JPH1035904A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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Publication number
JPH1035904A
JPH1035904A JP8212998A JP21299896A JPH1035904A JP H1035904 A JPH1035904 A JP H1035904A JP 8212998 A JP8212998 A JP 8212998A JP 21299896 A JP21299896 A JP 21299896A JP H1035904 A JPH1035904 A JP H1035904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
cassette
paper feed
rotation
sheet feeding
Prior art date
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Pending
Application number
JP8212998A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ueda
賢司 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH1035904A publication Critical patent/JPH1035904A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は給紙カセットの引出時に給紙コロの回
転を制御して記録紙の紙詰まりを確実に防止する給紙装
置を提供する。 【解決手段】レーザープリンタは、給紙カセットの引出
が行われると、当該引出の行われた給紙カセット内に記
録紙があるかチェックし、記録紙があると、引き出され
た給紙カセットが給紙動作中かチェックする。給紙動作
中のときには、給紙コロの回転の規制を行うことなく、
そのまま処理を終了し、給紙カセットが給紙動作中でな
いときには、給紙コロの回転をロックして、当該給紙カ
セットが充分引き出されたか、あるいは、一定時間経過
したかチェックする。給紙カセットが充分引き出される
か、一定時間経過すると、給紙コロのロックを解除し
て、処理を終了する(ステップS5〜S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置に関し、
詳細には、給紙カセットが用紙の給紙方向に引き出し可
能な給紙装置であって、当該給紙カセットの引き出し時
の用紙の詰まりを防止する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置、複写装置及びプリン
タ等のカット状の記録紙に画像を形成する画像形成装置
においては、一般に、複数枚の記録紙を給紙カセットに
収納して、給紙カセットから記録紙を1枚ずつ分離して
記録部に搬送する給紙装置を備えている。
【0003】このような給紙装置においては、従来、給
紙カセットを画像形成装置の下部に配設して、給紙カセ
ット内の記録紙の送り出し方向に給紙カセットを引き出
し可能とし、給紙カセットへの記録紙のセットを行うこ
とができるようにするとともに、装置の小型化を図って
いる。
【0004】このような給紙装置を適用した画像形成装
置としては、例えば、図7に示すようなレーザープリン
タがある。
【0005】図14において、従来のレーザープリンタ
1は、その本体ケース2内の前方側の略中央部に感光体
3が設けられており、感光体3の周囲には、帯電部4、
現像部5、転写部6、クリーニング部7等が配設されて
いる。
【0006】感光体3の下方には、複数枚の記録紙8を
収納した給紙カセット9、図示しないモータにより図1
4中矢印方向に回転されて給紙カセット9内の記録紙8
を1枚ずつ送り出す給紙コロ10、給紙コロ10により
搬送されてきた記録紙8を所定のタイミングで転写部6
に送り出すレジストローラ11等が設けられており、ま
た、転写部6で感光体3のトナーの転写された記録紙8
を加熱して定着させる定着部12が転写部6の上方に設
けられている。
【0007】定着部12は、記録紙8に定着処理を施し
ながら、記録紙8を排紙ローラ13に搬送し、排紙ロー
ラ13は、定着部12から送られてきた記録紙8をスタ
ッカー部14上に排出・載置させる。
【0008】本体ケース2の後部側(図14中左側)上
部には、画像形成の行われた記録紙8が排出されるスタ
ッカー部14が形成されており、スタッカー部14の下
方の本体ケース2内には、電装部15が配設されてい
る。電装部15の下方には、感光体3への画像の書き込
みを行う光学装置16が配設されている。
【0009】本体ケース2の前方側(図14中右側)に
は、給紙部17が配設されており、給紙部17にセット
された記録紙8は、給紙コロ18によりレジストローラ
11に送り出される。
【0010】さらに、給紙カセット9の下方には、増設
給紙部19が配設されており、増設給紙部19は、複数
枚の記録紙8を収納する給紙カセット20と、本体ケー
ス2に取り付けられ給紙カセット20内の記録紙8を送
り出す給紙コロ21と、搬送ローラ対22等を備えてい
る。給紙コロ21は、図示しないモータにより図14中
矢印方向に回転駆動されて給紙カセット20内の記録紙
8を搬送ローラ対22に送り出し、搬送ローラ対22
は、送り出されてきた記録紙8を上部の給紙カセット9
に形成された搬送路9aを通過させてレジストローラ1
1に搬送する。
【0011】上記給紙カセット9及び給紙カセット20
から搬送されてくる記録紙8は、用紙ガイド23に案内
されてレジストローラ11に搬送され、また、給紙部1
7から送り出されてくる記録紙8は、用紙ガイド24に
案内されてレジストローラ11に搬送される。
【0012】このレジストローラ11に搬送されてくる
記録紙8は、レジストセンサ25によりその搬送タイミ
ングが検出され、電装部15は、レジストセンサ25が
