JPH1039213A - リヤーフォーカス式のズームレンズ - Google Patents

リヤーフォーカス式のズームレンズ

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JPH1039213A
JPH1039213A JP21536896A JP21536896A JPH1039213A JP H1039213 A JPH1039213 A JP H1039213A JP 21536896 A JP21536896 A JP 21536896A JP 21536896 A JP21536896 A JP 21536896A JP H1039213 A JPH1039213 A JP H1039213A
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JP
Japan
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lens
group
refractive power
unit
rear focus
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Application number
JP21536896A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Tochigi
伸之 栃木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体として4つのレンズ群を有し、変倍系よ
りも後方のレンズ群でフォーカスを行い、レンズ系全体
を小型にし、変倍比14〜20、Fナンバー1.6〜
1.8程度のリヤーフォーカス式のズームレンズを得る
こと。 【解決手段】 物体側より順に正の屈折力の第1群、負
の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、そして正の屈
折力の第4群の4つのレンズ群を有し、該第2群を像面
側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍
に伴う像面変動を該第4群を移動させて補正すると共に
該第4群を移動させてフォーカスを行い、該第2群は負
の第21レンズ、プラスチック材より成る負の第22レ
ンズ、そして正の第23レンズの3つの独立したレンズ
より成り、該第2レンズの焦点距離f2、該第22レン
ズの光軸上の長さDp、全系の広角端と望遠端の焦点距
離fW,fT等を適切に設定したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリヤーフォーカス式
のズームレンズに関し、特に写真用カメラやビデオカメ
ラ、そして放送用カメラ等に用いられる変倍比14〜2
0、Fナンバー1.6〜1.8程度の大口径比で高変倍
比のリヤーフォーカス式のズームレンズに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、ホームビデオカメラ等の小型軽量
化に伴い、撮像用のズームレンズの小型化にも目覚まし
い進歩が見られ、特にレンズ全長の短縮化や前玉径の小
型化、構成の簡略化に力が注がれている。
【0003】これらの目的を達成する一つの手段とし
て、物体側の第1群以外のレンズ群を移動させてフォー
カスを行う、所謂リヤーフォーカス式のズームレンズが
知られている。
【0004】一般にリヤーフォーカス式のズームレンズ
は第1群を移動させてフォーカスを行うズームレンズに
比べて第1群の有効径が小さくなり、レンズ系全体の小
型化が容易になり、又近接撮影、特に極近接撮影が容易
となり、更に比較的小型軽量のレンズ群を移動させて行
っているので、レンズ群の駆動力が小さくてすみ迅速な
焦点合わせができる等の特長がある。
【0005】又レンズ系全体の軽量化そして製作を容易
とする為に一部のレンズ群中にプラスチック材より成る
レンズを用いたズームレンズが種々と提案されている。
【0006】このようなリヤーフォーカス式のズームレ
ンズとして例えば、特開平6−34882号公報や、特
開昭64−68709号公報では、物体側より順に正の
屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第
3群、そして正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を有
し、第2群を移動させて変倍を行い、第4群を移動させ
