JPH1035050A - 収納装置 - Google Patents

収納装置

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JPH1035050A
JPH1035050A JP8196659A JP19665996A JPH1035050A JP H1035050 A JPH1035050 A JP H1035050A JP 8196659 A JP8196659 A JP 8196659A JP 19665996 A JP19665996 A JP 19665996A JP H1035050 A JPH1035050 A JP H1035050A
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JP
Japan
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leaf spring
extension guide
fixed
spring
guide
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Pending
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JP8196659A
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English (en)
Inventor
Naoki Kiyohara
直樹 清原
Iwao Kawamura
巌 川村
Kazuhiro Murakami
和浩 村上
Tatsuma Suzuki
竜馬 鈴木
Kensuke Inozuma
権介 猪妻
Seiichi Namekata
清一 行方
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP97905434A priority patent/EP0885735B1/en
Priority to US09/125,940 priority patent/US6250624B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェット方式画像形成装置のガイド部材
のみならず、ばね力を利用して長尺部材を出し入れする
例えば巻き尺などのようなものに適用でき、使用の際に
長尺部材を円滑に出し入れできる収納装置を提供する。 【解決手段】一端部が中心軸32に固定された短い補助
ばね45を、板ばね34の内側に接触するように配置し
た。この補助ばね45で、板ばね34のうち粗に重なる
部分を押圧し、これにより、板ばね34のうち密に重な
った部分を無くし、板ばね34の重なりを均一化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状の長尺部材を
容器に巻き込んで収納しておき、使用の際に長尺部材を
引き出す収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、インクを吐出して記録媒体に画像
を形成するインクジェット方式画像形成装置が知られて
いる。このインクジェット方式画像形成装置は、例え
ば、インクが吐出する印字ヘッドと、この印字ヘッドを
搭載して所定方向に往復動するキャリッジと、この所定
方向に直交する方向に記録媒体を搬送する記録媒体搬送
装置と、印字ヘッドと向き合う位置に配置され、片面側
を記録媒体が搬送される印字板とを備えている。
【0003】記録媒体に画像を形成する際は、記録媒体
搬送装置で搬送中の記録媒体を一時的に停止させ、キャ
リッジを上記の所定方向に往復動させながら、画像情報
を担持した画像信号に基づいて印字ヘッドからインクを
吐出し、記録媒体のうち、画像が形成される画像形成領
域に位置する部分(印字板の片面側に位置する部分)に
1バンド分の画像を形成する。その後、紙を1バンド分
の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを上記し
た所定方向に往復動させながら、画像信号に基づいて印
字ヘッドからインクを吐出して、記録媒体のうち、画像
形成領域に新たに位置する部分に画像を形成する。この
ような動作を繰り返すことにより記録媒体に画像を形成
