JPH10341284A - 同報通信方法、およびそれを用いた通信システム - Google Patents

同報通信方法、およびそれを用いた通信システム

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JPH10341284A
JPH10341284A JP14832697A JP14832697A JPH10341284A JP H10341284 A JPH10341284 A JP H10341284A JP 14832697 A JP14832697 A JP 14832697A JP 14832697 A JP14832697 A JP 14832697A JP H10341284 A JPH10341284 A JP H10341284A
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signal
broadcast
terminal device
terminal
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JP14832697A
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Yoshitaka Sato
剛毅 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ・ハイブリッド多重部等が必要でハ
ードウェア量が多く、コスト高にもなり、またA/D変
換、D/A変換がそれぞれ複数回必要となって伝送品質
が低下する。 【解決手段】 同報送信音声端末1a,…をTDM5a
に、同報受信音声端末2a,…,2j,…をTDM5
b,5cに設置し、TDM5a内のセレクタ9の制御
で、同報送信端末のうちで最も早く制御信号を有意にし
たものから順に、それらが送信する音声信号を選択して
TDM5b,5cに分岐させ、各同報受信端末に着信さ
せるとともに、TDM5aの入力部およびTDM5b,
5cの出力部に設けた変換器7により、その音声信号を
A/D変換及びD/A変換を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル時分
割多重化装置を用いたネットワークにて、送信端末より
送出された信号を一度に複数の受信端末に送る同報通信
方法、およびそれを用いた通信システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の同報通信方法が適用された
通信システムの構成を示すブロック図である。図におい
て、1a,1bは同報送信音声端末、2a,2b,2c
は同報受信音声端末、3a,3bは一般音声端末であ
り、4は同報送信音声端末1aと1bからの音声信号を
合成するアナログ・ハイブリッド多重部、5a,5bは
ディジタル時分割多重化装置(以下、TDMという)、
6は通信回線である。7は音声信号のアナログ/ディジ
タル変換(以下、A/D変換という)、またはディジタ
ル/アナログ変換(以下、D/A変換という)、あるい
はその双方を行う変換器である。
【0003】次に動作について説明する。このように、
同報送信音声端末1a,1bと同報受信音声端末2a〜
2cがTDM5a,5bを介して接続されたシステムに
おいて同報通信を行う場合、同報送信音声端末1a,1
bより送出された音声信号は、アナログ・ハイブリッド
多重部4にて合成されて自局のTDM5aに入力され
る。TDM5aではこのアナログ・ハイブリッド多重部
4からの音声信号を対応する変換器7でディジタル信号
にA/D変換し、そのディジタル信号を、一般音声端末
3aからの音声信号をそれらに対応した変換器7でA/
D変換したディジタル信号と時分割多重して通信回線6
に送出する。
【0004】TDM5aにて多重化されて送出されたデ
ィジタル信号は、通信回線6上を伝送されて対向局のT
DM5bに送られる。TDM5bでは受信したディジタ
ル信号から一般音声端末3bへのディジタル信号を分離
して、それを一般音声端末3bに対応した変換器7に入
力する。一方、同報受信音声端末2a〜2cへのディジ
タル信号はディジタル的に3つに分けて、各同報受信音
声端末2a〜2cのそれぞれに対応した変換器7に入力
する。各変換器7では入力されたディジタル信号をアナ
ログの音声信号にD/A変換して、それぞれ対応する同
報受信音声端末2a〜2cあるいは一般音声端末3bに
転送する。これによって、同報送信音声端末1a,1b
と同報受信音声端末2a〜2cによる2対3の同報通信
が実現され、一般音声端末3aと3bは通常の時分割多
重動作により、通信回線6を介して1対1の双方向で接
続される。
【0005】次に、信頼性の向上を考慮して冗長構成を
とった従来の同報通信方法について説明する。図10は
そのような従来の同報通信方法が適用された通信システ
ムの構成を示すブロック図である。図において、1a,
1bは同報送信音声端末、2a〜2fは同報受信音声端
末、4a,4bはアナログ・ハイブリッド多重部、5a
〜5gはTDM、6a〜6cは通信回線、7は変換器で
あり、これらは図9におけるそれらと同等のものであ
る。8aは同報送信音声端末1a,1bが設置された送
信局、8b,8cは同報受信音声端末2a〜2cあるい
は2d〜2fが設置された受信局、8d,8eは相互に
通信回線6cで接続され、送信局8aとは通信回線6a
あるいは6bを介して、受信局8b,8cとは通信回線
6cあるいは6dを介してそれぞれ接続された中継局で
ある。
【0006】このように、この通信システムでは、送信
局8aと中継局8dおよび8eの間をループ構成とする
ことにより、同報通信における信号の流れを以下の2種
類として冗長性を持たせ、通信の信頼性を向上させてい
る。 1.局8a→局8d→局8b, 局8a→局8d→局8
e→局8c 2.局8a→局8e→局8d→局8b, 局8a→局8
e→局8c これにより、受信局8bと8cの同報受信音声端末2a
〜2cおよび2d〜2fは、送信局8aの同報送信音声
端末1a,1bに対して2系統のルートが確保されるた
め、通信回線6a〜6cのいずれかに障害が発生して
も、もう一方のルートによって信号の受信が可能とな
る。
【0007】次に動作について説明する。送信局8aに
設置された同報送信音声端末1a,1bのうちの、例え
ば同報送信音声端末1aから出力された音声信号は、当
該送信局8aのTDM5aに内蔵された対応する変換器
7によってディジタル信号にA/D変換され、それが通
信回線6aを経由して中継局8dに送られる。中継局8
dではそのディジタル信号をTDM5dに入力し、その
対応する変換器7でアナログ信号にD/A変換してアナ
ログ・ハイブリッド多重部4aに入力するとともに、通
信回線6cを介して中継局8eにも転送する。そのディ
