JPH1039918A - プラント運転計算機システム - Google Patents

プラント運転計算機システム

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JPH1039918A
JPH1039918A JP21216096A JP21216096A JPH1039918A JP H1039918 A JPH1039918 A JP H1039918A JP 21216096 A JP21216096 A JP 21216096A JP 21216096 A JP21216096 A JP 21216096A JP H1039918 A JPH1039918 A JP H1039918A
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JP
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plant
terminal
display
operating
unit
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JP21216096A
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English (en)
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Akimune Kimura
明宗 木村
Masuo Yamazaki
益男 山崎
Masaaki Furuse
正昭 古瀬
Yasuhiro Kano
泰宏 加納
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントの運転状態に応じて、適切なCRT
オペレーション操作をオペレータの熟練度等に関係なく
簡単に且つ速やかに行えるプラント運転計算機システム
を得ることである。 【解決手段】 操作項目表示関連操作端検索手段40
は、操作タイミング判定手段21が操作すべき操作端を
判定した結果のトルーステーブルを取り出して操作項目
表示するための操作端情報を検索し、操作項目表示関連
操作端編集手段41は、その検索結果より操作項目表示
するための操作端情報を編集し、オペレータの操作項目
表示要求で操作項目を表示装置10に表示する。これに
より、プラント自動運転装置部2が保有する操作タイミ
ングのトルーステーブルにより操作項目を検索するの
で、プラント運転モードに従って必要な操作端項目を表
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント自動運転
とCRTオペレーションとによる自動操作を併用させた
プラント運転計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】工業プラントの運転操作は、プラント補
機が設置されている現場でプラント状態を監視しながら
の運転操作から、中央操作室等の遠隔地よりプラントの
状態量を監視しながら個々の操作端を操作する集中監視
操作方式と進歩を遂げてきている。そして、現在では予
め決められた運転操作手順を計算機やプログラム方式の
制御装置に記憶し、この運転操作手順に従いプラントを
自動運転していくプラント自動運転装置が一般化しつつ
ある。
【0003】以下、このプラント自動運転装置について
説明する。図30はプラント自動運転装置の構成を示し
たブロック図である。この図30において、電子計算機
1のデータ伝送手段16は、出力データテーブル18の
内容を制御装置15に送信する。これにより、プラント
自動運転装置からの出力信号を制御装置15へ出力しプ
ラントの運転操作を行う。
【0004】また、データ伝送手段16は制御装置15
よりプラント14内のプロセス状態を伝送入力し、プロ
セス量データテーブル17に格納する。これにより、プ
ラント内に配置されたセンサからのプロセス値データを
入力し、プラントの監視制御に用いる。
【0005】入力装置11は、キーボードやタッチスク
リーン入力装置等に代表されるもので、プラント自動運
転装置に対するオペレータの各種操作がここから行われ
る。入力処理手段12は、入力装置11より入力された
操作内容の通知を、プラント運転操作指示手段20やガ
イダンスモード選択手段27へ行う。プラント運転操作
指示手段20は、プラント運転モード決定手段24に対
してモード選択を指示すること、及び操作タイミング判
定手段21に対してプラントの運転開始を指示する用途
に用いられる。
【0006】操作タイミング判定手段21は、データ伝
送手段16からのプロセス量データやプラント運転モー
ド決定手段24からの現在モード、さらにはブレイクポ
イント判定手段25からの現在ブレイクポイントといっ
たデータから個々の操作端の操作すべきタイミングを決
定し、操作端駆動手段23に通知すると共に操作メッセ
ージ表示手段28に対して操作メッセージ出力指示を出
力する。
【0007】図31は操作タイミング判定手段21がプ
ラント内に多数存在する自動化操作端各々の自動操作す
べきタイミングを判定するために使用するトルーステー
ブルのデータ構造の一例を示したものであり、図32は
操作タイミング判定手段21の処理内容を示したフロー
チャートである。
【0008】図31に示すトルーステーブルは、縦軸に
プラント状態量につけられたTAG番号(ポイント番号
W004、W007、…)、横軸に操作端(自動運転操
作番号OP001、OP002、…)といった構成とな
っており、操作タイミング判定手段21は、図32に示
すように操作端毎に、図31のトルーステーブルを参照
しながら次の演算処理を行い、各々の操作端の操作タイ
ミングを決定していく。 (1)操作端を選択する。 (2)TAG番号をトルーステーブルから読み込む。 (3)当該TAG番号で示されるプロセス量をプロセス
量データテーブルから読み取る。 (4)プロセス量とトルーステーブル上の規定値(ON
/OFFはデジタル量に対して成立/不成立、上下限値
はアナログ量に対しての基準値である)とを比較する。 (5)当該操作端について全TAG番号について(2)
から(4)を繰り返し当該操作端のタイミングが成立し
ているかどうか判定する。 (6)トルーステーブルに記載された全操作端について
(1)から(5)を繰り返し、全自動化操作端について
操作端のタイミングが成立しているかどうかを判定す
る。 (7)操作タイミングが成立した場合、次を処理する。 (a)前条件のチェック。 (b)前条件成立時には、操作指示・操作メッセージ出
力指示、完了条件チェック指示を行う。 (8)(1)から(7)までの処理を一定周期毎に実行
することにより、時々刻々プロセス量が変化するのに対
応して全自動化操作端の操作タイミングを決定して各手
段にプラント操作に関連する動作指示を行う操作を進め
ていく。
【0009】前条件不具合検出手段22は、操作タイミ
ングが成立した操作端についてその操作が現在可能かど
うか(例えば操作端の電源がオンしているかの検出)を
検出し、条件を満たしていなければ操作端駆動を抑制し
た上で操作メッセージ表示手段28にその旨伝えるもの
である。
【0010】図33は、前条件不具合検出判定手段22
が操作タイミングの成立した自動化操作端について、そ
の操作前条件を判定するために使用するトルーステーブ
ルのデータ構造の一例を示したものであり、図34は前
条件不具合検出手段22の処理内容を示したフローチャ
ートである。
【0011】図33に示したトルーステーブルは縦軸に
プラント状態量につけられたTAG番号を配した構成と
なっており、前条件不具合検出手段22は、図34に示
すようにトルーステーブルを参照しながら次の演算処理
を行い、操作タイミングの成立した操作端の前条件の成
立/不成立を判定する。 (1)トルーステーブルを選択する。 (2)TAG番号をトルーステーブルから読み込む。 (3)当該TAG番号で示されるプロセス量をプロセス
量データテーブルから読み込む。 (4)プロセス量とトルーステーブル上の規定値とを比
較する。 (5)プロセス量が規定値を満たしており、当該TAG
の条件欄が”OR”であれば前条件成立として結果フラ
グを”1”として判定処理を終了する。 (6)プロセス量が規定値を満たしており、当該TAG
の条件欄が”AND”であれば次のTAG番号の条件チ
ェックに移る。 (7)プロセス量が規定値を満たしておらず、当該TA
Gの条件欄が”AND”であれば結果フラグを”0”
(条件不成立)を、チェックフラグに”0”(不成立)
をセットし次のTAG番号の条件チェックに移る。 (8)当該操作端の前条件を構成するトルーステーブル
上の全TAG番号について(2)から(7)を繰り返し
前条件が成立しているかどうか判定する。 (9)全TAGチェック終了後、結果フラグをチェック
しその結果により前条件不具合メッセージの出力指示を
操作メッセージ表示手段28へ出力すると共に操作タイ
ミング判定手段21に通知する。
【0012】この際、前条件不具合メッセージを出力す
べきデータはトルーステーブル上のチェックフラグ欄に
不成立を示す”0”が設定されているTAG番号であ
る。
【0013】次に、操作端駆動手段23は、操作タイミ
ングと前条件とがいずれも成立したことを受けて実際に
下位制御装置を介して操作端を駆動するものである。図
35は操作端駆動手段23の操作端駆動内容を記憶した
操作端駆動情報テーブルのデータ構造を示したものであ
る。操作端駆動情報テーブルは操作番号順に各操作毎の
駆動方法を定義したものである。
【0014】この操作端駆動情報テーブルはアナログ値
設定タイプとオン/オフ、開/閉といった2値を用いる
バイナリタイプとに区別され、アナログ設定値タイプで
は目標設定値と目標までの変化レートを記憶し、バイナ
リタイプでは操作端の操作方向(例えば弁の開かまたは
閉)を記憶している。当該操作端の操作タイミング及び
前条件が共に成立し、操作タイミング判定手段21から
操作指示が出ると操作端駆動手段23は次の様に動作す
る。
【0015】まず、アナログ操作端について、操作端駆
動手段23では、当該操作番号の現在値PVを入力処理
手段12より入力し操作端駆動情報テーブル上の目標値
SVと比較し、その差分を操作端駆動情報テーブル上の
変化率で変化させるべく、出力データテーブル18上の
当該操作番号のMVに相当する出力点の値を更新する。
この目標値はプラント運転手順を考慮し、各操作毎にそ
の値を決定するもので自動運転を行わない場合にはオペ
レータにより各操作毎に操作する際の目標値となるべき
値であり、操作手順書等に記載しておき手動操作の際の
ガイドとするものである。一方、バイナリタイプ操作端
について、操作端駆動手段23では当該操作の現在値た
とえば弁の開閉等を入力し、その状態が操作端駆動情報
テーブル上の規定値と一致していない場合に状態が規定
に示された状態になる様操作する。
【0016】次に、完了不具合検出手段26は、操作出
力後にその操作の結果が予め決められたプロセス量の変
化が起こっているかどうかを検出するものである。一定
時間内に決められた変化が起きない場合は、操作メッセ
ージ表示手段28に対してその旨伝えるものである。
【0017】図36は、完了条件不具合検出判定手段2
6が操作出力が出された自動化操作端について、その操
作完了条件を判定するために使用するトルーステーブル
のデータ構造の一例を示したものであり、図37は完了
条件不具合検出手段26の処理内容を示したフローチャ
ートである。このトルーステーブルは縦軸にプラント状
態量につけられたTAG番号を配した構成となってお
り、完了条件不具合検出手段26はトルーステーブルを
参照しながら次の演算処理を行い、操作出力後の操作端
の完了条件の成立/不成立を判定する。 (1)トルーステーブルを選択する。 (2)TAG番号をトルーステーブルから読み込む。 (3)当該TAG番号で示されるプロセス量をプロセス
量データテーブルから読み込む。 (4)プロセス量とトルーステーブル上の規定値とを比
較する。 (5)プロセス量が規定値を満たしており、当該TAG
の条件欄が”OR”であれば完了条件成立として結果フ
ラグを”1”として判定処理を終了する。 (6)プロセス量が規定値を満たしており、当該TAG
の条件欄が”AND”であれば次のTAG番号の条件チ
ェックに移る。 (7)プロセス量が規定値を満たしておらず、当該TA
Gの条件欄が”AND”であれば、結果フラグを”0”
(条件不成立)を、チェックフラグに”0”(不成立)
をセットし次のTAG番号の条件チェックに移る。 (8)当該操作端の完了条件を構成するトルーステーブ
ル上の全TAG番号について(2)から(7)を繰り返
し完了条件が成立しているかどうか判定する。 (9)全TAGチェック終了後、結果フラグをチェック
し、その結果、条件が不成立の場合、以下の処理を行
う。 (10)初回のチェック時に不具合となった場合はタイ
マーを起動する。 (11)初回以外の場合はタイマーの経過時間を調べ、
トルーステーブルに示されたディレータイムの設定値を
経過している場合は完了条件不具合として完了条件不具
合メッセージの出力指示を操作メッセージ表示手段28
へ出力する。
【0018】この際、出力すべきデータはトルーステー
ブル上のチェックフラグ欄に不成立を示す”0”が設定
されているTAG番号である。
【0019】次に、操作メッセージ表示手段28は、す
でに述べた操作メッセージ(例えばAタンク出口弁開し
ます)、前条件不具合メッセージ(例えばAタンク出口
弁電源断)、完了条件不具合メッセージ(例えばAタン
クレベル50%に未達)といったメッセージを表示処理
手段13を介して、CRT表示装置等に代表される表示
装置10へ出力する。
【0020】図38は操作メッセージ表示手段28内に
もつ操作メッセージテーブルのデータ構造を示した説明
図である。操作メッセージ表示手段28はガイダンスモ
ード選択手段27よりガイダンスモード/自動運転モー
ドのどちらかが設定されているかを、操作タイミング判
定手段21より自動運転操作番号を受け、この番号をイ
ンデックスとして操作メッセージ/操作指示メッセージ
を操作メッセージテーブルから取り出し表示処理手段1
3に出力する。すなわち、ガイダンスモード/自動運転
モードで操作メッセージを切り換えて出力する。
【0021】また、操作メッセージ表示手段28は前条
件不具合検出手段22、完了条件不具合検出手段26よ
り不成立となっているポイントのTAG番号を受け、条
件不具合を起こしているポイントを表示装置10に表示
する。図39はこの場合の不具合メッセージテーブルの
構成例の説明図である。表示処理手段13は操作メッセ
ージ表示手段28よりメッセージを文字データとして受
取り、表示装置10にメッセージ出力する。
【0022】以上がプラント自動運転装置を構成する要
素であるが、この他に以下に述べる付加的な機能が付属
するプラント自動運転装置もある。 (A)プラント運転モード決定手段24 プラント運転モード決定手段24は、前述の操作タイミ
ング判定手段21にプログラムする操作手順を構成し易
くするものである。プラントは時々刻々その状態を変化
させていくものであり、特にプラントの起動操作におい
てはプラントが全くの初期状態であるのか、前回停止か
ら時間の経過が少なくプラント機器が高温状態にあるの
かにより、起動手順が大きく変わったり、停止に際して
は次回の起動のために一部機器を運転継続するかどうか
によって停止手順が大きく変わったりする。
【0023】プラント運転モード決定手段24はデータ
伝送手段16からのプロセス量やプラント運転操作指示
手段20を介してオペレータから設定される情報を基に
プラント運転モード(例えば”プラント温度保持からの
起動”、”完全停止からの起動”、”完全停止”、”起
動スタンバイ停止”)を決定し、操作タイミング判定手
段21の構成を簡素化するものである。また、プラント
運転モード決定手段24はプラント運転モードを決定し
た時点で操作メッセージ表示手段28に対して運転モー
ドの表示を指示する。 (B)ブレイクポイント判定手段25 ブレイクポイント判定手段25は、例えばプラントの起
動操作をいくつかのブレイクポイント(運転操作段階)
に分割し、起動過程がどのブレイクポイントまで進んで
いるかをオペレータに示したり、ブレイクポイント毎に
操作項目を表示したりする用途に用いられる。
【0024】図40は、ブレイクポイント判定手段25
内に持つトルーステーブルであり、操作タイミング判定
手段21におけるトルーステーブルと同様の構成であ
る。つまり、横軸が操作端の代わりにブレイクポイント
となる。ブレイクポイント判定手段25は操作タイミン
グ判定と同様の作用でブレイクポイントが成立している
かどうかを複数のブレイクポイントについて行い、ブレ
イクポイント条件が成立しているかどうかを操作タイミ
ング判定手段21に出力する。 (C)ガイダンスモード選択手段27 以上のようなプラント自動運転装置により、プラントの
運転を自動化している。この様なプラント自動運転装置
では、操作端駆動手段23からデータ伝送手段16への
操作信号のみを抑制し、操作メッセージ表示手段28で
の操作メッセージを操作指示メッセージに置き換えるこ
とでプラント運転ガイダンスシステムとすることが行わ
れている。以下これをガイダンスモードと呼ぶ。
【0025】ガイダンスモード選択手段27は、操作タ
イミング判定手段21からの操作タイミング成立信号を
操作端駆動手段23に出力しないようにすると共に、操
作メッセージ表示手段28に対して操作メッセージから
操作指示メッセージへの切り替えを指令するものであ
る。
【0026】以上の構成により時々刻々と変化するプラ
ント状態を基にプラントの運転手順を自動的に実行し、
個々の操作端の駆動前にその前条件の確認と、条件が満
たされない場合はオペレータへの通知、操作後の操作が
正しく行われ完了したかの確認、条件が満たされない場
合のオペレータへの通知といった処理が行える。また、
プラント運転モード決定手段24を付加することによ
り、プラント運転操作開始時のプラント状態により操作
手順を変え操作量を減らしたり、ブレイクポイント判定