する。
【0004】上記の記録媒体搬送装置としては、例え
ば、画像形成領域にある印字板を挟んで記録媒体搬送方
向の上流側及び下流側それぞれに配置され、記録媒体を
挟持して搬送する第1の搬送ローラ、及び第1の搬送ロ
ーラから排出された記録媒体を挟持してさらに搬送する
第2の搬送ローラを備えたものが知られている。
【0005】このような記録媒体搬送装置では、第1の
搬送ローラを通過した記録媒体が第2の搬送ローラに進
入して挟持される際に記録媒体の先端がカールしている
と、この先端が第2の搬送ローラに進入しにくい。この
ため、記録媒体の正確な搬送が難しくなったり、周囲の
部品に記録媒体が引っ掛かり紙詰まりが発生したりす
る。第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとに挟まれた
領域は、画像が形成される画像形成領域でもあるので、
良質な画像を得るためには上述のようなトラブルを無く
して、記録媒体を平坦な状態にして搬送する必要があ
る。
【0006】記録媒体を平坦な状態にして搬送する技術
として、本出願人は、第1の搬送ローラと第2の搬送ロ
ーラとの間に記録媒体搬送路の側方から帯状のガイド部
材を印字前のみ延長させ、このガイド部材で記録媒体を
案内し、印字中にはガイド部材を収納する技術を提案し
た(特願平8−46071号)。この技術は、帯状のガ
イド部材が巻き込まれた収容容器をキャリッジの走査領
域の端に配置しておき、ガイド部材を使用する際は、ガ
イド部材の先端をキャリッジに引っ掛けてキャリッジの
走査を利用して容器から引き出し、ガイド部材を収容容
器に収納するときは、収容容器に内蔵した板ばねのばね
力を利用する技術である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このガイド部材を利用
する技術では、上述したように収容容器に内蔵した板ば
ねを利用してガイド部材を収容容器に収納するので、ガ
イド部材を容器から引き出すときは、この板ばねのばね
力よりも強い力でガイド部材を引き出す。従って、板ば
ねのばね力が強過ぎると、キャリッジの走査速度が変動
したり、キャリッジを走査させる駆動モータに負荷がか
かり過ぎたりするという問題がある。一方、キャリッジ
の走査速度の変動を防止したり、キャリッジの駆動モー
タの負荷を軽減したりするために、収容容器に内蔵した
板ばねの力を弱くすると、ガイド部材が収容容器に円滑
に収納されないおそれがある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、上述したイン
クジェット方式画像形成装置のガイド部材のみならず、
ばね力を利用して長尺部材を出し入れする例えば巻き尺
などのようなものに適用でき、使用の際に長尺部材を円
滑に出し入れできる収納装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の収納装置は、 (1)所定の出入り口が側壁に形成され、底壁の中央部
から高さ方向に延びる中心軸を有する収容容器 (2)一端部が前記中心軸に固定され、該中心軸の周囲
に巻き回された板ばね (3)該板ばねの他端部が固定され、該板ばねの周囲を
囲むリング部材 (4)該リング部材に一端部が固定され、該リング部材
の周囲に巻き回されると共に、他端部が前記出入り口か
ら引き出されて延長する延長部材 (5)一端部が前記中心軸に固定され、前記板ばねのう
ち粗に巻かれた部分を前記板ばねの内側から他端部で押
圧する補助ばねを備えたことを特徴とするものである。
【0010】ここで、 (6)前記収容容器の前記中心軸は、前記補助ばねの前
記一端部を固定する固定位置を変更できるものであり、 (7)前記補助ばねは、前記固定位置の変更に応じて、
前記板ばねを押圧する押圧位置を変更するものであるこ
とが好ましい。
【0011】また、 (8)前記補助ばねは、前記中心軸に複数固定され、前
記板ばねを押圧する押圧位置が互いに異なるものである
ことが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の収
納装置の実施形態を説明する。
【0013】図1は、本発明の収納装置を記録媒体の搬
送ガイドに適用したプロッタの概略構成を示す斜視図で
ある。
【0014】プロッタ1は、キャスタ2a付きのスタン