て変倍に伴う像面変動とフォーカスを行っている。
【0007】このうち特開平6−34882号公報では
第1群の物体側から数えて第3番目のレンズと第2群の
物体側から数えて第1番目のレンズ、そして第3群の1
つのレンズをプラスチック材より構成している。
【0008】又特開昭64−68709号公報では第2
群中の負レンズのうち材質の屈折率が小さい方を1.6
5以下の材質より構成し、負のペッツバール和を大きく
して全体として正のペッツバール和を小さくして良好な
る像面特性を得ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般にズームレンズに
おいてリヤーフォーカス方式を採用すると前述の如くレ
ンズ系全体が小型化され又迅速なるフォーカスが可能と
なり、更に近接撮影が容易となる等の特長が得られる。
【0010】先の特開平6−34882号公報で提案さ
れているリヤーフォーカス式のズームレンズは第2群中
の本来ならば高い屈折率の材質を用いるレンズに屈折率
の低いプラスチック材を用いている為、第2群の前側主
点位置が大きく変化し、第1群の有効径の大型化を招
き、更には第2群の1枚目のレンズが大型化してくる傾
向があった。又第2群の1枚目のレンズの像面側のレン
ズ面の曲率は従来からきつくなっていたものが更にきつ
くなり、偏肉比が大きくなるので製造が難しくなるとい
う問題点があった。又これらより製造コストが増加する
という問題点もあった。
【0011】又先の特開昭64−68709号公報で提
案されているリヤーフォーカス式のズームレンズでは高
倍率で小型化を達成する為、第2群の負の屈折力を強く
している。この為全体として負のペッツバール和が大き
くなる傾向があった。これを防止する為には高屈折率の
材質より成るレンズを使用するのが望ましいが、この方
法はコストの増加を招いてしまう。又第2群のレンズ構
成が負レンズ、そして負レンズと正レンズの貼り合わせ
レンズから構成されている為、第2群の主点位置が深く
なり、第1群が大型化してくる傾向があった。又第2群
の第2レンズと第3レンズが貼り合わせレンズの為、貼
り合わせレンズ面の曲率がきつくなり、製作が難しくな
る傾向があった。
【0012】本発明はリヤーフォーカス方式を採用しつ
つ、大口径比化及び高変倍化を図る際、各レンズ群のレ
ンズ構成を適切に設定することにより、レンズ系全体の
小型化を図りつつ広角端から望遠端に至る全変倍範囲に
わたり、又無限遠物体から超至近物体に至る物体距離全
般にわたり、良好なる光学性能を有したリヤーフォーカ
ス式のズームレンズの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のリヤーフォーカ
ス式のズームレンズは、物体側より順に正の屈折力の第
1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、そし
て正の屈折力の第4群の4つのレンズ群を有し、該第2
群を像面側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行
い、変倍に伴う像面変動を該第4群を移動させて補正す
ると共に該第4群を移動させてフォーカスを行い、該第
2群は負の第21レンズ、プラスチック材より成る負の
第22レンズ、そして正の第23レンズの3つの独立し
たレンズより成り、該第2レンズの焦点距離をf2、該
第22レンズの光軸上の長さをDp、全系の広角端と望
遠端の焦点距離を各々fW,fTとするとき、 −7.5<Dp・fT/(f2・fW)<−2.5 ・・・・(1) なる条件を満足することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明のリヤーフォ
ーカス式のズームレンズの後述する数値実施例1〜4の
広角端のレンズ断面図、図5〜図8は数値実施例1〜4
の収差図である。収差図において(A)は広角端、
(B)は望遠端を示している。
【0015】図中L1は正の屈折力の第1群、L2は負
の屈折力の第2群、L3は正の屈折力の第3群、L4は
正の屈折力の第4群である。SPは開口絞りであり、第
3群L3の前方に配置している。Gはフェースプレート
やフィルター等のガラスブロック、IPは像面である。
【0016】本実施形態では広角端から望遠端への変倍
に際して矢印のように第2群を像面側へ移動させると共
に、変倍に伴う像面変動を第4群を物体側に凸状の軌跡
を有しつつ移動させて補正している。
【0017】又、第4群を光軸上移動させてフォーカス
を行うリヤーフォーカス式を採用している。同図に示す