手段25を付加することにより、プラント運転の進行状
況の把握を容易にしたり、ガイダンスモード選択手段2
7を付加することにより、オペレータが一つ一つの操作
を確認しながら運転操作を行うことができる。
【0027】次に、CRTオペレーション装置について
説明する。この様なプラント自動運転は、プラント状態
量の測定のためのセンサやバルブ開閉といった補機状態
の検出のためのスイッチ類、補機の遠隔操作のための駆
動装置が正常に動作して始めて動作するものであって、
これら機器に異常が発生すると自動運転を一時中断して
オペレータが異常内容を調査の上プラント状態を監視し
ながら個々の操作(とりわけ異常のあった操作端をまず
操作することが多い)を行うことになる。
【0028】すなわち、プラントの自動運転を導入した
場合であっても中央操作室等の遠隔地よりプラントの状
態量を監視しながら、個々の操作端を操作する集中監視
操作方式を併用することが必須である。
【0029】これまで、このような個々の操作端を操作
するための操作機器を制御盤に配置する方法がとられて
いるが、対象プラントの巨大化や複雑化につれて表示器
及び操作器の数が増大したために、監視操作盤の巨大化
やオペレータの負担増をもたらし、経済性や操作性の面
で問題が出てきた。この様な問題点の解決策の一つとし
て、プラント運転に計算機を応用した監視制御システム
が使用されるようになってきた。この監視制御システム
のマンマシンインターフェイスとしては、CRT表示装
置が用いられており、漢字表示やグラフィック表示が可
能なCRT表示装置や種々の入力装置が開発されるに至
って、その操作性は監視操作盤によるそれと同等以上の
レベルになってきた。
【0030】このようにして、近年では監視操作盤に代
わり、CRT表示装置及びCRT表示装置の卓上に配置
されたキーボード入力装置の組み合わせによるものが用
いられるようになってきた。以下これをCRTオペレー
ション装置と呼ぶ。図41は、従来の電子計算機1とC
RT出力装置等の表示装置10とキーボード等の入力装
置11を用いたCRTオペレーション装置の全体構成を
示したものである。
【0031】図41において、入力装置11は、操作し
ようとするプラント機器いわゆる操作端の選択操作や、
選択された操作端に対してどのような操作(弁に対して
開指令を出す等)を行うかを入力するためのものであ
る。例えば、図42にその外観を示すように、操作端の
選択のためのグループ選択キー34と、グループ内に登
録された各操作端に対する操作を指定するための操作フ
レーム押しボタン35を備えたキーボードが用いられ
る。ここでグループとは数多くの操作端をグループ化し
て操作端選択しやすいようにするためのもので、1グル
ープあたり8操作端程度とするのが一般的である。
【0032】入力処理手段12は、入力装置11より入
力された操作端選択や各操作端への操作要求に基づき、
選択されたグループ番号を選択中グループ記憶エリア3
2に格納する処理や、機器操作処理手段30へグループ
内の操作端番号およびその操作端に対する操作指令内容
の通知を行う。
【0033】機器操作処理手段30は、入力処理手段1
2からの操作指令内容によりオペレータからの要求が何
であるかを判断し、選択中グループ記憶エリア32に示
されたグループ番号について入力処理手段12より指定
された操作端番号の操作端を判断し機器情報テーブル3
1を参照して出力データテーブル18の当該操作端に対
応する箇所への操作出力設定を行う。
【0034】機器情報テーブル31は、図43に示すよ
うに、CRTオペレーション装置から操作する各操作端
についての情報を記憶したもので、各グループごとにそ
れぞれ8個の操作端についてタグ番号、操作端名称、プ
ロセス量データテーブルインデックスを記憶している。
【0035】次に、出力データテーブル18は図44に
示すように、出力データテーブルインデックス順にプラ
ント14の制御装置15へ出力すべき操作指令値を格納
する構造となっている。そして、データ伝送手段16は
出力データテーブル18の内容を制御装置15に送信す
る。これにより、オペレータにより選択された操作端に
ついてプラント14に対し操作出力を行うことができ
る。
【0036】また、データ伝送手段16は制御装置15
よりプラント14内のプロセス状態を伝送入力し、プロ
セス量データテーブル17に格納する。プロセス量デー
タテーブル17は、図45に示すように、プロセス量デ
ータテーブルインデックス、タグ番号、プロセス状態と
してのA(自動)、H(手動)、開(または起動)、閉
(または停止)、異常の各フィールドを持ち、データ伝
送手段16はこれらフィールドのプラント状態を一定時
間間隔で更新する。
【0037】表示処理手段13は、プロセス量データテ
ーブル17、機器情報テーブル31、選択中グループ記
憶エリア32の各テーブル内のデータ、および画面デー
タテーブル33に予め格納されている操作フレーム画面
データを参照して、オペレータがこれから操作しようと
する操作端の現在状態を表示装置10に表示する。
【0038】すなわち、表示処理手段13は、図46に
その処理内容のフローチャートを示すように、遅延を繰
り返しながら選択中グループ記憶エリア32から、グル
ープ番号を読み込み(ステップ40)、そのグループに
含まれる8つの操作端について機器情報テーブル31の
参照(ステップ41)、プロセス量データテーブル17
の参照(ステップ42)により表示に必要なデータを集
め、画面データテーブル33より操作フレーム画面を取
り出して、図47に示すようなタグ番号、操作端名称、
自動/手動、現在状態、操作端正常/異常を示す操作フ
レーム情報を表示する(ステップ43)。
【0039】図47は、表示処理手段13が表示装置1
0に出力する画面の一例を示すもので、入力装置11よ
り操作端の選択のためのグループ1が選択された後の表
示例を示している。以下この表示画面をグループ操作画
面と呼び、グループ操作画面内の個々の操作端(1)〜
(8)に対応する部分を操作フレームaと呼ぶ。なお、
図47では操作端(1)、(2)についてのみ表示内容
を示しているが、操作端(3)〜(8)についても同様
の表示が行われる。以上の動作によりオペレータは各操
作端の情報をCRT画面上から確認した上でその操作端
への動作指示を行うことができる。
【0040】以上の説明では、プラント自動運転装置と
CRTオペレーション装置について個別に述べてきた
が、最近ではこれら2つの装置を組み合わせて1つのプ
ラント運転計算機システムとすることが一般化しつつあ
る。図48は、プラント自動運転装置部2とCRTオペ
レーション装置部3とを1つの電子計算機1にて構成し
た場合の構成図である。また、従来のCRTオペレーシ
ョン装置において広く用いられている公知の機能として
フリーグループ機能がある。以下フリーグループ機能に
ついて説明する。
【0041】現在の一般的なCRTオペレーション装置
では、図49に示す様に、表示装置10に操作フレーム
とよばれる短冊形の操作フレームを表示し、実際のCR
Tオペレーション操作は、全てこの操作フレームの中の
対話により行う。また、操作ウィンドウの横幅は、図4
9のフリーグループ表示画面例に示す様に、最大8つの
操作フレームが表示可能となっており、フリーグループ
機能においても、1画面に最大8つまで設定可能となっ
ている。フリーグループ機能は、フリーグループ割り付
け画面と、フリーグループ表示画面との2種類の画面に
より構成されている。
【0042】従来のフリーグループ割り付け画面例を図
50に示す。各操作フレームには操作端固有の操作端番
号を持っており、この操作端番号を1〜8の()内にキ
ー入力し、画面内の割付実行PBをタッチすることで1
〜8のそれぞれの場所に任意の操作フレームを割り付け
ることができる。また、フリーグループ表示画面につい
ては、図49に示した通りである。フリーグループ表示
画面には、フリーグループ割付画面にて設定された操作
フレームが表示され、実際のCRTオペレーション操作
はこの画面にて行われる。
【0043】次に、フリーグループ機能の処理につい
て、図51を参照しながら説明する。図51は、図48
に示す構成要素に、フリーグループ対話処理手段38
と、フリーグループ編集処理手段37と、フリーグルー
プ操作端割付データテーブル36を追加して設けたもの
である。フリーグループ対話処理手段38は、入力処理
手段12からのフリーグループ機能起動要求を受けて、
図50に示すフリーグループ割付画面を表示し、操作端
割付の対話処理を行う。フリーグループ編集処理手段3
7は、フリーグループ対話処理手段38からの操作端割
付要求を受け、機器情報テーブル31から、要求された
操作端番号を検索し、当該操作端の入出力点情報をフリ
ーグループ操作端割付データテーブル36へ設定する。
ここまでの処理が、フリーグループへの操作用フレーム
割付処理である。
【0044】次に、こうして割り付けられたフリーグル
ープを使用して実際のCRTオペレーション操作を行う
わけであるが、その場合の処理を以下に説明する。ま
ず、フリーグループ対話処理手段38へ入力処理手段1
2から、図49に示すフリーグループ表示画面の表示要
求が伝えられ、これにより、フリーグループ対話処理手
段38は機器操作処理手段30へ、CRTオペレーショ
ン操作をフリーグループ表示画面より行う様要求する。
機器操作処理手段30では、上記の要求を受けたことに
より、フリーグループ操作端割付データテーブル36か
ら現在割り付けられている操作端の入出力点情報を参照
し、通常のCRTオペレーション操作を行う。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のプラント自動運転装置とCRTオペレーション装
置を組み合わしたプラント運転計算機システムでは、以
下のような問題点があった。 (1)従来のプラント自動運転装置では、オペレータは
プラント運転操作中に次にどんな操作が行われるかを予
め確認することが出来ず、予めこれから操作される操作
端についての事前確認、例えば操作端の駆動電源がオン
しているかを調査しようとすると、操作タイミング判定
手段21の判定ロジックを記載した書類を確認する等し
て次に操作される操作端を調査する必要がある。そし
て、操作タイミング判定条件が複雑な場合や判定ロジッ
クの読み方に慣れていないオペレータの場合は操作端の
自動操作までに操作される操作端が検索できなかった。
【0046】これを解決する方法として、プラント運転
の操作項目をリスト化しその操作の操作終了状態を含め
てCRT表示装置等に一覧表示をしたり、この表示画面
からCRTオペレーションの操作フレームを呼出し、個
別操作を可能にしたもの(以下これを操作項目表示と呼
ぶ)が実用化されている。
【0047】しかしながら、従来の操作項目表示は操作
項目を全て表示しているために、プラント運転モードに
より操作が不要な操作項目も表示されている。このた
め、実際にプラント自動運転中に操作されない操作端が
表示され、運転モードについての知識のないオペレータ
は操作されない操作端について不要な確認動作をした
り、誤って必要な操作端の確認がなされないといった問
題があった。 (2)さらに、上述の操作項目表示は、プラント運転の
操作項目を全て表示しているので、CRT表示装置の1
画面に表示できる操作端項目数が限られている。このこ
とから、操作する操作端を検索するのに現在のブレイク
ポイントを調べて、そのブレイクポイント内の操作項目
の操作終了状態の内容を画面頁前進/後進で現在まで操
作された操作端を判定することで、次の操作すべき操作
端を捜し求めている。したがって、操作端検索に多大な
時間がかかるので、緊急で操作すべき操作端の操作が出
来ないという問題があった。 (3)従来のCRTオペレーション装置では、プラント
内の多くの操作端から求める操作端を選択するために種
々の方法が提供されているが、その多くがプラント全体
をいくつかのエリアに分割しメニューからプラントエリ
アの選択、そして操作端の選択というステップをとるも
のが一般的である。
【0048】プラント運転時、オペレータは操作項目表
示を利用して次に操作される操作端についての事前確認
(例えば操作端の自動/手動切り替えが自動になってい
るか、駆動電源がオンされているか等)をすることが可
能であるが、実際には、この様な確認がなされぬままプ
ラント運転が行われることが多い。確認をせずにプラン
ト運転を行った場合、操作タイミングが成立しても前条
件の一つである操作端自動が成立していなければ、前条
件不具合により操作が渋滞することになる。この状態で
オペレータは操作端を自動に投入すべくCRTオペレー
ション装置から操作端を選択し自動操作を行うことにな
る。
【0049】しかしながら、現在提供されている操作端
選択方法で求める操作端を選択するには、その操作端が
プラント内のどのエリアに属しているかを熟知したオペ
レータでないと求める操作端を見つけるまでに時間を要
し、その結果プラント起動操作が遅れプラント稼働予定
時刻に間に合わなくなるといった問題があった。 (4)また、上述の(3)に関わる課題として、完了条
件不具合時においてもオペレータの熟練度による同様の
問題があった。すなわち、オペレータがCRTオペレー
ション装置により操作タイミングが成立した操作端に対
して操作を行った結果、完了条件不具合(例えば操作し
た調整弁の遮断弁が閉じていた場合等)が発生し操作が
渋滞した場合、オペレータは不具合の原因と考えられる
操作端を特定しようとする。この場合にも原因となる操
作端を見つけ出すまでの時間は、オペレータの知識、経
験により左右され、その結果プラント起動操作が遅れプ
ラント稼働が遅れるといった問題があった。 (5)従来のCRTオペレーション装置では、プラント
自動運転装置によりプラント自動運転中で且つガイダン
スモードを選択している場合、ユニット計算機からは制
御装置に対して自動運転のための操作端駆動信号は出力
されず、CRT表示装置等の表示装置へ操作すべきタイ
ミングをオペレータへ伝えるための操作指示メッセージ
が表示される。
【0050】この様なときオペレータは、操作指示メッ
セージに従いCRTオペレーションにより操作端の手動
操作を行うこととなるが、CRTオペレーションを行う
ためのグループ操作画面が複数枚存在する場合、操作指
示メッセージにて指示された操作すべき操作端が含まれ
るグループ操作画面を探さなければならず手間と時間を
要していた。 (6)従来のCRTオペレーション装置では、空気調節
弁や電動弁の様に0〜100%といった操作端の開度
(アナログ値)のCRTオペレーションを行う場合、C
RTオペレーション装置内部で接点信号(増/減)から
アナログ信号へ変換して下位制御装置へ伝送するという
のが最近の一般的な処理である。
【0051】これは、オペレータによる入力装置上での
「増」、「減」PB操作により発生する接点信号を、C
RTオペレーション装置内で積算処理を行いアナログ値
とした上で下位制御装置へアナログ値を出力するように
しているわけであるが、実際のオペレータが行う操作と
しては「増」PBを押し続けている間だけ操作量(この
場合は空気調節弁や電動弁の開度指令)が一定の変化率
で上昇し続け、「減」PBを押し続けている間だけ同様
の変化率で減少し続けることとなる。
【0052】このとき、「増」または「減」PBを押し
続けた場合の操作量の変化率は、予め定められた変化率
で固定となっており、例えば0%から100%まで40
秒という変化率が定められている。この例でいくと、0
%から100%までを40秒以下でより早く操作するこ
ともできないし、また、0%から100%までを5分で
操作したいという場合は、「増」PBを押し続けるので
はなく、一定の間隔で押したり離したりという操作をオ
ペレータの判断で時間を見ながら慎重に操作する必要が
あり、オペレータの熟練度によって操作量の傾きに個人
差が生じてしまう。また、非常にゆっくりとした操作
(例えば0%から100%までを1時間という傾きで)
する必要があったとすると、オペレータは1時間つきっ
きりで操作を継続する必要があり大変な負荷となってし
まう。
【0053】本発明の目的は、プラントの運転状態に応
じて、適切なCRTオペレーション操作をオペレータの
熟練度等に関係なく簡単に且つ速やかに行えるプラント
運転計算機システムを得ることである。
【0054】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プラ
ントのプロセス量に基づいて判定されたプラント状態に
より所定の操作端を操作してプラント運転を行うプラン
ト自動運転装置部と、プラント運転状況を表示装置に表
示しプラントの監視を行うと共に入力装置からの指令を
入力処理手段を介して入力し操作端を操作するCRTオ
ペレーション装置部とを有し、プラント自動運転装置部
は、プラントの運転状態がプラントの運転段階の節目と
なるブレークポイントのどこまで進行したかを判定する
ブレークポイント判定手段と、操作端を操作すべきタイ
ミングになったか否かを判定する操作タイミング判定手
段と、操作端の操作のために必要な前条件が成立してい
るか否かを判定し不成立であることを検出する前条件不
具合検出手段と、操作端の駆動に伴うプロセス量の予定
変化が発生しているか否かを判定しプラントに対する操
作が予定通り完了していないことを検出する完了条件不
具合検出手段と、操作タイミング判定手段から操作端に
関する操作タイミングの通知を受け操作端への駆動信号
を出力する操作端駆動手段と、プラント運転に関する各
種メッセージを表示処理手段を介して表示装置へ表示さ
せる操作メッセージ表示手段とを備えたプラント運転計
算機システムであって、操作タイミング判定手段は、操
作タイミング判定の条件にプラント運転モードを含めて
操作タイミングの判定を行いプラント運転モードで操作
する操作端を判定し、CRTオペレーション装置部は、
操作タイミング判定手段の判定結果を基にして操作項目
表示するための操作端情報を検索する操作項目表示関連
操作検索手段と、検索結果の操作端番号から操作項目表
示及びCRTオペレーションするためのデータ編集を行
