JPH1036823A - 蓄熱材組成物 - Google Patents

蓄熱材組成物

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JPH1036823A
JPH1036823A JP8196625A JP19662596A JPH1036823A JP H1036823 A JPH1036823 A JP H1036823A JP 8196625 A JP8196625 A JP 8196625A JP 19662596 A JP19662596 A JP 19662596A JP H1036823 A JPH1036823 A JP H1036823A
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JP
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storage material
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temperature
melting point
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JP8196625A
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Hiroyuki Kakiuchi
博行 垣内
Shoichi Chihara
彰一 千原
Masahiro Oka
正博 岡
Seiichi Kubokawa
清一 窪川
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Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Chemical Engineering Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Chemical Engineering Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E70/30Systems combining energy storage with energy generation of non-fossil origin

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  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 融解温度が5〜25℃、長期の繰り返し安定
性を有する、凝固温度と融解温度の温度差が小さい、な
どの条件を満たす実用的な蓄熱材組成物を提供する。 【解決手段】 繊維径が0.001〜100μmである
繊維状セルロースを含有することを特徴とする硫酸ナト
リウム10水塩を主成分とする蓄熱材組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱材組成物に関す
る。さらに詳しくは、長期間繰り返し使用しても蓄熱量
の低下が少なく、かつ凝固温度と融解温度の温度差が小
さく、冷房空調用およびパッシブソーラーハウス建材用
に適した蓄熱材組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】硫酸ナトリウム10水塩の融点は32.
5℃、融解潜熱量は60cal/gである。硫酸ナトリウム
10水塩は高い蓄熱量を有し、安全かつ安価な物質であ
ることから、これまで蓄熱材組成物として利用するため
の研究開発が数多く行われてきた。 硫酸ナトリウム1
0水塩を蓄熱材として利用するための技術のポイントは
大きく分けて3つある。まず1つ目は融点を任意の温度
に調整することである。融点は硫酸ナトリウム10水塩
に融点調整剤と呼ばれる無機塩を一種以上添加すること
で5〜32℃の範囲で調整が可能である。融点調整剤と
しては、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウムなどが知られ、これらを組み合わせることでいくつ
かの融点を有する組成物が報告されている。本発明者ら
はUSP5453213号において硫酸ナトリウム10
水塩/塩化アンモニウム/塩化ナトリウム/硫酸アンモ
ニウムからなる蓄熱材組成物が8〜12℃の範囲に融解
温度を有することを既に報告し、特開平7−18864
8号において硫酸ナトリウム10水塩/塩化アンモニウ
ム/臭化ナトリウム/硫酸アンモニウムからなる組成物
が5〜10℃の範囲に融解温度を有することを報告し
た。
【0003】2つ目は硫酸ナトリウム10水塩の過冷却
の防止である。四ホウ酸ナトリウム10水塩が硫酸ナト
リウム10水塩の過冷却防止剤として効果があることが
M.TELKES(1955)によって報告されてい
る。(Ind. and Eng. Chem.,Vol44, No.6, 1952)3つ
目は硫酸ナトリウム10水塩が凝固融解を繰り返すと蓄
熱量が大きく減少する相分離と呼ばれる現象の防止であ