第4群の実線の曲線4aと点線の曲線4bは各々無限遠
物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端か
ら望遠端への変倍に伴う際の像面変動を補正する為の移
動軌跡を示している。尚、第1群と第3群は変倍及びフ
ォーカスの際固定である。
【0018】本実施形態においては第4群を移動させて
変倍に伴う像面変動の補正を行うと共に第4群を移動さ
せてフォーカスを行うようにしている。特に同図の曲線
4a、4bに示すように広角端から望遠端への変倍に際
して物体側へ凸状の軌跡を有するように移動させてい
る。これにより第3群と第4群との空間の有効利用を図
りレンズ全長の短縮化を効果的に達成している。
【0019】本実施形態において、例えば望遠端におい
て無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合は
同図の直線4cに示すように第4群を前方へ繰り出すこ
とにより行っている。
【0020】本実施形態では以上のようなリヤーフォー
カス式を採用することにより撮影可能な物体距離を短く
したときの第1群の有効径の増大を防止している。又第
2群のレンズ構成を前述の如く特定することにより、特
にプラスチック材より成るレンズの光軸上の位置を適切
に設定することによりレンズ系全体の簡素化及び製作を
容易にしつつ、変倍に伴う収差変動を良好に補正してい
る。
【0021】例えば第2群の第21レンズにプラスチッ
ク材を使用すると、プラスチックの屈折率の低さから変
倍に伴い主点位置が大きく変化し、第1群の大型化を招
き、小型の光学系を得るのが難しくなってくる。又曲率
もきつくなり、諸収差の補正が困難になり更に偏肉比も
大きくなるので製造が困難になってくる。又第2群の第
23レンズにプラスチックを使用しても同様に曲率がき
つくなり諸収差の補正が困難になってくる。
【0022】本発明のズームレンズはズーム比が14〜
20倍と高変倍比であるため、変倍に伴う第4群の移動
量が比較的多くなり、変倍に伴う収差変動も増大してく
る傾向がある。また同時に、望遠端における合焦のため
の第4群の移動量も大きくなり、無限遠物体から至近物
体までのフォーカシングによる収差変動を補正するのが
難しくなってくる。
【0023】そこで本発明では第4群を物体側に凸面を
向けたメニスカス状の負の第41レンズと両レンズ面が
凸面の正の第42レンズより構成し、変倍及びフォーカ
スの際の収差変動を良好に補正している。
【0024】尚本実施形態においてプラスチックと称し
ている材質は、例えば光透過性があり比較的安価なアク
リル樹脂(例えばPolymethylmethacrylete:PMMA )、ポ
リカーボネイト(Polycarbonete:PC)、スチレン樹脂
(例えばStyrene-Acrylonitriteresin:SAN)、ポリスチ
レン樹脂(例えばPolystyrene:PSt )又は、非晶性ポリ
オレフィン(例えばAmorphous-Polyolefin:APO)等を指
している。尚本実施形態においてはプラスチックの代わ
りに有機材料を用いても良い。
【0025】次に前述の条件式の技術的な意味について
説明する。
【0026】条件式(1)は第2群のプラスチック材よ
り成る第22レンズに関するものである。条件式(1)
の上限値を越えて第22レンズが厚くなりすぎると、第
2群のレンズ長が長くなり第1群の位置が瞳位置から遠
くなるため第1,第2群が大型化してくる。また第2群
の屈折力が強くなっても入射瞳位置が深くなるので第
1,第2群が大型化し、第22レンズの曲率もきつくな
るので偏肉比が大きくなり製造が困難になってくる。
【0027】また条件式(1)の下限値を越えて第22
レンズが薄くなり第2群の屈折力が弱くなると、第2群
の変倍に伴う移動量が大きくなり、このため第1,第2
群が大型化することになり偏肉比が大きくなるので製造
が困難になってくるので良くない。
【0028】条件式(1)は高変倍比でありながら小型
でローコストにすることを満足する為の条件ではある
が、更に望ましくは、 −7.0<Dp・fT/(f2・fW)<−3.0 ・・・・(1a) なる条件式を満足することが良い。
【0029】本発明は以上の点を考慮して各レンズ群の
レンズ構成を前述の如く設定して、レンズ系全体の小型
化を図りつつ、諸収差を良好に補正しているが、更に好
ましくは次の諸条件のうち少なくとも1つを満足させる
のが良い。
【0030】(1−1)前記第i群の焦点距離をfi、
全系の広角端と望遠端での焦点距離をfW,fT、望遠
端における第1群から第3群までの合成の焦点距離をf
