JPH10310375A - ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置 - Google Patents

ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置

Info

Publication number
JPH10310375A
JPH10310375A JP13620397A JP13620397A JPH10310375A JP H10310375 A JPH10310375 A JP H10310375A JP 13620397 A JP13620397 A JP 13620397A JP 13620397 A JP13620397 A JP 13620397A JP H10310375 A JPH10310375 A JP H10310375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rope
rope
drum
winch
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13620397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Shimizu
由雄 清水
Eiji Tanaka
栄治 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP13620397A priority Critical patent/JPH10310375A/ja
Publication of JPH10310375A publication Critical patent/JPH10310375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤロープの撚りに起因して形状がくずれ
るのを防止し、ウインチのドラムにワイヤロープを強固
に巻付けることができるようにする。 【解決手段】 ウインチ1のドラム2とロープ供給機4
の樽巻きドラム5との間に、ロープ挟持機6とトルク吸
収機12とを各連結アーム22を介して配設し、トルク
吸収機12をロープ供給機4側に各アンカロープ25等
で引張るようにする。ウインチ1のドラム2にワイヤロ
ープ3を巻付けるときには、ロープ挟持機6の各摩擦部
材7間でワイヤロープ3を強く挟持し、ロープ挟持機6
がワイヤロープ3の撚りに従ってトルクを受けた場合で
も、トルク吸収機12は各連結アーム22を介してロー
プ挟持機6に連結されるアウタ筒部17をインナ筒部1
5に対して相対回転させ、ロープ挟持機6がフリーに回
転するのを許す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧クレー
ン等の建設機械に搭載されるロープウインチのドラムに
新品のワイヤロープを巻付けるとき等に好適に用いられ
るウインチ用ワイヤロープの張力付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧クレーン等の建設機械には
ロープウインチが搭載され、このウインチのドラムには
ワイヤロープが十分な張力を付与した状態で巻回されて
いる。そして、このウインチを作動させることにより、
例えば吊荷作業等を行うときにはドラムを正,逆方向に
回転させ、このドラムへのワイヤロープの巻取りまたは
巻出しを行うようにしている。
【0003】ところで、前記ドラムに新しいワイヤロー
プ等を巻付けるときには、このワイヤロープに対して十
分な張力を付与した状態で、前記ドラムへとワイヤロー
プを巻取らせるようにすることが要求される。
【0004】即ち、前記ワイヤロープに対して十分な張
力を付与することなく、前記ドラムにワイヤロープを多
層巻きした場合には、ブームの起伏時または吊荷作業時
等にワイヤロープに付加される引張り荷重等の負荷によ
り、多層巻きしたワイヤロープのうち「上層のワイヤロ
ープが下層に食い込む」または「下層に食い込んだワイ
ヤロープが上層に解放される」等の現象が生じ、吊荷が
瞬間的に降下して荷振れの原因になる等の不具合が発生
する。
【0005】また、このような現象が繰り返されると、
前記ドラムに巻取られたワイヤロープが整列巻きから乱
巻き状態となってしまい、前述の現象が頻繁に発生し易
すくなる上に、ワイヤロープの早期摩耗、素線切れ等の
損傷が進んでしまう。
【0006】そこで、本出願人は先に、特開平8−81
187号公報等において、ハウジング内に一対の摩擦部
材を相対移動可能に設け、前記ハウジングの端部に回動
可能に連結した一対の梃子状レバーをアンカー手段等で
互いに接近する方向に回動させることにより、前記一対
の摩擦部材をワイヤロープの外周面に押付けて強く挟持
すると共に、前記ワイヤロープの巻付け方向とは逆向き
に前記アンカー手段等でハウジングを引張ることにより
前記ワイヤロープに張力を付与する構成としたウインチ
用ワイヤロープの張力付与装置を提案した。
【0007】そして、この従来技術による張力付与装置
では、前記各梃子状レバーがアンカ手段側から受ける回
動力を梃子の原理により、一対の摩擦部材間でワイヤロ
ープを挟持する挟持力(押圧力)に変換する構成として
いるので、この挟持力を張力の数十倍まで大きくするこ
とが可能となり、ワイヤロープに対して十分に高い張力
を加えるようにした場合でも、一対の摩擦部材間からワ
イヤロープが滑り出してしまうのを抑えることができる