ジタル信号を受け取った中継局8eは、それをTDM5
eに入力して対応する変換器7でアナログ信号にD/A
変換し、アナログ・ハイブリッド多重部4bに入力す
る。
【0008】一方、同報送信音声端末1bから出力され
た音声信号は、当該送信局8aのTDM5aに内蔵され
た対応する変換器7によってディジタル信号にA/D変
換され、それが通信回線6bを経由して中継局8eに送
られる。中継局8eではそのディジタル信号をTDM5
eに入力し、その対応する変換器7でアナログ信号にD
/A変換してアナログ・ハイブリッド多重部4bに入力
するとともに、通信回線6cを介して中継局8dにも転
送する。そのディジタル信号を受け取った中継局8d
は、それをTDM5dに入力して対応する変換器7でア
ナログ信号にD/A変換し、アナログ・ハイブリッド多
重部4aに入力する。
【0009】中継局8dのアナログ・ハイブリッド多重
部4aは、上記TDM5dの各変換器7でアナログ信号
にD/A変換された、各同報送信音声端末1aおよび1
bからの音声信号を合成してTDM5fに送る。TDM
5fでは内蔵する変換器7によって、そのアナログ・ハ
イブリッド多重部4aからの合成信号をディジタル信号
にA/D変換し、それを通信回線6dを経由して受信局
8bに送出する。同様に、中継局8eのアナログ・ハイ
ブリッド多重部4bは、上記TDM5eの各変換器7で
アナログ信号にD/A変換された、各同報送信音声端末
1aおよび1bからの音声信号を合成してTDM5gに
送る。TDM5gでは内蔵する変換器7によって、その
アナログ・ハイブリッド多重部4bからの合成信号をデ
ィジタル信号にA/D変換し、それを通信回線6eを経
由して受信局8cに送出する。
【0010】受信局8bでは中継局8dから受け取った
ディジタル信号をTDM5bにおいてディジタル的に3
つに分け、それらを各同報受信音声端末2a〜2cのそ
れぞれに対応した変換器7に入力する。各変換器7はそ
のディジタル信号をアナログの音声信号にD/A変換し
て、それぞれ対応する同報受信音声端末2a〜2cに転
送する。一方、受信局8cでは中継局8eから受け取っ
たディジタル信号をTDM5cにおいてディジタル的に
3つに分け、それらを各同報受信音声端末2d〜2fの
それぞれに対応した変換器7に入力する。各変換器7は
そのディジタル信号をアナログの音声信号にD/A変換
して、それぞれ対応する同報受信音声端末2d〜2fに
転送する。これによって、同報送信音声端末1a,1b
と同報受信音声端末2a〜2fによる2対6の同報通信
が実現される。
【0011】なお、このような従来の同報通信方法に関
連のある技術が記載されている文献としては、例えば特
開平3−108989号公報、特開平2−116236
号公報、特開昭64−64493号公報、特開昭59−
225645号公報、特開昭59−225646号公報
などがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の同報通信方法は
以上のように構成されているので、図9に示した通信シ
ステムに適用したものにおいては、n個の同報送信音声
端末1a,1bからの音声信号を合成してTDM5aに
入力するためのアナログ・ハイブリッド多重部4が必要
となるため、ハードウェアコストが高く、またそれを設
置するためのスペースも余分に必要となって小形化しに
くくなるなどの課題があった。
【0013】また、図10に示した冗長構成を考慮した
通信システムに適用したものにおいては、変換器7によ
るA/D変換およびD/A変換がそれぞれ2回以上必要
となり、このA/D変換、D/A変換を実行する度に再
生精度が悪化して音質が劣化するため、音声信号の伝送
品質が低下するという課題があった。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、中継段数などのシステム規模に左
右されることなくハードウェア量の削減が可能で、ハー
ドウェアコストを低減することができる同報通信方法、
およびそれを用いた通信システムを得ることを目的とす
る。
【0015】また、この発明は、A/D変換とD/A変
換を送信端と受信端でのみ1回だけ行う、いわゆるディ
ジタル1リンクによる構成を可能として、音声信号の伝
送品質の低下を防止することができる同報通信方法を得
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る同報通信方法は、各端末装置は制御信号を有意にして
同報信号を送信し、TDMはこの制御信号に基づいて、
複数の他の端末装置へ転送する同報信号の選択を制御す
るようにしたものである。
【0017】請求項2記載の発明に係る通信システム
は、複数の端末装置をTDMに接続して、その端末装置
に、出力する制御信号を、他の複数の端末装置に対して
同報信号を送信するに先立って有意にする機能を持た
せ、TDMには、端末装置の出力する制御信号に基づい
て、複数の他の端末装置へ転送する同報信号の選択を制
御する機能を持たせたものである。
【0018】請求項3記載の発明に係る同報通信方法
は、送信側の複数の端末装置を1つのTDMに設置し
て、その送信側の各端末装置が送信する同報信号をその
TDM内のセレクタにより、それらのうちで最も早く制
御信号を有意にしたものから順に選択するようにしたも
のである。
【0019】請求項4記載の発明に係る同報通信方法
は、制御信号として音声4WインタフェースにおけるS
S信号もしくはSR信号を用い、音声信号の送信を行う
端末を送信側の端末装置として用い、TDMの入力部に
変換器を設けて、音声信号をアナログ信号からディジタ
ル信号へ変換するようにしたものである。
【0020】請求項5記載の発明に係る同報通信方法
は、1つのTDMを中心に、同報信号を送受信する端末
装置が設置された複数のTDMをスター状に接続して、
各端末装置の送信する同報信号を中心のTDM内の1対
n分岐部により、それらのうちの最も早く制御信号を有
意にしたものから順に選択するようにしたものである。
【0021】請求項6記載の発明に係る同報通信方法
は、制御信号として音声4WインタフェースにおけるS
S信号もしくはSR信号を用い、音声信号の送受信を行
う端末を端末装置として用い、TDMの同報送受信音声
端末との接続部に変換器を設けて、音声信号のアナログ
信号とディジタル信号の相互変換を行うようにしたもの
である。
【0022】請求項7記載の発明に係る同報通信方法
は、端末インタフェースのVシリーズインタフェースに
おけるRS信号もしくはCD信号を、端末装置が同報信
号としてのデータを送信するに先立って有意にする制御
信号として用い、TDMがそのRS信号あるいはCD信
号を最も早く有意にした端末装置の送信するデータから
順に選択するようにしたものである。
【0023】請求項8記載の発明に係る同報通信方法
