JPH1041800A - アナログ・スイッチ回路 - Google Patents

アナログ・スイッチ回路

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JPH1041800A
JPH1041800A JP8194459A JP19445996A JPH1041800A JP H1041800 A JPH1041800 A JP H1041800A JP 8194459 A JP8194459 A JP 8194459A JP 19445996 A JP19445996 A JP 19445996A JP H1041800 A JPH1041800 A JP H1041800A
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potential
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原 宏 茂
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笠 昌 典 衣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バスライン上の電源電位等から接地電位に向
かって寄生ダイオードを経由して不要な電流が流れるこ
とを防止し、出力レベルを低下せずにフルスイングさせ
る。 【解決手段】 他のアナログ・スイッチ回路502が高
い電位Vhを出力している状態では、アナログ・スイッ
チ回路504の出力端子OUT1には、この電位Vhが
印可される。切換スイッチSWによりノード10に接地
電位が与えられているときは、ダイオードDD1は逆バ
イアス状態になり、バックゲート・ノードNwの電位は
電位Vhにほぼ等しくなる。また、ナンドゲートNAN
D1には、ほぼVhに等しい電位が電源端子に印可さ
れ、内部の回路を介して出力VGPに伝達され、Pチャ
ネルMOSトランジスタP1はオフとなる。また、イン
バータINV5の出力VGPにより、NチャネルMOS
トランジスタN1もオフとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おけるアナログ・スイッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ・スイッチ回路は、アナログ信
号をスイッチにより片方向又は双方向に伝達する回路で
ある。ところで、一般に、コンピュータ、制御装置等の
各種電子機器においては、内部に複数の回路ボードを有
し、各回路ボードは共通バスラインに接続されている。
例えば、各回路ボード内にはアナログ・スイッチ回路が
設けられ、このアナログ・スイッチ回路を介して共通バ
スラインに接続されることにより、各回路ボード間の信
号の授受が行われる。
【0003】図24に、アナログ・スイッチ回路を介し
てバスラインに接続して使用するバスライン・アプリケ
ーションの回路構成図を示す。なお、図示されていない
が、各アナログ・スイッチ回路には、適宜所定の回路・
装置が接続されている。
【0004】図24では、バスライン500には、2個
のアナログ・スイッチ回路501、502が接続され、
各回路から夫々信号が入出力される。両アナログ・スイ
ッチ501、502はCMOS構成のものであり、相補
型のスイッチの場合は、使用電圧の範囲内のすべてでオ
ン抵抗を小さくできるという特徴がある。ここで、動作
状態においてアナログ・スイッチ回路501及び回路5
02は、コントロール信号であるイネーブル信号EN
l、EN2によってそれぞれアクティブ(例えば、オン
状態)にされる場合には、それぞれ入力信号IN1、I
N2に応じた信号をバスライン500上に出力する。一
方、イネーブル信号EN1、EN2によって、それぞれ
インアクティブ(アクティブでない状態、例えばオフ状
態)にされる場合には、出力が高インピーダンス状態に
される。
【0005】ここで、このようなアナログ・スイッチ回
路502には電源電位Vccが供給されているが、一方
のアナログ・スイッチ回路501の電源端子は、切換ス
イッチSWによって、電源電位Vcc又は接地電位のい
ずれかの電位が切換えられる。アナログ・スイッチ回路
501を動作状態とするときは切換スイッチSWを電源
電位Vcc側に接続し、一方、停止状態とするときは接
地電位側に切換える。なお、図24では、切換スイッチ
SWにより、接地電位が選択されている状態を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、アナログ・ス
イッチ回路501のようなCMOS構造では、種々のp
n接合が寄生する。図25に、寄生ダイオードの存在を
説明するための半導体断面図の一例を示す。
【0007】半導体装置は、例えばp形半導体基板10
1には、pウエル102およびnウエル103が形成さ
れる。pウエルにはn領域104及び105とゲート
106によりNチャネルMOSトランジスタN1が形成
される。さらに、バックゲートとしてp領域107が
形成され接地電位GNDに接続されている。同様にnウ
エル103にはp領域108及び109とゲート11
0によりPチャネルMOSトラジスタP1が形成され
る。さらに、バックゲートとしてn領域111が形成
され、ノードNwは切換スイッチSWに接続される。
【0008】図25に示すように、pn接合の中でも、
PチャネルMOSトランジスタP1において、寄生ダイ
オードDPが、PチャネルMOSトランジスタP1のp
形ソース/ドレイン拡散層とn形バックゲートの間に形
成される。この寄生ダイオードDPは、図24において
図示するような極性で、PチャネルMOSトランジスタ
P1のバックゲートに接続された電源と出力ノードOU
T1との間に挿入されることになる。
【0009】いま、図24中の一方のアナログ・スイッ
チ回路501の電源端子に接続されたスイッチSWが、
図24に示されているように接地電位を選択している場
合を想定する。この場合、アナログ・スイッチ回路50
2において、イネーブル信号EN2によって回路502
がアクティブ状態とされ、例えば入力IN2に電源電位
Vccレベルが印加されていると、バスライン500上
にほぼ電源電位Vccに等しい出力OUT2が出力され
る。ここで、アナログ・スイッチ回路501において、
MOSトランジスタP1のドレイン拡散層とバツクゲー
トとの間の寄生pn接合におけるビルトイン電位をVf
とすると、この電源電位Vccと比較して、 Vf<Vcc の関係が成立すると寄生ダイオードDPが順バイアス状
態となる。したがって、この寄生ダイオードDPと切換
スイッチSWを介して、バスライン500上の電源電位
Vccは、接地電位への経路により電流Iが流れてしま
うことになる。
【0010】このような状況は、バスライン500が電
位Vccへ抵抗素子等でプルアップされている場合にも
発生する。すなわち、プルアップされている場合とし
て、例えば、アナログ・スイッチ回路501が抵抗素子
を介してバスライン500に接続されている場合であ
る。このような場合、アナログ・スイッチ回路501の
切換スイッチSWを接地電位に接続したとき、抵抗素
子、ダイオードDP及び切換スイッチSWを経て、入力
IN2及びバスライン500上の電位Vccから接地電
位に向けて電流Iが流れてしまう。
【0011】そこで、このような電流Iを流さないよう
にするためには、バスライン500に接続されるアナロ