録紙8が搬送されてきたことを検出すると、感光体3と
のタイミングを図ってレジストローラ11を回転させ
て、記録紙8を感光体3に送り出すとともに、給紙コロ
10、18、21の回転タイミングを制御する。また、
増設給紙部19の搬送ローラ対22の手前には、用紙セ
ンサ26が配設されており、電装部15は、用紙センサ
26が記録紙8が搬送されてきたことを検出すると、搬
送ローラ対22を回転させて、記録紙8の搬送を行う。
さらに、排紙ローラ13の手前には、用紙センサ27が
配設されており、電装部15は、用紙センサ27が記録
紙8が搬送されてきたことを検出すると、排紙ローラ1
3を回転させて、定着部12で定着された記録紙8をス
タッカー部14に排出させる。
【0013】上記給紙カセット9及び給紙カセット20
は、図15に示すように、給紙コロ10、21の曲率と
対応した曲率を有した曲面に形成された用紙ガイド部2
8を備えており、この用紙ガイド部28には、フリクシ
ョンパッド29が設けられている。フリクションパッド
29は、給紙コロ10あるいは給紙コロ21に当接し
て、給紙コロ10あるいは給紙コロ21により送り出さ
れる記録紙8を1枚ずつ分離する。なお、給紙カセット
20にも、搬送路20aが形成されている。
【0014】このレーザープリンタ1によれば、選択さ
れた給紙カセット9、20あるいは給紙部17の給紙コ
ロ10、21、18が回転駆動され、給紙カセット9、
20あるいは給紙部17の記録紙8をレジストローラ1
1に送り出し、レジストローラ11でタイミング調整し
た後、レジストローラ11により記録紙8を感光体3に
搬送する。転写部6で感光体3のトナー像が記録紙8に
転写され、トナーの転写された記録紙8を定着部12に
搬送して、定着部12でトナーを記録紙8に定着させ
る。トナーの定着された記録紙8を排紙ローラ13によ
りスタッカー部14に排出する。
【0015】そして、上記給紙カセット9あるいは給紙
カセット20が選択されたときには、給紙コロ10ある
いは給紙コロ21が回転して、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20内の記録紙8を送り出すが、このと
き、給紙カセット9及び給紙カセット20から送り出さ
れる記録紙8は、給紙カセット9及び給紙カセット20
に形成された用紙ガイド部28に設けられたフリクショ
ンパッド29により1枚ずつ分離されて、用紙ガイド部
28により案内されつつ送り出される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の給紙装置を用いたレーザープリンタ1にあっ
ては、給紙コロ10、21により記録紙8を給紙カセッ
ト9、20のフリクションパッド29に押し付けつつ送
り出すときのフリクションパッド29の抵抗により、記
録紙8を1枚ずつ分離するようになっていたため、給紙
カセット9、20の用紙ガイド部28が、図15に示し
たように充分長い場合は、あまり問題とはならないが、
給紙装置、ひいては、レーザープリンタ1を小型化する
ために、図16に示すように、給紙カセット9、20の
用紙ガイド部28を短くすると、給紙カセット9、20
を、図14に矢印で示すように、記録紙8の送り出し方
向に引き出すと、記録紙8の紙詰まりが発生するおそれ
があった。
【0017】すなわち、一般に、図17に示すように、
フリクションパッド30による記録紙31の分離は、記
録紙31と給紙コロ32が接している部分で行われ、分
離されて残った記録紙31の先端は、フリクションパッ
ド30上の給紙コロ32が接している部分に存在する。
【0018】ところが、記録紙31が低温低湿環境下で
帯電しやすい記録紙31を使用している場合、フリクシ
ョンパッド30上に紙粉が多く付着している場合、ある
いは、油等の汚れがフリクションパッド30上に付着し
ている場合等においては、フリクションパッド30によ
る記録紙31の分離性能が低下して、分離された記録紙
31の先端が、図18に示すように、フリクションパッ
ド30と給紙コロ32の接触位置よりも記録紙31の送
り出し方向下流側に位置する。
【0019】したがって、レーザープリンタ1において
は、記録紙31は、上述のような場合、例えば、給紙カ
セット20では、図19に示すように、給紙ガイド33
の部分まで送り出された状態となっており、この状態
で、給紙カセット20が引き出されると、図20に示す
ように、記録紙31の先端部が給紙ガイド33にすくわ
れて、記録紙31の紙詰まりが発生するおそれがある。
【0020】そこで、請求項1記載の発明は、給紙コロ
に当接して送り出される用紙を1枚ずつ分離する分離部
材の設けられた給紙カセットが用紙の送り出し方向に引
き出されると、給紙コロの回転を規制し、給紙カセット
が所定位置まで引き出されると、給紙コロの回転の規制
を解除することにより、用紙先端が分離部材の位置より
も突出している場合にも、給紙カセットの引き出しに伴
って用紙が用紙の送り出し方向にさらに移動して、用紙
先端が用紙ガイドにすくわれて、用紙の紙詰まりが発生
することを防止することのできる給紙装置を提供するこ
とを目的としている。
【0021】請求項2記載の発明は、給紙カセットが引
き出されると、給紙コロの回転を規制し、給紙コロの回
転の規制を所定時間継続すると、給紙コロの回転の規制
を解除することにより、用紙先端が分離部材の位置より
も突出している場合にも、給紙カセットの引き出しに伴
って用紙が用紙の送り出し方向にさらに移動して、用紙
先端が用紙ガイドにすくわれ、用紙の紙詰まりが発生す
ることを防止することのできる給紙装置を提供すること
を目的としている。
【0022】請求項3記載の発明は、給紙カセットが引
き出されると、給紙コロの回転を用紙の送り出し方向と
は逆方向に回転させ、給紙カセットが所定位置まで引き
出されたことを検出すると、給紙コロの逆回転を停止す
ることにより、用紙先端が分離部材の位置よりも突出し
ている場合にも、逆回転する給紙コロにより用紙を給紙
カセット側に引き戻して、用紙の紙詰まりが発生するこ
とを、より一層適切に防止することのできる給紙装置を
提供することを目的としている。
【0023】請求項4記載の発明は、給紙カセットが引