123、望遠端の無限遠物体のときの第3群と第4群の
間隔をD34T∞としたとき −3 <f2/fW<−0.5 ‥‥‥(2) 0.4 <f3/f4<1.2 ‥‥‥(3) 0.1 <fT/f123<0.9 ‥‥‥(4) −8 <f1/f2<−1 ‥‥‥(5)
【0031】
【数2】 なる条件を満足することである。
【0032】条件式(2)は第2群の焦点距離に関する
ものである。条件式(2)の下限値を越えて第2群の焦
点距離が短くなりすぎるとペッツバール和がアンダー方
向になり像面の倒れが発生してきて諸収差の補正が困難
になる。逆に上限値を越えて第2群の焦点距離が長くな
りすぎると変倍に伴う第2群の移動量が増えると共に前
玉径が増大してくるので良くない。
【0033】条件式(3)は第3群と第4群の焦点距離
の比に関するものであり、主に絞り以降のレンズ系のコ
ンパクト化を達成して良好な光学性能を維持する為のも
のである。条件式(3)の下限値を越えて第3群の焦点
距離が短くなり過ぎると変倍に伴うあるいはフォーカシ
ング時の球面収差の変動の補正が困難となる。又充分な
バックフォーカスの確保が困難となったり、ズーム中間
位置での射出瞳が短くなったり、第4群の変倍及びフォ
ーカス時の移動量が大きくなり、ズーミング時やフォー
カシングによる収差の変動が大きくなってくる。逆に上
限値を越えて第3群の焦点距離が長くなり過ぎると第3
群から射出する光束の発散が大きくなり第4群の有効径
が大きくなりレンズ系が重くなる為スムーズにフォーカ
シングすることができなくなってくる。
【0034】条件式(4)は第3群から射出する軸上光
束の平行度(アフォーカル度)に関するものである。条
件式(4)の上限値を越えて軸上光束の収斂度が強くな
ると至近距離物体での非点隔差が大きくなると共にメリ
ディオナル像面が補正不足になってくる。逆に下限値を
越えて軸上光束の発散度が強くなると第4群に入射する
入射高が高くなり、球面収差が多く発生してくるので良
くない。
【0035】条件式(5)は第1群と第2群の焦点距離
の比に関するものであり、レンズ系全体のコンパクト化
を達成しつつ良好な光学性能を維持する為のものであ
る。条件式(5)の下限値を越えて第2群の焦点距離が
長くなり、又第1群の焦点距離が短くなると変倍に伴う
第2群の移動量が増大し、レンズ全長や前玉径を小型化
することが困難になる。又望遠端近傍での第4群の移動
量が大きくなりズーミング時の収差の変動が大きくなる
といった問題も生じてくる。逆に上限値を越えると歪曲
等の諸収差を良好に補正することが困難になってくる。
【0036】条件式(6)は望遠端の無限遠物体におけ
る第3群と第4群の間隔に関するものである。条件式
(6)の上限値を越えて第3群と第4群の間隔が広がる
と第4群に入射する軸外光束の入射高が高くなり、収差
補正が困難になると共に第4群の有効径が大きくなって
くる。逆に下限値を越えて間隔が狭くなると第4群の至
近物体でのフォーカスによる繰り出し量を確保すること
が困難になってくる。
【0037】以上述べたように条件式(2)〜(6)は
広角でありながらローコストでレンズ全長を短くしつ
つ、前玉径を小型化し、良好な光学性能を満足する為の
条件ではあるが、更に望ましくは条件式(2)〜(6)
の数値範囲を −2.0<f2/fW<−0.6 0.5 <f3/f4<1.2 0.3 <fT/f123<0.7 −6.5<f1/f2<−3
【0038】
【数3】 となるように設定するのが良い。
【0039】(1−2)第2群は非球面を有しているこ
とである。これによって変倍に伴う収差変動を良好に補
正している。
【0040】(1−3)前記第22レンズは非球面を有
していることである。これによりレンズ加工を容易にし
つつ変倍範囲全体にわたり良好なる光学性能を得てい
る。
【0041】(1−4)前記第21レンズは物体側に凸
面を向けたメニスカス形状より成り、前記第22レンズ
は両レンズ面が凹面形状より成り、前記第23レンズは
物体側に凸面を向けたメニスカス形状より成っているこ
とである。
【0042】(1−5)第2群中の第22レンズの像面
側のレンズ面と第23レンズの物体側のレンズ面の曲率
半径を各々R22b,R23aとしたとき 0.8<R23a/R22b<2.0 ‥‥‥(7) なる条件を満足することである。
【0043】条件式(7)は第2群中の第22レンズと
第23レンズの間に設けた空気レンズの曲率に関するも
のである。条件式(7)の上限値を越えて曲率半径R2
3aが大きくなると望遠端での球面収差が補正過剰にな
る。逆に下限値を越えるとコマ収差が発生し、広角端近