グ・スイッチ回路501のMOSトランジスタをひとつ
のNチャネルMOSトランジスタのみで構成することが
考えられる。図26に、NチャネルMOSトランジスタ
のみで構成されたアナログ・スイッチ回路を用いたバス
ライン・アプリケーションの回路図を示す。図26にお
いては、アナログ・スイッチ回路502及びバスライン
500は、図24と同様の構成である。ただし、アナロ
グ・スイッチ回路503のスイッチ部は、NチャネルM
OSトランジスタN1のみで構成される。アナログ・ス
イッチ回路503において、ゲート信号は、イネーブル
信号EN1を入力信号とするインバータINVlと、イ
ンバータINV1の出力信号を入力信号とするインバー
タINV2によって生成される。
【0012】しかしながら、図26のようにアナログス
イッチをNチャネルMOSトランジスタN1のみで構成
した場合、バスラインへ接地電位を出力することはでき
るが、電源電位Vccをそのまま出力することはできな
い。すなわち、バスライン500への出力は、Nチャネ
ルMOSトランジスタN1のしきい値分だけ信号レベル
が低下してしまうことになる。また、出力電圧が増大す
ると抵抗が大きくなり、最終的には抵抗が無限大になっ
てしまうため、扱える信号電圧の範囲が限られ、抵抗が
大きい領域では応答が遅くなってしまう。
【0013】このように従来においては、バスラインを
介して複数のアナログ・スイッチ回路を接続して使用す
るバスライン・アプリケーションにおいて、少なくとも
ひとつのアナログ・スイッチ回路(例えばアナログ・ス
イッチ回路501)の電源が接地電位にされ、その回路
が動作停止となっている場合には、他のアナログ・スイ
ッチ回路(例えばアナログ・スイッチ回路502)が接
地電位より高い電位を出力した時、動作停止にされたア
ナログスイッチ回路の寄生ダイオードを通して電流が流
れてしまうという不都合が生じる。
【0014】また、例えば、アナログ・スイッチ回路5
03のように、このような電流が流れないようにする
と、バスライン500への出力が低下して、フルスイン
グしなくなるという不都合が生じる。
【0015】本発明は、従来のような問題点を鑑みてな
されたものであり、その目的は、複数のアナログ・スイ
ッチ回路の出力を、一つのバスラインに複数の出力を接
続して使用する場合や抵抗終端した場合等において、少
なくともひとつのアナログ・スイッチ回路の電源を接地
電位に接続して動作停止状態としても、バスライン上の
電源電位等から接地電位に向かって寄生ダイオードを経
由して不要な電流が流れることを防止するようにしたア
ナログ・スイッチ回路を提供することにある。
【0016】さらに、本発明によると、不要な電流を防
止しながら、出力レベルを低下せずに、使用電圧範囲内
のすべておいてオン抵抗を小さくしてフルスイングさせ
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によると、第1の
MOSトランジスタを含むスイッチ部と、前記スイッチ
部の一端から入力された入力信号をオン・オフ制御して
他端に出力する制御部とを備えたアナログ・スイッチ回
路において、前記スイッチ部は、ソース、ドレイン、ゲ
ート及びバックゲートを有する第1のMOSトランジス
タを含み、前記制御部は、前記第1のMOSトランジス
タのバックゲートに一端が接続されたダイオードと、前
記ダイオードの他端に接続され、前記ダイオードの他端
を電源電位又は接地電位に切換える切換スイッチと、前
記ダイオード及び前記第1のMOSトランジスタのバッ
クゲートの接続点に接続され、制御信号が入力され、前
記切換スイッチの切換状態に応じて前記第1のMOSト
ランジスタのゲートに前記接続点の電位を供給する制御
回路とを備えたアナログ・スイッチ回路を提供する。
【0018】また、前記制御回路は、前記切換スイッチ
により電源電位が選択されているときは、前記制御信号
に応じた電位を前記第1のMOSトランジスタのゲート
に供給することにより制御し、前記切換スイッチにより
接地電位が選択されているときは、前記第1のMOSト
ランジスタのバックゲート電位を前記第1のMOSトラ
ンジスタのゲートに供給してオフ状態とすることを特徴
とする。
【0019】さらに、前記スイッチ部は、前記第1のM
OSトランジスタと、前記第1のMOSトランジスタと
逆チャネルのMOSトランジスタとの並列接続したCM
OSアナログ・スイッチであることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。図1に、本発明に係るアナログ・
スイッチ回路の第一の実施の形態による回路図を示す。
なお、各アナログ・スイッチには、適宜所定の回路・装
置が接続されており、端子A又はBから入力された信号
をオン・オフ制御して端子B又はAへそれぞれ出力す
る。
【0021】本発明のアナログ・スイッチ回路504に
おいて、スイッチ部の基本的構成は、PチャネルMOS
トランジスタP1及びNチャネルMOSトランジスタN
1で構成される。スイッチ部のPチャネルMOSトラン
ジスタP1とNチャネルMOSトランジスタNlのソー
ス又はドレインは共通に並列接続され、一端を入力端子
IN1、他端を出力端子OUT1としている。また、両
MOSトランジスタP1及びN1のゲートを駆動するた
めの制御信号を発生する制御部が、ナンドゲートNAN
D1、インバータINV5、ダイオードDD1により構
成されている。ノード10は、切換スイッチSWによ
り、電源電位Vcc又は接地電位のいずれかに接続され
る。切換スイッチSWを電源電圧Vccに切換えると、
アナログ・スイッチ回路504は動作状態となり、一
方、接地電位に切換えると停止状態となる。例えば、ア
ナログ・スイッチ回路504の端子Aに接続された回路
・装置の電源がオンの状態のときに、これらの回路ボー
ドをバスライン500に接続する場合、切換スイッチS
Wの操作によりアナログ・スイッチ回路504を停止状
態とすることができる。
【0022】ナンドゲートNAND1には、一方の入力
には切替スイッチ10を介して電源電位Vcc又は接地
電位が印加され、他方の入力には、イネーブル信号/E
N(ここで、以下「/」は反転信号を示す)が印加され
る。スイッチ部はCMOS構成のものであり、動作状態
のとき、コントロール信号であるイネーブル信号1EN
がアクティブ(例えば、ハイレベル,Vcc)にされる
場合には、入力信号IN1、IN2に応じた信号をバス
ライン500上に出力する。一方、イネーブル信号/E
Nがインアクティブ(アクティブでない状態、例えばロ
ーレベル,GND)にされる場合には、出力が高インピ
ーダンス状態にされる。
【0023】具体的な半導体装置の構成としては、P型
半導体基板上にNチャネルMOSトランジスタN1が形
成され、N型半導体基板上にPチャネルMOSトランジ
スタP1が形成されるが、ここではP型基板上にNウェ
ルが形成され、これらの基板及びウェル上にそれぞれN
チャネルMOSトランジスタとPチャネルMOSトラン
ジスタが形成されているとする。ここで、図示していな
いが、以後、ナンドゲート、インバータ等のNチャネル
MOSトランジスタのバックゲート(P型半導体基板)
は、接地電位に固定されているとする。
【0024】ここで、上述のように、ノード10をスイ
ッチSWで接地電位にした場合において、出力端子OU
T1には、例えばバスライン500から、接地電位より
も高い電位が印可される可能性がある。例えば、図1に
