JPH1036923A - 処理条件設定方法及びこれを用いた製造条件の伝達方法 - Google Patents

処理条件設定方法及びこれを用いた製造条件の伝達方法

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JPH1036923A
JPH1036923A JP19230396A JP19230396A JPH1036923A JP H1036923 A JPH1036923 A JP H1036923A JP 19230396 A JP19230396 A JP 19230396A JP 19230396 A JP19230396 A JP 19230396A JP H1036923 A JPH1036923 A JP H1036923A
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Yasuhiro Yamaguchi
裕弘 山口
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所定の製造条件とは異なる特殊な製造条件を設
定する場合の条件設定を容易確実にする。 【解決手段】鋼種に対応した標準的な焼鈍処理時におけ
る炉温パターンとは異なる炉温パターンで焼鈍処理を行
う場合、変更設定する炉温パターンとこれに対応する特
別条件とを予め制御マップとして登録しておく。オペレ
ータにより製造条件設定情報として鋼種が指定されたと
きには、上位制御装置20では、指定された鋼種に対応
する標準的な焼鈍処理時における炉温パターンを製造条
件として設定してこれを下位制御装置30に通知し、鋼
種と共に特別条件が指定されているときには、鋼種に対
応する標準的な炉温パターンを製造条件として一旦設定
した後、指定された特別条件に対応する炉温パターンを
制御マップから特定し、製造条件として設定された炉温
パターンを特別条件に対応する炉温パターンに更新設定
し、これを製造条件として下位制御装置30に通知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼鈍炉における炉
温パターン等の製造条件を、予め鋼種等に応じて設定し
ておき、鋼種を指定することによりこれに対応する製造
条件を設定するようにした処理条件設定方法及びこれを
用いた製造条件の伝達方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼鈍炉の炉温パターンの設定等、
製造条件を設定する場合には、通常鋼種に応じてその炉
温パターンが決定されることから、予め鋼種に応じて標
準的な炉温パターンを設定しておき、鉄鋼ラインにおけ
る各製造工程での製造条件の設定指示を行う条件設定装
置でオペレータが処理対象の鋼種を指定することによ
り、鋼種に応じた炉温パターンが製造条件として設定さ
れ、これが通信回線を介して、焼鈍炉の駆動制御を行う
製造処理装置に通知される。そして、通知された製造条
件に基づき、製造処理装置が指定された炉温パターンで
の炉温を設定し、焼鈍処理を行うようになっている。
【0003】このとき、例えば、深絞り成型に用いられ
る鋼の焼鈍処理を行う場合等、標準的な炉温パターンと
は異なる炉温パターンで焼鈍処理を行う場合等には、通
常の炉温パターンとは異なる特殊な製造条件で加工を行
うことになり、通常の処理とは異なるために、別途、例
えば文書によって炉温パターンの伝達指示を行い、製造
処理装置のオペレータが通達された文書等をもとに製造
条件の設定変更を行い、所定の製造条件で焼鈍処理をお
こなうようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような製造条件を伝達する方法においては、特殊な
製造条件で加工を行う場合には、その製造条件を文書等
により通達指示するようにしているため、通知をうけた
製造処理装置側のオペレータがこの変更設定を行う必要
があり、オペレータの処理が煩雑になり、また、変更設
定の際に設定ミスが生じる等の問題がある。また、指示
した通りの製造条件が設定されないために、所望の製品
とは異なってしまい、製造条件の間違いに伴う不具合