傍での性能が悪化してくるので良くない。
【0044】以上述べたように条件式(7)は良好な光
学性能を維持しつつ小型化を満足する為の条件ではある
が、更に望ましくは条件式(7)を 0.8<R23a/R22b<1.8 の如く設定するのが良い。
【0045】(1−6)又更に良好な光学性能でかつ広
角でのレンズ全長が短く、かつ前玉径を小型にするには
上記条件式(1)〜(7)の数値範囲を以下の如く設定
するのが良い。
【0046】 −6.5<Dp・fT/(f2・fW)<−3.0 −1.7<f2/fW<−1 0.6 <f3/f4<1 0.4 <fT/f123<0.6 −6.5<f1/f2<−4.5
【0047】
【数4】 1 <R23a/R22b<1.5 (1−7)製造コストを安くする為前記プラスチックレ
ンズは鏡筒と一体成形することが望ましい。
【0048】(1−8)変倍に伴い第1群と第3群そし
て絞りを移動させても良い。これによれば第1,第2群
の小型化が容易となる。
【0049】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目のレンズ面の
曲率半径、Diは物体側より第i番目のレンズ厚及び空
気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目のレ
ンズのガラスの屈折率とアッベ数である。数値実施例に
おいて最終の2つのレンズ面はフェースプレートやフィ
ルター等のガラスブロックである。又、前述の各条件式
と数値実施例における諸数値との関係を表−1に示す。
非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、
光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、K,B,C,
D,Eを各々非球面係数としたとき、
【0050】
【数5】 なる式で表わしている。又「e-0x」は「10-x」を意味し
ている。 (数値実施例1) F= 1〜14.00 FNO=1.65〜2.88 2ω= 60.5°〜 4.8° R 1= 15.47 D 1= 0.29 N 1=1.84666 ν 1= 23.8 R 2= 6.31 D 2= 0.22 R 3= 8.48 D 3= 1.14 N 2=1.53041 ν 2= 55.5 R 4= -30.42 D 4= 0.05 R 5= 5.12 D 5= 0.89 N 3=1.69679 ν 3= 55.5 R 6= 44.48 D 6=可変 R 7= 8.41 D 7= 0.14 N 4=1.77249 ν 4= 49.6 R 8= 1.57 D 8= 0.68 R 9= -3.32 D 9= 0.36 N 5=1.53041 ν 5= 55.5 R10= 1.86 D10= 0.21 R11= 2.15 D11= 0.35 N 6=1.84666 ν 6= 23.8 R12= 4.69 D12=可変 R13= 絞り D13= 0.26 R14= 3.41 D14= 0.76 N 7=1.53041 ν 7= 55.5 R15= -8.24 D15=可変 R16= 2.52 D16= 0.19 N 8=1.84666 ν 8= 23.8 R17= 1.28 D17= 0.00 R18= 1.28 D18= 1.14 N 9=1.53041 ν 9= 55.5 R19= -4.72 D19= 0.95 R20= ∞ D20= 0.83 N10=1.51633 ν10= 64.2 R21= ∞
【0051】
【表1】 非球面係数 R10 K= 1.497e-01 B=-1.813e-03 C=-2.231e-03 D= 1.773e-02 E=-1.262e-02 R14 K=-7.136e-01 B=-5.141e-03 C=-1.064e-04 D= 3.239e-05 E=-4.436e-05 R19 K= 1.244e+00 B=-3.573e-03 C= 1.967e-03 D=-1.455e-02 E= 6.904e-03 (数値実施例2) F= 1〜15.09 FNO=1.65〜2.77 2ω= 60.5°〜 4.4° R 1= 11.07 D 1= 0.30 N 1=1.84666 ν 1= 23.8 R 2= 5.90 D 2= 1.13 N 2=1.60311 ν 2= 60.7 R 3= -116.55 D 3= 0.05 R 4= 5.20 D 4= 0.64 N 3=1.69679 ν 3= 55.5 R 5= 12.67 D 5=可変 R 6= 7.51 D 6= 