示すように、N型基板(Nウェル)には、PチャネルM
OSトランジスタのドレインとなるP型拡散層が形成さ
れており、ドレインとnウェル(N型基板)との間には
寄生pn接合ダイオードDpが形成される。従って、ノ
ード10が接地電位に切換えられている場合、出力端子
OUT1に接地電位よりも高い電位が印可されると、従
来においては、この寄生pn接合ダイオードDPが順方
向にバイアスされて不要な電流が流れるので、通常、V
ccにバイアスされるN型基板を使用することはできな
い。しかしながら、図1においては、ナンドゲートNA
ND1内のPチャネルMOSトランジスタ、及びインバ
ータINV5内のPチャネルMOSトランジスタは、P
チャネルMOSトランジスタP1のバックゲート・ノー
ドNwに接続されており、さらにダイオードDD1及び
切換スイッチSWを介して電源又はアースに接続されて
いる。なお、上記PチャネルMOSトランジスタすべて
同じnウェル内に形成される必要はなく、互いに電気的
に接続された別々のnウェル内に形成されてもよい。以
下にナンドゲート及びインバータの詳細について述べ
る。
【0025】図2に、ナンドゲートの回路構成図の一例
を示す。ナンドゲートNAND1は、一方の入力がイネ
ーブル信号/ENに接続され、他方の入力がノード10
に接続されている。ナンドゲートNAND1は、図2
(a)のシンボルを用いられ、例えば、図2(b)又は
図2(c)等の回路で構成されている。図2(a)にお
けるノード20は、ダイオードDD1を介してノード1
0に接続されている。
【0026】図3に、インバータの回路構成図の一例を
示す。インバータINV5の出力VGNは、Nチャネル
MOSトランジスタNlのゲートに接続されている。イ
ンバータINV5は図3(a)のシンボルが用られ、例
えば、図3(b)の回路で構成されている。図3(b)
におけるノード20は、ナンドゲートNAND1とダイ
オードDD1の共通接続点に接続されている。この共通
接続点は、さらにPチャネルMOSトランジスタP1の
バックゲート・ノードNwに接続されている。ナンドゲ
ートNAND1の出力VGPは、PチャネルMOSトラ
ンジスタP1のゲートに接続され、更にインバータIN
V5の入力信号となっている。
【0027】つぎに、本発明のアナログ・スイッチ回路
の動作を説明する。なお、説明にあたっては、Pチャネ
ルMOSトランジスタPx(Xは1、2、・・・)の各
しきい値電圧をVtp(Px)で表すものとする。個々
のPチャネルMOSトランジスタを区別しないときは、
そのしきい値電圧をVtpで表すものとする。
【0028】まず、ノード10に電源電位Vccが与え
られている時、即ち、アナログ・スイッチ回路が動作状
態の場合の動作を説明する。ナンドゲートNAND1の
入力信号の一方のノード10は、切換スイッチSWを介
してVccレベルとなっているので、入力信号/ENの
反転信号であるENが出力VGPに出力される。但し、
出力VGPのハイレベルは、(Vcc−Vf)である。
ここで、「Vf」は、pn接合ダイオードDD1のpn
接合ビルトイン・ボテンシャルである。さらに、インバ
ータINV5の出力VGNには、この入力信号ENの反
転信号/ENが出力される。但し、出力VGNのハイレ
ベルは、(Vcc−Vf)である。出力VGP及びVG
Nは、それぞれスイッチ部のPチャネルMOSトランジ
スタP1とNチャネルMOSトランジスタN1のゲート
信号なので、制御信号であるイネーブル信号/ENのレ
ベルに応じてアナログスイッチをオン又はオフさせる。
【0029】したがって、ノード10にVcc電位が与
えられているとき、イネーブル信号/ENがハイレベル
(例えば、Vcc電位)の場合はアナログスイッチがオ
ンし、一方、イネーブル信号/ENがローレベル(例え
ば、接地電位)の場合はアナログスイッチがオフする。
【0030】ここで、出力VGPに電位(Vcc−V
f)が与えられ、出力端子OUT1にVcc電位が入力
された場合を想定する。この状態は、通常は、Pチャネ
ルMOSトランジスタP1がオフしにくい条件である。
しかし、PチャネルMOSトランジスタP1のゲート−
ソース間の電位差は、 (Vcc−Vf)−Vcc=−Vf となる。この際、通常、 | Vtp(P1)| >> Vf なので、PチャネルMOSトランジスタP1はオフする
と考えてよい。なぜなら、出力VGPが、電位Vcc−
Vfのとき、PチャネルMOSトランジスタP1のバッ
クゲートNwに対する接地電位ノードヘの電流パスは、
リーク電流以外存在せず、Vfは通常言われる0.6V
程度でなく、十分0Vに近い値となるからである。
【0031】つぎに、切換スイッチSWによりノード1
0に接地電位が与えられているとき、即ち、アナログ・
スイッチ回路が停止状態の場合の動作を説明する。ここ
で、他のアナログ・スイッチ回路502の出力状態が接
地電位よりも高い電位Vhを出力している状態、例え
ば、Vccレベルを出力している状態では、アナログ・
スイッチ回路504のバスライン500側の出力端子O
UT1に、接地電位よりも高い電位が印可される。前述
したように、従来においては、他のアナログ・スイッチ
回路502からバスライン500と出力端子OUT1を
経由して大きな値の電流Iが流れていた。
【0032】しかしながら、本発明の実施の形態におけ
るアナログ・スイッチ回路の場合、ノード10に接地電
位が与えられているので、ダイオードDD1のP拡散側
は接地電位にある。ここで出力端子OUT1に接地電位
よりも高い電位Vhが印可されたとする。すると、Pチ
ャネルMOSトランジスタPlの出力端子OUT1側の
P型拡散層とバックゲート・ノードNwの間に形成され
る寄生pn接合ダイオードDpにより、ノードNwは
(Vh−Vf)の電位になり接地電位より高い電位に持
ち上げられる。なぜなら、Vh−Vf>0ならば、ダイ
オードDD1は逆バイアス状態になり、ダイオードDD
1を経由する接地電位への電流パスは形成されないから
である。従って、ノードNwの電位は電位Vhにほぼ等
しくなる。このような動作により、ナンドゲートNAN
D1とインバータINV5にはほぼVhに等しい電位が
電源電位として印可される。
【0033】また、ナンドゲートNAND1の2つの入
力の内、一方の入力は接地電位にされているので、図2
を参照すると明確なように、ナンドゲートNAND1の
出力VGPと接地電位間の電流パスは形成されない。ま
た、出力VGPとノードNw間については、ナンドゲー
トNAND1内のPチャネルMOSトランジスタがゲー
ト電位を接地電位にされてオン状態にあるのでソース−
ドレイン端子により接続されている状態になっている。
従って、このPチャネルMOSトランジスタを介してノ
ードNwの電位は、出力VGPへ伝達される。Pチャネ
ルMOSトランジスタP1に関しては、ゲート−ソース
間の電位差が、 (Vh−Vf)−Vh=−Vf となり、前述したように、 | Vtp(Pl)| >> Vf なので、PチャネルMOSトランジスタP1はオフする
と考えてよい。
【0034】よって、PチャネルMOSトランジスタP
1においては、MOSトランジスタとしての電流(ドレ
イン−ソース間電流)が定常的に流れることはなく、ま
た、寄生pn接合ダイオードDpを介しての電流も定常
的に流れることはない。
【0035】一方、インバータINV5の入力にはナン
ドゲートNAND1の出力VGPが接続されているが、
前述したように出力VGPの電位は、(Vh−Vf)な
ので、図2を参照すると明確なように、出力VGNとノ
