JPH1041582A - 光導波路型半導体レーザ装置 - Google Patents

光導波路型半導体レーザ装置

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JPH1041582A
JPH1041582A JP19498096A JP19498096A JPH1041582A JP H1041582 A JPH1041582 A JP H1041582A JP 19498096 A JP19498096 A JP 19498096A JP 19498096 A JP19498096 A JP 19498096A JP H1041582 A JPH1041582 A JP H1041582A
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JP
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optical waveguide
semiconductor laser
transverse
mode
laser device
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JP19498096A
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Ayumi Taguchi
歩 田口
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横基本モードの発振レーザ光が支配的で、分
布の対称性および単峰特性に優れ、高出力動作時の光損
傷耐性が改善された光導波路型半導体レーザ装置を提供
する。 【解決手段】 半導体レーザ装置を構成するペレット1
A中にストライプ状の光導波路6を備え、光導波路6の
両端に接する両端面2A、2Bにより共振器が構成され
た端面発光構成の光導波路型半導体レーザ装置におい
て、光導波路6の軸6aと各端面2A、2Bの法線2A
p、2Bpとがなす各角度のうち少なくとも一方を、発
振レーザ光の各端面2A、2Bにおける横基本モードの
反射効率が少なくとも横1次モードを含む横高次モード
の反射効率よりも大である、偏角θで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路型半導体
レーザ装置に関し、とりわけ横基本モードのレーザ光を
選択的に発振可能な光導波路構造および端面構造を備え
る光導波路型半導体レーザ装置に関する。特に、傾斜端
面を備え、横基本モードのレーザ光を選択的に発振させ
る光導波路型半導体レーザ装置と、屈曲導波路を備え、
横基本モードのレーザ光を選択的に発振させる光導波路
型半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク用光源等、半導体レ
ーザ装置の多くの利用分野においては、光ビームが単一
の円あるいは楕円で出力されるような、対称性や単峰性
が確保されることが望ましく、従ってレーザ光の横モー
ドが基本モードの単一発振によるか、あるいは基本モー
ドが支配的である特性が求められる。そこで従来の半導
体レーザ装置は、基本モード優位あるいは基本モード支
配を実現するため、活性層の面に平行な方向に電流を封
じ込めるべく、活性層に狭い幅のストライプ状の光導波
路を備える構成となっている。
【0003】図19は、このような従来の光導波路型半
導体レーザ装置の構成を示す模式斜視図である。同図に
おいて、端面発光構成の光導波路型半導体レーザ装置2
01のペレット201Aは、上下のクラッド層203、
204ならびにこれらクラッド層203、204に挟ま
れた活性層205から成る。活性層205中には、スト
ライプ状の光導波路206を備え、この光導波路206
の両端に接するペレット201Aの鏡面状の両端面20
2A、202Bにより構成される共振器とともに、利得
導波型(gain guide型)の半導体レーザ装置
を構成している。
【0004】光導波路206の軸206aは、両端面2
02A、202Bに鉛直に構成されており、よって図2
0の模式上面図に示されるように、光導波路206は鏡
面状の両端面202A、202Bに直角に形成される。
【0005】ここでストライプ状の光導波路206の幅
W201は、注入電流がこの狭いストライプに集中し
て、電子と正孔が再結合することにより発光する構成と
なっている。
【0006】従来技術においては、高次横モードのレー
ザ発振を抑制する方法として、光導波路のシングルモー
ド化の他、高次モードに対する選択的な損失を伴う光導
波路の形成などが試みられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、たとえ基本モード単一の発振を前提に設
計された半導体レーザ装置であっても、光出力を増加さ
せるために駆動電流を増大させると、活性層中のキャリ
ア密度の変化等によって、利得や屈折率分布に大きな変
化が発生し、これにより基本モード以外にも、従来抑制