る。これは硫酸ナトリウム10水塩が融解すると一部溶
解しない無水硫酸ナトリウムが沈殿することにより生じ
る。これを回避するために相分離防止剤と呼ばれる増粘
剤が数多く検討されてきた。例えば、米国特許第3,9
86,969号にアタパルジャイ粘土を用いることが、
特開昭58−052996号にはカルボキシメチルセル
ロースを用いることが報告されている。しかしながら、
これらは、繰り返し使用した場合の蓄熱量の劣化が大き
く、蓄熱材組成物としては不十分なものである。
【0004】硫酸ナトリウム10水塩の長期繰り返し性
能を安定化させる方法として、特開昭57−08269
6号には、水不溶吸水性樹脂を用いることが報告されて
いる。水不溶性吸水性樹脂を使用すると長期間繰り返し
使用しても蓄熱量の減少が小さく、相分離防止剤として
は非常に効果的であが、凝固温度と融解温度との温度差
が大きく、蓄熱材を凝固させる時の蓄熱温度と蓄熱材を
融解させて取り出す放熱温度に差が生じて、蓄熱システ
ムのシステム効率が悪くなる。よって、従来技術では本
発明の目的とする長期間繰り返し使用しても蓄熱量の低
下がなく、かつ凝固温度と融解温度の温度差が小さい蓄
熱材組成物は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硫酸
ナトリウム10水塩を主成分とする蓄熱材において、 1)融解温度が5〜25℃、 2)長期の繰り返し安定性を有する、 3)凝固温度と融解温度の温度差(以下、「ΔT」とい
う)が小さいなどの条件を満たす蓄熱材組成物を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的のために鋭意検
討した結果、硫酸ナトリウム10水塩を主成分とする蓄
熱材に特定の繊維状セルロースを含有させることによ
り、上記目的を達成できることを見出し、本発明に到達
した。即ち、本発明の要旨は、繊維径が0.001〜1
00μmである繊維状セルロースを含有することを特徴
とする硫酸ナトリウム10水塩を主成分とする蓄熱材組
成物に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の蓄熱材組成物の主成分は硫酸ナトリウム10水
塩である。硫酸ナトリウム10水塩の融点は32.5℃
であるので、融解温度を5〜25℃に調整するために
は、融点調整剤を添加するのが好ましい。融点調整剤と
しては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、臭化ア
ンモニウムなどのアンモニウム塩、塩化ナトリウム、臭
化ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどの
ナトリウム塩、塩化カリウムなどのカリウム塩などが挙
げられ、好ましくは塩化アンモニウム、塩化ナトリウ
ム、臭化ナトリウムが用いられる。融点調整剤の配合量
は、硫酸ナトリウム10水塩及び融点調整剤の合計量に
対して、通常5〜40重量%である。融点調整剤の配合
量が5重量%より少ないと融点が5〜25℃まで低下せ
ず、40重量%以上では硫酸ナトリウム10水塩の配合
量が減少し、蓄熱量が小さくなるので好ましくない。
【0008】本発明の蓄熱材組成物には、過冷却を防止
するために過冷却防止剤を添加してもよい。過冷却防止
剤としては、四ホウ酸ナトリウム10水塩、氷晶石など
が挙げられ、好ましくは四ホウ酸ナトリウム10水塩が
用いられる。過冷却防止剤の配合量は硫酸ナトリウム1
0水塩及び融点調整剤の合計量100重量部に対して、
通常0.1〜10重量部である。
【0009】本発明の特徴は、硫酸ナトリウム10水塩
を主成分とする蓄熱材組成物に繊維径が0.001〜1
00μmである繊維状セルロースを配合することにあ
る。繊維状セルロースの繊維径が100μmを超えると
微細な網目構造が形成できなくなる。繊維状セルロース
の繊維径は、好ましくは30μm以下である。特定の繊
維径を有する繊維状セルロースを用いると、長期間使用
しても蓄熱量の低下が少なくなる理由は、特定の繊維径
を有する繊維状セルロースは、蓄熱材組成物中に均一に
分散されると3次元網目構造を形成し、融解時に無水芒
硝などの水不溶成分の沈降に対する物理的抵抗となるた
めと推測される。
【0010】繊維状セルロースの繊維長は、繊維径より
長ければよく、通常1000μm以下、好ましくは50
0μm以下である。繊維状セルロースとしては、綿、
麻、木などの植物繊維、レーヨンなどの再生繊維などの
セルロースからなる繊維、アセテート、トリアセテート
などのセルロース誘導体からなる繊維が挙げられる。通
常、植物繊維などは、所望の繊維径となるように処理し
てから用いられる。
【0011】繊維状セルロースの配合量は、硫酸ナトリ
ウム、過冷却防止剤及び融点調整剤の合計量100重量
部に対して、通常0.01〜30重量部、好ましくは
0.1〜10重量部である。配合量が0.01重量部よ
り少ないと3次元網目構造を形成するに足らず、30重
量部以上であると主成分の配合量が少なくなり、蓄熱量
が減少するので好ましくない。