ド2の上部に固定されている。プロッタ1は、このプロ
ッタ1を操作するための操作部3を備えており、この操
作部3に設置された各種のスイッチ等を操作することに
より、紙サイズ、オンライン/オフライン、コマンドな
どが指示される。矢印A方向から記録媒体挿入口4に挿
入された記録紙は、操作部3からの指示に基づいて、プ
ロッタ1の内部に搬送され、画像が印字されて排出され
る。
【0015】図2を参照して、記録紙の搬送経路と印字
(画像形成)工程を説明する。
【0016】図2は、図1のプロッタを切り欠いて記録
紙の挿入から排出までの経路を示す斜視図である。
【0017】プロッタ1では、記録媒体挿入口4から挿
入されたシート状の記録紙(カット紙)と、ロール状に
巻かれた記録紙(ロール紙)6に印字できる。ここで
は、記録媒体挿入口4から挿入されたカット紙の搬送経
路を説明する。
【0018】ロール紙6のカバー7上で、例えば大判の
カット紙を整置して矢印A方向から記録媒体挿入口4に
挿入する。挿入されたカット紙は、カバー7と上ガイド
8との間を通り、搬送コロ支持板9に回転自在に固定さ
れた紙搬送コロ10a及びローラ支持板11に回転自在
に固定された従動ローラ10b双方と駆動ローラ12と
に挟持されながら、印字板14の上方に搬送される。印
字板14の上方を通過したカット紙は、その後、排出ロ
ーラ20とその上方に位置する拍車22とに挟持されて
排出される。なお、拍車22は拍車板21に回転自在に
固定されている。ここでは、従動ローラ10bと駆動ロ
ーラ12とによって、本発明にいう第1の搬送ローラの
一例が構成されている。また、排出ローラ20と拍車2
2とによって、本発明にいう第2の搬送ローラの一例が
構成されている。.また、プロッタ1は、矢印B方向に
往復動するキャリッジ16を備えている。このキャリッ
ジ16はヘッドホルダ18を備えており、このヘッドホ
ルダ18には、4種類のカラーインク(例えば、シア
ン、マゼンタ、イエロー、黒)それぞれが収納された4
つの印字ヘッド19が装着されている。キャリッジ16
は、駆動モータ(図示せず)に掛設されたベルト17に
固定されており、このベルト17は、駆動モータの正逆
回転によって矢印B方向に往復動する。ベルト17が矢
印B方向に往復動すると、キャリッジ16も案内レール
24に案内されて矢印B方向に往復動する。また、印字
板14の長手方向の一端側には、後述する延長ガイド装
置(本発明にいう収納装置の一例である)30が配置さ
れている。
【0019】カット紙は、矢印B方向に直交する方向に
断続的に搬送される。カット紙に画像を形成するに当た
っては、カット紙を一時的に停止させ、キャリッジ16
を矢印B方向に往復動させながら、印字ヘッド19に入
力された画像情報に基づいてインクを吐出し、カット紙
のうち、画像形成領域に位置する部分に1バンド分の画
像を形成する。その後、所定長さだけカット紙を搬送し
て画像形成領域に新たに位置する部分に次のバンド分の
画像を形成する。この動作をカット紙の全長に亘って繰
り返す。これにより、カット紙にカラー画像が形成され
る。カラー画像が形成されたカット紙は、排出ローラ2
0と拍車22とに挟持されながら排出ガイド23に沿っ
て排出される。
【0020】図3、図4を参照して延長ガイド装置30
を説明する。
【0021】図3は、延長ガイド装置を示す概略構成図
であり、図4は、図3の延長ガイド装置の内部を示す構
成図である。
【0022】延長ガイド装置30は、延長ガイド(本発
明にいう延長部材の一例である)36が巻かれた状態に
出入り自在に収納される筒状の延長ガイド収容器(本発
明にいう収容容器の一例である)31を備えている。延
長ガイド収容器31の底壁の中央部には、高さ方向に延
びる中心軸32が固定されており、この中心軸32に形
成された溝33には、板ばね34の一端が固定されてい
る。板ばね34は、この中心軸32の周囲に、図4の紙
面に向かって時計回りに巻かれており、板ばね34の他
端は、延長ガイド収容器31の中に回転自在に固定され
たドラム(本発明にいうリング部材の一例である)35
に固定されている。
【0023】また、ドラム35の周囲には、帯状の延長
ガイド36が、板ばね34と同様に時計回りに巻かれて
おり、帯状の延長ガイド36の一端はドラム35に固定