ードNw間を接続するインバータINV5内のPチャネ
ルMOSトランジスタはオフし、インバータINV5の
出力VGNと接地電位間を接続するインバータINV5
内のNチャネルMOSトランジスタがオンすることによ
り、出力VGNの電位は、接地電位0(V)となる。し
たがって、NチャネルMOSトランジスタN1はオフと
される。
【0036】このように本発明の第1の実施の形態のア
ナログ・スイッチ回路においては、ノード10に電源電
位Vccが与えられている場合は、接地電位から電源電
位までの信号を伝達でき、一方、ノード10が接地電位
にされた場合でも、出力端子OUT1から接地電位へ電
流が流れることはない。
【0037】つぎに、図4に、本発明に係るアナログ・
スイッチ回路の第2の実施の形態による回路図を示す。
【0038】第1の実施の形態では、インバータINV
5の電源端子(図3のノード20に相当)はノードNw
に接続されていたが、第3の実施の形態では、ノード1
0に直接に接続するようにした。この場合、ノード10
を接地電位にしたとき、インバータINV5の出力VG
Nは、常にほぼ接地電位になり、NチャネルMOSトラ
ンジスタNlをオフさせるようになる。すなわち、図3
に示すように、仮りに入力INによりインバータINV
5内のPチャネルMOSトランジスタがオンとなっても
ノード10の接地電位が出力VGNに出力されるからで
ある。この実施の形態では、ノード10にVccが与え
られた時、インバータINV5の出力は常に接地電位か
らVccまでフルスイングできる。
【0039】第1及び第2の実施の形態においては、ナ
ンドゲートNAND1はノード10の入力を含め2入力
について示したが、3入力以上の多入力の場合にも、本
発明を同様に適用することができる。図5に本発明に係
るアナログ・スイッチ回路の第3の実施の形態による回
路図を示す。図5においては、図1又は図3におけるナ
ンドゲートNAND1の代わりに、N本の信号/ENl
乃至/ENNを入力とする論理回路15とPチャネルM
OSトランジスタP3とNチャネルMOSトランジスタ
N2からなる回路を設けるようにした。PチャネルMO
SトランジスタP3とNチャネルMOSトランジスタN
2のゲートはノード10に接続されている。すなわち、
論理回路15は、図1又は図3におけるナンドゲートN
AND1の、一方のイネーブル入力/ENを多入力化し
たものである。インバータINV13の電源ノードは、
図13では便宜上ノード10に接続してある。なお、図
1のようにダイオードDD1の一端に接続されていても
良い。
【0040】このような構成において、ノード10に電
源電位Vccが供給されている場合、PチャネルMOS
トランジスタP3はオフし、NチャネルMOSトランジ
スタN2はオンする。そして、出力VGPの電位はN本
の信号/EN1乃至/ENNの状態に応じて制御され
る。出力VGPのハイレベルとしては、Vcc−Vf程
度であるが、アナログスイッチとしては十分動作する。
ノード10に接地電位が供給されている場合、Nチャネ
ルMOSトランジスタN2はオフし、PチャネルMOS
トランジスタP3はオンするので、ノードNwの電位
は、PチャネルMOSトランジスタP3を経由してPチ
ャネルMOSトランジスタP1のゲートに印可される。
したがって、図1の回路の動作説明で述べたようにPチ
ャネルMOSトランジスタP1はオフすることになる。
また、NチャネルMOSトランジスタN2は、出力VG
Pと接地電位との間の電流パスを遮断するように設ける
ことが必要である。そのためには、例えば、論理回路1
5の接地側に近い端子と接地電位の間に設ければ十分で
ある。
【0041】図6に論理回路15の回路構成図の一例を
示す。図6(a)及び(b)において、PチャネルMO
Sトランジスタ回路15−pとNチャネルMOSトラン
ジスタ回路15−nとは、各入力/EN1〜/ENNに
ついて、相補的関係を持つ。また、NチャネルMOSト
ランジスタN2は、図のような適宜の位置に設けること
ができる。
【0042】また、図7に論理回路15の回路構成図の
他の例を示す。図6と同様に、PチャネルMOSトラン
ジスタ回路15−pとNチャネルMOSトランジスタ回
路15−n−1,15−n−2は相補的関係である。こ
のように、適宜各回路を分割し、NチャネルMOSトラ
ンジスタN2を適宜の位置に設けて回路を構成すること
ができる。
【0043】図8に、本発明に係るアナログ・スイッチ
回路の第4の実施の形態による回路図を示す。上述のよ
うな図1又は図3のアナログスイッチ回路では、イネー
ブル信号/ENを2入力ナンドゲートNAND1に入力
し、他方の入力をノード10の電位にしていた。こうす
ることにより、ノード10が接地電位にされたとき、動
作がイネーブル信号/ENのレベルに無関係になるよう
にした。これに対して図4に示す本発明の第4の実施の
形態においては、ノード10が接地電位にされたとき、
イネーブル信号/ENが常に接地電位になるという前提
が成り立つ場合の実施の形態である。このような前提が
あるため、図1のようにナンドゲートNAND1を用い
る必要が無く、図4ではナンドゲートNAND1の代わ
りにインバータINV8を用いている。
【0044】すなわちインバータINV8は、ノード1
0が接地電位に切換えられているとき、図3を参照する
と明確なように、インバータINV8内のNチャネルM
OSトランジスタがオフとなるので、出力VGPと接地
電位間の電流パスは形成されない。また、出力VGPと
バックゲートノードNw間については、インバータIN
V8内のPチャネルMOSトランジスタがゲート電位を
接地電位にされてオン状態にあるので、ソース−ドレイ
ン端子により接続されている状態になっている。そし
て、このPチャネルMOSトランジスタを介してノード
Nwの電位は、出力VGPへ伝達される。したがって、
第1の実施の形態と同様に、PチャネルMOSトランジ
スタP1はオフすると考えてよい。
【0045】よって、PチャネルMOSトランジスタP
1においては、MOSトランジスタとしての電流(ドレ
イン−ソース間電流)が定常的に流れることはなく、ま
た、寄生pn接合ダイオードDpを介しての電流も定常
的に流れることはない。
【0046】図9に、本発明に係るアナログ・スイッチ
回路の第5の実施の形態による回路図を示す。
【0047】図9に示す本発明の第5の実施の形態は、
第4の実施の形態と同様に、ノード10が接地電位にさ
れたとき、イネーブル信号/ENが常に接地電位になる
という前提が成り立つ場合の実施の形態である。このよ
うな前提があるため、図1のようにナンドゲートNAN
D1を用いる必要が無く、図9ではナンドゲートNAN
D1の代わりにインバータINV8を用いている。
【0048】さらに、インバータINV5の入力にはイ
ンバータINV8の出力VGPが接続されているが、こ
の場合、ノード10を接地電位にしたとき、インバータ
INV5の出力VGNは、常にほぼ接地電位になり、N
チャネルMOSトランジスタN1をオフさせるようにな
る。すなわち、図3に示すように、仮に入力INにより
インバータINV5内のPチャネルMOSトランジスタ
がオンとなってもノード10の接地電位が出力VGNに
出力されるからである。この実施の形態では、ノード1
0にVccが与えられた時、インバータINV5の出力
は常に接地電位からVccまでフルスイングできる。
【0049】第4の実施の形態ではインバータINV8