されていた1次モードをはじめとする高次横モードでの
レーザ発振が起こるという問題が生じていた。
【0008】そしてこれら高次横モードの発振に伴い、
半導体レーザ装置が発生させるレーザ光の近視野像は、
導波路の中心に対して非対称な分布を持つようになり、
あるいは単峰性が失われて二つのピークを有するとい
う、好ましくない状態となる欠点があった。さらに、レ
ーザ光の遠視野像も非対称性や単峰性の乱れを生じ、よ
って実用上に重大な支障をきたす問題となっていた。
【0009】さらに、光導波路がシングルモード化され
た構成においては、光の場を狭い範囲に閉じ込める結
果、レーザを高出力化する際に、端面での光密度が上昇
して光損傷が発生するという問題があり、半導体レーザ
装置の高出力化への課題となっていた。また、高次モー
ドに対する選択的な損失を伴う光導波路は、レーザ全体
の損失が大になるという欠点があり、やはり高出力化を
行う上で問題となっていた。同様な好ましくない現象
は、エルビウム添加による光導波路型レーザ装置におい
ても発生していた。
【0010】本発明は従来技術の前記のような課題や欠
点を解決するためなされたもので、その目的は、横基本
モードの発振レーザ光を支配的とするとともに、レーザ
の横基本モード発振を保つ光導波路幅の条件を緩和させ
ることにより、光導波路内の光密度を低減し、もって高
出力動作時の光損傷耐性が改善された光導波路型半導体
レーザ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明者は反射端面における発振レーザ光の各横
モードの光結合効率が、角度によって差を生じること、
さらに光導波路内における発振レーザ光の各横モードの
光伝播効率が、角度によって差を生じることに着目し
て、本発明を構成した。
【0012】すなわち、本発明に係る光導波路型半導体
レーザ装置は、半導体レーザ装置を構成するペレット1
A中にストライプ状の光導波路6を備え、前記光導波路
6の両端に接する前記ペレット両端面2A、2Bにより
共振器が構成された端面発光構成の光導波路型半導体レ
ーザ装置1において、前記光導波路6の軸と前記各端面
の法線とがなす各角度のうち少なくとも一方を、発振レ
ーザ光の前記各端面における、少なくとも横基本モード
の反射効率が横1次モードを含む横高次モードの反射効
率よりも大である偏角に構成したことを特徴とする。
【0013】前記構成によれば、発振レーザ光の高次横
モードの損失が選択的に増大し、横基本モードの発振レ
ーザ光が優位となる。
【0014】また、前記偏角が、発振レーザ光の各端面
における、横1次モードを含む横高次モードの少なくと
もひとつのモードの反射効率を0にする角度とされた場
合は、横基本モードの発振レーザ光が支配的となる。
【0015】さらに前記光導波路が、光導波路の載った
平面が両端面の少なくともいずれか一方に垂直な構成と
された場合は、横基本モードの発振レーザ光が優位とな
るとともに、水平方向に平行な出力レーザ光が発射され
る。
【0016】さらに前記光導波路を、光導波路に垂直な
平面が両端面の少なくともいずれか一方に垂直な構成で
ある場合は、横基本モードの発振レーザ光が優位となる
とともに、水平方向から所定の角度だけ立ち上がる出力
レーザ光が発射される。
【0017】さらに、前記光導波路が屈曲角を有する少
なくとも1個の屈曲部を備えて構成され、かつ屈曲角
は、発振レーザ光の屈曲部における横基本モードの伝播
効率が、少なくとも横1次モードを含む横高次モードの
伝播効率よりも大である角度に構成された場合は、前記
の端面における選択的反射効率の効果に加え、光導波路
内の屈曲部における選択的伝播効率の効果が作用して、
より横基本モードが優位な発振レーザ光が出力される。
【0018】また、前記屈曲部における発振レーザ光
の、横一次モードを含む横高次モードの少なくとも一つ
の横モードの伝播効率が0となる角度で前記屈曲角が形
成された場合は、さらに横基本モードが優位な発振レー
ザ光が出力される。
【0019】つぎに、本発明に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、半導体レーザ装置を構成するペレット中に
ストライプ状の光導波路を備え、前記光導波路の両端に
接する前記ペレット両端面により共振器が構成され、か
つ前記光導波路の軸が前記両端面に鉛直に構成された端
面発光構成の光導波路型半導体レーザ装置であって、前
記光導波路が屈曲角を有する少なくとも1個の屈曲部を
備えて構成され、かつ前記屈曲角は、発振レーザ光の前
記屈曲部における横基本モードの伝播効率が、少なくと
も横1次モードを含む横高次モードの伝播効率よりも大
である角度に構成されたことを特徴とする。
【0020】前記構成によれば、光導波路内の屈曲部で
伝播効率の低い横高次モードが減衰して横基本モード優
位となり、こうした特性の発振レーザ光が端面から鉛直
に出力される。
【0021】前記で、屈曲部における発振レーザ光の、
横一次モードを含む横高次モードの少なくとも一つの伝
