ように構成したものである。
【0008】これにより、時分割多重通信システムにお
いて端末装置が自らの現在位置を更に狭い範囲で限定す
る端末装置の位置確認方法が得られる。
【0009】また、この課題を解決するための本発明の
端末装置の位置確認装置は、送信スロットを用いて端末
装置との時分割多重通信を行い、基地局個別の識別符号
を含む制御信号を1つの送信スロットで送信し、送信ス
ロットのタイミングが互いに所定時間間隔で同期してい
る各基地局からの制御信号に基づいて端末装置の位置を
限定する端末装置の位置確認装置であって、送受信する
アンテナ部と、アンテナ部に接続され時分割多重方式の
通信を行う通信部と、通信部に接続され端末装置の位置
を限定する位置情報制御部と、全体の制御を行う制御部
と、各基地局の配置位置や各基地局の受信エリアを含む
地図情報等を蓄積するメモリ部と、位置確認を開始させ
る操作部と、限定された端末装置の位置等を表示する表
示部とを設けるように構成したものである。
【0010】これにより、時分割多重通信システムにお
いて端末装置が自らの現在位置を更に狭い範囲で限定す
ることのできる端末装置の位置確認装置が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、送信スロットを用いて端末装置との時分割多重通信
を行い、基地局個別の識別符号を含む制御信号を1つの
送信スロットで送信し、送信スロットのタイミングが互
いに所定時間間隔で同期している各基地局からのそれぞ
れの制御信号により端末装置の位置を確認する端末装置
の位置確認方法であって、互いに所定時間間隔で同期し
ている各送信スロットを用いて各基地局から送られてく
る制御信号を受信して識別符号を認識することにより、
蓄積された地図情報と識別符号から各基地局の位置を確
定する基地局位置確定ステップと、各基地局の中から通
信可能な基準基地局を定める基準基地局決定ステップ
と、基準基地局と基準基地局以外の基地局である基準外
基地局との制御信号の位相差を検出する制御信号位相差
算出ステップと、位相差に基づいて端末装置から基準基
地局までの距離と端末装置から基準外基地局までの距離
との距離差を算出して端末装置の位置を限定する位置限
定ステップとを有することとしたものであり、基準制御
信号と比較制御信号とから算出された端末装置における
2つの基地局間位相差すなわち距離差に基づいて端末装
置の位置が限定されるという作用を有する。
【0012】請求項2に記載の発明は、送信スロットを
用いて端末装置との時分割多重通信を行い、基地局個別
の識別符号を含む制御信号を1つの送信スロットで送信
し、互いに所定時間間隔で同期しているタイミングクロ
ックを有する各基地局からのそれぞれの制御信号により
端末装置の位置を確認する端末装置の位置確認方法であ
って、端末装置の位置確認を開始するための位置確認開
始信号を送信する位置確認開始信号送信ステップと、位
置確認開始信号を受信したときにタイミングクロックに
基づく互いに異なる送信スロットを用いて各基地局から
送られてくる制御信号を受信して識別符号を認識するこ
とにより、蓄積された地図情報と識別符号から各基地局
の位置を確定する基地局位置確定ステップと、各基地局
の中から通信可能な基準基地局を定める基準基地局決定
ステップと、基準基地局と基準基地局以外の基地局であ
る基準外基地局との制御信号の位相差を検出する制御信
号位相差算出ステップと、位相差に基づいて端末装置か
ら基準基地局までの距離と端末装置から基準外基地局ま
での距離との距離差を算出して端末装置の位置を限定す
る位置限定ステップとを有することとしたものであり、
上記距離差に基づいて端末装置の位置が限定されると共
に、各基地局送信スロットが同期していなくても位置確
認開始信号の送信により制御信号については各基地局送
信スロットの同期がとれるという作用を有する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、基地局位置確定ステップが、通信に使
用している搬送周波数とは異なる搬送周波数で各基地局
から送られてくる制御信号を受信することとしたもので
あり、端末装置の位置限定と他の通信とが同時に行われ
るという作用を有する。
【0014】請求項4に記載の発明は、送信スロットを
用いて端末装置との時分割多重通信を行い、基地局個別
の識別符号を含む制御信号を1つの送信スロットで送信
し、送信スロットのタイミングが互いに所定時間間隔で
同期している各基地局からの制御信号に基づいて端末装
置の位置を限定する端末装置の位置確認装置であって、
送受信するアンテナ部と、アンテナ部に接続され時分割
多重方式の通信を行う通信部と、通信部に接続され端末
装置の位置を限定する位置情報制御部と、全体の制御を
行う制御部と、各基地局の配置位置や各基地局の受信エ
リアを含む地図情報等を蓄積するメモリ部と、位置確認
を開始させる操作部と、限定された端末装置の位置等を
表示する表示部とを設けることとしたものであり、アン
テナ部で受信された制御信号に基づいて端末装置の位置
が地図上で限定されるという作用を有する。
【0015】請求項5に記載の発明は、送信スロットを
用いて端末装置との時分割多重通信を行い、基地局個別
の識別符号を含む制御信号を1つの送信スロットで送信
し、送信スロットのタイミングが互いに所定時間間隔で
同期している各基地局からの制御信号に基づいて端末装
置の位置を限定する端末装置の位置確認装置であって、
送受信するアンテナ部と、アンテナ部に接続され送信と
受信とを切り換える送受信切換スイッチ部と、送受信切
換スイッチ部に接続され時分割多重方式の通信を行う通
信部と、通信部に接続され、全体制御と信号変復調の機
能を有し、制御信号に基づく位置情報を外部装置に出力
