JPH1037597A - サッシ - Google Patents

サッシ

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JPH1037597A
JPH1037597A JP20062996A JP20062996A JPH1037597A JP H1037597 A JPH1037597 A JP H1037597A JP 20062996 A JP20062996 A JP 20062996A JP 20062996 A JP20062996 A JP 20062996A JP H1037597 A JPH1037597 A JP H1037597A
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Katsuyuki Sakurai
井 克 之 桜
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枠被覆部材の肉厚設定および材料選択の自由
度を広げ、施工途中に枠被覆部材に傷や汚れが付くのを
防ぎ、施工後の枠被覆部材の交換作業を容易にする。 【解決手段】 下枠4に被覆部材受け4bを設け、下枠
4の内周面4aを覆った装飾部材4を被覆部材受け4b
に当接させ、下枠4の内周面4aと略直交する外面4g
に補助部材8を被覆部材受け4bと対向させて装着し
て、下枠4の被覆部材受け4bと補助部材8とで装飾部
材7を挟み込んで固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、アルミニ
ウム製の枠に木製の装飾部材を取り付けた複合サッシに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記したような複合サッシとして
は、例えば、図4に示すように、アルミニウム製の枠1
00と、この枠100の室内側(図示右側)に延出する
装飾部材取付片101の内周面(図示上面)102を覆
う枠被覆部材としての木製の装飾部材103を備えたも
のがあり、この複合サッシは、装飾部材取付片101に
その内周面102の裏側から貫通させた木ねじ104に
より装飾部材103を取り付けた後、躯体取付片101
を開口Weに挿入して図外の木ねじにより躯体Sに取り
付けられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来における複合サッシでは、枠100の装飾部材取付片
101に対して木ねじ104により装飾部材103を取
り付ける都合上、装飾部材103の肉厚を大きくした
り、装飾部材103に木ねじ104の締め付けに耐え得
る木材を使用したりしなくてはならないことから、装飾
部材103の肉厚の設定および装飾部材103として使
用する材料の選択の自由度が狭まってしまうという問題
を有していた。
【0004】また、従来における複合サッシでは、装飾
部材103を装飾部材取付片101の裏側から(複合サ
ッシを開口Weに取り付けた状態における躯体S側か
ら)ねじ止めしているため、枠100を開口Weに取り
付ける前に、装飾部材103を装飾部材取付片101に
取り付けなくてはならず、施工途中の段階で既に開口W
eに位置する装飾部材103に傷や汚れが付いてしまう
可能性があるうえ、施工後に装飾部材103の交換が必
要になった場合には、複合サッシ全体を躯体から取り外
さなくてはならないという問題があり、これらの問題を
解決することが従来の課題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、枠被覆部材の肉厚の設定および枠被
覆部材として用いる材料の選択の自由度を広げることが
でき、加えて、施工途中の段階で枠被覆部材に傷や汚れ
が付いてしまう可能性を皆無とすることが可能であると
共に、施工後において枠被覆部材の交換が必要になった
場合であったとしても枠被覆部材を簡単に交換すること
ができる複合サッシを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る複合サッシは、枠と、枠を覆う枠被覆部材と、補助部
材を備え、枠に被覆部材受けを設け、枠を覆った状態の
枠被覆部材を被覆部材受けに当接させると共に、枠の枠
被覆部材により覆われる部分と略直交する部分に補助部
材を被覆部材受けと対向させて装着して、枠の被覆部材
受けと補助部材とで枠被覆部材を挟み込んで固定した構
成としており、この複合サッシの構成を従来の課題を解
決するための手段としている。
【0007】また、本発明の請求項2に係わる複合サッ
シは、枠と、枠の見込み方向に沿う部分を覆う枠被覆部
材と、補助部材を備え、枠に見込み方向と略直交する被
覆部材受けを設け、枠の見込み方向に沿う部分を覆った
状態の枠被覆部材を被覆部材受けに当接させると共に、
枠の枠被覆部材により覆われる見込み方向に沿う部分と
略直交する部分に補助部材を被覆部材受けと対向させて
装着して、枠の被覆部材受けと補助部材とで枠被覆部材
を挟み込んで固定した構成としており、この複合サッシ
の構成を従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】さらに、請求項3に係わる複合サッシにお
いて、枠被覆部材は、枠とは異なる材質よりなっている
構成とし、請求項4に係わる複合サッシにおいて、補助
部材は、枠の被覆部材受けと対向する挟持片を有し、枠
の被覆部材受けには補助部材側に突出する受け側係止部
を設けると共に補助部材の挟持片には被覆部材受け側に
突出する挟持片側係止部を設け、枠被覆部材に、枠の受
け側係止部と係止する係止部および補助部材の挟持片側
係止部と係止する係止部を設けた構成とし、請求項5に
係わる複合サッシにおいて、受け側係止部および挟持片
側係止部は、枠の枠被覆部材により覆われる部分方向を