品,格落ち品が発生するという問題もある。
【0005】そこで、本発明は上記従来の問題点に着目
してなされたものであり、予め設定された所定の製造条
件とは異なる特殊な条件で処理を行う場合でも、製造条
件を確実に設定し、これを伝達することのできる、処理
条件設定方法及びこれを用いた製造条件の伝達方法に関
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る方法は、処理対象毎の特定
情報に対応した標準処理条件を検索してこれを処理条件
として設定するようにした処理条件設定方法において、
前記標準処理条件と変更可能な条件内容を特定する更新
情報と、当該更新情報と対応する識別情報とを予め設定
し、前記特定情報と共に前記識別情報が指定されている
ときには、前記特定情報に対応する前記標準処理条件を
前記処理条件として一旦設定した後、当該処理条件とし
て設定された標準処理条件を、前記識別情報で特定され
る前記更新情報に書き換え、これを処理条件として設定
するようにしたことを特徴としている。
【0007】この請求項1の発明では、処理対象毎に設
定された特定情報がオペレータ等により指定されると、
予め設定した特定情報と標準処理条件との対応等に基づ
いて、指定された特定情報に対応する標準処理条件が検
索され、これが処理条件として設定される。このとき、
特定情報と共に識別情報が指定されている場合には、予
め設定した識別情報と更新情報との対応に基づいて、指
定された識別情報に対応する更新情報が検索され、処理
条件として設定されている、オペレータ等により指定さ
れた特定情報に対応する標準処理条件が、検索された更
新情報で特定される条件内容に更新設定される。よっ
て、特定情報と識別情報とを指定することにより、標準
処理条件の条件内容が、更新情報で特定される条件内容
に更新設定された処理条件が設定される。
【0008】また、請求項2に係る方法は、製造処理対
象毎の特定情報に対応した標準製造条件を検索してこれ
を製造条件として通知する条件設定装置と、前記通知さ
れる前記製造条件に基づき特定の製造処理を行う製造処
理装置との間の製造条件の伝達方法において、前記標準
製造条件と変更可能な条件内容を特定する更新情報と、
当該更新情報に対応する識別情報とを予め設定し、前記
条件設定装置は、前記特定情報と共に前記識別情報が指
定されているときには、前記特定情報に対応する前記標
準製造条件を前記製造条件として一旦設定した後、当該
製造条件として設定された標準製造条件を、前記識別情
報で特定される更新情報に書き換え、これを製造条件と
して前記製造処理装置に通知するようにしたことを特徴
としている。
【0009】この請求項2に係る発明では、製造処理対
象毎に設定された特定情報がオペレータ等により指定さ
れると、予め設定した特定情報と標準製造条件との対応
等に基づいて、指定された特定情報に対応する標準製造
条件が検索されて製造条件として設定され、これが製造
処理装置に通知される。つまり、例えば特定情報として
焼鈍処理の処理対象としての鋼の鋼種を指定すると、鋼
種に応じた標準製造条件が検索され、例えば焼鈍炉にお
ける炉温パターンが標準製造条件として焼鈍炉の制御を
行う製造処理装置に通知され、通知された炉温パターン
で焼鈍処理が行われる。このとき、特定情報と共に識別
情報が指定されている場合には、条件設定装置では、特
定情報に基づいて標準製造条件を検索しこれを製造条件
として一旦設定した後、指定された識別情報に対応する
更新情報を検索し、製造条件として設定した、指定され
た特定情報に対応する標準製造条件を、検索した更新情
報で特定される条件内容に更新設定し、これを製造条件
として製造処理装置に通知する。よって、特定情報と識
別情報とを指定することにより、標準製造条件の条件内
容が、更新情報で特定される条件内容に更新設定された
製造条件が設定され、これが製造処理装置に通知され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。この実施の形態は、本発明における処理条件設
定方法及び製造条件の伝達方法を連続焼鈍酸洗ラインに
おいて、例えばステンレス鋼帯に対して焼鈍処理を行う
