JPH1036084A - ウインチ装置 - Google Patents
ウインチ装置Info
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- JPH1036084A JPH1036084A JP21527496A JP21527496A JPH1036084A JP H1036084 A JPH1036084 A JP H1036084A JP 21527496 A JP21527496 A JP 21527496A JP 21527496 A JP21527496 A JP 21527496A JP H1036084 A JPH1036084 A JP H1036084A
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- wire
- winding
- pulley
- arm
- guide pulley
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フレームに、シープとガイド滑車を取り付け
たアームを揺動自在に設けて、巻上胴に対するワイヤー
の乱巻きを防止するようにしたウインチ装置において、
ウインチの無負荷時における上記アームの横振れを防止
する。 【解決手段】 ガイド滑車の次位に第2のガイド滑車10
を設け、このガイド滑車10をそれぞれ周縁に歯車部17を
設けた主滑車11と左右一対の傾斜ホイール12,13とで構
成し、このガイド滑車10を巻上胴の両側縁19,19'に摩擦
回転伝動機構20,22 を介して駆動させることにより、上
記歯車部でワイヤー4を挟持させながら強制的に走行さ
せるとともに、該歯車部の挟持により巻上胴との間のワ
イヤーを緊張状態に保ち、ウインチの無負荷時のアーム
の揺動を防止させるようにした。
たアームを揺動自在に設けて、巻上胴に対するワイヤー
の乱巻きを防止するようにしたウインチ装置において、
ウインチの無負荷時における上記アームの横振れを防止
する。 【解決手段】 ガイド滑車の次位に第2のガイド滑車10
を設け、このガイド滑車10をそれぞれ周縁に歯車部17を
設けた主滑車11と左右一対の傾斜ホイール12,13とで構
成し、このガイド滑車10を巻上胴の両側縁19,19'に摩擦
回転伝動機構20,22 を介して駆動させることにより、上
記歯車部でワイヤー4を挟持させながら強制的に走行さ
せるとともに、該歯車部の挟持により巻上胴との間のワ
イヤーを緊張状態に保ち、ウインチの無負荷時のアーム
の揺動を防止させるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巻上胴に対する
ワイヤーの乱巻きが防止されるようにしたウインチ装置
の改良に関し、ワイヤーの繰り出し時、巻取り時ともに
滑車に支持されるワイヤーを常時適度のテンション状態
に保たれるようにして、アームの横振れを防ぎ、巻上胴
に巻収されるワイヤーの整列乱れを防止するようにした
ことを特長とする。
ワイヤーの乱巻きが防止されるようにしたウインチ装置
の改良に関し、ワイヤーの繰り出し時、巻取り時ともに
滑車に支持されるワイヤーを常時適度のテンション状態
に保たれるようにして、アームの横振れを防ぎ、巻上胴
に巻収されるワイヤーの整列乱れを防止するようにした
ことを特長とする。
【0002】
【従来の技術】従来の乱巻き防止のためのアーム付きウ
インチ装置には、例えば本出願人の先願に、実公平5ー
15518号公報がある。この先願公報のウインチ装置
は、巻上胴のワイヤー引出し方向の前方に、フレームに
揺動自在に支持されたアームを取り付け、このアームに
シープとガイド滑車とを取り付けることにより、ワイヤ
ーの巻取面に沿ってシープとガイド滑車をワイヤーの巻
取位置に対応させて移動させ、それによって、ワイヤー
を巻上胴に整然と巻収させるようにしていた。
インチ装置には、例えば本出願人の先願に、実公平5ー
15518号公報がある。この先願公報のウインチ装置
は、巻上胴のワイヤー引出し方向の前方に、フレームに
揺動自在に支持されたアームを取り付け、このアームに
シープとガイド滑車とを取り付けることにより、ワイヤ
ーの巻取面に沿ってシープとガイド滑車をワイヤーの巻
取位置に対応させて移動させ、それによって、ワイヤー
を巻上胴に整然と巻収させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、アーム
を揺動自在に備えた従来のウインチ装置は、ウインチが
ノンテンションの時にアームが左右に横振れして、巻上
胴のフレームと衝突したり、巻取り面の整列状態が弛む
等の不具合を生ずる。また、この種のウインチ装置は自
動車とかケーブルクレーンの搬器に搭載して使用する場
合が多く、その取付け場所が上下左右に振動する所に付
設されるので、上記のような不具合を解消することが求
められている。
を揺動自在に備えた従来のウインチ装置は、ウインチが
ノンテンションの時にアームが左右に横振れして、巻上
胴のフレームと衝突したり、巻取り面の整列状態が弛む
等の不具合を生ずる。また、この種のウインチ装置は自
動車とかケーブルクレーンの搬器に搭載して使用する場
合が多く、その取付け場所が上下左右に振動する所に付
設されるので、上記のような不具合を解消することが求
められている。
【0004】そのために、この種のウインチ装置におい
て、揺動自在に備えられているアームの横振れ防止と、