き出されると、給紙コロの回転を用紙の送り出し方向と
は逆方向に回転させ、給紙コロの逆回転を所定時間継続
すると、給紙コロの逆回転を停止することにより、用紙
先端が分離部材の位置よりも突出している場合にも、逆
回転する給紙コロにより用紙を給紙カセット側に引き戻
して、用紙の紙詰まりが発生することを、より一層適切
に防止することのできる給紙装置を提供することを目的
としている。
【0024】請求項5記載の発明は、給紙カセットが給
紙動作中であると、給紙コロの回転の規制あるいは給紙
コロの逆回転を中止することにより、給紙動作中の用紙
が、適切に送り出されないことを防止して、適切な給紙
動作を確保するとともに、用紙の紙詰まりを防止するこ
とのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の給
紙装置は、複数枚の用紙が重ねられた状態で給紙カセッ
ト内に収納され、回転駆動されて前記給紙カセット内の
複数枚の前記用紙を送り出す給紙コロに当接して当該送
り出される前記用紙を1枚ずつ分離する分離部材が前記
給紙カセットに設けられ、当該給紙カセットが前記用紙
の送り出し方向に引き出し可能に形成された給紙装置に
おいて、引出検出手段が、前記給紙カセットが引き出さ
れるのを検出すると、回転規制手段が、前記給紙コロの
回転を規制し、引出位置検出手段が、前記給紙カセット
が所定位置まで引き出されたことを検出すると、前記回
転規制手段による前記給紙コロの回転の規制を解除する
ことにより、上記目的を達成している。
【0026】上記構成によれば、給紙コロに当接して送
り出される用紙を1枚ずつ分離する分離部材の設けられ
た給紙カセットが用紙の送り出し方向に引き出される
と、給紙コロの回転を規制し、給紙カセットが所定位置
まで引き出されると、給紙コロの回転の規制を解除する
ことにより、用紙先端が分離部材の位置よりも突出して
いる場合にも、給紙カセットの引き出しに伴って用紙が
用紙の送り出し方向にさらに移動して、用紙先端が用紙
ガイドにすくわれて、用紙の紙詰まりが発生することを
防止することができる。
【0027】請求項2記載の発明の給紙装置は、複数枚
の用紙が重ねられた状態で給紙カセット内に収納され、
回転駆動されて前記給紙カセット内の複数枚の前記用紙
を送り出す給紙コロに当接して当該送り出される前記用
紙を1枚ずつ分離する分離部材が前記給紙カセットに設
けられ、当該給紙カセットが前記用紙の送り出し方向に
引き出し可能に形成された給紙装置において、引出検出
手段が、前記給紙カセットが引き出されるのを検出する
と、回転規制手段が、前記給紙コロの回転を規制し、前
記回転規制手段が当該給紙コロの回転の規制を所定時間
継続すると、前記給紙コロの回転の規制を解除すること
により、上記目的を達成している。
【0028】上記構成によれば、給紙カセットが引き出
されると、給紙コロの回転を規制し、給紙コロの回転の
規制を所定時間継続すると、給紙コロの回転の規制を解
除することにより、用紙先端が分離部材の位置よりも突
出している場合にも、給紙カセットの引き出しに伴って
用紙が用紙の送り出し方向にさらに移動して、用紙先端
が用紙ガイドにすくわれ、用紙の紙詰まりが発生するこ
とを防止することができる。
【0029】請求項3記載の発明の給紙装置は、複数枚
の用紙が重ねられた状態で給紙カセット内に収納され、
回転駆動されて前記給紙カセット内の複数枚の前記用紙
を送り出す給紙コロに当接して当該送り出される前記用
紙を1枚ずつ分離する分離部材が前記給紙カセットに設
けられ、当該給紙カセットが前記用紙の送り出し方向に
引き出し可能に形成された給紙装置において、引出検出
手段が、前記給紙カセットが引き出されるのを検出する
と、回転方向制御手段が、前記給紙コロの回転を前記用
紙の送り出し方向とは逆方向に回転させ、引出位置検出
手段が、前記給紙カセットが所定位置まで引き出された
ことを検出すると、前記回転方向制御手段による前記給
紙コロの逆回転を停止することにより、上記目的を達成
している。
【0030】上記構成によれば、給紙カセットが引き出
されると、給紙コロの回転を用紙の送り出し方向とは逆
方向に回転させ、給紙カセットが所定位置まで引き出さ
れたことを検出すると、給紙コロの逆回転を停止するこ
とにより、用紙先端が分離部材の位置よりも突出してい
る場合にも、逆回転する給紙コロにより用紙を給紙カセ
ット側に引き戻して、用紙の紙詰まりが発生すること
を、より一層適切に防止することができる。
【0031】請求項4記載の発明の給紙装置は、複数枚
の用紙が重ねられた状態で給紙カセット内に収納され、
回転駆動されて前記給紙カセット内の複数枚の前記用紙
を送り出す給紙コロに当接して当該送り出される前記用
紙を1枚ずつ分離する分離部材が前記給紙カセットに設
けられ、当該給紙カセットが前記用紙の送り出し方向に
引き出し可能に形成された給紙装置において、引出検出
手段が、前記給紙カセットが引き出されるのを検出する
と、回転方向制御手段が、前記給紙コロの回転を前記用
紙の送り出し方向とは逆方向に回転させ、前記回転方向
制御手段による当該給紙コロの逆回転を所定時間継続す
ると、前記給紙コロの逆回転を停止することにより、上
記目的を達成している。
【0032】上記構成によれば、給紙カセットが引き出
されると、給紙コロの回転を用紙の送り出し方向とは逆
方向に回転させ、給紙コロの逆回転を所定時間継続する
と、給紙コロの逆回転を停止することにより、用紙先端
が分離部材の位置よりも突出している場合にも、逆回転
する給紙コロにより用紙を給紙カセット側に引き戻し
て、用紙の紙詰まりが発生することをより一層適切に防
止することができる。
【0033】上記各場合において、例えば、請求項5に
記載するように、前記給紙装置は、前記給紙カセットが
前記給紙動作中であると、前記回転規制手段による前記
給紙コロの回転の規制あるいは前記回転制御手段による
前記給紙コロの逆回転を中止するものであってもよい。
【0034】上記構成によれば、給紙カセットが給紙動
作中であると、給紙コロの回転の規制あるいは給紙コロ
の逆回転を中止することにより、給紙動作中の用紙が、
適切に送り出されないことを防止して、適切な給紙動作
