JPH10300959A - 半導体光導波路機能素子 - Google Patents
半導体光導波路機能素子Info
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- JPH10300959A JPH10300959A JP11382997A JP11382997A JPH10300959A JP H10300959 A JPH10300959 A JP H10300959A JP 11382997 A JP11382997 A JP 11382997A JP 11382997 A JP11382997 A JP 11382997A JP H10300959 A JPH10300959 A JP H10300959A
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Abstract
体光導波路機能素子を提供することを課題とする。 【解決手段】 単数若しくは複数の機能処理部有する半
導体光導波路機能素子において、前記半導体光導波路機
能素子131の少なくともある一部において、ある一定
もしくは場所によって徐々に異なる大きさの曲率を有し
て曲がっており、機能処理部の導波方向と光入出力端面
部の光導波方向とが異なるものである。
Description
光情報処理等に用いる半導体光導波路機能素子に関する
ものである。
導体レーザと同様な電流注入による利得メカニズムを利
用し、注入電流のON・OFFによって光の導波を制御
する半導体光ゲートスイッチ(参考文献:M. Ikeda et
al. Electronics Letter Vol.16 899-890(1981
年))は、そのON/OFF比の大きさ、低損失、小
形、安価等の特徴から光通信、光交換、光情報処理等の
要素デバイスとして注目されている。光ゲートスイッチ
は、光伝送路の中途に配置されるのが一般的であるた
め、その偏波無依存化が必須である。
利用した極細ストライプ構造によるバルク活性層の方形
化によって、0.5dB以下の低偏波依存性を実現が報
告されている(参考文献:S. Kitamura et al. in Proc
eedings 22nd European Conference on Optical Commun
ication ECOC'96 WeP.17,竹下他、1996年電子
情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会 c−
241)。
半導体素子を同一プラットフォーム上に実現するハイブ
リッド実装技術が進展している(参考文献:Y. Yamade
et al. Electronics Letters Vol.31 1366-1367 (19
95年))。
し、かつ半導体素子と石英ガラス導波路との結合効率を
向上させるため、半導体素子のスポットサイズを変換す
る機能導波路領域の付加が重要となる(参考文献:Y. T
ohmori et al. Electronics Letters Vol.31 1069-1070
(1995年))。
を示す。図12中、符号101はゲート機能を有する活
性領域、102はスポットサイズ変換機能を有するガイ
ド領域、103は石英ガラス導波路を各々図示する。図
12に示す構成の場合、半導体素子を実装する場合、左
右の石英ガラス導波路103に光結合しなければならな
い。このため、アレイ化等により素子数が増加すると、
結合のずれによる素子特性の劣化が懸念される。さら
に、スペース的にも半導体素子と石英系ガラス導波路と
の間が、双方の結合効率の劣化を許容できる範囲として
20〜30μmとわずかな領域しかとれず、実装を困難
なものにしている。また、電流注入のための電気配線も
横方向のみにしか取り出すことができず、電気配線を含
めた構成自体にも自由度が少ない状況であった。
体素子と石英系ガラス導波路とのハイブリッド構成が考
えられた。図13中、符号111はゲート機能を有する
活性領域、112はスポットサイズ変換機能を有するガ
イド領域、113は石英ガラス導波路、114は高反射
膜である。この構成の場合、光結合が片側なので、上記
に指摘され光結合特性の劣化や電気配線のスペースの自
由度が小さいといった問題点を解決することができる。
ド実装を行う場合、実装時の結合損失分を補償するため
に、半導体光ゲートスイッチの高利得化を進める必要が
ある。図14は入出力端の反射率Rと利得リップル量Δ
Gとの関係を示した図である。ここで、図14におい
て、入出力端の反射率Rとは、光が出射する場合の端面
における反射を入出力端の反射率のことをいる。したが
って、反射形の場合は、高反射膜とは反対の端面におけ
る反射率のことをいう。また、利得リップル量ΔGと
は、波長のゆらぎや偏波のゆらぎによって生じる光の位
相のずれに起因する利得のゆらぎ量をいい、最大値と最
小値との差で評価するものである。ここで、利得10d