う操作項目表示関連操作端編集手段とを備え、プラント
運転モードに合った操作項目表示するようにしたもので
ある。
【0055】請求項1の発明では、操作項目表示関連操
作端検索手段は、操作タイミング判定手段が操作すべき
操作端を判定した結果のトルーステーブルを取り出して
操作項目表示するための操作端情報を検索し、操作項目
表示関連操作端編集手段は、その検索結果より操作項目
表示するための操作端情報を編集し、オペレータの操作
項目表示要求で操作項目を表示装置に表示する。これに
より、プラント自動運転装置部が保有する操作タイミン
グのトルーステーブルにより操作項目を検索するので、
プラント運転モードに従って必要な操作端項目を表示す
る。
【0056】請求項2の発明は、プラントのプロセス量
に基づいて判定されたプラント状態により所定の操作端
を操作してプラント運転を行うプラント自動運転装置部
と、プラント運転状況を表示装置に表示しプラントの監
視を行うと共に入力装置からの指令を入力処理手段を介
して入力し操作端を操作するCRTオペレーション装置
部とを有し、プラント自動運転装置部は、プラントの運
転状態がプラントの運転段階の節目となるブレークポイ
ントのどこまで進行したかを判定するブレークポイント
判定手段と、操作端を操作すべきタイミングになったか
否かを判定する操作タイミング判定手段と、操作端の操
作のために必要な前条件が成立しているか否かを判定し
不成立であることを検出する前条件不具合検出手段と、
操作端の駆動に伴うプロセス量の予定変化が発生してい
るか否かを判定しプラントに対する操作が予定通り完了
していないことを検出する完了条件不具合検出手段と、
操作タイミング判定手段から操作端に関する操作タイミ
ングの通知を受け操作端への駆動信号を出力する操作端
駆動手段と、プラント運転に関する各種メッセージを表
示処理手段を介して表示装置へ表示させる操作メッセー
ジ表示手段とを備えたプラント運転計算機システムであ
って、CRTオペレーション装置部は、ブレークポイン
ト判定手段から現在のブレークポイントを入力してその
現在のブレークポイントに基づいて操作項目表示を検索
する操作項目表示関連操作端検索手段と、検索結果の操
作端番号から操作項目表示及びCRTオペレーションす
るためのデータ編集を行う操作項目表示関連操作端編集
手段とを備え、現在のプラント運転状態に合った操作項
目を表示するようにしたものである。
【0057】請求項2の発明では、操作項目表示関連操
作端検索手段は、ブレークポイント判定手段で判定した
現在のブレークポイントを基に、操作タイミング判定手
段より取り出したトルーステーブルのブレークポイント
を判定して一致するブレークポイントを持つトルーステ
ーブル以降の操作項目表示するための操作端情報を検索
する。そして、操作項目表示関連操作端編集手段は、そ
の検索結果より操作項目表示するための操作端情報を編
集し、オペレータの操作項目表示要求で操作項目を表示
装置に表示する。つまり、現在のブレークポイントによ
り操作項目を検索するので、操作すべき操作端の操作端
項目表示を迅速に行うことができる。
【0058】請求項3の発明は、プラントのプロセス量
に基づいて判定されたプラント状態により所定の操作端
を操作してプラント運転を行うプラント自動運転装置部
と、プラント運転状況を表示装置に表示しプラントの監
視を行うと共に入力装置からの指令を入力処理手段を介
して入力し操作端を操作するCRTオペレーション装置
部とを有し、プラント自動運転装置部は、プラントの運
転状態がプラントの運転段階の節目となるブレークポイ
ントのどこまで進行したかを判定するブレークポイント
判定手段と、操作端を操作すべきタイミングになったか
否かを判定する操作タイミング判定手段と、操作端の操
作のために必要な前条件が成立しているか否かを判定し
不成立であることを検出する前条件不具合検出手段と、
操作端の駆動に伴うプロセス量の予定変化が発生してい
るか否かを判定しプラントに対する操作が予定通り完了
していないことを検出する完了条件不具合検出手段と、
操作タイミング判定手段から操作端に関する操作タイミ
ングの通知を受け操作端への駆動信号を出力する操作端
駆動手段と、プラント運転に関する各種メッセージを表
示処理手段を介して表示装置へ表示させる操作メッセー
ジ表示手段とを備えたプラント運転計算機システムであ
って、CRTオペレーション装置部は、前条件不具合検
出手段から操作メッセージ表示手段へ通知される前条件
不具合メッセージ出力要求を同タイミングで入力し個々
の前条件不具合メッセージ出力要求に対して予め定めら
れた操作端番号を検索する前条件不具合関連操作端検索
手段と、前条件不具合関連操作端検索手段にて検索され
た操作端番号を入力し入力装置及び入力処理手段を介し
たオペレータからの操作端表示要求を受け操作端番号の
フリーグループ操作端割付データテーブルへの書き込み
及び表示処理手段に対してフリーグループ操作端割付デ
ータテーブルに割り付けられた操作端表示を行う前条件
不具合関連操作端編集手段とを付加したものである。
【0059】請求項3の発明では、前条件不具合関連操
作端検索手段は、前条件不具合検出手段から操作メッセ
ージ表示手段へ通知される前条件不具合メッセージ出力
要求を同タイミングで入力し、個々の前条件不具合メッ
セージ出力要求に対して予め定められた操作端番号を検
索し、前条件不具合関連操作端編集手段は、前条件不具
合関連操作端検索手段にて検索された操作端番号を入力
し、入力装置及び入力処理手段を介したオペレータから
の操作端表示要求を受け、操作端番号のフリーグループ
操作端割付データテーブルへの書き込み及び表示処理手
段に対してフリーグループ操作端割付データテーブルに
割り付けられた操作端表示を行う。つまり、プラント自
動化運転において、前条件不具合によりプラント操作渋
滞が発生した場合、その不具合の要因と考えられるプラ
ント内の操作端をオペレータの知識や経験によらず容易
に検索することができる。
【0060】請求項4の発明は、プラントのプロセス量
に基づいて判定されたプラント状態により所定の操作端
を操作してプラント運転を行うプラント自動運転装置部
と、プラント運転状況を表示装置に表示しプラントの監
視を行うと共に入力装置からの指令を入力処理手段を介
して入力し操作端を操作するCRTオペレーション装置
部とを有し、プラント自動運転装置部は、プラントの運
転状態がプラントの運転段階の節目となるブレークポイ
ントのどこまで進行したかを判定するブレークポイント
判定手段と、操作端を操作すべきタイミングになったか
否かを判定する操作タイミング判定手段と、操作端の操
作のために必要な前条件が成立しているか否かを判定し
不成立であることを検出する前条件不具合検出手段と、
操作端の駆動に伴うプロセス量の予定変化が発生してい
るか否かを判定しプラントに対する操作が予定通り完了
していないことを検出する完了条件不具合検出手段と、
操作タイミング判定手段から操作端に関する操作タイミ
ングの通知を受け操作端への駆動信号を出力する操作端
駆動手段と、プラント運転に関する各種メッセージを表
示処理手段を介して表示装置へ表示させる操作メッセー
ジ表示手段とを備えたプラント運転計算機システムであ
って、CRTオペレーション装置部は、完了条件不具合
検出手段から操作メッセージ表示手段へ通知される完了
条件不具合メッセージ出力要求を同タイミングで入力し
個々の完了条件不具合メッセージ出力要求に対して予め
定められた操作端番号を検索する完了条件不具合関連操
作端検索手段と、完了条件不具合関連操作端検索手段に
て検索された操作端番号を入力し入力装置及び入力処理
手段を介したオペレータからの操作端表示要求を受け操
作端番号のフリーグループ操作端割付データテーブルへ
の書き込み及び表示処理手段に対してフリーグループ操
作端割付データテーブルに割り付けられた操作端表示を
行う完了条件不具合関連操作端編集手段とを付加したも
のである。
【0061】請求項4の発明では、完了条件不具合関連
操作端検索手段は、完了条件不具合検出手段から操作メ
ッセージ表示手段へ通知される完了条件不具合メッセー
ジ出力要求を同タイミングで入力し、個々の完了条件不
具合メッセージ出力要求に対して予め定められた操作端
番号を検索する。そして、完了条件不具合関連操作端編
集手段は、完了条件不具合関連操作端検索手段にて検索
された操作端番号を入力し、入力装置及び入力処理手段
を介したオペレータからの操作端表示要求を受け、操作
端番号のフリーグループ操作端割付データテーブルへの
書き込み及び表示処理手段に対してフリーグループ操作
端割付データテーブルに割り付けられた操作端表示を行
う。つまり、プラント自動運転において、完了条件不具
合によりプラント操作渋滞が発生した場合、その不具合
の要因と考えられるプラント内の操作端をオペレータの
知識や経験によらず容易に検索することができる。
【0062】請求項5の発明は、プラントのプロセス量
に基づいて判定されたプラント状態により所定の操作端
を操作してプラント運転を行うプラント自動運転装置部
と、プラント運転状況を表示装置に表示しプラントの監
視を行うと共に入力装置からの指令を入力処理手段を介
して入力し操作端を操作するCRTオペレーション装置
部とを有し、プラント自動運転装置部は、プラントの運
転状態がプラントの運転段階の節目となるブレークポイ
ントのどこまで進行したかを判定するブレークポイント
判定手段と、操作端を操作すべきタイミングになったか
否かを判定する操作タイミング判定手段と、操作端の操
作のために必要な前条件が成立しているか否かを判定し
不成立であることを検出する前条件不具合検出手段と、
操作端の駆動に伴うプロセス量の予定変化が発生してい
るか否かを判定しプラントに対する操作が予定通り完了
していないことを検出する完了条件不具合検出手段と、
操作タイミング判定手段から操作端に関する操作タイミ
ングの通知を受け操作端への駆動信号を出力する操作端
駆動手段と、プラント運転に関する各種メッセージを表
示処理手段を介して表示装置へ表示させる操作メッセー
ジ表示手段とを備えたプラント運転計算機システムであ
り、CRTオペレーション装置部は、操作タイミング判
定手段から操作指示メッセージ出力要求として操作メッ
セージ表示手段へ通知される自動運転操作番号を同タイ
ミングで入力し個々の操作指示メッセージ要求に対して
予め定められた操作端番号を検索するガイダンスモード
関連操作端検索手段と、入力装置及び入力処理手段を介
して通知されるオペレータからのガイダンスモード関連
操作端編集要求を受けガイダンスモード関連操作端検索
手段からガイダンスモード関連操作端検索手段にて検索
された操作端番号を入力しフリーグループ操作端割付デ
ータテーブルへ書き込み更に表示処理手段に対してフリ
ーグループ操作端割付データテーブルのデータを基に表
示要求を行うガイダンスモード関連操作端編集手段とを
付加したものである。
【0063】請求項5の発明では、ガイダンスモード関
連操作端検索手段は、操作タイミング判定手段から操作
指示メッセージ出力要求として操作メッセージ表示手段
へ通知される自動運転操作番号を同タイミングで入力
し、個々の操作指示メッセージ要求に対して予め定めら
れた操作端番号を検索する。そして、ガイダンスモード
関連操作端編集手段は、入力装置及び入力処理手段を介
して通知されるオペレータからのガイダンスモード関連
操作端編集要求を受け、ガイダンスモード関連操作端検
索手段からガイダンスモード関連操作端検索手段にて検
索された操作端番号を入力し、フリーグループ操作端割
付データテーブルへ書き込み、更に表示処理手段に対し
てフリーグループ操作端割付データテーブルのデータを
基に表示要求を行う。つまり、プラント自動運転装置部
のガイダンスモード選択時において、操作指示メッセー
ジを表示するための要求信号を流用し、操作指示メッセ
ージに対応した操作すべき操作端を、これもCRTオペ
レーション装置部のフリーグループ機能を流用し、自動
的に操作用の画面を編集することでオペレータの負荷を
軽減すると共に、オペレータの熟練度に影響されない正
確なCRTオペレーション操作を可能とする。
【0064】請求項6の発明は、プラントのプロセス量
に基づいて判定されたプラント状態により所定の操作端
を操作してプラント運転を行うプラント自動運転装置部
と、プラント運転状況を表示装置に表示しプラントの監
視を行うと共に入力装置からの指令を入力処理手段を介
して入力し操作端を操作するCRTオペレーション装置
部とを有し、プラント自動運転装置部は、プラントの運
転状態がプラントの運転段階の節目となるブレークポイ
ントのどこまで進行したかを判定するブレークポイント
判定手段と、操作端を操作すべきタイミングになったか
否かを判定する操作タイミング判定手段と、操作端の操
作のために必要な前条件が成立しているか否かを判定し
不成立であることを検出する前条件不具合検出手段と、
操作端の駆動に伴うプロセス量の予定変化が発生してい
るか否かを判定しプラントに対する操作が予定通り完了
していないことを検出する完了条件不具合検出手段と、
操作タイミング判定手段から操作端に関する操作タイミ
ングの通知を受け操作端への駆動信号を出力する操作端
駆動手段と、プラント運転に関する各種メッセージを表
示処理手段を介して表示装置へ表示させる操作メッセー
ジ表示手段とを備えたプラント運転計算機システムであ
り、CRTオペレーション装置部は、入力装置及び入力
処理手段を介して通知される自動インチング操作要求を
受け表示処理手段を介して表示装置へ変化率設定対話画
面を表示し以後入力装置と表示装置を媒体とした対話に
よりオペレータが設定する目標値データと変化率データ
を一時記憶用のデータテーブルである変化率設定テーブ
ルに書き込む変化率設定対話処理手段と、操作端駆動手
段から操作端駆動情報テーブル内に設定された対象とな
るアナログ操作端における目標値データと変化率データ
を読み取り一時記憶用の変化率設定テーブルに書き込む
変化率設定手段と、変化率設定対話処理手段を介して通
知される自動インチング操作要求を受け、変化率設定手
段に対して変化率設定テーブルの目標値データと変化率
データの更新要求を行い、その後変化率設定テーブルか
ら更新後の目標値データと変化率データを読み取り、そ
の読み取ったデータを使ってアナログ操作端のインチン
グ操作を行う自動インチング操作処理手段とを付加した
ものである。
【0065】請求項6の発明では、変化率設定対話処理
手段は、入力装置及び入力処理手段を介して通知される
自動インチング操作要求を受け、表示処理手段を介して
表示装置へ変化率設定対話画面を表示し、以後入力装置
と表示装置を媒体とした対話によりオペレータが設定す
る目標値データと変化率データを一時記憶用のデータテ
ーブルである変化率設定テーブルに書き込む。また、変
化率設定手段は、操作端駆動手段から操作端駆動情報テ
ーブル内に設定された対象となるアナログ操作端におけ
る目標値データと変化率データを読み取り一時記憶用の
変化率設定テーブルに書き込む。そして、自動インチン
グ操作処理手段は、変化率設定対話処理手段を介して通
知される自動インチング操作要求を受け、変化率設定手
段に対して変化率設定テーブルの目標値データと変化率
データの更新要求を行い、その後変化率設定テーブルか
ら更新後の目標値データと変化率データを読み取り、そ
の読み取ったデータを使ってアナログ操作端のインチン
グ操作を行う。つまり、オペレータが行う空気調節弁や
電動弁の開度と言ったいわゆるインチング操作におい
て、目標値と変化率を与えることで設定された目標値ま
で設定した変化率の傾きのまま安定した操作信号を出力
できるようにする。これにより、オペレータの熟練度に
関係なく希望する操作が正確に行える。また、目標値と
変化率の設定値をプラント運転装置が自動で行う際に使
用している設定値をそのまま流用出来るようにすること
でCRTオペレーションにおけるインチング操作をプラ
ント自動運転のときと同様の操作が行えるようになる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図で
ある。この第1の実施の形態は、図51に示した従来例
に対し、操作タイミング判定手段21が操作すべき操作
端を判定した結果のトルーステーブルを取り出して操作
項目表示するための操作端情報を検索する操作項目表示
関連操作端検索手段40と、その検索結果より操作項目
表示するための操作端情報をフリーグループとして表示
するためにフリーグループ操作端割付データテーブルに
編集し、オペレータの操作項目表示要求で操作項目を表
示装置10に表示しCRTオペレーション可能とする操
作項目表示関連操作端編集手段41を付加したものであ
る。
【0067】図1において、本発明のプラント運転計算
機システムは電子計算機1で構成され、入力装置11及
び表示装置10が接続されている。電子計算機1は、プ
ラント自動運転装置部2とCRTオペレーション装置部
3とを有しており、その他の構成要素である共通処理部
から構成されている。共通処理部は、データ伝送手段1
6、出力データテーブル18、プロセス量データテーブ
ル17、表示処理手段13、入力処理手段12とから構
成されている。
【0068】共通処理部のデータ伝送手段16は、制御
装置15を介してプラント内のプロセス量を入力すると
共にプラントへの操作出力を行うものであり、プロセス
量データテーブル17はデータ伝送手段16から入力し
たプロセス量を記憶し常に最新のプラント状態を示す情
報を有している。また、入力処理手段12はオペレータ
からの各種入力操作を行う入力装置11からの指示内容
を解釈するものであり、表示処理手段13はプロセス量
データテーブル17上のプロセス量を表示装置10に出
力要求するものである。そして、出力データテーブル1
8にはデータ伝送手段16へ出力したい出力データが記
憶されている。
【0069】次に、CRTオペレーション装置部3は、
CRTオペレーションを行うための画面表示機能の一つ
であり、操作したい複数の操作端の操作画面をオペレー
タが自分で編集する機能であるフリーグループ機能を有
し、プラントから得られるプロセス量を表示装置10に