という利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術の張力付与装置にあっては、ウインチのドラムに新
しいワイヤロープを巻付けるときに、このワイヤロープ
に大きな張力を加えるため一対の摩擦部材間でワイヤロ
ープを強く挟持するようにすると、ワイヤロープを構成
する各ストランドの撚りに従って各摩擦部材が捩られる
ようにトルク(回転力)を受け、張力付与装置のハウジ
ングが各摩擦部材と共にワイヤロープの周囲で強制的に
回転されるように挙動する。
【0009】そこで、従来技術では、各梃子状レバーの
先端側にアンカロープまたはチェー等のアンカー手段を
連結し、このアンカー手段をウインチのドラムから離れ
た位置に固定することにより、前記ハウジング等の回転
を抑えるようにしている。しかし、ハウジング等の回転
を抑えた状態でワイヤロープに高い張力を加えようとす
ると、一対の摩擦部材間でワイヤロープの各ストランド
に過剰な負荷を与えることになり、場合によってはワイ
ヤロープの形状がくずれる等の不具合が発生することが
ある。
【0010】そして、このような不具合をなくすため実
際の巻付け作業時には、一対の摩擦部材によるワイヤロ
ープの挟持力を予め弱めに設定し、前記ドラム側に巻付
けられてゆくワイヤロープが一対の摩擦部材間である程
度は滑るように摺動するのを許す設定としているのが実
状である。
【0011】この結果、従来技術の張力付与装置は本来
の能力(挟持力)を十分に発揮することなく、ウインチ
のドラムに対するワイヤロープの巻付け作業に供される
ことになり、ウインチのドラムに巻付けられるワイヤロ
ープに対して必ずしも十分な張力を付与することができ
ないという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はワイヤロープの撚りに起因した
捩り力等のトルクを吸収でき、ワイヤロープの形状がく
ずれる等の不具合をなくすことができると共に、ワイヤ
ロープに対して十分な張力を付与した状態でウインチの
ドラムにワイヤロープを強固に巻付けることができ、巻
付け時の作業性を大幅に向上できるようにしたウインチ
用ワイヤロープの張力付与装置を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、ワイヤロープの巻取り、巻
出しを行うウインチのドラムと、このドラムに対して前
記ワイヤロープを供給するため、前記ドラムから離れた
位置に設置されるロープ供給源と、前記ドラムとロープ
供給源との間に配設され、一対の摩擦部材間で前記ワイ
ヤロープを挟持するロープ挟持手段と、このロープ挟持
手段とロープ供給源との間で前記ワイヤロープの外周側
に挿通され、前記ロープ挟持手段がワイヤロープの撚り
に従ってトルクを受けるのを吸収するトルク吸収手段
と、このトルク吸収手段を前記ロープ挟持手段に連結す
る連結手段と、この連結手段とは反対側に位置して前記
トルク吸収手段に取付けられ、前記ウインチのドラムに
ワイヤロープを巻付けるときの張力によって、前記ロー
プ挟持手段が前記ドラム側に引張られるのを前記連結手
段およびトルク吸収手段を介して規制するアンカ手段と
からなる構成を採用している。
【0014】上記構成により、ウインチのドラムとロー
プ供給源との間に、ロープ挟持手段とトルク吸収手段と
を連結手段を介して配設し、前記トルク吸収手段をロー
プ供給源側にアンカ手段で引張るように配置できる。そ
して、ウインチのドラムにワイヤロープを巻付けるとき
には、前記ロープ挟持手段の各摩擦部材間でワイヤロー
プを強く挟持しつつ、ロープ挟持手段をトルク吸収手段
等と共にアンカ手段に接続することより、前記ウインチ
のドラムとロープ挟持手段との間でワイヤロープに巻付
け方向とは逆向きの張力を発生でき、このときにワイヤ
ロープの撚りに伴ってロープ挟持手段がトルク(回転
力)を受けた場合でも、このトルクをトルク吸収手段で
吸収し、ロープ挟持手段がワイヤロープの撚りに従って
回転するのを許すことができる。
【0015】また、請求項2の発明では、前記トルク吸
収手段を、内周側が前記ワイヤロープ用の挿通穴とな
り、一端側外周に前記アンカ手段用の取付部が一体に設
けられたインナ筒部と、前記取付部よりも他端側に位置
して前記インナ筒部の外周側に回転可能に設けられ、前
記連結手段を介してロープ挟持手段に連結されるアウタ
筒部と、前記ワイヤロープの張力によるスラスト荷重を
前記インナ筒部とアウタ筒部との間で受承するスラスト
受け部とから構成している。
【0016】これにより、トルク吸収手段は連結手段を
介してロープ挟持手段に連結されるアウタ筒部をインナ
筒部に対して相対回転させ、前記ロープ挟持手段からの
トルクがインナ筒部を介してアンカ手段側に伝わるのを
防止できる。また、前記インナ筒部とアウタ筒部との間
に設けたスラスト受け部により、ワイヤロープの張力に
起因したスラスト荷重を前記インナ筒部とアウタ筒部と
の間で確実に受承することができる。
【0017】さらに、請求項3の発明では、前記スラス
ト受け部は、前記インナ筒部の他端側から径方向外向き
に突出した環状の鍔部と、前記アウタ筒部に回転可能に
設けられ、前記鍔部との当接面が球面状に形成された回
転体とからなり、この回転体は前記アウタ筒部とインナ
筒部との間に付加される前記スラスト荷重を鍔部を介し
て受承しつつ回転する構成としている。
【0018】これにより、球面状をなす回転体はインナ
筒部の鍔部に対して点接触に近い状態で接触し、アウタ
筒部がインナ筒部に対して回転するときのスラスト荷重
