JPH1037387A - 鉄筋緊締用具 - Google Patents

鉄筋緊締用具

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JPH1037387A
JPH1037387A JP20773896A JP20773896A JPH1037387A JP H1037387 A JPH1037387 A JP H1037387A JP 20773896 A JP20773896 A JP 20773896A JP 20773896 A JP20773896 A JP 20773896A JP H1037387 A JPH1037387 A JP H1037387A
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JP
Japan
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bar
shaped
reinforcing bar
frame
rebar
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Application number
JP20773896A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Morimoto
敏幸 森本
Kenichi Iso
健一 礒
Makoto Nagao
眞 永尾
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JDC Corp
Zenitaka Corp
Maeda Corp
Original Assignee
JDC Corp
Zenitaka Corp
Maeda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 組立鉄筋における鉄筋相互の交差部を強固に
固定することができ、鉄筋相互の固定作業を簡易に行な
うことができる鉄筋緊締用具を提供する。 【解決手段】 鉄筋緊締用具11は、二股脚21と閉じ
板31とナット41a・41bとの組み合わせからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築の分野や土木の
分野で用いられる鉄筋を組み立てるのに適した鉄筋緊締
用具に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋 建築・土木の工事に際して鉄筋コンクリート製の建築物
・構築物を現場で築造する場合には、加工・組み立ての
終えた鉄筋を型枠内にセットしたりコンクリートモルタ
ルを型枠内に打設したりして鉄筋とコンクリートを一体
化する。
【0003】このような鉄筋コンクリート製の建築物・
構築物については、これらの機械的特性(強度)を高め
るためにコンクリートを改善したり鉄筋を改良したりす
ることが行なわれている。そのような強度対策上の一環
として、トラス構造を有する組立鉄筋をコンクリート内
に埋設して鉄筋コンクリート梁をつくることが実施され
ている。
【0004】図8・図9に示された組立鉄筋1は、大き
な剪断荷重に耐える鉄筋コンクリート梁をつくるため新
たに提案されたものであり、立体トラス構造を有してい
る。以下この組立鉄筋1について説明する。
【0005】組立鉄筋1は、棒状鉄筋(主筋・弦材)2
と枠形鉄筋(肋筋・斜材)3とを主たる構成部材にして
これらが立体トラス型に組み立てられたものである。こ
の場合に、四本の棒状鉄筋2は四角形の四隅部に該当す
る箇所に配置されて互いに並列しており、多数の枠形鉄
筋3は交互逆向きに傾斜して棒状鉄筋2の長さ方向沿い
に分布している。また、各棒状鉄筋2と各枠形鉄筋3と
の関係では、上位二本の棒状鉄筋2が各枠形鉄筋3の上
部両隅に内接してこれら枠形鉄筋3内を貫通しており、
下位二本の棒状鉄筋2が各枠形鉄筋3の下部両隅に内接
してこれら枠形鉄筋3内を貫通している。したがって各
棒状鉄筋2と各枠形鉄筋3は各所で交差している。かか
る組立構造を保持するために、これら棒状鉄筋2・枠形
鉄筋3の各交差部Xが固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8・図9に示された
組立鉄筋1は新規に提案されたものであるから、鉄筋相