の入力が、ノード10が接地電位に切換えられたとき、
イネーブル信号/ENが常に接地電位になる場合であっ
た。このような回路については、2入力以上の多入力の
場合の変形も同様に施すことができる。
【0050】図10に、本発明に係るアナログ・スイッ
チ回路の第6の実施の形態による回路図を示す。図10
ではインバータINV8の代わりにN本の信号/EN1
乃至/ENNを入力とする回路17がノードNwと接地
電位間に設けられている。信号/ENnはインバータI
NVnを介して回路17に入力されている。インバータ
INVnはノード10を電源ノードとしている。従っ
て、ノード10が接地電位の時には、その出力はほぼ接
地電位に等しくなる。即ち、インバータINVnにより
回路17に対する入力/ENnは、「ノード10が接地
電位に切換えられたとき、イネーブル信号/ENが常に
接地電位になる」という前提を満たしている。インバー
タINVn出力が接地電位になった時、ノードVGPと
接地電位の間の電流パスが遮断され、ノードNwの電位
がノードVGPに伝達されるように回路17を構成すれ
ば、所望の機能を待ることができる。
【0051】図11に、本発明に係るアナログ・スイッ
チ回路の第6の実施の形態による回路図の中の回路17
の実施例を示す。これは、単一の信号/ENnのみで所
望の機能を得る場合であり、同様の動作をする。
【0052】図12に論理回路17とインバータINV
nを用いた回路構成図の一例を示す。図12(a)にお
いて、PチャネルMOSトランジスタ回路15−pとN
チャネルMOSトランジスタ回路15−nとは、各入力
/EN1〜/EN5について、相補的関係を待つ。ま
た、NチャネルMOSトランジスタN2は、ノードVG
Pと接地電位の間の電流パスを遮断するように図のよう
な適宜の位置に設けることができる。
【0053】また、図12(b)に論理回路15の回路
構成図の他の例を示す。図12(a)と同様に、Pチャ
ネルMOSトランジスタ回路17−pとNチャネルMO
Sトランジスタ回路17−n−1,17−n−2は、相
補的関係である。このように、適宜各回路と分割し、N
チャネルMOSトランジスタN2をノードVGPと接地
電位の間の電流パスを遮断するように適宜の位置に設け
て回路を構成する。
【0054】図11では単一の信号ENnのみで所望の
機能を得る場合を示したが、複数の信号が接地電位にな
った時に所望の機能を得たいならば、その複数の信号を
インバータINVnと同様の回路を介して回路17に入
力すればよい。
【0055】図13に論理回路17の他の回路構成図を
示す。ここでは、インバータ1NVnと同様の回路を複
数設け、それに対応するPチャネル及びNチャネルMO
SトランジスタP1,P2及びN1,N2を備えてい
る。
【0056】図14に、本発明に係るアナログ・スイッ
チ回路の第7の実施の形態による回路図を示す。上述の
ような図1及び図3のアナログ・スイッチ回路では、イ
ネーブル信号/ENを2入力ナンドゲートNAND1に
入力し、他方の入力をノード10の電位にしていた。こ
うすることにより、ノード10が接地電位にされたと
き、動作がイネーブル信号/ENのレベルに無関係にな
るようにした。また、図8及び図9のアナログ・スイッ
チ回路では、ノード10が接地電位にされたとき、イネ
ーブル信号/ENが常に接地電位になるという前提が成
り立つことを想定した。そこで、図14に示すような本
発明の第7の実施の形態は、ノード10が接地電位に切
換えられたときに、動作がイネーブル信号ENのレベル
に無関係になるようにするものである。
【0057】イネーブル信号ENはインバータINV7
に入力されている。インバータINV7は、例えば、図
3(a)のシンボルを用いていて図3(b)の構造をし
ており、図3(a)におけるノード20は、図14にお
けるノード10に接続されている。インバータINV7
の出力VGNは、NチャネルMOSトランジスタNlの
ゲートに接続され、更にインバータINV6の入力信号
となっている。インバータINV6の出力VGPは、P
チャネルMOSトランジスタP1のゲートに接続されて
いる。インバータINV6は、同様に、例えば、図3
(a)のシンボルを用いていて図3(b)の回路構成を
しており、図3(a)におけるノード20は、図14に
おけるダイオードDDlを介してノード10に接続され
ている。上記ノード20に相当するノードは、さらにP
チャネルMOSトランジスタP1のバックゲート・ノー
ドNwに接続されている。切換スイッチSWによりノー
ド10にVcc電位が与えられているとき、イネーブル
信号ENが接地電位(又は、ローレベル)の場合はアナ
ログスイッチがオンし、一方、イネーブル信号ENが電
源電位Vcc(又は、ハイレベル)の場合はアナログ・
スイッチ回路がオフする。
【0058】ここで、ノード10に電源電位Vccが与
えられている場合の具体的な動作を説明する。インバー
タINV7には電源電位Vccが与えられているので、
入力信号ENの反転信号/ENが出力VGNに出力さ
れ、NチャネルMOSトランジスタNlのオン・オフが
制御される。出力VGNはインバータINV6の入力信
号として与えられ、インバータINV6の出力VGPに
は入力信号ENと同じ論理レベルが出力される。但し、
出力VGPのハイレベルは、Vcc−Vfである。ここ
で「Vf」はpn接合ダイオードDD1のpn接合ビル
トイン・ポテンシャルである。出力VGP及びVGN
は、それぞれアナログスイッチのPチャネルMOSトラ
ンジスタPlとNチャネルMOSトランジスタN1のゲ
ート信号なので、制御信号ENのレベルに応じてアナロ
グ・スイッチ回路をオン又はオフさせる。そして、図1
の実施の形態における説明と同じく、出力VGPに電位
Vcc−Vfが与えられたときにPチャネルMOSトラ
ンジスタPlはオフすると考えてよい。
【0059】次に、切換スイッチSWによりノード10
に接地電位が与えられている場合の動作を説明する。ノ
ード10に接地電位が与えられているので、図3を参照
すると明らかなように、入力信号ENのレベルに無関係
にインバータINV7の出力VGNは、ほぼ接地電位と
なる。したがって、NチャネルMOSトランジスタN1
はオフしている。また、ノード10に接地電位が与えら
れているので、ダイオードDDlのP拡散側は接地電位
にある。
【0060】ここで一方の端子(例えば、端子B)に接
地電位よりも高い電位Vhが印可されたとする。Pチャ
ネルMOSトランジスタPlの端子B側のP型拡散層と
バックゲート・ノードNwの間に形成される寄生をpn
接合ダイオードにより、ノードNwはVh−Vfの電位
になり接地電位より高い電位に持ち上げられる。なぜな
ら、Vh−Vf>0ならば、ダイオードDDlは逆バイ
アス状態になり、ダイオードDD1を経由する接地電位
への電流パスは形成されないからである。従って、ノー
ドNwの電位は電位Vhにほぼ等しくなる。以上のメカ
ニズムでインバータINV6の電源端子には、ほぼVh
に等しい電位が印可される。
【0061】インバータINV6の入力VGNは接地電
位にあるので、図3に示すようにインバータINV6内
のNチャネルMOSトランジスタはオフとなるため、出
力ノードVGPと接地電位間の電流バスはない。また、
出力VGPとノードNw間については、図3に示すよう
な、ゲート電位を接地電位にされオン状態にあるインバ
ータINV6内のPチャネルMOSトランジスタのソー
ス−ドレイン端子で接続されている状態になっている。
従って、インバータINV6内のPチャネルMOSトラ