は、請求項4記載の発明における1対n分岐部にネット
ワークサービスプロセッサを接続し、あらかじめ設定さ
れた所定の順番にしたがって、各端末装置からの同報信
号の選択を制御するようにしたものである。
【0024】請求項9記載の発明に係る同報通信方法
は、請求項4記載の発明におけるセレクタにネットワー
クサービスプロセッサを接続し、あらかじめ設定された
所定の順番にしたがって、各送信側の端末装置からの同
報信号の選択を制御するようにしたものである。
【0025】請求項10記載の発明に係る同報通信方法
は、請求項7記載の発明における1対n分岐部より、端
末装置の送信したデータを当該端末装置にも返送し、端
末装置は自身の送信したデータが返送されると制御信号
を無意に切り替えるようにしたものである。
【0026】請求項11記載の発明に係る同報通信方法
は、請求項4記載の発明における中央のTDMが、通信
回線の障害発生を検知するとその制御信号を強制的に無
意に切り替えるようにしたものである。
【0027】請求項12記載の発明に係る同報通信方法
は、1対n分岐部に接続されたネットワークサービスプ
ロセッサの制御によって、通信の始端と終端における端
末装置の指定を行うようにしたものである。
【0028】請求項13記載の発明に係る同報通信方法
は、セレクタに接続されたネットワークサービスプロセ
ッサの制御によって、通信の始端と終端における端末装
置の指定を行うようにしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による同
報通信方法が適用された通信システムの構成を示すブロ
ック図である。図において、1a,1b,…、および2
a,2b,…,2j,2k,…は端末装置であり、この
場合、1a,1b,…は他の端末装置2a,2b,…、
および2j,2k,…に対して同時に送信する、同報信
号としての音声信号を生成するX台の同報送信音声端
末、2a,2b,…はこの同報送信音声端末1a,1
b,…からの音声信号を受け取るY台の同報受信音声端
末、2j,2k,…は同じくZ台の同報受信音声端末で
ある。
【0030】5a〜5cは同報送信音声端末1a,1
b,…と同報受信音声端末2a,2b,…や2j,2
k,…との間で授受される信号の時分割多重/分離を行
うTDMであり、TDM5aにはX台の同報送信音声端
末1a,1b,…が、TDM5bにはY台の同報受信音
声端末2a,2b,…が、TDM5cにはZ台の同報受
信音声端末2j,2k,…がそれぞれ設置されている。
6a,6bは、例えば高速ディジタル回線や無線回線な
どによる通信回線であり、6aは上記TDM5aと5b
の間を、6bはTDM5aと5cの間をそれぞれ接続し
てネットワークを構成している。
【0031】7は各TDM5a〜5c内に配置されて、
同報送信音声端末1a,1b,…と同報受信音声端末2
a,2b,…や2j,2k,…との間で授受される音声
信号のA/D変換またはD/A変換、あるいはその双方
を行う変換器であり、この場合には、TDM5a内の変
換器7は同報送信音声端末1a,1b,…からの音声信
号のA/D変換を行い、TDM5bおよび5c内の変換
器7は同報受信音声端末2a,2b,…、あるいは2
j,2k,…への音声信号のD/A変換を行っている。
9は同報送信音声端末1a,1b,…が各同報受信音声
端末2a,2b,…や2j,2k,…への音声信号を送
信する前に出力する、例えば音声4Wインタフェースに
おけるSS信号やSR信号などの制御信号(この実施の
形態1においては前記SS信号を用いている)の受信機
能を備えており、同報送信音声端末1a,1b,…中の
このSS信号を最も早くオンさせたもの(有意としたも
の)を選択するセレクタである。なお、以下の説明で
は、信号のオンを有意、オフを無意として説明する。
【0032】次に動作について説明する。X台の同報送
信音声端末1a,1b,…より送信される音声信号は全
て、TDM5aの入力部で変換器7によってディジタル
信号にA/D変換されてセレクタ9に送られる。各同報
送信音声端末1a,1b,…はこの音声信号を送信する
前に、出力している制御信号としてのSS信号をオンに
する。セレクタ9はこのSS信号が最も早くオンになっ
た同報送信音声端末、例えば同報送信音声端末1aを選
択して、当該同報送信音声端末1aが送出して変換器7
でディジタル信号に変換された音声信号を、通信回線6
aおよび6bに分岐して出力する。
【0033】通信回線6aに出力されたディジタル信号
はTDM5bに送られ、当該TDM5bにおいてディジ
タル的に1対YにY分岐されて各同報受信音声端末2
a,2b,…それぞれに対応した変換器7に入力され
る。各変換器7では入力されたディジタル信号をアナロ
グの音声信号にD/A変換して、それぞれ対応する同報
受信音声端末2a,2b,…に転送する。同様に、通信
回線6bに出力されたディジタル信号はTDM5cに送
られ、当該TDM5cにおいてディジタル的に1対Zに
Z分岐されて各同報受信音声端末2j,2k,…それぞ
れに対応した変換器7に入力される。各変換器7では入
力されたディジタル信号をアナログの音声信号にD/A
変換して、それぞれ対応する同報受信音声端末2j,2
k,…に転送する。
【0034】なお、セレクタ9によって他の同報送信音
声端末1b,…が選択された場合もまったく同様に動作
して、選択された同報送信音声端末1b,…が送信した
音声信号が、各同報受信音声端末2a,2b,…、およ
び2j,2k,…において受信される。
【0035】これにより、X台の同報送信音声端末1
a,1b,…中の1台と、(Y+Z)台の同報受信音声
端末2a,2b,…,2j,2k,…とによる、(X
to 1)対(Y+Z)の音声信号による同報通信が実現
される。
【0036】以上のように、この実施の形態1による同
報通信方法を用いれば、TDMを多段に接続してゆくこ
とにより、任意のm台の同報送信音声端末からの音声信
号を任意のn台の同報受信音声端末に着信させることが
可能となって、m対n接続による同報通信を実現するこ
とができ、したがって、通信システムは同報送信端末お
よび同報受信端末とTDMのみで構成することが可能と
なって、従来必要であったアナログ・ハイブリッド多重
部が不必要となり、中継段数等のシステム規模に左右さ
れることなく通信システムのハードウェア量とコストを
削減することができる効果がある。
【0037】また、この時、TDMを多段に接続して中
継させても、TDMの内部では、m台の同報送信音声端
末からの音声信号中の1つを選択して、これをn本の通
信回線に分岐することが可能であるため、変換器による
A/D変換およびD/A変換は、同報送信音声端末ある
いは同報受信音声端末直近のTDMにおいてのみ1回だ
け行えばよくなり、したがって、音声信号をアナログか
らディジタルに符号化し、また復号化によってアナログ