Bを前提とすると、ΔGを0.5dB以下に抑圧しよう
とした場合、図12に示す透過型の場合、要求される反
射率が10-3程度であるが、図12に示した反射型の場
合、反射率を10-5程度に低減しなければならない(な
お、反射型の高反射膜の反射率は0.999とし
た。)。しかしながら、現状の誘電体多層膜を用いた反
射率低減化技術のみでは、定常的にこの値を実現するに
は難しい。
由度が小さいといった問題点を解決することができる片
端結合型の半導体光ゲートスイッチの高利得化のため、
その入出力端面の低反射率化が必要である。このため、
斜め導波路構造を素子の一部に採用し、誘電体多層膜を
用いた反射率低減化技術と併用して低反射率化を行う方
法が考えられる。
にマスクストライプ脇の異常成長が生じやすい。特に、
偏波依存性を低減した極細ストライプ構造では、この異
常成長で、作製歩留まりが大幅に劣化するといった問題
があった。
低減化のため本発明の半導体光導波路機能素子は、単数
若しくは複数の機能処理部有する半導体光導波路機能素
子において、前記半導体光導波路機能素子の少なくとも
ある一部において、ある一定もしくは場所によって徐々
に異なる大きさの曲率を有して曲がっているか、あるい
は全反射ミラーを用い、機能処理部の導波方向と光入出
力端面部の光導波方向とが異なるものであることを特徴
とする。
のコア層のバンドギャップより、少なくとも大きなバン
ドギャップを有するコア層を持った光導波回路を具備す
る半導体光機能素子において、前記光導波路の少なくと
もある一部において、ある一定もしくは場所によって徐
々に異なる大きさの曲率を有して曲がっており、機能処
理部の導波方向と光入出力端面部の光導波方向とが異な
るものであることを特徴とする。
体光導波路機能素子の少なくとも一部のコア層の厚みあ
るいは幅、あるいは厚みと幅の双方が変化していること
を特徴とする。
電気配線のスペースの自由度が小さいといった問題点を
解決するために、少なくともひとつの入出射端面に高反
射膜が具備されていることを特徴とする。
み成長時にマスクストライプ脇の異常成長が生じやすい
といった問題を解決するために、半導体光導波路機能素
子において、端面に対して垂直でない部分のストライプ
幅を、端面に対して垂直である部分のストライプ幅に対
して、広くすることを特徴とする。
の光導波路部分をある曲率を有して曲がらせ、端面と光
導波方向の光軸が垂直でないとすることにより、誘電体
多層膜を用いた反射率低減化技術と併用して低反射率化
を実現することが可能となる。
は幅、あるいは厚みと幅の双方を変化させることによ
り、活性層部分のスポットサイズを拡大させ、石英系光
導波路あるいは光ファイバとの結合特性を向上させるこ
とができる。また、スポットサイズが大きいほど、斜め
端面での反射率を低減できる。
存性を低減した極細ストライプ構造で生じやすかったマ
スクストライプ脇の異常成長を低減することができ、作
製歩留まりが大幅に向上させることができる。
は、直線上の利得部分と両端の傾斜した光導波路部分を
有するので、斜め導波路は埋め込み成長時に以上成長を
起こしやすい。したがって、電流を注入する利得部分が
斜めになっていると、異常成長のため電極が形成し難
い。一方、光導波路部分は電極を形成する比較例がない
ので、斜め構造になっていてもよく、異常成長を起こし
てはならな利得部分は直線で、低反射率化は両端の光導
波路部分に担うようにしている。
流を注入或いは電界を印加して光になんらかの制御を加
える機能処理部と、その部分に光を導入或いは導出する
光導波路が集積されている素子のことをいう。また、透
過型半導体光導波路機能素子とは、機能処理部の両側に
光導波路が存在する素子をいい、反射型半導体光導波路
機能素子とは、機能処理部の片側にのみ光導波路が存在
する素子をいう。
を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
態の上面概観図を図1(a)に示す。図1(a)中、符
号131は活性層部ストライプを図示する。図1(a)
及び(b)に示すように、活性層部は入出力部近傍で曲
げ半径Rは500μmで一定の曲率であり、角度は10
度でゆるやかにカーブしている。これにより、入出射端
面と活性層部ストライプ131の角度θは10度とな
り、活性層部31の導波方向と光入出力端面部の光導波
方向とが異なるものとなる。ただし、入出射端面と活性
層部ストライプ131がある角度を有することであれ
ば、活性層ストライプ131全体が曲がっていても構わ
ない。
要はなく、徐々に変換させてもよい。例えば、光閉じ込
め係数が大きいほど曲げによる損失が小さくなるわけで
あるから、スポットサイズが変換するのに合わせて曲げ
半径を変えても良い。例えば放射線カーブのような形状
でもよい。これにより短い距離で所望の角度とすること
ができる。図1(c)に示すように、所望の曲率で形状
を変化させることで、短い距離で所望の光軸の端面角度