播効率が0となる角度で屈曲角が形成された場合は、光
導波路内の屈曲部で少なくとも一つの横高次モードが消
滅して横基本モード支配あるいは単一横基本モードとな
り、こうした特性の発振レーザ光が端面から鉛直に出力
される。
【0022】前記の光導波路のストライプ幅が、シング
ルモード条件を成立させる幅を超えるストライプ幅に形
成された場合は、横基本モード優位あるいは単一横基本
モードで、かつ高出力の発振レーザ光の発生を可能にす
る。
【0023】前述のように、本発明に係る光導波路型半
導体レーザ装置によれば、横基本モードにおけるレーザ
共振器の利得と、横高次モードにおけるレーザ共振器の
利得との差が拡大し、よって横基本モードの横高次モー
ドに対する利得優位性が増して、横基本モードが支配的
あるいは優位なレーザ発振が発生する。
【0024】さらにこの作用は、導波路幅がシングルモ
ード条件を越えた幅広の導波路の場合においても成り立
つ。この結果、導波路幅を拡大することで端面での光密
度が低下し、高出力動作時における端面劣化などの光損
傷が防止されるという作用を有する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施例について説明する。図1は、本発明に係る光導波路
型半導体レーザの第1実施形態の模式斜視図である。ま
た図2は、その模式上面図である。図1において、端面
発光構成の光導波路型半導体レーザ装置1は利得導波型
(gain guide型)の半導体レーザ装置であ
り、そのペレット1Aは、上下のクラッド層3、4なら
びにこれらクラッド層3、4に挟まれた活性層5から成
る。
【0026】活性層5中には、ストライプ状の光導波路
6が、この光導波路6の両端に接する鏡面状の両端面2
A、2Bと角度θを形成して設けられている。すなわ
ち、光導波路6の載った平面上で、光導波路6の軸6a
と両端面2A、2Bの法線2Ap、2Bpとの成す角度
(偏角)が夫々θとなるよう構成されている。また両端
面2A、2Bは鏡面状に構成され、共振器を構成してい
る。
【0027】したがって本実施形態では、両端面2A、
2Bが平行であり、これら両端面2A、2Bに垂直な平
面上に光導波路6が、両端面2A、2Bの法線2Ap、
2Bpと夫々偏角θを張って形成されている。偏角θ
は、後述するように0<θ<θ2の範囲の角度とし、さ
らに好ましくはθ=θ1である。
【0028】また図2の模式上面図に示される、光導波
路6のストライプ幅W1は、シングルモード条件に適う
幅(例えば前記図20中のW201)よりも広く構成さ
れ、大電流による駆動に適した構成となっている。
【0029】図3は、光導波路中のレーザ光の基本モー
ドと1次モードの近似電界プロファイルの例を示す線図
であり、また図4は基本モードと1次モードの端面偏角
とエネルギー反射効率の関係を示す線図である。以下、
図3および図4に基づいて、本発明に係る光導波路型半
導体レーザ装置の偏角の構成について説明する。
【0030】通常の半導体レーザにおいては、例えば前
記図20のように端面法線と光導波路の成す角度は0度
(端面と光導波路の成す角度は90度)であり、このと
き半導体レーザ端面により反射され、再び光導波路に結
合する(逆方向に戻る)エネルギー反射率は、光導波路
のない場合における端面でのエネルギー反射率Rと等し
くなる。
【0031】しかし図1及び図2に示すように、半導体
レーザ1の光導波路6を半導体レーザ端面2A(または
2B)の法線2Ap(または2Bp)に対して偏角θを
もって形成することによって、端面2A(または2B)
により反射され再び光導波路6に結合する(逆方向に戻
る)光量は、偏角θと光導波路6を伝播する光のモード
次数により変化する。
【0032】このときのエネルギー反射率をC、また光
導波路の導波横モードの電界分布関数をf(x、y)と
すると、エネルギー反射率Cは、偏角θをもつ端面での
エネルギー反射率を規定した数1によって算出される。
【0033】
【数1】
【0034】またこの数1は、後述する、屈曲角を有す
る屈曲部を備える光導波路のエネルギー伝播効率をも規
定している。
【0035】ここで、光導波路の導波横モードの電界分
布関数f(x、y)のうち、基本モードf0をガウス分
布g(x)とし、1次モードf1をガウス分布の合成g
(x)−g(x−xt)により近似すると、基本モード
f0と1次モードf1の電界分布は図3に示すようにな
る。
【0036】このような電界分布の基本モードf0と1
次モードf1の、偏角θに対するエネルギー結合効率
(*R)を数1により計算すると、図4に示されるよう
な、端面偏角によるパワー再結合効率のモード次数依存
性が明らかな線図が得られる。
【0037】図4によれば、端面偏角が1度より大き
い、θ2以上の領域で、1次モードf1の再結合効率が
基本モードf0の再結合効率を上回る。すなわち一般的
には、偏角の大きい領域で基本モードの再結合効率は、
非対称の電界パターンを持つモードの再結合効率を下回
る傾向にある。これは定性的には1次モードの左右の山
の間に、偏角によって往復で2πの差が生じて端面結合