に戻すためのA/D変換、D/A変換を重ねる度に劣化
する音声信号の伝送品質の低下を防止することができる
効果がある。
【0038】実施の形態2.上記実施の形態1では、X
台の送信専用の端末装置と、(Y+Z)台の受信専用の
端末装置との間で同報通信を行う場合について説明した
が、複数台の端末装置中の任意の1台を送信用の端末装
置となり、残りが受信用の端末装置となって、それらの
間で同報通信を行うようにしてもよい。
【0039】図2はそのようなこの発明の実施の形態2
による同報通信方法が適用された通信システムの構成を
示すブロック図である。図において、5a〜5eはTD
M、6a〜6dは通信回線、7は変換器で、これらは図
1に示したものと同等のものであり、TDM5a〜5d
は通信回線6a〜6dによって、TDM5eを中心にス
ター状に接続されている。10a〜10dはTDM5a
〜5dにそれぞれ接続された、上記送信用にも受信用に
もなる端末装置としての同報送受信音声端末であり、こ
の図2には、同報送受信音声端末10aが同報信号とし
ての音声信号を送信する場合について示されている。
【0040】また、中心のTDM5e内の11は、同報
送受信音声端末10a〜10dが音声信号を送信する前
に出力する制御信号(この実施の形態2では音声4Wイ
ンタフェースにおけるSS信号を用いている)の受信機
能を備え、同報送受信音声端末10a〜10d中で当該
SS信号を最も早くオンさせたもの、図示の例では同報
送受信音声端末10aからの音声信号を選択して、それ
を他の同報送受信音声端末10b〜10dが設置されて
いるTDM5b〜5dに分岐させる1対n分岐部であ
る。
【0041】次に動作について説明する。各同報送受信
音声端末10a〜10dは自身の音声信号を送信するた
めに、SS信号をオンにする。今、同報送受信音声端末
10aがSS信号をオンにし、さらに音声信号を送信し
たものとする。この同報送受信音声端末10aより送出
された信号はTDM5aの入力部で変換器7によってデ
ィジタル信号にA/D変換され、通信回線6aを介して
TDM5eに送られてその1対n分岐部11に入力され
る。
【0042】ここで、この1対n分岐部11において
は、各通信回線6a〜6dを介して送られてくる、各同
報送受信音声端末10a〜10dからのSS信号を一括
監視しており、当該SS信号が最も早くオンになった同
報送受信音声端末10a〜10dから順番に、その送信
した音声信号を選択してゆく。したがって、図示の例に
よれば、同報送受信音声端末10aより送信されて、T
DM5aの変換器7でディジタル信号にA/D変換され
た音声信号が選択される。
【0043】この1対n分岐部11で選択されたディジ
タル信号による音声信号は、さらに1対n分岐部11に
よって各同報送受信音声端末10a〜10dのそれぞれ
に宛てて分岐され、TDM5eより通信回線6a〜6d
に送出される。各TDM5a〜5dでは、通信回線6a
〜6dを介して送られてきたこのディジタル信号による
音声信号を、それぞれの変換器7でアナログ信号にD/
A変換して、それぞれに接続された同報送受信音声端末
10a〜10dに転送する。この図2に破線で示すよう
に、同報送受信音声端末10aが送信した音声信号を当
該同報送受信音声端末10aにも着信させることによ
り、遠隔に配置されたn台の同報送受信音声端末10a
〜10dの間で電話会議を行うことが可能となる。
【0044】このように、この実施の形態2によれば、
実施の形態1の場合と同様に、中継段数等のシステム規
模に左右されることなく通信システムのハードウェア量
とコストを削減することができ、また音声信号の伝送品
質の低下を防止することができるばかりか、送信側と受
信側とを固定することなく、複数台の同報送受信音声端
末の中の任意の1台から残りの全ての同報送受信音声端
末への音声信号による同報通信が可能となり、さらにそ
の音声信号を、それを送信した同報送受信端末装置にも
着信させることによって、容易に遠隔配置された同報送
受信音声端末間での電話会議を行うことが可能となるな
どの効果がある。
【0045】実施の形態3.上記実施の形態1では、送
信側と受信側を固定したm対n接続による音声信号の同
報通信を行う場合について説明したが、データ・ポーリ
ング端末を有する通信システムにおけるデータの同報通
信に適用することも可能である。図3はそのようなこの
発明の実施の形態3による同報通信方法が適用された通
信システムの構成を示すブロック図である。図におい
て、5a〜5cはTDM、6a,6bは通信回線、9は
セレクタで、これらは図1に示したものと同等のもので
ある。ただし、各TDM5a〜5cにはA/D変換やD
/A変換を行うための変換器7は備えられていない。
【0046】また、12a,12b,…、および13
a,13b,…、13j,13k,…は端末装置であ
り、この場合、12a,12b,…は他の端末装置13
a,13b,…、および13j,13k,…に対して、
同時に送信する同報信号としてのデータを生成するX台
の同報送信データ端末、13a,13b,…はこの同報
送信データ端末12a,12b,…からのデータを受け
取るY台の同報受信データ端末、12j,13k,…は
同じくZ台の同報受信データ端末である。なお、これら
の同報送信データ端末12a,12b,…は、各同報受
信データ端末13a,13b,…、13j,13k,…
へのデータの送信に先立って、例えば端末インタフェー
スのVシリーズインタフェース、例えばV24インタフ
ェースにおけるRS信号やCD信号などの制御信号(こ
の実施の形態3においては前記RS信号を用いている)
を出力し、それが選択/切替のために使用されている。
【0047】次に動作について説明する。各同報送信デ
ータ端末12a,12b,…より送信されるデータはT
DM5aのセレクタ9に入力される。各同報送信データ
端末12a,12b,…はこのデータを送信する前に、
制御信号としてのRS信号をオンにする。セレクタ9は
このRS信号が最も早くオンになった同報送信データ端
末、例えば同報送信データ端末12aを選択してそれが
送信したデータを2つに分岐させて、通信回線6aおよ
び6bに出力する。TDM5bはこの通信回線6aから
のデータをディジタル的に1対YにY分岐させて同報受
信データ端末13a,13b,…に転送する。同様に、
TDM5cは通信回線6bからのデータをディジタル的
に1対ZにZ分岐させて同報受信音声端末13j,13
k,…に転送する。
【0048】これにより、X台の同報送信データ端末1
2a,12b,…中の1台と、(Y+Z)台の同報受信
データ端末13a,13b,…、13j,13k,…と
による、(X to 1)対(Y+Z)のデータによる同
報通信が実現される。
【0049】このように、この実施の形態3によれば、
実施の形態1の場合と同様に、中継段数等のシステム規