表示し、プラントの監視を行うと共に入力装置11を用
いて操作端を操作するものである。このCRTオペレー
ション装置部3は以下のように構成される。
【0070】CRTオペレーション装置部3の機器情報
テーブル31には、プラントを操作する個々の操作端に
ついての情報が記憶されている。機器操作処理手段30
は機器情報テーブル31の内容と入力処理手段12から
の操作端への指令に従いプラント操作のための出力デー
タを作成し、出力データテーブル18へ出力する。
【0071】選択中グループ記憶エリア32には、入力
装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが選
択したグループ番号が記憶され、画面データテーブル3
3には、表示処理手段13を介して表示装置10に表示
するCRTオペレーション操作用画面データが予め格納
されている。
【0072】また、フリーグループ対話処理手段38
は、入力処理手段12からフリーグループ機能起動要求
を受けて対話画面を表示させCRTオペレーションした
い操作端の割付を行うものである。そして、フリーグル
ープ編集処理手段37は、フリーグループ対話処理手段
38からの操作端割付要求を受け、機器情報テーブル3
1を参照し、要求された操作端番号を検索し当該操作端
の入出力点情報をフリーグループ操作端割付テーブル3
6へ設定するものである。
【0073】さらに、操作項目表示関連操作端検索手段
40は、プラント自動運転装置部2の操作タイミング判
定手段21が操作すべき操作端を判定した結果のトルー
ステーブルを取り出して操作項目表示するための操作端
情報を検索するものであり、操作項目表示関連操作端編
集手段41は、その検索結果より操作項目表示するため
の操作端情報を編集し、オペレータの操作項目表示要求
で操作項目を表示装置10に表示する。これにより、プ
ラント自動運転装置部2が保有する操作タイミングのト
ルーステーブルにより操作項目を検索し、プラント運転
モードに従った操作端項目を表示することになる。
【0074】次に、プラント運転装置部2は、監視をし
ながらプラントの自動運転を行うものであり、以下のよ
うに構成される。プラント運転操作指示手段20は、入
力装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが
入力したプラント運転モード及びプラント運転開始要求
を受けプラント運転操作指示を出すものである。プラン
ト運転モード決定手段24はプロセス量データテーブル
17から最新のプラント状態を入力し、プラント運転操
作指示手段20を介してオペレータから設定される情報
を基にプラント運転モードを決定し記憶するものであ
り、ブレイクポイント判定手段25は、プロセス量デー
タテーブル17から最新のプラント状態を入力し、予め
定められたプラントの状態に応じて分割したブレイクポ
イントのどこまでプラントの運転状態が進行したかを判
定し記憶するものである。
【0075】また、前条件不具合検出手段22は、プロ
セス量データテーブル17から最新のプラント状態を入
力し、各ブレイクポイント毎に操作端別に予め定められ
た操作端の操作のために必要な前条件が成立しているか
否かを判定し記憶するものであり、操作タイミング判定
手段21は、プラント運転操作指示手段20からオペレ
ータによるプラント運転開始要求を受け、個々の操作端
の操作すべきタイミングを判定するものである。すなわ
ち、操作タイミング判定手段21は、プラント運転操作
指示手段20からオペレータによるプラント運転開始要
求を受けると、プロセス量データテーブル17からは最
新のプラント状態を、プラント運転モード決定手段24
からは現在のプラント運転モードを、プレイクポイント
判定手段25からは現在のプレイクポイントをそれぞれ
入力し、予め定められた操作端毎の操作条件と照らし合
わせ個々の操作端の操作すべきタイミングを判定する。
【0076】そして、操作端駆動手段23は、操作タイ
ミング判定手段21から個々の操作端に関する操作タイ
ミングの通知を受けると、個々の操作端の駆動信号を出
力データテーブル18へ更新し、デーク伝送手段16を
介して制御装置15へ出力する。また、完了不具合検出
手段26は、操作タイミング判定手段21から操作端駆
動手段23へ通知したのと同様の操作タイミング通知信
号を同様に受け、プロセス量データテーブル17から最
新のプラント状態を入力し、予め定められた操作端駆動
に伴うプロセス量の予定変化が発生しているか否かを判
定し、プラントに対する操作が予定通り完了していない
ことを検出するものである。
【0077】ガイダンスモード選択手段27は、入力処
理手段12からオペレータによるガイダンスモード選択
要求信号を受け、操作タイミング判定手段21から操作
端駆動手段23へ通知される操作タイミングの通知を抑
制し、操作端駆動手段23へ通知されないようにするも
のである。また、操作メッセージ表示手段28は、各種
メッセージを表示処理手段13を介して表示装置10へ
表示させるものである。すなわち、操作タイミング判定
手段21からの操作メッセージ出力要求と、ガイダンス
モード選択手段27からの操作指示メッセージ出力要求
と、プラント運転モード決定手段24からのプラント運
転モードメッセージ出力要求と、前条件不具合検出手段
22からの前条件不具合メッセージ出力要求と、完了条
件不具合検出手段26からの完了条件不具合メッセージ
出力要求を受け、それらの操作メッセージを表示装置1
0に表示する。
【0078】以上の構成で、プラント運転モードに合っ
た操作項目表示を可能とすることについて説明する。操
作タイミング判定手段21は、データ伝送手段16から
のプロセス量データやプラント運転モード決定手段24
からの現在の運転モード、ブレイクポイント判定手段2
5からの現在のブレイクポイントといったデータから個
々の操作端の操作すべきタイミングを決定する。そし
て、操作端駆動手段23に通知すると共に操作メッセー
ジ表示手段28に対して操作メッセージ出力指示を出力
する。この場合、操作タイミング判定を実施するための
トルーステーブルにプラント運転モードの条件を追加し
た図2のデータ構成として、プラント運転モードで操作
する操作端を判定できるようにしている。すなわち、操
作タイミング判定結果(・・OP346、OP348・
・)を操作項目表示関連操作端検索手段40に渡す。
【0079】操作項目表示関連操作端検索手段40は、
操作タイミング判定結果を操作タイミング判定手段21
より入力して、操作タイミングの判定成立の自動運転操
作番号を検索して、その自動運転操作番号を基に図3の
操作端検索テーブルから操作端番号(・・CP100、
CP120・・)を求めて、検索結果の操作端番号を操
作項目表示関連操作端編集手段41に通知する。
【0080】図4は、操作項目表示関連操作端検索手段
40の動作を示したフローチャートである。操作タイミ
ング判定手段21より操作タイミング判定結果を入力し
(S1)、判定成立の自動運転操作番号を検出し(S
2)、操作端検索テーブルで自動運転操作番号から操作
端番号を求め(S3)、操作端番号を操作項目表示関連
操作端編集手段41に通知し(S4)、ステップS1に
戻る。
【0081】次に、操作項目表示関連操作端編集手段4
1は、操作項目表示関連操作端検索手段40の検索結果
の操作端番号を通知してもらい、入力装置11及び入力
処理手段12を介したオペレータからの操作項目表示要
求があれば、表示処理手段13に操作端番号で操作項目
表示を表示装置10に表示するように要求すると共に、
フリーグループ操作端割付データテーブル36に操作端
番号を格納する。
【0082】図5は、操作項目表示関連操作端編集手段
41の動作を示したフローチャートである。操作項目表
示関連操作端検索手段40より操作端番号を入力し(S
1)、操作項目表示要求があるか否かを判定する(S
2)。操作項目がない場合にはステップS1に戻り、操
作項目表示要求があるときには、操作端番号で表示処理
手段13に操作項目表示を行う(S3)。そして、フリ
ーグループ操作端割付データテーブル36に操作端番号
を格納し(S4)、ステップS1に戻る。
【0083】次に、機器操作処理手段30は、入力処理
手段12からのCRTオペレーション操作要求があれ
ば、フリーグループ操作端割付データテーブル36から
現在割り付けられている操作端の情報を取り出し、機器
情報テーブル31から各操作端情報を取り出して、出力
データテーブル18へCRTオペレーションの操作内容
を出力する。
【0084】図6は、操作項目表示の要求時に表示装置
10に表示される画面例である。CRTオペレーション
操作が必要時は、表示された操作端の項目をタッチ等で
選択することでCRTオペレーションの操作をフリーグ
ループで可能とする。そのためのCRTオペレーション
操作画面の一例を図7に示す。
【0085】以上述べたように、この第1の実施の形態
によれば、操作タイミング判定の条件にプラント運転モ
ードを追加することで操作する操作端を判定できるよう
にし、さらに操作端番号を検索する操作項目表示関連操
作端検索手段40と、操作端番号から操作項目表示及び
CRTオペレーションするためのデータ編集を行う操作
項目表示関連操作端編集手段41を付加したことで、操
作項目表示の自動生成が可能となる。すなわち、従来例
での予め決められていた操作項目を全て表示していた操
作項目表示から、プラント運転装置が保有する操作タイ
ミングのトルーステーブルにより操作項目を検索すると
いう操作項目表示の自動生成が可能となる。
【0086】さらに、プラント運転モードにより操作不
要な操作項目を表示しないようにできる。これにより、
運転モードに合った正確な操作項目表示が可能となり、
オペレータは無駄に書類等で次の操作端の調査を行う必
要がなくなるので、プラント運転の効率アップが図れ
る。
【0087】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図8に第2の実施の形態の構成図を示す。この第2
の実施の形態は、第1の実施の形態に対し、操作タイミ
ング判定手段21が操作すべき操作端を判定した結果の
トルーステーブルを取り出して操作項目表示するための
操作端情報を検索する範囲を、ブレークポイント判定手
段25から取り出した現在のブレークポイントからとし
た操作項目表示関連操作端検索手段50としたものであ
る。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と
同一であるので、同一要素には同一符号を付しその説明
は省略する。
【0088】いま、プラント運転モードに合った操作項
目表示を可能とすることについて考える。図8におい
て、操作項目表示関連操作端検索手段50は、操作タイ
ミング判定結果を操作タイミング判定手段21より入力
しておき、現在のブレークポイントをブレークポイント
判定手段25から取り出して、現在のブレークポイント
からの操作タイミングの判定成立の自動運転操作番号を
検索する。そして、その自動運転操作番号を基に、図3
に示した操作端検索テーブルから操作端番号を求めて、
検索結果の操作端番号を操作項目表示関連操作端編集手
段41に通知する。
【0089】図9は、操作項目表示関連操作端検索手段
50の処理内容を示したフローチャートである。まず、
操作タイミング判定手段21より操作タイミング判定結
果を入力し(S1)、現在のブレークポイントをブレー
クポイント判定手段25から取り出す(S2)。そし
て、現在のブレークポイントから判定成立の自動運転操
作番号を検出し(S3)、操作端検出テーブルで自動運
転操作番号から操作端番号を求め(S4)、操作端番号
を操作項目表示関連操作端編集手段41に通知する(S
5)。
【0090】図10は、操作項目表示要求時に表示装置
10に表示される画面例である。CRTオペレーション
操作が必要時は、表示された操作端の項目をタッチ等で
選択することでCRTオペレーションの操作をフリーグ
ループで可能とする。そのためのCDTオペレーション
操作表示画面は図7に示したとおりである。
【0091】以上述べたように、この第2の実施の形態
によれば、第1の実施の形態に対し、操作端番号の検索
範囲を現在のブレークポイントからとした操作項目表示
関連操作端検索手段50としたことで、第1の実施の形
態での操作項目を全て表示していた操作項目表示から、
現在操作中の操作端の操作項目表示の呼出ができる表示
となる。すなわち、操作項目を現在のブレークポイント
から検索するため現在操作中の操作端の操作項目表示の
呼出ができる。これにより、プラント運転状態に合った
操作項目表示が可能となり、オペレータは操作すべきの
操作端の検索を容易に行うことができるので、オペレー
タの負荷を軽減できる。
【0092】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第3の実施の形態を示す構成図であ
る。この第3の実施の形態は、図51に示した従来例に
対し、前条件不具合検出手段22から操作メッセージ表
示手段28へ通知される前条件不具合メッセージ出力要
求を同タイミングで入力し個々の前条件不具合メッセー
ジ出力要求に対して予め定められた操作端番号を検索す
る前条件不具合関連操作端検索手段60と、前条件不具
合関連操作端検索手段60にて検索された操作端番号を
入力し入力装置11及び入力処理手段12を介したオペ
レータからの操作端表示要求を受け操作端番号のフリー
グループ操作端割付データテーブルへの書き込み及び表
示処理手段13に対してフリーグループ操作端割付デー
タテーブルに割り付けられた操作端表示を行う前条件不
具合関連操作端編集手段61を付加したものである。
【0093】図11において、第3の実施の形態におけ
るプラント運転計算機システムは電子計算機1で構成さ
れ、入力装置11及び表示装置10が接続されている。
電子計算機1は、プラント自動運転装置部2とCRTオ
ペレーション装置部3とを有しており、その他の構成要
素である共通処理部から構成されている。共通処理部
は、データ伝送手段16、出力データテーブル18、プ
ロセス量データテーブル17、表示処理手段13、入力
処理手段12とから構成されている。
【0094】共通処理部のデータ伝送手段16は、制御
装置15を介してプラント内のプロセス量を入力すると
共にプラントへの操作出力を行うものであり、プロセス
量データテーブル17はデータ伝送手段16から入力し
たプロセス量を記憶し常に最新のプラント状態を示す情
報を有している。また、入力処理手段12はオペレータ
からの各種入力操作を行う入力装置11からの指示内容
を解釈するものであり、表示処理手段13はプロセス量
データテーブル17上のプロセス量を表示装置10に出
力要求するものである。そして、出力データテーブル1
8にはデータ伝送手段16へ出力したい出力データが記
憶されている。
【0095】次に、CRTオペレーション装置部3は、
CRTオペレーションを行うための画面表示機能の一つ
であり、操作したい複数の操作端の操作画面をオペレー
タが自分で編集する機能であるフリーグループ機能を有
し、プラントから得られるプロセス量を表示装置10に
表示し、プラントの監視を行うと共に入力装置11を用
いて操作端を操作するものである。このCRTオペレー
ション装置部3は以下のように構成される。
【0096】CRTオペレーション装置部3の機器情報
テーブル31には、プラントを操作する個々の操作端に
ついての情報が記憶されている。機器操作処理手段30
は機器情報テーブル31の内容と入力処理手段12から
の操作端への指令に従いプラント操作のための出力デー
タを作成し、出力データテーブル18へ出力する。
【0097】選択中グループ記憶エリア32には、入力
装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが選
択したグループ番号が記憶され、画面データテーブル3
3には、表示処理手段13を介して表示装置10に表示
するCRTオペレーション操作用画面データが予め格納
されている。
【0098】また、フリーグループ対話処理手段38
は、入力処理手段12からフリーグループ機能起動要求
を受けて対話画面を表示させCRTオペレーションした
い操作端の割付を行うものである。そして、フリーグル
ープ編集処理手段37は、フリーグループ対話処理手段
38からの操作端割付要求を受け、機器情報テーブル3
1を参照し、要求された操作端番号を検索し当該操作端
の入出力点情報をフリーグループ操作端割付テーブル3
6へ設定するものである。
【0099】さらに、前条件不具合関連操作端検索手段
60は、プラント自動運転装置部2の前条件不具合検出
手段22から操作メッセージ表示手段28へ通知される
前条件不具合メッセージ出力要求を同タイミングで入力
し、個々の前条件不具合メッセージ出力要求に対して予
め定められた操作端番号を検索する。また、前条件不具
合関連操作端編集手段61は、前条件不具合関連操作端
検索手段60にて検索された操作端番号を入力し、入力
装置11及び入力処理手段12を介したオペレータから
の操作端表示要求を受け、操作端番号のフリーグループ
操作端割付データテーブル36への書き込み及び表示処
理手段13に対してフリーグループ操作端割付データテ
ーブル36に割り付けられた操作端表示を行う。つま
り、プラント自動化運転において、前条件不具合により
プラント操作渋滞が発生した場合、その不具合の要因と
考えられるプラント内の操作端をオペレータの知識や経
験によらず容易に検索することになる。
【0100】次に、プラント運転装置部2は、監視をし
ながらプラントの自動運転を行うものであり、以下のよ
うに構成される。プラント運転操作指示手段20は、入
力装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが
入力したプラント運転モード及びプラント運転開始要求
を受けプラント運転操作指示を出すものである。プラン
ト運転モード決定手段24はプロセス量データテーブル
17から最新のプラント状態を入力し、プラント運転操