とすることが可能となる。ただし、スポットサイズの小
さいとき(図中a部)には、閉じ込めも強いので活性層
部ストライプ131の曲げ半径Rを小さくしてもよい
(急激に曲げてもよい)が、スポットサイズが大きいと
き(図中b部)には、閉じ込めは弱いので曲げ半径Rは
大きくする必要がある。
面と活性層部ストライプの角度を付けるために、曲げ構
造を採用してきたが、図2に示すように、活性層ストラ
イプ141に全反射ミラー142を用いたものでもよ
い。
態の上面概観図を図3に示す。図3中、符号11は活性
層部、12は導波路部、13は高反射膜を各々図示す
る。図3に示すように、導波路部12は曲げ半径R=5
00μmで角度θはは10度でゆるやかにカーブしてい
る。また、ストライプ幅は活性層部11、導波路部12
ともに0.4μmである。図4は、その側断面図であ
る。図4中21は1.55μm組成のInGaAsP活
性層、22は1.3μm組成のInGaAsPガイド
層、23は高反射膜、24はp側電極、25はp−In
GaAsPコンタクト層、26はp−InGaAsPバ
ッファ層、27はp−InPクラッド層、28はn−I
nPクラッド層、29はn側電極を各々図示する。ここ
で、前記活性層21の厚さは0.4μmである。また、
該活性層21に続く導波路部22は選択領域成長を利用
したバットジョイント技術によって、厚さは0.4μm
から入出力端面では0.2μmに徐々に変化させてい
る。
し、図5中、符号31は1.55μm組成のi−InG
aAsP活性層、32はi−InP埋め込み層、33は
SiO 2 絶縁膜、34はp側電極、35はp−InGa
AsPコンタクト層、36はp−InGaAsPバッフ
ァ層、37はp−InPクラッド層、38はn−InP
クラッド層、39はn側電極を各々図示する。また、図
4中のB−B′断面を図6に各々示し、図6中、符号4
1は1.3μm組成のi−InGaAsP活性層、42
はi−InP埋め込み層、43はpクラッド層、44は
nクラッド層、45はn側電極を各々図示する。
ず、MOVPEによりn−InPクラッド層38,4
4、1.55μm組成のInGaAsP活性層31、p
−InPクラッド層37、p−InGaAsPバッファ
層36、p−InGaAsPコンタクト層35を順次成
長する。次に選択領域成長用のSiO2 マスクを活性領
域11にパターニングする。ウェットエッチングあるい
はドライエッチングにより、導波路部12の1.55μ
m組成のInGaAsP活性層31、p−InPクラッ
ド層37、p−InGaAsPバッファ層36、p−I
nGaAsPコンタクト層35を取り除く。次に、再び
MOVPEにより、1.3μm組成のi−InGaAs
Pガイド層41を成長する。次に、選択領域成長用のS
iO2 マスクを剥がし、新たにストライプ形成用のSi
O2 をパターニングする。次に炭化水素系のドライエッ
チング装置によりストライプを形成する。次にMOVP
Eにより、i−InP埋め込み層32,42を成長す
る。次に、SiO2 絶縁膜33を蒸着した後、ストライ
プ直上のSiO2 をC2 F 6 −RIE装置により除去す
る。その後、p側電極34とn側電極39,45を形成
する。
態の側断面図を図7に示す。図7中、符号51は1.5
5μm組成のInGaAsP活性層、52はn−InP
電流狭窄層、53はSiO2 、54はp側電極、55は
p−InGaAsPコンタクト層、56はp−InGa
AsPバッファ層、57はp−InPクラッド層、58
はp−InP電流狭窄層、59はn−InPクラッド
層、60はn側電極、61はp−InPクラッド層を各
々図示する。
ず、MOVPEによりn−InPクラッド層59、1.
55μm組成のInGaAsP活性層51、p−InP
クラッド層61を順次成長する。次に選択領域成長用の
SiO2 マスクを活性領域11にパターニングする。ウ
ェットエッチングあるいはドライエッチングにより、導
波路部12の1.55μm組成のInGaAsP活性層
51、p−InPクラッド層61を取り除く。次に、再
びMOVPEにより、1.3μm組成のi−InGaA
sPガイド層を成長する。次に、選択領域成長用のSi
O2 マスクを剥がし、新たにストライプ形成用のSiO
2 をパターニングする。次に炭化水素系のドライエッチ
ング装置によりストライプを形成する。次にMOVPE
により、p−InP電流狭窄層58、n−InP電流狭
窄層52を成長する。次に、ストライプ形成用のSiO
2 を除去した後、p−InPクラッド層57、p−In
GaAsPバッファ層56、p−InGaAsPコンタ
クト層55を成長する。次に、SiO2 絶縁膜53を蒸
着した後、ストライプ直上のSiO2 をC2 F 6 −RI
E装置により除去する。その後、p側電極54とn側電
極60を形成する。
0mA時に利得中心波長1.56μmで利得13dBが
得られた。なお、入射光はTE偏光されており、光強度
は−20dBmである。利得のリップルは最大でも0.