向く係止斜面をそれぞれ有し、枠被覆部材の係止部は受
け側係止部および挟持片側係止部の各係止斜面と当接す
る係止斜面を有している構成としている。
【0009】さらにまた、請求項6に係わる複合サッシ
において、補助部材は、枠に補助部材装着具によって取
り外し可能に装着してある構成とし、請求項7に係わる
複合サッシにおいて、補助部材装着具は、補助部材を被
覆部材受けと略直交する方向に貫通して枠に設けたねじ
孔と螺合するねじである構成としている。
【0010】さらにまた、請求項8に係わる複合サッシ
は、枠の枠被覆部材により覆われる部分と略直交する部
分に補助部材装着部を設け、補助部材装着部に装着した
補助部材と、枠の枠被覆部材により覆われる部分と略直
交する部分とが略面一をなす構成とし、請求項9に係わ
る複合サッシは、枠の枠被覆部材により覆われる部分と
略直交する部分に装着した補助部材を覆うカバー部材を
備え、カバー部材は、枠に取り外し可能に装着してある
構成としている。
【0011】
【発明の作用】本発明の請求項1および2に係わる複合
サッシにおいて、枠被覆部材は枠の被覆部材受けと補助
部材とに挟み込まれて固定されるので、枠被覆部材の肉
厚を木ねじ使用に応じた大きさとしたり、枠被覆部材が
枠とは異なる材質よりなっている場合において、すなわ
ち、請求項3に係わる複合サッシの場合において枠被覆
部材に木ねじの締め付けに耐え得る材料を用いたりする
必要がなくなり、その結果、枠被覆部材の肉厚の設定お
よび枠被覆部材として用いる材料の選択の自由度が広が
ることとなる。
【0012】また、枠被覆部材を枠に固定するに際し
て、枠を覆った状態の枠被覆部材を被覆部材受けに当接
させた後(請求項2に係わる複合サッシでは枠の見込み
方向に沿う部分を覆った状態の枠被覆部材を被覆部材受
けに当接させた後)、補助部材を枠の枠被覆部材により
覆われる部分と略直交する部分に装着すれば、枠被覆部
材の枠に対する固定がなされるので、例えば、枠を躯体
に取り付ける場合には、枠を躯体に取り付けた後に、枠
被覆部材の枠に対する固定がなされることから、施工途
中の段階において枠被覆部材に傷や汚れが付いてしまう
可能性は皆無となる。
【0013】請求項4に係わる複合サッシでは、枠被覆
部材が枠の被覆部材受けと補助部材とに挟み込まれて固
定された状態において、枠被覆部材の係止部と、互いに
対向する枠の受け側係止部および補助部材の挟持片側係
止部とが係止しているので、枠被覆部材は、枠の被覆部
材受けと補助部材との間においてより一層強固に固定さ
れることとなり、請求項5に係わる複合サッシでは、枠
被覆部材が枠の被覆部材受けと補助部材とに挟み込まれ
て固定された状態において、枠被覆部材における係止部
の係止斜面と、受け側係止部および挟持片側係止部の各
係止斜面とが当接しているため、枠被覆部材が枠側に引
き寄せられることとなり、枠被覆部材は、枠の被覆部材
受けと補助部材との間において強固にそしてがたつくこ
となく固定されることとなる。
【0014】請求項6に係わる複合サッシにおいて、例
えば、枠を躯体に取り付けた場合には、補助部材装着具
を枠から離間させて補助部材を枠から外せば、複合サッ
シの全体を躯体から取り外すことなく枠から枠被覆部材
を外せるので、枠被覆部材の交換が簡単になされること
となり、請求項7に係わる複合サッシにおいて、補助部
材の枠に対する着脱が簡単になされることとなる。
【0015】請求項8に係わる複合サッシでは、補助部
材を枠の補助部材装着部に装着した状態において、補助
部材と、枠の枠被覆部材により覆われる部分と略直交す
る部分とが略面一をなすので、枠の納まりが良好なもの
となり、請求項9に係わる複合サッシでは、外観意匠性
が向上するのに加えて、請求項6に係わる複合サッシの
ように、補助部材を枠に取り外し可能に装着してある場
合には、カバー部材を枠から取り外した後、補助部材を
枠から外せば、複合サッシの全体を躯体から取り外すこ
となく枠から枠被覆部材を外せるので、枠被覆部材の交
換が簡単になされることとなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0017】図1〜3は本発明に係わる複合サッシの一
実施例を示している。
【0018】図1および2に示すように、複合サッシ1
は、竪枠2,2、竪枠2,2の各上端部間に架設した上
枠3および竪枠2,2の各下端部間に架設した下枠4か
らなる枠体5と、枠体5内にはめ込んだパネル6と、竪
枠2,上枠3および下枠4の図1右側部分の各内周面
(見込み方向に沿う部分)2a,3a,4aを覆う装飾
部材(枠被覆部材)7と、装飾部材7を竪枠2,上枠3
および下枠4に装着する補助部材8を備えており、竪枠
2,上枠3および下枠4はいずれもアルミニウム製のも
のとしてあると共に、装飾部材7は木製のものとしてあ
る。
【0019】この複合サッシ1は、柱11,11、鴨居
12およびサッシ台13により形成される躯体開口W
に、枠体5の図1右側部分を挿入して、竪枠2に設けた
見付け面に沿う方向の延出片2Aを柱11に木ねじ9に
より固定すると共に、上枠3および下枠4に各々設けた
見付け面に沿う方向の延出片3A,4Aを鴨居12およ
びサッシ台13に木ねじ9によりそれぞれ固定すること
によって、躯体Sに取り付けられるものとなっている。
【0020】ここで、竪枠2,上枠3および下枠4に対
する装飾部材7の取付構造はいずれも同一の構成をなし
ているため、下枠4に対する装飾部材7の取付構造の詳
細な構成のみを説明する。
【0021】下枠4は、図3(a)にも示すように、見
込み方向と直交する被覆部材受け4bと、内周面4aと
直交する室内側の外面(枠被覆部材により覆われる部分
と略直交する部分)4gで開口する補助部材装着部とし
ての補助部材装着溝4cと、この補助部材装着溝4cの
底部に設けたねじ孔4dを備えている。