互の各交差部Xを固定すべき緊締用具として適当なもの
が現存しない。そのような緊締用具がない場合でも、ワ
イヤ(金属番線)を用いた通常の緊締手段でこれら各交
差部Xを固縛することができる。
【0007】しかし、各交差部Xをワイヤで一つずつ巻
き締めて鉄筋相互を固定する場合には、これに費やす手
数や時間が多くかかり過ぎる。このような手法では、現
場作業において安全性のつぎに重要視されている作業の
効率化・省力化をはかることができない。また、鉄筋相
互を溶接で固定する場合には同様に手数がかかるという
だけでなく、各交差部Xにおいて鉄筋が溶接により断面
欠損するので構造材としての評価を受けなくなる。
【0008】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題を解決するために、組立鉄筋における鉄筋相互の交
差部を強固に固定することのできる、しかも、その際の
固定作業を簡易に行なうことのできる鉄筋緊締用具を提
供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
鉄筋緊締用具は、所期の目的を達成するために下記の課
題解決手段を特徴とする。すなわち請求項1記載の鉄筋
緊締用具は、二股脚と閉じ板とナットとの組み合わせか
らなること、および、V字形またはこれに類した形状の
二股脚がその両端からほぼ同じ方向に折れ曲がった二つ
のネジ棒を有していて、雄ネジがこれらネジ棒の端部外
周面に形成されていること、および、閉じ板が両ネジ棒
を通すための二つの通孔をその板面に有していてこれら
通孔の間隔が両ネジ棒の間隔と対応していること、およ
び、ナットの雌ネジが両ネジ棒の雄ネジと対をなすもの
であることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2に係る鉄筋緊締用具は、
所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴
とする。すなわち請求項2記載の鉄筋緊締用具は、二つ
のクランプ部材とナットとの組み合わせからなること、
および、一方のクランプ部材が、台形の基板と基板の両
側縁から内向きに折れ曲がった両側板と基板裏面に一体
化された連結棒とで構成されていて、連結棒が基板裏面
からこれの直交方向へ伸びて基板と平行する方向へ折れ
曲がり、雄ネジが連結棒の端部外周面に形成されている
こと、および、他方のクランプ部材が、通孔を板面に有
する四角形の基板と、基板両側縁から内向きに折れ曲が
った両側板とで構成されていて、通孔が連結棒を通すこ
とのできる孔径を有していること、および、ナットの雌
ネジが連結棒の雄ネジと対をなすものであることを特徴
とする。
【0011】[作用]本発明の請求項1に係る鉄筋緊締
用具において、二股脚の両ネジ棒間を閉じ板で閉鎖した
ときには、これら二股脚・閉じ板による閉ループが形成
される。この閉ループは、閉じ板をナットで締め付ける
にしたがい小さくなる。二股脚は、また、二つのL字形
脚が連結されたようなものであり、これを枠形鉄筋の一
隅部と向かい合わせにしたときには、二股脚と枠形鉄筋
隅部との間に略四角形の囲いができる。棒状鉄筋がこの
囲いの中にある場合(棒状鉄筋が枠形鉄筋の隅部に内接
している場合)に当該囲いを小さくすると、棒状鉄筋が
二股脚と枠形鉄筋隅部とで挟み付けられる。閉じ板をナ
ットで締め付けるということは、この囲いを小さくする
ということでもある。したがって二股脚・閉じ板を既述
の鉄筋交差部にあてがって閉ループをつくり、閉じ板を
ナットで締め付けたときには、枠形鉄筋とその隅部に内
接している棒状鉄筋とが互いに引き付けられて固定され
る。しかも二股脚がV字形のような形状をしているの
で、枠形鉄筋をトラス配列にしたりその配列状態を保持
したりするということが、二股脚の当該形状に依存して
簡単に行なえる。
【0012】本発明の請求項2に係る鉄筋緊締用具にお
いては、一方のクランプ部材側にある連結棒が前記と同
様のL字形脚になる。この連結棒を枠形鉄筋の一隅部と
向かい合わせにしたときも連結棒と枠形鉄筋隅部との間
には略四角形の囲いができるし、連結棒を他方のクラン
プ部材に差し込んでこれをナットで締め付けたときには
当該囲いが小さくなる。したがって両クランプ部材・連
結棒を既述の鉄筋交差部にあてがい、他方のクランプ部