による影響(回転抵抗)を小さく減じることができ、ア
ウタ筒部をインナ筒部に対して滑らかに回転させること
ができる。
【0019】さらにまた、請求項4の発明では、前記ト
ルク吸収手段のインナ筒部とアウタ筒部とは、前記挿通
穴の径方向でそれぞれ2分割される半割体により構成し
ている。
【0020】これにより、トルク吸収手段のインナ筒部
とアウタ筒部とを2分割した状態でワイヤロープを径方
向から挿通穴内に挿入でき、その後はインナ筒部とアウ
タ筒部との半割体を互いに衝合させることにより、ワイ
ヤロープを挿通穴内に挿通した状態に保持できる。
【0021】一方、請求項5の発明では、前記ロープ挟
持手段は、半割り可能に形成され、前記各摩擦部材を相
対移動可能に保持するブロック体と、基端側が前記各摩
擦部材に当接するように前記ブロック体に回動可能に連
結され、前記トルク吸収手段側に延びる先端側が互いに
接近する方向に回動されるときに前記各摩擦部材をワイ
ヤロープの外周側に押付ける一対の梃子状レバーとから
なり、前記連結手段は各梃子状レバーの先端側にそれぞ
れ回動可能に取付けられ、前記ロープ挟持手段がワイヤ
ロープから受けるトルクを前記トルク吸収手段のアウタ
筒部に伝える一対の連結アームにより構成している。
【0022】この場合でも、ブロック体を半割りした状
態で一対の摩擦部材間にワイヤロープを挿入し、ワイヤ
ロープを各摩擦部材間に簡単に挟込むことができると共
に、一対の連結アームを介して各梃子状レバーを互いに
接近させるように回動したときには、ブロック体内で各
摩擦部材をワイヤロープの外周面に向けて駆動でき、各
摩擦部材間でワイヤロープを強く挟持することができ
る。そして、この挟持力を張力の数十倍まで大きくする
ことが可能となり、ワイヤロープに対して十分に高い張
力を加えるようにした場合でも、一対の摩擦部材間から
ワイヤロープが滑り出してしまうのを抑えることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳述する。
【0024】ここで、図1ないし図5は本発明の実施例
を示している。図中、1は油圧クレーン等に搭載される
ロープウインチで、このウインチ1はドラム2を油圧モ
ータ(図示せず)等で正,逆方向に回転させることによ
り、ドラム2の外周側にワイヤロープ3を巻取ったり、
巻出したりする構成となっている。
【0025】4はウインチ1のドラム2に新品のワイヤ
ロープ3等を供給するロープ供給源としてのロープ供給
機で、このロープ供給機4はウインチ1から予め距離を
おいた位置に設置され、例えば木製の樽巻きドラム5を
回転可能に支持する構成となっている。また、樽巻きド
ラム5の外周側には新品のワイヤロープ3が多層巻き状
態で巻回され、このワイヤロープ3の先端側は作業者等
によってウインチ1のドラム2側へと引出される。
【0026】そして、ワイヤロープ3の先端側をドラム
2の外周側にセットした状態で、ウインチ1によりドラ
ム2を回転させると、樽巻きドラム5からワイヤロープ
3が巻出されると共に、その先端側はドラム2の外周側
へと巻取られるものである。なお、ワイヤロープ3は複
数本の鋼線(素線)に撚りをかけて束ねることによりス
トランドを形成し、さらに6〜8本程度のストランドに
撚りをかけるように捩ることにより形成されている。そ
して、これらのストランドからなるワイヤロープ3には
図1に示す如くリード角θをもった螺旋状の撚りが与え
られている。
【0027】6はドラム2と樽巻きドラム5との間に位
置してワイヤロープ3の外周側に挿通されるロープ挟持
手段としてのロープ挟持機で、このロープ挟持機6は図
1中に示すように、一対の摩擦部材7,7を相対移動可
能に保持した略直方体状のブロック体8と、基端側が各
摩擦部材7に当接するようにブロック体8に各ヒンジ部
9を介して回動可能に連結され、先端側が後述の各連結
アーム22にピン結合された一対の梃子状レバー10,
10等とからなり、本出願人が先に、特開平8−811
87号公報で提案した張力付与装置とほぼ同様の構成を
有するものである。
【0028】ここで、ブロック体8は2分割可能となっ
たブロック半割体8A,8Aからなり、各ブロック半割
体8Aにはワイヤロープ3の伸長方向に対して一定の傾
斜角をもった長円形状のガイド穴8B,8Bがそれぞれ
形成されている。また、各摩擦部材7は各ガイド穴8B
に係合する係合突部7A,7Aを有し、各係合突部7A
と一体にブロック体8内を相対移動する。そして、各梃
子状レバー10が互いに接近するように図1中の矢示
A,A方向に回動されたときには、各梃子状レバー10
の基端側で各摩擦部材7が矢示B,B方向に押動され
る。
【0029】この結果、各係合突部7Aは各ガイド穴8
Bでガイドされることにより、各摩擦部材7をワイヤロ
ープ3の外周に向け互いに接近させるように駆動し、各
摩擦部材7間でワイヤロープ3を径方向から強く挟持さ
せるようになる。また、各梃子状レバー10を互いに接
近させるように図1中の矢示A,A方向に回動したとき
には、各梃子状レバー10の基端側が梃子の原理により
各摩擦部材7を矢示B,B方向に押動するから、各摩擦
部材7間でワイヤロープ3を挟持するときの挟持力(押
圧力)を、ワイヤロープ3に付与される張力の数十倍ま
で大きくできる。これによって、各摩擦部材7の素材と
して特別に摩擦係数の高い材料を選定する必要がなくな
り、材料の選択幅を広げることが可能となる。
【0030】11,11は各ブロック半割体8Aに螺合
された調整ボルトで、各調整ボルト11は各ブロック半