模に左右されることなく通信システムのハードウェア量
とコストを削減することができるばかりか、データ・ポ
ーリング端末を有する通信システムに適用した場合、デ
ータの同報通信とデータ・ポーリングとにおいてハード
ウェアを共用することが可能となるため、さらに、ハー
ドウェア量とコストを削減することが可能となる効果が
ある。
【0050】実施の形態4.上記実施の形態2では、複
数台の端末装置中の任意の1台から残りの端末装置に同
一の音声信号を同報通信する場合について説明したが、
この場合もデータ・ポーリング端末を有する通信システ
ムにおけるデータの同報通信に適用することが可能であ
る。図4はそのようなこの発明の実施の形態4による同
報通信方法が適用された通信システムの構成を示すブロ
ック図である。図において、5a〜5eはTDM、6a
〜6dは通信回線、11は1対n分岐部で、これらは図
2に示したものと同等のものである。ただし、TDM5
a〜5dにはA/D変換やD/A変換を行うための変換
器7は備えられていない。14a〜14dはTDM5a
〜5dにそれぞれ接続され、同報信号としてのデータの
送受信と、V24インタフェースにおけるRS信号など
の制御信号の送信を行う、端末装置としての同報送受信
データ端末である。
【0051】次に動作について説明する。各同報送受信
データ端末14a〜14dはRS信号をオンにした後、
データを送信する。これらの信号はTDM5a〜5dよ
り通信回線6a〜6dに送出され、TDM5eの1対n
分岐部11に入力される。1対n分岐部11では、各通
信回線6a〜6dを介して送られてくるRS信号を一括
監視しており、同報送受信データ端末14a〜14dの
中で当該RS信号が最も早くオンになったものから順番
に、そのデータを選択してゆく。1対n分岐部11は選
択したデータを分岐して通信回線6a〜6dに送出す
る。各TDM5a〜5dはこの通信回線6a〜6dを介
して送られてきたデータをそれぞれの同報送受信データ
端末14a〜14dに転送する。この図4には、同報送
受信データ端末14aがデータを送信し、残りの同報送
受信データ端末14b〜14dがそれを受信する場合が
示されている。
【0052】このように、この実施の形態4によれば、
実施の形態2の場合と同様に、送信側と受信側とを固定
することなく、複数台の同報送受信データ端末の中の任
意の1台から残りの全ての同報送受信データ端末へのデ
ータによる同報通信が可能となり、さらに、データ・ポ
ーリング端末を有する通信システムに適用すれば、デー
タの同報通信とデータ・ポーリングとでハードウェアを
共用することが可能となって、ハードウェア量とコスト
の削減が可能となる効果がある。
【0053】実施の形態5.上記各実施の形態では、端
末装置からの制御信号が早くオンになったものから順
に、それが送信する同報信号を選択する場合について説
明したが、あらかじめ設定してある順序にしたがって同
報信号の選択を行うようにしてもよい。図5はそのよう
なこの発明の実施の形態5による同報通信方法が適用さ
れた通信システムの構成を示すブロック図であり、実施
の形態2におけるそれらに相当する部分には図2と同一
符号を付してその説明を省略する。図において、15は
中心のTDM5eに設置された1対n分岐部11に接続
されて、当該1対n分岐部11による同報信号の選択
を、あらかじめ設定された所定の順番で行うように制御
するネットワークサービスプロセッサである。
【0054】次に動作について説明する。1対n分岐部
11は各通信回線6a〜6dを介して送られてくる、各
同報送受信音声端末10a〜10dからのSS信号を一
括監視しており、当該SS信号がオンになった同報送受
信音声端末10a〜10dから音声信号を選択する。そ
の際、ネットワークサービスプロセッサ15の制御によ
り、SS信号がより早くオンになった順番ではなく、あ
らかじめ設定された固定的な順番にしたがって音声信号
の選択をしてゆく。例えば、同報送受信音声端末10a
〜10dに対して、10a>10b>10c>10dの
優先順位が設定されているとき、同報送受信音声端末1
0aと10bの出力するSS信号がオンである場合に
は、1対n分岐部11は同報送受信音声端末10aより
送信されて、TDM5aの変換器7でディジタル信号に
A/D変換された音声信号を選択する。なお、その他の
動作については実施の形態2の場合と同様であるため、
ここではその説明は省略する。
【0055】実施の形態6.上記実施の形態5では、ネ
ットワークサービスプロセッサ15を実施の形態2にお
ける1対n分岐部11に接続した場合について説明した
が、実施の形態1におけるセレクタ9に接続するように
してもよい。図6はそのようなこの発明の実施の形態6
による同報通信方法を適用した通信システムの構成を示
すブロック図であり、各部には図1および図5の対応部
分と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0056】この場合には、同報送信音声端末1a,1
b,…が設置されたTDM5a内のセレクタ9による同
報信号の選択を、それに接続されたネットワークサービ
スプロセッサ15の制御によって、SS信号オンの早い
もの順ではなく、あらかじめ設定された所定の順番で行
うようにしている。なお、その他の動作は実施の形態1
の場合と同様であるため、ここではその説明は省略す
る。
【0057】このように、この実施の形態5および実施
の形態6によれば、各端末装置に対して固定的な優先順
位を付けて、同報信号の選択の順番を制御することが可
能となる効果がある。
【0058】ここで、この実施の形態5および実施の形
態6の説明では、図2に示した実施の形態2における音
声信号の同報通信を行う通信システム、あるいは図1に
示した実施の形態1における音声信号の同報通信を行う
通信システムに適用した場合について説明したが、図4
に示した実施の形態4におけるデータの同報通信を行う
通信システム、あるいは図3に示した実施の形態3にお
けるデータの同報通信を行う通信システムに適用するこ
とも可能であることはいうまでもない。
【0059】実施の形態7.上記実施の形態4におい
て、RS信号をオンにしてデータの送信権利を得た同報
送受信データ端末が、データ送信後においても、何らか
の原因でRS信号をオフに戻さなかった場合には、他の
同報送受信データ端末はデータの送信権利を取得できな
くなる。図7はそのように送信権利が特定の同報送受信
データ端末に占有されることを防止した、この発明の実
施の形態7による同報通信方法を適用した通信システム
の構成を示すブロック図である。
【0060】ここで、各部には図4の相当部分と同一符
号を付してその詳細な説明は省略するが、TDM5e内
の1対n分岐部11は、送信されてきたデータを他の同
報送受信データ端末に分岐させるだけでなく、送信もと