作指示手段20を介してオペレータから設定される情報
を基にプラント運転モードを決定し記憶するものであ
り、ブレイクポイント判定手段25は、プロセス量デー
タテーブル17から最新のプラント状態を入力し、予め
定められたプラントの状態に応じて分割したブレイクポ
イントのどこまでプラントの運転状態が進行したかを判
定し記憶するものである。
【0101】また、前条件不具合検出手段22は、プロ
セス量データテーブル17から最新のプラント状態を入
力し、各ブレイクポイント毎に操作端別に予め定められ
た操作端の操作のために必要な前条件が成立しているか
否かを判定し記憶するものであり、操作タイミング判定
手段21は、プラント運転操作指示手段20からオペレ
ータによるプラント運転開始要求を受け、個々の操作端
の操作すべきタイミングを判定するものである。すなわ
ち、操作タイミング判定手段21は、プラント運転操作
指示手段20からオペレータによるプラント運転開始要
求を受けると、プロセス量データテーブル17からは最
新のプラント状態を、プラント運転モード決定手段24
からは現在のプラント運転モードを、プレイクポイント
判定手段25からは現在のプレイクポイントをそれぞれ
入力し、予め定められた操作端毎の操作条件と照らし合
わせ個々の操作端の操作すべきタイミングを判定する。
【0102】そして、操作端駆動手段23は、操作タイ
ミング判定手段21から個々の操作端に関する操作タイ
ミングの通知を受けると、個々の操作端の駆動信号を出
力データテーブル18へ更新し、デーク伝送手段16を
介して制御装置15へ出力する。また、完了不具合検出
手段26は、操作タイミング判定手段21から操作端駆
動手段23へ通知したのと同様の操作タイミング通知信
号を同様に受け、プロセス量データテーブル17から最
新のプラント状態を入力し、予め定められた操作端駆動
に伴うプロセス量の予定変化が発生しているか否かを判
定し、プラントに対する操作が予定通り完了していない
ことを検出するものである。
【0103】ガイダンスモード選択手段27は、入力処
理手段12からオペレータによるガイダンスモード選択
要求信号を受け、操作タイミング判定手段21から操作
端駆動手段23へ通知される操作タイミングの通知を抑
制し、操作端駆動手段23へ通知されないようにするも
のである。また、操作メッセージ表示手段28は、各種
メッセージを表示処理手段13を介して表示装置10へ
表示させるものである。すなわち、操作タイミング判定
手段21からの操作メッセージ出力要求と、ガイダンス
モード選択手段27からの操作指示メッセージ出力要求
と、プラント運転モード決定手段24からのプラント運
転モードメッセージ出力要求と、前条件不具合検出手段
22からの前条件不具合メッセージ出力要求と、完了条
件不具合検出手段26からの完了条件不具合メッセージ
出力要求を受け、それらの操作メッセージを表示装置1
0に表示する。
【0104】以上の構成で、プラント自動運転における
前条件不具合発生によるプラント操作渋滞を解決するた
めに、オペレータが操作端検索する場合を考える。前条
件不具合検出手段22は、前条件不具合発生した場合、
操作メッセージ表示手段28に前条件不具合メッセージ
出力要求すると共に、前条件不具合関連操作端検索手段
60にも同様の前条件不具合メッセージ出力要求をかけ
る。前条件不具合関連操作端検索手段60は前条件不具
合検出手段22からの前条件不具合メッセージ出力要求
により起動し、不具合に関連する操作端を後述する内部
テーブルを参照して検索し、操作端番号を前条件不具合
関連操作端編集手段61に出力する。
【0105】前条件不具合関連操作端編集手段61は、
前条件不具合関連操作端検索手段60の検索した操作端
番号を入力し、入力装置11及び入力処理装置12を介
したオペレータからの操作端表示要求があれば、フリー
グループ操作端割付データテーブル36に操作端番号を
出力すると共に、表示処理手段13にフリーグループ操
作端割付データテーブル36に割り付けられた操作端表
示要求を行う。
【0106】表示処理手段13は、前条件不具合関連操
作端編集手段61からの操作端番号より機器情報テーブ
ル31を参照して表示装置10へ図12に示す当該操作
端の画面表示する。機器操作処理手段30は図12に示
した操作端画面から、入力装置11及び入力処理手段1
2を介したCRTオペレーション操作要求があれば、フ
リーグループ操作端割付データテーブル36から現在割
り付けられている操作端の入出力点情報を参照し、機器
情報テーブル31から各操作端情報を参照して出力デー
タテーブル18へ操作内容を出力する。ここで、図12
の操作端画面において、該当する操作端が8個未満の場
合はスペアとする。図12ではスペアが5個の場合を示
している。また、AAA、BBB、CCCは操作端番号
を示し、その下方には操作端名称が表示され、さらにそ
の下方には操作スイッチが表示される。
【0107】以上の処理により、プラント自動運転時の
前条件不具合発生と同時に、不具合関連操作端の検索及
び関連操作端のフリーグループ操作端への割付けが可能
となる。図13は、前条件不具合関連操作端検索手段6
0が内部に持ち参照する内部テーブルを示したものであ
る。この内部テーブルは各自動運転操作番号毎に作成し
各ポイント番号(前条件不具合メッセージ)に対して、
予めその不具合に関連する操作端番号(CP005、C
P006等)を割り当てておくことで関連操作端を検索
する。
【0108】図14は、前条件不具合関連操作端検索手
段60の処理内容を示したフローチャートである。前条
件不具合メッセージ出力要求があるか否かを判定し(S
1)、その出力要求があるときは、前条件不具合メッセ
ージを入力する(S2)。そして、内部テーブルを参照
し関連操作端を検索し(S3)、前条件不具合関連操作
端編集手段61に操作端番号を出力する(S4)。
【0109】また、図15は前条件不具合関連操作端編
集手段61の動作を示したフローチャートである。オペ
レータからの操作端表示要求があるまで待機する(S
1)。操作端の表示要求があると操作端番号の出力があ
るか否かを判定し(S2)、操作端番号の出力がある場
合には、その操作端番号を入力する(S3)。そして、
その操作端番号を保持し(S4)、オペレータからの操
作端表示要求があるまで待つ(S5)。その後に、フリ
ーグループ操作端割付テーブル36へ操作端番号を出力
し(S6)、表示処理手段13へ操作端番号を出力する
(S7)。
【0110】図16は、前条件不具合発生時に表示装置
10に表示される画面の例である。図16中の不具合メ
ッセージをタッチオペレーション等で選択することで、
図12に示す不具合関連操作端画面に切り替わる。
【0111】以上述べたように、この第3の実施の形態
では、プラント自動運転時の前条件不具合によるプラン
ト操作渋滞発生した場合、前条件不具合の要因と考えら
れる操作端の検索を不具合発生と同時に自動的に行い、
オペレータの操作端表示要求により表示装置10上に表
示しCRTオペレーション操作できることでオペレータ
の付加軽減やプラント稼働率の向上を可能とする。
【0112】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図17は本発明の第4の実施の形態を示す構成図で
ある。この第4の実施の形態は、図51に示した従来例
に対し、完了条件不具合検出手段26から操作メッセー
ジ表示手段28へ通知される完了条件不具合メッセージ
出力要求を同タイミングで入力し個々の完了条件不具合
メッセージ出力要求に対して予め定められた操作端番号
を検索する完了条件不具合関連操作端検索手段70と、
完了条件不具合関連操作端検索手段70にて検索された
操作端番号を入力し入力装置11及び入力処理手段12
を介したオペレータからの操作端表示要求を受け操作端
番号のフリーグループ操作端割付データテーブル36へ
の書き込み及び表示処理手段12に対してフリーグルー
プ操作端割付データテーブル36に割り付けられた操作
端表示を行う完了条件不具合関連操作端編集手段71を
付加したものである。
【0113】図17において、本発明のプラント運転計
算機システムは電子計算機1で構成され、入力装置11
及び表示装置10が接続されている。電子計算機1は、
プラント自動運転装置部2とCRTオペレーション装置
部3とを有しており、その他の構成要素である共通処理
部から構成されている。共通処理部は、データ伝送手段
16、出力データテーブル18、プロセス量データテー
ブル17、表示処理手段13、入力処理手段12とから
構成されている。
【0114】共通処理部のデータ伝送手段16は、制御
装置15を介してプラント内のプロセス量を入力すると
共にプラントへの操作出力を行うものであり、プロセス
量データテーブル17はデータ伝送手段16から入力し
たプロセス量を記憶し常に最新のプラント状態を示す情
報を有している。また、入力処理手段12はオペレータ
からの各種入力操作を行う入力装置11からの指示内容
を解釈するものであり、表示処理手段13はプロセス量
データテーブル17上のプロセス量を表示装置10に出
力要求するものである。そして、出力データテーブル1
8にはデータ伝送手段16へ出力したい出力データが記
憶されている。
【0115】次に、CRTオペレーション装置部3は、
CRTオペレーションを行うための画面表示機能の一つ
であり、操作したい複数の操作端の操作画面をオペレー
タが自分で編集する機能であるフリーグループ機能を有
し、プラントから得られるプロセス量を表示装置10に
表示し、プラントの監視を行うと共に入力装置11を用
いて操作端を操作するものである。このCRTオペレー
ション装置部3は以下のように構成される。
【0116】CRTオペレーション装置部3の機器情報
テーブル31には、プラントを操作する個々の操作端に
ついての情報が記憶されている。機器操作処理手段30
は機器情報テーブル31の内容と入力処理手段12から
の操作端への指令に従いプラント操作のための出力デー
タを作成し、出力データテーブル18へ出力する。
【0117】選択中グループ記憶エリア32には、入力
装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが選
択したグループ番号が記憶され、画面データテーブル3
3には、表示処理手段13を介して表示装置10に表示
するCRTオペレーション操作用画面データが予め格納
されている。
【0118】また、フリーグループ対話処理手段38
は、入力処理手段12からフリーグループ機能起動要求
を受けて対話画面を表示させCRTオペレーションした
い操作端の割付を行うものである。そして、フリーグル
ープ編集処理手段37は、フリーグループ対話処理手段
38からの操作端割付要求を受け、機器情報テーブル3
1を参照し、要求された操作端番号を検索し当該操作端
の入出力点情報をフリーグループ操作端割付テーブル3
6へ設定するものである。
【0119】さらに、完了条件不具合関連操作端検索手
段70は、プラント自動運転装置部2の完了条件不具合
検出手段26から操作メッセージ表示手段28へ通知さ
れる完了条件不具合メッセージ出力要求を同タイミング
で入力し、個々の完了条件不具合メッセージ出力要求に
対して予め定められた操作端番号を検索する。そして、
完了条件不具合関連操作端編集手段71は、完了条件不
具合関連操作端検索手段70にて検索された操作端番号
を入力し、入力装置11及び入力処理手段12を介した
オペレータからの操作端表示要求を受け、操作端番号の
フリーグループ操作端割付データテーブル36への書き
込み及び表示処理手段13に対してフリーグループ操作
端割付データテーブル36に割り付けられた操作端表示
を行う。つまり、プラント自動運転において、完了条件
不具合によりプラント操作渋滞が発生した場合、その不
具合の要因と考えられるプラント内の操作端をオペレー
タの知識や経験によらず容易に検索することになる。
【0120】次に、プラント運転装置部2は、監視をし
ながらプラントの自動運転を行うものであり、以下のよ
うに構成される。プラント運転操作指示手段20は、入
力装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが
入力したプラント運転モード及びプラント運転開始要求
を受けプラント運転操作指示を出すものである。プラン
ト運転モード決定手段24はプロセス量データテーブル
17から最新のプラント状態を入力し、プラント運転操
作指示手段20を介してオペレータから設定される情報
を基にプラント運転モードを決定し記憶するものであ
り、ブレイクポイント判定手段25は、プロセス量デー
タテーブル17から最新のプラント状態を入力し、予め
定められたプラントの状態に応じて分割したブレイクポ
イントのどこまでプラントの運転状態が進行したかを判
定し記憶するものである。
【0121】また、前条件不具合検出手段22は、プロ
セス量データテーブル17から最新のプラント状態を入
力し、各ブレイクポイント毎に操作端別に予め定められ
た操作端の操作のために必要な前条件が成立しているか
否かを判定し記憶するものであり、操作タイミング判定
手段21は、プラント運転操作指示手段20からオペレ
ータによるプラント運転開始要求を受け、個々の操作端
の操作すべきタイミングを判定するものである。すなわ
ち、操作タイミング判定手段21は、プラント運転操作
指示手段20からオペレータによるプラント運転開始要
求を受けると、プロセス量データテーブル17からは最
新のプラント状態を、プラント運転モード決定手段24
からは現在のプラント運転モードを、プレイクポイント
判定手段25からは現在のプレイクポイントをそれぞれ
入力し、予め定められた操作端毎の操作条件と照らし合
わせ個々の操作端の操作すべきタイミングを判定する。
【0122】そして、操作端駆動手段23は、操作タイ
ミング判定手段21から個々の操作端に関する操作タイ
ミングの通知を受けると、個々の操作端の駆動信号を出
力データテーブル18へ更新し、デーク伝送手段16を
介して制御装置15へ出力する。また、完了不具合検出
手段26は、操作タイミング判定手段21から操作端駆
動手段23へ通知したのと同様の操作タイミング通知信
号を同様に受け、プロセス量データテーブル17から最
新のプラント状態を入力し、予め定められた操作端駆動
に伴うプロセス量の予定変化が発生しているか否かを判
定し、プラントに対する操作が予定通り完了していない
ことを検出するものである。
【0123】ガイダンスモード選択手段27は、入力処
理手段12からオペレータによるガイダンスモード選択
要求信号を受け、操作タイミング判定手段21から操作
端駆動手段23へ通知される操作タイミングの通知を抑
制し、操作端駆動手段23へ通知されないようにするも
のである。また、操作メッセージ表示手段28は、各種
メッセージを表示処理手段13を介して表示装置10へ
表示させるものである。すなわち、操作タイミング判定
手段21からの操作メッセージ出力要求と、ガイダンス
モード選択手段27からの操作指示メッセージ出力要求
と、プラント運転モード決定手段24からのプラント運
転モードメッセージ出力要求と、前条件不具合検出手段
22からの前条件不具合メッセージ出力要求と、完了条
件不具合検出手段26からの完了条件不具合メッセージ
出力要求を受け、それらの操作メッセージを表示装置1
0に表示する。
【0124】以上の構成で、プラント自動化運転におけ
る完了条件不具合発生によるプラント操作渋滞を解決す
るために、オペレータが操作端検索する場合を考える。
プラント自動運転装置部2の完了条件不具合検出手段2
6は、完了条件不具合が発生した場合、操作メッセージ
表示手段28に完了条件不具合メッセージ出力要求する
と共に、完了条件不具合関連操作端検索手段70にも同
様の完了条件不具合メッセージ出力要求をかける。
【0125】完了条件不具合関連操作端検索手段70
は、完了条件不具合検出手段22からの完了条件不具合
メッセージ出力要求により起動し、不具合に関連する操
作端を後述する内部テーブルを参照して検索し、操作端
番号を完了条件不具合関連操作端編集手段71に出力す
る。完了条件不具合関連操作操作端編集手段71は完了
条件不具合関連操作端検索手段70の検索した操作端番
号を入力し、入力装置11及び入力処理装置12を介し
たオペレータからの操作端表示要求があれば、フリーグ
ループ操作端割付データテーブル36に操作端番号を出
力すると共に、表示処理手段13にフリーグループ操作
端割付データテーブル36に割り付けられた操作端表示
要求を行う。
【0126】表示処理手段13は、完了条件不具合関連
操作端編集手段71からの操作端番号より機器情報テー
ブル31を参照して、表示手段10へ図18に示す当該
操作端の画面表示する。機器操作処理手段30は図18
に示した操作端画面から、入力装置11及び入力処理手
段12を介したCRTオペレーション操作要求があれ
ば、フリーグループ操作端割付データテーブル36から
現在割り付けられている操作端の入出力点情報を参照
し、機器情報テーブル31から各操作端情報を参照して
出力データテーブル18へ操作内容を出力する。ここ
で、図18の操作端画面において、該当する操作端が8
個未満の場合はスペアとする。図18ではスペアが5個
の場合を示している。また、AAA、BBB、CCCは
操作端番号を示し、その下方には操作端名称が表示さ
れ、さらにその下方には操作スイッチが表示される。
【0127】以上の処理により、プラント自動運転時の
完了条件不具合発生と同時に、不具合関連操作端の検索
や関連操作端のフリーグループ操作端への割付けが可能
となる。図19は、完了条件不具合関連操作端検索手段
70が参照する内部テーブルを示したものである。この
内部テーブルは各自動運転操作番号毎に作成し、各ポイ
ント番号(完了条件不具合メッセージ)に対して、予め
その不具合に関連する操作端番号(CP005,CP0
06等)を割り当てておくことで関連操作端を検索す
る。
【0128】図20は、完了条件不具合関連操作端検索
手段70の処理内容を示したフローチャートである。完
了条件不具合メッセージ出力要求があるか否かを判定し