を確保するとともに、用紙の紙詰まりを防止することが
できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0036】図1〜図13は、本発明の給紙装置の一実
施の形態を示す図であり、図1は、本発明の給紙装置の
一実施の形態を適用したレーザープリンタの側面断面図
である。なお、本実施の形態は、上記従来例として示し
たレーザープリンタと同様のレーザープリンタに適用し
たものであり、上記従来例と同様の構成部分には、同一
の符号を用いる。
【0037】図1において、レーザープリンタ50は、
その本体ケース2内の前方側の略中央部に感光体3が設
けられており、感光体3の周囲には、帯電部4、現像部
5、転写部6、クリーニング部7等が配設されている。
【0038】感光体3の下方には、複数枚の記録紙8を
収納した給紙カセット9、図示しないモータにより図1
中矢印方向に回転されて給紙カセット9内の記録紙8を
1枚ずつ送り出す給紙コロ10、給紙コロ10により搬
送されてきた記録紙8を所定のタイミングで転写部6に
送り出すレジストローラ11等が設けられており、ま
た、転写部6で感光体3のトナーの転写された記録紙8
を加熱して定着させる定着部12が転写部6の上方に設
けられている。上記給紙コロ10は、図示しないモータ
によりその回転が規制(ロック)され、また、給紙時と
は逆方向に回転される。さらに、給紙カセット9は、図
1中矢印方向に引出可能となっている。
【0039】定着部12は、記録紙8に定着処理を施し
ながら、記録紙8を排紙ローラ13に搬送し、排紙ロー
ラ13は、定着部12から送られてきた記録紙8をスタ
ッカー部14上に排出・載置させる。
【0040】本体ケース2の後部側(図1中左側)上部
には、画像形成の行われた記録紙8が排出されるスタッ
カー部14が形成されており、スタッカー部14の下方
の本体ケース2内には、電装部15が配設されている。
電装部15の下方には、感光体3への画像の書き込みを
行う光学装置16が配設されている。
【0041】本体ケース2の前方側(図1中右側)に
は、給紙部17が配設されており、給紙部17にセット
された記録紙8は、給紙コロ18によりレジストローラ
11に送り出される。
【0042】さらに、給紙カセット9の下方には、増設
給紙部19が配設されており、増設給紙部19は、複数
枚の記録紙8を収納する給紙カセット20と、本体ケー
ス2に取り付けられ給紙カセット20内の記録紙8を送
り出す給紙コロ21と、搬送ローラ対22等を備えてい
る。給紙コロ21は、図示しないモータにより図1中矢
印方向に回転駆動されて給紙カセット20内の記録紙8
を搬送ローラ対22に送り出し、搬送ローラ対22は、
送り出されてきた記録紙8を上部の給紙カセット9に形
成された搬送路9aを通過させてレジストローラ11に
搬送する。また、給紙コロ21は、図示しないモータに
より、その回転が規制(ロック)され、また、給紙方向
とは逆方向に回転される。さらに、給紙カセット21
は、図1中矢印方向に引出可能となっている。
【0043】上記給紙カセット9及び給紙カセット20
から搬送されてくる記録紙8は、用紙ガイド23に案内
されてレジストローラ11に搬送され、また、給紙部1
7から送り出されてくる記録紙8は、用紙ガイド24に
案内されてレジストローラ11に搬送される。
【0044】このレジストローラ11に搬送されてくる
記録紙8は、レジストセンサ25によりその搬送タイミ
ングが検出され、電装部15は、レジストセンサ25が
録紙8が搬送されてきたことを検出すると、感光体3と
のタイミングを図ってレジストローラ11を回転させ
て、記録紙8を感光体3に送り出すとともに、給紙コロ
10、18、21の回転タイミングを制御する。また、
増設給紙部19の搬送ローラ対22の手前には、用紙セ
ンサ26が配設されており、電装部15は、用紙センサ
26が記録紙8が搬送されてきたことを検出すると、搬
送ローラ対22を回転させて、記録紙8の搬送を行う。
さらに、排紙ローラ13の手前には、用紙センサ27が
配設されており、電装部15は、用紙センサ27が記録
紙8が搬送されてきたことを検出すると、排紙ローラ1
3を回転させて、定着部12で定着された記録紙8をス
タッカー部14に排出させる。
【0045】上記給紙カセット9及び給紙カセット20
は、図2に示すように、給紙コロ10、21の曲率と対
応した曲率を有した曲面に形成された用紙ガイド部28
を備えており、この用紙ガイド部28には、フリクショ
ンパッド29が取り付けられている。フリクションパッ
ド29は、給紙コロ10あるいは給紙コロ21に当接し
て、給紙コロ10あるいは給紙コロ21により送り出さ
れる記録紙8を1枚ずつ分離する。なお、給紙カセット
20にも、搬送路20aが形成されている。そして、給
紙カセット9及び給紙カセット20の用紙ガイド部28
は、レーザープリンタ50を小型化するために、上記従
来のレーザープリンタ1の給紙カセット9、20の用紙
ガイド部28に比較して、短く形成されている。
【0046】また、給紙カセット9及び給紙カセット2
0は、図2及び図3に示すように、記録紙8の載置され
る底板51を備えており、底板51は、図示しない弾性
部材、例えば、スプリング等により上方に付勢されると
ともに、給紙方向後端側で上下方向に回動可能に給紙カ
セット9及び給紙カセット20に取り付けられている。
したがって、底板51は、その上部に載置された記録紙
8を上方に付勢して、記録紙8を給紙コロ10、21に
当接させた状態とし、記録紙8が送り出されるに従って
上方に回動して、常に、記録紙8を給紙コロ10、21
に押し付ける。底板51には、図2〜図4に示すよう
に、給紙コロ10、21側の端部に切り欠き部51aが
形成されている。この給紙カセット9及び給紙カセット
20の上部の給紙コロ10、21の近くの本体ケース2
には、図2〜図4に示すように、用紙有無センサ52が
配設されており、用紙有無センサ52は、底板51上に
記録紙8があるときには、図2に示すように、そのセン
サアーム52aが、記録紙8により上方に付勢されてオ
ンし、底板51上に記録紙8が無くなると、図3及び図