の同報送受信データ端末にも返送する機能を備えている
点で、また、各同報送受信データ端末14a〜14dは
自身の送信したデータの返送を受けると、RS信号をオ
フさせる機能を有している点で、実施の形態4における
それらとは異なっている。
【0061】次に動作について説明する。同報送受信デ
ータ端末中の例えば同報送受信データ端末14aが、R
S信号をオンにして1対n分岐部11に対して送信要求
をした後、データを送信した場合、それらの信号はTD
M5aより通信回線6aを介してTDM5eの1対n分
岐部11へ送られる。1対n分岐部11はこの同報送受
信データ端末14aからの信号を受け付けると、そのデ
ータを分岐して通信回線6b〜6dに出力し、TDM5
b〜5dを介して同報送受信データ端末14b〜14d
に転送するとともに、通信回線6aよりTDM5aを介
して同報送受信データ端末14aにも返送する。同報送
受信データ端末14aでは自身が送信したデータが返送
されてきたことを検知すると、オンにしていたRS信号
をオフにして、他の同報送受信データ端末14b〜14
dに送信権利を解放する。なお、その他の動作は実施の
形態4の場合と同様であるため、ここではその説明は省
略する。
【0062】このように、この実施の形態7によれば、
データを送信した同報送受信データ端末にもそのデータ
を返送することによって、当該同報送受信データ端末に
おいてRS信号をオフにしているので、1つの同報送受
信データ端末が送信権利を占有し続けることを防止する
ことができる効果がある。
【0063】実施の形態8.上記実施の形態2あるいは
実施の形態4において、通信回線の障害によって特定の
端末装置からの制御信号がオンになりっぱなしになった
場合には、他の端末装置は送信権利を取得できなくな
る。図8はそのように正常な通信回線に接続されている
端末装置が送信権利を取得することができなくなること
を防止した、この発明の実施の形態8による同報通信方
法を適用した通信システムの構成を示すブロック図であ
る。なお、各部には図2の相当部分と同一符号を付して
その詳細な説明は省略するが、TDM5eは各通信回線
6a〜6dの状態を監視して、障害を検出するとその障
害が発生した通信回線6a〜6dのSS信号を強制的に
オフにする機能を有している点で、実施の形態2におけ
るそれとは異なっている。
【0064】次に動作について説明する。TDM5eは
通常、通信回線6a〜6dの状態を監視しており、例え
ば通信回線6aに障害が発生したことを検出すると、T
DM5eは無条件に、同報送受信音声端末10aからの
SS信号を強制的にオフ側に倒す。これによって、通話
信号の送信権利は他の同報送受信音声端末10b〜10
dに解放され、それらの同報送受信音声端末10b〜1
0dはSS信号をオンにして送信権利を取得することが
可能となる。
【0065】なお、このことは、図4に示した実施の形
態4の通信システムについてもまったく同様に適用でき
ることはいうまでもない。
【0066】このように、この実施の形態8によれば、
通信回線に障害が発生して制御信号がオンになりっぱな
しになった場合でも、その制御信号が強制的にオフにさ
れるため、送信権利を正常な通信回線に接続されている
端末装置に解放できる効果がある。
【0067】実施の形態9.上記実施の形態5および実
施の形態6では、ネットワークサービスプロセッサが固
定的な優先順位の選択を制御する場合について説明した
が、このネットワークサービスプロセッサに通信の始端
と終端における端末装置(End−End)を指定する
機能を持たせるようにしてもよい。例えば、図5に示し
たネットワークサービスプロセッサ15にEnd−En
dの指定機能を持たせて、例えば同報送受信音声端末1
0aと10bを指定し、それらの間に強制的にパスを設
定すれば、当該強制パスの試験が可能となり、これによ
り、障害発生時の切り分けをスムーズに行うことができ
る。
【0068】なお、このことは、図6に示した実施の形
態6による通信システムにも適用可能であり、さらに音
声信号の同報通信のみではなく、データの同報通信にも
適用できることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、各端末装置は同報信号の送信に際して制御信号を
有意にし、この制御信号に基づいて、TDMが複数の他
の端末装置へ転送する同報信号の選択を制御するように
構成したので、TDMの多段接続により、任意のm台の
端末装置からの同報信号を、任意のn台の端末装置に着
信させることが可能となり、送信側と受信側の端末装置
とTDMのみで通信システムを構成することができるた
め、アナログ・ハイブリッド多重部などが不要となっ
て、中継段数などのシステム規模に左右されることな
く、通信システムのハードウェア量やそのコストを削減
することが可能となる同報通信方法が得られる効果があ
る。
【0070】請求項2記載の発明によれば、出力する制
御信号を有意にしてから、他の複数の端末装置に対して
同報信号を送信する端末装置を、当該制御信号に基づい
て他の複数の端末装置に転送する同報信号の選択を制御
するTDMに複数接続して通信システムを形成するよう
に構成したので、TDMの多段接続によって、任意のm
台の端末装置から任意のn台の端末装置に同報信号を着
信させることが可能となり、中継段数などのシステム規
模に左右されることなく、ハードウェア量やそのコスト
を削減することができる通信システムが得られる効果が
ある。
【0071】請求項3記載の発明によれば、送信側の複
数の端末装置を1つのTDMに設置し、そのTDMの内
のセレクタの制御により、送信側の各端末装置のうちで
最も早く制御信号を有意にしたものから順に、それらが
送信する同報信号を選択するように構成したので、任意
のm台の送信側の端末装置からの同報信号を、任意のn
台の受信側の端末装置に着信させる、送信側と受信側を
固定したm対n接続による同報通信を実現する通信シス
テムのハードウェア量とそのコストを、中継段数等のシ
ステム規模に左右されることなく削減することが可能と
なる効果がある。
【0072】請求項4記載の発明によれば、送信側の端
末装置として、音声信号を同報信号として送信し、音声
4WインタフェースにおけるSS信号もしくはSR信号
を制御信号とする端末を用い、TDMの入力部に設けた
変換器により、その音声信号をアナログ信号からディジ
タル信号へ変換するように構成したので、送信側と受信
側を固定したm対n接続による同報通信を実現する通信
システムを、同報送信端末および同報受信端末とTDM
のみで構成することが可能となるため、中継段数等のシ
ステム規模に左右されることなく通信システムのハード
ウェア量とそのコストを削減することができるばかり
か、TDMを多段に接続して中継させても、変換器によ
るA/D変換およびD/A変換は、送信側の端末装置お