巻上胴からの繰り出し時、巻収時共に、ワイヤーを常時
テンション状態に保っておけるようにすることが解決す
べき課題となっていた。
て、揺動自在に備えられているアームの横振れ防止と、
巻上胴からの繰り出し時、巻収時共に、ワイヤーを常時
テンション状態に保っておけるようにすることが解決す
べき課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、巻上胴
を回転自在に支持するフレームに、基部に備えた支持軸
を軸支させてアームを取り付け、このアームの先端を巻
上胴上のワイヤーの巻取面に沿わせて横に移動自在にす
るとともに、このアームにそれぞれ回転自在に軸受けさ
せたシープと、シープに支持されるワイヤーを引出し側
で支承するガイド滑車とを設けて、上記アームの揺動に
より巻上胴に対するワイヤーの乱巻きを防止させるよう
にしたウインチ装置において、前記フレームのワイヤー
繰り出し口側に第2のガイド滑車を設ける。この第2の
ガイド滑車は、滑車軸の中央に設けた主滑車と、互いの
下部を主滑車の下部に接近するように傾斜させて主滑車
の左右にそれぞれ回転自在に配した一対の傾斜ホイール
とを備え、上記主滑車と左右一対の傾斜ホイールのそれ
ぞれの周縁に、互いに噛み合いつつ回転して、該第2の
ガイド滑車を通過するワイヤーを側面から挟持しつつ、
該ワイヤーを巻取り方向、繰り出し方向両方向共に制動
しつつ、強制的に駆動せしめる歯車部をそれぞれ設け、
かつ、上記左右一対の傾斜ホイールの下縁を互いに接近
し合う方向に常時付勢するばねを設ける一方、上記滑車
軸の一端に、ワンウエイクラッチを介して、ワイヤーの
繰り出し方向に回転する前記巻上胴の回転を該滑車軸に
伝動する摩擦回転伝動機構を設け、他端に、ワイヤーの
巻取り方向に回転する前記巻上胴の回転をワンウエイク
ラッチを介して該滑車軸に伝動する摩擦回転伝動機構を
設けるとともに、上記主滑車と滑車軸との嵌合部にトル
クリミッターを設けて滑車軸の回転を上記主滑車および
左右一対の傾斜ホイールの回転に伝動しつつ、上記歯車
部の噛み合いによって、この第2のガイド滑車を通過す
るワイヤーを強制的に駆動し、巻取り時には、ワイヤー
にブレーキをかけ、繰り出し時には引張力をかけながら
引き出すように構成して、巻取り時、繰り出し時共にワ
イヤーにテンションを与え、無負荷巻取り時に発生する
ワイヤーの非堅巻きを防止し、多重巻きした巻上胴の外
層に張力をかけた時に内層部へ外層のワイヤーが食い込
む段落ちを防止し、巻取りワイヤーの整列の乱れ、形く
ずれを防止し、かつ、前記アームの横振れを防止するよ
うにしたことを特徴とするウインチ装置を提供するもの
である。
を回転自在に支持するフレームに、基部に備えた支持軸
を軸支させてアームを取り付け、このアームの先端を巻
上胴上のワイヤーの巻取面に沿わせて横に移動自在にす
るとともに、このアームにそれぞれ回転自在に軸受けさ
せたシープと、シープに支持されるワイヤーを引出し側
で支承するガイド滑車とを設けて、上記アームの揺動に
より巻上胴に対するワイヤーの乱巻きを防止させるよう
にしたウインチ装置において、前記フレームのワイヤー
繰り出し口側に第2のガイド滑車を設ける。この第2の
ガイド滑車は、滑車軸の中央に設けた主滑車と、互いの
下部を主滑車の下部に接近するように傾斜させて主滑車
の左右にそれぞれ回転自在に配した一対の傾斜ホイール
とを備え、上記主滑車と左右一対の傾斜ホイールのそれ
ぞれの周縁に、互いに噛み合いつつ回転して、該第2の
ガイド滑車を通過するワイヤーを側面から挟持しつつ、
該ワイヤーを巻取り方向、繰り出し方向両方向共に制動
しつつ、強制的に駆動せしめる歯車部をそれぞれ設け、
かつ、上記左右一対の傾斜ホイールの下縁を互いに接近
し合う方向に常時付勢するばねを設ける一方、上記滑車
軸の一端に、ワンウエイクラッチを介して、ワイヤーの
繰り出し方向に回転する前記巻上胴の回転を該滑車軸に
伝動する摩擦回転伝動機構を設け、他端に、ワイヤーの
巻取り方向に回転する前記巻上胴の回転をワンウエイク
ラッチを介して該滑車軸に伝動する摩擦回転伝動機構を
設けるとともに、上記主滑車と滑車軸との嵌合部にトル
クリミッターを設けて滑車軸の回転を上記主滑車および
左右一対の傾斜ホイールの回転に伝動しつつ、上記歯車
部の噛み合いによって、この第2のガイド滑車を通過す
るワイヤーを強制的に駆動し、巻取り時には、ワイヤー
にブレーキをかけ、繰り出し時には引張力をかけながら
引き出すように構成して、巻取り時、繰り出し時共にワ
イヤーにテンションを与え、無負荷巻取り時に発生する
ワイヤーの非堅巻きを防止し、多重巻きした巻上胴の外
層に張力をかけた時に内層部へ外層のワイヤーが食い込
む段落ちを防止し、巻取りワイヤーの整列の乱れ、形く
ずれを防止し、かつ、前記アームの横振れを防止するよ
うにしたことを特徴とするウインチ装置を提供するもの
である。
【0006】本発明ウインチ装置は、それぞれの周縁に
歯車部を備えた主滑車と左右一対の傾斜ホイールとから
なる第2の滑車が、強制的に三方の側面からワイヤーを
常時挟持する。したがって、この第2の滑車の挟持と静
止している巻上胴との間でシープとガイド滑車にワイヤ
ーを支持しているアームに抑止力が作用し、ワイヤーの
無張力時における該アームの横振れが防止される。
歯車部を備えた主滑車と左右一対の傾斜ホイールとから
なる第2の滑車が、強制的に三方の側面からワイヤーを
