JPH03140544A

JPH03140544A - フラットスラブ構造物における柱・スラブ接合構造

Info

Publication number: JPH03140544A
Application number: JP28062889A
Authority: JP
Inventors: Hisayuki Yamanaka; 久幸山中; Manabu Ogawa; 学小川; Yoshiyuki Kawasaki; 河崎　喜之
Original assignee: Mitsui Construction Co Ltd
Current assignee: Mitsui Construction Co Ltd
Priority date: 1989-10-27
Filing date: 1989-10-27
Publication date: 1991-06-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（ａ）、産業上の利用分野本発明は、補強材が軽量で施工の簡単な、フラットスラ
ブ構造物における柱・スラブ接合構造に関する。

（ｂ）、従来の技術第６図は従来の柱・スラブ接合構造を示す正面図。

第７図は第６図の平面図である。

従来、フラットスラブ構造物１においては、第６図に示
すように、柱２とスラブ３との交差部１ａ付近で剪断破
壊（パンチング破壊）が生じる危険性が有ることから、
第６図及び第７図に示すように、井桁状に組み立てられ
た補強鉄骨５を柱２を貫通する形で設け、剪断補強を行
なっていた。

（Ｃ）０発明が解決すべき問題点しかし、補強鉄骨５は、その加工が煩雑で手間が掛るば
かりか、重量も重く、設置に際して、多くの人手が掛る
欠点が有る。また、設置後、コンクリートの打設が行わ
れるまでの間、重量のある補強鉄骨５を支持するために
特別の仮止め手段を設ける必要が有るばかりか、コンク
リートの打設に際しては、補強鉄骨５の下部にコンクリ
ートが回りにくく、交差部１ａのコンクリートの充填性
が悪化する不都合が有る。

また、補強に、鉄筋を用いる方法も考えられるか、通常
の鉄筋では、十分な剪断補強を行なうことが出来ない不
都合が有る。

本発明は、前述の欠点を解消すべく、設置に手間が掛ら
ず、軽量で、コンクリートの充填性も良好で、しかも十
分な剪断補強を行なうことのできるフラットスラブ構造
物における柱・スラブ接合構造を提供することを目的と
するものである。

における柱・スラブ交差部（１ａ）周辺のスラブ（３）
内に、少なくとも１つのトラス筋（６）を、前記交差部
（１ａ）内を通過する形で設置し、前記交差部（１ａ）
周辺のスラブ（３）内に剪断補強領域（ＡＲＡ）を構築
するようにして構成される。

又、本発明はトラス筋（６）を互いに交差する形で設置
して構成される。

更に、本発明は、トラス筋（６）として、サイズの異な
るトラス筋（６Ａ、６．又は６Ｂ、６Ｃ）を用い、それ
等トラス筋（６）を互いに通過交差する形で設置して構
成される。

なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を
示す１便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の
記載に限定拘束されるものではない。以下のｒ　（ｅ）
、作用」の欄についても同様である。

（ｄ）６問題点を解決するための手段即ち、本発明は、フラットスラブ構造物（１）（ｅ）０
作用上記した構成により、本発明は、トラス筋（６）が柱（
２）周囲のスラブ（３）における剪断力を支持するよう
に作用する。

（ｆ）、実施例以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は本発明によるフラットスラブ構造物における柱
・スラブ接合構造の１実施例を示す正面図、第２図は第１図の平面図、第３図は本発明の別の実施例を示す平面図、第４図は本
発明の更に別の実施例を示す正面図。

第５図は、第４図のトラス筋の配置状態を示す斜視図で
ある。

フラットスラブ構造物１は、第１図及び第２図に示すよ
うに、水平方向に構築されたスラブ３を有しており、ス
ラブ３には、柱２が垂直方向に立設されている。スラブ
３と柱２との交差部１ａ周辺のスラブ３内には、第２図
に示すように、オムニア筋などの長さＬｌ、Ｌ２の立体
トラス筋６が、柱２の周囲に互いに直角方向に交差する
形で水平方向に設けられており、それ等トラス筋６によ
り、柱２の周囲には、辺の長さがＬｌ、Ｌ２の範囲で剪
断補強領域ＡＲＡが柱２を中心にして構築形成されてい
る。剪断補強領域ＡＲＡに配置されたトラス筋６の内、
第２図左右方向に設置されたトラス筋６居よ、同図上下
方向に設置されたトラス筋６□よりもサイズが大きく、
従って、図中横方向に配置されたサイズの大きなトラス
筋６Ａに直角方向からサイズの小さなトラス筋６Ｂが、
第１図に示すように、トラス筋６Ａの内部を通過交差す
る形で同一面内に設けられている。また。