【0022】一方、補助部材8は、平板状本体8aと、
この平板状本体8aの図示上側端縁に折り曲げ形成した
挟持片8bと、平板状本体8aの図示下側端縁に挟持片
8bと同じ方向に折り曲げ形成した係止片8cと、平板
状本体8aに形成したねじ挿通孔8dを備えており、こ
の補助部材8は、図3(b)に示すように、その係止片
8cを下枠4における補助部材装着溝4cの図示下側の
壁面に係止させた状態で、ねじ挿通孔8dを貫通させた
補助部材装着具としてのねじ10が下枠4のねじ孔4d
にねじ込まれるようになすことにより、下枠4の補助部
材装着溝4cに見込み方向から取り外し可能に装着され
るものとなっている。
【0023】そして、装飾部材7は、図3(c)にも示
すように、下枠4の被覆部材受け4bと、補助部材8を
下枠4に装着した状態において被覆部材受け4bと対向
する挟持片8bとにより挟み込まれて固定されるものと
なっている。
【0024】この場合、下枠4の被覆部材受け4bには
補助部材8側に突出しかつ下枠4の内周面4a側を向く
係止斜面4eを有する受け側係止部4fが設けてあると
共に、補助部材8の挟持片8bには被覆部材受け4b側
に突出しかつ下枠4の内周面4a側を向く係止斜面8e
を有する挟持片側係止部8fが設けてあり、装飾部材7
に、下枠4の受け側係止部4fおよび補助部材8の挟持
片側係止部8fと係止しかつ受け側係止部4fおよび挟
持片側係止部8fの各係止斜面4e,8eとそれぞれ当
接する係止斜面7eを有する係止部7f,7fを設ける
ことにより、下枠4に対して装飾部材7をがたつきなく
そして強固に固定することができるようにしてある。
【0025】また、この実施例では、補助部材8を下枠
4の補助部材装着溝4cに装着した状態において、補助
部材8における平板状本体8aの外面8gと、下枠4の
外面4gとが略面一をなすようにしてあり、さらに、こ
の実施例では、補助部材8における平板状本体8aの外
面8gを覆うカバー部材としての装飾部材14を備えて
おり、装飾部材14は、下枠4(竪枠2,上枠3)に取
り外し可能に装着されるものとなっている。
【0026】この複合サッシ1を躯体Sに取り付けるに
際しては、まず、躯体開口Wに、枠体5の図1右側部分
を挿入して、竪枠2の延出片2Aを柱11に木ねじ9に
より固定すると共に、上枠3および下枠4の各々の延出
片3A,4Aを鴨居12およびサッシ台13に木ねじ9
によりそれぞれ固定する。
【0027】次いで、下枠4の内周面4aを覆った状態
の装飾部材7を被覆部材受け4bに当接させて、その係
止部7fと被覆部材受け4bの受け側係止部4fとを互
いに係止させた後、図3(b)に示すように、補助部材
8の係止片8cを下枠4における補助部材装着溝4cの
図示下側の壁面に係止させると共に、ねじ挿通孔8dを
貫通させたねじ10を下枠4のねじ孔4dにねじ込ん
で、補助部材8を下枠4の補助部材装着溝4cに見込み
方向から装着して、補助部材8の挟持片側係止部8fを
装飾部材7の係止部7fに係止させ、図3(c)に示す
ように、装飾部材7を下枠4の被覆部材受け4bおよび
この被覆部材受け4bと対向する挟持片8bにより挟み
込んで固定し、竪枠2および上枠3に対しても、上記と
同様にして装飾部材7を固定し、この後、補助部材8に
おける平板状本体8aの外面8gを覆う装飾部材14を
竪枠2,上枠3および下枠4に装着する。
【0028】このとき、装飾部材7の係止部7f,7f
と、下枠4の受け側係止部4fおよび補助部材8の挟持
片側係止部8fとがそれぞれ係止しているうえ、係止部
7f,7fの各係止斜面7e,7eと、受け側係止部4
fおよび挟持片側係止部8fの各係止斜面4e,8eと
がそれぞれ当接していることから、装飾部材7は下枠4
に対してがたつきなくそして強固に固定されることとな
り、竪枠2および上枠3においても、装飾部材7はがた
つきなくそして強固に固定されることとなる。
【0029】したがって、上記複合サッシ1において、
装飾部材7は下枠4(竪枠2,上枠3)の被覆部材受け
4bと補助部材8の挟持片8bとに挟み込まれて固定さ
れるので、装飾部材7の肉厚を木ねじ使用に対応し得る
大きさとしたり、装飾部材7に木ねじの締め付けに耐え
得る木材を用いたりする必要がなくなって、装飾部材7
の肉厚の設定および装飾部材7として用いる材料の選択
の自由度が格段と広がることとなる。
【0030】また、装飾部材7を下枠4(竪枠2,上枠
3)に固定するに際して、上記したように、下枠4の内
周面4aを覆った状態の装飾部材7を被覆部材受け4b
に当接させた後、補助部材8を下枠4の補助部材装着溝
4cに見込み方向から装着すれば、装飾部材7の下枠4
に対する固定がなされるので、すなわち、下枠4(枠体
5)を躯体Sに取り付けた後に、装飾部材7の枠体5に
対する固定がなされることから、施工途中の段階では装
飾部材7に傷や汚れが付くことがなく、そして、補助部
材8における平板状本体8aの外面8gを覆う装飾部材
14を外した後、ねじ10を外して補助部材8を下枠4
(竪枠2,上枠3)から離間させれば、複合サッシ1の
全体を躯体Sから取り外すことなく下枠4(竪枠2,上
枠3)から装飾部材7を外せるので、装飾部材7の交換
が容易なものとなる。
【0031】さらに、この複合サッシ1では、補助部材
8を下枠4(竪枠2,上枠3)の補助部材装着溝4cに
装着した状態において、補助部材8における平板状本体
8aの外面8gが下枠4の外面4gと略面一をなすこと
から、枠体5の躯体開口Wに対する納まりが良好なもの
となり、加えて、装飾部材14がこの補助部材8におけ
る平板状本体8aの外面8gを覆っているので、外観意
匠性も向上することとなる。
【0032】上記した実施例では、枠体5内にパネル6
をはめ込んだ構成の複合サッシ1を示したが、これに限
定されるものではなく、本発明を、例えば、枠体内に引
違い戸あるいは開き戸を設けた複合サッシの枠に対する