際の焼鈍条件を設定する場合について適用したものであ
り、図1は、連続焼鈍酸洗ラインの一例を示す構成図で
ある。
【0011】この連続焼鈍酸洗ライン100は、例えば
熱間圧延後のステンレス鋼帯Sを巻き戻すペイオフリー
ル1,このペイオフリール1から供給されるステンレス
鋼帯Sの先端部又は後端部を切断する入り側シャー2,
当該入り側シャー2で切断された先行ステンレス鋼帯S
の後端と、後行ステンレス鋼帯Sの先端とを溶接する溶
接機3,当該溶接機3により溶接されたステンレス鋼帯
Sを誘導する入り側ルーパ4,当該入り側ルーパ4から
供給されるステンレス鋼帯Sに、指定された温度での焼
鈍処理を行う焼鈍炉5,焼鈍炉5から送給されたステン
レス鋼帯Sの表面処理を行うショットブラスト6、ショ
ットブラスト6から送給されるステンレス鋼帯Sに対し
て塩浴焼き入れを行う塩浴槽7(なお、この塩浴槽7に
は、バイパス8及びクエンチタンク9が設けられてい
る。),塩浴槽7から供給されるステンレス鋼帯Sの表
面を酸洗してステンレス鋼帯Sの表面に形成されている
酸化スケールを除去する酸洗槽10,酸洗後のステンレ
ス鋼帯Sを洗浄するブラシ装置11,ブラシ装置11か
ら送給されたステンレス鋼帯Sを誘導する出側ルーパ1
2,出側ルーパ12から送給されたステンレス鋼帯Sを
所望の長さに切断する分割シャー13,当該分割シャー
13により切断されたステンレス鋼帯Sを巻き取るテン
ションリール14,から構成されている。
【0012】そして、この連続焼鈍酸洗ライン100
は、図2に示すように、焼鈍炉の炉温パターン等の製造
条件或いは連続焼鈍酸洗ライン100の各部の駆動条件
等を指示設定する上位制御装置(条件設定装置)20か
らの指令に基づいて、下位制御装置(製造処理装置)3
0で制御を行うようになっている。この上位制御装置2
0及び下位制御装置30は、それぞれ、演算処理装置C
PU,キーボード等の入力装置KY,記憶装置ME,C
RTディスプレイ等の表示装置DSを備えていて、これ
ら上位制御装置20と下位制御装置30とは通信回線な
どを介して接続されている。
【0013】そして、上位制御装置20の記憶装置ME
には、焼鈍炉での焼鈍処理が行われるステンレス鋼帯の
鋼種と、この鋼種の成分に基づき炉温パターンをグルー
プ分けしたそのグループを特定する鋼種コードとの対応
を表す鋼種対応マップ(図3(a)),鋼種コードと、
この鋼種コードで特定される鋼種に対して焼鈍処理を行
う際の炉温パターンとの対応を表す炉温対応マップ(図
3(b)),炉温パターンの変更を指示する特別条件
と、更新設定する炉温パターンとの対応を表す更新情報
対応マップ(図3(c)),が予め形成されて格納され
ている。
【0014】そして、上位制御装置20では、オペレー
タによって、焼鈍及び酸洗処理を行う処理対象の鋼(処
理対象,製造処理対象)の鋼種(特定情報)と、鋼種に
対して通常の炉温パターンで処理を行わない場合に所望
の炉温パターンを特定する特別条件(識別情報)とが製
造条件設定情報として設定されると、前記鋼種対応マッ
プ(図3(a))及び炉温対応マップ(図3(b))に
基づいて、指定された鋼種に対応する鋼種コードを特定
し、この鋼種コードから炉温パターン(標準処理条件,
標準製造条件)を特定し、特定した炉温パターンとこの
製造条件設定情報を特定するオーダ番号とを対応づけて
製造条件として所定の記憶領域に格納する。
【0015】そして、このとき、製造条件設定情報とし
て特別条件が指定されている場合には、指定された特別
条件に基づき、前記更新情報対応マップ(図3(c))
から、更新設定する炉温パターン(更新情報)を特定
し、先に設定した製造条件の炉温パターンを特別条件に
基づき特定した炉温パターンに更新設定し、更新後の製
造条件を焼鈍炉での処理を指定する製造条件として下位
制御装置30に通知する。
【0016】この下位制御装置30では、上位制御装置
20から製造条件が通知されると、通知された製造条件
に基づいて焼鈍炉の炉温を設定すると共に、上位制御装
置20からの各種指令に応じて連続焼鈍酸洗ライン10
0の各部を駆動制御する。
【0017】次に、上記実施の形態の動作を、上位制御
装置20の製造条件設定時の処理手順を示す、図4のフ