常時挟持する。したがって、この第2の滑車の挟持と静
止している巻上胴との間でシープとガイド滑車にワイヤ
ーを支持しているアームに抑止力が作用し、ワイヤーの
無張力時における該アームの横振れが防止される。
【0007】本発明ウインチ装置は、常時ワイヤーを挟
持している第2のガイド滑車を、巻上胴の回転に従動さ
せて、ワイヤーの引出し時には滑車軸の一方に備えた摩
擦回転伝動機構を介して、ワイヤーの巻取り時には滑車
軸の他方に備えた摩擦回転伝動機構により、それぞれ巻
上胴の正逆回転に伝動させるようにしたので、該第2の
ガイド滑車に挟持さつつあるワイヤーが引出し時、巻取
り時共に、制動されつつ強制的に走行を駆動され、走行
するワイヤーに緩み弛みを生じさせない。また、非使用
時にワイヤーを挟持して静止していた第2のガイド滑車
が巻上胴の回転開始とともに駆動されるので、アーム及
びワイヤーフックの揺動防止の解除と再掛止が自動的に
行われる。本発明は以上のようにして前記従来の課題を
解決したものである。
持している第2のガイド滑車を、巻上胴の回転に従動さ
せて、ワイヤーの引出し時には滑車軸の一方に備えた摩
擦回転伝動機構を介して、ワイヤーの巻取り時には滑車
軸の他方に備えた摩擦回転伝動機構により、それぞれ巻
上胴の正逆回転に伝動させるようにしたので、該第2の
ガイド滑車に挟持さつつあるワイヤーが引出し時、巻取
り時共に、制動されつつ強制的に走行を駆動され、走行
するワイヤーに緩み弛みを生じさせない。また、非使用
時にワイヤーを挟持して静止していた第2のガイド滑車
が巻上胴の回転開始とともに駆動されるので、アーム及
びワイヤーフックの揺動防止の解除と再掛止が自動的に
行われる。本発明は以上のようにして前記従来の課題を
解決したものである。
【0008】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面について説明す
る。図1に示すように、本発明に係るウインチ装置は、
巻上胴1を回転自在に支持するフレーム2と、フレーム
2の一側に偏らせて、基端側に具えた上下の支持軸3を
同一軸線上に軸受させ、先端を巻上胴1上のワイヤー4
の巻取り面5に沿って左右に揺動自在にしたアーム6
と、アーム6の先端側でワイヤー4を支承して該アーム
6に回転自在に取り付けられたシープ7と、アーム5の
基端側に回転自在に取り付けられてシープ7との間でワ
イヤー4を支承するガイド滑車8とを備え、ワイヤー4
の引出し時と巻取り時とに、アーム6の揺動と、アーム
6に取り付けられた付勢ばね力によりシープ7とガイド
滑車8をワイヤー4の巻収位置に追従させて、巻取り面
5上の乱巻きを防止するようにしている。なお、巻上胴
1は従来装置と同様に図示省略の原動機に駆動される。
る。図1に示すように、本発明に係るウインチ装置は、
巻上胴1を回転自在に支持するフレーム2と、フレーム
2の一側に偏らせて、基端側に具えた上下の支持軸3を
同一軸線上に軸受させ、先端を巻上胴1上のワイヤー4
の巻取り面5に沿って左右に揺動自在にしたアーム6
と、アーム6の先端側でワイヤー4を支承して該アーム
6に回転自在に取り付けられたシープ7と、アーム5の
基端側に回転自在に取り付けられてシープ7との間でワ
イヤー4を支承するガイド滑車8とを備え、ワイヤー4
の引出し時と巻取り時とに、アーム6の揺動と、アーム
6に取り付けられた付勢ばね力によりシープ7とガイド
滑車8をワイヤー4の巻収位置に追従させて、巻取り面
5上の乱巻きを防止するようにしている。なお、巻上胴
1は従来装置と同様に図示省略の原動機に駆動される。
【0009】本ウインチ装置はまた、上記ガイド滑車8
の後位すなわちワイヤー4の引出し口Y側に、滑車軸9
の両端をフレーム2に軸受させて第2のガイド滑車10
を備え、後述のように、この第2のガイド滑車10の作
動によって、該滑車10に支承されるワイヤー4を、巻
上胴1の正回転時、逆回転時共に強制的に駆動し、走行
させる。
の後位すなわちワイヤー4の引出し口Y側に、滑車軸9
の両端をフレーム2に軸受させて第2のガイド滑車10
を備え、後述のように、この第2のガイド滑車10の作
動によって、該滑車10に支承されるワイヤー4を、巻
上胴1の正回転時、逆回転時共に強制的に駆動し、走行
させる。
【0010】上記第2のガイド滑車10は、図2に示す
ように、滑車軸9の中央にワイヤー4を支承する主滑車
11を回転自在に嵌合し、その両側に、互いに下縁が接
近するように傾斜させた左右一対の傾斜ホイール12,
13を有する。
ように、滑車軸9の中央にワイヤー4を支承する主滑車
11を回転自在に嵌合し、その両側に、互いに下縁が接
近するように傾斜させた左右一対の傾斜ホイール12,
13を有する。
【0011】なお、この実施例において、左右一対の傾
斜ホイール12,13は、フレーム2から延設された左
右一対の軸受部14にそれぞれ支点軸15’を備えて取
り付けた揺動軸受部材15にそれぞれ支持され、かつ、
両揺動軸受部材15の外側下部と左右一対の軸受部14
の内側面との間に支承させた左右一対のばね16によ
り、常時互いの下部を圧接させるように構成されてい
る。
斜ホイール12,13は、フレーム2から延設された左
右一対の軸受部14にそれぞれ支点軸15’を備えて取
り付けた揺動軸受部材15にそれぞれ支持され、かつ、
両揺動軸受部材15の外側下部と左右一対の軸受部14
の内側面との間に支承させた左右一対のばね16によ
り、常時互いの下部を圧接させるように構成されてい