効率の極大値が現われるものとして理解できる。
【0038】そして図4の結果は、端面偏角が半導体レ
ーザ装置のシングルモード特性を改善する因子となるこ
とを示している。すなわち、端面偏角が0<θ<θ2の
範囲においては、基本モードf0の再結合効率(反射効
率)が1次モードの再結合効率を上回り、とりわけ端面
偏角θ1(0.8度近傍)において、1次モードの再結
合効率がほぼ0になっている。すなわち、θ=θ1にお
いてはC=0となり、1次モードf1の端面での反射は
完全に抑制され、従って1次モードf1のレーザ発振も
同様に抑制される。
【0039】従って、半導体レーザの端面に恣意的に0
<θ<θ2の範囲の偏角θを光導波路6に対して形成さ
せることによって、半導体レーザ端面での1次モードの
損失を基本モードよりも大とし、基本モードのレーザ光
を選択的に増加させ、よって基本モードf0が優位のシ
ングルモード特性の半導体レーザ装置が実現可能とな
る。
【0040】とりわけ、端面に恣意的に、θ=θ1(略
0.8度)の偏角を持たせることによって、基本モード
f0支配の特性を備える半導体レーザ装置が実現可能と
なる。また、1次モード以外の高次モードに関しても数
1は同様に成り立ち、端面に偏角をもたせることにより
高次モードの端面損失を増大させ、基本モードのレーザ
光を選択的に増加させることが可能となる。
【0041】本発明は、このような偏角の量により端面
でのモード選択性に変化が現われる特性を利用して構成
されたものである。
【0042】またさらに、偏角θによる基本モードf0
選択特性は、光導波路6の幅W1がシングルモード条件
よりも十分広い場合においても成立する。したがって、
レーザの高出力化に伴う光導波路6の幅広化とそれに伴
う高次モードの発生を抑制する機構として効果がある。
【0043】図5〜図7は、本発明による光導波路型半
導体レーザ製造方法の工程説明図である。先ず図5に示
されるように、ウエーハの結晶方位(あるいはバー劈開
面)21と直角方向に対して偏角θをもつ導波ストライ
プ20を形成させる。ついで図6に示されるように、ウ
エーハを劈開して半導体レーザバー22とし、ペレタイ
ズ劈開面23にそって切断して、図7に示されるよう
な、偏角をもった光導波路6を備える光導波路型半導体
レーザペレット1Aが製造される。
【0044】本発明による他の実施形態を、図8〜図1
0に示す。図8は、第2実施形態の光導波路型半導体レ
ーザ装置41の模式上面図である。端面と光導波路の関
係が示され、両端面が平行に、光導波路46の軸に直角
に偏角θだけ傾斜して形成される。
【0045】すなわち、本体内に水平かつ直線状に形成
された光導波路46に対して、一方の端面(図中で左端
面)42Aおよび他方の端面(図中で右端面)42B
が、それぞれ反時計方向に偏角θだけ傾斜して構成され
る。光導波路46は水平に形成されるから、端面42A
および端面42Bは光導波路46が載る平面に直角にな
っている。
【0046】前記のように構成された場合、光導波路4
6中を進行するレーザ光は、両端面42A、42Bにお
いて反射し、反射光は再び光導波路46に光結合して、
光導波路46中を戻って進行するが、この反射および光
結合時に、端面でのエネルギー反射率が前記数1のよう
に偏角θに依存するから、偏角θを前記の範囲内の値と
することで、基本モードに比して高次モード分が減少
し、基本モード支配とすることができる。
【0047】図9は、本発明による第3実施形態の光導
波路型半導体レーザ装置51の模式上面図であり、両端
面52A、52Bが台形状に形成された構成例である。
すなわち、本体内に水平に、かつ直線状に形成された光
導波路56に対して、一方の端面52A(図中で左端
面)が時計方向に偏角θだけ傾斜し、かつ他方の端面5
2B(図中で右端面)が反時計方向に偏角θだけ傾斜し
て構成されている。光導波路56は水平に形成されるか
ら、端面52Aおよび端面52Bは光導波路56が載る
平面に直角になっている。動作については前記第2実施
形態と略同様であり、説明は省略される。
【0048】図10は、本発明による第4実施形態の光
導波路型半導体レーザ装置61の模式上面図であり、両
端面62A、62Bがそれぞれ異なる偏角を有して形成
された構成例である。すなわち、本体内に水平に、かつ
直線状に形成された光導波路66に対して、一方の端面
62A(図中で左端面)が時計方向に偏角θ62だけ傾
斜し、かつ他方の端面62B(図中で右端面)が反時計
方向に偏角θ61だけ傾斜して構成されている。光導波
路66は水平に形成されるから、端面62Aおよび端面
62Bは光導波路66が載る平面に直角になっている。
動作については、偏角が異なることによる反射効率の差
異が生じる以外は、前記第2実施形態と略同様であり、
よって説明は省略される。
【0049】図11は、本発明に係る光導波路型半導体
レーザ装置の第5実施形態の模式斜視図である。図12
はその模式上面図であり、さらに図13はその模式側面
図である。図11〜図13で、端面発光構成の光導波路
型半導体レーザ装置31は利得導波型(gain gu