ンジスタを介してノードNwの電位は出力VGPへ伝達
される。PチャネルMOSトランジスタPlに関して
は、ゲート−ソース間電位差が、 (Vh−Vf)−Vh=−Vf となり、前述したように、 | Vtp(P1)| >> Vf なので、PチャネルMOSトランジスタP1はオフする
と考えてよい。したがって、PチャネルMOSトランジ
スタPlにおいては、MOSトランジスタとしての電流
(ドレイン−ソース間電流)も、寄生pn接合ダイオー
ドを通しての電流も定常的に流れない。
【0062】上記実施の形態では1入力のインバータI
NV7について示したが、2入力以上の多入力の場合の
変形も同様に施すことができる。図15に、本発明に係
る多入力の場合のアナログ・スイッチ回路の第8の実施
の形態による回路図を示す。ここでは、図14における
インバータINV7の代わりに、N本の信号EN1乃至
ENNを入力とする論理回路19を設けた。ノード10
が接地電位の時、回路19の出力VGNはほぼ接地電位
になるので所望の機能を得ることができる。
【0063】このように上記実施の形態の回路は、ノー
ド10に電源電位Vccが与えられている場合は接地電
位から電源電位までを信号を伝達でき、ノード10が接
地電位にされた時でも、端子A及び端子Bから接地電位
へ電流は流れない。
【0064】論理回路19は、ノード10を電源ノード
として持ち、ノード10が接地電位の時、入力信号のレ
ベルに無間係に出力VGNがほぼ接地電位になることが
必要である。
【0065】図16に、論理回路19の回路構成図の一
例を示す。PチャネルMOSトランジスタ回路19−p
とNチャネルMOSトランジスタ回路19−nとは、各
入力EN1〜EN6について相補的関係を持つ。
【0066】図17に、ダイオードDD1を形成するた
めの回路図の一例を示す。図17では、PチャネルMO
SトランジスタP2を設け、そのソースをノード10に
接続し、ドレイン、ゲート及びバックゲート・ノードN
wに接続する。従って、ダイオードDD1はPチャネル
MOSトランジスタP2のP型ソース拡散層とバックゲ
ート・ノードNw間に形成されるダイオードとして定義
できる。
【0067】また、図18に、ダイオードDD1を形成
したPチャネルMOSトランジスタP2のゲート接続に
関する回路図を示す。図18では、インバータINV6
の出力VGPをPチャネルMOSトランジスタP2のゲ
ートに接続している。このようにすると、ノード10に
電源電位Vccが供給されている場合、インバータIN
V6の出力VGPが接地電位のときに、ノードNwを、
ノード10から供給された電源電位Vccにバイアスで
きる。
【0068】図19に、ダイオードDD1を形成するた
めの他の回路図を示す。ここでは、pnpバイボーラ・
トランジスタBPNを設け、そのエミッタをノード10
に接続し、コレクタとベースをノードNwに接続する。
従って、ダイオードDD1はバイポーラ・トランジスタ
BPNのP型エミッタ拡散層とベース間に形成されるダ
イオードとして定義できる。
【0069】また、図20は、ダイオードDD1を形成
したpnpバイポーラ・トランジスタBPNのベース接
続に関する回路図を示す。ここでは、インバータINV
6の出力VGPをバイポーラ・トランジスタBPNのベ
ースに接続している。このようにすると、ノード10に
電源電位Vccが供給されている場合、インバータIN
V6の出力VGPが接地電位の場合にバックゲート・ノ
ードNwを、ノード10から供給された電源電位Vcc
にバイアスできる。
【0070】ところで、上記各実施の形態に示すような
アナログ・スイッチ回路例では、出力VGPのハイレベ
ルはVcc−Vfであり、さらに図1と図8に示す実施
の形態等では出力VGNのハイレベルもVcc−Vfで
ある。ノード10に電源電位Vccが供給されている場
合、即ち、アナログ・スイッチ回路が正常動作している
場合には、出力VGN及びVGPは、ともにフルスイン
グすることが望ましい。以下の実施の形態では、このよ
うな条件を満たす構成を示す。
【0071】図21に、本発明に係るアナログ・スイッ
チ回路の第9の実施の形態による回路図を示す。この実
施の形態は、図17に示したアナログ・スイッチ回路を
ベースにしており、さらにバイアス回路11を備えたも
のである。ここでは、PチャネルMOSトランジスタP
2のゲートをドレインに接続する代わりに、バイアス回
路11の出力ノード18に接続している。バイアス回路
11はインバータINV9から構成され、インバータI
NV9の電源端子(図3(b)のノード20に相当)は
ノードNwに接続されている。インバータINV9の入
力はノード10が接続され、出力はノード18である。
【0072】つぎに、図21に示すアナログ・スイッチ
回路の動作を説明する。切換スイッチSWにより、ノー
ド10に電源電圧Vccが供給されている場合、インバ
ータINV9の出力ノード18には接地電位になるの
で、PチャネルMOSトランジスタP2がオンし、ノー
ドNwはノード10の電位、即ち電源電位Vccにな
る。従って、出力VGPはフルスイングする。
【0073】一方、切換スイッチSWにより、ノード1
0に接地電位が供給されている場合、インバータINV
9の入力も接地電位である。従って、図3を参照すると
明らかなように、インバータINV9を構成するNチャ
ネルMOSトランジスタはオフし、PチャネルMOSは
オンする。バックゲート・ノードNwの電位は、このP
チャネルMOSを経由してPチャネルMOSトランジス
タP2のゲートに伝達される。従って、図14、図17
に示すようなアナログ・スイッチ回路と同じ動作を行う
ので、従来回路において問題にしているような電流を流
すことはない。
【0074】図22に本発明に係るアナログ・スイッチ
回路の第10の実施の形態による回路図を示す。
【0075】図22は、図21に示すバイアス回路11
の代わりに、他のバイアス回路13を備えた構成であ
る。バイアス回路13は、2つのインバータINV9及
びINV10を含む。インバータINV9には、インバ
ータINV10の出力を入力する。インバータINV1
0の電源端子(図3のノード20に相当)は、ノード1
0が接続されている。また、インバータINV10の入
力は接地電位に接続されている。ノード10に電源電圧
Vccが供給されている場合、図3に示すようにインバ
ータINV10内のPチャネルMOSトランジスタがオ
ンとなるので、インバータINV10の出力ノード12
は電源電位Vccにある。したがって、図22に示すア
ナログ・スイッチ回路の動作は、図21のアナログ・ス
イッチ回路と同様となる。一方、ノード10に接地電位
が供給されている場合、ノード12の電位は、ほぼ接地
電位になるので、図22のアナログ・スイッチ回路の動
作は図21のアナログ・スイッチ回路と同様となる。
【0076】また、図21、図22に示すアナログ・ス
イッチ回路ではバイアス回路11又は13の出力ノード
18は、PチャネルMOSトランジスタP2のゲートに
接続された。図19に示すアナログ・スイッチ回路にお
いて、pnpバイボーラ・トランジスタBPNのベース
をコレクタに接続せず、図21と図22に示したような
バイアス回路の出力ノード18をこのベースに接続して
も、図21と図22において示したと同じ効果を得るこ
とができる。
【0077】なお、以上の実施の形態では、Nチャネル
MOSトランジスタN1を設けCMOSアナログ・スイ
ッチの構成としたが、NチャネルMOSトランジスタN