枠被覆部材の取付けに適用したり、この複合サッシの引
違い戸あるいは開き戸の框に対する枠被覆部材の取付け
に適用したりすることも当然可能である。
【0033】なお、本発明に係わる複合サッシの詳細な
構成は、上記した実施例に限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
および2に係わる複合サッシにおいて、枠被覆部材を枠
の被覆部材受けと補助部材とで挟み込んで固定すること
ができるので、枠被覆部材の肉厚の設定を制約を受ける
ことなく自由に行うことが可能であると共に、枠被覆部
材が枠とは異なる材質よりなっている場合において、す
なわち、請求項3に係わる複合サッシの場合において、
枠被覆部材として用いる材料を同じく制約を受けること
なく自由に選択することが可能であり、加えて、枠被覆
部材を枠に固定する際には、枠被覆部材を被覆部材受け
に当接させた状態で補助部材を枠に装着すれば、枠被覆
部材を枠に対して固定することができるので、例えば、
枠を躯体に取り付ける場合、枠を躯体に取り付けた後
に、枠被覆部材を枠に固定することができるので、施工
途中の段階で枠被覆部材に傷や汚れが付くことを防止で
きるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0035】また、請求項4に係わる複合サッシでは、
枠被覆部材を枠の被覆部材受けと補助部材とで挟み込ん
で固定した状態において、枠被覆部材の係止部と、互い
に対向する枠の受け側係止部および補助部材の挟持片側
係止部とが係止することから、枠被覆部材を枠の被覆部
材受けと補助部材との間においてより一層強固に固定す
ることが可能であるという非常に優れた効果がもたらさ
れ、請求項5に係わる複合サッシでは、同じく枠被覆部
材を枠の被覆部材受けと補助部材とで挟み込んだ状態に
おいて、枠被覆部材における係止部の係止斜面と、受け
側係止部および挟持片側係止部の各係止斜面とが当接す
るため、枠被覆部材を枠側に引き寄せることができ、そ
の結果、枠被覆部材を枠の被覆部材受けと補助部材との
間において強固にそしてがたつきなく固定することが可
能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0036】さらに、請求項6に係わる複合サッシで
は、例えば、枠を躯体に取り付けた場合には、補助部材
を枠から取り外すことで、複合サッシの全体を躯体から
一旦取り外すことなく枠被覆部材を枠から外せることか
ら、枠被覆部材の交換を簡単に行うことができるという
非常に優れた効果がもたらされ、請求項7に係わる複合
サッシでは、補助部材の枠に対する着脱を簡単に行うこ
とができるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0037】さらにまた、請求項8に係わる複合サッシ
では、補助部材を枠の補助部材装着部に装着した状態に
おいて、補助部材と、枠の枠被覆部材により覆われる部
分と略直交する部分とが略面一をなすので、枠の納まり
を良好なものとすることが可能であるという非常に優れ
た効果がもたらされ、請求項9に係わる複合サッシで
は、外観意匠性の向上を実現できるのに加えて、請求項
6に係わる複合サッシのように、補助部材を枠に取り外
し可能に装着してある場合には、請求項6に係わる複合
サッシと同じく枠被覆部材の交換を簡単に行うことがで
きるという非常に優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる複合サッシの一実施例を示す側
面方向からの断面説明図である。
【図2】図1における複合サッシの平面方向からの断面
説明図である。
【図3】図1における複合サッシの下枠に装飾部材を取
り付ける要領を示す説明図(a),(b)および(c)
である。
【図4】従来における複合サッシの枠に装飾部材を取り
付ける要領を示す説明図である。
【符号の説明】
1 複合サッシ 4 下枠 4a 内周面(下枠の見込み方向に沿う部分) 4b 被覆部材受け 4c 補助部材装着溝(補助部材装着部) 4d ねじ孔 4e 係止斜面 4f 受け側係止部 4g 外面(枠被覆部材により覆われる部分と略直交す
る部分) 7 装飾部材(枠被覆部材) 7e 係止斜面 7f 係止部 8 補助部材 8b 挟持片 8e 係止斜面 8f 挟持片側係止部 8g 外面 10 ねじ(補助部材装着具) 14 装飾部材(カバー部材)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 サッシ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、アルミニ
ウム製の枠に木製の装飾部材を取り付けたサッシに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記したようなサッシとしては、
例えば、図4に示すように、アルミニウム製の枠100
と、この枠100の室内側(図示右側)に延出する装飾
部材取付片101の内周面(図示上面)102を覆う枠
被覆部材としての木製の装飾部材103を備えたものが
あり、このサッシは、装飾部材取付片101にその内周
面102の裏側から貫通させた木ねじ104により装飾
部材103を取り付けた後、躯体取付片101を開口W
eに挿入して図外の木ねじにより躯体Sに取り付けられ
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来におけるサッシでは、枠100の装飾部材取付片10
1に対して木ねじ104により装飾部材103を取り付
ける都合上、装飾部材103の肉厚を大きくしたり、装
飾部材103に木ねじ104の締め付けに耐え得る木材
を使用したりしなくてはならないことから、装飾部材1
03の肉厚の設定および装飾部材103として使用する