ide型)の半導体レーザ装置であり、上下のクラッド
層33、34ならびにこれらクラッド層33、34に挟
まれた活性層35から成る。
【0050】クラッド層34は、結晶面の方位が偏角φ
を有するオフ基板上に積層形成され、さらに活性層3
5、クラッド層33が形成され、この活性層35中に、
ストライプ状の光導波路36が設けられている。この結
果、へき開面により形成される端面32A、32Bは、
光導波路36を含む平面より偏角θだけ傾いた面とな
る。したがって、光導波路36の軸36aは例えば端面
32Aの法線32Apから偏角θだけ傾いた構成となる
(図13参照)。
【0051】すなわち、ストライプ状の光導波路36
は、この光導波路36の両端に接する鏡面状の両端面3
2A、32Bと偏角θを形成して設けられている。ここ
で偏角θは、0<θ<θ2(θ2は前記と同じ値)の範
囲の角度とし、さらに好ましくはθ=θ1(θ1は前記
と同じ値)に構成される。
【0052】前記のように構成された場合、光導波路3
6中を進行するレーザ光は、両端面32A、32Bにお
いて反射し、反射光は再び光導波路36に光結合して、
光導波路36中を戻って進行するが、この反射および光
結合時に、端面でのエネルギー反射率が前記数1のよう
に偏角φに依存する。実際の数1の計算は、式中のθを
φに置換して実行される。
【0053】ここで、偏角φを前記偏角θで述べたと同
じ範囲内の値とすることで、基本モードに比して高次モ
ード分の減衰を大にでき、よって基本モード支配の特性
とすることができる。
【0054】本実施形態による光導波路型半導体レーザ
装置31は、端面の法線方向から角度φの仰角あるいは
伏角でレーザ光が出力されるから、このような所定の角
度による出力方向が要求される測定装置等の応用分野に
好適となる。
【0055】なお、前記第1実施形態〜第5実施形態
は、端面が光導波路の載った平面に垂直であり、かつ光
導波路に角度を有して構成されるか、あるいは端面を光
導波路を含む平面に対して角度を有して構成されるもの
だけを述べたものである。すなわち、光導波路は水平な
平面上で水平を維持しつつ左右に回動した状態の偏角を
形成するか、あるいは端面を光導波路を含む面内にあ
り、かつ光導波路に垂直な軸を中心として回動した状態
の偏角を形成するかの、いずれかであった。しかし、本
発明はこれに限られることなく、左右上下に同時に、し
かも前記条件内の任意の角度で構成させることが可能で
ある。
【0056】つぎに、光導波路に、屈曲角を有する少な
くとも1個の屈曲部を備えた構成による実施形態を説明
する。これらはいずれも、単純な構造の屈曲路によっ
て、発振レーザ光の高次横モードの損失を選択的に増大
させ、横基本モードの発振レーザ光を支配的とするもの
である。
【0057】まず図14は、第6実施形態の光導波路型
半導体レーザ装置71の模式上面図であり、屈曲部77
を持ち、かつ偏角θを有して端面に接する光導波路76
A、76Bによる構成例である。すなわち、光導波路7
6Aは端面72Aの法線方向と偏角θだけ傾いて接し、
また光導波路76Bは端面72Bの法線方向と偏角θだ
け傾いて接し、さらに光導波路76A、76Bは屈曲部
77により連結されている。この結果、屈曲角はθとな
る。
【0058】発振レーザ光は、端面72A、72Bでの
反射・再結合において前記数1で示される、モード毎の
反射率で光導波路76A、76Bと再結合し、さらに、
屈曲部77においても、屈曲・再結合において前記数1
で示される(R=1)効率でのエネルギー伝搬が起き、
モード毎に異なる伝播効率で光導波路76A、76Bと
再結合する。このように本実施形態は、端面における反
射効率と、屈曲部における伝播効率の両方の効果を利用
する構成となっている。
【0059】したがって、偏角θを前記のように横基本
モード優位の範囲内の角度にし、さらに屈曲角θを、発
振レーザ光の屈曲部における横基本モードの伝播効率が
少なくとも横1次モードを含む横高次モードの伝播効率
よりも大になる角度にすることによって、横基本モード
優位とすることができる。また、とりわけ屈曲部におけ
る発振レーザ光の、横一次モードを含む横高次モードの
少なくとも一つの横モードの伝播効率が0となる角度
で、屈曲角を形成させることにより、基本モードのレー
ザ発振をさらに支配的にすることが可能となる。
【0060】図15は、本発明の第7実施形態による光
導波路型半導体レーザ装置81の模式上面図であり、多
重の屈曲部87A〜87Cを備え、かつ偏角θを有して
端面に接する光導波路86による構成例である。光導波
路86は端面82Aの法線方向ならびに端面82Bの法
線方向と偏角θだけ傾いて接し、さらに屈曲部87A〜
87Cを備える。ここで屈曲角は、偏角と同じθであ
る。
【0061】発振レーザ光は、端面82A、82Bでの
反射・再結合において前記数1で示される、モード毎の
反射率で光導波路86と再結合し、さらに、各屈曲部8
7A〜87Cにおいても、屈曲・再結合において前記数
1で示される(R=1)効率でのエネルギー伝搬が起