する制御部と、制御部に接続され、外部装置に位置情報
を出力するインタフェース部と、位置確認を開始させる
操作部と、文字や装置動作などを表示する表示部とを設
けることとしたものであり、アンテナ部と送受信切換ス
イッチ部とにより制御信号受信および位置確認開始信号
送信のいずれかが選択され、外部装置において端末装置
の位置が限定されるという作用を有する。
【0016】請求項6に記載の発明は、送信スロットを
用いて端末装置との時分割多重通信を行い、基地局個別
の識別符号を含む制御信号を1つの送信スロットで送信
し、送信スロットのタイミングが互いに所定時間間隔で
同期している各基地局からの制御信号に基づいて端末装
置の位置を限定する端末装置の位置確認装置であって、
外部装置からの信号を入力するインタフェース部と、イ
ンタフェース部に接続され外部装置からの信号により端
末装置の位置を限定する位置情報制御部と、全体の制御
を行う制御部と、各基地局の配置位置や各基地局の受信
エリアを含む地図情報等を蓄積するメモリ部と、位置確
認を開始させる操作部と、限定された端末装置の位置等
を表示する表示部とを設けることとしたものであり、イ
ンタフェース部を介して制御信号が受信され、その制御
信号に基づいて端末装置の位置が限定されるという作用
を有する。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図14を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
端末装置の位置確認装置における位置確認動作を説明す
るための位置確認方法説明図である。図1において、子
機等の端末装置の近傍に位置する位置確認装置1は複数
の基地局2、3a、3bとの間で時分割多重通信による
交信が可能である。図2は各基地局における送信スロッ
ト位置等を示し、図2(a)はクロック信号を示すタイ
ミング図、図2(b)は基地局2における送信スロット
を斜線部で示すタイミング図、図2(c)は基地局3a
における送信スロットを斜線部で示すタイミング図、図
2(d)は基地局3bにおける送信スロットを斜線部で
示すタイミング図である。
【0018】次に、図1に示す端末装置の位置確認装置
1について、その動作を図3〜図5を用いて説明する。
図3は所定時間間隔で同期のとれた基地局からの制御信
号の送信タイミングを示すタイミング図であり、図3
(a)は位置確認装置における受信電界強度の最も強い
制御信号を送信する基準基地局から送信される制御信号
を示すタイミング図、図3(b)は基準基地局から1ス
ロット遅れた基準外基地局(基準基地局以外の基地局)
から送信される制御信号を示すタイミング図、図3
(c)は基準基地局から2スロット遅れた基準外基地局
から送信される制御信号を示すタイミング図、図3
(d)は基準基地局から3スロット遅れた基準外基地局
から送信される制御信号を示すタイミング図、図3
(e)は基準基地局から4スロット遅れた基準外基地局
から送信される制御信号を示すタイミング図、図3
(f)は基準基地局からnスロット遅れた基準外基地局
から送信される制御信号を示すタイミング図である。
【0019】図4(a)は制御信号である基準制御信号
を示す波形図、図4(b)は基準基地局以外の基地局で
ある基準外基地局からの制御信号である比較制御信号を
示す波形図、図4(c)は1スロット遅れた制御信号を
送信する基準外基地局からの制御信号を示す波形図であ
る。
【0020】図5は図1の位置確認装置1の動作を説明
するフローチャートである。まず図3、図4を用いて図
1の位置確認装置1の動作を説明する。図3に示すよう
に、各基地局が、同期のとれた制御信号(スロット遅れ
を除外した場合には同位相となる制御信号)を時分割多
重方式でそれぞれ異なるスロットを用いて送信している
とき、端末装置の位置確認装置1は複数の基地局2、3
a、3bからの制御信号を受信する。このとき、通信可
能となる基地局からの制御信号のうち、受信電界強度の
最も強い制御信号(正確に言えば制御信号を変調信号と
する搬送波信号)を走査により検出し、これを基準制御
信号とし、この基準制御信号と他の制御信号(比較制御
信号)との位相差を求める。この位相差から、位置確認
装置1すなわちその近傍に位置する端末装置と基準制御
信号を送信している基地局(基準基地局)との間の距離
と、その端末装置と各比較制御信号を送信している基地
局(基準外基地局)との間の距離との距離差が求まる。
【0021】上記位相差について言えば、図4(a)に
示す基準制御信号の伝搬時間(図4(a)では便宜上ゼ
ロとしている)と図4(b)に示す比較制御信号の伝搬
時間との差である位相差(1)を位相差としている。基
地局の制御信号が図3に示すように同期がとれていると
き、図4(c)に示すように、まず基地局間の送信スロ
ットの違いから生じる時間差以外の時間差を含む位相差
(2)を得る。位相差(2)は各基地局の比較制御信号
のスロットずれ(位相差(2)の場合は1スロット遅れ
のスロットずれ)を含んでいるため、このスロットずれ
を求める必要がある。基準基地局が基準制御信号を送信
するスロットと基準外基地局が比較制御信号を送信する
スロットとのタイミングを位置確認装置1が予め記憶し
ているとすると、位置確認装置1は基地局の識別符号
(ID)から各基地局を判別することにより各基地局か
らの制御信号のスロットずれが分かる。また、基地局か
らの制御信号の伝搬遅延時間がスロット長(隣接するス
ロット間の時間長さ)に比べ十分短いとすると、図4
(c)に示す位相差(2)から1スロット時間×mを差
し引いたときの時間が負とならない最大の自然数mがス
ロットずれ(m)と等しい。図4(c)は位相差(1)
の場合を示す。
【0022】このように基準制御信号と比較制御信号と