【0012】本発明の蓄熱材組成物には、更に、親水基
を有する増粘剤を加えてもよい。親水基を有する増粘剤
により、ΔTを小さくし、長期間繰り返し使用しても蓄
熱量の低下を防止することができる。親水基を有する増
粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、水不溶性
吸水性樹脂、ゼラチン、寒天、アルギン酸ナトリウム、
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミドなどが
挙げられ、好ましくは、カルボキシメチルセルロース、
水不溶性吸水性樹脂、特に好ましくはカルボキシメチル
セルロースが用いられる。水不溶性吸水性樹脂として
は、澱粉のグラフト重合物、架橋ポリアクリル酸塩、酢
酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の部分ケン化
物、セルロースのグラフト重合物等が挙げられる。
【0013】親水基を有する増粘剤の配合量は、硫酸ナ
トリウム10水塩、融点調整剤および過冷却防止剤の合
計量100重量部に対して、通常0.01〜30重量
部、好ましくは0.1〜10重量部である。配合量が
0.01重量部より少ないと増粘効果が小さく蓄熱量の
低下の防止効果が少なく、30重量部を超えると主成分
の配合量が少なくなり蓄熱量が減少する。また、水不溶
性吸水性樹脂を配合する場合は、その配合量は硫酸ナト
リウム10水塩、融点調整剤および過冷却防止剤の合計
量100重量部に対して、通常0.01〜0.3重量
部、好ましくは0.1〜0.2重量部である。水不溶性
吸水性樹脂の配合量が0.3重量部より大きくなると、
ΔTが大きくなる傾向が見られる。
【0014】本発明の蓄熱材組成物は、ΔTが0〜4℃
であることが好ましい。ΔTが4℃を超えると、融解温
度と凝固温度の差が大きくなりすぎ、実用的ではなくな
る。また、長期安定性能の指標である、凝固融解を50
0回繰り返した後の蓄熱量が30cal/ml以上であること
が好ましい。
【0015】
【実施例および比較例】
<実施例1>表−1に示す割合で各成分を配合して、ミ
キサーで繊維状セルロースが均一に分散するまで撹拌混
合し、得られた試料約180gを直径67mmの樹脂製
球状カプセルに充填し、カプセルの中心温度の変化を測
定するために熱電対を挿入した。
【0016】次に、13℃の冷媒が満たされている水槽
内にカプセルを入れ、カプセル内が13℃になったら、
水槽内の冷媒を13℃から4℃/Hrの速度で5℃まで
冷却し、5℃で8時間保持した。カプセル内の蓄熱材組
成物の過冷却が破れ結晶化を開始したときの温度(結晶
化温度)と凝固温度とを測定した。次いで、冷媒を5℃
から4℃/Hrの速度で13℃まで加温し、13℃で8
時間保持した。融解開始温度と融解終了温度とを測定し
た。なお、本発明においては、融解開始温度と融解終了
温度の平均値を融点とする。このときの温度変化(凝固
融解温度曲線)を図1に示す。ΔTを次式に従って算出
した。結果を表−2に示す。
【0017】ΔT=(融解温度の最高値)(℃)−(結
晶化温度)(℃) ΔTは実用性を示す指標として用いられ、ΔTが小さい
ことは、凝固融解しやく、実用的であることを示す。次
に、蓄熱材組成物の長期安定性能の評価を行った。表−
1に示す割合で各成分を配合して、ミキサーで繊維状セ
ルロースが均一に分散するまで撹拌混合して得られた試
料を、示差走査熱量計(セイコー電子工業社製DSC2
10)を用いて融解潜熱量を測定した。この時の融解潜
熱量を初期蓄熱量として表−1に示す。
【0018】次いで、実施例1の蓄熱材組成物約80g
を50mlの硬質ガラスねじ口瓶に充填し、このサンプ
ルを5本作製した。このサンプルを冷媒で満たされた水
槽に入れ、−5℃と25℃の間で冷媒の温度を急激に昇
降させ、凝固、融解を繰り返した。なお、1サイクルは
約3時間で行った。凝固、融解を100回、200回、
300回、400回および500回繰り返したサンプル
を水槽から取り出し、示差走査熱量計で融解潜熱量を測
定した。結果を図4に示す。図4より、凝固融解を20
0回繰り返した時点での融解潜熱量は約30cal/m
lであり、以後500回まで変化無く安定していること
が分かる。この結果より、長期間繰り返し使用しても約
30cal/mlの融解潜熱量が利用できることが分か
る。
【0019】<比較例1>表−1に示す割合で各成分を
配合して、蓄熱材組成物を得た。実施例1と同様に各種
の測定を行った。測定結果を表−2に示す。また、凝固
融解温度曲線を図2に、長期安定性能の結果を図4に示
す。図4より、蓄熱量は100回凝固融解を繰り返した
時点で25cal/mlまで低下し、以後500回まで
約20cal/mlで安定していることが分かる。この
結果から、相分離防止剤にカルボキシメチルセルロース
のみを使用した場合、長期間繰り返し使用した場合に利
用できる融解潜熱量は20cal/ml程度と非常に小
さくなることが分かる。500回経過時に実施例1は3
0cal/ml、比較例1は20cal/mlであり、
繊維状セルロースを添加することによって蓄熱量が1.