されている。延長ガイド36の他端は、延長ガイド収容
器31の出入り口31aから出ており、ベルト板38に
固定されている。ベルト板38の先端にはフック37が
設けられている。
【0024】ベルト板38を矢印C方向に引っ張ると、
板ばね34の付勢力に抗して、ベルト板38に固定され
た延長ガイド36が延長ガイド収容器31から引き出さ
れる。この場合、板ばね34の付勢力によって延長ガイ
ド36にはテンションが生じ、延長ガイド36の直線性
と平面性が確保される。
【0025】延長ガイド36としては、可撓性の帯状の
薄板、例えば金属製の薄板や樹脂類の薄板が帯状に加工
されたものが使用される。金属としては例えばステンレ
スなどが使用され、樹脂としては例えば塩化ビニルやポ
リスチレンが使用される。
【0026】延長ガイド36が延長ガイド収容器31に
収納されるときはドラム35の周囲に巻かれた状態にな
るが、できるだけ密に巻かれた方が、長い延長ガイド3
6を延長ガイド収容器31に収納できるので効果的であ
る。一方、延長ガイド36が延長ガイド収容器31から
引き出されたときは、記録紙などの記録媒体をガイドす
る機能を確保する必要がある。このために、上述したよ
うに、延長ガイド36としては直線性と平面性を有する
材料から製造されたものを用いる。すなわち、延長ガイ
ド36の材料としては、巻かれた状態から引き伸ばされ
た場合に、巻き癖の無い材料を選択する必要がある。
【0027】延長ガイド36が延長ガイド収容器31か
ら引き出された状態からこの内部に収納されるときは、
キャリッジ16の移動による。延長ガイド36が延長ガ
イド収容器31に収納されるときは、ストッパ39によ
ってベルト板38が延長ガイド収容器31の出入り口3
1aの近くの位置(ホームポジション)で停止する。こ
の停止と同時に、マイクロスイッチ40などのセンサに
よって、延長ガイド36が延長ガイド収容器31に収納
されたことが確認できる。
【0028】次に、延長ガイド36の、記録媒体の搬送
ガイドとしての機能を説明する。
【0029】延長ガイド36がホームポジションに位置
しているときに、キャリッジ16がこのホームポジショ
ンに移動してくると、キャリッジ16の下部に形成され
たフック孔41にベルト板38のフック37が引っ掛け
られる。これにより、キャリッジ16の移動に伴って延
長ガイド36が延長ガイド収容器31から引き出されて
延長される。
【0030】記録媒体に画像を形成している間、キャリ
ッジ16は往復動する。この往復動の際に、キャリッジ
16が延長ガイド36やその関係部品(ベルト板38な
ど)に接触することは好ましくない。このため、キャリ
ッジ16が延長ガイド装置30に最も近付いても、フッ
ク37とキャリッジ16のフック孔41とが接触しない
ようにこれらの間に一定の間隔が保たれるようになって
いる。しかし、フック37とフック孔41が一定の間隔
に保たれていても、延長ガイド36によって記録媒体を
ガイドするに当っては、フック37をフック孔41に引
っ掛ける必要がある。このため、ここでは、ベルト板昇
降装置50を用いた。
【0031】このベルト板昇降装置50は、ホームポジ
ションに位置するベルト板38の下方に配置されてい
る。プロッタ1(図1参照)の本体部には、「L」の字
の形をしたベルト板昇降レバー52が回転自在に支持さ
れている。このベルト板昇降レバー52の下部52aは
ソレノイド53に連結されていると共に、ばね54によ
って矢印C方向とは逆の方向に付勢されている。また、
ベルト昇降板レバー52の上部には、ベルト板38を受
けるベルト板受け52bが形成されている。所定の信号
がソレノイド53に入力されると、ソレノイド53が矢
印C方向に作動する。これにより、ベルト板昇降レバー
52が、紙面に向かって反時計回りに回転し、ベルト板
昇降レバー52のベルト板受け52bが上方に移動す
る。このベルト板受け52bの移動によってベルト板3
8も上方に移動し、キャリッジ16がベルト板38の方
へ移動してくると、フック37をフック孔41に引っ掛
けることができる。キャリッジ16が、フック37をフ
ック孔41に引っ掛けた状態で矢印C方向に移動するこ
とにより、延長ガイド36が延長ガイド収容器31から
引き出されて延長する。
【0032】図5を参照して、延長ガイド収容器31か
ら延長ガイド36が引き出される際、及び延長ガイド収