4に示すように、そのセンサアーム52aが、底板51
に形成された切り欠き部51a内に侵入して、オフす
る。
【0047】また、給紙カセット9及び給紙カセット2
0には、図5に示すように、その上端部の搬送路9a、
20aの側方に上方に突出した凸部53が形成されてお
り、この凸部53の上方に、図6に示すように、カセッ
ト引出検出センサ54及びカセット引出位置検出センサ
55が本体ケース2に取り付けられている。カセット引
出検出センサ54及びカセット引出位置検出センサ55
は、給紙カセット9及び給紙カセット20が確実にレー
ザープリンタ50にセットされている状態においては、
図6に示すように、そのセンサ端子54a、55aが凸
部53に当接し、オン状態となっている。給紙カセット
9あるいは給紙カセット20の引出が開始されると、図
7に示すように、カセット引出検出センサ54のセンサ
端子54aが突出部53から外れて、オフし、カセット
引出位置検出センサ55のセンサ端子55aは、突出部
53上に位置して、オン状態を維持する。給紙カセット
9あるいは給紙カセット20がさらに引き出されて、所
定位置に達すると、カセット引出検出センサ54とカセ
ット引出位置検出センサ55の双方のセンサ端子54
a、55aが、図8に示すように、凸部53上から外
れ、カセット引出検出センサ54及びカセット引出位置
検出センサ55の双方がオフする。
【0048】なお、給紙カセット9及び給紙カセット2
0には、図5に示すように、記録紙8の幅方向の移動を
規制するサイド規制部材56、57と、記録紙8の後方
への移動を規制するエンド規制部材58が設けられてい
る。
【0049】さらに、給紙カセット20には、図10、
図11及び図13に示すように、給紙ガイド33が形成
されている。
【0050】このレーザープリンタ50によれば、給紙
カセット9及び給紙カセット20内の記録紙8の有無を
用紙有無センサ52で検出して、電装部15に出力し、
電装部15は、図示しない操作部の操作により選択され
た給紙カセット9、20の給紙コロ10、21あるいは
給紙部17の給紙コロ18を回転駆動して、給紙カセッ
ト9、20あるいは給紙部17の記録紙8をレジストロ
ーラ11に送り出す。電装部15は、感光体3の回転及
びレジストセンサ25の検出結果等に基づいて、記録紙
8の搬送タイミングをレジストローラ11で調整した
後、レジストローラ11により記録紙8を感光体3に搬
送させる。その後、転写部6で感光体3のトナー像を記
録紙8に転写させ、トナーの転写された記録紙8を定着
部12に搬送して、定着部12でトナーを記録紙8に定
着させる。トナーの定着された記録紙8を排紙ローラ1
3によりスタッカー部14に排出する。
【0051】そして、上記給紙カセット9あるいは給紙
カセット20が選択されたときには、給紙コロ10ある
いは給紙コロ21が回転して、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20内の記録紙8を送り出すが、このと
き、給紙カセット9及び給紙カセット20から送り出さ
れる記録紙8は、給紙カセット9及び給紙カセット20
に形成された用紙ガイド部28に設けられたフリクショ
ンパッド29により1枚ずつ分離されて、用紙ガイド部
28により案内されつつ送り出される。
【0052】次に、動作を説明する。レーザープリンタ
50は、給紙カセット9あるいは給紙カセット20が引
き出されたことを検出すると、給紙コロ10あるいは給
紙コロ21の回転を規制あるいは逆回転させるところに
その特徴がある。
【0053】まず、給紙カセット9、20が引き出され
たときに、給紙コロ20、21の回転を規制する場合の
給紙コロ回転規制処理について、図9に示すフローチャ
ートに基づいて、以下説明する。
【0054】レーザープリンタ50の電装部15は、カ
セット引出検出センサ54の検出結果に基づいて給紙カ
セット9あるいは給紙カセット20の引出が開始された
かどうかチェックし(ステップS1)、給紙カセット9
及び給紙カセット20の引出が行われないときには、通
常の動作に移行する(ステップS2)。
【0055】ステップS1で、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20の引出が行われると、電装部15は、
当該引出の行われた給紙カセット9あるいは給紙カセッ
ト20内に記録紙8があるかどうかを用紙有無センサ5
2の検出結果に基づいて判別し(ステップS3)、当該
引出の行われた給紙カセット9あるいは給紙カセット2
0に記録紙8がないときには、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20の引出により記録紙8の紙詰まりは発
生しないと判断して、そのまま処理を終了する。
【0056】ステップS3で、当該引出の行われた給紙
カセット9あるいは給紙カセット20に記録紙8がある
ときには、電装部15は、引き出された給紙カセット9
あるいは給紙カセット20が給紙動作中であるかどうか
チェックする(ステップS4)。この給紙動作中である
かどうかは、例えば、用紙センサ26やレジストセンサ
25の検出状態、搬送ローラ対22やレジストローラ1
1の動作状態等に基づいて判断することができる。
【0057】ステップS4で、引き出された給紙カセッ
ト9あるいは給紙カセット20が給紙動作中であるとき
には、給紙コロ10あるいは給紙コロ21の回転を規制
すると、給紙中の記録紙8に抵抗を付与する結果とな
り、適切な給紙や画像の記録を行うことができないの
で、電装部15は、給紙コロ10あるいは給紙コロ21
の回転の規制を行うことなく、そのまま処理を終了す
る。
【0058】ステップS4で、引き出された給紙カセッ
ト9あるいは給紙カセット20が給紙動作中でないとき
には、電装部15は、当該引き出された給紙カセット9
あるいは給紙カセット20内の記録紙8を送り出すため
の給紙コロ10あるいは給紙コロ21の回転を規制し
(ロックし)(ステップS5)、当該給紙カセット9あ
るいは給紙カセット20が充分引き出されたか(所定位
置まで引き出されたか)をチェックする(ステップS
6)。この充分引き出されたかどうかは、カセット引出