5倍高められていることが分かる。
【0020】<比較例2>表−1に示す割合で各成分を
配合して、蓄熱材組成物を得た。実施例1と同様に各種
の測定を行った。測定結果を表−2に、凝固融解温度曲
線を図3に、長期安定性能の結果を図4に示す。図3よ
り、比較例2は冷却開始から試料の温度が冷媒の温度と
等しくなるまで、9時間要しており、実施例1の6時間
と比較して3時間も凝固しにくいことが分かる。また、
融解温度も9.8〜11.0℃と高く、実施例1に比べ
約1℃ほど全体に高温側にシフトしていることが分か
る。また、比較例2のΔTは4.8℃であり、実施例1
よりも2.6℃も大きく、相分離防止剤に水不溶性吸水
性樹脂のみを使用した場合は凝固融解しにくく、この蓄
熱材組成物を蓄熱システムに用いた場合、凝固しにくい
ので蓄熱時間が非常に長くなり、深夜電力の10時間以
内での蓄熱が不可能となり実用化が困難である。
【0021】<実施例2〜4>表−1に示す割合で各成
分を配合したほかは実施例1と同様にして蓄熱材組成物
を得て、実施例1と同様に測定を行った。測定結果を表
−2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表中、 繊維状セルロース *1 商品名:セリッシュ PC−310S、ダイセル
化学株式会社製、直径:0.01〜10μm *2 商品名:セリッシュ KY−100G、ダイセル
化学株式会社製、直径:0.01〜1μm *3 商品名:セリッシュ FD−100F、ダイセル
化学株式会社製、直径:0.01〜30μm カルボキシメチルセルロース *1 商品名:サンローズ F30MG、日本製紙株式
会社製、〈エーテル化度0.68〉 *2 商品名:サンローズ F250SH、日本製紙株
式会社製、〈エーテル化度1.20〉 *3 商品名:サンローズ F30MC、日本製紙株式
会社製、〈エーテル化度0.71〉 *4 キシダ化学株式会社製 試薬
【0024】水不溶性吸水性樹脂 商品名:サンウエット IM−1000、三洋化成株式
会社製 を示す。繊維状セルロースの重量部は乾燥重量で示して
ある。成分中、H2Oは、繊維状セルロースに含有され
ている水分であり、この水分の1/10モルの無水硫酸
ナトリウムを加えて、硫酸ナトリウム10水塩として存
在するように調整した。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明の蓄熱材組成物は、凝固温度と融
解温度の温度差が小さいため、相変化温度近傍で蓄熱シ
ステムの運転が可能となり、蓄熱システムのシステム効
率が向上する。また、冷房空調用蓄熱システムに9℃付
近に相変化温度を有する本発明の蓄熱材組成物を使用し
た場合、凝固し易いため、汎用の冷水冷凍機でシステム
設計が可能となり、コスト上大きなメリットがある。さ
らに、住宅壁材や床材に本発明の蓄熱材組成物を使用す
ると、融解温度直下で凝固するためパッシブソーラーハ
ウスの設計が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の凝固融解温度曲線を示す。
【図2】 比較例1の凝固融解温度曲線を示す。
【図3】 比較例2の凝固融解温度曲線を示す。
【図4】 実施例1、比較例1及び2の長期安定性能の
評価結果を示す。
【符号の説明】
1:結晶化温度 2:凝固温度 3:融解開始温度 4:融解終了温度 ◆:実施例1 ●:比較例1 ■:比較例2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 正博 三重県四日市市大字塩浜191番地1 三菱 化学エンジニアリング株式会社中部支社エ ンジセンター内 (72)発明者 窪川 清一 三重県四日市市大字塩浜191番地1 三菱 化学エンジニアリング株式会社中部支社エ ンジセンター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維径が0.001〜100μmである
    繊維状セルロースを含有することを特徴とする硫酸ナト
    リウム10水塩を主成分とする蓄熱材組成物。
  2. 【請求項2】 過冷却防止剤および/または融点調整剤
    を含有することを特徴とする請求項1に記載の蓄熱材組
    成物。
  3. 【請求項3】 繊維状セルロースの含有量が、硫酸ナト
    リウム10水塩、過冷却防止剤および融点調整剤の合計
    量100重量部に対して、0.01〜30重量部である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の蓄熱材組成
    物。
  4. 【請求項4】 繊維状セルロースが天然繊維からなるも
    のであることを特徴とする請求項1または3に記載の蓄
    熱材組成物。
  5. 【請求項5】 親水基を有する増粘剤を含有することを
    特徴とする請求項1ないし4いずれか1項に記載の蓄熱
    材組成物。
  6. 【請求項6】 融点が5〜25℃であることを特徴とす
    る請求項1ないし5いずれか1項に記載の蓄熱材組成
    物。
JP8196625A 1996-07-25 1996-07-25 蓄熱材組成物 Pending JPH1036823A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097543A (ja) * 2003-09-05 2005-04-14 Sk Kaken Co Ltd 蓄熱体
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