割体8Aに対する螺合位置を調整することにより、各摩
擦部材7が矢示B方向に押動されるときのストロークエ
ンドを規制し、これによって各摩擦部材7間でワイヤロ
ープ3を挟持するときの挟持力が過大になるのを抑える
ものである。
【0031】12はロープ挟持機6と樽巻きドラム5と
の間に位置してワイヤロープ3の外周側に挿通されたト
ルク吸収手段としてのトルク吸収機で、このトルク吸収
機12は図2ないし図5に示すように、内周側がワイヤ
ロープ3用の挿通穴13となり、一端側の外周に取付部
としての一対のブラケット14,14がボルト等により
一体に固着されたインナ筒部15と、後述のアウタ筒部
17等とによって構成されている。
【0032】ここで、インナ筒部15は図3に示すよう
に、挿通穴13の径方向で半割りされる一対の半割体1
5A,15Aからなり、各半割体15Aの一端側には各
ブラケット14の抜止めを行うストッパ部15B,15
Bが一定の突出寸法をもって形成されている。また、各
半割体15Aの他端側には図5に示すように半円形状を
なす鍔部15C,15Cが径方向に突出して設けられ、
各鍔部15Cは全体として環状をなし、後述のカムフォ
ロア23と共にスラスト受け部16を構成している。
【0033】17は各ブラケット14よりもインナ筒部
15の他端側に位置してインナ筒部15の外周側に回転
可能に設けられたアウタ筒部で、このアウタ筒部17は
図5に示すように外形状は直方体のブロックとして形成
されているものの、その内周側は図3に示す如く円形状
の軸受取付穴18として形成され、この軸受取付穴18
内にはインナ筒部15の外周側でアウタ筒部17を回転
可能に支持する軸受リング19,19が装着されてい
る。
【0034】ここで、アウタ筒部17も図5に示す如
く、軸受取付穴18の径方向で半割りされる一対の半割
体17A,17Aからなり、各半割体17Aは図5に示
すヒンジ部17Bにより軸受取付穴18の径方向で互い
に開閉可能に連結されている。なお、各軸受リング19
も半割構造に形成されている。また、各半割体17Aの
外側面には各支承板20を介して他の各ブラケット21
がボルト等を介してアウタ筒部17に一体に固着されて
いる。そして、各ブラケット21には連結手段としての
各連結アーム22が回動可能にピン結合され、各連結ア
ーム22の先端側は図1に示すように、各梃子状レバー
10の先端側にピン結合されている。
【0035】これにより、ワイヤロープ3の撚りに従っ
てロープ挟持機6が図1中に示す矢示C方向のトルク
(回転力)を受けるときには、このトルクが各梃子状レ
バー10を介して各連結アーム22に伝えられると共
に、各ブラケット21を介してトルク吸収機12のアウ
タ筒部17にも伝えられる。そして、アウタ筒部17が
このときのトルクにより各連結アーム22およびロープ
挟持機6と共に図1中の矢示C方向に回転し、トルク吸
収機12はインナ筒部15に対してアウタ筒部17を相
対回転させることにより、前記ロープ挟持機6がワイヤ
ロープ3から受けるトルクを吸収するものである。
【0036】23,23は各支承板20の端部に取付け
られた回転体としての一対のカムフォロアで、各カムフ
ォロア23は図3に示すように、各支承板20にナット
等を介して固着された軸部23Aと、軸部23Aの先端
側に回転可能に設けられたローラ部23Bとからなり、
ローラ部23Bは外周面が一定の曲率をもって凸球面状
に形成されている。そして、各カムフォロア23はロー
ラ部23Bの外周面をインナ筒部15の鍔部15Cに当
接させることにより、ワイヤロープ3の張力によるスラ
スト荷重をインナ筒部15とアウタ筒部17との間で受
承するスラスト受け部16を構成している。
【0037】ここで、外周面が球面状をなす各カムフォ
ロア23のローラ部23Bは、インナ筒部15の鍔部1
5Cに対して点接触に近い状態で接触し、アウタ筒部1
7がインナ筒部15に対して相対回転するときの前記ス
ラスト荷重による影響(回転抵抗)を小さく減じさせ、
アウタ筒部17がインナ筒部15に対して円滑に回転す
るのを補償する構成となっている。
【0038】24,24はインナ筒部15の各ブラケッ
ト14に連結された取付環、25,25は各取付環24
と共にアンカ手段を構成するアンカロープで、各アンカ
ロープ25は一端側がロープ供給機4の近傍で各止め金
26等に掛止めされ、他端側は各取付環24に掛止めさ
れている。そして、各アンカロープ25はトルク吸収機
12を樽巻きドラム5から一定距離の位置に係留するこ
とにより、ウインチ1のドラム2にワイヤロープ3を巻
付けるときの張力で、ロープ挟持機6がドラム2側へと
図1中の矢示D方向に引張られるのを各連結アーム22
およびトルク吸収機12を介して規制するものである。
【0039】本実施例によるウインチ用ワイヤロープの
張力付与装置は上述の如き構成を有するもので、次に、
その作動について説明する。
【0040】まず、樽巻きドラム5の外周側に多層巻き
状態で巻回された新しいワイヤロープ3をウインチ1の
ドラム2に巻付けるときには、樽巻きドラム5からワイ
ヤロープ3の先端側を取出し、この先端側をウインチ1
のドラム2に掛止めするようにセットする。
【0041】次に、ウインチ1のドラム2とロープ供給
機4の樽巻きドラム5との間に図1に示すように、ロー
プ挟持機6およびトルク吸収機12等を配置し、このと
きに一対の摩擦部材7,7間でワイヤロープ3を挟むよ
うにしてロープ挟持機6のブロック半割体8A,8Aを
互いに衝合させ、ブロック体8内に各摩擦部材7を相対