のスロットずれ(m)を求め、位相差(2)から送信ス
ロットの違いによる時間差(位相差)を引くことによっ
て正確な位相差(1)を得ることができる。求めた位相
差(1)を距離に変換すれば、端末装置・基準基地局間
の距離と端末装置・基準外基地局間の距離との距離差を
求めることができる。判別した基地局のIDから、端末
装置が通信可能な基地局の配置位置を含む地図情報と照
らし合わせて、制御信号の発信源の各基地局の位置を特
定できる。よって、端末装置・基準基地局間距離と端末
装置・基準外基地局間距離との距離差の情報をさらに地
図情報に加えることによって、端末装置の位置を限定す
ることができる。また、基準制御信号と比較する比較制
御信号の数は2つ以上である方が端末装置の位置(上述
したように位置確認装置1の位置)をより限定できる。
図1においては、基準基地局2と基準外基地局3aとに
ついての距離差から限定位置を示す曲線CR1が得ら
れ、また、基準基地局2と基準外基地局3bとについて
の距離差から限定位置を示す曲線CR2が得られ、従っ
て、曲線CR1とCR2の交点が位置確認装置1の限定
位置となる。このように比較制御信号の数が2つ以上の
場合には位置確認装置1の限定位置は極めて狭くなる。
【0023】次に、図1の位置確認装置1の動作の概略
を図5を用いて説明する。まず図示しない操作部から位
置確認の指示が入力され(S1)、位置確認装置1にお
ける制御信号の受信が開始される(S2)。次に、基準
基地局の制御信号とIDとを検出し(S3、基地局位置
確定ステップ、基準基地局決定ステップ)、基準外基地
局の制御信号とIDとを検出する(S4、基地局位置確
定ステップ)。次に、基準基地局と基準外基地局とにつ
いて位相差を算出し(S5、制御信号位相差算出ステッ
プ)、その位相差を距離差に換算する(S6)。次に、
その距離差となる部分を周辺地図情報と照合して位置確
認を完了し(S7、S8、位置限定ステップ)、確認し
た位置を表示する(S9)。
【0024】図6は、位置確認装置が2つの基地局から
の制御信号のみ受信した場合(比較制御信号が1つのみ
の場合)の端末装置の位置の限定エリアを示す限定エリ
ア図である。図6において、基準制御信号を送信する基
準基地局4は受信可能エリアSP1を有し、比較制御信
号を送信する基準外基地局5は受信可能エリアSP2を
有する。上述したように、位置確認装置により限定され
た端末装置の所在エリアは曲線CR3として表される。
そして、上述した地図情報の中に各基地局からの制御信
号の受信可能エリアSP1、SP2の情報を含むことに
より、端末装置の位置は受信可能エリアSP1とSP2
の重なりと周辺地図情報とから或る程度限定することが
できる。図7は、図1の場合と同様、位置確認装置が3
つ以上の基地局からの制御信号を受信した場合の端末装
置の位置の限定エリアを示した限定エリア図である。図
7において、基準制御信号を送信する基準基地局6は受
信可能エリアSP3を有し、比較制御信号を送信する基
準外基地局7、8は受信可能エリアSP4、SP5を有
する。この場合、基準制御信号と2つの比較制御信号と
から限定される端末装置の所在エリアは曲線CR4、C
R5として表される。曲線CR4とCR5の交点から端
末装置の位置は点PT1に限定される。ここで、2つの
比較制御信号に更に追加した1つ又は2つ以上の比較制
御信号を受信した場合、その追加した比較制御信号に基
づく情報により端末装置の位置PT1の補正を行うよう
にすれば、端末装置の位置はより正確に限定される。
【0025】以上のように本実施の形態によれば、基準
基地局から送信されるIDを含む基準制御信号と1つ又
は2つ以上の基準外基地局から送信されるIDを含む比
較制御信号とを受信することにより、位置確認装置(端
末装置)・基準基地局間の距離と位置確認装置・基準外
基地局間の距離との距離差を算出することができるの
で、位置確認装置すなわち端末装置の位置を曲線又は点
で限定することができ、端末装置は自らの現在位置を極
めて狭い範囲で限定することが可能となる。
【0026】(実施の形態2)図8は、本発明の実施の
形態2による位置確認装置を示すブロック図である。こ
の位置確認装置はTDMA(Time Division Multiple A
cess、時分割多元接続)通信を行い、基地局からの制御
信号を用いて自らの位置、従って端末装置の位置を確認
するものである。図8において、アンテナ部9は基地局
からの制御信号を受信し、通信部10はTDMA通信を
行うためのものである。位置情報制御部11は端末装置
の位置を確認するためのものであり、制御部12は位置
確認装置全体を制御し、メモリ部13は各基地局の配置
の情報、各基地局からの制御信号の受信可能エリアの情
報等から成る地図情報や位置確認に必要な情報などを蓄
積する。メモリ部13は外部記憶装置たとえばCDドラ
イブ装置である。操作部14は位置確認装置を操作して
例えば位置確認指令を与えるものであり、表示部15は
制御部12から出力される位置情報等の表示を行う。
【0027】以上のように構成された位置確認装置につ
いて、その動作を図5のフローチャートを用いて説明す
る。まず操作部14において位置確認開始のための操作
が行われて位置確認開始命令が操作部14から入力され
ると(S1)、制御部12はその位置確認開始命令を受
け取り、アンテナ部9での受信動作を開始させる(S
2)。基地局からの無線信号である制御信号はアンテナ
部9で受信され、通信部10を通って、位置情報制御部
11に入力される。複数の基地局からの制御信号が位置
情報制御部11に入力されると、位置情報制御部11
は、通信可能基地局からの制御信号のうち受信電界強度
の最も強い制御信号を走査により検出し、その制御信号
を基準制御信号として決定し、そのIDを抽出する(S