る。
【0012】また、上記のように下部で互いに圧接され
て、かつ、図示のように重なり合う左右一対の傾斜ホイ
ール12,13と前記主滑車11は、それぞれの周縁に
設けた歯車部17を噛み合わせることにより、主滑車1
1と左右一対の傾斜ホイール12,13との間に第2の
ガイド滑車10に支承されるワイヤー4の側面を三方か
ら圧迫し、挟持する。なお、左右一対の傾斜ホイール1
2,13の周縁に設ける歯車部17は、ワイヤー4との
圧接をスムーズにするために歯先の内側面をワイヤー4
の形状に沿う弧面17’に形成している。
て、かつ、図示のように重なり合う左右一対の傾斜ホイ
ール12,13と前記主滑車11は、それぞれの周縁に
設けた歯車部17を噛み合わせることにより、主滑車1
1と左右一対の傾斜ホイール12,13との間に第2の
ガイド滑車10に支承されるワイヤー4の側面を三方か
ら圧迫し、挟持する。なお、左右一対の傾斜ホイール1
2,13の周縁に設ける歯車部17は、ワイヤー4との
圧接をスムーズにするために歯先の内側面をワイヤー4
の形状に沿う弧面17’に形成している。
【0013】同じく図2に示すように、第2のガイド滑
車10の滑車軸9は、一端(図示右端)に取り付けたワ
ンウエイクラッチ18を介して、巻上胴1の一方の側縁
19に連なる摩擦回転伝動機構20を備え、ワイヤー4
を引き出す方向の巻上胴1の回転に従動して、第2のガ
イド滑車10に挟持されつつ支承されているワイヤー4
を強制的に繰り出す方向に駆動する。
車10の滑車軸9は、一端(図示右端)に取り付けたワ
ンウエイクラッチ18を介して、巻上胴1の一方の側縁
19に連なる摩擦回転伝動機構20を備え、ワイヤー4
を引き出す方向の巻上胴1の回転に従動して、第2のガ
イド滑車10に挟持されつつ支承されているワイヤー4
を強制的に繰り出す方向に駆動する。
【0014】また滑車軸9は、他端(図示左端)に備え
たワンウエイクラッチ21を介して、巻上胴1の他方の
側縁19’に連なる摩擦回転伝動機構22を備え、ワイ
ヤー4を巻き取る際の巻上胴1の回転に従動して、後述
のトルクリミッター24の作動を介しワイヤーの巻取り
面の周速度遅く回転し、第2のガイド滑車10に挟持さ
れつつ支承されているワイヤー4を強制的に巻取り方向
に駆動する。
たワンウエイクラッチ21を介して、巻上胴1の他方の
側縁19’に連なる摩擦回転伝動機構22を備え、ワイ
ヤー4を巻き取る際の巻上胴1の回転に従動して、後述
のトルクリミッター24の作動を介しワイヤーの巻取り
面の周速度遅く回転し、第2のガイド滑車10に挟持さ
れつつ支承されているワイヤー4を強制的に巻取り方向
に駆動する。
【0015】上記のように巻上胴1の引出し方向の回転
と巻取り方向の回転にそれぞれ従動回転する滑車軸9
は、主滑車11との嵌合部23にトルクリミッター24
を設けて、該滑車軸9の正逆の回転を主滑車11の回転
を通じてそれぞれの周縁の歯車部17の噛み合いによ
り、左右一対の傾斜ホイール12,13に伝動し、この
第2のガイド滑車10を通過するワイヤー4を引出し時
にも、巻取り時にも緩み弛みなく強制的に駆動し走行さ
せる。
と巻取り方向の回転にそれぞれ従動回転する滑車軸9
は、主滑車11との嵌合部23にトルクリミッター24
を設けて、該滑車軸9の正逆の回転を主滑車11の回転
を通じてそれぞれの周縁の歯車部17の噛み合いによ
り、左右一対の傾斜ホイール12,13に伝動し、この
第2のガイド滑車10を通過するワイヤー4を引出し時
にも、巻取り時にも緩み弛みなく強制的に駆動し走行さ
せる。
【0016】そして、この第2のガイド滑車10は、常
時ワイヤー4を挟持して、巻上胴1との間のワイヤー4
を緊張状態に保つので、ワイヤーの無負荷時に、シープ
7、ガイド滑車8を備えてフリーになるアーム6の揺動
が抑止される。したがって、このウインチ装置を例えば
自動車等に搭載した場合に、車体の振動から生ずるアー
ム6の横振れが防止される。
時ワイヤー4を挟持して、巻上胴1との間のワイヤー4
を緊張状態に保つので、ワイヤーの無負荷時に、シープ
7、ガイド滑車8を備えてフリーになるアーム6の揺動
が抑止される。したがって、このウインチ装置を例えば
自動車等に搭載した場合に、車体の振動から生ずるアー
ム6の横振れが防止される。
【0017】さらにこの第2のガイド滑車10は、上述
のように、巻上胴1の正逆の回転に追従して自動的に回
転するので、それまで静止していた第2のガイド滑車1
0がウインチの起動とともに回転をはじめ、また、ウイ
ンチの停止とともに停止して、該第2のガイド滑車10
によるアーム6の揺動防止作用が働く。そのために、特
別にアーム6の掛止機構を付設する必要がなく、また、
車載して操作されることの多いこの種のウインチ装置を
使い易くする。
のように、巻上胴1の正逆の回転に追従して自動的に回
転するので、それまで静止していた第2のガイド滑車1
0がウインチの起動とともに回転をはじめ、また、ウイ
ンチの停止とともに停止して、該第2のガイド滑車10
によるアーム6の揺動防止作用が働く。そのために、特
別にアーム6の掛止機構を付設する必要がなく、また、
車載して操作されることの多いこの種のウインチ装置を
使い易くする。
【0018】なお図2に示すように、この実施例におい
て、一方の前記摩擦回転伝動機構20は、ワンウエイク
ラッチ18に嵌着した摩擦車25と、軸受部14から延
長した揺動アーム26に軸支された中間摩擦車27と、