材料の選択の自由度が狭まってしまうという問題を有し
ていた。
【0004】また、従来におけるサッシでは、装飾部材
103を装飾部材取付片101の裏側から(サッシを開
口Weに取り付けた状態における躯体S側から)ねじ止
めしているため、枠100を開口Weに取り付ける前
に、装飾部材103を装飾部材取付片101に取り付け
なくてはならず、施工途中の段階で既に開口Weに位置
する装飾部材103に傷や汚れが付いてしまう可能性が
あるうえ、施工後に装飾部材103の交換が必要になっ
た場合には、サッシ全体を躯体から取り外さなくてはな
らないという問題があり、これらの問題を解決すること
が従来の課題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、枠被覆部材の肉厚の設定および枠被
覆部材として用いる材料の選択の自由度を広げることが
でき、加えて、施工途中の段階で枠被覆部材に傷や汚れ
が付いてしまう可能性を皆無とすることが可能であると
共に、施工後において枠被覆部材の交換が必要になった
場合であったとしても枠被覆部材を簡単に交換すること
ができるサッシを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るサッシは、枠と、枠を覆う枠被覆部材と、補助部材を
備え、枠に被覆部材受けを設け、枠を覆った状態の枠被
覆部材を被覆部材受けに当接させると共に、枠の枠被覆
部材により覆われる部分と略直交する部分に補助部材を
被覆部材受けと対向させて装着して、枠の被覆部材受け
と補助部材とで枠被覆部材を挟み込んで固定した構成と
しており、このサッシの構成を従来の課題を解決するた
めの手段としている。
【0007】また、本発明の請求項2に係わるサッシ
は、枠と、枠の見込み方向に沿う部分を覆う枠被覆部材
と、補助部材を備え、枠に見込み方向と略直交する被覆
部材受けを設け、枠の見込み方向に沿う部分を覆った状
態の枠被覆部材を被覆部材受けに当接させると共に、枠
の枠被覆部材により覆われる見込み方向に沿う部分と略
直交する部分に補助部材を被覆部材受けと対向させて装
着して、枠の被覆部材受けと補助部材とで枠被覆部材を
挟み込んで固定した構成としており、このサッシの構成
を従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】さらに、請求項3に係わるサッシにおい
て、枠被覆部材は、枠とは異なる材質よりなっている構
成とし、請求項4に係わるサッシにおいて、枠被覆部材
は、木材よりなっている構成としている。
【0009】さらにまた、請求項5に係わるサッシにお
いて、補助部材は、枠の被覆部材受けと対向する挟持片
を有し、枠の被覆部材受けには補助部材側に突出する受
け側係止部を設けると共に補助部材の挟持片には被覆部
材受け側に突出する挟持片側係止部を設け、枠被覆部材
に、枠の受け側係止部と係止する係止部および補助部材
の挟持片側係止部と係止する係止部を設けた構成とし、
請求項6に係わるサッシにおいて、受け側係止部および
挟持片側係止部は、枠の枠被覆部材により覆われる部分
方向を向く係止斜面をそれぞれ有し、枠被覆部材の係止
部は受け側係止部および挟持片側係止部の各係止斜面と
当接する係止斜面を有している構成としている。
【0010】さらにまた、請求項7に係わるサッシにお
いて、補助部材は、枠に補助部材装着具によって取り外
し可能に装着してある構成とし、請求項8に係わるサッ
シにおいて、補助部材装着具は、補助部材を被覆部材受
けと略直交する方向に貫通して枠に設けたねじ孔と螺合
するねじである構成としている。
【0011】さらにまた、請求項9に係わるサッシは、
枠の枠被覆部材により覆われる部分と略直交する面に補
助部材装着凹部を設け、補助部材装着凹部に装着した補
助部材の外向き面と、枠の枠被覆部材により覆われる部
分と略直交する面とが略面一をなす構成とし、請求項1
0に係わるサッシは、枠の枠被覆部材により覆われる部
分と略直交する部分に装着した補助部材を覆うカバー部
材を備え、カバー部材は、枠に取り外し可能に装着して
ある構成としている。
【0012】
【発明の作用】本発明の請求項1および2に係わるサッ
シにおいて、枠被覆部材は枠の被覆部材受けと補助部材
とに挟み込まれて固定されるので、枠被覆部材の肉厚を
木ねじ使用に応じた大きさとしたり、枠被覆部材が枠と
は異なる材質よりなっている場合において、すなわち、
請求項3に係わるサッシの場合において、枠被覆部材に
木ねじの締め付けに耐え得る材料を用いたりする必要が
なくなり、その結果、枠被覆部材の肉厚の設定および枠
被覆部材として用いる材料の選択の自由度が広がること
となる。そして、請求項4に係わるサッシでは、木材よ
りなる枠被覆部材の薄肉化が図られることとなる。
【0013】また、請求項1〜4に係わるサッシでは、
枠被覆部材を枠に固定するに際して、枠を覆った状態の
枠被覆部材を被覆部材受けに当接させた後(請求項2に
係わるサッシでは枠の見込み方向に沿う部分を覆った状
態の枠被覆部材を被覆部材受けに当接させた後)、補助
部材を枠の枠被覆部材により覆われる部分と略直交する
部分に装着すれば、枠被覆部材の枠に対する固定がなさ
れるので、例えば、枠を躯体に取り付ける場合には、枠
を躯体に取り付けた後に、枠被覆部材の枠に対する固定
がなされることから、施工途中の段階において枠被覆部
材に傷や汚れが付いてしまう可能性は皆無となる。
【0014】請求項5に係わるサッシでは、枠被覆部材
が枠の被覆部材受けと補助部材とに挟み込まれて固定さ
れた状態において、枠被覆部材の係止部と、互いに対向
する枠の受け側係止部および補助部材の挟持片側係止部
とが係止しているので、枠被覆部材は、枠の被覆部材受
けと補助部材との間においてより一層強固に固定される
こととなり、請求項6に係わるサッシでは、枠被覆部材