ローチャートに基づいて説明する。今、3種のオーダ
A,B,Cに基づいてステンレス鋼帯に対して焼鈍及び
酸洗処理を行うものとする。このとき、オーダA及びB
は同一の鋼種T1に対する処理,オーダCは鋼種T3に
対する処理であり、オーダA及びCについては鋼種T1
及びT3に対する通常処理時の炉温での処理が要求され
ているが、オーダBについては、深絞り成型を行う等の
ために、通常処理とは異なる炉温での焼鈍処理が要求さ
れている。
【0018】オペレータは、各オーダに対する製造条件
の設定を行い、図5に示すように、まず、オーダAの鋼
種T1を指定し、次にオーダBとして鋼種T1を指定
し、オーダCとして鋼種T3を指定する。このとき、オ
ーダBについては、通常の焼鈍処理時の鋼種T3に対す
る炉温パターンとは異なる炉温パターンでの処理が要求
されているから、特別条件として、所望の炉温パターン
を指定する特別条件を設定する。例えば、炉温パターン
を“200”に指定する場合には、図3(c)に示すよ
うに、炉温パターンを“200”に更新設定する特別条
件は、“α”であるから、特別条件として“α”を指定
する。オーダA及びオーダCについては、通常処理時の
炉温での処理が要求されているから、特別条件は設定し
ない。これによって、図5のように、オーダBについて
のみ特別条件が指定されて製造条件設定情報が設定され
る。
【0019】そして、製造条件設定情報がオペレータに
より設定されると、上位制御装置20では、まず、オー
ダAに対する鋼種を読み込む(ステップS1)。そし
て、記憶装置MEに保持している鋼種対応マップ(図3
(a))を参照し、読み込んだ鋼種に対応する鋼種コー
ドを特定する。この場合、鋼種はT1であるから、鋼種
コードは“01”として特定する。次に、特定した鋼種
コードに対応する炉温パターンを炉温対応マップ(図3
(b))をもとに特定する。この場合、鋼種コードは
“01”であるから、炉温パターンを“001”として
特定する。そして、オーダ番号すなわちAと炉温パター
ン“001”とを対応づけてこれをオーダAの製造条件
として所定の記憶領域に保持する(ステップS2)。
【0020】次いで、特別条件が設定されているか否か
を判断し、この場合特別条件は設定されていないから
(ステップS3)、次に、オーダBに対する鋼種を読み
込む(ステップS6,S1)。この場合も、オーダAと
同様に、鋼種は“T1”であるから、この鋼種“T1”
に対応する鋼種コード“01”及び炉温パターン“00
1”をそれぞれ特定し、前記と同様に所定の記憶領域に
オーダBの製造条件として炉温パターン“001”を保
持する。
【0021】そして、オーダBの場合、特別条件が設定
されているから(ステップS3)、この特別条件を読み
込み(ステップS4)、記憶装置MEに保持している更
新情報対応マップ(図3(c))を参照し、読み込んだ
特別条件“α”に対応する炉温パターン、この場合、炉
温パターン“200”を読み込む。そして、所定の記憶
領域に保持している鋼種に基づいて設定したオーダBの
製造条件において、現在設定されている鋼種“T1 ”に
応じた炉温パターン“001”を“200”に更新設定
する(ステップS5)。
【0022】次に、同様にして、オーダCに対する鋼種
“T3”を読み込み、これに対応する鋼種コード“0
2”及び炉温パターン“002”を特定し、これをオー
ダCの製造条件として所定の記憶領域に保持する。オー
ダCには特別条件が設定されていないから、炉温パター
ンの更新は行わない。そして、全てのオーダに対して製
造条件の設定が終了したので(ステップS6)、所定の
記憶領域に保持しているオーダA〜Cの製造条件、すな
わち、図6に示す製造条件を下位制御装置30に転送す
る(ステップS7)。
【0023】下位制御装置30では、上位制御装置20
から製造条件が通知されると、通知された製造条件に基
づいて焼鈍炉の炉温設定を行い、各ステンレス鋼帯に対
して指定された炉温での焼鈍処理を行うと共に、連続焼
鈍酸洗ライン100各部の駆動制御を行う。
【0024】したがって、下位制御装置30では、特別
な加工が必要なオーダであるか否かに係わらず、通知さ
れる製造条件に基づいてのみ処理を行えばよい。よっ