容器31に延長ガイド36が収納される際の板ばね34
の挙動について説明する。
【0033】図5は、延長ガイド36の移動に伴う板ば
ね34の動きを示す模式図であり、(a)は、延長ガイ
ド36が延長ガイド収容器31に収納された状態を示
し、(b)は、延長ガイド36が延長ガイド収容器31
からほぼ完全に引き出された状態を示し、(c)は、延
長ガイド36が延長ガイド収容器31に収納されている
途中の状態を示す。
【0034】延長ガイド36はドラム35の外周に巻か
れており、延長ガイド36の一端部はドラム35の結合
部35aに固定されている。また、板ばね34は、その
一端部が上述したように中心軸32に差し込まれて固定
され、ばね力が開放される手前の状態でドラム35の内
壁面に接触して中心軸32の周囲に巻かれている。板ば
ね34の他端部は結合部35aに固定されている。
【0035】延長ガイド36が矢印C方向に引き出され
ると、図5(b)に示すように、ドラム35が回転して
板ばね34が巻き込まれ、板ばね34の外径は徐々に小
さくなり、中心軸32の外周面に重なるようになる。こ
のようにして、延長ガイド36が矢印C方向に引き出さ
れる際には、板ばね34のうち中心軸32に固定された
部分とドラム35の結合部35aに固定された部分との
位置関係に応じて、板ばね34の重なり合った部分に、
粗に重なった部分34aと密に重なった部分34bとが
形成され、これらの部分34a,34bの位置が回転し
ながら変わる。すなわち、延長ガイド36が矢印C方向
に引き出される際は、板ばね34の全体でみると、板ば
ね34が偏心しながら巻き径が小さくなっていく。
【0036】延長ガイド36の張力を緩めると、板ばね
34に蓄えられていたばね力が開放され、ドラム35が
矢印D方向に回転して延長ガイド36が巻き込まれ、延
長ガイド収容器31に収納される。板ばね34のばね力
が開放されると、板ばね34がドラム35の内壁面に向
かって徐々に広がっていく。この広がりの際には、板ば
ね34の外径が徐々に小さくなっていくときと同様に、
粗に重なった部分34cと密に重なった部分34dとが
形成され、板ばね34の全体でみると、偏心しながら広
がる。この時、板ばね34が巻かれる際とは異なり、開
放される際には、粗と密に重なった部分の位置は回転せ
ずに一定である。この理由は、図5(c)に示すよう
に、板ばね34のうち中心軸32から出た板ばね34の
曲率が大きくなる部分には矢印E方向にばね力が作用す
るからであり、このばね力によって、板ばね34に密に
重なった部分34dが形成され、この部分の板ばねはド
ラム35の内壁面に押し付けられる。このため、ドラム
35の回転を妨げる摺動抵抗が発生し、ドラム35は矢
印D方向に回転しにくくなり、延長ガイド36を巻き戻
しにくくなるというトラブルが発生するおそれがある。
【0037】図6を参照して、上記のようなトラブルを
解消した技術を説明する。
【0038】図6は、延長ガイド36の移動に伴う板ば
ね34と補助ばね45の動きを示す模式図であり、
(a)は、延長ガイド36が延長ガイド収容器31に収
納された状態を示し、(b)は、延長ガイド36が延長
ガイド収容器31からほぼ完全に引き出された状態を示
し、(c)は、延長ガイド36が延長ガイド収容器31
に収納されている途中の状態を示す。
【0039】図6(a)に示すように、一端部が中心軸
32に固定された短い補助ばね45が、板ばね34の内
側に接触するように配置されている。この補助ばね45
は、矢印F方向に板ばね34との接触部を押圧してお
り、後述するように、板ばね34の開放されるときのト
ラブルを解消する。補助ばね45は、板ばね34のうち
粗に重なった部分34c(図5(c)参照)を押圧して
おり、これにより、図6(c)に示すように、板ばね3
4のうち密に重なった部分と粗に重なった部分の区別が
無くなり、板ばね34の重なりが均一化される。この結
果、上述したような板ばね34のうち密に重なった部分
34dによりドラム35が矢印D方向に回転しにくくな
って延長ガイド36を巻き戻しにくくなるというトラブ
ルを解消できる。
【0040】このように、補助ばね45を用いることに
より、板ばね34の重なり部分の粗密が少なくなり、ド
ラム35の回転も滑めらかになる。従って、ドラム35
と板ばね34の摺動抵抗が少なくなり、板ばね34が広