巻上胴1の一方の前記側縁19とからなり、巻上胴1の
逆回転を第2のガイド滑車10に伝動する他方の前記摩
擦回転伝動機構22は、ワンウエイクラッチ21に嵌着
し、2段の摩擦溝を有して減速機構を備えた摩擦車28
と、軸受部14から延長した揺動アーム29に軸支され
た中間摩擦車30とからなる。
て、一方の前記摩擦回転伝動機構20は、ワンウエイク
ラッチ18に嵌着した摩擦車25と、軸受部14から延
長した揺動アーム26に軸支された中間摩擦車27と、
巻上胴1の一方の前記側縁19とからなり、巻上胴1の
逆回転を第2のガイド滑車10に伝動する他方の前記摩
擦回転伝動機構22は、ワンウエイクラッチ21に嵌着
し、2段の摩擦溝を有して減速機構を備えた摩擦車28
と、軸受部14から延長した揺動アーム29に軸支され
た中間摩擦車30とからなる。
【0019】摩擦回転伝動機構20と摩擦回転伝動機構
22は、中間摩擦車27と中間摩擦車30との速比を変
えて、第2のガイド滑車10におけるワイヤー4の繰り
出し方向の回転を速く設定し、巻取り方向の回転を比較
的に遅くすることにより、ワイヤー4にテンションをか
けながらのスムーズな繰り出しと、巻取りをこの第2の
ガイド滑車10に行わせるようにしている。
22は、中間摩擦車27と中間摩擦車30との速比を変
えて、第2のガイド滑車10におけるワイヤー4の繰り
出し方向の回転を速く設定し、巻取り方向の回転を比較
的に遅くすることにより、ワイヤー4にテンションをか
けながらのスムーズな繰り出しと、巻取りをこの第2の
ガイド滑車10に行わせるようにしている。
【0020】また、それぞれワンウエイクラッチ18,
21を備えて、第2のガイド滑車10の回転を正逆に駆
動する摩擦回転伝動機構20と摩擦回転伝動機構22の
中間摩擦車27と30は、図1中に示すように、双方の
揺動アーム26,29間に張り渡した牽引ばね31によ
り互いに引き寄せ合うように設けることにより、両揺動
アーム26,29を安定よく伝動位置に保持する。
21を備えて、第2のガイド滑車10の回転を正逆に駆
動する摩擦回転伝動機構20と摩擦回転伝動機構22の
中間摩擦車27と30は、図1中に示すように、双方の
揺動アーム26,29間に張り渡した牽引ばね31によ
り互いに引き寄せ合うように設けることにより、両揺動
アーム26,29を安定よく伝動位置に保持する。
【0021】なお図中、32は、アーム6の先端に延長
したスイングアーム33に支持される押え滑車で、アー
ム6との間に引きばね32’を備え、巻取り面5とシー
プ7との中間でワイヤー4に圧接してワイヤー4の緊張
状態をより強く保ち、アーム6の横振れをより防止する
ようにしている。
したスイングアーム33に支持される押え滑車で、アー
ム6との間に引きばね32’を備え、巻取り面5とシー
プ7との中間でワイヤー4に圧接してワイヤー4の緊張
状態をより強く保ち、アーム6の横振れをより防止する
ようにしている。
【0022】図1および図3に示すように、アーム6
は、巻上胴1と接近した位置に、巻上胴1の両側縁1
9,19’と交互に接して回転する左右一対の回転体3
4a,34bを有する。回転体34a,34bは、上部
に備えた歯車35を、アーム6の上面に備えた支点軸3
6を支点として揺動自在に備えられた支持杆37の先端
にT字形に一体に形成したターンテーブル38の歯車部
38’と噛み合わせ、一方の回転体34aが一方の側縁
19と接したときに、該側縁19に従動して回転し、歯
車35、歯車部38’を介してターンテーブル38を右
に回動させて図示の位置に変位させる。
は、巻上胴1と接近した位置に、巻上胴1の両側縁1
9,19’と交互に接して回転する左右一対の回転体3
4a,34bを有する。回転体34a,34bは、上部
に備えた歯車35を、アーム6の上面に備えた支点軸3
6を支点として揺動自在に備えられた支持杆37の先端
にT字形に一体に形成したターンテーブル38の歯車部
38’と噛み合わせ、一方の回転体34aが一方の側縁
19と接したときに、該側縁19に従動して回転し、歯
車35、歯車部38’を介してターンテーブル38を右
に回動させて図示の位置に変位させる。
【0023】同時に、支点軸36を支点として反時計回
りに揺動する支持杆37は、フレーム2の上に、枢着軸
41を有して一端に弧面状に歯車部39’を具え、他端
にばね受け39”を具えたクランク部材39と係合し、
後端の歯部37’で上記歯車部39’を図示右回りにけ
る。
りに揺動する支持杆37は、フレーム2の上に、枢着軸
41を有して一端に弧面状に歯車部39’を具え、他端
にばね受け39”を具えたクランク部材39と係合し、
後端の歯部37’で上記歯車部39’を図示右回りにけ
る。
【0024】支持杆37は、クランク部材39のばね受
け39”とターンテーブル38との間に設けた牽引ばね
40に常時付勢されていて、上記支持杆37の後端のけ
りによりクランク部材39が左に回動することにより、
それまでは図3の右側でターンテーブル38を牽引して
いた該牽引ばね40の牽引方向が、図3に示すように支
持杆37の左側に切り換わる。
け39”とターンテーブル38との間に設けた牽引ばね
40に常時付勢されていて、上記支持杆37の後端のけ
りによりクランク部材39が左に回動することにより、
それまでは図3の右側でターンテーブル38を牽引して
いた該牽引ばね40の牽引方向が、図3に示すように支
持杆37の左側に切り換わる。
【0025】この牽引ばね40とターンテーブル38の