1とその駆動回路部分を削除し、PチャネルMOSトラ
ンジスタPlのみによるアナログスイッチ回路として用
いることもできる。
【0078】図23に、PチャネルMOSトランジスタ
P1のみによるアナログ・スイッチ回路の回路図を示
す。動作は、第1の実施の形態のPチャネルMOSトラ
ンジスタP1に関するものと同様である。
【0079】また、その他の実施の形態においても、同
様に、NチャネルMOSトランジスタN1とその駆動回
路部分を削除することにより、PチャネルMOSトラン
ジスタP1のみを備えたアナログ・スイッチ回路を構成
することができる。
【0080】さらに、各実施の形態の回路構成を適宜組
み合わせて、所望の動作を行わせるようにすることがで
きる。
【0081】
【発明の効果】2電源以上で駆動されるアプリケーショ
ンにおいて、少なくともひとつのアナログ・スイッチ回
路の電源を接地電位として停止状態とした場合に、他の
アナログ・スイッチ回路、バスライン等の電源電位等か
ら接地電位に向かって寄生ダイオードを経由して不要な
電流が流れることを防止することができる。また。アナ
ログ・スイッチ回路に電源電位が与えられている場合で
も、信号をフルスイングで伝達することができるので、
この信号を受信する回路での、中間電位入力に起因する
貫通電流の問題が起こらず、低消費電力化を図ることが
できる。さらに、この信号を受信する回路のしきい値
は、CMOSレベルでよく、ノイズにも強くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第一の
実施の形態による回路図。
【図2】ナンドゲートの回路構成図。
【図3】インバータの回路構成図。
【図4】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第2の
実施の形態による回路図。
【図5】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第3の
実施の形態による回路図。
【図6】論理回路15の回路構成図の一例。
【図7】論理回路15の回路構成図の他の例。
【図8】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第4の
実施の形態による回路図。
【図9】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第5の
実施の形態による回路図。
【図10】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第6
の実施の形態による回路図。
【図11】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第5
の実施の形態による回路図の変形例。
【図12】論理回路17の回路構成図。
【図13】論理回路17の他の回路構成図。
【図14】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第7
の実施の形態による回路図。
【図15】本発明に係る多入力の場合のアナログ・スイ
ッチ回路の第8の実施の形態による回路図。
【図16】論理回路19の回路構成図。
【図17】ダイオードDD1を形成するための回路図。
【図18】ダイオードDD1を形成したPチャネルMO
SトランジスタP2のゲート接続に関する回路図。
【図19】ダイオードDD1を形成するための他の回路
図。
【図20】ダイオードDD1を形成したpnpバイポー
ラ・トランジスタBPNのベース接続に関する回路図。
【図21】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第9
の実施の形態による回路図。
【図22】本発明に係るアナログ・スイッチ回路の第1
0の実施の形態による回路図。
【図23】PチャネルMOSトランジスタP1のみによ
るアナログ・スイッチ回路の回路図。
【図24】アナログ・スイッチ回路を介してバスライン
に接続して使用するバスライン・アプリケーションの回
路構成図。
【図25】寄生ダイオードの存在を説明するための半導
体断面図。
【図26】NチャネルMOSトランジスタのみで構成さ
れたアナログ・スイッチ回路を用いたバスライン・アプ
リケーションの回路図。
【符号の説明】
500 バスライン 501〜504 アナログ・スイッチ回路 P1、P2 PチャネルMOSトランジスタ N1 NチャネルMOSトランジスタ DD1 ダイオード NAND1 ナンドゲート INV1〜INV6 インバータ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のMOSトランジスタを含むスイッチ
    部と、前記スイッチ部の一端から入力された入力信号を
    オン・オフ制御して他端に出力する制御部とを備えたア
    ナログ・スイッチ回路において、 前記スイッチ部は、 ソース、ドレイン、ゲート及びバックゲートを有する第
    1のMOSトランジスタを含み、 前記制御部は、 前記第1のMOSトランジスタのバックゲートに一端が
    接続されたダイオードと、 前記ダイオードの他端に接続され、前記ダイオードの他
    端を電源電位又は接地電位に切換える切換スイッチと、 前記ダイオード及び前記第1のMOSトランジスタのバ
    ックゲートの接続点に接続され、制御信号が入力され、
    前記切換スイッチの切換状態に応じて前記第1のMOS
    トランジスタのゲートに前記接続点の電位を供給する制
    御回路とを備えたアナログ・スイッチ回路。
  2. 【請求項2】前記制御回路は、 前記切換スイッチにより電源電位が選択されているとき
    は、前記制御信号に応じた電位を前記第1のMOSトラ
    ンジスタのゲートに供給することにより制御し、 前記切換スイッチにより接地電位が選択されているとき
    は、前記第1のMOSトランジスタのバックゲート電位
    を前記第1のMOSトランジスタのゲートに供給してオ
    フ状態とすることを特徴とする請求項1に記載のアナロ
    グ・スイッチ回路。
  3. 【請求項3】前記制御回路は、 一方の入力端子には制御信号が入力され、他方の入力端
    子には前記切換スイッチを介して電源電位又は接地電位
    が入力され、電源端子には前記接続点が接続され、出力
    を前記第1のMOSトランジスタのゲートに供給する第
    1の論理ゲートを備え、 前記切換スイッチが接地電位に切換えられているとき、
    前記第1のMOSトランジスタのバックゲート電位を、
    前記第1の論理ゲートの出力に供給することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のアナログ・スイッチ回路。
  4. 【請求項4】前記論理ゲートは、ナンドゲート又はアン
    ドゲートであることを特徴とする請求項3に記載のアナ
    ログ・スイッチ回路。
  5. 【請求項5】前記制御回路は、 複数の入力端子には複数の制御信号が入力され、電源端
    子には前記接続点が接続され、出力を前記第1のMOS
    トランジスタのゲートに供給する第1の論理回路を備
    え、 一端が前記接続点と接続され、他端が前記論理回路の出
    力と接続され、ゲートが前記切換スイッチを介して電源
    電位又は接地電位に接続され、前記切換スイッチにより