0.14 N 4=1.77249 ν 4= 49.6 R 7= 1.41 D 7= 0.70 R 8= -2.70 D 8= 0.36 N 5=1.53041 ν 5= 55.5 R 9= 2.01 D 9= 0.24 R10= 2.61 D10= 0.36 N 6=1.84666 ν 6= 23.8 R11= 9.85 D11=可変 R12= 絞り D12= 0.26 R13= 3.31 D13= 0.83 N 7=1.53041 ν 7= 55.5 R14= -7.91 D14=可変 R15= 2.45 D15= 0.19 N 8=1.84666 ν 8= 23.8 R16= 1.19 D16= 0.00 R17= 1.19 D17= 1.19 N 9=1.53041 ν 9= 55.5 R18= -4.50 D18= 0.95 R19= ∞ D19= 0.83 N10=1.51633 ν10= 64.2 R20= ∞
【0052】
【表2】 非球面係数 R 9 K=-4.217e-01 B= 1.112e-04 C=-5.007e-03 D= 1.582e-02 E=-1.036e-02 R13 K=-8.357e-01 B=-4.805e-03 C= 3.956e-06 D=-8.480e-05 E= 1.550e-06 R18 K= 2.973e+00 B=-6.844e-03 C=-1.795e-04 D=-1.497e-02 E= 6.013e-03 (数値実施例3) F= 1〜18.00 FNO=1.85〜3.30 2ω= 60.5°〜 3.7° R 1= 11.01 D 1= 0.30 N 1=1.84666 ν 1= 23.8 R 2= 5.82 D 2= 1.13 N 2=1.60311 ν 2= 60.7 R 3= -123.50 D 3= 0.05 R 4= 5.20 D 4= 0.64 N 3=1.69679 ν 3= 55.5 R 5= 12.68 D 5=可変 R 6= 7.48 D 6= 0.14 N 4=1.77249 ν 4= 49.6 R 7= 1.40 D 7= 0.70 R 8= -2.69 D 8= 0.48 N 5=1.53041 ν 5= 55.5 R 9= 1.95 D 9= 0.24 R10= 2.61 D10= 0.36 N 6=1.84666 ν 6= 23.8 R11= 10.86 D11=可変 R12= 絞り D12= 0.26 R13= 3.36 D13= 0.71 N 7=1.49170 ν 7= 57.4 R14= -7.42 D14=可変 R15= 2.43 D15= 0.19 N 8=1.84666 ν 8= 23.8 R16= 1.20 D16= 0.00 R17= 1.20 D17= 1.07 N 9=1.53041 ν 9= 55.5 R18= -4.89 D18= 0.95 R19= ∞ D19= 0.83 N10=1.51633 ν10= 64.2 R20= ∞
【0053】
【表3】 非球面係数 R 9 K=-4.792e-01 B= 7.232e-04 C=-3.775e-03 D= 1.062e-02 E=-7.935e-03 R13 K=-8.139e-01 B=-5.143e-03 C= 6.816e-05 D=-1.364e-04 E=-4.842e-06 R18 K= 2.975e+00 B=-8.027e-03 C=-6.061e-04 D=-1.459e-02 E= 7.662e-03 (数値実施例4) F= 1〜20.00 FNO=1.85〜3.52 2ω= 60.5°〜 3.3° R 1= 11.69 D 1= 0.31 N 1=1.84666 ν 1= 23.8 R 2= 6.22 D 2= 1.17 N 2=1.60311 ν 2= 60.7 R 3= -109.85 D 3= 0.05 R 4= 5.64 D 4= 0.67 N 3=1.69679 ν 3= 55.5 R 5= 13.61 D 5=可変 R 6= 6.94 D 6= 0.14 N 4=1.77249 ν 4= 49.6 R 7= 1.41 D 7= 0.74 R 8= -2.78 D 8= 0.48 N 5=1.52540 ν 5= 56.3 R 9= 1.96 D 9= 0.24 R10= 2.59 D10= 0.36 N 6=1.84666 ν 6= 23.8 R11= 9.70 D11=可変 R12= 絞り D12= 0.26 R13= 3.36 D13= 0.71 N 7=1.49170 ν 7= 57.4 R14= -8.45 D14=可変 R15= 2.45 D15= 0.19 N 8=1.84666 ν 8= 23.8 R16= 1.23 D16= 0.00 R17= 1.23 D17= 1.07 N 9=1.52540 ν 9= 56.3 R18= -5.37 D18= 0.95 R19= ∞ D19= 0.83 N10=1.51633 ν10= 64.2 R20= ∞