よび受信側の端末装置の直近のTDMにおいてのみ1回
だけ行えばよくなり、A/D変換やD/A変換を重ねる
度に音質が劣化する音声信号の伝送品質の低下を防止で
きる効果がある。
【0073】請求項5記載の発明によれば、1つのTD
Mを中心にして、同報信号を送受信する端末装置が設置
された複数のTDMをスター状に接続し、中心のTDM
内の1対n分岐部によって、各端末装置のうちの制御信
号を最も早く有意にしたものから順に、それらが送信す
る同報信号の選択を制御するように構成したので、中継
段数等のシステム規模に左右されることなく通信システ
ムのハードウェア量とそのコストを削減することができ
るばかりか、送信側と受信側とを固定することなく、複
数の端末装置中の任意の1台から残りの全ての端末装置
への音声信号による同報通信が可能となる効果がある。
【0074】請求項6記載の発明によれば、端末装置と
して、音声信号を同報信号として送受信し、音声4Wイ
ンタフェースにおけるSS信号もしくはSR信号を制御
信号とする端末を用い、TDMの端末装置との接続部に
設けた変換器により、音声信号のアナログ信号とディジ
タル信号の相互変換を行うように構成したので、中継段
数等のシステム規模に左右されることなく通信システム
のハードウェア量とそのコストの削減や、音声信号の伝
送品質の低下の防止が可能となり、また送信側と受信側
とを固定することなく、複数の端末装置中の任意の1台
から、残りの全ての端末装置への音声信号による同報通
信が可能となるばかりか、音声信号を送信した端末装置
にも当該音声信号を着信させてやれば、遠隔配置された
端末装置間での電話会議を容易に実現することが可能に
なる効果がある。
【0075】請求項7記載の発明によれば、データを同
報信号とするとともに、制御信号に端末インタフェース
のVシリーズインタフェースにおけるRS信号やCD信
号を用いて、そのRS信号あるいはCD信号を最も早く
有意にした端末装置から順に、それが送信するデータを
TDMにて選択するように構成したので、中継段数等の
システム規模に左右されることなく通信システムのハー
ドウェア量とそのコストを削減することができ、さら
に、データ・ポーリング端末を有する通信システムに適
用すれば、データの同報通信とデータ・ポーリングとで
ハードウェアを共用することも可能となって、ハードウ
ェア量とコストのさらなる削減が図れる効果がある。
【0076】請求項8記載の発明によれば、1対n分岐
部に接続したネットワークサービスプロセッサによっ
て、各端末装置からの同報信号の選択を、あらかじめ設
定された所定の順番にしたがって制御するように構成し
たので、各端末装置に対して同報信号を選択するための
優先順位を任意に割り付けることが可能になる効果があ
る。
【0077】請求項9記載の発明によれば、セレクタに
接続したネットワークサービスプロセッサによって、各
送信側の端末装置からの同報信号の選択を、あらかじめ
設定された所定の順番にしたがって制御するように構成
したので、各送信側の端末装置に対して同報信号を選択
するための優先順位を任意に割り付けることが可能にな
る効果がある。
【0078】請求項10記載の発明によれば、端末装置
より送信されたデータを、1対n分岐部より当該端末装
置にも返送し、自身が送信したデータの返送を受けた端
末装置は制御信号を無意に切り替えるように構成したの
で、端末装置の送信したデータが他の端末装置に同報通
信されれば、送信元の端末装置より出力されるRS信号
は必ず無意となって、1つの端末装置が送信権利を占有
し続けることを防止することができる効果がある。
【0079】請求項11記載の発明によれば、通信回線
の障害発生を検知した中央のTDMが、その通信回線に
おける制御信号を強制的に無意に切り替えるように構成
したので、通信回線の障害によって制御信号が有意にな
りっぱなしになった場合でも、その制御信号が強制的に
無意に切り替えられるため、正常な通信回線に接続され
ている端末装置に送信権利を解放することができる効果
がある。
【0080】請求項12記載の発明によれば、通信の始
端と終端における端末装置を、1対n分岐部に接続され
たネットワークサービスプロセッサによって指定するよ
うに構成したので、指定された端末装置の間に強制的に
パスを設定すれば、当該強制パスの試験が可能となり、
障害発生時の切り分けをスムーズに行うことができる効
果がある。
【0081】請求項13記載の発明によれば、通信の始
端と終端における端末装置を、セレクタに接続されたネ
ットワークサービスプロセッサによって指定するように
構成したので、指定された端末装置の間に強制的にパス
を設定すれば、当該強制パスの試験が可能となり、障害
発生時の切り分けをスムーズに行うことができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による同報通信方法
が適用される通信システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2による同報通信方法
が適用される通信システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態3による同報通信方法
が適用される通信システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態4による同報通信方法
が適用される通信システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態5および実施の形態9
による同報通信方法が適用される通信システムの構成を
示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による同報通信方法
が適用される通信システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態7による同報通信方法
が適用される通信システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態8による同報通信方法
が適用される通信システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図9】 従来の同報通信方法が適用される通信システ
ムの一例の構成を示すブロック図である。
【図10】 従来の同報通信方法が適用される通信シス
テムの他の例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b,… 同報送信音声端末(端末装置)、2
a,2b,…,2j,2k,… 同報受信音声端末(端
末装置)、5a〜5e TDM、6a〜6d 通信回
線、7 変換器、9 セレクタ、10a〜10d 同報
送受信音声端末(端末装置)、11 1対n分岐部、1