2dB程度であった。
ァイバーで結合して測定した電流−利得特性である。入
射光強度−10dBm、注入電流50mA時(ON
時)、利得10dBを得、結合損失を考慮しても、ファ
イバー出力で0dBとなり、損失補償が実現されてい
る。なお、電流0mA時(OFF時)での光出力は−3
5dBであり、消光比(ON/OFF比)は45dBで
あった。
の形態の上面概観図を図10に示す。図10中、符号8
1は活性層部、82は導波路部、83は高反射膜を各々
図示する。導波路部は曲げ半径Rは500μmで角度θ
は10度でゆるやかにカーブしている。ストライプ幅は
活性層部81は0.4μmであるが、導波路部82は徐
々に拡がっており、入出射部ではその幅が0.8μmと
なっている。図10中、C−C′の断面図を図11に示
す。図11中、符号91は1.3μm組成のi−InG
aAsP活性層(厚さ0.1μm)、92はi−InP
埋め込み層、93はpクラッド層、94はnクラッド
層、95はn側電極を各々図示する。
ように、本発明によれば、半導体光導波路機能素子の光
導波路部分をある曲率を有して曲がらせ、端面と光導波
方向の光軸が垂直でないとすることにより、誘電体多層
膜を用いた反射率低減化技術と併用して低反射率化を実
現することが可能となり、半導体光導波路機能素子の高
利得化が可能となった。
ら、光結合が片側なので、実装時の光結合が容易にあ
り、作製歩留まりが飛躍的に向上した。また、電気配線
のスペースの自由度が両側結合の透過型の比較して大き
くなった。
は幅、あるいは厚みと幅の双方が変化させることによ
り、滑走層部の利得の偏波無依存性を維持しつつ、活性
層部分のスポットサイズを拡大させ、石英系光導波路と
の結合特性を向上させることができた。また、幅を変化
させることにより、偏波依存性を低減した極細ストライ
プ構造で生じやすかったマスクストライプ脇の異常成長
を低減することができ、作製歩留まりが大幅に向上させ
ることができた。
の上面概観図である。
の上面概観図である。
の上面概観図である。
の素子側断面図である。
の図4におけるA−A′断面図である。
の図4におけるB−B′断面図である。
の活性層部の断面図である。
の利得スペクトル図である。
の電流−利得特性図である。
チの上面概観図である。
チの導波路部の図10におけるC−C′断面図断面図で
ある。
図である。
図である。
の関係図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 単数若しくは複数の機能処理部有する半
導体光導波路機能素子において、 前記半導体光導波路機能素子の少なくともある一部にお
いて、ある一定もしくは場所によって徐々に異なる大き
さの曲率を有して曲がっているか、あるいは全反射ミラ
ーを用い、機能処理部の導波方向と光入出力端面部の光
導波方向とが異なるものであることを特徴とする半導体
光導波路機能素子。 - 【請求項2】 請求項1の前記半導体光導波路機能素子
の機能処理部のコア層のバンドギャップより、少なくと
も大きなバンドギャップを有するコア層を持った光導波
回路を具備する半導体光機能素子において、 前記光導波路の少なくともある一部において、ある一定
もしくは場所によって徐々に異なる大きさの曲率を有し
て曲がっており、機能処理部の導波方向と光入出力端面
部の光導波方向とが異なるものであることを特徴とする
半導体光導波路機能素子。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2の半導体光機能素
子において、 少なくともひとつの入出射端面に高反射膜が具備されて
いることを特徴とする半導体光導波路機能素子。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の半導体光機能素
子において、 前記半導体光導波路機能素子の少なくとも一部のコア層
の厚みあるいは幅、あるいは厚みと幅の双方が変化して
いることを特徴とする半導体光導波路機能素子。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3の半導体光導波路
機能素子において、 端面に対して垂直でない部分のストライプ幅を、端面に
対して垂直である部分のストライプ幅に対して、広くす
ることを特徴とする半導体光導波路機能素子。
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JP11382997A JP3674806B2 (ja) | 1997-05-01 | 1997-05-01 | 半導体光導波路機能素子 |
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