材をナットで締め付けると、両クランプ部材相互が引き
寄せられる。そしてこの際の力が枠形鉄筋とその隅部に
内接している棒状鉄筋にまで及ぶので、枠形鉄筋と棒状
鉄筋とが互いに固定される。また、一方のクランプ部材
側にある両側板が傾斜しているので、枠形鉄筋をトラス
配列にしたりその配列状態を保持したりするということ
が、これらの傾斜した両側板に依存して簡単に行なえ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図3に例示された鉄筋緊締
用具11は、二股脚21と閉じ板31と二つのナット4
1a・41bとからなる。この鉄筋緊締用具11を構成
している各部品ないし各部材は、通常、金属製のもので
あるが、これらの一部または全部が合成樹脂(FRPを
含む)で形成されることもある。
【0014】二股脚21は、V字形の広がり形状とかこ
れに類した広がり形状とかをなしている。二股脚21
は、これの両脚端から折れ曲がってその直交方向へ伸び
る二つのネジ棒22a・22bを有している。両ネジ棒
22a・22bの端部外周面には雄ネジ23a・23b
が形成されている。閉じ板31は帯状をなしている。閉
じ板31の板面には、二つの通孔32a・32bが両ネ
ジ棒22a・22bと対応した間隔で形成されている。
両ナット41a・41bは周知のものである。これらナ
ット41a・41bの雌ネジは両ネジ棒22a・22b
の雄ネジ23a・23bと対をなしている。
【0015】前記図8・図9に示された立体トラス構造
の組立鉄筋1において、各棒状鉄筋2と枠形鉄筋3との
交差部Xは鉄筋緊締用具11により図2・図3のように
固定される。この固定態様を以下に説明するとき、四本
の棒状鉄筋2については、図8の上方前側にあるものを
上方前側棒状鉄筋、図8の上方後側にあるものを上方後
側棒状鉄筋、図8の下方前側にあるものを下方前側棒状
鉄筋、図1の下方後側にあるものを下方後側棒状鉄筋と
いう。また、各枠形鉄筋3の四辺については、図9の上
辺を上辺部、図9の右辺を後辺部、図9の下辺を下辺
部、図9の左辺を前辺部という。図8において相互に隣
接する各二つの枠形鉄筋3は、これらの上辺部相互・下
辺部相互がそれぞれ接触しており、各棒状鉄筋2は、各
枠形鉄筋3の上方前側隅部・上方後側隅部・下方前側隅
部・下方後側隅部においてこれらと交差接触している。
以下に述べる鉄筋緊締用具11の説明は、これら交差部
のうち、各棒状鉄筋2の上方前側隅部において鉄筋相互
を固定する例に関する。
【0016】図2・図3を参照して、はじめは、相互に
隣接する両枠形鉄筋3の上方前側隅部において鉄筋緊締
用具11の二股脚21が交差部Xにあてがわれる。こう
したときの二股脚21は、接触状態にある両枠形鉄筋3
の上辺部相互を跨いでこれらの上面に接触するととも
に、上方前側棒状鉄筋2の内面や下面にも押し当たる。
それに上方前側棒状鉄筋2下を潜った二股脚21の両ネ
ジ棒22a・22bが両枠形鉄筋3の前辺部に交差して
これらを挟み、各ネジ棒端を両枠形鉄筋3の前面側へ突
出させる。つぎには、鉄筋緊締用具11の閉じ板31が
図2・図3のごとく両枠形鉄筋3の前辺部にあてがわれ
る。二股脚21の両ネジ棒22a・22bはこのときに
閉じ板31の両通孔32a・32bを貫通する。その後
は、各ネジ棒22a・22bの雄ネジ23a・23bに
施された各ナット41a・41bが強く締め付けられ
る。この締付力により、閉じ板31が両枠形鉄筋3の前
辺部に押し付けられたり二股脚21が閉じ板31側へ引
き付けられたりするので、各棒状鉄筋2と各枠形鉄筋3
との交差した部分が鉄筋緊締用具11を介して強固に固
定される。
【0017】両枠形鉄筋3の上方後側隅部・下方前側隅
部・下方後側隅部などにおいても、上方後側棒状鉄筋2
・下方前側棒状鉄筋2・下方後側棒状鉄筋2と各枠形鉄
筋3の上辺部・下辺部との交差した部分が、鉄筋緊締用
具11を介して上記と実質的に同じ態様で固定される
(ただし鉄筋緊締用具11の向きは異なる)。したがっ
て、これらの固定態様については上記を参照することに
より省略する。
【0018】図4〜図6に例示された鉄筋緊締用具51
は、二つのクランプ部材61・71とナット81とから
なる。この鉄筋緊締用具51を構成している部品ないし
部材も、前記鉄筋緊締用具11と同様の材質のものであ
る。
【0019】一方のクランプ部材61は、等脚台形をな