位置検出センサ55がオフになるかどうかにより判別す
る。
【0059】ステップS6で、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20が充分引き出されていないときには、
電装部15は、給紙コロ10あるいは給紙コロ21をロ
ックしてから一定時間(所定時間)が経過したかどうか
チェックし(ステップS7)、一定時間経過していない
ときには、ステップS6に戻って給紙カセット9あるい
は給紙カセット20が充分引き出されたかどうかチェッ
クする(ステップS6)。
【0060】ステップS6で、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20が充分引き出されたときには、電装部
15は、給紙コロ10あるいは給紙コロ21のロックを
解除して、処理を終了する(ステップS8)。
【0061】また、ステップS6で、給紙カセット9あ
るいは給紙カセット20が充分引き出されることなく、
ステップS7で一定時間が経過すると、電装部15は、
給紙カセット9あるいは給紙カセット20がオペレータ
の操作に必要な量だけ引き出されたと判断して、給紙コ
ロ10あるいは給紙コロ21のロックを解除し、処理を
終了する(ステップS8)。
【0062】したがって、給紙カセット9あるいは給紙
カセット20が引き出される際に、当該給紙カセット9
あるいは給紙カセット20の最上部の記録紙8の先端
が、給紙カセット20について図10に示すように、給
紙コロ21と分離部材29との当接位置よりも記録紙8
の送り出し方向前方側に移動して、給紙ガイド33部分
に達している場合に、給紙カセット20が引き出される
と、この給紙カセット20の引き出しに伴って、記録紙
8が記録紙8の送り出し方向に送り出される結果となる
ことを、給紙コロ21の回転を規制することにより防止
することができる。すなわち、給紙コロ21がロックさ
れると、給紙コロ21と接触している記録紙8が給紙カ
セット20の引出に伴って給紙カセット20の引出方向
に移動するのを給紙コロ21により規制され、そのまま
の位置にとどまる。その結果、記録紙8は、図10に示
す状態から矢印方向に引き出された場合にも、給紙コロ
21の回転が規制されていることにより、記録紙8の送
り出し方向への移動が規制されて、図11に示すよう
に、記録紙8が給紙ガイド33に引っ掛かることなく、
給紙カセット20とともに移動して、記録紙8の紙詰ま
りが発生することを防止することができる。
【0063】次に、給紙カセット9、20が引き出され
たときに、給紙コロ20、21を逆回転させる場合の給
紙コロ逆回転処理について、図12に示すフローチャー
トに基づいて、以下説明する。
【0064】レーザープリンタ50の電装部15は、カ
セット引出検出センサ54の検出結果に基づいて給紙カ
セット9あるいは給紙カセット20の引出の開始が行わ
れたかどうかチェックし(ステップP1)、給紙カセッ
ト9及び給紙カセット20の引出が行われないときに
は、通常の動作に移行する(ステップP2)。
【0065】ステップP1で、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20の引出が行われると、電装部15は、
当該引出の行われた給紙カセット9あるいは給紙カセッ
ト20内に記録紙8があるかどうかを用紙有無センサ5
2の検出結果に基づいて判別し(ステップP3)、当該
引出の行われた給紙カセット9あるいは給紙カセット2
0に記録紙8がないときには、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20の引出により記録紙8の紙詰まりは発
生しないと判断して、そのまま処理を終了する。
【0066】ステップP3で、当該引出の行われた給紙
カセット9あるいは給紙カセット20に記録紙8がある
ときには、電装部15は、引き出された給紙カセット9
あるいは給紙カセット20が給紙動作中であるかどうか
チェックする(ステップP4)。
【0067】ステップP4で、引き出された給紙カセッ
ト9あるいは給紙カセット20が給紙動作中であるとき
には、給紙コロ10あるいは給紙コロ21を逆回転させ
ると、給紙中の記録紙8に大きな抵抗を付与する結果と
なり、適切な給紙や画像の記録を行うことができないの
で、電装部15は、給紙コロ10あるいは給紙コロ21
の逆回転を行うことなく、そのまま処理を終了する。
【0068】ステップP4で、引き出された給紙カセッ
ト9あるいは給紙カセット20が給紙動作中でないとき
には、電装部15は、当該引き出された給紙カセット9
あるいは給紙カセット20内の記録紙8を送り出すため
の給紙コロ10あるいは給紙コロ21を通常の給紙動作
時とは逆方向に回転(逆回転)させ(ステップP5)、
当該給紙カセット9あるいは給紙カセット20が充分引
き出されたか(所定位置まで引き出されたか)を、カセ
ット引出位置検出センサ55がオフになるかどうかによ
り、チェックする(ステップP6)。
【0069】ステップP6で、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20が充分引き出されていないときには、
電装部15は、給紙コロ10あるいは給紙コロ21を逆
回転させてから一定時間(所定時間)が経過したかどう
かチェックし(ステップP7)、一定時間経過していな
いときには、ステップP6に戻って給紙カセット9ある
いは給紙カセット20が充分引き出されたかどうかチェ
ックする(ステップP6)。
【0070】ステップP6で、給紙カセット9あるいは
給紙カセット20が充分引き出されたときには、電装部
15は、給紙コロ10あるいは給紙コロ21の逆回転を
解除して、処理を終了する(ステップP8)。
【0071】また、ステップP6で、給紙カセット9あ
るいは給紙カセット20が充分引き出されることなく、
ステップP7で一定時間が経過すると、電装部15は、
給紙カセット9あるいは給紙カセット20がオペレータ
の操作に必要な量だけ引き出されたと判断して、給紙コ
ロ10あるいは給紙コロ21の逆回転を解除し、処理を
終了する(ステップP8)。