2a,12b,… 同報送信データ端末(端末装置)、
13a,13b,…,13j,13k,… 同報受信デ
ータ端末(端末装置)、14a〜14d 同報送受信デ
ータ端末(端末装置)、15 ネットワークサービスプ
ロセッサ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル時分割多重化装置を介して、
    複数の端末装置が通信を行うネットワークにて、ある端
    末装置が送信した同報信号を他の複数の端末装置に転送
    する同報通信方法において、 前記各端末装置は、前記同報信号を送信する前に制御信
    号を有意にし、 前記ディジタル時分割多重化装置は、この端末装置の出
    力する制御信号に基づいて、複数の他の端末装置へ転送
    する同報信号の選択を制御することを特徴とする同報通
    信方法。
  2. 【請求項2】 他の複数の端末装置に対して同報信号を
    送信する際に、出力する制御信号を前記同報信号の送信
    に先立って有意にする端末装置と、 複数の前記端末装置が接続されて、ある端末装置が送信
    した同報信号を複数の他の端末装置へ転送する際に、前
    記端末装置が送信した同報信号の選択を、当該端末装置
    の出力する制御信号に基づいて制御するディジタル時分
    割多重化装置とを備えた通信システム。
  3. 【請求項3】 同報信号の送信を行う端末装置を複数
    台、1つのディジタル時分割多重化装置に設置し、 前記ディジタル時分割多重化装置は内部のセレクタによ
    って、前記各端末装置のうちの最も早く制御信号を有意
    にしたものから順に、それが送信する同報信号を選択す
    ることを特徴とする請求項1記載の同報通信方法。
  4. 【請求項4】 端末装置が同報信号として音声信号を送
    信する際に、当該音声信号の送信に先立って有意にする
    制御信号として、音声4WインタフェースにおけるSS
    信号もしくはSR信号を用い、 ディジタル時分割多重化装置は、内部のセレクタによっ
    て前記端末装置のうちの最も早く前記SS信号もしくは
    SR信号を有意にしたものから順に、それが送信する音
    声信号を選択するとともに、その入力部に設けられた変
    換器によって、前記音声信号のアナログ信号からディジ
    タル信号への変換を行うことを特徴とする請求項3記載
    の同報通信方法。
  5. 【請求項5】 1つのディジタル時分割多重化装置を中
    心として、それぞれに同報信号の送受信を行う端末装置
    が設置された複数のディジタル時分割多重化装置をスタ
    ー状に接続し、 前記中心のディジタル時分割多重化装置は、内部の1対
    n分岐部によって前記各端末装置のうちの最も早く制御
    信号を有意にしたものから順に、それが送信する同報信
    号を選択することを特徴とする請求項1記載の同報通信
    方法。
  6. 【請求項6】 端末装置が同報信号として音声信号を送
    信する際に、当該音声信号の送信に先立って有意にする
    制御信号として、音声4WインタフェースにおけるSS
    信号もしくはSR信号を用い、 中心のディジタル時分割多重化装置は、内部の1対n分
    岐部によって、前記端末装置のうちの最も早く前記SS
    信号もしくはSR信号を出力したものから順に、それが
    送信する音声信号を選択して他の端末装置に分岐させ、 前記端末装置が設置されたディジタル時分割多重化装置
    は、その端末装置との接続部に設けられた変換器によっ
    て、前記音声信号のアナログ信号とディジタル信号との
    相互変換を行うことを特徴とする請求項5記載の同報通
    信方法。
  7. 【請求項7】 端末装置が同報信号としてのデータを送
    信する際に、当該データの送信に先立って有意にする制
    御信号として、端末インタフェースのVシリーズインタ
    フェースにおけるRS信号もしくはCD信号を用い、 ディジタル時分割多重化装置は、前記端末装置のうちの
    最も早く前記RS信号もしくはCD信号を有意にしたも
    のから順に、それが送信するデータを選択することを特
    徴とする請求項3または請求項5記載の同報通信方法。
  8. 【請求項8】 中央のディジタル時分割多重化装置内の
    1対n分岐部に接続されたネットワークサービスプロセ
    ッサの制御によって、同報信号の送受信を行う各端末装
    置が制御信号とともに出力する同報信号の選択を、あら
    かじめ設定された所定の順番にしたがって行うことを特
    徴とする請求項5ないし請求項7のうちのいずれか1項
    記載の同報通信方法。
  9. 【請求項9】 同報信号の送信を行う端末装置が設置さ
    れたディジタル時分割多重化装置内のセレクタに接続さ
    れたネットワークサービスプロセッサの制御によって、
    前記同報信号の送信を行う各端末装置が制御信号ととも
    に出力する同報信号の選択を、あらかじめ設定された所
    定の順番にしたがって行うことを特徴とする請求項3、
    請求項4あるいは請求項7のうちのいずれか1項記載の
    同報通信方法。
  10. 【請求項10】 中央のディジタル時分割多重化装置内
    に配置された1対n分岐部は、端末装置より送信された
    データを、当該データを送信した端末装置にも返送し、 当該端末装置は自身が送信したデータの返送を受ける
    と、制御信号を無意に切り替えることを特徴とする請求
    項7記載の同報通信方法。
  11. 【請求項11】 中央のディジタル時分割多重化装置
    は、通信回線に障害が発生したことを検知すると、当該
    通信回線を介して同報信号を送ってくる端末装置の制御
    信号を強制的に無意にすることを特徴とする請求項5な
    いし請求項7のうちのいずれか1項記載の同報通信方
    法。
  12. 【請求項12】 中央のディジタル時分割多重化装置内
    の1対n分岐部に接続されたネットワークサービスプロ
    セッサの制御によって、通信の始端と終端における端末
    装置の指定を行うことを特徴とする請求項5ないし請求
    項7のうちのいずれか1項記載の同報通信方法。
  13. 【請求項13】 同報信号の送信を行う端末装置が設置
    されたディジタル時分割多重化装置内のセレクタに接続
    されたネットワークサービスプロセッサの制御によっ
    て、通信の始端と終端における端末装置の指定を行うこ
    とを特徴とする請求項3、請求項4あるいは請求項7の
    うちのいずれか1項記載の同報通信方法。
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