3、基地局位置確定ステップ、基準基地局決定ステッ
プ)。同様にして基準制御信号以外の制御信号である比
較制御信号を走査により検出し、そのIDを抽出する
(S4、基地局位置確定ステップ)。次に、基準基地局
からの基準制御信号と基準外基地局(比較基地局)から
の比較制御信号との位相差を算出し(S5、制御信号位
相差算出ステップ)、その位相差を位置確認装置におけ
る2基地局間の距離差に変換する(S6)。このように
して基準制御信号と1つ又は2つ以上の比較制御信号と
を得ることにより、実施の形態1で述べたのと同様の方
法を使用して位置確認装置、したがって端末装置の位置
を確認することができる(S7、位置限定ステップ)。
次に、他の基準外基地局があればその基準外基地局から
の比較制御信号を走査により検出し、同様の処理を行う
(S8)。実施の形態1でも述べたように、2つの比較
制御信号を検出することができれば、端末装置の位置を
点としてほぼ決定することができる。そこで、比較制御
信号の検出を比較制御信号が検出できなくなるまで続
け、3つ目からの情報を上記決定した点に対する補正項
として用いると、より正確に端末装置の位置を限定する
ことができる。これらの位置情報は位置情報制御部11
から制御部12に送られ、制御部12は、実施の形態1
の場合と同様に、メモリ部13に蓄積された各基地局の
配置、各基地局からの制御信号の受信可能エリア等の情
報を含む地図情報と上記位置情報とから端末装置の位置
を限定することができ、この限定された位置は表示部1
5に表示される(S9)。
【0028】以上のように本実施の形態によれば、基準
制御信号と2つ以上の比較制御信号とを受信して、位置
確認装置(したがって端末装置)における2つの基地局
間位相差すなわち距離差を複数組算出することにより、
位置確認装置の位置を点で限定することができ、位置確
認装置は自らの現在位置を極めて狭い範囲で限定するこ
とが可能となる。また、比較制御信号を3つ以上得るこ
とができる場合には点として限定された位置確認装置の
位置を補正することができ、更に高精度に位置確認装置
の位置を限定することができる。
【0029】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の
形態3による位置確認装置を示すブロック図である。こ
の位置確認装置は時分割多重通信を行うものである。図
9において、アンテナ部16は無線信号を送受信し、送
受信切換スイッチ部17は送受信を切り換え、通信部1
8は時分割多重通信を行い、制御部19は全体制御、変
復調、位置情報の外部装置への出力の機能を有する。表
示部20はLCD等から成り、受信可能状態、電源のオ
ンオフ、送受信使用チャネル等の制御部出力情報を表示
する。
【0030】操作部14はダイヤル入力、電源オンオ
フ、リダイヤル、保留等の様々な機能の操作入力を行う
もので、例えばプッシュ式である。マイク部22は音声
を入力して音声信号として制御部19へ出力し、スピー
カ部23は音声信号を入力して音声として出力する。イ
ンタフェース部24はアンテナ部16において受信した
制御信号を後述の外部装置24aに出力するためのもの
である。外部装置24aはインタフェース部24からの
制御信号に基づいて位置確認装置の位置を限定するもの
であり、従って位置確認装置は外部装置24aを含む。
【0031】以上のように構成された時分割多重通信を
行う位置確認装置について、その動作を図10を用いて
説明する。図10は図9の位置確認装置の動作を示すフ
ローチャートである。図9の位置確認装置を通常の通話
に用いる際は、受信は、アンテナ部16、送受信切換ス
イッチ部17、通信部18、制御部19、スピーカ部2
3を通して行われ、送信は、マイク部22、制御部1
9、通信部18、送受信切換スイッチ部17、アンテナ
部16を通して行われる。
【0032】次に、位置確認動作について説明する。ま
ず操作部21において位置確認開始のための操作が行わ
れて位置確認開始命令が操作部21から入力され(S2
1)、その位置確認開始命令を受け取ると、制御部19
は、通常通信時であれば通信に使用していないスロット
の間受信側にするように、送受信切換スイッチ部17へ
スイッチ制御信号aを送り、通信中でなければ常に受信
するように送受信切換スイッチ部17へスイッチ制御信
号aを送る(S22)。送受信切換スイッチ部17はス
イッチ制御信号aに応じて切り替わる(S23)。制御
部19は、アンテナ部16、送受信切換スイッチ部1
7、通信部18を介して受信した複数の基地局の制御信
号をインタフェース部24を通して外部装置24aへ出
力する(S24)。外部装置24aは実施の形態1で示
した方法と同様の方法により、複数の基地局の制御信号
に基づいて位置確認装置の位置を限定する。このように
制御部19はインタフェース部24を介して外部装置2
4aと接続され、位置確認装置が構成される。
【0033】以上のように本実施の形態によれば、制御
信号をインタフェース部24を介して外部装置24aへ
出力するようにしたので、位置確認の動作を行う外部装
置24aにおいて位置確認装置(したがって端末装置)
の位置を限定することができる。
【0034】(実施の形態4)図11は、本発明の実施
の形態4による位置確認装置を示すブロック図である。
この位置確認装置は時分割多重通信を行うものである。
図11において、インタフェース部25は外部装置25
aからの外部信号である制御信号を入力し、位置情報制
御部26はインタフェース部25を介して入力される制
御信号に基づいて実施の形態1で述べた方法により位置
確認装置の位置を確認、限定する。制御部27は位置確
認装置全体の制御を行い、メモリ部28は各基地局の配
置、各基地局からの信号の受信可能エリアを含む地図情