【0072】したがって、給紙カセット9あるいは給紙
カセット20が引き出される際に、当該給紙カセット9
あるいは給紙カセット20の最上部の記録紙8の先端
が、給紙カセット20について図10に示したように、
給紙コロ21と分離部材29との当接位置よりも記録紙
8の送り出し方向前方側に移動して、給紙ガイド33部
分に達している場合に、給紙カセット20が引き出され
ると、この給紙カセット20の引き出しに伴って、給紙
コロ21が記録紙8との摩擦から記録紙8の送り出し方
向に自由回転することにより、さらに記録紙8が記録紙
8の送り出し方向に送り出される結果となることを、給
紙コロ21を逆回転させることにより防止することがで
きるとともに、記録紙8を給紙カセット20の内部方向
に逆戻しすることができる。すなわち、給紙コロ21が
逆回転されると、給紙コロ21と接触している記録紙8
が給紙カセット20の引出に伴う給紙カセット20の引
出方向への移動を給紙コロ21により規制されだけでな
く、記録紙8を給紙カセット20の引出方向とは逆方
向、すなわち、給紙カセット20の内部方向に移動させ
ることができる。その結果、記録紙8は、図10に示す
状態から矢印方向に引き出された場合にも、給紙コロ2
1が逆回転されることにより、記録紙8が給紙ガイド3
3に引っ掛かることなく、図13に示すように、記録紙
8が給紙カセット20の内部方向に戻されて、給紙カセ
ット20とともに移動して、記録紙8の紙詰まりが発生
することを防止することができる。
【0073】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0074】例えば、上記実施の形態においては、給紙
カセット9あるいは給紙カセット20が充分引き出され
たかどうかと、給紙コロ10あるいは給紙コロ21の回
転の規制あるいは逆回転を開始してから一定時間経過し
たかの双方をチェックしているが、いずれか一方のみを
チェックするようにしてもよい。
【0075】また、上記実施の形態においては、用紙有
無センサ52、カセット引出検出センサ54、カセット
引出位置検出センサ55等のセンサ類としてセンサアー
ムを備えたスイッチ形式のものを用いているが、センサ
としては、これらに限るものではなく、例えば、反射型
あるいは透過型の光センサ等を用いてもよい。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の発明の給紙装置によれ
ば、給紙コロに当接して送り出される用紙を1枚ずつ分
離する分離部材の設けられた給紙カセットが用紙の送り
出し方向に引き出されると、給紙コロの回転を規制し、
給紙カセットが所定位置まで引き出されると、給紙コロ
の回転の規制を解除することにより、用紙先端が分離部
材の位置よりも突出している場合にも、給紙カセットの
引き出しに伴って用紙が用紙の送り出し方向にさらに移
動して、用紙先端が用紙ガイドにすくわれて、用紙の紙
詰まりが発生することを防止することができる。
【0077】請求項2記載の発明の給紙装置によれば、
給紙カセットが引き出されると、給紙コロの回転を規制
し、給紙コロの回転の規制を所定時間継続すると、給紙
コロの回転の規制を解除することにより、用紙先端が分
離部材の位置よりも突出している場合にも、給紙カセッ
トの引き出しに伴って用紙が用紙の送り出し方向にさら
に移動して、用紙先端が用紙ガイドにすくわれ、用紙の
紙詰まりが発生することを防止することができる。
【0078】請求項3記載の発明の給紙装置によれば、
給紙カセットが引き出されると、給紙コロの回転を用紙
の送り出し方向とは逆方向に回転させ、給紙カセットが
所定位置まで引き出されたことを検出すると、給紙コロ
の逆回転を停止することにより、用紙先端が分離部材の
位置よりも突出している場合にも、逆回転する給紙コロ
により用紙を給紙カセット側に引き戻して、用紙の紙詰
まりが発生することを、より一層適切に防止することが
できる。
【0079】請求項4記載の発明の給紙装置によれば、
給紙カセットが引き出されると、給紙コロの回転を用紙
の送り出し方向とは逆方向に回転させ、給紙コロの逆回
転を所定時間継続すると、給紙コロの逆回転を停止する
ことにより、用紙先端が分離部材の位置よりも突出して
いる場合にも、逆回転する給紙コロにより用紙を給紙カ
セット側に引き戻して、用紙の紙詰まりが発生すること
をより一層適切に防止することができる。
【0080】請求項5記載の発明の給紙装置によれば、
給紙カセットが給紙動作中であると、給紙コロの回転の
規制あるいは給紙コロの逆回転を中止することにより、
給紙動作中の用紙が、適切に送り出されないことを防止
して、適切な給紙動作を確保するとともに、用紙の紙詰
まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置の一実施の形態を適用したレ
ーザープリンタの側面断面図。
【図2】図1のレーザープリンタの給紙カセットの給紙
コロ部分の用紙有無センサがオンしている状態の側面拡
大断面図。
【図3】図2の用紙有無センサがオフしている状態の給
紙カセットの給紙コロ部分の側面拡大断面図。
【図4】給紙カセットの給紙コロ部分の上面拡大図。
【図5】図1の給紙カセットの上面図。
【図6】図1の給紙カセットの用紙ガイド部のカセット
引出検出センサ及びカセット引出位置検出センサの双方
がオンしている場合の側面拡大断面図。
【図7】図1の給紙カセットの用紙ガイド部のカセット
引出検出センサがオフで、カセット引出位置検出センサ
がオンの場合の側面拡大断面図。
【図8】図1の給紙カセットの用紙ガイド部のカセット
引出検出センサ及びカセット引出位置検出センサの双方
がオフしている場合の側面拡大断面図。
【図9】図1のレーザープリンタによる給紙コロ回転規
制処理を示すフローチャート。
【図10】分離された記録紙が給紙コロと分離部材の後
流側に位置している状態を示す給紙カセットの給紙コロ
部分の側面拡大断面図。
【図11】図10の状態から給紙コロの回転を規制した
状態で給紙カセットが引き出されたときの給紙カセット
の給紙コロ部分の側面拡大断面図。
【図12】図1のレーザーフィルタによる給紙コロ逆回