トラス筋６は、少なくとも１つのトラス筋６が柱梁交差
部ｌａ内を通過する形で設けられている。

なお、図示しないが、スラブ３を構成する通常の鉄筋も
、第２図水平及び垂直方向に多数設置されている。

フラットスラブ構造物１は、以上のような構成を有する
ので、第２図水平及び垂直方向に設置されたトラス筋６
により、柱２の周囲には、剪断補強領域ＡＲＡが形成さ
れるので、剪断破壊に繋がる剪断応力はトラス筋６によ
り支持され、スラブ３のパンチング破壊は未然に防止さ
れる。

なお、上述の実施例は、第２図に示すように、柱・スラ
ブの交差部１ａ内に、トラス筋６が互いに直交する形で
２本設置されているが、トラス筋６の交差部１ａ内での
設置態様は、任意であり、例えば、第３図に示すように
、２本以上のトラス筋６を、図中水平及び垂直の各方向
について設置することも当然可能である。また、その設
置方向についても、第２図水平及び垂直の２方向に限ら
ず、１方向以上の任意の方向に設置が可能である。

更に、トラス筋６についても、第１図に示す断面が三角
形状の立体トラス筋の他に、第４図及び第５図に示すよ
うに、サイズの異なる平面トラス６ｃ、６ｏを互いに通
過交差する形で用いることも当然可能である。

（ｇ）０発明の詳細な説明したように本発明によれば、フラットスラブ構造
物１における柱・スラブ交差部１８周辺のスラブ３内に
、少なくとも１つのトラス筋６を、前記交差部１ａ内を
通過する形で設置し、前記交差部１８周辺のスラブ３内
に剪断補強領域ＡＲＡを構築するようにして構成したの
で、フラットスラブ構造物１の柱・スラブ交差部１８周
辺のスラブ３に生じる剪断応力は、剪断補強エリアＡＲ
Ａ内のトラス筋６により効果的に支持され、パンチング
破壊の発生を未然に防止することが出来る。

また、剪断補強領域ＡＲＡを構成するトラス筋６は、鉄
骨に比して軽量であるのでその取扱及び設置が容易であ
り、トラス筋６の設置後、スラブ３へのコンクリートの
打設までの間の仮止め手段も不要とすることが出来る。

また、トラス筋６は、鉄骨に比してコンクリートの流通
性に富むので、剪断補強領域ＡＲＡ内のコンクリートの
打設に際して、柱・スラブ交差部のコンクリートの充填
性を良好な状態に維持することが出来、施工の信頼性に
富む。更に、トラス筋６は、そのトラス効果により、通
常の鉄筋に比して剪断応力に対して高い強度を発揮する
ことが出来るので、スラブに生じる剪断応力を適切に支
持することが出来。

剪断破壊の防止に効果的である。

また、トラス筋６を互いに交差する形で設置して構成す
ると、剪断補強領域ＡＲＡの剪断補強効果を一層高める
ことが出来る。

更に、トラス筋６として、サイズの異なるトラス筋６Ａ
、６Ｂ又は６Ｂ、６Ｃを用い、それ等トラス筋６を互い
に通過交差する形で設置すると、スラブ３の厚さ方向の
寸法を極力抑えた形でトラス筋６を交差設置することが
可能となり、いたずらにスラブ厚が厚くなることを防止
しつつ剪断補強効果を高めることが出来る。

【図面の簡単な説明】

における柱・スラブ接合構造の１実施例を示す正面図。第２図は第１図の平面図、第３図は本発明の別の実施例を示す平面図、第４図は本
発明の更に別の実施例を示す正面図。第５図は、第４図のトラス筋の配置状態を示す斜視図、第６図は従来の柱・スラブ接合構造を示す正面図、第７図は第６図の平面図である。１・・・・・・フラットスラブ構造物１ａ・・・・・・交差部２・・・・・・柱３・・・・・・スラブ６・・・・・・トラス筋ＡＲＡ・・・・・・剪断補強領域

Claims

【特許請求の範囲】

（１）、フラットスラブ構造物における柱・スラブ交差
部周辺のスラブ内に、少なくとも１つのトラス筋を、前
記交差部内を通過する形で設置し、前記交差部周辺のス
ラブ内に剪断補強領域を構築するようにして構成したフ
ラットスラブ構造物における柱・スラブ接合構造。
（２）、トラス筋を互いに交差する形で設置して構成し
た特許請求の範囲第１項記載のフラットスラブ構造物に
おける柱・スラブ接合構造。
（３）、トラス筋として、サイズの異なるトラス筋を用
い、それ等トラス筋を互いに通過交差する形で設置して
構成した特許請求の範囲第１項記載のフラットスラブ構
造物における柱・スラブ接合構造。