き、モード毎に異なる伝播効率で光導波路86と再結合
する。このように本実施形態においても、前記実施形態
と同様、端面における反射効率と、屈曲部における伝播
効率の両方の効果を利用する構成となっている。なお動
作と効果は前記実施形態と略同様であり、説明は省略さ
れる。
【0062】図16は、本発明の第8実施形態による光
導波路型半導体レーザ装置91の模式上面図であり、屈
曲部94を持った光導波路93による構成例である。本
実施形態は、前記第6実施形態の光導波路型半導体レー
ザ装置(図14)の構成で、端面に接する偏角を0とし
た他は、前記第6実施形態と同じである。すなわち、光
導波路93は端面92Aおよび端面92Bに鉛直に接
し、さらに屈曲部94を有して構成される。屈曲角はθ
となる。
【0063】発振レーザ光は、端面92A、92Bでの
反射・再結合ではモード選択の効果がないが、屈曲部9
4においては、屈曲・再結合において前記数1で示され
る(R=1)効率でのエネルギー伝搬が起き、モード毎
に異なる伝播効率での再結合が成立する。このように本
実施形態は、屈曲部94における伝播効率の差を利用す
る構成となっている。本実施形態によれば、レーザ光は
端面の法線方向に出力されるから、レーザ装置の組立工
程が簡素化される。
【0064】図17は、本発明の第9実施形態による光
導波路型半導体レーザ装置95の模式上面図であり、2
個の屈曲部97を持った光導波路96による構成例であ
る。光導波路96は端面95Aおよび端面95Bに鉛直
に接し、さらに屈曲角が2θである2個の屈曲部97を
有して構成される。
【0065】発振レーザ光は、端面95A、95Bでの
反射・再結合ではモード選択の効果がないが、屈曲部9
7においては、屈曲・再結合において前記数1で示され
る(R=1)効率でのエネルギー伝搬が起き、モード毎
に異なる伝播効率での再結合が成立する。
【0066】図18は、本発明の第10実施形態による
光導波路型半導体レーザ装置101の模式上面図であ
り、屈曲部107を持った光導波路106による構成例
である。本実施形態は、前記第7実施形態の光導波路型
半導体レーザ装置(図15)の構成で、端面に接する偏
角を0とした他は、前記第7実施形態と同じである。す
なわち、光導波路106は端面102Aおよび端面10
2Bに鉛直に接し、さらに屈曲部107を有して構成さ
れる。屈曲角はθとなる。
【0067】発振レーザ光は、端面102A、102B
での反射・再結合ではモード選択の効果がないが、屈曲
部107においては、屈曲・再結合において前記数1で
示される(R=1)効率でのエネルギー伝搬が起き、モ
ード毎に異なる伝播効率での再結合が成立する。このよ
うに本実施形態は、屈曲部107における伝播効率の差
の効果を利用する構成となっている。本実施形態によれ
ば、レーザ光は端面の法線方向に出力されるから、レー
ザ装置の組立工程を簡素化できる。
【0068】さらに、前記の各実施形態について、基本
モードによる発振が支配的な条件で同時に光導波路の幅
を広幅化することにより、端面での光密度を低減させ
て、高出力動作時の光損傷耐性を改善させることが可能
である。
【0069】前記のように、本発明は光導波路型半導体
レーザの端面を光導波路に対して一定角度をもって形成
するか、あるいは光導波路に屈曲部を設けるという単純
な構造によって、高次横モードに対する光導波路型半導
体レーザの損失を選択的に増大させ、光導波路型半導体
レーザの基本モードでの支配的な発振を行わせると同時
に、基本モードでの支配的発振を保持した状態で光導波
路幅を広幅化することにより、端面での光密度を低減し
て高出力動作時の光損傷耐性を改善するものである。
【0070】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1に
係る光導波路型半導体レーザ装置は、従来の光導波路型
半導体レーザのように光導波路に対して直交した面に端
面を形成するのではなく、基本モード以外の高次の横モ
ードに対する端面での反射効率が低減するような偏角を
もつように端面を形成するものであるから、基本モード
のレーザ発振を支配的にすることが可能となる。
【0071】また、請求項2に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、前記偏角を、発振レーザ光の各端面におけ
る、横1次モードを含む横高次モードの少なくともひと
つのモードの反射効率が0になる角度とするものである
から、レーザ発振を横基本モードに単一化することがで
可能となる。
【0072】また、請求項3に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、前記光導波路を、少なくとも一方の端面と
偏角を有して構成するとともに、かつ光導波路の載った
平面が両端面の少なくともいずれか一方に垂直な構成と
するものであるから、端面による基本モードの選択的電
界結合効果を実現しつつ、しかもレーザ光が水平に発射
され、よってペレット組み付け時のアラインメント加工
を容易にすることができる。