付勢により、アーム6は、左方向にその姿勢を保持され
つつ、巻取り面5上にワイヤー4を右方向に巻き進ませ
るので、図3の左端からの巻き重ねが整然と行われて堅
巻きされ、多層に巻き取られているワイヤー4の間に次
段のワイヤー4が割り込む余地を生じない。そして、ワ
イヤー4の巻き重ねが図3の右端に達すると、回転体3
4bと巻上胴1の周縁19’との接触により、前述左側
の場合とは逆にターンテーブル38が左に回動し、支持
杆37がクランク部材39を左回転することにより、牽
引ばね40の牽引方向が支持杆37の右側に変わり、ア
ーム6はその姿勢を右向きに変え、その姿勢のまま、図
示左方向にワイヤー4を巻き進める。
付勢により、アーム6は、左方向にその姿勢を保持され
つつ、巻取り面5上にワイヤー4を右方向に巻き進ませ
るので、図3の左端からの巻き重ねが整然と行われて堅
巻きされ、多層に巻き取られているワイヤー4の間に次
段のワイヤー4が割り込む余地を生じない。そして、ワ
イヤー4の巻き重ねが図3の右端に達すると、回転体3
4bと巻上胴1の周縁19’との接触により、前述左側
の場合とは逆にターンテーブル38が左に回動し、支持
杆37がクランク部材39を左回転することにより、牽
引ばね40の牽引方向が支持杆37の右側に変わり、ア
ーム6はその姿勢を右向きに変え、その姿勢のまま、図
示左方向にワイヤー4を巻き進める。
【0026】以上の動作を反復するターンテーブル38
と回転体34a,34bとクランク部材39と牽引ばね
40との作動により、巻上胴1の両側縁19,19’に
近接する位置においてアーム6の姿勢が切り換わり、ワ
イヤー4が巻き進められる方向と逆方向にその姿勢が保
持されるので、前述のような堅巻きが各層毎に行われ
る。
と回転体34a,34bとクランク部材39と牽引ばね
40との作動により、巻上胴1の両側縁19,19’に
近接する位置においてアーム6の姿勢が切り換わり、ワ
イヤー4が巻き進められる方向と逆方向にその姿勢が保
持されるので、前述のような堅巻きが各層毎に行われ
る。
【0027】ターンテーブル38と回転体34a,34
bとクランク部材39と牽引ばね40との作動は、巻上
胴1が逆回転するワイヤー4を引き出す時にも同様に整
然と行われるので、繰り出し時に生じ易い割り込み等が
防止され、擦れ、摩耗を防いでワイヤーの耐久性を増す
ことができる。
bとクランク部材39と牽引ばね40との作動は、巻上
胴1が逆回転するワイヤー4を引き出す時にも同様に整
然と行われるので、繰り出し時に生じ易い割り込み等が
防止され、擦れ、摩耗を防いでワイヤーの耐久性を増す
ことができる。
【0028】なお図1中、42、43は、繰り出し口Y
において、ワイヤー4の繰り出し方向、巻取り方向が上
下、左右に移動する場合に、ワイヤー4の方向を規制す
るように設けた上下、左右それぞれ一対ずつ設けたガイ
ドローラである。
において、ワイヤー4の繰り出し方向、巻取り方向が上
下、左右に移動する場合に、ワイヤー4の方向を規制す
るように設けた上下、左右それぞれ一対ずつ設けたガイ
ドローラである。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明は、フレームに、
シープとガイド滑車とを備えたアームを移動自在に取り
付けて、該アームの揺動により巻上胴に対するワイヤー
の乱巻きを防止させるようにしたウインチ装置におい
て、前記フレームのワイヤー引出し口側に第2のガイド
滑車を設け、この第2のガイド滑車を、滑車軸の中央に
設けた主滑車と、互いの下部を主滑車の下部に接近する
ように傾斜させて主滑車の左右にそれぞれ回転自在に配
した一対の傾斜ホイールとにより構成し、かつ、主滑車
と左右一対の傾斜ホイールのそれぞれの周縁に、互いに
噛み合いつつ回転して、該第2のガイド滑車を通過する
ワイヤーを側面から挟持しつつ、該ワイヤーを巻取り方
向、引出し方向両方向共に強制的に駆動せしめる歯車部
をそれぞれ設け、
シープとガイド滑車とを備えたアームを移動自在に取り
付けて、該アームの揺動により巻上胴に対するワイヤー
の乱巻きを防止させるようにしたウインチ装置におい
て、前記フレームのワイヤー引出し口側に第2のガイド
滑車を設け、この第2のガイド滑車を、滑車軸の中央に
設けた主滑車と、互いの下部を主滑車の下部に接近する
ように傾斜させて主滑車の左右にそれぞれ回転自在に配
した一対の傾斜ホイールとにより構成し、かつ、主滑車
と左右一対の傾斜ホイールのそれぞれの周縁に、互いに
噛み合いつつ回転して、該第2のガイド滑車を通過する
ワイヤーを側面から挟持しつつ、該ワイヤーを巻取り方
向、引出し方向両方向共に強制的に駆動せしめる歯車部
をそれぞれ設け、
【0030】更に、上記左右一対の傾斜ホイールの下縁
を互いに接近し合う方向に常時付勢するばねを設け、上
記滑車軸の一端に、ワンウエイクラッチを介して、ワイ
ヤーの引出し方向に回転する前記巻上胴の回転を該滑車
軸に伝動する摩擦回転伝動機構を設け、他端に、ワイヤ
ーの巻取り方向に回転する前記巻上胴の回転をワンウエ
イクラッチを介して該滑車軸に伝動する摩擦回転伝動機
構を設けるとともに、上記主滑車と滑車軸との嵌合部に
トルクリミッターを設けて滑車軸の回転を上記主滑車お
よび左右一対の傾斜ホイールの回転に伝動しつつ、上記
歯車部の噛み合いによって、この第2のガイド滑車を通
過するワイヤーを強制的に駆動するように構成して、前
記アームが有する乱巻き防止効果とともに、巻取り時、