報等や位置確認に必要な情報を蓄積している。メモリ部
28は外部記憶装置たとえばCDドライブ装置である。
操作部29は位置確認装置を操作するためのものであ
り、表示部30は制御部27から出力される位置情報の
表示を行う。
【0035】以上のように構成された位置確認装置にお
ける装置位置限定動作は、外部装置25aからインタフ
ェース部25を介して基準制御信号および比較制御信号
を入力する他は実施の形態1の場合と同様であるので、
その説明は省略する。
【0036】以上のように本実施の形態によれば、基準
制御信号と比較制御信号をインタフェース部25介して
外部装置25aから入力するようにしたので、位置情報
制御部26において位置確認の動作を行って位置確認装
置(したがって端末装置)の位置を限定することができ
る。
【0037】(実施の形態5)本実施の形態による端末
装置の位置確認装置の構成は図8と同様であり、説明は
省略する。図12は、本発明の実施の形態5による端末
装置の位置確認装置の動作を示すフローチャートであ
る。図13は同期のとれていない各基地局からの制御信
号の送信タイミングを示すタイミング図であり、図13
(a)は位置確認装置における受信電界強度の最も強い
制御信号を送信する基準基地局から送信される制御信号
を示すタイミング図、図13(b)は基準基地局から1
スロット遅れた基準外基地局(基準基地局以外の基地
局)から送信される制御信号を示すタイミング図、図1
3(c)は基準基地局から2スロット遅れた基準外基地
局から送信される制御信号を示すタイミング図、図13
(d)は基準基地局から3スロット遅れた基準外基地局
から送信される制御信号を示すタイミング図、図13
(e)は基準基地局から4スロット遅れた基準外基地局
から送信される制御信号を示すタイミング図、図13
(f)は基準基地局からnスロット遅れた基準外基地局
から送信される制御信号を示すタイミング図、図13
(g)は各基地局が有する同期のとれたタイミングクロ
ックを示すタイミング図である。
【0038】図13に示すように各基地局からの制御信
号の同期がとれていない場合には、実施の形態1で説明
したような方法では位置確認装置の位置を限定すること
はできない。位置確認する時には各基地局は同期のとれ
た制御信号を送信する必要がある。そこで、図13
(g)に示す同期タイミングクロックのように制御信号
の同期がとれるタイミングクロックまたはそれに類似す
る信号を各基地局に持たせる。位置確認装置は操作部1
5、制御部12、位置情報制御部11、通信部10、ア
ンテナ部9(図8参照)を通して位置確認開始信号を送
信する機能を有し、位置確認装置が位置確認開始信号を
送信した際、その位置確認装置周辺の基地局が位置確認
開始信号を受信する。位置確認開始信号を受信した基地
局は、図14に示すように、上述の同期タイミングクロ
ックに同期して制御信号を送信する。このとき基地局か
らの制御信号は重なり合わないように制御される。この
ように基地局が同期タイミングクロックに同期して制御
信号を送信するような機能を持つことによって、各基地
局の同期がとれていない場合でも実施の形態1と同様の
方法で位置確認を行って装置位置を限定することができ
る。なお、図14においては、図13の場合と同様、図
14(a)は基準基地局から送信される制御信号を示す
タイミング図、図14(b)は基準基地局から1スロッ
ト遅れた基準外基地局から送信される制御信号を示すタ
イミング図、図14(c)は基準基地局から2スロット
遅れた基準外基地局から送信される制御信号を示すタイ
ミング図、図14(d)は基準基地局から3スロット遅
れた基準外基地局から送信される制御信号を示すタイミ
ング図、図14(e)は基準基地局から4スロット遅れ
た基準外基地局から送信される制御信号を示すタイミン
グ図、図14(f)は基準基地局からnスロット遅れた
基準外基地局から送信される制御信号を示すタイミング
図、図14(g)は各基地局が有する同期のとれたタイ
ミングクロックを示すタイミング図である。
【0039】次に図12のフローチャートを用いて、本
実施の形態による位置確認装置の動作を説明する。まず
操作部14において位置確認開始のための操作が行われ
て位置確認開始命令が操作部14から入力されると(S
31)、制御部12はその位置確認開始命令を受け取
り、位置情報送信命令信号を送信する(S32、位置確
認開始信号送信ステップ)。位置情報送信命令信号を受
信した周辺基地局は例えば図14(g)に示すタイミン
グクロックに同期した制御信号を送信し(S33)、ア
ンテナ部9は受信動作を開始する(S34)。基地局か
らの無線信号である制御信号はアンテナ部9で受信さ
れ、通信部10を通って、位置情報制御部11に入力さ
れる。複数の基地局からの制御信号が位置情報制御部1
1に入力されると、位置情報制御部11は、通信可能基
地局からの制御信号のうち受信電界強度の最も強い制御
信号を走査により検出し、その制御信号を基準制御信号
(位置情報信号)として決定し、そのIDを抽出する
(S35、基地局位置確定ステップ、基準基地局決定ス
テップ)。同様にして基準制御信号以外の制御信号であ
る比較制御信号(位置情報信号)を走査により検出し、
そのIDを抽出する(S36)。次に、基準基地局から
の基準制御信号と基準外基地局(比較基地局)からの比
較制御信号との位相差を算出し(S37、制御信号位相
差算出ステップ)、その位相差を位置確認装置における
2基地局間の距離差に変換する(S38、位置限定ステ
ップ)。このようにして基準制御信号と1つ又は2つ以
上の比較制御信号とを得ることにより、実施の形態1で
述べたのと同様の方法を使用して位置確認装置、したが
って端末装置の位置を確認することができる(S39、
位置限定ステップ)。次に、他の基準外基地局があれば