す基板62と、基板62の両側縁から内向きに折れ曲が
った両側板63a・63bと、基板62の長い縁辺から
内向きに折れ曲がった下側板64と、基板62の裏面に
一体化された連結棒55とで構成されている。したがっ
てこのクランプ部材61においては、両側板63a・6
3bが基板62の短い縁辺から長い縁辺に向けて末広が
りに傾斜している。連結棒65は、基板62の裏面から
これと直交する方向へ伸びて基板62と平行する方向
(両側板63a・63bの狭くなる方向)へ折れ曲がっ
ている。この連結棒65の先端部外周面には雄ネジ66
がある。他方のクランプ部材71は、板面の中央に通孔
72を有する四角形の基板73と、基板73の両側縁か
ら内向きに折れ曲がった両側板74a・74bとからな
り、通孔72が連結棒65を通すことのできる孔径を有
している。ナット81は周知のものである。ナット81
の雌ネジは連結棒65の雄ネジ66と対をなすものであ
る。
【0020】前記図8・図9に示された立体トラス構造
の組立鉄筋1において、各棒状鉄筋2と枠形鉄筋3との
交差部Xは鉄筋緊締用具51により図5・図6のように
固定される。この固定態様を以下に説明するときも、四
本の棒状鉄筋2については、図8の上方前側にあるもの
を上方前側棒状鉄筋、図8の上方後側にあるものを上方
後側棒状鉄筋、図8の下方前側にあるものを下方前側棒
状鉄筋、図1の下方後側にあるものを下方後側棒状鉄筋
という。各枠形鉄筋3の四辺についても、図9の上辺を
上辺部、図9の右辺を後辺部、図9の下辺を下辺部、図
9の左辺を前辺部という。以下に述べる鉄筋緊締用具5
1の説明も、各棒状鉄筋2の上方前側隅部において鉄筋
相互を固定する例に関する。
【0021】図5・図6を参照して、はじめは、互いに
隣り合って三角形状をなしている両枠形鉄筋3の前辺部
上端寄りの部分に鉄筋緊締用具51のクランプ部材61
があてがわれる。このようにしたときのクランプ部材6
1は、基板62の裏面が両枠形鉄筋3の前辺部前面に接
触したり、両側板63a・63bの各裏面が左側枠形鉄
筋3の前辺部左側面・右側枠形鉄筋3の前辺部右側面に
接触したりするほか、下側板55が左右枠形鉄筋3の前
辺部間に介在する。したがって左右枠形鉄筋3の各前辺
部は、基板62、両側板63a・63b、下側板55に
より取り囲まれてクランプ部材61により保持される。
また、基板62の裏面から突出している連結棒65は、
図5・図6の水平部分が左右枠形鉄筋3の前辺部間から
上方前側棒状鉄筋2下を潜り、同図の垂直部分が左右枠
形鉄筋3の上辺部間に介入してこの間を上方へ突き抜け
るものとなる。つぎには、鉄筋緊締用具51のクランプ
部材71がその基板73の通孔72を連結棒65の垂直
部分で貫通されながら左右枠形鉄筋3の上辺部にわたっ
て被される。こうしたときのクランプ部材71は、図5
・図6のように基板73の裏面が両枠形鉄筋3の上辺部
上面に接触し、両側板73a・73bの各裏面が左側枠
形鉄筋3の上辺部左側面・右側枠形鉄筋3の上辺部右側
面に接触する。したがって左右枠形鉄筋3の各上辺部も
クランプ部材71により保持されることになる。その後
は、連結棒65の雄ネジ66に施されたナット81が強
く締め付けられる。この締付力により、両クランプ部材
61・71相互が強く引き寄せられるので、各棒状鉄筋
2と各枠形鉄筋3との交差した部分は鉄筋緊締用具51
を介して強固に固定される。
【0022】両枠形鉄筋3の上方後側隅部・下方前側隅
部・下方後側隅部などにおいても、上方後側棒状鉄筋2
・下方前側棒状鉄筋2・下方後側棒状鉄筋2と各枠形鉄
筋3の上辺部・下辺部との交差した部分が、鉄筋緊締用
具51を介して上記と実質的に同じ態様で固定される
(ただし鉄筋緊締用具51の向きは異なる)。したがっ
てこれらの固定態様については、上記を参照することに
より省略する。
【0023】図4〜図6の鉄筋緊締用具51においては
クランプ部材61の基板62と連結棒65とが一体化さ
れているが、これらは別体のものであってもよい。この
ような別体構成の一例としては、基板62の板面に通孔
が形成されたり連結棒65の基端部(雄ネジ66の反対
側)外周面に雄ネジを形成されたりして、両者がナット
で連結される。すなわち、連結棒65の雄ネジ付き基端
部にストッパ用のナット(一個または二個)をねじ込ん
でおき、こうしてから連結棒65の雄ネジ付き基端部を