て、従来の場合には、炉温パターンは鋼種に応じて設定
されるから、例えばオーダAとオーダBとに対する炉温
パターンが同一として下位制御装置30に通知され、下
位制御装置30側では、文書等により通知された製造条
件の変更要求に基づいてオーダBの炉温パターンを入力
装置KYから入力する等により変更するようにしている
ため、下位制御装置30のオペレータの入力ミス等によ
り誤った炉温パターンにより焼鈍処理が行われてしまう
ことがあるが、本実施の形態では、下位制御装置30側
では何ら製造条件の設定を行う必要がないから、下位制
御装置30のオペレータによる製造条件の設定ミスを回
避することができる。また、下位制御装置30側では、
製造条件の変更或いは設定等を行う必要がないから、下
位制御装置30のオペレータの手間が省け、処理負担を
軽減することができる。
【0025】よって、例えば、顧客からのオーダが通常
とは異なる特殊な加工条件である場合でも、特別条件と
変更設定する炉温パターンとを更新情報対応マップ(図
3(c))に予め登録しておけば、製造条件設定時に、
特別条件を指定することにより、鋼種に応じて設定され
る炉温パターンとは異なる特殊な加工条件を設定する場
合でも、容易に製造条件の設定を行うことができる。
【0026】また、鋼種を特定することにより設定され
る炉温パターンからなる製造条件を、特別条件で指定さ
れる炉温パターンに更新するようにしたから、新たに更
新情報対応マップを記憶させると共に、製造条件設定時
に特別条件を指定するようにし、従来の処理手順におい
て、特別条件が指定されたときに更新情報対応マップで
特定される炉温パターンに変更するようにするだけで、
容易に実現することができる。
【0027】また、特殊な加工条件として予測される炉
温パターンについては、予め更新情報対応マップに登録
しておけば、特殊な加工条件での焼鈍処理要求が行われ
た場合でも容易に製造条件を設定することができる。
【0028】ちなみに、上記実施の形態に基づき製造条
件の設定を行うことにより、格落ち品、不良品の発生が
防止され、歩留まりが2%向上することが確認できた。
なお、上記実施の形態においては、焼鈍炉の条件設定を
行う場合について説明したが、これに限らず、処理対象
物に対して一般的な処理を行う標準処理条件を登録する
ようにし、一部の処理対象物については標準処理条件を
変更するようにして製造条件を設定するようなものであ
れば適用することができる。
【0029】このとき、標準処理条件として複数の条件
を設定し、標準処理条件のどの条件をどのように変更す
るかという更新情報とこれに対応する特別条件とを登録
するようにすれば、特別条件を指定することにより、標
準処理条件の一部のみ等部分的に変更することも可能で
ある。
【0030】また、上記実施の形態においては、特別条
件としてαとβと二種類設定した場合について説明した
が、二種類以上の特別条件を設定することも可能であ
る。また、上記実施の形態においては、鋼種対応マップ
(図3(a)),炉温対応マップ(図3(b)),更新
情報対応マップ(図3(c))の各制御マップを上位制
御装置20が保持する場合について説明したが、これら
制御マップを下位制御装置30が保持し、上位制御装置
20から通知される鋼種及び特別条件からなる製造条件
設定情報に基づいて、最終的な製造条件を得るようにす
ることも可能である。
【0031】また、上記実施の形態においては、鋼種対
応マップ及び炉温対応マップとを別々に有する場合につ
いて説明したが、鋼種と鋼種コードと炉温パターンとを
対応づけて一つの制御マップとして保持するようにする
ことも可能である。
【0032】さらに、上記実施の形態においては、オー
ダ毎に、特別条件があるか否かを判定し、特別条件があ
る場合には指定された炉温パターンに随時更新設定し、
全てのオーダについて炉温パターンの設定が終了したと
き、これを下位制御装置30に通知するようにした場合
について説明したが、これに限らず、例えば、オーダ毎
に特別条件の有無に応じて炉温パターンを設定した後、
順次下位制御装置30に通知するようにすることも可能
であり、また、予め設定された複数のオーダに対して、
鋼種に応じて炉温パターンを設定した後、次に、特別条