(S1)、出力要求があるときは、完了条件不具合メッ
セージを入力する(S2)。そして、内部テーブルを参
照して関連操作端を検索し(S3)、完了条件不具合関
連操作端編集手段71に操作端番号を出力する(S
4)。
【0129】図21は、完了条件不具合関連操作端編集
手段71の処理内容を示したフローチャートである。オ
ペレータからの操作端表示要求があるまで待機する(S
1)。操作端の表示要求があると操作端番号の出力があ
るか否かを判定し(S2)、操作端番号の出力がある場
合には、その操作端番号を入力する(S3)。そして、
その操作端番号を保持し(S4)、オペレータからの操
作端表示要求があるまで待つ(S5)。その後に、フリ
ーグループ操作端割付テーブル36へ操作端番号を出力
し(S6)、表示処理手段13へ操作端番号を出力する
(S7)。
【0130】図22は完了条件不具合発生時にCRT等
に表示される画面の例である。図22中の不具合メッセ
ージをタッチオペレーション等で選択することで図18
に示す不具合関連操作端画面に切り替わる。
【0131】以上述べたように、この第4の実施の形態
によれば、プラント自動運転時の完了条件不具合による
プラント操作渋滞発生した場合、完了条件不具合の要因
と考えられる操作端の検索を不具合発生と同時に自動的
に行い、オペレータの操作端表示要求により表示装置1
0上に表示しCRTオペレーション操作できることでオ
ペレータの付加軽減やプラント稼働率の向上を可能とす
る。
【0132】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図23は本発明の第5の実施の形態を示す構成図で
ある。この第5の実施の形態は、図51に示した従来例
に対し、ガイダンスモード選択手段27から操作メッセ
ージ表示手段28へ通知される操作指示メッセージ出力
要求を操作メッセージ表示手段28が受け取るのと同タ
イミングで入力し個々の操作指示メッセージ要求に対し
て予め定められた操作端番号を検索するガイダンスモー
ド関連操作端検索手段80と、入力装置11及び入力処
理手段12を介して通知されるオペレータからのガイダ
ンスモード関連操作端編集要求を受けガイダンスモード
関連操作端検索手段80にて検索された操作端番号を入
力しフリーグループ操作端割付データテーブル36へ書
き込み更に表示処理手段13に対してフリーグループ操
作端割付データテーブル36のデータを基に表示要求を
行うガイダンスモード関連操作端編集手段81とを付加
したものである。
【0133】図23において、本発明のプラント運転計
算機システムは電子計算機1で構成され、入力装置11
及び表示装置10が接続されている。電子計算機1は、
プラント自動運転装置部2とCRTオペレーション装置
部3とを有しており、その他の構成要素である共通処理
部から構成されている。共通処理部は、データ伝送手段
16、出力データテーブル18、プロセス量データテー
ブル17、表示処理手段13、入力処理手段12とから
構成されている。
【0134】共通処理部のデータ伝送手段16は、制御
装置15を介してプラント内のプロセス量を入力すると
共にプラントへの操作出力を行うものであり、プロセス
量データテーブル17はデータ伝送手段16から入力し
たプロセス量を記憶し常に最新のプラント状態を示す情
報を有している。また、入力処理手段12はオペレータ
からの各種入力操作を行う入力装置11からの指示内容
を解釈するものであり、表示処理手段13はプロセス量
データテーブル17上のプロセス量を表示装置10に出
力要求するものである。そして、出力データテーブル1
8にはデータ伝送手段16へ出力したい出力データが記
憶されている。
【0135】次に、CRTオペレーション装置部3は、
CRTオペレーションを行うための画面表示機能の一つ
であり、操作したい複数の操作端の操作画面をオペレー
タが自分で編集する機能であるフリーグループ機能を有
し、プラントから得られるプロセス量を表示装置10に
表示し、プラントの監視を行うと共に入力装置11を用
いて操作端を操作するものである。このCRTオペレー
ション装置部3は以下のように構成される。
【0136】CRTオペレーション装置部3の機器情報
テーブル31には、プラントを操作する個々の操作端に
ついての情報が記憶されている。機器操作処理手段30
は機器情報テーブル31の内容と入力処理手段12から
の操作端への指令に従いプラント操作のための出力デー
タを作成し、出力データテーブル18へ出力する。
【0137】選択中グループ記憶エリア32には、入力
装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが選
択したグループ番号が記憶され、画面データテーブル3
3には、表示処理手段13を介して表示装置10に表示
するCRTオペレーション操作用画面データが予め格納
されている。
【0138】また、フリーグループ対話処理手段38
は、入力処理手段12からフリーグループ機能起動要求
を受けて対話画面を表示させCRTオペレーションした
い操作端の割付を行うものである。そして、フリーグル
ープ編集処理手段37は、フリーグループ対話処理手段
38からの操作端割付要求を受け、機器情報テーブル3
1を参照し、要求された操作端番号を検索し当該操作端
の入出力点情報をフリーグループ操作端割付テーブル3
6へ設定するものである。
【0139】さらに、ガイダンスモード関連操作端検索
手段80は、操作タイミング判定手段21から操作指示
メッセージ出力要求として操作メッセージ表示手段28
へ通知される自動運転操作番号を同タイミングで入力
し、個々の操作指示メッセージ要求に対して予め定めら
れた操作端番号を検索する。そして、ガイダンスモード
関連操作端編集手段81は、入力装置11及び入力処理
手段12を介して通知されるオペレータからのガイダン
スモード関連操作端編集要求を受け、ガイダンスモード
関連操作端検索手段80にて検索された操作端番号を入
力し、フリーグループ操作端割付データテーブル36へ
書き込み、更に表示処理手段13に対してフリーグルー
プ操作端割付データテーブル36のデータを基に表示要
求を行う。つまり、プラント自動運転装置部2のガイダ
ンスモード選択時において、操作指示メッセージを表示
するための要求信号を流用し、操作指示メッセージに対
応した操作すべき操作端を、これもCRTオペレーショ
ン装置部3のフリーグループ機能を流用し、自動的に操
作用の画面を編集することでオペレータの負荷を軽減す
ると共に、オペレータの熟練度に影響されない正確なC
RTオペレーション操作を行うことになる。
【0140】次に、プラント運転装置部2は、監視をし
ながらプラントの自動運転を行うものであり、以下のよ
うに構成される。プラント運転操作指示手段20は、入
力装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが
入力したプラント運転モード及びプラント運転開始要求
を受けプラント運転操作指示を出すものである。プラン
ト運転モード決定手段24はプロセス量データテーブル
17から最新のプラント状態を入力し、プラント運転操
作指示手段20を介してオペレータから設定される情報
を基にプラント運転モードを決定し記憶するものであ
り、ブレイクポイント判定手段25は、プロセス量デー
タテーブル17から最新のプラント状態を入力し、予め
定められたプラントの状態に応じて分割したブレイクポ
イントのどこまでプラントの運転状態が進行したかを判
定し記憶するものである。
【0141】また、前条件不具合検出手段22は、プロ
セス量データテーブル17から最新のプラント状態を入
力し、各ブレイクポイント毎に操作端別に予め定められ
た操作端の操作のために必要な前条件が成立しているか
否かを判定し記憶するものであり、操作タイミング判定
手段21は、プラント運転操作指示手段20からオペレ
ータによるプラント運転開始要求を受け、個々の操作端
の操作すべきタイミングを判定するものである。すなわ
ち、操作タイミング判定手段21は、プラント運転操作
指示手段20からオペレータによるプラント運転開始要
求を受けると、プロセス量データテーブル17からは最
新のプラント状態を、プラント運転モード決定手段24
からは現在のプラント運転モードを、プレイクポイント
判定手段25からは現在のプレイクポイントをそれぞれ
入力し、予め定められた操作端毎の操作条件と照らし合
わせ個々の操作端の操作すべきタイミングを判定する。
【0142】そして、操作端駆動手段23は、操作タイ
ミング判定手段21から個々の操作端に関する操作タイ
ミングの通知を受けると、個々の操作端の駆動信号を出
力データテーブル18へ更新し、デーク伝送手段16を
介して制御装置15へ出力する。また、完了不具合検出
手段26は、操作タイミング判定手段21から操作端駆
動手段23へ通知したのと同様の操作タイミング通知信
号を同様に受け、プロセス量データテーブル17から最
新のプラント状態を入力し、予め定められた操作端駆動
に伴うプロセス量の予定変化が発生しているか否かを判
定し、プラントに対する操作が予定通り完了していない
ことを検出するものである。
【0143】ガイダンスモード選択手段27は、入力処
理手段12からオペレータによるガイダンスモード選択
要求信号を受け、操作タイミング判定手段21から操作
端駆動手段23へ通知される操作タイミングの通知を抑
制し、操作端駆動手段23へ通知されないようにするも
のである。また、操作メッセージ表示手段28は、各種
メッセージを表示処理手段13を介して表示装置10へ
表示させるものである。すなわち、操作タイミング判定
手段21からの操作メッセージ出力要求と、ガイダンス
モード選択手段27からの操作指示メッセージ出力要求
と、プラント運転モード決定手段24からのプラント運
転モードメッセージ出力要求と、前条件不具合検出手段
22からの前条件不具合メッセージ出力要求と、完了条
件不具合検出手段26からの完了条件不具合メッセージ
出力要求を受け、それらの操作メッセージを表示装置1
0に表示する。
【0144】以上の構成で、プラント自動運転装置部2
がガイダンスモードで運転している場合、ガイダンスモ
ード選択手段27により表示装置10に表示される操作
指示メッセージに従いCRTオペレーション操作を行う
場合について考える。ガイダンスモード選択時、まず、
ガイダンスモード選択手段27により操作タイミング判
定手段21から操作端駆動手段23への操作端駆動を促
す自動運転操作番号の通知が抑制される。そして、それ
と同時にガイダンスモード選択手段27から操作メッセ
ージ表示手段28へ表示処理手段13を介して表示装置
10に表示するメッセージを操作メッセージから操作指
示メッセージに置き換える指令が出力される。
【0145】操作メッセージ表示手段28は、操作タイ
ミング判定手段21から通知される自動運転操作番号を
基に、図38にその一例を示すような操作メッセージテ
ーブルを検索し、表示処理手段13へ通知すべきメッセ
ージを得る。このとき、ガイダンスモード選択手段27
からの操作メッセージから操作指示メッセージに置き換
える指令を受けていなければ、図38に示す操作メッセ
ージテーブルから操作メッセージの方を表示処理手段1
3へ通知する。一方、操作メッセージから操作指示メッ
セージに置き換える指令を受けていれば、操作指示メッ
セージの方を表示処理手段へ通知する。
【0146】以上の処理により、オペレータはガイダン
スモードにて、運転中は「・・・・します。」という操
作メッセージではなく、「・・・・して下さい。」とい
う操作を指示するメッセージを表示装置10より受けら
れるようになるわけである。そして、オペレータは、こ
の操作指示メッセージを受け取ることで、従来であれば
メッセージに従った操作端をCRTオペレーションすべ
く、CRTオペレーション操作用画面である複数枚のグ
ループ画面の中から該当する操作端が含まれる画面を探
し出す必要があったわけである。ここで、重要なのは、
ガイダンスモードであってもそうでなくても、操作タイ
ミング判定手段21からは、常にメッセージの表示を要
求すべく自動運転操作番号がメッセージ出力要求として
操作メッセージ表示手段28に対して出力されていると
いうことである。
【0147】本発明の第5の実施の形態では、この自動
運転操作番号(メッセージ出力要求信号)をガイダンス
モード関連操作端検索手段80へも入力するようにし、
対応する操作端の検索のために使用するようにしてい
る。ガイダンスモード関連操作端検索手段80では、予
め自動運転操作番号(メッセージ出力要求信号)毎に操
作すべき操作端番号の対応を記憶した図24に示すよう
なガイダンスモード関係操作端検索テーブル82を検索
し、メッセージに対応した操作端番号を得る。
【0148】次に、オペレータがガイダンスモード関連
操作端編集要求を入力装置11及び入力処理手段12を
介してガイダンスモード関連操作端編集手段81へ通知
する。ガイダンスモード関連操作端編集手段81では、
ガイダンスモード関連操作端編集要求を受け、ガイダン
スモード関連操作端検索手段80より先に検索され得ら
れた操作端番号を入力し、フリーグループ操作端割付デ
ータテーブル36へ書き込む。更にガイダンスモード関
連操作端編集手段81は表示処理手段13へフリーグル
ープ表示画面の表示要求も行う。以後は、フリーグルー
プ表示画面からのCRTオペレーション操作の処理が、
機器操作処理手段30により行われる。
【0149】図25は、ガイダンスモード関連操作端編
集手段81の動作を示したフローチャートである。ま
ず、ガイダンスモード関連操作端編集要求があるか否か
を判定し(S1)、ガイダンスモード関連操作端編集要
求がない場合は処理を終了し、ガイダンスモード関連操
作端編集要求がある場合には、ガイダンスモード関連操
作端検索手段80より検索された操作端番号を入力する
(S2)。そして、フリーグループ操作端割付データテ
ーブルへ操作端番号を書き込み(S3)、表示処理手段
13に対してフリーグループ表示画面の表示要求を行う
(S4)。
【0150】以上述べたように、この第5の実施の形態
によれば、プラント自動運転装置の操作タイミング判定
手段21から出力される自動運転操作番号(メッセージ
出力要求信号)を基に、CRTオペレーションすべき操
作端番号を検索し、自動的にフリーグループ機能への操
作割付が行われるようになる。これにより、オペレータ
が操作指示メッセージに従って、指示された操作端の割
り付けられた画面を捜さずとも、プラントの状態に適し
た操作端が自動的にフリーグループ表示画面に編集され
るようになり、オペレータの負荷を軽減すると共に、オ
ペレータの熟練度に影響されない正確なCRTオペレー
ション操作が可能となる。
【0151】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図26は本発明の第6の実施の形態を示す構成図で
ある。この第6の実施の形態は、図51に示した従来例
のフリーグループ操作端割付データテーブル36、フリ
ーグループ編集処理手段37、フリーグループ対話処理
手段38に代えて、変化率設定手段90、変化率設定テ
ーブル91、自動インチング操作処理手段92、変化率
設定対話処理手段93を設けたものである。
【0152】変化率設定対話処理手段93は、入力装置
11及び入力処理手段12を介して通知される自動イン
チング操作要求を受け、表示処理手段13を介して表示
装置10へ変化率設定対話画面を表示し、以後、入力装
置11と表示装置10を媒体とした対話によりオペレー
タが設定する目標値データと変化率データを一時記憶用
のデータテーブルである変化率設定テーブル91に書き
込む。また、変化率設定手段90は、操作端駆動手段2
3から操作端駆動情報テーブル内に設定された対象とな
るアナログ操作端における目標値データと変化率データ
を読み取り、一時記憶用の変化率設定テーブル91に書
き込む。
【0153】そして、自動インチング操作処理手段92
は、変化率設定対話処理手段93を介して通知される自
動インチング操作要求を受け、変化率設定手段90に対
して変化率設定テーブル91の目標値データと変化率デ
ータの更新要求を行い、その後、変化率設定テーブル9
1から更新後の目標値データと変化率データを読み取
り、その読み取ったデータを使ってアナログ操作端のイ
ンチング操作を行う。
【0154】つまり、オペレータが行う空気調節弁や電
動弁の開度と言ったいわゆるインチング操作において、
目標値と変化率を与えることで設定された目標値まで設
定した変化率の傾きのまま安定した操作信号を出力でき
るようにする。これにより、オペレータの熟練度に関係
なく希望する操作が正確に行える。また、目標値と変化
率の設定値をプラント運転装置が自動で行う際に使用し
ている設定値をそのまま流用出来るようにすることでC
RTオペレーションにおけるインチング操作をプラント
自動運転のときと同様の操作を行うようにしたものであ
る。
【0155】図26において、本発明のプラント運転計
算機システムは電子計算機1で構成され、入力装置11
及び表示装置10が接続されている。電子計算機1は、
プラント自動運転装置部2とCRTオペレーション装置
部3とを有しており、その他の構成要素である共通処理
部から構成されている。共通処理部は、データ伝送手段
16、出力データテーブル18、プロセス量データテー
ブル17、表示処理手段13、入力処理手段12とから
構成されている。
【0156】共通処理部のデータ伝送手段16は、制御
装置15を介してプラント内のプロセス量を入力すると
共にプラントへの操作出力を行うものであり、プロセス
量データテーブル17はデータ伝送手段16から入力し
たプロセス量を記憶し常に最新のプラント状態を示す情
報を有している。また、入力処理手段12はオペレータ
からの各種入力操作を行う入力装置11からの指示内容
を解釈するものであり、表示処理手段13はプロセス量
データテーブル17上のプロセス量を表示装置10に出
力要求するものである。そして、出力データテーブル1
8にはデータ伝送手段16へ出力したい出力データが記
憶されている。
【0157】次に、CRTオペレーション装置部3は、