その基準外基地局からの比較制御信号を走査により検出
し、同様の処理を行う(S40)。実施の形態1でも述
べたように、2つの比較制御信号を検出することができ
れば、端末装置の位置を点としてほぼ決定することがで
きる。そこで、比較制御信号の検出を比較制御信号が検
出できなくなるまで続け、3つ目からの情報を上記決定
した点に対する補正項として用いると、より正確に端末
装置の位置を限定することができる。これらの位置情報
は位置情報制御部11から制御部12に送られ、制御部
12は、実施の形態1の場合と同様に、メモリ部13に
蓄積された各基地局の配置、各基地局からの制御信号の
受信可能エリア等の情報を含む地図情報と上記位置情報
とから端末装置の位置を限定することができ、この限定
された位置は表示部15に表示される(S41)。
【0040】以上のように本実施の形態によれば、基準
制御信号と2つ以上の比較制御信号とを受信して、位置
確認装置(したがって端末装置)における2つの基地局
間位相差すなわち距離差を複数組算出することにより、
位置確認装置の位置を点で限定することができ、位置確
認装置は自らの現在位置を極めて狭い範囲で限定するこ
とが可能となる。また、比較制御信号を3つ以上得るこ
とができる場合には点として限定された位置確認装置の
位置を補正することができ、更に高精度に位置確認装置
の位置を限定することができる。
【0041】(実施の形態6)本実施の形態による端末
装置の位置確認装置の構成は図8と同様であり、説明は
省略する。図15(a)、(b)は本実施の形態におけ
る通信動作を説明するための通信動作説明図である。図
15(a)、(b)において、位置確認装置31は基地
局32と交信し、基地局32は位置確認のためのアンテ
ナ(以下、「位置確認アンテナ」という)33を有す
る。基地局32は図15(a)に示すように非同期制御
信号b1を送信可能であると共に図15(b)に示すよ
うに同期のとれた位置情報信号b2も位置確認アンテナ
33で送信可能である。基地局32は、図15(a)に
示すように位置確認装置31からの位置確認開始信号を
受信したとき、制御信号を送信する代わりに図14に示
すように同期のとれた他の信号である位置情報信号を送
信するようにする。例えば基地局32が通信とは関係の
ない位置確認アンテナ33を有し、位置確認装置31か
ら位置確認開始信号を受信した際、位置確認アンテナ3
3からは、位置確認装置31で位置確認のできる図14
に示すような同期のとれた位置情報信号を送信する。こ
のように送信される位置情報信号はID等を含む制御信
号に類似した信号であれば実施の形態1で述べた方法で
位置を確認し、限定することができる。また、基地局3
2が位置確認装置31の位置確認、すなわち端末装置の
位置確認のために送信する位置情報信号は、位置確認装
置が位相差を求めやすくするような位置確認ビットを含
むなど、位置確認装置がより効率的に位置確認できるよ
うな信号であれば一層好適である。さらに、基地局32
が送信する位置情報信号を、妨害を与えない範囲でGP
S(Global Positioning System 、全世界測位システ
ム)が受信できるような信号とし、カーナビゲーション
等で位置確認できるようにすると有効である。なお、位
置確認アンテナ33から送信される位置情報信号を含む
無線信号の周波数は他のアンテナから送信される無線信
号とは異なる周波数とすることもでき、周波数分割も含
めた多重通信とすることもできる。
【0042】以上のように本実施の形態によれば、位置
確認アンテナ33から、同期した新たな制御信号である
位置情報信号を送信するようにしたので、他の実施の形
態におけると同様に、基準制御信号と比較制御信号とか
ら位置確認装置の位置を確認し、限定することができ
る。また、周波数分割を含めて一層多重化された多重通
信を実現することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の端末装置の位置確
認方法によれば、基準制御信号と比較制御信号とにより
算出された端末装置における2つの基地局間位相差すな
わち距離差に基づいて端末装置の位置を限定することが
できるので、時分割多重通信システムにおいて端末装置
が自らの現在位置を従来よりも更に狭い範囲で限定する
ことができるという有利な効果が得られる。また、位相
差すなわち距離差に基づいて端末装置の位置を限定でき
ると共に、各基地局送信スロットが同期していなくても
位置確認開始信号の送信により各基地局送信スロットの
同期がとることができるので、各基地局送信スロットが
同期していなくても、時分割多重通信システムにおいて
端末装置が自らの現在位置を従来よりも更に狭い範囲で
限定することができるという有利な効果が得られる。さ
らに、通信に使用している搬送周波数とは異なる搬送周
波数で各基地局から送られてくる制御信号を受信するよ
うにしたので、端末装置の位置限定と他の通信とを同時
に行うことができるという有利な効果がある。
【0044】また、本発明の端末装置の位置確認装置に
よれば、アンテナ部で受信された制御信号に基づいて端
末装置の位置が地図上で限定することができるので、時
分割多重通信システムにおいて端末装置が自らの現在位
置を従来よりも更に狭い範囲で限定することができると
いう有利な効果が得られる。また、アンテナ部と送受信
切換スイッチ部とにより制御信号受信および位置確認開
始信号送信のいずれかを選択することができると共に受
信した制御信号を外部装置へ送出することができるの
で、各基地局送信スロットが同期していなくても、外部
装置において端末装置の位置を限定することができ、時
分割多重通信システムにおいて端末装置が自らの現在位
置を従来よりも更に狭い範囲で限定することができると