が枠の被覆部材受けと補助部材とに挟み込まれて固定さ
れた状態において、枠被覆部材における係止部の係止斜
面と、受け側係止部および挟持片側係止部の各係止斜面
とが当接しているため、枠被覆部材が枠側に引き寄せら
れることとなり、枠被覆部材は、枠の被覆部材受けと補
助部材との間において強固にそしてがたつくことなく固
定されることとなる。
【0015】請求項7に係わるサッシにおいて、例え
ば、枠を躯体に取り付けた場合には、補助部材装着具を
枠から離間させて補助部材を枠から外せば、サッシの全
体を躯体から取り外すことなく枠から枠被覆部材を外せ
るので、枠被覆部材の交換が簡単になされることとな
り、請求項8に係わるサッシにおいて、補助部材の枠に
対する着脱が簡単になされることとなる。
【0016】請求項9に係わるサッシでは、補助部材を
枠の補助部材装着凹部に装着して、例えば、枠の見込み
方向に沿う部分を枠被覆部材で覆う場合、補助部材の外
向き面と、枠の枠被覆部材により覆われる部分と略直交
する面(見付け面)とが略面一をなすので、この見付け
面をカバー部材などで覆うに際して、枠の見付け面はカ
バー部材に納まり良く覆われることとなり、請求項10
に係わるサッシでは、外観意匠性が向上するのに加え
て、請求項7に係わるサッシのように、補助部材を枠に
取り外し可能に装着してある場合には、カバー部材を枠
から取り外した後、補助部材を枠から外せば、サッシの
全体を躯体から取り外すことなく枠から枠被覆部材を外
せるので、枠被覆部材の交換が簡単になされることとな
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜3は本発明に係わるサッシの一実施
例を示している。
【0019】図1および2に示すように、サッシ1は、
竪枠2,2、竪枠2,2の各上端部間に架設した上枠3
および竪枠2,2の各下端部間に架設した下枠4からな
る枠体5と、枠体5内にはめ込んだパネル6と、竪枠
2,上枠3および下枠4の図1右側部分の各内周面(見
込み方向に沿う部分)2a,3a,4aを覆う装飾部材
(枠被覆部材)7と、装飾部材7を竪枠2,上枠3およ
び下枠4に装着する補助部材8を備えており、竪枠2,
上枠3および下枠4はいずれもアルミニウム製のものと
してあると共に、装飾部材7は木製のものとしてある。
【0020】このサッシ1は、柱11,11、鴨居12
およびサッシ台13により形成される躯体開口Wに、枠
体5の図1右側部分を挿入して、竪枠2に設けた見付け
面に沿う方向の延出片2Aを柱11に木ねじ9により固
定すると共に、上枠3および下枠4に各々設けた見付け
面に沿う方向の延出片3A,4Aを鴨居12およびサッ
シ台13に木ねじ9によりそれぞれ固定することによっ
て、躯体Sに取り付けられるものとなっている。
【0021】ここで、竪枠2,上枠3および下枠4に対
する装飾部材7の取付構造はいずれも同一の構成をなし
ているため、下枠4に対する装飾部材7の取付構造の詳
細な構成のみを説明する。
【0022】下枠4は、図3(a)にも示すように、見
込み方向と直交する被覆部材受け4bと、内周面4aと
直交する室内側の外面(枠被覆部材により覆われる部分
と略直交する面)4gで開口する補助部材装着凹部とし
ての補助部材装着溝4cと、この補助部材装着溝4cの
底部に設けたねじ孔4dを備えている。
【0023】一方、補助部材8は、平板状本体8aと、
この平板状本体8aの図示上側端縁に折り曲げ形成した
挟持片8bと、平板状本体8aの図示下側端縁に挟持片
8bと同じ方向に折り曲げ形成した係止片8cと、平板
状本体8aに形成したねじ挿通孔8dを備えており、こ
の補助部材8は、図3(b)に示すように、その係止片
8cを下枠4における補助部材装着溝4cの図示下側の
壁面に係止させた状態で、ねじ挿通孔8dを貫通させた
補助部材装着具としてのねじ10が下枠4のねじ孔4d
にねじ込まれるようになすことにより、下枠4の補助部
材装着溝4cに見込み方向から取り外し可能に装着され
るものとなっている。
【0024】そして、装飾部材7は、図3(c)にも示
すように、下枠4の被覆部材受け4bと、補助部材8を
下枠4に装着した状態において被覆部材受け4bと対向
する挟持片8bとにより挟み込まれて固定されるものと
なっている。
【0025】この場合、下枠4の被覆部材受け4bには
補助部材8側に突出しかつ下枠4の内周面4a側を向く
係止斜面4eを有する受け側係止部4fが設けてあると
共に、補助部材8の挟持片8bには被覆部材受け4b側
に突出しかつ下枠4の内周面4a側を向く係止斜面8e
を有する挟持片側係止部8fが設けてあり、装飾部材7
に、下枠4の受け側係止部4fおよび補助部材8の挟持
片側係止部8fと係止しかつ受け側係止部4fおよび挟
持片側係止部8fの各係止斜面4e,8eとそれぞれ当
接する係止斜面7eを有する係止部7f,7fを設ける
ことにより、下枠4に対して装飾部材7をがたつきなく
そして強固に固定することができるようにしてある。
【0026】また、この実施例では、補助部材8を下枠
4の補助部材装着溝4cに装着した状態において、補助
部材8における平板状本体8aの外向き面8gと、下枠
4の外面4gとが略面一をなすようにしてあり、さら
に、この実施例では、補助部材8における平板状本体8
aの外向き面8gを覆うカバー部材としての装飾部材1
4を備えており、装飾部材14は、下枠4(竪枠2,上
枠3)に取り外し可能に装着されるものとなっている。
【0027】このサッシ1を躯体Sに取り付けるに際し
ては、まず、躯体開口Wに、枠体5の図1右側部分を挿
入して、竪枠2の延出片2Aを柱11に木ねじ9により
固定すると共に、上枠3および下枠4の各々の延出片3
A,4Aを鴨居12およびサッシ台13に木ねじ9によ
りそれぞれ固定する。
【0028】次いで、下枠4の内周面4aを覆った状態
の装飾部材7を被覆部材受け4bに当接させて、その係