【0054】
【表4】 非球面係数 R 9 K=-5.603e-01 B= 8.788e-04 C=-4.248e-03 D= 1.061e-02 E=-7.935e-03 R13 K=-9.110e-01 B=-4.016e-03 C= 1.473e-04 D=-1.234e-04 E= 1.402e-06 R18 K= 2.931e+00 B=-8.582e-03 C= 5.875e-05 D=-1.458e-02 E= 7.662e-03
【0055】
【表5】
【0056】
【発明の効果】本発明によれば以上のようにレンズ構成
を設定することにより、リヤーフォーカス方式を採用し
つつ、Fナンバー1.6〜1.8と大口径比でかつ変倍
比14〜20と高変倍化を図る際、レンズ系全体の小型
化を図りつつ広角端から望遠端に至る全変倍範囲にわた
り、又無限遠物体から超至近物体に至る物体距離全般に
わたり、良好なる光学性能を有したリヤーフォーカス式
のズームレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図3】 本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図4】 本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図5】 本発明の数値実施例1の収差図
【図6】 本発明の数値実施例2の収差図
【図7】 本発明の数値実施例3の収差図
【図8】 本発明の数値実施例4の収差図
【符号の説明】
L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 SP 絞り d d線 g g線 ΔS サジタル像面 ΔM メリディオナル像面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に正の屈折力の第1群、負
    の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群、そして正の屈
    折力の第4群の4つのレンズ群を有し、該第2群を像面
    側へ移動させて広角端から望遠端への変倍を行い、変倍
    に伴う像面変動を該第4群を移動させて補正すると共に
    該第4群を移動させてフォーカスを行い、該第2群は負
    の第21レンズ、プラスチック材より成る負の第22レ
    ンズ、そして正の第23レンズの3つの独立したレンズ
    より成り、該第2レンズの焦点距離をf2、該第22レ
    ンズの光軸上の長さをDp、全系の広角端と望遠端の焦
    点距離を各々fW,fTとするとき、 −7.5<Dp・fT/(f2・fW)<−2.5 なる条件を満足することを特徴とするリヤーフォーカス
    式のズームレンズ。
  2. 【請求項2】 前記第2群は非球面を有していることを
    特徴とする請求項1のリヤーフォーカス式のズームレン
    ズ。
  3. 【請求項3】 前記第22レンズは非球面を有している
    ことを特徴とする請求項1のリヤーフォーカス式のズー
    ムレンズ。
  4. 【請求項4】 前記第21レンズは物体側に凸面を向け
    たメニスカス形状より成り、前記第22レンズは両レン
    ズ面が凹面形状より成り、前記第23レンズは物体側に
    凸面を向けたメニスカス形状より成っていることを特徴
    とする請求項1のリヤーフォーカス式のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第i群の焦点距離をfi、全系の広
    角端と望遠端での焦点距離をfW,fT、望遠端におけ
    る第1群から第3群までの合成の焦点距離をf123、
    望遠端の無限遠物体のときの第3群と第4群の間隔をD
    34T∞としたとき、 −3<f2/fW<−0.5 0.4<f3/f4<1.2 0.1<fT/f123<0.9 −8<f1/f2<−1 【数1】 なる条件を満足することを特徴とする請求項1,2,3
    又は4のリヤーフォーカス式のズームレンズ。
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