繰り出しにおいて常時ワイヤーを緊張状態に保ち、無負
荷巻取り時に発生するワイヤーの非堅巻きを防止し、多
重巻きした巻上胴の外層に張力を掛けた時に内層部へ外
層のワイヤーが食い込む段落ちを防止し、巻取りワイヤ
ーの整列の乱れ、形くずれを防止し、かつ、前記アーム
の横振れを防止できる。本発明には上記のようにきわめ
て優れた効果がある。
を互いに接近し合う方向に常時付勢するばねを設け、上
記滑車軸の一端に、ワンウエイクラッチを介して、ワイ
ヤーの引出し方向に回転する前記巻上胴の回転を該滑車
軸に伝動する摩擦回転伝動機構を設け、他端に、ワイヤ
ーの巻取り方向に回転する前記巻上胴の回転をワンウエ
イクラッチを介して該滑車軸に伝動する摩擦回転伝動機
構を設けるとともに、上記主滑車と滑車軸との嵌合部に
トルクリミッターを設けて滑車軸の回転を上記主滑車お
よび左右一対の傾斜ホイールの回転に伝動しつつ、上記
歯車部の噛み合いによって、この第2のガイド滑車を通
過するワイヤーを強制的に駆動するように構成して、前
記アームが有する乱巻き防止効果とともに、巻取り時、
繰り出しにおいて常時ワイヤーを緊張状態に保ち、無負
荷巻取り時に発生するワイヤーの非堅巻きを防止し、多
重巻きした巻上胴の外層に張力を掛けた時に内層部へ外
層のワイヤーが食い込む段落ちを防止し、巻取りワイヤ
ーの整列の乱れ、形くずれを防止し、かつ、前記アーム
の横振れを防止できる。本発明には上記のようにきわめ
て優れた効果がある。
【図1】図1は実施例の一部切欠側面図
【図2】図2は第2のガイド滑車部分の一部縦断拡大正
面図
面図
【図2】図3はターンテーブルの作動を説明する平面図
である。
である。
1 巻上胴 2 フレーム 3 支持軸 4 ワイヤー 5 巻取り面 6 アーム 7 シープ 8 ガイド滑車 9 滑車軸 10 第2のガイド滑車 11 主滑車 12 傾斜ホイール 13 傾斜ホイール 14 軸受部 15 揺動軸受部材 15’ 支点軸 16 ばね 17 歯車部 17’ 弧面 18 ワンウエイクラッチ 19 一方の側縁 19’ 他方の弧面 20 摩擦回転伝動機構 21 ワンウエイクラッチ 22 摩擦回転伝動機構 23 嵌合部 24 トルクリミッター 25 摩擦車 26 揺動アーム 27 中間摩擦車 28 摩擦車 29 揺動アーム 30 中間摩擦車 31 牽引ばね 32 押え滑車 32’ 引きばね 33 スイングアーム 34a 回転体 34b 回転体 35 歯車 36 支点軸 37 支持杆 37’ 歯部 38 ターンテーブル 38’ 歯車部 39 クランク部材 39’ 歯車部 40 牽引ばね 41 枢着軸 42 ガイドローラ 43 ガイドローラ Y 繰り出し口
Claims (2)
- 【請求項1】 巻上胴を回転自在に支持するフレーム
に、基部に備えた支持軸を軸支させてアームを取り付
け、このアームの先端を巻上胴上のワイヤーの巻取面に
沿わせて横に移動自在にするとともに、このアームにそ
れぞれ回転自在に軸受けさせたシープと、シープに支持
されるワイヤーを引出し側で支承するガイド滑車とを設
けて、上記アームの揺動により巻上胴に対するワイヤー
の乱巻きを防止させるようにしたウインチ装置におい
て、前記フレームのワイヤー繰り出し口側に第2のガイ
ド滑車を設ける。この第2のガイド滑車は、滑車軸の中
央に設けた主滑車と、互いの下部を主滑車の下部に接近
するように傾斜させて主滑車の左右にそれぞれ回転自在
に配した一対の傾斜ホイールとを備え、上記主滑車と左
右一対の傾斜ホイールのそれぞれの周縁に、互いに噛み
合いつつ回転して、該第2のガイド滑車を通過するワイ
ヤーを側面から挟持しつつ、該ワイヤーを巻取り方向、
繰り出し方向両方向共に制動しつつ、強制的に駆動せし
める歯車部をそれぞれ設け、かつ、上記左右一対の傾斜
ホイールの下縁を互いに接近し合う方向に常時付勢する
ばねを設ける一方、上記滑車軸の一端に、ワンウエイク
ラッチを介して、ワイヤーの繰り出し方向に回転する前
記巻上胴の回転を該滑車軸に伝動する摩擦回転伝動機構
を設け、他端に、ワイヤーの巻取り方向に回転する前記
巻上胴の回転をワンウエイクラッチを介して該滑車軸に
伝動する摩擦回転伝動機構を設けるとともに、上記主滑
車と滑車軸との嵌合部にトルクリミッターを設けて滑車
軸の回転を上記主滑車および左右一対の傾斜ホイールの
回転に伝動しつつ、上記歯車部の噛み合いによって、こ
の第2のガイド滑車を通過するワイヤーを強制的に駆動
し、巻取り時には、ワイヤーにブレーキをかけ、繰り出
し時には引張力をかけながら引き出すように構成して、
巻取り時、繰り出し時共にワイヤーにテンションを与
え、無負荷巻取り時に発生するワイヤーの非堅巻きを防
止し、多重巻きした巻上胴の外層に張力をかけた時に内
層部へ外層のワイヤーが食い込む段落ちを防止し、巻取
りワイヤーの整列の乱れ、形くずれを防止し、かつ、前
記アームの横振れを防止するようにしたことを特徴とす
るウインチ装置。 - 【請求項2】 シープおよびガイド滑車を備えた前記ア
ームは、前記巻上胴の両側縁と交互に接して該側縁の回
転に摩擦伝動される回転体を回転自在に備え、上記アー
ムと巻上胴との間に、ワイヤーの巻取面に沿って上記回
転体と常時係合するターンテーブルを設け、該ターンテ
ーブルは、上記アームに支点軸を有する支持杆の先端に
横にT字状に取り付けられるとともに、前記フレームに
枢着軸を有する小クランクとの間に設けた牽引ばねを備