基板62の通孔に通し(ただし基板62の裏面から表面
に向けて)、その後、基板62を貫通した連結棒65の
雄ネジ付き基端部に締付用のナット(一個または二個)
をねじ込む。他の一例として、ストッパ用のナットに代
えて連結棒65の基端部にストッパ用のフランジが形成
されることもある。クランプ部材61の基板62と連結
棒65とが別体である鉄筋緊締用具51では、前述した
鉄筋相互の固定に際して、クランプ部材61を先行して
両枠形鉄筋3の上辺部に被せ、クランプ部材71を後行
して両枠形鉄筋3の前辺部にあてがうといった作業手順
をとることができる。
【0024】図1〜図9を参照してこれまでに説明され
た組立鉄筋1は、枠形鉄筋3として四角形のものを用い
ている。しかし、組立鉄筋1における枠形鉄筋3が四角
形以外の多角形や円形(楕円形を含む)なしている場合
でも、鉄筋相互の固定に際して図1〜図6に例示された
鉄筋緊締用具11・51が用いられる。このような場合
に、鉄筋緊締用具11・51のナットを除く各部品は、
枠形鉄筋3の形状種に応じて形状・曲げ角度・大きさな
どを決定される。
【0025】図7は鉄筋配列工程・先行鉄筋固定工程・
枠形鉄筋開放工程・後行鉄筋固定工程などの各工程を含
む鉄筋組立工法を示している。前記の内容が組立鉄筋1
の固定について一部を言及している。それに対して、図
7を参照して説明する以下の内容からは、組立鉄筋1の
全体的な固定が明らかになる。
【0026】図7(A)の鉄筋配列工程では、四本の棒
状鉄筋2を多数の枠形鉄筋3内に通した後、各棒状鉄筋
2の両端を支持してこれらを水平に保つ。より具体的に
は各棒状鉄筋2の両端を上下二段型の間隔保持台に載せ
るとか、脱着型の間隔保持具を各棒状鉄筋2の両端に取
り付けるとかして、これらを平行並列させる。あるいは
上位二本の棒状鉄筋2の両端を上記の手段で水平支持
し、下位二本の棒状鉄筋2を各枠形鉄筋3で吊り支え
る。かくて四本の各棒状鉄筋2は図9のような四点配置
になる。これに対する各枠形鉄筋3は、二つのものを一
対として棒状鉄筋2の長さ方向沿いに等間隔で分布させ
る。この段階のときには、上位二本の棒状鉄筋2が各枠
形鉄筋3の上方前側隅部・上方後側隅部に内接するもの
の、下位二本の棒状鉄筋2は、まだ、各枠形鉄筋3の下
方前側隅部・下方後側隅部に内接していない。
【0027】図7(B)の先行鉄筋固定工程では、上位
二本の棒状鉄筋2と各対の枠形鉄筋3とが交差した部分
においてこれら棒状鉄筋2・枠形鉄筋3を相互に固定す
る。この際の固定手段として鉄筋緊締用具11とか鉄筋
緊締用具51とかを用いたりするので、両鉄筋2・3の
交差部が既述のように固定される。
【0028】図7(C)の枠形鉄筋開放工程では、各対
の枠形鉄筋3における未固定の部分(先行固定部の反対
側)を下位二本の棒状鉄筋2と衝突する方向に開き、こ
れら下位二本の棒状鉄筋2を各枠形鉄筋3の下方前側隅
部・下方後側隅部に内接させる。こうした場合には隣り
合う枠形鉄筋3で立体トラスが形成される。
【0029】図7(C)の後行鉄筋固定工程では、ま
た、上位二本の棒状鉄筋2と各対の枠形鉄筋3とが交差
した部分においてこれら棒状鉄筋2・枠形鉄筋3を相互
に固定する。この際の固定手段としても、鉄筋緊締用具
11とか鉄筋緊締用具51とかを用いたりするので、両
鉄筋2・3の交差部が既述のように固定される。
【0030】上述のようにして組み立てられた組立鉄筋
1は、たとえば建築の分野・土木の分野などでの各種建
築物・各種構築物において、鉄筋を内蔵したコンクリー
ト構造物をつくるときやハーフプレキャスト鉄筋コンク
リート構造物つくるときに用いられる。とくに鉄筋コン
クリート構造梁のような水平構造材をつくる場合に有効
に活用される。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る鉄筋緊締用具(請求項1)
はつぎのような効果を有する。(1) 二股脚・閉じ板・ナ
ットを介して組立鉄筋の鉄筋交差部を断面欠損なく強固
に固定することができる。(2) 二股脚や閉じ板を鉄筋交
差部の周囲にあてがいナットを締め付けるだけであるか
らこの種の作業が簡易に行なえる。したがって作業の効
率化や省力化をはかることができる。(3) 二股脚の形状
が斜材の配列・固定を簡単にする。
【0032】本発明に係る鉄筋緊締用具(請求項2)は
つぎのような効果を有する。(1) 二つのクランプ部材・