いう有利な効果が得られる。さらに、インタフェース部
を介して制御信号を受信し、その制御信号に基づいて端
末装置の位置を限定することができるので、時分割多重
通信システムにおいて端末装置が自らの現在位置を従来
よりも更に狭い範囲で限定することができるという有利
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による端末装置の位置確
認装置における位置確認動作を説明するための位置確認
方法説明図
【図2】(a)クロック信号を示すタイミング図 (b)基地局における送信スロットを示すタイミング図 (c)基地局における送信スロットを示すタイミング図 (d)基地局における送信スロットを示すタイミング図
【図3】(a)基準基地局から送信される制御信号を示
すタイミング図 (b)基準基地局から1スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (c)基準基地局から2スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (d)基準基地局から3スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (e)基準基地局から4スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (f)基準基地局からnスロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図
【図4】(a)基準制御信号を示す波形図 (b)比較制御信号を示す波形図 (c)1スロット遅れた制御信号を送信する基準外基地
局からの制御信号を示す波形図
【図5】図1の位置確認装置の動作を説明するフローチ
ャート
【図6】比較制御信号が1つのみの場合の端末装置の位
置の限定エリアを示す限定エリア図
【図7】位置確認装置が3つ以上の基地局からの制御信
号を受信した場合の端末装置の位置の限定エリアを示す
限定エリア図
【図8】本発明の実施の形態2による位置確認装置を示
すブロック図
【図9】本発明の実施の形態3による位置確認装置を示
すブロック図
【図10】図9の位置確認装置の動作を示すフローチャ
ート
【図11】本発明の実施の形態4による位置確認装置を
示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態5による端末装置の位置
確認装置の動作を示すフローチャート
【図13】(a)基準基地局から送信される制御信号を
示すタイミング図 (b)基準基地局から1スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (c)基準基地局から2スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (d)基準基地局から3スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (e)基準基地局から4スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (f)基準基地局からnスロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (g)各基地局が有する同期のとれたタイミングクロッ
クを示すタイミング図
【図14】(a)基準基地局から送信される制御信号を
示すタイミング図 (b)基準基地局から1スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (c)基準基地局から2スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (d)基準基地局から3スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (e)基準基地局から4スロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (f)基準基地局からnスロット遅れた基準外基地局か
ら送信される制御信号を示すタイミング図 (g)各基地局が有する同期のとれたタイミングクロッ
クを示すタイミング図
【図15】(a)通信動作を説明するための通信動作説
明図 (b)通信動作を説明するための通信動作説明図
【図16】一般的な時分割多重方式の通信システムを示
す通信システム図
【符号の説明】
1、31 位置確認装置 2、3a、3b、4〜8、32 基地局 9、16 アンテナ部 10、18 通信部 11、26 位置情報制御部 12、19、27 制御部 13、28 メモリ部 14、21、29 操作部 15、20、30 表示部 17 送受信切換スイッチ部 22 マイク 23 スピーカ 24、25 インタフェース部 24a、25a 外部装置 33 位置確認アンテナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信スロットを用いて端末装置との時分割
    多重通信を行い、基地局個別の識別符号を含む制御信号
    を1つの送信スロットで送信し、送信スロットのタイミ
    ングが互いに所定時間間隔で同期している各基地局から
    のそれぞれの前記制御信号により端末装置の位置を確認
    する端末装置の位置確認方法であって、互いに所定時間
    間隔で同期している各送信スロットを用いて各基地局か
    ら送られてくる前記制御信号を受信して前記識別符号を
    認識することにより、蓄積された地図情報と前記識別符
    号から各基地局の位置を確定する基地局位置確定ステッ
    プと、前記各基地局の中から通信可能な基準基地局を定
    める基準基地局決定ステップと、前記基準基地局と前記