変位可能に収める。
【0042】また、トルク吸収機12側では、まずワイ
ヤロープ3を挿通穴13内に通すようにしてインナ筒部
15の各半割体15Aを閉じ、この上からアウタ筒部1
7の各半割体17Aを重合わせるようにして閉じ、これ
らの各半割体15A,17Aをボルト等によって一体化
する。そして、アウタ筒部17の各ブラケット21を各
連結アーム22を介してロープ挟持機6の各梃子状レバ
ー10にピン結合し、インナ筒部15の各ブラケット1
4を各取付環24を介して各アンカロープ25によりロ
ープ供給機4側の各止め金26等に係留する。
【0043】次に、前述の如くワイヤロープ3の先端側
をドラム2の外周側にセットした状態で、ウインチ1を
作動させてドラム2を回転駆動することにより、樽巻き
ドラム5からワイヤロープ3を巻出させると共に、ワイ
ヤロープ3の先端側をドラム2の外周側へと徐々に巻取
るようにする。
【0044】そして、このときにワイヤロープの張力が
徐々に大きくなるのに応じて、ロープ挟持機6の各梃子
状レバー10はトルク吸収機12との間の各連結アーム
22により、図1中の矢示A,A方向へと互いに接近す
るように回動され、各梃子状レバー10の基端側で各摩
擦部材7を矢示B,B方向に押動する。そして、各摩擦
部材7は各係合突部7Aがブロック体8の各ガイド穴8
Bに沿ってガイドされることにより、ブロック体8内で
ワイヤロープ3の外周に向け互いに接近するように相対
変位し、各摩擦部材7間でワイヤロープ3を径方向外側
から強く挟持するようになる。
【0045】かくして、この状態でドラム2の外周側へ
とワイヤロープ3をさらに巻取るようにウインチ1の駆
動を続けると、ロープ挟持機6の各摩擦部材7間でワイ
ヤロープ3を強く挟持することにより、ワイヤロープ3
に対して十分に大きい張力を付与しつつ、ドラム2の外
周側にワイヤロープ3を巻付けることができる。
【0046】また、ワイヤロープ3の撚りに従ってロー
プ挟持機6が図1中に示す矢示C方向のトルク(回転
力)を受けるときには、このトルクが各梃子状レバー1
0を介して各連結アーム22に伝えられると共に、各ブ
ラケット21を介してトルク吸収機12のアウタ筒部1
7にも伝えられる。そして、アウタ筒部17はこのとき
のトルクにより各連結アーム22およびロープ挟持機6
と共に図1中の矢示C方向に回転する。
【0047】この結果、トルク吸収機12はインナ筒部
15に対してアウタ筒部17を相対回転させることによ
り、ロープ挟持機6がワイヤロープ3の撚りに従ってフ
リーに回転するのを補償し、ロープ挟持機6がワイヤロ
ープ3に対し余分な負荷(捩り力)等をかけるのを確実
に防止できる。
【0048】而して、本実施例によれば、ウインチ1の
ドラム2とロープ供給機4の樽巻きドラム5との間に、
ロープ挟持機6とトルク吸収機12とを各連結アーム2
2を介して配設し、トルク吸収機12をロープ供給機4
側に各アンカロープ25等で引張る構成としたから、ウ
インチ1のドラム2にワイヤロープ3を巻付けるときに
は、ロープ挟持機6の各摩擦部材7間でワイヤロープ3
を強く挟持しつつ、ロープ挟持機6をトルク吸収機12
と共に各アンカロープ25等に接続することより、ウイ
ンチ1のドラム2とロープ挟持機6との間でワイヤロー
プ3に巻付け方向とは逆向きの張力を発生できる。
【0049】そして、ロープ挟持機6がこのときにワイ
ヤロープ3の撚りに伴うトルク(回転力)を受けた場合
でも、トルク吸収機12は各連結アーム22を介してロ
ープ挟持機6に連結されるアウタ筒部17をインナ筒部
15に対して相対回転させることにより、ロープ挟持機
6がワイヤロープ3の撚りに従ってフリーに回転するの
を許し、ロープ挟持機6からのトルクがインナ筒部15
を介して各アンカロープ25側に伝わるのを確実に防止
することができる。
【0050】また、インナ筒部15の端部には径方向外
向きに突出する環状の鍔部15Cを形成し、アウタ筒部
17側の各支承板20には鍔部15Cとの当接面が球面
状に形成された各カムフォロア23を回転可能に設ける
構成としたから、ワイヤロープ3からの張力に起因して
トルク吸収機12のアウタ筒部17とインナ筒部15と
の間に付加されるスラスト荷重を各カムフォロア23に
より鍔部15Cを介して確実に受承することができる。
【0051】そして、球面状をなす各カムフォロア23
のローラ部23Bはインナ筒部15の鍔部15Cに対し
て点接触に近い状態で接触するから、アウタ筒部17が
インナ筒部15に対して相対回転するときに前記スラス
ト荷重によって発生する回転抵抗を小さく減じることが
でき、アウタ筒部17をインナ筒部15に対して滑らか
に回転させ、前記トルクを効率的に吸収できる。
【0052】さらに、トルク吸収機12のインナ筒部1
5とアウタ筒部17とを挿通穴の径方向でそれぞれ2分
割される各半割体15A,17Aにより構成したから、
ワイヤロープ3の巻付け作業を始める前には、トルク吸
収機12のインナ筒部15とアウタ筒部17とを2分割
した状態でワイヤロープ3を挿通穴13内に径方向から
簡単に挿入でき、その後の巻付け作業時にはインナ筒部
15とアウタ筒部17との各半割体15A,17Aを互
いに衝合させることにより、ワイヤロープ3を挿通穴1
3内に挿通した状態に保持できる。
【0053】また、ロープ挟持機6のブロック体8も2
分割可能に形成しているから、ロープ挟持機6およびト
ルク吸収機12のワイヤロープ3に対する分解、組立作
業をワイヤロープ3の径方向から容易に行うことがで