がるときに発生する発生音も小さくなる。
【0041】図7、図8を参照して、延長ガイド収容器
31に固定された中心軸32の他の例を説明する。
【0042】図7は、中心軸の他の例を示す分解斜視図
であり、図8は、図7の中心軸を組み立てたときの斜視
図である。
【0043】この中心軸50は、互いに固定される第1
中心軸52と第2中心軸54を備えている。第2中心軸
54には、圧縮コイルばね56を貫通した段ビス58が
差し込まれる。また、第2中心軸54には、補助ばね4
5を固定する固定部54aが形成されており、一方、第
1中心軸52には、板ばね34を固定する固定部52a
が形成されている。第1中心軸52と第2中心軸54と
を固定するに当っては、例えば第2中心軸54を回転さ
せて、両者の嵌め合い部52b,54bの位置を変える
ことにより、補助ばね45の一端部45aを固定する固
定部54aの位置を変更できる。圧縮コイルばね56に
よって第2中心軸54は付勢されているので、補助ばね
45は確実に固定されている。この変更により、補助ば
ね45が板ばね34を押圧する押圧位置を簡単に変更で
きる。したがって、延長ガイド装置30(図3参照)を
組み立てるに当り、製品仕様により延長ガイドの長さに
様々な種類があって、板ばね34の巻き数や板ばねの厚
さが変わって粗に重なる部分の位置が変わっても、この
部分を的確に押圧できる。
【0044】図9は、4つの補助ばね45が固定された
中心軸32を上面から示す模式図である。
【0045】図9に示すように、4つの補助ばね45を
中心軸32に固定し、各補助ばね45が板ばね34を押
圧する押圧位置を互いに異ならせることにより、延長ガ
イド36を出し入れする際に、板ばね34の粗に巻かれ
た部分の位置が動いても、複数の補助ばね45のうちの
いずれかによって、粗に巻かれた部分を押圧できるの
で、板ばね34の重なり部分の粗密が一層少なくなって
ドラム35と共に板ばね34が滑らかに回転し、延長ガ
イド36をさらに円滑に出し入れできる。4つの補助ば
ね45のばね圧を全て同一にしてもよいし、または、延
長ガイド36を収納する際に板ばね34が粗に重なる部
分を押圧する補助ばねのばね圧を一番強めてもよい。
【0046】なお、本発明の収納装置は、上述したイン
クジェット方式画像形成装置のガイド部材のみならず、
電線やホースを引き出したり巻き戻したりする際の装置
としても適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の収納装置
によれば、板ばねのうち粗に巻かれた部分がこの板ばね
の内側から補助ばねの他端部で押圧されるので、板ばね
の重なり部分の粗密が少なくなってリング部材と共に板
ばねが滑らかに回転し、延長部材を円滑に出し入れでき
る。
【0048】ここで、収容容器の中心軸は、補助ばねの
一端部を固定する固定位置を変更できるものであり、補
助ばねは、固定位置の変更に応じて、板ばねを押圧する
押圧位置を変更するものである場合は、収納装置を組み
立てるに当り、板ばねの巻き数や板ばねの厚さが変わっ
て粗に重なる部分の位置が変わっても、この部分を的確
に押えられる。
【0049】また、補助ばねは、中心軸に複数固定さ
れ、板ばねを押圧する押圧位置が互いに異なるものであ
る場合は、延長部材を出し入れする際に、板ばねの粗に
巻かれた部分の位置が動いても、複数の補助ばねのうち
のいずれかによって、粗に巻かれた部分を押圧できるの
で、板ばねの重なり部分の粗密が一層少なくなってリン
グ部材と共に板ばねが滑らかに回転し、延長部材をより
円滑に出し入れできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収納装置を記録媒体の搬送ガイドに適
用したプロッタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のプロッタを切り欠いて記録紙の挿入から
排出までの経路を示す斜視図である。
【図3】延長ガイド装置を示す概略構成図である。
【図4】図3の延長ガイド装置の内部を示す構成図であ
る。
【図5】延長ガイドの移動に伴う板ばねの動きを示す模
式図であり、(a)は、延長ガイドが延長ガイド収容器
に収納された状態を示し、(b)は、延長ガイドが延長
ガイド収容器からほぼ完全に引き出された状態を示し、