    接地電位が選択されているとき前記第1のMOSトラン
    ジスタのバックゲート電位を前記第1の論理回路の出力
    に伝達する第2のMOSトランジスタと、 接地電位と前記論理回路の出力との間に設けられ、ゲー
    トが前記切換スイッチを介して電源電位又は接地電位に
    接続され、前記切換スイッチにより接地電位が選択され
    ているとき接地電位と前記出力とを分離する第3のMO
    Sトランジスタとを備えたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載のアナログ・スイッチ回路。
  6. 【請求項6】前記制御回路は、 入力端子には制御信号が入力され、電源端子には前記接
    続点が接続され、出力を前記第1のMOSトランジスタ
    のゲートに供給する第2の論理ゲートを備え、 前記切換スイッチが接地電位に切換えられているとき、
    前記第1のMOSトランジスタのバックゲート電位を、
    前記第2の論理ゲートの出力に供給することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のアナログ・スイッチ回路。
  7. 【請求項7】前記第2の論理ゲートは、インバータであ
    ることを特徴とする請求項6に記載のアナログ・スイッ
    チ回路。
  8. 【請求項8】前記制御回路は、 複数の入力端子には複数の制御信号が入力され、電源端
    子には前記接続点が接続され、出力を前記第1のMOS
    トランジスタのゲートに供給する第2の論理回路と、 入力端子に任意の前記制御信号が入力され、電源端子に
    は前記切換スイッチを介して電源電位又は接地電位が接
    続され、任意の前記制御信号を前記第2の論理回路の入
    力端子に供給するインバータとを備えたことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のアナログ・スイッチ回路。
  9. 【請求項9】前記制御回路は、 複数の入力端子には複数の制御信号が入力され、電源端
    子には前記接続点が接続され、出力を前記第1のMOS
    トランジスタのゲートに供給する第3の論理回路と、 入力端子に任意の前記制御信号が入力され、電源端子に
    は前記切換スイッチを介して電源電位又は接地電位が接
    続されたインバータと、 一端が前記接続点と接続され、他端が前記第3の論理回
    路の出力と接続され、ゲートが前記インバータに接続さ
    れた第4のMOSトランジスタと、 接地電位と前記第3の論理回路の出力との間に設けら
    れ、ゲートが前記インバータに接続された第5のMOS
    トランジスタとを備え、 前記切換スイッチにより接地電位が選択されていると
    き、前記第4のMOSトランジスタにより前記第1のM
    OSトランジスタのバックゲート電位を前記第3の論理
    回路の出力に伝達するとともに、前記第5のMOSトラ
    ンジスタにより接地電位と前記出力とを分離することを
    特徴とする請求項1又は2に記載のアナログ・スイッチ
    回路。
  10. 【請求項10】前記制御回路は、 一つ又は複数の入力端子には制御信号が入力され、電源
    端子には前記切換スイッチを介して電源電位又は接地電
    位が接続される第3の論理ゲートを備え、 入力端子には前記第3の論理ゲートの出力が接続され、
    電源端子には前記接続点が接続され、出力を前記第1の
    MOSトランジスタのゲートに供給する第4の論理ゲー
    トを備え、 前記切換スイッチが接地電位に切換えられているとき、
    前記第1のMOSトランジスタのバックゲート電位を、
    前記第4の論理ゲートの出力に供給することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のアナログ・スイッチ回路。
  11. 【請求項11】前記第第3又は第4の論理ゲートは、イ
    ンバータであることを特徴とする請求項10に記載のア
    ナログ・スイッチ回路。
  12. 【請求項12】前記ダイオードは、ゲート、及び、ドレ
    イン又はソースが前記接続点に接続され、バックゲート
    が前記接続点又は前記第1のMOSトランジスタのゲー
    トに接続され、ソース又はドレインが前記切換スイッチ
    に接続されたMOSトランジスタであることを特徴とす
    る請求項1乃至11のいずれかに記載のアナログ・スイ
    ッチ回路。
  13. 【請求項13】前記ダイオードは、エミッタ又はコレク
    タが前記接続点に、コレクタ又はエミッタが前記切換ス
    イッチに、及びベースが前記接続点又は前記第1のMO
    Sトランジスタのゲートに接続されたnpnバイポーラ
    ・トランジスタであることを特徴とする請求項1乃至1
    1のいずれかに記載のアナログ・スイッチ回路。
  14. 【請求項14】前記ダイオードは、ドレイン又はソー
    ス、及び、バックゲートが前記接続点に接続され、ソー
    ス又はドレインが前記切換スイッチに接続されたMOS
    トランジスタで構成され、 前記MOSトランジスタのゲートと、前記接続点とに接
    続され、前記切換スイッチが接地電位に切り換えられて
    いるとき、前記MOSトランジスタをオフ状態とし、前
    記切換スイッチが電源電位に切り換えられているとき、
    前記MOSトランジスタをオン状態とするバイアス回路
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか
    に記載のアナログ・スイッチ回路。
  15. 【請求項15】前記スイッチ部は、 前記第1のMOSトランジスタと、前記第1のMOSト
    ランジスタと逆チャネルのMOSトランジスタとの並列
    接続したCMOSアナログ・スイッチであることを特徴
    とする請求項1乃至14のいずれかに記載のアナログ・
    スイッチ回路。
  16. 【請求項16】前記制御回路は、 入力端子には前記第1のMOSトランジスタのゲートへ
    の出力が接続され、電源端子には前記接続点が接続さ
    れ、出力を前記第1のMOSトランジスタと逆チャネル
    のMOSトランジスタのゲートに供給するインバータを
    備え、 前記インバータは、前記切換スイッチの切換状態に応じ
    て、電源電位又は接地電位を出力することを特徴とする
    請求項15に記載のアナログ・スイッチ回路。
  17. 【請求項17】前記制御回路は、 入力端子には前記第1のMOSトランジスタのゲートへ
    の出力が接続され、電源端子には前記切換スイッチを介
    して電源電位又は接地電位が供給され、出力を前記第1
    のMOSトランジスタと逆チャネルのMOSトランジス
    タのゲートに供給するインバータを備え、 前記インバータは、前記切換スイッチの切換状態に応じ
    て、電源電位又は接地電位を出力することを特徴とする
    請求項15に記載のアナログ・スイッチ回路。
  18. 【請求項18】前記第1のMOSトランジスタは、Pチ
    ャネルMOSトランジスタであることを特徴とする請求
    項1乃至17のいずれかに記載のアナログ・スイッチ回
    路。
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