CRTオペレーションを行うための画面表示機能の一つ
であり、操作したい複数の操作端の操作画面をオペレー
タが自分で編集する機能であるフリーグループ機能を有
し、プラントから得られるプロセス量を表示装置10に
表示し、プラントの監視を行うと共に入力装置11を用
いて操作端を操作するものである。このCRTオペレー
ション装置部3は以下のように構成される。
【0158】CRTオペレーション装置部3の機器情報
テーブル31には、プラントを操作する個々の操作端に
ついての情報が記憶されている。機器操作処理手段30
は機器情報テーブル31の内容と入力処理手段12から
の操作端への指令に従いプラント操作のための出力デー
タを作成し、出力データテーブル18へ出力する。
【0159】選択中グループ記憶エリア32には、入力
装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが選
択したグループ番号が記憶され、画面データテーブル3
3には、表示処理手段13を介して表示装置10に表示
するCRTオペレーション操作用画面データが予め格納
されている。
【0160】また、フリーグループ対話処理手段38
は、入力処理手段12からフリーグループ機能起動要求
を受けて対話画面を表示させCRTオペレーションした
い操作端の割付を行うものである。そして、フリーグル
ープ編集処理手段37は、フリーグループ対話処理手段
38からの操作端割付要求を受け、機器情報テーブル3
1を参照し、要求された操作端番号を検索し当該操作端
の入出力点情報をフリーグループ操作端割付テーブル3
6へ設定するものである。
【0161】さらに、変化率設定対話処理手段93は、
入力装置11及び入力処理手段12を介して通知される
自動インチング操作要求を受け、表示処理手段13を介
して表示装置10へ図27に示すような変化率設定対話
画面を表示し、以後、入力装置11と表示装置13を媒
体とした対話によりオペレータが設定する目標値データ
と変化率データとを一時記憶用のデータテーブルである
変化率設定テーブル91に書き込む。また、変化率設定
手段90は、操作端駆動手段23から図35に示すよう
な操作端駆動情報テーブル内に設定された対象となるア
ナログ操作における目標値データと変化率データとを読
み取り、一時記憶用の変化率設定テーブル91に書き込
む。
【0162】そして、自動インチング操作処理手段92
は、変化率設定対話処理手段93を介して通知される自
動インチング操作要求を受け、操作端駆動手段23に対
して、変化率設定テーブル91の目標値データと変化率
データとの更新要求を行い、その後、変化率設定テーブ
ル91から更新後の目標値データと変化率データとを読
み取り、その読み取ったデータを使ってアナログ操作端
のインチング操作を行う。
【0163】次に、プラント運転装置部2は、監視をし
ながらプラントの自動運転を行うものであり、以下のよ
うに構成される。プラント運転操作指示手段20は、入
力装置11と入力処理手段12とを介してオペレータが
入力したプラント運転モード及びプラント運転開始要求
を受けプラント運転操作指示を出すものである。プラン
ト運転モード決定手段24はプロセス量データテーブル
17から最新のプラント状態を入力し、プラント運転操
作指示手段20を介してオペレータから設定される情報
を基にプラント運転モードを決定し記憶するものであ
り、ブレイクポイント判定手段25は、プロセス量デー
タテーブル17から最新のプラント状態を入力し、予め
定められたプラントの状態に応じて分割したブレイクポ
イントのどこまでプラントの運転状態が進行したかを判
定し記憶するものである。
【0164】また、前条件不具合検出手段22は、プロ
セス量データテーブル17から最新のプラント状態を入
力し、各ブレイクポイント毎に操作端別に予め定められ
た操作端の操作のために必要な前条件が成立しているか
否かを判定し記憶するものであり、操作タイミング判定
手段21は、プラント運転操作指示手段20からオペレ
ータによるプラント運転開始要求を受け、個々の操作端
の操作すべきタイミングを判定するものである。すなわ
ち、操作タイミング判定手段21は、プラント運転操作
指示手段20からオペレータによるプラント運転開始要
求を受けると、プロセス量データテーブル17からは最
新のプラント状態を、プラント運転モード決定手段24
からは現在のプラント運転モードを、プレイクポイント
判定手段25からは現在のプレイクポイントをそれぞれ
入力し、予め定められた操作端毎の操作条件と照らし合
わせ個々の操作端の操作すべきタイミングを判定する。
【0165】そして、操作端駆動手段23は、操作タイ
ミング判定手段21から個々の操作端に関する操作タイ
ミングの通知を受けると、個々の操作端の駆動信号を出
力データテーブル18へ更新し、デーク伝送手段16を
介して制御装置15へ出力する。また、完了不具合検出
手段26は、操作タイミング判定手段21から操作端駆
動手段23へ通知したのと同様の操作タイミング通知信
号を同様に受け、プロセス量データテーブル17から最
新のプラント状態を入力し、予め定められた操作端駆動
に伴うプロセス量の予定変化が発生しているか否かを判
定し、プラントに対する操作が予定通り完了していない
ことを検出するものである。
【0166】ガイダンスモード選択手段27は、入力処
理手段12からオペレータによるガイダンスモード選択
要求信号を受け、操作タイミング判定手段21から操作
端駆動手段23へ通知される操作タイミングの通知を抑
制し、操作端駆動手段23へ通知されないようにするも
のである。また、操作メッセージ表示手段28は、各種
メッセージを表示処理手段13を介して表示装置10へ
表示させるものである。すなわち、操作タイミング判定
手段21からの操作メッセージ出力要求と、ガイダンス
モード選択手段27からの操作指示メッセージ出力要求
と、プラント運転モード決定手段24からのプラント運
転モードメッセージ出力要求と、前条件不具合検出手段
22からの前条件不具合メッセージ出力要求と、完了条
件不具合検出手段26からの完了条件不具合メッセージ
出力要求を受け、それらの操作メッセージを表示装置1
0に表示する。
【0167】以上の構成で、いま、空気調節弁(操作端
番号:CP120)をCRTオペレーションにより、0
%から100%まで30分かけて一定の傾きで開操作す
ることを考える。図28(a)に示すようなCRTオペ
レーション操作画面を表示装置10(この場合の表示装
置とはCRT表示装置のことを示す。)に表示している
状態から、オペレータは操作端番号CP120の操作フ
レーム内に配置された「自動変化率」と書かれた枠内を
タッチ選択する。CRT表示装置の画面を直接タッチす
ることで入力装置11(この場合の入力装置とはタッチ
スクリーン入力装置のことを示す。)から、入力処理手
段12を介して変化率設定対話処理手段93に自動イン
チング操作要求が通知される。
【0168】自動インチング操作要求を受けた変化率設
定対話処理手段93では、自動インチング操作処理手段
92に対して自動インチング操作要求を伝え、更に表示
処理手段13に対して図27に示すような変化率設定対
話画面94の表示要求を行う。自動インチング操作要求
を変化率設定対話処理手段93を介して通知された自動
インチング操作処理手段92は、変化率設定手段90に
対して変化率設定テーブル91の目標値データと変化率
データの更新要求を行う。
【0169】変化率設定テーブル91の目標値データと
変化率データの更新要求を受けた変化率設定手段90で
は、操作端駆動手段23から図35に示すような操作端
駆動情報テーブル内に設定された対象となるアナログ操
作における目標値データと変化率データを読み取り、変
化率設定テーブル91に書き込む。変化率設定対話画面
94の表示要求を受けた表示処理手段13では、図28
(b)に示すように、図27に示すような変化率設定対
話画面94を表示し、前述したように変化率設定手段9
0により更新された変化率設定テーブル91からプラン
ト自動運転の際の目標値データと変化率データとを読み
取り、図27に示す変化率設定対話画面94の目標値と
変化率との表示エリアにデフォルト値として表示する。
【0170】このようにして、オペレータはプラント自
動運転時のインチング操作における目標値と変化率を知
ることが出来るわけであるが、もしその値で問題なけれ
ばそのまま後述するインチング操作実行の操作を行えば
よく、目標値または変化率を任意の値に変更したけれ
ば、図27に示す変化率設定対話画面94においてキー
ボード等の入力装置11よりキー入力し変更する。
【0171】キー入力されたオペレータからの任意に指
定された目標値データ及び変化率データは、入力処理手
段12を介して変化率設定対話処理手段93に通知さ
れ、変化率設定対話処理手段93は変化率設定テーブル
91の目標値データ及び変化率データ入力処理手段12
から受け取ったデータに書き換える。こうして、オペレ
ータの希望する目標値及び変化率が決まったところで、
次にオペレータは図27に示す変化率設定対話画面94
の「実行」の枠内をタッチ選択する。これにより自動イ
ンチング操作の開始を要求することとなる。
【0172】自動インチング操作実行要求は、入力装置
11、入力処理手段12、変化率設定対話処理手段93
を介して自動インチング操作処理手段92に通知され
る。自動インチング操作処理手段92では自動インチン
グ操作実行要求を受け、変化率設定テーブル91から目
標値データと変化率データを読み取り、機器操作処理手
段30を介して自動的にオペレータにより与えられた変
化率で与えられた目標値までのインチング操作を行う。
図29は、第6の実施の形態における各処理の動作を示
したブロック図である。
【0173】以上述べたように、この第6の実施の形態
によれば、オペレータが行う空気調節弁や電動弁の開度
といったいわゆるインチング操作において、目標値と変
化率を与えることで設定された目標値まで設定した変化
率の傾きのまま安定した操作信号を出力できるようにす
ることで、オペレータの熟練度に関係なく希望する操作
が正確に行えるようになる。
【0174】また、目標値と変化率の設定値をプラント
運転装置が自動で行う際に使用している設定値をそのま
ま流用出来るようにすることで、CRTオペレーション
におけるインチング操作をプラント自動運転のときと同
様の操作が可能となる。
【0175】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
ラントの運転状態に応じて、適切なCRTオペレーショ
ン操作をオペレータの熟練度等に関係なく簡単に且つ速
やかに行える。
【0176】すなわち、請求項1の発明によれば、操作
タイミング判定の条件にプラント運転モードを追加する
ことで、操作する操作端を判定できるようにし、さらに
操作端番号を検索する操作項目表示関連操作端検索手段
と、操作端番号から操作項目表示、及びCRTオペレー
ションするためのデータ編集を行う操作項目表示関連操
作端編集手段を付加したことで、従来例での予め決めら
れていた操作項目を全て表示していた操作項目表示か
ら、プラント運転装置が保有する操作タイミングのトル
ーステーブルにより操作項目表示の自動生成が可能であ
る。さらに、プラント運転モードにより操作不要な操作
項目を表示しないようにできるので、運転モードに合っ
た正確な操作項目表示が可能となる。また、オペレータ
は無駄に書類等で次の操作端の調査を行う必要がなくな
るので、プラント運転の効率アップが図れる。
【0177】請求項2の発明によれば、操作端番号の検
索範囲を現在のブレークポイントからとしたことで、操
作項目を全て表示していた操作項目表示から、操作項目
を現在のブレークポイントにより現在操作中の操作端の
操作項目表示の呼出ができる。これにより、プラント運
転状態に合った操作項目表示が可能となり、オペレータ
は操作すべきの操作端の検索を容易に行うことができ
る。したがって、オペレータの負荷を軽減できる。
【0178】請求項3の発明によれば、前条件不具合メ
ッセージをキーに不具合に関連する操作端を検索し、フ
リーグループ操作端に割り付けることができる。これに
より従来例では人間系により行っていた操作端検索を機
械系で行い、CRTオペレーション操作可能とすること
でオペレータの負荷軽減し、プラント稼働率が向上す
る。
【0179】請求項4の発明によれば、完了条件不具合
メッセージをキーに不具合に関連する操作端を検索し、
フリーグループ操作端に割り付けることができる。これ
により従来例では人間系により行っていた操作端検索を
機械系で行い、CRTオペレーション操作可能とするこ
とでオペレータの負荷軽減し、プラント稼働率が向上す
る。
【0180】請求項5の発明によれば、ガイダンスモー
ド時に表示される操作指示メッセージに対応した操作端
を自動的に編集し表示することが出来るようになり、指
示された操作端の割り付けられた画面を捜さずとも、プ
ラントの状態に適した操作端が自動的に編集されるよう
になり、オペレータの負荷を軽減すると共に、オペレー
タの熟練度に影響されない正確なCRTオペレーション
操作が可能となる。
【0181】請求項6の発明によれば、オペレータが行
う空気調節弁や電動弁の開度といったいわゆるインチン
グ操作において、目標値と変化率を与えることで設定さ
れた目標値まで設定した変化率の傾きのまま安定した操
作信号を出力できるようにすることで、オペレータの熟
練度に関係なく希望する操作が正確に行えるようにな
る。また、目標値と変化率の設定値をプラント運転装置
が自動で行う際に使用している設定値をそのまま流用出
来るようにすることでCRTオペレーションにおけるイ
ンチング操作をプラント自動運転のときと同様の操作が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における操作タイミ
ング判定手段の持つトルーステーブルの説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における操作項目表
示関連操作端検索手段の持つ操作端番号検索テーブルの
説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における操作項目表
示関連操作端検索手段の処理内容を示すフローチャー
ト。
【図5】本発明の第1の実施の形態における操作項目表
示関連操作端編集手段の処理内容を示すフローチャー
ト。
【図6】本発明の第1の実施の形態における操作項目表
示の画面例の説明図。
【図7】本発明の第1の実施の形態における操作項目表
示からのCRTオペレーション操作画面例の説明図。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す構成図。
【図9】本発明の第2の実施の形態における操作項目表
示関連操作端検索手段の処理内容を示すフローチャー
ト。
【図10】本発明の第2の実施の形態における操作項目
表示の画面例の説明図。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す構成図。
【図12】本発明の第3の実施の形態におけるオペレー
タの要求により表示されるCRTオペレーション操作端
画面の一例の説明図。
【図13】本発明の第3の実施の形態における前条件不
具合関連操作端検索手段の持つ内部テーブルの構成図。
【図14】本発明の第3の実施の形態における前条件不
具合関連操作端検索手段の処理内容を示すフローチャー
ト。
【図15】本発明の第3の実施の形態における前条件不
具合関連操作端編集手段の処理内容を示すフローチャー
ト。
【図16】本発明の第3の実施の形態における前条件不
具合発生時に表示される不具合メッセージ画面の一例の
説明図。
【図17】本発明の第4の実施の形態を示す構成図。
【図18】本発明の第4の実施の形態におけるオペレー
タの要求により表示されるCRTオペレーション操作端
画面の一例を示す説明図。
【図19】本発明の第4の実施の形態における完了条件
不具合関連操作端検索手段の持つ内部テーブルの構成
図。
【図20】本発明の第4の実施の形態における完了条件
不具合関連操作端検索手段の処理内容を示すフローチャ
ート。
【図21】本発明の第4の実施の形態における完了条件
不具合関連操作端編集手段の処理内容を示すフローチャ
ート。
【図22】本発明の第4の実施の形態における完了条件
不具合発生時に表示される不具合メッセージ画面の一例
の説明図。
【図23】本発明の第5の実施の形態を示す構成図。
【図24】本発明の第5の実施の形態におけるガイダン
スモード関係操作端検索テーブルのテーブル構成例の説
明図。
【図25】本発明の第5の実施の形態におけるガイダン
スモード関連操作端編集手段の処理を示すフローチャー
ト。
【図26】本発明の第6の実施の形態を示す構成図。
【図27】本発明の第6の実施の形態における変化率設
定対話処理手段で使用する変化率設定対話画面の一例の
説明図。
【図28】本発明の第6の実施の形態における自動イン
チング操作を行う場合の画面展開の一例の説明図。
【図29】本発明の第6の実施の形態における自動イン
チング操作の処理を表したブロック図。
【図30】従来のプラント自動運転装置のブロック構成
図。
【図31】操作タイミング判定手段におけるトルーステ
ーブルのテーブル構成例の説明図。
【図32】操作タイミング判定手段の処理内容を示した
フローチャート。
【図33】前条件不具合検出手段におけるトルーステー
ブルのテーブル構成例の説明図。
【図34】前条件不具合検出手段の処理内容を示したフ
ローチャート。
【図35】操作端駆動手段の操作端駆動内容を記憶した
操作端駆動情報テーブルのデータ構造の説明図。
【図36】完了条件不具合検出手段におけるトルーステ
ーブルのテーブル構成例の説明図。
【図37】完了条件不具合検出手段の処理内容を示した
フローチャート。
【図38】操作メッセージテーブルのテーブル構成例の
説明図。
【図39】不具合メッセージテーブルのテーブル構成例
の説明図。
【図40】ブレイクポイント判定手段におけるトルース
テーブルのテーブル構成例の説明図。