件の有無を検索し、特別条件がある場合には、指定され
た炉温パターンに更新設定するようにすることも可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る方法は、標準処理条件と変更可能な条件内容を特
定する更新情報と、これに対応する識別情報とを予め設
定しておき、特定情報と共に識別情報が指定されている
ときには、特定情報で特定される標準処理条件を処理条
件として一旦設定した後、これを識別情報で特定される
更新情報に変更するようにしたから、特定情報と識別情
報とを指定することにより、標準処理条件の条件内容
が、更新情報で特定される条件内容に更新設定された処
理条件が容易に設定することができる。
【0034】また、本発明の請求項2に係る方法は、標
準製造条件と変更可能な条件内容を特定する更新情報
と、これに対応する識別情報とを予め設定しておき、特
定情報と共に識別情報が指定されているときには、条件
設定装置では、特定情報に対応する標準製造条件を製造
条件として一旦設定した後、これを識別情報に対応する
更新情報で特定される条件内容に更新し、これを製造条
件として製造処理装置に通知するから、特定情報と識別
情報とを指定することにより、標準製造条件の条件内容
が、更新情報で特定される条件内容に更新設定された製
造条件を容易に製造処理装置に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した連続焼鈍酸洗ラインの一例を
示す構成図である。
【図2】連続焼鈍酸洗ラインの制御系を表す説明図であ
る。
【図3】上位制御装置20で保持する制御マップの一例
を示す説明図である。
【図4】上位制御装置20での処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図5】本発明の動作説明に供する説明図である。
【図6】本発明の動作説明に供する説明図である。
【符号の説明】 20 上位制御装置 30 下位制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象毎の特定情報に対応した標準処
    理条件を検索してこれを処理条件として設定するように
    した処理条件設定方法において、前記標準処理条件と変
    更可能な条件内容を特定する更新情報と、当該更新情報
    と対応する識別情報とを予め設定し、前記特定情報と共
    に前記識別情報が指定されているときには、前記特定情
    報に対応する前記標準処理条件を前記処理条件として一
    旦設定した後、当該処理条件として設定された標準処理
    条件を、前記識別情報で特定される前記更新情報に書き
    換え、これを処理条件として設定するようにしたことを
    特徴とする処理条件設定方法。
  2. 【請求項2】 製造処理対象毎の特定情報に対応した標
    準製造条件を検索してこれを製造条件として通知する条
    件設定装置と、前記通知される前記製造条件に基づき特
    定の製造処理を行う製造処理装置との間の製造条件の伝
    達方法において、前記標準製造条件と変更可能な条件内
    容を特定する更新情報と、当該更新情報に対応する識別
    情報とを予め設定し、前記条件設定装置は、前記特定情
    報と共に前記識別情報が指定されているときには、前記
    特定情報に対応する前記標準製造条件を前記製造条件と
    して一旦設定した後、当該製造条件として設定された標
    準製造条件を、前記識別情報で特定される更新情報に書
    き換え、これを製造条件として前記製造処理装置に通知
    するようにしたことを特徴とする製造条件の伝達方法。
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WO2018116195A3 (en) * 2016-12-20 2018-12-13 Arcelormittal A method for manufacturing a thermally treated steel sheet
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