えて、上記回転体の回転位置が上記巻上胴の一側に達し
た時に、上記回転体とターンテーブルとの係合位置を移
動させて上記牽引ばねの牽引方向を変えて、その牽引作
用により前記アームの位置を巻上胴の周縁側に付勢し、
巻取り面の両端におけるワイヤーの巻き付け位置を巻取
り面の端に保持させるように構成したことを特徴とする
請求項1のウインチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21527496A JPH1036084A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | ウインチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21527496A JPH1036084A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | ウインチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1036084A true JPH1036084A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16669606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21527496A Pending JPH1036084A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | ウインチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1036084A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009096906A3 (en) * | 2008-01-30 | 2009-12-03 | Tiong Bin Seow | A hoist |
JP2012522706A (ja) * | 2009-04-06 | 2012-09-27 | サムスン ヘヴィ インダストリーズ カンパニー リミテッド | ウインチ及びこれを含む自律移動装置 |
CN112794159A (zh) * | 2020-12-27 | 2021-05-14 | 董起 | 一种用于屋内电线走线的快速铺线装置 |
CN113682998A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-23 | 中铁五局集团第一工程有限责任公司 | 一种组装式钢丝绳导向平台 |
CN115367648A (zh) * | 2022-09-01 | 2022-11-22 | 华东送变电工程有限公司 | 一种绞磨尾绳压线机构 |
CN115663679A (zh) * | 2017-11-22 | 2023-01-31 | 自然资源部第二海洋研究所 | 一种海洋科考作业设备高空滑轮机构 |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP21527496A patent/JPH1036084A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009096906A3 (en) * | 2008-01-30 | 2009-12-03 | Tiong Bin Seow | A hoist |
US9382103B2 (en) | 2008-01-30 | 2016-07-05 | Tiong Bin Seow | Hoist |
JP2012522706A (ja) * | 2009-04-06 | 2012-09-27 | サムスン ヘヴィ インダストリーズ カンパニー リミテッド | ウインチ及びこれを含む自律移動装置 |
US8616529B2 (en) | 2009-04-06 | 2013-12-31 | Samsung Heavy Ind. Co., Ltd. | Winch and autonomous mobile apparatus including the same |
CN115663679A (zh) * | 2017-11-22 | 2023-01-31 | 自然资源部第二海洋研究所 | 一种海洋科考作业设备高空滑轮机构 |
CN112794159A (zh) * | 2020-12-27 | 2021-05-14 | 董起 | 一种用于屋内电线走线的快速铺线装置 |
CN112794159B (zh) * | 2020-12-27 | 2023-11-14 | 中山市电力工程有限公司 | 一种用于屋内电线走线的快速铺线装置 |
CN113682998A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-23 | 中铁五局集团第一工程有限责任公司 | 一种组装式钢丝绳导向平台 |
CN115367648A (zh) * | 2022-09-01 | 2022-11-22 | 华东送变电工程有限公司 | 一种绞磨尾绳压线机构 |
CN115367648B (zh) * | 2022-09-01 | 2023-06-27 | 华东送变电工程有限公司 | 一种绞磨尾绳压线机构 |
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