ナットを介して組立鉄筋の鉄筋交差部を断面欠損なく強
固に固定することができる。(2) 両クランプ部材を鉄筋
交差部の周囲にあてがいナットを締め付けるだけである
からこの種の作業が簡易に行なえる。したがって作業の
効率化や省力化をはかることができる。(3) 一方のクラ
ンプ部材の傾斜した両側板が斜材の配列・固定を簡単に
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る鉄筋緊締用具について
これの一実施形態を示した分解斜視図である。
【図2】図1に示された鉄筋緊締用具の使用状態を示し
た正面図である。
【図3】図1に示された鉄筋緊締用具の使用状態を示し
た側面図である。
【図4】本発明の請求項2に係る鉄筋緊締用具について
これの一実施形態を示した分解斜視図である。
【図5】図4に示された鉄筋緊締用具の使用状態を示し
た正面図である。
【図6】図4に示された鉄筋緊締用具の使用状態を示し
た側面図である。
【図7】本発明鉄筋緊締用具を用いる鉄筋組立工法の一
例を略示した説明図である。
【図8】立体トラス構造有する組立鉄筋の斜視図であ
る。
【図9】図8に略示した組立鉄筋の端面図である。
【符号の説明】
11 鉄筋緊締用具 21 二股脚 22a ネジ棒 22b ネジ棒 23a 雄ネジ 23b 雄ネジ 31 閉じ板 32a 通孔 32b 通孔 41a ナット 41b ナット 51 鉄筋緊締用具 61 クランプ部材 62 基板 63a 側板 63b 側板 65 連結棒 66 雄ネジ 71 クランプ部材 72 基板 73 通孔 74a 側板 74b 側板 81 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 礒 健一 東京都港区赤坂4丁目9番9号 日本国土 開発株式会社内 (72)発明者 永尾 眞 東京都千代田区富士見2丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二股脚と閉じ板とナットとの組み合わせ
    からなること、および、V字形またはこれに類した形状
    の二股脚がその両端からほぼ同じ方向に折れ曲がった二
    つのネジ棒を有していて、雄ネジがこれらネジ棒の端部
    外周面に形成されていること、および、閉じ板が両ネジ
    棒を通すための二つの通孔をその板面に有していてこれ
    ら通孔の間隔が両ネジ棒の間隔と対応していること、お
    よび、ナットの雌ネジが両ネジ棒の雄ネジと対をなすも
    のであることを特徴とする鉄筋緊締用具。
  2. 【請求項2】 二つのクランプ部材とナットとの組み合
    わせからなること、および、一方のクランプ部材が、台
    形の基板と基板の両側縁から内向きに折れ曲がった両側
    板と基板裏面に一体化された連結棒とで構成されてい
    て、連結棒が基板裏面からこれの直交方向へ伸びて基板
    と平行する方向へ折れ曲がり、雄ネジが連結棒の端部外
    周面に形成されていること、および、他方のクランプ部
    材が、通孔を板面に有する四角形の基板と、基板両側縁
    から内向きに折れ曲がった両側板とで構成されていて、
    通孔が連結棒を通すことのできる孔径を有しているこ
    と、および、ナットの雌ネジが連結棒の雄ネジと対をな
    すものであることを特徴とする鉄筋緊締用具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002161A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Zen Giken Kk 高負荷用鉄筋交差部締結具
JP2013221355A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Taisei Corp 補強部材の配筋方法

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JP2008002161A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Zen Giken Kk 高負荷用鉄筋交差部締結具
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