【0073】また、請求項4に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、前記光導波路を、光導波路に垂直な平面が
両端面の少なくともいずれか一方に垂直な構成とするも
のであるから、端面による基本モードの選択的電界結合
効果を実現しつつ、しかもレーザ光が水平から角度を有
して発射される。よってレーザ光を水平から所定の角度
で発射させる機器の組立時のペレット組み付け加工を容
易にすることができ、かつ高精度の角度制御が容易にで
きるという効果がある。
【0074】また、請求項5に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、前記光導波路が屈曲角を有する少なくとも
1個の屈曲部を備えて構成され、かつ前記屈曲角は、発
振レーザ光の前記屈曲部における横基本モードの伝播効
率が、少なくとも横1次モードを含む横高次モードの伝
播効率よりも大である角度に構成するものであるから、
ストライプ状の光導波路に屈曲部を設ける工程のみで、
基本モード優位の半導体レーザ装置の製造が可能とな
る。よって端面加工が容易になり、低コストの半導体レ
ーザ装置を実現できるという効果がある。
【0075】さらに請求項6に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、前記光導波路が屈曲角を有する少なくとも
1個の屈曲部を備えて構成され、かつ屈曲角は、屈曲部
における発振レーザ光の、横一次モードを含む横高次モ
ードの少なくとも一つの横モードの伝播効率が0となる
角度で形成されるものであるから、ストライプ状の光導
波路に所定の屈曲角の屈曲部を設ける工程のみで、さら
に基本モード支配の特性の半導体レーザ装置の製造が可
能となる。
【0076】また、請求項7に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、光導波路の軸が両端面に鉛直に構成され、
さらに光導波路が屈曲角を有する少なくとも1個の屈曲
部を備え、かつ屈曲角は、発振レーザ光の横基本モード
の伝播効率が、少なくとも横1次モードを含む横高次モ
ードの伝播効率よりも大である角度に構成するものであ
るから、ストライプ状の光導波路に屈曲部を設ける工程
のみで、基本モード優位の半導体レーザ装置を製造で
き、しかもレーザ光が端面から鉛直に発射されるから、
ペレット組み付け時のアラインメント加工が容易にな
る。
【0077】さらに請求項8に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、前記屈曲部における発振レーザ光の、横一
次モードを含む横高次モードの少なくとも一つの横モー
ドの伝播効率が0となる角度で屈曲角を形成させるもの
であるから、ストライプ状の光導波路に屈曲部を設ける
工程のみで、さらに基本モード支配の半導体レーザ装置
の製造が可能になり、しかもレーザ光が端面から鉛直に
発射されるから、ペレット組み付け時のアラインメント
加工が容易になるという効果がある。
【0078】さらに請求項9に係る光導波路型半導体レ
ーザ装置は、光導波路のストライプ幅を、シングルモー
ド条件を成立させる幅を超える広い幅に形成するもので
あるから、高出力用幅広光導波路においても基本モード
に対して高次モード損失を選択的に増大させて基本モー
ドの選択発振を行うことが可能となる。このように、幅
広光導波路を用いることで、光導波路型半導体レーザの
高出力化と基本横モード優位の発振を両立させることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光導波路型半導体レーザ装置の第
1実施形態の模式斜視図である。
【図2】図1に示す光導波路型半導体レーザ装置の構成
を示す模式上面図である。
【図3】光導波路中の基本モードと1次モードの近似電
界プロファイル例の線図である。
【図4】光導波路中の基本モードと1次モードの端面偏
角とエネルギー反射率の例の線図である。
【図5】本発明による光導波路型半導体レーザ製造方法
の一工程の説明図である。
【図6】本発明による光導波路型半導体レーザ製造方法
の一工程の説明図である。
【図7】本発明による光導波路型半導体レーザ製造方法
の一工程の説明図である。
【図8】本発明による光導波路型半導体レーザ装置の第
2実施形態の模式上面図である。
【図9】本発明による光導波路型半導体レーザ装置の第
3実施形態の模式上面図である。
【図10】本発明による光導波路型半導体レーザ装置の
第4実施形態の模式上面図である。
【図11】本発明に係る光導波路型半導体レーザ装置の
第5実施形態の模式斜視図である。
【図12】図11に示す光導波路型半導体レーザ装置の
構成を示す模式上面図である。
【図13】図11に示す光導波路型半導体レーザ装置の
構成を示す模式側面図である。
【図14】本発明による光導波路型半導体レーザ装置の
第6実施形態の模式上面図である。
【図15】本発明による光導波路型半導体レーザ装置の
第7実施形態の模式上面図である。