き、ウインチ1のドラム2に対するワイヤロープ3の巻
付け作業を短時間で効率的に実施できる。
【0054】従って、本実施例によれば、ロープ挟持機
6の各摩擦部材7間でワイヤロープ3を外周側から強く
挟持し、ワイヤロープ3に対して十分な張力を付与する
ようにした場合でも、ワイヤロープ3の撚りに起因した
捩り力等のトルクがロープ挟持機6に加えられるのをト
ルク吸収機12で無効にするように吸収でき、ワイヤロ
ープ3の形状がくずれる等の不具合をなくすことができ
る。そして、ワイヤロープ3に対して十分な張力を付与
した状態でウインチ1のドラム2にワイヤロープ3を強
固に巻付けることができ、巻付け時の作業性を大幅に向
上できる。
【0055】なお、前記実施例では、アンカ手段として
各アンカロープ25を用いる場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えばチェーン等の索具に
よってアンカ手段を構成するようにしてもよい。
【0056】また、前記実施例では、ロープ挟持機6を
ブロック体8内に相対移動可能に設けた一対の摩擦部材
7等により構成するものとしてのべたが、これに替え
て、例えばボルト等の締結具を用いて一対の摩擦部材を
ワイヤロープの外周面へと押付け、ワイヤロープに対す
る挟持力を発生させる構成としてもよい。
【0057】さらに、前記実施例では、油圧クレーン等
に搭載されるウインチ1を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば油圧クレーン以外の作業機に
搭載されるロープウインチ等に新しいワイヤロープを巻
付ける場合にも適用できることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、ウインチのドラムとロープ供給源と
の間にロープ挟持手段およびトルク吸収手段を配設し、
このトルク吸収手段をロープ挟持手段に連結手段を介し
て連結すると共に、この連結手段の反対側には前記ロー
プ挟持手段が前記ドラム側に引張られるのを前記連結手
段およびトルク吸収手段を介して規制するアンカ手段を
設ける構成としたから、ウインチのドラムに新しいワイ
ヤロープを巻付けるときに、ワイヤロープをロープ挟持
手段の各摩擦部材間で強く挟持し、ワイヤロープに対し
て十分な張力を付与するようにした場合でも、ワイヤロ
ープの撚りに起因した捩り力等のトルクがロープ挟持手
段に加えられるのをトルク吸収手段で無効にするように
吸収でき、ワイヤロープの形状がくずれる等の不具合を
なくすことができる。そして、ワイヤロープに対して十
分な張力を付与した状態でウインチのドラムにワイヤロ
ープを強固に巻付けることができ、巻付け時の作業性を
大幅に向上できる。
【0059】また、請求項2の発明では、前記トルク吸
収手段をインナ筒部とアウタ筒部とから構成し、このア
ウタ筒部をインナ筒部に対して相対回転させると共に、
インナ筒部とアウタ筒部との間にはワイヤロープの張力
によるスラスト荷重を前記インナ筒部とアウタ筒部との
間で受承するスラスト受け部を設ける構成としているか
ら、連結手段を介してロープ挟持手段に連結されるアウ
タ筒部をインナ筒部に対して相対回転させることによ
り、前記ロープ挟持手段からのトルクがインナ筒部を介
してアンカ手段側に伝わるのを防止できる。また、イン
ナ筒部とアウタ筒部との間に設けたスラスト受け部によ
り、ワイヤロープの張力に起因したスラスト荷重を前記
インナ筒部とアウタ筒部との間で確実に受承できる。
【0060】さらに、請求項3の発明では、前記スラス
ト受け部をインナ筒部側の鍔部とアウタ筒部側の回転体
とから構成し、前記鍔部に対する回転体の当接面を球面
状に形成する構成としているから、回転体をインナ筒部
の鍔部に対して点接触に近い状態で接触させ、アウタ筒
部がインナ筒部に対して回転するときのスラスト荷重に
よる影響(回転抵抗)を小さく減じることができると共
に、アウタ筒部をインナ筒部に対して円滑に回転させる
ことができ、前記ロープ挟持手段に加えられるトルクを
インナ筒部とアウタ筒部との間で効率的に吸収できる。
【0061】さらにまた、請求項4の発明では、前記ト
ルク吸収手段のインナ筒部とアウタ筒部とを、挿通穴の
径方向でそれぞれ2分割される半割体により構成してい
るから、トルク吸収手段のインナ筒部とアウタ筒部とを
2分割した状態でワイヤロープを径方向から挿通穴内に
挿入でき、前記ドラムに対するワイヤロープの巻付け作
業時にはインナ筒部とアウタ筒部との半割体を互いに衝
合させることにより、ワイヤロープを挿通穴内に挿通し
た状態に保持できる。
【0062】一方、請求項5の発明では、ロープ挟持手
段のブロック体を半割りした状態で一対の摩擦部材間に
ワイヤロープを挿入し、ワイヤロープを各摩擦部材間に
簡単に挟込むことができると共に、一対の連結アームを
介して各梃子状レバーを互いに接近させるように回動し
たときには、ブロック体内で各摩擦部材をワイヤロープ
の外周面に向けて駆動でき、各摩擦部材間でワイヤロー
プを強く挟持することができる。そして、ロープ挟持手
段およびトルク吸収手段のワイヤロープに対する分解、
組立作業をワイヤロープの径方向から容易に行うことが
でき、ワイヤロープ巻付け時の作業性を大幅に向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるウインチ用ワイヤロープ
の張力付与装置を示す全体構成図である。
【図2】図1中のトルク吸収機を拡大して示す外観図で
ある。
【図3】図2に示すトルク吸収機の拡大縦断面図であ