【図41】従来のCRTオペレーション装置の構成図。
【図42】入力装置の1つであるキーボード入力装置の
外観説明図。
【図43】機器情報テーブルのテーブル構成例の説明
図。
【図44】出力データテーブルのテーブル構成例の説明
図。
【図45】プロセス量データテーブルのテーブル構成例
の説明図。
【図46】表示処理手段の処理内容を示したフローチャ
ート。
【図47】表示処理手段が表示装置に出力する画面の一
例を示す説明図。
【図48】従来のCRTオペレーション装置とプラント
自動運転装置とを組み合わせて1つのプラント運転計算
機システムとした場合の構成図。
【図49】フリーグループ機能を持ったCRTオペレー
ション装置の操作用画面例の説明図。
【図50】フリーグループ割り付け画面例の説明図。
【図51】従来のフリーグループ機能を備えたCRTオ
ペレーション装置とプラント自動運転装置とを組み合わ
せて1つのプラント運転計算機システムとした場合の構
成図。
【符号の説明】
1 電子計算機 2 プラント自動運転装置部 3 CRTオペレーション装置部 10 表示装置 11 入力装置 12 入力処理手段 13 表示処理手段 14 プラント 15 制御装置 16 データ伝送手段 17 プロセス量データテーブル 18 出力データテーブル 20 プラント運転操作指示手段 21 操作タイミング判定手段 22 前条件不具合検出手段 23 操作端駆動手段 24 プラント運転モード決定手段 25 ブレイクポイント判定手段 26 完了条件不具合検出手段 27 ガイダンスモード選択手段 28 操作メッセージ表示手段 30 機器操作処理手段 31 機器情報テーブル 32 選択中グループ記憶エリア 33 画面データテーブル 34 グループ選択キー 35 操作フレーム押しボタン 36 フリーグループ操作端割付データテーブル 37 フリーグループ編集処理手段 38 フリーグループ対話処理手段 40 操作項目表示関連操作端検索手段 41 操作項目表示関連操作端編集手段 50 操作項目表示関連操作端検索手段 60 前条件不具合関連操作端検索手段 61 前条件不具合関連操作端編集手段 70 完了条件不具合関連操作端検索手段 71 完了条件不具合関連操作端編集手段 80 ガイダンスモード関連操作端検索手段 81 ガイダンスモード関連操作端編集モード 82 ガイダンスモード関係操作端検索テーブル 90 変化率設定手段 91 変化率設定テーブル 92 自動インチング操作処理手段 93 変化率設定対話処理手段 94 変化率設定対話画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 泰宏 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントのプロセス量に基づいて判定さ
    れたプラント状態により所定の操作端を操作してプラン
    ト運転を行うプラント自動運転装置部と、前記プラント
    運転状況を表示装置に表示し前記プラントの監視を行う
    と共に入力装置からの指令を入力処理手段を介して入力
    し前記操作端を操作するCRTオペレーション装置部と
    を有し、前記プラント自動運転装置部は、前記プラント
    の運転状態が前記プラントの運転段階の節目となるブレ
    ークポイントのどこまで進行したかを判定するブレーク
    ポイント判定手段と、前記操作端を操作すべきタイミン
    グになったか否かを判定する操作タイミング判定手段
    と、前記操作端の操作のために必要な前条件が成立して
    いるか否かを判定し不成立であることを検出する前条件
    不具合検出手段と、前記操作端の駆動に伴うプロセス量
    の予定変化が発生しているか否かを判定しプラントに対
    する操作が予定通り完了していないことを検出する完了
    条件不具合検出手段と、前記操作タイミング判定手段か
    ら前記操作端に関する操作タイミングの通知を受け前記
    操作端への駆動信号を出力する操作端駆動手段と、前記
    プラント運転に関する各種メッセージを表示処理手段を
    介して表示装置へ表示させる操作メッセージ表示手段と
    を備えたプラント運転計算機システムにおいて、前記操
    作タイミング判定手段は、操作タイミング判定の条件に
    プラント運転モードを含めて操作タイミングの判定を行
    い前記プラント運転モードで操作する操作端を判定し、
    前記CRTオペレーション装置部は、前記操作タイミン
    グ判定手段の判定結果を基にして操作項目表示するため
    の操作端情報を検索する操作項目表示関連操作検索手段
    と、前記検索結果の操作端番号から操作項目表示及びC
    RTオペレーションするためのデータ編集を行う操作項
    目表示関連操作端編集手段とを備え、プラント運転モー
    ドに合った操作項目を表示するようにしたことを特徴と
    するプラント運転計算機システム。
  2. 【請求項2】 プラントのプロセス量に基づいて判定さ
    れたプラント状態により所定の操作端を操作してプラン
    ト運転を行うプラント自動運転装置部と、前記プラント
    運転状況を表示装置に表示し前記プラントの監視を行う
    と共に入力装置からの指令を入力処理手段を介して入力
    し前記操作端を操作するCRTオペレーション装置部と
    を有し、前記プラント自動運転装置部は、前記プラント
    の運転状態が前記プラントの運転段階の節目となるブレ
    ークポイントのどこまで進行したかを判定するブレーク
    ポイント判定手段と、前記操作端を操作すべきタイミン
    グになったか否かを判定する操作タイミング判定手段
    と、前記操作端の操作のために必要な前条件が成立して
    いるか否かを判定し不成立であることを検出する前条件
    不具合検出手段と、前記操作端の駆動に伴うプロセス量
    の予定変化が発生しているか否かを判定しプラントに対
    する操作が予定通り完了していないことを検出する完了
    条件不具合検出手段と、前記操作タイミング判定手段か
    ら前記操作端に関する操作タイミングの通知を受け前記
    操作端への駆動信号を出力する操作端駆動手段と、前記
    プラント運転に関する各種メッセージを表示処理手段を
    介して表示装置へ表示させる操作メッセージ表示手段と
    を備えたプラント運転計算機システムにおいて、前記C
    RTオペレーション装置部は、前記ブレークポイント判
    定手段から現在のブレークポイントを入力してその現在
    のブレークポイントに基づいて操作項目表示を検索する
    操作項目表示関連操作端検索手段と、前記検索結果の操
    作端番号から操作項目表示及びCRTオペレーションす
    るためのデータ編集を行う操作項目表示関連操作端編集
    手段とを備え、現在のプラント運転状態に合った操作項
    目を表示するようにしたことを特徴とするプラント運転
    計算機システム。
  3. 【請求項3】 プラントのプロセス量に基づいて判定さ
    れたプラント状態により所定の操作端を操作してプラン
    ト運転を行うプラント自動運転装置部と、前記プラント
    運転状況を表示装置に表示し前記プラントの監視を行う
    と共に入力装置からの指令を入力処理手段を介して入力
    し前記操作端を操作するCRTオペレーション装置部と
    を有し、前記プラント自動運転装置部は、前記プラント
    の運転状態が前記プラントの運転段階の節目となるブレ
    ークポイントのどこまで進行したかを判定するブレーク
    ポイント判定手段と、前記操作端を操作すべきタイミン
    グになったか否かを判定する操作タイミング判定手段
    と、前記操作端の操作のために必要な前条件が成立して
    いるか否かを判定し不成立であることを検出する前条件
    不具合検出手段と、前記操作端の駆動に伴うプロセス量
    の予定変化が発生しているか否かを判定しプラントに対
    する操作が予定通り完了していないことを検出する完了
    条件不具合検出手段と、前記操作タイミング判定手段か
    ら前記操作端に関する操作タイミングの通知を受け前記
    操作端への駆動信号を出力する操作端駆動手段と、前記
    プラント運転に関する各種メッセージを表示処理手段を
    介して表示装置へ表示させる操作メッセージ表示手段と
    を備えたプラント運転計算機システムにおいて、前記C
    RTオペレーション装置部は、前記前条件不具合検出手
    段から前記操作メッセージ表示手段へ通知される前条件
    不具合メッセージ出力要求を同タイミングで入力し個々
    の前条件不具合メッセージ出力要求に対して予め定めら
    れた操作端番号を検索する前条件不具合関連操作端検索
    手段と、前記前条件不具合関連操作端検索手段にて検索
    された操作端番号を入力し前記入力装置及び前記入力処
    理手段を介したオペレータからの操作端表示要求を受け
    操作端番号のフリーグループ操作端割付データテーブル
    への書き込み及び前記表示処理手段に対してフリーグル
    ープ操作端割付データテーブルに割り付けられた操作端
    表示を行う前条件不具合関連操作端編集手段とを付加し
    たことを特徴とするプラント運転計算機システム。
  4. 【請求項4】 プラントのプロセス量に基づいて判定さ
    れたプラント状態により所定の操作端を操作してプラン
    ト運転を行うプラント自動運転装置部と、前記プラント
    運転状況を表示装置に表示し前記プラントの監視を行う
    と共に入力装置からの指令を入力処理手段を介して入力
    し前記操作端を操作するCRTオペレーション装置部と
    を有し、前記プラント自動運転装置部は、前記プラント
    の運転状態が前記プラントの運転段階の節目となるブレ
    ークポイントのどこまで進行したかを判定するブレーク
    ポイント判定手段と、前記操作端を操作すべきタイミン
    グになったか否かを判定する操作タイミング判定手段
    と、前記操作端の操作のために必要な前条件が成立して
    いるか否かを判定し不成立であることを検出する前条件
    不具合検出手段と、前記操作端の駆動に伴うプロセス量
    の予定変化が発生しているか否かを判定しプラントに対
    する操作が予定通り完了していないことを検出する完了
    条件不具合検出手段と、前記操作タイミング判定手段か
    ら前記操作端に関する操作タイミングの通知を受け前記
    操作端への駆動信号を出力する操作端駆動手段と、前記
    プラント運転に関する各種メッセージを表示処理手段を
    介して表示装置へ表示させる操作メッセージ表示手段と
    を備えたプラント運転計算機システムにおいて、前記C
    RTオペレーション装置部は、前記完了条件不具合検出
    手段から前記操作メッセージ表示手段へ通知される完了
    条件不具合メッセージ出力要求を同タイミングで入力し
    個々の完了条件不具合メッセージ出力要求に対して予め
    定められた操作端番号を検索する完了条件不具合関連操
    作端検索手段と、前記完了条件不具合関連操作端検索手
    段にて検索された操作端番号を入力し前記入力装置及び
    前記入力処理手段を介したオペレータからの操作端表示
    要求を受け操作端番号のフリーグループ操作端割付デー
    タテーブルへの書き込み及び前記表示処理手段に対して
    フリーグループ操作端割付データテーブルに割り付けら
    れた操作端表示を行う完了条件不具合関連操作端編集手
    段とを付加したことを特徴とするプラント運転計算機シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 プラントのプロセス量に基づいて判定さ
    れたプラント状態により所定の操作端を操作してプラン
    ト運転を行うプラント自動運転装置部と、前記プラント
    運転状況を表示装置に表示し前記プラントの監視を行う
    と共に入力装置からの指令を入力処理手段を介して入力
    し前記操作端を操作するCRTオペレーション装置部と
    を有し、前記プラント自動運転装置部は、前記プラント
    の運転状態が前記プラントの運転段階の節目となるブレ
    ークポイントのどこまで進行したかを判定するブレーク
    ポイント判定手段と、前記操作端を操作すべきタイミン
    グになったか否かを判定する操作タイミング判定手段
    と、前記操作端の操作のために必要な前条件が成立して
    いるか否かを判定し不成立であることを検出する前条件
    不具合検出手段と、前記操作端の駆動に伴うプロセス量
    の予定変化が発生しているか否かを判定しプラントに対
    する操作が予定通り完了していないことを検出する完了
    条件不具合検出手段と、前記操作タイミング判定手段か
    ら前記操作端に関する操作タイミングの通知を受け前記
    操作端への駆動信号を出力する操作端駆動手段と、前記
    プラント運転に関する各種メッセージを表示処理手段を
    介して表示装置へ表示させる操作メッセージ表示手段と
    を備えたプラント運転計算機システムにおいて、前記C
    RTオペレーション装置部は、前記操作タイミング判定
    手段から操作指示メッセージ出力要求として前記操作メ
    ッセージ表示手段へ通知される自動運転操作番号を同タ
    イミングで入力し個々の操作指示メッセージ要求に対し
    て予め定められた操作端番号を検索するガイダンスモー
    ド関連操作端検索手段と、前記入力装置及び前記入力処
    理手段を介して通知されるオペレータからのガイダンス
    モード関連操作端編集要求を受け前記ガイダンスモード
    関連操作端検索手段からガイダンスモード関連操作端検
    索手段にて検索された操作端番号を入力しフリーグルー
    プ操作端割付データテーブルへ書き込み更に前記表示処
    理手段に対してフリーグループ操作端割付データテーブ
    ルのデータを基に表示要求を行うガイダンスモード関連
    操作端編集手段とを付加したことを特徴とするプラント
    運転計算機システム。
  6. 【請求項6】 プラントのプロセス量に基づいて判定さ
    れたプラント状態により所定の操作端を操作してプラン
    ト運転を行うプラント自動運転装置部と、前記プラント
    運転状況を表示装置に表示し前記プラントの監視を行う
    と共に入力装置からの指令を入力処理手段を介して入力
    し前記操作端を操作するCRTオペレーション装置部と
    を有し、前記プラント自動運転装置部は、前記プラント
    の運転状態が前記プラントの運転段階の節目となるブレ
    ークポイントのどこまで進行したかを判定するブレーク
    ポイント判定手段と、前記操作端を操作すべきタイミン
    グになったか否かを判定する操作タイミング判定手段
    と、前記操作端の操作のために必要な前条件が成立して
    いるか否かを判定し不成立であることを検出する前条件
    不具合検出手段と、前記操作端の駆動に伴うプロセス量
    の予定変化が発生しているか否かを判定しプラントに対
    する操作が予定通り完了していないことを検出する完了
    条件不具合検出手段と、前記操作タイミング判定手段か
    ら前記操作端に関する操作タイミングの通知を受け前記
    操作端への駆動信号を出力する操作端駆動手段と、前記
    プラント運転に関する各種メッセージを表示処理手段を
    介して表示装置へ表示させる操作メッセージ表示手段と
    を備えたプラント運転計算機システムにおいて、前記C
    RTオペレーション装置部は、前記入力装置及び前記入
    力処理手段を介して通知される自動インチング操作要求
    を受け前記表示処理手段を介して前記表示装置へ変化率
    設定対話画面を表示し以後前記入力装置と前記表示装置
    を媒体とした対話によりオペレータが設定する目標値デ
    ータと変化率データを一時記憶用のデータテーブルであ
    る変化率設定テーブルに書き込む変化率設定対話処理手
    段と、前記操作端駆動手段から操作端駆動情報テーブル
    内に設定された対象となるアナログ操作端における目標
    値データと変化率データを読み取り一時記憶用の変化率
    設定テーブルに書き込む変化率設定手段と、前記変化率
    設定対話処理手段を介して通知される自動インチング操
    作要求を受け、変化率設定手段に対して変化率設定テー
    ブルの目標値データと変化率データの更新要求を行い、
    その後変化率設定テーブルから更新後の目標値データと
    変化率データを読み取り、その読み取ったデータを使っ
    てアナログ操作端のインチング操作を行う自動インチン
    グ操作処理手段とを付加したことを特徴とするプラント
    運転計算機システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048524A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Toshiba Corp プラント最適運転制御システム
JP2011257993A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Toshiba Corp プラント運転制御の渋滞監視装置及び渋滞監視方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009048524A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Toshiba Corp プラント最適運転制御システム
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