【図16】本発明による光導波路型半導体レーザ装置の
第8実施形態の模式上面図である。
【図17】本発明による光導波路型半導体レーザ装置の
第9実施形態の模式上面図である。
【図18】本発明による光導波路型半導体レーザ装置の
第10実施形態の模式上面図である。
【図19】従来の光導波路型半導体レーザ装置の構成を
示す模式斜視図である。
【図20】図19に示す光導波路型半導体レーザ装置の
構成を示す模式上面図である。
【符号の説明】
1……光導波路型半導体レーザ装置、1A……ペレッ
ト、2A、2B……端面、2Ap、2Bp……法線、3
……上クラッド層、4……下クラッド層、5……活性
層、6……光導波路、6a……軸、θ……半導体レーザ
端面の法線と光導波路の軸が成す角度(偏角)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザ装置を構成するペレット中
    にストライプ状の光導波路を備え、前記光導波路の両端
    に接する前記ペレット両端面2A、2Bにより共振器が
    構成された端面発光構成の光導波路型半導体レーザ装置
    1において、 前記光導波路6の軸と前記各端面の法線とがなす各角度
    のうち少なくとも一方を、発振レーザ光の前記各端面に
    おける横基本モードの反射効率が少なくとも横1次モー
    ドを含む横高次モードの反射効率よりも大である、偏角
    に構成したことを特徴とする光導波路型半導体レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記偏角を、前記発振レーザ光の前記端
    面における、横1次モードを含む横高次モードの少なく
    ともひとつのモードの反射効率が0になる角度としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の光導波路型半導体レーザ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記光導波路を、前記光導波路の載った
    平面が前記両端面の少なくともいずれか一方に垂直な構
    成としたことを特徴とする請求項1または2記載の光導
    波路型半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記光導波路を、前記光導波路に垂直な
    平面が前記両端面の少なくともいずれか一方に垂直な構
    成としたことを特徴とする請求項1または2記載の光導
    波路型半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記光導波路が屈曲角を有する少なくと
    も1個の屈曲部を備えて構成され、かつ前記屈曲角は、
    発振レーザ光の前記屈曲部における横基本モードの伝播
    効率が、少なくとも横1次モードを含む横高次モードの
    伝播効率よりも大である角度に構成されたことを特徴と
    する請求項1、2、3または4記載の光導波路型半導体
    レーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記屈曲部における発振レーザ光の、横
    一次モードを含む横高次モードの少なくとも一つの横モ
    ードの伝播効率が0となる角度で前記屈曲角が形成され
    たことを特徴とする請求項5記載の光導波路型半導体レ
    ーザ装置。
  7. 【請求項7】 半導体レーザ装置を構成するペレット中
    にストライプ状の光導波路を備え、前記光導波路の両端
    に接する前記ペレット両端面により共振器が構成され、
    かつ前記光導波路の軸が前記両端面に鉛直に構成された
    端面発光構成の光導波路型半導体レーザ装置であって、 前記光導波路が屈曲角を有する少なくとも1個の屈曲部
    を備えて構成され、かつ前記屈曲角は、発振レーザ光の
    前記屈曲部における横基本モードの伝播効率が、少なく
    とも横1次モードを含む横高次モードの伝播効率よりも
    大である角度に構成されたことを特徴とする光導波路型
    半導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記屈曲部における発振レーザ光の、横
    一次モードを含む横高次モードの少なくとも一つの横モ
    ードの伝播効率が0となる角度で前記屈曲角が形成され
    たことを特徴とする請求項7記載の光導波路型半導体レ
    ーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記光導波路のストライプ幅は、シング
    ルモード条件を成立させる幅を超えるストライプ幅に形
    成されたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7または8記載の光導波路型半導体レーザ装置。
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