    基準基地局以外の基地局である基準外基地局との前記制
    御信号の位相差を検出する制御信号位相差算出ステップ
    と、前記位相差に基づいて前記端末装置から前記基準基
    地局までの距離と前記端末装置から前記基準外基地局ま
    での距離との距離差を算出して前記端末装置の位置を限
    定する位置限定ステップとを有する端末装置の位置確認
    方法。
  2. 【請求項2】送信スロットを用いて端末装置との時分割
    多重通信を行い、基地局個別の識別符号を含む制御信号
    を1つの送信スロットで送信し、互いに所定時間間隔で
    同期しているタイミングクロックを有する各基地局から
    のそれぞれの前記制御信号により端末装置の位置を確認
    する端末装置の位置確認方法であって、前記端末装置の
    位置確認を開始するための位置確認開始信号を送信する
    位置確認開始信号送信ステップと、前記位置確認開始信
    号を受信したときに前記タイミングクロックに基づく互
    いに異なる送信スロットを用いて各基地局から送られて
    くる前記制御信号を受信して前記識別符号を認識するこ
    とにより、蓄積された地図情報と前記識別符号から各基
    地局の位置を確定する基地局位置確定ステップと、前記
    各基地局の中から通信可能な基準基地局を定める基準基
    地局決定ステップと、前記基準基地局と前記基準基地局
    以外の基地局である基準外基地局との前記制御信号の位
    相差を検出する制御信号位相差算出ステップと、前記位
    相差に基づいて前記端末装置から前記基準基地局までの
    距離と前記端末装置から前記基準外基地局までの距離と
    の距離差を算出して前記端末装置の位置を限定する位置
    限定ステップとを有する端末装置の位置確認方法。
  3. 【請求項3】基地局位置確定ステップが、通信に使用し
    ている搬送周波数とは異なる搬送周波数で各基地局から
    送られてくる前記制御信号を受信する請求項2記載の端
    末装置の位置確認方法。
  4. 【請求項4】送信スロットを用いて端末装置との時分割
    多重通信を行い、基地局個別の識別符号を含む制御信号
    を1つの送信スロットで送信し、送信スロットのタイミ
    ングが互いに所定時間間隔で同期している各基地局から
    の前記制御信号に基づいて前記端末装置の位置を限定す
    る端末装置の位置確認装置であって、送受信するアンテ
    ナ部と、前記アンテナ部に接続され時分割多重方式の通
    信を行う通信部と、前記通信部に接続され前記端末装置
    の位置を限定する位置情報制御部と、全体の制御を行う
    制御部と、各基地局の配置位置や各基地局の受信エリア
    を含む地図情報等を蓄積するメモリ部と、位置確認を開
    始させる操作部と、前記限定された端末装置の位置等を
    表示する表示部とを設けた端末装置の位置確認装置。
  5. 【請求項5】送信スロットを用いて端末装置との時分割
    多重通信を行い、基地局個別の識別符号を含む制御信号
    を1つの送信スロットで送信し、送信スロットのタイミ
    ングが互いに所定時間間隔で同期している各基地局から
    の前記制御信号に基づいて前記端末装置の位置を限定す
    る端末装置の位置確認装置であって、送受信するアンテ
    ナ部と、前記アンテナ部に接続され送信と受信とを切り
    換える送受信切換スイッチ部と、前記送受信切換スイッ
    チ部に接続され時分割多重方式の通信を行う通信部と、
    前記通信部に接続され、全体制御と信号変復調の機能を
    有し、前記制御信号に基づく位置情報を外部装置に出力
    する制御部と、前記制御部に接続され、前記外部装置に
    位置情報を出力するインタフェース部と、位置確認を開
    始させる操作部と、文字や装置動作などを表示する表示
    部とを設けた端末装置の位置確認装置。
  6. 【請求項6】送信スロットを用いて端末装置との時分割
    多重通信を行い、基地局個別の識別符号を含む制御信号
    を1つの送信スロットで送信し、送信スロットのタイミ
    ングが互いに所定時間間隔で同期している各基地局から
    の前記制御信号に基づいて前記端末装置の位置を限定す
    る端末装置の位置確認装置であって、外部装置からの信
    号を入力するインタフェース部と、前記インタフェース
    部に接続され前記外部装置からの信号により前記端末装
    置の位置を限定する位置情報制御部と、全体の制御を行
    う制御部と、各基地局の配置位置や各基地局の受信エリ
    アを含む地図情報等を蓄積するメモリ部と、位置確認を
    開始させる操作部と、前記限定された端末装置の位置等
    を表示する表示部とを設けた端末装置の位置確認装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001313973A (ja) * 2000-04-21 2001-11-09 Mitsubishi Electric Inf Technol Center Europ Bv 移動通信ネットワークおよびその移動局位置測定方法
KR100625396B1 (ko) * 2003-02-28 2006-09-19 세이코 엡슨 가부시키가이샤 측위 시스템 및 측위 단말
JP2008191012A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信システム、車載機、車両及び送信機

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