る。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた拡大断面図で
ある。
【図5】図3中の矢示V−V方向からみた拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ウインチ 2 ドラム 3 ワイヤロープ 4 ロープ供給機(ロープ供給源) 5 樽巻きドラム 6 ロープ挟持機(ロープ挟持手段) 7 摩擦部材 8 ブロック体 8A ブロック半割体 10 梃子状レバー 12 トルク吸収機(トルク吸収手段) 13 挿通穴 14 ブラケット(取付部) 15 インナ筒部 15A 半割体 15C 鍔部 16 スラスト受け部 17 アウタ筒部 17A 半割体 19 軸受リング 21 ブラケット 22 連結アーム(連結手段) 23 カムフォロア(回転体) 23B ローラ部 25 アンカロープ(アンカ手段) 26 止め金

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤロープの巻取り、巻出しを行うウ
    インチのドラムと、 このドラムに対して前記ワイヤロープを供給するため、
    前記ドラムから離れた位置に設置されるロープ供給源
    と、 前記ドラムとロープ供給源との間に配設され、一対の摩
    擦部材間で前記ワイヤロープを挟持するロープ挟持手段
    と、 このロープ挟持手段とロープ供給源との間で前記ワイヤ
    ロープの外周側に挿通され、前記ロープ挟持手段がワイ
    ヤロープの撚りに従ってトルクを受けるのを吸収するト
    ルク吸収手段と、 このトルク吸収手段を前記ロープ挟持手段に連結する連
    結手段と、 この連結手段とは反対側に位置して前記トルク吸収手段
    に取付けられ、前記ウインチのドラムにワイヤロープを
    巻付けるときの張力によって、前記ロープ挟持手段が前
    記ドラム側に引張られるのを前記連結手段およびトルク
    吸収手段を介して規制するアンカ手段とから構成してな
    るウインチ用ワイヤロープの張力付与装置。
  2. 【請求項2】 前記トルク吸収手段は、 内周側が前記ワイヤロープ用の挿通穴となり、一端側外
    周に前記アンカ手段用の取付部が一体に設けられたイン
    ナ筒部と、 前記取付部よりも他端側に位置して前記インナ筒部の外
    周側に回転可能に設けられ、前記連結手段を介してロー
    プ挟持手段に連結されるアウタ筒部と、 前記ワイヤロープの張力によるスラスト荷重を前記イン
    ナ筒部とアウタ筒部との間で受承するスラスト受け部と
    から構成してなる請求項1に記載のウインチ用ワイヤロ
    ープの張力付与装置。
  3. 【請求項3】 前記スラスト受け部は、 前記インナ筒部の他端側から径方向外向きに突出した環
    状の鍔部と、 前記アウタ筒部に回転可能に設けられ、前記鍔部との当
    接面が球面状に形成された回転体とからなり、 この回転体は前記アウタ筒部とインナ筒部との間に付加
    される前記スラスト荷重を鍔部を介して受承しつつ回転
    する構成としてなる請求項2に記載のウインチ用ワイヤ
    ロープの張力付与装置。
  4. 【請求項4】 前記トルク吸収手段のインナ筒部とアウ
    タ筒部とは、前記挿通穴の径方向でそれぞれ2分割され
    る半割体により構成してなる請求項2または3に記載の
    ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置。
  5. 【請求項5】 前記ロープ挟持手段は、 半割り可能に形成され、前記各摩擦部材を相対移動可能
    に保持するブロック体と、 基端側が前記各摩擦部材に当接するように前記ブロック
    体に回動可能に連結され、前記トルク吸収手段側に延び
    る先端側が互いに接近する方向に回動されるときに前記
    各摩擦部材をワイヤロープの外周側に押付ける一対の梃
    子状レバーとからなり、 前記連結手段は各梃子状レバーの先端側にそれぞれ回動
    可能に取付けられ、前記ロープ挟持手段がワイヤロープ
    から受けるトルクを前記トルク吸収手段のアウタ筒部に
    伝える一対の連結アームにより構成してなる請求項2,
    3または4に記載のウインチ用ワイヤロープの張力付与
    装置。
JP13620397A 1997-05-09 1997-05-09 ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置 Pending JPH10310375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13620397A JPH10310375A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13620397A JPH10310375A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10310375A true JPH10310375A (ja) 1998-11-24

Family