転処理を示すフローチャート。
【図13】図10の状態から給紙コロが逆回転された状
態で給紙カセットが引き出されたときの給紙カセットの
給紙コロ部分の側面拡大断面図。
【図14】従来のレーザープリンタの側面断面図。
【図15】図14のレーザーフィルタの給紙カセットの
用紙ガイド部部分の側面拡大断面図。
【図16】用紙ガイド部が短い場合の給紙カセットの用
紙ガイド部部分の側面拡大断面図。
【図17】一般的な給紙コロと分離部材との用紙分離機
構の説明図。
【図18】図17の用紙分離が不十分な場合の記録紙の
位置を示す給紙コロと分離部材部分の側面拡大図。
【図19】図14の用紙分離が不十分な場合の記録紙の
位置を示す給紙カセットの用紙ガイド部部分の側面拡大
断面図。
【図20】図19の状態で給紙カセットが引き出されて
紙詰まりが発生している状態を示す給紙カセットの用紙
ガイド部部分の側面拡大断面図。
【符号の説明】
50 レーザープリンタ 2 本体ケース 3 感光体 4 帯電部 5 現像部 6 転写部 7 クリーニング部 8 記録紙 9 給紙カセット 9a 搬送路 10 給紙コロ 11 レジストローラ 12 定着部 13 排紙ローラ 14 スタッカー部 15 電装部 16 光学装置 17 給紙部 18 給紙コロ 19 増設給紙部 20 給紙カセット 20a 搬送路 21 給紙コロ 22 搬送ローラ対 23、24 用紙ガイド 25 レジストセンサ 26、27 用紙センサ 28 用紙ガイド部 29 フリクションパッド 33 用紙ガイド 51 底板 51a 切り欠き部 52 用紙有無センサ 52a センサアーム 53 凸部 54 カセット引出検出センサ 55 カセット引出位置検出センサ 54a、55a センサ端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の用紙が重ねられた状態で給紙カセ
    ット内に収納され、回転駆動されて前記給紙カセット内
    の複数枚の前記用紙を送り出す給紙コロに当接して当該
    送り出される前記用紙を1枚ずつ分離する分離部材が前
    記給紙カセットに設けられ、当該給紙カセットが前記用
    紙の送り出し方向に引き出し可能に形成された給紙装置
    において、引出検出手段が、前記給紙カセットが引き出
    されるのを検出すると、回転規制手段が、前記給紙コロ
    の回転を規制し、引出位置検出手段が、前記給紙カセッ
    トが所定位置まで引き出されたことを検出すると、前記
    回転規制手段による前記給紙コロの回転の規制を解除す
    ることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】複数枚の用紙が重ねられた状態で給紙カセ
    ット内に収納され、回転駆動されて前記給紙カセット内
    の複数枚の前記用紙を送り出す給紙コロに当接して当該
    送り出される前記用紙を1枚ずつ分離する分離部材が前
    記給紙カセットに設けられ、当該給紙カセットが前記用
    紙の送り出し方向に引き出し可能に形成された給紙装置
    において、引出検出手段が、前記給紙カセットが引き出
    されるのを検出すると、回転規制手段が、前記給紙コロ
    の回転を規制し、前記回転規制手段が当該給紙コロの回
    転の規制を所定時間継続すると、前記給紙コロの回転の
    規制を解除することを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】複数枚の用紙が重ねられた状態で給紙カセ
    ット内に収納され、回転駆動されて前記給紙カセット内
    の複数枚の前記用紙を送り出す給紙コロに当接して当該
    送り出される前記用紙を1枚ずつ分離する分離部材が前
    記給紙カセットに設けられ、当該給紙カセットが前記用
    紙の送り出し方向に引き出し可能に形成された給紙装置
    において、引出検出手段が、前記給紙カセットが引き出
    されるのを検出すると、回転方向制御手段が、前記給紙
    コロの回転を前記用紙の送り出し方向とは逆方向に回転
    させ、引出位置検出手段が、前記給紙カセットが所定位
    置まで引き出されたことを検出すると、前記回転方向制
    御手段による前記給紙コロの逆回転を停止することを特
    徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】複数枚の用紙が重ねられた状態で給紙カセ
    ット内に収納され、回転駆動されて前記給紙カセット内
    の複数枚の前記用紙を送り出す給紙コロに当接して当該
    送り出される前記用紙を1枚ずつ分離する分離部材が前
    記給紙カセットに設けられ、当該給紙カセットが前記用
    紙の送り出し方向に引き出し可能に形成された給紙装置
    において、引出検出手段が、前記給紙カセットが引き出
    されるのを検出すると、回転方向制御手段が、前記給紙
    コロの回転を前記用紙の送り出し方向とは逆方向に回転
    させ、前記回転方向制御手段による当該給紙コロの逆回
    転を所定時間継続すると、前記給紙コロの逆回転を停止
    することを特徴とする給紙装置。
  5. 【請求項5】前記給紙装置は、前記給紙カセットが前記
    給紙動作中であると、前記回転規制手段による前記給紙
    コロの回転の規制あるいは前記回転制御手段による前記
    給紙コロの逆回転を中止することを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれかに記載の給紙装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093746A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP2016016938A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート給送装置及び画像形成装置

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