止部7fと被覆部材受け4bの受け側係止部4fとを互
いに係止させた後、図3(b)に示すように、補助部材
8の係止片8cを下枠4における補助部材装着溝4cの
図示下側の壁面に係止させると共に、ねじ挿通孔8dを
貫通させたねじ10を下枠4のねじ孔4dにねじ込ん
で、補助部材8を下枠4の補助部材装着溝4cに見込み
方向から装着して、補助部材8の挟持片側係止部8fを
装飾部材7の係止部7fに係止させ、図3(c)に示す
ように、装飾部材7を下枠4の被覆部材受け4bおよび
この被覆部材受け4bと対向する挟持片8bにより挟み
込んで固定し、竪枠2および上枠3に対しても、上記と
同様にして装飾部材7を固定し、この後、補助部材8に
おける平板状本体8aの外向き面8gを覆う装飾部材1
4を竪枠2,上枠3および下枠4に装着する。
【0029】このとき、装飾部材7の係止部7f,7f
と、下枠4の受け側係止部4fおよび補助部材8の挟持
片側係止部8fとがそれぞれ係止しているうえ、係止部
7f,7fの各係止斜面7e,7eと、受け側係止部4
fおよび挟持片側係止部8fの各係止斜面4e,8eと
がそれぞれ当接していることから、装飾部材7は下枠4
に対してがたつきなくそして強固に固定されることとな
り、竪枠2および上枠3においても、装飾部材7はがた
つきなくそして強固に固定されることとなる。
【0030】したがって、上記サッシ1において、装飾
部材7は下枠4(竪枠2,上枠3)の被覆部材受け4b
と補助部材8の挟持片8bとに挟み込まれて固定される
ので、装飾部材7の肉厚を木ねじ使用に対応し得る大き
さとしたり、装飾部材7に木ねじの締め付けに耐え得る
木材を用いたりする必要がなくなって、装飾部材7の肉
厚の設定および装飾部材7として用いる材料の選択の自
由度が格段と広がることとなり、とくに、装飾部材7の
薄肉化が図られることとなる。
【0031】また、装飾部材7を下枠4(竪枠2,上枠
3)に固定するに際して、上記したように、下枠4の内
周面4aを覆った状態の装飾部材7を被覆部材受け4b
に当接させた後、補助部材8を下枠4の補助部材装着溝
4cに見込み方向から装着すれば、装飾部材7の下枠4
に対する固定がなされるので、すなわち、下枠4(枠体
5)を躯体Sに取り付けた後に、装飾部材7の枠体5に
対する固定がなされることから、施工途中の段階では装
飾部材7に傷や汚れが付くことがなく、そして、補助部
材8における平板状本体8aの外向き面8gを覆う装飾
部材14を外した後、ねじ10を外して補助部材8を下
枠4(竪枠2,上枠3)から離間させれば、サッシ1の
全体を躯体Sから取り外すことなく下枠4(竪枠2,上
枠3)から装飾部材7を外せるので、装飾部材7の交換
が容易なものとなる。
【0032】さらに、このサッシ1では、補助部材8を
下枠4(竪枠2,上枠3)の補助部材装着溝4cに装着
した状態において、補助部材8における平板状本体8a
の外向き面8gが下枠4の外面4gと略面一をなすこと
から、下枠4の外面4gは装飾部材14に納まり良く覆
われて、外観意匠性も向上することとなる。
【0033】上記した実施例では、枠体5内にパネル6
をはめ込んだ構成のサッシ1を示したが、これに限定さ
れるものではなく、本発明を、例えば、枠体内に引違い
戸あるいは開き戸を設けたサッシの枠に対する枠被覆部
材の取付けに適用したり、このサッシの引違い戸あるい
は開き戸の框に対する枠被覆部材の取付けに適用したり
することも当然可能である。
【0034】なお、本発明に係わるサッシの詳細な構成
は、上記した実施例に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
および2に係わるサッシにおいて、枠被覆部材を枠の被
覆部材受けと補助部材とで挟み込んで固定することがで
きるので、枠被覆部材の肉厚の設定を制約を受けること
なく自由に行うことが可能であると共に、枠被覆部材が
枠とは異なる材質よりなっている場合において、すなわ
ち、請求項3に係わるサッシの場合において、枠被覆部
材として用いる材料を同じく制約を受けることなく自由
に選択することが可能であり、とくに請求項4に係わる
サッシでは、木材よりなる枠被覆部材の薄肉化が実現で
き、加えて、本発明の請求項1〜4に係わるサッシにお
いて、枠被覆部材を枠に固定する際には、枠被覆部材を
被覆部材受けに当接させた状態で補助部材を枠に装着す
れば、枠被覆部材を枠に対して固定することができるの
で、例えば、枠を躯体に取り付ける場合、枠を躯体に取
り付けた後に、枠被覆部材を枠に固定することができる
ので、施工途中の段階で枠被覆部材に傷や汚れが付くこ
とを防止できるという非常に優れた効果がもたらされ
る。
【0036】また、請求項5に係わるサッシでは、枠被
覆部材を枠の被覆部材受けと補助部材とで挟み込んで固
定した状態において、枠被覆部材の係止部と、互いに対
向する枠の受け側係止部および補助部材の挟持片側係止
部とが係止することから、枠被覆部材を枠の被覆部材受
けと補助部材との間においてより一層強固に固定するこ
とが可能であるという非常に優れた効果がもたらされ、
請求項6に係わるサッシでは、同じく枠被覆部材を枠の
被覆部材受けと補助部材とで挟み込んだ状態において、
枠被覆部材における係止部の係止斜面と、受け側係止部
および挟持片側係止部の各係止斜面とが当接するため、
枠被覆部材を枠側に引き寄せることができ、その結果、
枠被覆部材を枠の被覆部材受けと補助部材との間におい
て強固にそしてがたつきなく固定することが可能である
という非常に優れた効果がもたらされる。
【0037】さらに、請求項7に係わるサッシでは、例
えば、枠を躯体に取り付けた場合には、補助部材を枠か
ら取り外すことで、サッシの全体を躯体から一旦取り外
すことなく枠被覆部材を枠から外せることから、枠被覆
部材の交換を簡単に行うことができるという非常に優れ
た効果がもたらされ、請求項8に係わるサッシでは、補