ID=15169749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13620397A Pending JPH10310375A (ja) 1997-05-09 1997-05-09 ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10310375A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105836647A (zh) * 2016-05-13 2016-08-10 中国船舶重工集团公司第七0四研究所 一种钢丝绳防松装置
DE102015203339A1 (de) * 2015-02-25 2016-08-25 Universität Stuttgart Vorrichtung zum Ausgleich einer Verdrehung
CN108639981A (zh) * 2018-06-29 2018-10-12 贵州黔力重工有限公司 一种塔吊小车钢丝绳防脱槽装置
JP2020132353A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 日本車輌製造株式会社 ワイヤロープテンション治具及びこれを用いたワイヤロープの巻替え方法
CN114802610A (zh) * 2022-04-25 2022-07-29 武汉船用机械有限责任公司 一种海上补给钢丝绳系统防松装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015203339A1 (de) * 2015-02-25 2016-08-25 Universität Stuttgart Vorrichtung zum Ausgleich einer Verdrehung
DE102015203339B4 (de) * 2015-02-25 2017-05-04 Universität Stuttgart Vorrichtung zum Ausgleich einer Verdrehung von Seilen
CN105836647A (zh) * 2016-05-13 2016-08-10 中国船舶重工集团公司第七0四研究所 一种钢丝绳防松装置
CN108639981A (zh) * 2018-06-29 2018-10-12 贵州黔力重工有限公司 一种塔吊小车钢丝绳防脱槽装置
CN108639981B (zh) * 2018-06-29 2023-11-28 贵州黔力重工有限公司 一种塔吊小车钢丝绳防脱槽装置
JP2020132353A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 日本車輌製造株式会社 ワイヤロープテンション治具及びこれを用いたワイヤロープの巻替え方法
CN114802610A (zh) * 2022-04-25 2022-07-29 武汉船用机械有限责任公司 一种海上补给钢丝绳系统防松装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170320712A1 (en) Winch and method for using the same
KR101719102B1 (ko) 소형 선박용 앵커 로프 권취기
CN104860219A (zh) 提升机
EP2285723B1 (en) Hydraulic device for driving and guiding of a longitudinal towing member, especially a pulley of a forestry winch
KR100262999B1 (ko) 수동 체인 블록
CA1082167A (en) Rope traction apparatus
JPH10310375A (ja) ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置
PT1554212E (pt) Aparelho e procedimento para utilização no manuseamento de cargas
KR0135946B1 (ko) 수동식 체인블럭
JPH10338474A (ja) ウインチ用ワイヤロープの張力付与装置
WO2003059797A1 (en) Wire rope tensioning device
JP2860786B2 (ja) 電気ケーブル送り出し装置
JP2003292290A (ja) ウインチ
JPH0756301Y2 (ja) エンドレスウインチ
JP5091471B2 (ja) ワイヤロープのテンション装置
CN215711354U (zh) 一种张紧器
US4620498A (en) Device for limiting the rotational movement of the external part of the swivel of a sail roller for sailing boats
JP2696678B2 (ja) ウインチ装置
KR100415894B1 (ko) 오버헤드 도어의 와이어 이탈방지장치
JPH08289429A (ja) 電気ケーブル送り出し装置
KR200324046Y1 (ko) 휴대용 윈치
JPH0718961A (ja) ロールスクリーン装置
KR20020074971A (ko) 윈치의 로프 텐션장치
JPH06276632A (ja) 巻上げ式滑車
EP0891924A1 (fr) Dispositif destiné à rappeler à l'angle optimal une bÔme à enrouleur pour assurer le bon enroulement-déroulement de la voile.