(c)は、延長ガイドが延長ガイド収容器に収納されて
いる途中の状態を示す。
【図6】延長ガイドの移動に伴う板ばねと補助ばねの動
きを示す模式図であり、(a)は、延長ガイドが延長ガ
イド収容器に収納された状態を示し、(b)は、延長ガ
イドが延長ガイド収容器からほぼ完全に引き出された状
態を示し、(c)は、延長ガイドが延長ガイド収容器に
収納されている途中の状態を示す。
【図7】中心軸の他の例を示す分解斜視図である。
【図8】図7の中心軸を組み立てたときの斜視図であ
る。
【図9】4つの補助ばねが固定された中心軸を上面から
示す模式図である。
【符号の説明】
1 プロッタ 16 キャリッジ 30 延長ガイド装置 31 延長ガイド収容器 31a 出入り口 32,50 中心軸 34 板ばね 34a,34c 粗に重なった部分 34b,34d 密に重なった部分 35 ドラム 36 延長ガイド 45 補助ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 竜馬 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 猪妻 権介 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 行方 清一 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の出入り口が側壁に形成され、底壁
    の中央部から高さ方向に延びる中心軸を有する収容容器
    と、 一端部が前記中心軸に固定され、該中心軸の周囲に巻か
    れた板ばねと、 該板ばねの他端部が固定され、該板ばねの周囲を囲むリ
    ング部材と、 該リング部材に一端部が固定され、該リング部材の周囲
    に巻かれると共に、他端部が前記出入り口から引き出さ
    れて延長する延長部材と、 一端部が前記中心軸に固定され、前記板ばねのうち粗に
    巻かれた部分を前記板ばねの内側から他端部で押圧する
    補助ばねとを備えたことを特徴とする収納装置。
  2. 【請求項2】 前記収容容器の前記中心軸は、前記補助
    ばねの前記一端部を固定する固定位置を変更できるもの
    であり、 前記補助ばねは、前記固定位置の変更に応じて、前記板
    ばねを押圧する押圧位置を変更するものであることを特
    徴とする請求項1記載の収納装置。
  3. 【請求項3】 前記補助ばねは、 前記中心軸に複数固定され、前記板ばねを押圧する押圧
    位置が互いに異なるものであることを特徴とする請求項
    1記載の収納装置。
JP8196659A 1996-03-04 1996-07-25 収納装置 Pending JPH1035050A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8196659A JPH1035050A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 収納装置
DE69719314T DE69719314T2 (de) 1996-03-04 1997-03-03 Zufahr eines aufzeichnungsträgers
PCT/JP1997/000638 WO1997032730A1 (fr) 1996-03-04 1997-03-03 Acheminement d'un support d'enregistrement
EP97905434A EP0885735B1 (en) 1996-03-04 1997-03-03 Recording medium conveyor
US09/125,940 US6250624B1 (en) 1996-03-04 1997-03-03 Extension guide apparatus

Applications Claiming Priority (1)

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JP8196659A JPH1035050A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 収納装置

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