助部材の枠に対する着脱を簡単に行うことができるとい
う非常に優れた効果がもたらされる。
【0038】さらにまた、請求項9に係わるサッシで
は、補助部材を枠の補助部材装着凹部に装着して、例え
ば、枠の見込み方向に沿う部分を枠被覆部材で覆う場
合、補助部材の外向き面と、枠の枠被覆部材により覆わ
れる部分と略直交する面(見付け面)とが略面一をなす
ことから、この見付け面をカバー部材などで覆う際に
は、枠の見付け面をカバー部材により納まり良く覆うこ
とが可能であるという非常に優れた効果がもたらされ、
請求項10に係わるサッシでは、外観意匠性の向上を実
現できるのに加えて、請求項7に係わるサッシのよう
に、補助部材を枠に取り外し可能に装着してある場合に
は、請求項7に係わるサッシと同じく枠被覆部材の交換
を簡単に行うことができるという非常に優れた効果がも
たらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるサッシの一実施例を示す側面方
向からの断面説明図である。
【図2】図1におけるサッシの平面方向からの断面説明
図である。
【図3】図1におけるサッシの下枠に装飾部材を取り付
ける要領を示す説明図(a),(b)および(c)であ
る。
【図4】従来におけるサッシの枠に装飾部材を取り付け
る要領を示す説明図である。
【符号の説明】 1 サッシ 4 下枠 4a 内周面(下枠の見込み方向に沿う部分) 4b 被覆部材受け 4c 補助部材装着溝(補助部材装着凹部) 4d ねじ孔 4e 係止斜面 4f 受け側係止部 4g 外面(枠被覆部材により覆われる部分と略直交す
る面) 7 装飾部材(枠被覆部材) 7e 係止斜面 7f 係止部 8 補助部材 8b 挟持片 8e 係止斜面 8f 挟持片側係止部 8g 外向き面 10 ねじ(補助部材装着具) 14 装飾部材(カバー部材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠と、枠を覆う枠被覆部材と、補助部材
    を備え、枠に被覆部材受けを設け、枠を覆った状態の枠
    被覆部材を被覆部材受けに当接させると共に、枠の枠被
    覆部材により覆われる部分と略直交する部分に補助部材
    を被覆部材受けと対向させて装着して、枠の被覆部材受
    けと補助部材とで枠被覆部材を挟み込んで固定したこと
    を特徴とする複合サッシ。
  2. 【請求項2】 枠と、枠の見込み方向に沿う部分を覆う
    枠被覆部材と、補助部材を備え、枠に見込み方向と略直
    交する被覆部材受けを設け、枠の見込み方向に沿う部分
    を覆った状態の枠被覆部材を被覆部材受けに当接させる
    と共に、枠の枠被覆部材により覆われる見込み方向に沿
    う部分と略直交する部分に補助部材を被覆部材受けと対
    向させて装着して、枠の被覆部材受けと補助部材とで枠
    被覆部材を挟み込んで固定したことを特徴とする複合サ
    ッシ。
  3. 【請求項3】 枠被覆部材は、枠とは異なる材質よりな
    っている請求項1または2に記載の複合サッシ。
  4. 【請求項4】 補助部材は、枠の被覆部材受けと対向す
    る挟持片を有し、枠の被覆部材受けには補助部材側に突
    出する受け側係止部を設けると共に補助部材の挟持片に
    は被覆部材受け側に突出する挟持片側係止部を設け、枠
    被覆部材に、枠の受け側係止部と係止する係止部および
    補助部材の挟持片側係止部と係止する係止部を設けた請
    求項1〜3のいずれかに記載の複合サッシ。
  5. 【請求項5】 受け側係止部および挟持片側係止部は、
    枠の枠被覆部材により覆われる部分方向を向く係止斜面
    をそれぞれ有し、枠被覆部材の係止部は受け側係止部お
    よび挟持片側係止部の各係止斜面と当接する係止斜面を
    有している請求項4に記載の複合サッシ。
  6. 【請求項6】 補助部材は、枠に補助部材装着具によっ
    て取り外し可能に装着してある請求項1〜5のいずれか
    に記載の複合サッシ。
  7. 【請求項7】 補助部材装着具は、補助部材を被覆部材
    受けと略直交する方向に貫通して枠に設けたねじ孔と螺
    合するねじである枠請求項6に記載の複合サッシ。
  8. 【請求項8】 枠の枠被覆部材により覆われる部分と略
    直交する部分に補助部材装着部を設け、補助部材装着部
    に装着した補助部材と、枠の枠被覆部材により覆われる
    部分と略直交する部分とが略面一をなす請求項1〜7の
    いずれかに記載の複合サッシ。
  9. 【請求項9】 枠の枠被覆部材により覆われる部分と略
    直交する部分に装着した補助部材を覆うカバー部材を備
    え、カバー部材は、枠に取り外し可能に装着してある請
    求項1〜8のいずれかに記載の複合サッシ。
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JP2002121970A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Asahi Kasei Corp 開口部構造
JP2021147916A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 株式会社Lixil 形材固定構造および建具

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JP2002121970A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Asahi Kasei Corp 開口部構造
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